JP3783769B2 - クリーニング装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真複写機やプリンタ等の画像形成装置で像担持体上の残留物を除去するのに用いられるクリーニング装置に係り、特に、像担持体上の残留物を静電的に除去するタイプのクリーニング装置及びこれを用いた画像形成装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、中間転写型の画像形成装置としては、例えば静電潜像に応じたトナー像が形成担持される感光体ドラムと、この感光体ドラム上のトナー像が中間的に転写される中間転写ベルトと、この中間転写ベルトに対して感光体ドラム上のトナー像が転写される一次転写装置と、この中間転写ベルト上に転写されたトナー像を用紙に一括して転写させる二次転写装置とを備えたものが知られている。
このような画像形成装置では、感光体ドラム上に形成された色の異なるトナー像(例えばイエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK))を中間転写ベルト上に重ね転写することで、フルカラー画像を得るようになっている。
また、この種の画像形成装置にあっては、二次転写後に中間転写ベルト上に残存する残留物をそのままに放置すると、次に中間転写ベルト上に形成される画像を汚すこととなるため、この中間転写ベルトには、二次転写後の中間転写ベルト上の残存物を除去するベルトクリーナが配設されるようになっている。
【0003】
図8には、従来のベルトクリーナの一例を示す。
同図において、符号301は中間転写ベルトであり、駆動ロール302を含む複数の張架ロール(図示せず)に張架支持されて矢印方向に回動するようになっている。
また、符号310はベルトクリーナを示しており、このベルトクリーナ310は、前記中間転写ベルト301の像担持面側(図中残留トナーを符号Tで示す)に配設される導電性ブラシロール311と、この導電性ブラシロール311からみて前記中間転写ベルト301の移動方向下流側に配設されるクリーニングブレード312と、これら導電性ブラシロール311及びクリーニングブレード312が収容されるクリーナハウジング313とを有している。尚、この説明では、残留トナーTが負極性に帯電しているものとする。
ここで、導電性ブラシロール311は、前記中間転写ベルト301との対向部において当該中間転写ベルト301の移動方向とは逆方向に回転するようになっており、この導電性ブラシロール311には、正極性の電圧(例えば+400V)を印加するクリーニングバイアス電源314が接続されている。また、前記導電性ブラシロール311には、その対向部において逆方向に回転する回収ロール315が接触配置されており、この回収ロール315には、前記導電性ブラシロール311よりも高い正極性の電圧(例えば+800V)を印加する回収バイアス電源316が接続されている。更に、前記回収ロール315にはスクレーパ317が圧接配置されている。
一方、前記中間転写ベルト301を挟んで前記導電性ブラシロール311に対向する前記駆動ロール302は接地されるようになっている。
尚、符号318は、導電性ブラシロール311からみて中間転写ベルト301の移動方向上流側に設けられ、除去された残留トナーTの外部への飛び散りを防止するためのフィルムシール、符号319は、前記クリーナハウジング313にクリーニングブレード312を固定するL字状プレート、符号320は、クリーナハウジング313内に回収された残留トナーTを外部へ排出する排出オーガである。
【0004】
次に、上述したクリーニング装置の動作について説明する。
中間転写ベルト301上の残留トナーT(負極性に帯電)が導電性ブラシロール311との対向部に到達すると、この残留トナーTは当該導電性ブラシロール311と駆動ロール302との間の電位差(+400V)によって導電性ブラシロール311上に転移する。そして、導電性ブラシロール311に転移した残留トナーTが回収ロール315との対向部に到達すると、今度は、当該回収ロール315と導電性ブラシロール311との間の電位差(+800V−(+400V)=+400V)によって回収ロール315上に転移する。そして、回収ロール315上に転移した残留トナーTは、スクレーパ317により掻き取られクリーナハウジング313内に落下する。
一方、導電性ブラシロール311上に転移しなかった残留トナーTは、クリーニングブレード312により掻き取られ、クリーナハウジング313内に落下する。
そして、クリーナハウジング313内の残留トナーTは、排出オーガ320により外部へと排出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したクリーニング装置では、前記導電性ブラシロール311を構成する導電性繊維が吸湿してその電気抵抗が低下すると、導電性ブラシロール311と回収ロール315との間の電位差を維持できなくなり、導電性ブラシロール311の電位が回収ロール315の電位に近づき、その結果、導電性ブラシロール311と駆動ロール302との間の電位差が大きくなりすぎて放電現象が発生し、中間転写ベルト301上に放電生成物が付着し画質低下を招くという技術的課題がみられた。一方、導電性ブラシロール311と回収ロール315との間の電位差は小さくなりすぎるため、導電性ブラシロール311に付着した残留トナーTを回収ロール315に転移できなくなってしまいクリーニング不良を招くという技術的課題もみられた。
【0006】
このような技術的課題を解決するための手法として、例えば、湿度等の環境条件に基づいて前記回収ロール315に印加するバイアスを可変し、必要な電位差を確保するようにした技術が提案されている(特開平8−220892号公報参照)。
しかしながら、このような技術的手段においては、湿度を測定する測定系や回収ロール315に印加するバイアスを制御する制御系を新たに設けなければならない分、装置構成が複雑化し、信頼性の低下を招いてしまうという技術的課題がみられた。
【0007】
また、特公平6−68666号公報には、導電性ブラシロール311を並列する二つの異なる電位の電気回路を介して一つの電源の一方に切替接続可能とすることにより電位の切替を可能にし、回収ロール315を前記電源の他方の電極に接続し、導電性ブラシロール311と回収ロール315とが電気的に一定電位差となるようツェナーダイオードを用いて接続したものが記載されている。
しかしながら、このような技術的手段においては、前記導電性ブラシロール311を構成する導電性繊維が吸湿してその電気抵抗が低下した場合に、電流が回収ロール315及び導電性ブラシロール311を介して流れ、ツェナーダイオードにはほとんど流れなくなってしまうために、導電性ブラシロール311及び回収ロール315間の電位差が低下して、上述した放電生成物の付着やクリーニング不良等の問題が発生してしまうことになる。
【0008】
本発明は、以上の技術的課題を解決するためになされたものであって、簡易な構成で、環境変動等の影響を受けることなく静電クリーニングを行うことのできるクリーニング装置及びこれを用いた画像形成装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、図1に示すように、トナー像が担持搬送される像担持体1の像担持面側に回転可能に接触配置される導電性ブラシ2と、前記導電性ブラシ2に回転可能に接触配置される回収体3と、前記回収体3に接続され、当該回収体3に前記像担持体1上の残留トナーTの帯電極性とは逆極性の回収バイアスを印加するバイアス電源4と、前記導電性ブラシ2に接続され、しきい値以上の電流の流入により当該導電性ブラシ2に前記回収バイアスと同極性であって当該回収バイアスより小さい一定の除去バイアスを印加する受動型定電圧発生素子5と、前記回収体3及び前記導電性ブラシ2の合成抵抗6に並列に接続され、当該合成抵抗6と共に働き前記受動型定電圧発生素子5に前記しきい値以上の電流を流入させるバイパス抵抗7とを備えたことを特徴とする。
【0010】
このような技術的手段において、クリーニングの対象物となる像担持体1については、ドラム状像担持体やベルト状像担持体等、適宜選択して差し支えない。
ここで、前記像担持体1がベルト状像担持体で構成されるタイプのものにおいては、導電性ブラシ2に対向する前記ベルト状像担持体1の像担持面裏面側に、接地された対向部材8を配設することが好ましい。尚、像担持体1がドラム状像担持体で構成されるタイプのものにおいては、ドラム状像担持体1の基材を接地することが好ましい。
【0011】
また、導電性ブラシ2は、前記像担持体1の像担持面側に回転可能に接触配置されるものであれば、その形状については、ロール外周面にブラシ部を形成したものや、ベルト外周面にブラシ部を形成したもの等適宜選定して差し支えない。
ここで、導電性ブラシ2の回転方向については正逆方向より適宜選択して差し支えないが、像担持体1上の残留トナーTを効果的に除去するという観点からすれば、前記像担持体1との対向部において当該像担持体1の移動方向とは逆方向となるように回転させることが好ましい。
【0012】
更に、回収体3については、前記導電性ブラシ2に回転可能に接触配置されるものであれば、その形状についてはロール状、ブラシ状等適宜選定して差し支えない。
そして、前記回収体3に付着した残留トナーTを容易に除去するという観点からすれば、当該回収体3に押圧配置される掻き取りスクレーパ9を具備させることが好ましい。
【0013】
また、本発明に係るクリーニング装置において、本来の帯電極性と逆極性に帯電した残留トナーT、あるいは、ほとんど帯電していない残留トナーTも確実に除去するという観点からすれば、前記導電性ブラシ2の前記像担持体1移動方向下流側には、当該像担持体1に圧接配置されるクリーニングブレード10を具備させることが好ましい。
【0014】
更に、バイアス電源4は、前記回収体3に接続され、当該回収体3に前記残留トナーTの帯電極性とは逆極性の回収バイアスを印加するものであればよく、他の回路の電源と共用化するようにしても差し支えない。
【0015】
また、受動型定電圧発生素子5については、しきい値以上の電流の流入により前記導電性ブラシ2に前記回収バイアスと同極性であって当該回収バイアスより小さい一定の除去バイアスを印加する機能を有するものであれば適宜選定して差し支えない。
【0016】
更に、バイパス抵抗7は、前記回収体3及び前記導電性ブラシ2の合成抵抗6に並列に接続され、当該合成抵抗6と共に前記受動型定電圧発生素子5に前記しきい値以上の電流を流入させるものであればその抵抗値については前記合成抵抗6及び前記受動型定電圧発生素子5のしきい値電流に応じて適宜選定してよい。
【0017】
また、本願発明は、上述したクリーニング装置を備えた画像形成装置もその対象とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
図2は本発明に係るクリーニング装置が適用された画像形成装置(タンデム型画像形成装置)の実施の一形態を示す説明図である。
同図において、本実施の形態に係る画像形成装置は、本体ハウジング21内に四つの色(本実施の形態ではイエロ、マゼンタ、シアン、ブラック)の画像形成ユニット22(具体的には22a〜22d)を横方向に配列し、その上方には各画像形成ユニット22の配列方向に沿って循環搬送される中間転写ベルト230が含まれるベルトユニット(ベルト搬送装置)23を配設する一方、本体ハウジング21の下方には用紙等の記録材(図示せず)が収容される記録材供給カセット24を配設すると共に、この記録材供給カセット24からの記録材の搬送路となる記録材搬送路25を垂直方向に配置したものである。
【0019】
本実施の形態において、各画像形成ユニット22(22a〜22d)は、中間転写ベルト230の循環方向上流側から順に、例えばイエロ用、マゼンタ用、シアン用、ブラック用(配列は必ずしもこの順番とは限らない)のトナー像を形成するものであり、各感光体ユニット30と、各現像ユニット33と、共通する一つの露光ユニット40とを備えている。
ここで、感光体ユニット30は、例えば感光体ドラム31と、この感光体ドラム31を予め帯電する帯電器(本例では帯電ロール)32と、感光体ドラム31上の残留トナーを除去するドラムクリーナ34とを一体的にカートリッジ化したものである。
【0020】
また、現像ユニット33は、帯電された感光体ドラム31上に前記露光ユニット40にて露光形成された静電潜像を対応する色トナー(本実施の形態では例えば負極性に帯電)で現像するものである。更に、符号35(35a〜35d)は各現像ユニット33に各色成分トナーを補給するためのトナーカートリッジである。
尚、これら現像ユニット33及びトナーカートリッジ35の詳細については後述する。
【0021】
一方、露光ユニット40は、ユニットケース41内に例えば四つの半導体レーザ(図示せず)、一つのポリゴンミラー42、結像レンズ(図示せず)及び各感光体ユニット30に対応するそれぞれのミラー(図示せず)を格納し、各色成分毎の半導体レーザからの光をポリゴンミラー42で偏向走査し、結像レンズ、ミラーを介して対応する感光体ドラム31上の露光ポイントに光像を導くようにしたものである。
【0022】
また、本実施の形態において、ベルトユニット23は、複数の張架ロール231〜235間に中間転写ベルト230を掛け渡したものであり、各感光体ユニット30の感光体ドラム31に対応した中間転写ベルト230の裏面には一次転写器(本例では一次転写ロール)51が配設され、この一次転写ロール51にトナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加することで、感光体ドラム31上のトナー像を中間転写ベルト230側に静電的に転写するようになっている。
【0023】
更に、中間転写ベルト230の最下流画像形成ユニット22dの下流側の張架ロール235に対応した部位には二次転写装置52が配設されており、中間転写ベルト230上の一次転写像を記録材に二次転写(一括転写)するようになっている。
本実施の形態では、二次転写装置52は、中間転写ベルト230のトナー像担持面側に圧接配置される二次転写ロール521と、中間転写ベルト230の裏面側に配置されて二次転写ロール521の対向電極をなすバックアップロール(本例では張架ロール235を兼用)とを備えている。
そして、例えば二次転写ロール521が接地されており、また、バックアップロール(張架ロール235)にはトナーの帯電極性と同極性のバイアスが給電ロール(図示せず)を介して印加されている。
更にまた、中間転写ベルト230の最上流画像形成ユニット22aの上流側にはベルトクリーナ53が配設されており、中間転写ベルト230上の残留トナーを除去するようになっている。このベルトクリーナ53については後述する。
【0024】
また、記録材供給カセット24には記録材をピックアップするフィードロール(図示せず)が設けられ、このフィードロールの直後には記録材を送出するテイクアウェイロール62が配設されると共に、二次転写部位の直前に位置する記録材搬送路25には記録材を所定のタイミングで二次転写部位へ供給するレジストレーションロール(レジストロール)63が配設されている。
一方、二次転写部位の下流側に位置する記録材搬送路25には定着装置66が設けられ、この定着装置66の下流側には記録材排出用の排出ロール67が設けられており、本体ハウジング21の上部に形成された収容トレイ68に排出記録材が収容されるようになっている。
尚、図2において、符号71は中間転写ベルト230上に形成された基準トナーパッチの画像濃度を検知する画像濃度検知センサ(以下、DCセンサという)であり、符号72は画像形成プロセスを制御するコントローラーである。
【0025】
また、本実施の形態においては、各色成分トナーとして、スチレンアクリル樹脂微粒子と各々イエロ、マゼンタ、シアン、及び、ブラックの顔料微粒子を凝集・合一して体積平均粒径約3〜7μmに調製してなる、乳化凝集合一法(EA法)で製造したトナーを用いた。粒度分布指標(GSD)は1.23であった。平均粒径はコールターカウンター(コールター社製)で測定した体積平均粒径の値である。そして、重合の際の加熱時間と加熱温度を調整し、平均粒径、粒度分布が略同じ4種類(4色)のトナーを作成した。
トナーの形状は、形状係数ML2/Aで表し、光学顕微鏡(ミクロフォトFXA;ニコン社製)で得た該トナーの拡大写真を、イメージアナライザーLuzex3(NIRECO社製)により画像解析を行って以下の数式1により算出した値である。
【0026】
【数1】
【0027】
形状係数ML2/Aは、トナーの投影面積と、それに外接する円の面積との比で表しており、真球の場合100となり、形状が崩れるにつれ増加する。形状係数は、トナー粒子複数個に対して計算され、その平均値を代表値とする。本実施の形態では、形状係数125以下の略球形なトナーを用いた。
また、離型性を高めるため、該トナーに、平均粒径10〜150nmのシリカ及び酸化チタン(チタニア)等の無機微粒子を外添剤として適宜量外添し、平均粒径35μmのフェライトビーズからなるキャリアと混合し現像剤とした。
尚、トナーとしては、本製造法により作成したトナー以外にも、懸濁重合法、溶解懸濁法、乳化重合法、混練粉砕法等により形成された球形トナーあるいは非球形トナーを使用してもよく、また、上述したようなトナーとキャリアとを混在させた二成分系現像剤でも、トナーのみの一成分系現像剤でも構わないことは勿論である。
【0028】
図3には、本実施の形態に係るベルトクリーナ53の拡大断面図を示す。
同図において、ベルトクリーナ53は、前記中間転写ベルト230の像担持面側(図中残留トナーを符号Tで示す)に配設される導電性ブラシロール531と、この導電性ブラシロール531からみて前記中間転写ベルト230の移動方向下流側に配設されるクリーニングブレード532と、これら導電性ブラシロール531及びクリーニングブレード532が収容されるクリーナハウジング533とを有している。
【0029】
ここで、導電性ブラシロール531は、前記中間転写ベルト230との対向部において当該中間転写ベルト230の移動方向とは逆方向に回転するようになっている。また、導電性ブラシロール531は、中間転写ベルト230に対して1.5mmくい込むように配置され、中間転写ベルト230との対向部において逆方向に回転するようになっている。また、導電性ブラシロール531は金属製の芯金(φ6mm)に10デニールの導電性ナイロン(商品名:ベルトロン)が1平方インチあたり80000本の密度で植毛され、外径が18mmになるよう刈り揃えてある。そして、ブラシ繊維部の軸方向の長さは312mmとし、回転数は約235rpm(周速度220mm/s)とした。
【0030】
また、前記導電性ブラシロール531には、その対向部において当該導電性ブラシロール531とは逆方向に回転する回収ロール534が接触配置されている。ここで、回収ロール534は、アルミニウムの円筒ロールの表面に、タフラム処理(General Magnaplate社の商標)により絶縁皮膜を形成したものであって、食い込み量2mmで前記導電性ブラシロール531と回収ニップ部を形成している。また、回収ロール534も、前記導電性ブラシロール531と同回転数の235rpm(周速度220mm/s)で回転する。
更に、前記回収ロール534にはその回転方向からみて所謂ドクター方向にスクレーパ535が圧接配置されている。
【0031】
尚、符号536は、導電性ブラシロール531からみて中間転写ベルト230の移動方向上流側に設けられ除去された残留トナーTの外部への飛び散りを防止するためのフィルムシール、符号537は、前記クリーナハウジング533にクリーニングブレード532を固定するL字状プレート、符号538は、クリーナハウジング533内部の下部側に設けられ、クリーナハウジング533内に回収された残留トナーTを図示しない廃トナー容器へ排出する排出オーガである。
【0032】
また、本実施の形態では、前記回収ロール534に、+800Vのバイアスを印加するバイアス電源541が接続されている。
一方、前記導電性ブラシロール531には、四つのツェナーダイオード群542(具体的には542a、542b、542c、542d)が直列に接続されている。ここで、これら各ツェナーダイオード542a〜542dは、所定のしきい値以上の電流の流入により、夫々+100Vの電圧が発生するようになっており、その際には、+400Vのバイアスが前記導電性ブラシロール531に印加されるようになっている。
【0033】
更に、本実施の形態では、前記導電性ブラシロール531及び前記回収ロール534の合成抵抗R(図中破線で示す)と並列にバイパス抵抗RBが接続されている。このバイパス抵抗RBとしては、例えば5MΩの抵抗値のものが使用される。
一方、前記中間転写ベルト230を挟んで前記導電性ブラシロール531に対向する前記駆動ロール231は、接地されるようになっている。
【0034】
次に、本実施の形態に係る画像形成装置の作像プロセスについて説明する。
各画像形成ユニット22(22a〜22d)は、感光体ドラム31上に各色成分画像(トナー像)を形成し、中間転写ベルト230上に各色成分画像を一次転写ロール51にて順次一次転写する。
一方、記録材供給カセット24からは記録材が供給され、レジストロール63を経て所定のタイミングで二次転写部位へと搬送される。
そして、中間転写ベルト230上に一次転写された多重転写画像は二次転写部位へと搬送され、二次転写装置52にて記録材に一括転写される。
この後、記録材は定着装置66を経て一括転写された画像を定着した後、排出ロール67を通じて収容トレイ68へと排出される。
一方、各画像形成ユニット22では、感光体ドラム31上の残留トナーがドラムクリーナ34にて清掃される一方、中間転写ベルト230上の残留トナーはベルトクリーナ53にて清掃される。
【0035】
ここで、ベルトクリーナ53による中間転写ベルト230のクリーニングプロセスは、次の通りである。
中間転写ベルト230上の残留トナーT(負極性に帯電)が導電性ブラシロール531との対向部に到達すると、この残留トナーTは当該導電性ブラシロール531と駆動ロール231との間の電位差(+400V)によって導電性ブラシロール531上に転移する。そして、導電性ブラシロール531に転移した残留トナーTが回収ロール534との対向部に到達すると、今度は、当該回収ロール534と導電性ブラシロール531との間の電位差(+800V−(+400V)=+400V)によって回収ロール534上に転移する。そして、回収ロール534上に転移した残留トナーTは、スクレーパ535により掻き取られクリーナハウジング533内に落下する。
一方、導電性ブラシロール531上に転移しなかった残留トナーTは、クリーニングブレード532により掻き取られ、クリーナハウジング533内に落下する。
そして、クリーナハウジング533内の残留トナーTは、排出オーガ538により外部へと排出される。
【0036】
次に、本実施の形態に係るベルトクリーナ53において、導電性ブラシロール531に+400Vのバイアスが印加される仕組みについて説明する。
図3において、回収ロール534には、上述したようにバイアス電源541より+800Vのバイアスが印加される。
また、ツェナーダイオード群542には、(導電性ブラシロール531及び回収ロール534の)合成抵抗R及びバイパス抵抗RBからなる並列回路を介してしきい値以上の電流が流れる。すると、各ツェナーダイオード542a〜542dより+100Vの定電圧が発生し、その結果+400Vのバイアスが導電性ブラシロール531に印加されることとなる。
【0037】
また、本実施の形態に係るベルトクリーナ53では、導電性ブラシロール531及び回収ロール534の合成抵抗Rと並列に、バイパス抵抗RBを接続しているので、湿度等の環境変動によらず、常に前記ツェナーダイオード群542にしきい値以上の電流を流入させること、すなわち、前記導電性ブラシロール531に+400Vのバイアスを印加することが可能である。
【0038】
例えば、高温高湿条件下においては、吸湿により導電性ブラシロール531を構成するブラシ繊維の抵抗値が低下するため、合成抵抗Rの抵抗値も低下する。
この場合、バイアス電源541からの電流は、バイパス抵抗RBよりも合成抵抗Rの方を優先的に流れ(合成抵抗Rの抵抗値<バイパス抵抗RBの抵抗値)、ツェナーダイオード群542には、しきい値以上の電流が流入することとなる。
一方、低温低湿条件下においては、導電性ブラシロール531を構成するブラシ繊維の抵抗値が上昇するため、合成抵抗の抵抗値も上昇する。
この場合、バイアス電源541からの電流は、合成抵抗Rよりもバイパス抵抗RBの方を優先的に流れ(合成抵抗Rの抵抗値>バイパス抵抗RBの抵抗値)、ツェナーダイオード群542には、しきい値以上の電流が流入することとなる。
従って、本実施の形態におけるベルトクリーナ53では、合成抵抗Rに並列にバイパス抵抗RBを接続することで、環境条件とは無関係に、前記導電性ブラシロール531に+400V(本発明者の実験結果によれば+390V〜+410Vの範囲であった)のバイアスを印加することが可能となる。
【0039】
また、本実施の形態において、導電性ブラシロール531に対する印加バイアスを+400Vとしているのは次の理由による。
本発明者は、図3に示すベルトクリーナ53の導電性ブラシロール531に印加するバイアス値と、得られるクリーニング性能との関係について調査を行った。
この実験は、中間転写ベルト230上に画像形成動作中に発生し得る最大トナー量(Y、M、Cの各100%濃度像からなるプロセスブラック画像:12g/m2)の残留トナーTを形成させ、除去バイアスをパラメータとし、これら残留トナーTを導電性ブラシロール531で掻き取った後のトナー量いわゆるブラシ通過後トナー量を調査することで行った。
また、実験環境は、クリーニングブレード532によるクリーニングのストレス条件である低温低湿環境(10℃ 30%RH)、及び、導電性ブラシロール531のブラシ繊維の抵抗値が低下する高温高湿環境(28℃ 85%RH)である。
【0040】
結果を図4に示す。
実験の結果、低温低湿環境下において除去バイアスが+310Vを下回ると、クリーニングブレード532でクリーニングできる最大トナー量(1.5g/m2)が原因となってクリーニング不良が発生し、一方、高温高湿環境下において除去バイアスが+500Vを上回ると、放電の発生により中間転写ベルト230上に放電生成物が付着し、これによりブレードの捲れおよび欠けの発生することが判明した。
以上の結果より、本実施の形態では、導電性ブラシロール531に印加する除去バイアスの大きさを、+310V〜+500Vの範囲より+400Vに選定した。
【0041】
尚、本実施の形態においては、ツェナーダイオード群542を用いて導電性ブラシロール531に除去バイアスを印加するようにしていたが、これに限られるものではなく、例えば、図5に示すように、バリスタ543を配設し、これに電流を流入させることで、定電圧を発生させるようにしてもよい。
このよな態様においても、環境条件の変動に関わらず、バリスタ543にはしきい値以上の電流を流入させることができるので、導電性ブラシロール531に一定の除去バイアスを印加することが可能となる。
【0042】
また、本実施の形態では、バイアス電源541を独立して配設するようにしていたが、これに限られるものではなく、例えば、図6に示すように、他の回路との共用電源544(例えば+1500Vの電源)からコンバータ等の定電圧回路545(+1500V→+800Vにする)を介してバイアス印加を行うようにしてもよいことは勿論である。
【0043】
更に、本実施の形態では、ベルトクリーナ53をタンデム型画像形成装置に取り付ける態様について説明を行ったが、これに限られるものではなく、各種画像形成装置に対して適用してよいことは勿論である。
【0044】
◎比較の形態1
従来の技術で説明したクリーニング装置(図8参照)を用いて比較試験を行った。
ここで、クリーニングバイアス電源314及び回収バイアス電源316としては、高圧電源(実験用電源;TREK社製610)を接続し、導電性ブラシロール311に+400V、回収ロール315に+800Vを印加したときの電流値を測定した。
【0045】
その結果、低温低湿環境下(10℃ 30%RH)では、1μA以下の電流しか流れず、逆に高温高湿環境下(28℃ 85%RH)では、回収ロール315には300μA、導電性ブラシロール311には−300μAの電流が流れた。これは回収ロール315及び導電性ブラシロール311の合成抵抗の抵抗値が低下したことによるものである。
尚、この実験では、クリーニングバイアス電源314及び回収バイアス電源316として、実験用電源を用いていたため、電流をマイナス方向に流すことで導電性ブラシロール311の電位を維持することができたが、一般的な正極性の定電圧電源では負極性の電流を流すことができないため、結果的に導電性ブラシロール311の電位は回収ロール315及び導電性ブラシロール311の合成抵抗で決まってしまい、例えば+600Vになってしまうことが判明した。
【0046】
◎比較の形態2
前記比較の形態1で発生したトラブルを回避するために、図7に示すようなベルトクリーナ53について検討した。
すなわち、回収ロール534にバイアス電源541を接続し、導電性ブラシロール531にはツェナーダイオード群542を直列に接続し、回収ロール534から流れ込む電流を導電性ブラシロール531を介して定電圧素子に供給することで、導電性ブラシロール531の電位を一定に保持しようと試みた。
【0047】
その結果、高温高湿環境下(28℃ 85%RH)では、吸湿により導電性ブラシロール531を構成するブラシ繊維の抵抗値が低下するため、ツェナーダイオード群542に十分な電流を流すことができ、導電性ブラシロール531の電位を維持することができたが、低温低湿環境下(10℃ 30%RH)では、ツェナーダイオード群542に電流がほとんど流れなくなり、導電性ブラシロール531電位が+200Vまで低下した。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、導電性ブラシ及び回収体の合成抵抗と並列にバイパス抵抗を接続し、環境変化に応じて合成抵抗あるいはバイパス抵抗に優先的に電流を流すことで、受動型定電圧発生素子にしきい値以上の電流を流入させ、導電性ブラシを所定の電位に保持させるようにしたので、簡易な構成で、環境変動等の影響を受けることなく静電クリーニングを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るクリーニング装置の概要を示す説明図である。
【図2】 本発明に係るクリーニング装置が適用された画像形成装置の実施の一形態の概要図である。
【図3】 実施の一形態に係るクリーニング装置の拡大断面図である。
【図4】 導電性ブラシロールへの印加電圧とトナー残量との関係を示すグラフ図である。
【図5】 変形の形態に係るクリーニング装置の拡大断面図である。
【図6】 変形の形態に係るクリーニング装置の拡大断面図である。
【図7】 比較の形態2に係るクリーニング装置の拡大断面図である。
【図8】 従来、及び比較の形態1に係るクリーニング装置の拡大断面図である。
【符号の説明】
1…像担持体,2…導電性ブラシ,3…回収体,4…バイアス電源,5…受動型定電圧発生素子,6…合成抵抗,7…バイパス抵抗,8…対向部材,9…掻き取りスクレーパ,10…クリーニングブレード
Claims (5)
- トナー像が担持搬送される像担持体の像担持面側に回転可能に接触配置される導電性ブラシと、
前記導電性ブラシに回転可能に接触配置される回収体と、
前記回収体に接続され、当該回収体に前記像担持体上の残留トナーの帯電極性とは逆極性の回収バイアスを印加するバイアス電源と、
前記導電性ブラシに接続され、しきい値以上の電流の流入により当該導電性ブラシに前記回収バイアスと同極性であって当該回収バイアスより小さい一定の除去バイアスを印加する受動型定電圧発生素子と、
前記回収体及び前記導電性ブラシの合成抵抗に並列に接続され、当該合成抵抗と共に働き前記受動型定電圧発生素子に前記しきい値以上の電流を流入させるバイパス抵抗とを備えたことを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1に記載のクリーニング装置のうち、前記像担持体がベルト状像担持体で構成されるタイプのものにおいて、
前記導電性ブラシに対向する前記ベルト状像担持体の像担持面裏面側には、接地された対向部材を配設することを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1に記載のクリーニング装置において、
前記回収体に押圧配置される掻き取りスクレーパを具備させたことを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1に記載のクリーニング装置において、
前記導電性ブラシの前記像担持体移動方向下流側には、当該像担持体に圧接配置されるクリーニングブレードを具備させたことを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載のクリーニング装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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