JP3801325B2 - 研磨装置及び半導体ウエハの研磨方法 - Google Patents

研磨装置及び半導体ウエハの研磨方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3801325B2
JP3801325B2 JP31621697A JP31621697A JP3801325B2 JP 3801325 B2 JP3801325 B2 JP 3801325B2 JP 31621697 A JP31621697 A JP 31621697A JP 31621697 A JP31621697 A JP 31621697A JP 3801325 B2 JP3801325 B2 JP 3801325B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polishing
liquid
abrasive
pressure
abrasive liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP31621697A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11138438A (ja
Inventor
清隆 川島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
Priority to JP31621697A priority Critical patent/JP3801325B2/ja
Priority to EP98120520A priority patent/EP0913233B1/en
Priority to US09/181,993 priority patent/US6293849B1/en
Priority to DE69830121T priority patent/DE69830121T2/de
Priority to SG1998004391A priority patent/SG75889A1/en
Priority to TW087118017A priority patent/TW416893B/zh
Publication of JPH11138438A publication Critical patent/JPH11138438A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3801325B2 publication Critical patent/JP3801325B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、半導体基板の研磨を行なう研磨装置に関し、特に、一定の流量の砥液を安定に供給して安定な研磨を行なうことができる研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体デバイスの高集積化が進むにつれて回路の配線が微細化し、配線間距離もより狭くなりつつある。これに伴い、光リソグラフィなどで回路形成を行なう場合に焦点深度が浅くなるので、ステッパの結像面のより高い平坦度を必要とする。
【0003】
半導体ウエハの表面を平坦化する手段として、研磨工具(例えば、研磨クロスを有する研磨テーブル)と、該研磨テーブルに対して被研磨材を把持してその研磨面を押圧する把持部材とを有し、これらの接触面間に研磨液を供給しながら工具と研磨面を相対的に摺動させることにより研磨を行なう研磨装置が知られている。このような装置は、研磨液として砥液を用いて機械的な研磨を行なうだけでなく、場合によりアルカリ性や酸性の砥液を用いて化学的作用を伴う研磨を行なう。
【0004】
このような研磨装置において良好な研磨を行なうには、一定の濃度及び流量の砥液を安定に供給することが要求される。砥液は、通常、原液とこれを希釈する希釈液を使用の前に混合タンクで混合し、この混合タンクから砥液供給配管を介して研磨装置のノズルに供給する。設備や稼動コストの低減の要請から複数の研磨装置に対して1つの混合タンクから砥液を供給することが求められている。そこで、砥液を主配管中に定常的に流し、それから分岐して各研磨装置に延びる抜き出し配管にローラポンプのような定量ポンプを設けることにより、砥液配管の短縮化と、研磨装置の発停に伴う砥液の凝集を回避する方法が提案されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の技術においては、ローラポンプの採用により、主配管の圧力変化にかかわらずほぼ一定流量の砥液が供給されるが、圧力変化に対してローラポンプを構成する可撓性チューブの変形及びそれに相当する若干の流量変化は避けられず、さらに流量に脈動を生じること、ローラポンプが該可撓性のチューブを用いているために経時的劣化(へたり)により長期の安定な作動が望めないこと等の課題があった。
【0006】
また、抜き出し配管の長さや径が異なったり、研磨装置の稼動台数の変動による循環配管内の圧力変動に起因する流量変動のため、各研磨装置に一定の濃度及び流量の砥液を安定に供給することができず、良好な研磨状態が得られない場合が有った。
【0007】
この発明は、上記課題に鑑みて、複数の研磨装置に対しても低設備コストでかつ一定の流量の砥液を安定に供給することができる砥液供給装置を提供することを目的とする。さらに、そのような砥液を一定流量で研磨部へ供給する機能を研磨装置自らに有することにより、工場内のレイアウト変更などにも柔軟に対応できる研磨装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、被研磨物を研磨工具に押し付けて研磨を行なう研磨部と、外部の砥液供給装置に接続されて前記研磨部へ砥液を供給する砥液配管とが1つのハウジング内に収容された研磨装置であって、前記砥液を循環させる循環配管と、該循環配管から複数の研磨装置に向けて砥液を供給する抜き出し管とを備え、前記循環配管には、前記砥液を循環させる循環ポンプと、前記循環配管内圧力を一定圧力以上に保つ背圧弁と、圧力センサとが設けられ、該圧力センサの検出値に応じて前記循環ポンプの運転を制御して、前記循環配管内圧力を一定に保ち、前記抜き出し管には、指示信号に基づいて弁開度を調整し、所望の砥液流量とする流量制御手段と、砥液の流入を停止させる手段とを設けたことを特徴とするものである。
【0009】
これにより、外部の砥液供給装置の側の条件に係わらず、例えば多少の圧力変動が有っても、流量制御手段により研磨部に常に一定の流量の砥液が供給され、ユニットタイプとして実用性の高い研磨装置が提供される。
【0011】
そして、主配管では砥液が流通しているので、研磨装置が停止している場合でも導入配管での滞留が防止され、砥液中の成分の沈澱による濃度の変動や詰まりが防止される。従って、滞留しやすい抜き出し配管を短くして円滑な砥液供給を行なうことができる。主配管を、砥液を循環させる循環配管として構成すれば、砥液を常に流通させることができる。循環配管には、砥液の流量変動等による影響を抑える緩衝タンク等を設けるとよい。また、循環配管内に圧力センサ等を配置し、圧力変動を抑制するように循環ポンプを制御する制御装置を設けるとよい。
【0012】
請求項2に記載の発明は、前記流量制御手段は、空気圧力室と、該空気圧力室の空気圧力に応じて開閉する弁とを備え、前記砥液の流量を制御することを特徴とするものである。請求項3に記載の発明は、前記流量制御手段は、前記指示信号に基づいて電空変換器により前記空気圧力室の空気圧力を所定値にすることを特徴とするものである。これにより、二次側圧力が所定値になれば、結果的に流量を一定にすることができる。必要に応じて下流にオリフィスを設けたり、また、電気信号をパイロット圧力に電空変換する電空変換器により指示信号を出力するようにしてもよい。
【0013】
請求項4に記載の発明は、前記抜き出し管に、前記流量制御手段に洗浄液を供給する洗浄液配管が設けられていることを特徴とするものである。これにより、流量制御手段の安定な動作を維持することができる。洗浄液は、例えば純水のように砥液の成分の一部や研磨に有害でないものを用いる。
【0014】
請求項5に記載の発明は、研磨部と、これに砥液を供給する砥液供給手段と、前記研磨部と前記砥液供給手段との間に設けられた砥液循環配管と、前記砥液循環配管から前記研磨部へ延びる抜き出し管とを有する研磨システムを用い、所望の濃度に砥液を希釈する工程と、前記砥液循環配管には、砥液を循環させる循環ポンプと、前記循環配管内圧力を一定圧力以上に保つ背圧弁と、圧力センサとが設けられ、該圧力センサの検出値に応じて前記循環ポンプの運転を制御して、前記循環配管内圧力を一定に保ちつつ、希釈された砥液を前記砥液循環配管内で循環させる工程と、前記砥液循環配管から砥液を前記研磨部に向けて抜き出す工程と、予め設定された砥液供給量に応じた指示信号に基づいて弁開度を調整し、所望の砥液流量を前記研磨部に供給する工程とを行なうことを特徴とするものである。
【0015】
請求項6に記載の発明は、さらに、前記砥液循環配管から前記研磨部への砥液の抜き出しを停止し、前記抜き出し配管を洗浄する工程を行なうことを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、この実施の形態の研磨システム1の全体の構成を示すもので、この研磨システムは、原液と希釈液から所望の濃度の砥液を供給する砥液供給装置3と、被研磨物を研磨工具により研磨する研磨装置4と、砥液を各研磨装置4の近傍に導く循環経路20とを有している。
【0018】
砥液供給装置3は、原液を収容する原液タンク10と、これを所定の濃度に薄めるための希釈液を貯留する希釈液タンク12の2つの供給源と、これらの供給源から配管14,16を介して供給される原料を合流させて所定濃度の砥液とする混合部18とからなる。尚、希釈液の供給源は、工場内を流れる純水供給ライン等でもよい。
【0019】
研磨装置4は、例えば、回転する研磨テーブル22aに貼付された研磨クロスに半導体ウエハの被研磨面を押し付けて研磨を行なう研磨部22と、これに砥液を供給するノズル58、循環経路20からノズルに砥液を導びく抜き出し配管24、及びそれに付随する砥液の制御系を含めて一体にユニット化されて構成されている。これらの、砥液供給装置3と、循環経路20と、抜き出し配管24とで砥液供給システム2を形成する。
【0020】
まず、砥液供給装置3について説明する。砥液の原液としては、例えば、シリカゲルのような所定の粒度の粒子を含有する酸、アルカリ、又は中性の液が研磨対象に応じて用いられ、希釈液は、通常、不純物のない純水等が用いられる。この例では、原液は原液タンク10に収容され、原液供給ライン14は、一方が空になったときに切り換えて用いるように2系統が設けられている。原液ライン14及び希釈液ライン16は、それぞれ、例えば、開閉弁26及び圧力調整弁28を介して混合部であるバッファチューブ18に接続され、これにより、バッファチューブ18内で所定の混合比の砥液が製造される。圧力調整弁28の構成については後述する。
【0021】
混合部であるバッファチューブ18は、この例では、複数の研磨装置に砥液を供給する循環経路20の途中に設置されている。このバッファチューブ18は、循環経路20を形成する循環配管21より大径の円筒状容器30として縦に配置されて構成され、底部に排出口32が設けられ、上部はOリングを介して接合された蓋36で覆われている。蓋36には、循環配管21の戻り配管、及び原液及び希釈液のラインの配管14,16がそれぞれ接続されている。
【0022】
容器30には、液面のレベルを検知するレベル検知器40a,40b,40cが設けられ、これは、例えば、上限、下限、最下限を検知し、その信号を図示しない制御装置に出力するようになっている。この信号に基づいて、制御装置は、原液及び希釈液のラインの開閉弁26や圧力調整弁28に信号を出力し、液面レベルが下限になったときには原液及び希釈液を供給し、上限になったら供給を停止するように制御する。万一、液面レベルが最下限に達したときは、警報や研磨部22へ研磨処理の停止信号等を発する。
【0023】
蓋36には、さらに、容器30内の空気を伸縮可能な素材でできたエアバッグ42に連通させる空気流通管44が設けられている。エアバッグ42は、容器30内の空間を外気に対して気密状態に保ちつつ内部の液面レベルの変動による内圧変動を抑えるもので、柔軟性と耐用性のある例えばテフロン(商品名)のような素材から、レベル変動に対応する容積を有する大きさに形成されている。
【0024】
次に、循環経路20について説明する。循環配管21は、バッファチューブ18の下端の排出口32から、砥液を供給すべき1又は複数の研磨部22の近傍を巡り、バッファチューブ18に戻ってその戻し管38に接続されて構成されている。循環配管21には、砥液を循環させる循環ポンプ46、循環配管の圧力を一定に保持する背圧弁48、圧力センサ50等が設けられている。
【0025】
圧力センサ50の出力は図示しない制御装置に入力され監視される。制御装置はその検出値に応じて循環ポンプ46の運転を制御して循環配管21内の圧力を一定に保つようにしてもよい。通常は循環ポンプ46は一定の運転状態に保持され、背圧弁48によって配管内の圧力が一定に保たれる。循環配管21には、それぞれの研磨装置4に近い位置から、開閉弁25と接続用フランジ23aを有する分配管23が分岐しており、このフランジ23aに研磨装置4の抜き出し配管24のフランジ24aが接続されるようになっている。
【0026】
次に、研磨装置4について説明する。抜き出し管24には、上流側から、開閉弁52、二次側(下流側)の圧力を一定に制御する圧力調整弁54、及びその下流側のオリフィス56が設けられ、その下流側で研磨装置のノズル58に接続されている。圧力調整弁54とその下流側のオリフィス56は、後述するように流量調整弁の役割を果たす。圧力調整弁54には、コントローラ61から一定の電気信号を入力し、その信号に相当する一定の空気圧力を供給するための電空変換器60が接続されている。
【0027】
すなわち、コントローラ61で任意に砥液供給量を設定し、これに基づいて電空変換器60によって、図示しないパイロットエア源から所定のパイロットエア圧力を圧力調整弁54に供給することができるようになっている。また、開閉弁52と圧力調整弁54の間には、開閉弁62を有する洗浄液配管64が合流している。
【0028】
このような構成の研磨システムでは、砥液を各研磨装置4に導くための砥液配管内の砥液が常時循環しているので、砥液配管内での滞留による液濃度変化や固形物の沈積による詰まりを防止することができる。また、結果として、砥液配管を長くすることができるので、1つの砥液供給源(混合部)18から複数の研磨装置4に砥液を安定に供給することができ、全体として装置コストを低下させることができる。
【0029】
圧力調整弁54(及び圧力調整弁28)の構成を以下に説明する。これは、図2に示すように、上ケーシング66、下ケーシング68、及び下部押え板70からなるケーシング内に弁装置72が収容されて構成されている。すなわち、上ケーシング66には電空変換器60に導通する圧力導入路74を有するエア圧力室76が形成され、下ケーシング68には流体導入路78、1次弁室80、2次弁室82、流体導出路84からなる流体流路が形成され、上ケーシング66と下ケーシング68の間にはダイアフラム86が挟み込まれてエア圧力室76と2次弁室82を区画している。
【0030】
1次弁室80と2次弁室82の間には弁座88が形成され、これに下から弁体90が挿入されており、この弁体90はダイアフラム86に押え板92とボルト94により固定された弁棒96に取り付けられて昇降可能になっている。圧力調整弁54を構成する部材の接合面の所定箇所にはそれぞれシール用のOリング98が配されている。
【0031】
上記のように構成した砥液供給装置の作用を説明する。制御装置は、循環ポンプ46をその下流側の圧力が所定値以上になるように運転するように制御し、これにより、砥液の循環経路20内の循環流を常時形成する。
【0032】
各研磨装置4が作動すると、それぞれのコントローラ61が各開閉弁52に開信号を出力するとともに、予め設定された砥液供給量に応じた流量指示信号を各電空変換器60に出力する。電空変換器60はその流量指示信号に基づき、それに対応する空気圧力を圧力調整弁54の空気圧力室76にパイロットエア圧力として送り、これにより、弁体90と弁座88の間が開口する。圧力調整弁54では、流体の入口78より流入した砥液が弁装置72、弁体90と弁座88で形成される開口を通って流体圧力室82に流れる。流体圧力室82の圧力はオリフィス29を流れる砥液の流量によって一義的に決定される。従って、流体圧力室82の圧力を所望の圧力に制御することによって、砥液の流量を所望の量に制御できる。
【0033】
このとき、流体の出口84から出力される砥液の流量は流体圧力室82の圧力を制御することによって、以下のように一定に保たれる。空気圧力室76のパイロット圧力と流体圧力室82の砥液圧力がダイヤフラム86を介してバランスし、流体の出口84より流れ出る。このとき流体圧力室82の圧力が高くなると弁棒96、弁体90が上に押し上げられ、流体の流路となる前記弁座88と弁体90で形成された空間が狭められ、流路の抵抗が増すため、流体圧力室82の砥液圧力は所定の圧力(空気圧力76のパイロットエア圧力とバランスする圧力)に瞬時に戻る。流体圧力室82の圧力が低くなった場合は逆に作用し、所定の圧力に戻る。その結果、パイロットエア圧力の変動幅及び周期が短くなり、パイロットエア圧力と下流側の配管抵抗で決まる所定流量の砥液が安定して各研磨部22のノズル58より流出する。
【0034】
なお、砥液の流量範囲レベルを変えたい場合には、圧力調整弁54の下流に設けるオリフィス56による抵抗を変えればよい。オリフィス56の抵抗を変えるためには、穴サイズの異なるオリフィスを取り付ければよい。
【0035】
バッファチューブ18内の砥液が下限以下になると、レベルセンサ40cの信号により制御装置は開閉弁26を開とし、これにより、圧力調整弁28により流量を制御された原液及び純水が一定比率で、レベルが上限に達するまでバッファチューブ18に流入し、ここで混合する。尚、圧力調整弁28は圧力調整弁54と同じ構造であり、圧力を一定に制御するため、結果として流量も制御されている。
【0036】
ある研磨装置4が研磨を停止すると、その抜き出し配管24の開閉弁52は閉止される。これにより、循環配管21内の圧力は一時的に上昇するが、他の研磨装置4の抜き出し配管24においては、圧力調整弁54により、一次側の圧力変動にもかかわらず二次側に一定の砥液圧力が維持され、従って、流量が一定に保持される。
【0037】
研磨を再開する場合には、砥液を供給する前に、洗浄液配管64の開閉弁62を開とし、抜き出し配管24の中を洗浄する。これにより、砥液の滞留に起因する詰まりや砥液濃度変化を抑制することができる。
【0038】
図3は、図1の実施の形態の変形例であって、工場内の循環経路20と各研磨装置4の配置をより具体的に示している。ここでは、循環経路20は、砥液供給装置3に繋がる幹経路100からなっており、開閉弁106と接続用フランジ104aを有する分配管104が設けられ、このフランジ104aを介して各研磨装置4の抜き出し配管24のフランジ24aに接続されるようになっている。開閉弁106は、本システムに新たな研磨装置4をつなげるとき、本砥液供給システムを停止することなく研磨装置4をつなげるのに必要である。幹経路100を工場内に施工するとき、開閉弁106を多く取り付けることにより、新たな研磨装置4の設置が柔軟に行える。
【0039】
このように循環経路20を構成することにより、幹経路100を各研磨装置4のより近傍まで配管することができるので、砥液の滞流が予想される抜き出し配管24をさらに短くすることができ、砥液供給の安定化という本願発明の効果をより高めることができる。なお、この図においては、4つの分配管104のうちの2つは、研磨装置4が繋がれていない待機状態となっている。
【0040】
図4は、この発明のさらに他の実施の形態を示すもので、この実施の形態では、研磨装置4Aのユニットの中に、循環経路20の一部を構成する導入配管120を収容している。すなわち、導入配管120は往復する配管として研磨装置4A内に延び、その先端部に抜き出し配管24が設けられている。導入配管120は、その両端に設けられたフランジ120aを循環配管21のフランジ21aに接続することによって循環経路20の一部を構成している。抜き出し配管24には、先の実施の形態と同様に、流量制御手段である圧力調整弁54と砥液の流入を停止する開閉弁52が設けられている。
【0041】
この実施の形態においては、砥液の循環経路20が研磨装置4Aのユニットの中まで延びているので、その分、先の実施の形態に比べて抜き出し配管24が短くなる。従って、研磨装置4Aの稼動停止等によって砥液が滞流して砥液成分の析出や詰まりを生じ易い管路が短くなり、稼動がさらに安定化する。
【0042】
なお、上記の実施の形態においては、研磨装置4,4Aを抜き出し配管24や砥液制御系を含めてユニット化した構成としたが、それぞれの要素を個別に組み合わせた構成としてもよいことは言うまでもない。また、1台の研磨装置4,4Aに異なる種類の砥液等の処理液を供給して、複数の研磨処理を行うため、1台又は複数の研磨装置4,4Aに対して砥液供給装置3を複数設けてもよい。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、外部の砥液供給装置の側の条件に係わらず、流量制御手段により研磨部に常に一定の流量の砥液が供給され、ユニットタイプとして実用性の高い研磨装置が提供される。また、砥液が流通する主配管と、これより分岐する抜き出し配管を組み合わせ、抜き出し配管に流量制御手段を設ける構成により、複数の研磨部に砥液を供給する場合でも、砥液が滞留しやすい抜き出し配管を短くして円滑な砥液供給を行なうことができる。さらに、主配管における圧力変動を流量制御手段が吸収するので一定の流量の砥液を安定に供給することができ、半導体基板等の良好な研磨作業を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の研磨システムの全体の構成を示すフロー図である。
【図2】図1の圧力調整弁の構成を示す断面図である。
【図3】この発明の第2の実施の形態の研磨システムの全体の構成を示すフロー図である。
【図4】この発明の第3の実施の形態の研磨システムの全体の構成を示すフロー図である。
【符号の説明】
1 研磨システム
2 砥液供給システム
3 砥液供給装置
4,4A 研磨装置
10 原液タンク
12 希釈液タンク
14 原液供給経路
18 混合部
20 循環経路
21 循環配管
22 研磨部
24 抜き出し配管
28 流量調整弁
40a,40b,40c レベルセンサ
42 エアバッグ
54 圧力調整弁
56 オリフィス
58 ノズル
60 電空変換器

Claims (6)

  1. 被研磨物を研磨工具に押し付けて研磨を行なう研磨部と、外部の砥液供給装置に接続されて前記研磨部へ砥液を供給する砥液配管とが1つのハウジング内に収容された研磨装置であって、
    前記砥液を循環させる循環配管と、
    該循環配管から複数の研磨装置に向けて砥液を供給する抜き出し管とを備え、
    前記循環配管には、前記砥液を循環させる循環ポンプと、前記循環配管内圧力を一定圧力以上に保つ背圧弁と、圧力センサとが設けられ、該圧力センサの検出値に応じて前記循環ポンプの運転を制御して、前記循環配管内圧力を一定に保ち、
    前記抜き出し管には、指示信号に基づいて弁開度を調整し、所望の砥液流量とする流量制御手段と、砥液の流入を停止させる手段とを設けたことを特徴とする研磨装置。
  2. 前記流量制御手段は、空気圧力室と、該空気圧力室の空気圧力に応じて開閉する弁とを備え、前記砥液の流量を制御することを特徴とする請求項1に記載の研磨装置。
  3. 前記流量制御手段は、前記指示信号に基づいて電空変換器により前記空気圧力室の空気圧力を所定値にすることを特徴とする請求項1又は2に記載の研磨装置。
  4. 前記抜き出し管には、前記流量制御手段に洗浄液を供給する洗浄液配管が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の研磨装置。
  5. 研磨部と、これに砥液を供給する砥液供給手段と、前記研磨部と前記砥液供給手段との間に設けられた砥液循環配管と、前記砥液循環配管から前記研磨部へ延びる抜き出し管とを有する研磨システムを用い、
    所望の濃度に砥液を希釈する工程と、
    前記砥液循環配管には、砥液を循環させる循環ポンプと、前記循環配管内圧力を一定圧力以上に保つ背圧弁と、圧力センサとが設けられ、該圧力センサの検出値に応じて前記循環ポンプの運転を制御して、前記循環配管内圧力を一定に保ちつつ、希釈された砥液を前記砥液循環配管内で循環させる工程と、
    前記砥液循環配管から砥液を前記研磨部に向けて抜き出す工程と、
    予め設定された砥液供給量に応じた指示信号に基づいて弁開度を調整し、所望の砥液流量を前記研磨部に供給する工程とを行なうことを特徴とする半導体ウエハの研磨方法。
  6. さらに、前記砥液循環配管から前記研磨部への砥液の抜き出しを停止し、前記抜き出し配管を洗浄する工程を行なうことを特徴とする請求項に記載の半導体ウエハの研磨方法。
JP31621697A 1997-10-31 1997-10-31 研磨装置及び半導体ウエハの研磨方法 Expired - Fee Related JP3801325B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31621697A JP3801325B2 (ja) 1997-10-31 1997-10-31 研磨装置及び半導体ウエハの研磨方法
EP98120520A EP0913233B1 (en) 1997-10-31 1998-10-29 Polishing solution supply system
US09/181,993 US6293849B1 (en) 1997-10-31 1998-10-29 Polishing solution supply system
DE69830121T DE69830121T2 (de) 1997-10-31 1998-10-29 Polierschlamm Spendevorrichtung
SG1998004391A SG75889A1 (en) 1997-10-31 1998-10-30 Polishing solution supply system
TW087118017A TW416893B (en) 1997-10-31 1998-10-30 Polishing solution supply system and a methed for polishing a semiconductor wafer by using a polishing system having the polishing solution supply system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31621697A JP3801325B2 (ja) 1997-10-31 1997-10-31 研磨装置及び半導体ウエハの研磨方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11138438A JPH11138438A (ja) 1999-05-25
JP3801325B2 true JP3801325B2 (ja) 2006-07-26

Family

ID=18074602

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31621697A Expired - Fee Related JP3801325B2 (ja) 1997-10-31 1997-10-31 研磨装置及び半導体ウエハの研磨方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3801325B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3748731B2 (ja) 1999-03-26 2006-02-22 株式会社荏原製作所 砥液供給装置
JP4004795B2 (ja) * 2001-12-28 2007-11-07 松下環境空調エンジニアリング株式会社 研磨用流体の供給装置
KR100673787B1 (ko) * 2005-10-28 2007-01-24 동부일렉트로닉스 주식회사 씨엠피 장치용 슬러리 공급 장치
JP5295645B2 (ja) * 2008-06-04 2013-09-18 株式会社ディスコ 切削装置
CN115781521B (zh) * 2022-11-08 2023-06-13 广东睿华光电科技有限公司 一种用于防眩光玻璃生产抛光剂喷管结构

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11138438A (ja) 1999-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6293849B1 (en) Polishing solution supply system
KR101751626B1 (ko) 유량 조정 기구, 희석 약액 공급 기구, 액처리 장치 및 그 운용 방법
JP5887089B2 (ja) 液体供給装置
KR102555758B1 (ko) 액체 공급장치 및 액체 공급 방법
KR102181268B1 (ko) 워크피스들의 액체 처리를 위한 장치 및 그 장치에서 사용하기 위한 흐름 제어 시스템
JP3801325B2 (ja) 研磨装置及び半導体ウエハの研磨方法
KR100566760B1 (ko) 연마장치
US20060000509A1 (en) Fluid flow control device and system
JP3788550B2 (ja) 砥液供給装置
US20220187856A1 (en) Apparatus for supplying liquid, cleaning unit, and apparatus for processing substrate
JP6774327B2 (ja) 洗浄薬液供給装置、洗浄ユニット、及びプログラムを格納した記憶媒体
KR20220077077A (ko) 세정 약액 공급 장치 및 세정 약액 공급 방법
JP2004078348A (ja) 流体の混合による温度制御方法
JP6698921B1 (ja) 研磨液供給装置
JP6654720B2 (ja) 液体供給装置及び液体供給方法
US20230249145A1 (en) Chemical supply apparatus, cleaning system, and chemical supply method
JP5085404B2 (ja) 流量制御装置
WO2022080322A1 (ja) 薬液噴霧システム及びその運転方法
US20210106960A1 (en) Gas-liquid mixing control system and control method for gas-liquid mixing
JP3697139B2 (ja) 基板処理装置
KR20040110489A (ko) 반도체 제조 공정에서 사용되는 약액 공급 장치
KR20230050241A (ko) 처리액 공급 장치 및 처리액 공급 방법
JP2021008001A (ja) 研磨液供給装置
KR20090120906A (ko) 밸브 일체형의 유량 측정 장치
JP2019106424A (ja) 洗浄薬液供給装置、洗浄ユニット、及びプログラムを格納した記憶媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050426

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050627

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060322

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060404

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060425

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060425

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090512

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110512

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110512

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120512

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130512

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees