JP3220792U - 断熱容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】粘着層を有しない非粘着性の情報媒体を外面に保持可能な断熱容器を提供する。【解決手段】断熱容器100は、容器10と、容器の開口部11を閉鎖する蓋20と、を備え、外面に非粘着性の情報媒体IMを保持する媒体保持部30を備える。媒体保持部は、容器の側壁に設けられ、情報媒体の外縁部を支持する外縁支持部31と、情報媒体の一部を露出させる切欠部32と、を有し、外縁支持部は、側壁の外面に沿う一方向に情報媒体を挿入および取り出し可能な媒体挿入口33を有する。【選択図】図1

Description

本開示は、断熱容器に関する。
従来から一部にラベル貼り領域を備えた袋体に関する発明(下記特許文献1を参照。)や、発泡樹脂製の物流容器に関する発明(下記特許文献2を参照。)が知られている。
特許文献1に記載された袋体は、たとえば、保冷を要する食品等の保冷および物流に用いられ、合成樹脂発泡体からなる保冷容器のカバーとなる(同文献、請求項4、5等を参照)。この袋体は、ラベルに対する粘着力が、その袋体の外側表面層を構成する材料よりも強い材料で作られたラベル貼り領域を備える(同文献、請求項1等を参照)。この発明によれば、収容物品等に関する情報を記載したラベルを貼り替え自在とした袋体を低コストで得ることができる(同文献、第0014段落等を参照)。
特許文献2には、底板と周側壁とを有し上方を開放した箱型の発泡樹脂製の物流容器が記載されている(同文献、請求項1等を参照)。この物流容器の底板の下面には周側壁の内周面に内嵌合できる形状と寸法の凸部が形成されている。この物流容器は、二つの物流容器を上下に段積みしたときに、下位の物流容器の周側壁の内周面と上位の物流容器の底板下面の凸部との間に0.1〜10.0mmの隙間が形成されるように底板下面の凸部の寸法が設定されている。この発明によれば、発泡樹脂製の物流容器において、簡単な構成でありながら、安定した段積み姿勢を得ることができる。また、発泡樹脂製の物流容器を段積みした状態から分離するときも、確実に一個ずつ分離することができる(同文献、第0017段落等を参照)。
また、この物流容器は、短辺側側壁の外面に第3の切り欠きが形成されている(同文献、第0024段落、図2等を参照)。その第3の切り欠きの上端面は、物流容器を持ち上げるときの取っ手部として利用される。また、第3の切り欠きの底面には、適宜の切り込み溝が適数形成されている。第3の切り欠きの底面は内容物や配送先を示す適宜のラベルを貼り付けるのにも用いられる。この切り込み溝があることで、貼り付けたラベルが剥がし易くなる。
特開2010−132293号公報 特開2014−069803号公報
上記従来の発明によれば、保冷容器のカバーや発泡樹脂製の物流容器に貼り付けたラベルを貼り替えたり、剥がしやすくしたりすることができる。このような断熱容器においては、たとえばカタログや伝票などの粘着層を有しない情報媒体が商品等の内容物と同梱される場合がある。しかしながら、断熱容器に内容物と同梱された情報媒体は、たとえば、容器内の結露による水分によって劣化したり、容器内の冷気や暖気の循環を妨げて内容物の保冷または保温状態を悪化させたりするおそれがある。
本開示は、粘着層を有しない非粘着性の情報媒体を外面に保持可能な断熱容器を提供する。
本開示の一態様は、容器と、該容器の開口部を閉鎖する蓋と、を備えた断熱容器であって、外面に非粘着性の情報媒体を保持する媒体保持部を備えることを特徴とする断熱容器である。
この構成により、たとえばカタログや伝票など、粘着層を有しない非粘着性の情報媒体を、断熱容器の外面の媒体保持部に保持することができる。そのため、断熱容器の内部に内容物と情報媒体とを同梱する必要がなくなる。したがって、断熱容器の内部の水分によって情報媒体が劣化するのを防止したり、断熱容器の内部の冷気や暖気の循環を促進させて内容物の保冷または保温状態を改善したりすることができる。
前記断熱容器において、前記媒体保持部は、前記容器の側壁に設けられていてもよい。
この構成により、たとえば複数の断熱容器を積み重ねた場合でも、各々の断熱容器の側壁の外面に媒体保持部を露出させることができる。その結果、媒体保持部に保持された情報媒体の視認性を確保することができ、さらにその情報媒体へのアクセスを可能にすることができる。
前記断熱容器において、前記媒体保持部は、前記情報媒体の外縁部を支持する外縁支持部と、前記情報媒体の一部を露出させる切欠部と、を有してもよい。
この構成により、外縁支持部によって情報媒体の外縁部を支持し、媒体保持部に情報媒体を保持することができる。さらに、その媒体保持部に情報媒体を保持した状態で、切欠部によって情報媒体の外縁部以外の部分を露出させることができる。その結果、媒体保持部に保持された情報媒体の視認性を確保することができ、さらにその情報媒体へのアクセスを可能にすることができる。
前記断熱容器において、前記外縁支持部は、前記側壁の外面に沿う一方向に前記情報媒体を挿入および取り出し可能な媒体挿入口を有してもよい。
この構成により、情報媒体を外縁支持部の媒体挿入口から容器の側壁の外面に沿う一方向に挿入し、情報媒体の外縁部を外縁支持部によって支持することができる。これにより、情報媒体を、容器の側壁の外面に沿わせた状態で、媒体保持部に保持することができる。また、情報媒体の周囲を、媒体挿入口が設けられた一方向を除き、外縁支持部によって額縁状に囲むことができる。これにより、媒体保持部から情報媒体が脱落するのを防止できる。
前記断熱容器は、前記情報媒体の前記一部を覆う媒体カバーを備えてもよい。
この構成により、媒体保持部の外縁支持部に設けられた切欠部に露出した情報媒体の一部を、媒体カバーによって保護することができる。これにより、たとえば降雨などの天候による情報媒体の劣化や、障害物の衝突などによる情報媒体の損傷を抑制することができる。また、媒体カバーによって情報媒体を支持することができ、媒体保持部から情報媒体が脱落するのを防止できる。
前記断熱容器において、前記媒体保持部は、前記外面に凸状に設けられていてもよい。
この構成により、容器や蓋の厚さが薄くなることを防止して、断熱容器の断熱性が低下するのを防止することができる。また、断熱容器の外面から媒体保持部が突出した状態になるため、媒体保持部に情報媒体を保持させやすく、かつ媒体保持部から情報媒体を取り出しやすくすることができる。
前記断熱容器において、前記媒体保持部は、前記外面に凹状に設けられていてもよい。
この構成により、断熱容器の外面から媒体保持部が突出しなくなる。これにより、断熱容器を他の断熱容器に積み重ねたり、他の断熱容器の横に並べたりするときに、その断熱容器の媒体保持部が、他の断熱容器の外面に当たるのを防止できる。また、断熱容器の輸送時に、媒体保持部が壁などの障害物に当たるのを防止できる。
前記断熱容器は、他の前記断熱容器の前記媒体保持部を嵌合させる凹部を備えてもよい。
この構成により、外面に凸状の媒体保持部を有する複数の断熱容器を集積させて配置するときに、隣り合う二つの断熱容器のうち、一方の断熱容器の媒体保持部を、他方の断熱容器の凹部に嵌合させることができる。これにより、断熱容器の外面の凸状の媒体保持部が障害になることが防止され、複数の断熱容器をより接近させて密に集積させることができる。また、隣り合う二つの断熱容器のうち、一方の断熱容器の媒体保持部を、他方の断熱容器の凹部に嵌合させることで、集積された複数の断熱容器の崩れを防止することができ、複数の断熱容器を安定して集積させることができる。
前記断熱容器は、前記媒体保持部に隣接する凸部を備え、前記凸部の突出高さは、前記媒体保持部の突出高さ以上であってもよい。
この構成により、断熱容器の外面の凸部を緩衝部として機能させ、断熱容器の外面の凸状の媒体保持部を、障害物との衝突から保護することができる。すなわち、断熱容器の外面の凸状の媒体保持部よりも先に断熱容器の外面の凸部を障害物に衝突させ、媒体保持部に衝撃が作用するのを防止し、または媒体保持部に作用する衝撃を緩和することができる。
前記断熱容器は、他の前記断熱容器の前記凸部を嵌合させる凹部を備えてもよい。
この構成により、外面に凸部を有する複数の断熱容器を集積させて配置するときに、隣り合う二つの断熱容器のうち、一方の断熱容器の凸部を、他方の断熱容器の凹部に嵌合させることができる。これにより、断熱容器の外面の凸部が障害になることが防止され、複数の断熱容器をより接近させて密に集積させることができる。また、隣り合う二つの断熱容器のうち、一方の断熱容器の凸部を、他方の断熱容器の凹部に嵌合させることで、集積された複数の断熱容器の崩れを防止することができ、複数の断熱容器を安定して集積させることができる。
本開示によれば、粘着層を有しない非粘着性の情報媒体を外面に保持可能な断熱容器を提供することができる。
本開示に係る断熱容器の一実施形態を示す分解斜視図。 図1の断熱容器が備える容器を別の角度から見た斜視図。 図1の断熱容器の変形例に係る容器の斜視図。 図3の容器を別の角度から見た斜視図。
以下、図面を参照して本開示に係る断熱容器の実施形態を説明する。
図1は、本開示に係る断熱容器の一実施形態を示す分解斜視図である。本実施形態の断熱容器100は、容器10と、その容器10の開口部11を閉鎖する蓋20と、を備え、外面に非粘着性の情報媒体IMを保持する媒体保持部30を備えることを特徴としている。
以下、本実施形態の断熱容器100の各部の構成を詳細に説明する。容器100は、上記の容器10と、蓋20と、媒体保持部30と、に加えて、たとえば、媒体カバー40と、凹部50と、凸部60と、凹部70と、を備えている。
図2は、図1の断熱容器100が備える容器10を別の角度から見た斜視図である。図1および図2に示すように、容器10は、たとえば、直方体の箱形の形状を有し、上部に長方形の開口部11を有している。なお、容器10の形状は、直方体の他、たとえば、立方体、円柱状、楕円柱状、多角柱状など、内容物を収容可能な任意の形状に成形することができる。容器10は、たとえば、矩形筒状の側壁12と、長方形板状の底壁13と、を備えている。
側壁12は、底壁13の周縁部から容器10の高さ方向に延びて容器10の上端に長方形の開口部11を画定している。また、側壁12は、容器10の下端に設けられた底壁13とともに、内容物を収容するためのスペースである収容部を画定している。側壁12は、たとえば、長方形の底壁13の長辺に沿う一対の長手壁と、長方形の底壁13の短辺に沿う一対の短手壁とを有している。
底壁13は、側壁12の下端に設けられている。底壁13の周縁部は、側壁12の下端に連結されている。底壁13の上面と下面は、たとえば、容器10を水平面上に配置したときに水平になるように、平坦に設けられている。底壁13の下面は、周縁部の内側に凸部14を有する段差状に設けられている。
蓋20は、たとえば、長方形の板状に設けられている。蓋20は、たとえば、容器10と反対側の上面の周縁部の内側に、凹部21を有している。凹部21は、容器10の底壁13の下面に設けられた凸部14を嵌合させることができるように、凸部14の寸法に対応する寸法を有している。図示を省略するが、容器10に対向する蓋20の下面の周縁部の内側に、容器10の開口部11の内側に嵌合する凸部が設けられている。蓋20は、容器10の開口部11を閉鎖することで、容器10とともに内容物を収容するためのスペースである収容部を画定する。
容器10および蓋20の素材は、特に限定はされないが、たとえば、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、エチレン−スチレン共重合体、ポリプロピレン樹脂等の合成樹脂発泡体を用いることができる。また、容器10および蓋20は、たとえば中空の非発泡合成樹脂によって構成することも可能である。
媒体保持部30は、断熱容器100の外面に非粘着性の情報媒体IMを保持するように構成されている。非粘着性の情報媒体IMは、たとえば、紙媒体や電子媒体を含む。紙媒体は、たとえば、紙に印刷されたカタログ、広告、伝票、バーコード、二次元コードなどを含む。電子媒体は、たとえば、フロッピーディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、DVD、USBフラッシュドライブ、RFID、ICタグなどを含む。なお、非粘着性の情報媒体IMは、粘着層を有するラベルを含まない。すなわち、ラベルは、粘着層を介して断熱容器100の外面に貼り付けられる粘着性の情報媒体である。
媒体保持部30は、たとえば、容器10の側壁12に設けられている。より詳細には、媒体保持部30は、たとえば、断熱容器100の外面の一部である、容器10の側壁12の外面に設けられている。なお、媒体保持部30は、必ずしも容器10の側壁12の外面に設けられている必要はない。たとえば、媒体保持部30は、断熱容器100の外面の一部である、容器10の底壁13の下面や、蓋20の上面に設けられていてもよい。
媒体保持部30は、たとえば、断熱容器100の外面に、凸状に設けられている。すなわち、媒体保持部30は、たとえば、断熱容器100の外面よりも、断熱容器100の外方に向けて突出している。具体的には、媒体保持部30は、たとえば、容器10の側壁12の外面に、凸状に設けられている。詳細には、媒体保持部30は、たとえば、容器10の側壁12の一対の短手部分のうち、一方の短手部分の外面の下部に、凸状に設けられている。なお、媒体保持部30は、側壁12の長手部分の外面に設けられていてもよい。
媒体保持部30は、たとえば、情報媒体IMの外縁部を支持する外縁支持部31と、情報媒体IMの一部を露出させる切欠部32と、を有している。外縁支持部31は、容器10と同一の材料で容器10と一体に成形されていてもよいし、容器10と異なる材料によって製作されて容器10に固定されていてもよい。外縁支持部31の素材としては、たとえば、ポリスチレン(PS)など、非発泡の硬質の合成樹脂を用いることができる。
外縁支持部31は、たとえば、矩形の情報媒体IMの外縁部を支持する矩形枠状または額縁状に設けられている。より詳細には、外縁支持部31は、断熱容器100の外面に固定された枠状部と、断熱容器100の外面との間に情報媒体IMの外縁部を保持する支持部と、を有している。外縁支持部31の枠状部は、情報媒体IMが保持される矩形の保持領域の外縁に沿って延びている。外縁支持部31の支持部は、外縁支持部31の枠状部から断熱容器100の外面に沿って上記保持領域の内側へ延びている。これにより、外縁支持部31は、矩形の保持領域の外縁に交差する横断面の形状がL字型になっている。
切欠部32は、たとえば、媒体保持部30に設けられた開口部または切り欠きである。切欠部32は、外縁支持部31に保持された情報媒体IMの外縁部の内側の部分を露出させる。切欠部32は、たとえば、矩形枠状または額縁状の外縁支持部31の内側に画定された、矩形の開口部または切り欠きである。
外縁支持部31は、たとえば、容器10の側壁12の外面に沿う一方向に、情報媒体IMを挿入および取り出し可能な、媒体挿入口33を有している。具体的には、媒体挿入口33は、情報媒体IMの保持領域を画定する矩形の外縁支持部31の一端を開放することによって設けられている。詳細には、媒体挿入口33は、容器10の側壁12の外面に沿う、容器10の高さ方向において、外縁支持部31の上端に設けられている。なお、外縁支持部31は、容器10の高さ方向の上端を開放せず、容器10の側壁12に沿う横方向の一端を開放することで、側壁12の短手部分の幅方向である横方向の一端に、媒体挿入口33を有してもよい。
媒体カバー40は、媒体保持部30の切欠部32に露出した情報媒体IMの一部を覆うように設けられる。換言すると、媒体カバー40は、たとえば、外縁支持部31によって支持される、情報媒体IMの外縁部を除く部分を覆うように設けられる。すなわち、媒体カバー40は、たとえば、媒体挿入口33に露出した情報媒体IMの外縁部の上部と、情報媒体IMの外縁部の内側の部分と、を覆うように設けられる。
媒体カバー40は、たとえばナイロンやポリエステルなどの柔軟な合成樹脂製の板状、シート状、またはフィルム状の部材である。媒体カバー40は、可視光を透過する透明性を有することが好ましい。また、媒体カバー40は、たとえば、合成樹脂製のメッシュであってもよい。媒体カバー40の外縁部は、たとえば、外縁支持部31に接着や溶着などによって固定することができる。また、媒体カバー40が硬質の透明な合成樹脂製である場合、たとえば、媒体カバー40の外縁部を外縁支持部31によって情報媒体IMとともに支持することで、媒体カバー40を媒体保持部30から取り外し可能に設けてもよい。
凹部50は、複数の断熱容器100を集積させるときに、他の断熱容器100の凸状の媒体保持部30を嵌合させるように設けられている。凹部50は、たとえば、容器10の側壁12の外面に設けられ、媒体保持部30の形状および寸法に対応する形状および寸法を有している。凹部50は、たとえば、媒体保持部30が設けられた側壁12の短手部分の外面を除く側壁12の外面の三面、すなわち、媒体保持部30を有する側壁12の短手部分の反対側の側壁12の短手部分の外面と、側壁12の一対の長手部分の外面に設けられている。
なお、凹部50は、媒体保持部30が設けられた側壁12の短手部分と反対側の側壁12の短手部分のみに設けられていてもよい。また、側壁12の一方の長手部分の外面に媒体保持部30が設けられている場合には、その反対側の側壁12の長手部分の外面のみに凹部50を設けてもよい。いずれの場合にも、凹部50は、同一平面上に二つの断熱容器100を配置したときに、一方の断熱容器100の凸状の媒体保持部30を、他方の断熱容器100の凹部50に嵌合させることが可能な位置に設けられている。
凹部50は、たとえば、断熱容器100を持ち運ぶための把手51を有している。把手51は、たとえば、容器10の高さ方向における凹部50の上端部の中央部を上方に切り欠くことによって形成されている。把手51は、たとえば、容器10の側壁12の一対の長手部分の凹部50に設けられている。なお、凸状の媒体保持部30が容器10の側壁12の長手部分に設けられている場合、把手51は、側壁12の一対の短手部分の凹部50に設けられていてもよい。
凸部60は、媒体保持部30に隣接して設けられている。具体的には、凸部60は、容器10の側壁12の外面に設けられ、たとえば、媒体保持部30の左右の外縁に沿って、容器10の高さ方向の下端から上端まで延びている。なお、凸部60は、たとえば、媒体保持部30の高さ方向の上下の外縁に沿って、横方向の一端から他端まで延びていてもよい。
凸部60の突出高さは、媒体保持部30の突出高さ以上である。すなわち、凸部60が設けられた断熱容器100の外面から凸部60の先端までの突出高さは、断熱容器100の同じ外面から凸部60の突出高さと同じ方向に測定した媒体保持部30の突出高さ以上である。より具体的には、容器10の側壁12の一方の短手部分の外面から凸部60の先端までの突出高さは、側壁12の同じ外面から凸部60の突出高さと同じ方向に測定した媒体保持部30の突出高さと等しいか、または、その媒体保持部30の突出高さよりも高い。
凹部70は、複数の断熱容器100を集積させるときに、他の断熱容器100の凸部60を嵌合させるように設けられている。凹部70は、たとえば、媒体保持部30が設けられた容器10の側壁12の短手部分と反対側の側壁12の短手部分の外面に設けられている。また、凹部70は、容器10の側壁12の一対の長手部分の外面に設けられていてもよい。いずれの場合にも、凹部70は、同一平面上に二つの断熱容器100を配置したときに、一方の断熱容器100の凸部60を、他方の断熱容器100の凹部70に嵌合させることが可能な位置に設けられている。
凸部60が媒体保持部30の左右の外縁に沿って、容器10の高さ方向の下端から上端まで延びている場合、凹部70は、たとえば、媒体保持部30を嵌合させる凹部50の左右の外縁に沿って容器10の高さ方向の下端から上端まで延びている。また、凸部60が媒体保持部30の高さ方向の上下の外縁に沿って、横方向の一端から他端まで延びている場合、凹部70は、たとえば、凹部50の上下の外縁に沿って容器10の横方向の一端から他端まで延びている。
以下、本実施形態の断熱容器100の作用を説明する。
前述のように、本実施形態の断熱容器100は、容器10と、その容器10の開口部11を閉鎖する蓋20と、を備えている。また、断熱容器100は、その外面に、非粘着性の情報媒体IMを保持する媒体保持部30を備えている。
この構成により、たとえばカタログや伝票など、粘着層を有しない非粘着性の情報媒体IMを、断熱容器100の外面の媒体保持部30に保持することができる。そのため、断熱容器100の内部に、内容物と情報媒体IMとを同梱する必要がなくなる。これにより、断熱容器100の内部で内容物から発生した水分や、結露によって発生した水分によって情報媒体IMが劣化するのを防止できる。また、情報媒体IMが、断熱容器100の内部の冷気や暖気の循環を妨げることを防止できる。したがって、断熱容器100の内部の冷気や暖気の循環を促進させ、断熱容器100の内容物の保冷または保温状態を改善することができる。
また、本実施形態の断熱容器100において、媒体保持部30は、容器10の側壁12の外面に設けられている。
この構成により、たとえば複数の断熱容器100を積み重ねた場合でも、各々の断熱容器100の側壁12の外面に媒体保持部30を露出させることができる。その結果、媒体保持部30に保持された情報媒体IMの視認性を確保することができ、さらにその情報媒体IMへのアクセスを可能にすることができる。
また、本実施形態の断熱容器100において、媒体保持部30は、情報媒体IMの外縁部を支持する外縁支持部31と、情報媒体IMの一部を露出させる切欠部32と、を有している。
この構成により、外縁支持部31によって情報媒体IMの外縁部を支持し、媒体保持部30に情報媒体IMを保持することができる。さらに、媒体保持部30に情報媒体IMを保持した状態で、切欠部32によって情報媒体IMの外縁部以外の部分を露出させることができる。その結果、媒体保持部30に保持された情報媒体IMの視認性を確保することができ、さらにその情報媒体IMへのアクセスを可能にすることができる。
また、本実施形態の断熱容器100において、外縁支持部31は、容器10の側壁12の外面に沿う一方向に、情報媒体IMを挿入および取り出し可能な、媒体挿入口33を有している。
この構成により、情報媒体IMを外縁支持部31の媒体挿入口33へ容器10の側壁12の外面に沿う一方向に挿入し、情報媒体IMの外縁部を外縁支持部31によって支持することができる。これにより、情報媒体IMを、容器10の側壁12の外面に沿わせた状態で、媒体保持部30に保持することができる。また、情報媒体IMの周囲を、媒体挿入口33が設けられた一方向を除き、外縁支持部31によって、たとえば額縁状に囲むことができる。これにより、媒体保持部30から情報媒体IMが脱落するのを防止できる。
また、本実施形態の断熱容器100は、媒体保持部30の切欠部32に露出した、情報媒体IMの一部を覆う媒体カバー40を備えている。
この構成により、媒体保持部30の外縁支持部31に設けられた切欠部32に露出した情報媒体IMの一部を、媒体カバー40によって保護することができる。これにより、たとえば降雨などの天候による情報媒体IMの劣化や、障害物の衝突などによる情報媒体IMの損傷を抑制することができる。また、媒体カバー40によって情報媒体IMを支持することができ、媒体保持部30から情報媒体IMが脱落するのを防止できる。
また、本実施形態の断熱容器100において、媒体保持部30は、断熱容器100の外面に凸状に設けられている。
この構成により、容器10や蓋20の厚さが薄くなることを防止して、断熱容器100の断熱性が低下するのを防止することができる。また、断熱容器100の外面から媒体保持部30が突出した状態になるため、媒体保持部30に情報媒体IMを保持させやすく、かつ媒体保持部30から情報媒体IMを取り出しやすくすることができる。
また、本実施形態の断熱容器100は、他の断熱容器100の媒体保持部30を嵌合させる凹部50を備えている。
この構成により、外面に凸状の媒体保持部30を有する複数の断熱容器100を集積させて配置するときに、隣り合う二つの断熱容器100のうち、一方の断熱容器100の媒体保持部30を、他方の断熱容器100の凹部50に嵌合させることができる。これにより、断熱容器100の外面の凸状の媒体保持部30が障害になることが防止され、複数の断熱容器100をより接近させて密に集積させることができる。また、隣り合う二つの断熱容器100のうち、一方の断熱容器100の媒体保持部30を、他方の断熱容器100の凹部50に嵌合させることで、集積された複数の断熱容器100の崩れを防止することができ、複数の断熱容器100を安定して集積させることができる。
また、本実施形態の断熱容器100は、媒体保持部30に隣接する凸部60を備えている。そして、凸部60の突出高さは、媒体保持部30の突出高さ以上である。
この構成により、断熱容器100の外面の凸部60を緩衝部として機能させ、断熱容器100の外面の凸状の媒体保持部30を、障害物との衝突から保護することができる。すなわち、断熱容器100の外面の凸状の媒体保持部30よりも先または同時に、断熱容器100の外面の凸部60を障害物に衝突させ、媒体保持部30に衝撃が作用するのを防止し、または媒体保持部30に作用する衝撃を緩和することができる。
また、本実施形態の断熱容器100は、他の断熱容器100の凸部60を嵌合させる凹部70を備えている。
この構成により、外面に凸部60を有する複数の断熱容器100を集積させて配置するときに、隣り合う二つの断熱容器100のうち、一方の断熱容器100の凸部60を、他方の断熱容器100の凹部70に嵌合させることができる。これにより、断熱容器100の外面の凸部60が障害になることが防止され、複数の断熱容器100をより接近させて密に集積させることができる。また、隣り合う二つの断熱容器100のうち、一方の断熱容器100の凸部60を、他方の断熱容器100の凹部70に嵌合させることで、集積された複数の断熱容器100の崩れを防止することができ、複数の断熱容器100を安定して集積させることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、粘着層を有しない非粘着性の情報媒体IMを外面に保持可能な断熱容器100を提供することができる。なお、本開示に係る断熱容器は、本実施形態の断熱容器100の構成に限定されない。以下、本実施形態に係る断熱容器100の変形例について、図1を援用し、図3および図4を参照して説明する。
図3は、図1の断熱容器100の変形例に係る断熱容器が備える容器10Aの斜視図である。図4は、図3の容器10Aを別の角度から見た斜視図である。なお、本変形例に係る断熱容器において、前述の実施形態に係る断熱容器100と同様の構成については、同一の符号を付して説明を適宜省略する。
本変形例の断熱容器において、媒体保持部30Aは、断熱容器の外面に凹状に設けられている。具体的には、媒体保持部30Aは、たとえば、容器10Aの側壁12の外面に、凹状に設けられている。詳細には、媒体保持部30Aは、たとえば、容器10Aの側壁12の一対の短手部分の外面の下部に、凹状に設けられている。
媒体保持部30Aは、たとえば、容器10Aの側壁12の外面に設けられた凹部であり、側壁面に情報媒体IMの外縁部を保持可能な溝を有している。また、断熱容器は、媒体保持部30Aの媒体挿入口33に連続する凹部80を有している。凹部80は、たとえば、容器10Aの高さ方向の上方へ向けて開口する媒体挿入口33の上方に設けられ、媒体挿入口33から容器10Aの側壁12の上端まで連続している。
本変形例においても、断熱容器は、前述の実施形態に係る断熱容器100と同様に、容器10Aと、その容器10Aの開口部11を閉鎖する蓋20と、を備え、外面に非粘着性の情報媒体IMを保持する媒体保持部30Aを備えている。
この構成により、本変形例の断熱容器においても、前述の実施形態に係る断熱容器100と同様に、たとえばカタログや伝票など、粘着層を有しない非粘着性の情報媒体IMを、断熱容器の外面の媒体保持部30Aに保持することができる。そのため、断熱容器の内部に内容物と情報媒体IMとを同梱する必要がなくなる。したがって、断熱容器の内部の水分によって情報媒体IMが劣化するのを防止したり、情報媒体IMの内部の冷気や暖気の循環を促進させて内容物の保冷または保温状態を改善したりすることができる。
また、本変形例の断熱容器において、媒体保持部30Aは、断熱容器の外面に凹状に設けられている。
この構成により、断熱容器の外面から媒体保持部30Aが突出しなくなる。これにより、断熱容器を他の断熱容器に積み重ねたり、他の断熱容器の横に並べたりするときに、その断熱容器の媒体保持部30Aが、他の断熱容器の外面に当たるのを防止できる。また、断熱容器の輸送時に、媒体保持部30Aが壁などの障害物に当たるのを防止できる。
以上、図面を用いて本開示に係る断熱容器の実施形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本開示に含まれるものである。
10 容器
10A 容器
11 開口部
12 側壁
20 蓋
30 媒体保持部
30A 媒体保持部
31 外縁支持部
32 切欠部
33 媒体挿入口
40 媒体カバー
50 凹部
60 凸部
70 凹部
100 断熱容器
IM 情報媒体

Claims (10)

  1. 容器と、該容器の開口部を閉鎖する蓋と、を備える断熱容器であって、
    外面に非粘着性の情報媒体を保持する媒体保持部を備えることを特徴とする断熱容器。
  2. 前記媒体保持部は、前記容器の側壁に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の断熱容器。
  3. 前記媒体保持部は、前記情報媒体の外縁部を支持する外縁支持部と、前記情報媒体の一部を露出させる切欠部と、を有することを特徴とする請求項2に記載の断熱容器。
  4. 前記外縁支持部は、前記側壁の外面に沿う一方向に前記情報媒体を挿入および取り出し可能な媒体挿入口を有することを特徴とする請求項3に記載の断熱容器。
  5. 前記情報媒体の前記一部を覆う媒体カバーを備えることを特徴する請求項3に記載の断熱容器。
  6. 前記媒体保持部は、前記外面に凸状に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の断熱容器。
  7. 前記媒体保持部は、前記外面に凹状に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の断熱容器。
  8. 他の前記断熱容器の前記媒体保持部を嵌合させる凹部を備えることを特徴とする請求項6に記載の断熱容器。
  9. 前記媒体保持部に隣接する凸部を備え、
    前記凸部の突出高さは、前記媒体保持部の突出高さ以上であることを特徴とする請求項6に記載の断熱容器。
  10. 他の前記断熱容器の前記凸部を嵌合させる凹部を備えることを特徴とする請求項9に記載の断熱容器。
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