JP3756010B2 - 基板検査装置および基板検査システム並びに基板検査装置の制御方法 - Google Patents

基板検査装置および基板検査システム並びに基板検査装置の制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板検査装置および基板検査システム並びに基板検査装置の制御方法に関し、特に、一次ビームの試料への照射領域を確保しつつ、2次ビームの倍率色収差を低減する基板検査装置および基板検査システム並びに基板検査装置の制御方法の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子ビームを用いた半導体パターン欠陥検査が行われている中で、矩形状の電子ビームを電子ビーム照射手段にて形成して一次ビームとして試料に照射し、その試料表面の形状/材質/電位の変化に応じて発生した二次電子、反射電子および後方散乱電子(以下、二次電子等という)を加速させ、二次ビームとして写像投影手段にて電子検出部に拡大投影し、試料表面の状態を現す電子画像を得る手法が特開平7−249393に記載されている。さらに、この手法に加えて、写像投影手段の一部をもなす電子ビーム偏向手段であるウィーンフィルタ(Wien filter)を用いて一次ビームは偏向させて、試料表面に対し垂直に入射させ、かつ二次ビームは同一のウィーンフィルタ内を直進させる方法が特願平9−300275号出願にて提案されている。特願平9−300275号出願に示された基板検査装置を含む基板検査システムの概略を図10に示す。
【0003】
同図に示す基板検査システム100は、一次光学系1、これを制御する電子銃制御部16および複数段四極子レンズ制御部17と、二次光学系2、これを制御する二次光学系レンズ制御部52,54〜56と、電子検出部3、およびこれを制御する電子検出制御部57、ウィーンフィルタ41、およびこれを制御するウィーンフィルタ制御部53、ステージ43、およびこれを制御するステージ電圧制御部51と、画像信号処理部58、ホストコンピュータ59、および表示部60を備えている。
【0004】
一次光学系1は、電子銃部10と、ビーム集束手段である複数段の四極子レンズ系15と、偏向器69とを備えている。電子銃部10は、長軸100〜700μm、短軸15μmの矩形の電子放出面を有するランタンヘキサボライド(LaB6)製の線状陰極11、矩形開口を有するウェーネルト電極(Wehnelt cylinder)12、電子ビームを引出して一次ビーム5として照射する陽極13、およびビーム軸調整用の偏向器14を備えている。電子銃制御部16は、一次ビーム5の加速電圧、出射電流、ビーム出射角度などを制御する。複数段の四極子レンズ系15は、複数段四極子レンズ制御部17の制御に基づいて一次ビーム5を集束し、また、偏向器69は集束された一次ビーム5の進行方向を変更して出射角度を調整する。
【0005】
線状陰極11より放出し、複数段の四極子レンズ15とその制御部17によって集束された一次ビーム5は、偏向器69によりその出射角度を調整されて、ウィーンフィルタ41に対して斜めから入射する。ここで、線状陰極11は、矩形の電子放出面を有しているので、電子ビームの断面形状は略矩形となる。これにより、試料への照射領域が拡大し、検査効率を高めることができる。なお、矩形の他に、例えば、線状、長楕円等のアスペクト比が1を超える細長形状の断面を有する電子ビームを用いても、検査効率を高めることができる。しかし、細長形状に限らず様々な断面形状の電子ビームを用いても良い。
【0006】
一次ビーム5はウィーンフィルタ41によって試料42の表面に対して垂直な方向へ偏向されてウィーンフィルタ41を出射する。その後、一次ビーム5は、回転対称静電レンズであるカソードレンズ21によって縮小され、試料42上で長軸数百μm、短軸25μm程度の略矩形ビームとして照射される。
【0007】
ステージ43は、試料42に入射する一次ビーム5,試料42から出射する二次ビーム6の各ビーム軸に対して垂直な平面内で移動自由な機構を有し、これにより、その上面に設置する試料42を移動させてその全表面が走査できるようになっている。また、ステージ43は、ステージ電圧制御部51により試料42に負電圧が印加できるようになっている。これにより、基板42から放出する二次電子等を加速させて二次ビーム6として二次光学系2に入射させるので、二次ビーム6の収差を低減させることができる。また、一次ビーム5の基板42への入射エネルギーを抑えて基板42のダメージを低減することができる。
【0008】
ウィーンフィルタ41の基本的な構成を図11に示す。同図に示すように、ウィーンフィルタ41は、それぞれ相互に対向して配置され、ウィーンフィルタ制御部53(図10参照)によって制御される直方体の2つの電極41a,41bと2つの磁極41c,41dとを備えている。同図に示すXYZの三次元空間において、Z軸を写像投影系の光軸とすると、ウィーンフィルタ41は、Z軸に垂直なXY平面内で電界Eと磁界Bとを直交させた構造になっており、入射した電荷粒子に対して、ウィーン条件qE=vB(qは粒子電荷、vは直進電荷粒子の速度)を満たす電荷粒子のみを直進させる働きをする。
【0009】
図12(a),(b)は、ウィーンフィルタ41を通過する電子ビーム軌道の説明図であり、いずれも、XZ平面(Y=0)で切断した図11の断面図である。図12(a)に示すように、この基板検査システム100では、ウィーンフィルタ41に入射した一次ビーム5に対しては、磁界による力FBと電界による力FEが同一方向に作用して、一次ビーム5は試料42の表面に対して垂直に入射するように偏向される。この一方、同図(b)に示すように、二次ビーム6に対しては、磁界による力FBと電界による力FEが逆方向に作用し、なおかつウィーン条件FB=FEが成立しているため、二次ビーム6は偏向されずに直進して二次光学系2に入射する。
【0010】
図10に戻り、電子検出部3は、MCP(Micro Channel Plate)検出器31と、蛍光板32と、ライトガイド33と、CCD(Charge Coupled Device)等を有する撮像素子34とを備えている。後述する二次光学系2を経てMCP検出器31に入射した二次ビーム6は、MCP検出器31により増幅されて蛍光板32に照射され、そこで発生した蛍光像は、ライトガイド33を介して撮像素子34にて画像信号として検出される。この画像信号は、画像処理部58に供給されて各種の信号処理がなされ、画像データとしてホストコンピュータ59に供給される。ホストコンピュータ59は、この画像データを表示部60にて画像表示するとともに、図示しないメモリを用いた画像データの保存やその他の画像処理等を行う。
【0011】
二次光学系2は、回転対称静電レンズであるカソードレンズ21、第二レンズ22、第三レンズ23、第四レンズ24と、第二レンズ22と第三レンズ23との間に設置された視野絞り26とを備えている。カソードレンズ21、第二レンズ22、第三レンズ23、第四レンズ24は、それぞれ二次光学系レンズ制御部52,54,55,56によって制御される。二次光学系2はまた、ウィーンフィルタ41とカソードレンズ21の間の焦点F1(図13参照)を通り、ビーム軸に垂直な平面である焦点面9内に設置された開き角絞り25を備えている。
【0012】
このように焦点面9の位置に開き角絞り25を配置する理由は、次のとおりである。即ち、二次ビーム6についてカソードレンズ21のみで結像を行おうとすると、レンズ作用が強くなり収差が発生しやすいので、図13のビーム軌道説明図に示すように、第二レンズ22と合わせて両テレセントリック系、即ち、入射瞳と出射瞳のいずれもが無限遠に存在する光学系を形成して視野絞り26の位置で1回の結像を行わせ、さらに、この結像光学系の焦点面9に開き角絞り25を設置することにより、二次ビーム6(ビーム軌道8)の倍率色収差を抑えることができるからである。この方法は、特願平10−360306号出願でも提案されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来技術による構造では、開き角絞り25を焦点面9に設置することにより、一次ビーム5の試料42上の照射領域を制限してしまうという問題があった。その解決策として、図13に示すように、開き角絞り25から試料42までの一次ビーム軌道7を、開き角絞り25上に焦点F1をもつように入射させ、カソードレンズ21によってレンズ作用を与えることにより、試料42に対して垂直に照射させるケーラー照明(Koehler illumination)系にする手法がある。このような光学系を形成するには、複数段の四極子レンズ15と偏向器69を用いて一次ビーム軌道7を調整する必要がある。
【0014】
しかしながら、上述した従来の基板検査システムの構成では、一次ビーム5が開き角絞り25上で結像しているか否かを確認することができなかったため、ケーラー照明系を形成するための調整が困難であるという問題点があった。
【0015】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、カソードレンズと試料との間でケラー照明系が確実に形成されるように一次ビームの軌道を容易に調整できるようにすることにより、二次ビーム6の倍率色収差を抑えることができる、基板検査装置および基板検査システム並びに基板検査装置の制御方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下の手段により上記課題の解決を図る。
【0017】
即ち、本発明にかかる基板検査装置は、
発生された電子ビームを集束して試料である基板に一次ビームとして入射させるビーム集束手段を有する電子ビーム照射手段と、上記一次ビームの照射を受けて上記基板から発生した第1の二次電子および反射電子を二次ビームとして検出し、第1の画像信号を出力する電子ビーム検出手段と、この第1の画像信号に基づいて上記第1の二次電子および反射電子により形成され上記基板の表面の物理的・電気的状態を表す画像である第1の電子画像を表示する第1の表示手段と、上記一次ビームを偏向して上記基板の表面に略垂直に入射させる電子ビーム偏向手段を含み、上記二次ビームを拡大投影して上記電子ビーム検出手段に結像させる写像投影手段と、上記電子ビーム偏向手段が配設された位置を含み、上記電子ビーム偏向手段と上記基板との間で上記二次ビームのビーム軸に垂直な平面に配設され、上記二次ビームの開き角を決定する開き角絞りと、上記電子ビーム照射手段と上記開き角絞りとの間に配設され、上記一次ビームを偏向するとともに上記開き角絞りの上面で走査させる電子ビーム偏向走査手段と、上記一次ビームの照射により上記開き角絞りの表面から発生する第2の二次電子および反射電子を検出して第2の画像信号を出力する二次電子検出手段と、この第2の画像信号に基づいて上記第2の二次電子および反射電子により形成され上記開き角絞りの状態を表す画像である第2の電子画像を表示する第2の表示手段と、上記第2の電子画像に基づいて、上記ビーム集束手段および上記電子ビーム偏向走査手段を調整して上記一次ビームの焦点距離と方向と照射面の大きさとを変更する一次ビーム調整手段と、を備える。
【0018】
上記開き角絞りは、その絞り孔の中心点を中心として点対称をなす図形パターンがその上面に形成されていることが好ましい。
【0019】
これにより、上記一次ビームのビームサイズが上記絞り孔の大きさ以上であっても、上記一次ビームの焦点距離と方向と照射面の大きさを調整することが可能になる。
【0020】
また、上記図形パターンの電子画像の表示画像の大きさに基づいて上記一次ビームの上記開き角絞り上でのビームサイズを測定することができる。これにより一次ビームのビームサイズを調整することも可能になる。
【0021】
上記図形パターンは、それぞれの中心点が上記絞り孔を中心とする同心円の図形パターンであるとさらに良い。
【0022】
また、上記図形パターンは、上記一次ビームが上記開き角絞りの上面で形成する照射面の所望の大きさに対応した微細パターンを含むことが好ましく、さらに、その平面形状が上記一次ビームの断面形状と略相似であるとさらに好ましい。これにより、上記一次ビームの上記開き角絞り上での結像の状態を確認できるとともに、その照射面積を容易に測定でき、上記一次ビームの照射面積の調整も容易になる。
【0023】
また、本発明にかかる基板検査システムは、上述した本発明にかかる基板検査装置と、上記第2の電子電子画像の信号に基づいて上記一次ビーム調整手段を制御する中央処理装置と、を備える。
【0024】
また、本発明にかかる基板検査装置の制御方法は、
発生された電子ビームを集束して試料である基板に一次ビームとして入射させるビーム集束手段を有する電子ビーム照射手段と、上記一次ビームの照射を受けて上記基板から発生した第1の二次電子および反射電子を二次ビームとして検出し、第1の画像信号を出力する電子ビーム検出手段と、この第1の画像信号に基づいて上記第1の二次電子および反射電子により形成され上記基板の表面の物理的・電気的状態を表す画像である第1の電子画像を表示する第1の表示手段と、上記一次ビームを偏向して上記基板の表面に略垂直に入射させる電子ビーム偏向手段を含み、上記二次ビームを拡大投影して上記電子ビーム検出手段に結像させる写像投影手段と、上記電子ビーム偏向手段が配設された位置を含み、上記電子ビーム偏向手段と上記基板との間で上記二次ビームのビーム軸に垂直な平面に配設され、上記二次ビームの開き角を決定する開き角絞りと、上記電子ビーム照射手段と上記開き角絞りとの間に配設された電子ビーム偏向走査手段と、二次電子検出手段と、第2の表示手段と、を備えた基板検査装置の制御方法であって、上記電子ビーム偏向走査手段を用いて上記一次ビームを偏向するとともに上記開き角絞りの上面で走査させる第1の過程と、上記一次ビームの照射により上記開き角絞りの表面から発生する第2の二次電子および反射電子を上記二次電子検出手段を用いて検出して上記第2の二次電子および反射電子により形成され上記開き角絞りの状態を表す画像である第2の電子画像を上記第2の表示手段に表示する第2の過程と、上記第2の電子画像に基づいて、上記一次ビームが所望の大きさの照射面で上記開き角絞り上で結像し、上記開き角絞りの絞り孔の中心を上記開き角絞りに垂直に通過するように上記ビーム集束手段および上記電子ビーム偏向走査手段を調整する第3の過程と、を備える。
【0025】
上記開き角絞りの上面には、上記絞り孔の中心点を中心として点対称をなす図形パターンが形成され、上記第3の過程は、上記図形パターンの上記第2の電子画像の中心が上記表示手段の表示面の中心と略一致するように、上記ビーム集束手段および上記電子ビーム偏向走査手段を調整する過程とを含むことが好ましい。
【0026】
また、上記図形パターンは、それぞれの中心点が上記絞り孔を中心とする同心円の図形パターンを含み、上記第3の過程は、上記第2の電子画像の解像度が上記表示手段の表示面の中心に対して点対称となるように上記ビーム集束手段および上記電子ビーム偏向走査手段を調整する過程を含むと良い。
【0027】
また、上記図形パターンは、上記一次ビームが上記開き角絞りの上面で形成する照射面の所望の大きさに対応した微細パターンを含み、上記第3の過程は、上記微小パターンの上記第2の電子画像に基づいて上記一次ビームが上記開き角絞りの上面で形成する照射面の大きさを調整する過程を含むことが好ましい。
【0028】
さらに、上記微小パターンの平面形状は、上記一次ビームの断面形状と略相似であることより好ましい。
【0029】
さらに、上記基板検査装置は、上記開き角絞りを上記二次ビームのビーム軸に垂直な平面内で移動させる開き角絞り移動手段をさらに備えることが望ましい。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態のいくつかについて図面を参照しながら説明する。なお、以下の各図において、図10ないし図13と同一の部分については、同一の参照番号を付してその説明を適宜省略する。
【0031】
まず、本発明にかかる基板検査システムの第1の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態は、図1に示すように、ウィーンフィルタ41と開き角絞り25との間に偏向器61と二次電子検出器62とを配設し、これらにより開き角絞り25上で一次ビーム5を走査させてその電子画像を取得し、これに基づいて複数段4極子レンズ15および偏向器61,69により1次ビーム5の焦点およびビーム軸を調整する点に特徴がある。
【0032】
図1は、本実施形態の基板検査システム20の概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、基板検査システム20は、一次ビーム5を開き角絞り25上で走査する偏向器61と、これを制御する偏向制御部63と、一次ビーム5の照射により開き角絞り25で発生した二次電子等を検出して第2の画像信号を出力する二次電子検出器62と、この第2の画像信号を増幅する増幅器64と、増幅された第2の画像信号に所定の画像処理をする画像信号処理部65とを備えている。本実施形態においては、偏向器61と偏向器69が電子ビーム偏向走査手段を構成し、また、複数段四極子レンズ制御部17と偏向制御部63,70が一次ビーム調整手段を構成する。その他の点は、図8に示す基板検査システム100と略同一である。偏向器69は、複数段四極子レンズ15と開き角絞り25との間に設ければよいが、二次ビーム6への影響を考慮すると一次光学系内、具体的には複数段四極子レンズ15とウィーンフィルタ41との間に配設することが好ましい。
【0033】
偏向器61は、磁界型でも静電型でも良いが、占有スペースとレスポンス速度とを考慮すると、静電型が好ましい。
【0034】
本実施形態においては、偏向器61と偏向器69で電子ビーム偏向走査手段を構成したが、これに限ることなく、偏向器61のみで電子ビーム偏向走査手段を構成しても良い。
【0035】
また、二次電子検出器62は、チャネルトロン、半導体検出器、シンチレータまたはMCP検出器のいずれを用いても良いが、後述する第2の電子画像を捉えやすい位置および角度で配設しておく。
【0036】
図1に示す基板検査システム20を用いて一次ビーム5を開き角絞り25上で結像させ、かつそのビーム軌道を調整する方法を、本発明にかかる基板検査装置の制御方法の第1の実施の形態として図2の模式図を参照しながら説明する。
【0037】
まず、偏向制御部63から走査信号を偏向器61に供給し、一次ビーム5を開き角絞り25上で、例えば同図の点線矢印で示すように、二次元的に走査させる。この一次ビーム照射により、開き角絞り25上で照射点から二次電子等68が発生し、これらの二次電子等68を二次電子検出器62を用いて検出する。二次電子検出器62は、検出した二次電子等68を画像信号(第2の画像信号)に変換して増幅器64に供給する。画像信号処理部65は、増幅器64で増幅された画像信号と偏向制御部63の走査信号とを受けて、これらを画像データとしてホストコンピュータ59に転送する。ホストコンピュータ59は、これらの画像データを表示部60に供給し、これにより開き角絞り25の状態を表す画像である電子画像72が表示部60の発光面71に表示され、これにより異なる階調値を有する領域(同図の黒字に示す領域)が開き角絞り孔66に対応する画像領域であることが分る。ホストコンピュータ59は、さらに、この電子画像が最も鮮明になり、なおかつ電子画像72の中心と発光面71の中心(水平方向中心線ABと垂直方向中心線CDとの交点)とが一致するように、複数段四極子レンズ制御部17と偏向制御部63,70に制御信号を供給する。これらの制御信号を受けて、複数段四極子レンズ制御部17と偏向制御部63,70は、それぞれ複数段四極子レンズ15と偏向器61,69の電圧印加条件を調整して一次ビーム5の焦点距離とビーム軸77の方向を調整する。
【0038】
以上の動作を繰返して、一次ビーム5が開き角絞り25上で結像し、かつ、ビーム軸77が開き角絞り孔66の中心を通過するように一次ビーム5の焦点距離および進行方向を調整することが可能になる。
【0039】
次に、本発明にかかる基板検査システムの第2の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態の基板検査システム30は、図3に示すように、開き角絞りとして開き角絞り孔66と同一の中心を有する複数の円でなる図形パターン67が上面に形成された開き角絞り25aを用いている点に特徴がある。その他の点は、図1に示す基板検査システム20と略同一である。従って、本実施形態の基板検査システム30の概略構成を示すブロック図の添付は省略する。
【0040】
本実施形態の基板検査システム30を用いて一次ビーム5を開き角絞り25上で結像させ、かつそのビーム軸を調整する方法を、本発明にかかる基板検査装置の制御方法の第2の実施の形態として説明する。
【0041】
図3および図4は、本実施形態の基板検査装置の制御方法を説明する模式図である。両図に示すように、本実施形態で用いる開き角絞り25aは、図2に示す開き角絞り25の上面に、それぞれの中心が開き角絞り孔66を中心とする複数の同心円のパターンでなる図形パターン67が形成したものである。この図形パターン67は、開き角絞り25上に金属層を成長させ、この金属層上に形成したフォトレジストをマスクとして金属層を選択的に除去する写真蝕刻法により形成する。金属層の材料としては導体でかつ非磁性体の金属、例えばMoやCuなどが好ましい。
【0042】
この開き角絞り25aを用いて上述した第1の実施形態での制御方法と同様の方法により、一次ビーム5を開き角絞り25a上で走査し、図形パターン67の電子画像を取得する。これにより、図3および図4に示すように、表示部60の発光面71に同心円のパターンでなる電子画像が表示される。
【0043】
図4に示すように、一次ビームの光軸77aが開き角絞り25aの開き角絞り孔66の中心を通らない場合は、電子画像73aの各円の共通の中心点と、発光面71の中心点とは一致しない。これに対して、図3に示すように、一次ビームの光軸77が開き角絞り25aの開き角絞り孔66の中心を通過する場合は、電子画像73の各円の共通の中心点と、発光面71の中心点とは一致する。
【0044】
従って、電子画像73aの各円の共通の中心点と、発光面71の中心点とが一致するように、ホストコンピュータ59から複数段四極子レンズ制御部17と偏向制御器63,70に制御信号を供給して、複数段四極子レンズ制御部17を介して複数段四極子レンズ15の電圧印加条件を調整し、また、偏向制御部63,70をそれぞれ介して偏向器61,69の電圧印加条件をそれぞれ調整することにより、一次ビーム5のビーム軸77が開き角絞り孔66の中心を通過するように調整することができる。
【0045】
本実施形態の制御方法によれば、一次ビーム5の照射面でのサイズS5(図3参照)が開き角絞り孔66の大きさと同等である場合、またはこれを上回る場合であっても、一次ビーム5の焦点距離および進行方向を調整することが可能になる。
【0046】
次に、上述の基板検査システム30を用いて一次ビーム5のビーム軸77が開き角絞りに対して垂直に入射するように調整する方法を、本発明にかかる基板検査装置の制御方法の第3の実施の形態として説明する。
【0047】
まず、上述した第2の実施の形態の制御方法により、一次ビーム5が開き角絞り25上で結像し、かつ、ビーム軸77が開き角絞り孔66の中心を通過するように調整しておく。ここで、図5に示すように、ビーム軸77bが傾いており、開き角絞り25aに対して垂直でない場合は、開き角絞り25a上の一次ビーム走査面において、一次ビーム5bの照射面SbL,SbRが一次ビーム照射面の中心(本実施形態においては開き角絞り孔66の中心)に対して非対称となるため、照射面SbL,SbRのサイズが相互に異なることになる。このため、同心円の図形パターン67の解像度もその中心に対して非対称となり、その電子画像73bは表示部60の発光面71の中心に対して非対称の形状を有する。従って、電子画像73bが発光面71の中心に対して対称になるように、複数段四極子レンズ15と偏向器61,69の電圧印加条件を調整することにより、図3に示すように、一次ビーム5のビーム軸77が開き角絞り25aに対して垂直に入射するように調整することができる。
【0048】
次に、本発明にかかる基板検査システムの第3の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0049】
図6は、本実施形態の基板検査システム40の概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、本実施形態の特徴は、図3に示す同心円のパターン67と同一の図形パターンに加え、後述する微小パターン80が上面に形成された開き角絞り25bと、マイクロゲージ等で構成され開き角絞り25bを水平方向に移動させる開き角絞り移動機構82とを備えた点にある。その他の点は、図1に示す基板検査システム20と略同一である。
【0050】
微小パターン80の形状は矩形でも、円や楕円でも良く、そのサイズも任意に選択できるが、図7の模式図に示すように、平面形状が一次ビーム5の断面形状と相似形であって、平面形状のサイズが、一次ビーム5cが開き角絞り25b上で形成する所望の照射面サイズよりも小さいことが望ましい。これは、一次ビーム5cを開き角絞り25b上で走査した場合に、調整目的の一つである一次ビーム5cの開き角絞り25b上での照射領域で微小パターン80の全てを覆うことができるようにするためである。従って、微小パターン80の開き角絞り25b上の配置形態は、一次ビーム5cが矩形の断面形状を有する場合であって、一次ビーム5cを例えばその長軸方向に走査する場合は、微小パターン80の長軸方向と走査方向とが一致するように配置する。この一方、一次ビーム5cをその短軸方向に走査する場合は、微小パターン80の短軸方向と走査方向とが一致するように配置することが望ましい。また、微小パターン80を開き角絞り25b上に複数形成する場合は、一次ビーム5cの照射領域内に複数の微小パターン80がその一部でも同時に存在することがないように、一次ビーム5cが開き角絞り25b上に形成する所望の照射面のサイズを各微小パターン同士の間隔が上回るように配置することが望ましい。微小パターン80の形成方法は、前述した同心円パターン67と同様に、MoやCu等の導体でかつ非磁性体である金属の層上に形成したフォトレジストをマスクとしてこの金属層を選択的に除去する写真蝕刻法により形成する。
【0051】
次に、図6に示す基板検査システム40を用いて一次ビーム5cの結像またはビームサイズを調整する方法を、本発明にかかる基板検査装置の制御方法の第4の実施の形態として説明する。本実施形態の特徴は、開き角絞り25b上に形成された微小パターン80を走査して得られた電子画像に基づいて一次ビーム5cの結像の状態とビームサイズとを確認し、焦点位置とビームサイズを高い精度で調整する点にある。
【0052】
まず、開き角絞り移動機構82により、開き角絞り孔66の中心が二次ビーム6のビーム軸と一致するように(図6参照)、開き角絞り25bを水平方向に移動させ、上述した第2および第3の実施形態の制御方法により、同心円パターン67に一次ビーム5cを走査し、一次ビーム5cのビーム軸77が開き角絞り孔66の中心を通過し、かつ、開き角絞り25bに対して垂直になるように、ビーム軌道を調整する。
【0053】
上述した第2および第3の実施の形態においては、ビーム軌道を調整した後、同心円パターン67の電子画像73の分解能が最良となるように焦点距離を調整すればよいが、例えば、図7に示すように、開き角絞り25b上での一次ビーム5cの断面形状がアスペクト比の大きな矩形である場合は、同心円パターン67の電子画像73の分解能が一次ビーム5cの走査方向に対応する方向とこの走査方向と垂直な方向とで大きく異なり、この電子画像73のみでは結像を調整することが困難になる場合がある。
【0054】
そこで、図8に示すように、開き角絞り移動機構82により、微小パターン80が一次ビーム5cのビーム軸77上を通るように開き角絞り25bを平行移動させて偏向制御部63および偏向器61により一次ビーム5を開き角絞り25b上で走査し、表示部60の発光面71上に微小パターン80の電子画像81を表示する。この電子画像81が発光面71上で鮮明に現れるか否かで一次ビーム5cが開き角絞り25b上で結像しているか否かを判定することができ、鮮明な電子画像81が取得されるように、複数段四極子レンズ15と偏向器61,69の電圧印加条件をそれぞれ調整する。
【0055】
一次ビーム5cの開き角絞り25b上での結像調整が終了すると、ホストコンピュータ59は、図示しない演算手段により、電子画像81の長軸方向と短軸方向の階調値を算出し、階調プロファイルを作成する。
【0056】
これらの階調プロファイルのうち、長軸ab方向での階調プロファイルの一例を図9に示す。
【0057】
ホストコンピュータ59は、この階調プロファイルおよび予め設定したしきい値に基づいて一次ビーム5cのビームサイズを算出する。本実施形態においては、最大階調値Mの半分の値M/2をしきい値として設定し、階調プロファイルの半値幅Labを一次ビーム5cの長軸方向の長さとして算出する。
【0058】
次に、ホストコンピュータ59は、この半値幅Labが所望の長さとなるように、複数段四極子レンズ制御部17と偏向制御器63,70に制御信号を供給し、これらを介して複数段四極子レンズ15と偏向器61,69の電圧印加条件をそれぞれ調整する。
【0059】
一次ビーム5cの短軸方向の長さについても、同様にして階調プロファイルの半値幅Lcd(図示せず)を一次ビーム5cの短軸方向の長さとして算出し、この半値幅Lcdが所望の長さとなるように、複数段四極子レンズ15と偏向器61,69の電圧印加条件をそれぞれ調整する。
【0060】
このように、本実施形態によれば、開き角絞り25b上に形成された微小パターン80の電子画像81に基づいて一次ビーム5cの結像とビーム軌道77の進行方向とを調整し、かつ、一次ビーム5cが開き角絞り25bの上面で形成する照射面サイズとを調整するので、二次ビーム6の倍率色収差を低減しつつ、基板の検査領域を拡大することができる。これによりスループットの高い基板検査方法が提供される。
【0061】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記形態に限るものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して適用することができる。上述した第2ないし第4の実施形態では、一次ビーム5の結像調整およびビーム軸の方向調整のために、開き角絞り孔66と同心円の図形パターン67を用いたが、これに限ることなく、電子画像が確認できるサイズであり、開き角絞り孔66の中心点について点対称な図形パターンであれば、矩形状や楕円形状など任意の形状パターンを用いても一次ビーム5の焦点距離とビーム軸の方向と照射面の大きさを調整することができる。
【0062】
また、上述した第4の実施形態においては、開き角絞り移動機構82を用いて開き角絞り25bを平行移動させることとしたが、一次ビーム5の断面サイズが開き角絞り孔66の大きさより十分に小さい場合は、開き角絞り孔66の周辺の開き角絞り25b上に微小パターン80を形成し、開き角絞り25bを移動させることなく、一次ビーム5の結像および断面サイズを調整することができる。
【0063】
上述した実施形態においては、表示部60を第1および第2の表示手段として用いたが、それぞれ別個の表示部を用いることとしても勿論良い。
【0064】
さらに、開き角絞り25を焦点面9に設置したが、これに限ることなく、二次ビーム6のビーム軸に垂直な平面であれば、ウィーンフィルタ41が配設される位置を含み、ウィーンフィルタ41と基板43との間に設置することができる。
【0065】
【発明の効果】
以上詳述したとおり、本発明は、以下の効果を奏する。
【0066】
即ち、本発明にかかる基板検査装置によれば、一次ビームを偏向するとともに開き角絞りの上面で走査させる電子ビーム偏向走査手段と、上記一次ビームの照射により上記開き角絞りの表面から発生する第2の二次電子および反射電子を検出して第2の画像信号を出力する二次電子検出手段と、前記開き角絞りの状態を表す画像である第2の電子画像を表示する第2の表示手段と、この第2の電子画像に基づいて、ビーム集束手段を調整して上記一次ビームの焦点距離と方向と照射面の大きさとを変更する一次ビーム調整手段とを備えるので、一次ビームの焦点距離とビーム軌道の方向と照射面の大きさを容易に調整することができる。これにより、一次ビームの基板上の照射領域を制限することなく、二次ビームの倍率色収差を低減することができる。この結果、単純な構成で基板の検査領域を容易に拡大することができ、検査時間の短縮化を図ることができる。
【0067】
また、開き角絞りの上面に、その絞り孔の中心点を中心として点対称をなす図形パターンが形成されている場合は、上記効果に加え、上記一次ビームが上記開き角絞りの上面で形成する照射面の面積が上記開き角絞りの孔の大きさ以上であっても、上記一次ビームの焦点距離とビーム軌道の方向と照射面の大きさの調整が可能になる。
【0068】
また、電子画像の解像度が表示手段の発光面の中心に対して対称になるように、ビーム集束手段および電子ビーム偏向走査手段の電圧印加条件を調整することにより、一次ビームのビーム軸が開き角絞りが設置される平面に対して垂直に入射するように調整することができる。
【0069】
また、上記図形パターンが一次ビームが上記開き角絞りの上面で形成する照射面の所望の大きさに対応した微小パターンを含む場合は、上記一次ビームがアスペクト比の大きい矩形状の断面を有する場合であっても、上記一次ビームの上記開き角絞り上での結像の状態を容易に確認できるほか、この微小パターンの電子画像に基づいて上記一次ビームの上記開き角絞り上での照射面積を測定することができる。これにより、一次ビームの照射面の大きさをより正確に調整することが可能になる。この結果、上記開き角絞りの上面に必要以上の一次ビームが照射されることを避けることができ、開き角絞りの汚染を防止することができる。従って、開き角絞りの交換頻度が減少するので、使用効率の高い基板検査装置を提供することができる。
【0070】
また、本発明にかかる基板検査システムによれば、上記第2の画像信号に基づいて、上述した本発明にかかる基板検査装置を制御する中央処理装置を備えているので、試料のチャージアップや汚染を防止しながら、優れた解像度と高い効率で基板の検査を行うことができる。
【0071】
また、本発明にかかる基板検査装置の制御方法によれば、一次ビームを開き角絞りの上面で走査する第1の過程と、上記開き角絞りの表面から発生する第2の二次電子および反射電子を検出して第2のの電子画像を画像表示手段に表示する第2の過程と、上記第2の電子画像に基づいて、一次ビームが上記開き角絞り上で結像するように上記ビーム集束手段および電子ビーム偏向走査手段を調整する第3の過程と、を備えているので、上記一次ビームの焦点距離とビーム軌道の方向と、上記一次ビームが開き角絞りの上面で形成する照射面の大きさを容易に調整することができる。これにより、一次ビームの試料上の照射領域を制限することなく、二次ビームの倍率色収差を低減することができる。この結果、基板の検査領域を拡大するとともに、検査時間を短縮化する基板検査装置の制御方法が提供される。
【0072】
また、上記制御方法において、開き角絞りとして、その絞り孔の中心点を中心として点対称をなす図形パターンが上面に形成された開き角絞りを用いて、この図形パターンの電子画像の解像度が上記表示手段の表示面の中心に対して点対称となるように上記ビーム集束手段および電子ビーム偏向走査手段を調整する場合は、上記効果に加え、一次ビームの照射面積が上記開き角絞りの孔の断面積以上であっても、一次ビームの焦点距離を調整でき、また、一次ビームのビーム軸が開き角絞りが設置される焦点面に対して垂直に入射するように正確に調整することができる。
【0073】
さらに、上記図形パターンに上記一次ビームが上記開き角絞りの上面で形成する照射面の所望の大きさに対応した微小パターンが含まれ、この微小パターンの電子画像に基づいて一次ビームの上記照射面の大きさを調整する場合は、一次ビームがアスペクト比の大きい矩形状の断面を有する場合であっても、一次ビームの上記開き角絞り上での結像の状態を容易に確認できるほか、この微小パターンの電子画像に基づいて上記一次ビームの上記開き角絞り上での照射面積を測定することができる。これにより、一次ビームの上記照射面の大きさを正確に調整することも可能になる。この結果、開き角絞りの汚染を防止してその交換頻度が減少するとともに、装置の使用効率を高める基板検査装置の制御方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる基板検査システムの第1の実施の形態の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明にかかる基板検査装置の制御方法の第1の実施の形態を説明する模式図である。
【図3】本発明にかかる基板検査装置の制御方法の第2の実施の形態と第3の実施の形態を説明する模式図である。
【図4】本発明にかかる基板検査装置の制御方法の第2の実施の形態を説明する模式図である。
【図5】本発明にかかる基板検査装置の制御方法の第3の実施の形態を説明する模式図である。
【図6】本発明にかかる基板検査装置の第3の実施の形態の概略構成を説明するブロック図である。
【図7】本発明にかかる基板検査装置の制御方法の第4の実施の形態を説明する模式図である。
【図8】本発明にかかる基板検査装置の制御方法の第4の実施の形態を説明する模式図である。
【図9】本発明にかかる基板検査装置の制御方法の第4の実施の形態を説明する階調プロファイルの一例である。
【図10】従来の技術による基板検査システムの一例の概略構成を示すブロック図である。
【図11】図10に示す基板検査システムが備えるウィーンフィルタの基本構成を説明する斜視図である。
【図12】図11に示すウィーンフィルタの動作の説明図である。
【図13】本発明の解決課題を説明するための電子ビーム軌道の模式図である。
【符号の説明】
1 一次光学系
2 二次光学系
3 電子検出部
5,5a,5b,5c 一次ビーム
6 二次ビーム
7,77,77a,77b 一次ビーム軌道
8 二次ビーム軌道
9 焦点面
10 電子銃部
11 線状陰極
12 ウェーネルト電極
13 陽極
14,61,69 偏向器
15 複数段四極子レンズ
16 電子銃制御部
17 複数段四極子レンズ制御部
20,30,40 基板検査システム
21 カソードレンズ
22 第二レンズ
23 第三レンズ
24 第四レンズ
25,25a,25b 開き角絞り
26 視野絞り
31 MCP検出系
32 蛍光板
33 ライトガイド
34 撮像素子
41 ウィーンフィルタ
41a、41b 電極
41c、41d 磁極
42 試料(基板)
43 ステージ
51 ステージ電圧制御部
52 カソードレンズ制御部
53 ウィーンフィルタ制御部
54 第二レンズ制御部
55 第三レンズ制御部
56 第四レンズ制御部
57 MCP検出系制御部
58 画像信号処理部
59 ホストコンピューター
60 表示部
62 二次電子検出器
63,70 偏向制御部
64 増幅器
65 画像信号処理部
66 開き角絞り孔
67 同心円パターン
68 二次電子、反射電子および後方散乱電子
71 発光面
73,73a,73b 同心円パターンの電子画像
76 開き角絞り孔の電子画像
80 微小パターン
81 微小パターンの電子画像
82 開き角絞り移動機構
5,S5a,SbL,SbR 一次ビームの開き角絞り上の照射面サイズ

Claims (13)

  1. 発生された電子ビームを集束して試料である基板に一次ビームとして入射させるビーム集束手段を有する電子ビーム照射手段と、
    前記一次ビームの照射を受けて前記基板から発生した第1の二次電子および反射電子を二次ビームとして検出し、第1の画像信号を出力する電子ビーム検出手段と、
    前記第1の画像信号に基づいて前記第1の二次電子および反射電子により形成され前記基板の表面の物理的・電気的状態を表す画像である第1の電子画像を表示する第1の表示手段と、
    前記一次ビームを偏向して前記基板の表面に略垂直に入射させる電子ビーム偏向手段を含み、前記二次ビームを拡大投影して前記電子ビーム検出手段に結像させる写像投影手段と、
    前記電子ビーム偏向手段が配設された位置を含み、前記電子ビーム偏向手段と前記基板との間で前記二次ビームのビーム軸に垂直な平面に配設され、前記二次ビームの開き角を決定する開き角絞りと、
    前記電子ビーム照射手段と前記開き角絞りとの間に配設され、前記一次ビームを偏向するとともに前記開き角絞りの上面で走査させる電子ビーム偏向走査手段と、
    前記一次ビームの照射により前記開き角絞りの表面から発生する第2の二次電子および反射電子を検出して第2の画像信号を出力する二次電子検出手段と、
    前記第2の画像信号に基づいて前記第2の二次電子および反射電子により形成され前記開き角絞りの状態を表す画像である第2の電子画像を表示する第2の表示手段と、
    前記第2の電子画像に基づいて、前記ビーム集束手段および前記電子ビーム偏向走査手段を調整して前記一次ビームの焦点距離と方向と照射面の大きさとを変更する一次ビーム調整手段と、を備えた基板検査装置。
  2. 前記開き角絞りは、その絞り孔の中心点を中心として点対称をなす図形パターンが上面に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の基板検査装置。
  3. 前記図形パターンは、それぞれの中心点が前記絞り孔を中心とする同心円の図形パターンであることを特徴とする請求項2に記載の基板検査装置。
  4. 前記図形パターンは、前記一次ビームが前記開き角絞りの上面で形成する照射面の所望の大きさに対応した微細パターンを含むことを特徴とする請求項2または3に記載の基板検査装置。
  5. 前記微細パターンの平面形状は、前記一次ビームの断面形状と略相似であることを特徴とする請求項4に記載の基板検査装置。
  6. 前記開き角絞りを前記二次ビームのビーム軸に垂直な平面内で移動させる開き角絞り移動手段をさらに備えることを特徴とする請求項4または5に記載の基板検査装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の基板検査装置と、
    前記第2の画像信号に基づいて前記一次ビーム調整手段を制御する中央処理装置と、を備えた基板検査システム。
  8. 発生された電子ビームを集束して試料である基板に一次ビームとして入射させるビーム集束手段を有する電子ビーム照射手段と、前記一次ビームの照射を受けて前記基板から発生した第1の二次電子および反射電子を二次ビームとして検出し、第1の画像信号を出力する電子ビーム検出手段と、前記第1の画像信号に基づいて前記第1の二次電子および反射電子により形成され前記基板の表面の物理的・電気的状態を表す画像である第1の電子画像を表示する第1の表示手段と、前記一次ビームを偏向して前記基板の表面に略垂直に入射させる電子ビーム偏向手段を含み、前記二次ビームを拡大投影して前記電子ビーム検出手段に結像させる写像投影手段と、前記電子ビーム偏向手段が配設された位置を含み、前記電子ビーム偏向手段と前記基板との間で前記二次ビームのビーム軸に垂直な平面に配設され、前記二次ビームの開き角を決定する開き角絞りと、前記電子ビーム照射手段と前記開き角絞りとの間に配設された電子ビーム偏向走査手段と、二次電子検出手段と、第2の表示手段と、を備えた基板検査装置の制御方法であって、
    前記電子ビーム偏向走査手段を用いて前記一次ビームを偏向するとともに前記開き角絞りの上面で走査させる第1の過程と、
    前記一次ビームの照射により前記開き角絞りの表面から発生する第2の二次電子および反射電子を前記二次電子検出手段を用いて検出して前記第2の二次電子および反射電子により形成され前記開き角絞りの状態を表す画像である第2の電子画像を前記第2の表示手段に表示する第2の過程と、
    前記第2の電子画像に基づいて、前記一次ビームが所望の大きさの照射面で前記開き角絞り上で結像し、前記開き角絞りの絞り孔の中心を前記開き角絞りに垂直に通過するように前記ビーム集束手段および前記電子ビーム偏向走査手段を調整する第3の過程と、を備えた基板検査装置の制御方法。
  9. 前記開き角絞りの上面には、前記絞り孔の中心点を中心として点対称をなす図形パターンが形成され、
    前記第3の過程は、前記図形パターンの前記第2の電子画像の中心が前記表示手段の表示面の中心と略一致するように、前記ビーム集束手段および前記電子ビーム偏向走査手段を調整する過程とを含むことを特徴とする請求項8に記載の基板検査装置の制御方法。
  10. 前記図形パターンは、それぞれの中心点が前記絞り孔を中心とする同心円の図形パターンを含み、
    前記第3の過程は、前記第2の電子画像の解像度が前記表示手段の前記表示面の中心に対して点対称となるように前記ビーム集束手段および前記電子ビーム偏向走査手段を調整する過程を含むことを特徴とする請求項9に記載の基板検査装置の制御方法。
  11. 前記図形パターンは、前記一次ビームが前記開き角絞りの上面で形成する照射面の所望の大きさに対応した微細パターンを含み、
    前記第3の過程は、前記微小パターンの前記第2の電子画像に基づいて前記一次ビームが前記開き角絞りの上面で形成する照射面の大きさを調整する過程を含むことを特徴とする請求項9または10に記載の基板検査装置の制御方法
  12. 前記微細パターンの平面形状は、前記一次ビームの断面形状と略相似であることを特徴とする請求項11に記載の基板検査装置の制御方法
  13. 前記基板検査装置は、前記開き角絞りを前記二次ビームのビーム軸に垂直な平面内で移動させる開き角絞り移動手段をさらに備えることを特徴とする請求項11または12に記載の基板検査装置の制御方法。
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