JP3798623B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の排気を浄化する技術に関し、特に排気浄化触媒へ還元剤を供給することにより排気中の有害ガス成分を浄化する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年では、希薄燃焼可能な内燃機関の排気に含まれる窒素酸化物(NOx)を低減する手段の一つとして、選択還元型NOx触媒や吸蔵還元型NOx触媒などのリーンNOx触媒が知られている。
【0003】
選択還元型NOx触媒は、酸素過剰の雰囲気で炭化水素(HC)等の還元剤が存在するときに窒素酸化物(NOx)を還元または分解する触媒であり、このような触媒としては、ゼオライトにCu等の遷移金属をイオン交換して坦持してなる触媒、ゼオライトまたはアルミナからなる担体に貴金属を坦持してなる触媒、等が含まれる。
【0004】
この選択還元型NOx触媒を利用して窒素酸化物(NOx)を浄化するには適量のHC成分(還元剤)が必要となるが、内燃機関が希薄燃焼運転されているときは排気中のHC成分量が極めて少なくなるため、希薄燃焼運転時に排気中のNOxを浄化するためには、選択還元型NOx触媒にHC成分を別途供給する必要がある。
【0005】
一方、吸蔵還元型NOx触媒は、流入排気が酸素過剰状態にあるときには排気中の窒素酸化物(NOx)を吸収し、流入排気の酸素濃度が低下し且つ炭化水素(HC)等の還元剤が存在するときには吸収していた窒素酸化物(NOx)を放出しつつ還元する触媒である。
【0006】
この吸蔵還元型NOx触媒が希薄燃焼式内燃機関に適用された場合、該内燃機関の希薄燃焼運転時は排気の空燃比がリーンとなるため、排気中の窒素酸化物(NOx)が吸蔵還元型NOx触媒に吸収されることとなる。しかしながら、リーン空燃比の排気が長期間にわたって吸蔵還元型NOx触媒に供給され続けると、吸蔵還元型NOx触媒のNOx吸収能力が飽和し、窒素酸化物(NOx)が吸蔵還元型NOx触媒に吸収されずにリークされることとなる。そこで、吸蔵還元型NOx触媒を利用して窒素酸化物(NOx)を浄化する場合は、吸蔵還元型NOx触媒のNOx吸収能力が飽和する前に所定のタイミングで流入排気の酸素濃度を低下さるとともに排気中のHC成分量を増加させ、吸蔵還元型NOx触媒に吸収されていた窒素酸化物(NOx)を放出しつつ窒素(N2)に還元し、以て吸蔵還元型NOx触媒のNOx吸収能力を回復させる必要がある。
【0007】
このように選択還元型NOx触媒や吸蔵還元型NOx触媒などのリーンNOx触媒は、一様にして還元剤の存在下で排気中の窒素酸化物(NOx)を浄化可能となるため、リーンNOx触媒を利用して排気中の窒素酸化物(NOx)を浄化する場合には、リーンNOx触媒に対して適量の還元剤を供給する必要がある。
【0008】
このような要求に対し、従来では、特開平11−93641号公報に記載されたような「内燃機関の排気浄化装置」が知られている。
【0009】
特開平11−93641号公報に記載された「内燃機関の排気浄化装置」では、内燃機関の排気管が途中で第1排気管と第2排気管に分岐され、第1排気管には吸蔵還元型NOx触媒を収容した第1触媒コンバータが設けられるとともに、第2排気管には選択還元型NOx触媒を収容した第2触媒コンバータが設けられている。更に第1排気管と第2排気管との分岐部には切換弁が設置されている。
【0010】
上記した内燃機関の排気浄化装置は、排気が高温から低温に変化しているときには、切換弁により排気を第2排気通路に流すことにより、排気中の窒素酸化物(NOx)を選択還元型NOx触媒で還元させる。また、上記した内燃機関の排気浄化装置は、排気が高温から低温に変化している以外の時には、切換弁により排気を第1排気通路に流すことにより、排気中の窒素酸化物(NOx)を吸蔵還元型NOx触媒に吸収させるとともに、還元剤添加手段から吸蔵還元型NOx触媒へ適宜還元剤を供給することにより、吸蔵還元型NOx触媒に吸収された窒素酸化物(NOx)を放出・還元させる。すなわち、上記した内燃機関の排気浄化装置は、選択還元型NOx触媒と吸蔵還元型NOx触媒とをそれぞれの特性に応じて使い分け、以て窒素酸化物(NOx)の浄化率を向上させようとするものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した特開平11−93641号公報に記載されたような従来の技術では、還元剤供給機構における還元剤の漏出を検出することも重要である。
【0012】
例えば、還元剤供給機構から還元剤が漏出すると、リーンNOx触媒に対して所望量の還元剤を供給することが困難になり、排気エミッションの悪化を招く上、還元剤が不要に消費される虞がある。
【0013】
本発明は、上述したような種々の事情に鑑みてなされたものであり、内燃機関の排気通路に設けられた排気浄化触媒へ還元剤を供給することにより排気中の有害ガス成分を浄化する内燃機関の排気浄化装置において、還元剤を供給する機構における還元剤の漏出を検出し、以て還元剤の不要な消費を防止することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記課題を解決するために、以下の手段を採用した。即ち、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置は、酸素過剰状態の混合気を燃焼可能とする希薄燃焼式の内燃機関と、
前記内燃機関の排気通路に設けられ、還元剤の存在下で排気中の有害ガス成分を浄化する排気浄化触媒と、
還元剤を所定の圧力で吐出する還元剤吐出手段と、
前記排気浄化触媒より上流の排気通路に設けられ、所定の開弁圧以上の還元剤が印加されたときに開弁して前記排気通路内へ還元剤を添加する還元剤添加ノズルと、
前記還元剤吐出手段から吐出された還元剤を前記還元剤添加ノズルへ導く還元剤供給通路と、
前記還元剤供給通路の途中に設けられ、前記還元剤吐出手段から前記還元剤添加ノズルへ供給される還元剤の量を調整する還元剤調量弁と、
前記還元剤供給通路における前記還元剤調量弁より上流に設けられ、該還元剤供給通路を遮断する遮断弁と、
前記還元剤供給通路における前記遮断弁と前記還元剤調量弁の間に設けられ、該還元剤供給通路内における還元剤の圧力を検出する還元剤圧力検出手段と、
前記遮断弁が開弁又は閉弁状態にあり且つ前記還元剤調量弁が閉弁状態にあるときに前記還元剤圧力検出手段が検出した還元剤の圧力に基づいて還元剤が漏出しているか否かを判定する漏出判定手段と、
を備えることを特徴とする。
【0015】
このように構成された内燃機関の排気浄化装置では、排気浄化触媒へ還元剤を供給する必要が生じると、遮断弁が開弁している状況下で還元剤調量弁が開弁し、還元剤吐出手段から吐出された還元剤が還元剤添加ノズルに印加される。そして、還元剤添加ノズルに印加される還元剤の圧力が還元剤添加ノズルの開弁圧以上に達すると、還元剤添加ノズルが開弁し、排気浄化触媒より上流の排気通路へ還元剤が添加される。
【0016】
排気通路に供給された還元剤は、排気通路の上流から流れてくる排気とともに排気浄化触媒へ流入する。この場合、排気浄化触媒は、還元剤を利用して排気中の有害ガス成分を還元及び浄化することになる。
【0017】
一方、漏出発生判定手段は、遮断弁が開弁し且つ還元剤調量弁が開弁しているときに還元剤圧力検出手段が検出した還元剤の圧力に基づいて還元剤の漏出が発生しているか否かを判別する。
【0018】
その際、還元剤の漏出が発生していると、還元剤圧力検出手段によって検出される圧力は、還元剤の漏出が発生していないときの圧力よりも低い値となる。
【0019】
例えば、還元剤吐出手段が作動状態にあるとき又は還元剤吐出手段が作動停止する直前に遮断弁が閉弁され且つ還元剤調量弁が閉弁されると、還元剤圧力検出手段によって検出される圧力は還元剤吐出手段の吐出圧力に略近似した圧力となるはずであるが、還元剤の漏出が発生している場合は、還元剤圧力検出手段によって検出される圧力が還元剤吐出手段の吐出圧力よりも低い圧力となる。
【0020】
従って、漏出判定手段は、還元剤圧力検出手段によって検出された圧力に基づいて還元剤供給機構の漏出異常を判定することが可能となる。
【0021】
尚、漏出判定手段が還元剤の漏出判定を行う時期としては、還元剤吐出手段が作動状態にあるとき、あるいは還元剤吐出手段が作動を停止した直後などを例示することができる。但し、還元剤吐出手段の吐出能力が高い場合には、単位時間当たりに漏出する還元剤量に対して還元剤吐出手段から吐出される還元剤量が非常に多くなり、還元剤の漏出を検出することが困難となることが想定されるため、還元剤吐出手段の作動が停止した直後に還元剤の漏出判定が行われるようにすることが好ましい。
【0022】
本発明に係る内燃機関の排気浄化装置において、漏出判定手段は、還元剤の漏出が発生していると判定した場合に、還元剤調量弁を閉弁状態に保持しつつ遮断弁を閉弁させ、遮断弁の閉弁後に還元剤圧力検出手段が検出した還元剤の圧力に基づいて還元剤の漏出部位を特定するようにしてもよい。
【0023】
この場合、遮断弁から還元剤調量弁に至る還元剤供給通路内が閉鎖空間となるため、前記閉鎖空間から還元剤の漏出がなければ、閉鎖空間内の還元剤は、前記遮断弁を閉弁したときの圧力を維持したまま貯蔵されることになる。
【0024】
一方、前記閉鎖空間から還元剤の漏出が発生している場合には、閉鎖空間内の還元剤が閉鎖空間の外部へ漏出するため、前記閉鎖空間内の還元剤の圧力が低下していくことになる。
【0025】
従って、遮断弁が閉弁された後に前記閉鎖空間における還元剤の圧力が所定の圧力に維持されていれば遮断弁から還元剤調量弁に至る還元剤供給通路において還元剤の漏出が発生しておらず且つ遮断弁より上流において還元剤が漏出していることになり、遮断弁が閉弁された後に前記閉鎖空間における還元剤の圧力が所定の圧力より低下していれば遮断弁から還元剤調量弁に至る還元剤供給通路において還元剤の漏出が発生していることになる。
【0026】
この結果、漏出判定手段は、遮断弁が開弁し且つ還元剤調量弁が閉弁している状況下で還元剤の漏出が発生していると判定した場合は、還元剤調量弁に加えて遮断弁も閉弁させ、その後に還元剤圧力検出手段が検出した還元剤の圧力に基づいて還元剤の漏出発生部位を判定することができる。
【0027】
本発明に係る内燃機関の排気浄化装置においては、前記異常判定手段は、還元剤の漏出が発生していると判定した後は、遮断弁を閉弁保持するようにしてもよい。
【0028】
これは、還元剤の漏出が発生している場合は、所望量の還元剤を排気中に添加することが困難になる場合や、遮断弁より下流にて還元剤の漏出が発生している場合等に、還元剤の不要な消費を抑制するためである。
【0029】
本発明において、希薄燃焼可能な内燃機関としては、筒内直接噴射式のリーンバーンガソリンエンジンやディーゼルエンジンを例示することができる。
【0030】
本発明において、リーンNOx触媒としては、吸蔵還元型NOx触媒あるいは選択還元型NOx触媒を例示することができる。
【0031】
本発明において、還元剤としては、軽油、ガソリンなどのように炭化水素(HC)を含むものが好適である。
【0032】
【発明の実施の形態】
<第1の実施の形態>
以下、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置の具体的な実施態様について図面に基づいて説明する。ここでは、本発明に係る排気浄化装置を車両駆動用のディーゼル機関に適用した場合を例に挙げて説明する。
【0033】
図1は、本発明に係る排気浄化装置を適用する内燃機関とその吸排気系の概略構成を示す図である。
【0034】
図1に示す内燃機関1は、4つの気筒2を有する水冷式の4サイクル・ディーゼル機関である。
【0035】
内燃機関1は、各気筒2の燃焼室に直接燃料を噴射する燃料噴射弁3を備えている。各燃料噴射弁3は、燃料を所定圧まで蓄圧する蓄圧室(コモンレール)4と接続されている。このコモンレール4には、該コモンレール4内の燃料の圧力に対応した電気信号を出力するコモンレール圧センサ4aが取り付けられている。
【0036】
前記コモンレール4は、燃料供給管5を介して燃料ポンプ6と連通している。この燃料ポンプ6は、内燃機関1の出力軸(クランクシャフト)の回転トルクを駆動源として作動するポンプであり、該燃料ポンプ6の入力軸に取り付けられたポンププーリ6aが内燃機関1の出力軸(クランクシャフト)に取り付けられたクランクプーリ1aとベルト7を介して連結されている。
【0037】
このように構成された燃料噴射系では、クランクシャフトの回転トルクが燃料ポンプ6の入力軸へ伝達されると、燃料ポンプ6は、クランクシャフトから該燃料ポンプ6の入力軸へ伝達された回転トルクに応じた圧力で燃料を吐出する。
【0038】
前記燃料ポンプ6から吐出された燃料は、燃料供給管5を介してコモンレール4へ供給され、コモンレール4にて所定圧まで蓄圧されて各気筒2の燃料噴射弁3へ分配される。そして、燃料噴射弁3に駆動電流が印加されると、燃料噴射弁3が開弁し、その結果、燃料噴射弁3から気筒2内へ燃料が噴射される。
【0039】
一方、気筒2内へ噴射される燃料量は、燃料ポンプ6から吐出される燃料量よりも少ないため、燃料供給管内には燃料が過剰に供給されるため燃料の圧力は上昇する。そして、燃料供給管5内の燃料が所定圧力以上となると、所定圧力以上で開弁する図示しないリリーフ弁が開弁し、燃料は図示しないリターンパイプを介して燃料ポンプ6の上流へと排出される。このようにして、燃料の圧力が所定圧力以上には上昇しないようにしている。
【0040】
次に、内燃機関1には、吸気枝管8が接続されており、吸気枝管8の各枝管は、各気筒2の燃焼室と図示しない吸気ポートを介して連通している。
【0041】
前記吸気枝管8は、吸気管9に接続され、この吸気管9は、エアクリーナボックス10に接続されている。前記エアクリーナボックス10より下流の吸気管9には、該吸気管9内を流通する吸気の質量に対応した電気信号を出力するエアフローメータ11と、該吸気管9内を流通する吸気の温度に対応した電気信号を出力する吸気温度センサ12とが取り付けられている。
【0042】
前記吸気管9における吸気枝管8の直上流に位置する部位には、該吸気管9内を流通する吸気の流量を調節する吸気絞り弁13が設けられている。この吸気絞り弁13には、ステッパモータ等で構成されて該吸気絞り弁13を開閉駆動する吸気絞り用アクチュエータ14が取り付けられている。
【0043】
前記エアフローメータ11と前記吸気絞り弁13との間に位置する吸気管9には、排気の熱エネルギを駆動源として作動する遠心過給機(ターボチャージャ)15のコンプレッサハウジング15aが設けられ、コンプレッサハウジング15aより下流の吸気管9には、前記コンプレッサハウジング15a内で圧縮されて高温となった吸気を冷却するためのインタークーラ16が設けられている。
【0044】
このように構成された吸気系では、エアクリーナボックス10に流入した吸気は、該エアクリーナボックス10内の図示しないエアクリーナによって吸気中の塵や埃等が除去された後、吸気管9を介してコンプレッサハウジング15aに流入する。
【0045】
コンプレッサハウジング15aに流入した吸気は、該コンプレッサハウジング15aに内装されたコンプレッサホイールの回転によって圧縮される。前記コンプレッサハウジング15a内で圧縮されて高温となった吸気は、インタークーラ16にて冷却された後、必要に応じて吸気絞り弁13によって流量を調節されて吸気枝管8に流入する。吸気枝管8に流入した吸気は、各枝管を介して各気筒2の燃焼室へ分配され、各気筒2の燃料噴射弁3から噴射された燃料を着火源として燃焼される。
【0046】
一方、内燃機関1には、排気枝管18が接続され、排気枝管18の各枝管が図示しない排気ポートを介して各気筒2の燃焼室と連通している。
【0047】
前記排気枝管18は、前記遠心過給機15のタービンハウジング15bと接続されている。前記タービンハウジング15bは、排気管19と接続され、この排気管19は、下流にて図示しないマフラーに接続されている。
【0048】
前記排気管19の途中には、排気中の有害ガス成分を浄化するための排気浄化触媒20が配置されている。排気浄化触媒20より下流の排気管19には、該排気管19内を流通する排気の空燃比に対応した電気信号を出力する空燃比センサ23と、該排気管19内を流通する排気の温度に対応した電気信号を出力する排気温度センサ24とが取り付けられている。
【0049】
前記した空燃比センサ23及び排気温度センサ24より下流の排気管19には、該排気管19内を流通する排気の流量を調節する排気絞り弁21が設けられている。この排気絞り弁21には、ステッパモータ等で構成されて該排気絞り弁21を開閉駆動する排気絞り用アクチュエータ22が取り付けられている。
【0050】
このように構成された排気系では、内燃機関1の各気筒2で燃焼された混合気(既燃ガス)が排気ポートを介して排気枝管18へ排出され、次いで排気枝管18から遠心過給機15のタービンハウジング15bへ流入する。タービンハウジング15bに流入した排気は、該排気が持つ熱エネルギを利用してタービンハウジング15b内に回転自在に支持されたタービンホイールを回転させる。その際、タービンホイールの回転トルクは、前述したコンプレッサハウジング15aのコンプレッサホイールへ伝達される。
【0051】
前記タービンハウジング15bから排出された排気は、排気管19を介して排気浄化触媒20へ流入し、排気中の有害ガス成分が除去又は浄化される。排気浄化触媒20にて有害ガス成分を除去又は浄化された排気は、必要に応じて排気絞り弁21によって流量を調節された後にマフラーを介して大気中に放出される。
【0052】
また、排気枝管18と吸気枝管8とは、排気枝管18内を流通する排気の一部を吸気枝管8へ再循環させる排気再循環通路(EGR通路)25を介して連通されている。このEGR通路25の途中には、電磁弁などで構成され、印加電力の大きさに応じて前記EGR通路25内を流通する排気(以下、EGRガスと称する)の流量を変更する流量調整弁(EGR弁)26が設けられている。
【0053】
前記EGR通路25においてEGR弁26より上流の部位には、該EGR通路25内を流通するEGRガスを冷却するEGRクーラ27が設けられている。
【0054】
このように構成された排気再循環機構では、EGR弁26が開弁されると、EGR通路25が導通状態となり、排気枝管18内を流通する排気の一部が前記EGR通路25へ流入し、EGRクーラ27を経て吸気枝管8へ導かれる。
【0055】
その際、EGRクーラ27では、EGR通路25内を流通するEGRガスと所定の冷媒との間で熱交換が行われ、EGRガスが冷却されることになる。
【0056】
EGR通路25を介して排気枝管18から吸気枝管8へ還流されたEGRガスは、吸気枝管8の上流から流れてきた新気と混ざり合いつつ各気筒2の燃焼室へ導かれ、燃料噴射弁3から噴射される燃料を着火源として燃焼される。
【0057】
ここで、EGRガスには、水(H2O)や二酸化炭素(CO2)などのように、自らが燃焼することがなく、且つ、吸熱性を有する不活性ガス成分が含まれているため、EGRガスが混合気中に含有されると、混合気の燃焼温度が低められ、以て窒素酸化物(NOx)の発生量が抑制される。
【0058】
更に、EGRクーラ27においてEGRガスが冷却されると、EGRガス自体の温度が低下するとともにEGRガスの体積が縮小されるため、EGRガスが燃焼室内に供給されたときに該燃焼室内の雰囲気温度が不要に上昇することがなくなるとともに、燃焼室内に供給される新気の量(新気の体積)が不要に減少することもない。
【0059】
次に、本実施の形態に係る排気浄化触媒20について具体的に説明する。
【0060】
排気浄化触媒20は、還元剤の存在下で排気中の窒素酸化物(NOx)を浄化するNOx触媒である。このようなNOx触媒としては、選択還元型NOx触媒や吸蔵還元型NOx触媒等を例示することができるが、ここでは吸蔵還元型NOx触媒を例に挙げて説明する。以下、排気浄化触媒20を吸蔵還元型NOx触媒20と称するものとする。
【0061】
吸蔵還元型NOx触媒20は、例えば、アルミナを担体とし、その担体上に、カリウム(K)、ナトリウム(Na)、リチウム(Li)、もしくはセシウム(Cs)等のアルカリ金属と、バリウム(Ba)もしくはカルシウム(Ca)等のアルカリ土類と、ランタン(La)もしくはイットリウム(Y)等の希土類とから選択された少なくとも1つと、白金(Pt)等の貴金属とを担持して構成されている。尚、本実施の形態では、アルミナからなる担体上にバリウム(Ba)と白金(Pt)とを担持して構成される吸蔵還元型NOx触媒を例に挙げて説明する。
【0062】
このように構成された吸蔵還元型NOx触媒20は、該吸蔵還元型NOx触媒20に流入する排気の酸素濃度が高いときは排気中の窒素酸化物(NOx)を吸収する。
【0063】
一方、吸蔵還元型NOx触媒20は、該吸蔵還元型NOx触媒20に流入する排気の酸素濃度が低下したときは吸収していた窒素酸化物(NOx)を放出する。その際、排気中に炭化水素(HC)や一酸化炭素(CO)等の還元成分が存在していれば、吸蔵還元型NOx触媒20は、該吸蔵還元型NOx触媒20から放出された窒素酸化物(NOx)を窒素(N2)に還元せしめることができる。
【0064】
尚、吸蔵還元型NOx触媒20のNOx吸放出作用については明らかにされていない部分もあるが、おおよそ以下のようなメカニズムによって行われていると考えられる。
【0065】
先ず、吸蔵還元型NOx触媒20では、該吸蔵還元型NOx触媒20に流入する排気の空燃比がリーン空燃比となって排気中の酸素濃度が高まると、図2(A)に示されるように、排気中の酸素(O2)がO2 -またはO2-の形で白金(Pt)の表面上に付着する。排気中の一酸化窒素(NO)は、白金(Pt)の表面上でO2 -またはO2-と反応して二酸化窒素(NO2)を形成する(2NO+O2→2NO2)。二酸化窒素(NO2)は、白金(Pt)の表面上で更に酸化され、硝酸イオン(NO3 -)の形で吸蔵還元型NOx触媒20に吸収される。尚、吸蔵還元型NOx触媒20に吸収された硝酸イオン(NO3 -)は、酸化バリウム(BaO)と結合して硝酸バリウム(Ba(NO32)を形成する。
【0066】
このように吸蔵還元型NOx触媒20に流入する排気の空燃比がリーン空燃比であるときは、排気中の窒素酸化物(NOx)が硝酸イオン(NO3 -)として吸蔵還元型NOx触媒20に吸収される。
【0067】
上記したようなNOx吸収作用は、流入排気の空燃比がリーン空燃比であり、且つ吸蔵還元型NOx触媒20のNOx吸収能力が飽和しない限り継続される。従って、吸蔵還元型NOx触媒20に流入する排気の空燃比がリーン空燃比であるときは、吸蔵還元型NOx触媒20のNOx吸収能力が飽和しない限り、排気中の窒素酸化物(NOx)が吸蔵還元型NOx触媒20に吸収され、排気中から窒素酸化物(NOx)が除去されることになる。
【0068】
これに対して、吸蔵還元型NOx触媒20では、該吸蔵還元型NOx触媒20に流入する排気の酸素濃度が低下すると、白金(Pt)の表面上において二酸化窒素(NO2)の生成量が減少するため、酸化バリウム(BaO)と結合していた硝酸イオン(NO3 -)が逆に二酸化窒素(NO2)や一酸化窒素(NO)となって吸蔵還元型NOx触媒20から離脱する。
【0069】
その際、排気中に炭化水素(HC)や一酸化炭素(CO)等の還元成分が存在していれば、それらの還元成分が白金(Pt)上の酸素(O2 -またはO2-)と部分的に反応して活性種を形成する。この活性種は、吸蔵還元型NOx触媒20から放出された二酸化窒素(NO2)や一酸化窒素(NO)を窒素(N2)に還元せしめることになる。
【0070】
従って、吸蔵還元型NOx触媒20に流入する排気の空燃比が理論空燃比又はリッチ空燃比となって排気中の酸素濃度が低下するとともに還元剤の濃度が高まると、吸蔵還元型NOx触媒20に吸収されていた窒素酸化物(NOx)が放出及び還元され、以て吸蔵還元型NOx触媒20のNOx吸収能力が再生されることになる。
【0071】
ところで、内燃機関1が希薄燃焼運転されている場合は、内燃機関1から排出される排気の空燃比がリーン雰囲気となり排気の酸素濃度が高くなるため、排気中に含まれる窒素酸化物(NOx)が吸蔵還元型NOx触媒20に吸収されることになるが、内燃機関1の希薄燃焼運転が長期間継続されると、吸蔵還元型NOx触媒20のNOx吸収能力が飽和し、排気中の窒素酸化物(NOx)が吸蔵還元型NOx触媒20にて除去されずに大気中へ放出されてしまう。
【0072】
特に、内燃機関1のようなディーゼル機関では、大部分の運転領域においてリーン空燃比の混合気が燃焼され、それに応じて大部分の運転領域において排気の空燃比がリーン空燃比となるため、吸蔵還元型NOx触媒20のNOx吸収能力が飽和し易い。
【0073】
従って、内燃機関1が希薄燃焼運転されている場合は、吸蔵還元型NOx触媒20のNOx吸収能力が飽和する前に吸蔵還元型NOx触媒20に流入する排気中の酸素濃度を低下させるとともに還元剤の濃度を高め、吸蔵還元型NOx触媒20に吸収された窒素酸化物(NOx)を放出及び還元させる必要がある。
【0074】
これに対し、本実施の形態に係る内燃機関の排気浄化装置は、吸蔵還元型NOx触媒20より上流の排気通路を流通する排気中に還元剤たる燃料(軽油)を添加する還元剤供給機構を備え、この還元剤供給機構から排気中へ燃料を添加することにより、吸蔵還元型NOx触媒20に流入する排気の酸素濃度を低下させるとともに還元剤の濃度を高めるようにした。
【0075】
還元剤供給機構は、図1に示されるように、その噴孔が排気枝管18内に臨むよう内燃機関1のシリンダヘッドに取り付けられ、所定の開弁圧以上の燃料が印加されたときに開弁して燃料を噴射する還元剤噴射弁28と、前述した燃料ポンプ6から吐出された燃料を前記還元剤噴射弁28へ導く還元剤供給路29と、この還元剤供給路29の途中に設けられ該還元剤供給路29内を流通する燃料の流量を調整する流量調整弁30と、この流量調整弁30より上流の還元剤供給路29に設けられて該還元剤供給路29内の燃料の流通を遮断する遮断弁31と、前記流量調整弁30より上流の還元剤供給路29に取り付けられ該還元剤供給路29内の圧力に対応した電気信号を出力する還元剤圧力センサ32と、を備えている。
【0076】
前記した還元剤噴射弁28は本発明に係る還元剤添加ノズルに相当し、還元剤供給路29は本発明に係る還元剤供給通路に相当し、流量調整弁30は本発明に係る還元剤調量弁に相当し、更に、還元剤圧力センサ32は本発明に係る還元剤圧力検出手段に相当するものである。
【0077】
尚、還元剤噴射弁28は、該還元剤噴射弁28の噴孔が排気枝管18におけるEGR通路25との接続部位より下流であって、排気枝管18における4つの枝管の集合部に最も近い気筒2の排気ポートに突出するとともに、排気枝管18の集合部へ向くようシリンダヘッドに取り付けられることが好ましい。
【0078】
これは、還元剤噴射弁28から噴射された還元剤(未燃の燃料成分)がEGR通路25へ流入するのを防止するとともに、還元剤が排気枝管18内に滞ることなく遠心過給機のタービンハウジング15bへ到達するようにするためである。
【0079】
尚、図1に示す例では、内燃機関1の4つの気筒2のうち1番(#1)気筒2が排気枝管18の集合部と最も近い位置にあるため、1番(#1)気筒2の排気ポートに還元剤噴射弁28が取り付けられているが、1番(#1)気筒2以外の気筒2が排気枝管18の集合部と最も近い位置にあるときは、その気筒2の排気ポートに還元剤噴射弁28が取り付けられるようにする。
【0080】
また、前記還元剤噴射弁28は、シリンダヘッドに形成された図示しないウォータージャケットを貫通、あるいはウォータージャケットに近接して取り付けられるようにし、前記ウォータージャケットを流通する冷却水を利用して還元剤噴射弁28が冷却されるようにしてもよい。
【0081】
このような還元剤供給機構では、流量調整弁30が開弁されると、燃料ポンプ6から吐出された高圧の燃料が還元剤供給路29を介して還元剤噴射弁28へ印加される。そして、還元剤噴射弁28に印加される燃料の圧力が開弁圧以上に達すると、該還元剤噴射弁28が開弁して排気枝管18内へ還元剤としての燃料が噴射される。
【0082】
還元剤噴射弁28から排気枝管18内へ噴射された還元剤は、排気枝管18の上流から流れてきた排気とともにタービンハウジング15bへ流入する。タービンハウジング15b内に流入した排気と還元剤とは、タービンホイールの回転によって撹拌されて均質に混合され、リッチ空燃比の排気を形成する。
【0083】
このようにして形成されたリッチ空燃比の排気は、タービンハウジング15bから排気管19を介して吸蔵還元型NOx触媒20に流入し、吸蔵還元型NOx触媒20に吸収されていた窒素酸化物(NOx)を放出させつつ窒素(N2)に還元することになる。
【0084】
その後、流量調整弁30が閉弁されて燃料ポンプ6から還元剤噴射弁28への還元剤の供給が遮断されると、還元剤噴射弁28に印加される燃料の圧力が前記開弁圧未満となり、その結果、還元剤噴射弁28が閉弁し、排気枝管18内への還元剤の添加が停止されることになる。
【0085】
以上述べたように構成された内燃機関1には、該内燃機関1を制御するための電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)35が併設されている。このECU35は、内燃機関1の運転条件や運転者の要求に応じて内燃機関1の運転状態を制御するユニットである。
【0086】
ECU35には、コモンレール圧センサ4a、エアフローメータ11、吸気温度センサ12、吸気管圧力センサ17、空燃比センサ23、排気温度センサ24、還元剤圧力センサ32、クランクポジションセンサ33、水温センサ34、アクセル開度センサ36等の各種センサが電気配線を介して接続され、上記した各種センサの出力信号がECU35に入力されるようになっている。
【0087】
一方、ECU35には、燃料噴射弁3、吸気絞り用アクチュエータ14、排気絞り用アクチュエータ22、EGR弁26、流量調整弁30、遮断弁31等が電気配線を介して接続され、上記した各部をECU35が制御することが可能になっている。
【0088】
ここで、ECU35は、図3に示すように、双方向性バス350によって相互に接続された、CPU351と、ROM352と、RAM353と、バックアップRAM354と、入力ポート356と、出力ポート357とを備えるとともに、前記入力ポート356に接続されたA/Dコンバータ(A/D)355を備えている。
【0089】
前記入力ポート356は、クランクポジションセンサ33のようにデジタル信号形式の信号を出力するセンサの出力信号を入力し、それらの出力信号をCPU351やRAM353へ送信する。
【0090】
前記入力ポート356は、コモンレール圧センサ4a、エアフローメータ11、吸気温度センサ12、吸気管圧力センサ17、空燃比センサ23、排気温度センサ24、還元剤圧力センサ32、水温センサ34、アクセル開度センサ36、等のように、アナログ信号形式の信号を出力するセンサのA/D355を介して入力し、それらの出力信号をCPU351やRAM353へ送信する。
【0091】
前記出力ポート357は、燃料噴射弁3、吸気絞り用アクチュエータ14、排気絞り用アクチュエータ22、EGR弁26、流量調整弁30、遮断弁31等と電気配線を介して接続され、CPU351から出力される制御信号を、前記した燃料噴射弁3、吸気絞り用アクチュエータ14、排気絞り用アクチュエータ22、EGR弁26、流量調整弁30、あるいは遮断弁31へ送信する。
【0092】
前記ROM352は、燃料噴射弁3を制御するための燃料噴射制御ルーチン、吸気絞り弁13を制御するための吸気絞り制御ルーチン、排気絞り弁21を制御するための排気絞り制御ルーチン、EGR弁26を制御するためのEGR制御ルーチン、吸蔵還元型NOx触媒20に吸収された窒素酸化物(NOx)を浄化するためのNOx浄化制御ルーチン、吸蔵還元型NOx触媒20の酸化物による被毒を解消するための被毒解消制御ルーチン、還元剤の漏出異常を判定する漏出異常判定制御ルーチン等のアプリケーションプログラムを記憶している。
【0093】
前記ROM352は、上記したアプリケーションプログラムに加え、各種の制御マップを記憶している。前記制御マップは、例えば、内燃機関1の運転状態と基本燃料噴射量(基本燃料噴射時間)との関係を示す燃料噴射量制御マップ、内燃機関1の運転状態と基本燃料噴射時期との関係を示す燃料噴射時期制御マップ、内燃機関1の運転状態と吸気絞り弁13の目標開度との関係を示す吸気絞り弁開度制御マップ、内燃機関1の運転状態と排気絞り弁21の目標開度との関係を示す排気絞り弁開度制御マップ、内燃機関1の運転状態とEGR弁26の目標開度との関係を示すEGR弁開度制御マップ、内燃機関1の運転状態と還元剤の目標添加量(もしくは、排気の目標空燃比)との関係を示す還元剤添加量制御マップ、還元剤の目標添加量と流量調整弁30の開弁時間との関係を示す流量調整弁制御マップ等である。
【0094】
前記RAM353は、各センサからの出力信号やCPU351の演算結果等を格納する。前記演算結果は、例えば、クランクポジションセンサ33がパルス信号を出力する時間的な間隔に基づいて算出される機関回転数である。これらのデータは、クランクポジションセンサ33がパルス信号を出力する都度、最新のデータに書き換えられる。
【0095】
前記バックアップRAM354は、内燃機関1の運転停止後もデータを記憶可能な不揮発性のメモリである。
【0096】
前記CPU351は、前記ROM352に記憶されたアプリケーションプログラムに従って動作して、燃料噴射弁制御、吸気絞り制御、排気絞り制御、EGR制御、NOx浄化制御、被毒解消制御等に加え、本発明の要旨となる漏出異常判定制御を実行する。
【0097】
例えば、燃料噴射弁制御では、CPU351は、先ず、燃料噴射弁3から噴射される燃料量を決定し、次いで燃料噴射弁3から燃料を噴射する時期を決定する。
【0098】
燃料噴射量を決定する場合は、CPU351は、RAM353に記憶されている機関回転数とアクセル開度センサ36の出力信号(アクセル開度)とを読み出す。CPU351は、燃料噴射量制御マップへアクセスし、前記機関回転数及び前記アクセル開度に対応した基本燃料燃料噴射量(基本燃料噴射時間)を算出する。CPU351は、エアフローメータ11、吸気温度センサ12、水温センサ34等の出力信号値等に基づいて前記基本燃料噴射時間を補正し、最終的な燃料噴射時間を決定する。
【0099】
燃料噴射時期を決定する場合は、CPU351は、燃料噴射開始時期制御マップへアクセスし、前記機関回転数及び前記アクセル開度に対応した基本燃料噴射時期を算出する。CPU351は、エアフローメータ11、吸気温度センサ12、水温センサ34等の出力信号値をパラメータとして前記基本燃料噴射時期を補正し、最終的な燃料噴射時期を決定する。
【0100】
燃料噴射時間と燃料噴射時期とが決定されると、CPU351は、前記燃料噴射時期とクランクポジションセンサ33の出力信号とを比較し、前記クランクポジションセンサ33の出力信号が前記燃料噴射開始時期と一致した時点で燃料噴射弁3に対する駆動電力の印加を開始する。CPU351は、燃料噴射弁3に対する駆動電力の印加を開始した時点からの経過時間が前記燃料噴射時間に達した時点で燃料噴射弁3に対する駆動電力の印加を停止する。
【0101】
尚、燃料噴射制御において内燃機関1の運転状態がアイドル運転状態にある場合は、CPU351は、水温センサ34の出力信号値や、車室内用空調装置のコンプレッサのようにクランクシャフトの回転力を利用して作動する補機類の作動状態等をパラメータとして内燃機関1の目標アイドル回転数を算出する。そして、CPU351は、実際のアイドル回転数が目標アイドル回転数と一致するよう燃料噴射量をフィードバック制御する。
【0102】
また、吸気絞り制御では、CPU351は、例えば、RAM353に記憶されている機関回転数とアクセル開度とを読み出す。CPU351は、吸気絞り弁開度制御マップへアクセスし、機関回転数及びアクセル開度に対応した目標吸気絞り弁開度を算出する。CPU351は、前記目標吸気絞り弁開度に対応した駆動電力を吸気絞り用アクチュエータ14に印加する。その際、CPU351は、吸気絞り弁13の実際の開度を検出して、実際の吸気絞り弁13の開度と目標吸気絞り弁開度との差分に基づいて前記吸気絞り用アクチュエータ14をフィードバック制御するようにしてもよい。
【0103】
また、排気絞り制御では、CPU351は、例えば、内燃機関1が冷間始動後の暖機運転状態にある場合や、車室内用ヒータが作動状態にある場合などに排気絞り弁21を閉弁方向へ駆動すべく排気絞り用アクチュエータ22を制御する。
【0104】
この場合、内燃機関1の負荷が増大し、それに対応して燃料噴射量が増量されることなる。その結果、内燃機関1の発熱量が増加し、内燃機関1の暖機が促進されるとともに、車室内用ヒータの熱源が確保される。
【0105】
また、EGR制御では、CPU351は、RAM353に記憶されている機関回転数、水温センサ34の出力信号(冷却水温度)、アクセル開度センサ36の出力信号(アクセル開度)等を読み出し、EGR制御の実行条件が成立しているか否かを判別する。
【0106】
上記したEGR制御実行条件としては、冷却水温度が所定温度以上にある、内燃機関1が始動時から所定時間以上連続して運転されている、アクセル開度の変化量が正値である等の条件を例示することができる。
【0107】
上記したようなEGR制御実行条件が成立していると判定した場合は、CPU351は、機関回転数とアクセル開度とをパラメータとしてEGR弁開度制御マップへアクセスし、前記機関回転数及び前記アクセル開度に対応した目標EGR弁開度を算出する。CPU351は、前記目標EGR弁開度に対応した駆動電力をEGR弁26に印加する。一方、上記したようなEGR制御実行条件が成立していないと判定した場合は、CPU351は、EGR弁26を全閉状態に保持すべく制御する。
【0108】
更に、EGR制御では、CPU351は、内燃機関1の吸入空気量をパラメータとしてEGR弁26の開度をフィードバック制御する、いわゆるEGR弁フィードバック制御を行うようにしてもよい。
【0109】
EGR弁フィードバック制御では、例えば、CPU351は、アクセル開度や機関回転数等をパラメータとして内燃機関1の目標吸入空気量を決定する。その際、アクセル開度と機関回転数と目標吸入空気量との関係を予めマップ化しておき、そのマップとアクセル開度と機関回転数とから目標吸入空気量が算出されるようにしてもよい。
【0110】
上記した手順により目標吸入空気量が決定されると、CPU351は、RAM353に記憶されたエアフローメータ11の出力信号値(実際の吸入空気量)を読み出し、実際の吸入空気量と目標吸入空気量とを比較する。
【0111】
前記した実際の吸入空気量が前記目標吸入空気量より少ない場合には、CPU351は、EGR弁26を所定量閉弁させる。この場合、EGR通路25から吸気枝管8へ流入するEGRガス量が減少し、それに応じて内燃機関1の気筒2内に吸入されるEGRガス量が減少することになる。その結果、内燃機関1の気筒2内に吸入される新気の量は、EGRガスが減少した分だけ増加する。
【0112】
一方、実際の吸入空気量が目標吸入空気量より多い場合には、CPU351は、EGR弁26を所定量開弁させる。この場合、EGR通路25から吸気枝管8へ流入するEGRガス量が増加し、それに応じて内燃機関1の気筒2内に吸入されるEGRガス量が増加する。この結果、内燃機関1の気筒2内に吸入される新気の量は、EGRガスが増加した分だけ減少することになる。
【0113】
次に、NOx浄化制御では、CPU351は、吸蔵還元型NOx触媒20に流入する排気の空燃比を比較的に短い周期でスパイク的(短時間)にリッチ空燃比とする、リッチスパイク制御を実行する。
【0114】
リッチスパイク制御では、CPU351は、所定の周期毎にリッチスパイク制御実行条件が成立しているか否かを判別する。このリッチスパイク制御実行条件としては、例えば、吸蔵還元型NOx触媒20が活性状態にある、排気温度センサ24の出力信号値(排気温度)が所定の上限値以下である、被毒解消制御が実行されていない、等の条件を例示することができる。
【0115】
上記したようなリッチスパイク制御実行条件が成立していると判定された場合は、CPU351は、還元剤噴射弁28からスパイク的に還元剤たる燃料を噴射させるべく流量調整弁30を制御することにより、吸蔵還元型NOx触媒20に流入する排気の空燃比を一時的に所定の目標リッチ空燃比とする。
【0116】
具体的には、CPU351は、RAM353に記憶されている機関回転数、アクセル開度センサ36の出力信号(アクセル開度)、エアフローメータ11の出力信号値(吸入空気量)、燃料噴射量等を読み出す。CPU351は、前記した機関回転数とアクセル開度と吸入空気量と燃料噴射量とをパラメータとしてROM352の還元剤添加量制御マップへアクセスし、排気の空燃比を予め設定された目標リッチ空燃比とする上で必要となる還元剤の添加量(目標添加量)を算出する。
【0117】
続いて、CPU351は、前記目標添加量をパラメータとしてROM352の流量調整弁制御マップへアクセスし、還元剤噴射弁28から目標添加量の還元剤を噴射させる上で必要となる流量調整弁30の開弁時間(目標開弁時間)を算出する。
【0118】
流量調整弁30の目標開弁時間が算出されると、CPU351は、流量調整弁30を開弁させる。この場合、燃料ポンプ6から吐出された高圧の燃料が還元剤供給路29を介して還元剤噴射弁28へ供給されるため、還元剤噴射弁28に印加される燃料の圧力が開弁圧以上に達し、還元剤噴射弁28が開弁する。
【0119】
CPU351は、流量調整弁30を開弁させた時点から前記目標開弁時間が経過すると、流量調整弁30を閉弁させる。この場合、燃料ポンプ6から還元剤噴射弁28への還元剤の供給が遮断されるため、還元剤噴射弁28に印加される燃料の圧力が開弁圧未満となり、還元剤噴射弁28が閉弁する。
【0120】
このように流量調整弁30が目標開弁時間だけ開弁されると、目標添加量の燃料が還元剤噴射弁28から排気枝管18内へ噴射されることになる。そして、還元剤噴射弁28から噴射された還元剤は、排気枝管18の上流から流れてきた排気と混ざり合って目標リッチ空燃比の混合気を形成して吸蔵還元型NOx触媒20に流入する。
【0121】
この結果、吸蔵還元型NOx触媒20に流入する排気の空燃比は、比較的に短い周期で「リーン」と「スパイク的な目標リッチ空燃比」とを交互に繰り返すことになり、以て、吸蔵還元型NOx触媒20が窒素酸化物(NOx)の吸収と放出・還元とを交互に短周期的に繰り返すことになる。
【0122】
次に、本実施の形態における漏出異常判定制御について説明する。
【0123】
漏出異常判定制御では、CPU351は、燃料ポンプ6が作動状態にあり、流量調整弁30が閉弁状態にあり、更に遮断弁31が開弁状態にあることを条件に、還元剤圧力センサ32の出力信号値を入力し、入力された還元剤圧力に基づいて還元剤供給機構に還元剤(燃料)の漏出が発生しているか否かを判別する。
【0124】
ここで、還元剤供給機構に燃料の漏出が発生していなければ、燃料ポンプ6が作動状態にあり、流量調整弁30が閉弁状態にあり、更に遮断弁31が開弁状態にあるときは、流量調整弁30より上流の還元剤供給路29における燃料の圧力は、燃料ポンプ6の吐出圧力(以下、「フィード圧力」という)に略一致する。
【0125】
これに対し、還元剤供給機構に燃料の漏出が発生していると、燃料ポンプ6が作動状態にあり、流量調整弁30が閉弁状態にあり、更に遮断弁31が開弁状態にあるときは、流量調整弁30より上流の還元剤供給路29における燃料の圧力は、前記したフィード圧力よりも低くなる。
【0126】
従って、本実施の形態に係る漏出異常判定制御では、CPU351は、燃料ポンプ6が作動状態にあり、流量調整弁30が閉弁状態にあり、更に遮断弁31が開弁状態にあることを条件に還元剤圧力センサ32の出力信号値(燃料圧力)を入力し、入力された燃料圧力と燃料ポンプ6のフィード圧とを比較することにより、燃料の漏出が発生しているか否かを判別することが可能となる。
【0127】
このようにして還元剤供給機構における燃料漏出が判定されると、CPU351は、流量調整弁30を閉弁状態に保持しつつ遮断弁31を閉弁する。続いて、CPU351は、遮断弁31が閉弁された時点から還元剤圧力センサ32の出力信号値を監視する。
【0128】
ここで、流量調整弁30及び遮断弁31が閉弁状態にあるときは、遮断弁31から流量調整弁30に至る還元剤供給路29が閉鎖された空間となるため、遮断弁31から流量調整弁30に至る還元剤供給路29に燃料漏出が発生していなければ遮断弁31が閉弁された時点からの還元剤圧力センサ32の出力信号値は略一定の値を維持することになる。
【0129】
一方、還元剤供給機構における遮断弁31より下流の部位に燃料漏出が発生している場合は、遮断弁31から流量調整弁30に至る還元剤供給路29が閉鎖された空間とならないため、遮断弁31が閉弁された時点からの還元剤圧力センサ32の出力信号値は時間の経過とともに低下していくことになる。
【0130】
従って、CPU351は、遮断弁31が閉弁された時点からの還元剤圧力センサ32の出力信号値が略一定の値を維持した場合は、還元剤供給機構における遮断弁31より下流の部位に燃料漏出が発生しておらず、遮断弁31より上流の部位に燃料漏出が発生しているとみなすことが可能になるとともに、遮断弁31が閉弁された時点からの還元剤圧力センサ32の出力信号値が時間の経過とともに低下した場合は、還元剤供給機構における遮断弁31より下流の部位に燃料漏出が発生しているとみなすことが可能となる。
【0131】
上記したような漏出異常判定制御の実行により還元剤供給機構に燃料の漏出が発生していると判定された後は、CPU351は、遮断弁31を閉弁状態に保持してリッチスパイク制御の実行を禁止することが好ましい。
【0132】
更に、CPU351は、燃料漏出が発生していると判定した場合には、車室内に設けられた図示しない警告灯等を点灯させることにより、車両の運転者へに対して漏出異常を知らせるようにしてもよい。
【0133】
以上述べた実施の形態によれば、CPU351が漏出異常判定制御を実行することにより、本発明に係る漏出判定手段が実現されることになる。この結果、本実施の形態に係る内燃機関の排気浄化装置によれば、還元剤供給路29における遮断弁31と流量調整弁30との間に配置された還元剤圧力センサ32を利用して還元剤供給機構の燃料漏出を検出することが可能となるとともに燃料漏出の発生箇所をある程度特定することが可能となる。更に、本実施の形態に係る内燃機関の排気浄化装置によれば、還元剤供給機構の燃料漏出が検出された場合に遮断弁31を閉弁させてリッチスパイク制御の実行を禁止することにより、燃料の不要な添加又は漏出を抑制することも可能となる。
【0134】
<第2の実施の形態>
次に、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置の第2の実施の形態について説明する。ここでは、前述の第1の実施の形態と異なる構成について説明し、同様の構成については説明を省略するものとする。
【0135】
前述の第1の実施の形態では、燃料ポンプ6の作動中、言い換えれば内燃機関1の運転中に還元剤の漏出異常判定制御を実行する例について述べたが、本実施の形態では、燃料ポンプ6の作動が停止した直後、言い換えれば、内燃機関1の運転が停止された直後に、還元剤の漏出異常判定制御を実行する例について述べる。
【0136】
還元剤供給機構では、還元剤噴射弁28から燃料が噴射されていないときには流量調整弁30が閉弁状態となり、流量調整弁30よりも上流の還元剤供給路29内には、燃料ポンプ6のフィード圧力が印加されている。
【0137】
燃料ポンプ6が作動状態にあり且つ燃料ポンプ6のフィード圧が比較的高い場合は、還元剤供給機構にて微量の燃料漏出が発生していても、該還元剤供給機構から単位時間当たりに漏出する燃料量が燃料ポンプ6から単位時間当たりに吐出される燃料量に比較して非常に少なくなるため、燃料ポンプ6の作動中、言い換えれば内燃機関1の運転中に微量の燃料漏出を検出することが困難となることが想定される。
【0138】
そこで、本実施の形態に係る内燃機関の排気浄化装置においては、燃料ポンプ6が作動を停止した直後に還元剤の漏出異常判定制御を行い、燃料ポンプ6のフィード圧には左右されずに正確な漏出異常判定を行えるようにした。
【0139】
詳述すると、還元剤供給機構において燃料漏出が発生していない場合は、燃料ポンプ6が作動を停止する直前に流量調整弁30が閉弁し、且つ、遮断弁31が閉弁すると、流量調整弁30よりも上流の還元剤供給路29内の燃料の圧力は、燃料ポンプ6が作動停止する直前のフィード圧力と略一致することになる。これに対し、燃料ポンプ6から流量調整弁30までの間に燃料の漏出が発生していると、還元剤供給路29内の燃料の圧力がフィード圧力よりも低くなる。
【0140】
よって、燃料ポンプ6が作動を停止した直後であって、調整弁30が閉弁し且つ遮断弁31が閉弁しているときに還元剤圧力センサ32が検出した還元剤供給路29内の燃料の圧力に基づいて、燃料ポンプ6から流量調整弁30までの間の燃料漏出の有無を判定することができる。
【0141】
燃料漏出が発生している場合には、そのまま放置すると更に燃料が漏出する虞れがある。そこで、燃料漏出が発生していると判定された場合には、燃料が遮断弁31から下流側で漏出している可能性も考慮し、遮断弁31を閉弁して以後の燃料の漏出を防止するとともに、漏出発生個所が遮断弁31より上流側か又は下流側かを判別する。漏出箇所の判別方法は、前述の第1の実施の形態と同様である。
【0142】
このように本実施の形態によれば、燃料ポンプ6が作動を停止した直後に還元剤の漏出異常判定制御を実行するため、燃料ポンプ6からのフィード圧に影響されることなく漏出異常判定を行うことが可能となり、微量な燃料漏出であっても正確に検出することが可能となる。
【0143】
【発明の効果】
本願発明によれば、内燃機関の排気通路に設けられた排気浄化触媒へ還元剤を供給することにより排気中の有害ガス成分を浄化する内燃機関の排気浄化装置において、還元剤を供給する機構からの還元剤の漏出を検出することが可能となる。
【0144】
この結果、還元剤の空費防止に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る内燃機関の排気浄化装置を適用する内燃機関とその吸排気系の概略構成を示す図
【図2】 (A)は、吸蔵還元型NOx触媒のNOx吸収メカニズムを説明する図。(B)は、吸蔵還元型NOx触媒のNOx放出メカニズムを説明する図
【図3】 ECUの内部構成を示すブロック図
【符号の説明】
1・・・・内燃機関
2・・・・気筒
3・・・・燃料噴射弁
4・・・・コモンレール
5・・・・燃料供給管
6・・・・燃料ポンプ
18・・・排気枝管
19・・・排気管
20・・・吸蔵還元型NOx触媒
21・・・排気絞り弁
23・・・空燃比センサ
25・・・EGR通路
26・・・EGR弁
27・・・EGRクーラ
28・・・還元剤噴射弁
29・・・還元剤供給路
30・・・流量調整弁
31・・・遮断弁
32・・・還元剤圧力センサ
33・・・クランクポジションセンサ
34・・・水温センサ
35・・・ECU
351・・CPU
352・・ROM
353・・RAM
354・・バックアップRAM

Claims (2)

  1. 酸素過剰状態の混合気を燃焼可能とする希薄燃焼式の内燃機関と、
    前記内燃機関の排気通路に設けられ、還元剤の存在下で排気中の有害ガス成分を浄化する排気浄化触媒と、
    還元剤を所定の圧力で吐出する還元剤吐出手段と、
    前記排気浄化触媒より上流の排気通路に設けられ、所定の開弁圧以上の還元剤が印加されたときに開弁して前記排気通路内へ還元剤を添加する還元剤添加ノズルと、
    前記還元剤吐出手段から吐出された還元剤を前記還元剤添加ノズルへ導く還元剤供給通路と、
    前記還元剤供給通路の途中に設けられ、前記還元剤吐出手段から前記還元剤添加ノズルへ供給される還元剤の量を調整する還元剤調量弁と、
    前記還元剤供給通路における前記還元剤調量弁より上流に設けられ、該還元剤供給通路を遮断する遮断弁と、
    前記還元剤供給通路における前記遮断弁と前記還元剤調量弁の間に設けられ、該還元剤供給通路内における還元剤の圧力を検出する還元剤圧力検出手段と、
    前記遮断弁が開弁状態にあり且つ前記還元剤調量弁が閉弁状態にあるときに前記還元剤圧力検出手段が検出した還元剤の圧力に基づいて還元剤が漏出しているか否かを判定する漏出判定手段と、
    を備え
    前記漏出判定手段は、前記還元剤の漏出を判定した場合は、前記遮断弁を閉弁させ、前記遮断弁の閉弁後に前記還元剤圧力検出手段が検出した還元剤の圧力に基づいて還元剤の漏出部位を特定することを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 酸素過剰状態の混合気を燃焼可能とする希薄燃焼式の内燃機関と、
    前記内燃機関の排気通路に設けられ、還元剤の存在下で排気中の有害ガス成分を浄化する排気浄化触媒と、
    還元剤を所定の圧力で吐出する還元剤吐出手段と、
    前記排気浄化触媒より上流の排気通路に設けられ、所定の開弁圧以上の還元剤が印加されたときに開弁して前記排気通路内へ還元剤を添加する還元剤添加ノズルと、
    前記還元剤吐出手段から吐出された還元剤を前記還元剤添加ノズルへ導く還元剤供給通路と、
    前記還元剤供給通路の途中に設けられ、前記還元剤吐出手段から前記還元剤添加ノズルへ供給される還元剤の量を調整する還元剤調量弁と、
    前記還元剤供給通路における前記還元剤調量弁より上流に設けられ、該還元剤供給通路を遮断する遮断弁と、
    前記還元剤供給通路における前記遮断弁と前記還元剤調量弁の間に設けられ、該還元剤供給通路内における還元剤の圧力を検出する還元剤圧力検出手段と、
    前記遮断弁が開弁状態にあり且つ前記還元剤調量弁が閉弁状態にあるときに前記還元剤圧力検出手段が検出した還元剤の圧力に基づいて還元剤が漏出しているか否かを判定する漏出判定手段と、
    を備え、
    前記漏出判定手段は、前記還元剤吐出手段の作動が停止する直前に、前記遮断弁を閉弁させ且つ前記還元剤調量弁を閉弁させて還元剤の漏出判定を行うことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
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