JP3772522B2 - パルスレーダ装置 - Google Patents
パルスレーダ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3772522B2 JP3772522B2 JP08089798A JP8089798A JP3772522B2 JP 3772522 B2 JP3772522 B2 JP 3772522B2 JP 08089798 A JP08089798 A JP 08089798A JP 8089798 A JP8089798 A JP 8089798A JP 3772522 B2 JP3772522 B2 JP 3772522B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- range
- target
- integrator
- output signal
- output
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、距離分解能が目標の大きさよりも小さいパルスレーダ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図13は従来のパルスレーダ装置を示すものであり、図13において、1は安定化局部発信器、2は基準中間周波数信号発生器、3a,3bは周波数混合器、4はパルス変調器、5は電力増幅器、6は送受切替器、7はアンテナ、8は中間周波数増幅器、9は90度ハイブリッド器、10a,10bは位相検波器、11a,11bはA/D変換器、12は包絡線検波器、13はコヒーレント積分器、14は目標検出器、15は表示器、16は目標である。また、21は1〜6,8〜10をまとめた送受信器である。
【0003】
上記の従来のパルスレーダ装置の動作について図13を参照して説明する。安定化局部発信器1で発生した信号と、基準中間周波数信号発生器2で発生した信号は、共に、周波数混合器3aに入力される。周波数混合器3aでは、安定化局部発信器1で発生した信号の周波数と、基準中間周波数との和の周波数の送信キャリア信号を生成し、パルス変調器4に出力する。パルス変調器4では、周波数混合器3aからの入力信号に対して、あらかじめ定めたパルス幅TとPRIのパルス変調を行う。ただし、PRIは、ある送信パルスに対する目標16からの反射パルスが受信されるまで、次のパルスを送信しないように、十分長い時間としている。パルス変調器4の出力信号は、電力増幅器5に入力され、電力の増幅が行われ、送受切替器6を経て、アンテナ7より、送信パルスStとして空間へ放射される。送信パルスStは目標16に反射し、目標反射信号Srとなってアンテナ7で受信され、送受切替器6を経て、周波数混合器3bに入力される。また、周波数混合器3bには、安定化局部発信器1で発生した倍号も入力される。周波数混合器3bでは、受信信号のキャリア信号の周波数と安定化局部発信器1で発生した信号の差の周波数の信号、すなわち中間周波数の信号を生成する。周波数混合器3bの出力信号は、中間周波数増幅器8へ入力され、電力の増幅が行われ、その後2分されて、それぞれ、位相検波器10a,10bに入力される。一方、基準中間周波数信号発生器2で発生した信号は、90度ハイブリッド器9で90度の位相差を持った2つの信号に分離され、位相検波器10a,10bに入力される。位相検波器10aおよび10bでは、中間周波数増幅器8の出力信号と90度ハイブリッド器3の出力信号から、中間周波数と基準中間周波数の差の周波数を持ち、互いに90度の位相差を持つI成分、Q成分のビデオ信号を生成する。生成されたI,Qビデオ信号は、サンプリング周波数が1/TのA/D変換器11a,11bに入力され、パルス幅Tと同じ間隔のレンジビン毎に分割されたディジタルI,Qビデオ信号に変換される。包絡線検波器12では、A/D変換器11aから出力され、ディジタルIビデオ信号の2乗とA/D変換器11bから出力されるディジタルQビデオ信号の2乗の和、あるいは和の平方根をすべてのレンジビンに対して求め、ノンコヒーレント積分器13に出力する。ノンコヒーレント積分器13では、目標16からの反射信号の検出性能を向上するために、あらかじめ定めた積分数の連続する送信パルスに対する包絡線検波器12の出力信号を、同じレンジビンどうしで加算することによって、等価的に目標16からの反射信号と雑音電力比(SN比)を改善し、その結果を目標検出器14に出力する。目標検出器14では、全てのレンジビンのノンコヒーレント積分器13の出力信号と、あらかじめ定めた誤警報確率pfaより求まるスレッショルドレベルTsとを比較し、ノンコヒーレント積分器13の出力信号が、スレッショルドレベルTsよりも大きい場合は目標検出と判断し、そのレンジビンの情報から目標16とパルスレーダ装置との相対距離を求め、表示器15に出力する。表示器15では、目標検出器14からの情報をもとに、目標16とパルスレーダ装置との相対距離を表示する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
パルスレーダにおいて、分離して検出できる2つの目標の距離差の最小値を距離分解能dRといい、パルス幅Tと光速cを用いて数1で表される。
【0005】
【数1】
【0006】
上記数1からもあきらかなように、パルス幅Tが小さいほど、距離分解能も小さくなる。
【0007】
図14は、距離分解能が目標寸法よりも大きい場合の送信パルスと包絡線検波器出力信号の関係を示した図である。図14において、16は目標、Stは送信パルス、Saは包絡線検波器出力信号、Samは包絡線検波器出力信号Sa中の目標16からの反射信号成分である。1つの送信パルスStに対する包絡線検波器出力信号Saは、パルス幅Tと同じ時間間隔のレンジビン毎に分割される。距離分解能が目標寸法よりも大きい場合、包絡線検波器出力信号Sa中の目標16からの反射信号成分Samは1つのレンジビンにしか現れない。
【0008】
図15は、従来のパルスレーダ装置において、距離分解能が目標寸法よりも大きい場合の目標検出処理の信号の流れを表した図である。図15において、St,Sa,Samは、先に図14で説明した通りであり、Sbはノンコヒーレント積分器出力信号である。先にも述べたように、包絡線検波器出力信号Sa中の目標16からの反射信号成分Samは1つのレンジビンにしか現れない。ノンコヒーレント積分器13では、複数の送信パルスに対する包絡線検波器出力信号Saを同じレンジビンどうしで加算する。そのため、ノンコヒーレント積分器13の出力信号Sbにも、目標16からの反射信号は1つのレンジビンにしか生じない。ただし、図15では加算する包絡線検波器出力信号Saの数を3としている。そのため、目標検出器14における誤警報確率pfaより求まるスレッショルドレベルTsとの比較は、目標16からの反射信号全部と行われる。すなわち、すべての目標16からの反射信号が目標検出に用いられる。
【0009】
近年、パルス幅の短いパルスを用いる、あるいはパルス圧縮等の処理を用いることによって、目標寸法よりも小さい距離分解能を得、目標の検出、測距の他に、クラッタ抑圧、あるいは、目標形状の認識識別をもパルスレーダ装置で行うことが考えられている。
【0010】
図16は、距離分解能が目標寸法よりも小さい場合の送信パルスと包絡線検波器出力信号の関係を示したものである。図16において、16,St,Sa,Samは、先に図14で説明した通りである。距離分解能が目標寸法よりも小さい場合は、レンジビンの間隔も狭くなり、包絡線検波器出力信号Sa中の目標16からの反射信号成分Samは連続する複数のレンジビンに分散して現れる。
【0011】
図17は、目標寸法よりも距離分解能が小さい場合の従来のパルスレーダ装置における目標検出処理の信号の流れを表した図である。図17において、St,Sa,Sb,Samは、先に図14、および図15で説明した通りである。前にも述べたように、距離分解能が目標寸法よりも小さい場合は、包絡線検波器出力信号Sa中の目標16からの反射信号成分Samは連続する複数のレンジビンに分散して現れる。ノンコヒーレント積分器13では、複数の送信パルスに対する包絡線検波器出力信号Saを同じレンジビンどうしで加算する。そのため、ノンコヒーレント積分器出力信号Sbにも、目標16からの反射信号成分は連続する複数のレンジビンに分散して現れる。ただし、図17では積分に用いる包絡線検波器出力信号Saの数を3としている。そのため、目標検出器14における誤警報確率pfaより求まるスレッショルドレベルTsとの比較は、目標16からの反射信号の全部と行うのではなく、連続する複数のレンジビンに分散された目標16からの反射信号の中の最大値と行われる。よって、連続する複数のレンジビンに分散された目標16からの反射信号の中の最大値以外の目標16からの反射信号は目標検出には用いられず、目標検出性能が劣化するという課題がある。
【0012】
この発明はかかる問題点を解決するためになされたものであり、目標寸法より小さい距離分解能を有するパルスレーダ装置において、目標16からの反射信号を無駄にすることなく用いることによって、目標検出性能を向上するパルスレーダ装置を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
第1の発明によるパルスレーダ装置は、あらかじめ定めたパルス幅、およびPRIでパルス変調した送信信号を送信する送信機と、前記送信信号をPRIのタイミングで送受信の信号を切り換える送受切換器を介して、背景を含む目標に送信波として放射し、目標および背景で反射した送信波を受信波として受けるアンテナと、前記受信波を、距離分解能より決まる時間間隔のレンジビン毎の信号に分割した受信ビデオ信号に変換する受信機と、あらかじめ定めた積分数の送信パルスに対する前記受信機から出力される各レンジビンの受信ビデオ信号を、同じレンジビンどうしで加算を行うノンコヒーレント積分器と、前記ノンコヒーレント積分器からのすべてのレンジビンの出力信号と、あらかじめ定めたスレッショルドレベルとの比較を行い、スレッショルドレベルより大きいレンジビンの前記ノンコヒーレント積分器の出力信号のみを出力する比較器と、前記比較器の出力信号を加算するレンジ積分器と、前記レンジ積分器の出力信号と、あらかじめ定めた誤警報確率より求まるスレッショルドレベルとを比較し、前記レンジ積分器の出力信号が、スレッショルドレベルよりも大きい場合を目標検出と判断する目標検出器を備えたことを特徴とする。
【0014】
また、第2の発明によるパルスレーダ装置は、あらかじめ定めたパルス幅、およびPRIでパルス変調した送信信号を送信する送信機と、前記送信信号をPRIのタイミングで送受信の信号を切り換える送受切換器を介して、背景を含む目標に送信波として放射し、目標および背景で反射した送信波を受信波として受けるアンテナと、前記受信波を、距離分解能より決まる時間間隔のレンジビン毎の信号に分割した受信ビデオ信号に変換する受信機と、前記受信機から出力されるすべてのレンジビンの受信ビデオ信号と、あらかじめ定めたスレッショルドレベルとの比較を行い、スレッショルドレベルより大きいレンジビンの受信ビデオ信号のみを出力する比較器と、前記比較器の出力信号を加算するレンジ積分器と、あらかじめ定めた積分数の送信パルスに対する前記比較器の出力信号の加算を行うノンコヒーレント積分器と、前記ノンコヒーレント積分器の出力信号と、あらかじめ定めた誤警報確率より求まるスレッショルドレベルとを比較し、前記ノンコヒーレント積分器の出力信号が、スレッショルドレベルよりも大きい場合を目標検出と判断する目標検出器を備えたことを特徴とする。
【0015】
また、第3の発明によるパルスレーダ装置は、あらかじめ定めたパルス幅、およびPRIでパルス変調した送信信号を送信する送信機と、前記送信信号をPRIのタイミングで送受信の信号を切り換える送受切換器を介して、背景を含む目標に送信波として放射し、目標および背景で反射した送信波を受信波として受けるアンテナと、前記受信波を、距離分解能より決まる時間間隔のレンジビン毎の信号に分割した受信ビデオ信号に変換する受信機と、あらかじめ定めた積分数の送信パルスに対する前記受信機から出力される各レンジビンの受信ビデオ信号を、同じレンジビンどうしで加算を行うノンコヒーレント積分器と、前記ノンコヒーレント積分器からのすべてのレンジビンの出力信号と、あらかじめ求めメモリーに記録しておいた目標形状データとの相関処理を行い、最も相関係数の大きいレンジビンを求め、最も相関係数の大きいレンジビンとあらかじめ定めた数の前後のレンジビンの前記ノンコヒーレント積分器の出力信号のみを出力する相関器と、前記相関器の出力信号を加算するレンジ積分器と、前記レンジ積分器の出力信号と、あらかじめ定めた誤警報確率より求まるスレッショルドレベルとを比較し、前記レンジ積分器の出力信号が、スレッショルドレベルよりも大きい場合を目標検出と判断する目標検出器を備えたことを特徴とする。
【0016】
また、第4の発明によるパルスレーダ装置は、あらかじめ定めたパルス幅、およびPRIでパルス変調した送信信号を送信する送信機と、前記送信信号をPRIのタイミングで送受信の信号を切り換える送受切換器を介して、背景を含む目標に送信波として放射し、目標および背景で反射した送信波を受信波として受けるアンテナと、前記受信波を、距離分解能より決まる時間間隔のレンジビン毎の信号に分割した受信ビデオ信号に変換する受信機と、前記受信機から出力されるすべてのレンジビンの受信ビデオ信号と、あらかじめ求めメモリーに記録しておいた目標形状データとの相関処理を行い、最も相関係数の大きいレンジビンを求め、最も相関係数の大きいレンジビンとあらかじめ定めた数の前後のレンジビンの受信ビデオ信号のみを出力する相関器と、前記相関器の出力信号を加算するレンジ積分器と、あらかじめ定めた積分数の送信パルスに対する前記レンジ積分器の出力信号の加算を行うノンコヒーレント積分器と、前記ノンコヒーレント積分器の出力信号と、あらかじめ定めた誤警報確率より求まるスレッショルドレベルとを比較し、前記ノンコヒーレント積分器の出力信号が、スレッショルドレベルよりも大きい場合を目標検出と判断する目標検出器を備えたことを特徴とする。
【0017】
また、第5の発明によるパルスレーダ装置は、あらかじめ定めたパルス幅、およびPRIでパルス変調した送信信号を送信する送信機と、前記送信信号をPRIのタイミングで送受信の信号を切り換える送受切換器を介して、背景を含む目標に送信波として放射し、目標および背景で反射した送信波を受信波として受けるアンテナと、前記受信波を、距離分解能より決まる時間間隔のレンジビン毎の信号に分割した受信ビデオ信号に変換する受信機と、あらかじめ定めた積分数の送信パルスに対する前記受信機から出力される各レンジビンの受信ビデオ信号を、同じレンジビンどうしで加算を行うノンコヒーレント積分器と、前記ノンコヒーレント積分器からのすべてのレンジビンの出力信号と、あらかじめ求めメモリーに記録しておいた目標形状データとの相関処理を行い、最も相関係数の大きいレンジビンを求め、最も相関係数の大きいレンジビンとあらかじめ定めた数の前後のレンジビンの前記ノンコヒーレント積分器の出力信号のみを出力する相関器と、前記相関器からのすべてのレンジビンの出力信号と、あらかじめ定めたスレッショルドレベルとの比較を行い、スレッショルドレベルより大きいレンジビンの前記相関器の出力信号のみを出力する比較器と、前記比較器の出力信号を加算するレンジ積分器と、前記レンジ積分器の出力信号と、あらかじめ定めた誤警報確率より求まるスレッショルドレベルとを比較し、前記レンジ積分器の出力信号が、スレッショルドレベルよりも大きい場合を目標検出と判断する目標検出器を備えたことを特徴とする。
【0018】
また、第6の発明によるパルスレーダ装置は、あらかじめ定めたパルス幅、およびPRIでパルス変調した送信信号を送信する送信機と、前記送信信号をPRIのタイミングで送受信の信号を切り換える送受切換器を介して、背景を含む目標に送信波として放射し、目標および背景で反射した送信波を受信波として受けるアンテナと、前記受信波を、距離分解能より決まる時間間隔のレンジビン毎の信号に分割した受信ビデオ信号に変換する受信機と、前記受信機から出力されるすべてのレンジビンの受信ビデオ信号と、あらかじめ求めメモリーに記録しておいた目標形状データとの相関処理を行い、最も相関係数の大きいレンジビンを求め、最も相関係数の大きいレンジビンとあらかじめ定めた数の前後のレンジビンの前記受信機出力信号を出力する相関器と、前記相関器からのすべてのレンジビンの出力信号と、あらかじめ定めたスレッショルドレベルとの比較を行い、スレッショルドレベルより大きいレンジビンの前記相関器の出力信号のみを出力する比較器と、前記比較器の出力信号を加算するレンジ積分器と、あらかじめ定めた積分数の送信パルスに対する前記レンジ積分器の出力信号の加算を行うノンコヒーレント積分器と、前記ノンコヒーレント積分器の出力信号と、あらかじめ定めた誤警報確率より求まるスレッショルドレベルとを比較し、前記ノンコヒーレント積分器の出力信号が、スレッショルドレベルよりも大きい場合を目標検出と判断する目標検出器を備えたことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1を示すパルスレーダ装置の構成図であり、図1において7,11から16,21は、先に図13で説明した通りである。また、17は比較器、18はレンジ積分器である。この動作を、従来のパルスレーダ装置と動作の異なるノンコヒーレント積分器13以降について図1を用いて説明する。ノンコヒーレント積分器13では、目標16からの反射信号の検出性能を向上するために、あらかじめ定めた積分数の連続する送信パルスに対する包絡線検波器12の出力信号を、同じレンジビンどうしで加算することによって、等価的にSN比を改善し、その結果を比較器17に出力する。比較器17では、全てのレンジビンのノンコヒーレント積分器13の出力信号と、あらかじめ定めたスレッショルドレベルTR1との大きさの比較を行い、スレッショルドレベルTR1より大きいレンジビンのノンコヒーレント積分器13の出力信号を比較器17の出力信号としてレンジ積分器18に出力する。また、スレッショルドレベルTR1よりも大きいレンジビンの情報を目標検出器14に出力する。レンジ積分器18では、比較器17の出力信号を異なるレンジビンで加算し、その結果を目標検出器14に出力する。目標検出器14では、レンジ積分器18の出力信号と、あらかじめ定めた誤警報確率Pfaより求まるスレッショルドレベルTsとを比較し、レンジ積分器18の出力信号が、スレッショルドレベルTsよりも大きい場合を目標検出と判断し、比較器17からのレンジビン情報から目標16とパルスレーダ装置との相対距離を求め、その平均値を表示器15に出力する。表示器15では、目標検出器14からの情報をもとに、目標16とパルスレーダ装置との相対距離を表示する。
【0020】
図2は、この発明の実施の形態1を示すパルスレーダ装置において、距離分解能が目標寸法よりも小さい場合の目標検出処理の信号の流れを表した図である。図2において、St,Sa,Sb,Samは、先に図14、および図15で説明した通りであり、Scは比較器出力信号、Sdはレンジ積分器出力信号である。距離分解能が目標寸法よりも小さい場合、先に発明が解決しようとしている課題で述べたように、包絡線検波器出力信号中Saに、目標16からの反射信号成分Samは連続する複数のレンジビンに分散して現れる。ノンコヒーレント積分器13では、複数の送信パルスに対する包絡線検波器出力信号Saを同じレンジビンどうしで加算する。そのため、ノンコヒーレント積分器出力信号Sbにも、目標16からの反射信号成分も連続する複数のレンジビンに分散して現れる。ただし、図2では、積分に用いる包絡線検波器出力信号Saの数を3としている。比較器17では、すべてのレンジビンのノンコヒーレント積分器出力信号Sbと、あらかじめ定めたスレッショルドレベルTR1との大きさの比較を行い、スレッショルドレベルTR1より大きいノンコヒーレント積分器出力信号Sbのみを、比較器出力信号Scとしてレンジ積分器18に出力する。図2の例では、目標16からの反射信号を含む3つのレンジビンのノンコヒーレント積分器出力信号Sbが、スレッショルドレベルTR1よりも大きいため、比較器出力信号Scとしてレンジ積分器18に出力される。レンジ積分器18では、3つのレンジビンの比較器出力信号Scを加算し、レンジ積分器出力信号Sdとして、目標検出器14に出力する。
【0021】
よって、目標検出器14における誤警報確率pfaより求まるスレッショルドレベルTsとの比較は、目標16からの反射信号を含んだ3つのレンジビンの和の値と行うこととなり、目標検出に用いる目標16からの反射信号が従来のパルスレーダ装置より増え、目標検出性能を改善することができる。
【0022】
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2を示すパルスレーダ装置の構成図であり、図3において7,11から18,21は、先に図1、および図13で説明した通りである。この動作を、従来のパルスレーダ装置と動作の異なる包絡線検波器12以降について図3を用いて説明する。包絡線検波器12では、A/D変換器11aから出力されるディジタルIビデオ信号の2乗とA/D変換器11bから出力されるディジタルQビデオ信号の2条の和、あるいは和の平方根をすべてのレンジビンに対して求め、比較器17に出力する。比較器17では、すべてのレンジビンの包絡線検波器12の出力信号と、あらかじめ定めたスレッショルドレベルTr2との大きさの比較を行い、スレッショルドレベルTr2より大きいレンジビンの包絡線検波器12の出力信号のみを比較器17の出力信号としてレンジ積分器18に出力する。また、スレッショルドレベルTr2よりも大きいレンジビンの情報を目標検出器14に出力する。レンジ積分器18では、比較器17の出力信号を異なるレンジビンで加算し、その結果をノンコヒーレント積分器13に出力する。ノンコヒーレント積分器13では、目標16からの反射信号の検出性能を向上するために、あらかじめ定めた積分数の連続する送信パルスに対するレンジ積分器18の出力信号を、同じレンジビンどうしで加算することによって、等価的にSN比を改善し、その結果を目標検出器14に出力する。目標検出器14では、ノンコヒーレント積分器13の出力信号と、あらかじめ定めた誤警報確率Pfaより求まるスレッショルドレベルTsとを比較し、ノンコヒーレント積分器13の出力信号が、スレッショルドレベルTsよりも大きい場合を目標検出と判断し、比較器17からのレンジビン情報から目標16とパルスレーダ装置との相対距離を求め、その平均値を表示器15に出力する。表示器15では、目標検出器14からの情報をもとに、目標16とパルスレーダ装置との相対距離を表示する。
【0023】
図4は、この発明の実施の形態2を示すパルスレーダ装置において、距離分解能が目標寸法よりも小さい場合の目標検出処理の信号の流れを表した図である。図4において、St,Sa,Sb,Sc,Sd,Samは、先に図2、図14、および図15で説明した通りである。距離分解能が目標寸法よりも小さい場合、先に発明が解決しようとしている課題で述べたように、包絡線検波器の出力信号中に、目標16からの反射信号成分Samは連続する複数のレンジビンに分散して現れる。比較器17では、すべてのレンジビンの包絡線検波器出力信号Saと、あらかじめ定めたスレッショルドレベルTR2との大きさの比較を行い、スレッショルドレベルTR2より大きい包絡線検波器出力信号Saのみを比較器出力信号Scとしてレンジ積分器18に出力する。図4の例では、包絡線検波器出力信号Saの中で目標16からの反射信号を含む3つのレンジビンの包絡線検波器出力信号Saが、スレッショルドレベルTR2よりも大きいため、比較器出力信号Scとしてレンジ積分器18に出力される。レンジ積分器18では、3つのレンジビンの比較器出力信号Scを加算し、レンジ積分器出力信号Sdとして、ノンコヒーレント積分器13に出力する。ノンコヒーレント積分器13では、複数の送信パルスに対するレンジ積分器出力信号Sdを加算し、ノンコヒーレント積分器出力信号Sbとして、目標検出器14に出力する。ただし、図4では、積分に用いるレンジ積分器出力信号Sdの数を3としている。
【0024】
よって、目標検出器14における誤警報確率pfaより求まるスレッショルドレベルTsとの比較は、目標16からの反射信号を含む3つのレンジビンの信号の和と行うこととなり、目標検出に用いる目標16からの反射信号が従来のパルスレーダ装置より増えるため、目標検出性能を改善することができる。さらに、実施の形態1では、ノンコヒーレント積分後にレンジ積分を行うため、ノンコヒーレント積分をすべてのレンジビンに対して行う必要があるのに対し、この実施の形態では、ノンコヒーレント積分を行う前にレンジ積分を行うために、ノンコヒーレント積分は、1つのレンジビンに対して行うことと等価となり、演算時間の短縮、およびコヒーレント積分に用いるメモリーの削減を行うことができる。
【0025】
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態3を示すパルスレーダ装置の構成図であり、図5において7,11から16,18,21は、先に図1、および図13で説明した通りである。また、19はメモリー、20は相関器である。この動作を、従来のパルスレーダ装置と動作の異なるノンコヒーレント積分器13以降について図5を用いて説明する。ノンコヒーレント積分器13では、目標16からの反射信号の検出性能を向上するために、あらかじめ定めた積分数の連続する送信パルスに対する包絡線検波器12の出力信号を、同じレンジビンどうしで加算することによって、等価的にSN比を改善し、その結果を相関器20に出力する。相関器20では、あらかじめ求めてメモリー19に記録しておいた目標形状データとノンコヒーレント積分器13の出力信号を用いて相関処理を行い、数2に示す相関係数A(m)を計算し、A(m)が最大値をとるレンジビンm_maxを求める。ただし、ここでは、ノンコヒーレント積分器13の出力信号をu(m)、レンジビンの数をM、メモリー19に記録されている目標形状データをv(p)、形状構成する信号数をPとしている。
【0026】
【数2】
【0027】
求めたA(m)が最大値をとるレンジビンm_maxを用いて、Pが奇数の場合は、数3で示す範囲のレンジビンのノンコヒーレント積分器13の出力信号を、Pが偶数の場合は、数4で示す範囲のレンジビンのノンコヒーレント積分器13の出力信号を相関器20の出力信号としてレンジ積分器18に出力する。また,A(m)が最大値をとるレンジビンm_maxの情報を目標検出器14に出力する。
【0028】
【数3】
【0029】
【数4】
【0030】
レンジ積分器18では、相関器20の出力信号を異なるレンジビンで加算し、その結果を目標検出器14に出力する。目標検出器14では、レンジ積分器18の出力信号と、あらかじめ定めた誤警報確率Pfaより求まるスレッショルドレベルTsとを比較し、レンジ積分器18の出力信号が、スレッショルドレベルTsよりも大きい場合を目標検出と判断し、相関器20からのレンジビン情報から目標16とパルスレーダ装置との相対距離を求め、表示器15に出力する。表示器15では、目標検出器14からの情報をもとに、目標16とパルスレーダ装置との相対距離を表示する。
【0031】
図6は、この発明の実施の形態3を示すパルスレーダ装置において、距離分解能が目標寸法よりも小さい場合の目標検出処理の信号の流れを表した図である。図6において、St,Sa,Sb,Sd,Samは、先に図2、図14、および図15で説明した通りであり、Seは相関器出力信号、Srpは目標の形状データである。距離分解能が目標寸法よりも小さい場合、先に発明が解決しようとしている課題で述べたように、包絡線検波器出力信号Saの中に、目標16からの反射信号成分Samは連続する複数のレンジビンに分散して現れる。ノンコヒーレント積分器13では、複数の送信パルスに対する包絡線検波器出力信号Saを同じレンジビンどうしで加算する。そのため、ノンコヒーレント積分器出力信号Sbにも、目標16からの反射信号成分も連続する複数のレンジビンに分散して現れる。ただし、図6では、積分に用いる包絡線検波器出力信号Saの数を3としている。相関器20では、すべてのレンジビンのノンコヒーレント積分器出力信号Sbと、あらかじめ求めてメモリー19に記録しておいた目標形状データとを用いて、先に述べた相関処理を行い、その結果を相関器出力信号Seとしてレンジ積分器18に出力する。図6の例では、ノンコヒーレント積分器出力信号Sbの中で、目標16からの反射信号を含む5つのすべてのノンコヒーレント積分器出力信号Sbが、相関器出力信号Seとしてレンジ積分器18に出力される。レンジ積分器18では、5つのレンジビンの相関器出力信号Seを加算し、レンジ積分器出力信号Sdとして、目標検出器14に出力する。
【0032】
よって、目標検出器14における誤警報確率pfaより求まるスレッショルドレベルTsとの比較は、目標16からの反射信号を含んだ5つのレンジビンの和の値と行うこととなり、目標検出に用いる目標16からの反射信号が従来のパルスレーダ装置より増えるため、目標検出性能を改善することができる。さらに、実施の形態1では、レンジ積分に用いる目標16からの反射信号をスレッショルドレベルを用いた強度判定で持って選別していたのに対し、この実施の形態では、あらかじめ求めた目標形状データとの相関処理によって選別することによって、目標以外の強度の大きい反射信号を、目標反射信号と誤って、レンジ積分を用いる可能性が少なくなり、誤った検出をする確率が減る。
【0033】
実施の形態4.
図7はこの発明の実施の形態4を示すパルスレーダ装置の構成図であり、図7において7,11から16,18から21は、先に図1,5および13で説明した通りである。この動作を、従来のパルスレーダ装置と動作の異なる包絡線検波器12以降について図7を用いて説明する。包絡線検波器12では、A/D変換器11aから出力されるディジタルIビデオ信号の2乗とA/D変換器11bから出力されるディジタルQビデオ信号の2条の和、あるいは和の平方根をすべてのレンジビンに対して求め、相関器20に出力する。相関器20では、あらかじめ求めてメモリー19に記録しておいた目標形状データと包絡線検波器12の出力信号を用いて相関処理を行い、数5に示す相関係数A(m)を計算し、A(m)が最大値をとるレンジビンm_maxを求める。ただし、ここでは、包絡線検波器12の出力信号をw(m)、レンジビンの数をM、メモリー19に記録されている目標形状データをv(p)、形状構成する信号数をPとしている。
【0034】
【数5】
【0035】
求めたA(m)が最大値をとるレンジビンm_maxを用いて、Pが奇数の場合は、数3で示す範囲のレンジビンの包絡線検波器12の出力信号を、Pが偶数の場合は、数4で示す範囲のレンジビンの包絡線検波器12の出力信号を相関器20の出力信号としてレンジ積分器18に出力する。また,A(m)が最大値をとるレンジビンm_maxの情報を目標検出器14に出力する。レンジ積分器18では、相関器20の出力信号を異なるレンジビンで加算し、その結果を目標検出器14に出力する。ノンコヒーレント積分器13では、目標16からの反射信号の検出性能を向上するために、あらかじめ定めた積分数の連続する送信パルスに対するレンジ積分器18の出力信号を、同じレンジビンどうしで加算することによって、等価的にSN比を改善し、その結果を目標検出器14に出力する。目標検出器14では、ノンコヒーレント積分器13の出力信号と、あらかじめ定めた誤警報確率Pfaより求まるスレッショルドレベルTsとを比較し、ノンコヒーレント積分器13の出力信号が、スレッショルドレベルTsよりも大きい場合を目標検出と判断し、相関器20からのレンジビン情報から目標16とパルスレーダ装置との相対距離を求め、表示器15に出力する。表示器15では、目標検出器14からの情報をもとに、目標16とパルスレーダ装置との相対距離を表示する。
【0036】
図8は、この発明の実施の形態4を示すパルスレーダ装置において、距離分解能が目標寸法よりも小さい場合の目標検出処理の信号の流れを表した図である。図8において、St,Sa,Sb,Sd,Se,Srp,Samは、先に図2、図6、図14、および図15で説明した通りである。距離分解能が目標寸法よりも小さい場合、先に発明が解決しようとしている課題で述べたように、包絡線検波器の出力信号中に、目標16からの反射信号成分Samは連続する複数のレンジビンに分散して現れる。相関器20では、すべてのレンジビンの包絡線検波器出力信号Sbと、あらかじめ求めてメモリー19に記録しておいた目標形状データSrpとを用いて、先に述べた相関処理を行い、その結果を相関器出力信号Seとしてレンジ積分器18に出力する。図8の例では、包絡線検波器出力信号Saの中で、目標16からの反射信号を含む5つすべてのレンジビンの包絡線検波器出力信号Saが、相関器出力信号Seとしてレンジ積分器18に出力される。レンジ積分器18では、5つのレンジビンの相関器出力信号Seを加算し、レンジ積分器出力信号Sdとして、目標検出器14に出力する。ノンコヒーレント積分器13では、複数の送信パルスに対するレンジ積分器出力信号Sdを加算し、ノンコヒーレント積分器出力信号Sbとして、目標検出器14に出力する。ただし、図8では、積分に用いるレンジ積分器出力信号Sdの数を3としている。
【0037】
よって、目標検出器14における誤警報確率pfaより求まるスレッショルドレベルTsとの比較は、目標16からの反射信号を含む5つのレンジビンの信号の和と行うこととなり、目標検出に用いる目標16からの反射信号が従来のパルスレーダ装置より増えるため、目標検出性能を改善することができる。また、実施の形態1では、レンジ積分に用いる目標16からの反射信号をスレッショルドを用いた強度判定でもって選別していたのに対し、この実施の形態では、あらかじめ求めた目標形状データとの相関処理によって選別することによって、目標以外の強度の大きい反射信号を、目標反射信号と誤って、レンジ積分を用いる可能性が少なくなり、誤った検出をする確率が減る。さらに、実施の形態3では、ノンコヒーレント積分後に、レンジ積分を行うため、ノンコヒーレント積分をすべてのレンジビンに対して行う必要があるのに対し、この実施の形態では、ノンコヒーレント積分を行う前にレンジ積分を行うために、ノンコヒーレント積分は、1つのレンジビンに対して行うことと等価となり、演算時間の短縮、およびコヒーレント積分に用いるメモリーの削減を行うことができる。
【0038】
実施の形態5.
図9はこの発明の実施の形態5を示すパルスレーダ装置の構成図であり、図9において7,11から21は、先に図1,5,13で説明した通りである。この動作を、実施の形態3との異なる相関器20以降について図9を用いて説明する。すべてのレンジビンのノンコヒーレント積分器13の出力信号は、相関器20に入力される。相関器20では、あらかじめ求めてメモリー19に記録しておいた目標形状データとノンコヒーレント積分器13の出力信号を用いて相関処理を行い、数2に示す相関係数A(m)を計算し、A(m)が最大値をとるレンジビンm_maxを求める。ただし、ここでは、ノンコヒーレント積分器13のの出力信号をu(m)、レンジビンの数をM、メモリー19に記録されている目標形状データをv(p)、形状構成する信号数をPとしている。求めたA(m)が最大値をとるレンジビンm_maxを用いて、Pが奇数の場合は、数3で示す範囲のレンジビンのノンコヒーレント積分器13の出力信号を、Pが偶数の場合は、数4で示す範囲のレンジビンのノンコヒーレント積分器13の出力信号を相関器20の出力信号としてレンジ積分器18に出力する。また、A(m)が最大値をとるレンジビンm_maxの情報を目標検出器14に出力する。比較器17では、相関器20の出力信号と、あらかじめ定めたスレッショルドレベルTr3との大きさの比較を行い、スレッショルドレベルTr3より大きいレンジビンの相関器20の出力信号のみを比較器17の出力信号として、レンジ積分器18に出力する。レンジ積分器18では、比較器17の出力信号を異なるレンジビンで加算し、その結果をレンジ積分器18の出力信号として目標検出器14に出力する。目標検出器14では、レンジ積分器18の出力信号と、あらかじめ定めた誤警報確率Pfaより求まるスレッショルドレベルTsとを比較し、レンジ積分器18の出力信号が、スレッショルドレベルTsよりも大きい場合を目標検出と判断し、相関器20からのレンジビン情報から目標16とパルスレーダ装置との相対距離を求め、表示器15に出力する。表示器15では、目標検出器14からの情報をもとに、目標16とパルスレーダ装置との相対距離を表示する。
【0039】
図10は、この発明の実施の形態5を示すパルスレーダ装置において、距離分解能が目標寸法よりも小さい場合の目標検出処理の信号の流れを表した図である。図10において、St,Sa,Sb,Sc,Sd,Se,Srp,Samは、先に図2、図6、図14、および図15で説明した通りである。距離分解能が目標寸法よりも小さい場合、先に発明が解決しようとしている課題で述べたように、包絡線検波器の出力信号中に、目標16からの反射信号成分Samは連続する複数のレンジビンに分散して現れる。ノンコヒーレント積分器13では、複数の送信パルスに対する包絡線検波器出力信号Saを同じレンジビンどうしで加算する。そのため、ノンコヒーレント積分器出力信号Sbにも、目標16からの反射信号成分も連続する複数のレンジビンに分散して現れる。ただし、図10では、積分に用いる包絡線検波器出力信号Saの数を3としている。相関器20では、すべてのレンジビンのノンコヒーレント積分器出力信号Sbと、あらかじめ求めてメモリー19に記録しておいた目標形状データとを用いて、先に述べた相関処理を行い、その結果を相関器出力信号Seとして比較器17に出力する。図10の例では、ノンコヒーレント積分器出力信号Sbの中で、目標16からの反射信号を含む5つすべてのレンジビンのノンコヒーレント積分器出力信号Sbが、相関器出力信号Seとして比較器17に出力される。比較器17では、すべてのレンジビンの相関器出力信号Seとあらかじめ定めたスレッショルドレベルTR3との大きさの比較を行い、スレッショルドレベルTR3より大きい相関器出力信号Seのみを比較器出力信号Scとしてレンジ積分器18に出力する。図10の例では、目標16からの反射信号を含む3つのレンジビンの相関器出力信号Seが、スレッショルドレベルTR3よりも大きいため、比較器17の出力信号Scとしてレンジ積分器18に出力される。レンジ積分器18では、3つのレンジビンの比較器出力信号Scを加算し、レンジ積分器出力信号Sdとして、目標検出器14に出力する。
【0040】
よって、目標検出器14における誤警報確率pfaより求まるスレッショルドレベルTsとの比較は、目標16からの反射信号を含んだ3つのレンジビンの和の値と行うこととなり、目標検出に用いる目標16からの反射信号が従来のパルスレーダ装置より増え、目標検出性能を改善することができる。さらに、実施の形態3では、相関処理によって、目標16からの反射信号と判別されたすべてのレンジビンの相関器出力信号Seを用いてレンジ積分していたのに対し、この実施の形態では、レンジ積分の前に、相関器出力信号Seと、スレッショルドレベルTr3との強度の比較を行う比較器17を設け、スレッショルドレベルTr3よりも大きい、すなわちSN比の高いレンジビンの相関器出力信号Seのみを用いてレンジ積分を行う。このことによって、レンジビン間の目標16からの反射信号の強度差が大きい場合に、レンジ積分に用いる相関器出力信号Seの平均のSN比が低減することを抑圧し、目標検出性能の劣化を防ぐことができる。
【0041】
実施の形態6.
図11はこの発明の実施の形態6を示すパルスレーダ装置の構成図であり、図11において7,11から21は先に図1,5,13で説明した通りである。この動作を、実施の形態4と動作の異なる包絡線検波器12以降について図11を用いて説明する。すべてのレンジビンの包絡線検波器出力信号は、相関器20に入力される。相関器20では、あらかじめ求めてメモリー19に記録しておいた目標レンジプロフィルデータと包絡線検波器12の出力信号を用いて相関処理を行い、数5に示す相関係数A(m)を計算し、A(m)が最大値をとるレンジビンm_maxを求める。ただし、ここでは、包絡線検波器12の出力信号をw(m)、レンジビンの数をM、メモリー19に記録されている目標形状データをv(p)、形状構成する信号数をPとしている。求めたA(m)が最大値をとるレンジビンm_maxを用いて、Pが奇数の場合は、数3で示す範囲のレンジビンの包絡線検波器12の出力信号を、Pが偶数の場合は、数4で示す範囲のレンジビンの包絡線検波器12の出力信号を相関器20の出力信号として比較器17に出力する。また、A(m)が最大値をとるレンジビンm_maxの情報を目標検出器14に出力する。比較器17では、相関器20の出力信号と、あらかじめ定めたスレッショルドレベルTr4との大きさの比較を行い、スレッショルドレベルTr4より大きいレンジビンの相関器20の出力信号のみを比較器17の出力信号としてレンジ積分器18に出力する。レンジ積分器18では、比較器17の出力信号を異なるレンジビンで加算し、その結果をレンジ積分器18の出力信号としてノンコヒーレント積分器13に出力する。ノンコヒーレント積分器13では、目標16からの反射信号の検出性能を向上するために、あらかじめ定めた積分数の連続する送信パルスに対するレンジ積分器18の出力信号を、同じレンジビンどうしで加算することによって、等価的にSN比を改善し、その結果を目標検出器14に出力する。目標検出器14では、ノンコヒーレント積分器13の出力信号と、あらかじめ定めた誤警報確率Pfaより求まるスレッショルドレベルTsとを比較し、ノンコヒーレント積分器出力信号が、スレッショルドレベルTsよりも大きい場合を目標検出と判断し、相関器20からのレンジビン情報から目標16とパルスレーダ装置との相対距離を求め、表示器15に出力する。表示器15では、目標検出器14からの情報をもとに、目標16とパルスレーダ装置との相対距離を表示する。
【0042】
図12は、この発明の実施の形態6を示すパルスレーダ装置において、距離分解能が目標寸法よりも小さい場合の目標検出処理の信号の流れを表した図である。図12において、St,Sa,Sb,Sc,Sd,Se,Srp,Samは、先に図2、図6、図14、および図15で説明した通りである。距離分解能が目標寸法よりも小さい場合、先に発明が解決しようとしている課題で述べたように、包絡線検波器の出力信号中に、目標16からの反射信号成分Samは連続する複数のレンジビンに分散して現れる。相関器20では、すべてのレンジビンの包絡線検波器出力信号Sbと、あらかじめ求めてメモリー19に記録しておいた目標形状データSrpとを用いて、先に述べた相関処理を行い、その結果を相関器出力信号Seとして比較器17に出力する。図12の例では、包絡線検波器出力信号Saの中で、目標16からの反射信号を含む5つすべてのレンジビンの包絡線検波器出力信号Saが、相関器出力信号Seとして比較器17に出力される。比較器17では、すべてのレンジビンの相関器出力信号Seと、あらかじめ定めたスレッショルドレベルTR4との大きさの比較を行い、スレッショルドレベルTR4より大きい相関器出力信号Seのみを比較器出力信号Scとしてレンジ積分器18に出力する。図12の例では、相関器出力信号Seの中で目標16からの反射信号を含む3つのレンジビンの相関器出力信号Seが、スレッショルドレベルTR4よりも大きいため、比較器出力信号Scとしてレンジ積分器18に出力される。レンジ積分器18では、3つのレンジビンの比較器の出力信号Scを加算し、レンジ積分器出力信号Sdとして、ノンコヒーレント積分器13に出力する。ノンコヒーレント積分器13では、複数の送信パルスに対するレンジ積分器出力信号Sdを加算し、ノンコヒーレント積分器出力信号Sbとして、目標検出器14に出力する。ただし、図12では、積分に用いるレンジ積分器出力信号Sdの数を3としている。
【0043】
よって、目標検出器14における誤警報確率pfaより求まるスレッショルドレベルTsとの比較は、目標16からの反射信号を含む3つのレンジビンの和の信号の和と行うこととなり、目標検出に用いる目標16からの反射信号が従来のパルスレーダ装置より増えるため、目標検出性能を改善することができる。さらに、実施の形態4では、相関処理によって、目標16からの反射信号と判別されたすべてのレンジビンの相関器出力信号Seを用いてレンジ積分していたのに対し、レンジ積分の前に、相関器出力信号Seと、スレッショルドレベルTr4との強度の比較を行う比較器17を設け、スレッショルドレベルTr4よりも大きい、すなわちSN比の高いレンジビンの相関器出力信号Seのみを用いてレンジ積分を行う。このことによって、レンジビン間の目標16からの反射信号の強度差が大きい場合に、レンジ積分に用いる相関器出力信号Seの平均のSN比が低減することを抑圧し、目標検出性能の劣化を防ぐことができる。
【0044】
【発明の効果】
第1の発明によれば、目標寸法より小さい距離分解能を持つ場合にでも、目標からの反射信号を無駄にすることなく積分し、目標検出性能を向上するパルスレーダ装置を得ることができる。
【0045】
また、第2の発明によれば、目標寸法より小さい距離分解能を持つ場合にでも、目標からの反射信号を無駄にすることなく積分し、目標検出性能を向上することができ、第1の発明に比べ、処理時間が短く、メモリー容量の少ないパルスレーダ装置を得ることができる。
【0046】
また、第3の発明によれば、目標寸法より小さい距離分解能を持つ場合にでも、目標からの反射信号を無駄にすることなく積分し、目標検出性能を向上することができ、第1の発明に比べ、目標以外の反射信号を誤って、積分する可能性が小さくなり、目標以外の反射信号を、誤って検出する確率が少ないパルスレーダ装置を得ることができる。
【0047】
また、第4の発明によれば、目標寸法より小さい距離分解能を持つ場合にでも、目標からの反射信号を無駄にすることなく積分し、目標検出性能を向上することができ、第1の発明に比べ、目標以外の反射信号を誤って、積分する可能性が小さくなり、目標以外の反射信号を、誤って検出する確率が少なく、第3の発明に比べ、処理時間が短く、メモリー容量の少ないパルスレーダ装置を得ることができる。
【0048】
また、第5の発明によれば、目標寸法より小さい距離分解能を持つ場合にでも、目標からの反射信号を無駄にすることなく積分し、目標検出性能を向上することができ、第3の発明に比べ、レンジビン間の目標からの反射信号の強度差が大きい場合の目標の検出性能の劣化を抑圧するパルスレーダ装置を得ることができる。
【0049】
また、第6の発明によれば、目標寸法より小さい距離分解能を持つ場合にでも、目標からの反射信号を無駄にすることなく積分し、目標検出性能を向上することができ、第4の発明に比べ、レンジビン間の目標からの反射信号の強度差が大きい場合の目標の検出性能の劣化を抑圧するパルスレーダ装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明によるパルスレーダ装置の実施の形態1を示す構成図である。
【図2】 この発明によるパルスレーダ装置の実施の形態1において、距離分解能が目標寸法よりも小さい場合の目標検出処理の信号の流れを表した図である。
【図3】 この発明によるパルスレーダ装置の実施の形態2を示す構成図である。
【図4】 この発明によるパルスレーダ装置の実施の形態2において、距離分解能が目標寸法よりも小さい場合の目標検出処理の信号の流れを表した図である。
【図5】 この発明によるパルスレーダ装置の実施の形態3を示す構成図である。
【図6】 この発明によるパルスレーダ装置の実施の形態3において、距離分解能が目標寸法よりも小さい場合の目標検出処理の信号の流れを表した図である。
【図7】 この発明によるパルスレーダ装置の実施の形態4を示す構成図である。
【図8】 この発明によるパルスレーダ装置の実施の形態4において、距離分解能が目標寸法よりも小さい場合の目標検出処理の信号の流れを表した図である。
【図9】 この発明によるパルスレーダ装置の実施の形態5を示す構成図である。
【図10】 この発明によるパルスレーダ装置の実施の形態5において、距離分解能が目標寸法よりも小さい場合の目標検出処理の信号の流れを表した図である。
【図11】 この発明によるパルスレーダ装置の実施の形態6を示す構成図である。
【図12】 この発明によるパルスレーダ装置の実施の形態6において、距離分解能が目標寸法よりも小さい場合の目標検出処理の信号の流れを表した図である。
【図13】 従来のパルスレーダ装置を示す構成図である。
【図14】 距離分解能が目標寸法よりも大きい場合の送信パルスと包絡線検波器出力信号の関係を示した図である。
【図15】 従来のパルスレーダ装置において、距離分解能が目標寸法よりも大きい場合の目標検出処理の信号の流れを表した図である。
【図16】 距離分解能が目標寸法よりも小さい場合の送信パルスと包絡線検波器出力信号の関係を示した図である。
【図17】 従来のパルスレーダ装置において、距離分解能が目標寸法よりも小さい場合の目標検出処理の信号の流れを表した図である。
【符号の説明】
1 安定化局部発信器、2 基準中間周波数信号発生器、3 周波数混合器、4 パルス変調器、5 電力増幅器、6 送受切替器、7 アンテナ、8 中間周波数増幅器、9 90度ハイブリッド器、10 位相検波器、11 A/D変換器、12 包絡線検波器、13 コヒーレント積分器、14 目標検出器、15 表示器、16 目標、17 比較器、18 レンジ積分器、19 メモリー、20 相関器、21 送受信器、St 送信パルス、Sa 包絡線検波器出力信号、Sb ノンコヒーレント積分器出力信号、Sc 比較器出力信号、Sd レンジ積分器出力信号、Se 相関器出力信号、Srp 目標形状データ、Sam 包絡線検波器出力信号中の目標からの反射信号成分。
Claims (3)
- あらかじめ定めたパルス幅、およびパルス繰り返し周期(Pulse Repetition Interval:PRI)でパルス変調した送信信号を送信する送信機と、前記送信信号をPRIのタイミングで送受信の信号を切り換える送受切換器を介して、背景を含む目標に送信波として放射し、目標および背景で反射した送信波を受信波として受けるアンテナと、前記受信波を、距離分解能より決まる時間間隔のレンジビン毎の信号に分割した受信ビデオ信号に変換する受信機と、あらかじめ定めた積分数の送信パルスに対する前記受信機から出力される各レンジビンの受信ビデオ信号を、同じレンジビンどうしで加算を行うノンコヒーレント積分器と、前記ノンコヒーレント積分器からのすべてのレンジビンの出力信号と、あらかじめ定めたスレッショルドレベルとの比較を行い、スレッショルドレベルより大きいレンジビンの前記ノンコヒーレント積分器の出力信号のみを出力する比較器と、前記比較器の出力信号を異なるレンジビンで加算するレンジ積分器と、前記レンジ積分器の出力信号と、あらかじめ定めた誤警報確率より求まるスレッショルドレベルとを比較し、前記レンジ積分器の出力信号が、スレッショルドレベルよりも大きい場合を目標検出と判断する目標検出器を備えたことを特徴とするパルスレーダ装置。
- あらかじめ定めたパルス幅、およびPRIでパルス変調した送信信号を送信する送信機と、前記送信信号をPRIのタイミングで送受信の信号を切り換える送受切換器を介して、背景を含む目標に送信波として放射し、目標および背景で反射した送信波を受信波として受けるアンテナと、前記受信波を、距離分解能より決まる時間間隔のレンジビン毎の信号に分割した受信ビデオ信号に変換する受信機と、あらかじめ定めた積分数の送信パルスに対する前記受信機から出力される各レンジビンの受信ビデオ信号を、同じレンジビンどうしで加算を行うノンコヒーレント積分器と、前記ノンコヒーレント積分器からのすべてのレンジビンの出力信号と、あらかじめ求めメモリーに記録しておいた目標形状データとの相関処理を行い、最も相関係数の大きいレンジビンを求め、最も相関係数の大きいレンジビンとあらかじめ定めた数の前後のレンジビンの前記ノンコヒーレント積分器の出力信号のみを出力する相関器と、前記相関器の出力信号を異なるレンジビンで加算するレンジ積分器と、前記レンジ積分器の出力信号と、あらかじめ定めた誤警報確率より求まるスレッショルドレベルとを比較し、前記レンジ積分器の出力信号が、スレッショルドレベルよりも大きい場合を目標検出と判断する目標検出器を備えたことを特徴とするパルスレーダ装置。
- あらかじめ定めたパルス幅、およびPRIでパルス変調した送信信号を送信する送信機と、前記送信信号をPRIのタイミングで送受信の信号を切り換える送受切換器を介して、背景を含む目標に送信波として放射し、目標および背景で反射した送信波を受信波として受けるアンテナと、前記受信波を、距離分解能より決まる時間間隔のレンジビン毎の信号に分割した受信ビデオ信号に変換する受信機と、あらかじめ定めた積分数の送信パルスに対する前記受信機から出力される各レンジビンの受信ビデオ信号を、同じレンジビンどうしで加算を行うノンコヒーレント積分器と、前記ノンコヒーレント積分器からのすべてのレンジビンの出力信号と、あらかじめ求めメモリーに記録しておいた目標形状データとの相関処理を行い、最も相関係数の大きいレンジビンを求め、最も相関係数の大きいレンジビンとあらかじめ定めた数の前後のレンジビンの前記ノンコヒーレント積分器の出力信号のみを出力する相関器と、前記相関器からのすべてのレンジビンの出力信号と、あらかじめ定めたスレッショルドレベルとの比較を行い、スレッショルドレベルより大きいレンジビンの前記相関器の出力信号のみを出力する比較器と、前記比較器の出力信号を異なるレンジビンで加算するレンジ積分器と、前記レンジ積分器の出力信号と、あらかじめ定めた誤警報確率より求まるスレッショルドレベルとを比較し、前記レンジ積分器の出力信号が、スレッショルドレベルよりも大きい場合を目標検出と判断する目標検出器を備えたことを特徴とするパルスレーダ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08089798A JP3772522B2 (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | パルスレーダ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08089798A JP3772522B2 (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | パルスレーダ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11281734A JPH11281734A (ja) | 1999-10-15 |
JP3772522B2 true JP3772522B2 (ja) | 2006-05-10 |
Family
ID=13731164
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08089798A Expired - Fee Related JP3772522B2 (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | パルスレーダ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3772522B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6018311A (en) * | 1998-07-14 | 2000-01-25 | Raytheon Company | Noncoherent gain enhancement technique for improved detection-estimation performance |
JP3621989B2 (ja) * | 2002-02-27 | 2005-02-23 | 防衛庁技術研究本部長 | レーダー信号処理装置 |
JP4283170B2 (ja) * | 2003-12-17 | 2009-06-24 | 株式会社デンソー | 物体検出装置 |
JP5025403B2 (ja) * | 2007-09-28 | 2012-09-12 | 株式会社東芝 | 目標検出装置 |
-
1998
- 1998-03-27 JP JP08089798A patent/JP3772522B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11281734A (ja) | 1999-10-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7233279B2 (en) | Method and device for distance measurement by pulse radar | |
US6392747B1 (en) | Method and device for identifying an object and determining its location | |
US5784026A (en) | Radar detection of accelerating airborne targets | |
US5923282A (en) | Radar system | |
KR20120080064A (ko) | 물체 탐지 방법 및 그 레이더 시스템 | |
US6657583B2 (en) | Pulse radar apparatus | |
CN115267698A (zh) | Fmcw雷达移动和微动目标检测和识别方法和*** | |
JP2010002410A (ja) | レーダ装置 | |
JP4702117B2 (ja) | パルスレーダ装置及び測距方法 | |
JP3772522B2 (ja) | パルスレーダ装置 | |
JPS6161071B2 (ja) | ||
EP1744173A2 (en) | Methods and apparatus for target radial extent determination using deconvolution | |
KR20190135267A (ko) | Cw 레이더 및 cw 레이더를 이용한 거리 측정 방법 | |
JP3755297B2 (ja) | パルスレーダ装置 | |
JP3633597B2 (ja) | パルスレーダ装置 | |
JP2010038832A (ja) | パルスレーダ装置 | |
JP2010197147A (ja) | レーダ装置 | |
JP3881078B2 (ja) | 周波数推定方法、周波数推定装置、ドップラソナーおよび潮流計 | |
JP2910451B2 (ja) | レーダ装置 | |
JP3970428B2 (ja) | レーダ装置及びfmcw測距・測速度方法 | |
JP2776032B2 (ja) | 目標識別装置 | |
JP3453341B2 (ja) | レーダ装置 | |
JP3061738B2 (ja) | マルチprf法を用いた測距装置および測距方法 | |
JPH0545449A (ja) | レーダ装置及び目標追随方法 | |
JP3226466B2 (ja) | レーダ装置及びそのレーダ信号処理方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040223 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20040621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050629 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050809 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051101 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051227 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060124 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060206 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100224 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100224 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110224 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120224 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130224 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |