JP3403036B2 - 電子ビーム検査方法及びその装置 - Google Patents

電子ビーム検査方法及びその装置

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JP3403036B2 JP31320597A JP31320597A JP3403036B2 JP 3403036 B2 JP3403036 B2 JP 3403036B2 JP 31320597 A JP31320597 A JP 31320597A JP 31320597 A JP31320597 A JP 31320597A JP 3403036 B2 JP3403036 B2 JP 3403036B2
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    • H01J2237/2813Scanning microscopes characterised by the application
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子ビームを用い
て検査を行う方法及びその装置に関し、特に半導体ウェ
ーハの表面に形成されたパターンの検査に好適な検査方
法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子ビームを半導体ウェーハ等の試料表
面に照射して検査及び観察を行う従来の走査型電子顕微
鏡として、図10に示されるような構成を備えたものが
ある。陰極35から電子ビームが出射され、集束レンズ
36と対物レンズ38とによって細く絞られ、走査電極
37によってグランドに接地された試料39の表面上を
走査する。
【0003】陰極35として、一般に点光源が用いられ
る。パターンの観察が可能な分解能が得られるように、
点光源から出射された電子ビームは、例えば集束レンズ
36によって一度集束し、再び対物レンズ38によって
再度集束されてスポット径が縮小される。このようにし
て得られた電子ビームは、走査電極37によって試料3
9の表面上を走査する。電子ビームを走査された試料3
9の表面からは二次電子及び反射電子が発生し、検出器
40によって検出されて検出信号に変換される。この検
出信号は、アンプ41によって増幅された後画像処理部
43に与えられる。電子ビームの走査と同期させる同期
信号が走査回路42から画像処理部43に与えられ、こ
の同期信号に同期したタイミングでアンプ41から出力
された検出信号の示す情報量に応じてモニタ44の輝度
が決定されて表示される。一般に、画像のS/N比を高
くするために、アンプ41を介した後、画像処理部43
において1フレーム画像ごとに画像信号の加算を行って
モニタ44に表示する。
【0004】従来の電子ビーム検査装置には、特開平5
−109381号公報により提案されたものがあり、そ
の概略構成を図11に示す。この装置は、直接写像型反
射電子顕微鏡と言われるもので、電子銃1から出射した
一次側の電子ビームは照射レンズ系6によって集束さ
れ、電子ビームに電界及び磁界を作用させる第1ウイー
ンフィルタ3で偏向されて試料4の表面上に垂直に入射
される。電子ビームを照射された試料4から二次電子及
び反射電子が発生し、エミッションレンズ5で加速され
た後、第1の結像レンズ系2によって第1スクリーン7
上に投影され、直接その写像投影像を観察することがで
きる。
【0005】また、エネルギー分析を行うことも可能で
ある。この場合には、第1スクリーン7を光軸から外
し、第2ウィーンフィルタ8を用いて所定のエネルギを
有する二次電子及び反射電子のみが直進するように設定
する。第2ウィーンフィルタ8を直進した二次電子及び
反射電子は、第2結像レンズ系9によって所定の大きさ
に拡大され、第2スクリーン10上に表示される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
な従来の電子ビーム検査装置には、それぞれ次のような
問題があった。図10に示された走査型電子頭微鏡で
は、必要な分解能を確保しつつ広い範囲の試料表面を観
察するために、走査電極や走査コイル等によって電子ビ
ームを走査する方式が採られている。しかしながら、こ
のような走査方式では、走査の線形性を確保する必要
上、走査速度が制限される。さらに、細く電子線を集束
する必要があるため、電流量が低下してS/N比が低下
する。
【0007】従来は、このような問題を解決するため
に、二次電子及び反射電子により構成される画像を処理
してメモリ等に取り込み、1フレームごとに加算すると
いう処理を行っている。しかし、この方式では画像表示
速度が遅くなるという問題がある。
【0008】さらに、特に広い範囲を走査できるように
電子ビームを偏向しようとすると、電子ビームがレンズ
光軸中心をはずれてレンズ収差が生じ、分解能が劣化す
るという問題がある。
【0009】図11に示された直接写像型反射電子顕微
鏡では、一次側の電子ビームを一般的な電子銃1と照射
レンズ系2とで生成している。この構成では、例えば2
00μm角以上の大きい試料領域に一括で電子ビームを
照射することはできない。また、検査領域が変わり、検
査に必要な倍率を変える必要があるような場合に、一次
側の電子ビームのサイズを変化させる必要がある。しか
し、従来の電子顕微鏡ではこのような場合に電流密度を
低下させることなくビーム形状を変えることはできなか
った。さらに、エミッションレンズ5を通過する二次電
子及び反射電子は、エミッションレンズ5の収差や透過
率の影響を受けるが、この点についての考慮がなされて
いないという問題もあった。
【0010】本発明は上記事情に鑑み、走査型の電子顕
微鏡における走査速度や画像表示速度の低下、さらには
直接写像型の電子顕微鏡における検査領域に対応するよ
うにビーム形状を変えることができないという問題を解
消することが可能な電子ビーム検査方法及びその装置を
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の電子ビーム検査
装置は、陰極から矩形断面を有する電子ビームを出射し
て、所定面積を有するように試料の検査領域に照射する
電子ビーム照射部と、前記電子ビームを照射されて前記
検査領域から発生した二次電子及び反射電子により構成
される画像を所定倍率に拡大して電子ビーム検出部に結
像する写像投影光学部と、前記写像投影光学部により結
像された前記画像に基づいて検出信号を生成して出力す
る前記電子ビーム検出部と、を備え、前記写像投影光学
部は、前記検査領域から発生した前記二次電子及び反射
電子を加速しかつ集束するカソードレンズであって、前
記検査領域から発生した前記二次電子及び反射電子が通
過する試料に近接した箇所に金属製メッシュを有する、
前記カソードレンズと、前記カソードレンズにより加速
されかつ集束された前記二次電子及び反射電子の開き角
を決定する絞りと、前記絞りにより開き角を決定された
前記二次電子及び反射電子の視野を決定する視野絞り
と、前記視野絞りにより視野を決定された前記二次電子
及び反射電子により構成される画像を所定倍率に拡大し
て前記電子ビーム検出部に結像するプロジェクションレ
ンズとを有することを特徴とする。
【0012】ここで前記電子ビーム照射部は、前記試料
表面に対して斜め上方に位置してもよく、また非回転対
称型及び静電型であるレンズを有するものであってもよ
い。また、前記線状陰極の電子放出面は、10:1乃至
50:1の範囲にあるアスペクト比を有する矩形断面状
であってもよい。
【0013】
【0014】前記カソードレンズは、静電型カソードレ
ンズ又は電磁レンズであってもよい。
【0015】前記カソードレンズは静電型カソードレン
ズであって、前記検査領域から発生した前記二次電子及
び反射電子が通過する第1電極と第2電極とが106 オ
ーム以上の抵抗値を有する高抵抗材を介して接続されて
いてもよい。
【0016】
【0017】本発明の電子ビーム検査方法は、電子ビー
ム照射部に含まれる陰極から矩形断面を有する電子ビー
ムを出射して所定面積を有するように試料の検査領域に
照射し、前記電子ビームを照射されて前記検査領域から
発生した二次電子及び反射電子により構成される画像
を、写像投影光学部を用いて所定倍率に拡大して電子ビ
ーム検出部に結像させ、この結像された前記画像に基づ
いて、前記電子ビーム検出部により検出信号を生成して
出力するステップを備え、前記二次電子及び反射電子に
より構成される画像を、前記写像投影光学部を用いて所
定倍率に拡大して前記電子ビーム検出部に結像させるス
テップは、前記検査領域から発生した前記二次電子及び
反射電子が通過する試料に近接した箇所に金属製メッシ
ュを有するカソードレンズを用いて、前記検査領域から
発生した前記二次電子及び反射電子を加速しかつ集束
し、前記カソードレンズにより加速されかつ集束された
前記二次電子及び反射電子の開き角を絞りを用いて決定
し、前記絞りにより開き角を決定された前記二次電子及
び反射電子の視野を視野絞りを用いて決定し、前記視野
絞りにより視野を決定された前記二次電子及び反射電子
により構成される画像を、プロジェクションレンズを用
いて所定倍率に拡大して前記電子ビーム検出部に結像す
るステップを含むことを特徴とする。
【0018】ここで、前記電子ビームは、10:1乃至
50:1の範囲にあるアスペクト比を有する矩形断面状
で前記線状陰極より出射するものであってもよく、また
前記電子ビームは、斜め上方の位置より前期試料表面に
照射するものであってもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図1に、本実施の形態に
よる電子ビーム検査方法及びその装置において、一次光
学系の電子ビーム照射部(以下、一次光学系という)1
1により形成された電子ビームが試料16に一括照射さ
れ、試料16から二次電子及び反射電子が発生して二次
光学系写像投影光学部(以下、二次光学系という)17
によって電子ビーム検出系22に投影されるまでの概念
を示す。
【0020】線状陰極12から一次側の電子ビームが出
射され、一次光学系11によって例えば半導体ウェーハ
のような試料16の検査領域1aと略同一サイズに形成
されて、検査領域1a上に照射される。照射された検査
領域1aから、二次電子及び反射電子がその領域全体で
発生する。発生した二次電子及び反射電子が二次光学系
17で拡大されて、電子検出系22に直接投影される。
【0021】このように、本実施の形態は、電子ビーム
を走査することなく検査領域1aに一括照射し、領域1
a全体から同時に発生した二次及び反射電子が示す二次
元情報を電子検出系22に投影して表示する点に特徴が
ある。
【0022】本実施の形態による電子ビーム検査装置の
構成を図2に示す。一次光学系11により電子ビームを
試料16に斜めから照射し、試料16から発生した二次
電子及ぴ反射電子を二次光学系17により電子検出系2
2に拡大投影する。
【0023】ここで、S/N比を向上させるには、検査
領域1aに照射する電子ビームの電流密度を高くする必
要があり、一次光学系11には以下のようなことが要求
される。大電流を得るためには、電子放出面の面積を拡
大することが可能な線状陰極12が好適である。さら
に、電子放出面の面積の増加による電界強度の低下は、
線状陰極12が10:1乃至50:1程度の範囲内にあ
る高アスペクト比の電子放出面を持つように形成するこ
とにより、抑制することができる。このような手法を用
いることで、長矩方向の電界強度に低下が生じても、短
距方向の電界強度は高いレベルを保持することができる
ので、全体としての電界強度の低下を防ぎつつ、放出面
積を増加させることが可能である。
【0024】線状陰極12から放出された電子ビーム
は、静電型3電極構成の引き出しレンズ13によって矩
形断面を有する電子ビームとなる。この矩形の電子ビー
ムが三重四極子レンズ14によって結像される。三重四
極子レンズ(トリプレット)14は非回転対称レンズで
あって、レンズ収差を補正する作用があり、回転対称レ
ンズと比較しても低収差のレンズを容易に構成すること
ができる。
【0025】引き出しレンズ13及び三重四極子レンズ
14は、静電型レンズとして構成することができるの
で、電磁レンズとして構成した場合よりも容易に小型化
することができ、低収差を実現することが可能である。
このように、収差が低いことによって試料表面上でビー
ム開き角を大きくとることができるので、結果としてビ
ーム電流を増加させて高い電流密度を得ることが可能で
ある。
【0026】また、この場合長矩方向をX軸、短距方向
をY軸とした場合、X軸、Y軸の倍率をそれぞれ独立に
設定することができる。このため、試料16の表面にお
いて任意のアスペクトの矩形断面を有する電子ビームを
形成することができる。例えば、1200μm角の検査
領域1aに電子ビームを照射させる必要がある場合に、
線状陰極12のサイズが600×30μmであるとする
と、X方向の倍率を2倍、Y方向の倍率を40倍に設定
すればよい。このように、X方向の倍率とY方向の倍率
とを独立に設定することができるので、線状陰極12の
サイズを変えなくとも所望の大きさを持つ検査領域1a
に照射することができる。このように、本実施の形態に
よれば電流密度が高く、かつ任意のサイズの検査領域に
一括照射することが可能な矩形断面を有する電子ビーム
を形成することができる。
【0027】二次光学系17は、上記一次光学系11に
より一括照射されて試料16表面から同時に発生した二
次電子及び反射電子により形成される二次元画像を、電
子検出系22に投影するものである。この二次光学系1
7の詳細な断面構造は図3に示されるようであり、カソ
ードレンズ18、絞り19、視野絞り20、プロジェク
ションレンズ21、電子検出系22、および試料16に
負電圧を印加する電源15を備えている。試料16に、
上記一次光学系11によって生成された高電流密度を有
する電子ビームが試料16の検査領域1aに一括照射さ
れ、二次元の電子画像を構成する二次電子及ぴ反射電子
が発生する。この二次電子及び反射電子は、試料16に
印加された負電圧15によって加速され、カソードレン
ズ18を通過して所望の倍率で拡大される。
【0028】拡大された電子像は絞り19で集束され、
視野絞り20で結像する。ここで、絞り19は開き角を
決定するために設けられ、視野絞り20は視野を限定し
かつ余分な散乱電子を防いで電子像のS/N比を向上さ
せるために設けられている。視野絞り20を通過した電
子像は、プロジェクションレンズ21によって所定の倍
率に拡大されて、電子検出系22に投影される。
【0029】このように、本実施の形態によれば、一次
光学系11によって一括照射された試料16の検査領域
1aの画像情報が、一括して電子検出系22に投影され
る。二次光学系17では、上述したように二次元の電子
像を拡大投影する必要がある。この場合に、レンズの近
軸軌道以外の軌道を電子が通過するために、レンズ歪み
が発生する。この歪みを抑制するためには、レンズ半径
方向において電子が通過する軌道の最大値の十倍程度に
レンズ内径を設計するのが望ましい。このようにレンズ
を設計することで、電子の軌道は近軸軌道とみなすこと
が可能になり、収差を低減することができる。
【0030】図4に、電子検出系22の詳細な構造を示
す。試料16の検査領域1aから発生した二次電子及び
反射電子は、電子検出系22の例えばマイクロチャンネ
ルプレート(以下、MCPという)30の入力面におい
て結像して二次元の電子像29を構成する。この電子像
29は、蛍光面31を通過することによって光信号に変
換される。この光信号は、ファイバーオプティカルプレ
ート32を通過した後、エリアイメージセンサ33によ
り一括してビデオ信号に変換される。
【0031】このように、一次光学系11から一括照射
された電子ビームによって発生した二次電子及び反射電
子が構成する二次元の電子像がビデオ信号に変換され、
図示されていないモニタに写されて、試料16表面を検
査することが可能となる。従って、従来のように画像加
算という処理を行わなくとも、S/N比が良好な画像を
生成して検査することが可能である。
【0032】また、試料16に照射した検査領域1aの
二次元の電子像が一括して得られるので、電子ビームを
走査することなく検査領域1aの画像を拡大投影して検
査することができ、検査時間が短縮化される。
【0033】二次光学系17において、レンズ性能に最
も大きい影響を与えるのは、試料16から加速された電
子像が最初に通過するカソードレンズ18である。この
カソードレンズ18の詳細な構造を図5に示す。カソー
ドレンズ18は、試料16に負電圧を印加する電源15
と、第1電極25、第2電極26及び第3電極27を備
えている。試料16から発生した二次電子及び反射電子
は、電源15によって負電圧に印加された試料16と、
グランド電位に接地されたカソードレンズ18の第1電
極25との間に存在する電界によって加速される。加速
された二次電子及び反射電子は、カソードレンズ18内
を通過して静電レンズの作用により絞り19の位置にお
いて集束され、視野絞り20上で結像される。このカソ
ードレンズ18によれば、二次電子及び反射電子が遮ら
れることなくかつ低歪みで取り込まれて、視野絞り20
において結像される。
【0034】検査時間を短縮するためには、例えば半導
体ウェーハのような検査すべき面積が大きいような場
合、電子ビームを一括照射する検査領域をできるだけ大
きく、例えば200μm角というように設定する必要が
ある。上述したように、本実施の形態では一次光学系1
1を三重四極子レンズにより構成しているので、矩形断
面形状を有する一次ビームを形成することが可能であ
り、大きい検査領域に一括照射することができる。
【0035】一方、二次光学系17には、例えば200
μm角というような大きい検査領域から発生する二次電
子及び反射電子の画像を、低収差でかつ透過率を落とす
ことなく取り込むことが要求される。このような、大き
い検査領域の拡大投影に好適なカソードレンズ18につ
いて説明する。
【0036】本実施の形態では、大きい検査領域に電子
ビームを一括照射し、発生した二次電子及び反射電子の
電子像を拡大投影するが、このときの倍率は低い。この
ような低倍では、広い検査領域から同時に発生した二次
電子及び反射電子を、収差が発生することなく加速し、
カソードレンズ18内に取り込むことが要求される。カ
ソードレンズ第1電極25の内径を大きくとると、透過
率を落とさずかつ軸外収差を抑制することができる。そ
して、カソードレンズ内の収差を抑制するためには、中
心軸上のポテンシャル分布の変化の割合を滑らかにする
必要がある。これは、一般にレンズ性能を大きく左右す
る収差、特に球面収差Csiと色収差Cciは、文献1に示
されているように定義されるからである。
【0037】
【数1】 文献1:Improvement of Beam Characteristics by Sup
erimposing a Magnetic Field Emission Gun A.Takaok
a,K.Ura,T.Tomita and Y.Harada J.Electron Microsc.,
Vol.38.N0.2,83-94,1989 ここで、Zは軌道の位置、Hはレンズ半径方向、Φはポ
テンシャル、Bは磁場、Wは初期エネルギ、添字Iは結
像面位置における値を示す。
【0038】上記(1)及び(2)式により表されたよ
うに、球面収差及び色収差は、静電型レンズでは磁場の
項は零である。よって、ポテンシャルΦと、ポテンシャ
ルΦの一階微分から四階微分の積分子とで定義される。
このため、ポテンシャルΦの変化が少ないことが、微分
値の総和の減少、即ち収差の低下につながることがわか
る。
【0039】本実施の形態によるカソードレンズを図6
に示す。このカソードレンズは、第1電極25と、金属
製メッシュ23と、シリコンカーバイド(SiC)等の
高抵抗材から成る被膜を表面にコーティングしたスリー
ブ24もしくは高抵抗材で製作されたものと、第2電極
26と、第3電極27とを備えている。ここで、抵抗値
の目安は約106 オームであるが、SiCに限らずSi
C以上に高抵抗である材料であれば他のものを用いても
よい。上述したように、本実施の形態では低倍検査を行
うという条件が存在する。よって、第1電極25の内径
は、軸外収差及び透過率を抑制するために、できるだけ
大きくする必要がある。
【0040】しかし、第1電極25の内径を大きくする
と、試料16面と第1電極25のポテンシャルの染み出
しが生じて、ポテンシャルが急激に変化して電界が不均
一になり、収差が発生する。このような現象を緩和する
ために、第1電極25の内径部分に金属製メッシュ23
が設けられている。
【0041】この第1電極25にメッシュ23を取り付
けるだけでは、第1電極25においてポテンシャルが急
激に零電位に変化するため、収差を発生することにな
る。そこで、このような現象を防止するために、第1電
極25と第2電極26の間のポテンシャルがなだらかに
変化するように、本来は絶縁されている電極25と電極
26との間を、上述したような高抵抗材被膜がコーティ
ングされたスリーブ24で接続している。
【0042】このスリーブ24により、第1電極25と
第2電極26の間のポテンシャルがゼロ電位から段階的
に滑らかに変化していく。通常の静電型レンズの軸上の
ポテンシャルの変化を図7の点線101に、本実施の形
態による上記カソードレンズの軸上のポテンシャルの変
化を実線102に示す。ここで、図7における横軸は、
試料からカソードレンズに向かう中心軸上の距離を示
し、縦軸は軸上ポテンシャルを示すものとする。さら
に、横軸に沿って、カソードレンズの第1電極25、第
2電極26及び第3電極27のそれぞれの位置を示す。
【0043】実線102を点線101と比較して明らか
なように、本実施の形態によれば、試料から第327電
極までの間のポテンシャルの変化が滑らかであり、カソ
ードレンズの収差が低減される。
【0044】上記実施の形態における静電型カソードレ
ンズと異なり、他のカソードレンズの一例として電磁コ
イル28を有する電磁レンズを用いた場合の構成を図8
に示す。このカソードレンズでは、試料と、電磁レンズ
のうちの試料に近い磁極との間のポテンシャルを均一化
するために、試料16に近い磁極の穴に金属製メッシュ
23が設けられている。このように、電磁レンズで構成
したカソードレンズにおいても、金属製メッシュ23を
設けたことにより、試料と金属製メッシュ23との間の
電界を乱さず、さらにレンズの内部に電界が入り込むこ
とを防止することができる。よって、試料と金属製メッ
シュ23との間の電界が均一な分布となり、レンズ内部
には電界が影響せず、磁場の形成のみによって所望のレ
ンズ作用を実現することができるので、収差が抑制され
る。
【0045】金属製メッシュ23の存在によって、磁極
の開口部からの電界の染み出しが防止される。また、金
属製メッシュ23が設けられていても、電界レンズとし
て作用しないので、カソードレンズ内の磁場には影響を
与えない。このため、金属製メッシュ23はレンズ収差
を発生させない。この結果、均一な電界中を低収差で電
子ビームが加速されて電磁レンズ内に入り、レンズ内に
おいて形成されている磁場によって絞り19に集束す
る。
【0046】この電磁レンズ型のカソードレンズを用い
た場合も同様に、視野絞り20で結像した電子像は、プ
ロジェクションレンズ21によって所定倍率に拡大投影
される。
【0047】次に、本発明の他の実施の形態による電子
ビーム検査装置について、図9を用いて説明する。この
装置は、図9に示されたように、一次側の電子ビームを
試料16に垂直に入射させるためにウィーンフィルタ3
4を組み込んでいる。線状陰極12から引き出しレンズ
13を介して出射された電子ビームは、三重四極子レン
ズ14によって電流密度の低下を招くことなく任意サイ
ズの矩形断面を持つ電子ビームに形成された後、ウィー
ンフィルタ34に入射する。この電子ビームは、ウィー
ンフィルタ34によって偏向され、カソードレンズ18
を通って試料16表面に垂直に入射する。試料16から
発生した二次電子及び反射電子は、一次側の電子ビーム
とは逆向きの速度を持つ。よって、二次電子及び反射電
子で構成される二次側の電子ビームは、ウィーン条件が
成立することから電磁場の力が釣り合って、偏向するこ
となく二次光学系17aの中心軸にそって直進する。
【0048】一次側の電子ビームと二次側の電子ビーム
とは、カソードレンズ18内を逆向きに入射する。そこ
で、一次ビームがカソードレンズ18の入射前後でサイ
ズがa倍に拡大され、二次ビームがカソードレンズ入射
前後でb倍に拡大されるとすると、以下の(4)式が成
立する。 a×b=1 (4) よって、一次側の電子ビームのサイズを決定する場合に
も、カソードレンズ18を含めた光学系全体で考える必
要があることがわかる。例えば、一次ビームがカソード
レンズ18に入る前に100μm角の大きさを有してい
た場合、カソードレンズが一次ビームに対して1/2倍
の倍率に設定されていたとすると、一次ビームは50μ
m角で試料16表面に入射する。50μm角で一括照射
された領域1aから同サイズの二次ビームが発生し、カ
ソードレンズ18を一次ビームとは逆向きに通過して2
倍に拡大され、100μm角の二次ビームが得られる。
【0049】ここで、一次ビームが領域を一括照射する
ため二次ビームのサイズは大きくなる。従って、二次ビ
ームがウィーンフィルタ34の近軸軌道を外れるので収
差を発生する。そこで、一次ビームと二次ビームのレン
ズ半径方向の最大軌道が、近軸領域、即ちレンズ内径の
20〜30%内に収まるようにレンズ設計を行う必要が
ある。例えば、ウィーンフィルタ34の内径を、一次及
び二次ビームの軌道の最大値の十倍程度に設計すること
が望ましい。また、本実施の形態では一次ビームを試料
16とカソードレンズ18との間に斜め入射する必要が
ないので、試料16とカソードレンズ18との距離を短
く設計することができる。この結果、カソードレンズ1
8の低収差化が可能である。
【0050】上述した実施の形態はいずれも一例であっ
て、本発明を限定するものではない。例えば、上記実施
の形態では一次光学系11において三重四極子レンズ1
4を用いているが、二重四極子レンズ(ダブレット)、
あるいは八極子レンズ等の多極子レンズを用いてもよ
い。プロジェクションレンズ21は、上記実施の形態で
は磁界レンズよりも小型化が可能な静電型のアインツェ
ルレンズで構成されている。しかし、プロジェクション
レンズ21は、アインツェルレンズに限らず、以下の文
献2において提案されているような静電型の非対称レン
ズで構成してもよい。 文献2:An asymmetric electrostatic lens for field
-emission microprobeapplications J.Orloff and L.W.
Swanson J.Appl. Phys. 50(4), April 1979
【0051】
【発明の効果】本発明の電子ビーム検査方法及びその装
置によれば、検査領域を一括照射するため電子ビームを
走査する必要がなく、よって低倍から高倍まで画像加算
を行うことなく試料を検査することができる。また、電
子ビームの走査に同期させて画像をモニタしたり画像加
算処理を行うための装置が不要であるため簡易に装置を
構成することができる。また、矩形陰極と静電型レンズ
とで一次光学系を構成する場合には、大電流の矩形断面
を有する電子ビームを形成することができ、良好なS/
N比の画像を得ることができる。カソードレンズに金属
製メッシュと高抵抗材を用いたスリーブとを設けた場合
には、低倍領域の検査において低収差で高い透過率のレ
ンズを実現することができるため、一括照射が可能な検
査領域の拡大が実現され、検査時間の短縮が可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による電子ビーム検査装
置において、一次電子ビームが試料面に照射され、発生
した二次電子ビームが電子検出系に投影されるまでの概
念を示した斜視図。
【図2】同電子ビーム検査装置の構成を示した断面図。
【図3】同電子ビーム検査装置における二次光学系の構
成を示した断面図。
【図4】同電子ビーム検査装置における電子検出系の構
成を示した断面図。
【図5】同電子ビーム検査装置における静電型カソード
レンズの構成を示した断面図。
【図6】同電子ビーム検査装置における静電型カソード
レンズの他の構成を示した断面図。
【図7】従来の電子ビーム検査装置と同実施の形態によ
る電子ビーム検査装置におけるそれぞれのカソードレン
ズ周辺のポテンシャルの変化を示したポテンシャル線
図。
【図8】同電子ビーム検査装置における電磁カソードレ
ンズの構成を示した断面図。
【図9】本発明の他の実施の形態によるウィーンフィル
タを内蔵した電子ビーム検査装置の構成を示した断面
図。
【図10】従来の走査型電子顕微鏡の構成を示した断面
図。
【図11】従来の直接写像型反射電子顕微鏡装置の構成
を示した断面図。
【符号の説明】
1a 検査領域 11 一次光学系 12 線状陰極 13 引出しレンズ 14 三重四極子レンズ 15 電源 16 試料 17 二次光学系 18 カソードレンズ 19 絞り 20 視野絞り 21 プロジェクションレンズ 22 電子検出系 23 金属製メッシュ 24 スリーブ 25 第1電極 26 第2電極 27 第3電極 28 電磁コイル 29 入射電子 30 マイクロチャンネルプレート 31 蛍光面 32 ファィバーオプティカルプレート 33 エリアイメージセンサ 34 ウイーンフィルタ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−249393(JP,A) 特開 平4−72600(JP,A) 特開 平5−109381(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 23/00 - 23/227 G01B 15/00 - 15/08 H01J 37/26 - 37/295

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陰極から矩形断面を有する電子ビームを出
    射して、所定面積を有するように試料の検査領域に照射
    する電子ビーム照射部と、 前記電子ビームを照射されて前記検査領域から発生した
    二次電子及び反射電子により構成される画像を所定倍率
    に拡大して電子ビーム検出部に結像する写像投影光学部
    と、 前記写像投影光学部により結像された前記画像に基づい
    て検出信号を生成して出力する前記電子ビーム検出部
    と、 を備え、 前記写像投影光学部は、前記検査領域から発生した前記
    二次電子及び反射電子を加速しかつ集束するカソードレ
    ンズであって、前記検査領域から発生した前記二次電子
    及び反射電子が通過する試料に近接した箇所に金属製メ
    ッシュを有する、前記カソードレンズと、 前記カソードレンズにより加速されかつ集束された前記
    二次電子及び反射電子の開き角を決定する絞りと、 前記絞りにより開き角を決定された前記二次電子及び反
    射電子の視野を決定する視野絞りと、 前記視野絞りにより視野を決定された前記二次電子及び
    反射電子により構成される画像を所定倍率に拡大して前
    記電子ビーム検出部に結像するプロジェクションレンズ
    とを有することを特徴とする電子ビーム検査装置。
  2. 【請求項2】前記電子ビーム照射部は、前記試料表面に
    対して斜め上方に位置することを特徴とする請求項1記
    載の電子ビーム検査装置。
  3. 【請求項3】前記電子ビーム照射部は、非回転対称型及
    び静電型であるレンズを有することを特徴とする請求項
    1又は2記載の電子ビーム検査装置。
  4. 【請求項4】前記陰極の電子放出面は、10:1乃至5
    0:1の範囲にあるアスペクト比を有する矩形断面状で
    あることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載
    の電子ビーム検査装置。
  5. 【請求項5】前記カソードレンズは、静電型カソードレ
    ンズ又は電磁レンズであることを特徴とする請求項1乃
    至4のいずれかに記載の電子ビーム検査装置。
  6. 【請求項6】前記カソードレンズは静電型カソードレン
    ズであり、前記検査領域から発生した前記二次電子及び
    反射電子が通過する第1電極と第2電極とが10
    ーム以上の抵抗値を有する高抵抗材を介して接続されて
    いることを特徴とする請求項1乃至4記載の電子ビーム
    検査装置。
  7. 【請求項7】電子ビーム照射部に含まれる陰極から矩形
    断面を有する電子ビームを出射して所定面積を有するよ
    うに試料の検査領域に照射し、 前記電子ビームを照射されて前記検査領域から発生した
    二次電子及び反射電子により構成される画像を、写像投
    影光学部を用いて所定倍率に拡大して電子ビーム検出部
    に結像させ、 この結像された前記画像に基づいて、前記電子ビーム検
    出部により検出信号を生成して出力するステップを備
    え、 前記二次電子及び反射電子により構成される画像を、前
    記写像投影光学部を用いて所定倍率に拡大して前記電子
    ビーム検出部に結像させるステップは、 前記検査領域から発生した前記二次電子及び反射電子が
    通過する試料に近接した箇所に金属製メッシュを有する
    カソードレンズを用いて、前記検査領域から発生した前
    記二次電子及び反射電子を加速しかつ集束し、 前記カソードレンズにより加速されかつ集束された前記
    二次電子及び反射電子の開き角を絞りを用いて決定し、 前記絞りにより開き角を決定された前記二次電子及び反
    射電子の視野を視野絞りを用いて決定し、 前記視野絞りにより視野を決定された前記二次電子及び
    反射電子により構成される画像を、プロジェクションレ
    ンズを用いて所定倍率に拡大して前記電子ビーム検出部
    に結像するステップを含むことを特徴とする電子ビーム
    検査方法。
  8. 【請求項8】前記電子ビームは、10:1乃至50:1
    の範囲にあるアスペクト比を有する矩形断面状で、前記
    陰極より出射することを特徴とする請求項7記載の電子
    ビーム検査方法。
  9. 【請求項9】前記電子ビームは、斜め上方の位置より前
    記試料表面に照射することを特徴とする請求項7又は8
    記載の電子ビーム検査方法。
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