JP3779086B2 - ボトルケース - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボトルケースに関し、詳しくは、底面積が同程度の丸瓶と角瓶とを安定した状態で収納することができるボトルケースに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
各種飲料等を充填したボトル、特にガラス瓶を収納するボトルケースとして、ケース本体内にボトルの外形に対応する仕切板を設けたプラスチック製ボトルケースが知られている。
【0003】
このようなボトルケースは、通常、丸瓶の寸法に対応させて仕切板の間隔を設定しているため、このボトルケースに同容量の角瓶を収納する場合は、角瓶がガタつかないように、適宜なスペーサーを使用する必要があった。
【0004】
例えば、四合瓶(720ml瓶)で底面積が49cm2の場合、丸瓶の外径は約79mmとなり、角瓶の一辺の長さは約70mmとなる。したがって、丸瓶に対応して設けた仕切板間の収納部に角瓶を収納すると、9mm程度の隙間が生じることになる。
【0005】
このような隙間が発生した状態では、輸送中の振動で角瓶が大きく揺れ動き、角瓶同士が衝突して割れたりすることがあるため、角瓶を収納する都度、手作業で前記スペーサーを挿入しなければならなかった。このようなことから、角瓶は、別途製作した専用の段ボール箱に収納して輸送したり、保管したりするか、丸瓶,角瓶それぞれの専用ケースを使用することがあった。
【0006】
また、プラスチック製ボトルケースでは、収納した商品を側方から確認できるように、ケース側壁にボトル収納部に対応した窓部を設けることが通例となっている。ところが、このような窓部を有するボトル収納部に角瓶を収納する場合、角瓶を傾けて入れたりすると、角瓶の底部が窓部から飛び出し、窓部の下辺に乗り上げた状態になってしまうことがあった。このような状態で収納されると、外部から衝撃や振動等によって瓶が破損するおそれがあった。
【0007】
そこで本発明は、同程度の底面積を有する丸瓶と角瓶とを、スペーサー等を用いずに安定した状態で収納することができるとともに、角瓶底部が窓部から飛び出すことも防止できるボトルケースを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のボトルケースは、方形箱型のケース本体内に、短手側壁に平行な仕切板を3枚、長手側壁に平行な仕切板を2枚、それぞれ所定間隔で設けることにより、短手方向に3本、長手方向に4本、計12本分の丸瓶又は角瓶を収納するボトル収納部を画成するとともに、前記長手側壁に、前記ボトル収納部内に収納された瓶のボトル形状やラベルを外部から識別するための窓部を設けたボトルケースにおいて、前記仕切板の設置間隔を、収納する丸瓶の外径よりも僅かに大きな寸法に設定するとともに、前記収納部内の前記丸瓶に接触しない位置に、角瓶を安定的に保持して収納するための角瓶保持部を突出形成し、前記短手側壁は、各ボトル収納部の中央部を外側に膨出して内面を丸瓶の胴部周面に対応した湾曲形状に形成するとともに、該湾曲形状に膨出した部分の両翼部を対向する仕切板の方向に突出して、前記膨出した部分の膨出端と前記短手側壁に対向する仕切板との間隔を収納する丸瓶の外径よりも僅かに大きな寸法に設定するとともに、前記両翼部と前記短手側壁に対向する仕切板との間隔を収納する角瓶一辺の長さより僅かに大きな寸法に設定し、前記長手側壁の前記窓部近傍の側壁内面に、角瓶の底部を収納部内にガイドするガイド部を設け、該ガイド部は、丸瓶や角瓶の正規な位置への収納に邪魔にならない範囲で、窓部の下部両側にそれぞれ突出形成された縦リブからなるものであって、該縦リブの上部は、角瓶の底部を円滑にガイドできるように、滑らかな円弧面あるいは斜辺で長手側壁の内面につながっていることを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1乃至図3は、本発明のボトルケースの一形態例を示すもので、図1は平面図、図2は一部切欠き正面図、図3は要部の斜視図である。このボトルケースは、方形箱型のケース本体1内に、短手側壁2に平行な仕切板3を3枚、長手側壁4に平行な仕切板5を2枚、それぞれ所定間隔で設けることにより、短手方向に3本、長手方向に4本、計12本分のボトル収納部6を形成している。
【0010】
前記仕切板3及び仕切板5の設置間隔は、収納する丸瓶Aの外径よりも僅かに大きな寸法Adに設定されており、各仕切板3の所定位置には、角瓶を保持するための角瓶保持部7が突出形成されている。また、前記短手側壁2は、各ボトル収納部6において、その中央部2aが外側に膨出した湾曲形状に形成されており、その両翼部2bが、対向する仕切板3の方向に突出した状態になっている。
【0011】
さらに、長手側壁4には、ボトル収納部6内の収納物を外部から識別するための窓部8が設けられている。この窓部8は、ボトル形状やラベル等の確認を容易に行えるように、ボトル胴部の相当の範囲が露出する大きさに形成されている。
【0012】
前記短手側壁2の中央部2aに形成された湾曲形状は、その内面が丸瓶Aの胴部周面に対応した形状を有しており、その膨出端と、該短手側壁2に対向する仕切板3との間隔が、前記寸法Adとなるように設定されている。また、両翼部2bの内面と仕切板3との間隔は、収納する角瓶Bの一辺の長さより僅かに大きな寸法Bdになるように設定されている。
【0013】
一方、前記角瓶保持部7は、丸瓶Aを収納したときには、丸瓶Aとは接触しない位置及び大きさに形成されるとともに、角瓶Bを収納したときには、その先端が角瓶Bの胴部に当接して対向する角瓶保持部7同士の間、あるいは、角瓶保持部7と対向する側壁との間で角瓶Bを安定した状態で保持できる寸法、即ち前記寸法Bdになるように形成されている。
【0014】
また、前記窓部8の近傍には、図1に示す角瓶Cのように、傾いた状態でボトル収納部6内に挿入されたときに、角瓶Cの底部が窓部8から飛び出すことを防止して角瓶Cの底部をボトル収納部6内にガイドするためのガイド部9が設けられている。
【0015】
このガイド部9は、丸瓶Aや角瓶Bの正規な位置への収納に邪魔にならない範囲で、窓部8の下部両側にそれぞれ突出形成された縦リブからなるもので、その上部は、角瓶Bの底部を円滑にガイドできるように、滑らかな円弧面あるいは斜辺で長手側壁4の内面につながっている。
【0016】
このように形成したボトルケースは、図1に想像線で示すように、丸瓶Aを収納したときには、その胴部外周が仕切板3,5や側壁2,4によって形成されたボトル収納部6の壁面に当接した状態となり、角瓶Bを収納したときには、角瓶保持部7と、この角瓶保持部7に対向する角瓶保持部7や収納部壁面との間に挟まれた状態となる。さらに、角瓶Cのように、その底部が窓部8方向に向いた状態でボトル収納部6内に挿入されたときも、角瓶Bの底部が前記ガイド部9に当接してボトル収納部6内にガイドされる。
【0017】
したがって、底面積が同程度の丸瓶Aと角瓶Bとを、ボトル収納部6内に安定した状態で収納することができ、輸送中の振動で角瓶Bが破損することがなくなり、スペーサーを挿入する作業も必要なくなる。また、両瓶が混在しても問題はない。
【0018】
なお、仕切板5や角瓶保持部7、窓部8、ガイド部9の形状は、その機能を達成可能な範囲で任意に設定することができ、上記形態例に示す形状に限定されるものではない。例えば、角瓶保持部7は、ボトル収納部6の隅部に三角形状のものを設けてもよく、角瓶Bの胴部における上部と下部(底部)とを別個に保持するよう複数箇所に設けてもよい。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のボトルケースによれば、一種類のケースに丸瓶と角瓶のいずれでも安定した状態で収納することができ、角瓶の底部が窓部から飛び出すことも防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のボトルケースの一形態例を示す平面図である。
【図2】 同じく一部切欠き正面図である。
【図3】 同じく要部の斜視図である。
【符号の説明】
1…ケース本体、2…短手側壁、3…仕切板、4…長手側壁、5…仕切板、6…ボトル収納部、7…角瓶保持部、8…窓部、9…ガイド部、A…丸瓶、B,C…角瓶
Claims (1)
- 方形箱型のケース本体内に、短手側壁に平行な仕切板を3枚、長手側壁に平行な仕切板を2枚、それぞれ所定間隔で設けることにより、短手方向に3本、長手方向に4本、計12本分の丸瓶又は角瓶を収納するボトル収納部を画成するとともに、前記長手側壁に、前記ボトル収納部内に収納された瓶のボトル形状やラベルを外部から識別するための窓部を設けたボトルケースにおいて、前記仕切板の設置間隔を、収納する丸瓶の外径よりも僅かに大きな寸法に設定するとともに、前記収納部内の前記丸瓶に接触しない位置に、角瓶を安定的に保持して収納するための角瓶保持部を突出形成し、前記短手側壁は、各ボトル収納部の中央部を外側に膨出して内面を丸瓶の胴部周面に対応した湾曲形状に形成するとともに、該湾曲形状に膨出した部分の両翼部を対向する仕切板の方向に突出して、前記膨出した部分の膨出端と前記短手側壁に対向する仕切板との間隔を収納する丸瓶の外径よりも僅かに大きな寸法に設定するとともに、前記両翼部と前記短手側壁に対向する仕切板との間隔を収納する角瓶一辺の長さより僅かに大きな寸法に設定し、前記長手側壁の前記窓部近傍の側壁内面に、角瓶の底部を収納部内にガイドするガイド部を設け、該ガイド部は、丸瓶や角瓶の正規な位置への収納に邪魔にならない範囲で、窓部の下部両側にそれぞれ突出形成された縦リブからなるものであって、該縦リブの上部は、角瓶の底部を円滑にガイドできるように、滑らかな円弧面あるいは斜辺で長手側壁の内面につながっていることを特徴とするボトルケース。
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