JP3794317B2 - アクチュエータ駆動制御装置、鍵盤楽器の鍵駆動制御装置、アクチュエータ駆動制御方法及びアクチュエータ駆動制御プログラム - Google Patents

アクチュエータ駆動制御装置、鍵盤楽器の鍵駆動制御装置、アクチュエータ駆動制御方法及びアクチュエータ駆動制御プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、アクチュエータ駆動制御装置、鍵盤楽器の鍵駆動制御装置、アクチュエータ駆動制御方法及びアクチュエータ駆動制御プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ピアノ等の鍵盤楽器においては、各鍵毎に設けられた複数のアクチュエータ(ソレノイド等)が供給される電源電圧に応じて鍵を突き上げ駆動することにより自動演奏を行う、いわゆる自動演奏機能を備えたものが広く普及している。
【0003】
図9は、自動演奏機能を備えた鍵盤楽器における鍵駆動制御装置100の概略構成を示す図である。
ソレノイド110−k(k=1〜n)は、鍵盤楽器の複数の鍵(例えば、88鍵)毎に設けられ、対応する鍵を突き上げ駆動する。ソレノイド110−kの一端は、nチャネルMOSFET(Metal Oxide Semiconductor FET)130−k(k=1〜n)のドレインに接続され、他端には電源電圧Vが印可される。
ダイオード120−k(k=1〜n)は、ソレノイド110−kに並列接続され、nチャネルMOSFET130−kがオフ状態に切り換えられた場合、既にソレノイド110−kに流れていた電流をキックバック電流としてループさせる。
【0004】
nチャネルMOSFET130−kは、PWM信号生成回路150から供給されるPWM信号に応じてスイッチング状態を切り換えることにより、該ソレノイド110−kに対する電源電圧Vの供給を制御する。nチャネルMOSFET130−kのソースは、接地され、ゲートには抵抗140−k(k=1〜n)を介してPWM信号が入力される。なお、ソレノイド110−k、ダイオード120−k、nチャネルMOSFET130−k、抵抗140−kに関し、特に区別する必要がない場合には、単にソレノイド110、ダイオード120、nチャネルMOSFET130、抵抗140という。
【0005】
PWM信号生成回路150は、図示せぬコントローラによる制御の下、各ソレノイド110に流すべき平均電流の目標値に応じたデューティ比となるようにパルス幅変調を施した各PWM信号(CH1〜CHn)を生成し、これらを対応する各nチャネルMOSFET130に供給する。これにより、当該デューティ比に応じたタイミングでnチャネルMOSFET130のオン/オフ状態が切り換えられ、nチャネルMOSFET130がオン状態にある場合には電源電圧Vによる電流がソレノイド110に流れ、オフ状態に切り換えられた場合にはソレノイド110に流れていた電流はキックバック電流としてループされ、徐々に減衰していく。この結果、各ソレノイド110には、目標値に一致あるいは近似した平均電流が流れ、対応する鍵が目標値に対応した強度で駆動される。
【0006】
図10は、コントローラからPWM信号生成回路150に複数のソレノイド110を同時に駆動すべき指令が送出された場合、当該PWM信号生成回路150からnチャネルMOSFET130に供給されるPWM信号と、nチャネルMOSFET130のスイッチング状態を切り換えるためにPWM信号生成回路150に供給されるスイッチング電流のタイミングチャートを示す図である。
PWM信号生成回路150は、例えばコントローラから複数のソレノイド110−1〜nを同時に駆動すべき指令を受け取ると、これら各ソレノイドに対応するPWM信号(CH1〜CHn)を同時にローレベルからハイレベルに切り換え、nチャネルMOSFET130−1〜nをオフ状態からオン状態へ切り換えることで、ソレノイド110−1〜nを同時に駆動する。このため、例えばn=32であり、32チャネル分のnチャネルMOSFET130を同時にオフ状態からオン状態へ切り換える際には、32*i(1つのnチャネルMOSFET10のスイッチをスイッチングするために必要な電流をiとする)の電流がPWM信号生成回路150に供給されることとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このように、複数のソレノイド110を同時に駆動する際に、複数のPWM信号を同時に立ち上げると、その立ち上がるタイミングにおいてnチャネルMOSFET130の寄生容量等によりPWM信号生成回路150に流れる電流に大きなスパイクノイズが発生する。また、複数のPWM信号を同時に立ち上げることにより、各ソレノイド110を駆動する電源にかかる負荷が大きくなり、電圧降下の影響が大きくなるといった問題があった。
【0008】
本発明は以上説明した事情を鑑みてなされたものであり、複数のアクチュエータを同時に駆動する場合において、大きなスパイクノイズの発生や電圧降下による影響を抑制することが可能なアクチュエータ駆動制御装置、鍵盤楽器の鍵駆動制御装置、アクチュエータ駆動制御方法及びアクチュエータ駆動制御プログラムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した問題を解決するため、本発明に係るアクチュエータ駆動制御装置は、鍵盤楽器の鍵毎に設けられた鍵駆動用の複数のアクチュエータのそれぞれに対応して設けられ、供給される駆動信号に応じてオン/オフ状態を切り換える複数のスイッチ手段と、前記複数のアクチュエータのうち、同時に2つ以上のアクチュエータの駆動状態を少なくともオフからオンに変化させるべき指令が入力された場合、当該指令に応じて駆動状態を変化させるべきアクチュエータに対応して設けられた各スイッチ手段に対し、スイッチング状態をオフ状態からオン状態に切り換えるタイミングを当該スイッチング状態の切り換えに要する時間分だけ前記各スイッチ手段毎にずらした前記駆動信号を生成して供給するスイッチング制御手段とを具備することを特徴とする。
【0010】
かかるアクチュエータ駆動制御装置によれば、鍵盤楽器の鍵毎に設けられた鍵駆動用の複数のアクチュエータのうち、同時に2つ以上のアクチュエータの駆動状態を少なくともオフからオンに変化させるべき指令が入力された場合、当該指令に応じて駆動状態を変化させるべきアクチュエータに対応して設けられた各スイッチ手段に対し、スイッチング状態をオフ状態からオン状態に切り換えるタイミングを当該スイッチング状態の切り換えに要する時間分だけ前記各スイッチ手段毎にずらした駆動信号を生成して供給する
【0011】
また、本発明に係る鍵駆動制御装置は、鍵盤楽器の各鍵に対応して設けられ、供給される電源電圧に応じて対応する鍵を突き上げ駆動する複数のアクチュエータと、複数のアクチュエータのそれぞれに対応して設けられ、供給される駆動信号に応じてオン/オフ状態を切り換えることにより、対応するアクチュエータに対する電源電圧の供給を制御する複数のスイッチ手段と、前記複数のアクチュエータのうち、同時に2つ以上のアクチュエータの駆動状態を少なくともオフからオンに変化させるべき指令が入力された場合、当該指令に応じて駆動状態を変化させるべきアクチュエータに対応して設けられた各スイッチ手段に対し、スイッチング状態をオフ状態からオン状態に切り換えるタイミングを当該スイッチング状態の切り換えに要する時間分だけ前記各スイッチ手段毎にずらした前記駆動信号を生成して供給するスイッチング制御手段とを具備することを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係るアクチュエータ駆動制御装置は、鍵盤楽器の鍵毎に設けられた鍵駆動用の複数のアクチュエータのそれぞれに対応して設けられた各スイッチ手段に対し、駆動信号を供給して当該スイッチ手段のオン/オフ状態を切り換えることにより、各アクチュエータの駆動を制御するアクチュエータ駆動制御装置であって、前記複数のアクチュエータのうち、同時に2つ以上のアクチュエータの駆動状態を少なくともオフからオンに変化させるべき指令が入力された場合、当該指令に応じて駆動状態を変化させるべきアクチュエータに対応して設けられた各スイッチ手段に対し、スイッチング状態をオフ状態からオン状態に切り換えるタイミングを当該スイッチング状態の切り換えに要する時間分だけ前記各スイッチ手段毎にずらした前記駆動信号を生成して供給するスイッチング制御手段を具備することを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係るアクチュエータ駆動制御方法は、鍵盤楽器の鍵毎に設けられた鍵駆動用の複数のアクチュエータのそれぞれに対応して設けられた各スイッチ手段に対し、駆動信号を供給して当該スイッチ手段のオン/オフ状態を切り換えることにより、各アクチュエータの駆動を制御するアクチュエータ駆動制御方法であって、前記複数のアクチュエータのうち、同時に2つ以上のアクチュエータの駆動状態を少なくともオフからオンに変化させるべき指令が入力された場合、当該指令に応じて駆動状態を変化させるべきアクチュエータに対応して設けられた各スイッチ手段に対し、スイッチング状態をオフ状態からオン状態に切り換えるタイミングを当該スイッチング状態の切り換えに要する時間分だけ前記各スイッチ手段毎にずらした前記駆動信号を生成して供給することを特徴とする。
【0014】
かかるアクチュエータ駆動制御方法によれば、鍵盤楽器の鍵毎に設けられた鍵駆動用の複数のアクチュエータのうち、同時に2つ以上のアクチュエータの駆動状態を少なくともオフからオンに変化させるべき指令が入力された場合、当該指令に応じて駆動状態を変化させるべきアクチュエータに対応して設けられた各スイッチ手段に対し、スイッチング状態をオフ状態からオン状態に切り換えるタイミングを当該スイッチング状態の切り換えに要する時間分だけ前記各スイッチ手段毎にずらした駆動信号を生成して供給する
【0015】
また、本発明に係るアクチュエータ駆動制御プログラムは、鍵盤楽器の鍵毎に設けられた鍵駆動用の複数のアクチュエータのそれぞれに対応して設けられた各スイッチ手段に対し、駆動信号を供給して当該スイッチ手段のオン/オフ状態を切り換えることにより、各アクチュエータの駆動を制御するアクチュエータ駆動制御装置のコンピュータに、前記複数のアクチュエータのうち、同時に2つ以上のアクチュエータの駆動状態を少なくともオフからオンに変化させるべき指令が入力された場合、当該指令に応じて駆動状態を変化させるべきアクチュエータに対応して設けられた各スイッチ手段に対し、スイッチング状態をオフ状態からオン状態に切り換えるタイミングを当該スイッチング状態の切り換えに要する時間分だけ前記各スイッチ手段毎にずらした前記駆動信号を生成して供給する機能を実現させることを特徴とする。
【0016】
かかるアクチュエータ駆動制御プログラムによれば、鍵盤楽器の鍵毎に設けられた鍵駆動用の複数のアクチュエータのうち、同時に2つ以上のアクチュエータの駆動状態を少なくともオフからオンに変化させるべき指令が入力された場合、当該指令に応じて駆動状態を変化させるべきアクチュエータに対応して設けられた各スイッチ手段に対し、スイッチング状態をオフ状態からオン状態に切り換えるタイミングを当該スイッチング状態の切り換えに要する時間分だけ前記各スイッチ手段毎にずらした駆動信号を生成して供給する
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をさらに理解しやすくするため、実施の形態について説明する。かかる実施の形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の範囲で任意に変更可能である。
【0018】
A.本実施形態
(1)実施形態の構成
図1は、自動演奏機能を備えたピアノ(以下、自動ピアノという)200の構成を説明するための図である。
【0019】
<自動ピアノ200の機械的構成>
自動ピアノ200は、複数の鍵(例えば、88鍵)1と、各鍵1の運動をハンマ2に伝達するアクション機構3と、ハンマ2によって打撃される弦4と、前掲図9に示すソレノイド110、ダイオード120、nチャネルMOSFET130等によって構成されたソレノイドユニット5と、弦4の振動を止めるダンパ6と、コントローラ240による制御の下、ハンマ2の移動を規制するストッパ8(図中矢印方向に移動可能)からなる消音機構とを備えている。そのほかにも、この自動ピアノ200は、従来のピアノに搭載される機構(例えば、ハンマ2の暴れを防止するバックチェック7等)とほぼ同様のものを備えている。
【0020】
<自動ピアノ200の電気的構成>
この自動ピアノ200は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等から構成されるコントローラ240と、磁気ディスク、光ディスク等からなる記録メディアに演奏データを記憶する記憶装置211と、コントローラ240から送出される指令に基づいてPWM信号を生成し、ソレノイドユニット5に供給するPWM信号生成回路250とを具備している。
【0021】
コントローラ240は、ROM等に格納されている各種制御プログラムに基づいて自動ピアノ200の各部を制御するほか、記憶装置211等から供給される演奏データに基づいてPWM信号生成回路250に指令を送出し、各鍵1に対応して設けられている各ソレノイド110の位置制御を行うことで、打弦による機械的な楽音発生制御を行う。
ここで、本実施形態に係る鍵駆動制御装置300は、PWM信号生成回路150の代わりにPWM信号生成回路250を設けた点を除けば、前掲図9に示す鍵駆動制御装置100とほぼ同様の構成である。従って、以下ではPWM信号生成回路250の構成を中心に説明を行う。
【0022】
PWM信号生成回路250は、鍵(例えば、88鍵)1に対応する各ソレノイド110に流すべき平均電流の目標値に応じたデューティー比となるようにパルス幅変調を施した各PWM信号(CH1〜CH88)を生成し、これらを対応する各nチャネルMOSFET130に供給する回路であり、第1PWM信号生成回路260と、第2PWM信号生成回路270と、第3PWM信号生成回路280とによって構成されている。
【0023】
第1PWM信号生成回路260は、パルス幅変調を施した各PWM信号(CH1〜CH32)を生成し、これらを対応するnチャネルMOSFET130−1〜32に供給する。同様に、第2PWM信号生成回路270及び第3PWM信号生成回路280は、それぞれパルス幅変調を施した各PWM信号(CH33〜CH65)及びPWM信号(CH66〜CH88)を生成し、これらを対応するnチャネルMOSFET130−33〜65及びnチャネルMOSFET130−66〜88に供給する。このように、本実施形態では、第1〜第3PWM信号生成回路を利用して88チャンネル分のPWM信号を生成するが、幾つのPWM信号生成回路を利用して88チャンネル分のPWM信号を生成するかは、鍵駆動制御装置300の設計等に応じて適宜変更可能である。
【0024】
以下、図2を参照しながら第1PWM信号生成回路260の構成について説明する。なお、第2PWM信号生成回路270及び第3信号生成回路280については、第1PWM信号生成回路260と制御するチャンネルが異なるものの、制御自体は同様であるため、説明を省略する。
【0025】
図2は、第1PWM信号生成回路260の構成を示す図である。
第1PWM信号生成回路260は、ラッチ回路261−k(k=1〜32)と、9ビットカウンタ262と、演算回路263−k(k=1〜31)と、コンパレータ264−k(k=1〜32)とにより構成されている。なお、ラッチ回路261−k、演算回路263−k、コンパレータ264−kについて、特に区別する必要がない場合には、ラッチ回路261、演算回路263、コンパレータ264という。
【0026】
ラッチ回路261は、コントローラ240から送出される指令に含まれる各ソレノイド110に流すべき平均電流の目標値に応じた駆動指示値(駆動指示値の範囲;「0」〜「511」)をコンパレータ264−kに出力する。詳述すると、コントローラ240は、各ソレノイド110−kに流すべき平均電流の目標値に応じたデューティー比を大きくする場合には、該駆動指示値を大きな値(例えば、「400」等)に設定し、一方該デューティー比を小さくする場合には、該駆動指示値を小さな値(例えば、「100」等)に設定する。
9ビットカウンタ262は、コントローラ240から入力される8MHzのクロックをカウントするカウンタであり、該クロックが入力される毎に、カウント値を「1」ずつインクリメントし、カウント結果(詳細には、「0」〜「511」のカウント値)をコンパレータ264−1及び演算回路263−1に出力する。
【0027】
演算回路263は、9ビットカウンタ262からカウント値が入力される毎に、若しくは前段に設けられた演算回路263から演算値が入力される毎に図3に示す演算処理を実行する。
図3は、演算回路263によって実行される演算処理のフローを示す図であり、図4は、9ビットカウンタ262及び演算回路263から出力されるカウント値及び演算値を示す図である。なお、説明の理解を容易にするために、以下では演算回路263−1による演算処理を例に説明を行う。
【0028】
演算回路263−1は、例えば9ビットカウンタ262からカウント値「0」を受け取ると(ステップS1)、該カウント値「0」から「16」を減算し(ステップS2)、減算結果が正であるか否かを判断する(ステップS3)。ここでは、減算結果が負(「−16」)となるため、演算回路263−1は「NO」と判断し、ステップS5に進む。演算回路263−1は、ステップS5において該減算結果に「512」を加算すると、ステップS4に進み、加算結果「496」を演算値としてコンパレータ264−2及び後段の演算回路263−2に出力し、演算処理を終了する。
【0029】
一方、演算回路263−1は、例えば9ビットカウンタ262からカウント値「50」を受け取ると(ステップS1)、該カウント値「50」から「16」を減算し(ステップS2)、減算結果が正であるか否かを判断する(ステップS3)。ここでは、減算結果が正(「34」)となるため、演算回路263−1は、「YES」と判断し、ステップS4に進む。演算回路263−1は、ステップS4において、減算結果「34」を演算値としてコンパレータ264−2及び後段の演算回路263−2に出力し、演算処理を終了する。
【0030】
各演算回路263は、上記と同様な演算処理を行うことにより、図4に示す演算値(演算値の範囲;「0」〜「511」)を得る。なお、カウント値の代わりに、演算値が入力される演算回路263−2〜32の具体的な動作については、上記とほぼ同様に説明することができるため、割愛する。
【0031】
コンパレータ264は、9ビットカウンタ262から出力されるカウント値若しくは演算回路263から出力される演算値と、ラッチ回路261から出力される駆動指示値とを比較し、比較結果に基づきPWM信号を制御する。
図5は、カウント値若しくは演算値と、PWM信号(CH1〜CH32)との関係を示すタイミングチャートである。なお、図5に示すタイミングチャートは、各ラッチ回路261から駆動指示値「256」が出力された場合を想定する。
【0032】
9ビットカウンタ262のカウント値は、図5(a)に示すように、8MHzのクロックが入力される毎に「0」から「511」まで「1」ずつ単調に増加する。コンパレータ264−1は、9ビットカウンタ262から出力されるカウント値とラッチ回路261−1から出力される駆動指示値「256」とを比較し、当該カウント値が駆動指示値以下である期間(詳述すると、当該カウント値が「0」〜「256」である期間)、PWM信号(CH1)をハイレベルに維持する。nチャネルMOSFET130−1(図9参照)は、該PWM信号(CH1)がハイレベルに立ち上がってから(カウント値;「0」に対応)、再びローレベルに立ち下がるまで(カウント値;「256」に対応)、オン状態を維持し、これにより対応するソレノイド110−1が駆動される。
【0033】
なお、その他のコンパレータ264−2〜33の具体的な動作については、カウント値の代わりに演算値が入力される点を除けば、コンパレータ264−1と同様に説明することができるため、割愛する。
以下、図2等を参照しながらコントローラ240から複数のソレノイド110を同時に駆動すべき指令が送出された場合のPWM信号生成回路250の動作について説明する。なお、説明の理解を容易にするため、以下では第1PWM信号生成回路260を例に説明を行う。
【0034】
(2)実施形態の動作
例えば複数のソレノイド110−1〜32を同時に駆動する場合、コントローラ240は、各ラッチ回路261−1〜32に設定すべき駆動指示値(便宜上、各ラッチ回路に設定する駆動指示値は、全て「256」とする)を含む駆動指令を第1PWM信号生成回路260へ送出する。
各ラッチ回路261−1〜32は、コントローラ240から駆動指示値を受け取ると、これを対応するコンパレータ264−1〜32に出力する。
9ビットカウンタ262は、8MHzのクロックが入力される毎にカウント値を「1」ずつインクリメントし、インクリメント後のカウント値を順次コンパレータ264−1及び演算回路263−1に出力する。この結果、9ビットカウンタ262のカウント値は、8MHzのクロックが入力される毎に「0」から「511」まで「1」ずつ単調に増加する(図5(a)に示す、斜線部参照)。
【0035】
一方、9ビットカウンタ262の後段に設けられた演算回路263−1は、該9ビットカウンタ262からカウント値が入力される毎に、図3に示す演算処理を実行する。この結果、演算回路263−1の演算値は、9ビットカウンタ262からカウント値「16」が入力されたとき(9ビットカウンタ262のカウント値;「16」)、「0」となり、以後「511」まで「1」ずつ単調に増加する(図5(b)に示す、斜線部参照)。
同様に、演算回路263−1の後段に設けられた演算回路263−2は、該演算回路263−1から演算値が入力される毎に、図3に示す演算処理を実行する。この結果、演算回路263−2の演算値は、演算回路263−1から演算値「16」が入力されたとき(9ビットカウンタ262のカウント値;「32」)、「0」となり、以後「511」まで「1」ずつ単調に増加する(図5(c)に示す、斜線部参照)。
【0036】
各演算回路263−kは、上記と同様な処理を実行し、この結果、第1PWM信号生成回路260の最終段に設けられた各演算回路263−31の演算値は、演算回路263−30から演算値「16」が入力されたとき(9ビットカウンタ262のカウント値;「496」)、「0」となり、以後「511」まで「1」ずつ単調に増加する(図5(d)に示す、斜線部参照)。
【0037】
第1PWM信号生成回路260に設けられた各コンパレータ264−1〜32は、9ビットカウンタ262から出力されるカウント値若しくは演算回路263−kから出力される演算値と、ラッチ回路261−kから出力される駆動指示値とを比較し、比較結果に基づきPWM信号を制御する。
【0038】
上述したように、各コンパレータ264−1〜32は、当該カウント値若しくは演算値が駆動指示値以下である期間(詳述すると、当該カウント値若しくは演算値が「0」〜「256」である期間)、PWM信号(CH1〜CH32)をハイレベルに維持する。この結果、図6に示すように、PWM信号(CH1)が立ち上がってから、ずらし時間である2μs経過した後に、PWM信号(CH2)が立ち上がり、さらにPWM信号(CH2)が立ち上がってからずらし時間である2μs経過した後に、PWM信号(CH3)が立ち上がり、・・・、PWM信号(CH31)が立ち上がってからずらし時間である2μs経過した後に、PWM信号(CH32)が立ち上がる。
【0039】
このように、ずらし時間を2μsに設定したのは、各nチャネルMOSFET130のスイッチング状態を切り換えるために必要な通電時間が50〜200nsであり、上記ずらし時間を通電時間以上に設定することで、大きなスパイクノイズ(従来技術の項参照)の発生を抑制することができるからである。なお、以下の説明は、ずらし時間を2μsに設定した場合を想定するが、ずらし時間をどのような値に設定するかは、該通電時間を考慮して任意に変更可能である。
【0040】
さて、各PWM信号(CH1〜CH32)は、上述した2μsの時間間隔で順次立ち上がっていき、PWM信号(CH1)が立ち上がってから62μs(<64μs;PWM信号の周期)経過した後にPWM信号(CH32)が立ち上がる。この結果、各PWM信号(CH1〜CH32)が供給されるnチャネルMOSFET130−1〜32においては、2μsの時間間隔で順次オフ状態からオン状態へ切り換えられ、対応するソレノイド110−1〜32が2μsの時間間隔で順次駆動される。これにより、対応する複数の鍵が目標値に対応した強度で同時に駆動され、複数の音がほとんど同時に発音されることとなるが、この際に第1PWM信号生成回路260に流れる電流は1チャネル分(第2及び第3PWM信号生成回路270、280を同じ周期で使用したとしても、3チャネル分)で済む(図6に示す、スイッチング電流参照)。
【0041】
ここで、各PWM信号(CH1〜CH32)の立ち上がり時間差は、上記のように最大62μsとなるため、各ソレノイド110−1〜32を駆動することによって発生される複数音の立ち上がり時間差は、最大62μsになる。しかしながら、この時間差は人間の耳において識別可能な複数音の立ち上がり時間差(通常、数ms等)に比べて非常に小さい。すなわち、ソレノイド110−1〜32を2μsずつずらして駆動した場合であっても、聴取者には同時に発音されているように聞こえるため、問題は生じない。
【0042】
以上説明したように、本実施形態に係る第1PWM信号生成回路260は、コントローラ240から複数のソレノイド110−1〜32を同時に駆動すべき指令を受け取った場合、対応するnチャネルMOSFET130−1〜32に供給する複数のPWM信号(CH1〜CH32)を同時に立ち上げることなく、2μsの時間間隔で順次立ち上げ、nチャネルMOSFET130−1〜32を2μsの時間間隔で順次オフ状態からオン状態へ切り換えていく。この結果、nチャネルMOSFET130−1〜32に供給する複数のPWM信号(CH1〜CH32)を同時に立ち上げる場合と比較して、nチャネルMOSFET130−1〜32のスイッチング状態を切り換える際に発生するスパイクノイズを小さくすることが可能となる。
【0043】
ここで、各PWM信号(CH1〜CH32)の立ち上がり時間差は、上記のように最大62μsとなるため、各ソレノイド110−1〜32を駆動することによって発生される複数音の立ち上がり時間差は、最大62μsになる。しかしながら、この時間差は人間の耳において識別可能な複数音の立ち上がり時間差(通常、数ms等)に比べて非常に小さい。すなわち、ソレノイド110−1〜32を2μsずつずらして駆動した場合であっても、同時に発音されているように聞こえるため、問題は生じない。なお、本発明は、あくまで複数音を同時に発生させることを目的としている。すなわち、MIDI音源等を用いて複数音を発生させる際、発音タイミングを微妙にずらして生演奏のような表現豊かな演奏を可能にする発明等(例えば、特開平7−244479号公報に開示された発明等)とは、着想等が異なることに留意されたい。
【0044】
また、上記のようにnチャネルMOSFET130−1〜32を2μsの時間間隔でオフ状態からオン状態に切り換え、ソレノイド110−1〜32を駆動するため、nチャネルMOSFET130のスイッチング状態を切り換える際にPWM信号生成回路に流れるスイッチング電流は、1チャネルずつ分散され、スイッチング状態を切り換えるべきnチャネルMOSFET130の数(すなわち、チャネル数)によらず一定に保たれる。一方、PWM信号の生成に必要な電力は、徐々に増大していくため、nチャネルMOSFET130−1〜32を同時にオフ状態からオン状態へ切り換えてソレノイド110−1〜32を駆動する場合と比較して、電圧降下による影響を小さくすることが可能となる。
【0045】
B.変形例
以上この発明の一実施形態について説明したが、上記実施形態はあくまで例示であり、上記実施形態に対しては、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で様々な変形を加えることができる。変形例としては、例えば以下のようなものが考えられる。
【0046】
<変形例1>
図7(a)は、本実施形態に係る第1PWM信号生成回路260の概略構成を示す図であり、図7(b)は、変形例1に係る第1PWM信号生成回路360の概略構成を示す図である。なお、図7においては、説明の理解を容易にするために、各第1PWM信号生成回路を構成する9ビットカウンタ及び演算回路のみを図示し、他の構成要素(コンパレータ等)は省略している。
【0047】
上述した本実施形態では、図7(a)に示すように31個の演算回路263−1〜31を直列に接続して第1PWM信号生成回路260を形成した場合について説明を行った。しかしながら、このように多数の演算回路263を直列に接続した場合には、演算による遅延時間が無視できない程度に大きくなり、また後段の演算回路263に入力される信号波形が大きく乱れてしまう等の問題が生じる。
そこで、変形例1では、図7(b)に示すように直列に接続する演算回路の個数を最大4個に抑えて第1PWM信号生成回路360を形成することで、上記問題を解消する。
【0048】
図7(b)に示すように、第1PWM信号生成回路360には、演算回路363−1〜7が設けられている。なお、各演算回路363−k(k=1〜7)は、それぞれ前掲図2に示す演算回路263−4*k(k=1〜7)の代わりに設けられた演算回路である。
演算回路363−1には、演算回路263−5〜7が直列に接続され、演算回路363−2には、演算回路263−9〜11が直列に接続され、・・・、演算回路363−7には、演算回路263−29〜31が直列に接続され、各演算回路363−1〜7にはそれぞれ9ビットカウンタ262のカウント値が入力される。
【0049】
各演算回路363−k(k=1〜7)は、9ビットカウンタ262のカウント値を受け取ると、それぞれカウント値から「64*k(k=1〜7)」を減算する処理を実行する。具体的には、演算回路363−1は、9ビットカウンタ262のカウント値を受け取ると、前掲図3に示すステップS2の代わりに、カウント値から「64」を減算するステップを実行し、同様に、演算回路363−2は、9ビットカウンタ262のカウント値を受け取ると、ステップS2の代わりに、カウント値から「128」を減算するステップを実行し、・・・、演算回路363−7は、9ビットカウンタ262のカウント値を受け取ると、ステップS2の代わりに、カウント値から「448」を減算するステップを実行する。なお、各演算回路363−1〜7が実行する他のステップ(例えば、ステップS3等)については、上述した本実施形態と同様に説明することができるため、割愛する。
【0050】
各演算回路363−1〜7がこのような処理を実行することにより、前掲図4に示す演算値と同様の演算値を得ることができ、これにより前掲図6に示すPWM信号(CH1〜CH32)と同じPWM信号(CH1〜CH32)を得ることができる。以上説明したように、直列に接続する演算回路の個数を最大4個に抑えて第1PWM信号生成回路360を形成することも可能である。なお、直列に接続する演算回路の個数を最大何個に設定するか等(例えば、直列に接続する演算回路の個数を不均一に設定する等)は、PWM信号生成回路の設計等に応じて任意に変更可能である。
【0051】
<変形例2>
図8は、変形例2に係る第1PWM生成信号回路460の構成を示す図である。第1PWM生成信号回路460は、前掲図2に示す演算回路263−k(k=1〜31)の代わりに遅延回路463−k(k=1〜31)を設けた構成となっている。その他の構成は、図2に示す第1PWM信号生成回路260と同様であるため、対応する部分には同一符号を付し、説明を省略する。
【0052】
各遅延回路463は、それぞれ16個の遅延器を直列接続することによって構成されている。遅延回路463−1は、9ビットカウンタ262からカウント値「16」を受け取ると、最終段の遅延器(図示略)に格納されているカウント値「0」をコンパレータ264−2及び遅延回路463−2に出力し、遅延回路463−2は、遅延回路463−1からカウント値「16」を受け取ると、最終段の遅延器(図示略)に格納されているカウント値「0」をコンパレータ264−3及び遅延回路463−3に出力し、・・・、遅延回路463−31は、遅延回路463−30からカウント値「16」を受け取ると、最終段の遅延器(図示略)に格納されているカウント値「0」をコンパレータ264−32に出力する。
【0053】
各遅延回路463−1〜31がこのような処理を実行することにより、各遅延回路463−1〜31から出力されるカウント値は、それぞれ前掲図4に示す各演算回路264−1〜31から出力される演算値と同様となり、これにより前掲図6に示すPWM信号(CH1〜CH32)と同じPWM信号(CH1〜CH32)を得ることができる。以上説明したように、演算回路263の代わりに遅延回路463を設けて第1PWM信号生成回路460を構成することも可能である。
【0054】
上述した本実施形態では、各PWM信号(CH1〜CH32)が2μsの時間間隔で順次立ち上がっていく場合について説明したが、この時間間隔をどのように設定するかは、PWM信号生成回路250の設計等に応じて任意に変更可能である。また、スイッチング素子のスイッチング状態を切り換えるために必要な時間や時間間隔は、必ずしも均一である必要はなく、不均一に設定することも可能である。また、各PWM信号(CH1〜CH32)の立ち上がり時間差は、最大62μsになるように設定したが、この立ち上がり時間差の最大値をどのような値に設定するかは、PWM信号生成回路250の設計等に応じて任意に変更可能である。
【0055】
また、スイッチング素子として、トランジスタを利用した場合には、スイッチング状態を切り換えるために必要な通電時間が10数μs程度であるため、各チャネルについて10数μs以上の時間をずらすようにすれば良い。また、本実施形態では、全てのチャネル(32チャネル)を制御したが、例えば5つ程度のチャネルを制御してずらし時間を確保するようにしても良い。また、本実施形態では、自動ピアノ200に設けられた全てのソレノイド110を同時に駆動する場合について説明したが、必ずしも全てのソレノイド110を同時に駆動する場合に限定する趣旨ではない。すなわち、本発明は、複数のソレノイドのうち、同時に少なくとも2つ以上のソレノイドを駆動する場合であれば、どのような場合にも適用可能である。また、上述した本実施形態では、1チャネル毎に2μsのずらし時間を設定したが、2チャネル毎、4チャネル毎等、数チャネル毎に該ずらし時間を設定しても良い。また、2チャネル毎にずらした後、4チャネル毎にずらす等、ずらすチャネルの数を適宜変更するようにしても良い。
【0056】
また、上述した本実施形態では、PWM信号生成回路250から供給されるPWM信号に応じてスイッチング状態を切り換えるスイッチ手段として、nチャネルMOSFET130を例示したが、寄生容量を有するスイッチング素子であれば、どのようなスイッチング素子にも適用可能である。また、本実施形態では、9ビットカウンタ262を例示したが、何ビットカウンタを用いるかは、PWM信号生成回路の設計等に応じて適宜変更可能である。
【0057】
また、上述した本実施形態では、各鍵1を突き上げ駆動するアクチュエータとして、ソレノイド110を例示したが、供給される電源電圧に応じて各鍵1を突き上げ駆動するものであれば、どのようなものにも適用可能である。また、ソレノイドの駆動対象として、該鍵1のほか、例えば自動ピアノ200のペダル(図示略)等にも適用可能である。
【0058】
また、上述した本実施形態では、自動ピアノ200を例に説明したが、オルガン、チェンバロ等、複数のアクチュエータを用いて自動演奏が可能なあらゆる鍵盤楽器に適用可能である。なお、本発明は、鍵盤楽器に限らず、例えば複数のアクチュエータを用いて複数の部材を同時に駆動することが可能な電子楽器等、あらゆる電子機器に適用可能である。
【0059】
また、上述した自動ピアノ200に係る諸機能(例えば、PWM信号生成回路250に係る機能等)をソフトウェアによって実現することも可能である。具体的には、記録媒体(例えば、CD−ROM等)から自動ピアノ200に演算処理(図3等参照)に係るプログラムをインストールする、あるいは該ソフトウェアを備えたサーバから種々のネットワーク(例えば、インターネット等)を介して自動ピアノ200にインストールする。このように、上述した諸機能をソフトウェアによって実現することも可能である。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数のアクチュエータを同時に駆動する場合において、大きなスパイクノイズの発生や電圧降下による影響を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態における自動ピアノの構成を示す図である。
【図2】 同実施形態に係る第1PWM信号生成回路の構成を示す図である。
【図3】 同実施形態に係る演算処理のフローを示す図である。
【図4】 同実施形態に係る9ビットカウンタ及び演算回路から出力されるカウント値及び演算値を示す図である。
【図5】 同実施形態に係るカウント値若しくは演算値と、PWM信号との関係を示すタイミングチャートである。
【図6】 同実施形態に係るPWM信号のタイミングチャートを示す図である。
【図7】 変形例1に係る第1PWM信号生成回路を説明するための図である。
【図8】 変形例2に係る第1PWM信号生成回路を説明するための図である。
【図9】 鍵駆動制御装置の構成を示す図である。
【図10】 PWM信号のタイミングチャートを示す図である。
【符号の説明】
110・・・ソレノイド、130・・・nチャネルMOSFET、200・・・自動ピアノ、211・・・記憶装置、240・・・コントローラ、250・・・PWM信号生成回路、260、360、460・・・第1PWM信号生成回路、270・・・第2PWM信号生成回路、280・・・第3PWM信号生成回路、300・・・鍵駆動制御装置、261・・・ラッチ回路、262・・・9ビットカウンタ、263、363・・・演算回路、264・・・コンパレータ、463・・・遅延回路。

Claims (6)

  1. 鍵盤楽器の鍵毎に設けられた鍵駆動用の複数のアクチュエータのそれぞれに対応して設けられ、供給される駆動信号に応じてオン/オフ状態を切り換える複数のスイッチ手段と、
    前記複数のアクチュエータのうち、同時に2つ以上のアクチュエータの駆動状態を少なくともオフからオンに変化させるべき指令が入力された場合、当該指令に応じて駆動状態を変化させるべきアクチュエータに対応して設けられた各スイッチ手段に対し、スイッチング状態をオフ状態からオン状態に切り換えるタイミングを当該スイッチング状態の切り換えに要する時間分だけ前記各スイッチ手段毎にずらした前記駆動信号を生成して供給するスイッチング制御手段と
    を具備することをアクチュエータ駆動制御装置。
  2. 前記駆動信号は、パルス幅変調された駆動信号であり、
    前記スイッチング制御手段は、前記複数のアクチュエータのうち、同時に2つ以上のアクチュエータを駆動すべき指令が入力された場合、当該指令に応じて駆動すべきアクチュエータに対応して設けられた各スイッチ手段に対し、スイッチング状態をオフ状態からオン状態に切り換えるタイミングを当該スイッチング状態の切り換えに要する時間分だけ前記各スイッチ手段毎にずらした前記駆動信号を生成して供給することを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ駆動制御装置。
  3. 鍵盤楽器の各鍵に対応して設けられ、供給される電源電圧に応じて対応する鍵を突き上げ駆動する複数のアクチュエータと、
    複数のアクチュエータのそれぞれに対応して設けられ、供給される駆動信号に応じてオン/オフ状態を切り換えることにより、対応するアクチュエータに対する電源電圧の供給を制御する複数のスイッチ手段と、
    前記複数のアクチュエータのうち、同時に2つ以上のアクチュエータの駆動状態を少なくともオフからオンに変化させるべき指令が入力された場合、当該指令に応じて駆動状態を変化させるべきアクチュエータに対応して設けられた各スイッチ手段に対し、スイッチング状態をオフ状態からオン状態に切り換えるタイミングを当該スイッチング状態の切り換えに要する時間分だけ前記各スイッチ手段毎にずらした前記駆動信号を生成して供給するスイッチング制御手段と
    を具備することを特徴とする鍵盤楽器の鍵駆動制御装置。
  4. 鍵盤楽器の鍵毎に設けられた鍵駆動用の複数のアクチュエータのそれぞれに対応して設けられた各スイッチ手段に対し、駆動信号を供給して当該スイッチ手段のオン/オフ状態を切り換えることにより、各アクチュエータの駆動を制御するアクチュエータ駆動制御装置であって、
    前記複数のアクチュエータのうち、同時に2つ以上のアクチュエータの駆動状態を少なくともオフからオンに変化させるべき指令が入力された場合、当該指令に応じて駆動状態を変化させるべきアクチュエータに対応して設けられた各スイッチ手段に対し、スイッチング状態をオフ状態からオン状態に切り換えるタイミングを当該スイッチング状態の切り換えに要する時間分だけ前記各スイッチ手段毎にずらした前記駆動信号を生成して供給するスイッチング制御手段を具備することを特徴とするアクチュエータ駆動制御装置。
  5. 鍵盤楽器の鍵毎に設けられた鍵駆動用の複数のアクチュエータのそれぞれに対応して設けられた各スイッチ手段に対し、駆動信号を供給して当該スイッチ手段のオン/オフ状態を切り換えることにより、各アクチュエータの駆動を制御するアクチュエータ駆動制御方法であって、
    前記複数のアクチュエータのうち、同時に2つ以上のアクチュエータの駆動状態を少なくともオフからオンに変化させるべき指令が入力された場合、当該指令に応じて駆動状態を変化させるべきアクチュエータに対応して設けられた各スイッチ手段に対し、スイッチング状態をオフ状態からオン状態に切り換えるタイミングを当該スイッチング状態の切り換えに要する時間分だけ前記各スイッチ手段毎にずらした前記駆動信号を生成して供給することを特徴とするアクチュエータ駆動制御方法。
  6. 鍵盤楽器の鍵毎に設けられた鍵駆動用の複数のアクチュエータのそれぞれに対応して設けられた各スイッチ手段に対し、駆動信号を供給して当該スイッチ手段のオン/オフ状態を切り換えることにより、各アクチュエータの駆動を制御するアクチュエータ駆動制御装置のコンピュータに、
    前記複数のアクチュエータのうち、同時に2つ以上のアクチュエータの駆動状態を少なくともオフからオンに変化させるべき指令が入力された場合、当該指令に応じて駆動状態を変化させるべきアクチュエータに対応して設けられた各スイッチ手段に対し、スイッチング状態をオフ状態からオン状態に切り換えるタイミングを当該スイッチング状態の切り換えに要する時間分だけ前記各スイッチ手段毎にずらした前記駆動信号を生成して供給する機能を実現させることを特徴とするアクチュエータ駆動制御プログラム。
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