JP3822097B2 - 建築用パネル用ラック及び建築用パネルの取り出し方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築用パネル用ラック及び建築用パネルの取り出し方法に関する。
【0002】
【背景の技術】
従来、工業化住宅の一つとして、床・壁・屋根等の構造材を予め工場等でパネル化し、施工現場でこれらの建築用パネルを組み立てることにより、住宅を構築するパネル工法が一部に採用されている。工場で製造された建築用パネルのうち、壁パネルはラックに立積みに収納し、トラックに積み込まれて運搬されていた。一方、屋根パネルや床パネルはトラックの荷台部の面積に対応した大きさに大型化され、平積みの状態で運搬されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、施工能率を向上させるため、建築用パネルはできる限り大型化することが望ましい。しかし、屋根パネルや床パネルの大型化可能な面積はトラックの荷台部の領域内に限定されており、さらに大型化するには屋根パネルや床パネルを立積みにする必要があった。しかし、屋根パネルや床パネルが立積みの状態で運搬されると、ラックから取り出す際に、パネルの上端部を吊ることしかできない。壁パネルのように、吊り上げた状態のままで躯体に取り付けられるパネルであれば問題はないが、屋根パネルや床パネルのようにパネルを寝かせた状態で躯体に取り付ける場合には、ラックから取り出した後にパネルを寝かせ、再度パネルを吊りなおす必要があり、施工能率の低下を招くことから実用化されていなかった。
【0004】
そこで、本発明の課題は、屋根パネルや床パネルを立積みの状態で運搬でき、かつ、屋根パネルや床パネルをほぼ水平状態でラックから取り出せる建築用パネル用ラック及び建築用パネルの取り出し方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、例えば、図1,図3,図6に示すように、建築用パネルPを運搬するための建築用パネル用ラック100であって、立て起こされた建築用パネルPの下端面を支持する底面フレーム1と、この底面フレーム1の縁部に設けられた複数の側面フレーム21,22と、前記底面フレーム1の裏面側に回動可能な補助フレーム6と、を備え、前記複数の側面フレーム21,22のうち、少なくとも1つが、前記底面フレーム1の縁部に回動自在に連結された回動側面フレーム22であり、この回動側面フレーム22は、建築用パネル用ラック100を横倒した際に、建築用パネルPをほぼ水平状態で取り出せるように、底面フレーム1の上側の縁部を軸として上側に回動可能とされ、前記補助フレーム6は、建築用パネル用ラック100を横倒した際に、前記底面フレーム1の裏側に回動させた状態で前記回動側面フレーム22とワイヤ8で連結可能であることを特徴とする。
【0006】
請求項1記載の発明によれば、複数の側面フレーム21,22のうち、少なくとも1つが、底面フレーム1の縁部に回動自在に連結された回動側面フレーム22であり、この回動側面フレーム22は、建築用パネル用ラック100を横倒した際に、建築用パネルPをほぼ水平状態で取り出せるように、底面フレーム1の上側の縁部を軸として上側に回動可能である。そのため、運搬された建築用パネルPを建築用パネル用ラック100とともに横倒し、回動側面フレーム22を底面フレーム1の上側の縁部を軸として上側に回動することで建築用パネル用ラック100の上面が開放されることになる。したがって、建築用パネルPを建築用パネル用ラック100から取り出した状態のままで建物の躯体に施工できる。すなわち、立て起こされた建築用パネルPを寝かせて吊りなおす必要がなくなるので、施工能率を向上できる。なお、この建築用パネル用ラック100に積み込まれる建築用パネルPは、横倒した状態で建物の躯体に施工される屋根パネルや床パネルである。
【0007】
請求項2記載の発明は、例えば、図1,図2,図6に示すように、請求項1記載の建築用パネル用ラック100において、前記回動側面フレーム22には、クレーン等の吊り装置の吊り具を係止するためのフック3が設けられていることを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明によれば、回動側面フレーム22には、クレーン等の吊り装置の吊り具を係止するためのフック3が設けられているため、フック3にクレーン等の吊り装置の吊り具を係止して吊り上げると、建築用パネル用ラック100が傾斜した状態となる。次いで、底面フレーム1の縁部を支点として接地し、建築用パネル用ラック100を徐々に横倒しながら地面に設置できる。その後、回動側面フレーム22を回動可能な状態にして、フック3を引き上げて回動側面フレーム22を上側に回動することにより、建築用パネル用ラック100の上面を開放できる。
【0009】
請求項3記載の発明は、例えば、図3に示すように、請求項1または2記載の建築用パネル用ラック100において、前記回動側面フレーム22を前記底面フレーム1の縁部に回動自在に連結している連結部4には、前記回動側面フレーム22を90度以上回動させた際に、この回動側面フレーム22の回動を阻止するストッパ4aが設けられていることを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明によれば、回動側面フレーム22を90度以上回動させると、回動側面フレーム22はその自重により地面に倒れようとする。ここで、連結部4にストッパ4aが設けられているため、回動側面フレーム22は、立て起こされた状態で回動を阻止される。これにより、回動側面フレーム22を立て起こした状態で建築用パネルPを取り出すことができ、建築用パネル用ラック100が占有する平面的な領域を狭くできるので、施工区域が狭い現場においても利用することができる。
【0011】
請求項4記載の発明は、例えば、図1,図4,図5に示すように、請求項1〜3のいずれかに記載の建築用パネル用ラック100において、前記回動側面フレーム22と、これに対向している側面フレーム21とは、これらフレーム21,22に着脱可能な連結部材5によって連結されていることを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の発明によれば、回動側面フレーム22と、これに対向している側面フレーム21とは、これらフレーム21,22に着脱可能な連結部材5によって連結されている。そのため、建築用パネルPの運搬時等に、風や振動等によって回動側面フレーム22が回動しようとしても、連結部材5が回動を阻止するため、建築用パネルPを安定した状態で運搬できる。また、建築用パネル用ラック100を横倒した後、連結部材5を取り外すことにより、回動側面フレーム22を回動可能な状態とすることができる。
【0013】
請求項5記載の発明は、例えば、図6に示すように、請求項1記載の建築用パネル用ラック100に積まれた建築用パネルPを取り出す建築用パネルPの取り出し方法であって、前記回動側面フレーム22が上面にくるように前記建築用パネル用ラック100を横倒し、前記底面フレーム1の上側の縁部を軸として回動側面フレーム22を上側に回動させ、前記補助フレーム6を前記底面フレーム1の裏側に回動させ、前記底面フレーム1の裏側に回動させた前記補助フレーム6と前記回動側面フレーム22とをワイヤ8で連結し、前記建築用パネルPをほぼ水平状態で建築用パネル用ラック100から取り出すことを特徴とする。
【0014】
請求項5記載の発明によれば、回動側面フレーム22が上面にくるように建築用パネル用ラック100を横倒し、底面フレーム1の上側の縁部を軸として回動側面フレーム22を上側に回動させるだけの簡単な方法で請求項1と同様の効果を得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係る実施の形態の建築用パネル用ラック及び建築用パネルの取り出し方法について詳細に説明する。なお、上述のように建築用パネル用ラックは屋根パネル及び床パネルの運搬に用いられるものであり、本実施の形態では屋根パネルを例に挙げて説明する。
図1及び図6に示すように、屋根パネル用ラック(建築用パネル用ラック)100は、屋根パネル(建築用パネル)Pを製造工場から施工現場へ運搬する際に主に用いられるものであり、底面フレーム1、側面フレーム21、回動側面フレーム22、連結部材5、補助フレーム6、屋根パネルガイド7等を備えている。
【0016】
底面フレーム1は、立て起こされた屋根パネルPの下端面を支持するものであり、縦框材1a、横框材1bが2本ずつ組み合わされて矩形状に構成されている。また、対向する横框材1b間を掛け渡すように、縦框材1aとほぼ平行に縦芯材1cが複数備えられている。
【0017】
側面フレーム21は、屋根パネルPを運搬する際の屋根パネルPの横倒を防ぐものであり、縦框材2a、横框材2bが2本ずつ組み合わされて略矩形状に構成されている。また、対向する横框材2b間を掛け渡すように、縦框材2aとほぼ平行に縦芯材2cが2本備えられている。また、縦框材2aと縦框材2aに近い縦芯材2c間を掛け渡すように、横框材2bとほぼ平行に横芯材2dが複数備えられている。これにより、縦框材2a、縦芯材2c、横芯材2dによって梯子23が形成され、作業者は側面フレーム21を昇降できる。
【0018】
また、図1及び図2に示すように、縦框材2aの上端部近傍には、クレーン等の吊り装置の吊り具を係止するための運搬フック3aが取り付けられている。
さらに、側面フレーム21の上側の横框材2bの両端部は、縁部となる縦框材2aより突出しており、横框材2bの両端部には、屋根パネルガイド7を取り付けるための筒状の支持部材2cが取り付けられている。
なお、側面フレーム21の下側となる横框材2bは、前記底面フレーム1の横框材1bの一方に溶接にて接合されており、側面フレーム21は底面フレーム1と一体化されている。
【0019】
回動側面フレーム22は、屋根パネルPを運搬する際は、側面フレーム21と同様の機能を果たし、屋根パネルPを横倒した屋根パネル用ラック100から取り出す際には、底面フレーム1の上側の縁部を軸として上側に回動することで、屋根パネルPをほぼ水平状態で取り出せることを可能にしたものである。
なお、回動側面フレーム22は、側面フレーム21と同様の構成であるため、側面フレーム21と異なる部分について説明する。
回動側面フレーム22は、屋根パネル用ラック100を容易に横倒するため、パネル用ラック100を傾斜させた状態で吊るための傾斜フック3bを縦框材2aの運搬フック3aより下方に備えている。
【0020】
また、回動側面フレーム22は、図3に示すように、底面フレーム1の上側の縁部に備えられたヒンジ4を介して回動自在に連結されている。ここで、回動側面フレーム22の回動は、ヒンジ4の外周上に設けられたストッパ4aが底面フレーム1に接触することで阻止される。なお、ストッパ4aは、回動側面フレーム22が90度以上回動した後に底面フレーム1に接触するような位置に形成されている。
【0021】
図1及び図5に示すように、連結部材5は、回動側面フレーム22と、これに対向している側面フレーム21とを連結し、屋根パネルPの運搬時等における回動側面フレーム22の回動を阻止するものである。連結部材5は、固定部51、つなぎ部52等を備えている。
固定部51は、図1及び図5に示すように、側面フレーム21及び回動側面フレーム22の縦框材2aと縦框材2aの上端部側の横框材2bとの接合部上に設けられ、直方体状の支持体51aと、連結フック51bとを備えている。連結フック51bは、支持体51aの2面に取り付けられており、つなぎ部52が連結される。
つなぎ部52は、図1及び図4に示すように、側面フレーム21と回動側面フレーム22の対向する固定部51同士をつなぐものであり、支持体51aとほぼ同じ断面を有する長尺材から形成された連結体52aと、連結金具53とを備えている。
【0022】
図4に示すように、連結金具53は、連結体52aの両端部に2つずつ設けられており、連結フック51bに係止される係止部53a、係止部53aを支持する胴体部53b、係止部53aに引張力をかける係止レバー53c等を備えている。係止部53aは、環状に形成されており、その一部には、弾性体53dが取り付けられている。胴体部53bは、複数の板材を接合して形成されており、一端部で弾性体53dを介して係止部53aを支持し、他端部で係止レバー53cと連結されている。係止レバー53cは、前記連結体52aに沿った位置まで移動させて弾性体53dに引張力をかけるものである。すなわち、弾性体53dに引張力をかけることで、連結フック51bと係止部53aが外れないようにされている。
【0023】
図1に示すように、補助フレーム6は、屋根パネルPを運搬する際には、立て起こされた屋根パネルPの下端面を支持し、屋根パネルPを屋根パネル用ラック100から取り出す際には、屋根パネル用ラック100の転倒を防止するものである。補助フレーム6は、縦框材6aと横框材6bと後述する屋根パネルガイド7とが組み合わされて略矩形状に構成されている。また、対向する横框材6b間を掛け渡すように、縦框材6aとほぼ平行に縦芯材6cが1本備えられている。また、補助フレーム6の横框材6bが、底面フレーム1の縦框材1aに図示しないヒンジを介して接続されている。なお、屋根パネルガイド7は、縦框材6aとほぼ平行に底面フレーム1に連結される側に設けられ、縦框材6aとしての機能も備えている。
【0024】
また、横框材6bは側面フレーム21及び回動側面フレーム22と鎖6cを介して接続され、補助フレーム6が底面フレーム1と同一平面になるように鎖6cによって支持されている。また、屋根パネルPを屋根パネル用ラック100から取り出す際には、鎖6cを取り外し、補助フレーム6を底面フレーム1の裏面側に回動することで、屋根パネル用ラック100の転倒を防止できる。
なお、屋根パネルPの幅が底面フレーム1の幅より小さい時には、補助フレーム6は、側面フレーム21及び回動側面フレーム22の縦框材2aに沿うように折り畳まれ、側面フレーム21としての機能を果たすことができる。
【0025】
屋根パネル用ガイド7は、ガイド突起7a、保持材7b等を備えている。
ガイド突起7aは、屋根パネル用ラック100に積み込まれた屋根パネルP同士の接触を防ぐものである。また、保持材7bは、ガイド突起7aを支持するものであり、上述の縦框材6aとほぼ同じ長さに形成されている。保持材7bの上面には、ガイド突起7aが屋根パネルPの厚さより少し広い間隔をあけて、かつ、鉛直上方向に向けて取り付けられている。
また、図1に示すように、屋根パネル用ガイド7は、屋根パネルPの上端面と下端面から支持するため、上述の補助フレーム6の横框材6b間と、側面フレーム21及び回動側面フレーム22の対向する支持部材2c間とに設けられている。なお、支持部材2c間に設けられる屋根パネル用ガイド7においては、ガイド突起7aに加えて、支持部材2cに挿通させるためのガイド突起7aが保持材7bの両端部に備えられている。
【0026】
ここで、図6を用いて、屋根パネルPの屋根パネル用ラック100への積み込みから取り出しまでの手順について説明する。
図6(a)に示すように、屋根パネルPを屋根パネル用ラック100の底面フレーム1及び補助フレーム6上に載置し、連結部材5によって側面フレーム21と回動側面フレーム22とを連結する。そして、運搬フック3aにクレーン等の吊り装置の吊り具を係止し、トラックに積み込んで施工現場に運搬する。
図6(b)〜(d)に示すように、施工現場で荷下ろしされた屋根パネル用ラック100は、吊りもとが傾斜フック3bに変更され、地面に対して傾斜した状態となるように吊り上げられる。そして、徐々に屋根パネル用ラック100を横倒し、回動側面フレーム22を上面にして地面に設置される。
次いで、図6(e)〜(f)に示すように、連結部材5を外し、ストッパ4aが底面フレーム1に接触するまで回動側面フレーム22を回動させる。図6(g)〜図6(h)に示すように、回動側面フレーム22の回動終了後、補助フレーム6を底面フレーム1の裏面側へ回動させる。補助フレーム6の回動後、補助フレーム6と梯子23との間にワイヤ8を張り、回動側面フレーム22が倒れないようにしておく。回動側面フレーム22の回動により、横倒された屋根パネル用ラック100の上面が開放されると、寝かせた状態のままで屋根パネルPを吊り上げ、躯体の屋根部分に設置される。
【0027】
本実施の形態によれば、回動側面フレーム22は、ヒンジ4を軸として上側に回動可能であるため、運搬された屋根パネルPを屋根パネル用ラック100とともに横倒し、回動側面フレーム22を回動することで屋根パネル用ラック100の上面が開放されることになる。したがって、屋根パネルPを屋根パネル用ラック100から取り出した状態のままで建物の躯体に施工できる。すなわち、立て起こされた屋根パネルPを寝かせて吊りなおす必要がなくなるので、施工能率を向上できる。
【0028】
また、回動側面フレーム22には、傾斜フック3bが設けられているため、傾斜フック3bにクレーン等の吊り装置の吊り具を係止して吊り上げると、屋根パネル用ラック100が傾斜した状態となる。次いで、底面フレーム1の横框材1aを支点として接地し、屋根パネル用ラック100を徐々に横倒しながら地面に設置できる。その後、回動側面フレーム22を回動可能な状態にして、傾斜フック3bを引き上げて回動側面フレーム22を上側に回動することにより、屋根パネル用ラック100の上面を開放できる。
【0029】
また、ヒンジ4にはストッパ4aが設けられているため、回動側面フレーム22は、立て起こされた状態で回動を阻止される。これにより、回動側面フレーム22を立て起こした状態で屋根パネルPを取り出すことができ、屋根パネル用ラック100が占有する平面的な領域を狭くできるので、施工区域が狭い現場においても利用することができる。
【0030】
また、補助フレーム6は、底面フレーム1に対して回動自在に連結されているため、屋根パネルPの大きさによって底面フレーム1あるいは側面フレーム21として用いることができる。
【0031】
さらに、着脱可能な連結部材5を取り付けることにより、屋根パネルPの運搬時等に、風や振動等によって回動側面フレーム22が回動しようとしても、連結部材5が回動を阻止するため、屋根パネルPを安定した状態で運搬できる。また、屋根パネル用ラック100を横倒した後、連結部材5を取り外すことにより、回動側面フレーム22を回動可能な状態とすることができる。
また、屋根パネルPを取り出す方法も簡単であり、施工能率を向上することができる。
【0032】
なお、本発明に係る屋根パネル用ラック100の構造は、上記実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更、改良、組み合わせ等がなされた構造を包含するものである。
【0033】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、建築用パネルを建築用パネル用ラックから取り出した状態のままで建物の躯体に施工できる。すなわち、立て起こされた建築用パネルを寝かせて吊りなおす必要がなくなるので、施工能率を向上できる。
【0034】
請求項2記載の発明によれば、フックに吊り具を係止することにより、建築用パネル用ラックを横倒しやすくできる。
【0035】
請求項3記載の発明によれば、連結部には回動側面フレームの回動を阻止するストッパが設けられているため、回動側面フレームを立て起こした状態で建築用パネルを取り出すことができ、建築用パネル用ラックが占有する平面的な領域を狭くできるので、施工区域が狭い現場においても利用することができる。
【0036】
請求項4記載の発明によれば、建築用パネルの運搬時等に、回動側面フレームが回動することがなく、建築用パネルを安定した状態で運搬できる。また、建築用パネル用ラックを横倒した後、連結部材を取り外すことにより、回動側面フレームを回動可能な状態とすることができる。
【0037】
請求項5記載の発明によれば、回動側面フレームが上面にくるように建築用パネル用ラックを横倒し、底面フレームの上側の縁部を軸として回動側面フレームを上側に回動させるだけの簡単な方法で請求項1と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の屋根パネル用ラックを説明するための図である。
【図2】上記実施の形態のフックを説明するための図である。
【図3】上記実施の形態の連結部を説明するための図である。
【図4】上記実施の形態の連結部材を説明するための図である。
【図5】上記実施の形態の連結部材を説明するための図である。
【図6】上記実施の形態の屋根パネルの施工方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1 底面フレーム
21 側面フレーム
22 回動側面フレーム
3 フック
4 連結部
4a ストッパ
5 連結部材
100 屋根パネル用ラック
P 屋根パネル
Claims (5)
- 建築用パネルを運搬するための建築用パネル用ラックであって、
立て起こされた建築用パネルの下端面を支持する底面フレームと、
この底面フレームの縁部に設けられた複数の側面フレームと、
前記底面フレームの裏面側に回動可能な補助フレームと、を備え、
前記複数の側面フレームのうち、少なくとも1つが、前記底面フレームの縁部に回動自在に連結された回動側面フレームであり、
この回動側面フレームは、建築用パネル用ラックを横倒した際に、建築用パネルをほぼ水平状態で取り出せるように、底面フレームの上側の縁部を軸として上側に回動可能とされ、
前記補助フレームは、建築用パネル用ラックを横倒した際に、前記底面フレームの裏側に回動させた状態で前記回動側面フレームとワイヤで連結可能であることを特徴とする建築用パネル用ラック。 - 請求項1記載の建築用パネル用ラックにおいて、
前記回動側面フレームには、クレーン等の吊り装置の吊り具を係止するためのフックが設けられていることを特徴とする建築用パネル用ラック。 - 請求項1または2記載の建築用パネル用ラックにおいて、
前記回動側面フレームを前記底面フレームの縁部に回動自在に連結している連結部には、前記回動側面フレームを90度以上回動させた際に、この回動側面フレームの回動を阻止するストッパが設けられていることを特徴とする建築用パネル用ラック。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の建築用パネル用ラックにおいて、
前記回動側面フレームと、これに対向している側面フレームとは、これらフレームに着脱可能な連結部材によって連結されていることを特徴とする建築用パネル用ラック。 - 請求項1記載の建築用パネル用ラックに積まれた建築用パネルを取り出す建築用パネルの取り出し方法であって、
前記回動側面フレームが上面にくるように前記建築用パネル用ラックを横倒し、
前記底面フレームの上側の縁部を軸として回動側面フレームを上側に回動させ、
前記補助フレームを前記底面フレームの裏側に回動させ、
前記底面フレームの裏側に回動させた前記補助フレームと前記回動側面フレームとをワイヤで連結し、
前記建築用パネルをほぼ水平状態で建築用パネル用ラックから取り出すことを特徴とする建築用パネルの取り出し方法。
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