JP3760959B2 - 発電機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ロータコアに巻装されたロータコイル、このロータコイルを給電する2個の集電環、およびこれらの集電環の外周を摺動する2個の固定側刷子を備えた発電機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車両用交流発電機100は、図8に示したように、三相整流装置101と、発電電圧を調整する電圧調整装置102と、ハウジング103内に回転自在に支持されたシャフト104と、ハウジング103の内面に固定されたステータ105と、このステータ105と相対回転するロータ106と、シャフト104の端部外周に固定された集電装置107と、この集電装置107の外周を摺動する刷子装置108とを備えている。
【0003】
ここで、三相整流装置101は、発電した交流電流を正極側ダイオード111および負極側ダイオード112で整流し、直流に変える三相整流回路を備えている。シャフト104は、その先端外周にポリVベルト用プーリ113が組み付けられている。ステータ105は、ステータコア114および三相のステータコイル115等からなる。ロータ106は、ランデル型のポールコア116およびロータコイル117等からなる。ポールコア116の両端面には、内部に冷却風を吸い込むための冷却ファン118、119が取り付けられている。
【0004】
そして、集電装置107は、2個の金属質集電環121および2個のコネクションバー122等から構成されている。なお、これらの金属質集電環121は、銅合金やステンレス鋼等の金属質部材で環状に作られており、シャフト104の端部外周に圧入または直接成形され、シャフト104と一体的に回転する構造を持つ。
【0005】
一方、刷子装置108は、2個の炭素質刷子123、これらの炭素質刷子123を収容する刷子支持器124、および2個の炭素質刷子123を2個の金属質集電環121の外周に押圧して電気的に接続させるコイルスプリング125等から構成されている。なお、2個の炭素質刷子123は、炭素質部材により作られている。また、2個の炭素質刷子123は、刷子接続端子(図示せず)と銅線よりなるピグテール126により結線されている。また、刷子支持器124は、刷子接続端子を電気絶縁性樹脂質部材によりインサート成形し、ゴムパッキン127と共に2個の金属質集電環121を保護する集電環カバー128を一体成形した構造を持つ。
【0006】
近年、車両のエンジンルームの小型化に伴う補機類の取付スペースの狭小化と燃料消費の規制による小型、軽量化、および車両寿命の保証期間の延長化による長寿命化を図った車両用交流発電機が望まれている。なお、車両用交流発電機の小型、軽量化の一手段としては、一般に車両用交流発電機の体格の縮径および車両用交流発電機の軸方向寸法の短縮が要求されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の車両用交流発電機100においては、ロータコイル117に励磁電流を供給する励磁回路の電圧ドロップを小さくして発電出力の低下を防止するために、図8に示したように、ロータコイル117への励磁電流を制御する電圧調整装置102に近接して刷子支持器124を設置している。このため、2個の炭素質刷子123の長寿命化のために、刷子支持器124の軸方向に直交する径方向寸法を大きく、長く設定できなかった。したがって、刷子支持器124と2個の金属質集電環121の軸方向寸法が車両用交流発電機100の全軸長に対して大きな割合を占めることになり、車両用交流発電機100の小型化の大きな妨げになっているという問題が生じている。
【0008】
また、2個の炭素質刷子123が炭素質部材で作られていることから、2個の炭素質刷子123において2個の金属質集電環121の外周に接触する接触部分の電気抵抗を小さくするため、適度の面積(大きさ)とコイルスプリング125の押圧力(バネ荷重)とが必要である。したがって、車両用交流発電機100を小型化するために、2個の炭素質刷子123の接触部分の表面積を小さくすると、電流密度が大きくなり、2個の炭素質刷子123の温度が上昇して耐久寿命が短くなるという問題が生じてしまう。
【0009】
ここで、小型直流回転電機(例えばモーター類)においては、固定側刷子を金属質部材(薄い金属板を重ねたものまたは銅線)で作り、回転側コンミテータを銅合金で作った例があるが、回転側コンミテータの段差により異常摩耗が発生する。このため、低電圧で定速回転の場合しか使用されておらず、車両用交流発電機のような高速回転で使用されるものには上記の構造は採用されなかった。
【0010】
【発明の目的】
請求項1に記載の発明の目的は、固定側刷子を軽量化してバネ荷重を軽減することにより固定側刷子の振動による影響を抑えて長寿命化を達成できる発電機を提供することにある。また、自己潤滑性があり高速回転でも安定した摩耗と給電を確保できる発電機を提供することにある。さらに、電気接続装置を大幅に軽量、小型化できる発電機を提供することにある。
【0013】
請求項1に記載の発明の目的は、刷子固定部に接触圧が加わらないようにできる発電機を提供することにある。また、固定側刷子から集電環へ安定した給電を行うことのできる発電機を提供することにある。
請求項2に記載の発明の目的は、固定側刷子を大幅に軽量、小型化できる発電機を提供することにある。
請求項1および請求項2に記載の発明の目的は、分解作業時または組付作業時の引っ掛かりを防止でき、分解作業または組付作業をスムーズに行うことのできる発電機を提供することにある。
【0014】
請求項に記載の発明の目的は、刷子接続端子の価格を低下させることにより製品コストを低減化できる発電機を提供することにある。
請求項に記載の発明の目的は、被水等の異物の浸入を防止でき、且つ固定側刷子と集電環との摺動により発生する摩耗粉の飛散を防止できる発電機を提供することにある。
【0015】
請求項に記載の発明の目的は、集電環を銅合金の発泡骨格金属を金属母体とした炭素粉末で作ることにより、集電環を炭素単体で作る場合と比較して導電性および強度を向上できる発電機を提供することにある。
請求項および請求項に記載の発明の目的は、シャフトの径方向に大きな取付スペースを設けることなく、刷子固定部と固定側刷子との結合を行えるようにして、電気接続装置の小型化を図ることのできる発電機を提供することにある。
【0016】
請求項に記載の発明の目的は、固定側刷子と刷子接続端子とを確実に接続できる発電機を提供することにある
【0017】
請求項9に記載の発明の目的は、固定側刷子を大幅に軽量、小型化できる発電機を提供することにある。
【0018】
請求項9に記載の発明の目的は、分解作業時または組付作業時の引っ掛かりを防止でき、分解作業または組付作業をスムーズに行うことのできる発電機を提供することにある
【0019】
【課題を解決するための手段】
請求項1および請求項2に記載の発明によれば、シャフトの回転により、集電環の外周を固定側刷子が摺動するが、固定側刷子が金属質部材で作られ、集電環が炭素質部材で作られていることにより、高速回転でも安定した摩耗と給電が確保される。また、固定側刷子の重さが軽量となるので、固定側刷子のバネ荷重が低減することにより大幅に集電環および固定側刷子の摩耗が少なくなり、且つ振動による固定側刷子の不具合が回避される。
【0020】
すなわち、集電環が炭素質部材で作られていることにより、集電環の自身の摩擦係数を軽減できるので、自己潤滑性を備える。そして、集電環が炭素質部材で作られていることにより、固定側刷子を金属質部材で作って、その固定側刷子を集電環の外周に高速で摺動させても安定した摩耗と界磁コイルへの給電を確保できる。さらに、固定側刷子を軽量化してバネ荷重を軽減することにより摩耗が大幅に低減され、且つ固定側刷子の振動による不具合を抑えることにより固定側刷子の寿命を長期化できる。したがって、発電機の長寿命化を達成できる。
【0021】
また、固定側刷子を金属質部材で作ることにより、摩耗し難くなるので、従来の摩耗部材で作った刷子のように予め摩耗を予測した大きさと長さに設定する必要はない。これにより、固定側刷子を薄くできるので、電気接続装置を大幅に軽量、小型化できる。したがって、発電機の体格を縮径できるので、発電機を軽量、小型化できる。
【0024】
請求項1に記載の発明によれば、固定側刷子が刷子固定部に保持され、固定側刷子が集電環の回転方向の前方側と後方側との両方で集電環に接触しているので、固定側刷子が剥離し易い方向に過大な振動が発生して、一方が集電環より剥離しても他方が集電環の外周に密着することになるので、固定側刷子から集電環へ安定した給電を行うことができる。また、固定側刷子に面取り形状を成す延長片を形成することにより、固定側刷子が集電環の軸方向の前方側と後方側とのいずれか一方に滑らかに移動できるので、分解作業時または組付作業時の引っ掛かりを防止でき、分解作業または組付作業をスムーズに行うことができる。
【0025】
請求項2に記載の発明によれば、固定側刷子が刷子固定部に保持され、固定側刷子が集電環の回転方向の前方側と後方側との少なくとも一方で集電環に接触しているので、固定側刷子から集電環へ安定した給電を行うことができる。また、固定側刷子に面取り形状を成す延長片を形成することにより、固定側刷子が集電環の軸方向の前方側と後方側とのいずれか一方に滑らかに移動できるので、分解作業時または組付作業時の引っ掛かりを防止でき、分解作業または組付作業をスムーズに行うことができる。
【0026】
請求項に記載の発明によれば、刷子接続端子が固定側刷子を機械的および電気的に接続することにより、刷子接続端子と固定側刷子との間で安定した給電を行うことができる。また、刷子接続端子を固定側刷子を形成する金属質部材と異なる金属質部材で作ることにより、固定側刷子または刷子接続端子の価格を低下できるので、発電機の製品コストを低減化できる。
【0027】
請求項に記載の発明によれば、収容室形成部材が集電環と固定側刷子とを収容する円筒状の収容室を形成することにより、被水等の異物が集電環と固定側刷子との接触部分に浸入することを抑制できると共に、固定側刷子と集電環との摺動により発生する摩耗粉の飛散を抑制できる。
【0028】
請求項に記載の発明によれば、集電環を銅合金の発泡骨格金属を金属母体とした炭素粉末で作ることにより、集電環を炭素単体で作る場合と比較して導電性および強度を向上できる。
請求項に記載の発明によれば、固定側刷子とシャフトの軸方向に沿ってのみ結合するような形状に刷子固定部を形成することにより、シャフトの径方向に大きな取付スペースが必要とならず、発電機の体格を縮径できるので、発電機を軽量、小型化できる。
【0029】
請求項に記載の発明によれば、集電環と固定側刷子とを収容する円筒状の収容室を形成する収容室形成部材に刷子固定部が設けられていることにより、被水等の異物が固定側刷子と刷子固定部との接続部分に浸入することを抑制できる。
【0030】
請求項に記載の発明によれば、シャフトの径方向に大きな取付スペースを必要とすることなく、刷子接続端子と固定側刷子とをシャフトの軸方向に沿って機械的および電気的に接続することにより、刷子接続端子と固定側刷子との間で安定した給電を行うことができる。
【0034】
請求項に記載の発明によれば、固定側刷子を板材で作ることにより、固定側刷子を薄くすることができるので、電気接続装置を大幅に軽量、小型化できる。したがって、発電機の体格を縮径できるので、発電機を軽量、小型化できる。
固定側刷子の延長部のバネ力によって接触子を集電環に押し付けるようにすることにより、スプリングがなくても固定側刷子が集電環側に付勢する。これにより、集電環に対する固定側刷子の接触圧を十分に確保することができるので、安定した給電状態を確保することができる。
【0037】
請求項に記載の発明によれば、固定側刷子の延長部の先端に設けられた接触子の開口側に面取り形状を成す延長片を形成することにより、固定側刷子が集電環の軸方向の前方側と後方側とのいずれか一方に滑らかに移動できるので、分解作業時または組付作業時の引っ掛かりを防止でき、分解作業または組付作業をスムーズに行うことができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
〔実施例の構成〕
図1ないし図6はこの発明の発電機を車両用交流発電機に適用した実施例を示したもので、図1は車両用交流発電機の電気接続装置の主要部構造を示した図であり、図2は車両用交流発電機の全体構造を示した図で、図3および図4は車両用交流発電機の主要部構造を示した図であり、図5はリヤハウジングに三相整流装置、電圧調整装置および刷子装置を組み付けた状態を示した図である。
【0040】
車両用交流発電機1は、ポリVベルト(図示せず)を介してエンジンで駆動され、発電した交流電流を三相整流装置9で整流し、直流に変換して、車両に搭載されたバッテリ(図示せず)の充電と電気負荷へ必要な電力の供給とを行うオルタネータである。この車両用交流発電機1は、ハウジング2、ステータ3、ロータ4、シャフト5、集電装置6、送風装置7、刷子装置8、三相整流装置9および電圧調整装置10等から構成されている。
【0041】
〔ハウジングの説明〕
次に、ハウジング2について図2ないし図6に基づいて説明する。このハウジング2は、2個のアルミニウムダイカスト製のフロントハウジング(ドライブフレームとも言う)11およびリヤハウジング(リヤフレームとも言う)12からなり、複数のスタッドボルト13およびナット14によって締結されている。
【0042】
また、フロントハウジング11には、シャフト5のフロント側(前端側)を回転自在に支持する軸受としてのフロントベアリング(軸受)15がボス部(軸受保持部)16に圧入およびかしめによって固定されている。また、リヤハウジング12には、シャフト5のリヤ側(後端側)を回転自在に支持する軸受としてのリヤベアリング16がボス部(軸受保持部)18に圧入およびかしめによって固定されている。そして、ハウジング2内に冷却風を吸い込むべく、フロントハウジング11には多数の通風口19が、リヤハウジング12には多数の通風口20および多数の排気口21が、略円環状に周設されている。
【0043】
さらに、フロントハウジング11の上部にはエンジンの上側ブラケット(図示せず)に締結固定されるステー部22が、下部にはエンジンの下側ブラケット(図示せず)に締結固定されるステー部23が一体成形されている。また、リヤハウジング12の下部には、エンジンの下側ブラケットに締結固定されるステー部24が一体成形されている。これらのステー部22〜24には、ボルトが挿通するボルト穴25〜27が貫通している。
【0044】
〔ステータの説明〕
次に、ステータ3について図2に基づいて説明する。このステータ3は、ハウジング2の内面に固定されたステータコア31、およびこのステータコア31に巻装された三相のステータコイル32により構成された固定子である。
【0045】
ステータコア31は、電機子鉄心を構成するもので、磁性材料製の薄鋼板を複数積層してなる積層コアよりなり、フロントハウジング11の内周面に圧入固定されて一体化されている。ステータコア31の内周側には、多数のスロット(図示せず)が等間隔で形成されている。
【0046】
三相のステータコイル32は、Y結線またはΔ結線により接続され、ロータ4の回転に伴って三相交流出力が誘起する三相の電機子巻線である。これらのステータコイル32の巻線端は、三相整流装置9の三相整流回路に半田付け等を用いて電気的に接続されている。
【0047】
〔ロータの説明〕
次に、ロータ4について図2に基づいて説明する。このロータ4は、界磁装置として働く部分で、シャフト5と一体的に回転する回転子である。ロータ4は、シャフト5、このシャフト5に固定されたランデル型のポールコア33、このポールコア33に巻装された界磁コイル34、この界磁コイル34に励磁電流を供給するための集電装置6、および冷却風を発生させる送風装置7等から構成されている。
【0048】
ポールコア33は、本発明のロータコア(界磁極、界磁鉄心または回転子鉄心とも言う)であって、中央に界磁コイル34が巻かれ、強磁性材料により作られている。このポールコア33は、界磁コイル34に励磁電流が流れると一方の爪状磁極部35が全てN極になり、他方の爪状磁極部36が全てS極になる。そして、他方の爪状磁極部36のリヤ側壁面には、ハウジング2内に冷却風を吸い込む送風装置7が溶接等の手段を用いて取り付けられている。
【0049】
界磁コイル34は、本発明のロータコイルであって、ポールコア33の中央部にコイルボビン37を介して巻回され、励磁電流が流れるとポールコア33を磁化する励磁巻線(回転子巻線とも言う)である。なお、コイルボビン37は、界磁コイル34とポールコア33とを電気的に絶縁する電気絶縁性の樹脂質部材で作られている。
【0050】
〔シャフトの説明〕
次に、シャフト5について図2に基づいて説明する。このシャフト5は、ハウジング2のボス部16、18にフロント、リヤベアリング15、17を介して回転自在に支持されている。このシャフト5の一端部(先端部、フロント側端部)には、エンジンの回転動力をシャフト5に伝達するためのVリブドプーリ(ポリVベルト用プーリ)38が座付きナット39とフロントベアリング15との間に締結固定されている。
【0051】
このVリブドプーリ38は、ポリVベルト等の伝動手段(図示せず)を介してエンジンの出力軸(クランク軸)に装着されたポリVベルト用プーリ(図示せず)に駆動連結されている。なお、シャフト5とVリブドプーリ38との間に電磁クラッチ等のクラッチ手段を配しても良い。
【0052】
〔集電装置の説明〕
次に、集電装置6について図1ないし図4に基づいて説明する。この集電装置6は、バッテリおよび電圧調整装置10と界磁コイル34とを刷子装置8を通して接続するために使われる2個の炭素質集電環41、およびこれらの炭素質集電環41の各々に接続される2個のコネクションバー(スリップリング端子とも言う)42(図3参照)等から構成されている。
【0053】
2個の炭素質集電環41は、所謂スリップリングであって、シャフト5の他端部(後端部、リヤ側端部)の外周に設けられ、互いに電気的に独立した2個の円環状集電環本体である。これらの炭素質集電環41は、後記する電気絶縁性の樹脂質部材によって、シャフト5の他端部の外周にシャフト5の軸方向に所定間隙を隔てて横並びで保持され、且つ電気的に絶縁されている。2個の炭素質集電環41にコネクションバー42の一端がインサート成形されることで両者が機械的、且つ電気的に接続される。これらの炭素質集電環41の材質としては、炭素(カーボン)質部材(例えば銅合金の発泡骨格金属を金属母体とした炭素粉末、天然黒鉛、電気黒鉛または金属黒鉛等)が使用されている。なお、コネクションバー42は、界磁コイル34の端末線が半田付け等の手段により電気的に接合されている。
【0054】
〔送風装置の説明〕
次に、送風装置7について図1ないし図4に基づいて説明する。この送風装置は、電気絶縁性の樹脂質部材で成形され、2個の炭素質集電環41および2個のコネクションバー42を樹脂質部材にてインサート成形している。この送風装置7は、2個の炭素質集電環41と2個のコネクションバー42との接続箇所を保護する端子保護部材でもある。なお、樹脂質部材としては、例えば電気絶縁性および耐熱性に優れ、高強度で寸法安定性に優れる例えばポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS樹脂)を使用することが望ましい。
【0055】
送風装置7は、遠心式ファンの冷却翼を構成する複数のブレード43、これらのブレード43を支持する円環状の支持板部(ベース板)44、および2個の炭素質集電環41と2個のコネクションバー42の軸方向部分をインサート成形した筒状の集電環固定部45等から構成されている。ブレード43は、図3および図4に示したように、支持板部44の外周部の端面上に円環状に複数配列されている。支持板部44は、ポールコア33の集電環側端面(後端側の側面)に固定され、2個のコネクションバー42の径方向部分をインサート成形している。集電環固定部45は、2個の炭素質集電環41および2個のコネクションバー42の軸方向部分と一体化されてシャフト5の他端部外周に圧入固定されている。
【0056】
〔刷子装置の説明〕
次に、刷子装置8について図1ないし図6に基づいて説明する。この刷子装置8は、2個の炭素質集電環41のそれぞれの外周に接触する互いに電気的に独立した2個の金属質刷子51、これらの金属質刷子51を支持固定する収容室形成部材52、およびこの収容室形成部材52にインサート成形された接続ターミナル53、54等から構成されている。
【0057】
各金属質刷子51は、本発明の固定側刷子であって、プレス加工のみにより一体成形され、2個の炭素質集電環41を介して界磁コイル34に励磁電流を供給するブラシである。これらの金属質刷子51の材質としては、金属質部材(例えば銅合金のバネ材である燐青銅またはベリリウム銅等の導電性の薄板弾性材)が使用されている。
【0058】
そして、金属質刷子51には、炭素質集電環41を囲むように形成された半円弧形状の刷子本体55、およびこの刷子本体55より収容室形成部材52側に突出した刷子被固定部56がそれぞれ形成されている。この刷子本体55は、刷子被固定部56から炭素質集電環41の外周に沿って円弧形状に延びる板状の延長部(アーム部)551、552と、これらの先端に設けられ、炭素質集電環41の外周面と摺動接触する2個の接触子57、58とを備えている。
【0059】
そして、刷子本体55は、基端部(頂端部)55aから炭素質集電環41の回転方向の前方側(リーディング側)と後方側(トレーリング側)との両方に延びていて、前方側と後方側との両方の接触子57、58で炭素質集電環41と接触している。すなわち、刷子本体55は、図1に示したように、両方の延長部551、552の先端間(両方の接触子57、58間)寸法Aと炭素質集電環径Bとの寸法差(B−A)の締め代により炭素質集電環41へ押圧され両方の接触子57、58で炭素質集電環41の外周面と接触するように半円弧形状(馬蹄形状)に形成されている。なお、刷子本体55が基端部55aから炭素質集電環41の回転方向の前方側と後方側とのいずれか一方のみに延びて炭素質集電環41と接触していても良い。
【0060】
2個の接触子57、58は、各炭素質集電環41の外周面を摺動する摺動部分である。そして、これらの接触子57、58は、刷子本体55のバネ特性により各炭素質集電環41との接触圧を確保している。2個の接触子57、58の軸方向の両方の開口側からは、4個の延長片57a、57b、58a、58bが突き出している。4個の延長片57a、57b、58a、58bは、集電環41の軸方向両端よりそれぞれ軸方向の両側に向けて延長され、且つ各接触子57、58の軸方向に対して外側に副った形状(面取り形状)に形成されている。
【0061】
刷子被固定部56は、金属質刷子51の材質として銅合金のバネ材を使用していることから、つまりバネ材の特徴であるバネ特性を利用した方法で接続ターミナル53、54と電気的および機械的に固定されている。このため、この実施例の刷子被固定部56は、性能上および製造上の最小スペースとなるファストン形状に形成されている。
【0062】
すなわち、刷子被固定部56は、図1に示したように、刷子本体55の基端部55aより軸方向に突出した突出片56a、およびこの突出片56aの両側を断面形状が略長円形状の円周を描くように折り曲げた弾性変形可能な係止片56b、56cを有している。そして、刷子被固定部56は、接続ターミナル53、54の先端部が突出片56aと係止片56b、56cとの間に挿入されることにより、突出片56aと係止片56b、56cとの間で接続ターミナル53、54の先端部を挟持する。
【0063】
以上のようにして、一方の炭素質集電環41と一方の金属質刷子51とが電気的に接続される。同様にして、他方の炭素質集電環41と他方の金属質刷子51とが電気的に接続される。このように2対の炭素質集電環41と金属質刷子51とによって電気接続装置が構成されている。これにより、接続ターミナル53、一方の金属質刷子51、一方の炭素質集電環41、一方のコネクションバー42、界磁コイル34、他方のコネクションバー42、他方の炭素質集電環41、他方の金属質刷子51、および接続ターミナル54の経路で通電経路が形成される。
【0064】
なお、図2には、シャフト5のポールコア33側の炭素質集電環41と金属質刷子51との接続状態が図示されている。但し、理解を容易にするために、接触子57および刷子被固定部56の周方向の位置関係は模式的に図示されている。これらの部分の周方向の配置は、図6のようである。すなわち、2個の金属質刷子51は、シャフト5の周方向に所定距離だけ離れて固定されている。また、図3に示したように、2個の金属質刷子51は、シャフト5の軸方向に所定距離だけ離れて固定されている。
【0065】
収容室形成部材52は、電気絶縁性の樹脂質部材(例えばPPS樹脂等)よりなる。この収容室形成部材52は、2個の金属質刷子51を保持固定する刷子保持部(ブラシホルダとも言う)59、およびこの刷子保持部59の前端側より軸方向の前方側へ延長された集電環カバー61を一体成形している。刷子保持部59は、接続ターミナル53、54をインサート成形しており、接続ターミナル53、54の各々の両端部を突出した状態で接続ターミナル53、54を保持している。
【0066】
集電環カバー61は、ポールコア33側が開口した円筒形状に形成されており、集電環固定部45と共に、2個の炭素質集電環41および2個の金属質刷子51を収容し、且つ2個の炭素質集電環41の外周を取り囲む円筒状の収容室48を区画形成する所謂スリップリングカバーである。また、この集電環カバー61の外周と送風装置7の環状ブレード列の内周との間には、図3に示したように、円環状空間49が区画形成されている。この円環状空間49は、送風装置7の環状ブレード列の全周に向けて均等に吸い込み側空間を形成する。
【0067】
接続ターミナル53は、本発明の刷子固定部、刷子接続端子であって、断面形状が略L字状に形成され、電圧調整装置10の励磁電流出力ターミナル69に固定ねじ70により締結固定されて電気的に接続された給電端子である。接続ターミナル54は、本発明の刷子固定部、刷子接続端子であって、接続ターミナル53に対して逆側に延びるように断面形状が略逆L字状に形成され、三相整流装置9の直流出力ターミナル71に固定ねじ72により締結固定されて電気的に接続された給電端子である。
【0068】
なお、接続ターミナル53、54は、シャフト5の軸方向に沿ってのみ金属質刷子51の刷子被固定部56と結合する形状に形成されている。すなわち、接続ターミナル53、54の先端部は、図1に示したように、刷子被固定部56の突出片56aと係止片56b、56cとの間に挿入し易いようにテーパー形状に形成されている。
【0069】
また、図5には、周方向に並べて露出した接続ターミナル53、54が図示されている。これらの接続ターミナル53、54は、2個の炭素質集電環41に対応して軸方向に離れて配置されている。そして、一つの接続ターミナル53に一つの金属質刷子51の刷子被固定部56が固定され、他の接続ターミナル53に他の金属質刷子51の刷子被固定部56が固定される。このため、2個の金属質刷子51は、2個の炭素質集電環41の軸方向位置に対応して軸方向に互いに離れで保持されると共に、接続ターミナル53、54の位置に対応して周方向にも互いに離れて保持される。この構成により、半円弧形状の2つの金属質刷子51を円筒状の空間内に配置することができる。
【0070】
〔三相整流装置の説明〕
次に、三相整流装置9について図2、図3、図5および図6に基づいて説明する。この三相整流装置9は、所謂レクティファイヤであって、直流出力ターミナル71、正極側冷却フィン73、負極側冷却フィン74、3個の正極側ダイオード75、3個の負極側ダイオード76および端子台77等から構成されている。
【0071】
直流出力ターミナル71は、三相整流装置9の外部接続端子であって、一端部に図示しない導電線を介してバッテリの正極に電気的に接続され、他端部が刷子装置8の接続ターミナル54および正極側冷却フィン73に図示しない固定ねじを締め付けることにより電気的に接続されている。この直流出力ターミナル71は、バッテリに充電電流を供給するターミナル(直流出力正極側ターミナルとも言う)で、車両用交流発電機1のB端子を構成する。
【0072】
正極側冷却フィン73は、負極側冷却フィン74と共に収容室形成部材52を囲むように所定の形状に一体成形され、リヤハウジング12の側面に沿うように配されている。正極側冷却フィン73は、図示しない絶縁部材を介してリヤフレーム12の内側面に固定されている。負極側冷却フィン74は、リヤフレーム12を介してボディアース(接地)されている。すなわち、正極側冷却フィン73はバッテリの正極(+)側に電気的に接続され、負極側冷却フィン74はバッテリの負極(−)側に電気的に接続されている。
【0073】
そして、正極側、負極側冷却フィン73、74は、それぞれ熱伝導性に優れる導電性金属板(例えばアルミニウム板)で作られており、3個ずつの正極側、負極側ダイオード75、76の発熱を放熱する放熱フィンであると共に、3個ずつの正極側、負極側ダイオード75、76を保持固定する整流素子保持手段でもある。
【0074】
3個ずつの正極側、負極側ダイオード75、76は、三相のステータコイル32の交流出力を整流して直流出力に変換(整流)する正極側、負極側整流素子である。3個ずつの正極側、負極側ダイオード75、76は、一端側(リード線)がそれぞれ3個の交流入力端子78に半田付けにより電気的に接続され、他端側がそれぞれ正極側、負極側冷却フィン73、74に半田付けにより電気的に接続されている。なお、直流出力ターミナル71、正極側、負極側冷却フィン73、74、3個ずつの正極側、3個の負極側ダイオード75、76および3個の交流入力端子78等から三相整流回路が構成される。
【0075】
端子台77は、電気絶縁性の樹脂質部材(例えばPPS樹脂等)で所定の形状に作られ、3個の交流入力端子78をインサート成形して保持すると共に、正極側冷却フィン73と負極側冷却フィン74とを電気的に絶縁する。この端子台77は、固定ねじ79により正極側、負極側冷却フィン73、74を固定している。
【0076】
〔電圧調整装置の説明〕
次に、電圧調整装置10について図2、図3、図5および図6に基づいて説明する。この電圧調整装置10は、所謂ICレギュレータであって、励磁電流出力ターミナル69、集積回路(図示せず)およびケーシング62等から構成されている。
【0077】
励磁電流出力ターミナル69は、電圧調整装置10の外部接続端子であって、リヤハウジング12に固定されるケーシング62に保持され、且つ接続ターミナル53を介して2個の金属質刷子51に固定ねじ70を用いて機械的に接続されている。これにより、励磁電流出力ターミナル69は、収容室形成部材52および2個の金属質刷子51をリヤハウジング12に固定する刷子固定手段として働く。
【0078】
集積回路は、界磁コイル34に供給する励磁電流を制御して三相のステータコイル32の発電電圧を調整する電圧調整手段である。この集積回路には、界磁コイル34の通電および通電停止を制御するスイッチング素子としてのパワートランジスタや、界磁コイル34に流れる励磁電流を減衰させる逆起電力吸収用ダイオード等が組み込まれている。
【0079】
ケーシング62は、電気絶縁性の樹脂質部材(例えばPPS樹脂等)で作られ、リヤハウジング12に固定ねじ65により締結固定されるブラケット66を有している。また、ケーシング62の内部には、集積回路等の電子部品がエポキシ樹脂系の樹脂質部材によりモールド成形されている。
【0080】
〔実施例の作用〕
次に、この実施例の車両用交流発電機1の作用を図1ないし図6に基づいて簡単に説明する。
【0081】
車両に搭載されたエンジンが始動すると、エンジンの回転動力がポリVベルト等の伝動手段を介してVリブドプーリ38に伝達され、ハウジング2にフロント、リヤベアリング15、17を介して回転自在に支持されているシャフト5が回転することによりロータ4が回転する。このとき、シャフト5と一体的にポールコア33、界磁コイル34および2個の炭素質集電環41が回転する。
【0082】
そして、電圧調整装置10が界磁コイル34の給電を開始すると、バッテリ→直流出力ターミナル71→接続ターミナル54→一方の金属質刷子51→一方の炭素質集電環41→一方のコネクションバー42→界磁コイル34→他方のコネクションバー42→他方の炭素質集電環41→他方の金属質刷子51→接続ターミナル53→励磁電流出力ターミナル69→電圧調整装置10→リヤフレーム12→ボディのように励磁電流が流れる。したがって、界磁コイル34にバッテリより電圧が印加されて界磁コイル34に励磁電流が流れることによりポールコア33の2個の爪状磁極部35、36が磁化する。これにより、一方の爪状磁極部35が全てN極になり、他方の爪状磁極部36が全てS極になる。
【0083】
そして、ロータ4と相対回転するステータ3のステータコア31に巻装された三相のステータコイル32に順次交流電流が誘起し、発電電圧が急速に立ち上がる。この三相の交流電流は、3個の交流入力端子78を経て三相整流回路に入力される。すなわち、3個の正極側ダイオード75および3個の負極側ダイオード76に入力されることにより、三相の交流電流が整流され直流電流に変換される。
【0084】
そして、三相のステータコイル32の発電電圧(直流出力ターミナル71の電圧、B端子電圧)がバッテリ電圧を越えると、整流された直流電流、すなわち、充電電流は、3個の正極側ダイオード75→正極側冷却フィン73→直流出力ターミナル71→導電線を経てバッテリに供給される。これにより、バッテリに充電電流が流れることによってバッテリが充電されると共に、車両に搭載された電気負荷に電力が供給される。
【0085】
そして、車両用交流発電機1を長期間運転することにより、シャフト5の外周に一体的に設けられた2個の炭素質集電環41と収容室形成部材52に保持された接続ターミナル53、54に機械的に固定された2個の金属質刷子51とが高速回転で摺動して摩耗する。
【0086】
しかるに、2個の炭素質集電環41が炭素質部材で作られているので、自己潤滑性を備えている。すなわち、炭素質集電環41自身の摩擦係数を軽減することにより、従来の銅合金製の金属質集電環と比較して炭素質集電環41の摩耗量が大幅に軽減される。また、2個の金属質刷子51が金属質部材で作られているので、軽量化されバネ荷重が軽減することにより2個の金属質刷子51の摩耗量が大幅に軽減される。したがって、2個の炭素質集電環41および2個の金属質刷子51の耐久寿命を長期化することができる。
【0087】
ここで、車両用交流発電機1の三相のステータコイル32、界磁コイル34、三相整流装置9および電圧調整装置10の各電気部品が通電されることにより発熱する。この熱は、ロータ4が回転することにより、ポールコア33の側面に固定された送風装置7の複数のブレード43が回転することにより、ハウジング2内に冷却風が吸い込まれることにより冷却される。
【0088】
具体的には、ステータ3の三相のステータコイル32およびロータ4の界磁コイル34は、図2および図3に示したように、フロントハウジング11およびリヤハウジング12に形成された多数の通風口19および多数の通風口20を通って送り込まれる冷却風によって直接冷却される。また、3個の正極側、負極側ダイオード75、76で発生した熱は、正極側、負極側冷却フィン73、74にリヤハウジング12の通風口20を通って送り込まれた冷却風が当たることで正極側、負極側冷却フィン73、74が冷やされることにより、正極側、負極側冷却フィン73、74を介して放熱する。
【0089】
なお、この実施例では、送風装置7の環状ブレード列の径方向の内側に2個のの炭素質集電環41および2個の金属質刷子51とが配置されており、収容室形成部材52の集電環カバー61の外周と送風装置7の環状ブレード列との間に円環状空間49を形成している。これにより、送風装置7の複数のブレード43の内周側の円環状空間49内に冷却風の通過を妨げるような部材が存在しないので、通風口20より吸い込まれた冷却風が集電環カバー61の外周側を通って複数のブレード43の内周部分にスムーズに冷却風が吸い込まれることにより、送風装置7の騒音を抑えることができる。さらに、充分な風量の冷却風を得ることができるので、各電気部品の冷却効率を向上できると共に、発電効率を向上できる。
【0090】
そして、ハウジング2内に冷却風が吸い込まれる際に、水や埃等の異物もハウジング2内に侵入する。特に、リヤハウジング12の通風口20を通って異物がハウジング2内に侵入すると、炭素質集電環41と金属質刷子51との摺動部分に入り込む可能性がある。しかし、この実施例では、収容室形成部材52の集電環カバー61によって、2個の炭素質集電環41の周囲を囲むように円筒形状の収容室48を区画形成しており、しかも集電環カバー61の開口側が送風装置7の複数のブレード43の径方向の内側に位置するので、炭素質集電環41と金属質刷子51との摺動部分への水や埃等の異物が侵入し難い。
【0091】
〔実施例の効果〕
先ず、車両用交流発電機1の固定側刷子として金属質部材により製作された2個の金属質刷子51を使用した場合の効果について説明する。
【0092】
従来のように固定側刷子として炭素質部材により製作された炭素質刷子123を使用した場合には、接触電気抵抗を小さくするために、炭素の中に銅粉を混合して接触電気抵抗と炭素質刷子123の摩耗寿命によりその配合比を決めていた。そして、銅粉等の金属質部材を炭素に配合することにより、炭素質刷子123の重量が重たくなるため振動による不具合を考慮しなければならなかった。なお、固定側刷子の耐振動は、一般に機械設計書の文献によると下記の数1の式で表される。
【0093】
【数1】
耐振動∝{(k×バネ荷重)/(固定側刷子重さ)}+{スプリング重さ}
ここで、固定側刷子(刷子本体)の重量を軽量化すると、固定側刷子のバネ荷重を小さくできることが分かる。
【0094】
この発明では、固定側刷子としてスプリングおよびピグテールを兼ねた金属質刷子51を使用し、この金属質刷子51の材質として銅合金のバネ材(実施例では燐青銅またはベリリウム銅)を使用することにより、金属質刷子51の重量、特に刷子本体55の重量を大幅に軽量化している。
【0095】
これにより、金属質刷子51のバネ荷重を従来の炭素質刷子123と比較して大幅に低減できるので、金属質刷子51の摩耗量が大幅に低減でき、且つ金属質刷子51の振動による不具合を抑制できることにより金属質刷子51の寿命を長期化できる。したがって、車両用交流発電機1の長寿命化を達成することができる。
【0096】
また、図1に示したように、金属質刷子51の刷子本体55の形状を略半円弧形状に形成し、しかも炭素質集電環41を2個の接触子57、58で挟み込むようにすることにより、金属質刷子51が炭素質集電環41の外周に接触する時の接触圧の合成ベクトルが0になるので、接続ターミナル53、54に機械的に固定される刷子被固定部56にその接触圧の力が加わらない構造となる。
【0097】
そして、金属質刷子51の刷子本体55が炭素質集電環41より剥離し易い方向、つまり炭素質集電環41の径方向に過大な振動が発生した場合でも、剥離する接触子57(58)と剥離しない接触子58(57)とが存在することにより、金属質刷子51と炭素質集電環41との電気的な接続が維持され、界磁コイル34に安定した励磁電流を流すことができる。
【0098】
さらに、図1に示したように、金属質刷子51の接触子57、58の軸方向の両側に面取り形状の延長片57a、57b、58a、58bを設けることにより、接触子57、58が軸方向に滑らかに移動することができるので、金属質刷子51を炭素質集電環41の外周に組み付けたり、金属質刷子51を炭素質集電環41の外周から取り外して分解したりすることが非常に容易となる。これにより、車両用交流発電機1の生産性が向上するので、車両用交流発電機1の製品コストを低減できる。
【0099】
また、従来のように金属質部材で作られた金属質集電環121の場合には、金属質集電環121とコネクションバー122との溶接および金属質集電環121を精密な円環形状に仕上げるための切削性を考慮すると、長寿命化のために金属質集電環121の材料である金属質部材の硬さの向上はできないという問題が生じていた。しかるに、本発明の金属質刷子51は導電性の薄板弾性材(板金)でありプレス加工だけで図1の形状に成形加工できるので、金属質刷子51の材料である金属質部材の摩耗寿命に影響する素材の硬さを十分に高くできる。これにより、金属質刷子51の長寿命化を達成できる。
【0100】
次に、金属質刷子51の固定方法(支持構造)による効果について説明する。金属質刷子51の刷子被固定部56と接続ターミナル53、54は、コスト的に異種金属を設定することにより、車両用交流発電機1の製造コストを低減できる。また、接続ターミナル53、54と一体で電気絶縁性の樹脂質部材にて収容室形成部材52を一体成形する場合には、接続ターミナル53、54のインサート成形時の樹脂温度により金属特性が変質し、金属質刷子51の耐摩耗性が低下する可能性があるので、インサート成形後に接続ターミナル53、54と刷子被固定部56とを機械的に固定して両者の電気的な接続を行う必要がある。
【0101】
接続ターミナル53、54と刷子被固定部56の固定方法としては、溶接、かしめ等のような固定方法を用いることができるが、金属質刷子51の材質が銅合金のバネ材であることから性能上および製造上の最小スペースとなるファストン形状(図1参照)による固定方法が最適である。
【0102】
次に、炭素質集電環41を炭素質部材(例えば銅合金の発泡骨格金属を金属母体とした炭素粉末より形成等)により製作した場合の効果について説明する。
従来の構造の場合は、炭素質刷子123が摩耗部材であるために予め摩耗を予測した大きさと長さを設定する必要があり、さらに励磁回路のドロップ電圧を小さくするために電圧調整装置を刷子本体の近傍に配置している。このため、車両用交流発電機1の体格の縮小化ができず車両用交流発電機1のコンパクト化の妨げとなっている。
【0103】
しかるに、金属質刷子51を金属質部材で製作することにより、金属質刷子51が摩耗し難くなるので、従来の摩耗部材で作った炭素質刷子123のように予め摩耗を予測した大きさと長さに設定する必要はない。これにより、金属質刷子51を極めて薄くすることができる。すなわち、金属質刷子51を薄板弾性材により製作できるので、金属質刷子51および収容室形成部材52等から構成される刷子装置8を大幅に軽量、小型化することができる。したがって、金属質刷子51の近傍に電圧調整装置10を設置した場合でも、車両用交流発電機1の体格を縮径でき、且つ軸方向寸法も縮小化できるので、車両用交流発電機1を軽量、小型化することができる。
【0104】
また、本発明のように、炭素質集電環41を炭素質部材で製作して、炭素質集電環41の自身の自己潤滑性(摩擦係数の軽減)、および金属質刷子51との接触確率が大幅に少なくなることにより、従来の金属質集電環121と比較して摩耗量を大幅に低減することができる。また、上記の数1の式のように、金属質刷子51の軽量化のために金属質刷子51のバネ荷重が低減することにより炭素質集電環41の摩耗量を更に低減することができるので、炭素質集電環41の長寿命化を達成できる。したがって、車両用交流発電機1の長寿命化を達成することができる。
【0105】
そして、金属質刷子51が金属質部材で製作されていることにより、金属質刷子51において炭素質刷子41の外周に接触する接触部分の電気抵抗を小さくするために、金属質刷子51の接触部分の表面積を小さくしても電流密度が変化しないので、金属質刷子51の温度上昇が抑えられて金属質刷子51の耐久寿命が延びる。一方、炭素質集電環41を炭素質部材で製作しているが、円環状の炭素質集電環41のうち金属質刷子51に接触する部分は円周方向寸法の一部であるため、炭素質集電環41の温度上昇も抑えられて炭素質集電環41の耐久寿命が延びる。したがって、車両用交流発電機1の長寿命化を達成することができる。
【0106】
そして、炭素質集電環41が炭素質部材で製作されていることにより、金属質刷子51を金属質部材で製作して、その金属質刷子51を炭素質集電環41の外周に高速運転(例えば10000rpm以上)で摺動させても安定した摩耗と界磁コイル34への通電を確保することができる。
【0107】
次に、2個の金属質刷子51、2個の接続ターミナル53、54を収容室形成部材52内に保持した場合の効果について説明する。
収容室形成部材52に含まれる円筒状の刷子保持部59内においては、図3、図5および図6に示したように、2個の接続ターミナル53、54がシャフト5の軸方向に所定距離だけ離れて保持固定され、且つシャフト5の周方向にも所定距離だけ離れて保持固定されている。これにより、狭い刷子保持部59内で所定の絶縁距離を保ちながらコンパクトに2個の接続ターミナル53、54を収容することができる。
【0108】
また、刷子保持部59内においては、図4に示したように、2個の金属質刷子51がシャフト5の軸方向に所定距離だけ離れて保持固定され、且つシャフト5の周方向にも所定距離だけ離れて保持固定されている。これにより、2個の集電環41の外周面と刷子保持部59の前端面と集電環カバー61の内周面とで囲まれた円筒状の収容室48内で所定の絶縁距離を保ちながらコンパクトに2個の金属質刷子51を収容することができる。
これらによって、金属質刷子51および収容室形成部材52等から構成される刷子装置8を大幅に軽量、小型化することができる。したがって、車両用交流発電機1の径方向寸法および軸方向寸法を縮小化できるので、車両用交流発電機1を軽量、小型化することができる。
【0109】
次に、送風装置7の環状ブレード列の径方向の内側に2個の炭素質集電環41および2個の金属質刷子51を配置した場合の効果について説明する。
この実施例では、送風装置7の環状ブレード列の径方向の内側に、2個の炭素質集電環41および2個の金属質刷子51を収容する収容室48を形成する集電環カバー61の開口端が配置されている。これにより、車両用交流発電機1の軸方向の体格の小型化、すなわち、車両用交流発電機1の軸長の短縮化を実現することができる。
【0110】
しかも、2個の金属質刷子51を収容する収容室48は、極めてシンプルな円筒状の集電環カバー61で取り囲まれており、送風装置7の吸い込み側空間(円環状空間49)をその全周に亘って均等に確保している。このような構成によると、車両用交流発電機1の軸長を短縮化でき、しかも送風装置7の送風性能を低下させることもない。特にこのような構成は、従来のような棒状の炭素質刷子123を持つ車両用交流発電機100を用いたのでは実現することは不可能である。
【0111】
また、この実施例では、円筒状の集電環固定部45が、ポールコア33の端面からシャフト5の軸方向に沿って後方に延びており、ポールコア33の端面とそこから延び出すシャフト5との角部空間を無駄にすることなく、2個の金属質刷子51を収容する収容室48を形成しているので、車両用交流発電機1の軸長を短縮化できる。以上により、車両用交流発電機1の小型、軽量化を実現することができる。
【0112】
そして、この実施例では、電圧調整装置10のケーシング62が送風装置7の環状ブレード列よりも軸方向の外側に配置されているので、送風装置7の複数のブレード43が回転する時に複数のブレード43とケーシング62との干渉を防止できる。
【0113】
そして、従来の車両用交流発電機100では、シャフト104から径方向の外側に向かって大型化した刷子支持器(ブラシホルダ)124が設けられていることから、冷却ファン119と所定の軸方向寸法を隔てて刷子支持器124が配置されているため、冷却ファン119の送風経路を遮ることにより、冷却ファン119の送風効率(冷却効率)を低下させていた。しかし、この実施例では、刷子保持部59の前端面より軸方向に沿って前方に延ばされた、極めてシンプルな円筒状の集電環カバー61によって、送風装置7の吸い込み側空間をその全周に亘って均等に確保しているので、送風装置7の送風効率(冷却効率)を向上でき、しかも環状ブレード列に吸い込まれる空気に乱れが生じないので、騒音の発生を抑えることもできる。
【0114】
〔実施例と従来例の比較〕
次に、炭素質集電環41および金属質刷子51を備えた実施例と金属質集電環121および炭素質刷子123を備えた従来例とを比較した実験について説明する。この実験は、実施例の金属質刷子51と従来例の炭素質刷子123のバネ荷重Pを種々変化させ、両者の刷子の摩耗量Qがどのように変化するかについて調査したもので、その実験結果を図7のグラフに示した。
【0115】
この図7のグラフからも確認できるように、従来例の炭素質刷子123のバネ荷重Pが80gfより小さくなると、急激に炭素質刷子123の摩耗量Q(mm3 /1000h)が増大する傾向にあることが分かる。また、従来例の炭素質刷子123のバネ荷重Pが170gfより徐々に大きくなると、徐々に炭素質刷子123の摩耗量Q(mm3 /1000h)が増大していく傾向にあることが分かる。
【0116】
一方、実施例の金属質刷子51のバネ荷重Pが30gfより小さくなると、急激に金属質刷子51の摩耗量Q(mm3 /1000h)が増大する傾向にあるが、従来の炭素質刷子123の摩耗量Qに対して1/3の摩耗量であることが分かる。また、実施例の金属質刷子51のバネ荷重Pが50gfより徐々に大きくなると、徐々に金属質刷子51の摩耗量Q(mm3 /1000h)が増大していく傾向にあるが、従来の炭素質刷子123の摩耗量Qの増加傾向に対して微々たるものである。
【0117】
したがって、実施例の金属質刷子51は、金属質刷子51のバネ荷重の軽減化を達成できることにより、従来例の炭素質刷子123と比較して、大幅に摩耗量が少なくなるので金属質刷子51の長寿命化を達成できる。また、炭素質刷子123にピグテール126を一体形成し、且つ接触圧を確保するためにコイルスプリング125が必要な従来例の炭素質刷子123と比較して実施例の金属質刷子51は、スプリングおよびピグテールを兼ねた銅合金のバネ材である金属質部材で製作されているので、部品点数を軽減できる。このため、炭素質集電環41の周囲に刷子装置8を組み付ける組付作業が簡素化できることにより、車両用交流発電機1の製造コストを低減できる。
【0118】
〔変形例〕
この実施例では、本発明を車両用交流発電機(所謂オルタネータ)1に適用したが、本発明を建物内の電力供給を行う定置式の交流発電機に適用しても良い。また、本発明を発電電動機に適用しても良い。そして、シャフト5をエンジン等の駆動源の出力軸に直接連結しても良い。この場合には、プーリは不要となる。また、シャフト5とエンジンの出力軸との間に一段以上の歯車変速機やVベルト式無段変速機等の動力伝達手段を連結しても良い。さらに、シャフト5を電動モータにより回転駆動しても良い。
【0119】
この実施例では、送風装置7の環状ブレード列および支持板部44で遠心式ファンを構成したが、送風装置7の環状ブレード列および支持板部44で軸流式ファンを構成しても良い。また、フロントハウジング11内、すなわち、ハウジング2内のポールコア33よりも軸方向の前方側に集電装置6、送風装置7および刷子装置8を設けても良い。
【0120】
この実施例では、集電環(スリップリング)として炭素質集電環41を利用したが、集電環として銅合金やステンレス鋼等の金属質集電環を利用しても良い。また、この実施例では、固定側刷子(ブラシ)として板状の金属質刷子51を利用したが、固定側刷子として炭素粉末、天然黒鉛または金属黒鉛等よりなる板状の炭素質刷子を利用しても良い。さらに、固定側刷子にピグテールを一体成形しても良く、固定側刷子の接触圧を別体のスプリングで確保しても良い。
【0121】
この実施例では、複数のブレード43、これらを支持する支持板部44、および炭素質集電環41をインサート成形した集電環固定部45を樹脂質部材により一体成形したが、これらを別体で製作しても良い。また、複数のブレード43または支持板部44を金属質部材で製作しても良い。さらに、金属質部材で製作したブレードと支持板部を集電環と共に樹脂質部材によりインサート成形しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用交流発電機の電気接続装置の主要部構造を示した斜視図である(実施例)。
【図2】本発明の車両用交流発電機の全体構造を示した断面図である(実施例)。
【図3】図2のA−A断面図である(実施例)。
【図4】本発明の車両用交流発電機の主要部構造を示した断面図である(実施例)。
【図5】本発明の車両用交流発電機の主要部構造を示した平面図である(実施例)。
【図6】図5の拡大図である(実施例)。
【図7】実施例の金属質刷子と従来例の炭素質刷子の摩耗特性を示したグラフである。
【図8】従来の車両用交流発電機を示した断面図である(従来例)。
【符号の説明】
1 車両用交流発電機
2 ハウジング
3 ステータ
4 ロータ
5 シャフト
6 集電装置
7 送風装置
8 刷子装置
9 三相整流装置
10 電圧調整装置
17 リヤベアリング(軸受)
18 ボス部(軸受保持部)
19 通風口
20 通風口
21 排気口
31 ステータコア
32 ステータコイル
33 ポールコア(ロータコア)
34 界磁コイル(ロータコイル)
41 炭素質集電環
43 ブレード
44 支持板部
45 集電環固定部
48 収容室
49 円環状空間
51 金属質刷子(固定側刷子)
52 収容室形成部材
53 接続ターミナル(刷子固定部、刷子接続端子)
54 接続ターミナル(刷子固定部、刷子接続端子)
55 刷子本体
56 刷子被固定部
57 接触子
58 接触子
59 刷子保持部
61 集電環カバー
57a 延長片
57b 延長片
58a 延長片
58b 延長片
551 延長部
552 延長部

Claims (9)

  1. ハウジングと、
    ステータコイルおよびステータコアを有し、前記ハウジングに対して固定されたステータと、
    ロータコイル、ロータコアおよびこのロータコアから延長されたシャフトを有し、前記ステータに対して相対回転するロータと、
    前記ハウジングと前記ロータとの間に設けられ、前記ロータコイルを通る電流経路を形成するための電気接続装置と
    を備えた発電機であって、
    前記電気接続装置は、前記シャフト上に設けられ、前記ロータコイルに接続されると共に、炭素質部材により作られた集電環と、
    この集電環と接触すると共に、金属質部材により作られた固定側刷子と、
    この固定側刷子を保持する刷子固定部
    を備え
    前記固定側刷子は、前記刷子固定部から前記集電環の回転方向の前方側と後方側との両方に延長され、その前方側と後方側との両方で前記集電環と接触しており、
    前記固定側刷子に設けられた前記集電環との接触部の軸方向の側部には、面取り形状を成す延長片が形成され、
    前記延長片は、前記集電環の軸方向の前方側と後方側とのいずれか一方に延長されていることを特徴とする発電機。
  2. ハウジングと、
    ステータコイルおよびステータコアを有し、前記ハウジングに対して固定されたステータと、
    ロータコイル、ロータコアおよびこのロータコアから延長されたシャフトを有し、前記ステータに対して相対回転するロータと、
    前記ハウジングと前記ロータとの間に設けられ、前記ロータコイルを通る電流経路を形成するための電気接続装置と
    を備えた発電機であって、
    前記電気接続装置は、前記シャフト上に設けられ、前記ロータコイルに接続されると共に、炭素質部材により作られた集電環と、
    この集電環と接触すると共に、金属質部材により作られた固定側刷子と、
    この固定側刷子を保持する刷子固定部と
    を備え、
    前記固定側刷子は、前記刷子固定部から前記集電環の回転方向の前方側と後方側とのうち少なくとも一方に延長され、その前方側と後方側とのうち少なくとも一方で前記集電環と接触しており、
    前記固定側刷子に設けられた前記集電環との接触部の軸方向の側部には、面取り形状を成す延長片が形成され、
    前記延長片は、前記集電環の軸方向の前方側と後方側とのいずれか一方に延長されていることを特徴とする発電機。
  3. 請求項1または請求項2に記載の発電機において、
    前記刷子固定部は、前記固定側刷子に電気的に接続される刷子接続端子であって、
    前記刷子接続端子は、前記固定側刷子を機械的に固定すると共に、前記固定側刷子を形成する金属質部材と異なる金属質部材で作られていることを特徴とする発電機。
  4. 請求項1または請求項2に記載の発電機において、
    前記電気接続装置は、前記固定側刷子と前記集電環とを収容し、且つ前記集電環の外周を取り囲む円筒状の収容室を形成する収容室形成部材を備えたことを特徴とする発電機。
  5. 請求項1または請求項2に記載の発電機において、
    前記炭素質部材は、導電性に優れる発泡骨格金属を金属母体とした炭素粉末より形成されることを特徴とする発電機。
  6. 請求項1または請求項2に記載の発電機において、
    前記刷子固定部は、前記シャフトの軸方向に沿ってのみ前記固定側刷子と結合する形状に形成されていることを特徴とする発電機。
  7. 請求項に記載の発電機において、
    前記電気接続装置は、前記固定側刷子と前記集電環とを収容し、且つ前記集電環の外周を取り囲む円筒状の収容室を形成する収容室形成部材を備え、
    前記収容室の軸方向の端に位置する前記収容室形成部材に、前記刷子固定部が設けられていることを特徴とする発電機。
  8. 請求項に記載の発電機において、
    前記刷子固定部は、前記シャフトの軸方向に沿って延びる刷子接続端子であって、
    前記固定側刷子は、前記刷子接続端子に電気的および機械的に接続される刷子被固定部を有することを特徴とする発電機。
  9. ハウジングと、
    ステータコイルおよびステータコアを有し、前記ハウジングに対して固定されたステータと、
    ロータコイル、ロータコアおよびこのロータコアから延長されたシャフトを有し、前記ステータに対して相対回転するロータと、
    前記シャフト上に設けられ、前記ロータコイルに接続された2個の集電環と、
    これらの集電環とそれぞれが接触する2個の固定側刷子と、
    前記2個の集電環と前記2個の固定側刷子とを収容する収容室を形成する収容室形成部材と
    を備えた発電機であって、
    前記固定側刷子は、板材で作られており、
    前記収容室形成部材に含まれる刷子保持部に固定される被固定部と、
    この被固定部から前記集電環の外周に沿って円弧状に延びる延長部と、
    この延長部の先端に設けられ、前記集電環と接触する接触子とを備え、
    前記延長部のバネ力によって前記接触子を前記集電環に押し付けており、
    前記固定側刷子の延長部の先端に設けられた前記接触子の開口側には、面取り形状を成す延長片が形成され、
    前記延長片は、前記集電環の軸方向の前方側と後方側とのいずれか一方に延長されていることを特徴とする発電機。
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