JP3796842B2 - カルボニル化反応液から第viii族金属を回収する方法 - Google Patents

カルボニル化反応液から第viii族金属を回収する方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オキソ反応等の第VIII族金属を触媒とするカルボニル化反応液から、触媒金属を回収する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
オキソ反応、レッペ反応、ヒドロカルボキシル化反応、ヒドロエステル化反応等のカルボニル化反応を工業的に実施する場合、触媒として第VIII族貴金属の錯体がよく使用されている。貴金属触媒は高価であるため、工業的に実施するためには、反応後に触媒金属を効率よく回収再使用することが必要であり、かかる貴金属の回収法はこれまでも種々研究されている。
例えば、特開昭51−63388号に示される方法はオキソ反応の蒸留残留物を、鉱酸および過酸化水素で処理し、含有するロジウムあるいはイリジウムを水相に抽出し、次いで、その金属含有水溶液を第3級ホスフィンとハロゲン化水素酸あるいはハロゲン化アルカリの存在下、一酸化炭素で処理し、再生された錯体を晶析により回収する方法である。この方法は、ハロゲン化物を使用するため装置に耐ハロゲン材料を使用しなければならず、設備のコスト面で不利である。また、非ハロゲン系の触媒系を用いるカルボニル化反応には、ハロゲンが触媒の失活要因となるため適用できない。
【0003】
特開昭54−26218号に示されるトリアリールホスファイトを配位子とするオキソ反応の蒸留残留物からのロジウムの回収法は、酸素ガスを用いた酸化によりゼロ価のロジウムを沈殿物として回収する方法であるが、回収した金属を活性な触媒に再生するためには繁雑な化学処理が必要である。
特開昭57−72995号は第VIII族貴金属を含有する有機溶液を極性有機溶剤と水およびアルカリの存在下、空気酸化することにより、金属を錯体として晶析回収する方法であるが、晶析や沈殿により回収する方法は、ろ過設備を必要とし工業的に有利とは言えない。
【0004】
特開平2−145439号はトリフェニルホスフィンモノスルホン酸塩を含有する水溶液でオキソ反応残留物を抽出処理し、水相にロジウムを回収する方法であるが、水溶性ホスフィンは高価であり、限られた系にしか適用できない。
特開平3−146423号はオキソ反応の蒸留残留物をカルボン酸およびカルボン酸のアルカリ塩の存在下、酸素ガスで処理した後、水で抽出することによりロジウムを回収する方法である。しかし工業的に回収した触媒金属をリサイクル使用する場合、反応系への混入成分に留意しなければならない。例えば、オキソ反応においてアルカリ金属塩の混入は高沸点物の生成を促進することが知られている。したがって、上述のアルカリ金属塩を使用する方法では回収した触媒金属をリサイクルするにあたっては、その前段階でほぼ完全な脱アルカリ金属をしなければならないが、完全なもしくは実質的に反応系に影響を与えない脱アルカリ金属は容易でない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如く、カルボニル化反応に使用された第VIII族金属の回収に関する従来の方法は何れも満足し得るものではなかった。
本発明はかかる事情に鑑み、第VIII族金属を触媒とするカルボニル化反応の反応液から、従来技術の欠点を避け、効率的に金属を分離回収する方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、カルボニル化反応に用いられた「錯塩形成配位子としての第3級リン化合物により修飾されたロジウム」を含有する液を、アンモニア或いはアンモニウム塩を溶解した極性溶媒及び酸化剤と接触させた後、相分離し、ロジウムを含有する極性溶媒相を回収することにより達成される。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明を適用できるカルボニル化反応は、オキソ反応、レッペ反応、ヒドロカルボキシル化反応、ヒドロエステル化反応等があり、好ましくは、オキソ反応である。オキソ反応はオレフィンに一酸化炭素及び水素を反応させて、オレフィンをヒドロホルミル化する反応であって、原料であるオレフィンは特に限定されるものではないが、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、2−ブテン、ブテン混合物、C4 ダイマー、ヘキセン、オクテン、ノネン、C3 トリマーなどの炭素原子数2〜20のオレフィン、またはイソブチレンなどのビニリデン構造を有するオレフィン、あるいはそれらオレフィンの混合物が挙げられる。
【0008】
これらオレフィンを原料とするオキソ反応の触媒金属としては、第VIII族金属であるCo,Ru,Rh,Pd,Os,Ir,Ptなどが挙げられる。本発明はこれら金属のいずれにも適用可能であるが、好ましくは、Co,Ru,Rh,Pd,Ptであり、より好ましくは、Co,Rh、特にRhである。現在、工業的規模のオキソ反応の実施においては、高選択性を有し、比較的マイルドな条件を設定できる理由で、ロジウムが金属価格が高いにも関わらず、専ら触媒金属として使用されている。本発明はこうしたロジウムを触媒金属とするオキソ反応において、特に有効である。
【0009】
ロジウムを触媒金属とするオキソ反応を実施する場合、ロジウムは非修飾型、あるいは錯塩形成配位子により修飾されて用いられる。錯塩形成配位子としては第3級リン化合物、例えば、第3級アルキルまたはアリールホスフィン、あるいは第3級アルキルまたはアリールホスファイトが用いられる。具体的には例えば、トリメチル、トリエチル、トリプロピル、トリブチルなどのトリアルキルホスフィンあるいはホスファイト類、トリフェニル、トリトルイル、ジフェニルプロピルなどのトリアリールおよび第3級アルキルアリールホスフィンあるいはホスファイト類、トリフェニルトリスルホン酸、トリフェニルホスフィンモノスルホン酸などの置換基に親水性の置換基を有するホスフィンあるいはホスファイト類である。
【0010】
本発明はロジウムを非修飾、あるいは上記の配位子で修飾して用いる触媒系のいずれにも適用可能である。好ましくはロジウムを非修飾あるいはトリフェニルホスフィン配位子で修飾してオキソ反応に用いた液からのロジウムの回収である。これらの反応系のプロセスは、トルエン、高沸点副生成物等を溶媒として使用し、あるいは溶媒を使用せずに行われ、反応後、未反応ガスによるストリッピングあるいは蒸留により触媒金属と粗生成物とを分離し、触媒は反応域に残留させたまま、あるいは反応域に再循環して反応に用いられる。いずれの分離方法においても、失活した触媒金属あるいは副生する高沸点副生物の蓄積をさけるために一部触媒液を間欠的または連続的に反応域外に廃触媒液として抜き出し、抜き出された量に対応する量の触媒が新たに反応域に供給される。
【0011】
本発明方法を適用できるカルボニル化反応に用いられた液とは、カルボニル化反応を行った触媒金属を含有する溶液のことであり、原料、反応生成物および副生成物、反応溶媒、抽出溶媒、希釈溶媒等が任意の割合からなる媒体に金属が溶解している溶液である。通常、こうした溶液に含有される金属濃度は0.1ppm〜10%(重量基準)であり、本発明はこの濃度範囲において適用できるが、好ましくは1ppm〜1%であり、より好ましくは、10ppm〜0.1%である。また、回収処理する液に含有される配位子の量に制限はないが、過剰の配位子を含有する場合、本発明方法の酸化処理による配位子の損失を少なくするために予め大部分の配位子を分離しておくことが好ましい。
【0012】
オキソ反応の場合、本発明方法が適用されるのは、生成アルデヒドを含有した反応液、ストリッピングあるいは蒸留によりアルデヒドを留去した後の触媒液、更に反応溶媒を除去あるいは高沸点副生物を濃縮した後の高沸点生成物を媒体とする触媒液、これら触媒液から配位子あるいは金属錯体を一部あるいは大部分回収した後の残金属含有液あるいは反応系から抜き出された触媒液などである。より好ましくは、生成アルデヒドおよび配位子を除いたオキソ反応液である。
【0013】
本発明に用いる極性溶媒は、アンモニア或いはアンモニウム塩を溶解することができ、且つ、金属含有液と二相に分離し得るものでなければならない。通常、極性溶媒としては、水、あるいは水と極性有機溶剤の混合液である。混合溶媒の場合、水とそれに混合した極性有機溶剤は均一相であり、かつ金属含有液とは二相に分離する条件下に極性溶媒の組成がきめられる。水と混合する極性有機溶剤としては、アセトン、メチルエチルケトン、2−ペンタノン、3−ペンタノン、ジエチルケトンなどのケトン類、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、エチレングリコールなどのアルコール類、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジグライム、トリグライムなどのエーテル類であり、好ましくは、水、メタノール、エタノール、プロパノールである。極性溶媒として特に好ましくは水である。
【0014】
極性溶媒と金属含有溶液の容量比は0.1〜10、好ましくは、0.3〜3である。
この極性溶媒に、アンモニアあるいはアンモニウム塩を溶解させ、金属含有液と接触させる。アンモニウム塩は極性溶媒相に溶解する有機酸塩、無機酸塩から選ぶことができる。有機酸塩としては脂肪族のモノまたはジカルボン酸の塩あるいは芳香族のカルボン酸の塩である。適用できるカルボン酸は、例えば酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、オクチル酸、シュウ酸、マロン酸、リンゴ酸、グリコール酸、乳酸、ヒドロキシ酪酸など炭素数2〜8個のモノあるいはジカルボン酸である。好ましくは酢酸、プロピオン酸、酪酸、シュウ酸であり、より好ましくは酢酸である。また無機酸塩は硫酸、硝酸、塩酸、炭酸、ほう酸あるいはリン酸の塩である。好ましくは硫酸、炭酸である。極性溶媒中のアンモニアあるいはアンモニウム塩の濃度は、被処理液中の金属濃度、使用する極性溶媒量等により異なるが、通常、0.01〜10mol/l、好ましくは0.1〜5mol/lである。
【0015】
アンモニアはアンモニア水でもガス状アンモニアでのフィードでもどちらでも良く、併用も可である。またアンモニウム塩は、塩の形態でも、酸とアンモニアを添加し、系中で調製してもよい。
酸化剤は過酸化水素などの無機過酸化物、t−ブチルパーオキサイド、オクテンパーオキサイドなどの有機過酸化物、あるいは酸素または酸素含有ガスから選ぶことができる。好ましくは過酸化水素、あるいは酸素または酸素含有ガスである。過酸化水素と酸素または酸素含有ガスの併用も可である。本発明に用いる酸素含有ガスの酸素濃度は任意に選ぶことができ、酸素を不活性ガスで希釈したものも使用できる。工業的に好ましくは空気の使用である。
【0016】
必要酸素量は金属含有液中の金属、配位子、あるいは有機物などの酸化されるものの量によって決まるので、これらに対して過剰量あればよい。ただし、回収率は酸素の絶対量だけでなく分圧にも依存するため加圧系が好ましい。その圧力はガス中の酸素濃度などの条件によって変わるが、通常、空気のとき1〜150kg/cm2 ・G、好ましくは10〜100kg/cm2 ・Gである。
【0017】
接触処理は金属含有液と極性溶媒を十分に攪拌した状態で、温度60〜150℃、好ましくは、80〜150℃、より好ましくは100℃〜140℃で行なわれる。反応方式は特に限定されるものではなく、バッチ式でも連続式でもよい。
【0018】
【実施例】
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例により限定されるものではない。
ロジウム含有液の調製
ロジウム/トリフェニルホスフィンを触媒としたプロピレンのオキソ反応溶液から未反応原料、および生成物のアルデヒド等を除去した後の主としてオキソ反応高沸点副生物およびトリフェニルホスフィンからなる液を本発明方法の対象とするロジウム含有液とした。ガスクロマトグラフィー分析の結果、この液の組成は次の通りであった。
【0019】
【表1】
高沸生成物* 88.0(重量%)
トリフェニルフォスフィン 10 (重量%)
トリフェニルフォスフィンオキサイド 2 (重量%)
ロジウム 350mg/l
* GC分析による高沸生成物組成は以下の通りであった。
【0020】
【表2】
Figure 0003796842
【0021】
[実施例1]
ロジウム含有液50mlと2mol/lの酢酸アンモニウム水溶液50mlを、500mlの上下攪拌式SUS製オートクレーブに仕込み、空気を100kg/cm2 ・Gに加圧し、120℃、6時間処理した。室温に降温した後、空気を放圧し、静置後、油水を分離し水相を回収した。油相はさらに等量の水で2回洗浄し、洗浄水を先の水相と併せて回収した。ロジウムの分析はゼーマン原子吸光法により行った。その結果、下式により算出されたロジウムの回収率は92.8%であった。
【0022】
【数1】
ロジウム回収率=(水相に抽出されたRh量)/(原料中のRh量)× 100
【0023】
[実施例2,3]
使用する酢酸アンモニウム塩水溶液の濃度を変えた以外は実施例1と同様に処理した。実施例1の結果とあわせて表−1に示す。
【0024】
【表3】
Figure 0003796842
【0025】
[実施例4〜7]
使用する酢酸アンモニウム塩水溶液を下記のアンモニアまたはアンモニウム塩に変えた以外は実施例1と同様に処理した。結果を表−2に示す。
【0026】
【表4】
Figure 0003796842
【0027】
[実施例8]
1mol/lのアンモニア水50ml(0.05mol)、プロピオン酸0.37g(0.05mol)、ロジウム含有液50mlをオートクレーブに仕込んだ。それ以外は実施例1と同様に処理した。回収率は89.6%であった。
【0028】
[実施例9,10]
ロジウム含有液50mlと1mol/lの酢酸アンモニウム水溶液を下記の容量でオートクレーブに仕込んだ。それ以外は実施例1と同様に処理した。結果を表−3に示す。
【0029】
【表5】
Figure 0003796842
【0030】
[実施例11]
実施例2に従って1mol/lの酢酸アンモニウム水溶液でロジウムを91.1%水相に回収した後、残った油相50mlと新たに1mol/lの酢酸アンモニウム水溶液50mlとをオートクレーブに仕込み、空気圧100kg/cm2 ・Gで120℃、6時間再処理した。油相の再処理による回収率は53.4%であった。一回目と合わせたトータル回収率は96.0%であった。
【0031】
[実施例12]
ロジウム含有液50mlと1mol/lの酢酸アンモニウム水溶液50mlを500mlの誘導攪拌式SUS製オートクレーブに仕込み、空気を100kg/cm2 ・Gに加圧した状態で、20Nl/Hのガス流量で空気を流通させながら、回転数1000rpmで、120℃、2時間処理した。次いでガスフィードを止め、室温に降温した後、空気を放圧し、静置後、油水を分離し水相を回収した。油相はさらに等量の水で2回洗浄し、洗浄水を先の水相と併せて回収した。ロジウムの回収率は実施例1と同様にして求めた。その結果回収率は82.7%であった。
【0032】
[実施例13〜18]
下記の所定条件以外は実施例12と同様に行った。結果を実施例12とあわせて表−4に示す。
【0033】
【表6】
Figure 0003796842
【0034】
[比較例1]
使用する水溶液を純水に変えた以外は実施例1と同様に行った。その結果、回収率は68.9%であった。
【0035】
[比較例2]
特開平3−146423号の方法を本実施例と同じロジウム含有液を用いて実施した。500mlの上下攪拌式SUS製オートクレーブ中にロジウム含有液75g、キシレン225g、30%苛性ソーダ3.1gならびに酢酸2.7gを仕込み、攪拌下15分以内に78℃に加温した。引き続いて21時間にわたって2MPaの圧力下に毎時120lの空気を浸漬管を通じて導入した。反応は2MPaの一定な内部圧及び80℃の一定温度において行った。廃ガスはニードル弁を介してオートクレーブふたにおいて解放し、冷却トラップに通した。反応の完結後、オートクレーブ内容物を約15分で60℃に冷却し、空気の供給を中止した。引き続いて反応混合物に水100gを加え、さらに15分間60℃において攪拌した。処理液を反応器から取り出し、相分離し、有機相をなお2回それぞれ50gの水で抽出した。全処理後、有機相にはなお出発物質中にふくまれるロジウムの60%(水相回収率40%)に相当するロジウム15.5mgが残存した。
【0036】
【発明の効果】
本発明方法によれば、高価な試薬や特殊な試薬を用いることなく、カルボニル化反応液から触媒として使用された第VIII族金属を効率的に回収することができる。

Claims (9)

  1. カルボニル化反応に用いられた錯塩形成配位子としての第3級リン化合物により修飾されたロジウムを含有する液を、アンモニア或いはアンモニウム塩を溶解した極性溶媒及び酸化剤と接触させた後、相分離し、ロジウムを含有する極性溶媒相を回収することを特徴とするロジウムの回収方法。
  2. カルボニル化反応がオキソ反応であることを特徴とする請求項1記載の回収方法。
  3. アンモニウム塩が脂肪族カルボン酸或いは芳香族カルボン酸のアンモニウム塩であることを特徴とする請求項1または2記載の回収方法。
  4. アンモニウム塩が無機酸のアンモニウム塩であることを特徴とする請求項1または2記載の回収方法
  5. 極性溶媒が水であることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の回収方法。
  6. 酸化剤が酸素あるいは酸素含有ガスであることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の回収方法。
  7. 酸化剤が無機過酸化物或いは有機過酸化物であることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の回収方法。
  8. 極性溶媒と錯塩形成配位子としての第3級リン化合物により修飾されたロジウムを含有する液の容量比が0.1〜10であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の回収方法。
  9. 極性溶媒中のアンモニアあるいはアンモニウム塩の濃度が0.01〜10mol/lであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の回収方法。
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