JP3775478B2 - 排紙従動ローラ取付装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、記録紙の記録面に接し、前記記録紙の排紙に従動して回転する排紙従動ローラを取り付ける排紙従動ローラ取付装置、及びそれを備えたインクジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、インクジェット式記録装置の記録紙の排紙機構は、ステッピングモータ等により回転制御される排紙駆動ローラと、排紙駆動ローラの回転により排紙される記録紙の記録面に接して、記録紙の排紙に従動して回転する複数の排紙従動ローラとで構成されている。排紙従動ローラは、排紙駆動ローラに対して個々に付勢されて設けられた複数の排紙従動ローラと、そのすぐ上流側において、記録紙に接して回転するように配設された排紙従動ローラとで構成されている。そして、記録紙は、排紙駆動ローラと排紙従動ローラとの間を排紙従動ローラの付勢力により排紙駆動ローラに付勢されつつ、それによって排紙駆動ローラの回転力が伝達されることで排紙される。
【0003】
このようなインクジェット式記録装置の排紙機構において、排紙駆動ローラに対して個々に付勢されて設けられた複数の排紙従動ローラは、記録紙の排紙に従動して回転するように棒ばねに軸支され、その棒ばねの付勢力により排紙駆動ローラに付勢される。ここで、棒ばねとは、円筒状に密に隙間無く巻かれたコイルばねであり、該棒ばねを曲げたときに、その軸方向と垂直な方向に発生する弾性力によって付勢力が作用する態様を成している。
【0004】
そして、排紙従動ローラは、可能な限り弱い付勢力により排紙駆動ローラに付勢されており、それによって、排紙従動ローラが接している記録紙の記録面を傷つけないようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術において、このように排紙従動ローラを棒ばねに軸支した排紙従動ローラ取付装置は、いくつかの異なる態様のものが知られており、以下、2つの従来技術の態様ついて、図を参照しながら説明する。
【0006】
図5は、従来技術における排紙従動ローラ取付装置の平面図である。棒ばね41は、その両端を支持部43にて支持された状態で排紙従動ローラ56を回転可能に軸支して取り付けられる。また、棒ばね41は、その一部の巻き径をやや大きくすることで構成された位置決め部45を有しており、第1のガイド44にその両側面が当接して棒ばね41の横方向の位置を決める役割を成している。さらに、棒ばね41は、第2のガイド46により位置決めされると同時に、支持部43から外れないように取り付けられている。
【0007】
当該態様において、棒ばね41は、支持部43においてその両端を支持されているものの、固定はされていない。そのため、棒ばね41は、排紙従動ローラ56の回転方向に回転可能な状態で取り付けられている。また、棒ばね41は、一連のコイルばねであり、一部ばねの巻き径をやや大きくすることで構成された位置決め部45を境にして、その両側のコイルばねの中心軸C1及び中心軸C2が、ややずれた形状を成している。これは、棒ばね41の製造上のばらつきによって、やむを得ず生じてしまうもので、中心軸C1と中心軸C2が全くの同一軸になるようにするのは、極めて困難である。
【0008】
この中心軸のずれた棒ばね41が、回転することで、棒ばね41に軸支された排紙従動ローラ56の位置は、わずかに上下動し、それによって記録紙に対する付勢力がわずかに変化することになる。そして、それによって、棒ばね41による付勢力が安定せず、あらかじめ規定した付勢力より強い付勢力で、排紙従動ローラ56が記録紙に押しつけられ、排紙従動ローラ56の歯が記録面を傷つけてしまう虞がある。
【0009】
一方、図6(a)は、他の従来技術における排紙従動ローラ取付装置の平面図である。棒ばね41は、排紙従動ローラ56を回転可能に軸支し、その両端部に設けられたリング状の形状を有する取付部47a及び取付部47bにて、支持部43に固定された状態で支持される。また、棒ばね41の両側及び排紙従動ローラ56の両側に配設されたガイド48は、棒ばね41の軸方向における排紙従動ローラ56の位置決めをするとともに、棒ばね41の位置決めをする役割を成している。
【0010】
また、図6(b)は、図6(a)に示した棒ばね41の装着前のフリー状態における側面図である。図示したように、棒ばね41を側面から見た状態において、取付部47a及び取付部47bは、互いに少し角度がずれた状態で設けられている。これは、棒ばね41の製造上のばらつきによるもので、取付部47aと取付部47bが、ほぼ平行になるように製造するのは極めて困難であり、その角度も製造誤差の範囲でばらつくことになる。
【0011】
図7(a)は、取付部47aが、図7(b)は、取付部47bが、それぞれ支持部43の突起部分に嵌合した状態を示したものである。上述(図6(b))したように、棒ばね41の両端部に設けられたリング状の取付部47aと取付部47bは、装着前のフリー状態では、互いに少し角度がずれた状態で、設けられている。そのため、棒ばね41は、取付部47aが符号bで示した方向に、取付部47bが符号cで示した方向に、それぞれ捻られた状態で支持されることになる。つまり、棒ばね41は、装着時には、ねじられた状態で両端を固定されて支持されることになり、それによって、そのばね力が僅かに変化してしまう。
【0012】
また、取付部47a及び取付部47bの互いに少しずれた角度は、棒ばね41ごとにばらつくことから、棒ばね41がねじられた状態で両端を固定されて支持されることによるばね力の変化量もばらつくことになる。そして、それによって、棒ばね41による付勢力が安定せず、あらかじめ規定した付勢力より強い付勢力で、排紙従動ローラ56が記録紙に押しつけられ、排紙従動ローラ56の歯が記録面を傷つけてしまう虞がある。
【0013】
本願発明は、このような状況に鑑みなされたものであり、その課題は、インクジェット式記録装置において、排紙従動ローラを軸支した棒ばねによる排紙従動ローラの付勢力が安定した排紙従動ローラ取付装置により、記録面を傷つける虞のない安定した排紙を可能にすることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、本願請求項1に記載の発明は、排紙従動ローラと、該排紙従動ローラを記録紙の記録面に接して該記録紙の排紙に従動して回転可能に軸支し、一端部のみを固定した状態で支持可能な形状を有する棒ばねと、前記棒ばねの一端部を固定した状態で支持する第1の支持部と、前記棒ばねの他端部を貫通孔に緩挿した状態で支持する第2の支持部とを備えた排紙従動ローラ取付装置である。
【0015】
このように、棒ばねの一端部が固定された状態で支持されているので、従来のように、棒ばねの一部を変形させた位置決め部を棒ばねに設け、それによって棒ばねの位置規制をするといった必要がない。したがって、棒ばねの一部を変形させた位置決め部を設けたことで、棒ばねの中心軸のずれが生じ、その中心軸のずれた棒ばねが排紙従動ローラの回転方向に回転することで、排紙従動ローラに作用する付勢力が不安定になるといったことがない。
【0016】
また、反対側の他端部が貫通孔に緩挿された状態で支持され、固定されていないので、棒ばねは、ねじられた状態になることなく支持されている。したがって、棒ばねがねじられた状態で支持されることで、排紙従動ローラに作用する付勢力が不安定になるといったことがない。
【0017】
これにより、本願請求項1に記載の発明に係る排紙従動ローラ取付装置によれば、インクジェット式記録装置において、排紙従動ローラを軸支した棒ばねによる排紙従動ローラの付勢力が安定するので、記録面を傷つける虞のない安定した排紙が行えるという作用効果が得られる。
【0018】
また、本願請求項に記載の発明は、前記棒ばねの一端部は、前記第1の支持部に嵌合可能なリング状の形状を有し、前記第1の支持部に嵌合して支持される、ことを特徴とした排紙従動ローラ取付装置である。
【0019】
棒ばねの一端部がリング状の形状を有し、その棒ばねのリング状の一端部が嵌合可能な嵌合部を第1の支持部に設け、その嵌合部に棒ばねのリング状の一端部が嵌合することで、棒ばねの一端部は、第1の支持部に固定されて支持される。
【0020】
これにより、本願請求項に記載の発明に係る排紙従動ローラ取付装置によれば、インクジェット式記録装置において、上記の作用効果に加えて、棒ばね及び第1の支持部がこのような構成であるので、棒ばねの取付作業が単純になる。
【0021】
本願請求項に記載の発明は、請求項1において、前記第1の支持部及び前記第2の支持部は、排紙フレームの一部を曲げ加工することにより構成され、該排紙フレームと一体構造である、ことを特徴とした排紙従動ローラ取付装置である。
【0022】
一般的に、射出成形による樹脂部材は、抜き型によって形成される部分において、抜きテーパを設ける必要がある。ここで、テーパとは、相対する両側面が対称的に傾斜している状態を示す。そして、抜きテーパとは、射出成形時に抜き型を取り出しやすくするために、垂直面に多少のテーパが設けられた抜き型によって形成された部分のテーパのことである。したがって、排紙従動ローラの両側に平行な一対の壁を設け、それによって排紙従動ローラの位置規制をする排紙従動ローラ取付装置において、従来の射出成形による樹脂構造では、その一対の壁に抜きテーパを設けざるを得ず、その抜きテーパによって排紙従動ローラががたついてしまうことになる。
【0023】
したがって、金属部材から成る排紙フレームの一部を曲げ加工することにより構成された一体構造であることで、従来の射出成形された樹脂部品のように、抜きテーパを設ける必要が無く、それによって、排紙従動ローラのがたつきの少ない排紙従動ローラ取付装置が可能になる。また、排紙フレームと一体構造であるので、排紙フレームと排紙従動ローラ取付装置との間のがたつきは皆無となり、それによって、排紙従動ローラのがたつきは、さらに少なくなる。
【0024】
これにより、本願請求項に記載の発明に係る排紙従動ローラ取付装置によれば、インクジェット式記録装置において、本願請求項1に記載の発明による作用効果に加えて、排紙従動ローラのがたつきが少なく、排紙従動ローラの位置及び姿勢を高い精度で規制することが可能となり、それによって、記録紙の記録面を傷つける虞の少ない安定した排紙が行えるという作用効果が得られる。
【0025】
本願請求項に記載の発明は、請求項1又は2において、前記排紙従動ローラは、円板の周面に複数の歯を有するスター形状を成す拍車と、回転軸に回転可能に軸支される軸受部とで構成され、前記拍車と前記軸受部とが単一の金属部材で一体に成形されている、ことを特徴とした排紙従動ローラ取付装置である。
【0026】
射出成形により形成されるプラスチック樹脂等の部材は、金属部材と比較して柔らかい材質であることから、従来のプラスチック樹脂等の部材で形成された排紙従動ローラの軸受部は、軸受部に必要な強度を得るには、ある程度の大きさと厚みが必要となる。そして、その軸受部によって、排紙従動ローラの重量が増すことになってしまう。これに対して、排紙従動ローラの拍車と軸受部が軽量かつ硬い金属部材で一体に形成された構成であるので、従来の金属とプラスチック等の樹脂との複合部材による構成と比べて、より軽量な排紙従動ローラが可能となる。
【0027】
これにより、本願請求項に記載の発明に係る排紙従動ローラ取付装置によれば、インクジェット式記録装置において、本願請求項1又は2に記載の発明による作用効果に加えて、より軽量な排紙従動ローラによって、より記録面への影響の少ない排紙が可能になる。また、拍車と軸受部が単一の金属部材で一体に形成されているので、排紙従動ローラの製造コストを低くすることが可能となり、リサイクルも容易になるという作用効果が得られる。
【0029】
本願請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の排紙従動ローラ取付装置を備えたインクジェット式記録装置である。
本願請求項に記載の発明に係るインクジェット式記録装置によれば、前述した本願請求項1〜のいずれか1項に記載の発明による作用効果を得ることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本願発明に係るインクジェット式記録装置の一実施の形態を示した概略の平面図であり、図2はその側面図である。
【0031】
記録装置50には、記録紙Pに記録を実行する記録手段として、キャリッジガイド軸51に軸支され、主走査方向Xに移動するキャリッジ61が設けられている。キャリッジ61には、記録紙Pにインクを吐出して記録を行う記録ヘッド62が搭載されている。記録ヘッド62と対向して、記録ヘッド62のヘッド面と記録紙Pとのギャップを規定するプラテン52が設けられている。そして、キャリッジ61を主走査方向Xに搬送し、キャリッジ61とプラテン52の間に記録紙Pを副走査方向Yに間欠的に搬送しながら、記録ヘッド62が記録紙Pにインクを吐出することで記録紙Pに記録が行われる。
【0032】
給紙トレイ58は、例えば普通紙やフォト紙等の記録紙Pを給紙可能な構成となっており、記録紙Pを自動給紙するためのASF(オート・シート・フィーダー)が設けられている。ASFは、給紙トレイに設けられた2つの給紙ローラ57及び図示してない分離パッドを有する自動給紙機構である。給紙ローラ57は、ステッピングモータ等の回転駆動力により回転制御され、D形の断面形状を有している。この2つの給紙ローラ57の1つは、給紙トレイ58の一方側に配置され、もう1つの給紙ローラ57は、記録紙ガイド59に取り付けられており、記録紙ガイド59は、記録紙Pの幅に合わせて符号Aで示した矢印の方向に摺動可能に給紙トレイ58に設けられている。そして、給紙ローラ57の回転駆動力と、分離パッドの摩擦抵抗により、給紙トレイ58に置かれた複数の記録紙Pを給紙する際に、複数の記録紙Pが一度に給紙されることなく、1枚ずつ正確に自動給紙される。
【0033】
そして、ASFにより自動給紙された記録紙Pは、給紙ローラ57より副走査方向Yの下流側に配設された記録紙搬送手段により、記録実行領域側となる副走査方向Yの下流側に向けて、所定の紙送り量で間欠的に搬送される。
【0034】
記録紙Pを副走査方向Yに間欠的に搬送する記録紙搬送手段として、搬送駆動ローラ53と搬送従動ローラ54が設けられている。搬送駆動ローラ53は、ステッピングモータ等の回転駆動力により回転制御され、搬送駆動ローラ53の回転により、記録紙Pは副走査方向Yに搬送される。搬送従動ローラ54は複数設けられており、それぞれ個々に搬送駆動ローラ53に付勢され、記録紙Pが搬送駆動ローラ53の回転により搬送される際に、記録紙Pに接しながら記録紙Pの搬送に従動して回転する。
【0035】
また、給紙ローラ57と搬送駆動ローラ53との間には、従来技術において公知の技術による紙検出器63が配設されている。紙検出器63は、立位姿勢への自己復帰習性が付与され、かつ記録紙搬送方向にのみ回動し得るよう記録紙Pの搬送経路内に突出する状態で枢支されたレバーを有し、このレバーの先端が記録紙Pに押されることでレバーが回動し、それによって記録紙Pが検出される構成を成す検出器である。紙検出器63は、給紙ローラ57より給紙された記録紙Pの始端位置、及び終端位置を検出し、その検出位置に合わせて記録領域が決定され、記録が実行される。
【0036】
一方、記録された記録紙Pを排紙する手段として、排紙駆動ローラ55と排紙従動ローラ56が設けられている。排紙駆動ローラ55は、ステッピングモータ等の回転駆動力により回転制御され、排紙駆動ローラ55の回転により、記録紙Pは副走査方向Yに排紙される。排紙従動ローラ56は複数設けられ、周囲に複数の歯を有し、各歯の先端が記録紙Pの記録面に点接触するように鋭角的に尖っているスターホイールであり、記録紙Pが排紙駆動ローラ55の回転により排紙される際に、記録紙Pに接して記録紙Pの排紙に従動して回転する。
【0037】
また、その上流側に配設され、記録紙Pに接して回転する排紙従動ローラ56は、記録紙Pに接して回転しつつ、記録紙Pを下方に向けて上方から規制することで、記録紙Pが搬送駆動ローラ53及び搬送従動ローラ54から離れ、記録紙Pの終端近傍に記録されつつ排紙される際等に、プラテン52から記録紙Pが浮き上がるのを防止する役割を成している。
【0038】
図3は、本願発明に係る排紙従動ローラ取付装置において、排紙従動ローラ56が軸支される棒ばね41を示した正面図である。
棒ばね41は、一連の細長い棒状の金属部材が円筒状に密に隙間無く巻かれたコイルばねであり、棒ばね41を曲げたとき、その軸方向と垂直な方向に、弾性力が発生する態様を成している。また、その一端部には、リング状の形状を成す取付部42が形成されている。
【0039】
図4は、本願発明に係る排紙従動ローラ取付装置を示した斜視図である。以下、図4を参照しながら説明する。
排紙従動ローラ56は、円板の周面に複数の歯13を有するスター形状を成す拍車11と、棒ばね41に回転可能に軸支される軸受部12とで構成され、拍車11と軸受部12とが単一の金属部材で一体に形成されている。軸受部12は、棒ばね41に排紙従動ローラ56を回転可能に軸支するための貫通孔14を形成し、拍車11の片面側に突出した形状を有している。
【0040】
また、排紙従動ローラ56は、当該実施の形態においては、調質したステンレス部材SUS304を、バーリング加工することによって軸受部12が形成されており、抜き加工及びつぶし加工することによって複数の歯13が形成されている。ここで、調質とは、金属部材を焼き入れ及び焼き戻し処理することであり、これによって金属部材は硬くて粘りのある材質になる。また、バーリング加工とは、材料板にあけてある穴の縁を円筒状にプレスのポンチで穴広げする加工のことであり、公知の加工技術である。
【0041】
排紙フレーム30の一部を90度の角度で曲げ起こすことで構成された第1の支持部31は、嵌合部32を有している。嵌合部32は、その根本がくびれた突起形状を成しており、リング状の形状を成す棒ばね41の一端部が嵌合し、棒ばね41の一端部を固定して支持する。また、第1の支持部31と対向する方向に、排紙フレーム30の一部を90度の角度で曲げ起こすことで構成され、第1の支持部31と平行な壁面を成す第2の支持部33には、貫通孔34が形成されている。この貫通孔34には、棒ばね41の第1の支持部31に固定して支持される端部と反対側の端部が緩挿された状態で支持される。
【0042】
棒ばね41に軸支された排紙従動ローラ56は、第2の位置規制部35によって、記録紙Pの排紙方向に対する位置が規制される。第2の位置規制部35は、上記第1の支持部31と第2の支持部33の曲げ方向と直交する方向に、排紙フレーム30の一部を90度の角度で曲げ起こすことで構成され、棒ばね41と平行な一対の壁が、拍車11を挟んで両側にそれぞれ配置された構成を成している。
【0043】
そして、第2の位置規制部35は、排紙従動ローラ56の軸受部12に当接して、記録紙Pの排紙方向である副走査方向Yに対する排紙従動ローラ56の位置を規制する。
【0044】
また、排紙従動ローラ56は、第1の位置規制部36によって、記録紙Pの排紙方向である副走査方向Yと直交する方向に対する位置が規制される。第1の位置規制部36は、当該実施の形態では、前記第2の位置規制部35における前記拍車11と対向する部位に、それぞれ2カ所設けられた計8個の突起部によって構成されている。拍車11の片側に設けられた4個の突起部(36)は、拍車11の片面に均等に当接するように配設されている。拍車11のもう片方側に設けられた4個の突起部(36)は、拍車11のもう片方の面に均等に当接するように、ほぼ等間隔に配設されている。
【0045】
そして、第1の位置規制部36は、拍車11の両側に4個ずつ配設された突起部が拍車11の両側面に当接して、記録紙Pの排紙方向である副走査方向Yと直交する方向に対する排紙従動ローラ56の位置を規制する。
【0046】
このようにして、排紙従動ローラ56を軸支した棒ばね41は、第1の支持部31において、一端部が固定した状態で支持され、それによって位置決めされているので、従来のように、棒ばね41の一部を変形させた位置決め部45(図5)を棒ばね41に設け、それによって棒ばね41の位置規制をするといった必要がない。したがって、棒ばね41に位置決め部45を設けたことで、棒ばね41の中心軸のずれが生じ、その中心軸のずれた棒ばね41が排紙従動ローラ56の回転方向に回転することで、排紙従動ローラ56に作用する付勢力が不安定になるといったことがない。
【0047】
また、棒ばね41は、第2の支持部33において、他端部が貫通孔34に緩挿されて固定されてない状態で支持されているので、棒ばね41が捻られた状態になることなく支持されている。したがって、棒ばね41が捻られた状態で支持されることで、排紙従動ローラ56に作用する付勢力が不安定になるといったことがない。
【0048】
これにより、上記実施の形態に示した本願発明に係る排紙従動ローラ取付装置よれば、排紙従動ローラ56を軸支した棒ばね41による排紙従動ローラ56の付勢力は安定したものになる。
【0049】
また、棒ばね41のリング状の形状を成す取付部42が、第1の支持部31の嵌合部32に嵌合することで、棒ばね41の一端部が固定して支持される構成であるので、排紙従動ローラ取付装置の棒ばね41の取付作業が単純になる。
【0050】
さらに、当該実施の形態の排紙従動ローラ取付装置は、排紙フレーム30の一部を曲げ加工及び変形加工することによって構成されているので、排紙従動ローラ56のがたつきが少なく、排紙従動ローラ56の位置及び姿勢を高い精度で規制することが可能となり、それによって、記録紙Pの記録面を傷つける虞の少ない安定した排紙が行える。
【0051】
さらに、当該実施の形態の排紙従動ローラ取付装置は、軽量な排紙従動ローラ56によって、より記録面への影響の少ない排紙が可能になる。また、拍車11と軸受部12が単一の金属部材で一体に形成されているので、排紙従動ローラ56の製造コストを低くすることが可能となり、リサイクルも容易になる。
【0052】
尚、本願発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本願発明の範囲内に含まれるものであることはいうまでもない。
【0053】
【発明の効果】
本願発明によれば、インクジェット式記録装置において、排紙従動ローラを軸支した棒ばねによる排紙従動ローラの付勢力が安定した排紙従動ローラ取付装置により、記録面を傷つける虞のない安定した排紙が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るインクジェット式記録装置の一実施の形態を示した概略の平面図である。
【図2】本願発明に係るインクジェット式記録装置の一実施の形態を示した概略の側面図である。
【図3】本願発明に係る排紙従動ローラ取付装置において、排紙従動ローラが軸支される棒ばねを示した正面図である。
【図4】本願発明に係る排紙従動ローラ取付装置を示した斜視図である。
【図5】従来技術における排紙従動ローラ取付装置の平面図である。
【図6】図6(a)は、他の従来技術における排紙従動ローラ取付装置の平面図であり、図6(b)は図6(a)に示した棒ばねの装着前のフリー状態における側面図である。
【図7】図7(a)は、図6(a)に示した排紙従動ローラ取付装置の一方の取付部が、支持部の突起部分に嵌合した状態を示したものであり、図7(b)は図6(a)に示した排紙従動ローラ取付装置の他方の取付部が、支持部の突起部分に嵌合した状態を示したものである。
【符号の説明】
11 拍車
12 軸受部
13 歯
14 貫通孔
30 排紙フレーム
31 第1の支持部
32 嵌合部
33 第2の支持部
34 貫通孔
35 第2の位置規制部
36 第1の位置規制部
41 棒ばね
42 取付部
50 記録装置
51 キャリッジガイド軸
52 プラテン
53 搬送駆動ローラ
54 搬送従動ローラ
55 排紙駆動ローラ
56 排紙従動ローラ
57 給紙ローラ
58 給紙トレイ
59 記録紙ガイド
61 キャリッジ
62 記録ヘッド
63 紙検出器
P 記録紙

Claims (4)

  1. 排紙従動ローラと、該排紙従動ローラを記録紙の記録面に接して該記録紙の排紙に従動して回転可能に軸支し、一端部のみを固定した状態で支持可能な形状を有する棒ばねと、
    前記棒ばねの一端部を固定した状態で支持する第1の支持部と、前記棒ばねの他端部を貫通孔に緩挿した状態で支持する第2の支持部とを備え、
    前記棒ばねの一端部は、前記第1の支持部に嵌合可能なリング状の形状を有し、前記第1の支持部に嵌合して支持される、ことを特徴とした排紙従動ローラ取付装置。
  2. 請求項1において、前記第1の支持部及び前記第2の支持部は、排紙フレームの一部を曲げ加工することにより構成され、該排紙フレームと一体構造である、ことを特徴とした排紙従動ローラ取付装置。
  3. 請求項1又は2において、前記排紙従動ローラは、円板の周面に複数の歯を有するスター形状を成す拍車と、回転軸に回転可能に軸支される軸受部とで構成され、前記拍車と前記軸受部とが単一の金属部材で一体に成形されている、ことを特徴とした排紙従動ローラ取付装置。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の排紙従動ローラ取付装置を備えたインクジェット式記録装置。
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