JP3788390B2 - グリット、スコロトロン型帯電器、被帯電体装置及び画像形成装置 - Google Patents

グリット、スコロトロン型帯電器、被帯電体装置及び画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被帯電体を帯電するためのスコロトロン型帯電器のグリッド、そのグリッドを製造する方法、そのグリッドを備えたスコロトロン型帯電器、そのスコロトロン型帯電器を備えた被帯電体装置及びその被帯電体装置を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、レーザプリンタなどの画像形成装置には、被帯電体である感光体ドラムが設けられ、その感光体ドラムの周りに、帯電装置、スキャナ装置、現像装置および転写装置が、感光体ドラムの回転方向に従って順次設けられている。感光体ドラムの表面は、その感光体ドラムの回転に伴なって、まず、帯電装置により一様に帯電された後、スキャナ装置からのレーザービームの高速走査により露光され、画像データに基づく静電潜像が形成される。一方、現像装置は、現像ローラを有しており、その現像ローラにトナーが供給されて、トナーが薄層化されて現像ローラ上に担持される。そのため、現像ローラの回転により、その現像ローラ上に担持さたトナーが、感光体ドラムと対向する時に、感光体ドラムの表面上に形成されている静電潜像に供給されることによって可視像が形成される。その後、感光体ドラムの表面上に担持された可視像は、転写ローラと対向して、用紙が感光体ドラムと転写装置との間を通る間に、その用紙に転写される。
【0003】
このような画像形成装置の帯電装置としては、放電ワイヤとグリッド電極とを有するスコロトロン型帯電器がある。グリッド電極にワイヤを用いたスコロトロン型帯電器としては、実開平2−5764号公報及び実公昭60−25068号公報に開示されているものがある。実開平2−5764号公報では、枠体の左右両側端部材にフィンガー状のワイヤ引っ掛け部を等間隔にて立設し、一端を枠体の端部に固定した1本のグリッドワイヤを、前記左右両側の引っ掛け部に交互に巻回した後他端を枠体に固定し、多数のグリッドワイヤを並行線状に配置している。実公昭60−25068号公報では、互いに対向して設けられた弾性材料よりなるグリッド板に、各先端にワイヤの位置決めのための溝を有するフィンガー状の山形部と、該山形部の基部側にてワイヤ数だけのワイヤ引っ掛け爪とを備え、各ワイヤの両端に設けた結び目を、前記ワイヤ引っ掛け爪に係合してワイヤを並行状に固定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これらの枠体にフィンガー状の山形部(引っ掛け部)を多数形成すると、その各々にワイヤの端部を固定するには手間が掛かるし、固定方法及びその構成も複雑であった。
【0005】
そこで、本発明は、このような不具合に鑑みなされたもので、グリッドワイヤを簡単に固定したグリッド、スコロトロン型帯電器、被帯電体装置及び画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明のグリッドは、放電ワイヤと被帯電体との間に配置され、開口が形成された枠体と、前記開口を跨ぎ前記枠体に直接固着された複数本のグリッドワイヤとを備えて、被帯電体を帯電するためのスコロトロン型帯電器のグリッドにおいて、前記枠体における表面板には、前記開口を挟んで少なくとも一方に、前記グリッドワイヤの延伸方向の端縁から突出する突出片を一体的に設け、前記突出片の 表面にグリッドワイヤの端部を固着する固着部を設け、前記突出片を前記グリッドワイヤの固着された側と反対方向もしくは前記グリッドワイヤの固着された側に曲げ変形させてなる前記グリッドワイヤの張力調整部を備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項1のグリッドでは、前記枠体に形成された前記開口を跨ぐ複数本のグリッドワイヤが、張力が付与された状態で前記枠体に直接固着されているので、複数のグリッドワイヤの固定の構成が簡単である。そのため、前記グリッドワイヤを有するグリッドを小型化することができる。
また、前記張力調整部によって前記グリッドワイヤの張力を所望する値に調整することができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のグリッドにおいて、前記グリッドワイヤの両端部の固着部は、半田付けによって形成されたことを特徴とする。
【0009】
請求項2のグリッドでは、前記グリッドワイヤの両端部は半田付けによって前記枠体に固着されているので、グリッドを容易に製造することができる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のグリッドにおいて、前記グリッドワイヤの両端部の固着部は、溶着によって形成されたことを特徴とする。
【0011】
請求項3のグリッドでは、溶着によって前記グリッドワイヤの両端部を前記枠体に固着されているので、グリッドを容易に製造することができる。更に、半田付けによって固着する場合よりも、大量生産性に優れる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のグリッドにおいて、前記グリッドワイヤの両端部の固着部は、前記枠体における前記放電ワイヤが配置される面と反対側の面に設けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項4のグリッドでは、前記グリッドワイヤの両端部の固着部は、前記枠体における前記放電ワイヤが配置される面と反対側の面に設けられているので、このグリッドを有するスコロトロン型帯電器では、前記グリッドワイヤの端部が前記放電ワイヤと直接対面しない。よって、前記グリッドワイヤの端部と前記放電ワイヤとの間で不必要なコロナ放電が発生せず、放電性能を安定したものにできる。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のグリッドにおいて、前記枠体には、前記グリッドワイヤが固着剤にて固着される固着部を有し、前記固着部に前記グリッドワイヤが固着剤にて固着され、前記枠体は、前記固着部と前記開口における前記グリッドワイヤと交差する縁との間に、前記固着剤が前記開口に突出することを防止する固着剤突出防止部を有することを特徴とする。
【0015】
請求項のグリッドでは、前記枠体における前記グリッドワイヤの端部の固着部と前記開口との間に設けられた前記固着剤突出防止部によって、固着剤が前記開口に突出することを防止する。
【0016】
請求項に記載の発明は、請求項1乃至請求項のいずれかに記載のグリッドにおいて、前記枠体及び前記グリッドワイヤがステンレス鋼にて構成されていることを特徴とする。
【0017】
請求項のグリッドでは、前記枠体及び前記グリッドワイヤがステンレス鋼にて構成されているので、耐腐食性に優れる。
【0018】
請求項に記載の発明は、請求項1乃至請求項のいずれかに記載のグリッドにおいて、前記枠体は、前記グリッドワイヤの延伸方向に沿う屈曲部を有することを特徴とする。
【0019】
請求項のグリッドでは、前記枠体が前記グリッドワイヤの延伸方向に沿う屈曲部を有するので、固着された前記グリッドワイヤの張力によって変形しないように、前記枠体の剛性が高められる。
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
請求項に記載のスコロトロン型帯電器は、請求項1乃至請求項のいずれかに記載のグリッドと、放電ワイヤとを備えたことを特徴とする。
【0027】
請求項のスコロトロン型帯電器では、前記グリッドワイヤが前記枠体に固着されたグリッドaと、放電ワイヤとを備えているので、グリッドワイヤの固定の構成が簡単となることによって、スコロトロン帯電器を小型化することができる。
【0028】
【0029】
【0030】
請求項に記載の発明は、請求項8に記載のスコロトロン型帯電器において、前記複数のグリッドワイヤの延伸方向は、前記放電ワイヤの延伸方向と略平行であり、前記複数のグリッドワイヤを含む平面に対して前記放電ワイヤから直角に垂下した鉛直面に前記グリッドワイヤが存在しないことを特徴とする。
【0031】
請求項のスコロトロン型帯電器では、前記鉛直面に前記グリッドワイヤが存在しないように配置されているので、前記放電ワイヤから放電されたコロナイオンの前記被帯電体への移行が前記グリッドワイヤに妨げられにくい。よって、スコロトロン型帯電器の帯電効率がよい。
【0032】
請求項10に記載の発明は、請求項に記載のスコロトロン型帯電器において、前記
グリッドワイヤを偶数本とし、前記鉛直面を挟んで、前記グリッドワイヤを対称状に配置することを特徴とする。
【0033】
請求項10のスコロトロン型帯電器では、前記鉛直面を挟んで、前記グリッドワイヤが対称状に配置されているので、前記被帯電体の帯電制御の性能がよい。
【0034】
請求項11に記載の被帯電体装置は、請求項8乃至請求項10のいずれかに記載のスコロトロン型帯電器と、前記スコロトロン型帯電器と非接触状態で配置され、前記スコロトロン型帯電器によって帯電される被帯電体とを備えたことを特徴とする。
【0035】
請求項11の被帯電体装置では、前記グリッドワイヤが前記枠体に固着されたグリッドと放電ワイヤとを有するスコロトロン型帯電器を備えているので、前記スコロトロン型帯電器が小型化されたことによって、被帯電体装置自体を小型化することができる。
【0036】
請求項12に記載の画像形成装置は、請求項8乃至請求項10のいずれかに記載のスコロトロン型帯電器と、前記スコロトロン型帯電器と非接触状態で配置され、前記スコロトロン型帯電器によって帯電され、現像剤像を担持する被帯電体と、被帯電体上の現像剤像を記録媒体に転写する転写手段と、を備えたことを特徴とする。
【0037】
請求項12の画像形成装置では、前記グリッドワイヤが前記枠体に固着されたグリッドと放電ワイヤとを備えたスコロトロン型帯電器が、非接触状態で配置された被帯電体を帯電する。前記被帯電体上の現像剤が記録媒体に転写手段によって転写されて、記録媒体に画像が形成される。そのため、前記スコロトロン型帯電器が小型化されることによって、画像形成装置も小型化することができる。
【0038】
【0039】
【0040】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の画像形成装置としてのレーザプリンタの一実施形態を示す要部側断面図である。図1において、このレーザプリンタ1は、非磁性1成分の現像方式によって画像を形成する電子写真方式のレーザプリンタであって、本体ケーシング2内に、記録媒体としての用紙3を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5を備えている。
【0041】
フィーダ部4は、本体ケーシング2内の底部に、レーザプリンタ1の前部から着脱可能に装着される給紙トレイ6と、給紙トレイ6の一端側端部に設けられる給紙機構部7と、給紙機構部7に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられる搬送ローラ8および9と、これら搬送ローラ8および9に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられるレジストローラ10とを備えている。
【0042】
給紙トレイ6は、用紙3を積層状に収容し得る上面が開放されたボックス形状をなし、本体ケーシング2の底部に対して水平方向に着脱可能とされている。この給紙トレイ6内には、用紙押圧板11が設けられている。用紙押圧板11は、用紙3を積層状にスタック可能とされ、給紙機構部7に対して遠い方の端部において揺動可能に支持されることによって、給紙機構部7に対して近い方の端部が上下方向に移動可能とされる。用紙押圧板11の下方には、図示しないばねが配置され、そのばねによって用紙押圧板11が上方向に付勢されている。そのため、用紙押圧板11は、用紙3の積層量が増えるに従って、給紙機構部7に対して遠い方の端部を支点として、ばねの付勢力に抗して下向きに揺動される。
【0043】
給紙機構部7は、給紙ローラ12と、その給紙ローラ12に対向する分離パット13と、分離パット13の裏側に配置されるばね14とを備えており、そのばね14の付勢力によって、分離パット13が給紙ローラ12に向かって押圧されている。そして、用紙押圧板11がばねによって上方に付勢されると、用紙押圧板11上の最上位にある用紙3は、給紙ローラ12に向かって押圧される。給紙ローラ12の回転によって用紙3の先端は、給紙ローラ12と分離パット13とで挟まれ、給紙ローラ12と分離パット13との協動により、用紙3が1枚毎に分離される。分離された用紙3は、搬送ローラ8および9によってレジストローラ10に送られる。
【0044】
レジストローラ10は、1対のローラから構成されており、用紙3の斜行を矯正して、画像形成位置(後述する感光ドラム28と転写ローラ31との接触部分)に送るようにしている。
【0045】
また、このレーザプリンタ1のフィーダ部4は、さらに、任意のサイズの用紙3が積層されるマルチパーパストレイ15と、マルチパーパストレイ15上に積層される用紙3を給紙するためのマルチパーパス給紙機構部16と、マルチパーパス搬送ローラ17とを備えている。マルチパーパストレイ15は、レーザプリンタ1の前部に設けられ、任意のサイズの用紙3を積層状にスタック可能に構成されている。マルチパーパス給紙機構部16は、マルチパーパス給紙ローラ18と、そのマルチパーパス給紙ローラ18に対向するマルチパーパス分離パット19と、マルチパーパス分離パット19の裏側に配置されるばね20とを備えており、そのばね20の付勢力によって、マルチパーパス分離パット19がマルチパーパス給紙ローラ18に向かって押圧されている。
【0046】
そして、マルチパーパストレイ15上に積層される最上位の用紙3は、マルチパーパス給紙ローラ18の回転によってマルチパーパス給紙ローラ18とマルチパーパス分離パット19とで挟まれた後、それらの協動により、1枚毎に分離される。分離された用紙3は、マルチパーパス搬送ローラ17によってレジストローラ10に送られる。
【0047】
画像形成部5は、スキャナ部21、プロセス装置としてのプロセスユニット22、定着部23を備えている。
【0048】
スキャナ部21は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず。)、回転駆動されるポリゴンミラー24、レンズ25aおよび25b、反射鏡26を備えている。画像データに基づいて変調され、レーザ発光部から発光されるレーザビームは、鎖線で示すように、ポリゴンミラー23、レンズ25a、反射鏡26、レンズ25bの順に通過あるいは反射して、後述するプロセスユニット22の感光ドラム28の表面に照射される。
【0049】
プロセスユニット22は、スキャナ部21の下方に配設され、本体ケーシング2に対して着脱自在に装着されている。図2に示すように、プロセスユニット22は、被帯電体装置としてのドラムカートリッジ27と現像カートリッジ29とからなる。ドラムカートリッジ27は、その筐体を構成するドラムフレーム110内に、被帯電体としての感光ドラム28と、スコロトロン型帯電器30と、転写手段としての転写ローラ31と、クリーニングユニット81とを備えている。
【0050】
現像カートリッジ29は、ドラムフレーム110に対して着脱自在に装着されており、トナーホッパ32と、そのトナーホッパ32の側方に設けられる供給ローラ33、現像手段としての現像ローラ34および層厚規制ブレード35とを備えている。
【0051】
トナーホッパ32には、現像剤として、正帯電性の非磁性1成分のトナーが充填されている。このトナーとしては、スチレンなどのスチレン系単量体や、アクリル酸、アルキル(C1〜C4)アクリレート、アルキル(C1〜C4)メタアクリレートなどのアクリル系単量体に代表される重合性単量体を、懸濁重合などの公知の重合方法によって共重合させることにより得られる重合トナーが用いられている。重合トナーは、平均粒径は、約6〜10μm程度の略球形状をなし、流動性が極めて良好である。なお、重合トナーには、カーボンブラックなどの着色剤やワックスなどが配合される。さらに、トナーの流動性を向上させるために、シリカなどの外添剤が添加される。
【0052】
また、トナーホッパ32には、アジテータ36が設けられている。このアジテータ36は、トナーホッパ32内の中心に回転可能に支持される回転軸37と、その回転軸37の周りに設けられる攪拌羽根38と、その攪拌羽根38の遊端部に貼着されるフィルム39とを備えている。回転軸37が矢印方向へ回転すると、攪拌羽根38が周方向に移動して、フィルム39がトナーホッパ32内のトナーを掻き上げて、供給ローラ33に向けて搬送する。回転軸37の攪拌羽根38が設けられた側と反対側には、トナーホッパ32の側壁に設けられるトナーの残量検知用の窓40を清掃するためのクリーナ41が設けられている。
【0053】
供給ローラ33は、トナーホッパ32の側方において、アジテータ36の回転方向と逆方向に回転可能に設けられている。供給ローラ33は、金属製のローラ軸に、導電性のウレタンスポンジが被覆されて構成される。
【0054】
現像ローラ34は、供給ローラ33の側方において、供給ローラ33の回転方向と同方向に回転可能に設けられている。現像ローラ34は、金属製のローラ軸の表面に、導電性の弾性材料、カーボン微粒子を含む導電性のウレタンゴムまたはシリコーンゴムを被覆し、その弾性材料の表面に、フッ素が含有されているウレタンゴムまたはシリコーンゴムのコート層を被覆して形成される。また、現像ローラ34のローラ軸には、図示しない電源が接続され、所定の現像バイアスが印加されている。
【0055】
そして、これら供給ローラ33と現像ローラ34とは、互いに対向配置され、現像ローラ34に対して供給ローラ33がある程度圧縮するような状態で接触されており、供給ローラ33と現像ローラ34とは、それらの対向接触部分において、互いに逆方向に回転する。
【0056】
層厚規制ブレード35は、供給ローラ33の上方であって、現像ローラ34の回転方向における供給ローラ33との対向位置と感光ドラム28との対向位置との間において、現像ローラ34の軸方向に沿って現像ローラ34と対向配置されている。この層厚規制ブレード35は、板ばね部材42と、その板ばね部材42の先端部に設けられ、現像ローラ34と接触される絶縁性のシリコーンゴムからなる圧接部43と、板ばね部材42の裏面に設けられるバックアップ部材44と、板ばね部材42の後端部を現像カートリッジ29に支持させるためのサポート部材45とを備えている。
【0057】
層厚規制ブレード35は、板ばね部材42がサポート部材45によって現像カートリッジ29に支持された状態で、圧接部43が板ばね部材42の弾性力によって、現像ローラ34の表面に圧接されている。
【0058】
そして、供給ローラ33に搬送されてきたトナーは、その供給ローラ33の回転によって、現像ローラ34に供給される。この供給ローラ33から現像ローラ34へのトナーの供給時において、供給ローラ33と現像ローラ34との間においてトナーが摺擦され正極性に帯電される。帯電されたトナーは、現像ローラ34の表面上に担持され、現像ローラ34の回転に伴って、現像ローラ34と層厚規制ブレード35の圧接部43との間に進入する。トナーは現像ローラ34と圧接部43との間を通過するときに、さらに摩擦によって帯電され、その層の厚さが規制されて、現像ローラ34の表面上に薄層として担持される。
【0059】
ドラムフレーム110は、樹脂からなるロアフレーム110aと樹脂からなるアッパーフレーム110bとから構成されている。感光ドラム28は、現像ローラ34の側方において、その現像ローラ34と対向配置され、現像ローラ34の回転方向と逆方向に回転可能となるようにロアフレーム110aに支持されている。この感光ドラム28は、円筒状のアルミニウム表面にポリカーボネートなどからなる正帯電性の感光層を形成したものであり、円筒状アルミニウムは電気的に接地されている。
【0060】
後に詳述するスコロトロン型帯電器30は、ドラムフレーム110のアッパーフレーム110bに取り付けられている。そして、アッパーフレーム110bをロアフレーム110aに取り付けると、スコロトロン型帯電器30は感光ドラム28と接触しないように、所定の間隔を隔てて対向配置される。
【0061】
ドラムフレーム110のアッパーフレーム110bには、転写後に感光ドラム28の表面上に残存する残存トナーを一時的に捕捉しつつ、転写時に用紙3から感光ドラム28の表面上に付着する異物としての紙粉を回収するためのクリーニングユニット81が設けられている。クリーニングユニット81は、1次ローラとしての1次クリーニングローラ82と、2次ローラとしての2次クリーニングローラ83と、これら1次クリーニングローラ82および2次クリーニングローラ83を支持するホルダ部材84とを備えている。ホルダ部材84は、樹脂からなり、紙粉貯留部94を一体的に備えている。アッパーフレーム110bをロアフレーム110aに取り付けると、クリーニングユニット81は、感光ドラム28に対して現像ローラ34の反対側に配置される。
【0062】
感光ドラム28の回転に伴なって、感光ドラム28の表面は、スコロトロン型帯電器30により一様に正帯電され、画像データに基づいてスキャナ部21から発光されたレーザビームが照射されることにより露光され、静電潜像が形成される。次いで、現像ローラ34の回転により、現像ローラ34の表面上に担持されかつ正極性に帯電されているトナーが、感光ドラム28に対向して接触する時に、感光ドラム28の表面上に形成される静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光ドラム28の表面のうち、レーザビームによって露光され電位が下がっている露光部分に供給されることによって現像剤像としての可視像が形成される。
【0063】
転写ローラ31は、感光ドラム28の下方において、この感光ドラム28に対向配置され、ドラムフレーム110のロアフレーム110aに感光ドラム28の回転方向と逆方向に回転可能に支持されている。この転写ローラ31は、金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料が被覆されて形成され、ローラ軸には図示しない電源が接続される。トナーを用紙3へ転写する時には、所定の転写バイアスが印加される。
【0064】
そして、感光ドラム28の回転に伴い、レジストローラ10から搬送されてくる用紙3が感光ドラム28の表面と接触しながら、感光ドラム28と転写ローラ31との間を通る間に、感光ドラム28の表面に担持されたトナーが、用紙3に転写される。トナーが転写された用紙3は、図1に示すように、搬送ベルト46を介して、定着部23に向けて搬送される。
【0065】
定着部23は、プロセスユニット22の側方であって、用紙3の搬送方向下流側に設けられており、加熱ローラ47と、押圧ローラ48と、搬送ローラ49とを備えている。加熱ローラ47は、金属製の素管内にヒータとしてハロゲンランプを備えている。押圧ローラ48は、加熱ローラ47の下方に対向配置され、その加熱ローラ47を下方から押圧するように設けられている。また、搬送ローラ49は、加熱ローラ47および押圧ローラ48に対して、用紙3の搬送方向下流側に設けられている。用紙3に転写されたトナーは、加熱ローラ47と押圧ローラ48との間を通る間に、熱によって溶融し、用紙3に固着する。用紙3は、搬送ローラ49によって、本体ケーシング2に設けられる搬送ローラ50および排紙ローラ51に向けて搬送される。
【0066】
搬送ローラ50は、搬送ローラ49に対して、用紙3の搬送方向下流側に設けられ、排紙ローラ51は、排紙トレイ52の上方に設けられる。搬送ローラ49によって搬送されてきた用紙3は、搬送ローラ50によって排紙ローラ51に搬送され、その後、排紙ローラ51によって、排紙トレイ52上に排出される。
【0067】
また、このレーザプリンタ1には、用紙3の両面に画像を形成するための再搬送ユニット61を備えている。この再搬送ユニット61は、反転機構部62と、再搬送トレイ63とが、一体的に構成され、本体ケーシング2における後部側に、反転機構部62が外付けされるとともに、再搬送トレイ63が給紙トレイ6の上方に挿入されるような状態で、着脱自在に装着されている。反転機構部62は、本体ケーシング2の後壁に外付けされ、略断面矩形状のケーシング64に、反転ローラ66および再搬送ローラ67を備えるとともに、上端部から、反転ガイドプレート68を上方に向かって突出させている。
【0068】
なお、搬送ローラ49の下流側には、一方の面に画像が形成され搬送ローラ49によって搬送されてきた用紙3を、搬送ローラ50に向かう方向(実線の状態)と、後述する反転ローラ66に向かう方向(仮想線の状態)とに選択的に切り換えるためのフラッパ65が設けられている。
【0069】
そして、用紙3の両面に画像を形成する場合には、まず、フラッパ65が、用紙3を反転ローラ66に向かわせる方向に切り換えられ、反転機構部62に、一方の面に画像が形成された用紙3が受け入れられる。その後、その受け入れられた用紙3が反転ローラ66に送られてくると、反転ローラ66は、用紙3を挟んだ状態で正回転して、この用紙3を一旦反転ガイドプレート68に沿って、外側上方に向けて搬送する。用紙3の大部分が外側上方に送られ、用紙3の後端付近が反転ローラ66に挟まれた時に、反転ローラ66の正回転が停止する。
【0070】
次いで、反転ローラ66は逆回転して、用紙3を、前後逆向きの状態で、ほぼ真下に向かうようにして、再搬送ローラ67に搬送する。なお、反転ローラ66を正回転から逆回転させるタイミングは、定着部23の下流側に設けられる用紙通過センサ76が、用紙3の後端を検知した時から所定時間を経過した時となるように制御されている。また、フラッパ65は、用紙3の反転ローラ66への搬送が終了すると、元の状態、すなわち、搬送ローラ49から送られる用紙3を搬送ローラ50に送る状態に切り換えられる。
【0071】
次いで、再搬送ローラ67に搬送されてきた用紙3は、次に述べる再搬送トレイ63へ搬送される。再搬送トレイ63は、用紙3が供給される用紙供給部69、トレイ本体70および斜行ローラ71を備えている。用紙供給部69は、反転機構部62の下側において本体ケーシング2の後部に外付けされ、湾曲形状の用紙案内部材72を備えている。再搬送ローラ67からほぼ鉛直方向で送られてくる用紙3は、用紙案内部材72の湾曲形状によって、略水平方向に案内され、トレイ本体70に向けて略水平な状態で送り出される。
【0072】
トレイ本体70は、略矩形板状をなし、給紙トレイ6の上方において、略水平方向に設けられており、その上流側端部が、用紙案内部材72に連結されるとともに、その下流側端部が、トレイ本体70から搬送ローラ9に用紙3を案内するための再搬送経路73の上流側端部に連結されている。再搬送経路73の下流側端部は、搬送ローラ9に向けて延びている。
【0073】
また、トレイ本体70における用紙3の搬送路には、用紙3を、図示しない基準板に当接させながら搬送するための斜行ローラ71が、用紙3の搬送方向において所定の間隔を隔てて2つ配置されている。
【0074】
各斜行ローラ71は、軸線が用紙3の搬送方向と略直交する方向に配置される斜行駆動ローラ74と、その斜行駆動ローラ74と用紙3を挟んで対向し、軸線が、用紙3の搬送方向と略直交する方向から、用紙3の送り方向が基準面に向かう方向に傾斜する方向に配置される斜行従動ローラ75とを備えている。
【0075】
用紙供給部69からトレイ本体70に送り出された用紙3は、斜行ローラ71によって、その用紙3の幅方向一端縁が基準板に当接されながら、再搬送経路73を介して、搬送ローラ9へ送られる。表裏が反転された状態の用紙3は、レジストローラ10を経て画像形成位置に向けて搬送される。そして、再び、画像形成位置に搬送された用紙3の裏面が、感光ドラム28と対向接触され、可視像を形成するトナーが転写された後、定着部23において定着され、両面に画像が形成された状態で、排紙トレイ52上に排紙される。
【0076】
次に、スコロトロン型帯電器30の具体的な構成について説明する。図5に示すように、スコロトロン型帯電器30は、タングステン製のワイヤに金メッキを施した放電ワイヤ53と、グリッド30aとを有している。
【0077】
グリッド30aは、枠体55とグリッドワイヤ54から構成される。枠体55の材質は、放電ワイヤ53からのコロナ放電により腐食され難い金属であり、本実施形態では、ステンレス鋼が用いられる。枠体55は、感光体ドラム28の表面と対面する表面板55aと、表面板55aに固着されるグリッドワイヤ54の延伸(延びる)方向と略平行状に長い屈曲部56、56を介して略直角に折曲げされた左右両側板55b,55bとからなり、枠体55は断面コ字状である。
【0078】
枠体55の表面板55aには開口57が形成されている。そして、その開口57は打ち抜きによって形成されており、開口57における少なくともグリッドワイヤ54と交差する短辺縁57aは、グリッドワイヤ54を固着する側から打ち抜かれている。開口57は放電ワイヤ53の延びる方向に沿って長く形成されている。開口57の長辺縁の長さは230mmで、短辺縁57aの長さは12mmである。開口57の長辺縁の長さは、レーザプリンタ1が画像形成を行う最大用紙3に対する印字幅よりも大きく設定されている。
【0079】
そして、表面板55aにおける放電ワイヤ53の配置側と反対側に、所定の張力が付与された状態で、開口57の長手方向に沿って跨いだグリッドワイヤ54の両端部が、半田付けによって枠体55と電気的に導通可能に固着されている。グリッドワイヤ54の両端部が固着された表面板55aの部分が固着部59である。この固着部59は、複数のグリッドワイヤ54の端部に跨がって平面状に形成されている。
【0080】
固着部59は、開口57における短辺縁57aから適宜寸法L1だけ表面板55aの端縁60側に離れた位置に設けられている。表面板55aにおける固着部59と短辺縁57aとの間の部分が、固着剤としての半田が開口57に突出することを防止する固着剤突出防止部58である。
【0081】
また、各グリッドワイヤ54の両端部は、表面板55の端縁60近傍にて切除されている。
【0082】
グリッドワイヤ54の材質は、放電ワイヤ53からのコロナ放電により腐食され難い金属であり、本実施形態では、ステンレス鋼が用いられている。グリッドワイヤ54の直径は300μmである。各グリッドワイヤ54は所定の間隔W1で平行状に固着されている。その間隔w1は、グリッドワイヤ54の中心間に対して1.3mmである。つまり、グリッドワイヤ54間の開口幅は1.0mmである。そして、グリッドワイヤ54の本数は8本である。尚、グリッドワイヤ54は表面板55aに所定の張力が付与された状態で固着されていが、その所定の張力は、グリッドワイヤ54の弾性変形内の張力であり、本実施形態では、400gfである。
【0083】
グリッドワイヤ54は、直径が30μm〜350μmの範囲ものを用いることが可能である。そして、グリッドワイヤ54間の開口幅は1.0mmよりも大きいと、グリッドワイヤ54による感光体ドラム28の帯電制御が良好に行い難くなる。また、グリッドワイヤ54の本数が多くなるほど、グリッドワイヤ54の固着が難しくなる。そこで、本実施形態では、グリッドワイヤ54の直径を300μmと設定し、各グリッドワイヤ54間のピッチは、グリッドワイヤ54の中心間に対して1.3mmと設定して、グリッドワイヤ54間の開口幅を1.0mmとし、グリッドワイヤ54による感光体ドラム28の帯電制御を良好に行えるようにし、且つ、グリッドワイヤ54の本数を減らしてグリッドワイヤ54の固着を容易とした。
【0084】
尚、グリッドワイヤ54の本数は、上記の8本に限らず、グリッドワイヤ54と交差する開口部57の短辺縁57aの長さと、グリッドワイヤ54の直径とから適宜設定させる。
【0085】
次に、このようなグリッド30aの製造方法を説明する。平板のステンレス鋼を、プレス加工により上記したような断面コ字状とする。このプレス加工の時に開口57を打ち抜き形成する。これにより、開口57が形成された表面板55aと、屈曲部56、56を介して略直角に折曲げされた左右両側板55b,55bとを有する枠体30aが形成される。左右両側板55b,55bの折曲げと開口57形成とを同時に行っているので、開口57と屈曲部56、56との位置精度がよい。
【0086】
そして、開口57の打ち抜き形成における打ち抜き方向が、表面板55aにおけるグリッドワイヤ54を固着する側と反対側から行われると、開口57の縁においてグリッドワイヤ54を固着する側に突出するバリが形成されてしまう。そして、バリが突出した側にグリッドワイヤ54を固着すると、グリッドワイヤ54と交差する開口57の短辺縁57aのバリにグリッドワイヤ54が接触して、グリッドワイヤ54が表面板55aから浮いてしまう。短辺縁57aのバリの突出量は短辺縁57a全体にわたって均一ではないので、各グリッドワイヤ54の位置に相対的なズレが生じ、感光体ドラム28の帯電制御の性能が低下してしまう。そこで、グリッドワイヤ54と交差する開口57の短辺縁57aにおいてグリッドワイヤ54の固着側に突出したバリを処理する必要がある。そのバリ処理としては、バリを切断したり、バリを削ったりすることが考えられるが、これらの処理では手間がかかり製造コストが上昇してしまう。そこで、グリッドワイヤ54と交差する開口57の短辺縁57aに形成されるバリがグリッドワイヤ54固着側と反対側に突出するように、グリッドワイヤ54を固着する側から打ち抜く必要がある。
【0087】
しかしながら、本実施形態では、左右両側板55b,55bの折曲げと開口57の形成とを同時に行うので、開口57の打ち抜き形成における打ち抜き方向が、表面板55aにおけるグリッドワイヤ54を固着する側と反対側から行われてしまう。そのため、左右両側板55b,55bの折曲げと開口57形成とを同時に行った後に、開口57の短辺縁57a近傍を、グリッドワイヤ54を固着する側から打ち抜く。これにより、グリッドワイヤ54と交差する開口57の短辺縁57aに形成されるバリは、グリッドワイヤ54を固着する側と反対側に突出するので、グリッドワイヤ54を枠体55の表面板55aに固着したとき、短辺縁57aに形成されるバリにグリッドワイヤ54が接触しない。よって、各グリッドワイヤ54の位置関係を適切に保った状態でグリッドワイヤ54を表面板55aに固着することができる。また、グリッド30aの製造コストの上昇を抑制することができる。
【0088】
次に、図7に示すような治具を準備する。その治具は、左右一対のブロック体161、161と、それらの側面間を連結する一対の横梁162(図7では一方のみ示す)と、両ブロック体161、161の上面に設けられたボルトナットからなる保持手段163とを備えている。
【0089】
そして、テーブル164上に載置した治具に枠体55を置くと、枠体55の外周の一対の横梁162、162と左右のブロック体161、161とで囲まれて、枠体55が治具に位置決めされる。次に、8本のグリッドワイヤ54を所定の張力を付与した状態で保持手段163に固定する。すると、保持手段163に所定の間隔W1で平行状に張架された8本のグリッドワイヤ54は、枠体55の表面板55aに沿って配置され、且つ、各グリッドワイヤ54の両端付近が枠体55の表面板55aの端縁60、60(図5参照)に当接される。この状態で、開口57における短辺縁57aから適宜寸法L1だけ端縁60に接近した箇所Pにて、グリッドワイヤ54を半田付けして枠体55の表面板55aに固着する。
【0090】
その後、保持手段163によるグリッドワイヤ54の保持を解除してグリッド30aを治具から取り除くと、各グリッドワイヤ54の両端部分が表面板55aの端縁60、60より外に突出したように残る。そこで、この部分を端縁60、60の箇所に沿って図示しない切断手段としてのカッターにて切断する。その場合、固着部59から突出するグリッドワイヤ54の端部が端縁60よりも内側(表面板55aの上面側)にとどまるように切断することが好ましい。
【0091】
そして、放電ワイヤ及びこのように製造されたグリッド30aは、ドラムフレーム110のアッパーフレーム110bに取り付けられる。つまり、アッパーフレーム110bに放電ワイヤ53とグリッド30aを取り付けることによって、スコロトロン型帯電器30が形成される。
【0092】
そのアッパーフレーム110bは、図3および図4に示すように、底面視略矩形状をなし、クリーニングユニット81を覆う天井部130と、スコロトロン型帯電器30が支持される帯電器支持部131と、スキャナ部21からのレーザビームを感光ドラム28に照射させるためのレーザビーム通過部132とが、連続して一体的に形成されている。
【0093】
天井部130には、横リブ137と、天井側画成リブ135および上側支持リブ136とが設けられている。クリーニングユニット81のスポンジシール133が天井部130に取り付けられ、クリーニングユニット81のスポンジスクレーパ134が横リブ137に取り付けられている。
【0094】
帯電器支持部131は、天井部130に側して設けられている。帯電器支持部131には、互いに所定の間隔を隔てて対向配置される第一支持リブ143および第二支持リブ144が、幅方向に沿って下方に向かって立設されている。帯電器支持部131における幅方向の両端部には、図6に示すように、グリッド30aの枠体55を固定する電気絶縁性材料の固定体170が設けられている。固定体170は、その端部に、電気絶縁部171と電気絶縁部171の下面側の係止部172と一体的に有する。そして、放電ワイヤ53の端部が係止部172に係止される。すると、図4に示すように、第一支持リブ143および第二支持リブ144の間におけるほぼ中心位置に放電ワイヤ53が配置される。そして、第一支持リブ143および第二支持リブ144の間にグリッド30aを挿入して、図6に示す固定体170にグリッド30aの枠体55を固定する。すると、表面板55aの端縁60は、電気絶縁部171によって放電ワイヤ53の端部から電気的に隔離するように配置される。そのため、グリッドワイヤ54の端部と放電ワイヤ53の端部との間にコロナ放電作用が発生しないようにすることができる。電気絶縁部171は、アッパーフレーム110bの成形時に形成することができるので、電気絶縁部171の製造が容易である。
【0095】
また、第一支持リブ143における下端部のクリーニングユニット81の装着側面には、幅方向にわたって、アッパフィルム145が貼着されている。このアッパフィルム145は、略矩形状をなし、ポリエチレンテレフタレートなどの可撓性の樹脂フィルムからなり、第一支持リブ143のクリーニングユニット81の装着側面に沿って、その遊端部が下側に向かうように設けられている。
【0096】
レーザビーム通過部132は、帯電器支持部131に側して設けられている。レーザビーム通過部132には、スキャナ部21からのレーザビームを感光ドラム28に照射させるためのレーザビーム通路146が、下方に傾斜状に開口形成されている。
【0097】
そして、放電ワイヤ53とグリッド30aがアッパーフレーム110bに取り付けられたスコロトロン型帯電器30では、8本のグリッドワイヤ54を含む平面に対して放電ワイヤ53から直角に垂下した鉛直面にグリッドワイヤ54が存在しないように配置されている。また、その鉛直面を挟んで、グリッドワイヤ54が左右対称状に配置されている。
【0098】
そして、アッパーフレーム110bをロアフレーム110aに取り付けると、図2に示すように、放電ワイヤ53は、感光体ドラム28の回転軸と平行状であって、感光体ドラム28の表面と対向するように配置される。また、グリッドワイヤ54は、放電ワイヤ53と感光ドラム28との間において、感光ドラム28と接触しないように、所定の間隔を隔てて対向配置される。グリッドワイヤ54と感光ドラム28との間における最も短い間隔は、各グリッドワイヤ54間の開口幅の1倍以上2倍以下と設定される。本実施例の場合は、各グリッドワイヤ54間の開口幅が1mmであるので、グリッドワイヤ54と感光ドラム28との間における最も短い間隔は2mmに設定されている。
【0099】
また、アッパフィルム145の遊端部は、感光ドラム28の軸方向にわたって、感光ドラム28と接触しないようなわずかな隙間を隔てて配置される。アッパフィルム145は、1次クリーニングローラ82とスコロトロン型帯電器30との間に配置されるので、このアッパフィルム145によって、1次クリーニングローラ82側に滞留する紙粉が、スコロトロン型帯電器30のグリッド電極30aに付着することを防止することができる。そのため、感光ドラム28をスコロトロン型帯電器30によって良好に帯電することができる。
【0100】
ドラムカートリッジ27に現像カートリッジ29が装着されたプロセスユニット22がレーザプリンタ1に装着されると、スコロトロン型帯電器30の放電ワイヤ53は、図示しない帯電電源に接続され、帯電電源のオンにより放電ワイヤ53からコロナイオンが放電される。また、グリッド30aのグリッドワイヤ54は、図示しない帯電電源に接続され、帯電電源のオンにより放電ワイヤ53から放電されるコロナイオンによる感光体ドラム28の帯電状態を制御する。放電ワイヤ53から放電されたコロナイオンは、グリッド30の開口57を通って感光体ドラム28に至り、感光体ドラム28を帯電させる。このとき、グリッドワイヤ54に接続された帯電電源がオンされるので、グリッドワイヤ54により感光体ドラム28の帯電状態が制御される。
【0101】
以上説明したように、本実施形態のグリッド30aでは、放電ワイヤ53と感光体ドラム28との間に配置された表面板55aに形成された開口57を跨ぐ8本のグリッドワイヤ54が、所定の張力が付与された状態で表面板55aに固着されているので、8本のグリッドワイヤ54の両端部の固定の構成が至極簡単である。そのため、グリッドワイヤ54を有するグリッド30aを小型化することができる。更に、グリッドワイヤ54を有するグリッド30aの製造コストを大幅に低減できる。
【0102】
また、本実施形態のグリッドワイヤ54の両端部は半田付けによって枠体55の表面板55aに固着されているので、グリッド54を容易に製造することができる。
【0103】
尚、半田付けに変えて溶着によってグリッドワイヤ54の両端部を表面板55aに固着しても、グリッド54を容易に製造することができる。この場合、半田付けによって固着する場合よりも、大量生産性に優れる。例えば、スポット溶着することによってグリッドワイヤ54の両端部を表面板55aに固着すると、図8に示すように、固着部59は単一のグリッドワイヤ54ごとに独立的に形成される。
【0104】
また、半田に変えて導電性を有する接着剤によってグリッドワイヤ54の両端部を表面板55aに固着してもよい。
【0105】
本実施形態のグリッド30aでは、グリッドワイヤ54は、枠体55の表面板55aにおける放電ワイヤ53が配置される面と反対側の面に固着されているので、このグリッド30aを有するスコロトロン型帯電器30では、グリッドワイヤ54の端部の固着部59が放電ワイヤ53と直接対面しないから、固着部59と放電ワイヤ53との間で不必要なコロナ放電が発生せず、放電性能を安定したものにできる。
【0106】
本実施形態のグリッド30aでは、表面板55aにおけるグリッドワイヤ54の端部の固着部59と開口57との間に設けられた固着剤突出防止部58によって、固着剤としての半田が開口57に突出することを防止することができる。そのため、このグリッド30aを有するスコロトロン型帯電器30では、感光体ドラム28への帯電の性能を悪化させることがない。尚、導電性を有する接着剤によってグリッドワイヤ54の両端部を表面板55aに固着した場合には、固着剤としては導電性を有する接着剤が対応する。
【0107】
本実施形態のグリッド30aでは、枠体55及びグリッドワイヤ54がステンレス鋼にて構成されているので、安価で耐腐食性に優れ、さらにバネ性があるから組み付けがし易い。
【0108】
尚、コロナ放電により腐食され難い金属(耐腐食性の大きい金属)としては、ステンレス鋼の他に、タングステン鋼、モリブデン鋼があり、グリッドワイヤ54の材質にタングステン鋼、モリブデン鋼を用いてもよい。また、グリッドワイヤ54の表面に金、銀、ニッケル、パラジュウム、白金の少なくとも1種を含む金属にて被覆すると、一層、耐腐食
性が向上する。
【0109】
本実施形態のグリッド30aでは、枠体55は、表面板55aから左右両側板55b,55bが折り曲げられて、グリッドワイヤ54の延伸(延びる)方向と略平行状に長い屈曲部56、56を有した断面コ字状であるので、固着されたグリッドワイヤ54の張力によって変形しないように、枠体55の剛性を高めることができ、且つそのための構成も簡単であるため好ましい。
【0110】
尚、枠体55を、図8に示すように、表面板55aと片方のみの側板55bとからなる断面略L字状に形成しても良い。また、表面板55aや側板55bに、凹状または凸状の補強リブ(図示せず)を形成してもよい。これらの構成においても、固着されたグリッドワイヤ54の張力によって変形しないように、枠体55の剛性を高めることができる。
【0111】
本実施形態のグリッド30aでは、少なくとも開口57におけるグリッドワイヤ54と交差する短辺縁57aを、グリッドワイヤ54を固着する側から打ち抜かれているので、グリッドワイヤ54と交差する開口57の短辺縁57aに形成されるバリは、グリッドワイヤ54を固着する側と反対側に突出する。そのため、グリッドワイヤ54を枠体55の表面板55aに固着したとき、短辺縁57aに形成されるバリにグリッドワイヤ54が接触しない。よって、各グリッドワイヤ54の位置関係を適切に保った状態でグリッドワイヤ54を表面板55aに固着することができる。従って、打ち抜きにより形成されるバリとグリッドワイヤ54との接触による各グリッドワイヤ間の相対的な位置ズレによって感光体ドラム28の帯電制御の性能が低下してしまうことを防止することができる。
【0112】
本実施形態のスコロトロン型帯電器30は、上述したようにグリッドワイヤ54が枠体55に固着されたグリッド30aと、放電ワイヤ53とを備えているので、複数のグリッドワイヤ54の固定の構成が簡単となることによって、従来の実開平2−5764号公報及び実公昭60−25068号公報に開示されている帯電器よりも、構成が簡単である。そのため、製造コストを大幅に低減でき、且つ、スコロトロン帯電器30を小型化することができる。
【0113】
本実施形態のスコロトロン型帯電器30では、グリッド30aの枠体55の表面板55aの端縁60は、電気絶縁部171によって放電ワイヤ53の端部から電気的に隔離されている。そのため、表面板55aに固着されたグリッドワイヤ54の端部と放電ワイヤ53の端部との間にコロナ放電作用が発生せず、放電性能を安定させることができる。
【0114】
本実施形態のスコロトロン型帯電器30では、8本のグリッドワイヤ54を含む平面に対して放電ワイヤ53から直角に垂下した鉛直面にグリッドワイヤ54が存在しないように配置されているので、放電ワイヤ53から放電されたコロナイオンの感光体ドラム28の表面までの最短経路である前記鉛直面の経路上のコロナイオンの感光体ドラム28への移行をグリッドワイヤ54が妨げない。よって、スコロトロン型帯電器30の帯電効率がよい。
【0115】
また、本実施形態のスコロトロン型帯電器30では、前記鉛直面を挟んで、グリッドワイヤ54が対称状に配置されているので、感光体ドラム28の帯電制御の性能がよい。
【0116】
本実施形態の感光体ドラム28を備えたドラムカートリッジ27は、上述したようにグリッドワイヤ54が枠体55に固着されたグリッド30aと放電ワイヤ53とを有するスコロトロン型帯電器30を備えているので、スコロトロン型帯電器30が小型化されたことによって、ドラムカートリッジ27自体を小型化することができる。また、ドラムカートリッジ27は、レーザプリンタ1に着脱可能であるので、画像形成動作によりスコロトロン型帯電器30がトナーによって汚れたとしても、ドラムカートリッジ27を交換するだけでよく、使用者の使い勝手がよい。
【0117】
本実施形態のレーザプリンタ1は、上述したようにグリッドワイヤ54が枠体55に固着されたグリッド30aと放電ワイヤ53とを備えたスコロトロン型帯電器30と、スコロトロン型帯電器30と非接触状態で配置され、スコロトロン型帯電器30によって帯電される感光体ドラム28と、感光体ドラム28上の可視像を用紙3に転写する転写ローラ31とを備えたドラムカートリッジ27が装着され、用紙3に画像を形成する。そのため、スコロトロン型帯電器30が小型化されることによって、レーザプリンタ1も小型化することができる。
【0118】
本実施形態では、グリッド電極としてグリッドワイヤ54を使用しているが、グリッド電極を打ち抜き加工やエッチングによってパターン形成する場合があるが、この場合では、グリッド電極に角部が形成される。その角部に、放電ワイヤ53から放電されたコロナイオンが集中してしまう。そのため、グリッドワイヤ54を使用した方が、グリッド電極を打ち抜き加工やエッチングによってパターン形成した場合よりも、帯電効率がよく、感光体ドラム28の表面が所定の帯電電位となるまでの時間を短くすることができる。
【0119】
ここで、グリッド電極を打ち抜きによって形成したスコロトロン帯電器を用いた場合と、本実施形態のスコロトロン型帯電器30を用いた場合とを比較する。感光体ドラム28の周速が70mm/sの低速において所定の感光体ドラム28の帯電制御をするとき、グリッド電極を打ち抜きによって形成スコロトロン帯電器を用いた場合に必要とした放電ワイヤ53への電流値に対して、スコロトロン型帯電器30を用いた場合では、放電ワイヤ53への電流値を2/3にすることができた。また、感光体ドラム28の周速が170mm/sの高速において所定の感光体ドラム28の帯電制御をするとき、グリッド電極を打ち抜きによって形成スコロトロン帯電器を用いた場合では感光体ドラム28の帯電を良好に制御することができなかったが、スコロトロン型帯電器30を用いた場合では、感光体ドラム28の帯電を良好に制御することができた。
【0120】
よって、グリッドワイヤ54を有するスコロトロン型帯電器30を備えたレーザプリンタ1では、感光体ドラム28の周速を高速として画像形成速度を向上させることができる。特に、感光体ドラム28の周速が100mm/s以上であるレーザプリンタ1に、グリッドワイヤ54を有するスコロトロン型帯電器30を使用することが有効である。
【0121】
次に、他の実施形態を説明する。図9に示すように、枠体55における表面板55aに、グリッドワイヤ54延伸方向の少なくとも一方に張力調整部としての突出片65を一体的に設ける。突出片165の表面にグリッドワイヤ54の固着部59を設ける。そして、この突出片165を、グリッドワイヤ54が固着された側と反対側に曲げ変形させると、前記治具にて固着したときにグリッドワイヤ54に付与された張力よりも大きくすることができる。逆に、突出片165を、グリッドワイヤ54が固着された側に曲げ変形させると、グリッドワイヤ54の張力を減少することができる。このように、グリッドワイヤ54の端部を固着した固着部59を有する突出片165の曲げ方向及び曲げ量を調節することにより、グリッドワイヤ54の張力を所望する値に調整することができる。
【0122】
また、図10に示す参考例では、枠体55における表面板55aの端縁60から、グリッドワイヤ54延伸方向の両方に突出片166(但し図10では一方のみ示す)を一体的に設ける。表面板55aにおける端縁60より開口57側から突出片166にかけて、グリッドワイヤ54を固着する固着部59を設ける。この固着作業後に、表面板55aの端縁60に沿って(図10で破線で示す線167に沿って)突出片166を切断手段にて切除する。このようにすると、固着部59からグリッドワイヤ54の端部がひげのように突出することがない。そのため、グリッドワイヤ54の端部と放電ワイヤ53の端部との間にコロナ放電作用が発生せず、放電性能を安定させることができる。
【0123】
図11(a)及び図11(b)の参考例では、図10の突出片166を切断せずに、固着部59及びグリッドワイヤ54の端部を覆うように、突出片166を折り曲げる。図12の参考例では、固着部59及びグリッドワイヤ54の端部を覆うように、電気絶縁性を有する樹脂系の接着剤168にて被覆するものである。図13の実施形態では、電気絶縁性を有する接着テープ169にて端縁60を含む表面板55aの表裏を覆ったものである。接着テープ169にかえて、表面板55aの表裏を弾力的に挟持する断面コ字状の電気絶縁性を有するクリップを表面板55aの端縁60側から横向きに差し込み固定するようにしても良いのである。請求項10の放電防止部材としては、図11の折り曲げられた突出片166や、図12の接着剤168や、図13の接着テープ169や、前記クリップが対応する。
【0124】
このように、図11〜図13のいずれのグリッド30aにおいても、枠体55の表面板55aの端縁60からグリッドワイヤ54の端部が髭状に突出することがない。そのため、グリッドワイヤ54の端部と放電ワイヤ53の端部との間にコロナ放電作用が発生せず、放電性能を安定させることができる。
【0125】
また、枠体55がステンレス鋼であったが、金属製(導電性)でない不良導体であってもよい。ただし、この場合には、放電ワイヤ53がコロナ放電を発生させるための電極を設ける必要があり、更に、グリッドワイヤ54の端部の固着する導電性の固着部59に対して別部品の端子又は導線を介して外部回路に電気的に接続させるように構成する必要がある。
【0126】
スコロトロン型帯電器30は、負帯電用としても使用できる。また、転写手段にも使用できる。
【0127】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の発明によれば、複数のグリッドワイヤの固定の構成が簡単である。また、前記突出片を前記グリッドワイヤの固着された側と反対方向もしくは前記グリッドワイヤの固着された側に曲げ変形させるだけの簡単な作業で、前記張力調整部によって前記グリッドワイヤの張力を所望する値に調整することができるという効果を奏する。
【0128】
請求項2に記載の発明によれば、グリッドを容易に製造することができる。
【0129】
請求項3に記載の発明によれば、グリッドを容易に製造することができる。更に、半田付けによって固着する場合よりも、大量生産性に優れる。
【0130】
請求項4に記載の発明に前記グリッドワイヤの端部と前記放電ワイヤとの間で不必要なコロナ放電が発生せず、放電性能を安定したものにできる。
【0131】
請求項に記載の発明によれば、前記固着剤突出防止部によって、固着剤が前記開口に突出することを防止することができる。
【0132】
請求項に記載の発明によれば、耐腐食性に優れる。
【0133】
請求項に記載の発明によれば、固着された前記グリッドワイヤの張力によって変形しないように、前記枠体の剛性を高めることができる。
【0134】
【0135】
【0136】
【0137】
請求項に記載の発明によれば、グリッドワイヤの固定の構成が簡単となることによって、スコロトロン帯電器を小型化することができる。
【0138】
【0139】
請求項に記載の発明によれば、スコロトロン型帯電器の帯電効率がよい。
【0140】
請求項10に記載の発明によれば、前記被帯電体の帯電制御の性能がよい。
【0141】
請求項11に記載の発明によれば、前記スコロトロン型帯電器が小型化されたことによって、被帯電体装置自体を小型化することができる。
【0142】
請求項12に記載の発明によれば、前記スコロトロン型帯電器が小型化されたことによって、画像形成装置も小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置としての、レーザプリンタの一実施形態を示す概略側断面図である。
【図2】図1に示すレーザプリンタのプロセスユニットを示す要部側断面図である。
【図3】図2に示すプロセスユニットのアッパフレームを示す底面図である。
【図4】図2に示すプロセスユニットのアッパフレームの図3におけるY−Y線断面図である。
【図5】スコロトロン型帯電器の斜視図である。
【図6】スコロトロン型帯電器の断面図である。
【図7】スコロトロン型帯電器のグリッドの製造方法を示す側断面図である。
【図8】グリッドにおける枠体の別実施形態の一部切欠き斜視図である。
【図9】グリッドにおける枠体の端部に突出片を設けた実施形態の一部切欠き斜視図である。
【図10】グリッドワイヤの端部処理の実施形態を示す一部切欠き斜視図である。
【図11】(a)は枠体の端部の突出片を折り曲げた実施形態の一部切欠き斜視図(b)は(a)の側断面図である。
【図12】グリッドワイヤの端部処理の参考例を示す一部切欠き側断面である。
【図13】グリッドワイヤの端部処理のさらに他の参考例を示す一部切欠き側断面である。
【符号の説明】
1 レーザプリンタ
3 用紙
22 プロセスユニット
27 ドラムカートリッジ
28 感光体ドラム
30 スコロトロン型帯電器
30a グリッド
31 転写ローラ
34 現像ローラ
53 放電ワイヤ
54 グリッドワイヤ
55 枠体
55a 表面板
56 屈曲部
57 開口
58 固着剤突出防止部
59 固着部
60 端縁
165、166 突出片
168 接着剤
169 接着テープ
170 固定体
171 電気絶縁部

Claims (12)

  1. 放電ワイヤと被帯電体との間に配置され、開口が形成された枠体と、前記開口を跨ぎ前記枠体に直接固着された複数本のグリッドワイヤとを備えて、被帯電体を帯電するためのスコロトロン型帯電器のグリッドにおいて、
    前記枠体における表面板には、前記開口を挟んで少なくとも一方に、前記グリッドワイヤの延伸方向の端縁から突出する突出片を一体的に設け、
    前記突出片の表面にグリッドワイヤの端部を固着する固着部を設け、
    前記突出片を前記グリッドワイヤの固着された側と反対方向もしくは前記グリッドワイヤの固着された側に曲げ変形させてなる前記グリッドワイヤの張力調整部を備えたことを特徴とするグリッド。
  2. 前記グリッドワイヤの両端部の固着部は、半田付けによって形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載のグリッド。
  3. 前記グリッドワイヤの両端部の固着部は、溶着によって形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載のグリッド。
  4. 前記グリッドワイヤの両端部の固着部は、前記枠体における前記放電ワイヤが配置される面と反対側の面に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のグリッド。
  5. 前記枠体には、前記固着部と前記開口における前記グリッドワイヤと交差する縁との間に、前記固着剤が前記開口に突出することを防止する固着剤突出防止部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載のグリッド。
  6. 前記枠体及び前記グリッドワイヤがステンレス鋼にて構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載のグリッド。
  7. 前記枠体は、前記グリッドワイヤの延伸方向に沿う屈曲部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載のグリッド。
  8. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載のグリッドと、放電ワイヤとを備えたことを特徴とするスコロトロン型帯電器。
  9. 前記複数のグリッドワイヤの延伸方向は、前記放電ワイヤの延伸方向と略平行であり、前記複数のグリッドワイヤを含む平面に対して前記放電ワイヤから直角に垂下した鉛直面に前記グリッドワイヤが存在しないことを特徴とする請求項8に記載のスコロトロン型帯電器。
  10. 前記グリッドワイヤを偶数本とし、前記鉛直面を挟んで、前記グリッドワイヤを対称状に配置することを特徴とする請求項に記載のスコロトロン型帯電器。
  11. 請求項8乃至請求項10のいずれかに記載のスコロトロン型帯電器と、前記スコロトロン型帯電器と非接触状態で配置され、前記スコロトロン型帯電器によって帯電される被帯電体とを備えたことを特徴とする被帯電体装置。
  12. 請求項8乃至請求項10のいずれかに記載のスコロトロン型帯電器と、前記スコロトロン型帯電器と非接触状態で配置され、前記スコロトロン型帯電器によって帯電され、現像剤像を担持する被帯電体と、被帯電体上の現像剤像を記録媒体に転写する転写手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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