JP3768005B2 - 多段シリンダのストローク位置の補正方法及び装置 - Google Patents

多段シリンダのストローク位置の補正方法及び装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多段シリンダのストローク位置の補正方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来において、多段シリンダ(テレスコピックシリンダ)は油圧エレベータに使用される。
【0003】
図7は油圧エレベータ1の構成の例を示す図である。
図7において、床面FLにはピットPIが設けられ、ピットPIの上方の建屋CTによって昇降路WYが形成される。ピットPIには、多段シリンダCYが設置され、そのロッドの先端にカゴCGが取り付けられている。多段シリンダCYの伸縮移動により、カゴCGが昇降路WY内を昇降する。
【0004】
ピットPIには、万一の場合の安全を確保するために、複数個のバッファスプリングSPが設けられる。バッファスプリングSPは、カゴCGが通常に運転されている場合にはバッファスプリングSPが作用しないよう、その最上部が床面FLよりも若干低い位置となるように設けられる。
【0005】
図8は多段シリンダCY2の構造の例を示す断面図である。
図8に示す多段シリンダCY2は2段の多段シリンダである。基本シリンダチューブ61の内周面を摺動するように第1段のピストン62が設けられる。第1段のピストン62と一体化された中空の第1段のロッド63を第2段のシリンダチューブとし、この第2段のシリンダチューブ内に第2段のピストン64及び第2段のロッド65が設けられるというように、複数のシリンダが入れ子式に構成される。
【0006】
第1段のロッド63には、外周側と内周側とを連通する連通穴71,71が設けられる。第2段のピストン64には、その両側の流体室CB13,14間を互いに連通する連通穴72が設けられる。基本シリンダチューブ61には、圧流体を給排するためのポートPTが設けられる。
【0007】
第1段のピストン62には、その下側の流体室CB11から上側の流体室CB13に向かって自由流となる方向のチェック弁75が設けられる。チェック弁75は、当該第1段のピストン62及び第1段のロッド63が最も収縮したときに機械的に作動し、第1段のピストン62の両側の流体室CB11,13間が自由流となるように連通させる。
【0008】
ポートPTから流入した圧流体は、第1段のピストン62の下側の流体室CB11に流入し、当該ピストン62を上方に押し上げる。これによって当該ピストン62は上方に移動する。
【0009】
第1段のピストン62の上昇移動によって、流体室CB12の容積が減少するので、流体室CB12内の圧流体は連通穴71,71を通って流体室CB13に流入し、これによって第2段のピストン64を押し上げる。
【0010】
第2段のピストン64の上昇移動によって、流体室CB14の容積が減少するので、流体室CB14内の圧流体は連通穴72を通って流体室CB13に流入する。
【0011】
通常、第1段のロッド63及び第2段のロッド65が、互いに同期して同じ相対速度で移動するように、それぞれのピストン62,64の有効受圧面積の値が設計される。そのように設計された多段シリンダCY2は、等速多段シリンダと呼称される。
【0012】
多段シリンダCY2において、基本シリンダチューブ61とピストン62との間は、ピストン62に装着されたパッキンによってシールが行われている。このパッキンには、摺動抵抗を減少させるためにスリッパシールタイプのものが多く用いられる。そのようなパッキンは内部漏れが多いため、圧流体が流体室CB12から漏れて流体室CB11に入り込み、流体室CB12,13,14内の圧流体の合計量が長期の使用によって減少する。そのため第2段のピストン64が最も伸長した位置まで上がらず、第1段のロッド63と第2段のロッド65との間に段差が生じてくる。
【0013】
但し、第1段のピストン62を最も収縮した位置に移動させることによって、チェック弁75が機械的に作動し、流体室CB11内の圧流体の一部が流体室CB12,13,14内に吸い込まれ、これによって初期化が行われ、段差は解消される。
【0014】
なお、図8には2段の多段シリンダCY2を示したが、3段以上の多段シリンダCYの場合には、第1段のピストン62及び第1段のロッド63と同じ構造のものが複数個設けられることとなる。そのような多段シリンダCYの構造及び使用方法は、特開平5−330762号などで公知である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
図7に示すように、カゴCGは、1階の床面FLの位置を下限位置とし、その上方の階例えば2階又は3階の床面の位置を上限位置として、通常の運転では下限位置と上限位置との間を移動する。そして、多段シリンダCYは、その全ストロークの間の中間において伸縮駆動を行う。つまり、通常の運転では、多段シリンダCYは最も収縮した位置にまで下降することがない。そのため、通常の運転では初期化が行われず、したがって使用するにしたがって段差が発生する。
【0016】
従来においては、この段差を解消するために、1か月程度毎にバッファスプリングSPを取り外し、多段シリンダCYを最も収縮した位置まで一旦下降させ、内蔵したチェック弁75を作動させる。これによって各段の圧流体の量の補正を行い、各段のストローク位置の補正を行う。その後、バッファスプリングSPを再度取り付ける。
【0017】
このように、従来においては、多段シリンダCYのストローク位置の補正のために、定期的にバッファスプリングSPを取り外したり取り付けたりする必要があり、その作業が極めて面倒であって多くの時間と労力を要していた。
【0018】
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、バッファスプリングを取り外すなどの面倒な作業を行うことなく、容易に多段シリンダのストローク位置の補正を行うことのできる方法及び装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係る方法は、基本シリンダチューブの内周面を摺動するように第1段のピストンが設けられ、第1段のピストンと一体化された中空の第1段のロッドを第2段のシリンダチューブとし、第2段のシリンダチューブ内に第2段のピストン及び第2段のロッドが設けられるというように、複数のシリンダが入れ子式に構成された多段シリンダの各ロッドのストローク位置を補正する方法であって、第1段のピストンの下側の流体室に流体を供給しまたは排出することによって第1段のロッドのストローク位置を予め定めた中間位置に位置決めする第1ステップ、第2段のピストンの下側の流体室の流体を排出することによって第2段以降のロッドをそれぞれ最も収縮した位置に移動させる第2ステップ、第2段以降のロッドが伸長方向に移動するように第2段のピストンの下側の流体室に圧流体を補給する第3ステップ、及び、第2段のロッドのストローク位置が、位置決めされた第1段のロッドのストローク位置と同じストローク分の位置となったときに前記圧流体の補給を停止する第4ステップ、を有する。
【0020】
請求項2の発明に係る方法は、第4ステップにおいて、第2段のロッドのストローク位置を検出する第2センサの検出信号によって、前記圧流体の補給を停止する。
【0021】
請求項3の発明に係る方法は、第4ステップにおいて、前記圧流体の補給量を検出する流量検出装置からの信号に基づいて、前記圧流体の補給を停止する。
請求項4の発明に係る装置は、第1段のロッドのストローク位置が予め定めた中間位置であることを検出する第1センサと、第2段のロッドのストローク位置が第1センサで検出される第1段のロッドのストローク位置と同じストローク分の位置であることを検出する第2センサと、第2段以降のロッドが伸長方向に移動するように圧流体を補給する圧流体補給装置と、第1段のロッドのストローク位置を前記第1センサが検出する位置に位置決めし、第2段以降のロッドをそれぞれ最も収縮した位置に移動させ、第2センサが第2段のロッドを検出するまで前記圧流体補給装置による圧流体の補給を行うように制御する制御装置と、を有してなる。
【0022】
請求項5の発明に係る装置は、第1段のロッドのストローク位置が予め定めた中間位置であることを検出する第1センサと、第2段以降のロッドが伸長方向に移動するように圧流体を補給する圧流体補給装置と、前記圧流体の補給量を検出する流量検出装置と、第1段のロッドのストローク位置を前記第1センサが検出する位置に位置決めし、第2段以降のロッドをそれぞれ最も収縮した位置に移動させ、第2段のロッドが第1センサで検出される第1段のロッドのストローク位置と同じストローク分の位置まで伸長するよう前記圧流体補給装置による圧流体の補給を行うように制御する制御装置と、を有してなる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る補正装置を適用した油圧エレベータ1の油圧回路図、図2は図1の油圧エレベータ1に用いられる多段シリンダCY1の要部を示す断面図である。
【0024】
本実施形態において、多段シリンダCY1は3段の等速多段シリンダである。圧流体として油圧が用いられる。
図2において、多段シリンダCY1は、基本シリンダチューブ41の内周面を摺動するように第1段のピストン42が設けられる。第1段のピストン42と一体化された中空の第1段のロッド43を第2段のシリンダチューブとし、この第2段のシリンダチューブ内に第2段のピストン44及び第2段のロッド45が設けられる。さらに、第2段のロッド45を第3段のシリンダチューブとして、第3段のピストン46及び第3段のロッド47が設けられる。第3段のロッド47の先端部にカゴCGが取り付けられる。
【0025】
基本シリンダチューブ41の下端面には基台カバー40が取り付けられ、基台カバー40の中央にブロック40aが取り付けられる。基台カバー40がピットPI内のコンクリート基台に固定される。
【0026】
基本シリンダチューブ41の上端にはロッドカバー41aが、第1段のロッド43の上端にはロッドカバー43aが、第2段のロッド45の上端にはロッドカバー45aが、それぞれ取り付けられる(図1参照)。基本シリンダチューブ41には、通常の運転のために圧油を給排するポート40b、及び補正動作のために圧油を給排するポート40cが設けられる。
【0027】
第1段のピストン42及び第1段のロッド43には連通穴51が、第2段のピストン44及び第2段のロッド45には連通穴52が、3段のピストン46には連通穴53が、それぞれ設けられる。これらの連通穴51,52,53は、流体室CB2と流体室CB3、流体室CB4と流体室CB5、流体室CB5と流体室CB6を、それぞれ連通させる。
【0028】
第1段のピストン42にはチェック弁55及び永久磁石58が、第2段のピストン44にはチェック弁56が、それぞれ設けられる。各ピストン42,44,46には、それぞれ、シール及び摺動部材などが設けられる。
【0029】
基本シリンダチューブ41の外周面には、永久磁石58に応動して検出信号を出力する位置センサLS1が設けられる。位置センサLS1は、第1段のロッド43について、予め定めたストローク位置を検出するように配置されている。
【0030】
なお、位置センサLS1として、永久磁石58の磁界を検出して動作するホール素子、磁気抵抗素子、又はリードスイッチなどを内蔵した種々のセンサの利用が可能である。その場合に、基本シリンダチューブ41の材質として非磁性体であるステンレス鋼が望ましいが、磁性体の鋼材であっても検出可能である。
【0031】
図1に示すように、第2段のロッド45のストローク位置を検出するために、ロッドカバー45aに取り付けられたヨーク45bによって作動する位置センサLS2が設けられる。位置センサLS2は、第2段のロッド45のストローク位置が、第1段のロッド43に対して、位置センサLS1によって検出される第1段のロッド43のストローク位置と同じストローク分だけ離れた位置を検出するように、配置される。
【0032】
なお、位置センサLS2として、機械的に動作するリミットスイッチ、近接センサ、フォトセンサ、又は磁気近接センサなどが用いられる。
図1において、油圧回路は、油圧エレベータとしての通常の運転のためのメイン油圧回路MC、及び多段シリンダCYのストローク位置の補正を行うための補助油圧回路ACからなる。
【0033】
メイン油圧回路MCは、図示しないモータによって駆動されるメインポンプ11、種々のバルブからなってカゴCGを昇降させるために多段シリンダCY1を制御するエレベータバルブ装置12、フィルタ19、タンク21、及びポート40bに接続されたメイン管路31などからなる。メイン油圧回路MCそれ自体は公知であるので、ここでは詳しい説明を省略する。
【0034】
補助油圧回路ACは、図示しないモータによって駆動される補助ポンプ13、リリーフ弁14、チェック弁15、切り換え弁16、圧力センサ17、切り換え弁18、フィルタ20、及びポート40cに接続された補助管路32などからなる。
【0035】
補助ポンプ13の吐出流量は例えば30リットル/分程度であり、これはメインポンプ11の十分の1程度である。切り換え弁18は、補助ポンプ13から送出される圧油を補助管路32とメイン管路31とに切り換える。切り換え弁16がオンすると、補助ポンプ13から送出される圧油及び補助管路32又はメイン管路31から流出する圧油がタンク21に戻る。
【0036】
油圧エレベータ1における多段シリンダCYの補正動作の制御、及び全体の制御を行うために、制御装置30が設けられている。
次に、多段シリンダCY1のストローク位置の補正方法について説明する。
【0037】
図3及び図4は補正動作の途中におけるロッドの状態を示す図、図5は補正動作を示すフローチャートである。なお、図3及び図4において、詳細な部分の図示は省略してある。
【0038】
補正動作を実行する際には、メイン油圧回路MCの動作を停止させておく。
カゴCGが通常の運転位置、つまり下限位置と上限位置との間にあって、多段シリンダCY1のロッド43,45,47が任意の位置にある状態から開始することが可能である。まず、切り換え弁18をオフにした状態で、補助ポンプ13を駆動してポート40bから圧油を供給し、又は切り換え弁16オンにしてポート40bから圧油を流出させ、第1段のロッド43を移動させる。第1段のロッド43の位置を位置センサLS1が検出した時点で、補助ポンプ13を停止し又は切り換え弁16オフとし、第1段のロッド43を位置決めする(ステップ#1)。このとき、第1段のロッド43の位置は図3又は図4に示すようになる。
【0039】
次に、補助ポンプ13を停止した状態で、切り換え弁18及び切り換え弁16をオンとし、流体室CB2,3内の圧油をポート40cから排出させる。これによって、第1段のロッド43が停止した状態で、第2段及び第3段のロッド45,47が下降移動するので、それらを最も収縮した位置、つまりボトム位置まで下降させる(ステップ#2)。ボトム位置になったことは、圧力センサ17の検知圧力がほぼ零にまで低下したことによって検出し、その検出信号によって切り換え弁18及び切り換え弁16をオフする。このときの状態が図3に示されている。
【0040】
なお第3段のピストン46及びロッド47は、チェック弁56が機械的に作動して自由流となることによってボトム位置まで下降する。
そして、切り換え弁18をオンとし、補助ポンプ13を駆動し、ポート40cから圧油を供給する。これによって、圧油は流体室CB2,3に流入し、第2段のピストン44及びロッド45を上昇移動させる。これにともなって、第3段のピストン46及びロッド47が同期して上昇移動する(ステップ#3)。
【0041】
ヨーク45bを位置センサLS2が検出した時点で、切り換え弁18をオフとし、補助ポンプ13を停止させる(ステップ#4)。これによって、補正動作は完了する。このときの状態が図4に示されている。
【0042】
このように、補正動作を実行するに際して、第1段のロッド43を最下位まで下降させることなく、位置センサLS1が検出するストローク位置まで下降させればよいので、バッファスプリングSPを取り外さなくてもカゴCGの底部がバッファスプリングSPに干渉しないので、その作業を容易に且つ迅速に行うことができる。
【0043】
そのような補正動作を、自動的に行うことができる。例えば、油圧エレベータ1の利用の少ない夜間において、カゴCGの中に人がいないことを確認した後で、上述のような補正動作を自動的に実行させることができる。カゴCGの中に人がいないことの確認は、扉DRi,DRoが閉じてから所定時間の経過するまでの間において何の動作も検出されなかったことにより、又はカゴCG内に設置したカメラが所定時間において人を写し出さなかったことにより、行うことが可能である。超音波センサ又は赤外線センサなどを用いて確認することも可能である。
【0044】
自動的に補正動作を行うタイミングとして、1週間に1回、又は1か月に1回など、適当な間隔で実行するようにすればよい。また、位置センサLS1,2の検出の時間的なずれを検出することによって、多段シリンダCY1のストローク位置のずれを検出し、そのずれが所定以上になったときに自動的に実行させることも可能である。その場合に、油圧エレベータ1の通常の運転時において、位置センサLS1,2のオンのタイミングの間隔が所定時間を越えたことによってずれを検出すればよい。このように、位置センサLS1,2とタイマーとによって診断機能を持たせることもできる。その場合に、補正動作を自動的に行うか否かに係わらず、診断の結果が補正を必要とする状態である場合に、制御装置30の表示盤上にその旨を示す表示灯を設けておけばよい。
【0045】
また、補助油圧回路ACは、油圧エレベータ1の微小移動のために利用することができる。つまり、切り換え弁18をオフとした状態で補助ポンプ13を駆動することによって、多段シリンダCYを低速駆動することができ、これによって、例えばカゴCGの扉DRi,DRoを開けたままの状態でカゴCGの停止位置を微調整することができる。
【0046】
次に、他の実施形態の油圧エレベータ1Aについて説明する。
図6は本発明に係る他の実施形態の補正装置を適用した油圧エレベータ1Aの油圧回路図である。
【0047】
油圧エレベータ1Aと上述の油圧エレベータ1との相違点は、位置センサLS2が省略されたこと、これに代えて積算型の流量センサ23が設けられていることである。制御装置30には、流量センサ23の出力が設定値よりも大きくなったときに制御信号を出力する図示しない比較器が設けられる。
【0048】
すなわち、油圧エレベータ1Aにおいては、位置センサLS2によって第2段のロッド45のストローク位置を検出する代わりに、ポート40cに供給される圧油の積算流量を流量センサ23によって検出し、その積算流量が設定値になったことによって第2段のロッド45が所定のストローク位置に達したとするのである。
【0049】
油圧エレベータ1Aによると、位置センサLS2を設ける必要がないので、ヨーク45bなどを設ける必要がなく、構成を簡単化することが可能である。
上述の実施形態において、多段シリンダCY1、補助油圧回路AC,AC1、及び油圧エレベータ1,1Aの全体又は各部の構成、構造、形状、材質、動作内容、又は動作タイミングなどは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
【0050】
【発明の効果】
本発明によると、バッファスプリングを取り外すなどの面倒な作業を行うことなく、容易に多段シリンダのストローク位置の補正を行うことができる。
【0051】
請求項3及び請求項5の発明によると、多段シリンダの第2段のロッドのストローク位置を検出する第2センサを設ける必要がないので、装置を簡単化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る補正装置を適用した油圧エレベータの油圧回路図である。
【図2】図1の油圧エレベータに用いられる多段シリンダの要部を示す断面図である。
【図3】補正動作の途中におけるロッドの状態を示す図である。
【図4】補正動作の途中におけるロッドの状態を示す図である。
【図5】補正動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明に係る他の実施形態の補正装置を適用した油圧エレベータの油圧回路図である。
【図7】油圧エレベータの構成の例を示す図である。
【図8】多段シリンダの構造の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1,1A 油圧エレベータ
13 補助ポンプ
18 切り換え弁
23 流量センサ(流量検出装置)
30 制御装置
41 基本シリンダチューブ
42 第1段のピストン
43 第1段のロッド
44 第2段ピストン
45 第2段のロッド
46 第3段のピストン
47 第3段ロッド
AC 補助油圧回路(圧流体補給装置)
LS1 位置センサ(第1センサ)
LS2 位置センサ(第2センサ)

Claims (5)

  1. 基本シリンダチューブの内周面を摺動するように第1段のピストンが設けられ、第1段のピストンと一体化された中空の第1段のロッドを第2段のシリンダチューブとし、第2段のシリンダチューブ内に第2段のピストン及び第2段のロッドが設けられるというように、複数のシリンダが入れ子式に構成された多段シリンダの各ロッドのストローク位置を補正する方法であって、
    第1段のピストンの下側の流体室に流体を供給しまたは排出することによって第1段のロッドのストローク位置を予め定めた中間位置に位置決めする第1ステップ、
    第2段のピストンの下側の流体室の流体を排出することによって第2段以降のロッドをそれぞれ最も収縮した位置に移動させる第2ステップ、
    第2段以降のロッドが伸長方向に移動するように第2段のピストンの下側の流体室に圧流体を補給する第3ステップ、及び、
    第2段のロッドのストローク位置が、位置決めされた第1段のロッドのストローク位置と同じストローク分の位置となったときに前記圧流体の補給を停止する第4ステップ、
    を有することを特徴とする多段シリンダのストローク位置の補正方法。
  2. 第4ステップにおいて、第2段のロッドのストローク位置を検出する第2センサの検出信号によって、前記圧流体の補給を停止する、
    請求項1記載の多段シリンダのストローク位置の補正方法。
  3. 第4ステップにおいて、前記圧流体の補給量を検出する流量検出装置からの信号に基づいて、前記圧流体の補給を停止する、
    請求項1記載の多段シリンダのストローク位置の補正方法。
  4. 基本シリンダチューブの内周面を摺動するように第1段のピストンが設けられ、第1段のピストンと一体化された中空の第1段のロッドを第2段のシリンダチューブとし、第2段のシリンダチューブ内に第2段のピストン及び第2段のロッドが設けられるというように、複数のシリンダが入れ子式に構成された多段シリンダの各ロッドのストローク位置を補正する装置であって、
    第1段のロッドのストローク位置が予め定めた中間位置であることを検出する第1センサと、
    第2段のロッドのストローク位置が第1センサで検出される第1段のロッドのストローク位置と同じストローク分の位置であることを検出する第2センサと、
    第2段以降のロッドが伸長方向に移動するように圧流体を補給する圧流体補給装置と、
    第1段のロッドのストローク位置を前記第1センサが検出する位置に位置決めし、第2段以降のロッドをそれぞれ最も収縮した位置に移動させ、第2センサが第2段のロッドを検出するまで前記圧流体補給装置による圧流体の補給を行うように制御する制御装置と、
    を有してなることを特徴とする多段シリンダのストローク位置の補正装置。
  5. 基本シリンダチューブの内周面を摺動するように第1段のピストンが設けられ、第1段のピストンと一体化された中空の第1段のロッドを第2段のシリンダチューブとし、第2段のシリンダチューブ内に第2段のピストン及び第2段のロッドが設けられるというように、複数のシリンダが入れ子式に構成された多段シリンダの各ロッドのストローク位置を補正する装置であって、
    第1段のロッドのストローク位置が予め定めた中間位置であることを検出する第1センサと、
    第2段以降のロッドが伸長方向に移動するように圧流体を補給する圧流体補給装置と、
    前記圧流体の補給量を検出する流量検出装置と、
    第1段のロッドのストローク位置を前記第1センサが検出する位置に位置決めし、第2段以降のロッドをそれぞれ最も収縮した位置に移動させ、第2段のロッドが第1センサで検出される第1段のロッドのストローク位置と同じストローク分の位置まで伸長するよう前記圧流体補給装置による圧流体の補給を行うように制御する制御装置と、
    を有してなることを特徴とする多段シリンダのストローク位置の補正装置。
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