JP3791753B2 - ノイズ吸収装置用ケースおよびノイズ吸収装置 - Google Patents

ノイズ吸収装置用ケースおよびノイズ吸収装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ノイズ吸収装置及びノイズ吸収装置用ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のノイズ吸収装置としては、様々なタイプのものが提案され、実用に供されている。よく知られたノイズ吸収装置の1つは、絶縁樹脂を用い、磁性コアをケーブル上にモールドしてある。しかし、このノイズ吸収装置は、ユーザ側でもモールディング処理をする必要がある。このモールディング処理は面倒でコストがかかる。したがって、ユーザにとっては、使いにくい。
【0003】
半割りコアを用い、半割りコアを保持ケース内に収納したノイズ吸収装置であって、保持ケースを構成する2つのケースを、ヒンジによって結合すると共に、相互結合手段によって固定したノイズ吸収装置は、例えば、USP.4,825,185号、USP.4,885,559号に開示されている。ヒンジ及び相互結合手段は、保持ケースの外周表面において、互いに対向するように配置されている。そして、相互結合手段により、一対のケースを掛け止めたときの弾力性を利用して、2つの半割りコアを密着させ、実質的に閉じた環状磁路を形成させる。
【0004】
しかし、上述したノイズ吸収装置では、一対のケースを掛け止めたとき、ヒンジ部及び相互結合手段のぞれぞれに、それ自体の弾力性が加わる。このため、例えば、長期使用により、ヒンジ部及び相互結合手段に機械的強度の劣化、または部分的もしくは全体的破断を生じてしまうことがある。
【0005】
また、ノイズ吸収装置は、2つの半割りコアを用いているので、ヒンジ部及び相互結合手段の機械的強度が劣化すると、半割りコア間にギャップが発生し、ノイズ吸収特性が劣化する。
【0006】
更に、ヒンジ部及び相互結合手段が、ケースの径方向の外周面に配置されているので、相互結合手段の突出部分を収納するのに、余分な実装スペースが必要になる。これは、ケーブルを配置するスペースが狭い場合には不利である。
【0007】
更に別の従来技術として、実開平6ー60117号公報には、ケーブル線を巻回した筒状コアを挟むように、互いに独立する2つのケース部材を組み合わせるノイズ吸収装置が開示されている。ノイズ吸収装置が搭載されるケーブルは、筒状磁性コアを貫通し、筒状磁性コアの周りに一旦巻回された後、更に、筒状磁性コアを貫通する。2つのケース部材の一方は凹部を有し、他方は凹部と対向する凸部を有する。2つのケース部材は、凸部を凹部に噛み合わせることによって、結合される。
【0008】
この従来技術の場合、筒状コアを2つのケースで挟み込んだ完成品として、ユーザに供給されるので、ユーザ側では、組み立てられた2つのケースを互いに分離し、筒状コアを取り出し、筒状コアにケーブルを巻回し、その後、再び、2つのケースを組み立てなければならない。このため、ユーザ側の取り扱いが極めて煩わしくなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、ヒンジ部及び相互結合手段の負担を軽減し得るノイズ吸収装置用ケース及びノイズ吸収装置を提供することである。
【0010】
本発明のもう一つの課題は、小型で、ケーブルに装着したときの実装スペースを小さくできるノイズ吸収装置用ケース及びノイズ吸収装置を提供することである。
【0011】
本発明の更にもう1つの課題は、組立が容易で、ユーザ側において、ケーブルに容易に装着し得るノイズ吸収装置用ケース及びノイズ吸収装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために、本発明は、2つの態様に係るノイズ吸収装置用ケース及びノイズ吸収装置を開示する。
【0013】
<第1の態様>
第1の態様に係るケースは、第1のケース部材と、第2のケース部材と、相互結合手段と、ヒンジ部とを含む。
【0014】
前記第1のケース部材は、2つの互いに対向する両側を有し、第1のケーブル案内部と、第2のケーブル案内部と、第1のコア収納部とを含む。前記第1のケーブル案内部は前記両側の一方側に備えられ、前記第2のケーブル案内部は、前記両側の他方側に備えられている。前記第1のコア収納部は、前記第1及び第2のケーブル案内部の間に備えられている。
【0015】
前記第2のケース部材は、2つの互いに対向する両側を有し、第3のケーブル案内部と、第4のケーブル案内部と、第2のコア収納部とを含む。前記第3のケーブル案内部は前記第2のケース部材の前記両側の一方側に備えられ、前記第4のケーブル案内部は、前記第2のケース部材の前記両側の他方側に備えられる。前記第2のコア収納部は前記第3及び第4のケーブル案内部の間に備えられている。
【0016】
前記相互結合手段は、前記第1のケース部材および前記第2のケース部材を掛け止めるものであり、前記ヒンジ部は、前記第1のケース部材における前記両側の一方側と、前記第2のケース部材における前記両側の一方側とを接続する。
【0017】
第1の態様に係るケースでは、第1のケース部材及び第2のケース部材のそれぞれは、内部にコア収納部を有する。この構造によれば、第1のケース部材のコア収納部に、コアの片側半分を収納し、第2のケース部材のコア収納部に、コアの他の片側半分を収納し、第1のケース部材と第2のケース部材とを閉じ合わせることにより、コア全体を保持することができる。したがって、本発明に係るケースは、コアと共に用いてノイズ吸収装置を構成することができる。
【0018】
本発明に係るノイズ吸収装置は、電子機器のケーブルに装着され、ケーブルを、ケーブル案内部によって形成された開口部及び磁性コアを通って導くことにより、電子機器内部に発生したノイズ、または、外部で発生したノイズを吸収する。また、ケーブルを、第1及び第4のケーブル案内部によって形成される開口部、第2及び第3のケーブル案内部によって形成される開口部、及び、コアのケーブル挿通路を通って導くので、ケーブル挿入処理が容易である。
【0019】
しかも、ケーブルを磁性コアに通した後、ケースが相互結合手段によって組み合わされるので、樹脂モールドを必要とすることなく、ユーザにおいて、ノイズ吸収装置を、ケーブルに容易に装着することができるようになる。
【0020】
更に、第1のケース部材と第2のケース部材とを閉じ合わせた場合、ヒンジ部がケーブル方向に一致する長さ方向に突出する。したがって、本発明に係るノイズ吸収装置の外形寸法は、従来のノイズ吸収装置の外形寸法よりも小さくなる。ケーブルの案内方向で見たケースの長さが、ヒンジ部が突出する分だけ増大するが、ケーブルは、ケースの長さ方向に伸びているので、その増大分は問題にならない。
【0021】
<第2の態様>
第2の態様に係るケースは、第1のケース部材と、第2のケース部材と、第1の相互結合手段と、第2の相互結合手段とを含む。
【0022】
前記第1のケース部材は、2つの互いに対向する両側を有しており、第1のケーブル案内部と、第2のケーブル案内部と、第1のコア収納部とを含む。前記第1のケーブル案内部は前記両側の一方側に備えられ、前記第2のケーブル案内部は、前記両側の他方側に備えられている。前記第1のコア収納部は、前記第1及び第2のケーブル案内部の間に備えられている。前記第2のケース部材は、2つの互いに対向する両側と、第3のケーブル案内部と、第4のケーブル案内部と、第2のコア収納部とを含む。前記第3のケーブル案内部は前記第2のケース部材の前記両側の一方側に備えられ、前記第4のケーブル案内部は、前記第2のケース部材の前記両側の他方側に備えられている。前記第2のコア収納部は前記第3及び第4のケーブル案内部の間に備えられている。
【0023】
前記第1の相互結合手段及び前記第2の相互結合手段は、前記第1のケース部材及び前記第2のケース部材を固定する。前記第1の相互結合手段は、前記第1のケース部材および前記第2のケース部材を中間開口位置に掛け止め、前記第2の相互結合手段は、前記第1のケース部材および前記第2のケース部材を閉じた状態で掛け止める。
【0024】
上記構造によれば、第1及び第2のケース部材が中間位置または閉じた状態に掛け止められた場合、第1及び第4のケーブル収納部が互いに対向し、開口部を形成する。同様に、第1及び第2のケース部材が中間位置または閉じた状態に掛け止められた場合、第2及び第3のケーブル案内部が互いに対向し、もう1つの開口部を形成する。
【0025】
第1のケース部材及び第2のケース部材のそれぞれは、内部にコア収納部を有する。この構造によれば、第1のケース部材のコア収納部に、コアの片側半分を収納し、第2のケース部材のコア収納部に、コアの片側半分を収納し、第1のケース部材及び第2のケース部材を閉じることによって、コアの全体をケース内に収納することができる。こうして得られたノイズ吸収装置は、電子機器のケーブルに装着され、電子機器内部に発生したノイズ、または、外部で発生したノイズを吸収する。
【0026】
第2の態様に係るケースでは、第1の相互結合手段により、第1のケース部材及び第2のケース部材を中間位置に掛け止めるから、第1のケース部材及び第2のケース部材の両側には、ケーブルを挿通可能な開口が発生する。この中間掛止状態で、ノイズ吸収装置を販売することができる。このため、ケーブルへ装着する際、ユーザーは、購入したときの状態のまま、ノイズ吸収装置にケーブルを挿通させることができる。
【0027】
また、第2の相互結合手段により、第1のケース部材及び第2のケース部材を閉じた状態に掛け止めるから、ユーザーは、第1の相互結合手段による中間掛止状態から僅かな変位角度で、ケーブルに対してノイズ吸収装置を確実に固定できる。したがって、第2の態様に係るノイズ吸収装置の場合、ケーブルに対する装着作業を、迅速、かつ、容易に実行できる。
【0028】
本発明の他の特徴及びそれによる作用効果は、添付図面を参照し、更に詳しく説明する。添付図面は単なる一例を示すに過ぎない。
【0029】
【発明の実施の形態】
図1〜9は本発明に係るケースを示す図で、第1及び第2の態様を含んでいるる。即ち、ヒンジ部、並びに、第1及び第2の相互結合手段を有するケースが図示されている。第1のケース部材21は、半割り筒状であって、内部に第1のコア収納部210を有する。第1のコア収納部210は1つの開口端を有する。第2のケース部材22も、半割り筒状であって、内部に第2のコア収納部220を有する。第2のコア収納部220は1つの開口部を有する。第1のケース部材21の開口端及び第2のケース部材22の開口端は、閉じられたとき、互いに向き合う。
【0030】
第1のケーブル案内部211及び第2のケーブル案内部212は、第1のケース部材21の長さ方向で見て、互いに反対側に備えられている。第3のケーブル案内部221及び第4のケーブル案内部222は、第2のケース部材22の長さ方向で見て、互いに反対側に備えられている。ケースを閉じると、第1のケーブル案内部211及び第4のケーブル案内部222が互いに対面し、第2のケーブル案内部212及び第3のケーブル案内部221が互いに対面し、それによって、ケースの対向する両側に開口部が形成される。
【0031】
第1のケース部材21は、第1のコア収納部210の開口端に4個の凸部213を備える。凸部213のそれぞれは、磁性コアを保持するためのものである。凸部213の個数は任意であるが、凸部213により、磁性コアを、少なくとも対角位置において保持することが望ましい。凸部213は、第1のコア収納部210の内部における磁性コアの収納予測位置において、第1のケース部材21に備えられる。筒状磁性コアが第2のコア収納部220に収納される場合、凸部213が第2のケース部材22の第2のコア収納部220における開口端に備えられることは自明であり、また、半割り状コアが用いられた場合、凸部213が第1のコア収納部210及び第2のコア収納部220の両者の開口端に備えられることも自明である。
【0032】
図において、第2のケース部材22の第4のケーブル案内部222は、複数のケーブル押さえ部223を有する。このケーブル押さえ部223は、ケーブルにノイズ吸収装置を装着した後、ノイズ吸収装置がケーブルの長さ方向に移動するのを阻止する役割を果たす。図示されたケーブル押さえ部223は、1つの例に過ぎない。ケーブル押さえ部223は、これ以外にも、例えば、第4のケーブル案内部222に鋸歯状に備えられたもの、第4のケーブル案内部222の曲率を変えたもの等、様々な形状を取り得る。
【0033】
ケーブル押さえ部223は、一個であってもよいし、複数であってもよい。また、ケーブル押さえ部223は、第1のケーブル案内部211または第4のケーブル案内部222の何れか一方、もしくは、両者に設けてもよい。
【0034】
ケースの別の実施例として、第1のケース部材21の一端側であって、第2のケーブル案内部212が設けられている側と、第2のケース部材22の一端側であって、第4のケーブル案内部222が設けられている側とを接続してもよい。この場合も、ケーブル押さえ部223は、一個であってもよいし、複数であってもよい。更に、ケーブル押さえ部223は、第1のケーブル案内部211または第3のケーブル案内部221の何れか一方、もしくは、両者に設けてもよい。
【0035】
図では、ヒンジ部23は第2のケーブル案内部212及び第3のケーブル案内部221の両側に備えられ、第1のケース部材21の一端側と、第2のケース部材22の一端側とを、開閉可能に接続している。ヒンジ部23は、第1のケース部材21及び第2のケース部材22と同体であり、その厚み選定によって可撓性が付与されている。第1のケース部材21、第2のケース部材22及びヒンジ部23は、プラスチック等の材料によって構成される。
【0036】
更に、第1のケース部材21と第2のケース部材22とを閉じ合わせた場合、ヒンジ部23がケーブル方向に突出する。したがって、本発明に係るノイズ吸収装置の外径は、従来のノイズ吸収装置の外径よりも小さくなる。ケーブルの案内方向で見たケースの長さが、ヒンジ部23が突出する分だけ増大するが、ケーブル案内方向の両側にはケーブルが延びているので、その増大分は問題にならない。
【0037】
更に、第1のケース部材21は、一端側に、複数(2個)の第1のフック31と、複数(2個)の第1の孔32とを備える。第1の孔32のそれぞれは、第1のケーブル案内部211の両側に備えられ、第1のフック31のそれぞれは、第1の孔32の外側に備えられる。
【0038】
同様に、第2のケース部材22は、一端側に、複数(2個)の第2のフック41と、複数(2個)の第2の孔42とを備える。第2のフック41のそれぞれは、第4のケーブル案内部222の両側であって、第1の孔32に対応する位置に備えられ、第2の孔42のそれぞれは、第2のフック41の外側であって、第1のフック31に対応する位置に備えられる。
【0039】
図3、4を参照すると、第1の孔32は、挿入口の隙間寸法G11が内部の隙間寸法G12よりも小さい。第2のフック41は、先端に突出片410を有する。突出片410は、その幅寸法W1が第1の孔32の隙間寸法G11よりも大きく、隙間寸法G12と略同じである。突出片410−410間の間隔G31は、第1の孔32−32間の間隔G32よりも僅かに狭く設定されている。
【0040】
第2の孔42は、挿入口の隙間寸法G21が出口の隙間寸法G22よりも小さい。第1のフック31は、先端に突出片310を有する。突出片310は、その幅寸法W2が第2の孔42の隙間寸法G21よりも大きく、隙間寸法G22と略同じである。
【0041】
図6、7は中間掛止状態を示す正面図、図8、9は最終掛止状態を示す正面図である。第1及び第2の相互結合手段は、ヒンジ部23が備えられている側とは反対側に備えられ、第1のケース部材21及び第2のケース部材22を掛け止める。
【0042】
図6〜図9を参照し、第2の態様に含まれる第1の相互結合手段と、第2の相互結合手段とについて説明する。
【0043】
第1の相互結合手段は、図6、7に示すように、第1のケース部材21及び第2のケース部材22を中間位置に掛け止める。第1の相互結合手段は、第2のケース部材22の内側にある第2のフック41と、第1のケース部材21の内側にある第1の孔32とによって構成される。
【0044】
図3、4に図示したように、第2のフック41は、突出片410の幅寸法W1が、第1の孔32の挿入口の隙間寸法G11よりも大きい。ところが、第2のフック41は、プラスチック等の材質で構成され、弾力性、可撓性を有する。したがって、第2のフック41を第1の孔32に挿入する場合、第1の孔32の隙間寸法G11が、突出片410の幅寸法W1より小さいにもかかわらず、突出片410の弾力性及び可撓性を利用して、突出片410に撓みを生じさせ、突出片410を第1の孔32の内部に押し込み、第1の孔32に突出片410を掛け止めることができる。
【0045】
突出片410が第1の孔32に掛け止められた後は、突出片410には、原形に復帰しようとする復元力が働く。突出片410が原形に復帰したとき、第1の孔32の隙間寸法G11が突出片410の幅寸法W1よりも小さいので、突出片410が第1の孔32から外れることはない。
【0046】
ヒンジ部23は、弾力性及び可撓性を有するから、ヒンジ部23で連結された第1のケース部材21及び第2のケース部材22には、互いに開いた状態に戻ろうとする復元力が働く。しかも、突出片410−410間の間隔G31は、第1の孔32−32間の間隔G32よりも僅かに狭く設定されているので(図3、4参照)、突出片410は、第1の孔32の内壁面から圧接された状態にあり、摩擦力を受ける。この2つの力によって、第2のフック41の突出片410は、第1の孔32の内部に向かう移動を阻止される。
【0047】
第2の相互結合手段は、図8、9に示すように、第1のケース部材21及び第2のケース部材22を閉じた状態で掛け止める。第2の相互結合手段は、第1のケース部材21の内側に設けた第1のフック31と第2のケース部材22の内側に設けた第2の孔42との組み合わせによって構成される。
【0048】
上述したように、第1のフック31は、突出片310の幅寸法W2が、第2の孔42の隙間寸法G21よりも大きい。ところが、第1のフック31は、プラスチック等の材質で構成され、弾力性、可撓性を有する。したがって、第1のフック31を第2の孔42に挿入する場合、第2の孔42の隙間寸法G21が、突出片310の幅寸法W2より小さいにもかかわらず、突出片310の可撓性を利用して、突出片310に撓みを生じさせ、突出片310を第2の孔42の内部に押し込み、第2の孔42に突出片310を掛け止めることができる。
【0049】
突出片310は、第2の孔42に掛け止められた後は、自己の弾力性により原形に復帰する。突出片310が原形に復帰したとき、第2の孔42の隙間寸法G21が突出片310の幅寸法W2よりも小さいので、突出片310が第2の孔42から外れることはない。このため、第1のケース部材21及び第2のケース部材22は、閉じた状態を維持する。
【0050】
図10〜13は第1及び第2の態様に係る本発明のノイズ吸収装置を図示している。即ち、ヒンジ部、並びに、第1及び第2の相互結合手段を有するケースが図示されている。このノイズ吸収装置は、磁性コア1と図1〜9を参照して詳説したケースと組み合わせて構成される。磁性コア1はケーブル挿通路10を有し、第1のケース部材21の第1のコア収納部210に設置される。磁性コア1としては、例えば、フェライト磁性材料、金属磁性材料、複合磁性材料等の各種の磁性材料を用いることができる。複合磁性材料としては、フェライト粉または金属磁性粉と、合成樹脂とを混合した複合材料の例を挙げることができる。これらの磁性材料は、吸収しようとするノイズの周波数成分に応じて、適宜選択使用することができる。
【0051】
磁性コア1は、その外周面に、長さ方向に沿って延びる一対の凹溝11、12を備える(図13参照)。第1のコア収納部210に備えられた凸部213のそれぞれは、磁性コア1の凹溝11、12に掛け止められる。この構造によれば、磁性コア1を第1のケース部材21の第1のコア収納部210に挿入する際、凸部213のそれぞれが自己の弾力性、可撓性等で曲って、磁性コア1を第1のコア収納部210内に導く。そして、磁性コア1が第1のコア収納部210に完全に配置されると、凸部213は自己の弾力性により復元し、凹部11、12に掛け止められる。したがって、磁性コア1は、第1のコア収納部210の内部に安定に保持され、その回転揺動及び脱落が確実に阻止される。
【0052】
上述したように、第1のケース部材21及び第2のケース部材22のそれぞれは、半割り筒状であって、内部に第1及び第2のコア収納部210、220を有する。磁性コア1は、第1のケース部材21の第1のコア収納部210に設置される。このように、磁性コア1の下側半分は第1のケース部材21に収納されているから、第1のケース部材21と第2のケース部材22とを閉じ合わせることによって、磁性コア1の上側半分は第2のケース部材22に収納される。
【0053】
本発明に係るノイズ吸収装置において、筒状の磁性コア1を用いた場合、分割コアが抱えていた様々な問題から開放される。したがって、低コストで、経済性に優れたノイズ吸収装置が得られる。
【0054】
こうして得られたノイズ吸収装置は、電子機器のケーブルに装着され、電子機器内部に発生したノイズ、または、外部で発生し、ケーブルを通して電子機器へ伝播するノイズを吸収するために用いられる。
【0055】
図14〜図18は図10〜13を参照して説明したノイズ吸収装置のケーブルへの装着プロセスを示す図である。本発明に係るノイズ吸収装置において、第1の相互結合手段により、第1のケース部材21及び第2のケース部材22を中間位置に掛け止める。この構造によれば、例えば、第1のケース部材21と第2のケース部材22とを上下反転させた場合でも、磁性コア1は、第1のケース部材21と第2のケース部材22とによって安定に保持されるので、この状態で、製品として出荷し、販売することができる。
【0056】
しかも、ケーブル案内部間に、ケーブル6を挿通させ得る開口部が発生するので、購入したときの状態のまま、ノイズ吸収装置にケーブル6を挿通させることができる。
【0057】
図15を参照すると、中間掛止位置では、第4のケーブル案内部222のケーブル押さえ部223は、磁性コア1のケーブル挿通路10の外側にある。したがって、ノイズ吸収装置に対するケーブル6の挿通が、ケーブル押さえ部223によって妨げられることはない。
【0058】
図16を参照すると、第1のケース部材21は、第1のコア収納部210の軸方向の長さ寸法L1が、磁性コア1の長さ寸法L3と略同じ寸法に設定されている。この構造によれば、磁性コア1が第1のコア収納部210の内部において軸方向に移動して、第1のコア収納部210の内壁面に衝突する不良、いわゆるオルゴール不良の発生を防止できる。
【0059】
次に、第2のケース部材22は、第2のコア収納部220の軸方向の長さ寸法L2が、第1のコア収納部210の軸方向の長さ寸法L1より長い。長さ寸法L1と長さ寸法L2との寸法差は、第1のケース部材21に対して第2のケース部材22を回転させる際、第2のケース部材22がコアに衝突して、その回転移動を妨げることがないように定められる。実施例では、寸法差ΔLは、約1mmである。
【0060】
図17、18を参照すると、本発明に係るノイズ吸収装置は、第2の相互結合手段がヒンジ部23と対向する位置に備えられ、第1のケース部材21及び第2のケース部材22を閉じた状態で掛け止める。この構造によれば、ユーザーは、第1の相互結合手段による掛け止め状態から僅かな変位角度で、ケーブル6に対してノイズ吸収装置を確実に固定できる。本実施例では、この変位角度は、約20〜40°程度である。
【0061】
第4のケーブル案内部222のケーブル押さえ部223がケーブル6に食い込み、ケーブル6の長さ方向に沿って移動するのが阻止される。したがって、ケーブル6に対してノイズ吸収装置を確実に固定できる。
【0062】
また、第1のケース部材21は、ケーブル案内部211、212を有し、第2のケース部材22は、ケーブル案内部221、222を有するから、ケーブル案内部(212、221)、(211、222)のそれぞれによって形成される開口部を通って、ケーブル6を案内しながら、ケーブル挿通作業を実行することができる。このため、ケーブル挿通作業が容易になる。
【0063】
更に、樹脂でモールドする必要がなく、ケーブル6を挿通した後に、第1のケース部材21及び第2のケース部材22を互いに掛け止めればよいので、ユーザでの使用が容易になる。
【0064】
更に、第1のケース部材21及び第2のケース部材22のそれぞれは、一方側がヒンジ部23で互いに連結される。ヒンジ部23は、第2のケーブル案内部212及び第3のケーブル案内部221のそれぞれの両側に備えられ、第1のケース部材21の一端側と、第2のケース部材22の一端側とを開閉可能に連結する。ケースの他方側が相互結合手段(31、42)、(32、41)によって掛け止められる。第1のケース部材21及び第2のケース部材22によって支持される磁性コア1は、筒状であるから、ヒンジ部23及び相互結合手段は磁性コア1の保持が主な機能となる。この点、一対の半割コアを、ケースの弾力性を利用して密着させる従来技術とは著しく異なる。本発明のこの構造によれば、ヒンジ部23及び相互結合手段(31、42)、(32、41)に加わる負担を著しく軽減できる。
【0065】
更に、第1のケース部材21と第2のケース部材22とを閉じ合わせた場合、ヒンジ部23がケーブルの引き出し方向に突出する。したがって、本発明に係るノイズ吸収装置の外径は、従来のノイズ吸収装置の外径よりも小さくなる。ケーブルの案内方向で見たケースの長さが、ヒンジ部23が突出する分だけ増大するが、ケーブル案内方向の両側にはケーブルが延びているので、その増大分は問題にならない。
【0066】
しかも、この構造によれば、ケース外面から、ヒンジ部23及び相互結合手段(31、42)、(32、41)に起因する突出がなくなる。したがって、ケーブル6に対する一体感が格段に向上する。
【0067】
図19、20は本発明に係るケースの更に別の実施例を示す図で、図19は中間掛止位置を示し、図20は最終掛止状態を示す。図において、先に示された図面に現れた構成部分と、同一の構成部分には、同一の参照符号を付してある。
【0068】
第2のケース部材22に備えられた第2のフック41の突出片410が、第1のケース部材21に設けられた第1の孔32の内部にある突起に掛け止められると共に、第1のケース部材21に備えられた第1のフック31の突出片410が、第2のケース部材22に設けられた第2の孔42の内壁面に、自己の弾力性によって圧接する。第1のフック31の突出片310が、第2の孔42の内壁面に圧接することによって生じる弾力は、第2のフック41の突出片410を、第1の孔32の内部にある突起に掛け止める力を増大させる。このため、第1のケース部材21及び第2のケース部材22は、中間位置で確実に掛け止められる。
【0069】
図21は先に図示された本発明に係るノイズ吸収装置の使用状態を示す斜視図である。本発明に係るノイズ吸収装置は、ケーブル6に装着され、ケーブル6の両端には、コネクタ71、72が取り付けられている。ケーブル6は、コネクタ71、72を介して、電子機器(図示しない)に接続される。
【0070】
図22〜25は本発明に係る第1の態様のノイズ吸収装置を示している。即ち、ノイズ吸収装置は、ヒンジ部を有するケースを備える。第1のケース部材21は、半割筒状に形成されていて、一端を開口させた第1のコア収納部210を有する。第2のケース部材22も、半割り筒状に形成されていて、一端を開口させた第2のコア収納部220を有する。第1のケース部材21の開口端及び第2のケース部材22の開口端は、ケースを閉じたとき、互いに向き合う。
【0071】
第1のケーブル案内部211及び第2のケーブル案内部212は第1のケース部材21の長さ方向において相対向する両側に備えられ、第3のケーブル案内部221及び第4のケーブル案内部222は第2のケース部材22の長さ方向において相対向する両側に備えられている。ケースを閉じたとき、第1のケーブル案内部211と第4のケーブル案内部222が対向し、第2のケーブル案内部212と第3のケーブル案内部221が対向し、それによって、対向する両側に開口部が形成される。第1のケース部材21及び第2のケース部材22は、ヒンジ部23により結合されている。
【0072】
図において、第2のケース部材22の第4のケーブル案内部222は、複数のケーブル押さえ部223を有しており、このケーブル押さえ部により、ノイズ吸収装置が、ケーブルへの装着後に、ケーブルに沿って動くことがなくなる。図示されたケーブル押さえ部223は、1つの例に過ぎない。ケーブル押さえ部223は、これ以外にも、例えば、第4のケーブル案内部222に鋸歯状に備えられたもの、第4のケーブル案内部222の曲率を変えたもの等、様々な形状を取り得る。ケーブル押さえ部223は、一個であってもよいし、複数であってもよい。また、ケーブル押さえ部223は、第1のケーブル案内部211または第4のケーブル案内部222の何れか一方、もしくは、両者に設けてもよい。
【0073】
ケースの別の実施例として、第1のケース部材21の一端側であって、第2のケーブル案内部212が設けられている側と、第2のケース部材22の一端側であって、第4のケーブル案内部222が設けられている側とを接続してもよい。この場合も、ケーブル押さえ部223は、一個であってもよいし、複数であってもよい。更に、ケーブル押さえ部223は、第1のケーブル案内部211または第3のケーブル案内部221の何れか一方、もしくは、両者に設けてもよい。
【0074】
図では、ヒンジ部23は第2のケーブル案内部212及び第3のケーブル案内部221の両側に備えられ、第1のケース部材21の一端側と、第2のケース部材22の一端側とを、開閉可能に接続している。ヒンジ部23は、第1のケース部材21及び第2のケース部材22と同体であり、その厚み選定によって可撓性が付与されている。第1のケース部材21、第2のケース部材22及びヒンジ部23は、プラスチック等の材料によって構成される。
【0075】
この実施例は、ノイズ吸収装置用ケースに備えられる相互結合手段が1つである点で、先に述べた各実施例と相違する。ノイズ吸収装置に備えられる相互結合手段は、フック31と、孔42とによって構成される。フック31は第1のケース部材21に設けられ、孔42は第2のケース部材22に設けられている。
【0076】
この実施例の場合は、中間掛け止めができない点を除けば、図1〜21を参照して説明した実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0077】
図26、27は本発明に係る第2の態様のノイズ吸収装置を示している。即ち、第1及び第2の相互結合手段を有するケースを備えたノイズ吸収装置である。この実施例では、第1のケース部材21及び第2のケース部材22は互いに分離されていて、ヒンジ部は持たない。第1のケース部材21は、半割筒状に形成されていて、一端を開口させた第1のコア収納部210を有する。第2のケース部材22も、半割り筒状に形成されていて、一端を開口させた第2のコア収納部220を有する。第1のケース部材21の開口端及び第2のケース部材22の開口端は、ケースを閉じたとき、互いに向き合う。このノイズ吸収装置のケースには、第1の相互結合手段及び第2の相互結合手段が含まれている。
【0078】
第1のケーブル案内部211及び第2のケーブル案内部212は第1のケース部材21の相対向する両側に備えられ、第3のケーブル案内部221及び第4のケーブル案内部222は第2のケース部材22の相対向する両側に備えられている。ケースを閉じたとき、第1のケーブル案内部211と第4のケーブル案内部222が対向し、第2のケーブル案内部212と第3のケーブル案内部221が対向し、それによって、対向する両側に開口部が形成される。
【0079】
第1のケース部材21は、第1のフック31と、第1の孔32と、第3のフック51と、第3の孔52とを備える。第1の孔32は、それぞれ、第1のケーブル案内部211の両側に備えられ、第1のフック31は、それぞれ、第1の孔32の外側に備えられている。第3のフック51は、それぞれ、第2のケーブル案内部212の両側に備えられ、第3の孔52は、それぞれ、第3のフック51の外側に備えられている。
【0080】
第1のコア収納部210は開口面に複数の凸部213を備え、凸部213により分割コア101を保持する。凸部213の個数は任意であるが、凸部213により、分割コア101を対角位置において保持することが望ましい。
【0081】
第2のケース部材22は、第4の孔62と、第4のフック61と、第2のフック41と、第2の孔42を備える。第4の孔62は、それぞれ、第3のケーブル案内部221の両側に備えられ、第4のフック61は、それぞれ、第4の孔62の外側に備えられている。第2のフック41は、それぞれ、第4のケーブル案内部222の両側に備えられ、第2の孔42は、それぞれ、第2のフック41の外側に備えられている。
【0082】
第2のコア収納部220は開口面に4個の凸部213を備え、凸部213により分割コア102を保持する。凸部213の個数は任意であるが、凸部213により、分割コア102を対角位置において保持することが望ましい。
【0083】
図において、第2のケース部材22の第4のケーブル案内部222は、複数のケーブル押さえ部223を有しており、このケーブル押さえ部により、ノイズ吸収装置が、ケーブルへの装着後に、ケーブルに沿って動くことがなくなる。図示されたケーブル押さえ部223は、1つの例に過ぎない。ケーブル押さえ部223は、これ以外にも、例えば、第4のケーブル案内部222に鋸歯状に備えられたもの、第4のケーブル案内部222の曲率を変えたもの等、様々な形状を取り得る。ケーブル押さえ部223は、一個であってもよいし、複数であってもよい。また、ケーブル押さえ部223は、第1のケーブル案内部211または第4のケーブル案内部222の何れか一方、もしくは、両者に設けてもよい。
【0084】
実施例では、第2のフック41、第1の孔32、第4のフック61及び第3の孔52の組み合わせによって第1の相互結合手段を構成し、第1のフック31、第2の孔42、第3のフック51及び第4の孔62により第2の相互結合手段を構成する。
【0085】
実施例において、第1のケース部材21及び第2のケース部材22は全く同一の構造になるものであって、第1のケース部材21における第1のフック31、第1の孔32、第3のフック51及び第3の孔52が、第2のケース部材22における第4のフック61、第4の孔62、第2のフック41及び第2の孔42に対応している。
【0086】
次に、図28を参照して、図26、27に示したケースの組立方法を説明する。第1のケース部材21及び第2のケース部材22は、互いに対称的に配置され、矢印F1で示すように、組み合わされる。図28の対称的配置により、第1のケース部材21における第1のフック31、及び、第3のフック51が第2のケース部材22における第2の孔42、及び、第4の孔62に向き合い、第2のケース部材22における第2のフック41、及び、第4のフック61が、第1のケース部材21における第1の孔32、及び、第3の孔52に向き合う。
【0087】
図29、30を参照すると、第1のケース部材21及び第2のケース部材22が中間位置に掛け止められている。図示するように、中間掛止位置では、第1のフック31が第2の孔42に挿入され、第2のフック41が第1の孔32に挿入され、第3のフック51が第4の孔62に挿入され、第4のフック61が第3の孔52に挿入される。
【0088】
突出片410は、その先端部が、第1の孔32の内面に突出する掛止部に掛け止められる。図示されていないが、同様に、突出片510は、その先端部が、第4の孔62の内面に突出する掛止部に掛け止められる。
【0089】
突出片310の外周面は第2の孔42の内面に圧接する。図示されていないが、同様に、突出片610の外周面が、第3の孔52の内面に圧接する。その圧接力が、第2のフック41、第4のフック61の掛止力を補強する。これにより、第1のケース部材21及び第2のケース部材22は中間位置に安定に保持される。この中間位置では、第1のケース部材21及び第2のケース部材22の軸方向の両側に、ケーブルを挿通可能な開口領域が発生するので、ユーザーは、購入したときの状態のまま、ノイズ吸収装置にケーブルを挿通させることができる。
【0090】
次に、図31、32を参照すると、第1のケース部材21及び第2のケース部材22が最終位置に掛け止められている。図示するように、最終掛止位置では、第1のケース部材21に設けた第1のフック31が、第2のケース部材22に設けた第2の孔42の内部に挿入され、その先端部の突出片310が、第2の孔42の内面に突出する掛止部に掛け止められ、第2の相互結合手段が構成される。図示されていないが、同様に、第3のフック51が、第4の孔62の内部に挿入され、その先端部の突出片510が、第4の孔62の内面に突出する掛止部に掛け止められ、第2の相互結合手段が構成される。ユーザーは、第1の相互結合手段による中間掛止位置から僅かな変位角度で、ケーブルに対してノイズ吸収装置を確実に固定できる。したがって、第2の態様に係るノイズ吸収装置の場合、ユーザ側において、ケーブルに対する装着作業を、迅速、かつ、容易に実行できる。
【0091】
図は、分割コアを採用したノイズ吸収装置を示しているが、単一のコアを用いることもでき、そのような場合には、第2のケース部材22の凸部213は必要でない。
【0092】
図33〜図41は本発明に係るフラットケーブル用ノイズ吸収装置であって、第1の態様に係るノイズ吸収装置を示している。即ち、ヒンジ部を有するケースを備えたノイズ吸収装置である。第1のケース部材21は、1つの開口端を有する第1のコア収納部210を備える。第2のケース部材22は、1つの開口端を有する第2のコア収納部220を備える。
【0093】
第1のケーブル案内部211及び第2のケーブル案内部212は第1のケース部材21の相対する両側に備えられている。第3のケーブル案内部221及び第4のケーブル案内部222は第2のケース部材22の相対する両側に備えられている。ケースを閉じたとき、第1のケーブル案内部211及び第4のケーブル案内部222が互いに対向し、第2のケーブル案内部212と第3のケーブル案内部221が互いに対向し、ケースの相対する両側に開口部が形成される。
【0094】
ヒンジ部23は第1のケース部材21と第2のケース部材22とを開閉可能に結合するものであって、ケースの相対する両側のうち、第2のケーブル案内部212及び第3のケーブル案内部221が備えられている一方側において、第2のケーブル案内部212及び第3のケーブル案内部221の両側に配置されている。
【0095】
ヒンジ部23は、第1のケース部材21及び第2のケース部材22と同体であり、その厚み選定によって可撓性が付与されている。第1のケース部材21、第2のケース部材22及びヒンジ部23は、プラスチック等の材料によって構成される。
【0096】
更に、第1のケース部材21と第2のケース部材22とを閉じ合わせた場合、ヒンジ部23がケーブル方向に突出する。したがって、本発明に係るノイズ吸収装置の外径は、従来のノイズ吸収装置の外径よりも小さくなる。フラットケーブルの案内方向で見たケースの長さが、ヒンジ部23が突出する分だけ増大するが、ケーブル案内方向の両側には、フラットケーブルが延びているので、その増大分は問題にならない。
【0097】
第1のケース部材21は、フック31を備え、第2のケース部材22は孔42を有する。前記第1のケース部材21のフック31と、第2のケース部材22の孔42により、本発明に係るノイズ吸収装置の相互結合手段が構成される。この相互結合手段は、上述したように、第1のケース部材21及び第2のケース部材22を掛け止めるものである。
【0098】
分割コア101、102は、第1のケース部材21と第2のケース部材22の凸部213によって保持されるものであって、第1のコア収納部210、220の四角形状に対応する四角形の形状を有する。分割コア101、102は、それぞれ、凹部103、104を有しており、第1のケース部材21及び第2のケース部材22が、上述した相互結合手段によって掛け止められた場合、これらの凹部103、104が向き合い、分割コア101、102の間にフラットケーブルを通すギャップが形成される。
【0099】
第1のケース部材21及び第2のケース部材22を掛け止める前に、フラットケーブルを、分割コア101、102の間に挿入する。そして、ノイズ吸収装置を所定位置に位置決めし、フック31及び孔42を含む相互結合手段によって、第1のケース部材21と第2のケース部材22とを掛け止める。
【0100】
図は、分割コア101、102を採用したノイズ吸収装置を示しているが、単一のコアを用いることもでき、そのような場合には、第2のケース部材22の凸部213は必要でない。
【0101】
図42は本発明に係る第1及び第2の態様のフラットケーブル用ノイズ吸収装置を、ケーブル7上に搭載した状態を示す図である。
【0102】
図43〜51は本発明に係る第1及び第2の態様のフラットケーブル用ノイズ吸収装置を示す図である。即ち、ヒンジ部、並びに、第1及び第2の相互結合手段を有するケースを用いたノイズ吸収装置である。
第1のケース部材21は第1のコア収納部210を有すると共に、開口面に凸部213を有する。凸部213は第1のコア収納部210の内部に、分割コア101を保持するために備えられている。
【0103】
第2のケース部材22は、内部に第2のコア収納部220を有すると共に、開口面に凸部213を有する。凸部213は第2のコア収納部220の内部に、分割コア102を保持するために備えられている。
【0104】
ヒンジ部23は第1のケース部材21と第2のケース部材22とを開閉可能に結合するものであって、ケースの相対する両側のうち、第2のケーブル案内部212及び第3のケーブル案内部221が備えられている一方側において、第2のケーブル案内部212及び第3のケーブル案内部221の両側に配置されている。
【0105】
第1のケース部材21及び第2のケース部材22は、一方側が、ヒンジ部23によって接続されている。ヒンジ部23は、第1及び第2のケース部材21、22の一部として、一体的に形成されており、厚みを適切に選択することにより、所定の弾性を示すように形成されている。第1のケース部材21、第2のケース部材22及びヒンジ部23は、全て、プラスチック等の材料によって構成されている。
【0106】
更に、第1のケース部材21と第2のケース部材22とを閉じ合わせた場合、ヒンジ部23がケーブル方向に突出する。したがって、本発明に係るノイズ吸収装置の外径は、従来のノイズ吸収装置の外径よりも小さくなる。ケーブルの案内方向で見たケースの長さが、ヒンジ部23が突出する分だけ増大するが、ケーブル案内方向の両側にはフラットケーブルが延びているので、その増大分は問題にならない。
【0107】
第1のケース部材21は、一端側に、フック31と、第1の孔32とを備え、第2のケース部材22は、一端側に、第2のフック41と、第2の孔42とを備える。第2のケース部材22のフック41と、第1のケース部材21の孔32が第1の相互結合手段を構成し、第1のケース部材21のフック31と、第2のケース部材22の孔42が第1の相互結合手段を構成する。
【0108】
分割コア101、102は、第1のケース部材21と第2のケース部材22の凸部213によって保持されるものであって、第1のコア収納部210、220の四角形状に対応する四角形の形状を有する。分割コア101、102は、それぞれ、凹部103、104を有しており、第1のケース部材21及び第2のケース部材22が、上述した相互結合手段によって掛け止められた場合、これらの凹部103、104が向き合い、分割コア101、102の間にフラットケーブルを通すギャップが形成される(図51参照)。
【0109】
第1のケース部材21及び第2のケース部材22を掛け止める前、フラットケーブルを、分割コア101、102の間に挿入する。
【0110】
ここで、図48〜51を参照して、第1及び第2の相互結合手段について説明する。図48、49は中間掛止状態にある図43のノイズ吸収装置を示し、図50、51は最終掛止状態にある図43のノイズ吸収装置を示している。
【0111】
第1の相互結合手段は、第1及び第2のケース部材21、22を中間掛止状態にするために用いられる。より詳しくは、第1の相互結合手段は、第2のケース部材22のフック41と、第1のケース部材21の孔32との組み合わせによって構成される。
【0112】
第2の相互結合手段は、第1及び第2のケース部材21、22を最終掛止状態にするために用いられる。より詳しくは、第2の相互結合手段は、第1ケース部材21のフック31と、第2のケース部材22の孔42との組み合わせによって構成される。
【0113】
第1及び第2の相互結合手段については、図1〜21を参照して、既に詳細に説明したので、これ以上の説明は省略する。図は、分割コアを採用したノイズ吸収装置を示しているが、単一のコアを用いることもでき、そのような場合には、第2のケース部材22の凸部213は必要でない。
【0114】
図52〜57は本発明に係るノイズ吸収装置の第2の態様の更に別の実施例を示している。即ち、第1及び第2の相互結合手段を有するケースを用いたノイズ吸収装置である。第1のケース部材21は、内部に第1のコア収納部210を有すると共に、開口面に凸部213を有する。第2のケース部材22は、内部に第2のコア収納部220を有すると共に、開口面に凸部213を有する。凸部213は第2のコア収納部220の内部に、分割コア102を保持するために備えられている。
【0115】
第1のケース部材21は、一端側に、第1のフック31と、第3のフック51と、第1の孔32と、第3の孔52を備え、第2のケース部材22は、一端側に、第2のフック41と、第4のフック61と、第2の孔42と、第4の孔62を備える。
【0116】
前記第2のフック41、第1の孔32、第4のフック61及び前記第3の孔52が第1の相互結合手段を構成する。また、前記第1のフック31、第2の孔42、第3のフック51及び第4の孔62が第2の相互結合手段を構成する。
【0117】
分割コア101、102は、第1のケース部材21と第2のケース部材22の凸部213によって保持されるものであって、第1のコア収納部210、220の四角形状に対応する四角形の形状を有する。分割コア101、102は、それぞれ、凹部103、104を有しており、第1のケース部材21及び第2のケース部材22が、上述した相互結合手段によって掛け止められた場合、これらの凹部103、104が向き合い、分割コア101、102の間にフラットケーブルを通すギャップが形成される(図57参照)。
【0118】
第1のケース部材21及び第2のケース部材22を掛け止める前、フラットケーブルを、分割コア101、102の間に挿入する。
【0119】
ここで、図54〜57を参照して、第1及び第2の相互結合手段について説明する。図54、55は中間掛止状態にある図52のノイズ吸収装置を示し、図56、57は最終掛止状態にある図52のノイズ吸収装置を示している。図54、55に示されたノイズ吸収装置は、第1の相互結合手段によって中間位置に掛け止められた状態にある。図示するように、第2のケース部材22の第2のフック41が、第1のケース部材21の第1の孔32と対となって組み合わされる。図示はされていないけれども、第1のケース部材21の第3のフック51が第2のケース部材22の第4の孔62と対となって組み合わされる。
【0120】
次に、図56、57に示すノイズ吸収装置は、第2の相互結合手段によって固定された最終掛止状態にある。図示するように、第1のケース部材21の第1のフック31が、第2のケース部材22の第2の孔42と対となって組み合わされる。図示はされていないけれども、第2のケース部材22の第4のフック61が第1のケース部材21の第3の孔52と対となって組み合わされる。
【0121】
第1及び第2の相互結合手段については、既に詳細に説明したので、これ以上の説明は省略する。図は、分割コアを採用したノイズ吸収装置を示しているが、単一のコアを用いることもでき、そのような場合には、第2のケース部材22の凸部213は必要でない。
【0122】
図58は本発明に係るケースの更に別の実施例を示している。この実施例では、第1のケース部材21及び第2のケース部材22は、6角形に形成されている。ノイズ吸収装置としては、第1のケース部材21、第2のケース部材22、第1の相互結合手段及び第2の相互結合手段を含む。
【0123】
図59は本発明に係るケースの更に別の実施例を示している。この実施例では、第1のケース部材21及び第2のケース部材22は、8角形に形成されている。ノイズ吸収装置としては、第1のケース部材21、第2のケース部材22、第1の相互結合手段及び第2の相互結合手段を含む。
【0124】
図1、図10、図43を参照すると、第1のケース部材21及び第2のケース部材22は、二重相互結合手段により掛け止められる。フックや孔の個数に関する別の例として、第1のケース部材21に、第1のフック31を1つ、第1の孔32を1つ設け、第2のケース部材22に、第2のフック41を1つ、第2の孔42を1つ設けてもよい。このケースは、第2のフック41を第1の孔32に挿入すると、中間掛止状態となる。更に、このケースは、第1のケース部材21と第2のケース部材22とを押し合わせると、最終掛止状態となる。かかる構造によれば、フックの数が半分に減ることにより、ケースの製造に必要な材料の量が減少するので、より経済性に優れたケース及びノイズ吸収装置を提供することができる。
【0125】
図26、図52を参照すると、第1のケース部材21及び第2のケース部材22は、二重相互結合手段により掛け止められる。フックや孔の個数に関する別の例として、第1のケース部材21に、第1のフック31を1つ、第3のフック51を1つ、第1の孔32を1つ、第3の孔52を1つ設け、第2のケース部材22に、第2のフック41を1つ、第4のフック61を1つ、第2の孔42を1つ、第4の孔62を1つ設けてもよい。このケースは、第3のフック51を第4の孔62に挿入するとともに、第2のフック41を第1の孔32に挿入すると、中間掛止状態となる。更に、このケースは、第1のケース部材21と第2のケース部材22とを押し合わせると、最終掛止状態となる。かかる構造によれば、フックの数が半分に減ることにより、ケースの製造に必要な材料の量が減少するので、より経済性に優れたケース及びノイズ吸収装置を提供することができる。
【0126】
図示はされていないが、第2の態様に係るケース及びノイズ吸収装置の場合、第1及び第2の相互結合手段を含めばよく、ヒンジ部23は、必ずしも図示されたような状態で配置される必要はない。ヒンジ部は従来技術に開示されてような構造、即ち、ヒンジ部がケースの外周面に配置されているような構造であってもよい。
【0127】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、次のような効果が得られる。
(a)ヒンジ部及び相互結合手段の負担を軽減し得るノイズ吸収装置用ケース及びノイズ吸収装置を提供することができる。
(b)小型で、ケーブルに装着したときの実装スペースを小さくできるノイズ吸収装置用ケース及びノイズ吸収装置を提供することができる。
(c)組立が容易で、ユーザ側において、ケーブルに容易に装着し得るノイズ吸収装置用ケース及びノイズ吸収装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るケースの開いた状態を示す平面図である。
【図2】図1に示したケースの正面図である。
【図3】図1の3−3線に沿った拡大断面図である。
【図4】図1の4−4線に沿った拡大断面図である。
【図5】図1の5−5線に沿った拡大断面図である。
【図6】図1に示したケースが中間掛止状態を示す正面図である。
【図7】図6の7−7線に沿った拡大断面図である。
【図8】図1に示したケースを閉じた最終掛止状態を示す正面図である。
【図9】図8の9−9線に沿った拡大断面図である。
【図10】本発明に係るノイズ吸収装置の開いた状態を示す平面図である。
【図11】図10に示したノイズ吸収装置の正面図である。
【図12】図10の12−12線に沿った拡大断面図である。
【図13】図10の13−13線に沿った拡大断面図である。
【図14】図10のノイズ吸収装置について、ケーブル上の中間掛止状態を示す正面図である。
【図15】図14の15ー15線に沿った拡大断面図である。
【図16】図15の16ー16線に沿った拡大断面図である。
【図17】図10に示されたノイズ吸収装置について、ケーブル上での最終掛止状態を示す正面図である。
【図18】図17の18ー18線に沿った拡大断面図である。
【図19】中間掛止状態にあるケースの別の実施例を示す拡大断面図である。
【図20】図19に示したケースの最終掛止状態を示す拡大断面図である。
【図21】本発明に係るノイズ吸収装置の使用状態を示す斜視図である。
【図22】ノイズ吸収装置の別の実施例の開いた状態を示す平面図である。
【図23】図22に図示したノイズ吸収装置の正面図である。
【図24】図22の24−24線に沿った拡大断面図である。
【図25】図22の25ー25線に沿った拡大断面図である。
【図26】ノイズ吸収装置の別の実施例の開いた状態を示す平面図である。
【図27】図26に示したノイズ吸収装置の正面図である。
【図28】図26に示したノイズ吸収装置の組立方法を示す図である。
【図29】図26に示したノイズ吸収装置の中間掛止状態を示す正面図である。
【図30】図29の30ー30線に沿った拡大断面図である。
【図31】図26に示したノイズ吸収装置の最終掛止状態を示す正面図である。
【図32】図31の32ー32線に沿ったノイズ吸収装置の拡大断面図である。
【図33】ノイズ吸収装置の更に別の実施例の開いた状態を示す平面図である。
【図34】図33のノイズ吸収装置の正面図である。
【図35】図33の35ー35線に沿ったノイズ吸収装置の拡大断面図である。
【図36】図33の36ー36線に沿ったノイズ吸収装置の拡大断面図である。
【図37】図33の37ー37線に沿ったノイズ吸収装置の拡大断面図である。
【図38】図33に示したノイズ吸収装置の中間掛止状態における正面図である。
【図39】図38の39ー39線に沿ったノイズ吸収装置の拡大断面図である。
【図40】図33に示したノイズ吸収装置の最終掛止状態を示す正面図である。
【図41】図40の41ー41線に沿ったノイズ吸収装置の拡大断面図である。
【図42】図33に図示したノイズ吸収装置について、その使用状態を示す斜視図である。
【図43】ノイズ吸収装置の更に別の実施例の開いた状態を示す平面図である。
【図44】図43に示したノイズ吸収装置の正面図である。
【図45】図43の45ー45線に沿ったノイズ吸収装置の拡大断面図である。
【図46】図43の46ー46線に沿ったノイズ吸収装置の拡大断面図である。
【図47】図43の47ー47線に沿ったノイズ吸収装置の拡大断面図である。
【図48】図43に示したノイズ吸収装置の中間掛止状態を示す正面図である。
【図49】図48の49ー49線に沿ったノイズ吸収装置の拡大断面図である。
【図50】図43に示したノイズ吸収装置の最終掛止状態を示す正面図である。
【図51】図50の51ー51線に沿ったノイズ吸収装置の拡大断面図である。
【図52】ノイズ吸収装置の更に別の実施例であって、開いた状態を示す平面図である。
【図53】図52に示したノイズ吸収装置の正面図である。
【図54】図52に示したノイズ吸収装置の中間掛止状態を示す正面図である。
【図55】図52の55ー55線に沿ったノイズ吸収装置の拡大断面図である。
【図56】図52に示したノイズ吸収装置の最終掛止状態を示す正面図である。
【図57】図56の57ー57線に沿ったノイズ吸収装置の拡大断面図である。
【図58】ケースの更に別の実施例であって、中間掛止状態を示す拡大断面図である。
【図59】図58に示したケースの中間掛止状態を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
21 第1のケース部材
22 第2のケース部材
23 ヒンジ部
210 第1のコア収納部
211 第1のケーブル案内部
212 第2のケーブル案内部
220 第2のコア収納部
221 第3のケーブル案内部
222 第4のケーブル案内部

Claims (15)

  1. 第1のケース部材と、第2のケース部材と、相互結合手段と、ヒンジ部とを含むノイズ吸収装置用のケースであって、
    前記第1のケース部材は、2つの互いに対向する両側と、第1のケーブル案内部と、第2のケーブル案内部と、第1のコア収納部とを含み、前記第1のケーブル案内部は前記両側の一方側に備えられ、前記第2のケーブル案内部は、前記両側の他方側に備えられ、前記第1のコア収納部は、前記第1及び第2のケーブル案内部の間に備えられており、
    前記第2のケース部材は、2つの互いに対向する両側と、第3のケーブル案内部と、第4のケーブル案内部と、第2のコア収納部とを含み、前記第3のケーブル案内部は前記第2のケース部材の前記両側の一方側に備えられ、前記第4のケーブル案内部は、前記第2のケース部材の前記両側の他方側に備えられ、前記第2のコア収納部は前記第3及び第4のケーブル案内部の間に備えられており、
    前記相互結合手段は、前記第1のケース部材および前記第2のケース部材を掛け止めるものであり、
    前記ヒンジ部は、前記第1のケース部材の、前記第1のケーブル案内部または前記第2のケーブル案内部のある側と、前記第2のケース部材の、前記第3のケーブル案内部または前記第4のケーブル案内部のある側とを接続する
    ケース。
  2. 請求項1に記載されたケースであって、
    前記ヒンジ部は、前記第1のケース部材の前記第2のケーブル案内部のある側と、前記第2のケース部材の前記第3のケーブル案内部のある側とを接続している
    ケース。
  3. 請求項2に記載されたケースであって、
    少なくとも、前記第1のケーブル案内部または前記第4のケーブル案内部の一方は、少なくとも1つのケーブル押さえ部を備える
    ケース。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載されたケースであって、
    前記第2のコア収納部の長さ寸法は、前記第1のコア収納部の長さ寸法より長い
    ケース。
  5. 第1のケース部材と、第2のケース部材と、第1の相互結合手段と、第2の相互結合手段とを含むノイズ吸収装置用のケースであって、
    前記第1のケース部材は、2つの互いに対向する両側と、第1のケーブル案内部と、第2のケーブル案内部と、第1のコア収納部とを含み、前記第1のケーブル案内部は前記両側の一方側に備えられ、前記第2のケーブル案内部は、前記両側の他方側に備えられ、前記第1のコア収納部は、前記第1及び第2のケーブル案内部の間に備えられており、
    前記第1のケース部材は、更に、2つのフックと、2つの孔とを有しており、前記第1のケース部材の前記2つの孔は、それぞれ、前記第1のケーブル案内部の両側に備えられており、前記第1のケース部材の前記2つのフックは、それぞれ、前記第1のケース部材に備えられた前記2つの孔の両側に備えられており、
    前記第2のケース部材は、2つの互いに対向する両側と、第3のケーブル案内部と、第4のケーブル案内部と、第2のコア収納部とを含み、前記第3のケーブル案内部は前記第2のケース部材の前記両側の一方側に備えられ、前記第4のケーブル案内部は、前記第2のケース部材の前記両側の他方側に備えられ、前記第2のコア収納部は前記第3及び第4のケーブル案内部の間に備えられており、
    前記第2のケース部材は、更に、2つのフックと、2つの孔とを有しており、前記第2のケース部材の前記2つのフックは、それぞれ、前記第4のケーブル案内部の両側に備えられており、前記第2のケース部材の前記2つの孔は、それぞれ、前記第2のケース部材に備えられた前記2つのフックの両側に備えられており、
    前記第1の相互結合手段及び前記第2の相互結合手段は、前記第1のケース部材及び前記第2のケース部材を固定するものであり、
    前記第1の相互結合手段は、前記第1のケース部材および前記第2のケース部材を中間開口位置に掛け止め、
    前記第2の相互結合手段は、前記第1のケース部材および前記第2のケース部材を閉じた状態で掛け止める
    ケース。
  6. 第1のケース部材と、第2のケース部材と、第1の相互結合手段と、第2の相互結合手段と、ヒンジ部とを含むノイズ吸収装置用のケースであって、
    前記第1のケース部材は、2つの互いに対向する両側と、第1のケーブル案内部と、第2のケーブル案内部と、第1のコア収納部とを含み、前記第1のケーブル案内部は前記両側の一方側に備えられ、前記第2のケーブル案内部は、前記両側の他方側に備えられ、前記第1のコア収納部は、前記第1及び第2のケーブル案内部の間に備えられており、
    前記第2のケース部材は、2つの互いに対向する両側と、第3のケーブル案内部と、第4のケーブル案内部と、第2のコア収納部とを含み、前記第3のケーブル案内部は前記第2のケース部材の前記両側の一方側に備えられ、前記第4のケーブル案内部は、前記第2のケース部材の前記両側の他方側に備えられ、前記第2のコア収納部は前記第3及び第4のケーブル案内部の間に備えられており、
    前記第1の相互結合手段及び前記第2の相互結合手段は、前記第1のケース部材及び前記第2のケース部材を固定するものであり、
    前記第1の相互結合手段は、前記第1のケース部材および前記第2のケース部材を中間開口位置に掛け止め、
    前記第2の相互結合手段は、前記第1のケース部材および前記第2のケース部材を閉じた状態で掛け止め、
    前記ヒンジ部は、前記第1のケース部材の、前記第1のケーブル案内部または前記第2のケーブル案内部のある側と、前記第2のケース部材の、前記第3のケーブル案内部または前記第4のケーブル案内部のある側とを接続する
    ケース。
  7. 請求項5または請求項6に記載されたケースであって、
    前記第1の相互結合手段は、前記第2のケース部材の前記フックと、前記第1のケース部材の前記孔との組み合わせによって構成されており、
    前記第2の相互結合手段は、前記第1のケース部材の前記フックと、前記第2のケース部材の前記孔との組み合わせによって構成される
    ケース。
  8. 請求項7に記載されたケースであって、
    前記第1のケース部材の前記フックは、先端に突出片を有し、前記第1のケース部材の前記フックの前記突出片は、前記第2のケース部材の前記孔に掛け止められ、
    前記第2のケース部材の前記フックは、先端に突出片を有し、前記第2のケース部材の前記フックの前記突出片は、前記第1のケース部材の前記孔に掛け止められる
    ケース。
  9. 請求項5に記載されたケースであって、
    前記第1のケース部材の前記2つのフックは、先端に突出片を有し、前記第1のケース部材の前記2つのフックの前記突出片は、前記第2のケース部材の前記2つの孔にそれぞれ掛け止められ、
    前記第2のケース部材の前記2つのフックは、先端に突出片を有し、前記第2のケース部材の前記2つのフックの前記突出片は、前記第1のケース部材の前記2つの孔にそれぞれ掛け止められる
    ケース。
  10. 請求項5に記載されたケースであって、
    更にヒンジ部を含んでおり、前記ヒンジ部は、前記第1のケース部材の前記第2のケーブル案内部のある側と、前記第2のケース部材の前記第3のケーブル案内部のある側とを接続している
    ケース。
  11. 請求項10に記載されたケースであって、
    少なくとも、前記第1のケーブル案内部または前記第4のケーブル案内部の一方は、少なくとも1つのケーブル押さえ部を備える
    ケース。
  12. 請求項5または請求項6に記載されたケースであって、
    前記第1のコア収納部の長さ寸法は、前記第2のコア収納部の長さ寸法より長い
    ケース。
  13. 請求項5に記載されたケースであって、
    更にヒンジ部を含んでおり、前記ヒンジ部と、前記第1の相互結合手段及び前記第2の相互結合手段とは、前記第1のケース部材及び前記第2のケース部材を閉じた状態でみて、互いに対向する関係で配置されている
    ケース。
  14. 請求項6に記載されたケースであって、
    前記ヒンジ部と、前記第1の相互結合手段及び前記第2の相互結合手段とは、前記第1のケース部材及び前記第2のケース部材を閉じた状態でみて、互いに対向する関係で配置されている
    ケース。
  15. ケースと、コアとを含むノイズ吸収装置であって、
    前記ケースは、請求項1乃至14の何れかに記載されたものでなり、
    前記コアは、前記ケース内に収納され、ケーブル挿通路を備える
    ノイズ吸収装置。
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