JP3812732B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、リテーナを備えたコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、いわゆるサイドリテーナを備えたコネクタの一例として特開2000−173709公報に記載されたものが知られている。このものは、図23に示すように、ハウジング1が後方から端子金具2を挿入可能なキャビティ3を有する端子収容部4と、その周りを取り囲むフード部5とから構成されるとともに、フード部5の側面には、端子収容部4に対して側方から取り付けられるリテーナ6を挿通するためのリテーナ挿通孔が開設されている。リテーナ6は、各キャビティ3から退避して端子金具2の挿抜を許容する仮係止位置と、各キャビティ3内に進出して端子金具2に対して係止される本係止位置との間を幅方向に沿って移動可能とされている。
一方、メンテナンスなどの事情により端子金具2を取り外す場合には、フード部5内に前方から治具を挿入し、その治具によってリテーナ6に突設された操作部7を押圧操作してリテーナ6を本係止位置から仮係止位置へと移動させることで、端子金具2に対する係止状態を解除しつつ端子金具2を引き抜くようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、リテーナ6を移動させるには、治具をフード部5内に挿入して操作部7に当接させつつ幅方向に沿って操作するのであるが、必要とされる操作力が大きくなり勝ちであり、また治具を操作部7に対して位置合わせし難いということもあって操作性が芳しくなかった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、治具によるリテーナの移動操作性を向上させることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、コネクタハウジングには、端子金具を後方から挿入可能な端子収容部と、端子収容部を取り囲むフード部とが備えられ、端子収容部には、端子金具を抜け止め状態に保持するためのリテーナが取り付けられるリテーナ取付孔が設けられ、このリテーナは、前記フード部に開設されたリテーナ挿通孔を通して側方から取付可能とされ、さらにこのリテーナには、フード部内に前方から挿入した治具によって取外方向へ押圧操作可能な操作部が前記端子収容部の外面と対向するように前方へ突出して設けられているものであって、前記端子収容部における前記操作部と対応する外面には、前記リテーナ取付孔へ向かって内方へ傾斜する傾斜面が設けられており、前記端子金具の取り外し時には、前記治具を前記傾斜面に当接させた斜め姿勢から、傾斜面との当接部分を支点として前記リテーナの取外方向と反対方向へ傾動操作することで操作部を押圧してリテーナを取外方向へ移動させるようにしており、前記端子収容部には、前記端子金具を前止まり状態に支持する前止まり壁を有する保持部材が前方から組み付けられるとともに、前記保持部材には、前方から挿入される前記治具を前記傾斜面に対して治具の挿入方向と交差する方向について位置決め可能な位置決め凹部が設けられ、さらには、前記保持部材が前記コネクタハウジングに対して組み付けられた状態で互いの前端面が面一状となり、前記位置決め凹部は、前記保持部材を前方へ開口させ且つ前記操作部を前方外部へ臨ませる形態で形成されている構成としたところに特徴を有する。
【0005】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記傾斜面は、前記操作部よりも前方位置から設けられているところに特徴を有する。
【0006】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
端子収容部内に挿入された端子金具は、リテーナ挿通孔を通して端子収容部に取り付けられたリテーナによって抜け止め状態に保持される。この端子金具を取り外すには、フード部内に前方から治具を挿入して、その治具を傾斜面に当接させつつ斜め姿勢とする。そして、治具を傾斜面との当接部分を支点としてリテーナの取外方向と反対方向へ傾動操作して操作部を押圧することで、てこ作用が発揮されてリテーナが取外方向へ移動される。端子金具の抜け止め状態が解除されたら、端子金具を抜き取るようにする。
このようにてこ作用を利用してリテーナを移動させているから、治具に付与すべき操作力を低く抑えることができる。しかも、斜め姿勢の治具を傾斜面を支点として傾動操作することで操作部を押圧するようにしているから、例えば真っ直ぐな姿勢の治具を端子収容部の前端部を支点として傾動操作した場合と比較して支点と作用点との距離を短くすることができ、治具に付与すべき操作力を一層低く抑えることができる。これにより、リテーナの移動操作性を向上させることができる。
保持部材を端子収容部に組み付けた状態で端子金具を挿入すると、端子金具は前止まり壁によって前止まり状態に支持される。端子金具を取り外す際には、前方から治具を位置決め凹部に沿って挿入し、その後方の傾斜面に当接させてから傾動操作して操作部を押圧する。
治具は、傾斜面に当接する前の段階で位置決め凹部によって治具の挿入方向と交差する方向について位置決めされる。従って、治具を傾斜面に確実に当接させることができ、もってリテーナの移動操作性を一層向上させることができる。
【0007】
<請求項2の発明>
治具を挿入する際には、先に傾斜面に治具を当接させて斜め姿勢へと案内しつつ操作部との間に挿入することができるから、操作性が良好となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図1ないし図21によって説明する。この実施形態では、防水機能を備えた雌コネクタを示す。この雌コネクタは、大まかには、図3に示すように、端子金具13を収容可能なハウジング本体10に対して、前方からは防水用のゴムリング30と端子金具13を支持するための保持部材50とが組み付けられ、側方からは端子金具13に係止してその抜け止めを図るためのリテーナ40が組み付けられて構成される。なお、以下では、上下方向については、図1,2,4を基準とし、前後方向については特に断らない限りハウジング本体10に対する端子金具13の挿入方向を前方として説明する。
【0009】
ハウジング本体10は、合成樹脂製とされ、図3及び図4に示すように、後方から端子金具13が挿入されるキャビティ19を幅方向に5室並べて備えた端子収容部11と、この端子収容部11を取り囲むフード部12とを備えている。端子金具13は、箱形の接続部14と、電線Wの端末に圧着接続されるバレル部15とを前後に備えており、電線Wの被覆端部に嵌着されたゴム栓16がバレル部15によってかしめ固定されている。キャビティ19は、前半部分が端子金具13の接続部14に合わせて略角形に形成される一方、後半部分がゴム栓16に合わせて円形に形成されることでゴム栓16がキャビティ19の内周面に密着してキャビティ19内を防水できるようになっている。各キャビティ19の前部上面側からは片持ち状のランス20が端子金具13の挿入方向に沿って延出して設けられていて、このランス20はキャビティ19内に挿入される端子金具13によって上方の撓み空間21内へ一旦弾性変形された後、端子金具13が正規深さに至ると弾性復帰して接続部14の上面に突設された被係止部17に係止されるようになっている。このとき端子金具13は、その前端部を端子収容部11から前方へ突き出した状態で収容される。なお、この端子金具13の突出部分(前端部)については後に詳しく説明する保持部材50によって支持される(図9参照)。
【0010】
隣り合う各キャビティ19の前半部分を仕切る隔壁22には、ランス20の根元位置から前方へ開放する切欠部23がそれぞれ設けられている。この切欠部23は、図1に示すように、隔壁22の上部をその高さ寸法の半分強にわたって(隔壁22の上端位置からランス20の下端部よりも下方位置まで)開放して形成されている。各切欠部23の奥端面からは、ランス20の図1の左側面に対して全長にわたって連結される解除操作片24が突設されており、この解除操作片24を治具などによって押圧操作することで、ランス20を強制的に撓み変形させて、端子金具13に対するランス20の係止状態を解除できるようになっている。この解除操作片24の幅寸法は、切欠部23の幅寸法の半分程度となっている。切欠部23のうち解除操作片24とその図1の左隣のランス20との間の空間には、後に詳しく説明する保持部材50の仕切り壁60が前方から挿入可能とされている。切欠部23の上下面には、仕切り壁60が嵌合可能とされる略V字型の位置決め溝25が凹んで形成され、この位置決め溝25は仕切り壁60の挿入方向に沿って真っ直ぐに延出して形成されている。また、上記隔壁22の幅寸法は、キャビティ19の前半部分の幅寸法よりも僅かに小さい程度の大きさとされている。
【0011】
端子収容部11におけるランス20のやや後方位置には、図3及び図4に示すように、幅方向に沿って端子収容部11を貫通するリテーナ取付孔26が各キャビティ19に連通して形成されている。このリテーナ取付孔26内には、キャビティ19内に突出して端子金具13に係止されるリテーナ40が側方から取付可能とされている。リテーナ取付孔26の孔縁のうち、リテーナ40の差込方向奥側には、図5に示すように、リテーナ40を保持するための保持凸部27が前後に一対対向して設けられている。また、保持凸部27よりもリテーナ40の差込方向奥側には、保持凸部27の奥端面を成形するための型抜き孔28が前方へ開放して形成されている。端子収容部11の上下面には、図4に示すように、保持部材50を保持するための一対の保持溝部29が幅方向に沿って側方へ開放して形成されている。また、端子収容部11の前端面には、保持部材50の取り付け動作を案内するためのテーパ面が上下に一対ずつ設けられている。端子収容部11のうちリテーナ挿通孔33に臨む外側面、言い換えるとリテーナ40の取外操作片部44と対向(対応)する外側面のうち、リテーナ取付孔26の前側には、図2及び図3に示すように、リテーナ40の取外方向(差込方向の反対方向であって図3では右方)に対して鋭角をなす傾斜面35が形成されている。別言すると、この傾斜面35は、リテーナ取付孔26へ向かって内方へ傾斜するように形成されている。この傾斜面35は、リテーナ取付孔26よりも高さ寸法が大きく設定されるとともに前後2段階の傾斜角度を有しており、前半側が比較的緩やかな勾配の緩斜面部35aとされるのに対し、後半側が比較的急な勾配の急斜面部35bとされている。この傾斜面35は、リテーナ40を取り付けた状態では、図10及び図15に示すように、急斜面部35bの全域と緩斜面部35aの後部とがリテーナ40の取外操作片部44と前後方向について重なるよう配され、緩斜面部35aの前部がリテーナ40の取外操作片部44よりも前方位置に配されている。そして、この傾斜面35には、リテーナ40を取外方向へ移動させる際にフード部12内に前方から挿入される治具Jが当接可能とされる(図19)。この傾斜面35に当接した状態で治具Jは、リテーナ40の取外方向側に傾いた斜め姿勢とされるようになっている。
【0012】
フード部12は、端子収容部11の後部周面から径方向に張り出す連結部分を介して端子収容部11と連結されるとともに、前方へ開放する略角筒状に形成されている。このフード部12と端子収容部11との間には、前方から相手側の雄コネクタ(図示せず)が嵌合可能とされており、端子収容部11の外周面に嵌着されるゴムリング30が端子収容部11と上記雄コネクタとの間に狭まれた状態で両者に密着することで、両コネクタ間の防水が図られるようになっている。フード部12の上部における幅方向の中央には、雄コネクタを嵌合状態に保持するためのロックアーム31が設けられている。ロックアーム31は、その後端部が一対の支持アーム32によって端子収容部11に連結されるとともに、図5に示すように、両側縁部がフード部12と部分的に連結されることで支持されて上下方向に弾性変形可能とされている。フード部12における図5の右側部には、リテーナ40を挿通可能なリテーナ挿通孔33が側方に開口して設けられている。図2に示すように、このリテーナ挿通孔33を介して端子収容部11のリテーナ取付孔26と、保持溝部29と、傾斜面35とが側方外部へ露出しており、これらリテーナ挿通孔33、リテーナ取付孔26、保持溝部29及び傾斜面35は、ハウジング本体10の成形時に同じ金型によって成形されている。また、フード部12の両側部及び下部は、図1に示すように、それぞれ部分的に外方へ膨出して形成されることで、雄コネクタの嵌合動作を案内するためのガイド溝部34が3つ設けられている。
【0013】
リテーナ40は、合成樹脂製とされ、リテーナ取付孔26内に差し込まれる細長い板状の基部41を備えるとともに、基部41の下面側には、各キャビティ19内に突入して端子金具13に係止可能な係止突部42が5つ、キャビティ19間のピッチに合わせて並んで設けられている。基部41のうち、端子収容部11に対する差込方向手前側端部の上面には、リテーナ40の取り付け時に側方から治具によって押圧操作可能な取付操作突部43が設けられている。基部41の差込方向手前側端部の前面には、取り外し時に前方から治具Jによって押圧操作が可能な薄肉状の取外操作片部44が前方へ突設されている。この取外操作片部44は、リテーナ40が端子収容部11に取り付けられた状態では、図10及び図15に示すように、端子収容部11の図示右側外側面及び傾斜面35と対向して配されるようになっている。また、リテーナ40の差込方向手前側端部の側面は、後記する保持部材50の外形に合わせて緩やかな弧状に形成されている。
【0014】
基部41における差込方向奥側部分の前後面には、図5に示すように、奥側から順に第1保持凹部46と第2保持凹部47とが一対ずつ並んで設けられている。そして、これら第1保持凹部46または第2保持凹部47がリテーナ取付孔26内の保持凸部27に係止されることで、リテーナ40は端子収容部11に対して仮係止位置と本係止位置との2位置に保持されるようになっている。
【0015】
詳しくは、図8に示すように、第1保持凹部46が保持凸部27に係止すると、リテーナ40は仮係止位置に保持される。このとき、図10に示すように、各係止突部42がキャビティ19から退避して隔壁22と同じ位置に配されることで、キャビティ19内への端子金具13の挿抜が許容されるとともに、図11に示すように、リテーナ40の差込方向手前側端部が保持部材50の側面から図示右側に突出して配される。
【0016】
一方、リテーナ40が奥側に移動して、図13に示すように、第2保持凹部47が保持凸部27に係止すると、リテーナ40は本係止位置に保持される。このとき、図14に示すように、各係止突部42がキャビティ19内に突入して端子金具13の接続部14の後端に形成されたあご部18に係止されるとともに、図16に示すように、リテーナ40の差込方向手前側側面が後記する保持部材50の側面とほぼ面一になる。また、上記した係止突部42の幅寸法は、隔壁22の幅寸法よりも僅かに小さい程度であり、端子金具13のあご部18のほぼ全幅にわたって係止されるようになっている。この本係止位置では、図15に示すように、取外操作片部44と傾斜面35との間に所定幅の隙間が確保されており、ここにリテーナ40を取外方向へ移動操作するための治具Jが前方から挿入可能とされている(図19)。この治具Jは、図18に示すように、マイナスドライバーのような工具であって、作業者が把持するための把持部Jaから細長い軸部Jbが突設された構成とされ、その軸部Jbが先細り状に形成されている。
【0017】
保持部材50は、合成樹脂製とされ、図6に示すように、略長円形状の前壁51を備えるとともに、前壁51からは略筒状の保持板52が後方へ突出して設けられている。保持板52は、図4に示すように、端子収容部11の外周面に嵌合可能とされるとともに、その内面に上下に一対ずつ設けられた保持突部53が端子収容部11に凹設された保持溝部29に係止されることで、保持部材50が端子収容部11に一体的に組み付けられた状態に保持されるようになっている。このとき、保持板52がゴムリング30の前端面に係合可能とされることで、ゴムリング30の抜け止めが図られるようになっている(図9参照)。保持板52の上部における図6の右端部内面には、端子収容部11の型抜き孔28内に進入可能な膨出部54が設けられている(図11参照)。保持板52における図6の左端部には、リテーナ取付孔26及びリテーナ挿通孔33に連通する連通部55が側方へ開口して設けられている。この連通部55の前方には、図12に示すように、本係止位置とされたリテーナ40の取外操作片部44を前方外部へ臨ませるとともに、取外操作片部44を操作するための治具Jを挿通可能な治具挿通凹部56が前壁51を凹ませて設けられている。詳しくは、治具挿通凹部56は、図2及び図12に示すように、傾斜面35及び取外操作片部44と高さ方向について重なる位置に配設されるとともに、その周面のうち上面56aと下面56bに治具Jが摺接されることで、治具Jを傾斜面35及び取外操作片部44に対して高さ方向(治具Jの挿入方向と交差する方向)について位置決めできるようになっている(図18)。この治具挿通凹部56の側面56cは、図15に示すように、端子収容部11のうち傾斜面35を有する外側面とほぼ面一状をなしているので、治具Jを傾斜面35に対して幅方向(治具Jの挿入方向と交差する方向)について位置決めできるようになっている(図17)。また、保持板52のうち連通部55の反対側(図6の右側)には、図13に示すように、リテーナ40が本係止位置に移動される際に、基部41の先端部を逃がすための逃がし凹部62が設けられている。
【0018】
前壁51には、図3及び図4に示すように、端子収容部11から前方へ突き出す各端子金具13の前端部が嵌合可能とされる嵌合凹部57がキャビティ19間のピッチに合わせた位置に5つ並んで設けられている。端子金具13の前端部は、嵌合凹部57によって支持されることで上下方向、幅方向及び前方へ遊動不能に保持される。図6に示すように、前壁51のうち嵌合凹部57の中央位置には、相手側の雄コネクタの雄端子金具を挿通可能な挿通孔58が貫通して形成されている。前壁51には、嵌合凹部57のうち図6の右上部分に連通する治具挿入孔59が前後に貫通して形成されている。この治具挿入孔59は、図7に示すように、ランス20の解除操作片24が前方外部へ臨むような位置に形成されるとともに、前方から解除操作片24を操作するための治具が挿入可能とされている。この治具挿入孔59は、上記挿通孔58に対して斜めにずれた位置に配されているから、両コネクタの嵌合時に相手側の雄コネクタが上下方向または幅方向について傾いた姿勢とされた場合でも、雄端子金具が誤って治具挿入孔59内に入り難くなっている。
【0019】
図6に示すように、前壁51の後面のうち、治具挿入孔59の図6の右隣で、且つ嵌合凹部57の左隣の位置には、それぞれ4本の仕切り壁60が後方へ突出して設けられている。これらの仕切り壁60は、保持部材50を端子収容部11に組み付けるのに伴って、図11に示すように、各切欠部23内に挿入可能とされている。仕切り壁60は、図10に示すように、その後端部が切欠部23の奥端面に当接する位置(ランス20の根元位置)まで挿入されることで、切欠部23を全域にわたって塞ぐ。この仕切り壁60により、隣り合うキャビティ19内に挿入される端子金具13が互いに絶縁状態に隔離されるとともに、仕切り壁60の側面がキャビティ19の側面の一部を構成する。この仕切り壁60の幅寸法は、隔壁22(切欠部23)の半分程度とされており、仕切り壁60とランス20または解除操作片24との間には、ランス20の弾性変形動作を阻害しない程度の最低限の隙間が確保されている。詳しくは、仕切り壁60の図示左側面は、嵌合凹部57及びキャビティ19の内側面に対して僅かに引っ込んで形成されている。
【0020】
仕切り壁60の上下端部には、図11に示すように、上下に突出する略三角形の位置決め突部61が形成されており、その位置決め突部61が、切欠部23に形成された略V字型の位置決め溝25内に嵌合されることで、仕切り壁60が幅方向にずれることなく正規位置に位置決めされるようになっている。詳しくは、仕切り壁60の上下面における図11の左端には、右側の位置決め突部61へとつながる水平部分が僅かに確保されており、この水平部分が切欠部23の上下面に当接可能とされている。
【0021】
続いて、雌コネクタの組み付け方法について説明する。まず、ハウジング本体10の端子収容部11の外周面にゴムリング30を嵌着した後、その前方から保持部材50を端子収容部11に組み付ける。すると保持板52の内周面が端子収容部11の外周面に嵌合されるとともに、図9に示すように、保持突部53がテーパ面に乗り上げた後に保持溝部29内に進入してその前端面が保持溝部29の前端面に係止されることで、保持部材50が端子収容部11に対して一体的に保持される。このとき、保持板52の後端面がゴムリング30の前端面に対して係合可能とされることで、ゴムリング30の前方への抜け止めが図られる。この過程では、図10及び図11に示すように、各仕切り壁60が各切欠部23内に差し込まれるのに伴って、上下の位置決め突部61が対応する位置決め溝25内に進入されることで幅方向について位置決めされるから、仕切り壁60がランス20や解除操作片24に干渉することなく円滑に切欠部23に挿入される。仕切り壁60は、その後端面が切欠部23の奥端面に当接される深さ、つまりランス20の根元に至る長さにわたって挿入されることで、隣り合うキャビティ19間を仕切るとともにその側面がキャビティ19の側面を構成する。また、このとき保持部材50の前端面とハウジング本体10の前端面とが面一状となる。
【0022】
その一方で、ハウジング本体10の側方からリテーナ40を、フード部12のリテーナ挿通孔33を通して、端子収容部11のリテーナ取付孔26内に差し込む。図8に示すように、基部41が第1保持凹部46が保持凸部27に係止する深さまで差し込まれたところで、リテーナ40は仮係止位置に保持される。このとき、図7に示すように、リテーナ40における差込方向手前側端部が幅方向について保持部材50とフード部12との間に配されることで前方から視認可能とされる。なお、これら保持部材50とリテーナ40の取り付け作業は、どちらが先であっても構わない。
【0023】
続いて、キャビティ19内に端子金具13を挿入すると、途中で接続部14がランス20を押圧することでランス20が上方の撓み空間21内へ一旦弾性変形され、端子金具13が正規深さに至ると、図9に示すように、ランス20が弾性復帰して被係止部17に係止されることで端子金具13が一次係止される。このとき、図9及び図10に示すように、端子金具13の前端部が保持部材50の嵌合凹部57内に嵌合されることで、端子金具13が前止まり状態に支持される。収容された端子金具13は、仕切り壁60によって切欠部23が塞がれていることで、隣り合うキャビティ19内の端子金具13に対して絶縁状態に隔離される。全ての端子金具13をキャビティ19内に挿入したら、リテーナ40を本係止位置へと移動させる。その際には、側方からリテーナ挿通孔33を通した治具によってリテーナ40の取付操作突部43を押圧することで、リテーナ40を奥側へ押し込み、図13に示すように、第1保持凹部46が保持凸部27から抜け出した後、第2保持凹部47が保持凸部27に係止されることで、リテーナ40は本係止位置に保持される。すると、図14及び図15に示すように、リテーナ40の係止突部42がキャビティ19内に突入して、あご部18に係止されることで端子金具13が二次係止される。
【0024】
リテーナ40が仮係止位置から本係止位置へと移動する過程では、図12に示すように、リテーナ40の差込方向手前側端部のうち取外操作片部44を除いた部分が次第に保持部材50に隠れて前方から視認できなくなることで、リテーナ40が本係止位置に至ったことが検知される。このとき、リテーナ40の差込方向手前側側面が保持部材50の側面とほぼ面一に配される。
【0025】
一方、メンテナンスなどの事情により端子金具13を取り外す場合には、図17に示すように、フード部12内に前方から治具Jを挿入してその治具Jによりリテーナ40を本係止位置から仮係止位置へ移動させる作業を行う。詳しくは、まず治具Jの軸部Jbを保持部材50の治具挿通凹部56内に進入させつつ後方へと突っ込んで傾斜面35と取外操作片部44との間に挿入する。この過程では、図18に示すように、軸部Jbが治具挿通凹部56の上面56aと下面56bと側面56cとに摺接されることで、高さ方向及び幅方向について傾斜面35と取外操作片部44とに対して位置合わせされるので、軸部Jbの先端部を傾斜面35と取外操作片部44との間に確実に挿入することができる。この挿入時には軸部Jbは、先に取外操作片部44よりも前方に配された傾斜面35の緩斜面部35aに当接されることで、緩斜面部35aの傾斜に沿って図示右側に傾いた斜め姿勢に案内され、その後、図19に示すように、取外操作片部44に対しても当接される。
【0026】
そして、斜め姿勢とされた治具Jを、傾斜面35との当接部分を支点として図示左方(リテーナ40の取外方向と反対方向)へと傾動操作して取外操作片部44を押圧する。するとてこ作用が発揮されてリテーナ40が図示右方の仮係止位置側(リテーナ40の取外方向)へ移動される。治具Jを傾動させる初期の段階では、力点である把持部Jaと支点である傾斜面35との距離に比べて、支点である傾斜面35と作用点である取外操作片部44との距離の方が非常に小さくなっているので、治具Jに付与すべき操作力を極めて低く抑えることができる。傾動過程において治具Jが前後方向に沿った真っ直ぐな姿勢に達するのに伴って、支点が保持部材50の前端部へと移動することになるものの、それまでの慣性力によって治具Jが助勢されているので、低い操作力でもって治具Jを傾動させることができる。またこの傾動過程では、軸部Jbが治具挿通凹部56の周面に摺接されることで、治具Jはがたつきなくスムーズに傾動される。そして、治具Jを左側に傾くまで傾動させると、図20及び図21に示すように、リテーナ40が仮係止位置まで移動されるとともに各係止突部42の各端子金具13のあご部18に対する係止状態が解除される。
【0027】
その後、保持部材50の治具挿入孔59に対して上記とは別の治具を前方から挿入するとともに、治具挿入孔59に臨んだランス20の解除操作片24を治具によって押圧操作することで、ランス20を端子金具13の被係止部17との係止状態を解除しつつ強制的に弾性変形させてから、端子金具13をキャビティ19から引き抜くようにする。
【0028】
以上説明したように本実施形態によれば、端子金具13の取り外し時に治具Jを傾斜面35を支点として傾動操作して取外操作片部44を押圧することで発揮されるてこ作用を利用してリテーナ40を本係止位置から仮係止位置へと移動させるようにしたから、治具Jに付与すべき操作力を低く抑えることができる。しかも、斜め姿勢の治具Jを傾斜面35を支点として傾動操作することで取外操作片部44を押圧するようにしたから、例えば、前後方向に沿った真っ直ぐな姿勢の治具を保持部材の前端部を支点として傾動操作した場合と比較して、支点と作用点との距離を短く、力点と支点との距離を長くすることができ、治具Jに付与すべき操作力を一層低く抑えることができる。これにより、リテーナ40の移動操作性を向上させることができる。
【0029】
さらには、保持部材50に治具挿通凹部56を設けるようにしたから、治具Jを傾斜面35に当接する前の段階で治具Jの挿入方向と交差する方向について位置決めすることができる。従って、治具Jを傾斜面35に確実に当接させることができ、もってリテーナ40の移動操作性を一層向上させることができる。
しかも、傾斜面35を取外操作片部44よりも前方位置からリテーナ取付孔26へ向かって内方へ傾斜するように設けるようにしたから、治具Jを挿入する際には、先に傾斜面35に治具Jを当接させて斜め姿勢へと案内しつつ取外操作片部44との間に挿入することができるから、操作性が良好となる。
【0030】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記した実施形態の変形例として、図22に示すように、仕切り壁60の後端部に後方へ突出する山部70を形成するとともに、切欠部24の奥端面に山部70を受け入れる谷部71を凹み形成するようにしてもよい。
【0031】
(2)上記した実施形態では、治具の軸部を傾斜面のうち緩斜面部に当接させる場合を示したが、例えばさらに細い軸部を有する治具を用いるとともにその軸部を傾斜面のうち急斜面部に当接させるようにしてもよい。その場合は、傾動操作をする前の状態で治具をより大きく傾けることができるので、傾動操作時に治具が前後方向に沿った真っ直ぐな姿勢に至るまでの傾動範囲を大きくすることができ、操作性の一層の向上に寄与することができる。
(3)上記した実施形態では、リテーナの取付位置として仮係止位置が設定されたものを示したが、この仮係止位置を省略したものについても本発明は適用可能である。
(4)上記した実施形態では、保持部材が端子収容部に組み付けられるものを示したが、保持部材を有さないコネクタについても本発明は適用可能である。
(5)上記した実施形態では、雌コネクタについて示したが、雄コネクタについても本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るハウジング本体、保持部材及びリテーナの正面図
【図2】ハウジング本体、保持部材及びリテーナの側面図
【図3】雌コネクタを分解した状態を示す図1のA−A線断面図
【図4】雌コネクタを分解した状態を示す図1のB−B線断面図
【図5】ハウジング本体とリテーナの図1のC−C線断面図
【図6】保持部材の背面図
【図7】保持部材を装着したハウジング本体にリテーナを仮係止位置に取り付けた状態を示す正面図
【図8】図7のC−C線断面図
【図9】図7のB−B線断面図
【図10】図7のA−A線断面図
【図11】図10のD−D線断面図
【図12】リテーナを本係止位置に移動した状態を示す正面図
【図13】図12のC−C線断面図
【図14】図12のB−B線断面図
【図15】図12のA−A線断面図
【図16】図15のD−D線断面図
【図17】治具を挿入する前の状態を示す図12のA−A線断面図
【図18】治具を挿入する途中の状態の雌コネクタの斜視図
【図19】治具を挿入して傾斜面及び取外操作片部に当接させた状態を示す図12のA−A線断面図
【図20】治具によりリテーナを仮係止位置に移動させた状態を示す図7のA−A線断面図
【図21】治具によりリテーナを仮係止位置に移動させた状態の雌コネクタの斜視図
【図22】変形例の拡大平断面図
【図23】従来例の断面図
【符号の説明】
10…ハウジング本体(コネクタハウジング)
11…端子収容部
12…フード部
13…端子金具
26…リテーナ取付孔
33…リテーナ挿通孔
35…傾斜面
40…リテーナ
44…取外操作片部(操作部)
50…保持部材
51…前壁(前止まり壁)
56…治具挿通凹部(位置決め凹部)
J…治具
Claims (2)
- コネクタハウジングには、端子金具を後方から挿入可能な端子収容部と、端子収容部を取り囲むフード部とが備えられ、端子収容部には、端子金具を抜け止め状態に保持するためのリテーナが取り付けられるリテーナ取付孔が設けられ、このリテーナは、前記フード部に開設されたリテーナ挿通孔を通して側方から取付可能とされ、さらにこのリテーナには、フード部内に前方から挿入した治具によって取外方向へ押圧操作可能な操作部が前記端子収容部の外面と対向するように前方へ突出して設けられているものであって、
前記端子収容部における前記操作部と対応する外面には、前記リテーナ取付孔へ向かって内方へ傾斜する傾斜面が設けられており、前記端子金具の取り外し時には、前記治具を前記傾斜面に当接させた斜め姿勢から、傾斜面との当接部分を支点として前記リテーナの取外方向と反対方向へ傾動操作することで操作部を押圧してリテーナを取外方向へ移動させるようにしており、
前記端子収容部には、前記端子金具を前止まり状態に支持する前止まり壁を有する保持部材が前方から組み付けられるとともに、前記保持部材には、前方から挿入される前記治具を前記傾斜面に対して治具の挿入方向と交差する方向について位置決め可能な位置決め凹部が設けられ、
さらには、前記保持部材が前記コネクタハウジングに対して組み付けられた状態で互いの前端面が面一状となり、前記位置決め凹部は、前記保持部材を前方へ開口させ且つ前記操作部を前方外部へ臨ませる形態で形成されていることを特徴とするコネクタ。 - 前記傾斜面は、前記操作部よりも前方位置から設けられていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
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