JP3789360B2 - プリント基板の実装部品マスキング装置および方法 - Google Patents

プリント基板の実装部品マスキング装置および方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリント基板の実装部品マスキング装置および方法に関し、特にプリント基板の裏面に実装された表面実装部品を他のリード付き挿入部品のためのフローはんだ付け時に保護するためにマスキングテープを貼り付ける装置および方法に関わるものである。
【0002】
【従来の技術】
表面実装部品がプリント基板の両面に実装され、且つ、リード付き挿入部品も実装されるプリント基板でのこれらの実装部品のはんだ付け方法において、従来はプリント基板の表面の表面実装部品をリフローはんだ付けした後、裏面に表面実装部品を接着剤にて固定してリフローはんだ付けした後に、表面からリード付き挿入部品を搭載してフローはんだ付けを行っていた。
【0003】
図4は、プリント基板1にリード付き挿入部品2a、2b、2cおよび2dをフローはんだ付けしている状態を示す断面図である。プリント基板1の表面には、表面実装部品3が実装され、裏面には表面実装部品4a、4b、4c、4dおよび4eが実装されてる。(実際には、プリント基板1にリード付き挿入部品2a〜2d以外の他のリード付き挿入部品も実装され、表面実装部品3、4a〜4e以外の他の表面実装部品も実装されているが、これら他のリード付き挿入部品および表面実装部品は、図4には現れていない。)フローはんだ付け装置のダクト30および31から溶融はんだ5が矢印32の方向に送り出され、プリント基板1の裏面に接触してからフローはんだ付け装置のはんだ槽に戻される。
【0004】
しかし、接着剤にて固定している裏面の表面実装部品4a〜4e等は、リード付き挿入部品2a〜2d等のフローはんだ付け時に溶融はんだ5が接触するため、表面実装部品4a〜4e等の端子間にブリッジが発生することが多かった。
【0005】
図5は、リード33間にブリッジ6が発生した表面実装部品4dの平面図である。
【0006】
このブリッジの発生を解決するためにプリント基板の両面の表面実装部品をリフローはんだ付けした後に、リード付き挿入部品のフローはんだ付け時に、表面実装部品のはんだが溶融はんだにて再溶融しないように、予めプリント基板の裏面の表面実装部品をマスキングテープにてマスクしてリード付き挿入部品のフローはんだ付けすることにより、裏面の表面実装部品がフローはんだ付けにより影響を受けずに、ブリッジが発生することがないようにしていた。
【0007】
図6は、表面実装部品4a〜4e等をマスクするためにプリント基板1に貼り付けるマスキングテープ10を示す平面図で、同時にマスキングテープ10との関係を示すためのプリント基板1の側面図も並べて示している。
【0008】
マスキングテープ10は、使用前は基材としてのテープと剥離紙21(図3参照)との間に粘着材の層を挟んだ3層構造であるが、剥離紙21を剥がして粘着材によりプリント基板1に接着して使用する。また、マスキングテープ10は、プリント基板1の裏面のほぼ全面を覆うものであるが、リード付き挿入部品2a〜2c等のリードをプリント基板1のスルーホールにフローはんだ付けするために、リード付き挿入部品2a〜2cに対応する位置を切り抜いた開口部分であるマスキングカット部7a〜7c(リード付き挿入部品2dはマスキングテープ10の図6における右辺より、さらに右の外側に位置する。)および図示していない他のリード付き挿入部品に対応するマスキングカット部8a〜8eが設けられている。マスキングテープ10のマスキングカット部7a〜7d、8a〜8e以外の部分で表面実装部品4a〜4e等をマスクする。
【0009】
また、プリント基板1の対角線上の2隅には、位置決め穴(図示せず)が設けられていて、これに対応してマスキングテープ10の対角線上の2隅にもテープ位置決め穴34が設けられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
第1の問題点は、マスキングテープ10をプリント基板1に貼り付ける際に工数がかかることである。
【0011】
その理由は、マスキングテープ10がプリント基板1と同等の大きさ(例えば320×285ミリメートル)であり、プリント基板1の適切な位置に合わせて貼り付けるのに時間を要していた。すなわち、マスキングテープ10は、柔弱なテープであり、両手で両側部を把持しただけでは、中間部は下方に撓んで湾曲し、強く引っ張ろうとすれば簡単に伸びてしまうので、もともと取り扱い難く、しかもマスキングカット部7a〜7c、8a〜8eが設けられ、それもまた貼り付けの際に時間を要することとなる原因なっていた。
【0012】
さらに、マスキングテープ10は、プリント基板1のリード付き挿入部品2a〜2d等が実装される表面と反対側の面となる裏面に貼ることとなる。また、マスキングテープ10を貼り付ける段階では、プリント基板1の裏面のほか表面にも既に表面実装部品4a〜4e等がはんだ付けされている。
【0013】
従って、マスキングテープ10を手作業で貼り付けるためには、プリント基板1の裏面を上に向け、プリント基板1を表面を下にして作業台等の上に置かなければならない。その場合に、既に表面にはんだ付けされて実装されている表面実装部品によりプリント基板1が不安定となり、マスキングテープ10を貼り付けし辛い。また、プリント基板1と作業台等に挟まれた配置となる表面側の表面実装部品についても端子曲がりや破損等の不良を起こす原因となる。
【0014】
第2の問題点は、マスキングテープ10から剥離紙21を剥がす際、及びマスキングテープ10をプリント基板1に貼り付ける際にマスキングテープ10が切れてしまうことが多いことである。
【0015】
その理由は、リード付き挿入部品の搭載が多いほどマスキングテープ10が予め切り抜かれるマスキングカット部は多くなるが、マスキングカット部が密集した場合にマスキングカット部相互間が、狭く、弱くなり、切れてしまうことが多い。例えば、図6に示す密集したマスキングカット部8a〜8c相互間の間隙部9は、狭く、切れてしまう危険性が大きい。
【0016】
第3の問題点は、マスキングテープ10から剥離紙21を剥がす際、マスキングテープ10の粘着面同士が貼り付いてしまうことである。
【0017】
その理由は、第1及び2の問題点の理由と同様にマスキングテープ10が大きいことや、特に、密集したマスキングカット部相互間が狭くなり、弱くなってしまうため、マスキングテープ10の張りがなくなってマスキングテープ10が不用意に折り重なってしまうことが多いからである。
【0018】
本発明は、上述した従来の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、プリント基板に実装された表面実装部品等をマスクするために使用されるプリント基板とほぼ同一サイズのシート状のマスキングテープからの剥離紙の剥離およびマスキングテープをプリント基板の正確な位置に貼り付けを、多くの工数をかけることなく行うことのできるプリント基板の実装部品マスキング装置および方法を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明のプリント基板の実装部品マスキング装置は、空気を吸引するための吸引口(図3の20)がほぼ全面に散在するように設けられた吸引ベースプレート(図1の13)と、この吸引ベースプレート上に固着され前記吸引口に通じる吸着口(図3の36)がほぼ全面に散在するように設けられマスキングテープ(図1の10)を介して部品(図1の2a〜2d、4a〜4e)が実装されたプリント基板(図1の1)を載置するための弾性体マット(図1の11)とを含むことを特徴とする。
【0020】
本発明のプリント基板の実装部品マスキング装置は、多数の正六角形を密接して並べた蜂の巣形状のスリット群からなる空気を吸引するための吸引口(図3の20)がほぼ全面に散在するように設けられた吸引ベースプレート(図1の13)と、この吸引ベースプレート上に固着され前記吸引口と同形で同じ位置に設けられ前記吸引口に通じる吸着口(図3の36)がほぼ全面に散在するように設けられマスキングテープ(図1の10)を介して部品(図1の2a〜2d、4a〜4e)が実装されたプリント基板(図1の1)を載置するための弾性体マット(図1の11)とを含むことを特徴とする。
【0021】
本発明のプリント基板の実装部品マスキング装置は、空気を吸引するための吸引口(図3の20)がほぼ全面に散在するように設けられた吸引ベースプレート(図1の13)と、この吸引ベースプレート上に固着され前記吸引口に通じる吸着口(図3の36)がほぼ全面に散在するように設けられマスキングテープ(図1の10)を介して部品(図1の2a〜2d、4a〜4e)が実装されたプリント基板(図1の1)を載置するための弾性体マット(図1の11)と、前記プリント基板に設けられた複数の位置決め穴に対応して前記弾性体マットに設けられた複数のマット位置決め穴と、前記ベースプレートに植設されそれぞれが対応する前記位置決め穴および前記マット位置決め穴ならびに前記マスキングテープに前記位置決め穴に対応して設けられたテープ位置決め穴(図6の34)を挿通する位置決めピン(図1の12)とを含むことを特徴とする。
【0022】
上述のプリント基板の実装部品マスキング装置は、前記吸引ベースプレートを複数の吸引エリア(図1の14、15)に分割し、これら複数の吸引エリアに対応して設けられた複数の真空源を含むようにすることもできる。
【0023】
本発明のプリント基板の実装部品マスキング方法は、空気を吸引するための吸引口(図3の20)がほぼ全面に散在するように設けられた吸引ベースプレート(図1の13)上に、前記吸引口に通じる吸着口(図3の36)がほぼ全面に散在するように設けられた弾性体マット(図1の11)を固着し、前記弾性体マット上にマスキングテープ(図1の10)を積層された剥離紙(図3の21)を上にして載置し、前記吸引口を真空源に接続して前記マスキングテープを前記弾性体マットに吸着し、前記マスキングテープから前記剥離紙を剥がし、前記マスキングテープ上に位置を合わせて部品(図1の2a〜2d、4a〜4e)が実装されたプリント基板(図1の1)を載置し前記前記弾性体マットに押し付けて前記マスキングテープを前記プリント基板に貼り付け、前記吸引口を前記真空源から遮断して前記マスキングテープの前記弾性体マットへの吸着を解除し、前記プリント基板を前記弾性体マットから取り外すことを特徴とする。
【0024】
本発明のプリント基板の実装部品マスキング方法は、空気を吸引するための吸引口(図3の20)がほぼ全面に散在するように設けられた吸引ベースプレート(図1の13)と、この吸引ベースプレート上に固着され前記吸引口に通じる吸着口(図3の36)がほぼ全面に散在するように設けられマスキングテープ(図1の10)を介して部品(図1の2a〜2d、4a〜4e)が実装されたプリント基板(図1の1)を載置するための弾性体マット(図1の11)と、前記プリント基板に設けられた複数の位置決め穴に対応して前記ベースプレートに設けられた複数の位置決めピン(図1の12)とを含むプリント基板の実装部品マスキング装置を用い、
前記プリント基板の位置決め穴に対応して前記マスキングテープに設けられたマット位置決め穴に前記位置決めピンを通して前記弾性体マット上に前記マスキングテープを積層された剥離紙(図3の21)を上にして載置し、前記吸引口を真空源に接続して前記マスキングテープを前記弾性体マットに吸着し、前記マスキングテープから前記剥離紙を剥がし、前記位置決め穴に前記位置決めピンを通して前記マスキングテープ上に部品が実装されたプリント基板を載置し前記前記弾性体マットに押し付けて前記マスキングテープを前記プリント基板に貼り付け、前記吸引口を前記真空源から遮断して前記マスキングテープの前記弾性体マットへの吸着を解除し、前記プリント基板を前記弾性体マットから取り外すことを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0026】
図1は、本発明の実施の形態のプリント基板の実装部品マスキング装置の一部を断面にして示す正面図である。
【0027】
図1において、プリント基板の実装部品マスキング装置の本体17の上面に吸引ベースプレート13が設けられ、吸引ベースプレート13の上面に弾性を有する導電マット11が固着されている。図2および図3に示すように、吸引ベースプレート13は、平面形状が正六角形である正六角形ベース19が多数並べられた構造である(図には省略してあるが、ベースプレート13の下部は空気が上下方向に自由に流通し本体17に固定された格子構造からなり、各正六角形ベース19は、この格子構造に固定されている。)。また、導電マット11も正六角形ベース19と同形でこれに重ねて固着された正方形マット35を多数並べた構造である。
【0028】
多数の正六角形ベース19相互間には蜂の巣の形状に張りめぐらせられた吸引口20が形成され、正六角形マット35相互間には、吸引口20に連接して同一の蜂の巣の形状の吸着口36が形成されている。なお、後述のように、吸着口36によりマスキングテープ10を正六角形マット35上に吸着するので、吸着口36は、マスキングテープ10の間隙部9を引き込むことがない程度に幅が狭く、正六角形ベース19および正六角系マット35は、間隙部9を含むマスキングテープ10の全部分をきめ細かく吸着できる程度の大きさ以下の寸法としておく。
【0029】
プリント基板1の一の対角線上の2隅には、図には示していないが位置決め穴が設けられ、この位置決め穴に対応して吸引ベースプレート13に2本の位置決めピン12が植設され、位置決めピン12は導電マット11に設けられたマット位置決め穴(図示せず)を挿通し導電マット11上に突出している。
【0030】
吸引ベースプレート13の下方は、4分割された吸引エリア14、15……に分割され、各吸引エリア14、15……の空気を吸い込むように設けられたダクトは、配管を介して真空ポンプへ接続される。各吸引エリア14、15……に対応する真空ポンプを起動、停止させる切替スイッチ16の操作により、各吸引エリア14、15……のそれぞれについて真空に吸引したり、吸引を停止したりすることができる。また、フットスイッチ18の操作により、全吸引エリア14、15……を同時に吸引させたり、吸引を停止させたりすることもできる。
【0031】
マスキングテープ10は、剥離紙21を積層した状態で、予めプリント基板1に対応して外形を裁断し、リード付き挿入部品2a〜2c等に対応してマスキングカット部7a〜7c、8a〜8fを、位置決めピン12に対応してテープ位置決め穴34を設けておく。このように準備をしておいたマスキングテープ10を剥離紙21を上にして、位置決めピン12をテープ位置決め穴34に通すことにより位置決めして導電マット11上に載置し、フットスイッチ18にて全吸引エリア14、15……を真空ポンプにより吸引させ、吸引口20および吸着口36から空気を吸引してマスキングテープ10を導電マット11上に吸着する。
【0032】
この後、図3に示すようにマスキングテープ10から剥離紙21を剥がす。この際、従来問題であった密集したマスキングカット部8a〜8cの間に生成される狭い間隙部9の破損が生じないように剥離紙21を剥がすことができる。すなわち、正六角形マット35およびその周りの吸着口36が小型化されていることから、間隙部9を吸着口36に引き込むことなく、導電マット11上に吸着固定できる。従って、剥離紙21の一端を掴んで引き上げ、引き上げたまま多端の方向へ持って行くだけの動作で剥離紙21をマスキングテープ10から引き剥がすことができる。また、マスキングテープ10が導電マット11から浮き上がって曲がり、マスキングテープ10の粘着面同士が間違って貼り付き、破損することなく剥離紙21を剥がすことができる。
【0033】
次に、プリント基板1をマスクする表面実装部品4a〜4eが実装された裏面を下に向けて、位置決め穴34に位置決めピン12を通すことにより位置決めしてマスキングテープ10上に載置する。これにより、マスキングテープ10は、マスクカット部7a〜7c、8a〜8eそれぞれを対応するリード付き挿入部品2a〜2c等の位置に合わせてプリント基板1へ貼り付くことになる。
【0034】
マスキングテープ10をプリント基板1へ完全に密着させるために、プリント基板1を下方に少し押さえつけることにより、導電マット11の緩衝力で表面実装部品4a〜4eの細部までマスキングテープ10を密着させることができる。
【0035】
その後、再度フットスイッチ18を踏むことにより全吸引エリア14、15……について真空ポンプを停止して導電性ゴム11へのマスキングテープ10の吸着を解除し、プリント基板1を導電性ゴム11から取り外せば、プリント基板1の裏面の表面実装部品4a〜4e等は、マスキングテープ10で覆われ、リード付き挿入部品2a〜2c等のリードは、マスクカット部7a〜7c等から下向きに露出し、プリント基板1をフローはんだ付けするための準備が完了する。
【0036】
なお、位置決めピン12は、吸引ベースプレート13に設けた抜き差し可能な位置決めピン用穴に嵌入するようにして植設することができ、このような位置決め用ピン穴を吸引ベースプレート13の対角線上の2隅のそれぞれに複数ヶ所ずつ設けて、位置決めピン12を嵌入する位置決めピン用穴を適宜に選んで複数種類の形状のプリント基板に対応させるようにすることもできる。また、プリント基板の形状に合わせた位置に位置決めピン12が設けられた吸引ベースプレート13に交換することで種々のプリント基板に対応するようにもできる。また、位置決めピンを設けるのは、吸引ベースプレート13の対角線上の2隅に限られず、3隅または4隅に設けてもよく、隣り合う2隅に設けてもよい。
【0037】
また、吸引ベースプレート13および導電マット11は、正六角形の正六角形ベース19および正六角形マット35で構成し、吸引工20および吸着口36を蜂の巣の形状にするように限定する必要はなく、吸引ベースプレート13および導電マット11を四角形、三角形等のもので構成し、吸引口20および吸着口36を縦横または斜め方向のスリットの組み合わせからなる網目状とするようにもできる。
【0038】
さらに、吸引ベースプレート13および導電マット11それぞれをプリント基板1に対応する大きさの1枚のものとし、吸引ベースプレート13および導電マット11それぞれに多数の吸引口および吸着口を散在させ、これら吸引口それぞれと吸着口それぞれとを連接するように配置するようにしてもよい。
【0039】
また、導電マットの表面にのみ網目状の溝を形成し、導電マットの底面側にこの網目状の溝を導電マットの底面に通じさせる多数の穴を導電マットの全体に散在するように設け、これらの穴を吸引エリア14、15……に通じさせる多数の穴を吸引ベースプレートに設けるようにすることもできる。また、このような網目状の溝を比較的粗いものとより細かいものとの2段階、さらには複数段階にして設けることもできる。
【0040】
また、導電マットは、文字どおり導電性を有するものでもよいが、これに限られず弾性のあるものであれば、絶縁性のゴム板等でもよい。
【0041】
また、吸引ベースプレート13の下側を4分割して吸引エリア14、15……を設けたが、この分割数は4分割に限られず、いくらでもよい。
【0042】
【発明の効果】
第1の効果は、マスキングテープを、プリント基板と同等程度に大きくても、プリント基板へ、短時間且つ正確で適切な位置に貼り付けることが可能となったことである。
【0043】
その理由は、位置決めピンによりマスキングテープを弾性体マット上の一定の位置に確実に固定でき、プリント基板を位置決めピンによりマスキングテープ上の正確な位置に重ねることができるからである。
【0044】
第2の効果は、マスキングカット部の密集地に生成される間隙部の破損がなくなり、それによりマスキングテープの再作や破損個所の修正工数がかからなくなったことであり、その他マスキングテープの取り扱いが容易になったことである。
【0045】
その理由は、マスキングテープを弾性体マット上に確実に固定してマスキングテープから剥離紙を引きはがすことができるからである。特に、正六角形ベースおよび正六角系マット等を十分に小さくし、弾性体マットに小寸法の吸着口を高密度に張りめぐらすことにより、マスキングテープの間隙部を吸着口に引き込むことなく、弾性体マット上に確実に固定(貼り付け)しておくことが可能となるからであり、マスキングテープを確実に固定した状態で剥離紙を剥離できるためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のプリント基板の実装部品マスキング装置の一部を断面にして示す正面図である。
【図2】図1中の吸引ベースプレート13および導電マット11の部分平面図である。
【図3】図1中の吸引ベースプレート13および導電マット11の剥離紙21を剥がし始めた状態を示す部分断面図である。
【図4】プリント基板1の搭載部品をフローはんだ付けしている状態を示す断面図である。
【図5】表面実装部品4dのリード33間にはんだブリッジ6が発生した状態を示す平面図である。
【図6】プリント基板1の裏面に貼り付けられるマスキングテープ10のプリント基板との関係を示す平面図である。
【符号の説明】
1 プリント基板
2a〜2d リード付き挿入部品
3 表面実装部品
4a〜4e 表面実装部品
5 溶融はんだ
6 ブリッジ
7a〜7c マスキングカット部
8a〜8e マスキングカット部
9 間隙部
10 マスキングテープ
11 導電マット
12 位置決めピン
13 吸引ベースプレート
14 吸引エリア
15 吸引エリア
16 切替スイッチ
17 本体
18 フットスイッチ
19 正六角形ベース
20 吸引口
21 剥離紙
30 ダクト
31 ダクト
33 リード
34 テープ位置決め穴
35 正六角形マット
36 吸着口

Claims (6)

  1. 空気を吸引するための吸引口がほぼ全面に散在するように設けられた吸引ベースプレートと、この吸引ベースプレート上に固着され前記吸引口に通じる吸着口がほぼ全面に散在するように設けられマスキングテープを介して部品が実装されたプリント基板を載置するための弾性体マットとを含むことを特徴とするプリント基板の実装部品マスキング装置。
  2. 多数の正六角形を密接して並べた蜂の巣形状のスリット群からなる空気を吸引するための吸引口がほぼ全面に散在するように設けられた吸引ベースプレートと、この吸引ベースプレート上に固着され前記吸引口と同形で同じ位置に設けられ前記吸引口に通じる吸着口がほぼ全面に散在するように設けられマスキングテープを介して部品が実装されたプリント基板を載置するための弾性体マットとを含むことを特徴とするプリント基板の実装部品マスキング装置。
  3. 空気を吸引するための吸引口がほぼ全面に散在するように設けられた吸引ベースプレートと、この吸引ベースプレート上に固着され前記吸引口に通じる吸着口がほぼ全面に散在するように設けられマスキングテープを介して部品が実装されたプリント基板を載置するための弾性体マットと、前記プリント基板に設けられた複数の位置決め穴に対応して前記弾性体マットに設けられた複数のマット位置決め穴と、前記ベースプレートに植設されそれぞれが対応する前記位置決め穴および前記マット位置決め穴ならびに前記マスキングテープに前記位置決め穴に対応して設けられたテープ位置決め穴を挿通する位置決めピンとを含むことを特徴とするプリント基板の実装部品マスキング装置。
  4. 前記吸引ベースプレートを複数の吸引エリアに分割し、これら複数の吸引エリアに対応して設けられた複数の真空源を含むことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のプリント基板の実装部品マスキング装置。
  5. 空気を吸引するための吸引口がほぼ全面に散在するように設けられた吸引ベースプレート上に、前記吸引口に通じる吸着口がほぼ全面に散在するように設けられた弾性体マットを固着し、前記弾性体マット上にマスキングテープを積層された剥離紙を上にして載置し、前記吸引口を真空源に接続して前記マスキングテープを前記弾性体マットに吸着し、前記マスキングテープから前記剥離紙を剥がし、前記マスキングテープ上に位置を合わせて部品が実装されたプリント基板を載置し前記前記弾性体マットに押し付けて前記マスキングテープを前記プリント基板に貼り付け、前記吸引口を前記真空源から遮断して前記マスキングテープの前記弾性体マットへの吸着を解除し、前記プリント基板を前記弾性体マットから取り外すことを特徴とするプリント基板の実装部品マスキング方法。
  6. 空気を吸引するための吸引口がほぼ全面に散在するように設けられた吸引ベースプレートと、この吸引ベースプレート上に固着され前記吸引口に通じる吸着工がほぼ全面に散在するように設けられマスキングテープを介して部品が実装されたプリント基板を載置するための弾性体マットと、前記プリント基板に設けられた複数の位置決め穴に対応して前記ベースプレートに設けられた複数の位置決めピンとを含むプリント基板の実装部品マスキング装置を用い、前記プリント基板の位置決め穴に対応して前記マスキングテープに設けられたマット位置決め穴に前記位置決めピンを通して前記弾性体マット上に前記マスキングテープを積層された剥離紙を上にして載置し、前記吸引口を真空源に接続して前記マスキングテープを前記弾性体マットに吸着し、前記マスキングテープから前記剥離紙を剥がし、前記位置決め穴に前記位置決めピンを通して前記マスキングテープ上に部品が実装されたプリント基板を載置し前記前記弾性体マットに押し付けて前記マスキングテープを前記プリント基板に貼り付け、前記吸引口を前記真空源から遮断して前記マスキングテープの前記弾性体マットへの吸着を解除し、前記プリント基板を前記弾性体マットから取り外すことを特徴とするプリント基板の実装部品マスキング方法。
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