JP3768625B2 - タイヤの外形状判定方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タイヤの外形状の状態を判定するためのタイヤの外形状判定方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
タイヤ等の被検出体に関する表面の凹凸波形の周波数解析を利用した欠陥検知方法には、高速フーリエ変換による方法が提案されている(例えば、特開平7−111333号公報、特開平3−54407号公報参照)。また、参考として、テストデータとのマッチングによる方法(特開平3−54407号公報参照)や、原波形(測定波形)と遅延した波形の差による検知方法(特開平1−51122号公報参照)等が提案されている。
【0003】
前記高速フーリエ変換による方法では、計測データに含まれる雑音(ノイズ)の除去、又は欠陥部の抽出(欠陥位置の特定)が可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記高速フーリエ変換による方法では、直接欠陥部の位置や大きさまでは判別できない。また、フーリエ変換と逆変換を行うため、かなりの処理時間を要するという問題点がある。さらに、凹凸波形に処理を数回繰り返すため、信号を歪ませてしまう可能性もある。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、タイヤ表面の欠陥凹凸を特定すると共に、この欠陥凹凸部の大きさを認識し、欠陥度合いを判定することができるタイヤの外形状判定方法及び装置を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、少なくとも一方のタイヤ側面の半径方向に沿った位置で、半径寸法の異なる2位置の測定点を定め、該測定点の半径寸法を維持しながらタイヤの全周に亘り、タイヤ表面の凹凸変位量を計測した計測波形である原波形を生成し、
フィルタリング処理部により原波形からタイヤの回転時の振動等に起因する高周波ノイズ分が取り除かれ、各原波形に基づいて、タイヤ表面に凹凸がない状態で変位センサで計測した場合における正常波形であるところの近似曲線がそれぞれ生成され、各原波形からそれぞれの近似曲線を差し引いた凹凸波形を生成し、前記少なくとも半径寸法の異なる2位置での凹凸波形を掛け合わせることによって、タイヤメーカーのロゴマーク、並びにサイズを表す文字や記号によって発生し得る凹凸である意図的な凹凸部が排除された、タイヤ表面の半径方向に沿って筋状に現れる凹凸である欠陥凹凸部を抽出し、この抽出された欠陥凹凸部の波形について、しきい値を超えた凸部及び凹部の数、並びにその大きさ、位置からタイヤの良否を判定する、ことを特徴としている。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、タイヤの側面には、タイヤメーカーのロゴマークや、サイズを表す文字や記号が凹凸によって存在する。この凹凸は、意図的に形成した凹凸である。一方、タイヤ側面には、空気を注入したときに凹凸が発生する部位がある、この凹凸は、タイヤの肉厚寸法の違い等により発生するものであり、欠陥凹凸ということができる。
【0008】
この欠陥凹凸は、タイヤの側面において、半径方向に沿って筋状に現れる性質を持つため、少なくともタイヤ側面の半径方向が共通の2位置の測定点を定める。
【0009】
例えば、2位置を定めた場合、この2位置のタイヤ中心からの半径寸法を維持しつつ、タイヤ全周に亘り、前記2位置における凹凸変位量を計測する。
【0010】
このとき、タイヤ側面で全周に亘り、意図的な凹凸部が存在しない領域は少なく、結果として一方又は両方の位置が前記意図的な凹凸部を通過することも有り得る。
【0011】
計測されたデータは、計測波形に変換されると共に、正常波形分を減算することにより、凹凸波形となる。この凹凸波形には、前記意図的な凹凸部と欠陥凹凸部とが混在していることになる。そこで、2位置で得た凹凸波形を掛け合わせる。この結果、意図的な凹凸は、一方に関わっている場合には0になり、両方に関わっている場合には2乗倍されることになり、他の凹凸(欠陥凹凸)とは明確に区別することができる波形となる。特に、意図的な凹凸部が一方のみに関わっている場合には、この凹凸は0になるため、欠陥凹凸部のみが抽出されることになる。
【0012】
このように生成された欠陥凹凸部の波形に基づいて、結果度合いを判定することにより、凹凸の位置はもちろん、大きさや形状まで認識することが可能となる。
【0013】
請求項2に記載の発明は、少なくともタイヤを固定する固定手段と、固定手段に固定されたタイヤを等速度で回転させる回転駆動手段と、前記回転駆動手段によるタイヤの回転時に、少なくとも一方のタイヤ側面、かつ該タイヤ側面の半径方向に沿った位置で、半径寸法の異なる2位置に対応され、接触又は非接触に拘わらず該2位置点の凹凸変位量を計測して原波形を得る凹凸計測手段と、前記原波形からタイヤの回転時の振動等に起因する高周波ノイズ分を取り除くフィルタリング処理手段と、各原波形に基づいて、タイヤ表面に凹凸がない状態で変位センサで計測した場合における正常波形であるところの近似曲線をそれぞれ生成する近似曲線生成手段と、前記近似曲線生成手段で生成された正常波形信号であるところのそれぞれの近似曲線を前記フィルタリング処理手段でフィルタリング処理された各原波形から減算し、タイヤ表面の半径方向に沿って筋状に現れる凹凸である欠陥凹凸、及びタイヤメーカーのロゴマーク、並びにサイズを表す文字や記号によって発生し得る凹凸である意図的な凹凸を含む凹凸波形信号を得る演算手段と、前記演算手段で得られた、前記少なくとも半径寸法の異なる2位置の凹凸波形信号を乗算することによって、意図的な凹凸部を排除し、欠陥凹凸部のみを抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出された凹凸波形信号に基づいて、しきい値を超えた凸部及び凹部の数、並びにその大きさ、位置からタイヤの良否を判定手段と、を有している。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、固定手段によってタイヤを固定し、回転駆動手段で固定されたタイヤを等速度回転させる。この状態で、凹凸計測手段では、タイヤ側面の少なくとも2位置における凹凸変位量を計測する。フィルタリング処理手段では、タイヤの回転時の振動等にほるノイズ(高周波分)を取り除き、計測波形(原波形)を生成する。
【0015】
次に、近似曲線生成手段では正常波形が生成され、前記計測波形からこの正常波形を減算することにより、凹凸波形信号を得る。
【0016】
次いで抽出手段で欠陥凹凸部を抽出すべく、2位置で測定した凹凸波形を乗算する。この乗算の結果として出力される波形(凹凸波形信号)に基づいて判定手段では、タイヤ側面における凹凸部の位置、大きさ、形状とを認識し、欠陥の度合いを判断する。
【0017】
このように、比較的短い時間でタイヤ表面に発生する欠陥部(凹凸)の位置を把握することができ、かつ、その欠陥の度合い(大きさ、形状)も認識することができるため、従来のようにフーリエ変換等のため処理に時間を要するようなことがなく、作業効率が向上する。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1には、本実施の形態に係るタイヤ形状検査装置100(以下、単に検査装置100という)が示されている。
【0019】
検査装置100は、タイヤ102を保持する固定手段としてホルダ部104を備えている。このホルダ部104は、タイヤ102を実装するホイールとしての役目を持っており、タイヤ102を装着した後、エアを注入することができるようになっている。
【0020】
ホルダ部104は、一対の円盤部106が互いに対向、かつ平行に配置されており、それぞれの中心には、回転軸108、110がそれぞれ同軸上に取り付けられている。
【0021】
回転軸108には、モータ112の駆動力が伝達されるように、図示しない歯車やベルト等を介してモータ112の回転軸(図示省略)と連結されている。モータ112は、コントローラ114の駆動制御部116からの指示信号に応じて回転され、ホルダ部104を等速度回転させることができるようになっている。
【0022】
ホルダ部104に装着されたタイヤ102の両側面(図1では、上下面となる)に対向して、変位センサ118が配設されている。変位センサ118は、各面に2個設けられ、支持アーム120の先端部に取り付けられている。
【0023】
1個の支持アーム120に取り付けられた2個の変位センサ118は、タイヤ102の半径方向に沿った位置で、半径寸法の異なる2位置となっている。
【0024】
すなわち、図2に示される如く、タイヤ102が回転することによって、タイヤ102の側面の半径寸法の異なる2つの円上で、同一時期にタイヤ102の両側面の凹凸変位量を計測することができるようになっている(計測点が合計4箇所)。
【0025】
ここで、一方のタイヤ102の側面の内、一方の計測円は、タイヤ102の側面に設けられたタイヤメーカーのロゴマーク等の意図的な凹凸部122が存在する部分を通過し、他方の計測円は、前記意図的な凹凸部122が一切存在しない部分を通過するように設定される。
【0026】
この設定は、支持アーム120を駆動することによりなされる。支持アーム120は、その基部が位置決め駆動部本体124に取り付けられている。
【0027】
駆動部本体124には、コントローラ114の駆動制御部116からの信号を受けるドライバ126が設けられ、このドライバ126によって支持アーム120を伸縮方向及び軸直角方向へ移動するようになっている。この駆動部本体124の駆動力によって、支持アーム120は、タイヤ102に接近、離反する方向へ平行移動する構造となっている。
【0028】
ここで、変位センサ118がタイヤ102に対して所定の距離(基準位置)となると、変位センサ118はレーザビームを出力すると共に、タイヤ102表面からの反射ビームを受光する。この受光点は、タイヤ表面の凹凸に応じて、基準受光点に対して平面的に変位する構造となっており、この変位量が電気信号に変換されて、センサアンプ128へ出力されるようになっている。
【0029】
センサアンプ128では、変位センサ118からの電気信号を増幅し、コントローラ114内の波形制御部130におけるサンプリング処理部132へ送出する。このサンプリング処理部132では、図3に示される如く、取り込まれた電気信号を波形変換し、原波形を生成する(タイヤ102の1側面に対して2位置の計測であるため、それぞれ原波形Aと原波形Bとする)。
【0030】
原波形A及び原波形Bはそれぞれフィルタリング処理部134へ送られ、タイヤ102の回転時の振動等に起因する高周波ノイズ分が取り除かれた状態で、波形処理部136へ送出されるようになっている。
【0031】
波形処理部136では、以下に詳細を説明する近似曲線の作成、原波形と近似曲線との差の演算、並びにその結果の乗算等の処理を経て、欠陥凹凸部の抽出を行うようになっている。
(近似曲線)
タイヤ表面に凹凸がない状態で変位センサ118で計測した場合に於ける正常波形であり、原波形A及び原波形Bに基づいて生成される(図3参照)。
(原波形と近似曲線との差)
凹凸部の抽出に必要な演算である。
【0032】
近似曲線が生成されると、それぞれの原波形は、この近似曲線との差が凹凸の有無及び大きさを表すことになるため、原波形A及び原波形Bからそれぞれの近似曲線を差し引いた曲線(凹凸波形)を生成する(図4(A)及び(B)参照)。
(減算結果の乗算)
凹凸部の内の意図的な凹凸部122(ロゴマーク等)を除いた、欠陥凹凸部を抽出するために必要な演算である(図5参照)。
【0033】
原波形Aに基づく凹凸波形、又は原波形Bに基づく凹凸波形の何れか一方には、ロゴマーク等の意図的な凹凸部122を計測点を含んでいる。このとき、他方はこの意図的な凹凸部122は含まない計測点を通過しているため、これらを掛け合わせることによって、意図的な凹凸部122を0とすることができる。これに対して、欠陥凹凸部は、半径方向に一様に現れるため、同一計測点で同一方向(凹又は凸)の変位が現れるため、両者を掛け合わせても0にならず、逆に変位量を強調することができる。
【0034】
なお、本実施の形態では、欠陥凹凸部の抽出がなされた後、凹部及び凸部に分別し、それぞれの波形に応じた信号が判定処理部138へ送られ、その大きさに応じて良否を判定するようになっている。
【0035】
この判定処理部138には、判定規格設定部140からの信号を入力されるようになっている。この判定規格設定部140では、タッチパネル駆動部142の操作部142Aによる操作内容に基づいて判定基準レベル等を判定処理部138へ送出する役目を有している。また、判定処理部138には、結果表示部144が接続されており、判定処理部138での判定結果をタッチパネル駆動部142の表示部142Bによる表示形態に変換している。これにより、タッチパネル駆動部142の表示部142Bでは、タイヤ102における欠陥凹凸部の位置や大きさ、最終判定結果等が表示されるようになっている。
【0036】
また、判定処理部138には、外部出力端子146が接続されており、判定内容をそのままプリントアウトしたり、別のコンピュータへ送信することも可能となっている。
【0037】
以下に本実施の形態の作用を説明する。
被検査物であるタイヤ102をホルダ部104に装着し、空気を注入する。この状態でモータ112を駆動させて、ホルダ部104を回転駆動させる。
【0038】
次に、ホルダ部104に装着されたタイヤ102の両側面に対向して配設された変位センサ118をタイヤ102に対して所定の距離離れた位置に位置決めする。
【0039】
この位置決めは、タイヤ102の各側面に対して配設された2個の変位センサ118は、1個の支持アーム120に取り付けられており、この支持アーム120を動作させることにより、容易に行うことができる。
【0040】
ここで、変位センサ118の位置決めが完了すると、測定を開始する。すなわち、タイヤ102が回転することによって、タイヤ102の側面の半径寸法の異なる2つの円上で、同一時期にタイヤ102の両側面の凹凸変位量を計測することができる。
【0041】
変位センサ118による測定結果は、センサアンプ128を介してサンプリング処理部132へ送られ、タイヤ102の側面の凹凸に応じた波形が生成され、次いで、フィルタリング処理部134において、タイヤ102の回転時の振動等に起因する高周波ノイズ分が除去された後、原波形A及び原波形Bとして、波形処理部136へ送出される。
【0042】
図6に従い、波形処理部136での処理手順を説明する。
波形処理部136では、まず、原波形A、原波形B、が取り込まれると(手順1)、近似曲線が作成される。この近似曲線は、原波形に基づいて作成され、タイヤ102の表面に凹凸がない正常な波形として用いられ(手順2)。
【0043】
次の手順3では、作成された近似曲線から原波形を減算する。これにより、水平な直線上で凹凸部が0となる波形が生成される。言い換えれば、振幅がタイヤ102の表面の凹凸を示し、その振幅長が大きさを示すことになる。
【0044】
ところで、タイヤ102の側面には、タイヤメーカーのロゴマーク等の意図的な凹凸部122が存在する。このため、上記手順3で生成した波形には、この意図的な凹凸部122も混在していることになる。
【0045】
そこで、手順4では、原波形Aに基づいて生成された凹凸波形と、原波形Bに基づいて生成された凹凸波形とを乗算する。すなわち、変位センサ118による一方の検出軌跡上には、前記ロゴマーク等の意図的な凹凸部122が存在するが、他方の検出軌跡上には同時期には存在しないように、変位センサ118による検出位置を定めている。このため、意図的な凹凸部122が存在する位置に対応する、他方の波形は0に近く、掛け合わせることによって、意図的な凹凸部122を排除(ほぼ0)することができる。
【0046】
このように、手順4で原波形A及び原波形Bのそれぞれに基づく、凹凸波形から、意図的な凹凸部122が排除することによって、欠陥凹凸部が抽出された波形を生成することができる。
【0047】
ここまでは、波形処理部136での工程であり、以後は、判定処理部138によって欠陥凹凸の良否の判定がなされる。
【0048】
手順5では、手順4で生成された波形のプラス側の変位分(凸波形)とマイナス側の変位分(凹波形)とに分け、それぞれを設定されたしきい値に基づいて良否の判定を行う(手順6)。
【0049】
このしきい値は、タッチパネル駆動部142の操作部142Aの操作によって入力される被検査タイヤ102の型式等に基づいて、判定規格部140で決定され、判定処理部138へ送られたものである。
【0050】
手順7では、しきい値を超えた凸部及び凹部の数、並びにその大きさ、位置等から総合的にタイヤ102の良否を判定する。
【0051】
判定結果は、結果表示部144を介してタッチパネル駆動部142の表示部142Bに送られ、必要な情報が表示される。必要な情報の選択は、結果表示部144での変換形式によって任意に変更可能である。すなわち、タイヤ102の良否のみを表示してもよいし、欠陥凹凸部の数や大きさ等を併せて表示してもよい。
【0052】
また、外部出力端子146にパソコン等を接続することにより、検査結果データを蓄積し、履歴を残すこともできる。また、この外部出力端子に直接プリンタを接続して、データをプリントアウトすることもできる。
【0053】
このように、本実施の形態では、演算処理に時間を要するフーリエ変換(及び逆変換)を行うことなく、タイヤ102の表面の凹凸部を検査することができる。また、意図的に形成した凹凸部122と、欠陥凹凸部との区別も可能であり、さらに凹凸部の大きさや位置も認識することができると共に、これらを比較的短い時間で、かつ簡単な作業で行うことができる。
【0054】
なお、本実施の形態では、変位センサ118をタイヤ102の各側面に2個配置したが、それぞれ1個づつ配置し、同一の変位センサ118で異なる半径寸法位置を2回以上計測してもよい。また、計測円を2個としたが、3個以上で多ければ多いほど、検査結果の精度は向上するが、データ量が多くなる分処理時間が遅くなるため、限られた時間に適した検査箇所数を設定することが好ましい。
【0055】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明に係るタイヤの外形状判定方法及び装置は、タイヤ表面の欠陥凹凸を特定すると共に、この欠陥凹凸部の大きさを認識し、欠陥度合いを判定することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るタイヤ形状検査装置の概略構成図である。
【図2】被検査用タイヤの斜視図である。
【図3】原波形A及び原波形Bの特性図である。
【図4】凹凸波形(近似曲線−原波形)の特性図である。
【図5】欠陥凹凸波形(凹凸波形の乗算)の特性図である。
【図6】タイヤの凹凸の計測から良否判定までの手順を示す流れ図である。
【符号の説明】
100 タイヤ形状検査装置
102 タイヤ
104 ホルダ部(固定手段)
112 モータ(回転駆動手段)
114 コントローラ
118 変位センサ(凹凸計測手段)
130 波形制御部
132 サンプリング処理部
134 フィルタリング処理部(フィルタリング処理手段)
136 波形処理部(近似曲線生成手段、演算手段、抽出手段)
138 判定処理部(判定手段)

Claims (2)

  1. 少なくとも一方のタイヤ側面の半径方向に沿った位置で、半径寸法の異なる2位置の測定点を定め、該測定点の半径寸法を維持しながらタイヤの全周に亘り、タイヤ表面の凹凸変位量を計測した計測波形である原波形を生成し、
    フィルタリング処理部により原波形からタイヤの回転時の振動等に起因する高周波ノイズ分が取り除かれ、各原波形に基づいて、タイヤ表面に凹凸がない状態で変位センサで計測した場合における正常波形であるところの近似曲線がそれぞれ生成され、各原波形からそれぞれの近似曲線を差し引いた凹凸波形を生成し、
    前記少なくとも半径寸法の異なる2位置での凹凸波形を掛け合わせることによって、タイヤメーカーのロゴマーク、並びにサイズを表す文字や記号によって発生し得る凹凸である意図的な凹凸部が排除された、タイヤ表面の半径方向に沿って筋状に現れる凹凸である欠陥凹凸部を抽出し、
    この抽出された欠陥凹凸部の波形について、しきい値を超えた凸部及び凹部の数、並びにその大きさ、位置からタイヤの良否を判定する、ことを特徴とするタイヤの外形状判定方法。
  2. 少なくともタイヤを固定する固定手段と、
    固定手段に固定されたタイヤを等速度で回転させる回転駆動手段と、
    前記回転駆動手段によるタイヤの回転時に、少なくとも一方のタイヤ側面、かつ該タイヤ側面の半径方向に沿った位置で、半径寸法の異なる2位置に対応され、接触又は非接触に拘わらず該2位置点の凹凸変位量を計測して原波形を得る凹凸計測手段と、
    前記原波形からタイヤの回転時の振動等に起因する高周波ノイズ分を取り除くフィルタリング処理手段と、
    各原波形に基づいて、タイヤ表面に凹凸がない状態で変位センサで計測した場合における正常波形であるところの近似曲線をそれぞれ生成する近似曲線生成手段と、
    前記近似曲線生成手段で生成された正常波形信号であるところのそれぞれの近似曲線を前記フィルタリング処理手段でフィルタリング処理された各原波形から減算し、タイヤ表面の半径方向に沿って筋状に現れる凹凸である欠陥凹凸、及びタイヤメーカーのロゴマーク、並びにサイズを表す文字や記号によって発生し得る凹凸である意図的な凹凸を含む凹凸波形信号を得る演算手段と、
    前記演算手段で得られた、前記少なくとも半径寸法の異なる2位置の凹凸波形信号を乗算することによって、意図的な凹凸部を排除し、欠陥凹凸部のみを抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段で抽出された凹凸波形信号に基づいて、しきい値を超えた凸部及び凹部の数、並びにその大きさ、位置からタイヤの良否を判定手段と、
    を有するタイヤの外形状判定装置。
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