JP3806777B2 - 目地材 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明はサイディング材等の横張り乾式外装材を施工するに当たり、その縦目地部に使用する乾式の目地材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に金属系サイディング材、窯業系サイディング材等の外装材は、運搬、重さの関係もあり、約3〜7m位の長さが限度であり、そのため横張りに外壁材を施工すると必ず縦目地を設ける必要があり、この目地部には防水のためコーキング材、あるいは実開平3−37108号公報等を施すことが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これら目地材には下記するような諸点において種々の欠点があった。すなわち、コーキング材は施工に時間がかかるためにコストアップとなり、しかも汚れを招く等の不利があり、かつ防火性に欠け、その上接着部分が長期間の温熱環境において劣化し、金属等の伸縮に追従できず剥離、もしくはクラックが生じ漏水になる欠点があった。
【0004】
また、後者の目地材を用いた際は、防水性、施工性が大幅に改善されるが、防火性と耐久性に欠け、しかも、夏の昼時等大きく変形する不利があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような欠点を除去するため、断面略エ字状の目地材を2部材、あるいは3部材(形状としては2部材)の板材、およびクッション性のある部材により一体化して形成することにより、▲1▼金属の加工性、耐候性に優れ、機械強度(日射による寸法変化が少ない)、耐熱性のある部材を化粧面、骨格材として用い、▲2▼防水性、クッション性、パッキング性および防火性のある防火防水被覆材を目地材の必要箇所に植設し、目地部の防水性、防火性、断熱性、気密性、耐候、耐久性、施工性を目的に応じて具備する目地材を提案するものである。
【0006】
【実施例】
以下に、図面を用いて本発明に係る目地材の一実施例を詳細に説明する。すなわち、図1、図2は本発明に係る目地材の代表的な一例を示す説明図であり、1と1aは目地材、2は取付部材2aと取付部材2bよりなる取付材、9はカバー材、12は分離材、13は防火防水被覆材、Aは目地部、Bはパネル、Cは下地である。
【0007】
さらに説明すると、取付材2は図3に示す断面略コ字状の取付部材2aと取付部材2bよりなり、これらより断面略エ字状としたものであり、外側方へ延ばしたカバー部3と内側端を垂下した垂直部4とその途中に設けた凸条5と上記垂直部4の下端を外側方へ、かつ上記カバー部3の先端より突出させ、その途中に凸リブ6、端縁を内方へ屈曲した雨返し用の舌片7とを有する水平部8を設けたものである。
【0008】
カバー材9は図4に示すように化粧面10とその長手方向の両側縁を内方に屈曲した係止舌片11とから形成し、取付材2を図1のように対面させ、カバー部3を挟持するように係止して一体化し目地材1を構成するものである。
【0009】
分離材12は図1に示すように目地材1の凸条5の内側に介在させ、目地構成材全体のガタ防止と防火性、防水性、および断熱性の強化を図り、目地部Aの熱橋を阻止するものである。さらに説明すると、分離材12は図5に示すようにプラスチック系フォーム、あるいはゴム系等に、防火剤、例えば水酸化アルミニウム、カーボンブラック、ポリリン酸アンモニウム、ジシアンジアミド、メラミン、塩化パラフィン、カゼイン、タルク、クレー等を添加混合し、その表面にスキン層12aが形成されている約2〜10倍位発泡したフォーム構造の紐状、帯状物、等である。勿論、分離材12を取付部材2aにあらかじめ接着剤等で接着して形成しておくと、取付材2の形成(一体化)が楽である。
【0010】
防火防水被覆材13は防火性、防水性、クッション性を具備したものであり、主原料は分離材12と同等でよく、断面が長方形状の帯状物で、表面層には防水上、防水テープ14、もしくはスキン層が設けられていることが好ましい。またクッション性は圧縮率が50%位まで可能のフォーム組織、ゴム体、あるいはエラストマーとするものである。
【0011】
また、防火性は目地部Aに対してJIS−A−1302(建築物の不燃構造部分の防火試験方法)の防火構造加熱試験を実施したところ、裏面(図1における矢印イの先端部分)温度が約230℃以下になるような断熱性能を発揮していた。
【0012】
図2に示す目地材1aは、図6に示す取付部材2aと図3に示す取付部材2bを一体に形成し、全体として図2に示すような構成としたものであり、カバー材9を除去した構成の目地材1aである。
【0013】
すなわち、図6に示す取付部材2aは図3に示すような取付材2のカバー部3の先端を内方に屈曲し、係止舌片11、次に化粧面10aと右側縁の係止舌片11を形成して断面略逆ユ字状に形成したものである。
【0014】
パネルBは金属系サイディング、窯業系のサイディング、タイル、木質材等の1種からなり、横張りで下地Cに固設するものである。
【0015】
取付材2、カバー材9の素材としては、鉄、アルミニウム、銅、ステンレス、チタン、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板、ホーロー鋼板、クラッド鋼板、ラミネート鋼板(塩ビ鋼板等)、サンドイッチ鋼板(制振鋼板等)等(勿論、これらを各種色調に塗装したカラー金属板を含む)の一種をロール成形、プレス成形、押出成形等によって各種形状に成形した、防錆性素材を用いるものである。
【0016】
以上説明したのは本発明に係る目地材の一実施例にすぎず、図7(a)〜(d)に示すように形成することもできる。すなわち、(a)図はカバー材9の化粧面10の両側端を傾斜させた構造であり、パネルBの板厚の変化に対応できるようにすることと、取付材2からのカバー材9の離脱防止、および雨水の毛細管現象を阻止するためのものである。
【0017】
(b)図はカバー材9の係止舌片11の先端を外方へ屈曲し、パッキング材Dを受ける舌片11aを設けた構成であり、(c)図は取付材2の変形でカバー部3の内側に軟質のプラスチックの防水翼3aを少なくとも一本以上植設し、垂直部4の途中に凹条4aを長手方向と平行に形成し、機械強度、防火性の補強を図ったものである。
【0018】
(d)図は取付材2の内面側に炭素繊維と水酸化アルミニウムとフェノール樹脂で厚さ0.5mm位に形成した耐火シート15を一体接着し、さらに耐火性を改善した取付材2とした場合である。
【0019】
【発明の効果】
上述したように本発明に係る目地材によれば、▲1▼乾式外壁材等のパネルの縦目地部における防火性、防水性が強化される。▲2▼目地部の寸法誤差は分離材と防火防水被覆材で大幅に吸収できる。▲3▼構成材を2〜3部材で形成したため材料の無駄がない。▲4▼取付材を分割型としたため取付部材を1種成形するだけでよく、ローコストで生産できる。▲5▼形状が単純なため、プレス等の簡単な折り曲げ機で成形できる。等の特徴、効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る目地材の一実施例を示す説明図である。
【図2】本発明に係る目地材のその他の実施例を示す説明図である。
【図3】本発明に係る目地材の要部である取付部材を示す説明図である。
【図4】本発明に係る目地材の要部であるカバー材を示す説明図である。
【図5】本発明に係る目地材の要部である分離材を示す説明図である。
【図6】本発明に係る目地材の要部である取付部材を示す説明図である。
【図7】本発明に係る目地材のその他の実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
A 目地部
B パネル
C 下地
D パッキング材
1 目地材
1a 目地材
2 取付材
2a 取付部材
2b 取付部材
3 カバー部
3a 防水翼
4 垂直部
4a 凹条
5 凸条
6 凸リブ
7 舌片
8 水平部
9 カバー材
10 化粧面
10a 化粧面
11 係止舌片
11a 舌片
12 分離材
12a スキン層
13 防火防水被覆材
14 防水テープ
15 耐火シート
Claims (2)
- カバー部、垂直部、水平部とから形成した断面略コ字状の取付部材2つの垂直部背面同士を対面させ、かつその途中に防火断熱性の分離材を介在させた取付材と、該取付材のカバー部の各先端を含め取付材のカバー部外面を覆うカバー材とからなり、前記取付材の垂直部の途中に少なくとも上記分離材を挟持する凸条を略コ字状に囲まれる内側方向に突出させて長手方向と平行に設け、さらに、該垂直部の略コ字状に囲まれる内側に防火防水被覆材を一体に形成したことを特徴とする目地材。
- 上面にあたるカバー部、垂直部、下面にあたる水平部とから形成した断面略逆ユ字状の取付部材と、該取付部材の略ユ字内にできる略コ字から突出したカバー部の先端に嵌合した断面略コ字状の取付部材とを一体に形成して取付材とし、両取付部材の垂直部の内側途中に設けた凸条を介して防火断熱性の分離材を一体に介在し、かつ垂直部の略コ字状に囲まれる内側に、防火性、防水性とクッション性を有する防火防水被覆材を一体に形成したことを特徴とする目地材。
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- 1996-09-24 JP JP25076396A patent/JP3806777B2/ja not_active Expired - Fee Related
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