JP3826353B2 - 柱と梁の接合構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、低コストで施工性の良い柱と梁の接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、鉄筋コンクリート造の柱13及び梁11は、図8(a)に示すように梁11を構成する主筋12の端部が、前記柱13の内方に配設された上で柱13を構成するコンクリート14に埋設されることにより、両者は接合されている。ここで用いられる前記梁11の主筋12には、前記コンクリート14との定着強度を高めることを目的に、図8(b)に示すように、末端部12aが折り曲げられたフック鉄筋や、拡径部が設けられる頭部付き鉄筋が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
これら梁11の主筋12の端部は、柱13の断面のほぼ全長にわたる長さまで配設される構成であるため、柱13の配筋が煩雑となりやすい。しかし、前記主筋12の端部における柱13の内方に配設される長さ、つまり主筋12の端部のコンクリート14への定着長さを、柱13の断面のほぼ全長にわたる長さから、柱13の断面の約半分程度に短くとると、定着部の脆性的な破壊、例えば掻き出し破壊やコーン破壊を誘発しやすいため、梁11を構成する主筋12すべての定着長さを前記柱13の断面の約半分程度にとどめて、配筋を簡略化することは困難であった。
【0004】
上記事情に鑑み、本発明は、低コストで施工性の良い柱と梁の接合構造を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の柱と梁の接合構造は、末端部に拡径部を有する頭部付き鉄筋よりなり、水平方向に平行となるように離間配置される対をなす第1の梁主筋、及び該第1の梁主筋と同様の頭部付き鉄筋よりなり、対をなす該第1の梁主筋の間でこれらと平行となるように複数が離間配置される第2の梁主筋が、上端面近傍及び下端面近傍の両者に鉛直方向で同軸となるように備えられる鉄筋コンクリート造の梁と、鉄筋コンクリート造の柱を備えた構造物の柱と梁の接合構造であって、前記梁と平面視で 180 度回転した梁とが、柱を挟んで隣り合うように対をなして同軸上に配置されており、前記柱の側面に突き合わされる側の前記梁の第1の梁主筋及び第2の梁主筋の端部が、柱の内方に配設される状態でコンクリートに埋設されて、柱と対をなす梁とがそれぞれ接合されており、前記梁を構成する第1の梁主筋及び第2の梁主筋の前記柱の内方に配される長さが、前記第2の梁主筋を柱の断面の略全長に達する長さ、前記第1の梁主筋を柱の断面の略中間部に達する長さとし、前記第1の梁主筋のコンクリートへの定着長さを前記第2の梁主筋のコンクリートへの定着長さよりも短くしており、前記梁の対をなす第1の梁主筋の何れか一方とこれと隣り合う第2の梁主筋との離間間隔が、他方の第1の梁主筋とこれと隣り合う第2の梁主筋との離間間隔と比較して小さく形成された上で、第2の梁主筋どうしが所定の間隔をもって離間配置されており、前記柱の内方には、対をなす梁の第1の梁主筋の端部どうしが、分離された状態で向かい合わされて配設されているとともに、対をなす梁の第2の梁主筋の端部どうしが、差し違え配列を形成するように配設されていることを特徴としている。
【0007】
請求項記載の柱と梁の接合構造は、前記第1の梁主筋及び第2の梁主筋の端部を埋設するコンクリートには、繊維補強コンクリートが用いられていることを特徴としている。
【0008】
請求項記載の柱と梁の接合構造は、前記第2の梁鉄筋には、前記頭部付き鉄筋に代えて末端部が直線の直線鉄筋が用いられることを特徴としている。
【0009】
請求項記載の柱と梁の接合構造は、末端部に拡径部を有する頭部付き鉄筋よりなり、水平方向に平行となるように離間配置される対をなす第1の梁主筋、及び末端部が折り曲げられたフック鉄筋よりなり、対をなす該第1の梁主筋の間でこれらと平行となるように複数が離間配置される第2の梁主筋が、上端面近傍及び下端面近傍の両者に鉛直方向で同軸となるように備えられる鉄筋コンクリート造の梁と、鉄筋コンクリート造の柱を備えた構造物の柱と梁の接合構造であって、前記梁が、柱を挟んで隣り合うように対をなして同軸上に配置されており、前記柱の側面に突き合わされる側の前記梁の第1の梁主筋及び第2の梁主筋の端部が、柱の内方で断面の略中間部まで配設される状態で柱の繊維補強コンクリートに埋設されて、柱と対をなす梁とがそれぞれ接合され、前記第1の梁主筋の繊維補強コンクリートへの定着長さを前記第2の梁主筋の繊維補強コンクリートへの定着長さよりも短くしており、前記柱の内方には、対をなす梁の第1の梁主筋の端部どうし及び対をなす梁の第2の梁主筋の端部どうしが分離された状態で向かい合わされて配設されていることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の柱と梁の接合構造を図1から図7に示す。本発明は、鉄筋コンクリート造の柱と梁の接合に際し、梁を構成する主筋について、側面近傍に配置されている第1の梁主筋に頭部付き鉄筋を用いるとともに、第1の梁主筋もしくは第2の梁主筋の何れか一方の端部が柱の断面の略中間部に達する程度に配設し、これらを埋設するコンクリートには繊維コンクリートを用いることにより、鉄筋量を減少させ、配筋を簡略化させるものである。
【0012】
(第1の実施の形態)
図1に示すように、構造物を構成する柱1は、鉛直軸方向に立設される複数の柱主筋2と、該柱主筋2を取り囲むように所定のピッチで配される帯筋3とを籠状に組み立てた上で、コンクリート4を打設した鉄筋コンクリート造により構成される。
また、構造物を構成する梁5は、水平軸方向に配設される第1の梁主筋6及び第2の梁主筋7と、該第1の梁主筋6及び第2の梁主筋7を取り囲むように所定のピッチで配されるあばら筋8を籠状に組み立て、コンクリート9を打設した鉄筋コンクリート造により構成される。該第1の梁主筋6及び第2の梁主筋7はともに、末端部に拡径部を設けられた頭部付き鉄筋が用いられており、第1の梁主筋6は、対をなして水平方向で平行に離間配置され、第2の梁主筋7は、対をなす第1の梁主筋6の間でこれらと平行となるように、複数本が所定の間隔をもって離間配置されている。このように配設された該第1の梁主筋6及び第2の梁主筋7の組み合わせは、前記梁5の上端面近傍及び下端面近傍の各々に、鉛直軸方向で同軸に位置するように配置されている。したがって、前記梁5の側面近傍には第1の梁主筋6、内方には第2の梁主筋7が配置される構成となっている。
【0013】
このような構成の前記柱1と梁5の接合構造は、前記梁5を構成する第1の梁主筋6及び第2の梁主筋7の、柱1の側面に突き合わされる側の端部が、柱1の内方に位置するように配設されることにより、柱1のコンクリート4に定着されて、柱1と梁5が接合される構成となっている。このとき、図1(a)に示すように、前記梁5の第1の梁主筋6と第2の梁主筋7とでは、柱1のコンクリート4への定着長さが異なるように配設されており、第1の梁主筋6の端部が、第2の梁主筋7と比較して短い構成となっている。前記柱1の側方から見ると、図1(c)に示すように、第2の梁主筋7の定着長さは柱1の断面のほぼ全長に至っているものの、第1の梁主筋6の定着長さは、図1(b)に示すように、柱1の断面の約中間部程度にとどまるよう配設されている。
なお、第1の梁主筋6及び第2の梁主筋7のコンクリート4への定着長さは、これに限るものではなく、第1の梁主筋6の定着長さが柱1の断面のほぼ全長にわたり、第2の梁主筋7が柱1の断面の約中間部程度にとどまるよう配設されてもよい。
【0014】
上述する構成によれば、柱1と梁5の接合構造は、柱1と接合する側の前記梁5を構成する第1の梁主筋6の端部を、柱1の内方に配設する際に、第1の梁主筋6は、柱1の断面の約中間部程度にとどまるよう配設する一方で、第2の梁主筋7は柱1の断面のほぼ全長に至るように配設することから、第1の梁主筋6におけるコンクリート4への定着長さが短くとも、前記柱1と梁5の接合部近傍に脆性的な破壊が生じることを防止することが可能となる。
また、第1の梁主筋6は、その端部が柱1の断面の約中間部程にとどまるよう配設されることから、構造物全体を総じて見ると、鉄筋量を大幅に削減することが可能となり、コスト削減に大きく寄与することが可能となる。
さらに、第1の梁主筋6及び第2の梁主筋7に対して、頭部付き鉄筋を用いていることから、一般に用いられるフック鉄筋等と比較してコンクリート4への定着強度を高めることが可能になるとともに、柱1と梁5の接合構造を側方から見ると、図1(b)(c)に示すように、接合部の断面が簡素化されており、配筋がさらに容易で施工性を向上することが可能となる。
【0015】
本実施の形態では、例えば構造物の外周部等で見られるような、柱1の向かい合う側面の一方にのみ梁5が接合される場合の柱1と梁5の接合構造を例に挙げて、前記梁5の内方に配設される第2の梁主筋7の定着長さを、従来と同様の柱1の断面のほぼ全長とし、梁5の側面近傍に配置されている第1の梁主筋6の定着長さを柱1の断面の約中間部程度として、第2の梁主筋7と比較して短く配設する構成を示した。次に、例えば構造物の内部等で見られるような、柱1の向かい合う側面の両者各々に梁5が接合される場合の、柱1と梁5の接合構造を図2を用いて詳述する。
【0016】
(第2の実施の形態)
図2(a)に示すように、前記柱1及び梁5、5aは、第1の実施の形態と同様の鉄筋コンクリート造よりなり、梁5、5aが、柱1を挟んで隣り合うように、同軸上に対をなして配置されている。これら対をなす梁5、5aは、第1の実施の形態と同様に、第1の梁主筋6が、対をなして水平方向で平行に離間配置され、第2の梁主筋7は、対をなす第1の梁主筋6の間でこれらと平行となるように、複数本が離間配置されており、これら第1の梁主筋6及び第2の梁主筋7の組み合わせは、前記梁5、5aの上端面近傍及び下端面近傍の各々に、鉛直軸状で同軸となるように配置されている。また、第1の梁主筋6の端部は、柱1の断面の約中間部程度に配設されるよう長さが確保されている一方で、第2の梁主筋7は、柱1の断面のほぼ全長に至るように配設される長さが確保されている。
しかし、対をなす第1の梁主筋6の間に配された複数の第2の梁主筋7は、何れか一方の第1の梁主筋6と隣り合う第2の梁主筋7との離間間隔Lを、他方の第1の梁主筋6と隣り合う第2の梁主筋7との離間間隔Lと比較して小さくとった上で、第2の梁主筋7どうしは所定の間隔をもって離間配置されている。
【0017】
これら第1の梁主筋6及び第2の梁主筋7が備えられた梁5は、その端部を柱1の一方の側面に突き合わせるとともに、これと向かい合う他方の側面には、前記梁5を平面視で180度回転された梁5aが端部を突き合わされることにより、前記梁5、5aは、柱1を挟んで隣り合うように対をなして配されることとなる。このような構成は、柱1を挟んで対をなす梁5、5aの第1の梁主筋6の端部どうしが、図2(b)に示すように向かい合うものの、第2の梁主筋7の端部どうしは、図2(c)に示すように向かい合うことなく所定の距離(離間間隔L−離間間隔L)をもって常に差し違いに配列されるものである。これにより、前記柱1の内方では、対をなす梁5、5aの第1の梁主筋6の端部どうしが、向かい合わされるようにして配設されるとともに、第2の梁主筋7の端部どうしは、あき重ね継ぎ手が形成され、これに前記柱1のコンクリート4が打設されることにより、柱1と梁5は接合されることとなる。
【0018】
上述する構成によれば、前記柱1の内方では、対をなす梁5の側面近傍に配される第1の梁主筋6の端部どうしが、向かい合わされるようにして配設されるとともに、対をなす梁5の内方に配される第2の梁主筋7の端部どうしは、差し違い配列を形成するようにして配設されることから、対をなす梁5、5aの第1の梁主筋6の端部どうしを向かい合わさて配筋することにより、第2の梁主筋7どうしはあき重ね継ぎ手が形成されることとなり、柱1を挟んで隣り合う梁5どうしは位置をずらすことなく対向して配置することができるため、配筋作業が容易で施工性が向上するとともに、鉄筋継ぎ手を大幅に削減することが可能であるため、コストを大幅に削減することが可能となる。
【0019】
ところで、前記梁5の柱1への応力伝達は、柱1の内方に配設した第1の梁主筋6及び第2の梁主筋7の端部における直線部分のコンクリート4への付着と、末端部分の支圧作用によって行われる。このうち、第1の梁主筋6及び第2の梁主筋7の端部における直線部分のコンクリート4への付着による応力伝達は、定着部の付着割裂が生じやすい。このような現象に対応すべく、第1の梁主筋6及び第2の梁主筋7の端部が配設される柱1の梁5との接合部分に繊維補強コンクリート10を用いた事例を第3の実施の形態に示す。
【0020】
(第3の実施の形態)
図3は、第1の実施の形態で示したものと同様の柱1と梁5を用いて、柱1の向かい合う側面の一方に梁5を接合するものであり、これらの接合構造には、梁5の第1の梁主筋6及び第2の梁主筋7の端部が配設される柱1の梁5との接合部分にのみ、柱1を構成するコンクリート4に代わり、繊維補強コンクリート10を用いたものである。また、図4は、第2の実施の形態で示したものと同様の柱1と梁5、5aを用いて、柱1の向かい合う側面の両者に梁5、5aを同軸上に配置した上で接合するものであり、これらの接合構造にも同様に、梁5、5aの第1の梁主筋6及び第2の梁主筋7の端部が配設される柱1の梁5、5aとの接合部分にのみ、柱1を構成するコンクリート4に代わり、繊維補強コンクリート10を用いたものである。
【0021】
前記繊維補強コンクリート10は、金属または合成樹脂を原料とした短繊維材料を混入したもので、主要な繊維材料としては、鋼繊維、ガラス繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、アラミド繊維、炭素繊維等何れを用いても良いが、本実施の形態では鋼繊維を用いている。繊維補強コンクリート10は、引張強度、曲げ強度、耐衝撃性、靱性、付着性能などに対して通常のコンクリートと比較して大幅な改善を図ったものであり、本発明では、この優れた付着性能を利用して、柱1の梁5、5aとの接合部分に、繊維補強コンクリート10を適用し、梁5、5aの第1の梁主筋6及び第2の梁主筋7の端部の付着割裂強度を高めるものである。
【0022】
上述する構成によれば、柱1と梁5及び柱1と梁5、5aの接合構造は、梁5、5aの第1の梁主筋6及び第2の梁主筋7の端部を柱1の内方に配設し、柱1の梁5、5aとの接合部分にのみ、コンクリート4に代わり繊維補強コンクリート10を用いてこれらを埋設することにより柱1と梁5を接合するため、繊維補強コンクリート10の付着性能により、第1の梁主筋6及び第2の梁主筋7の周囲に生じやすいひび割れ拡大を防止することが可能となるとともに、付着割裂強度を高めることが可能となる。
【0023】
先にも述べたように、梁5の柱1への応力伝達は、柱1の内方に配設した第1の梁主筋6及び第2の梁主筋7の端部における直線部分の繊維補強コンクリート10への付着、及び末端部分の支圧作用によって行われる。本実施の形態では、柱1と梁5の接合構造に繊維補強コンクリート10を用いることにより、第1の梁主筋6及び第2の梁主筋7の端部における直線部分の繊維補強コンクリート10への付着がより強化されることとなるため、例えば、第1の梁主筋6及び第2の梁主筋7の端部の両者に対して、柱1への配設長さをより短くすること可能となる。
また、梁5の内方に配される第2の梁主筋7に対して、第1から第3の実施の形態で採用した頭部付き鉄筋と比較して付着強度の劣るような、末端部に折り曲げ部を有するフック鉄筋や、末端部に細工を有しない直線鉄筋等を用いることも可能となる。第4の実施の形態及び第5の実施の形態では、柱1と梁5の接合構造に繊維補強コンクリート10を適用した上で、第2の梁主筋7に頭部付き鉄筋と異なる鉄筋を用いた場合の他の事例を示す。
【0024】
(第4の実施の形態)
図5(b)(c)に示すように、前記柱1及び梁5、5aは、第2の実施の形態と同様の鉄筋コンクリート造よりなるが、梁5、5aの第1の梁主筋6には頭部付き鉄筋、第2の梁主筋7には末端部が直線の直線鉄筋を用いている。
また、図5(a)に示すように、対をなす第1の梁主筋6の間に配された複数の第2の梁主筋7は、何れか一方の第1の梁主筋6と隣り合う第2の梁主筋7との離間間隔Lを、他方の第1の梁主筋6と隣り合う第2の梁主筋7との離間間隔Lと比較して小さくとった上で、第2の梁主筋7どうしは所定の間隔をもって離間配置されている。これら第1の梁主筋6及び第2の梁主筋7が備えられた梁5は、その端部を柱1の一方の側面に突き合わせるとともに、これと向かい合う他方の側面には、前記梁5を平面視で180度回転された梁5aが端部を突き合わされることにより、前記梁5、5aは、柱1を挟んで隣り合うように対をなして配される。
【0025】
このような構成は、柱1を挟んで対をなす梁5、5aの第1の梁主筋6の端部どうしが図5(b)に示すように向かい合うものの、第2の梁主筋7の端部どうしは、図5(c)に示すように向かい合うことなく所定の距離(離間間隔L−離間間隔L)をもって常に差し違いに配列されるものである。これにより、前記柱1の内方では、対をなす梁5、5aの第1の梁主筋6の端部どうしが、向かい合わされるようにして配設されるとともに、第2の梁主筋7の端部どうしは、あき重ね継ぎ手が形成され、これに前記柱1の繊維補強コンクリート10が打設されることにより、柱1と梁5は接合されることとなる。
【0026】
上述する構成によれば、柱1と梁5の接合構造に繊維補強コンクリート10を適用する構成としたことから、第2の梁主筋7に直線鉄筋を用いることが可能となり、配筋が容易で施工性を向上することが可能となるとともに、第2の梁主筋7の末端部への加工を行う必要がないため、工費削減、工期短縮に大きく寄与することが可能となる。
【0027】
(第5の実施の形態)
図6(b)(c)に示すように、前記柱1及び梁5は、第1の実施の形態と同様の構成による鉄筋コンクリート造よりなるが、第1の梁主筋6が頭部付き鉄筋、第2の梁主筋7が端部を折り曲げたフック鉄筋が用いられている。このような構成の前記柱1と梁5の接合構造は、前記梁5を構成する第1の梁主筋6及び第2の梁主筋7の、柱1の側面に突き合わされる側の端部が、柱1の内方に位置するように配設されることにより、柱1の梁5との接合部分に打設された繊維補強コンクリート10に埋設されて、柱1と梁5が接合される構成となっている。このとき、図6(a)に示すように、前記梁5の第1の梁主筋6及び第2の梁主筋7の両者は、柱1の内方への配設長さが短く配設されており、前記柱1の側方から見ると、第1の梁主筋6及び第2の梁主筋7の柱1の内方への配設長さは、図6(b)(c)に示すように、柱1の断面の約中間部程度にとどまるよう配設されている。
【0028】
また、図7では、上述する梁5が、柱1を挟んで隣り合うように、同軸上に対をなして配置される例を示している。これらの第1の梁主筋6及び第2の梁主筋7は、互いの端部同士が柱の断面の中間部近傍で向かい合わせとなるように、柱1の内方に配設され、これに繊維補強コンクリート10が打設されることにより、柱1と梁5は接合されることとなる。
【0029】
上述する構成によれば、前記梁5が、柱1を挟んで隣り合うように、同軸上に対をなして配置される際に、これらの第1の梁主筋6及び第2の梁主筋7は、互いの端部同士が柱の断面の中間部近傍で向かい合わせとなるように、柱1の内方に配設されることから、配設を簡素化でき施工性を向上することが可能になるとともに、建築物を総じて見ると鉄筋量を大幅に削減することができ、工費を大幅に削減することが可能になる。
【0030】
【発明の効果】
請求項1記載の柱と梁の接合構造によれば、末端部に拡径部を有する頭部付き鉄筋よりなり、水平方向に平行となるように離間配置される対をなす第1の梁主筋、及び該第1の梁主筋と同様の頭部付き鉄筋よりなり、対をなす該第1の梁主筋の間でこれらと平行となるように複数が離間配置される第2の梁主筋が、上端面近傍及び下端面近傍の両者に鉛直方向で同軸となるように備えられる鉄筋コンクリート造の梁と、鉄筋コンクリート造の柱を備えた構造物の柱と梁の接合構造であって、前記梁と平面視で 180 度回転した梁とが、柱を挟んで隣り合うように対をなして同軸上に配置されており、前記柱の側面に突き合わされる側の前記梁の第1の梁主筋及び第2の梁主筋の端部が、柱の内方に配設される状態でコンクリートに埋設されて、柱と対をなす梁とがそれぞれ接合されており、前記梁を構成する第1の梁主筋及び第2の梁主筋の前記柱の内方に配される長さが、前記第2の梁主筋を柱の断面の略全長に達する長さ、前記第1の梁主筋を柱の断面の略中間部に達する長さとし、第1の梁主筋のコンクリートへの定着長さを第2の梁主筋のコンクリートへの定着長さよりも短くした構成となっている。これにより、第1の梁主筋のコンクリートへの定着長さが短くなるととも、第2の梁主筋は柱の断面の略全長に達する長さに配されることから、前記柱と梁の接合部近傍に脆性的な破壊が生じること防止することが可能となる。
また、第1の梁主筋の端部が柱の断面の約中間部程度にとどまるよう配設されることから、構造物全体を総じて見ると、鉄筋量を大幅に削減することが可能となり、コスト削減に大きく寄与することが可能となる。
さらに、第1の梁主筋及び第2の梁主筋に対して、頭部付き鉄筋を用いていることから、一般に用いられるフック鉄筋等と比較してコンクリートへの定着強度を高めることが可能になるとともに、柱と梁の接合構造を側方から見ると、接合部の断面が簡素化されており、配筋がさらに容易で施工性を向上することが可能となる。
【0031】
また、請求項記載の柱と梁の接合構造によれば前記梁の対をなす第1の梁主筋の何れか一方とこれと隣り合う第2の梁主筋との離間間隔が、他方の第1の梁主筋とこれと隣り合う第2の梁主筋との離間間隔と比較して小さく形成された上で、第2の梁主筋どうしが所定の間隔をもって離間配置されており前記柱の内方には、対をなす梁の第1の梁主筋の端部どうしが分離された状態で向かい合わされて配設されているとともに、対をなす梁の第2の梁主筋の端部どうしが、差し違え配列を形成するように配設されていることから、対をなす梁の第1の梁主筋の端部どうしを向かい合わさて配筋することにより、第2の梁主筋どうしはあき重ね継ぎ手が形成されることとなり、柱を挟んで隣り合う梁どうしは位置をずらすことなく対向して配置することができるため、配筋作業が容易で施工性が向上するとともに、鉄筋継ぎ手を大幅に削減することが可能であるため、コストを大幅に削減することが可能となる。
【0032】
請求項記載の柱と梁の接合構造によれば、前記第1の梁主筋及び第2の梁主筋の端部を埋設するコンクリートには、繊維補強コンクリートが用いられていることから、繊維補強コンクリートの付着性能により、第1の梁主筋及び第2の梁主筋の周囲に生じやすいひび割れ拡大を防止することが可能となるとともに、付着割裂強度を高めることが可能となる。
【0033】
また、柱と梁の接合構造に繊維補強コンクリートを用いることにより、第1の梁主筋及び第2の梁主筋の端部における直線部分の繊維補強コンクリートへの付着がより強化されることとなるため、第1の梁主筋及び第2の梁主筋の端部の両者に対して、柱への配設長さをより短くすること可能となる。
また、梁の内方に配される第2の梁主筋に対して、末端部に折り曲げ部を有するフック鉄筋や、末端部に細工を有しない直線鉄筋を用いることも可能となる。
【0034】
請求項記載の柱と梁の接合構造によれば、前記第2の梁鉄筋には、前記頭部付き鉄筋に代えて末端部が直線の直線鉄筋が用いられることから、配筋が容易で施工性を向上することが可能となるとともに、第2の梁主筋の末端部への加工を行う必要がないため、工費削減、工期短縮に大きく寄与することが可能となる。
【0035】
請求項記載の柱と梁の接合構造によれば、末端部に拡径部を有する頭部付き鉄筋よりなり、水平方向に平行となるように離間配置される対をなす第1の梁主筋、及び末端部が折り曲げられたフック鉄筋よりなり、対をなす該第1の梁主筋の間でこれらと平行となるように複数が離間配置される第2の梁主筋が、上端面近傍及び下端面近傍の両者に鉛直方向で同軸となるように備えられる鉄筋コンクリート造の梁と、鉄筋コンクリート造の柱を備えた構造物の柱と梁の接合構造であって、前記柱の側面に突き合わされる側の前記梁の第1の梁主筋及び第2の梁主筋の端部が、柱の内方で断面の略中間部まで配設される状態で、繊維補強コンクリートに埋設されて柱と梁が接合され、前記第1の梁主筋の繊維補強コンクリートへの定着長さを前記第2の梁主筋の繊維補強コンクリートへの定着長さよりも短くしている。
また、前記梁が、柱を挟んで隣り合うように対をなして同軸上に配置されており、前記柱の内方には、対をなす梁の第1の梁主筋の端部どうし及び第2の梁主筋の端部どうしが分離された状態で向かい合わされて配設されることから、配設を簡素化でき施工性を向上することが可能になるとともに、建築物を総じて見ると鉄筋量を大幅に削減することができ、工費を大幅に削減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の柱と梁の接合構造を示す図である。
【図2】 本発明の柱を挟んで向かい合う両側面に梁が配置される場合の柱と梁の接合構造を示す図である。
【図3】 本発明の繊維補強コンクリートを適用した場合の柱と梁の接合構造を示す図である。
【図4】 本発明の繊維補強コンクリートを適用した場合の柱と梁の接合構造の他の事例を示す図である。
【図5】 本発明の繊維補強コンクリートを適用し、梁の第2の梁主筋に直線鉄筋を用いた場合の柱と梁の接合構造を示す図である。
【図6】 本発明の繊維補強コンクリートを適用し、梁の第2の梁主筋にフック鉄筋を用いた場合の柱と梁の接合構造を示す図である。
【図7】 本発明の繊維補強コンクリートを適用し、梁の第2の梁主筋にフック鉄筋を用いた場合の柱と梁の接合構造の他の事例を示す図である。
【図8】 従来の柱と梁の接合構造を示す図である。
【符号の説明】
1 柱
2 主筋
3 帯筋
4 コンクリート
5 梁
6 第1の梁主筋
7 第2の梁主筋
8 あばら筋
9 コンクリート
10 繊維補強コンクリート
11 梁
12 主筋
13 柱
14 コンクリート

Claims (4)

  1. 末端部に拡径部を有する頭部付き鉄筋よりなり、水平方向に平行となるように離間配置される対をなす第1の梁主筋、
    及び該第1の梁主筋と同様の頭部付き鉄筋よりなり、対をなす該第1の梁主筋の間でこれらと平行となるように複数が離間配置される第2の梁主筋が、
    上端面近傍及び下端面近傍の両者に鉛直方向で同軸となるように備えられる鉄筋コンクリート造の梁と、
    鉄筋コンクリート造の柱を備えた構造物の柱と梁の接合構造であって、
    前記梁と平面視で 180 度回転した梁とが、柱を挟んで隣り合うように対をなして同軸上に配置されており、
    前記柱の側面に突き合わされる側の前記梁の第1の梁主筋及び第2の梁主筋の端部が、柱の内方に配設される状態でコンクリートに埋設されて、柱と対をなす梁とがそれぞれ接合されており、
    前記梁を構成する第1の梁主筋及び第2の梁主筋の前記柱の内方に配される長さが、前記第2の梁主筋を柱の断面の略全長に達する長さ、前記第1の梁主筋を柱の断面の略中間部に達する長さとし、前記第1の梁主筋のコンクリートへの定着長さを前記第2の梁主筋のコンクリートへの定着長さよりも短くしており、
    前記梁の対をなす第1の梁主筋の何れか一方とこれと隣り合う第2の梁主筋との離間間隔が、他方の第1の梁主筋とこれと隣り合う第2の梁主筋との離間間隔と比較して小さく形成された上で、第2の梁主筋どうしが所定の間隔をもって離間配置されており、
    前記柱の内方には、対をなす梁の第1の梁主筋の端部どうしが、分離された状態で向かい合わされて配設されているとともに、
    対をなす梁の第2の梁主筋の端部どうしが、差し違え配列を形成するように配設されていることを特徴とする柱と梁の接合構造。
  2. 請求項に記載の柱と梁の接合構造において、
    前記第1の梁主筋及び第2の梁主筋の端部を埋設するコンクリートには、繊維補強コンクリートが用いられていることを特徴とする柱と梁の接合構造。
  3. 請求項に記載の柱と梁の接合構造において、
    前記第2の梁鉄筋には、前記頭部付き鉄筋に代えて末端部が直線の直線鉄筋が用いられることを特徴とする柱と梁の接合構造。
  4. 末端部に拡径部を有する頭部付き鉄筋よりなり、水平方向に平行となるように離間配置される対をなす第1の梁主筋、
    及び末端部が折り曲げられたフック鉄筋よりなり、対をなす該第1の梁主筋の間でこれらと平行となるように複数が離間配置される第2の梁主筋が、
    上端面近傍及び下端面近傍の両者に鉛直方向で同軸となるように備えられる鉄筋コンクリート造の梁と、
    鉄筋コンクリート造の柱を備えた構造物の柱と梁の接合構造であって、
    前記梁が、柱を挟んで隣り合うように対をなして同軸上に配置されており、
    前記柱の側面に突き合わされる側の前記梁の第1の梁主筋及び第2の梁主筋の端部が、柱の内方で断面の略中間部まで配設される状態で柱の繊維補強コンクリートに埋設されて、柱と対をなす梁とがそれぞれ接合され、前記第1の梁主筋の繊維補強コンクリートへの定着長さを前記第2の梁主筋の繊維補強コンクリートへの定着長さよりも短くしており、
    前記柱の内方には、対をなす梁の第1の梁主筋の端部どうし及び対をなす梁の第2の梁主筋の端部どうしが分離された状態で向かい合わされて配設されていることを特徴とする柱と梁の接合構造。
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