JP3765631B2 - 面状ヒータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、複写用用紙の除湿等に使用される面状ヒータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の面状ヒータは、図6に示したように構成されている。11は四隅に取付孔12を有する金属ベース板、13は金属ベース板11上に波形に折り返して這わせた絶縁被覆のフレキシブルヒータで、その両端部が接続リード部13aとして引き出されている。14は這わせたフレキシブルヒータ13を金属ベース板11に貼着する粘着テープで、シリコン系、フッ素系の樹脂シートやアルミ箔の粘着テープが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成のものは、金属ベース板11上にフレキシブルヒータ13を貼着する工程で、波形に曲折させたフレキシブルヒータ13が直線状に戻ろうとするため、粘着テープによる貼着作業に時間がかかる。また、フッ素系樹脂シートの耐熱性は250℃付近まであるが、粘着テープの接着力は温度の上昇と共に低下するので、せいぜい180℃程度が使用限度である。従って、高温で長期間使用すると、耐熱性が劣化し、寿命が短くなるという問題があった。
【0004】
本発明は、このような従来技術の問題点を解消するものであり、金属ベース板へのフレキシブルヒータの取付作業性が良く、かつ耐熱性および熱効率を高めて小型化および長寿命化を可能にし、さらにコスト低減を図ることができる面状ヒータを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本発明の面状ヒータは、所定の位置に複数の切り起こし爪を有する金属ベース板と、断面形状が凹状で、平面的に見て繰り返し曲折した形状を有し、側面に複数の係止部を有する熱放散防止用の樹脂カバーと、樹脂カバーの凹状部に収納され両端から接続リード部が引き出された絶縁被覆のフレキシブルヒータとを備え、フレキシブルヒータを金属ベース板に密着させ、その上を樹脂カバーで覆い、係止部を切り起こし爪の折り曲げで押さえ付けて樹脂カバーを金属ベース板に固定するものである。
【0006】
上記構成において、樹脂カバーの凹状部にフレキシブルヒータを入れた状態で、フレキシブルヒータを金属ベース板側にして載せるので、フレキシブルヒータは所定の形状を保ったまま金属ベース板に密着する。そして樹脂カバーの固定は、予め樹脂カバーの形状に合わせて形成した切り起こし爪を樹脂カバーの係止部に押し付ける形式であるから、取付け作業が非常に容易になる。
【0007】
また、樹脂カバーとして耐熱性のフッソ系樹脂成形品を使用すれば、粘着テープを使用しないから、250℃程度まで使用温度範囲を延ばすことが可能になり、さらに、外部への熱放散が少なくなるので発生する熱はほとんど金属ベース板へ伝達され、熱効率が向上する。従って、小型化およびコスト低減が図れる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態における面状ヒータを示したもので、1は四隅に取付孔2を有する金属ベース板であり、図2に示したように、予め所定の位置に複数の切り起こし爪3を設けてある。
【0009】
4は、図3に示したように、断面形状が凹状で、平面的に見て繰り返し曲折した形状を有し、側面に複数の係止部5を有する熱放散防止用の樹脂カバー、6は、樹脂カバー4の凹状部に収納され、両端から接続リード部6dが引き出された絶縁被覆のフレキシブルヒータである。このフレキシブルヒータ6は、図4に示したように、高温でも柔軟性を保持するガラス繊維からなる芯6aの上にヒータワイヤー6bを巻きつけ、その上から耐熱性の被覆6c、例えばシリコン系あるいはフッソ系の樹脂被覆を施してある。
【0010】
そして、図5に示したように、金属ベース板1上に、フレキシブルヒータ6を入れた樹脂カバー4を、フレキシブルヒータ6を金属ベース板1側にして載せ、切り起こし爪3を係止部5上に折り曲げて押し付ける。ここで、樹脂カバー4の凹状部の深さを、フレキシブルヒータ6の直径より若干小さめにしておくと、フレキシブルヒータ6は金属ベース板1に密着した状態で、樹脂カバー4が金属ベース板1に固定される。
【0011】
以上のように構成された本実施の形態によれば、フレキシブルヒータ6が所定の屈折形状を保ったまま樹脂カバー4と共に金属ベース板1に固定されるので、取付作業が非常に容易になる。また、耐熱性の樹脂カバーを用い、フレキシブルヒータ6が発生する熱の空中への放散を抑制するので、ほとんどの熱が金属ベース板1へ伝達され、熱の利用効率が向上すると共に、使用温度範囲が高温まで延びる。
【0012】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、次のような効果がある。
【0013】
▲1▼ 熱放散が小さく、金属ベース板への熱伝達効率が高くなるので、高価なフレキシブルヒータの長さを従来のものより1/2〜1/3にすることができる。
【0014】
▲2▼ フレキシブルヒータの金属ベース板への取付作業性が良くなり、従って、生産性が従来の約2倍に向上する。
【0015】
▲3▼ 樹脂カバーを適用することにより、部材コストを従来の粘着テープのコストに比較して約1/2に低減することができる。
【0016】
▲4▼ 粘着テープの代りに切り起こし爪による固定方式にしたので、使用温度範囲が高温まで延び、かつ長寿命化を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における面状ヒータを示す斜視図である。
【図2】同実施の形態の金属ベース板の部分斜視図である。
【図3】同実施の形態の樹脂カバーの部分斜視図である。
【図4】同実施の形態のフレキシブルヒータの部分斜視図である。
【図5】同実施の形態における金属ベース板へのフレキシブルヒータの取付構造を示す断面図である。
【図6】従来例の面状ヒータを示す斜視図である。
【符号の説明】
1…金属ベース板、 3…切り起こし爪、 4…樹脂カバー、 5…係止部、 6…フレキシブルヒータ。
Claims (1)
- 所定の位置に複数の切り起こし爪を有する金属ベース板と、断面形状が凹状で、平面的に見て繰り返し曲折した形状を有し、側面に複数の係止部を有する熱放散防止用の樹脂カバーと、前記樹脂カバーの凹状部に収納され両端から接続リード部が引き出された絶縁被覆のフレキシブルヒータとを備え、前記フレキシブルヒータを前記金属ベース板に密着させ、その上を前記樹脂カバーで覆い、前記係止部を前記切り起こし爪の折り曲げで押さえ付けて前記樹脂カバーを前記金属ベース板に固定してなることを特徴とする面状ヒータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34975696A JP3765631B2 (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 面状ヒータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34975696A JP3765631B2 (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 面状ヒータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10189229A JPH10189229A (ja) | 1998-07-21 |
JP3765631B2 true JP3765631B2 (ja) | 2006-04-12 |
Family
ID=18405896
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34975696A Expired - Lifetime JP3765631B2 (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 面状ヒータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3765631B2 (ja) |
-
1996
- 1996-12-27 JP JP34975696A patent/JP3765631B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10189229A (ja) | 1998-07-21 |
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