JP3810662B2 - 工作機械の加工動作停止方法及びそれを実施する加工制御装置 - Google Patents

工作機械の加工動作停止方法及びそれを実施する加工制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、研削盤等における加工動作停止方法及びその加工制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の研削盤では、制御システムに数値制御部を備え、ワークに精密加工を施すために数値制御を行っている。即ち、回転する砥石車をワークに対して数値制御された軌跡で相対的に移動させ、砥石車でワークを研削している。ところが、従来の数値制御部を備えた研削盤により、例えばカムシャフトやクランクシャフトのジャーナルを回転軸としてピン部等を研削するには、砥石台をワークに対して前後進させながら研削する必要がある。そのため、停電が発生したときに、ワークを回転駆動する主軸の停止と、砥石車を進退移動させる砥石台の停止のタイミングとが合わないと、ワークに砥石車が食い込んでワーク或いは機械を破損するおそれがあった。このような研削盤では、電源断に連動させたリレーで単純なダイナミックブレーキ回路で停止させたり、あるいは停電対策として無停電電源装置を設けている。そして、停電時には該無停電電源装置によって電源バックアップされた数値制御部によって主軸回転駆動用モータに対してダイナミックブレーキをかけ、主軸回転駆動用モータ以外の機械駆動部を回生抵抗の使用や機械ブレーキによって急速停止させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、無停電電源装置は、高価であるばかりか、設備も大きくなる。本発明は、研削盤等のワークに接して加工を施す工具を持つ装置で、例えば停電が発生しても、制御装置に大きな設備となる無停電電源装置を必要とせず、機械やワークを傷めないで工具をワークから退避するための加工動作停止方法と、加工制御装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、主軸に把持されて回転するワークと該ワークの回転軸に対して直交する方向に進退する工具とを同期駆動させて加工を施す工作機械の加工動作を加工軌跡プロファイルデータに従って制御する数値制御手段と、該数値制御手段と電源部との間に接続されて供給される電源を制御用電源に変換する電源ユニットと、停電或いは前記数値制御手段に供給される電源の低下を検出する電源低下検出手段と、工をワークから退避させるための工具退避計算式に基づくデータを記憶した工具退避計算式記憶手段とを設けた加工制御装置において、前記電源低下検出手段により停電或は電源の低下を検出したときには、数値制御手段に信号が送られ、前記電源ユニットから前記数値制御手段へ当該数値制御手段による制御動作が不可になるまでの時間だけ運転可能にする電源が供給され、前記数値制御手段により主の回転を減速すると共に前記加工軌跡プロファイルデータに前記工具退避計算式に基づくデータを加算し、前記数値制御手段による制御動作が不可になるまでの時間内に工をデータが加算された加工軌跡プロファイルデータに基づいてワークから主軸の回転と同期しながら退避させてから前記工作機械を停止させることを要旨とする。
【0005】
このような加工動作停止方法を講じたことにより、停電或いは電源の低下が電源低下検出手段により検出されたとき、加工軌跡プロファイルデータに工具退避計算式に基づくデータが加算される。そして、電源低下によって数値制御手段による制御動作が不可になるまでの時間内に、工具がワークから退避させられ、その後に、工作機械が停止する。よって、例えば停電があっても、ワークや工作機械を傷めることが防止できる。そのため、従来では必要であった無停電電源装置が不要になる。
【0006】
請求項2に記載の発明によれば、主軸に把持されて回転するワークと該ワークの回転軸に対して直交する方向に進退する工具とを同期駆動させて加工を施す工作機械の加工動作を加工軌跡プロファイルデータに従って制御する数値制御手段と、該数値制御手段と電源部との間に接続されて供給される電源を制御用電源に変換する電源ユニットと、加工動作を停止するための装置停止指示を入力する入力手段と、工をワークから退避させるための工具退避計算式に基づくデータを記憶した工具退避計算式記憶手段とを設けた加工制御装置において、前記入力手段により装置停止指示が入力されたときには、数値制御手段に信号が送られ、前記電源ユニットから前記数値制御手段へ当該数値制御手段による制御動作が不可になるまでの時間だけ運転可能にする電源が供給され、前記数値制御手段により主軸の回転を減速すると共に前記加工軌跡プロファイルデータに前記工具退避計算式に基づくデータを加算し、前記数値制御手段による制御動作が不可になるまでの時間内に工具をデータが加算された加工軌跡プロファイルデータに基づいてワークから主軸の回転と同期しながら退避させてから前記工作機械を停止させることを要旨とする。
【0007】
このような加工動作停止方法を構成したことにより、装置停止指示が入力手段から入力されると、加工軌跡プロファイルデータに工具退避計算式に基づくデータが加算され、所定の時間内に、工具がワークから退避される。そして、その後に、工作機械が停止する。よって、例えば非常停止等の指示が入力されても、工具が滑らかかつ速やかにワークから離れて停止するので、ワークや工作機械を傷めることがなく、急速停止することができる。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1,2のいずれかにおいて、前記加工軌跡プロファイルデータに加算する前記工具退避計算式に基づくデータは、ワークに対する工具の所定時間内での送り速度を増速又は減速するデータであることを要旨とする。
【0009】
このような加工動作停止方法を採用したことにより、加工軌跡プロファイルデータに工具退避計算式に基づくデータを加算することにより、停電或いは電源低下を検出したとき、または装置停止指示が入力されたときの工具の退避速度が、徐々に変化するようになる。これにより、加工中の工具の離脱に急激な速度変化がなくなり、装置の損傷を防ぐことができる。
【0010】
請求項4に記載の発明では、主軸に把持されて回転するワークと該ワークの回転軸に対して直交する方向に進退する工具とを同期駆動させて加工を施す工作機械の加工動作を加工軌跡プロファイルデータに従って制御する数値制御手段と、該数値制御手段と電源部との間に接続されて供給される電源を制御用電源に変換する電源ユニットと、停電或いは前記数値制御手段に供給される電源の低下を検出する電源低下検出手段と、工をワークから退避させるための工具退避計算式に基づくデータを記憶した工具退避計算式記憶手段とを備え、前記電源低下検出手段により停電或は電源の低下を検出したときには、数値制御手段に信号が送られ、前記電源ユニットから前記数値制御手段へ当該数値制御手段による制御動作が不可になるまでの時間だけ運転可能にする電源が供給され、前記数値制御手段により主軸の回転を減速すると共に前記加工軌跡プロファイルデータに前記工具退避計算式に基づくデータを加算し、前記数値制御手段による制御動作が不可になるまでの時間内に工具をデータが加算された加工軌跡プロファイルデータに基づいてワークから主軸の回転と同期しながら退避させてから前記工作機械を停止させる構成にしたこと要旨とする。
【0011】
このような構成を採用したことにより、工作機械の加工動作が加工軌跡プロファイルデータに従って数値制御手段により制御される。ここで、停電或いは当該数値制御手段に供給される電源の低下が電源低下検出手段で検出されたときには、工具退避計算式記憶手段に記憶された工具退避計算式に基づくデータが、加工軌跡プロファイルデータに加算される。そして、電源低下によって数値制御手段の制御動作が不可になるまでの短い時間内に、該数値制御手段の制御で、工具がワークから退避され、工具が退避した後に、工作機械が停止する。よって、無停電電源装置がなくても、工具をワークから離して停止でき、ワーク或いは工作機械を傷めることが防止できる。
【0012】
請求項5に記載の発明は、主軸に把持されて回転するワークと該ワークの回転軸に対して直交する方向に進退する工具とを同期駆動させて加工を施す工作機械の加工動作を加工軌跡プロファイルデータに従って制御する数値制御手段と、該数値制御手段と電源部との間に接続されて供給される電源を制御用電源に変換する電源ユニットと、加工動作を停止するための装置停止指示を入力する入力手段と、工をワークから退避させるための工具退避計算式に基づくデータを記憶した工具退避計算式記憶手段とを備え、前記入力手段により装置停止指示が入力されたときには、数値制御手段に信号が送られ、前記電源ユニットから前記数値制御手段へ当該数値制御手段による制御動作が不可になるまでの時間だけ運転可能にする電源が供給され、前記数値制御手段により主軸の回転を減速すると共に前記加工軌跡プロファイルデータに前記工具退避計算式に基づくデータを加算し、前記数値制御手段による制御動作が不可になるまでの時間内に工具をデータが加算された加工軌跡プロファイルデータに基づいてワークから主軸の回転と同期しながら退避させてから前記工作機械を停止させる構成にしたこと要旨とする。
【0013】
このような構成を採用したことにより、工作機械の加工動作が加工軌跡プロファイルデータに従って数値制御手段により制御される。ここで、入力手段から装置停止指示が入力されると、工具退避計算式記憶手段に記憶された工具退避計算式に基づくデータが、加工軌跡プロファイルデータに加算され、わずかな時間内に工具がワークから退避させられ、工具が退避した後に工作機械が停止する。よって、無停電電源装置がなくても、或いは非常停止のときでも工具をワークから離して停止でき、ワーク或いは工作機械を傷めることが防止できる。
【0014】
請求項6に記載の発明は、請求項4または5のいずれかにおいて、前記加工軌跡プロファイルデータに加算する前記工具退避計算式に基づくデータは、ワークに対する工具の送り速度を増速及び減速させるためのデータであることを要旨とする。
【0015】
このような構成を採用したことにより、停電或いは電源低下を検出したとき、または装置停止指示が入力されたときの工具のワークに対する相対速度が、徐々に変化するようになる。これにより、急激な速度変化がなくなり、速度変化に伴う衝撃の発生を防ぎ、装置の損傷を防ぐことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]
以下、本発明を具体化した第1の実施形態の加工制御装置及び加工動作方法を図1〜図6に従って説明する。
【0017】
この加工制御装置は、工具として砥石車を用いる工作機械である研削盤の制御を行うものであり、図1に示すように、電源部10から電源を入力し、該電源を制御用電源に変換する電源ユニット11,12を備えている。電源ユニット11には、制御装置としての数値制御部20が接続されている。電源ユニット11で変換された制御用電源によって該数値制御部20が動作するようになっている。電源ユニット12には、サーボコントローラ30が接続され、該電源ユニット12で変換された電源が該サーボコントローラ30に与えられるようになっている。サーボコントローラ30には、モータ31aが接続されている。このモータ31aにより後述のワークを回転させる主軸31の回転が制御される。また、サーボコントローラ30には、モータ32aが接続されている。このモータ32aにより、後述する砥石台32の進退移動が制御される。砥石台32は、工作機械のベース61に取り付けられている。カム等の曲面を形成する研削盤においては主軸31と砥石台32とを同期駆動することにより、ワークと砥石車とが相対運動して曲面を形成することになる。
【0018】
数値制御部20は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit )21と、入出力部(I/O)22と、工具退避計算式記憶手段を構成するROM(Read Only Memory)23と、RAM(Random Access Memory)24とを備え、これらがバスBによって接続されている。バスBは、さらに、サーボコントローラ30に接続されている。ROM23には、数値制御部20全体の制御を行うプログラム及び後述する退避計算式に基づくデータが格納されている。RAM24には、主軸31の速度制御データと砥石台32の位置制御データとからなる加工軌跡プロファイルデータが格納されている。
【0019】
電源ユニット11,12、数値制御部20及びサーボコントローラ30を含む加工制御装置には、さらに、電源低下検出手段としての停電検出部40と、装置停止の指示を入力する指示入力手段として非常停止ボタン41及び中断ボタン42が設けられている。停電検出部40は、停電を検出するものであり、電源部10に接続され、検出結果を数値制御部20の入出力部22に送信するようになっている。非常停止ボタン41は、研削盤自体の非常停止を指示するものである。中断ボタン42は研削の中断を指示するものである。非常停止ボタン41及び中断ボタン42が数値制御部20の入出力部22に接続されている。
【0020】
次に、図1の構成を持つ研削盤の基本動作を説明する。
ワークに所望の研削を行う場合には、数値制御部20中のCPU21は、RAM24から主軸31の速度制御データ及び砥石台32の位置制御データを読み出す。速度制御データは、ワークの研削を行うために各時刻ごとの主軸31の回転速度を指令するものである。位置制御データは、主軸の回転角度に基づき砥石台32の位置を指令するものである。CPU21は、主軸31と砥石台32とが速度制御データ及び位置制御データに基づいて同期して動作するように、制御信号を生成してサーボコントローラ30に送信する。サーボコントローラ30は、制御信号にしたがって主軸31及び砥石台32を同期駆動する。これにより、ワークの回転位置に対して砥石車が相対運動し、砥石車がワークに接して該ワークを研削する。
【0021】
以上は、通常の研削を行うときの動作であるが、図1の加工制御装置は、停電が発生してもワークや研削盤に損傷を与えずに装置を停止するために、図3のステップS11〜ステップS15の処理を行う。
【0022】
ステップS11において、停電検出部40は、電源部10が出力する電圧を監視し、停電が発生したか否かを検出している。停電検出部40は、電源部10が正常な電源を出力しているときには、例えば“H(高)”の信号を出力し、該電源が停電のため電圧が低下すると“L(低)”の信号を出力する。よって、停電が発生した場合(YES)には、停電が発生したことを示す“L”の信号が停電検出部40から数値制御部20に与えられる。ところで停電の場合でも、電源ユニット11,12には加工制御装置をわずかな時間だけ運転可能にする電源容量のコンデンサを持っている。そのため、数値制御部20にはその電源容量で決まる時定数で減衰する電源が供給される。よって、停電発生の直後でも、停電の発生からの時間経過が例えば150ms程度までは、数値制御部20には制御動作可能な電源が与えられる。
【0023】
数値制御部20は、停電によって制御動作が不可になるまでのわずかな所定時間の間に、ステップS12で、砥石車でワークを研削しているか否かを判定し、研削中の場合(YES)には、ステップS13において、加工軌跡プロファイルデータに退避計算式に基づくデータを加算する。
【0024】
加工軌跡プロファイルデータには、例えば図4(a)のように、砥石車をワークに対して前進(正の方向)させてから後進(負の方向)させるような位置軌跡50が与えられる。グラフの縦軸は、ワークの回転中心を原点(0位置)として表してある。これに対し、退避計算式に基づく位置データとしては、例えば一次式から計算され、図4(b)のように、砥石車を時間に対して直線的に後進させる位置軌跡51が与えられる。
【0025】
ここで、実際の工作装置例を説明する。図5の工作装置60は、クランクシャフト70の加工を行うものであり、ベース61上には移動テーブル62がガイドレール80を介して左右方向へ移動可能に支持されている。移動テーブル62の一側上面には一方の主軸31を回転可能に支持する主軸台63が固定配置され、他側上面には他方の主軸31を回転可能に支持する主軸台64がそれぞれガイドレール81を介して移動テーブル62に対し移動可能に支持されている。両主軸台63,64の対向端部にそれぞれチャック65が割り出し装置を介して配設され、チャック65にクランクシャフト70の両端部が着脱可能に把持されるようになっている。クランクシャフト70は、複数のジャーナル71及び複数のクランクピン72を、クランクアーム73により交互に連接して形成される。
【0026】
主軸台63,64内にはクランクシャフト70をジャーナル71を中心に回転させる機構が設けられ、移動テーブル62が砥石台32に対して割出し移動して選択されたクランクピン72を回転させる。
【0027】
一方、砥石台32は、ベース61の後部上面にガイドレール82を介して、移動テーブル62の移動方向と直交する前後方向へ移動可能に支持されている。その砥石台32の側面に砥石ヘッド67が回転可能に支持され、その先端には砥石車68が取り付けられている。
【0028】
このような工作機械で、クランクシャフト70の選択されたクランクピン72の研削を行うときには、図6(a),(b)のように、クランクシャフト70の回転方向により、ジャーナル71を回転中心としてクランクピン72が回転する。このクランクピン72に対し、砥石車68が前後進して、クランクピン72を研削する。具体的には、クランクピン72が砥石車68から離れる方向に回転するときには、砥石車68が主軸31の回転に同期して前進し(図6(a))、クランクピン72が砥石車68に接近する方向に回転する時には砥石車68が回転に同期して後進しつつ(図6(b))、クランクピン72を所定の形状に研削する。
【0029】
図4(a)の加工軌跡プロファイルデータの前進を開始しようとする時刻t0で停電が発生した場合には、主軸31を減速すると同時に退避計算式に基づくデータを加算すると、加算結果は、図4(c)に示す軌跡52となる。図4(a)の加工軌跡プロファイルデータの時刻t1で停電が発生した場合には、主軸31を減速すると同時に退避プロファイルデータを加算すると、加算結果は、図4(d)に示す軌跡53となる。また、後進を開始しようとする時刻t2で停電が発生して退避計算式に基づくデータを加算すると、加算結果は、図4(c)に示す位置軌跡54となる。
【0030】
いずれの場合にも、停電発生以降は、時間の経過とともに砥石車68が研削中のワークから退避する位置軌跡になる。即ち、図6(a)のように、砥石車68がクランクシャフト70に対し前進するときには、その前進する速度が加工軌跡プロファイルデータで決まる予めプログラムされた前進速度よりも遅くなるので,クランクピン72から相対的に離れる。また、図6(b)のように、砥石車68が後退するときには、その速度が加工軌跡プロファイルデータで決まる予めプログラムされた後退速度よりも速くなるので、近づこうとするクランクピン72から離れることになる。
【0031】
CPU21は、加算結果に対応する制御信号をサーボコントローラ30に送信し、サーボコントローラ30が、与えられた制御信号に基づき、ステップS14において、主軸31及び砥石台32の動作を制御し、砥石車68とワークが相対的に退避させられる。また、サーボコントローラ30は、主軸31の減速と砥石台32の退避動作後、主軸31及び砥石台32を駆動していたモータ31a,32aをそれぞれ制御し、停電の発生から例えば100ms程度経過したところで該モータ31a,32aを停止する。なお、砥石車68を移動させる砥石台32をワークから退避させるエネルギーには、回路中のコンデンサに蓄えられた電源と主軸31を駆動するモータの減速時に発生する回生エネルギーが用いられる。砥石車68の回転は、電源供給がなくなった時点で自然停止する。以上により、ワークから砥石車が退避して例えば10mm程度は離れた状態で、装置全体が停止する。
【0032】
一方、ステップS12の判定で、砥石車がワークを研削していないと判定したときには、砥石車を退避させることなく、各主軸31及び砥石台32を駆動させるモータを数値制御して減衰させて停止させる。
【0033】
以上のステップS11〜S15の一連の処理は、そのステップS11で停電の発生を検出した直後に、砥石車をワークから退避させて装置を停止する処理であるが、非常停止や研削の中断の場合にも、同様にして装置を停止する。即ち、ステップS11では、CPU21が、停電検出部40の出力信号が“H”から“L”に変化したときに停電と判断したが、ボタン41或いはボタン42が押下された場合にも、CPU21には、ステップS11と同様に“L”の信号が与えられる。以降、図2と同様のステップS12からステップS15の処理が行われ、ワークに対して砥石車が退避した状態で装置が停止する。
【0034】
この第1の実施形態では、以下のような特徴を得ることができる。
・電源部10から与えられる電源を監視し、停電検出を行う停電検出部40を設け、数値制御部20よって、停電を検出した直後の制御動作が不可となるまでのわずかな時間内に、停止時の緊急プログラム等の特別用意されたプログラムに切換えることなく、動作中のプログラムでワークから砥石車を退避させるので、無停電電源装置を持たなくても、ワークや装置をいためることなく、装置をスムーズ、かつ安全に停止できる。
【0035】
・退避計算式に基づくデータを動作中の加工プログラムの加工軌跡プロファイルデータに加算し、加算結果に応じて主軸31及び砥石台32を数値制御する構成にしたので、砥石車68をワークから徐々に退避させて適当な距離に離すことができる。
【0036】
・ボタン41,42を設け、非常停止や研削の中断をする場合にも、停電が発生した場合と同様に、砥石車68をワークからスムーズに退避させることができ、ワークや装置を損傷することがない。
【0037】
[第2の実施形態]
以下に、本発明を具体化した第2の実施形態の加工動作停止方法を図7に従って説明する。
【0038】
前述の第1の実施形態の図4(b)では、退避プロファイルデータが、時間の経過とともに砥石車68を直線的に後進させる位置軌跡のデータであった。ところが、砥石車68をワークから放す瞬間において、急激に速度を変化させると、装置に衝撃を与えることがある。これを避けるために、砥石車68を後進させる速度を遅くすると(直線の勾配を緩くすると)、装置が停止するまでに、十分な退避が実現できないことがある。本実施形態では、図7に示すように、退避計算式に基づく位置データを、それぞれ2次関数式で表される軌跡83とする。
【0039】
この軌跡83は、所定の退避時間をT(例えば100ms)、サーボモータ駆動の定格加速度をaとすると、時刻0からT/2までの退避速度vをa・tとし、時刻がT/2からTになるまでは、退避速度vを−a(t−T)とするものである。時刻0からT/2までの退避量xは、x=1/2a・t2 であり、時刻T/2では、総退避量Xは、1/4at2になる。時刻T/2の退避量xは、X−1/2a(t−T)2 になる。この軌跡83を位置データとして図示すると、図8のようになる。この退避軌跡83が加工プロファイルデータに加算される。これにより、ワークから砥石車68を退避させる相対速度に衝撃の少ない加速度を持たせることになる。
【0040】
このように退避計算式に基づくデータに加速度成分を含ませることにより、図1の加工制御装置は、図3の処理S11〜S15と同様の処理により、停電検出時に砥石車68がワークから離れる際の速度変化が少なくてすむ。従って、装置に衝撃を与えることなく、その後に十分な距離に砥石車68をワークから例えば10mm程度離すことができる。
【0041】
[別の実施形態]
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 上記第1及び第2の実施形態では、研削盤について説明した。これに対し、研削盤に限らず、加工軌跡プロファイルデータに基づき工具の動作を制御し、該工具により、ワークと同期運動によって加工する切削装置、掘削装置等の制御システムについても、同様の停止方法を用いることで上記実施形態と同様の効果が得られる。
【0042】
・ 数値制御部20で数値制御を行う研削盤以外の加工制御装置でも、有効な電力が与えられている期間内に、砥石台をワークから退避させて装置を停止することにより、無停電電源装置が不要になるとともに、装置やワークの損傷を防ぐことができる。
【0043】
・ 停電検出部40の代わりに、電圧低下を検出する回路等を搭載しておけば、電源部10の出力する電圧が低下したことにより、同期制御が不安定になる前に、装置を停止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示す加工制御装置の構成図。
【図2】 図1中の数値制御部20を示す構成図。
【図3】 図1の加工制御装置が実施する加工動作停止方法を示すフローチャート。
【図4】 加工軌跡プロファイルデータ及び退避計算式に基づくデータの説明図。
【図5】 工作機械の一例を示す平面図。
【図6】 退避動作の説明図。
【図7】 本発明の第2の実施形態を示す計算式の説明図。
【図8】 退避データに基づくデータの説明図。
【符号の説明】
10…電源、20…数値制御手段として数値制御部、21…CPU、22…入出力部、23…ROM、24…RAM、30…加工制御手段としてのサーボコントローラ、40…電低下検出手段としての停電検出部。

Claims (6)

  1. 主軸に把持されて回転するワークと該ワークの回転軸に対して直交する方向に進退する工具とを同期駆動させて加工を施す工作機械の加工動作を加工軌跡プロファイルデータに従って制御する数値制御手段と、該数値制御手段と電源部との間に接続されて供給される電源を制御用電源に変換する電源ユニットと、停電或いは前記数値制御手段に供給される電源の低下を検出する電源低下検出手段と、工をワークから退避させるための工具退避計算式に基づくデータを記憶した工具退避計算式記憶手段とを設けた加工制御装置において、
    前記電源低下検出手段により停電或は電源の低下を検出したときには、数値制御手段に信号が送られ、前記電源ユニットから前記数値制御手段へ当該数値制御手段による制御動作が不可になるまでの時間だけ運転可能にする電源が供給され、前記数値制御手段により主の回転を減速すると共に前記加工軌跡プロファイルデータに前記工具退避計算式に基づくデータを加算し、前記数値制御手段による制御動作が不可になるまでの時間内に工をデータが加算された加工軌跡プロファイルデータに基づいてワークから主軸の回転と同期しながら退避させてから前記工作機械を停止させることを特徴とする工作機械の加工動作停止方法。
  2. 主軸に把持されて回転するワークと該ワークの回転軸に対して直交する方向に進退する工具とを同期駆動させて加工を施す工作機械の加工動作を加工軌跡プロファイルデータに従って制御する数値制御手段と、該数値制御手段と電源部との間に接続されて供給される電源を制御用電源に変換する電源ユニットと、加工動作を停止するための装置停止指示を入力する入力手段と、工をワークから退避させるための工具退避計算式に基づくデータを記憶した工具退避計算式記憶手段とを設けた加工制御装置において、
    前記入力手段により装置停止指示が入力されたときには、数値制御手段に信号が送られ、前記電源ユニットから前記数値制御手段へ当該数値制御手段による制御動作が不可になるまでの時間だけ運転可能にする電源が供給され、前記数値制御手段により主軸の回転を減速すると共に前記加工軌跡プロファイルデータに前記工具退避計算式に基づくデータを加算し、前記数値制御手段による制御動作が不可になるまでの時間内に工具をデータが加算された加工軌跡プロファイルデータに基づいてワークから主軸の回転と同期しながら退避させてから前記工作機械を停止させることを特徴とする工作機械の加工動作停止方法。
  3. 前記加工軌跡プロファイルデータに加算する前記工具退避計算式に基づくデータは、ワークに対する工具の所定時間内での送り速度を増速又は減速するデータであることを特徴とする請求項1または2記載の工作機械の加工動作停止方法。
  4. 主軸に把持されて回転するワークと該ワークの回転軸に対して直交する方向に進退する工具とを同期駆動させて加工を施す工作機械の加工動作を加工軌跡プロファイルデータに従って制御する数値制御手段と、該数値制御手段と電源部との間に接続されて供給される電源を制御用電源に変換する電源ユニットと、停電或いは前記数値制御手段に供給される電源の低下を検出する電源低下検出手段と、工をワークから退避させるための工具退避計算式に基づくデータを記憶した工具退避計算式記憶手段とを備え、
    前記電源低下検出手段により停電或は電源の低下を検出したときには、数値制御手段に信号が送られ、前記電源ユニットから前記数値制御手段へ当該数値制御手段による制御動作が不可になるまでの時間だけ運転可能にする電源が供給され、前記数値制御手段により主軸の回転を減速すると共に前記加工軌跡プロファイルデータに前記工具退避計算式に基づくデータを加算し、前記数値制御手段による制御動作が不可になるまでの時間内に工具をデータが加算された加工軌跡プロファイルデータに基づいてワークから主軸の回転と同期しながら退避させてから前記工作機械を停止させる構成にしたことを特徴とする加工制御装置。
  5. 主軸に把持されて回転するワークと該ワークの回転軸に対して直交する方向に進退する工具とを同期駆動させて加工を施す工作機械の加工動作を加工軌跡プロファイルデータに従って制御する数値制御手段と、該数値制御手段と電源部との間に接続されて供給される電源を制御用電源に変換する電源ユニットと、加工動作を停止するための装置停止指示を入力する入力手段と、工をワークから退避させるための工具退避計算式に基づくデータを記憶した工具退避計算式記憶手段とを備え、
    前記入力手段により装置停止指示が入力されたときには、数値制御手段に信号が送られ、前記電源ユニットから前記数値制御手段へ当該数値制御手段による制御動作が不可になるまでの時間だけ運転可能にする電源が供給され、前記数値制御手段により主軸の回転を減速すると共に前記加工軌跡プロファイルデータに前記工具退避計算式に基づくデータを加算し、前記数値制御手段による制御動作が不可になるまでの時間内に工具をデータが加算された加工軌跡プロファイルデータに基づいてワークから主軸の回転と同期しながら退避させてから前記工作機械を停止させる構成にしたことを特徴とする加工制御装置。
  6. 前記加工軌跡プロファイルデータに加算する前記工具退避計算式に基づくデータは、ワークに対する工具の送り速度を増速及び減速させるためのデータであることを特徴とする請求項4または5記載の加工制御装置。
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