JP3754779B2 - カメラ制御装置及び方法及び記憶媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は遠隔操作でもって1乃至複数のカメラを制御するカメラ制御装置及び方法及び記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本願出願人は、ビデオカメラを遠隔操作し、その撮影映像を表示させるシステムをいくつか提案した。
【0003】
また、1つの装置に複数のビデオカメラが接続されている場合には、それらの中の1つのビデオカメラを選択することになる。この場合の選択は、個々のビデオカメラには番号や名前等を付し、それでもって選択することになろう。
【0004】
そして、選択したビデオカメラの映像を見ながら、適当な操作パネルを用いてパン角、チルト角、ズームを変化させることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、複数ビデオカメラを有する場合、どのカメラの映像を見ているのか、そしてそのカメラがどの方向を向いているのかは、カメラの名前等の識別子と映像を通しただけでは分かりにくい。この結果、目的の場所(位置)を見るためにどのカメラをどちらの方向に制御するべきかわからず、試行錯誤することとがある。また、カメラの映像だけでは周囲の状況との対応が分かりづらい、という問題もある。
【0006】
1つの解決法として地図を表示しその地図上にカメラ図形を表示し、カメラの位置を表示することであろう。しかし、地図情報だけでは個々のカメラの位置は把握できても、実際に個々のカメラからどのような映像が得られるのかは分からない。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる問題点に鑑みなされたものであり、カメラの撮影アングルが変更されたとしても、カメラを選択した際に表示される映像を、通信負荷を増大させることなく簡単かつ正確に把握することを可能ならしめるカメラ制御装置及び方法及び記憶媒体を提供しようとするものである。
【0008】
この課題を解決するため、本発明のカメラ制御装置は、少なくとも撮影アングルを遠隔操作可能な1乃至複数のカメラを制御するカメラ制御装置であって、前記カメラの撮影アングルで得られた動画を映像ウインドウに表示し、前記カメラの撮影アングルで得られた静止画をサンプル画像ウインドウに表示する表示手段と、前記カメラの撮影アングルが変更された場合は、前記サンプル画像ウインドウに表示される静止画を前記変更後の撮影アングルで撮影された静止画に更新し、前記カメラの撮影アングルが変更されない場合は、前記サンプル画像ウインドウに表示される静止画を更新しない制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明のカメラ制御装置の制御方法は、少なくとも撮影アングルを遠隔操作可能な1乃至複数のカメラを制御するカメラ制御装置の制御方法であって、前記カメラの撮影アングルで得られた動画を映像ウインドウに表示し、前記カメラの撮影アングルで得られた静止画をサンプル画像ウインドウに表示する表示工程と、前記カメラの撮影アングルが変更された場合は、前記サンプル画像ウインドウに表示される静止画を前記変更後の撮影アングルで撮影された静止画に更新し、前記カメラの撮影アングルが変更されない場合は、前記サンプル画像ウインドウに表示される静止画を更新しない制御工程と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の記憶媒体は、少なくとも撮影アングルを遠隔操作可能な1乃至複数のカメラを制御するカメラ制御装置として機能させるプログラムを格納した記憶媒体であって、前記カメラの撮影アングルで得られた動画を映像ウインドウに表示し、前記カメラの撮影アングルで得られた静止画をサンプル画像ウインドウに表示する表示手段と、前記カメラの撮影アングルが変更された場合は、前記サンプル画像ウインドウに表示される静止画を前記変更後の撮影アングルで撮影された静止画に更新し、前記カメラの撮影アングルが変更されない場合は、前記サンプル画像ウインドウに表示される静止画を更新しない制御手段と、して機能させるプログラムを格納する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係る実施形態の一例を詳細に説明する。
【0010】
図1は本実施形態のカメラ制御装置のブロック構成図である。図中、10(10−1、10−2、10−3…)はビデオカメラ、12(12−1、12−2,12−3…)はビデオカメラ10のパン・チルト・ズームを実際に駆動制御するカメラ制御部であり、以下に説明する装置本体からの信号に従って動作する。
【0011】
カメラ制御装置20において、22は装置全体の制御を司るCPUであり、24は主記憶装置(RAM)である。26は2次記憶装置であって、例えばハードディスク装置である。2次記憶装置には、OS及びカメラ制御に係るプログラムが格納されていて、電源投入すると不図示のブートROMに格納された手順に従って2次記憶装置26からOSを主記憶装置24に読み出してOSを起動し、カメラ制御プログラムも主記憶装置に読み出してカメラ制御装置として動作する。
【0012】
30は表示画面上の所望とする位置を指定するためのポインティングデバイス(マウス)であり、表示されたカーソルの移動とカーソル位置における指示を与えるためのボタンが設けられている。尚、後述する処理では、このボタンを1回押下する操作をクリック、2回続けて押下する操作をダブルクリックとして説明している。32はカメラ制御部12に対して各種制御信号を出力したり、カメラ制御部からの状態情報を入力するカメラインタフェースである。実施形態におけるこのカメラインタフェースはRS−232Cインタフェースとしている。勿論、これに限るものではなく、如何なるインタフェースであっても良い。34は各カメラからの映像(実施形態ではNTSC方式で出力されるものとしているが、これも如何なる形式であっても良い)をキャプチャ(デジタル化)するビデオキャプチャ部であり、AV端子に各カメラからの映像(必要なら音声)を入力することができる。そして、36はネットワークインタフェースである。これら各種構成要素はバス38を介して接続されている。
【0013】
上記構成において、CPU22はそのカメラ制御プログラムの動作中において、カメラインタフェース32を介して、いずれか1つのカメラを選択し、選択したカメラからの映像をキャプチャし、それをディスプレイ34上に表示することになる。また、選択したカメラのパン角、チルト角、ズーム倍率(以下、これらを総称してアングルという)を変更して、所望とするアングルの映像を見ることができる。
【0014】
なお、図1の構成でもって本装置がネットワーク上に接続されたカメラサーバとして機能することもできるし、他のカメラサーバーに接続してその映像を見ることもできる。これについての詳細については後述する。
【0015】
図2は、ディスプレイ28に表示される本実施形態の環境設定用のウインドウを示している。図示の如く、実施形態における装置上で、複数のウインドウが表示可能なウインドウシステム(例えば米国マイクロソフト社のMS−Windows等)が動作している。
【0016】
42はオフィスの座席表等の地図を作成するウインドウであり、ここに良く知られたCAD等でもってその地図(レイアウト)を予め作成し、その作成した地図上にカメラの載置位置を示すカメラを示す図形(以下、カメラアイコンという)を配置する。作成された地図は2次記憶装置26にファイルとして格納させておく。
【0017】
説明を簡単にするため、実施形態における装置が置かれた環境は図示の地図の通りであるものとして説明する。つまり、図示のオフィス空間に示された位置に複数の制御可能カメラ(10,12)を配置しておくものとする。
【0018】
さて、本装置に電源が投入され、カメラ制御装置として動作するようになると、上記のようにして作成された地図及び各カメラの配置位置情報を読み込み、図2に示すような各ウインドウを表示する。地図ウインドウ42も勿論表示することになる。
【0019】
そして、操作者が、いずれか1つのカメラを選択すると、その選択されたカメラに相当する図形が他のカメラ図形と区別して表示し、そのカメラのアングルをウインドウ46をマウス30で指定することで変更すると、その選択されたカメラの向き、及び視野方位と視野角がそれにつれて変化する(図示では、各カメラの撮影視野を示す線分で表示されている)。言うまでもないが、ズーム倍率(ズーム値)をあげると視野角は狭くなり、逆に倍率を下げると視野角は広くなるので、それに応じて各カメラアイコンの線分を変化させる。これは、他のカメラを選択した場合にも同様である。
【0020】
ここで、本実施形態では、所定時間毎に各カメラのその時のアングル情報を獲得し、以前のアングル情報(主記憶装置26に記憶されている)と比較する処理を行なう。そして、その時のアングルと従前の記憶されたアングルとが一致しない場合には、不一致になったカメラから映像を取り込ませ、その映像を縮小して、サンプル画像ウインドウ40中の該当する枠に表示されている映像を更新する。
【0021】
なお、サンプル画像ウインドウ40の上部に表示されている記号は、地図ウインドウ中の各カメラに付した記号と対応するものである。各カメラに付した名前でも良いが、この場合には地図上にも名前となる文字列を付す必要があり、地図上の図形(テーブル等)の妨げになるので、記号で対応付けた。
【0022】
本装置に電源が投入された場合には、カメラ制御プログラムは2次記憶装置26より地図情報を読み込み(各カメラに付した記号を含む)、地図ウインドウ42をはじめとする、サンプル画像ウインドウ40、映像ウインドウ44、カメラ制御ウインドウ46を表示する。そして、各カメラを順次選択して例えばホームポジションにさせ、そのときの映像をサンプル画像ウインドウ40に表示させる。この後は、操作者からの指示を待つことになる。勿論、地図ウインドウ42上の各カメラアイコンは、その初期状態のアングル(パン角、チルト角、ズーム値)に従ってその撮影方位、視野角を示す線分で更新する。
【0023】
ユーザは、上記のようにして各ウインドウが表示された後、所望とするカメラを選択して、そのカメラを操作しながら映像ウインドウ44に表示される生の映像(動画)を見ることになる。
【0024】
尚、操作対象のカメラ(映像ウインドウ44に映像表示させるためのカメラ)を選択するには、サンプル画像ウインドウ40上の所望とする映像を表示していた枠内をダブルクリック、もしくは地図ウインドウ42中の、選択しようとしているカメラアイコンもしくはその近傍をダブルクリックすることで実現する。
【0025】
また、先に説明したようにサンプル画像は、アングルが変化していれば所定周期で更新されるが、その周期が長い場合にはサンプル画像ウインドウ40内の該当する枠をクリック、もしくは地図ウインドウ42中の対応するカメラアイコンもしくはその近傍をクリックすることで、アングルの変化の有無を調べて更新する処理を実行する。
【0026】
つまり、所定の位置でクリックした際には画像の更新を、ダブルクリックした際にはカメラ選択処理を行なう。但し、ダブルクリックした際には、サンプル画像ウインドウ40の該当する枠内の画像を更新させる処理も行なうものとした。
【0027】
以上の結果、サンプル画像ウインドウ40の各枠が、地図ウインドウ42上に表示された、どのカメラアイコンと対応付けられているかを判断でき、しかも、操作対象のカメラを単にそのサンプル画像ウインドウ40上の該当する枠、もしくは地図ウインドウ42中の該当するカメラアイコン(もしくはその近傍)をダブルクリックするだけで、操作対象として選択できるようになる。更には、カメラを選択する際には、事前にどのような映像が映像表示ウインドウ44に表示されるのかを把握することもできるようになる。
【0028】
実施形態における装置(主にCPU22)の具体的な動作処理手順を図3〜図6に従って説明する。なお、このフローチャートに対応するプログラムは2次記憶装置26に記憶されていることは既に説明した通りである。
【0029】
先ず、ステップS1において、地図データ及びカメラのアングル情報を読み込み、ウインドウ40、42、44、46を表示する。次いで、ステップS2に進み、各カメラを選択して初期状態にして、映像を取り込み、その映像を順次サンプル画像ウィンドウ40に表示させていく。その後、ステップS3に進んで、イベント待ちに入る。
【0030】
イベントの種類は、先に説明したようにサンプル画像の更新時期になった場合に発生するタイマイベントと、操作者によるマウス30によるクリックもしくはダブルクリックである。
【0031】
サンプル画像の更新時期を知らせるタイマ割り込み、或いはマウス30による操作以外である判断した場合には(ステップS4)、ステップS3に戻る。
【0032】
さて、サンプル画像の更新時期を示すイベントであると判断した場合には、ステップS5に進んで、各カメラ制御12に対して現在のアングル情報(パン角、チルト角、ズーム値)の通知要求を発して、それぞれのカメラのアングルと前回得たアングル情報とを比較する(ステップS5)。不一致のものがあれば、ステップS6に進んで、不一致となっていたカメラを選択して映像を取り込み、その取り込んだ映像でもってサンプル画像ウインドウ40の該当する枠の映像を更新する。
【0033】
一方、マウスの操作によるイベントであると判断した場合には、ステップS7〜10でもって夫々に対応する処理を行なう。
【0034】
例えば、サンプル画像ウインドウへのクリックであると判断した場合には、ステップS7から、図4のステップS401に進み、その枠内の映像を先に説明したステップS6と同様に更新する。そして、ステップS402に進んで、ダブルクリックであったか否かを判断する。ダブルクリックであると判断した場合には、ステップS403に進み、そのカメラを選択状態、すなわち、制御対象に設定する。この結果、選択されたカメラで撮影された映像はビデオキャプチャ部34で順次取り込まれ、それが次々と映像ウインドウ44に表示させることができる。
【0035】
なお、この映像ウインドウ44に表示させる処理は、別タスクで行なっており、ビデオキャプチャ部34で取り込み完了する度にイベントを発生させ、それに従って映像ウインドウ44に表示する処理を行なえばよいので、ここではその説明は省略する。
【0036】
また、マウス30によるクリックが地図ウインドウ42中のカメラアイコンであった場合には、ステップS8から図5のステップS404に進み、その指定されたカメラアイコンに相当するサンプル画像ウインドウ40の該当する枠内の映像を更新する。そして、操作がダブルクリックであった場合には(ステップS405)、ステップS406に進み、そのカメラを制御対象として選択状態にする。
【0037】
更に、マウス30によるクリックが地図ウインドウ42内ではあるものの、カメラアイコンではないと判断した場合には、ステップS9から図6のステップS407に進む。ここでは、最寄りのカメラアイコンに相当するサンプル画像ウインドウ40の該当する枠内の映像を更新する。そして、ステップS408において、操作がダブルクリックであったと判断したら、ステップS409に進み、そのカメラを制御対象として選択状態にする。
【0038】
さて、マウス30による操作がカメラ制御ウインドウ46内のいずれかのボタンであると判断したら、ステップS10から図7のステップS410に進む。この場合には、その時点で選択されているカメラが存在するか否かを判断する。選択されているカメラが存在すれば、その指示されたボタンに応じてカメラアングルを変更するよう、選択カメラ(カメラ制御部)に向けて要求信号を出力する。
【0039】
以上の結果、本実施形態に従えば、カメラを選択しようとするときに、そのカメラの位置は勿論、そのカメラを選択した際にどのような映像が得られるかを予め把握することが可能になる。
【0040】
尚、各カメラのアングルが変更するのは、上記の説明によれば、カメラを選択してそのカメラのアングルを変更した場合になるので、結果的に映像ウインドウ44に表示される映像の送信元のカメラのみのアングルが変更される可能性を有している。つまり、上記の実施形態ではタイマによって所定周期毎に、各カメラのアングルが変更されたか否かを判断したが、非選択のカメラのアングルは変わらない。そこで、選択されているカメラについてのみ、アングルが変更されたかどうかを判定して、変更されたときにサンプル画像ウインドウ中の選択カメラに対応する枠内の映像を更新するようにしてもよい。
【0041】
<第2の実施形態>
上記実施形態(第1の実施形態)では、サンプル画像として静止画を表示しその静止画を更新するという方法をとったが、サンプル画像として動画を利用することもできる。ただし、通信量削減のため、サンプル画像としては解像度の低い動画をサンプル画像ウィンドウに提示しておき、カメラが選択状態になって映像ウィンドウに表示する時のみ高解像度で表示する。動作は第1の実施形態とほとんど同じである。ただし、動画を使用するためサンプル画像の更新は必要なくなる。
【0042】
<第3の実施形態>
第1の実施形態では、カメラのパラメータに変更があるごとに、静止画を取り込み表示した。しかしながら、これでは、例えば或るカメラを選択して映像を眺めている最中に、その更新時期がくると、アングルに変更のあったカメラについてはサンプル画像が取り込まれることになるので、それまでとは別の映像が表示されてしまう。サンプル画像の取り込み中は、その映像を表示しないようにすることも可能であるが、その場合には一瞬映像が表示されなくなる。
【0043】
一般に、オフィス等でのレイアウトが変更されることはあっても、頻繁に行われることはない。従って、サンプル画像ウインドウに表示される映像は、各カメラを選択した際にどのような映像が表示されるのかの指標となる映像を表示すれば事足りる。
【0044】
そこで、本第3の実施形態では、カメラを最広角状態(最小ズーム値)で、図18に示すように、パン角、チルト角を適宜変更させることで、カメラで撮影できる範囲の映像を取り込み、それを繋ぎ合わせて1枚の広範囲な静止画映像を2次記憶装置26に記憶させる。これを全てのカメラに対して行なっておく。
【0045】
後は、各カメラのアングル情報に従って、2次記憶装置に記憶された静止画映像データの切出し位置と大きさを決定し、それに従って切り出した映像データをサンプル画像ウインドウ40に表示させる。このときに切り出す領域は、パン角、チルト角及ズーム値によるが、切り出した映像は、そのズーム値に応じて変倍処理を行なってサンプル画像ウインドウ40に表示させることになる。
【0046】
この結果、図19に示すように、撮影可能範囲内での、そのカメラのアングルで撮影した映像であるかの如く、表示できるようになるので、第1の実施形態の如く、適当な周期ごとにサンプル画像を取り込むという処理はしなくて構わなくなる。
【0047】
更に、上記のようにすると、地図ウインドウ上の所望のカメラアイコンとその視野情報43をマウス30の操作で変更することもできる。その変更後における、そのカメラで撮影されるであろう映像は、実際にそのときに撮影された映像を表示するのではなく、2次記憶装置26から取り出した映像を表示しても良い。
【0048】
以上の切出し及びサンプル画像ウインドウへの表示は、実際に選択されたカメラの制御とは無関係に処理できるので、実際に選択したカメラの映像を映像ウインドウ44に表示させている最中であっても、それとは別のカメラのアングルを変更した場合にはそのカメラによる映像(2次記憶装置26より切出した映像)を表示することができ、あたかも一度に2つのカメラを制御することができるように振る舞う。
【0049】
但し、地図ウインドウ42中のカメラアイコンのアングルを変更した場合には、その変更された後のアングル情報は常に主記憶装置24等に記憶させておく。理由は、カメラアイコンの向き等を変更した場合、実際にはそのカメラアイコンに対応してカメラのアングルは変更されていないからである。より詳しくは、カメラアイコンのアングルを変更した後、そのカメラを選択させて映像ウインドウ44に表示させる操作を行った場合に、即座にそのアングルで生の映像を表示するため、そのカメラのアングルを記憶させておいたアングル情報に従って制御する。
【0050】
<第4の実施形態>
上記第1〜第3の実施形態では、1つの装置に複数のカメラを接続させ、その装置上で1つのカメラを選択して生の映像(動画)を表示する例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遠隔にある装置から本装置のカメラを制御することも可能である。
【0051】
つまり、図1の構成で、カメラサーバを構成し、ネットワークインタフェースを介して接続されている他の端末をクライアントとして機能させるのである。また、場合によっては、図1の装置がクライアントとなって、他のカメラサーバの映像を表示させるようにもできる。従って、カメラサーバとカメラクライアントの相異は、映像を転送する元の装置か、映像を受信する側の装置かの違いであって、サーバ及びクライアントとも図1に示す構成で実現できる。従って、クライアントの構成については説明しない。但し、カメラを接続していない装置は、カメラクライアントとしてしか動作しなくなるのは説明するまでもないであろう。
【0052】
図20は、複数のカメラ操作装置がネットワークインタフェースを介して接続されている構成を示している。個々のカメラ操作装置は、図1に示す構成を有しており、それぞれがカメラサーバ、カメラクライアントとして機能し、例えばテレビ会議システムを構築している様を示している。ネットワーク52はビデオ・キャプチャ部で取り込んだディジタル動画およびカメラ制御信号を送信するのに十分なバンド幅を有するローカルエリア・ネットワークLANまたは、ワイドエリア・ネットワークWANを想定しているが、必ずしもこれらに限定されるものではなく、例えばインターネットでも良い。
【0053】
各カメラ操作装置50−1〜50−nは、ネットワーク52に対して、ビデオ・キャプチャ装置により取り込んだビデオ・データをパケット化して出力できると共に、ネットワーク52からパケット化されたビデオデータを受信できる。そして、各装置のディスプレイは、相手の装置のビデオ・キャプチャ部により取り込まれたビデオ・データを映像ウィンドウに表示する。カメラ・パラメータ(アングル情報)についても、各カメラ操作装置50−1〜50−nは、ネットワーク52に送受信可能である。ネットワーク52から、受信されたカメラ操作命令及びカメラ切替命令は、内部で生成されたカメラ操作命令及びカメラ切替命令と同様に扱われる。
【0054】
ただし、ネットワーク対応とするためには、ネットワーク上で転送されるカメラデータ内に、ネットワーク上の装置のアドレスと、地図名(オフィス名など)の情報がある必要がある。静止画が選択され、その静止画がネットワーク上の遠隔地にカメラによって取り込まれたものであった場合、地図ウィンドウの絵が、そのカメラのある地図に切り替わる。さらに、遠隔地のカメラが、静止画データのカメラ・パラメータに制御されネットワークによって結ばれた遠隔地の現在の映像を見ることができる。
【0055】
このように、ネットワーク対応に拡張することで、カメラ入力装置の入力数に制限がある場合も、より多くのカメラを制御できるようになる。また、離れた場所の1又は複数のカメラを制御したい場合に、双方向で相互に簡単に対応できるようになる。
【0056】
ここで、上記のように、ネットワークを介して接続した1つのカメラ操作装置がカメラサーバとして機能し、そのカメラサーバに複数のカメラ操作装置がログインした場合について説明する。
【0057】
先に説明した第3の実施形態によれば、カメラサーバにおけるカメラを制御することができるのは(制御権が与えられるのは)、1つのクライアントとなる。制御権を有するクライアントを含む他のクライアントの映像ウインドウ44は、制御権を有するクライアントが操作したアングルの映像が表示されることになる。
【0058】
カメラサーバは、1つのクライアントに対してのみ生の映像を見るためのカメラを選択し、アングルを変更するための制御権を与えることになるが、地図ウインドウ42中のカメラアイコンについては複数のクライアントに対して擬似的な制御権を与えて構わない。但し、1つのカメラアイコンに対して複数のクライアントが操作することはできないので、この点を管理する必要はある。
【0059】
そこで、カメラサーバは、図8に示すような、地図ウインドウ中の各カメラアイコンに対する管理テーブルを作成する。説明が前後するが、カメラサーバとなる装置は、クライアントが接続した際には、そのクライアントのディスプレイ上に地図ウインドウ(地図名と、その地図を描画するための情報、各カメラアイコン毎の名前、位置及びアングル情報)を表示させるための必要なデータを転送する。
【0060】
図8の場合には、カメラアイコンAについてはクライアント“YANO”が操作しており、その結果、最終的にパン角が20、チルト角が−5、ズーム値が2になっていることを示している。
【0061】
カメラサーバは、クライアントよりカメラアイコンへの操作内容(カメラアイコンを特定する情報と、アングル情報、及びそのクライアント名)を示す情報を受けると、その情報に従って2次記憶装置26より切り出されたサンプル画像を、サンプル画像である旨の情報(サーバ名、カメラアイコン名、アングル情報を含む)を付して、接続されている全クライアントに転送する。
【0062】
各クライアント側では、転送されてきたデータが、サンプル画像であると判断した場合には、そのデータ中に含まれるサーバ名に相当するサンプル画像ウインドウ中のカメラアイコン名に相当する枠に、転送されてきた映像を表示すると共に、アングル情報に従って該当するカメラアイコンの向きや視野角を示す線分の角度を変更する。
【0063】
なお、図8では、カメラアイコンAについてクライアント“YANO”が操作していることを示しているが、このクライアントの内容は、全クライアントに対してカメラアイコンの操作を行ない、全クライアントに対して該当するサンプル画像の転送するまでは、他のクライアントからの操作は受け付けない。換言すれば、全クライアントに対してカメラアイコンAへの操作によって切り出された映像の転送が完了した場合になって、図示の“YANO”を削除して、全てのユーザに対してカメラアイコンAへの擬似的な制御権を開放する。
【0064】
<第5の実施形態>
第1〜第4の実施形態では、サンプル画像をサンプル画像ウィンドウに表示し、記号等で印を付けることで、マップ上の位置と静止画との対応をとった。しかしながら、サンプル画像を縮小したものを、直接地図上に重ねて表示するようにしてもよい。静止画をクリックした時の機能は第1の実施形態と同じものとする。
【0065】
こうすることで、地図上の位置と画像との対応がとりやすくなり、より容易に遠隔状況の把握が可能になる。
【0066】
<第6の実施形態>
本第6の実施形態における装置の構成は図1と同じものとし、その説明は省略する。
【0067】
図9は、本第6の実施形態におけるディスプレイ28に表示される各ウインドウを示している。図2と異なるのは、サンプル画像ウインドウ40の代わりに図示の如く静止画ウインドウ41が表示される点である。
【0068】
本実施形態では、1つのカメラにつき、静止画ウインドウ41中の1つのサンプル画像枠を割り当てるのではなく、複数(図示の場合には2つ)のサンプル画像を割り当てている。また、カメラアイコン47、48はそれぞれ複数のサンプル画像を静止画ウインドウ41に登録できるので、それぞれのアングルを示す記号とサンプル画像ウインドウの記号とを一致させるようにした。
【0069】
また、静止画ウインドウ41において、領域41aで示される記号部分はマウス30によるクリック対象になっていて、ここをクリックすると、そのときに選択されていたカメラからの映像ウインドウ44に表示されていた映像を、その領域41aの下の枠に登録する。
【0070】
例えば、カメラ48を選択して撮影して映像ウインドウ44に表示させ、そのアングルをカメラ制御ウインドウ46で制御しているときに、静止画ウインドウ41の領域41aにおける記号部分“X”(直前まではカメラ47のアングルと映像を表示していた)をクリックすると、そのときに映像ウインドウ44に表示されていた映像を、指定した記号部分の下側の枠に登録する。
【0071】
つまり、1つのカメラによる静止画映像の登録数は静止画ウインドウ41の枠を越えない範囲であればいくつでも良い。
【0072】
なお、静止画ウインドウ41に表示される各静止画は、2次記憶装置26にファイルとして記憶される。このとき、少なくともそのファイルには、カメラを特定するID(或いは名前)、静止画ウインドウ41における枠の位置(枠の番号)、カメラアングル情報が含まれる。
【0073】
また、領域41bをクリックすると、その枠に相当するカメラIDとアングル情報を2次記憶装置26より読出し、そのカメラIDで示されているカメラを選択して操作できるようにする。また、その映像のアングルになるように、その選択カメラを制御し、その後、映像ウインドウ44に表示させる。
【0074】
カメラ及びそのアングルを選択するためには、その他に、図9における領域47−1、47−2、48−1、48−2をクリックすることでも実現する。例えば領域48−2をクリックした場合には、カメラアイコン48が選択されたものとして、該当するカメラを選択し、尚且つ、そのときのアングル情報になるようカメラを制御した後、映像ウインドウ44に撮影されている映像の表示、及びユーザに対して制御できるようにする。
【0075】
以上の処理により、例えば各カメラ毎に、頻繁に見たいアングルとその映像を登録しておくことができ、尚且つ、その更新も非常に簡単になる。しかも、見たいアングルの静止画の枠をクリックするという単純な操作でもって、その静止画に相当するアングルの生の映像を映像ウインドウ44に表示させることができると共に、カメラを操作することもである。
【0076】
尚、選択されたカメラ(制御可能なカメラ)は、他のカメラと色等を変更して表示することは、第1の実施形態と同様である。
【0077】
図14は静止画ウインドウ41に表示する映像の静止画ウインドウ管理テーブル(2次記憶装置に格納されている)を示している。図示において、枠番号は、静止画ウインドウ41中の枠の位置を示すものであり、ファイル名は静止画ファイル名、カメラパラメータはその静止画を撮影した際のアングル情報(図示ではフォーカスも含まれている)、そしてカメラIDはその静止画を撮影したカメラIDである。
【0078】
また、地図ウインドウ42上に表示するカメラアイコンは、図15に示すようなカメラアイコンテーブル(2次記憶装置に格納されている)内に、カメラ名と、カメラ座標で管理されている。
【0079】
尚、静止画ウインドウ41中の「デフォルト」ボタン41cは、図14に示す登録内容を、初期情報で書き換えるものである。このボタンは、何等かの理由で、静止画ウインドウ41に登録した情報を初期状態に戻したい場合に使用する。すなわち、このボタン41cをクリックすることで、予め設定された初期情報で図14のテーブルの内容を書き換える。初期情報は、ユーザがデフォルト情報として別途登録した情報とし、そのデータ構造は図14と実質的に同じである。但し、ボタン41cがクリックされた場合には、静止画ウインドウ41内の領域41bの映像も初期情報中に示された画像ファイルで更新することになる。
【0080】
また、地図ウインドウ42上に表示されているカメラアイコンから延びる視野を示す線分の角度及びその長さ(以下、視野図形という)は、図14に示される静止画ウインドウ管理テーブル内のアングル情報(カメラパラメータ)に従うが、以下にその求め方について詳しく説明する。尚、第1の実施形態における同様の算出を行なって地図ウインドウを更新しているものである。
【0081】
地図ウインドウ上の座標(ディスプレイでの絶対座標とは異なる)は、マウス30による操作で指定するか、カメラ制御ウインドウ46内の各種ボタンの押下により自動的に計算し、それぞれの視野図形を更新する。
【0082】
以下、着目しているカメラアイコンの中心位置の地図ウインドウ42内での座標を(cx,cy)とする。そして、カメラの焦点距離をf、パン角をθとする。なお、実施形態の場合、地図ウインドウは上方向から見たレイアウトであるので、チルト角は無視するようにした。正確にはチルト角も考慮する必要があるが、そこまでの精度は要求しない。
【0083】
図16に示す如く、先ず、点Pの座標(mx、my)を求める。この点Pが、カメラの視点方向と線分の長さを決定するのである。
【0084】
mx=cx+f・cosθ (1)
my=cy+f・sinθ (2)
で求められる。
【0085】
次に、2本の線分の終点であるが、これは図17に示すように求めた点Pからの角度φを算出することでなされる。
【0086】
φ=arctan(L/z) (3)
ここで、Lは定数、zはズーム値である。なお、(1)、(2)式において、焦点距離fの変わりにズーム値を用いてもほぼ同じ線分が得られる。
【0087】
後は、(3)式で得られた角度に従って±φだけ点Pを回転させることで、線分の終点Q1,Q2の座標を得ることができる。
【0088】
本第6の実施形態におけるCPU22の動作処理手順を図10に従って説明する。
【0089】
先ず、ステップS101で2次記憶装置26にファイル等に格納されている地図データを読み込み、地図ウインドウ42をはじめ、各種ウインドウを表示させる。次いで、ステップS102に進んで、実際に配置されているカメラの位置情報を持つファイル(位置情報ファイル)を読み込み、位置情報に基づきカメラアイコンを地図ウィンドウ42上に描画していく。さらに、ステップS103に進んで、2次記憶装置に記憶されている静止画データを読み込み、それぞれを該当する静止画ウインドウ41上に表示させ、ステップS104でユーザによる操作イベントを待つ。
【0090】
静止画ウインドウ中の静止画表示枠がクリック(もしくはダブルクリック)されると、処理はステップS105からステップS106、S107に進み、CPU22はそのカメラの対応するアングル情報に従って静止画を取り込み、静止画映像を更新すると共に、その枠の静止画映像をファイルとして格納し、静止画ウインドウ管理テーブルを更新する。
【0091】
これは、静止画ウインドウに表示されているのは、以前の映像であるので、それを最新の映像に更新するためである。
【0092】
また、ダブルクリックであった場合には、そのカメラの制御権を与えて、カメラ制御ウインドウ46の使用が可能になった旨を記憶する(ステップS109)。
【0093】
また、発生したイベントが地図ウインドウ42中のカメラアイコンであると判断した場合には、ステップS110から図11のステップS121に進む。
【0094】
ステップS121では、その静止画ウインドウ41に表示されている静止画の中でそのカメラで撮影されている映像を全て更新する。これは先に説明したステップS107と実質的に同じである。但し、このステップS121では、指定されたカメラアイコンによって撮影され静止画ウインドウ41上に表示されている静止画が3つある場合には、その3つについて最新の映像を撮影して表示し、ファイルとして更新保存(静止画ウインドウ管理テーブルも更新する)することになる。また、カメラアイコンに対する指示がダブルクリックであると判断した場合には、そのカメラアイコンに対するカメラを制御できるように選択する。この結果、そのカメラで撮影された映像は映像ウインドウ44に表示されるようになる。
【0095】
また、マウス30による操作が地図ウインドウ上の、カメラアイコンではない領域を指定されたと判断したら、処理はステップS111から図12のステップS131に進む。ここでは、その指定位置に最も近いカメラと視野図形が選択されたもの判断し、次のステップS132でそのカメラのアングルを制御して最新の映像でもって更新する(静止画ウインドウ管理テーブルも更新する)。また、ダブルクリックであると判断した場合には、ステップS133からステップS134に進み、そのカメラを制御可能とする。
【0096】
そして、ステップS112において、カメラ制御ウインドウ46内が操作されたと判断した場合には、その時点で選択されているカメラを制御して、映像ウインドウに撮影された映像を表示する。この処理は、先に説明した第1の実施形態における図7と同様であるので、その説明は省略する。
【0097】
一方、マウスによる操作が、静止画ウインドウ41における記号領域41aであると判断した場合には、ステップS113から図13のステップS141に進み、そのときに表示ウインドウ44に表示されていた映像を静止画として、静止画記号領域41aの下部にある枠に登録する。2次記憶装置に対してもファイルとして格納すると共に、及び地図ウインドウ42中の視野図形を更新することも行なう。
【0098】
以上説明したように本第6の実施形態によれば、1つのカメラによる映像を複数個登録でき、登録した映像それぞれの撮影方位や視野角、更にはカメラの位置が容易に把握できるようになる。
【0099】
しかも、静止画を指示することでもって、そのカメラを選択すると共に、その静止画に対応するアングルに自動的になるので、好みのアングルの映像を1つのカメラに対していくつも登録することが可能になる。
【0100】
尚、本第6の実施形態を更に発展させ、先に説明した第2、第4、第5の実施形態の内容を第6の実施形態に反映させても構わない。
【0101】
<第7の実施形態>
第4の実施形態を除く、上記各実施形態では、主として単独の装置に接続された複数のカメラを制御するものであったが、本第7の実施形態では図1に示す装置をカメラサーバとして機能させ、ネットワーク上に接続されているクライアント装置からカメラを制御する例を説明する。つまり、カメラクライアントからの指示に従って、カメラサーバは自身に接続されたカメラを制御し、その撮影映像をクライアントに転送する場合である。
【0102】
カメラクライアントの構造は、図1と実質的に同じか(この場合には互いにカメラサーバ及びカメラクライアントとして機能できることになる)、ビデオカメラを有しないかだけなので、その説明は省略する。尚、システム全体の構成は、図20の通りであるものとして説明する。広域ネットワーク(例えばインターネット等)であっても良い。
【0103】
図21は、本第7の実施形態におけるクライアント側の装置上に表示される各ウインドウを示している。図9と同様のものには同符号を付したので、その説明は省略する。
【0104】
実際に、映像ウインドウ44に表示する生の映像の表示アングル(パン角、チルト角、ズーム値)の制御はカメラ制御ウインドウ46内の各ボタンをクリックすることで行なうが、複数のクライアントが接続し得るような環境にあっては、互いにアングルを変えようとするので、一人のクライアントに対してのみカメラ制御ウインドウ46の各ボタンの制御権を与えることが必要になる。特に、インターネット等の広域ネットワーク上にカメラサーバを設置した場合には、不特定多数のクライアントが接続されるので、このように制御せざるを得ない。このため、図21では、制御権を得ることを積極的にカメラサーバに通知するためのボタン47をカメラ制御ウインドウ46中に設けた。
【0105】
制御権の与え方は、これまで本願出願人がいくつか提案しているので、ここでの詳述は省略するが、本第7の実施形態では、接続クライアントが複数存在する場合には、適当な時間(例えば1分)だけ1つのクライアントに制御権を与え、それが経過したら次のクライアントに制御権を渡せるように開放するものとする。そして、この制御権を開放している最中に、最初に制御権ボタン47をクリックしたクライアントに対して制御権を与える。勿論、既に他のクライアントに制御権を与えてしまっている場合には、この制御権ボタン47をクリックしても制御権は与えられない。
【0106】
映像ウインドウ44に表示されている、映像を撮影しているビデオカメラは、その時点で制御権を有しているクライアントが独占して制御しているものの、制御権を持たない各クライアントにもその映像データは転送されるので、各クライアントの映像ウインドウ44には映像が表示される。
【0107】
なお、表示ウインドウ44に表示されている映像を撮影しているカメラ以外のカメラについては、カメラ制御権を持たない他のクライアントでもそのアングルを変更し、例えば図9における静止画ウインドウ41の各枠内の映像を更新させるようにしても構わない。
【0108】
また、以下では映像ウインドウ44に表示中の映像を撮影しているカメラを制御中カメラ、それ以外のカメラを非制御中カメラと呼び、区別する。制御中カメラと非制御中カメラは、先に説明した実施形態と同様に、色や輝度等を変えることで区別できるように各クライアントの地図ウインドウ42に表示されている。
【0109】
ここで、非制御中カメラのアングルを変えるには、例えば第6の実施形態で説明したように、ポインティングデバイス等でその視野図形を操作することで行なうものであるが、具体的な操作を図22に従って説明しよう。
【0110】
図22は、地図ウインドウ42中に表示されているカメラアイコンを示している。図示において、“○”記号280は、そのカメラの焦点距離(ズーム値)と視野中心方向を示している。記号280は、例えば図21の地図ウインドウ42の各カメラアイコンに付した記号を意味する。これは、先に説明した図2、或いは図9でも同様である。
【0111】
さて、或るカメラのアングルを変更しようとする場合には、そのカメラに対応するアイコンに付された記号280をマウス30でドラッグすることで行なう。例えば、図示の矢印280aに沿って記号280をドラッグ操作で移動させると、視野範囲及びズーム値(焦点距離)を示す線分281a、281bで挟まれる角度と、それぞれの線分の長さが変更される。また、記号280をドラッグして図示の矢印280bに沿って移動させると、カメラアイコンの向きが変更される(パン角がかわる)。なお、本来では、チルト角も変更したいところであるが、その場合にはそのチルト角を示すための何等かのシンボルを各カメラアイコンに付す必要がある。但し、本第7の実施形態では、チルト角のシンボルを表示するようにすると、見た目が複雑になり、かえって操作が複雑になるので省略した。
【0112】
以下、本第7の実施形態におけるクライアント側の装置の動作処理を説明し、その後でカメラサーバ側の動作処理の例を説明する。
【0113】
[クライアントの説明]
カメラクライアントとなる装置では、マルチウインドウシステム(例えば米国マイクロソフト社のMS−Windows等)が動作しており、その装置上でカメラサーバに接続するアプリケーションを動作させることになる。図23〜図29はこのアプリケーションでの動作処理を示している。このアプリケーションは大きく分けて2つのモジュールで構成されている。1つは、図21に示した各ウインドウの操作を監視するものであり、もう1つはカメラサーバから転送されてきたデータに対する処理である。
【0114】
先ず、後者(データ受信処理)について、図29のフローチャートに従って説明する。
【0115】
先ず、ステップS271でカメラサーバからデータを受信するのを待つ。データが受信されたら、ステップS272に進んで、そのデータが映像に関するデータであるのか、それ以外のデータであるのかを判断する。映像データ以外であると判断した場合には、ステップS273に進み、対応する処理を行なう。例えば、制御権無の通知を受けた場合には、それに従ってカメラ制御ウインドウ46中のカメラ制御ボタン47を除く、他のボタンを操作できないようにする。
【0116】
一方、映像データに関するものであると判断した場合に、ステップS274に進んで、受信した映像が静止画ウインドウ41に対するものか、映像表示ウインドウ44に対するものであるのかを判断する。
【0117】
詳細は省略するが、映像に関するデータは、所定のフォーマットになっていて、そのヘッダ部分には、静止画ウインドウ41に対するものか、映像表示ウインドウ44に対するものかの識別情報の他に、添付される映像を撮影したカメラを示すカメラID及びそのアングル情報が付されている。
【0118】
さて、受信した映像に関するデータを調べることで、静止画ウインドウ41に表示すべきデータであると判断した場合には、ステップS275に進んで、そのカメラIDで示される静止画ウインドウ41中の該当する枠内に受信した映像データを伸張して表示させる。
【0119】
一方、映像ウインドウ44に表示すべきデータであると判断した場合には、そのデータを伸張して映像ウインドウ44に表示させる。
【0120】
ステップS275、276のいずれであっても、映像データのアングル情報に従って、該当する地図ウインドウ42中のカメラアイコンの向きとその視野図形を更新する。更新の処理自身は、先の第6の実施形態で説明した通りである。
【0121】
なお、上記説明で、静止画ウインドウ41に表示する処理は、後述する如く、例えば、クライアント側のユーザが地図ウインドウ42中の適当なカメラアイコンの視野図形を変化させ、静止画ウインドウ41中の枠内をクリックした際に、その枠内の映像を更新させるためのものである。
【0122】
さて、次にカメラ操作に係る動作処理を図23〜図28に従って説明する。本アプリケーションが動作を開始すると、先ず、図29に示したデータ受信処理を動作させる。
【0123】
先ず、ステップS201において、所望とするカメラサーバに接続を行なう。接続が行われると、ステップS202に進んで、接続されたカメラサーバに対してカメラ情報の転送要求を行なう。次いで、カメラサーバから図21に示す地図ウインドウ42等を表示させるための情報の転送を待ち(ステップS203)、受信した場合(実際の受信は図29におけるステップS273で行なう)には、ステップS204で各ウインドウを表示する。
【0124】
次いで、操作者による操作イベントの待ち状態に入る。なお、この間でも、図29に示す処理が行われているので、他のクライアントがカメラ制御権を有して、カメラを制御している場合には、その撮影映像が映像ウインドウ44に表示されている。勿論、カメラ制御権を有しているクライアントがいない場合であっても、いずれかのカメラが選択状態にあるので、その映像が表示されることになる。
【0125】
さて、操作者がマウス30を操作すると、その操作がイベントとなってステップS206、ステップS212〜ステップS216のいずれかの処理に分岐することになる。
【0126】
先ず、静止画ウインドウ41中の表示枠がクリックされたことを検出すると、処理はステップS207に進み、その枠の上部に示されている記号に相当する視野の映像を転送するようカメラサーバに要求を出す。この結果、先に説明したように指定された静止画映像がカメラサーバから転送されてきて、該当する枠にその映像を表示することが可能になる。
【0127】
また、操作がダブルクリックであると判断した場合には、ステップS208からステップS209に進んで、制御権獲得を意図したものとして判断し、制御権の獲得要求をカメラサーバに通知する。つまり、制御権獲得要求は、カメラ制御ウインドウ46中のカメラ制御ボタン47をクリックする以外にも可能になっている。
【0128】
カメラ制御要求を行った結果、カメラ制御権の許可通知がきたと判断した場合には、ステップS211に進み、カメラ制御権有効に設定する。
【0129】
一方、カメラアイコンの視野図形(図21における地図ウインドウ42中の記号○、△等)がクリックされたと判断した場合には、図24におけるステップS21に進む。ステップS221〜ステップS225は、上記のステップS207〜ステップS211と同様であるので、その説明は省略する。
【0130】
また、静止画ウインドウ41上の領域41aがクリックされたと判断した場合には、図25のステップS231に進んで、そのときに映像表示ウインドウ44に表示されていた映像を該当する枠に登録するよう要求する。本実施形態におけるカメラサーバは、各クライアント毎に、静止画ウインドウ41に表示する映像を個別に管理している。
【0131】
また、カメラ制御ウインドウ46中のカメラ制御ボタン47がクリックされたと判断した場合には、ステップS214から図26のステップS241に進み、制御権獲得要求する。そして、ステップS242で制御権を得たと判断したら、カメラ制御を有効に設定する(ステップS243)。
【0132】
また、カメラ制御ウインドウ46中のアングル変更ボタンがクリックされたと判断した場合には、ステップS215から図27のステップS251に進む。ステップS251では、その時点でカメラ制御権があるか否か、つまり、先に説明するステップS211等で制御権有効と設定されているか否かを判断する。制御権を持っている場合には、ステップS252に進み、指定されたアングルになるようアングル情報をカメラサーバに転送する。
【0133】
そして、カメラアイコンの視野図形中の記号がドラッグされたと判断した場合には、図28のステップS261に進む。つまり、図22で説明したアングル変更操作を検出した場合である。
【0134】
この場合には、ステップS261で制御中カメラアイコンであるか否かを先ず判断する。非制御中アイコンである場合には、ステップS263に進んで操作された内容に従って、そのカメラIDとアングル情報をカメラサーバに転送すると共に、そのカメラIDの映像を転送要求する。
【0135】
また、制御中カメラアイコンであると判断した場合、ステップS262で制御権を有するように設定されているかを判断する。制御権を有していないと判断した場合には、そのカメラアイコンは、制御権を有する他のクライアントが操作していることになるので、その操作を無効にするため、本処理を終える。
【0136】
一方、非制御中カメラアイコン、もしくは制御権を得ている場合には、ステップS263に進み、そのカメラIDと変更後のアングル情報をカメラサーバに転送する。
【0137】
[カメラサーバの説明]
カメラサーバの動作処理は、大きく分けて2つあり、1つはクライアントからの要求に従った処理を行なうメインモジュールと、接続クライアントに向けて撮影された映像データを転送するサブモジュールである。
【0138】
図30はカメラサーバにおけるメインモジュールの処理内容を示すフローチャートである。
【0139】
先ず、ステップS301では、クライアントからの要求或いはタイマによるイベントを待つ。イベントがあると、その要求が何であるのかステップS302〜ステップS307で判断する。
【0140】
接続要求であると判断した場合には、接続クライアントを管理している図32に示すような接続テーブルに、その接続要求してきたクライアントのアドレスを追加格納する。なお、図32の状態では、クライアントBが現在制御権を獲得していることを示している。
【0141】
また、制御権獲得要求であると判断した場合には、図32の接続テーブルを参照して、その現在制御権を有しているクライアントが存在するか否かを判断し、存在していれば制御権獲得不可通知を、存在しなければそのクライアントに対する制御権を“ON”にし、そのクライアントに制御権獲得可通知を転送する。
【0142】
制御中カメラのアングル変更を受けた場合には、そのクライアントが制御権獲得しているクライアントかどうか調べ、そのクライアントが制御権を有するものである場合には、該当するカメラのアングルを制御する。この結果、接続されている各クライアントには、アングル変更後の映像データが転送され、映像ウインドウ44に表示されるようになる。
【0143】
また、静止画要求であると判断した場合には、その要求を発したクライアント毎に設けられた静止画登録テーブルを図32のポインタに基づいて探し出す。図34は例えばクライアントA用の静止画登録テーブルの例を示している。他のクライアントのテーブルも同じ構成である。
【0144】
さて、静止画転送要求を受けた場合には、その要求されているカメラID情報が含まれているので、そのカメラIDに相当するパン角、チルト角及びズーム値に基づいて、広範囲な静止画から該当する領域を切出し、それを図33に示す静止画転送テーブルに格納する(詳細は後述)。
【0145】
また、制御権を1つのクライアントに対して与えてから適当な時間が経過したか否かを判断する。その時間が経過したと判断した場合には、ステップS315に進んで、それまで制御権を有していたクライアントに制御権無の通知を行なう。
【0146】
また、静止画登録指示を受けたと判断した場合には、ステップS307からステップS316に進み、登録指示情報中に含まれるカメラIDとそのクライアントのアドレスから、図34に示すそのクライアントの静止画登録テーブルを探し出し、該当するカメラIDのアングル情報欄に、直前に転送していた映像ウインドウ44に表示させるべく転送していた映像のアングル情報を格納する。
【0147】
次に、カメラサーバのサブモジュールについて図31に従って説明する。
【0148】
このモジュールは、基本的にビデオキャプチャ部34でもって1フレーム分の映像がキャプチャする毎に発生するイベントをトリガにして動作する。
【0149】
先ず、ステップS321において、キャプチャがなされるのを待ち、キャプチャされたら接続テーブルを参照して、その時点で接続されてる全クライアントに向け、撮影した映像の出所であるカメラID、アングル情報をヘッダにした映像データを転送する。
【0150】
この後、図33に示す静止画転送テーブルに転送すべき静止画が存在するか否かを判断する(ステップS323)。転送すべき静止画が存在すると判断した場合(図33の場合には2つ)、ステップS324に進み、それぞれのクライアントに向けて、カメラIDとアングル情報、そして、予め作成しておいた広範囲静止画から切り出した映像を転送する。転送が完了すると、この静止画転送テーブルの内容は消去する。
【0151】
以上の結果、各クライアントでは、それぞれ独自の静止画ウインドウ41を持つことが許され、それぞれ独自の静止画を静止画ウインドウに登録することが可能になる。各静止画の登録する枠やそのアングル情報は異なるが、制御権を得たクライアントが自身の静止画ウインドウのある静止画をダブルクリックした場合には、その静止画のアングル情報でそのカメラを実際に動作させて映像の取り込みが行われるので、問題は起らない。
【0152】
以上説明した各実施形態は、ネットワーク上もカメラサーバまたはカメラクライアントとして機能する場合でも、単独で動作する場合であっても、通常のパーソナルコンピュータやワークステーションにカメラを接続するというハード的な要素を有するものの、本実施形態は、それらハードウェアを使用して動作するアプリケーションで実現できる。
【0153】
従って、本発明はソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出して実行することによっても、達成されることは言うまでのもない。
【0154】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0155】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えばフロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0156】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によって実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0157】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された拡張機能ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0158】
以上の説明から明らかなように実施形態によれば、静止画と地図とを参照することにより、遠隔地の状況の把握が大変容易になる。また、静止画を取り込んだ位置に自動的にカメラを制御することにより、望みの映像を得るための操作性が大幅に改善される。
【0159】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、カメラの撮影アングルが変更されたとしても、カメラを選択した際に表示される映像を、通信負荷を増大させることなく簡単かつ正確に把握することが可能になる。
【0160】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態における装置のブロック構成図である。
【図2】第1の実施形態におけるディスプレイに表示されるウインドウの種類を示す図である。
【図3】第1の実施形態における動作処理内容を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施形態における動作処理内容を示すフローチャートである。
【図5】第1の実施形態における動作処理内容を示すフローチャートである。
【図6】第1の実施形態における動作処理内容を示すフローチャートである。
【図7】第1の実施形態における動作処理内容を示すフローチャートである。
【図8】第4の実施形態におけるカメラアイコン管理テーブルを示す図である。
【図9】第6の実施形態におけるディスプレイに表示されるウインドウの種類を示す図である。
【図10】第6の実施形態における動作処理内容を示すフローチャートである。
【図11】第6の実施形態における動作処理内容を示すフローチャートである。
【図12】第6の実施形態における動作処理内容を示すフローチャートである。
【図13】第6の実施形態における動作処理内容を示すフローチャートである。
【図14】第6の実施形態における静止画ウインドウ管理テーブルの内容を示す図である。
【図15】第6の実施形態におけるカメラ管理テーブルの内容を示す図である。
【図16】実施形態におけるカメラアイコンに付随する視野図形の算出処理を説明する為の図である。
【図17】実施形態におけるカメラアイコンに付随する視野図形の算出処理を説明する為の図である。
【図18】第3の実施形態における広範囲の静止画映像の取り込みの原理を説明するための図である。
【図19】第3の実施形態における広範囲の静止画映像の切出しの原理を説明するための図である。
【図20】第4の実施形態におけるネットワークへの構築例を示す図である。
【図21】第7の実施形態におけるクライアント装置側の表示装置に表示されるウインドウを示す図である。
【図22】実施形態におけるカメラアイコンを使用してのアングル操作処理概要を説明するための図である。
【図23】第7の実施形態におけるカメラクライアントにおける動作処理内容を示すフローチャートである。
【図24】第7の実施形態におけるカメラクライアントにおける動作処理内容を示すフローチャートである。
【図25】第7の実施形態におけるカメラクライアントにおける動作処理内容を示すフローチャートである。
【図26】第7の実施形態におけるカメラクライアントにおける動作処理内容を示すフローチャートである。
【図27】第7の実施形態におけるカメラクライアントにおける動作処理内容を示すフローチャートである。
【図28】第7の実施形態におけるカメラクライアントにおける動作処理内容を示すフローチャートである。
【図29】第7の実施形態におけるカメラクライアントにおける動作処理内容を示すフローチャートである。
【図30】第7の実施形態におけるカメラサーバにおける動作処理内容を示すフローチャートである。
【図31】第7の実施形態におけるカメラサーバにおける動作処理内容を示すフローチャートである。
【図32】第7の実施形態におけるカメラサーバでの接続テーブルの内容を示す図である。
【図33】第7の実施形態における静止画転送テーブルの内容を示す図である。
【図34】第7の実施形態における静止画登録テーブルの内容を示す図である。
【符号の説明】
10 ビデオカメラ
12 カメラ制御部
20 カメラ制御装置
22 CPU
24 主記憶装置
26 2次記憶装置
28 ディスプレイ
30 マウス
32 カメラインタフェース
34 ビデオキャプチャ部
36 ネットワークインタフェース
Claims (22)
- 少なくとも撮影アングルを遠隔操作可能な1乃至複数のカメラを制御するカメラ制御装置であって、
前記カメラの撮影アングルで得られた動画を映像ウインドウに表示し、前記カメラの撮影アングルで得られた静止画をサンプル画像ウインドウに表示する表示手段と、
前記カメラの撮影アングルが変更された場合は、前記サンプル画像ウインドウに表示される静止画を前記変更後の撮影アングルで撮影された静止画に更新し、前記カメラの撮影アングルが変更されない場合は、前記サンプル画像ウインドウに表示される静止画を更新しない制御手段と、
を備えることを特徴とするカメラ制御装置。 - 前記カメラアングルには、パン角、チルト角及びズーム倍率が含まれることを特徴とする請求項1に記載のカメラ制御装置。
- 更に、前記カメラに対してアングルを遠隔操作する操作手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のカメラ制御装置。
- 前記制御手段は、外部入力装置を使用した前記サンプル画像ウインドウに対する第1指示に応答して、前記サンプル画像ウインドウに表示される静止画を更新することを特徴とする請求項3に記載のカメラ制御装置。
- 前記制御手段は、前記外部入力装置を使用した前記サンプル画像ウインドウに対する第2指示に応答して、前記サンプル画像ウインドウに対応するカメラを前記操作手段により遠隔操作することを許可することを特徴とする請求項4に記載のカメラ制御装置。
- 前記表示手段は、カメラの配置位置とアングルとに従って、カメラシンボルを配置したマップを地図ウインドウに表示することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のカメラ制御装置。
- 前記制御手段は、外部入力装置を使用した前記地図ウインドウのカメラシンボルに対する第1指示に応答して、前記指示されたカメラシンボルに対応するサンプル画像ウインドウに表示される静止画を更新することを特徴とする請求項6に記載のカメラ制御装置。
- 前記制御手段は、外部入力装置を使用した前記地図ウインドウの地図に対する第1指示に応答して、前記指示された地図上の位置に最も近いカメラシンボルに対応するサンプル画像ウインドウに表示される静止画を更新することを特徴とする請求項6または7に記載のカメラ制御装置。
- 前記制御手段は、所定時間毎にカメラのアングル情報を取得し、取得した撮影アングルと予め記憶しておいた撮影アングルとが一致しなかった場合に、前記カメラの撮影アングルが変化したと判断することを特徴とする請求項1に記載のカメラ制御装置。
- 前記カメラを制御して撮影した映像を繋ぎ合わせて広視野角の映像を作成する手段をさらに有し、
前記表示手段は、前記作成手段で作成された広視野角の映像データ中の、前記カメラのアングルに従った領域を抽出し、表示させることを特徴とする請求項1に記載のカメラ制御装置。 - 前記サンプル画像ウインドウによって表示される静止画を、前記ウインドウによって表 示される動画の解像度より低くするように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のカメラ制御装置。
- 少なくとも撮影アングルを遠隔操作可能な1乃至複数のカメラを制御するカメラ制御装置の制御方法であって、
前記カメラの撮影アングルで得られた動画を映像ウインドウに表示し、前記カメラの撮影アングルで得られた静止画をサンプル画像ウインドウに表示する表示工程と、
前記カメラの撮影アングルが変更された場合は、前記サンプル画像ウインドウに表示される静止画を前記変更後の撮影アングルで撮影された静止画に更新し、前記カメラの撮影アングルが変更されない場合は、前記サンプル画像ウインドウに表示される静止画を更新しない制御工程と、
を備えることを特徴とするカメラ制御装置の制御方法。 - 前記カメラアングルには、パン角、チルト角及びズーム倍率が含まれることを特徴とする請求項12に記載のカメラ制御装置の制御方法。
- 更に、前記カメラに対してアングルを遠隔操作させる操作工程を備えることを特徴とする請求項12に記載のカメラ制御装置の制御方法。
- 前記制御工程は、外部入力装置を使用した前記サンプル画像ウインドウに対する第1指示に応答して、前記サンプル画像ウインドウに表示される静止画を更新することを特徴とする請求項14に記載のカメラ制御装置の制御方法。
- 前記制御工程は、前記外部入力装置を使用した前記サンプル画像ウインドウに対する第2指示に応答して、前記サンプル画像ウインドウに対応するカメラを前記操作手段により遠隔操作することを許可することを特徴とする請求項15に記載のカメラ制御装置の制御方法。
- 前記表示工程は、カメラの配置位置とアングルとに従って、カメラシンボルを配置したマップを地図ウインドウに表示することを特徴とする請求項11乃至16のいずれか1項に記載のカメラ制御装置の制御方法。
- 前記制御工程は、外部入力装置を使用した前記地図ウインドウのカメラシンボルに対する第1指示に応答して、前記指示されたカメラシンボルに対応するサンプル画像ウインドウに表示される静止画を更新することを特徴とする請求項17に記載のカメラ制御装置の制御方法。
- 前記制御工程は、外部入力装置を使用した前記地図ウインドウの地図に対する第1指示に応答して、前記指示された地図上の位置に最も近いカメラシンボルに対応するサンプル画像ウインドウに表示される静止画を更新することを特徴とする請求項18に記載のカメラ制御装置の制御方法。
- 前記制御工程は、所定時間毎にカメラのアングル情報を取得し、取得した撮影アングルと予め記憶しておいた撮影アングルとが一致しなかった場合に、前記カメラの撮影アングルが変化したと判断することを特徴とする請求項12に記載のカメラ制御装置の制御方法。
- 前記各カメラを制御して撮影した映像を繋ぎ合わせて広視野角の映像を作成する工程をさらに有し、
前記表示工程は、前記作成工程で作成された広視野角の映像データ中の、前記カメラの アングルに従った領域を抽出し、表示させることを特徴とする請求項12に記載のカメラ制御装置の制御方法。 - 少なくとも撮影アングルを遠隔操作可能な1乃至複数のカメラを制御するカメラ制御装置として機能させるプログラムを格納した記憶媒体であって、
前記カメラの撮影アングルで得られた動画を映像ウインドウに表示し、前記カメラの撮影アングルで得られた静止画をサンプル画像ウインドウに表示する表示手段と、
前記カメラの撮影アングルが変更された場合は、前記サンプル画像ウインドウに表示される静止画を前記変更後の撮影アングルで撮影された静止画に更新し、前記カメラの撮影アングルが変更されない場合は、前記サンプル画像ウインドウに表示される静止画を更新しない制御手段と、
して機能させるプログラムを格納した記憶媒体。
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