JP3822123B2 - 多層プリント配線板 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、高速伝送信号用プリント配線板と低速伝送信号用プリント配線板を有し、プレスフィットコネクタを実装する多層プリント配線板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は、従来の多層プリント配線板を示した断面図である。図において21は多層プリント配線板、22はプレスフィットコネクタピン、23はスルーホール、24はスルーホールに接続されている銅箔、25はスルーホールのうち信号伝送に用いられない領域(オープンスタブ)、26はプレスフィットコネクタピン22のスルーホール23への挿入面、27はプレスフィットコネクタピン22の非挿入面である。
【0003】
多層プリント配線板21には複数のスルーホール23が設けられている。スルーホール23にプレスフィットコネクタピン22を圧入することにより、多層プリント配線板21とプレスフィットコネクタピン22の電気的な接続が行われ、かつ機械的にピンが保持されている。
【0004】
次に、プレスフィットコネクタピン22から多層プリント配線板21への信号の伝送について、図7、図8、図9を用いて説明する。
信号は、まずプレスフィットコネクタピン22に接触しているスルーホール23に伝送され、次にそのスルーホール23に接続されている銅箔24に伝送される。このとき、スルーホール23のうちプレスフィットコネクタピン22の圧接部から銅箔24との接続部までの領域は信号伝送に用いられるが、銅箔24との接続部からプレスフィットコネクタピンの非挿入面27までは信号伝送に用いられない領域25となる。
【0005】
図8、図9において、24a,24bはスルーホール23を介してプレスフィットコネクタピン22からその信号が伝送される銅箔、25a,25bは信号伝送に用いられないスルーホールの領域である。図8において銅箔24aはプレスフィットコネクタピン22の圧接範囲内にあるため、スルーホール23のうち信号伝送に用いられない領域25aは長くなる。一方、図9においては、銅箔24bはプレスフィットコネクタピン22の圧接範囲外にあるため、信号伝送に用いられない領域25bは短くなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の多層プリント配線板は以上のように構成されているので、プレスフィットコネクタピンを挿入するスルーホールに、信号伝送に用いられない領域が存在し、それらの領域がオープンスタブとなる。よって、プレスフィットコネクタピンからの信号伝送において、信号伝送に用いられないスルーホール領域の距離が長くなると、伝送信号の反射が生じ、伝送信号の劣化が起こるという課題があった。特に近年、高多層化の要求によりプリント配線板の板厚が厚くなる傾向にあり、この問題の影響が顕著となっている。
【0007】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、信号伝送に利用されないスルーホールの領域によるスタブ構造を削減することにより、多層プリント配線板の板厚が厚くなっても、伝送信号の反射や伝送信号の波形歪みを是正して、伝送効率の高い多層プリント配線板を得ることを目的とする。
【0008】
また、この発明は、製造コストが低く、伝送効率の高い多層プリント配線板を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る多層プリント配線板は、第1の伝送信号用プリント配線基板層と第2の伝送信号用プリント配線基板層との間に絶縁層を介在させてなる多層プリント配線板であって、第1の伝送信号用プリント配線基板層に設けられた第1の伝送信号用プレスフィットコネクタピンを挿入するスルーホールと、第1の伝送信号用プリント配線基板層に設けられた第1の伝送信号用プレスフィットコネクタピンを挿入するスルーホールの位置に対応して第2の伝送信号用プリント配線基板層に設けられた第1の伝送信号用プレスフィットコネクタピンとは電気的に非接続の伝送信号の反射を防止するための連通穴とを備えたものである。
この発明に係る多層プリント配線板は、第1の伝送信号用プリント配線基板層と第2の伝送信号用プリント配線基板層との間に絶縁層を介在させてなる多層プリント配線板であって、第1の伝送信号用プリント配線基板層に設けられた第1、または第2の伝送信号用プレスフィットコネクタピンを挿入する複数のスルーホールと、第1の伝送信号用プリント配線基板層に設けられた第2の伝送信号用プレスフィットコネクタピンを挿入するスルーホールの位置に対応して第2の伝送信号用プリント配線基板層に設けられた第2の伝送信号用スルーホールと、第1の伝送信号用プリント配線基板層に設けられた第1の伝送信号用プレスフィットコネクタピンを挿入するスルーホールの位置に対応して第2の伝送信号用プリント配線基板層に設けられた第1の伝送信号用プレスフィットコネクタピンとは電気的に非接続の伝送信号の反射を防止するための連通穴とを備えたものである。
【0011】
この発明に係る多層プリント配線板は、第2の伝送信号用プリント配線基板層に設けられた第1の伝送信号用プレスフィットコネクタピンと電気的に非接続の伝送信号の反射を防止するための連通穴は、プレスフィットコネクタピンと電気的に接触しない程度に大きな径のスルーホールとしたものである。
【0012】
この発明に係る多層プリント配線板は、第2の伝送信号用プリント配線基板層に設けられた第1の伝送信号用プレスフィットコネクタピンと電気的に非接続の伝送信号の反射を防止するための連通穴には、該連通穴と電気的に接触しない程度に径を細くした第1の伝送信号用プレスフィットコネクタピンを圧入するものである。
【0013】
この発明に係る多層プリント配線板は、第1の伝送信号用プリント配線基板層には、誘電率と誘電正接が低い樹脂を適用したものである。
【0014】
この発明に係る多層プリント配線板は、第1の伝送信号用プリント配線基板層はビルドアップ工法により形成したものである。
【0015】
この発明に係る多層プリント配線板は、第1の伝送信号用プリント配線基板層は、第1の伝送信号用プリント配線基板間に絶縁層を設けたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による多層プリント配線板を示す断面図である。図において1は、高速伝送信号用プリント配線板層(第1の伝送信号用プリント配線基板層)、4は低速伝送信号用プリント配線板層(第2の伝送信号用プリント配線基板層)である。10は高速伝送信号用プリント配線板層1と低速伝送信号用プリント配線板層4の間に挟まれた絶縁樹脂層(絶縁層)である。2は高速伝送信号用プレスフィットコネクタピン(第1の伝送信号用プレスフィットコネクタピン)であり、5は低速伝送信号用プレスフィットコネクタピン(第2の伝送信号用プレスフィットコネクタピン)である。3は、高速伝送信号用プリント配線板の高速伝送信号用プレスフィットコネクタピン圧入穴(スルーホール)、6は、低速伝送信号用プリント配線板の高速伝送信号用プレスフィットコネクタピン圧入穴(電気的に非接続の連通穴)、7は、高速伝送信号用プリント配線板の低速伝送信号用プレスフィットコネクタピン圧入穴(スルーホール)、8は、低速伝送信号用プリント配線板の低速伝送信号用プレスフィットコネクタピン圧入穴(第2の伝送信号用スルーホール)である。9はスルーホールに接続されている銅箔である。
【0017】
高速伝送信号用プリント配線板層1および低速伝送信号用プリント配線板層4には、高速伝送信号用プレスフィットコネクタピン2および低速伝送信号用プレスフィットコネクタピン5を圧入するための連通穴が設けられている。高速伝送信号用プリント配線板層1と低速伝送信号用プリント配線板層4の間に絶縁樹脂層10を重ねた状態で、高速伝送信号用プレスフィットコネクタピン2および低速伝送信号用プレスフィットコネクタピン5を連通穴に圧入することにより、高速伝送信号用プリント配線板層1および低速伝送信号用プリント配線板層4と高速伝送信号用プレスフィットコネクタピン2および低速伝送信号用プレスフィットコネクタピン5の電気的な接続が行われると同時に、構造が機械的に保持される。高速伝送信号用プレスフィットコネクタピン2を圧入する連通穴は、高速伝送信号用プリント配線板の高速伝送信号用プレスフィットコネクタピン圧入穴3と低速伝送信号用プリント配線板の高速伝送信号用プレスフィットコネクタピン圧入穴6から構成される。高速伝送信号用プリント配線板の高速伝送信号用プレスフィットコネクタピン圧入穴3は、銅、はんだ、金等のめっきによる金属膜を形成したスルーホールになっており、高速伝送信号用プレスフィットコネクタピン2と電気的に接続している。低速伝送信号用プリント配線板の高速伝送信号用プレスフィットコネクタピン圧入穴6は、非めっき穴になっており、高速伝送信号用プレスフィットコネクタピン2とは電気的に非接続である。低速伝送信号用プレスフィットコネクタピン5を圧入する連通穴は、高速伝送信号用プリント配線板の低速伝送信号用プレスフィットコネクタピン圧入穴7と低速伝送信号用プリント配線板の低速伝送信号用プレスフィットコネクタピン圧入穴8から構成される。高速伝送信号用プリント配線板の低速伝送信号用プレスフィットコネクタピン圧入穴7および低速伝送信号用プリント配線板の低速伝送信号用プレスフィットコネクタピン圧入穴8は、銅、はんだ、金等のめっきによる金属膜を形成したスルーホールになっており、低速伝送信号用プレスフィットコネクタピン5と電気的に接続している。
【0018】
次に、実施の形態1による、高速伝送信号用プレスフィットコネクタピン2および低速伝送信号用プレスフィットコネクタピン5からの信号伝送について説明する。
高速伝送信号用プレスフィットコネクタピン2から高速伝送信号用プリント配線板層1に信号を伝送する場合、まず高速伝送信号用プレスフィットコネクタピン2に圧接している連通穴に信号が伝送され、次に連通穴に接続されている銅箔9に信号が伝送される。このとき、高速伝送信号用プレスフィットコネクタピン2と圧接している連通穴のうち、高速伝送信号用プリント配線板の高速伝送信号用プレスフィットコネクタピン圧入穴3はスルーホールであるが、低速伝送信号用プリント配線板の高速伝送信号用プレスフィットコネクタピン圧入穴6は非めっき穴であるため、従来問題となっていた信号伝送に用いられないスルーホール領域を極端に短く若しくは皆無にすることが可能となる。その結果、高速伝送信号用プレスフィットコネクタピン2から伝送された高速伝送信号は、分岐による伝送信号の反射および波形の歪みを生じることなく伝送される。また、低速伝送信号用プレスフィットコネクタピン5からの信号伝送については、従来例と同様である。
【0019】
以上のように、この実施の形態1によれば、多層プリント配線板を、別々に製造された高速伝送信号用プリント配線板層1及び低速伝送信号用プリント配線板層4から構成し、高速伝送信号用プレスフィットコネクタピン2を圧入する連通穴において、高速伝送信号用プリント配線板の高速伝送信号用プレスフィットコネクタピン圧入穴3はスルーホールとし、低速伝送信号用プリント配線板の高速伝送信号用プレスフィットコネクタピン圧入穴6は非めっき穴としたので、信号伝送に利用されないスルーホールによるスタブ構造が削減され、伝送信号の反射や伝送信号の波形歪みを是正出来るという効果が得られる。
【0020】
実施の形態2.
図2は、この発明の実施の形態2による多層プリント配線板を示す断面図である。実施の形態1の図1と同一の符号は同一の構成要素を表している。実施の形態2では、低速伝送信号用プリント配線板の高速伝送信号用プレスフィットコネクタピン圧入穴6は、プレスフィットコネクタピン2に電気的に接触しない程度に大きなスルーホールにすることにより、実施の形態1と同等の効果が得られる。
【0021】
実施の形態3.
図3は、この発明の実施の形態3による多層プリント配線板を示す断面図である。実施の形態1の図1と同一の符号は同じ構成要素を表している。図において2aは、高速伝送信号用プレスフィットコネクタピンであり、低速伝送信号用プリント配線板層4と接触する領域のピン径を細くしたことにより、低速伝送信号用プリント配線板の高速伝送信号用プレスフィットコネクタピン圧入穴6は従来例と同様のスルーホールであっても電気的に非接触にすることが可能であり、実施の形態1と同等の効果が得られる。
【0022】
実施の形態4.
図4は、この発明の実施の形態4による多層プリント配線板を示す断面図である。実施の形態1の図1と同一の符号は同じ構成要素を表している。図において1aは高速伝送信号用プリント配線板層であり、誘電率と誘電正接が低い樹脂を適用して形成されている。誘電率と誘電正接が低い樹脂を適用することにより、プリント配線板の伝送効率を向上させることが可能であるが、高価な材料であるため、多層プリント配線板全体に適用すると、製造コストが高くなってしまう。よって実施の形態4のように高速伝送信号用プリント配線板層1aのみに誘電率と誘電正接が低い樹脂を適用すれば、比較的安価に製造することができる。
【0023】
以上のように、この実施の形態4によれば、多層プリント配線板を複数のプリント配線板に分割して作成したことにより、高速伝送信号用プリント配線板層1aだけに、高価な樹脂を適用出来るようにしたので、低コストで多層プリント配線板の伝送特性を向上させることが出来るという効果が得られる。
【0024】
実施の形態5.
図5は、この発明の実施の形態5による多層プリント配線板を示す断面図である。実施の形態1の図1と同一の符号は同じ構成要素を表している。図において1bは高速伝送信号用プリント配線板層であり、ビルドアップ工法により製造されている。ビルドアップ工法を用いたプリント配線板では、信号の切り返しに用いるバイアをドリルで作成するのではなく、レーザ光線にて作成するため、バイア径が小さくできる特徴があり、そのため、伝送特性に優れた性能を発揮することが出来る。ビルドアップ工法を用いたプリント配線板は高価なため、多層プリント配線板全体に適用すると製造コストが高くなってしまうが、実施の形態5のようにプリント配線板1bのみに適用すれば、安価に、伝送特性の優れた多層プリント配線板を製造することが出来る。
【0025】
以上のように、この実施の形態5によれば、多層プリント配線板を複数のプリント配線板に分割して作成したことにより、高速伝送信号用プリント配線板層1bだけに、ビルドアップ工法を適用出来るようにしたので、低コストで多層プリント配線板の伝送特性を向上させることが出来るという効果が得られる。
【0026】
実施の形態6.
図6は、この発明の実施の形態6による多層プリント配線板を示す断面図である。実施の形態1の図1と同一の符号は同じ構成要素を表している。図において1cは高速伝送信号用プリント配線板層であり、11は、複数枚の高速伝送信号用プリント配線板を重ねる場合に、高速伝送信号用プリント配線板間に設ける絶縁樹脂の層(高速伝送信号用プリント配線板層の絶縁層)であり、誘電率、誘電正接が低い絶縁樹脂から成る。高速伝送信号用プリント配線板層1と高速伝送信号用プリント配線板層1cを重ねた場合、重なり合った両配線板で伝送する差動信号の間に空間を設けることにより、さらに伝送特性を向上させることが出来る。
【0027】
以上のように、この実施の形態6によれば、高速伝送信号用プリント配線板層1と高速伝送信号用プリント配線板層1cの間に、誘電率、誘電正接が低い絶縁樹脂による層を設けることにより、さらに伝送特性が向上するという効果が得られる。
【0028】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、第1の伝送信号用プリント配線基板層に設けられた第1の伝送信号用プレスフィットコネクタピンを挿入するスルーホールと、第1の伝送信号用プリント配線基板層に設けられた第1の伝送信号用プレスフィットコネクタピンを挿入するスルーホールの位置に対応して第2の伝送信号用プリント配線基板層に設けられた第1の伝送信号用プレスフィットコネクタピンとは電気的に非接続の伝送信号の反射を防止するための連通穴とを備えたことにより、信号伝送に利用されないスルーホールの領域によるスタブ構造を削減し、多層プリント配線板の板厚が厚くなっても、伝送信号の反射や伝送信号の波形歪みを是正して、伝送効率を向上させる効果がある。
この発明によれば、第1の伝送信号用プリント配線基板層に設けられた第1、または第2の伝送信号用プレスフィットコネクタピンを挿入する複数のスルーホールと、第1の伝送信号用プリント配線基板層に設けられた第2の伝送信号用プレスフィットコネクタピンを挿入するスルーホールの位置に対応して第2の伝送信号用プリント配線基板層に設けられた第2の伝送信号用スルーホールと、第1の伝送信号用プリント配線基板層に設けられた第1の伝送信号用プレスフィットコネクタピンを挿入するスルーホールの位置に対応して第2の伝送信号用プリント配線基板層に設けられた第1の伝送信号用プレスフィットコネクタピンとは電気的に非接続の伝送信号の反射を防止するための連通穴とを備えたことにより、信号伝送に利用されないスルーホールの領域によるスタブ構造を削減し、多層プリント配線板の板厚が厚くなっても、伝送信号の反射や伝送信号の波形歪みを是正して、伝送効率を向上させる効果がある。
【0030】
この発明によれば、第2の伝送信号用プリント配線基板層に設けられた第1の伝送信号用プレスフィットコネクタピンとは電気的に非接続の伝送信号の反射を防止するための連通穴は、プレスフィットコネクタピンと電気的に接触しない程度に大きな径のスルーホールとしたことにより、信号伝送に利用されないスルーホールの領域によるスタブ構造を削減し、伝送信号の反射や伝送信号の波形歪みを是正して、伝送効率を向上させる効果がある。
【0031】
この発明によれば、第2の伝送信号用プリント配線基板層に設けられた第1の伝送信号用プレスフィットコネクタピンとは電気的に非接続の伝送信号の反射を防止するための連通穴には、該連通穴と電気的に接触しない程度に径を細くした第1の伝送信号用プレスフィットコネクタピンを圧入することにより、信号伝送に利用されないスルーホールの領域によるスタブ構造を削減し、伝送信号の反射や伝送信号の波形歪みを是正して、伝送効率を向上させる効果がある。
【0032】
この発明によれば、第1の伝送信号用プリント配線基板層には、誘電率と誘電正接が低い樹脂を適用したことにより、低コストで、多層プリント配線板の伝送特性を向上させる効果がある。
【0033】
この発明によれば、第1の伝送信号用プリント配線基板層は、ビルドアップ工法で形成したことにより、低コストで、多層プリント配線板の伝送特性を向上させる効果がある。
【0034】
この発明によれば、第1の伝送信号用プリント配線基板間に絶縁層を設けたことにより、多層プリント配線板の伝送特性をさらに向上させる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による多層プリント配線板を示す断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態2による多層プリント配線板を示す断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態3による多層プリント配線板を示す断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態4による多層プリント配線板を示す断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態5による多層プリント配線板を示す断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態6による多層プリント配線板を示す断面図である。
【図7】 従来の多層プリント配線板を示す断面図である。
【図8】 従来の多層プリント配線板における信号伝送を説明するための断面図である。
【図9】 従来の多層プリント配線板における信号伝送を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c 高速伝送信号用プリント配線板層(第1の伝送信号用プリント配線基板層)、2,2a 高速伝送信号用プレスフィットコネクタピン(第1の伝送信号用プレスフィットコネクタピン)、3 高速伝送信号用プリント配線板の高速伝送信号用プレスフィットコネクタピン圧入穴(スルーホール)、4 低速伝送信号用プリント配線板層(第2の伝送信号用プリント配線基板層)、5 低速伝送信号用プレスフィットコネクタピン(第2の伝送信号用プレスフィットコネクタピン)、6 低速伝送信号用プリント配線板の高速伝送信号用プレスフィットコネクタピン圧入穴(電気的に非接続の連通穴)、7 高速伝送信号用プリント配線板の低速伝送信号用プレスフィットコネクタピン圧入穴(スルーホール)、8 低速伝送信号用プリント配線板の低速伝送信号用プレスフィットコネクタピン圧入穴(第2の伝送信号用スルーホール)、9 スルーホールに接続されている銅箔、10 絶縁樹脂層(絶縁層)、11 高速伝送信号用プリント配線板間の絶縁樹脂層(高速伝送信号用プリント配線板層の絶縁層)。

Claims (7)

  1. 第1の伝送信号用プリント配線基板層と第2の伝送信号用プリント配線基板層との間に絶縁層を介在させてなる多層プリント配線板であって、
    上記第1の伝送信号用プリント配線基板層に設けられた第1の伝送信号用プレスフィットコネクタピンを挿入するスルーホールと、
    上記第1の伝送信号用プリント配線基板層に設けられた上記第1の伝送信号用プレスフィットコネクタピンを挿入するスルーホールの位置に対応して上記第2の伝送信号用プリント配線基板層に設けられた上記第1の伝送信号用プレスフィットコネクタピンとは電気的に非接続の伝送信号の反射を防止するための連通穴とを備えたことを特徴とする多層プリント配線板。
  2. 第1の伝送信号用プリント配線基板層と第2の伝送信号用プリント配線基板層との間に絶縁層を介在させてなる多層プリント配線板であって、
    上記第1の伝送信号用プリント配線基板層に設けられた第1、または第2の伝送信号用プレスフィットコネクタピンを挿入する複数のスルーホールと、
    上記第1の伝送信号用プリント配線基板層に設けられた上記第2の伝送信号用プレスフィットコネクタピンを挿入するスルーホールの位置に対応して上記第2の伝送信号用プリント配線基板層に設けられた第2の伝送信号用スルーホールと、
    上記第1の伝送信号用プリント配線基板層に設けられた上記第1の伝送信号用プレスフィットコネクタピンを挿入するスルーホールの位置に対応して上記第2の伝送信号用プリント配線基板層に設けられた上記第1の伝送信号用プレスフィットコネクタピンとは電気的に非接続の伝送信号の反射を防止するための連通穴とを備えたことを特徴とする多層プリント配線板。
  3. 第2の伝送信号用プリント配線基板層に設けられた第1の伝送信号用プレスフィットコネクタピンとは電気的に非接続の伝送信号の反射を防止するための連通穴は、プレスフィットコネクタピンと電気的に接触しない程度に大きな径のスルーホールとしたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の多層プリント配線板。
  4. 第2の伝送信号用プリント配線基板層に設けられた第1の伝送信号用プレスフィットコネクタピンとは電気的に非接続の伝送信号の反射を防止するための連通穴には、該連通穴と電気的に接触しない程度に径を細くした第1の伝送信号用プレスフィットコネクタピンを圧入することを特徴とする請求項1または請求項2記載の多層プリント配線板。
  5. 第1の伝送信号用プリント配線基板層には、誘電率と誘電正接が低い樹脂を適用したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の多層プリント配線板。
  6. 第1の伝送信号用プリント配線基板層は、ビルドアップ工法により形成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の多層プリント配線板。
  7. 第1の伝送信号用プリント配線基板層は、第1の伝送信号用プリント配線基板間に絶縁層を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の多層プリント配線板。
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