JP3119679U - 災害時用組立式トイレ - Google Patents

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Abstract

【課題】 多数の被災者に対応する大容量の便槽を持ち、堅牢で大地震はもとより、余震などの揺れにも頗る強靭さを発揮し、作業が容易な組立式トイレを提供すること。
【解決手段】 地面を掘削しコンクリートで固めた便槽1の上面に敷着した床材3と、便槽1に引き上げ可能に跨設した門形材7の間に、吊り上げられる屋根材9と横置きした支柱、サイドパネル、中仕切りパネルを介装し、且つ便槽1内に便器類を収納する。
【選択図】 図4

Description

本考案は、大地震・大火災・台風などの災害時に、多人数の被災者が利用できる災害時用組立式トイレに関する。
大地震などの被害甚大な地域においては食生活の不便だけでなく***物の処理問題が深刻となる。被害の大小によってトイレの規模も異なるが、数百人から数千人以上に及ぶような被災地では現状復帰までにかなりの日数を要するため相当量の***処理が必要で、そのための組立式トイレも種々提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2004−251098号公報
特許文献1に示されたトイレは、大量の糞尿が収納可能な便槽をあらかじめ地中に形成し、トイレを構成する天井、側壁、床などの組み立て部材であるパネルを便槽上面に折り畳んでおき、災害時にはそれらの部材を組み立ててトイレ家屋を完成させるというものである。この技術によると、トイレ家屋を立ち上げるための側壁パネルは左右壁をくの字状に折り畳んでおき、組立時にくの字のものが直立状になる仕組みであり、側壁パネルと天井パネル、及び側壁パネルと床パネルの間には蝶番を介装して夫々を連繋している。くの字状の側壁パネルは、いわば中折れ状態より伸長するものであるから強度面での問題があり、また側壁パネルとの間に蝶番を介在させた天井パネル、床パネルなども余震などの強い衝撃を受けると蝶番の飛ぶ恐れがあって耐久性に欠けるといった不具合がある。また従来品は、健常者の使用を前提にしており、車椅子利用の障害者等への配慮に欠ける憾みがあった。
本考案はこのような問題点に鑑みてなされたもので、屋根部分を吊り上げ、側壁を組み立てて構成するが、側壁パネルをくの字状に形成するといった手法を採らず、堅牢で衝撃に強く、大地震は勿論それに伴う余震の発生に対しても十分な強度性を発揮し、しかも便槽をして大容量の空間部とすることができ、障害者等の利用にも適するとともに、現場での組み立てが容易で量産に好適する災害時用の組立式トイレを提供することを意図している。
すなわち本考案は、地面を掘削しコンクリートで固めた便槽1の上面に敷着した床材3と、便槽1に引き上げ可能に跨設した門形材7の間に、吊り上げられる屋根材9と横置きした支柱10、サイドパネル11、中仕切りパネル12を介装し、且つ便槽1内に便器類を収納した組立式トイレを主旨とする。
門形材7は便槽1に埋設した固定パイプ6に挿入され且つ人力によって引き上げられるとともに、屋根材9がウインチ15によりワイヤー14で吊り上げられることを特徴とする。
床材3と、吊り上げ後の屋根材9の間に支柱が立設されてサイドパネル11が組み付けされ、サイドパネル11に中仕切りパネル12を固定して便室21が形成され、下ろした屋根材9によって支柱10及びサイドパネル11が固定されることを特徴とする。
片側端のサイドパネル11と中仕切りパネル12の間に、車椅子が入れる広いスペースを有する障害者用便室20を設け、サイドパネル11外側に、障害者用便室20に通ずるスロープ40を形成したことを特徴とする。
本案組立式トイレは、便槽の上面に床材を敷着し、その上面に支柱、サイドパネル、中仕切りパネルを横置きして備え、且つ最上面に屋根材を配置して必要構成部材を1か所にまとめてあるので、非常時における組み立て作業がその場で迅速にできる。
門形材を引き上げるとワイヤーにより屋根材を所定高さまで吊り上げることができ、それに伴って寝かせておいた支柱等を直立させて順次組み立てられるので、従来品のようにサイドパネルをくの字状に構成したり主要部材相互を蝶番で連繋する必要もなく、したがって十分な強度を持ち、大地震及びその余震などの発生に対しても堅牢性を発揮し、長期にわたり支障を生ぜず安心して使用できる。
埋込状態の門形材が押さえとなるので、屋根材及び屋根材下面に位置するサイドパネル、中仕切りパネル等も不動状態を維持して位置づれすることがない。
門形材の引き出しは、固定パイプに沿って上昇させるだけであるから人力で容易になされ、また屋根材もウインチ操作により門形材に取り付けたワイヤーで吊り上げられるため熟練を要することなくトイレの組み立てができる。
屋根材の吊り上げが容易にできて支柱、サイドパネル、中仕切りパネルの組み立ても順次手際よく行うことができるため便室組み立てに時間がかゝらず、緊急用として頗る適切に作業ができる。
障害者用便室を設けているので車椅子利用者でも安心して使用でき、また外部から入りやすいようにサイドパネル外側に沿いスロープを形成したことで安全が確保される。
図面に基づき本考案を説明すると、図1〜図5において、公園・学校などの災害時に避難場所となる地面を掘削して大容量の***物を収納可能としたコンクリート製の便槽1は普段は大小の便器30・31などを備えて非常時にいつでも取り出せるようにする。便槽1は最大で横の長さ6メートル20センチ強、奥行き1メートル80センチ強、深さが1メートル40センチほどに形成され、1万6千リットル強の容量を有し、1か月間使用したとすると、使用可能総人数が1万人以上となる。便槽1のコンクリートは地面よりも15センチ程高く形成し、周縁の内側に段凹部2を形成し、この段凹部2内に鉄製の床材3下面のやゝ内側に突設したフレーム4を係合して固定する。こうすることにより床材3は便槽1に不動状となる。
便槽1には縁部の4か所に挿孔5をあけ、該挿孔5内に固定パイプ6を埋設するとともに固定パイプ6に、門形材7の両側鉛直部を挿入して便槽1の幅方向2か所に跨設する。門形材7は、組み立て時に人力で容易に引き上げることができ、便槽1から最大で2メートル余の高さとすることができ、上昇極限位置で固定パイプ6外側より差し込んだ止めねじ8で緊締すれば固定される。
便槽1の上面に敷着した前記床材3は幅方向が前記門形材7の内側に位置する大きさであり、長さが便槽1の上面を十分に覆う寸法を有している。そして床材3と門形材7の間に、屋根材9と横置きした支柱10、サイドパネル11、中仕切りパネル12、ドア材13などのトイレ構成部材を収納し、屋根材9の上面には門形材7が密着し、また屋根材9によってその下部に位置するサイドパネル11等が不動的に押さえられる。しかして屋根材9上面と便槽1上面の間は30センチ程であり、この部分に殆どのトイレ構成部材が納まることになる。
屋根材9はポリプロピレン製で、裏側に補強のためのフレーム9’を固着している。このフレーム9’はアルミなどの金属からなり、立ち上げた支柱10、サイドパネル11などの上面に密接する。屋根材9上面にはワイヤー14が固定され、ワイヤー14は前記門形材7に取り付けられて門形材7の一方の鉛直部に沿って垂下され、下部に設けたウインチ15に連なっている。したがって門形材7を引き上げ固定した後でウインチ15を操作するとワイヤー14が巻き上げられ、同時に屋根材9がワイヤー14によって吊り上げられる。
支柱10はアルミ又はステンレス製で中空角形部材からなり、後記するサイドパネル11に対応して要所要所にトイレの長手方向に沿って列設される。支柱10は屋根材9と床材3に確固固定される必要がありそのために屋根材9と床材3には取付具が夫々設けてあり、また該取付具と対応するように支柱の上下端にも固定具が設けてある。すなわち図6に示すように、屋根材9の取付具9aは支柱10の位置決めを兼ねるもので、ロッド状でフレーム9’より垂設してあり、この取付具9aに対応して支柱10上端に円形孔Hを持つ固定具10aが埋設固定されている。また床材3の取付具3aは、上面より突出したアンカー状のもので、支柱10下端には90度回動すると該取付具3aと齟齬状となって脱出ができなくなる長孔hを形成した固定具10bが埋設固定されている。このような構成をとることによって支柱10は、まず床材3上に立上がり、次いで吊り上げられた屋根材9に仮の状態で組み立てられる(図7参照)。
図8・図9に示すように、アルミ製のサイドパネル11は、片側端(図では左側)に位置し直角壁11aを構成して障害者用便室20を構成する部分、及び他側端(図では右側)に位置して外側に小便器31を設置する部分に幅広部材を用い他はドア材13と一体的に構成され、支柱10の角部に組み付けされる。障害者用便室20は、車椅子でも入れるようにゆったりとしたスペースを有し、この部分の床材3の一部をあらかじめくり抜き形成しておき、便槽1内に収納してある便器類の非常時取出口となるが、トイレ組立時には当然ながら蓋体16によって閉塞される。また障害者用便室20は、ドア材13を屈曲式として開閉時の出入りをスムースにするため広い出入口とし、便器30の両側には当然ながらひじ掛け用パイプ32が取り付けられている。
またサイドパネル11に対し端部を差し込み固定して便室21を形成するための中仕切りパネル12は十字形に設置され、トイレの長手方向と短手方向とが交差する端部が凹凸に形成され卍状の結合部となる。したがってサイドパネル11と中仕切りパネル12の組み付けは余分な工具を使わずに手作業て手早く完成させることができる。
かくして最後に屋根材9を下ろして支柱10とサイドパネル11の上面に屋根材フレーム9’を密着させ、支柱10に取り付けたエビカン17をフレーム9’に緊締すれば屋根材9と支柱10及びサイドパネル11相互が確固として固定される(図10参照)。
本案において大便器30は洋式・和式いずれを設置してもよく、最大図示のように8台が取り付けでき、そのために長手方向の両側に各4台設置するための便室21が合計8室形成される。また車椅子が便室20まで容易にたどり着けるように、左側端に位置するサイドパネル11 の外壁に沿いスロープ40を形成して地面との段差をなくすような工夫が施され(図11)、完成したトイレは図12のように側面がドア材13で密閉され(実際には上下個所に空気口を設ける)、頗る体裁のよいものとなる。
なお便槽1には、非常時用の備蓄倉庫としての役割を持たせることができ、便器類の他に食料、医薬品、照明器具、テントなどの備品の収納が可能となること勿論である。
本考案は以上の構成であるが、構成部材の個々の形状、材質、大きさなど本考案の目的効果を奏する範囲における変更も本考案の自由な実施の範疇に属する。
本考案の概略説明図である。 便槽の平面図である。 門形材が下降位置にある説明図である。 屋根材を引き上げる状態の説明図である。 屋根材を下側から見た概略斜視図である。 支柱の取り付け過程を示す説明図である。 床材と屋根材の間に支柱を立ち上げた説明図である。 サイドパネルと中仕切りパネルの組み合わせ図である。 全体を俯瞰した概略を示す説明図である。 屋根材と支柱及びサイドパネルの固定状態の説明図である。 障害者用便室の外側部分を示す概略図である。 完成したトイレの外観図である。
符号の説明
1 便槽
3 床材
4 挿孔
6 固定パイプ
7 門形材
9 屋根材
10 支柱
11 サイドパネル
12 中仕切りパネル
13 ドア材
14 ワイヤー
15 ウインチ
20 障害者用便室
21 便室
40 スロープ

Claims (4)

  1. 地面を掘削しコンクリートで固めた便槽の上面に敷着した床材と、便槽に引き上げ可能に跨設した門形材の間に、吊り上げられる屋根材と横置きした支柱、サイドパネル、中仕切りパネルを介装し、且つ便槽内に便器類を収納した災害時用組立式トイレ。
  2. 門形材は便槽に埋設した固定パイプに挿入され且つ人力によって引き上げられるとともに、屋根材がウインチによりワイヤーで吊り上げられることを特徴とする請求項1に記載の災害時用組立式トイレ。
  3. 床材と、吊り上げ後の屋根材間に支柱が立設されてサイドパネルが組み付けされ、サイドパネルに中仕切りパネルを固定して便室が形成され、下ろした屋根材によって支柱及びサイドパネルが固定されることを特徴とする請求項1又は2に記載の災害時用組立式トイレ。
  4. 片側端のサイドパネルと中仕切りパイプの間に、車椅子が入れる広いスペースを有する障害者用便室を設け、サイドパネル外側に、障害者用便室に通ずるスロープを形成することを特徴とする請求項3に記載に災害時用組立式トイレ。
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