JP3817798B2 - エンジンの冷却装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はガソリンエンジンのノッキングゾーンである吸気側の燃焼室壁を重点的に冷すよう吸気側を先行冷却するエンジンの冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガソリンエンジンにおいて、排気側の燃焼室壁は高温で、火炎伝播速度が速いため、ノッキングが起きにくいのに対して、吸気側の燃焼室壁は、比較的温度が低く、火炎伝播速度が遅いために、ノッキングが生じやすいということから、その吸気側のノッキングゾーンを重点的に冷してノッキングが生じないようにすることが従来から考えられている。そして、そのように吸気側のノッキングゾーンを重点的に冷すために、シリンダヘッドのウォータジャケットを吸気側と点火プラグホールの周りを含む排気側とに仕切り、吸気側から先に冷却水を流すようにしたものが知られている。特開平6−81643号公報には、そのような吸気先行冷却を行うエンジンの冷却装置であって、シリンダボア間壁面の冷却効果を高めるため、シリンダボア間に通水管を設け、その通水管の一端を排気側ウォータジャケット内に配置し、他端を吸気側ウォータジャケット内に配置したものが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
吸気先行冷却は、吸気側の燃焼室壁を積極的に冷して耐ノック性を高めるための有望な手段であるが、従来の吸気先行冷却の技術は、シリンダヘッドのウォータジャケットを吸気側と点火プラグホールの周りを含む排気側とに仕切って気筒列方向に冷却水を流通させるだけのものが多く、その場合、高負荷時に点火プラグ周りの温度が上がり過ぎて、熱的な信頼性に問題が生じてくる。
【0004】
上記特開平6−81643号公報記載の装置では、通水管を通って排気側ウォータジャケットの冷却水が吸気側ウォータジャケットに流れるので、吸気ウォータジャケット内の壁面近傍の冷却水の流速を部分的に高めて冷却性を向上させる作用はあるが、排気側ウォータジャケット内のプラグホール周りに冷却性を高めるような水流を生じさせるものではない。
【0005】
したがって、吸気先行冷却によって耐ノック性を高めるとともに、点火プラグホールの周りの冷却性を向上させることが課題である。本発明はそのような課題を解決することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、エンジンの冷却装置を、シリンダヘッドの気筒毎の複数の吸気ポートのポート壁を連結部によって気筒列方向に連結し、これらポート壁と連結部とで仕切壁を形成して吸気ポート下方側ウォータジャケットと点火プラグホール側ウォータジャケットとを仕切り、吸気ポート下方側ウォータジャケットから先に冷却水を循環させるよう冷却水循環通路を設け、吸気ポート下方側ウォータジャケットと点火プラグホール側ウォータジャケットとの間に位置するよう冷却水循環通路にウォータポンプを設け、各気筒の吸気ポート間に、点火プラグホール側ウォータジャケットのプラグホール付け根部位と前記吸気ポート下方側ウォータジャケットとを連通する連通路を設けたものとすることにより解決できる。その際、ウォータポンプは、例えば、吸気ポート下方側ウォータジャケットの出口側と点火プラグホール側ウォータジャケットの入口側との間に設けるのがよい。また、連通路は、吸気側のバルブシート近接部位に設けるのがよい。
【0007】
このように構成したエンジンの冷却装置によれば、吸気先行冷却によりノッキングゾーンが積極的に冷却されて耐ノック性が高まるとともに、ウォータポンプが介在することによる圧力差によって連通路に水が流れ、特に、その連通路がシリンダヘッドの吸気ポート間に設けられ、プラグホール付け根部位に連通することにより、点火プラグホール側ウォータジャケット内の点火プラグホール周りに周り込むような水流が生じ、点火プラグホール周りが効果的に冷却される。
【0008】
また、耐ノック性を高めるためには、シリンダブロック側もノッキングゾーンの冷却性を高めることが重要である。そのため、シリンダブロックの排気側ウォータジャケットの出口をシリンダヘッドの点火プラグ側ウォータジャケットの入口に接続してシリンダブロック側も吸気先行冷却を行うようにするとともに、その吸気側ウォータジャケットと排気側ウォータジャケットとを連通するようシリンダブロックのシリンダボア間の上部に連通路を設けるのがよい。
【0009】
この場合、シリンダブロックの吸気側ウォータジャケットと排気側ウォータジャケットとを仕切る仕切り壁を設け、吸気側ウォータジャケットの出口側と排気側ウォータジャケットの入口側を連通して冷却水を循環させる冷却水循環通路にウォータポンプを配設するのがよい。
【0010】
この場合は、また、シリンダブロックの排気側ウォータジャケットの出口側と吸気側ウォータジャケットの入口側との間に、ラジエータをバイパスするラジエータバイパス通路を設け、エンジンの所定低負荷時にこのラジエータバイパス通路を開くようバイパス開閉手段を設けるのがよく、そうすることにより、冷却する必要性が低い低負荷時に温度の高い冷却水によってシリンダを暖め、オイル粘度を下げ、ピストンの摺動抵抗を小さくして燃費を向上させることができる。また、例えばラジエータへの水流を絞る手段をラジエータとシリンダヘッドの吸気ポート下流側ウォータジャケットの入口の間に配置し、ラジエータ側への水流を絞るようにしてもよい。
【0011】
また、シリンダヘッドの排気側ウォータジャケットの出口側とシリンダブロックの吸気側ウォータジャケットの出口側との間にラジエータをバイパスするボトムバイパス通路を設けるとともに、冷間時にラジエータバイパス通路側へ流れる水流を遮断する手段を設けるのがよく、そうすることにより、冷間始動時には、ラジエータバイパス通路から吸気側への逆流を防ぎつつ、ラジエータをバイパスして排気側にのみ冷却水を循環させ暖機を促進することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図11によって本発明の実施の形態の一例を説明する。
【0013】
図1はエンジン冷却系のシステム図であり、図2は高負荷時の冷却水の流れを示す分解斜視図(a)および模式説明図(b)、図3は低負荷時の冷却水の流れを示す分解斜視図(a)および模式説明図(b)、図4は冷間時の冷却水の流れを示す分解斜視図(a)および模式説明図(b)である。また、図5はシリンダヘッドを気筒列方向に直交する面で切って前方側から見た縦断面図、図6は図5のA−A断面図、図7はシリンダブロックを前方より向かって右側から見た図、図8はシリンダブロックの平面図、図9は図7のB−B断面図、図10は図7のC−C断面図、図11は図8のD−D断面図である。
【0014】
図1において、1はエンジンのシリンダヘッドであり、2はシリンダブロックである。シリンダヘッド1はシリンダブロック2の上端に載置されボルトで連結される。
【0015】
シリンダヘッド1は、平面視にて各気筒のシリンダボア3の中央部分に点火プラグホール4が設けられ、また、気筒毎に、点火プラグホール4を挟んで気筒列方向(図1の上下方向)に直交する方向の一側に吸気ポート5が二つ設けられ、他側に排気ポート6が二つ設けられている。なお、図1では一気筒のみ図示しているが、このエンジンは直列4気筒で、他の気筒についても同様の構成である。
【0016】
そして、シリンダヘッド1の内部には、点火プラグホール4,吸気ポート5および排気ポート6の周りを囲むよう燃焼室壁に沿って空間が形成され、その空間が、吸気ポート5のポート壁の位置に設定された仕切壁7によって、気筒列方向に連通して延びる吸気側ウォータジャケット8と排気側ウォータジャケット9とに仕切られている。また、各気筒の二つの吸気ポート5,5間には、排気側ウォータジャケット9の点火プラグホール4付け根部位と吸気側ウォータジャケット8とを連通する連通路10が設けられている。
【0017】
また、シリンダブロック2は、各気筒のシリンダボア3の周りに、気筒列方向に連通して延びる吸気側ウォータジャケット11と排気側ウォータジャケット12が区画形成され、かつ、オープンデッキ構造で、それらウォータジャケット11,12は、シリンダヘッド1が連結される上端が開放されている。また、シリンダブロック2のシリンダボア3間の上部に連通路13が設けられている。
【0018】
そして、これらシリンダヘッド1側およびシリンダブロック2側のウォータジャケット8,9,11,12に冷却水を流通させるための冷却水循環通路として、ラジエータ14の出口とシリンダヘッド1の吸気側ウォータジャケット8の入口との間をつなぐ冷却水通路15が設けられ、シリンダヘッド1の吸気側ウォータジャケット8の出口とシリンダブロック2の吸気側ウォータジャケット11の入口との間をつなぐ冷却水通路16が設けられ、シリンダブロック2の吸気側ウォータジャケット11の出口とシリンダブロック2の排気側ウォータジャケット12の入口との間をつなぐ冷却水通路17が設けられ、シリンダブロック2の排気側ウォータジャケット12の出口とシリンダヘッド1の排気側ウォータジャケット9の入口との間をつなぐ冷却水通路18が設けられ、シリンダヘッド1の排気側ウォータジャケット9の出口とラジエータ14の入口との間をつなぐ冷却水通路19が設けられている。
【0019】
そして、シリンダブロック2の吸気側ウォータジャケット11の出口とシリンダブロック2の排気側ウォータジャケット12の入口との間をつなぐ冷却水通路17の途中にウォータポンプ20が設けられている。また、シリンダブロック2の吸気側ウォータジャケット11の出口とシリンダブロック2の排気側ウォータジャケット12の入口との間をつなぐ冷却水通路17のウォータポンプ20入口側には、流路切換用のサーモスタット弁21が配置され、シリンダヘッド1の排気側ウォータジャケット9の出口とラジエータ14の入口との間をつなぐ冷却水通路19の途中とサーモスタット弁21の一方の入口との間に、ボトムバイパス通路22が配設されている。サーモスタット弁21は、水温が所定温度(80゜C〜90゜C)に達するまではボトムバイパス通路22を開いて、ラジエータ14を通らないバイパス経路を形成し、水温が所定温度(80゜C〜90゜C)に達すると、ボトムバイパス通路22を閉じて、ラジエータ14を流れる循環経路を形成する。
【0020】
また、シリンダブロック2の排気側ウォータジャケット12の出口とシリンダヘッド1の排気側ウォータジャケット9の入口との間をつなぐ冷却水通路18と、シリンダヘッド1の吸気側ウォータジャケット8の出口とシリンダブロック2の吸気側ウォータジャケット11の入口との間をつなぐ冷却水通路16との間に、ラジエータバイパス通路23が配設され、このラジエータバイパス通路23の途中に、該通路23を開閉するバイパス制御弁24が設けられている。また、ラジエータ14の出口とシリンダヘッド1の吸気側ウォータジャケット8の入口との間をつなぐ冷却水通路15の途中には、該通路15を流れる冷却水の流量を制御する流量制御弁25が設けられている。これらバイパス制御弁24と流量制御弁25は、アクセルに連動し、アクセル開度が大きくなると流量制御弁25が開いてバイパス制御弁24が閉じ、アクセル開度が小さくなると流量制御弁25のが閉じ、あるいは開度が小さくなって、バイパス制御弁24が開くよう構成されたものである。
【0021】
高負荷時(フルロード)の冷却水の基本的は流れは図2の(a)および(b)に示すとおりである。高負荷時には、流量制御弁25は開き、バイパス制御弁は閉じる。また、サーモスタット弁21はラジエータ循環側に開いている。このとき、ラジエータ14で冷された冷却水は、後端部からシリンダヘッド1の吸気側ウォータジャケット8に入り、この吸気側ウォータジャケット8内を気筒列方向に前方へ流れて、途中、複数箇所(図の例では3箇所)から流出し、各冷却水通路16を通ってシリンダブロック2側の吸気側ウォータジャケット11に入る。そして、シリンダブロック2前端部に形成された冷却水通路17を通り、サーモスタット弁21を経てウォータポンプ20に入る。そして、ウォータポンプ20で加圧されて、前端側からシリンダブロック2の排気側ウォータジャケット12に入り、この排気側ウォータジャケット12内を気筒例方向に後方へ流れて、途中、複数箇所から出て、各冷却水通路18を通ってシリンダヘッド1の排気側ウォータジャケット9に入る。そして、シリンダヘッド1の排気側ウォータジャケット9内を前方へ流れ、前端側の出口から出て冷却水通路19を通り、ラジエータ14へ流れる。高負荷時は、このようにラジエータ14を通る冷却水の循環経路が形成され、シリンダヘッド1側からの吸気先行冷却が行われる。
【0022】
また、低負荷時(パーシャルロード)で暖機状態のときの冷却水の基本的は流れは図3の(a)および(b)に示すとおりである。低負荷時には、流量制御弁25は閉じ、あるいは、開度が絞られ、バイパス制御弁は開く。また、水温が所定温度(80゜C〜90゜C)以上の暖機状態では、サーモスタット弁21はラジエータ循環側に開いている。このとき、ウォータポンプ20により加圧された冷却水はラジエータバイパス通路23へ流れ、ラジエータ14を迂回してシリンダブロック2の吸気側ウォータジャケット11と排気側ウォータジャケット12を繰り返し流れる。また、流量制御弁25が全閉でないときは、冷却水の一部が排気側ウォータジャケット12から冷却水通路18を通ってシリンダヘッド1の排気側ウォータジャケット9に入り、前端側の出口から出て、冷却水通路19を通りラジエータ14へ流れる。そして、ラジエータ14からシリンダヘッド1の吸気側ウォータジャケット8に入り、吸気側ウォータジャケット8内を気筒列方向に前方へ流れて、途中、複数箇所から流出し、各冷却水通路16を通ってシリンダブロック2側の吸気側ウォータジャケット11に流れる。いずれにしても、低負荷時は、ラジエータバイパス通路23を流れてシリンダブロック2側だけを循環する冷却水の流れが主流である。
【0023】
また、冷間時(暖機前)の冷却水の流れは図4の(a)および(b)に示すとおりである。冷間時には、バイパス制御弁24と流量制御弁25は共に強制的に閉じられる。また、サーモスタット弁21はボトムバイパス通路22側に開く。このとき、ウォータポンプ20により加圧された冷却水はシリンダブロック2の排気側ウォータジャケット12から冷却水通路18を通ってシリンダヘッド1の排気側ウォータジャケット9へ流れ、ラジエータ14側への冷却水通路19の途中からボトムバイパス通路23へ流れて、サーモスタット弁21を通ってウォータポンプ20に返る。冷間時に、冷却水がこのようにラジエータ14をバイパスして排気側のみ循環することにより、暖機が促進される。
【0024】
つぎに、エンジン本体を構成するシリンダヘッド1およびシリンダブロック2の具体的構造を説明する。
【0025】
シリンダヘッド1は、図5および図6に示すとおりであって、四つの点火プラグホール4が気筒列方向(図5の上下方向)に並び、点火プラグホール4を挟んで一側に配置された吸気ポート5は、4気筒分の全8個が気筒列方向に並び、他側に配置された排気ポート6は、4気筒分の全8個がやはり気筒列方向に並んでいる。そして、各吸気ポート5の開口部に対応して、吸気側に8個のバルブガイド穴31が設けられ、排気側に8個のバルブガイド穴32が設けられ、それぞれ気筒列方向に並んでいる。
【0026】
また、シリンダヘッド1には、シリンダブロック2へのボルト連結のため、各シリンダボア間に対応する部位と気筒列方向両端部に、吸気側と排気側で対をなす5対の貫通ボルト穴33が設けられ、それら貫通ボルト穴33が吸気側と排気側でそれぞれ気筒列方向に並んでいる。
【0027】
シリンダヘッド1の下面には各気筒のシリンダボア3に対応する位置に燃焼室凹部34が形成されている。点火プラグホール4,吸気ポート5および排気ポート6は、気筒毎のこれら燃焼室凹部34に開口する。また、これら燃焼室凹部34の壁(燃焼室壁)35とロアデッキ36との間に閉じた空間が形成されている。そして、各吸気ポート5のポート壁5aが連結部37により貫通ボルト穴33のボルトボス部33aに連結されて、これらポート壁5aとボルトボス部33aと連結部37により気筒列方向に延びる仕切壁(図1の仕切壁7a)が構成され、それによって、上記空間が吸気ポート5下方の吸気側ウォータジャケット(吸気ポート下方側ウォータジャケット)8と点火プラグホール4の周りまで拡大された排気側ウォータジャケット(点火プラグホール側ウォータジャケット)9とに仕切られている。
【0028】
各気筒の二つの吸気ポート5,5間で排気側ウォータジャケット9と吸気側ウォータジャケット8とを連通する連通路10は、シリンダヘッド1下面側からのドリルによってバルブシート取付部35aの近接部位に形成されたものである。
【0029】
また、シリンダヘッド1には、吸気側ウォータジャケット8の下面に、シリンダブロック2側へ冷却水を抜く出口穴38が複数箇所に設けられ、また、排気側ウォータジャケット9の下面に、シリンダブロック2側から冷却水を導入する入口穴39,40が複数箇所に設けられている。また、図に現れていないが、シリンダヘッド1の後端に、吸気側ウォータジャケット8の入口と、排気側ウォータジャケット9の出口が形成されている。
【0030】
シリンダブロック2は、図7〜図11に示すとおりであって、各気筒のシリンダボア3を構成するライナ部41が連結部42によってサイアミーズ型につながっている。そして、そのサイアミーズ型のライナ部41に沿って気筒列方向に吸気側ウォータジャケット11と排気側ウォータジャケット12が延びている。また、シリンダブロック2の気筒列方向両端部には、ライナ部41を上記連結部42と並ぶ中心位置でブロック端壁2a,2bと連結する連結部43,44が設けられている。このようにライナ部41が連結部42によってサイアミーズ型に連結され、さらに、両端が連結部43,44によってブロック端壁2a,2bに連結されたことにより、これらライナ部41と連結部42,43,44とで仕切壁(図1の仕切壁7b)が構成され、吸気側ウォータジャケット11と排気側ウォータジャケット12とが完全に仕切られたものとなっている。ただし、ライナ部41を連結する上記連結部42の上部には、排気側上方からのドリルにより連通路13が形成されている。
【0031】
シリンダブロック2は、オープンデッキ構造であって、吸気側ウォータジャケット11と排気側ウォータジャケット12は上端が完全に開放されている。また、吸気側および排気側のブロック側壁2c,2dには、シリンダヘッド1の上記貫通ボルト穴33に対応する位置に、締結ねじ穴45が形成されている。
【0032】
シリンダブロック2の吸気側ウォータジャケット11は、シリンダ軸方向にボア高さの略中央部までの深さに形成され、吸気側ウォータジャケット11のジャケット底壁11aの下方は、吸気側のブロック側壁2cとの間が、気筒列方向に延びる空間46となっている。
【0033】
一方、シリンダブロック2の排気側ウォータジャケット12は、吸気側ウォータジャケット11よりシリンダ軸方向に浅く、吸気側ウォータジャケット11に対して容積も小さくされている。また、排気側ウォータジャケット12のジャケット底壁12aの下方は、排気側のブロック側壁2dとの間が空間で、その空間は、気筒列方向前端側が冷却水循環用のジャケット47とされ、残りの部分はブローバイチャンバ48とされている。そして、シリンダブロック2の気筒列方向前端部には、吸気側ウォータジャケット11とジャケット47を連通する冷却水通路17が設けられている。
【0034】
シリンダブロック2の排気側ウォータジャケット12の下方前端側に形成された上記ジャケット47には、ブロック側壁2dの穴49に一方の入口を連通させるようサーモスタット弁21が取り付けられている。また、シリンダブロック2には、サーモスタット弁21の前方にウォータポンプ20が取り付けられている。そして、サーモスタット弁21の出口とウォータポンプ20の入口とが連通管17aによって連通され、ウォータポンプ20の出口とシリンダブロック2の排気側ウォータジャケット12の入口12aとが連通管17bによって連通されている。これら連通管17a,17bは、サーモスタット弁21の他方の入口に接続されたボトムバイパス管22aと共にウォータポンプ20の本体ケーシング20aと一体に形成されたものである。ウォータポンプ20は、本体ケーシング20aと蓋体20bからなるポンプ室の内部をインペラ20cが回転するよう構成されたものである。
【0035】
図において、51はブローバイ通路であり、52は潤滑用オイルのメインギャラリであり、53はシリンダヘッド1側へのオイル通路、54はクランクジャーナルへのオイル通路、55はクランク軸である。また、56は吸気側ウォータジャケット11下方の空間46の入口である。また、57,58,59は、穴49と同様のブロック側壁2dの穴である。これらの穴49,58,59は、ブロック製造時の中子用巾木穴である。サーモスタット弁21はその内の一つを利用して取り付けている。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、吸気先行冷却によりノッキングゾーンを積極的に冷却して耐ノック性を高めることができるとともに、シリンダヘッドの吸気ポート間に設けた連通路を流れる水流により点火プラグホール周りに周り込む水流を生じさせて点火プラグホールの周りの冷却性を向上させることができる。
【0037】
また、同時に、シリンダブロック側のノッキングゾーンの冷却性を高めるようにすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の一例のエンジン冷却系のシステム図である。
【図2】図1の例の高負荷時の冷却水の流れを示す分解斜視図(a)および模式説明図(b)である。
【図3】図1の例の低負荷時の冷却水の流れを示す分解斜視図(a)および模式説明図(b)である。
【図4】図1の例の冷間時の冷却水の流れを示す分解斜視図(a)および模式説明図(b)である。
【図5】図1の例のシリンダヘッドを気筒列方向に直交する面で切って前方側から見た縦断面図である。
【図6】図5のA−A断面図である。
【図7】図1の例のシリンダブロックを前方より向かって右側から見た図である。
【図8】図7のシリンダブロックの平面図である。
【図9】図7のB−B断面図である。
【図10】図7のC−C断面図である。
【図11】図8のD−D断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダヘッド
2 シリンダブロック
3 シリンダボア
4 点火プラグホール
5 吸気ポート
6 排気ポート
7 仕切壁
8 吸気ポート下方側ウォータジャケット(吸気側)
9 点火プラグホール側ウォータジャケット(排気側)
10 連通路
11 吸気側ウォータジャケット
12 排気側ウォータジャケット
13 連通路
14 ラジエータ
15,16,17,18,19 冷却水循環通路
20 ウォータポンプ
21 サーモスタット弁
22 ボトムバイパス通路
23 ラジエータバイパス通路
24 バイパス制御弁(バイパス開閉手段,バイパス水流遮断手段)
25 流量制御弁(ラジエータ水流絞り手段,バイパス水流遮断手段)

Claims (9)

  1. 平面視にて各気筒のシリンダボア中央部分に点火プラグホールが設けられ、各点火プラグホールの一側に各気筒の複数の吸気ポートが、他側に各気筒の排ポートがそれぞれ設けられ、これら点火プラグホール,吸気ポートおよび排気ポートの周りに空間が形成されるとともに、前記各気筒の吸気ポートのポート壁を気筒列方向に連結する連結部が設けられ、これらポート壁と連結部とで前記空間を気筒列方向に連通して延びる吸気ポート下方側ウォータジャケットと気筒列方向に連通して延びる点火プラグホール側ウォータジャケットとに仕切る仕切壁が形成されたシリンダヘッドを備え、前記吸気ポート下方側ウォータジャケットから先に冷却水を循環させるよう冷却水循環通路が設けられたエンジンにおいて、
    前記吸気ポート下方側ウォータジャケットと前記点火プラグホール側ウォータジャケットとの間に位置するよう前記冷却水循環通路にウォータポンプを設けるとともに、
    前記各気筒の吸気ポート間に、前記点火プラグホール側ウォータジャケットのプラグホール付け根部位と前記吸気ポート下方側ウォータジャケットとを連通する連通路を設けたことを特徴とするエンジンの冷却装置。
  2. 前記ウォータポンプは、前記吸気ポート下方側ウォータジャケットの出口側と前記点火プラグホール側ウォータジャケットの入口側との間に設けられた請求項1記載のエンジンの冷却装置。
  3. 前記連通路は吸気側のバルブシート近接部位に設けられた請求項1または2記載のエンジンの冷却装置。
  4. シリンダボアの周りに気筒列方向に連通して延びる吸気側ウォータジャケットと気筒列方向に連通して延びる排気側ウォータジャケットが形成されたシリンダブロックに前記シリンダヘッドが載置連結され、前記シリンダブロックの前記吸気側ウォータジャケットの入口が前記シリンダヘッドの前記吸気ポート下方側ウォータジャケットの出口に接続され、前記排気側ウォータジャケットの出口が前記シリンダヘッドの前記点火プラグ側ウォータジャケットの入口に接続され、前記吸気側ウォータジャケットと前記排気側ウォータジャケットとを連通するよう前記シリンダブロックのシリンダボア間の上部にも連通路が設けられた請求項1,2または3記載のエンジンの冷却装置。
  5. 前記シリンダブロックの前記吸気側ウォータジャケットと前記排気側ウォータジャケットとを仕切る仕切り壁が設けられ、前記吸気側ウォータジャケットの出口側と前記排気側ウォータジャケットの入口側を連通して冷却水を循環させる冷却水循環通路に前記ウォータポンプが配設された請求項4記載のエンジンの冷却装置。
  6. 前記冷却水循環通路にラジエータが配置されるとともに、前記シリンダブロックの前記排気側ウォータジャケットの出口側と前記吸気側ウォータジャケットの入口側との間に、前記ラジエータをバイパスするラジエータバイパス通路が設けられ、エンジンの所定低負荷時に前記ラジエータバイパス通路を開くバイパス開閉手段が設けられた請求項4または5記載のエンジンの冷却装置。
  7. 前記ラジエータへ流通する水流をエンジンの低負荷時に絞るラジエータ水流絞り手段が設けられた請求項6記載のエンジンの冷却装置。
  8. 前記ラジエータ水流絞り手段は、前記ラジエータと前記シリンダヘッドの吸気ポート下流側ウォータジャケットの入口の間に配置された請求項7記載のエンジンの冷却装置。
  9. 前記シリンダヘッドの前記排気側ウォータジャケットの出口側と前記シリンダブロックの前記吸気側ウォータジャケットの出口側との間に前記ラジエータをバイパスするボトムバイパス通路が設けられるとともに、冷却水温が所定温度以下の冷間時に前記ラジエータバイパス通路側へ流れる水流を遮断するバイパス水流遮断手段が設けられた請求項6,7または8記載のエンジンの冷却装置。
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