JP3821759B2 - 猫用の飼料及びその使用方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、猫用の飼料(いわゆるキャットフード)とその使用方法に関する。詳しくは、猫の嗜好と習性に適合した新規な猫用の飼料とその飼料を猫に供与する効率的な方法に関する。本発明に係る猫用の飼料は、スナック的な飼料(スナックフード)として猫に供与するのに特に適している。
【0002】
【従来の技術】
ペット類の中でも、猫には、特有の嗜好や習性があるため、その嗜好や習性に適合した飼料を与える必要がある。しかしながら、従来から市販されているキャットフードは、鳥獣肉や魚介肉などをそのままか又は適宜に粉砕し調味料や着色剤を加えて混練した後、常温で流通できる程度に加熱殺菌又は乾燥させたものを所要により容器に入れ、製品としたものがほとんどである。したがって、市販のキャットフードは、猫の嗜好に配慮したものはあっても、猫の習性に適合するように配慮して作られたものは、ほとんどない。
これら市販のキャットフードは、その性状によって、ペースト状、顆粒状、粒状、ペレット状、フレーク状、スティック状、ドーナツ状などに分類され、さらに、水分含量に応じて、ウエットタイプ(水分含量約75%以上)、モイストタイプ(同20〜40%程度)、ドライタイプ(同約10%以下)などに分類される。
【0003】
最近の特許公報には、猫の嗜好に適合したキャットフードに関する発明が散見されている。例えば、特開平10−14501号公報には、ドライタイプのキャットフードと削り節とを分包したものを同一包装容器に収納し、使用時には、まず、ドライタイプのキャットフードを開封して容器に入れ、次いで削り節を開封して該キャットフードの上から振りかけ、必要に応じて適宜に混合して供与する猫用ドライフード包装体とその使用方法が開示されている。
また、特開2000−14327号公報には、肉類を主体とするウエットタイプの飼料材料に、薬効成分及び/又は微量栄養成分を含有する加熱練り肉製品を添加配合したペットフード及びその製造方法が開示されている。
また、特開2001−258482号公報には、固形状のペットフードと共に乾燥魚介類小片、乾燥肉類小片及び乾燥海藻類小片の少なくとも1種を0.5〜30%含有するペットフードが開示されている。
しかしながら、これらのキャットフードは、猫の嗜好に適合するとしても、スナック的に供与する飼料ではなく、また、猫特有の習性に配慮した飼料ということはできない。
【0004】
猫は、単独行動をとる習性があり、また、夜行性であり、気まぐれで、群れを作らない。
猫には、犬と同様に、モノを「かじる」習性や「しゃぶる」習性がある。しかし、猫の有するモノを「かみちぎる」力は、犬ほど強くはない。また、猫には、グルーミング(毛をなめる)をする習性があり、食物についてもなめたり匂いをかいでから食べることが多い。すなわち、猫には、モノをなめたり、しゃぶって柔らかくしてからかじる習性がある。さらに、猫には、ネズミを捕まえて遊ぶことで示されるように、動くものや転がるものに敏感に反応し、じゃれたり、かみついたりして、ストレスを解消する性質がある。
【0005】
上記のとおり、従来のキャットフードは、これら猫の習性に格別配慮したものではなかった。その上、飼育されている猫は、飼い主の生活環境に合わせた生活を強いられていることもあって、ストレスが溜まりやすく、これらが原因となって、猫の生体のリズムが崩れ、或いは免疫が低下して発病するケースが多い。その予防のためには、猫の嗜好と習性に適合し、猫が好んでなめたり、しゃぶったり、かじったりできる飼料をスナック的にときどき供与する必要があるが、このような猫用のスナックフードは、未だ開発されていない。
また、猫には気まぐれな習性があるので、スナック的な飼料についても、ときには大きいものを供与し、ときには小さいものを少しづつ供与するなど供与の方法についても変化をつけることが好ましい。そのために、猫用のスナックフードは、ちぎり易いとか手に持ち易いなどの、できるだけ「供与し易い」性状のものに製することが好ましい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の状況に鑑み、猫の嗜好と習性に適合し、猫がしゃぶったり、かじったり、なめたりするのに適した新規な猫用のスナックフードを提供することを第1の課題とする。また、本発明は、できるだけ供与し易い性状の猫用のスナックフードを提供することを第2の課題とする。さらに、本発明は、上記猫用のスナックフードの効果的な使用方法を提供することを第3の課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の諸課題を解決するために、本発明のうち請求項1に記載する発明は、魚介肉の乾燥固形物の表面の一部又は全部に、増粘多糖類及び/又はゼラチンからなる被覆材をコーティングしてある猫用の飼料である。
【0008】
本発明のうち請求項2に記載する発明は、魚介肉の乾燥固形物の表面の一部又は全部に、増粘多糖類及び/又はゼラチンからなり鰹節や魚骨や鳥獣肉エキスなどの猫の嗜好に適合した食材を添加してある被覆材をコーティングしてある猫用の飼料である。
【0009】
また、本発明のうち請求項3に記載する発明は、スティック状に成形した魚介肉の乾燥固形物の表面の一部又は全部に請求項1又は2に記載の被覆材をコーティングしてある猫用の飼料である。
【0010】
また、本発明のうち請求項4に記載する発明は、シート状の魚介肉の乾燥固形物を巻くか又は折り畳んでスティック状に成形し、その表面の一部又は全部に請求項1又は2に記載の被覆材をコーティングしてある猫用の飼料である。
【0011】
また、本発明のうち請求項5に記載する発明は、小型魚の頭を除き、2枚又は3枚におろして製したフィレを貼り合わせてなるシート状の魚介肉の乾燥固形物を、巻くか又は折り畳んでスティック状に成形し、その表面の一部又は全部に請求項1又は2に記載の被覆材をコーティングしてある猫用の飼料である。
【0012】
また、本発明のうち請求項6に記載の発明は、小型魚の頭を除き、2枚又は3枚におろして製した長さ30〜60mmのフィレをそのタテとヨコを揃えて規則的に整列させ貼り合わせてなるシート状の魚介肉の乾燥固形物を、フィレのヨコ方向(フィレの短い辺の方向)に巻くか又は折り畳んでスティック状に成形し、その表面の一部又は全部に請求項1又は2に記載の被覆材をコーティングしてある猫用の飼料である。
【0013】
また、本発明のうち請求項7に記載する発明は、5〜15mmの大きさの粒状又は小片状に成形してある請求項1又は2に記載の猫用の飼料である。
【0014】
また、本発明のうち請求項8に記載する発明は、請求項3から6のいずれかに記載の粒状又はスティック状の飼料を5〜15mmの大きさの小片状にカットしてある猫用の飼料である。
【0015】
また、本発明のうち請求項9に記載する発明は、長さ60〜120mmで太さ5〜15mmのスティック状に成形してある請求項3から6のいずれかに記載の猫用の飼料である。
【0016】
また、本発明のうち請求項10に記載する発明は、請求項7又は8に記載の猫用の飼料を、市販のキャットフードの上に振りかけるか又は市販のキャットフードに混合して猫に供与することを特徴とする猫用の飼料の使用方法である。
【0017】
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。なお、本発明の全説明において「%」の表示は、特に断らない限り、重量割合を表す。
【0018】
本発明に係る猫用の飼料は、基材として、魚介肉の乾燥固形物を使用する。その原料とする魚介類は、猫が食するものである限り、どのような魚介類でも差し支えないが、その一例を挙げると、イワシ、マグロ、アジ、サバ、カツオ、ヒラメ、サケ、サメ、コイ、イカ、タコ、シャコ、カニ、各種貝類などの魚介の肉片を、それぞれ単独か又は適宜に組み合わせ、適宜の形状に成形して乾燥させ、保存性をもたせたものを使用する。好ましくは、シート状に成形した魚介肉の乾燥固形物を巻くか又は折り畳んでスティック状に成形したものを使用する。魚介肉の乾燥固形物のシートは、例えば、小型魚を開いてフィレに製したものを方向を揃えて整列させ、ポリエチレンフィルムなどの面に規則的に貼り合わせて作ることができる。このように小型魚を貼り合わせてシート状に成形すると、特定の方向に巻いてスティック状に成形したときに、その貼り合わせ部分からちぎり易くなり、猫に給与し易くなる。その上、猫がこれをかむと口中で柔らかくなって貼り合わせ部分が剥がれ易くなり、繰り返しかむにつれて一定方向に容易に剥がれるので猫の喉に詰まることがなく、猫がストレスなく食べることが可能になる。
【0019】
さらに詳しく説明すると、小型魚の頭を除き、2枚又は3枚におろして製した長さ30〜60mmのフィレを複数枚用意し、そのフィレのタテとヨコを揃えて各フィレの端部が少しだけ重なるように規則的に整列させ、貼り合わせて製したシート状の魚介肉の乾燥固形物を、フィレのヨコ方向(フィレの短い辺の方向)に巻くか又は折り畳んでスティック状に成形し、その表面に所定の被覆材をコーティングして猫用の飼料とすると、強度が大きいわりにはその貼り合わせ部分から容易に手でちぎることができるので、猫に対してきわめて供与し易いものとなる。また、上記のとおり、猫がこれをかむと口中で柔らかくなって貼り合わせ部分が剥がれ易くなり、繰り返しかむにつれて一定方向に容易に剥がれるので猫の喉に詰まることがなく、猫がストレスなく食べることが可能になる。すなわち、猫にとっては食べやすく、飼い主にとっても扱いやすいので、猫用のスナックフードとして大変好ましいものとなる。
【0020】
スティック状の魚介肉乾燥固形物の大きさは、猫の口のサイズを考慮して、猫が一口に呑み込むことがなく、それでいて、猫がなめたり、かじったり、しゃぶったり、じゃれたりするのに適当な大きさであり、また、飼い主がちぎって供与するのにも適した大きさとして、長さ60〜120mm程度で直径5〜15mm程度に成形するのが好ましい。また、スティック状に成形した魚介肉の乾燥固形物をさらに粒状又は小片状にカットするかもしくは最初から魚介肉の乾燥固形物を粒状又は小片状に成形したものを使用してもよい。この場合、1粒又は1片の大きさは、猫の口のサイズを考慮すると、5〜15mm程度にするのがよい。このように粒状又は小片状に製すると、猫にとってそのまましゃぶるのが容易になる上、しゃぶって柔らかくしてからかじるという猫の習性に適した飼料となるので、きわめて好ましい。本発明者らの試験によれば、スティック状の飼料と粒状又は小片状の飼料とを同時に猫に供与すると、ほとんどの猫は、粒状又は小片状の飼料を先に食し、次いでスティック状の飼料について、じゃれたり、なめたりして遊びながら食する傾向を示す。したがって、本発明に係る飼料のように、スティック状などの大きいままで供与することができ、かつ、同じものを手でちぎって粒状又は小片状にして供与することができる飼料は、猫の性状に適合し、大変使い易い。
なお、猫の、モノをかみちぎる力は、犬ほど強くないので、本発明の猫用の飼料は、犬用の飼料ほどは強度を大きくする必要はない。本発明者らの試験によれば、猫に最適の歯ごたえは0.9〜1.5kg/cm2 程度の硬さである。すなわち、この範囲の硬さであれば猫にとって大変かみやすい。したがって、本発明で用いるシート状の魚介肉乾燥固形物は、犬用の飼料の場合ほど厚くする必要はなく、2〜5mm程度の厚さにするのがよい。
以下、本発明で用いるスティック状又は粒状ないし小片状の魚介肉の乾燥固形物の作り方を実施例をもって説明する。
【0021】
【実施例1】
<イワシを主原料とするスティック状の乾燥固形物の製造例>
(1)主原料としてイワシを使用することとし、30〜60mm程度の大きさのものを選別、洗浄後、頭を除去して2枚又は3枚におろす。
(2)2枚又は3枚におろしたイワシ肉片(フィレ)に対し、食塩0.5%、ソルビトール5%、ビタミンEを0.2%添加し、全体を混合してイワシ肉片の表面に十分に付着させた状態で、2〜8℃の室内にて15時間保管し、イワシ肉片から水溶性タンパク質を析出させる。
(3)水溶性タンパク質が十分に析出されたことを確認した後、イワシ肉片を15〜30枚づつ方向を揃えて貼り合わせ、長さ120mmで幅100mm、厚さ2mm程度のシート状に成形する。
(4)成形したイワシ肉片シートを天日にて乾燥させる。
(5)乾燥させたイワシ肉片シートを芯棒に巻き付けて、太さ5mm程度のスティック状に成形し、型枠を用いて固定し、水分活性が0.7以下になるようにさらに天日乾燥し、芯棒を抜き取って、スティック状のイワシ乾燥固形物として製了する。
【0022】
【実施例2】
<カワハギを主原料とするスティック状の乾燥固形物の製造例>
カワハギの頭を除き、2枚又は3枚におろして、1片が30〜60mm程度のフィレとし、実施例1と同様の処理を施したものを貼り合わせて、シート状に成形する。以下、そのシート状に貼り合わせる方法を図面を用いて説明する。
図1は、複数枚の魚肉片(本例ではカワハギ肉片)からなるフィレを、清潔なポリエチレンシートの上に、各フィレの端部が少しづつ重なるように、タテ方向とヨコ方向を揃えて整列させ、貼り合わせてシート状に成形する方法を示す説明図である。また、図2は、このようにして製したカワハギフィレのシートをフィレのヨコ方向(フィレの短い辺の方向)に、実施例1と同じ方法によって巻き込んだものを乾燥させたスティック状の乾燥固形物の斜視図である。図2の乾燥固形物は、フィレの貼り合わせ部分から、容易にカットでき、また、手で持って容易にちぎることができるので、猫に対してきわめて供与し易い。
【0023】
【実施例3】
<魚介肉混練物を主原料とする粒状又は小片状の乾燥固形物の製造例>
(1)主原料としてイワシとアジとイカを使用することとし、それぞれ適宜のものを選別、洗浄後、内蔵を除去して裁断したものを2mm程度の大きさにミンチする。
(2)ミンチした魚介肉に対し、食塩0.5%、ソルビトール5%を添加し、全体を混合し、さらに粘りが出るまで混練する。
(3)十分に練り合わせた魚介肉混練物をシートの上に広げて、長さ120mmで幅100mm、厚さ3mm程度のシート状に成形する。
(4)成形した魚介肉シートを乾燥装置に入れて乾燥させる。
(5)乾燥させた魚介肉のシートを芯棒に巻き付けて、太さ10mm程度のスティック状に成形し、型枠を用いて固定し、水分活性が0.7以下になるようにさらに天日乾燥し、芯棒を抜き取って、スティック状の魚介肉乾燥固形物とする。
(6)得られたスティック状の魚介肉乾燥固形物を、10mm程度の大きさにカットし、粒状又は小片状の魚介肉乾燥固形物として製了する。
【0024】
本発明に係る猫用の飼料は、上記のようにして製した魚介肉の乾燥固形物、好ましくはスティック状又は粒状ないし小片状の魚介肉の乾燥固形物の表面に、増粘多糖類及び/又はゼラチンからなる被覆材をコーティングしたものを基本とする。特に、増粘多糖類及び/又はゼラチンからなり、鰹節や魚骨に鳥獣肉エキスなどの猫の嗜好に適合する食材を添加してある被覆材をコーティングするのが好ましい。
【0025】
本発明において、被覆材として使用できる増粘多糖類は、キサンタンガム、アラビアガム、ローカストビーンガム、グアーガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、ジェランガム、グルコマンナン、寒天、でんぷんなど多種のものを挙げることができる。これらの増粘多糖類は、それぞれ単独で使用してもよく、数種類のものを混ぜ合わせて使用してもよい。また、本発明の被覆材としては、増粘多糖類に代えて又は増粘多糖類と共に、動物のコラーゲンから採取されるゼラチンも使用できる。
【0026】
本発明において、魚介肉の乾燥固形物の表面の一部又は全部に被覆材として増粘多糖類及び/又はゼラチンをコーティングする理由は、増粘多糖類及び/又はゼラチンは猫の嗜好に適合しているので、これをコーティングしないものに比べて、猫がかんだりしゃぶったりしてもその口腔内に長く滞留させることができ、しかも、一定時間猫がかんだりしゃぶったりした後でも猫の好みに合致した硬さを保持できるからである。すなわち、増粘多糖類及び/又はゼラチンを魚介肉の乾燥固形物の表面に被覆することによって、その大きさや重量のわりには、猫の好む歯ごたえの硬さに調整できるからである。また、増粘多糖類及び/又はゼラチンは、溶液化しやすいので、魚介肉の乾燥固形物に塗布しやすく、しかも、均一に薄く付着させるのに適しており、さらに、厚さを任意にコントロールできる。また、増粘多糖類及び/又はゼラチンには、調味料や着色料、特に猫の嗜好に適合した鰹節やエビや魚骨などの食材を粉末状や顆粒状などにして、また、鳥獣肉エキスなどはそのままで容易に混ぜることができる。
このように、魚介肉の乾燥固形物の表面を増粘多糖類及び/又はゼラチンでコーティングすることは、猫用の飼料について多くの利点を生ずる。
【0027】
本発明において、増粘多糖類及び/又はゼラチンは、魚介肉の乾燥固形物の表面の全面にコーティングすることの他、魚介肉の乾燥固形物の一部の面だけに、又は一部分だけを残してコーティングすることにしてもよい。このように、魚介肉乾燥固形物の表面にコーティングしていない部分や面を残すと、その部分や面を手で持てばよいので、きわめて取り扱い易くなり、したがって、猫に対して供与しやすくなる。
以下、本発明の被覆材の調製の方法とコーティングの方法を実施例をもって説明する。
【0028】
【実施例4】
<被覆材としてのガム類溶液の調製とそのコーティング方法>
(1)キサンタンガム50%、ローカストビーンガム30%、グアーガム20%の割合となるように、それぞれを秤取して混合し、その2.0gを清水に分散させて全体が100gの分散液を調製する。
(2)このガム類分散液を80℃まで加熱し、ガム類を完全に溶解させる。
(3)ガム類溶液を45℃に加熱し、この液を筆に浸して、実施例1で製したスティック状のイワシ乾燥固形物の表面の全面に均一に塗布する。
(4)ガム類溶液を塗布したイワシ乾燥固形物を温風乾燥機の乾燥棚に並べ、その表面に50℃の温風を当てて約18時間乾燥させ、本発明の猫用の飼料として製了する。
【0029】
【実施例5】
<被覆材としてのアルギン酸ナトリウム溶液の調製とそのコーティング方法>
(1)アルギン酸ナトリウム7gを秤取し、これを清水に分散させて全体が1000gの分散液を調製する。
(2)このアルギン酸ナトリウム分散液を80℃まで加熱し、アルギン酸ナトリウムを完全に溶解させる。
(3)別に、乳酸カルシウム5gをを秤取し、これを清水に溶解させて全体が100gの溶液を調製する。
(4)実施例1で製したスティック状のイワシ乾燥固形物をアルギン酸ナトリウム溶液に浸漬して、その表面全体に付着させる。
(5)次いで、乳酸カルシウム溶液に浸漬して反応させ、イワシ乾燥固形物の表面全体にアルギン酸カルシウムの膜を形成させる。
(6)アルギン酸カルシウムの膜で被覆されたイワシ乾燥固形物を温風乾燥機の乾燥棚に並べて、その表面に50℃の温風を当てて約18時間乾燥させ、本発明の猫用の飼料として製了する。
【0030】
【実施例6】
<被覆材としてのゼラチン溶液の調製とそのコーティング方法>
(1)ゼラチン130gを秤取して、60℃の温水に投入して全体が1000gの分散液を調製し、約10分間放置してゼラチンを膨潤させる。
(2)膨潤したゼラチン分散液を加熱して、糊状に溶解させる。
(3)実施例1で製したスティック状のイワシ乾燥固形物(長さ120mm)を一端から50mmを残して、加温しているゼラチン溶液に浸漬し、糊状のゼラチンを付着させる。
(4)スティック状のイワシ乾燥固形物を温風乾燥機の乾燥棚に並べて、そのゼラチンを付着させた部分に50℃の温風を当てて約18時間乾燥させ、本発明の猫用の飼料として製了する。
【0031】
【実施例7】
<被覆材として着色料を添加したゼラチン溶液の調製とそのコーティング方法>
(1)カラメル色素5g、ゼラチン130gを秤取して、60℃の温水に投入して全体が1000gの分散液を調製し、約10分間放置してゼラチンを膨潤させる。
(2)膨潤したゼラチン分散液を加熱して、糊状に溶解させる。
(3)実施例1で製したスティック状のイワシ乾燥固形物(長さ120mm)を一端から70mmを残して、加温しているゼラチン溶液に浸漬し、糊状のゼラチンを付着させる。
(4)スティック状のイワシ乾燥固形物を温風乾燥機の乾燥棚に並べて、そのゼラチンを付着させた部分に50℃の温風を当てて約18時間乾燥させ、本発明の猫用の飼料として製了する。
【0032】
【実施例8】
<被覆材として魚粉を添加したゼラチン溶液の調製とそのコーティング方法>
(1)魚粉5g、ゼラチン130gを秤取して、60℃の温水に投入して全体が1000gの分散液を調製し、約10分間放置してゼラチンを膨潤させる。
(2)膨潤したゼラチン分散液を加熱して、糊状に溶解させる。
(3)実施例1で製したスティック状のイワシ乾燥固形物(長さ120mm)を一端から50mmを残して、加温しているゼラチン溶液に浸漬し、糊状のゼラチンを付着させる。
(4)スティック状のイワシ乾燥固形物を温風乾燥機の乾燥棚に並べて、そのゼラチンを付着させた部分に50℃の温風を当てて約15時間乾燥させ、本発明の猫用の飼料として製了する。
【0033】
本発明では、上記の実施例6や実施例7のように、スティック状に成形した魚介肉乾燥固形物の一端に被覆材をコーティングしていない部分を残しておくと、これを把持したときに、被覆材の匂いが手に付着せず、衛生的であり、かつ、携帯に便利となるので、きわめて供与し易くて好ましい。また、被覆材に着色を施したときは、被覆材をコーティングしてある部分とコーティングしていない部分とが色彩的に明瞭に区別され、外観の変化が付与されるので、さらに好ましい状態となる。
【0034】
本発明で用いる被覆材は、適宜に調味しかつ着色したものを用いて差し支えない。被覆材の調味・着色の方法を例示すると、増粘多糖類分散液100gに対して、鳥獣肉エキス、魚介肉エキス、野菜エキスなどのいずれか又は適宜に混じたものを5g(0.5%)程度添加するとよい。このようにすると、調味と着色を同時におこなうことができるので、便利である。
また、例えば、鰹節、エビ・カニ類、魚骨などを粉末状や顆粒状にしたもの、或いは鳥獣肉エキス、魚介肉エキスなどの猫の嗜好に合う食材を被覆材に添加すると、猫の食いつきが一段とよくなるので、きわめて好ましい。
【0035】
着色料については、上記のように、調味の際に着色が可能であれば、あらためて使用する必要はないが、本発明の猫用の飼料をペットオーナーが関心を示すように着色して差別化を図りたいときなどには着色料を添加するが好ましく、具体的には、カラメル色素、βカロチン色素、紅コウジ色素、クチナシ色素、ベニバナ色素、赤キャベツ色素、アナトー色素、ウコン色素、カカオ色素、コチニール色素、パプリカ色素、ラック色素などを挙げることができる。また、着色料の使用量は0.01〜2%、好ましくは0.05〜0.5%の範囲とするのがよい。着色料の使用量が極端に多くなると、その中に含まれている香気のため、猫の嗜好性が低下するので、適量の使用が好ましい。
【0036】
本発明の猫用の飼料は、スティック状のものであれば、そのまま猫に供与すると、猫が適宜にしゃぶったり、かんだり、なめたりして遊ぶことができて、猫のストレスの解消に役立つので、猫用のスナックフードとして好適である。また、粒状又は小片状に成形したものは、猫がそのまま口中でしゃぶって、柔らかくしてからかじることができるので、猫の習性に合致する。粒状又は小片状の飼料の1個の好ましい大きさは、猫の口径を考慮すると直径5〜15mm程度である。なお、スティック状の飼料を、手でちぎるなど適宜の方法で小片状にカットして供与してもよい。猫は、気まぐれであり、飽き易い習性があるので、スティック状のような大きい飼料ばかりでなく、粒状又は小片状の飼料も供与するというように供与方法にも変化をつけることが好ましい。
【0037】
また、粒状や小片状のものは、市販のウエットタイプやモイストタイプのキャットフード(缶詰品やパウチ入りのもの)の上に振りかけて供与すると、市販品のキャットフードに飽きかけている猫であっても、キャットフードに対する食いつきがよくなるので、好ましい。所要によっては、本発明の粒状又は小片状の猫用の飼料を市販品のキャットフードに振りかけるだけでなく、市販品のキャットフードと混合して供与しても効果がある。
以下、本発明の効果について、いくつかの試験例をもって説明する。
【0038】
【試験例1】
<猫の食いつき試験1>
実施例1と略同じ原料・方法で製した長さ120mmで太さ20mmのスティック状のイワシ乾燥固形物と長さ120mmで太さ5mmのイワシ乾燥固形物とをそれぞれ猫に供与して、その食いつき状況を確認した。
試料は、7匹の猫に供与することとし、それぞれの猫を隔離し、各猫に対して右側に太さ20mm成形品、左側に太さ5mm成形品を、各猫からそれぞれ30cm離した状態に並べて、どちら側の試料に先に食いつくかを試験した。その結果は、表1に示すとおりである。
【0039】
【表1】
【0040】
(考察)
表1から、同じ魚介肉の乾燥固形物であっても、20mmに成形したものよりも、5mmに成形したものを供与する方が、猫の嗜好に適合することが理解できる。
【0041】
【試験例2】
<猫の食いつき試験2>
実施例1と略同じ原料・方法で製した太さ15mmのイワシ乾燥固形物を、長さ75mmのスティック状にカットしたものと、さらにそれを長さ15mmの小片状にカットしたものとを、それぞれ猫に供与して、その食いつき状況を確認した。
試料は、5匹の猫に供与することとし、それぞれの猫を隔離し、各猫に対して右側に長さ75mm成形品、左側に長さ15mmカット品を、各猫からそれぞれ30cm離した状態に並べて、どちら側の試料に先に食いつくかを試験した。その結果は、表2に示すとおりである。
【0042】
【表2】
【0043】
(考察)
表2から、同じ魚介肉の乾燥固形物であっても、75mmにカットしたスティック状のものよりも、15mmにカットした小片状のものを供与する方が猫の嗜好に適合することが理解できる。
【0044】
【試験例3】
<調味・着色品に対する猫の食いつき試験>
実施例4で製した飼料(スティック状の魚肉の乾燥固形物の表面にガム類からなる被覆材をコーティングしてある飼料)について、鰹節の粉末を0.5%添加したガム類をコーティングしたものと何も添加していないガム類をコーティングしたものとを作って、それぞれを猫に供与して、その場合の食いつき状態を確認した。
試料は、11匹の猫に供与することとし、ぞれぞれの猫を1mづつ隔離させ、各猫に対して右側に「鰹節添加品」、左側に「無添加品」を各猫からそれぞれ30cm離した状態で並べて、どちら側のものに先に食いつくか試験した。なお、この試験は2回繰り返しておこない、2回目の試験は、供試飼料を1回目とは左右を逆に並べて供与した。すなわち、合計22回の試験をおこなった。その結果は、表3に示すとおりである。
【0045】
【表3】
【0046】
(考察)
表3から、同じ魚介肉の乾燥固形物を増粘多糖類で被覆したスティック状の飼料であっても、増粘多糖類に鰹節などの猫の嗜好に適合した食材を添加して調味したものを供与する方が、猫の嗜好性が大きく向上することが理解できる。
【0047】
【試験例4】
<本発明品を市販キャットフードに混合したときの食いつき試験>
実施例3と略同じ原料・方法で製し、長さ10mmで太さ10mmにカットした粒状の乾燥固形物の表面に実施例4と同じ原料・方法で製した被覆材をコーティングした猫用の飼料(本発明品)を、市販のキャットフード(ウエットタイプの缶詰)に混合したものと、同じ市販のキャットフードの単品とを、それぞれ猫に供与して、そのときの食いつき状況を確認した。
試料は、16匹の猫に供与することとし、1缶の市販キャットフードを半分に分け、それぞれの猫を隔離し、各猫に対して右側に乾燥固形物混合品、左側に市販キャットフード単品を別々の皿に入れて各猫からそれぞれ30cm離した状態で並べて、どちら側のものに先に食いつくかを試験した。その結果は、表4に示すとおりである。
【0048】
【表4】
【0049】
(考察)
表4から、市販品のキャットフードに本発明に係る粒状又は小片状の猫用の飼料を混合すると、猫の食いつきがよくなるので、猫の嗜好に大きく適合することが理解できる。
【0050】
【試験例5】
<スティックの強度試験1>
実施例1と同じ原料・方法で製し、長さ75mmで太さ15mmに成形したスティック状のイワシ乾燥固形物と、長さ75mmで太さ5mmに成形したスティック状のイワシ乾燥固形物について、それぞれの強度を測定した。
強度の測定には、株式会社コムラ製作所製の「プッシュプルスケール」S−5Kモデルを使用した。
各試料(スティック状の魚介肉乾燥固形物)の両端10mmづつを押さえて、試料の中央に一文字圧子幅10mmを押し当て、試料が折れるところまで上面から押しつけ、その折れたときの負荷の数値を読み取った。なお、この試験は、太さ15mmに成形した試料と太さ5mmに成形した試料に分けてそれぞれ5回づつおこなった。その結果は、表5に示すとおりである。
【0051】
【表5】
【0052】
(考察)
表5から、同じ魚肉のスティック状乾燥固形物であっても、小型魚を使用して太さを小さく成形したものの方が強度が弱くなって、猫に最も適した歯ごたえの範囲(すなわち、0.9〜1.5kg/cm2 )となることが理解できる。
【0053】
【試験例6】
<スティックの強度試験2>
実施例1と同じ原料・方法で製したスティック状成形品(イワシ乾燥固形物)と実施例4で製したスティック状成形品(イワシ乾燥固形物の表面にガム類をコーティングしたもの)について、それぞれの強度を測定した。
強度の測定には、株式会社コムラ製作所製の「プッシュプルスケール」S−5Kモデルを使用した。
各試料(スティック状成形品)を100mmの長さにカットし、両端10mmづつを押さえて、試料の中央に一文字圧子幅10mmを押し当て、試料が折れるところまで上面から押しつけ、その折れたときの負荷の数値を読み取った。この試験は、コーティングの有無に分けて、それぞれ5回づつおこなった。その結果は、表6に示すとおりである。
【0054】
【表6】
【0055】
(考察)
表6から、同じ魚介肉のスティック状乾燥固形物であっても、その表面を増粘多糖類でコーティングしたものの方が、強度において1.18倍となり、増粘多糖類のコーティングによって、魚肉乾燥固形物の強度が少しアップし、猫に適した歯ごたえの範囲で魚肉の乾燥固形物に猫の嗜好に適合した風味を付けることが可能であることが判明した。
【0056】
【試験例7】
<貼り合わせ品のちぎり易さの試験>
実施例2で製した、シート状の乾燥固形物(カワハギのフィレを貼り合わせたもの)をフィレの「ヨコ」方向に巻いてスティック状に成形したものと「タテ」方向に巻いてスティック状に成形したものについて、ちぎり易さを比較した。
試料は、20〜30才の女性10名を対象にして、スティックを「ヨコ」方向にちぎったときの感じをアンケート方式によって聴取した。その結果は、表7に示すとおりである。
【0057】
【表7】
【0058】
(考察)
表7から、同じ魚介肉のスティック状乾燥固形物であっても、魚肉片の貼り合わせシートを魚肉片の「ヨコ」方向に巻いたスティック状乾燥固形物の方がちぎり易く、猫に対して供与しやすくなることが理解できる。
【0059】
【試験例8】
<口腔内滞留時間の測定試験>
実施例1で製したスティック状成形品(魚肉乾燥固形物)と実施例4で製したスティック状成形品(魚肉乾燥固形物の表面にガム類をコーティングしたもの)とを、雑種の雄猫に食後2時間後に供与してそのときの口腔内滞留時間を1品ごとに測定した。その結果は、表8に示すとおりである。
【0060】
【表8】
【0061】
(考察)
表8から、同じ魚介肉のスティック状乾燥固形物であっても、その表面を増粘多糖類でコーティングしたものの方が猫に供与したときの口腔内滞留時間が1.52倍となり、増粘多糖類のコーティングによって、猫が好んでしゃぶったりかじったりするので、魚肉乾燥固形物の口腔内滞留時間が明らかに長くなることが理解できる。
【0062】
【発明の効果】
以上、実施例及び試験例を伴って詳細に説明したとおり、本発明に係る猫用の飼料は、魚介肉の乾燥固形物の表面の一部又は全部を増粘多糖類及び/又はゼラチンからなる被覆材でコーティングしてあるので、従来の何もコーティングしていない魚介肉の乾燥固形物に比べて、猫の嗜好に適合し、しかも、猫の最も好む歯ごたえを有する飼料とすることができる。したがって、本発明に係る猫用の飼料は、猫がなめたり、しゃぶったり、かじったりするのに適し、猫用のスナックフードとしてきわめて好適である。
また、被覆材の中に猫の好む食材を配合することができるので、猫の嗜好にさらに適合し、さらに食いつき易い飼料を供与することができる。
また、本発明に係る猫用の飼料は、これをスティック状に成形することによって、猫が食いつき易くなるが、また、一口で呑み込み難くなるので、スナック的な飼料として好ましくなる。
また、本発明に係る猫用の飼料を粒状又は小片状に成形したときは、猫がそのまましゃぶるのに適したものとなり、口中でしゃぶって柔らかくしてからかじることができる。
【0063】
さらに、本発明に係る猫用の飼料は、小型魚のフィレを用いてそのシートの成形方法とスティック状に巻き込む方法を工夫することによって、きわめてちぎり易い飼料にすることができ、またコーティングしない面や部分を残すことで、手で持ち易くするなど、猫に供与し易い性状のものに製することがきる。さらに、小型魚のフィレを貼り合わせてシート状に製したものは、猫の口中でその貼り合わせ部分から剥がれ易くなるので、猫の喉に詰まるおそれがなく、猫がストレスなく食することができる。
さらに、本発明に係る猫用の飼料は、スティック状などの大きいものに成形した飼料をそのままで供与することができ、また、ちぎって粒状又は小片状の飼料としても供与できるので、気まぐれな猫の性状に合わせて供与方法を変えることができる。
さらに、本発明の猫用の飼料を粒状又は小片状に製して、市販のキャットフードに振りかけるか又は混合して猫に供すると、猫の食いつきを改善するのに大きな効果がある。
【0064】
以上のとおりであるから、本発明に係る猫用の飼料は、猫特有の、モノを「なめる」「かじる」「しゃぶる」という習性を十分に満足させることができ、しかも猫が食いつき易く、また、気まぐれな猫の性状にも適合し、食べさせ易いものである。また、飼い主にとってきわめて供与し易い飼料である。
したがって、本発明に係る猫用の飼料は、猫用のスナックフードとして、猫にときどき供与することによって、そのストレスの解消に役立つことができ、猫の健康の維持に大いに貢献できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例2において、魚介肉の乾燥固形物をシート状に成形する方法の説明図である。
【図2】実施例2において、図1の魚介肉の乾燥固形物をシートをヨコ方向に巻いて製したスティック状の乾燥固形物の説明図(斜視図)である。
Claims (10)
- 魚介肉の乾燥固形物の表面の一部又は全部に、増粘多糖類及び/又はゼラチンからなる被覆材をコーティングしてある猫用の飼料。
- 魚介肉の乾燥固形物の表面の一部又は全部に、増粘多糖類及び/又はゼラチンからなり鰹節や魚骨や鳥獣肉エキスなどの猫の嗜好に適合した食材を添加してある被覆材をコーティングしてある猫用の飼料。
- 魚介肉の乾燥固形物が、スティック状に成形したものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の猫用の飼料。
- 魚介肉の乾燥固形物が、シート状の魚介肉の乾燥固形物を巻くか又は折り畳んでスティック状に成形したものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の猫用の飼料。
- 魚介肉の乾燥固形物が、小型魚の頭を除き、2枚又は3枚におろして製したフィレを貼り合わせてなるシート状の魚介肉の乾燥固形物を、巻くか又は折り畳んでスティック状に成形したものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の猫用の飼料。
- 魚介肉の乾燥固形物が、小型魚の頭を除き、2枚又は3枚におろして製した長さ30〜60mmのフィレをそのタテとヨコを揃えて規則的に整列させ貼り合わせてなるシート状の魚介肉の乾燥固形物を、フィレのヨコ方向(フィレの短い辺の方向)に巻くか又は折り畳んでスティック状に成形したものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の猫用の飼料。
- 5〜15mmの大きさの粒状又は小片状に成形してある請求項1又は2に記載の猫用の飼料。
- 請求項3から6のいずれかに記載のスティック状の飼料を5〜15mmの大きさの粒状又は小片状にカットしてある猫用の飼料。
- 長さ60〜120mmで太さ5〜15mmのスティック状に成形してある請求項3から6のいずれかに記載の猫用の飼料。
- 請求項7又は8に記載の猫用の飼料を、市販のキャットフードの上に振りかけるか又は市販キャットフードに混合して猫に供与することを特徴とする猫用の飼料の使用方法。
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