JP3767285B2 - 移動体案内システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特定施設内を移動あるいは利用する場合の案内を行なえるようにした移動体案内システムに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
移動体の移動に関して案内を行なうものでは、例えばカーナビゲーション装置がある。ところが、カーナビゲーション装置では、目的とする場所や施設までは誘導することができるが、その場所あるいは施設の利用をするにあたって、内部でどのように移動すれば良いかという詳細な情報まではデータが準備されていない。
【0003】
このことは、例えば、次のような場合に利用者が不便を感ずることがある。例えば、高速道路などの有料道路の通行料金を自動収受することができるゲートがある場合において、使用者が料金自動収受のための車載器を搭載している場合に、どのゲートに進めば自動料金収受を行なえるかといった情報を的確に表示したり音声案内などにより誘導することができないので、不案内な使用者にとっては戸惑ってしまう場合があり、ひいては後続車に迷惑を及ぼす場合もある。
【0004】
また、同様にして、駐車場などにおいても、駐車場内に進入して空きスペースがどこにあるのかがわからず、駐車待ちの車で駐車場内が停滞してしまうといった状況もある。この場合も、カーナビゲーション装置では、そこまでの機能をサポートしていないため、利用者が不便に感ずるところである。
【0005】
さらに、ドライブスルー型の店舗においても、入口から進入すると、ドアウインドウを開けて表示されているメニューから所望するものをマイク等に向かって注文する必要があり、その後、どこで商品を受け取れば良いのかが分かりにくい場合があり、利用者が不便に感ずることがある。
【0006】
カーナビゲーション装置を利用しても、上述のような場面では、的確な情報を提供して表示させたり音声にて案内するといったことができず、不慣れな利用者にとっては、そのような特定施設を利用することに抵抗感を感ずることがあるというのが実情であった。
【0007】
また、上述とは別に、カーナビゲーション装置を利用する場合において、問題となることの一つとして、高速道路などの有料道路を走行しているにもかかわらず、高架の下に並行して存在する一般道路との区別があいまいになることに起因して、正確な経路案内ができなくなる場合があり、場合によっては、使用者が間違えて走行したりすることもある。
【0008】
このため、従来では、ランプウェイなどの傾斜した道路を走行するとGセンサ(加速度センサあるいは傾斜センサ)などによりこれを検知して有料道路に進入したことを検知するようにしたものがあるが、その検出精度は十分ではなく、誤検出がある場合には依然として上述の技術的課題が残ることになる。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、特定施設を利用する場合に、その特定施設内の移動を的確な情報により案内することができる移動体案内システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明によれば、移動体が有料道路の料金所に近づくと判断手段によりその状態が判断され、誘導情報作成手段は、情報源から有料道路の料金所内を移動するのに必要な情報を入力し、これをその有料道路の料金所内の誘導情報として作成し、情報出力手段によりその誘導情報を出力して使用者に案内するようになる。これにより、使用者は、有料道路の料金所内を移動する際に、詳細な誘導情報に基づいて迷うことなく的確且つ迅速に移動することができるようになる。また、有料道路の料金所内の移動において、使用者が不案内である場合でも、自動的に誘導情報によって案内してもらうことができるので、不安感を抱くことなく移動することができるようになる。
そして、上記構成において、固定局通信装置および移動体通信装置を、DSRC方式の通信を行なうように構成しているので、高速道路などの自動料金収受に用いる通信方式と同じ形式のものを利用してそのまま料金所などの特定施設の詳細な誘導情報を得ることができ、特別な構成を必要とせず簡単且つ安価に構成することができるようになる。
また、高速道路などの有料道路の料金収受を自動的に行なう設備がある場合において、多数のゲートが存在して料金自動収受用のゲートとそうでないゲート(収受員による料金収受を行なうマニュアルゲートなどの料金自動収受用ゲートでないもの)とが混在するような場合でも、的確且つ迅速に適切なゲートへの誘導情報を提供して使用者に不安感を抱かせることなく案内することができるようになる。
さらに、車載端末装置を、自動料金収受用のICカードの装着が可能なICカードインターフェースを備えた構成とし、このICカードインターフェースへのICカードの装着の有無に応じて料金収受用のゲートへの誘導を、自動料金収受用ゲートとそうでないゲート(料金収受員による料金収受を行なうマニュアルゲートなど)とのいずれか適した方に設定するように構成したので、ICカードの利用をするようにICカードインターフェースに装着されているか否かに応じて適切なゲートへの誘導情報を使用者に提供することができるようになる。
上述の場合に、何らかの故障の発生あるいは不具合の発生で、ICカードを装着しているにもかかわらず自動料金収受の決済が完了できなかった場合には、判断手段は、このような場合に対応して料金所側から送信された誘導情報に基づいて、料金所内の事務所への誘導情報を示すようになる。これにより、運転者は自動料金決済ができなかったことに対して動転したりしてどう処置したら良いかわからなくなるなどの事態を回避して速やかに誘導させることができるようになる。
【0011】
請求項2の発明によれば、上記請求項1の発明において、情報出力手段として有料道路の料金所内の移動を表示動作により案内する表示手段を設けるので、使用者は視覚的な情報として料金所内の配置情報などを迅速且つ正確に認識することができるようになる。
【0012】
請求項3の発明によれば、上記請求項1および2の発明において、情報出力手段として音声出力手段を設けるので、使用者は視覚的には移動することに集中しながら音声によって誘導情報を案内してもらうことができるようになり、迅速に認識することができるようになる。また、表示情報と併用する場合には、音声情報として聞いた内容を視覚的に確認することができるので、より確実な認識をすることができるようになる。
【0013】
請求項4の発明によれば、上記請求項1ないし3の発明において、情報源を有料道路の料金所側に設ける構成としているので、料金所の配置状況などに応じた最新の情報を料金所側で常に更新して提供することができるので、移動体側においてはこれを誘導情報として受けて的確且つ正確な案内を行うことができるようになる。
【0014】
請求項5の発明によれば、上記請求項4の発明において、情報源は、有料道路の料金所内を移動するのに必要な情報として、料金所内の施設配置情報と移動指示情報とを有する情報として提供されるので、料金所内の移動をするのに、施設配置情報に加えて料金所側から提供される適切な移動指示情報によって、的確な移動を行なうための誘導情報を使用者に提供して案内することができるようになる。
【0015】
請求項6の発明によれば、請求項4の発明において、情報源として有料道路の料金所内を移動するのに必要な情報として料金所内の移動指示情報を有しており、これに対して、移動体側においては、料金所内の施設配置情報を記憶した配置情報記憶手段を備えているので、料金所側の情報源から得る移動指示情報に基づいて移動体側で配置情報記憶手段に記憶されている施設配置情報を読出して適切な移動指示の情報を付加して誘導情報を生成することができるようになるので、簡単な情報を情報源から得るだけで請求項5の発明と同様の作用効果を得ることができるようになる。
【0016】
請求項7の発明によれば、上記請求項4ないし6の発明において、情報源は、有料道路の料金所の稼働状況を示す情報を有するので、これを移動体側で得ることにより移動体側からは知り得ないような料金所のそのときの稼働状況に対応した適切な誘導情報をもって案内を行なうことができるようになる。
【0017】
請求項8の発明によれば、請求項1ないし3の発明において、情報源を移動体側に設ける構成としているので、有料道路の料金所に近付いたときに移動体側でその情報源から移動に必要な情報を入手して誘導情報によって案内することができるようになる。
【0018】
請求項9の発明によれば、上記請求項8の発明において、情報源には、有料道路の料金所内を移動するのに必要な情報として料金所内の施設配置情報と移動指示情報とを有するように設定されているので、移動体側でその情報源から移動に必要な情報として施設配置情報および移動指示情報を得ることができ、これによって適切な誘導情報を使用者に提供することができるようになる。
【0021】
請求項10の発明によれば、請求項1ないしの発明において、判断手段を、現在位置を検出する位置検出器と、地図データを記憶する記憶手段とを含んで構成し、位置検出手段による検出位置データと地図データとに基づいて有料道路の料金所への接近を判断するように構成しているので、料金所側の条件に無関係に料金所への接近を移動体側で独自に判断することができるようになる。
【0024】
請求項11の発明によれば、上記請求項1ないし10の発明において、情報出力手段として、表示手段を備えたナビゲーション装置を用いているので、通常の経路案内を行なうナビゲーション装置を用いて、通常のナビゲーション装置では成し得ない有料道路の料金所の詳細な誘導情報をも表示部を用いて視覚的に提供するようにすることができる。
【0025】
請求項12の発明によれば、上記請求項11の発明において、情報出力手段を、音声出力手段を備えたナビゲーション装置を用いているので、さらにナビゲーション装置の音声出力手段を利用して誘導情報を的確に行なうことができるようになる。
【0026】
請求項13の発明によれば、上記請求項11および12の発明において、ナビゲーション装置を、車載端末装置から情報出力指令を受けるとこれに基づいて表示部に誘導情報の表示を行なうように構成しているので、通常はナビゲーション装置においては経路案内を行なうように使用した状態とし、車載端末装置から情報出力命令を受けたときには有料道路の料金所の詳細な誘導情報を表示させることができるので、必要なときにのみ誘導情報の表示あるいは音声出力として用いることができ、特別の構成を用いることなく適切な案内を行なうことができる。
【0027】
請求項14の発明によれば、請求項11ないし13の発明において、ナビゲーション装置を、外部から起動信号を受け付けるように構成し、非動作状態にあるときに該起動信号が与えられると起動状態に移行するように構成し、車載端末装置を、ナビゲーション装置に対して有料道路の料金所内を移動するのに必要な情報を情報出力させるときに、非動作状態の場合には起動信号を与えて起動させるように構成したので、誘導情報を表示させるために前もってナビゲーション装置の電源をオンにしておいたり、あるいはスリープ状態から動作状態に移行させておくなどの必要がなく、ナビゲーション装置の動作が必要ではなく電源をオフあるいはスリープ状態としておいても、さらには、使用者が電源をオンするのを忘れていたり動作状態に切り換えていない場合でも、料金所の誘導情報については自動的にナビゲーション装置を起動させて表示動作させたり音声出力させることができるようになり、使い勝手が向上する。
【0028】
請求項15の発明によれば、請求項11ないし13の発明において、車載端末装置を、外部から起動信号を受け付けるように構成して、電源がオフの状態あるいはスリープ状態などの非動作状態にあるときに該起動信号が与えられると起動状態に移行するように構成すると共に、ナビゲーション装置を、有料道路の料金所に近接したことを検知したことを検知したときに車載端末装置が電源がオフの場合あるいはスリープ状態などで非動作状態にある場合には起動信号を与えて起動させるように構成しているので、上述の場合とは逆に、ナビゲーション装置のみを使用した状態としていても、料金所を利用することが予想される場合を想定し、これに接近したことをナビゲーション装置側で検知すると、車載端末装置を自動的に起動させることができるようになり、電源の無駄な消費を節約することができると共に、使用者が電源をオンするのを忘れている場合でも確実に誘導情報を得ることができるようになる。
【0029】
請求項16の発明によれば、請求項11ないし15の発明において、車載端末装置およびナビゲーション装置を、無線LAN通信手段を備えた構成とし、互いに無線により情報の伝達を図るように構成したので、例えば、車両などに配設する場合に互いの間の信号伝達のための配線を行なう必要がなくなり、取り付け作業が簡単になると共に配線のためのスペースを確保する必要がなくなる。
【0030】
請求項17の発明によれば、請求項11ないし16の発明において、車載端末装置を、太陽電池および二次電池とを備えた構成としているので、電源を別途に設ける必要がなく、省電力化を図ることができ、しかも、電源ラインを配設する必要がないので取り付け作業性の向上も図ることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明をカーナビゲーション装置と自動料金収受システム用の車載器とを併せ持つ構成のシステムに適用した場合の第1の実施形態について図1ないし図11を参照しながら説明する。
図1は高速道路のインターチェンジに設けられる出口料金所における自動料金収受システムの概略的構成を示している。この図1において、誘導路1は、本線車道から導かれる2車線の道路で、特定施設としての料金所2に入る手前の部分で4車線分の道幅に広げられている。
【0040】
誘導路1の途中には、車線を跨ぐようにガントリ3が設けられ、固定局通信装置としての路側機の予告アンテナ4が上部に配設されている。予告アンテナ4は、図示のように誘導路1を通過する車両と通信するように2車線分をカバーする広い通信エリア4aが設定されており、後述するように、料金所2に向かう車両と通信を行なって料金所2の情報を伝達する機能を果たす。
【0041】
料金所2には、4車線5a〜5dを跨ぐようにガントリ6が設けられ、車線5a,5bには自動料金収受(ETC;Electronic Toll Collection)用の路側機の出口アンテナ7,8が設けられており、車線5c,5dにはマニュアル料金収受機(車両が停車して料金精算を行なうもので収受員が駐在するブースの場合もある)9,10が設けられている。出口アンテナ7,8の通信エリア7a,8aは、それぞれの車線5a,5bを通過する車両と通信できるように1車線分をカバーする狭い領域に設定されている。
【0042】
この出口料金所2の出口アンテナ7,8および予告アンテナ4は、路側機側主制御部11に接続され、この路側機側主制御部11は、ゲート情報記憶部12に接続されると共に、管理通信網13を介して管理センター制御部14に接続されている。ゲート情報記憶部12には、その料金所2の配置情報や移動指示情報、稼働状況や通信ログなどの各種情報が記憶されており、本発明でいうところの情報源としての機能を備えたものである。
【0043】
管理センター制御部14は、管理通信網13を通じて、他の料金所の路側機側主制御部11a,11bおよびゲート情報記憶部12a,12bなどと接続されており、高速道路全体の料金収受に関する情報を管理しているもので、例えば、車両との通信ログ、料金ゲートの稼働状況、各アンテナの制御および料金所案内情報などを統括して管理している。
【0044】
なお、上述の構成において、予告アンテナ4,出口アンテナ7,8は、それぞれDSRC(Dedicated Short Range Communication ,狭域通信)方式として規定されたプロトコルにしたがって通信処理を行なうもので、以下に説明する車両側の構成においてもこの通信プロトコルにしたがって通信処理を行なうように構成されたものを採用する。
【0045】
次に、この自動案内システムを利用するに当たり、通行する車両側が備えるべき構成について代表的なものを図2ないし図4を参照して簡単に説明する。全体構成を示す図2において、移動体通信装置としての車載器15は、DSRC方式の通信プロトコルで通信を行なうもので、図示しない車載バッテリの正極端子+Bから給電され、車両のACCスイッチに接続されてそのオンオフのACC信号が入力されるようになっている。
【0046】
カーナビゲーション装置16は、車載器15と連携して動作するように設けられたもので、本体部17は、車載器15から後述する各種の情報が与えられるように接続されると共に、地図データ入力器18、表示手段(情報出力手段)としての表示装置19および音声出力手段(情報出力手段)としてのスピーカ20に接続されている。
【0047】
図3は車載器15の内部の機能ブロック構成を示すもので、制御回路21は、後述する通信制御の全体を制御すると共に判断手段および誘導情報作成手段としての機能を兼ね備えたもので、マイクロコンピュータなどを主体として構成されている。DSRC無線通信回路22はアンテナ22aを介して前述の予告アンテナ4,出口アンテナ7,8などと通信を行なうもので、受信した信号を復調して制御回路21に与えると共に、制御回路21から与えられる送信信号を変調して無線電波として送信するようになっている。
【0048】
ICカードインターフェース23は、使用者が所持する料金収受用のICカード24を装着すると制御回路21との間でデータの授受を行なうように設けられたもので、実際には、セキュリティモジュール部25が介在される構成となっている。セキュリティモジュール部25は、ICカード24に記憶された種々のデータが直接読み取ることができないように暗号化処理を行なうものである。外部機器インターフェース26は、カーナビゲーション装置16とデータの授受を行なうためのもので、具体的には送信ラインTx、受信ラインRxおよびウェイクアップ信号WKを送信する起動信号ラインが接続されている。
【0049】
ヒューマンインターフェース27は、例えば簡易的な表示部28やブザー29などが設けられており、制御回路21からの表示信号あるいはブザー信号に応じて簡単な表示動作あるいはブザー動作を行なうようになっている。ACC信号監視インターフェース30は、前述したACCスイッチから受ける信号を制御回路21に出力するもので、車両の電源がオンされているか否かを判断するのに用いられる。また、電源回路31は、各部に所定電圧で給電するためのものであり、前述のように車載バッテリ(図示せず)の正極端子+Bから給電される。
【0050】
図4はカーナビゲーション装置16の内部の機能ブロック構成を示すもので、制御回路32は、マイクロコンピュータを主体として構成されるもので、CPU32a,RAM32b,ROM32cなどを含んた構成とされており、経路案内に必要なプログラムがあらかじめ記憶されている。位置検出器33は、GPS受信回路や各種のセンサなどから構成されるもので、例えばGPSアンテナ33aから受信したGPS衛星の複数の測位信号に基づいて現在位置を示すデータを演算して制御回路32に出力する。
【0051】
外部機器インターフェース34は、車載器15との間のデータの授受を行なうためのものである。操作スイッチ群35は、表示装置19の前面部に配設され、制御回路32に各種のコマンド入力やデータ入力などの操作入力信号を入力するものである。外部メモリ36は、例えばEEPROMなどの不揮発性メモリなどを含む構成とされるもので、電源をオフした状態でも各種の必要な情報記憶内容が残るように設けられている。
【0052】
リモコンセンサ37は、リモコン38の操作信号を受け付けて制御回路32に入力するものである。なお、地図データ入力器18は、例えば、CD−ROMやDVD−ROMなどのデータ記録媒体39に記憶された地図データを取り込んで制御回路32に入力するようになっている。なお、このデータ記録媒体39は、後述するように、料金所のゲート配置情報なども併せて記憶したものとして製作されており、必要に応じて読出すことができるようになっていて、本発明でいうところの情報源としての機能を兼ね備えたものである。
【0053】
次に本実施形態の作用について図5ないし図11をも参照して説明する。まず、本実施形態における車載器15と路側機の予告アンテナ4、出口アンテナ7、8との通信を行なう場合のDSRC方式のプロトコルについて簡単に説明し、この後、料金所ゲートへの誘導に関する情報の表示および音声出力についての動作を説明する。
【0054】
DSRC通信方式においては、5.8GHz帯を利用する、ポイントツーポイントの短時間内で双方向通信に適した同期式アダプティブ・スロッテッド・アロハ方式の通信制御手順を基本としている。アップリンク、ダウンリンクに異なる伝送チャンネル(周波数)を用いる全二重の通信方式であるが、半二重通信も可能な通信制御方式として規定されているものである。
【0055】
通信フレームのスロットは、スロット割り当てを行なうFCMS(Frame Control Message Slot)と、データ転送用のMDS(Message Data Slot )と、路側機4,7,8の通信リンクへのリンク接続用のACTS(ACTivation Slot )および車載器15からの無線呼出符号を送出するWCNS(Wireless Call Number Slot )からなる。
【0056】
図5および図6は路側機4,7,8と車載器15とが通信を行なう場合のやり取りを示すものである。図5において、例えば、車両が予告アンテナ4の通信エリア4aに進入すると、車載器15は、予告アンテナ4から送信されているフレームのFCM(Frame Control Message )信号を受信してACTC(ACTivation Channel)信号を返す。
【0057】
予告アンテナ4は、車載器15からACTC信号を受け取ると、その車載器15に対してMDSの割り当てを行ない、次のFCMSで割り当てたMDSを用いてBST(Beacon Service Table)の送信を行なうと共に、続くFCMSで割り当てたMDSを用いてVST(Vehicle Service Table )の受信を行なうことによりその車載器15との間のリンクの確立を行なう。
【0058】
予告アンテナ4は、リンクが確立した後は、フレーム毎にFCM信号でDMSを指定しその指定したDMSにて送信すべき情報である誘導情報を順次送信するようになる。このとき、誘導情報は、1回のDMS内では送信できないので、複数回のフレームに分割して送信するようになる。車載器15は、予告アンテナ4からの誘導情報を「誘導情報1」、「誘導情報2」、…として受信してゆき、受信した誘導情報毎にカーナビゲーション装置16側に転送する。最終的にすべての誘導情報を受け取ると、カーナビゲーション装置16側に誘導情報が取り込まれ、これを表示装置19に画像情報として表示させると共に、スピーカ20により音声情報として出力させるようになる。
【0059】
この場合、図5に示す場合の例では、誘導情報として表示装置19に表示する画像情報やスピーカ20にて出力すべき音声情報をすべて予告アンテナ4側から送信するようにしたシステムの場合で説明しているが、これに代えて、図6に示すように、予告アンテナ4側から誘導情報としてテキスト情報およびステータスコードの一方のみあるいは両方を混在した情報として送信することとし、これを車載器15を介して受け取るカーナビゲーション装置16側であらかじめ準備した画像情報と合成することにより同様の誘導情報を画像あるいは音声として出力することもできる。
【0060】
なお、ここでいうテキスト情報とは、あらかじめ準備している画像に付加して示す誘導情報であり、表示内容あるいは表示位置などの誘導情報が含まれるものである。また、ステータスコードとは、例えば、車載器15およびカーナビゲーション装置16側と予告アンテナ4側との双方において、あらかじめ定義付けられたコードを登録し、情報としてはそのコードのみを媒介として伝達することで受けた側でそのコードに対応する指示内容を解釈しこれを誘導情報とするようにしたものである。そして、テキスト情報およびステータスコードの両者を含める方式では、上述の両者を複合的に含めて柔軟な誘導情報を簡単に送信することができるものである。
【0061】
現実的には、後者(図6の場合)が採用されるシステムと予想されるが、いずれの場合にも対応可能となるように、両者を兼ね備えた構成のものを採用することもできる。すなわち、予告アンテナ4などの路側機側から移動指示情報としてテキスト情報あるいはステータスコードのみが送信される場合には、後者のようにして表示装置19やスピーカ20に出力し、画像情報も送信される場合には、そのままその情報を用いて出力するように構成する方法である。また、このことから、本発明でいうところの情報源は、予告アンテナ4である場合と、予告アンテナ4および地図データ入力器18の双方で形成される場合とが考えられる。
【0062】
さて、上述のようにして通信処理が行なわれる場合に、車載器15およびカーナビゲーション装置16の連携した制御動作について図7および図8ないし図11の表示画面の例を参照して説明する。車載器15の制御回路21は、前述のようにして予告アンテナ4の通信エリア4aに進入して予告アンテナ4とのリンクを確立すると、図7の通信処理のプログラムを開始し、まず初めに予告アンテナ4から送信される誘導情報を受信する(ステップS1)。
【0063】
このとき、車載器15は、カーナビゲーション装置16との連携動作を行なう必要上で、カーナビゲーション装置16の電源がオフになっている場合あるいはスリープ状態になっている場合には、表示情報を与えても表示動作を行なわせることができないので、例えば、制御回路21は、この時点でカーナビゲーション装置16に対してウェイクアップ信号WKを送信して起動させるようになっている。
【0064】
次に、制御回路21は、受信した誘導情報にゲート配置情報が含まれているか否かを判断し、含まれていない場合(前述の図6の場合)には、カーナビゲーション装置16に対して地図データ入力器18を介してデータ記録媒体39からゲート配置情報を読み出させ(ステップS3)、この後ステップS4に進む。一方、ゲート配置情報が含まれている場合(前述の図5の場合)には、そのままステップS4に進むようになる。なお、料金所2側からゲート配置情報が得られる場合には、ナビゲーション装置16側では知り得ないような工事情報や配置変更情報などの最新の情報を表示させることができるので、最適な表示動作を行なうことができる。また、利用する料金所2のインター名を料金所側から受信することができるので、複数の料金所が隣接するような場合に正確な位置を認識することができるようになる。
【0065】
続いて、制御回路21は、車載器15のICカードインターフェース23にICカード24が正常に装着されている状態であるか否かを判断し(ステップS4)、正常に装着されている場合には自動料金収受が可能な状態であるから、カーナビゲーション装置16に対して作成させる画像情報および音声情報をETCゲートへ誘導するように加工するように指示する(ステップS5)。この場合、ICカード24の装着状態は、電気的に情報が授受できる状態つまり使用可能な状態となっていることを確認することで判断することができるが、物理的に装着されているか否かを確認することによっても判断することができる。この後、生成された画像情報を表示装置19に表示させて案内表示すると共に、音声情報をスピーカ20に出力させて音声案内させるようになる(ステップS6)。
【0066】
このとき、予告アンテナ4側から誘導情報としてゲートの稼働状況を示すデータも送付されている場合には、車載器15は、その情報も加えて画像情報および音声情報を作成するように指示する。これにより、例えば、カーナビゲーション装置16の表示装置19には図8に示すような誘導情報が画像表示されるようになり、スピーカ20には「左側2レーンにお進みください」といったメッセージが音声信号によりアナウンスされるようになる。
【0067】
この場合、表示装置19に表示される画面Aでは、右上に「名古屋インター」などのインター名aを表示し、中央部にゲートの配置状態bを示すと共に、その左側の2車線分がETCゲートc1,c2であることを示し、さらに、ETCゲートに進むように示す誘導矢印d1,d2を示すと共に、稼働状況として閉鎖中の車線を進入禁止マークeで示し、さらに、下側に誘導のメッセージ文fを表示するようになっている。なお、ICカード24を装着していても、マニュアルゲートに進んで料金決済をすることは禁止されているわけではないので、マニュアルゲートへの進行を妨げるような進入禁止の表示は行なわない。
【0068】
ここで、「名古屋インター」の表示を行なうための情報は、予告アンテナ4側からテキストコードもしくはあらかじめインター毎に定義されたコードとして登録されているステータスコードを受信することで得る場合や、あるいはカーナビゲーション装置16により検出した現在位置情報から判断して得る場合などがある。
【0069】
これにより、使用者は表示装置19を見ることによりどの車線に進めば良いかということがすぐに認識でき、しかも、音声案内によりメッセージ文を読み上げるので、表示されているメッセージ文を自ら読むことなく確認的に少し見る程度で進むべき車線を確認することができるようになる。
【0070】
なお、上述の場合で、ETCゲートが故障やメンテナンスなどで稼働していない状況では、図9に示す画面Bのように、稼働中で収受員がつめているマニュアルゲートに進むように誘導表示gを行なうと共に、他のゲートへの進入禁止hの表示を行ない、「矢印のレーンに進み、一旦停止してください。ICカードを係員にお渡しください。」といったマニュアル料金決済をする旨のメッセージ文iの表示を行なう。また、このメッセージ文に対応する音声案内を同時に行なわせるようになっている。
【0071】
この後、車両が自動料金収受を行なう出口アンテナ7あるいは8側に進んだ場合で、出口アンテナ7,8と通信を行なうことで料金収受処理が終了すると(ステップS7)、その処理で行なった料金決済情報をヒューマンインターフェース27に出力すると共にカーナビゲーション装置16の表示装置19およびスピーカ20を通じて出力させるようになる(ステップS8)。
【0072】
料金決済情報の出力が終了すると、制御回路21は、予告アンテナ4あるいは出口アンテナ7,8のいずれかから受け取っている出口情報を出力させるようになる(ステップS9)。この出口情報は、例えば、図10に示すような画面Cとして示されるもので、料金所ゲートを出た後、どちらに進めば目的の経路に進むことができるかを案内するカーナビゲーション装置16の機能による画像表示jに加えて、示した経路のうちで渋滞などの発生が認識されている場合には「渋滞5km」などの現在の道路交通情報kを表示させる。また、このとき、画面Bの下側には料金の支払いが完了した旨のメッセージ文mの表示を行なうようになっている。
【0073】
さて、何らかの故障の発生あるいは不具合の発生で、ICカード24を装着しているにもかかわらず自動料金収受の決済が完了できなかった場合には、制御回路21は、このような場合に対応して出口アンテナ7,8から送信された誘導情報に基づいて、図11に示すような誘導の画面Dを表示装置19に表示させると共に音声によるメッセージ文の読み上げを行なわせる。
【0074】
この図11に示す画面Dでは、例えば、車両を進行させる事務所の受付nの位置とその駐車場への誘導情報pを示すと共に、「通行料金の支払いが正常にできませんでした。ICカードを持って、事務所までお越しください。」といったメッセージ文rを表示させる。これにより、運転者は自動料金決済ができなかったことに対して動転したりしてどう処置したら良いかわからなくなるなどの事態を回避して速やかに誘導させることができるようになる。
【0075】
一方、前述のステップS4において、ICカード24が装着されておらず、自動料金収受ができない状態である場合には、制御回路21はマニュアルゲートへ誘導する情報を作成するように指示し(ステップS10)、生成された画像情報を表示装置19に表示させると共に音声情報をスピーカ20から出力させるようになる。なお、この場合においては、上述した図9に示すような画面Bを表示させて、マニュアル料金決済を行なう旨の表示および音声案内を行なわせるようになる(ステップS11)。この後、ステップS9を経てリターンする。
【0076】
このような本実施形態によれば、出口料金所2で予告アンテナ4と通信を行なうことでETCゲートの稼働状況などを含めた誘導情報を得ることができるので、カーナビゲーション装置単独ではできなかった詳細な案内をタイムリーに行なうことができるようになり、使用者が迷うことなく安心してETCゲートに進んだりあるいはマニュアルゲートに進んで料金収受処理を行なうことができるようになる。
【0077】
なお、上記実施形態においては、出口アンテナを各ゲートに1箇所のみ設ける構成の料金所2の場合について説明したが、出口アンテナを2箇所以上設けて料金収受処理を複数回に分けて行なう構成のものにも適用することができる。
【0078】
また、上記実施形態においては、通信方式をDSRC方式のプロトコルを採用したものとしたが、これに限らず、他の無線通信方式を採用することもできるし、あるいは光信号などを利用して通信する方式を採用することもできる。
【0079】
また、上記した誘導情報の他にも料金所2あるいはその近傍で発生する有用な情報をタイムリーに提供することが考えられ、これにより、カーナビゲーション装置のみによる機能ではカバーできなかった幅広い情報の提供を可能とすることができるようになる。
【0080】
ヒューマンインターフェース27は、表示部28やブザー29の他に、LEDなどを設けて点灯表示させるようにしても良いし、操作キースイッチなどを設けて設定入力などの入力操作を行なえるようにしても良い。
【0081】
さらに、カーナビゲーション装置16を用いる構成としているが、車載コンピュータなどで、スピードの制御やエアコンの制御あるいはオーディオ等の表示しゃ制御を行なうように設けられたもので表示や音声出力が可能なものを利用することもできる。
また、情報出力手段としては、オーディオ装置の表示部を用いたり、スピードメータの表示部を用いたりすることもできる。
【0082】
(第2の実施形態)
図12は、本発明の第2の実施形態を示すもので、第1の実施形態と異なるところは、カーナビゲーション装置16の表示装置19およびスピーカ20に対して、車載器15から直接画像信号あるいは音声信号を与えて案内動作を行なわせるように構成したところである。
【0083】
すなわち、表示装置19は直接車載バッテリから給電される構成とされ、表示装置19およびスピーカ20には車載器15から案内情報が与えられるように構成されている。これにより、例えば、カーナビゲーション装置16が電源オフとなっている場合でも、料金所2における誘導表示案内や音声案内については、表示装置19およびスピーカ20を介して直接行なうことができるようになり、経路案内とは独立して行なわせることができるようになる。
【0084】
上記実施形態においては、表示装置19およびスピーカ20を共に車載器15側から直接制御する構成としているが、スピーカ20のみあるいは表示装置19のみを直接制御する構成とすることもできる。
【0085】
なお、本実施形態の目的からすると、料金所における詳細な誘導情報の表示や音声案内を行なうという点において、カーナビゲーション装置16を必須構成要件とするものではなく、車載器15と、これに専用の表示装置およびスピーカなどの情報出力手段を設ける構成としても良い。
【0086】
(第3の実施形態)
図13は、本発明の第3の実施形態を示すもので、第1の実施形態と異なるところは、車載器15の電源回路31への給電を外部機器としてのカーナビゲーション装置16の電源端子Voから行なうように構成しているところである。
【0087】
この構成においては、車載器15は、カーナビゲーション装置16と連動して動作するように設けられており、給電動作はカーナビゲーション装置16側から制御されるように構成される。すなわち、カーナビゲーション装置16が稼働されている状態で、例えば、位置検出動作によって料金所に近付くなどの状況が認識されると、これに応じて車載器15に給電することで車載器15を駆動制御する。
【0088】
これにより、車載器15を使う必要のないときには給電を停止して消費電力を極力低減した状態として、使用する必要が生じたことを検出すると確実に動作させることができるので、カーナビゲーション装置16との連動で、効率の良い運転を実施することができるようになる。また、車載バッテリに接続するための電源ラインを設ける必要がなくなるので、配設作業が簡単に行なえると共に、配設のための制約を少なくして取り付けやすいものとすることができる。
【0089】
上記実施形態において、車載器15に給電する外部機器は、カーナビゲーション装置16以外の車載機器としても良い。あるいは、車内で電源関係を統括している部分を設けてここから総合的に管理するようにしても良い。
【0090】
(第4の実施形態)
図14は、本発明の第4の実施形態を示すもので、第1の実施形態と異なるところは、電源回路31に代えて二次電池および充電回路を備えた電源回路40を設けると共に、電源として車載バッテリに代えて太陽電池41を用いた構成としているところである。日射があるときに太陽電池41により得られる電力を電源回路40の二次電池に充電しておく構成である。
【0091】
車載器15は、外部機器として接続されたカーナビゲーション装置16からウェイクアップ信号WKが与えられると、第3の実施形態と同様にして起動されるようになっている。これにより、電源を不要として省電力を図ることができ、しかも第3の実施形態と同様にして電力の消費を極力低減することができるようになる。また、電源ラインを不要とすることができることから、カーナビゲーション装置16との間を信号ラインのみの接続とすることができるようになる。
なお、上記構成において、車載バッテリの電源を併用する構成とすることもできる。
【0092】
(第5の実施形態)
図15および図16は、本発明の第5の実施形態を示すもので、第4の実施形態と異なるところは、車載器15に変わる車載器42を設けると共にカーナビゲーション装置16に変わるカーナビゲーション装置43を設ける構成としたところである。そして、具体的には、車載器42とカーナビゲーション43との間の情報の授受を車内無線LANにより行なうように構成したところが異なる。
【0093】
すなわち、車載器42は、図16に示すように、外部機器インターフェース26に車内無線LAN通信装置44が接続されており、アンテナ44aを介して車内に設けられる各種の機器と通信することができるようになっている。ここでは、主としてカーナビゲーション装置43と通信を行なうように設けられている。カーナビゲーション装置43側においては、図示はしないが同様の車内無線LAN通信装置が配設されアンテナ43aを介して通信を行なうように構成されている。
【0094】
この構成とすることにより、車載器42は全く配線を必要とせず、配設に要する作業が非常に簡単になり、しかも電源として太陽電池41からの電力を用いるので、省電力に構成することができるという利点がある。
【0095】
(第6の実施形態)
図17ないし図19は、本発明の第6の実施形態を示すもので、第1の実施形態と異なるところは、案内システムとしての構成において、例えば前述したような情報源としての予告アンテナ4から受ける特定施設の配置や稼働状況に関する情報が得られない構成の場合である。これは、例えば、図1に示した構成において、予告アンテナ4が設けられない構成あるいは、設けられていても第1の実施形態におけるような情報源としての機能を果たさない場合である。
【0096】
図17は、車載器15がカーナビゲーション装置16と連動して詳細な誘導情報を提供する場合の通信処理プログラムを示すものである。第1の実施形態と異なる部分は、ステップS1,S2に代えてステップS12を設けているところである。
【0097】
すなわち、車両が出口料金所2に接近したことをカーナビゲーション装置16が検知すると、車載器15の制御回路21は、プログラムを開始してその位置情報からインターチェンジの名称を検索して特定し(ステップS12)、そのインターチェンジに対応した料金所の配置情報を地図データ入力器18を介して情報源としてのデータ記録媒体39から読み出すように指示する(ステップS3)。この後、ICカード24の装着の有無に応じてETCゲートあるいはマニュアルゲートへの誘導情報を作成して表示装置19に表示させると共にスピーカ20により音声出力させて誘導案内を行なう(ステップS5,S6およびステップS10,S11)。
【0098】
この場合、料金所2の路側機側から誘導情報を得るわけではないので、ゲートの稼働状況などは得ることができない。したがって、誘導の画面表示は、あらかじめデータ記録媒体39に準備されている配置情報が基本となる。例えば、ETCゲートに進む場合には、図18に示すような画面Eとして表示させる。
【0099】
ここでは、2つのETCゲートc1,c2への誘導表示d1,d2を行なうが、2つのマニュアルゲートs1,s2については稼働状況が不明であるから両方共に許容状態として表示される。また、ICカード24の装着がない場合には、図19に示す画面Fのように、ETCゲートc1,c2への進入禁止eを表示すると共に、マニュアルゲートs1,s2への進入を促すように誘導表示t1,t2を行なう。
【0100】
これにより、ICカード24の装着状態に応じてETCゲートあるいはマニュアルゲートのいずれかに、表示および音声によって自動的に誘導することができるので、運転者が迷うことなくゲートに進むことができるようになる。
【0101】
(第7の実施形態)
図20ないし図24は、本発明の第7の実施形態を示すもので、特定施設としての駐車場の配置を詳細に表示して誘導するようにしたものである。なお、車両側に設ける構成としては、第1の実施形態で説明した車載端末装置としての車載器15およびカーナビゲーション装置16などを備えた構成を採用することができるが、第2ないし第6の実施形態で用いた構成を採用することもできる。
【0102】
図20は、この案内システムの説明をするために全体配置を簡略的にして示した駐車場であり、例えば、建物の内部に立体駐車場として複数の階に渡って駐車スペースが設けられていて、ここは2階に位置する駐車エリア45である。各階にはスロープ46を上がった位置に支柱47が設けられ、その上部に固定局通信装置としての案内用アンテナ48が設けられている。図中黒い三角印で示す部分まで車両が進入すると、車載器15と通信するように通信エリア48aが設定されている。なお、このような案内用アンテナ48は、入口ゲートおよび出口ゲートにも同様に設けられている。
【0103】
駐車エリア45には、多数の駐車スペース49が区画されており、各駐車スペース49には図示しないセンサあるいはカメラが設けられていて、車両Vが駐車されているか空きスペースとなっているかが認識されるようになっている。駐車スペース49の使用状態は各駐車フロア45毎に一括して管理されており、どの駐車スペース49が空きスペースとなっているのかが認識されている。
【0104】
いま、図示の状態では、いくつかの駐車スペース49が既に車両Vが駐車されている。また、駐車スペース49a,49b,49cの3箇所が空きスペースとなっている。また、この駐車エリア45の左奥には出口に至る誘導路50aと3階に続く誘導路50bとが設定されている。
【0105】
図示はしないが、出口には料金収受用の出口アンテナが配設されており、入庫時に登録したデータに基づいて出庫時点までの駐車時間を計算して料金を算出し、前述したICカード24により自動料金収受を行うことができるようになっている。
【0106】
次に、本実施形態の作用について図21ないし図24も参照して説明する。なお、この実施形態においては、駐車料金の管理も含めた構成として説明する。まず、入口ゲートでは、図22に示すプログラムのフローチャートにしたがって入庫管理をしている。入口ゲートの通信装置は、進入する入庫車両が検知されると(ステップP1)、その入庫車両が通信可能な車載器15を備えているか否かを通信を行なうことで判断し(ステップP2)、通信可能な場合にはその車両に対して駐車フロア45の配置情報および空きスペース情報を送信する(ステップP3)。
【0107】
これに対して、車載器15においては、入口ゲートのアンテナから信号を受信すると、図24に示すプログラムを開始し送信されてくる情報を取り込むようになる(ステップR1)。取り込んだ情報が表示情報に関するものである場合には(ステップR2)、車載器15は、カーナビゲーション装置16に対して受信した表示情報を表示装置19に表示させるように指示する(ステップR3)。一方、表示情報ではない場合、つまり、後述するように駐車料金の精算に関する情報などの場合には(ステップR2)、料金精算処理などの他の処理を実行すると共に必要に応じてその処理結果の表示を行なう(ステップR4)。
【0108】
次に、入口ゲートは、進入してきた車両の車載器15と通信処理を実行して入庫情報を作成し(図22のステップP4)、入口ゲートを開けて車両の入庫を受け付けるようになる(ステップP5)。このとき、入庫情報としては、車両のナンバーや使用者のID情報および入庫時刻などの駐車料金の算出に必要な情報である。
【0109】
一方、前述のステップP2において、入庫してきた車両が通信可能な車載器を搭載していないなどで通信が不能である場合には、入庫時刻などを打刻した駐車券を発行して(ステップP6)使用者がこれを抜き取ったら入口ゲートを開けて(ステップP5)入庫を許可するようになる。
【0110】
さて、前述のステップP3において入口ゲートから配置情報や空きスペース情報が送信されると、車載器15は、表示処理を行なうことで(図24のステップR3)、図21に示すような駐車フロア45の配置情報および空きスペース情報をカーナビゲーション装置16の表示装置19に表示させるようになる。
【0111】
図21は駐車フロア45の平面図と空いている駐車スペースを表示した案内画面Gを示している。これにより、使用者は迷ったり空きスペースを探しながら運転するなどの煩わしさから開放されて確実且つ的確に駐車することができるようになる。なお、この駐車フロア45に空きスペースがない場合には、この場合には、入口ゲートから送信される表示情報に「3F」の駐車フロアに進むべき旨の情報が含まれているので、案内画面を見てすぐに「3F」に移動することができるようになる。
【0112】
次に、駐車場を出る場合には、出口ゲートにおいて出庫処理を行なって駐車料金の精算を行なう。出口ゲートでは、図23に示すプログラムのフローチャートにしたがって出庫処理を行なっている。出口ゲートでは、出庫車両を検知すると(ステップQ1)、車載器15を備えていて通信が可能な否かを判断し(ステップQ2)、通信可能な場合には車載器15に対して駐車料金精算の通信処理を行なう(ステップQ3)。
【0113】
車載器15がICカード24を装着しているなどで電子的に料金精算が終了すると(ステップQ4)、料金決済情報を車載器15側に送信し(ステップQ5)、出口ゲートを開ける(ステップQ6)。なお、出口ゲートでは、この後、駐車場を出た後の行き先別の方向案内を出口案内情報として車載器15に送信して終了する。
【0114】
これにより、車両側では、車載器15により、ICカード24などによる駐車料金精算の通信処理を行なうと共に、受信した料金決済情報および出口案内情報をそれぞれ表示装置19にて表示させ、使用者に誘導情報として案内するようになるので、料金決済を自動的に済ませることができると共に、出口からの進行方向を間違えることなく退出することができるようになる。
【0115】
また、上述の場合で、ステップQ3において駐車料金精算の通信処理に支障が生じて精算がOKとならない場合には(ステップQ4)、出口ゲートは、車載器15に対してマニュアルゲートに進むべき旨の誘導情報を送信する(ステップQ8)。このとき、通信が正常に行なわれない場合も考慮して出口ゲート側にもその旨の表示を行なうようになっている。
【0116】
この後、マニュアル料金精算が終了するのを待って(ステップQ9)、終了した場合には出口ゲートを開けて出庫を許可するようになる(ステップQ6)。また、ステップQ2において、車両側と通信ができない場合には、マニュアル料金精算を行なうべくその旨の表示を行ない、マニュアル精算が終了すると(ステップQ9)、出口ゲートを開けて出庫を許可するようになる(ステップQ6)。
【0117】
このような第7の実施形態によれば、駐車場に進入する車両に対して車載器15と通信可能な案内用アンテナ48を備え、駐車フロア45の配置情報や空きスペース情報などを送信して誘導案内することができるので、利用者は迷うことなく迅速且つ確実に空きスペースに駐車することができるようになる。
【0118】
また、同時に入口ゲートおよび出口ゲートにて駐車料金の精算を行なうので、出口ゲートで現金や駐車券などの授受のためにウインドウを開けてやりとりする必要がなくなり、利便性を向上させることができると共に、係員などの配置を不要としてコスト低減を図ることができるようになる。
【0119】
上記実施形態においては、料金精算を行なう場合を例にとって説明したが、大型店舗や郊外の駐車場などの駐車料金が不要な駐車場に適用することもできる。特に、駐車台数が多い大型駐車場などにおいては出入口での車両の停滞による渋滞現象を解消してスムーズな流れを作り出すことができ、安全性も高めることができるようになる。
【0120】
また、車載器側に送信する情報としては、配置情報のみを表示情報として送信するようにしても良い。
【0121】
大駐車場などに設ける場合には、入口ゲートの案内用アンテナでは、駐車場内の概略的な配置情報を送信して、エリア別に誘導させるようにし、各エリアに接近するとさらにエリア内の詳細な表示情報を送信するようにして複数段階に分けて情報を送信するようにしても良い。
【0122】
(第8の実施形態)
図25ないし図29は、本発明の第8の実施形態を示すもので、特定施設としてのドライブスルー型の店舗について適用した場合の例である。なお、車両側に設ける構成としては、第1の実施形態で説明した車載端末装置としての車載器15およびカーナビゲーション装置16などを備えた構成を採用することができるが、第2ないし第6の実施形態で用いた構成を採用することもできる。
【0123】
図25は、この案内システムの説明をするために全体配置を簡略的にして示した例えばドライブスルー型のハンバーガーショップ(以下ショップと称する)51であり、このショップ51は、2方を公道(道路)に面した位置に設けられ、その公道から進入路52に進むと入口部分の上方に受付アンテナ53が配設されていて、車載器15と通信を行なうようになっている。進入路52を奥に進んでショップ51に沿って右に曲がると退出路54の出口部分に商品の受渡しをする窓口55が配設されると共にその上方に出口アンテナ56が設けられている。
【0124】
次に、本実施形態の作用について図26ないし図29を参照して説明する。なお、誘導情報の案内についてのプログラムは前述の第7の実施形態で述べた駐車場の場合と同様にして行なわれるので、ここでは具体的にカーナビゲーション装置16の表示装置19に表示される画像情報を中心として説明する。
【0125】
すなわち、車両が公道から進入路52に進入して受付アンテナ53の通信エリア53aに入ると、車載器15は受付アンテナ53と通信を開始して誘導情報を受信するようになる。このとき、表示装置19には、まず店舗に来たことを歓迎する「いらっしゃいませ」などの表示が行なわれ、この後、図26に示すような商品のメニュー画面Hを表示させる。なお、同時にスピーカ20により利用案内の音声出力として、「いらっしゃいませ。ご注文のボタンを押してください。」などのメッセージが発音されるようになっている。
【0126】
表示装置19には操作スイッチ群35(図4参照)として設けられた例えば7個の操作スイッチ35a〜35gなどが配設されているので、その操作スイッチ35a〜35gを利用してメニュー選択ができるようになっている。ここでは、例えば、ハンバーガーおよびドリンクの各商品が番号で設定されると共に、その番号と操作スイッチ35a〜35gが対応付けられた状態で表示されている。
【0127】
これにより、例えば、使用者が「2」番の「チキンバーガー」と「6」番の「コーヒー」を選択すべく操作スイッチ35bおよび35fを操作すると、メニュー画面Hの下部に配置されたスイッチ表示の「2」と「6」とが選択されたことを示すように色や模様が異なる状態となるように変化される。これにより、選択が確定すると、車載器15を通じて選択したメニューの情報を店舗側の受付アンテナ53を通じて送信する。
【0128】
これに対して、店舗側からは受付アンテナ53を通じて車載器15に商品渡し口に案内すべく誘導情報を送信する。これを受けて、表示装置19には、図27に示すような画面Jを表示させるようになる。これは、進入路52から商品渡し口である窓口55に至る経路sをショップ51の配置図と共に示すもので、商品渡し口を示す案内表示tおよび、「窓口までお進みください」というメッセージ文uを表示させる。同時に、このメッセージ文uと同じ言葉をスピーカ20を通じて使用者に案内するようになっている。
【0129】
この後、窓口55に進んで使用者が商品を受け取ると、商品の代金の支払い方法について、現金で行なう場合にはその場で支払い、また、ICカード24によるクレジット決済を行なう場合には、その旨を伝えると、出口アンテナ56により車載器15と通信処理を行なって自動的に決済処理が行なわれ、図28に示すような決済結果を示す情報が送信され、表示装置19には画面Kのような結果が表示されるようになる。ここでは、代金の明細情報vと決済終了のメッセージ文wとが表示される。
【0130】
この後、使用者がその確認を済ませると、出口アンテナ56から出口情報が送信される。これは、退出路54を出たときにどちらに進めば目的の方向に行けるかという誘導情報を示すもので、例えば、図29に示すような画面Lとして表示装置19に表示されるようになる。この画面Lでは、例えば国道の番号案内xと各方向の行き先表示yが示され、画面Lの下部にはショップ51のメッセージ分zが示される。
【0131】
このような第8の実施形態によれば、ドライブスルー型の店舗であるショップ51において、車両に搭載している車載器15の通信機能を利用して通信を行なうようにした受付アンテナ52および出口アンテナ56を設け、車両の表示装置19およびスピーカ20に誘導情報およびメニュー情報などを出力させるように構成したので、カーナビゲーション装置16だけでは成し得ないようなショップ51の詳細な誘導情報を得ながら利用することができるようになり、利便性が向上すると共に、不慣れな利用者にとっても利用しやすくなる。
【0132】
上記実施形態においては、ショップ51をドライブスルーとして利用する場合について説明しているが、ショップ51内に入って通常どおりに利用する場合にはその駐車場に案内する旨の誘導情報を車載器15側に送信するようにすることもできる。
【0133】
また、上記各実施形態においては、特定施設として有料道路の料金収受システムやドライブスルー型の店舗あるいは駐車場などに適用した場合について説明したが、他にガソリンスタンドなどの給油機への誘導などに適用することもできるし、あるいはその他の車両を用いて施設内を移動するシステムに適用できる。
【0134】
さらには、上記各実施形態においては、車両による移動を考えているが、これに限らず、人が携帯することでその移動時の誘導情報を得ることに適用することもできる。この場合には、たとえば、デパートの店舗案内をしたり、あるいは会社などの建物内部の案内をするシステムなど種々の案内システムに適用することもできる。
【0135】
(第9の実施形態)
図30ないし図32は本発明の第9の実施形態を示すもので、車両側に備える構成として図2ないし図4に示した車載器15およびカーナビゲーション装置16を基本的なものとしているもので、カーナビゲーション装置16の経路案内機能において精度の向上を行なえるようにしたものである。
【0136】
すなわち、この実施形態においては、第1の実施形態で述べたように、車載器15により、高速道路などの有料道路のインターチェンジに設けられる料金所に設けられる自動料金収受機能を利用することができるように構成されたものであり、このような構成を利用したときにその通信処理結果を用いて現在位置の検出精度の向上を図るようにしたものである。
【0137】
カーナビゲーション装置16は、一般的にはGPS衛星などの測位電波信号を受信して現在位置を算出するが、このとき、位置計算の精度には限界があり、例えば高低差については一般道路と高架を走る高速道路との区別が明確に付けられなくなる場合がある。すると、一般道路を走行しているにもかかわらず高速道路上を走行している場合の経路案内をしたり、逆に高速道路を走行しているにもかかわらず一般道路を走行している場合の経路案内をしてしまう事態が発生する。このような事態が発生しないように、少なくとも高速道路などの有料道路を走行している場合には、料金所通過のときに行なった料金収受の通信結果をカーナビゲーション側で受け取ることにより走行履歴から推定して高速道路上に位置しているか否かが判定できるようにしたものである。
【0138】
図30はそのようなケースが発生する場合の一例を示すもので、いま車両が一般道路Raを地点P1からP2を経て走行していて、「△△高速道路」と交差している地点P3に差し掛かったときに、インターAから高速道路に入った場合を想定する。車載器15はこのときインターAの入口ゲートで通信処理を行なうと共に、カーナビゲーション装置16に対して表示動作を行なわせる必要がある場合にはその表示指令信号などを与えるようになる。また、このときの通信処理の結果は必要に応じてカーナビゲーション装置16側に送信するように構成されている。
【0139】
そして、車両が高速道路上を地点P4〜P7へと移動し、この後、地点P8に差し掛かると、一般道路R2およびR3と交差するようになる。このとき、カーナビゲーション装置16においてはGPS衛星からの測位電波信号からだけでは正確な高低差を検出することができないため、図31および図32に示すプログラムのフローチャートにしたがって現在位置の判定を行なうようになる。
【0140】
まず、カーナビゲーション装置16は、車載器15が通信処理を行なう毎にその通信を行なった情報を受け取り、その情報の内容に応じて図32に示すフローチャートにしたがって履歴情報のチェックを行なう。車載器15が通信処理を開始すると(ステップW1)、カーナビゲーション装置16は、表示装置19に対する表示情報など必要な処理指令を受けて表示動作を行なわせるようになる。
【0141】
このとき、車載器15から情報を受ける場合には(ステップW2)、カーナビゲーション装置16は、その情報が入口ゲートを通過した情報であるときに(ステップW3)、ETC入口情報有りとしてセット(記憶)し(ステップW4)、ETC情報表示処理を行なって(ステップW5)リターンする。
【0142】
また、車載器15から受ける情報が予告アンテナからの情報である場合には(ステップW6)、カーナビゲーション装置16は、ステップW5を経てリターンし、出口ゲートを通過した場合には(ステップW7)、ETC入口情報をクリアして(ステップW8)、ステップW5を経てリターンする。これにより、高速道路に入ってから出るまでの間は、カーナビゲーション装置16においては、ETC入口情報が「有り」の状態としてセットされ、それ以外の場合にはクリアされた状態として記憶されるようになる。
【0143】
さて、このように車載器15の通信処理の結果を受けて、カーナビゲーション装置16は、図31に示すプログラムのフローチャートにしたがって判定処理を行なう。まず、現在位置表示処理を開始すると(ステップT1)、GPS情報を取得して現在位置を算出し(ステップT2)、その計算結果が地図上の位置として当てはめたときに道路が重なったところに位置している場合には(ステップT3)、有料道路が含まれているか否かを判断する(ステップT4)。
【0144】
有料道路が含まれている場合には、その時点でETC入口情報が「有り」の状態となっているか否かを判断し(ステップT5)、「有り」の場合にはそのインター名を照合し(ステップT6)、有料道路を走行していることを判断し(ステップT7)、その判定結果を表示装置19により表示させる(ステップT8)。一方、ステップT5で、ETC入口情報が「有り」でない場合には、一般道路を走行していると判定し(ステップT9)、ステップT9を経てリターンする。
【0145】
なお、道路が重なっていない場合(ステップT3)や、有料道路ではなく一般道路同士の交差のような場合(ステップT4)には、そのままステップT8を経てリターンする。なお、この場合には、この後、走行を継続していくうちに、新たな位置情報を得るとそれに基づいて現在進行している経路を認識することができるようになる。
【0146】
このような第9の実施形態によれば、カーナビゲーション装置16単独では判定することが困難となるようなケースであっても、車載器15の通信履歴を利用することで、有料道路であるか否かの判定を正確に行なうことができるようになり、経路案内の精度向上を図ることができるようになる。
【0147】
なお、上記実施形態においては、有料道路と一般道路との交差の場合について説明したが、有料道路同士の場合においてもいずれの有料道路を走行しているかを判定することができるので、これを判定する履歴情報として採用することができる。
【0148】
また、上記実施形態においては、有料道路の場合を例にとったが、これに限らず、前述の駐車場や店舗などにおける通信処理情報あるいは、有料施設、案内情報などを走行履歴情報として記憶することにより、より正確な経路案内を行なうことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す全体構成の概略図
【図2】車両側に搭載する電気的なブロック構成図
【図3】車載器のブロック構成図
【図4】カーナビゲーション装置のブロック構成図
【図5】通信の手続きの流れを示すタイムチャート(その1)
【図6】通信の手続きの流れを示すタイムチャート(その2)
【図7】車載器の通信処理内容を示すプログラムのフローチャート
【図8】誘導情報の表示画面を示す図(その1)
【図9】誘導情報の表示画面を示す図(その2)
【図10】誘導情報の表示画面を示す図(その3)
【図11】誘導情報の表示画面を示す図(その4)
【図12】本発明の第2の実施形態を示す図2相当図
【図13】本発明の第3の実施形態を示す図3相当図
【図14】本発明の第4の実施形態を示す図3相当図
【図15】本発明の第5の実施形態を示す図2相当図
【図16】図3相当図
【図17】本発明の第6の実施形態を示す図7相当図
【図18】誘導情報の表示画面を示す図(その1)
【図19】誘導情報の表示画面を示す図(その2)
【図20】本発明の第7の実施形態を示す駐車場の駐車フロア平面図
【図21】誘導情報の表示画面を示す図
【図22】入口アンテナの通信処理内容を示すプログラムのフローチャート
【図23】出口アンテナの通信処理内容を示すプログラムのフローチャート
【図24】車載器の通信処理内容を簡略的に示すプログラムのフローチャート
【図25】本発明の第8の実施形態を示す店舗の平面図
【図26】誘導情報の表示画面を示す図(その1)
【図27】誘導情報の表示画面を示す図(その2)
【図28】誘導情報の表示画面を示す図(その3)
【図29】誘導情報の表示画面を示す図(その4)
【図30】本発明の第9の実施形態を示す地図上での交差の場合を示す作用説明図
【図31】動作プログラムのフローチャート(その1)
【図32】動作プログラムのフローチャート(その2)
【符号の説明】
1は誘導路、2は料金所(特定施設)、4は予告アンテナ(路側機、固定局通信装置)、7,8は出口アンテナ(路側機、固定局通信装置)、11は路側機側主制御部、12はゲート情報記憶部、13は管理通信網、14は管理センター制御部、15,42は車載器(車載端末装置、移動体通信装置)、16,43はカーナビゲーション装置(ナビゲーション装置)、18は地図データ入力器、19は表示装置(表示手段、情報出力手段)、20はスピーカ(音声出力手段、情報出力手段)、21は制御回路(判断手段、誘導情報作成手段)、22はDSRC無線通信回路、23はICカードインターフェース、24はICカード、25はセキュリティモジュール部、26は外部機器インターフェース、27はヒューマンインターフェース、28は表示部、29はブザー、30はACC信号インターフェース、31は電源回路、32は制御回路、33は位置検出器、34は外部機器インターフェース、35は操作スイッチ群、36は外部メモリ、39はデータ記録媒体(情報源)、40は電源回路、41は太陽電池、44は車内無線LAN通信装置、45は駐車フロア(特定施設)、48は案内用アンテナ、49は駐車スペース、51はハンバーガーショップ(ドライブスルー型店舗、特定施設)、52は進入路、53は受付アンテナ(固定局通信装置)、54は退出路、56は出口アンテナ(固定局通信装置)である。

Claims (17)

  1. 有料道路の料金所に設けられた固定局通信装置と、移動体に設けられる車載通信装置との間でDSRC方式の通信を行う移動体案内システムにおいて、
    前記車載通信装置に設けられ有料道路の料金所に近付いた状態を判断する判断手段と、
    この判断手段により前記料金所への接近が判断されると、該料金所内を移動するのに必要な情報を有する情報源からその情報を入力してその料金所内の誘導情報として作成する誘導情報作成手段と、
    この誘導情報作成手段により作成された前記誘導情報を出力して使用者に案内するように前記移動体に設けられた情報出力手段と、
    自動料金収受用のICカードの装着が可能なICカードインターフェースとを備え、
    前記誘導情報作成手段は、前記ICカードインターフェースへの前記ICカードの装着の有無に応じて前記料金収受用のゲートへの誘導を、自動料金収受用ゲートとそうでないゲートとのいずれか適した方に設定するように構成されると共に、前記ICカードが前記ICカードインターフェースに装着されている状態で前記自動料金収受用ゲートの前記固定局通信装置との間の決済ができなかった場合にその料金所内の事務所への誘導情報を出力するように構成されていることを特徴とする移動体案内システム。
  2. 請求項1に記載の移動体案内システムにおいて、
    前記情報出力手段は、前記有料道路の料金所内の移動を表示動作により案内する表示手段であることを特徴とする移動体案内システム。
  3. 請求項1または2に記載の移動体案内システムにおいて、
    前記情報出力手段は、前記有料道路の料金所内の移動を音声により案内する音声出力手段であることを特徴とする移動体案内システム。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の移動体案内システムにおいて、
    前記情報源は、前記有料道路の料金所側に設けられていることを特徴とする移動体案内システム。
  5. 請求項4に記載の移動体案内システムにおいて、
    前記情報源は、前記有料道路の料金所内を移動するのに必要な情報として前記料金所内の施設配置情報と移動指示情報とを有することを特徴とする移動体案内システム。
  6. 請求項4に記載の移動体案内システムにおいて、
    前記情報源は、前記有料道路の料金所内を移動するのに必要な情報として前記料金所内の移動指示情報を有し、
    前記移動体は、前記料金所内の施設配置情報を記憶した配置情報記憶手段を備えていることを特徴とする移動体案内システム。
  7. 請求項4ないし6のいずれかに記載の移動体案内システムにおいて、
    前記情報源は、前記有料道路の料金所の稼働状況を示す情報を有することを特徴とする移動体案内システム。
  8. 請求項1ないし3のいずれかに記載の移動体案内システムにおいて、
    前記情報源は、前記移動体側に設けられていることを特徴とする移動体案内システム。
  9. 請求項8に記載の移動体案内システムにおいて、
    前記情報源は、前記有料道路の料金所内を移動するのに必要な情報として前記料金所内の施設配置情報と移動指示情報とを有することを特徴とする移動体案内システム。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載の移動体案内システムにおいて、
    前記判断手段は、現在位置を検出する位置検出器と、地図データを記憶する記憶手段とを含んで構成され、前記位置検出手段による検出位置データと地図データとに基づいて前記有料道路の料金所への接近を判断するように構成されていることを特徴とする移動体案内システム。
  11. 請求項1ないし10のいずれかに記載の移動体案内システムにおいて、
    前記情報出力手段は、表示手段を備えたナビゲーション装置であることを特徴とする移動体案内システム。
  12. 請求項11に記載の移動体案内システムにおいて、
    前記情報出力手段は、音声出力手段を備えたナビゲーション装置であることを特徴とする移動体案内システム。
  13. 請求項11または12に記載の移動体案内システムにおいて、
    前記ナビゲーション装置は、前記車載端末装置から情報出力指令を受けるとこれに基づいて表示手段に誘導情報の表示を行なうように構成されていることを特徴とする移動体案内システム。
  14. 請求項11ないし13のいずれかに記載の移動体案内システムにおいて、
    前記ナビゲーション装置は、外部から起動信号を受け付けるように構成され、非動作状態にあるときに該起動信号が与えられると起動状態に移行するように構成され、
    前記車載端末装置は、前記ナビゲーション装置に対して前記有料道路の料金所内を移動するのに必要な情報を情報出力させるときに、非動作状態の場合には前記起動信号を与えて起動させるように構成されていることを特徴とする移動体案内システム。
  15. 請求項11ないし13のいずれかに記載の移動体案内システムにおいて、
    前記車載端末装置は、外部から起動信号を受け付けるように構成され、非動作状態にあるときに該起動信号が与えられると起動状態に移行するように構成され、
    前記ナビゲーション装置は、前記有料道路の料金所に近接したことを検知したときに前記車載端末装置が非動作状態の場合には前記起動信号を与えて起動させるように構成されていることを特徴とする移動体案内システム。
  16. 請求項11ないし15のいずれかに記載の移動体案内システムにおいて、
    前記車載端末装置および前記ナビゲーション装置は、無線LAN通信手段を備え、互いに無線により情報の伝達を図るように構成されていることを特徴とする移動体案内システム。
  17. 請求項11ないし16のいずれかに記載の移動体案内システムにおいて、
    前記車載端末装置は、太陽電池および二次電池とを備えていることを特徴とする移動体案内システム。
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