JP3811449B2 - 自動車の車体の環境圧の変化を指示する電気信号を形成するための装置及び方法 - Google Patents
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Description
本発明は、自動車の車体の環境圧の変化を指示する電気信号を形成するための装置及び方法に関する。
【0002】
衝突の検出のために、自動車に、例えば、ドアの空洞スペース内に配設されている圧力センサが設けられている。その際、この空洞スペースは、気密に密閉されてはおらず、従って、空洞スペース内、従って、圧力センサの空気圧は、車両が位置している外気の気圧に相応する。衝突の結果、この空洞スペースの周囲の車体が変形すると、センサ領域内の圧力は、衝突の種類に応じて短時間上昇又は減少して、周囲外気と圧力が平衡して初めて圧力変化が終わる。
【0003】
衝突の検出のために、センサでの、その種の短時間の圧力変化が評価されて、それに依存して安全システム、例えば、エアバック又は安全ベルトが作動される。公知システムでは、圧力センサ及び所属の評価回路、通常、マイクロコントローラは、ユニットとして自動車の空洞スペース内に収容され、その際、処理ユニットは、衝突の結果生じる圧力変化を検出し、安全システムを作動する信号を安全システムの制御ユニットに送出する。
【0004】
センサ及び評価回路は、空間的に相互に別個に設けられているならば、例えば、車両の種々異なるセンサ用の1つ又は複数の評価回路が、中央の位置に設けられている場合、圧力センサによって形成された信号は、接続線路を介して制御回路に伝送される必要がある。その際、衝突時には圧力が−3%〜+20%相対的に変動し、外気大気圧値は600mbar〜1200mbarとすることができる点を考慮すると、センサ値は、582mbar(600mbarの97%)〜1440mbar(1200mbarの120%)の圧力に対して伝送される。衝突時に、センサでの圧力の比較的僅かな相対的な変動を、圧力信号を用いて確実に検出することができるためには、圧力信号のデジタル伝送時に非常に高い分解能、即ち、各伝送サンプリング値を微細に量子化する必要がある。その結果、圧力信号の伝送はコスト高で複雑となる。
【0005】
従って、本発明が基づく課題は、圧力センサの圧力信号から、圧力センサでの急速な圧力変化を検出するのに十分で、あまりコストを掛けずにデジタル伝送することができる信号を形成するのに用いることができる装置乃至方法を提供することである。
【0006】
本発明によると、この課題は、自動車の車体の環境圧を指示する電気圧力信号は、アナログ対数化装置に供給され、該アナログ対数化装置の出力信号は、ハイパスフィルタ装置に供給され、ハイパスフィルタ装置の出力信号は、アナログデジタルコンバータに供給される、自動車の車体の環境圧の変化を指示する電気信号を形成するための装置により解決される。本発明によると、この課題は、自動車の車体の環境圧を指示する電気圧力信号は、第1のアナログ対数化器に供給され、及び、ローパスフィルタを介して第2のアナログ対数化器に供給され、第1及び第2のアナログ対数化器の各出力信号が減算器に供給され、減算器の出力信号は、アナログデジタルコンバータに供給される、自動車の車体の環境圧の変化を指示する電気信号を形成するための装置により解決される。本発明によると、この課題は、以下の各要件:自動車の車体の環境圧を指示する電気圧力信号が供給されるローパスフィルタと、アナログ対数化器と、第1のスイッチ装置を有しており、該第1のスイッチ装置を介して、アナログ対数化器にクロックと同期して自動車の車体の環境圧を指示する電気圧力信号又はローパスフィルタの出力信号が供給され、減算器に接続された第1のホールド要素及び減算器に接続された第2のホールド要素を有しており、減算器の出力信号は、アナログデジタルコンバータに供給され、第2のスイッチ装置を有しており、該第2のスイッチ装置を介して、第1又は第2のホールド要素に、アナログ対数化器の出力信号がクロックと同期して供給されるという各要件を有している、自動車の車体の環境圧の変化を指示する電気信号を形成するための装置により解決される。本発明によると、この課題は、以下の各要件:自動車の車体の環境圧を指示する電気圧力信号を、圧力センサを用いて形成すること、自動車の車体の環境圧を指示する電気圧力信号の対数特性を形成すること、対数化された自動車の車体の環境圧を指示する電気圧力信号をハイパスフィルタリングすることという各要件を有することという各要件を有する自動車の車体の環境圧の変化を指示する電気信号を形成するための方法により解決される。
【0007】
本発明によると、ハイパスフィルタ装置は、ハイパスフィルタである。本発明によると、ハイパスフィルタ装置は、アナログ対数化器の出力信号が供給されるローパスフィルタ、前記アナログ対数化器の出力信号及び前記ローパスフィルタの出力信号が供給される減算器を有している。本発明によると、ハイパスフィルタ装置は、減算器を有しており、該減算器には、アナログ対数化器の出力信号及び帰還分路の出力側に送出された帰還信号が供給され、前記帰還信号は、減算器の出力信号に依存する。本発明によると、帰還分路は、減算器の出力側に接続されたアナログデジタルコンバータ、該アナログデジタルコンバータの後ろ側に接続されたデジタル積分器及び該積分器の後ろ側に接続されたデジタルアナログコンバータを有している。本発明によると、装置は、自動車の車体の環境圧を指示する電気圧力信号を形成する圧力センサと、電気圧力センサの後ろ側に接続された信号処理ユニットとを有しており、信号処理ユニットは、アナログ対数化装置及びハイパスフィルタ装置を有している。
【0008】
本発明の装置は、自動車の車体の環境圧を指示する電気圧力信号の対数特性を形成し、対数化された自動車の車体の環境圧を指示する電気圧力信号をハイパスフィルタリングする。この場合に関心のある、センサでの圧力用のセンサ信号は、少なくともほぼ長時間に亘って一定であり、その際、大気圧を指示する。衝突時には、センサでの圧力は短時間上昇して、それから、再度、大気圧の値に低下して、更に一定のままである。自動車の車体の環境圧を指示する電気圧力信号を対数化して、続いて、ハイパスフィルタリングすることによって、本発明の装置の出力側に、衝突時の圧力変化の時間期間中、センサでの圧力と衝突の前後の大気圧との商の対数に比例する信号が、本発明の装置の出力側に出力される。衝突の検出のために、単にセンサでの圧力の変化しか必要としない。本発明の装置によって形成される対数化信号は、専らセンサでの自動車の車体の環境圧の変化を指示する。この変化は、−3%〜+20%の値であり、即ち、センサでの圧力は、短時間、変化しない場合の大気圧の97%〜120%の値である。そのようなダイナミック特性の信号は、量子化して安全システム用の制御回路にデジタルで伝送するのに非常に大きなコストが掛かる。
【0009】
本発明の有利な実施例では、ハイパスフィルタ装置は、ハイパスフィルタである。本発明の有利な実施例では、ハイパスフィルタ装置は、アナログ対数化器の出力信号が供給されるローパスフィルタ、アナログ対数化器の出力信号及びローパスフィルタの出力信号が供給される減算器を有している。本発明の有利な実施例では、ハイパスフィルタ装置は、減算器を有しており、該減算器には、アナログ対数化器の出力信号及び帰還分路の出力側に送出された帰還信号が供給され、帰還信号は、減算器の出力信号に依存する。本発明の有利な実施例では、帰還分路は、減算器の出力側に接続されたアナログデジタルコンバータ、該アナログデジタルコンバータの後ろ側に接続されたデジタル積分器及び該積分器の後ろ側に接続されたデジタルアナログコンバータを有している。本発明の有利な実施例では、本発明の有利な実施例では、本発明の有利な実施例では、アナログ対数化器の後ろ側にアナログデジタルコンバータが接続されている。
【0010】
本発明の実施例によると、自動車の車体の環境圧を指示する電気圧力信号は、アナログ対数化装置に供給され、その際、アナログ対数化装置の出力信号は、ハイパスフィルタ装置に供給される。
【0011】
ハイパスフィルタ装置は、有利には、ハイパスフィルタを有しており、このハイパスフィルタには、アナログ対数化器の出力信号が供給され、有利には、減算器を有しており、この減算器には、アナログ対数化器の出力信号及びローパスフィルタの出力信号が供給される。その種の装置は、ハイパスフィルタとして作用し、ハイパスフィルタ装置としてハイパスフィルタを構成するのが何らかの理由からできないか、又は、所望でない場合に使用することができる。
【0012】
本発明の別の実施例では、ハイパスフィルタ装置は、減算器を有しており、該減算器には、アナログ対数化器の出力信号及び帰還分路の出力側に送出された帰還信号が供給され、帰還信号は、減算器の出力信号に依存する。その際、帰還分路は、減算器の出力側に接続されたアナログデジタルコンバータ、該アナログデジタルコンバータの後ろ側に接続された積分器及び該積分器の後ろ側に接続されたデジタルアナログコンバータを有している。減算器を用いて、対数化された自動車の車体の環境圧を指示する電気信号から、対数化された自動車の車体の環境圧を指示する電気信号の平均値を所定時間窓内で減算する、この装置は、同様にハイパスフィルタとして作用する。
【0013】
以下、本発明について図示の実施例を用いて詳細に説明する。
【0014】
その際、
図1は、センサ及び信号処理ユニット(線路接続を介してマイクロコントローラに接続されている)を有する本発明の回路装置のブロック接続図、
図2は、アナログ対数化器とハイパスフィルタを有する信号処理ユニットの実施例を示す図、
図3は、図2の処理ユニットでの選択された信号の時間経過特性を示す図、
図4は、ローパス及び減算器からなるハイパスフィルタ装置を有する信号処理ユニットの実施例を示す図、
図5は、ハイパスフィルタ装置として帰還分路を有する減算器を有する信号処理ユニットを示す図、
図6は、2つのアナログ対数化器を有する信号処理ユニットを示す図、
図7は、対数化された、自動車の車体の環境圧を指示する電気圧力信号のハイパスフィルタリング用のサンプリング&ホールド装置を有する信号処理ユニットを示す図、
図8は、対数化された、自動車の車体の環境圧を指示する電気圧力信号のハイパスフィルタリング用のサンプリング&ホールド装置を有する信号処理ユニットの別の実施例を示す図
である。
【0015】
図では、別の指示がない限り、同じ参照番号で同じ意味の同じ部材を示す。
【0016】
図1には、圧力センサS及び信号処理ユニットSVEを有する本発明の装置のブロック接続図が示されている。分かり易くするために、図1では、信号処理ユニットSVEの出力端子AKが線路接続Lを介してマイクロコントローラMCに接続されている。圧力センサSは、圧力センサSの環境内の圧力pを指示する電気圧力信号DSを送出する。この自動車の車体の環境圧を指示する電気圧力信号DSは、信号処理ユニットSVEの入力端子EKに供給され、その際、信号処理ユニットSVEの出力側AKには、圧力センサSの自動車の車体の環境圧pの変化を指示する信号が送出される。
【0017】
センサSは、例えば、自動車の車体の空洞スペース内に収容され、その際、この空洞スペースは、気密に密閉されてはおらず、その際、車体は外気内で大気圧下にある。空洞スペース内の圧力pは、気密に密閉されていないので、通常の環境下では大気圧p0に相応するが、大気圧はいつでもゆっくりと変動している。衝突時に空洞スペースが変形すると、センサSの環境内の圧力pが、空洞スペースを囲む大気圧と圧力が平衡する迄、短時間上昇又は低下する。信号処理ユニットSVEの出力信号RSは、専らセンサSの自動車の車体の環境圧pの、大気圧p0に対して相対的な変化に依存し、600mbar〜1200mbarの高い制約値となることがある。天気によっても、大気圧は影響される。衝突時の圧力pの相対的な変化は、−3%〜+20%である。
【0018】
図2には、アナログ対数化器Lg1、対数化器Lg1の後ろ側に接続されたハイパスフィルタHP1及びハイパスフィルタHP1の後ろ側に接続されたアナログデジタルコンバータAD1を有する信号処理ユニットSVEの第1の実施例が示されている。自動車の車体の環境圧を指示する電気圧力信号DSの変化を指示する相対信号RSは、アナログデジタルコンバータAD1の出力側に、伝送されるデジタル信号として出力される。
【0019】
アナログ対数化器Lg1及びハイパスフィルタ装置HP1を有する、図2の信号処理ユニットの機能について、以下、図2に示した自動車の車体の環境圧を指示する電気圧力信号DS、対数化器Lg1の出力信号LS及びハイパスフィルタHP1の出力信号HSの時間経過特性を用いて説明する。
【0020】
図3aには、圧力センサS、乃至、自動車の車体の環境圧pを指示する電気圧力信号DSの自動車の車体の環境圧pの典型的な経過特性が示されている。以下の説明では、自動車の車体の環境圧を指示する電気圧力信号DSは圧力pに相応するものとする。センサSの自動車の車体の環境圧pは、通常の状況下では、車両が位置している外気の大気圧p0に相応する。衝突時には、センサSが設けられている空洞スペースでは、空洞スペースが変形して、自動車の車体の環境圧pが短時間変動し、変形した空洞スペースと周囲の大気圧とが圧力平衡状態となる迄変動し続ける。自動車の車体の環境圧pは、図3aに示されているように、時点taから上昇するか、又は、破線で示されているように時点taから低下する。圧力経過特性は、衝突の瞬間にパルスとなり、その際、パルスのピーク値pmは通常、大気圧p0の1.2倍以上ではない。衝突時に圧力低下する場合、自動車の車体の環境圧pの最小値は、通常、大気圧p0の0.97倍以下ではない。
【0021】
アナログ対数化器Lg1の出力側には、対数化された、自動車の車体の環境圧を指示する電気圧力信号DS、乃至、対数化された、自動車の車体の環境圧Pに相応する電気信号LSが送出される。対数化器Lg1としては、従来技術の任意のアナログ対数化器、例えば、Tietze,Schenk:”Halbleiter−Schaltungstechnik”,9.Auflage,Springer−Verlag,Berlin,1991,332ページ以下から公知である。対数化器Lg1は、自動車の車体の環境圧を指示する電気圧力信号DSをaを底とする対数を形成し、その際、底aは、ほぼ任意の値にすることができ、例えば、常用対数を形成するには10であり、自然対数を形成するにはeである。
【0022】
図3bには、対数化器Lg1の出力信号LSの時間経過特性が示されており、同様に時点taでパルスとなり、その最大値は、最大圧力値pmの、aを底とする対数に相応する(loga(pm))。更に、出力信号LSは、大気圧p0の、aを底とする対数に相応する(loga(p0))。
【0023】
ハイパスフィルタHP1の出力側には、ほぼ、直流成分loga(p0)だけ低減された対数信号LSに相応する出力信号HSが出力される。ハイパスフィルタHP1は、有利には、対数信号LSのパルスがハイパスフィルタリングによって、その形状が少なくともほぼ変わらないままであるように選定される。
【0024】
ハイパスフィルタHP1の出力信号HSは、loga(p)−loga(p0)に比例し、対数の数学的計算規則を考慮してloga(p/p0)に比例し、即ち、
HS〜loga(p)−loga(p0)=loga(p/p0)
ここで、
r=(p−p0)/p0
とすると、この関係は:
HS〜loga(r+1)
となる。
【0025】
その際、rは、衝突時のセンサSの自動車の車体の環境圧pと大気圧p0との相対的な偏差である。衝突の検出のためには、圧力pと自動車の車体の環境圧p0との相対的な偏差rの値を検出しさえすれば十分である。通常の場合、この値は0であり、衝突の場合には、−0.03迄低下するか、又は、0.2迄上昇する。そのように小さな変動幅の信号は、非常に正確に伝送することができる。
【0026】
値loga(r+1)は、このrの値に対して、良好な近似でrに比例し、その結果、ハイパスフィルタHP1の出力側には、センサSでの自動車の車体の環境圧pの相対変化rに比例する信号が送出される。
【0027】
このアナログ相対信号は、アナログデジタルコンバータを用いてデジタル信号に変換され、それから、線路Lを介して安全システム用の制御ユニットに伝送され、この制御ユニットは、信号に依存して安全システム、例えば、エアバックを始動する。大気圧は、衝突時に信号パルスに比例して非常にゆっくり変化し、その結果、この変化をハイパスフィルタリングによって除去することができる。ハイパスフィルタHP1の出力信号HSは、アナログデジタルコンバータによって公知のようにして量子化され、有利には、長さnのデジタル値に変換される。量子化段の個数は、2nであり、その際、nは、デジタル信号が衝突の結果生じる圧力変動を検出するのに十分な分解能を有している。
【0028】
図4には、自動車の車体の環境圧を指示する電気圧力信号がアナログ対数化器Lg2に供給される場合の信号処理ユニットの別の実施例が示されており、その際、対数化器Lg2の後ろ側には、ローパスフィルタLP2及び減算器SUB2を有するハイパスフィルタ装置HP2が接続されている。対数化器Lg2の出力信号は、減算器SUB2の入力側にもローパスフィルタLg2にも供給され、その際、ローパスフィルタLP2の出力信号は、減算器SUB2の別の入力側に供給される。減算器SUB2は、対数化された、自動車の車体の環境圧を指示する電気圧力信号を、ローパスフィルタリングされた対数化された、自動車の車体の環境圧を指示する電気圧力信号から減算する。対数化された、自動車の車体の環境圧を指示する電気圧力信号の、衝突により生じたパルスがフィルタリングされるように構成されたローパスフィルタの出力側には、大気圧p0の対数に相応する、ほぼ一定の信号が出力される。その際、減算器SUB2の出力側に供給される信号は、図3cに示された信号に相応し、この信号は、上述のように、アナログデジタルコンバータを用いてデジタル化されて、制御装置に伝送される。
【0029】
図5には、本発明の信号処理ユニットの別の実施例が示されており、この信号処理ユニットでは、自動車の車体の環境圧を指示する電気圧力信号DSが供給されるアナログ対数化器Lg3の後ろ側に、減算器SUB3及び帰還路を有するハイパスフィルタ装置が接続されている。その際、減算器SUB3の一方の入力側には、対数化器Lg3の出力信号が供給されている。減算器SUB3の出力信号は、アナログデジタルコンバータAD3に供給され、アナログデジタルコンバータの出力側には、相対的な自動車の車体の環境圧を指示する電気圧力信号RSが供給され、その際、この相対的な自動車の車体の環境圧を指示する電気圧力信号の出力値の列は、積分器IN3を用いて加算され、続いてデジタルアナログコンバータDA3を用いて行われるデジタルアナログ変換後、減算器SUB3の別の入力側に供給される。
【0030】
図6には、自動車の車体の環境圧を指示する電気圧力信号DSが一方では直接アナログ対数化器Lg41に供給され、他方ではローパスフィルタLP4を用いてローパスフィルタリングされて別のアナログ対数化器Lg42に供給され、その際、減算器SUB4は、第2の対数化器Lg42の出力信号を第1のアナログ対数化器Lg41の出力信号から減算する。その際、減算器SUB4の出力信号は、図3cに示された信号に相応する。減算器SUB4の出力信号は、続いてアナログデジタルコンバータAD4を用いてアナログデジタル変換され、その際、ADコンバータAD4の出力側には、デジタル化信号RSが送出され、このデジタル化信号は、大気圧p0に対する圧力センサSの自動車の車体の環境圧pの変化に関する情報を有している。
【0031】
図7には、本発明の信号処理ユニットの別の実施例が示されており、この信号処理ユニットは、2つの処理経路を有しており、この2つの処理経路間で、サンプリング装置S51,S52を用いてスイッチングすることができる。サンプリング装置S51,S52間に、アナログ対数化器Lg5が接続されている。サンプリング装置S51,S52は、クロックCLKに応じて制御される。第1のサンプリング装置S51は、対数化器Lg5をクロックCLKに応じて直接、自動車の車体の環境圧を指示する電気圧力信号DS又はローパスフィルタLP5の出力側に接続し、その際、ローパスフィルタLP5の入力側に自動車の車体の環境圧を指示する電気圧力信号DSが供給されている。第2のサンプリング装置S52は、アナログ対数化器Lg5の出力側をクロックCLKに応じて第1のホールド要素H51、又は、第2のホールド要素H52に接続し、ホールド要素H51は、減算器SUB5の第1の入力側に接続されており、第2のホールド要素H52は、減算器SUB5の第2の入力側に接続されている。その際、サンプリング装置S51,S52は、対数化器Lg5の入力側に自動車の車体の環境圧を指示する電気圧力信号DSが供給された場合に、対数化器Lg5の出力信号が第1のホールド要素H51に供給され、対数化器Lg5の入力側に自動車の車体の環境圧を指示する電気圧力信号DSが供給された場合に、対数化器Lg5の出力信号が第2のホールド要素H52に供給されるように制御される。減算器SUB5は、第2のホールド要素H52の出力信号を第1のホールド要素H51の出力信号から減算する。減算器SUB5の出力側に送出されるアナログ信号は、図3cに示された信号に相応し、この信号は、後続してADコンバータAD5を用いてデジタル信号RSに変換される。
【0032】
【図面の簡単な説明】
【図1】 センサ及び信号処理ユニット(線路接続を介してマイクロコントローラに接続されている)を有する本発明の回路装置のブロック接続図
【図2】 アナログ対数化器とハイパスフィルタを有する信号処理ユニットの実施例を示す図
【図3】 図2の処理ユニットでの選択された信号の時間経過特性を示す図
【図4】 ローパス及び減算器からなるハイパスフィルタ装置を有する信号処理ユニットの実施例を示す図
【図5】 ハイパスフィルタ装置として帰還分路を有す
る減算器を有する信号処理ユニットを示す図
【図6】 2つのアナログ対数化器を有する信号処理ユニットを示す図
【図7】 対数化された、自動車の車体の環境圧を指示する電気圧力信号のハイパスフィルタリング用のサンプリング&ホールド装置を有する信号処理ユニットを示す図
【図8】 対数化された、自動車の車体の環境圧を指示する電気圧力信号のハイパスフィルタリング用のサンプリング&ホールド装置を有する信号処理ユニットの別の実施例を示す図
Claims (9)
- 自動車の車体の環境圧(p)を指示する電気圧力信号(DS)を形成する圧力センサ(S)と、前記電気圧力センサ(S)の後ろ側に接続された信号処理ユニット(SVE)を有しており、該信号処理ユニットは、1つ乃至複数のアナログ対数化装置(Lg1;Lg2;Lg3)及び1つ乃至複数のハイパスフィルタ装置(HP1;SUB2;SUB3,AD3,IN3,DA3)を有している、自動車の衝突の結果生じる圧力変化を検出するために、自動車の車体の環境内の圧力である環境圧の変化を指示する電気信号を形成するための装置において、
自動車の車体の環境圧(p)を指示する電気圧力信号(DS)は、アナログ対数化装置(Lg1;Lg2;Lg3)に供給され、該アナログ対数化装置(Lg1;Lg2;Lg3)の出力信号は、ハイパスフィルタ装置(HP1;SUB2;SUB3,AD3,IN3,DA3)に供給され、前記ハイパスフィルタ装置(HP1;SUB2;SUB3,AD3,IN3,DA3)の出力信号は、アナログデジタルコンバータ(ADS1;AD2;AD3)に供給される
ことを特徴とする自動車の車体の環境圧の変化を指示する電気信号を形成するための装置。 - ハイパスフィルタ装置は、ハイパスフィルタ(HP1)である請求項1記載の自動車の車体の環境圧の変化を指示する電気信号を形成するための装置。
- ハイパスフィルタ装置(HP2)は、アナログ対数化器(Lg2)の出力信号が供給されるローパスフィルタ(LP2)、前記アナログ対数化器(Lg2)の出力信号及び前記ローパスフィルタ(LP2)の出力信号が供給される減算器(SUB2)を有している請求項1記載の自動車の車体の環境圧の変化を指示する電気信号を形成するための装置。
- ハイパスフィルタ装置(HP3)は、減算器(SUB3)を有しており、該減算器(SUB3)には、アナログ対数化器(Lg3)の出力信号及び帰還分路の出力側に送出された帰還信号が供給され、前記帰還信号は、減算器(SUB3)の出力信号に依存する請求項1記載の自動車の車体の環境圧の変化を指示する電気信号を形成するための装置。
- 帰還分路は、減算器(SUB3)の出力側に接続されたアナログデジタルコンバータ(AD3)、該アナログデジタルコンバータ(AD3)の後ろ側に接続されたデジタル積分器(IN3)及び該積分器(IN3)の後ろ側に接続されたデジタルアナログコンバータ(DA3)を有している請求項3記載の自動車の車体の環境圧の変化を指示する電気信号を形成するための装置。
- 自動車の車体の環境圧(p)を指示する電気圧力信号(DS)を形成する圧力センサ(S)と、前記電気圧力センサ(S)の後ろ側に接続された信号処理ユニット(SVE)を有しており、該信号処理ユニットは、1つ乃至複数のアナログ対数化装置及び1つ乃至複数のハイパスフィルタ装置を有している、自動車の衝突の結果生じる圧力変化を検出するために、自動車の車体の環境内の圧力である環境圧の変化を指示する電気信号を形成するための装置において、
自動車の車体の環境圧(p)を指示する電気圧力信号は、第1のアナログ対数化器(Lg41)に供給され、及び、ローパスフィルタ(LP4)を介して第2のアナログ対数化器(Lg42)に供給され、前記第1及び第2のアナログ対数化器(Lg41,Lg42)の各出力信号が減算器(SUB4)に供給され、前記減算器(SUB4)の出力信号は、アナログデジタルコンバータ(AD4)に供給されることを特徴とする自動車の車体の環境圧の変化を指示する電気信号を形成するための装置。 - 自動車の車体の環境圧(p)を指示する電気圧力信号(DS)を形成する圧力センサ(S)と、前記電気圧力センサ(S)の後ろ側に接続された信号処理ユニ ット(SVE)を有しており、該信号処理ユニットは、1つ乃至複数のアナログ対数化装置及び1つ乃至複数のハイパスフィルタ装置を有している、自動車の衝突の結果生じる圧力変化を検出するために、自動車の車体の環境内の圧力である環境圧の変化を指示する電気信号を形成するための装置において、
以下の各要件:
−自動車の車体の環境圧(p)を指示する電気圧力信号(DS)が供給されるローパスフィルタ(LP5)と、
−アナログ対数化器(Lg5)と、
−第1のスイッチ装置(S51)を有しており、該第1のスイッチ装置(S51)を介して、前記アナログ対数化器(Lg5)にクロック(CLK)と同期して自動車の車体の環境圧を指示する電気圧力信号(DS)又はローパスフィルタ(LP5)の出力信号が供給され、
−減算器(SUB5)に接続された第1のホールド要素(H51)及び前記減算器(SUB5)に接続された第2のホールド要素(H52)を有しており、前記減算器(SUB5)の出力信号は、アナログデジタルコンバータ(AD5)に供給され、
−第2のスイッチ装置(S52)を有しており、該第2のスイッチ装置(S52)を介して、前記第1又は第2のホールド要素(H51,H52)に、アナログ対数化器(Lg5)の出力信号が前記クロック(CLK)と同期して供給される
という各要件を有していることを特徴とする、自動車の車体の環境圧の変化を指示する電気信号を形成するための装置。 - 前記アナログ対数化器(Lg5)の後ろ側にアナログデジタルコンバータ(AD6)が接続されている請求項7記載の自動車の車体の環境圧の変化を指示する電気信号を形成するための装置。
- 以下の各要件:
−自動車の車体の環境圧(p)を指示する電気圧力信号(DS)を、圧力センサ(S)を用いて形成すること、
−前記自動車の車体の環境圧を指示する電気圧力信号(DS)の対数特性を形成すること、
−対数化された自動車の車体の環境圧を指示する電気圧力信号をハイパスフィルタリングすること
という各要件を有することを特徴とする自動車の車体の環境圧の変化を指示する電気信号を形成するための方法。
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