JP3754301B2 - ディスクドライブ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記憶媒体をローディング用のローラが記憶媒体に当接しながらターンテーブルへの装着位置まで降下させるディスクドライブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車載用やコンポーネント等、携帯用でないMD再生装置のほとんどは、挿入されたMD(Mini Disk)を自動的に水平にローディングし(装置内に引き込み)、MDをターンテーブルまで垂直に降下させ、磁力によりターンテーブルに装着される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、使用者がMDを斜めに挿入すると、MDをターンテーブルに連結させるときにMDの位置決め用の凹部にガイドが嵌入せず、再生不良となる場合がある。そこで、MDの斜め挿入を補正するガイドを左右に設けることが考えられる。しかしながら、MDの規格では外形寸法の幅72mmの寸法公差は+0mm,−0.4mmとなっており、例えば、これに嵌合隙間を0.3mm加算すると、MDとガイドの隙間は最大0.7mmとなる。よって、幅方向の位置を規制するガイドを左右に設けてもMDが斜めになることがある。
【0004】
更に、ローディングのローラをMD/CD(Compact Disk)共通にしたディスク装置(特願平11−216784号公報参照)は使用者がMDを真直ぐ挿入しても、斜めになることがある。MDとCDは形状の違いからターンテーブルを共通に使用することができないために、MDはローラの左方か右方でローディングされる。そして、ローラの中央でローディングされるCDの傷防止やCDの両端に搬送力を加えるために、ローラの中央部が細くなっている(特開平10−340512号公報参照)。このために、MDに当接するローラの径がMDの両端では異なる。例えば、MDがローラの左方から挿入される場合は、MDの左方と当接するローラの径がMDの右方と当接するローラの径より大きくなり、ローディングにより、MDが右方に傾く。これにより、MDの情報を読み取ることができない場合がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のディスクドライブ装置はかかる点に鑑みなされたもので、情報が記録された記憶媒体を略水平にローディングするローラと、該ローラを回転させるモータと、ローディングされた記憶媒体をターンテーブルへの装着位置まで前記ローラが前記記憶媒体に当接しながら略垂直に降下させる降下手段と、ターンテーブルに装着された記憶媒体から情報を読み取るヘッド部と、該ヘッド部より正常に情報を読み取ることができないときは前記モータを僅かに回転させ、再度ヘッド部より情報を読み取る制御手段とを設ける。
【0006】
また、中央部の径が両端の径より小さくなっており左方でMDをローディングし中央でCDを略水平にローディングするローラと、該ローラを回転させるモータと、ローディングするときにMDの左方を所定位置に係止するストッパと、ローディングされたMDをターンテーブルへの装着位置まで前記ローラがMDに当接しながら略垂直に降下させる降下手段と、MDが正常な位置に降下されたときMDの右方の凹部に嵌入するガイドと、前記降下後ターンテーブルに装着されたMDから情報を読み取るヘッド部と、該ヘッド部より正常に情報を読み取ることができないときは前記モータをローディング方向に回転させる制御手段とを設ける。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を図面に基づき説明する。本実施例の装置は8cmCD(Compact Disk)と12cmCDの他、MD(Mini Disk)も共通のヘッドで再生可能な1DINオーディオサイズ(ドイツ規格)の再生装置である。
【0008】
まず、図1〜図36参照してCD/MD再生装置のローディングについて説明し、図37を参照してCDをターンテーブルに装着する前にCD用のターンテーブルの中心をディスクの中心まで移動させなければならないことを説明する。そして、図38〜図47を参照してターンテーブルの回動とターンテーブルへの装着について詳述する。その後、図48〜図53を参照して本発明の動作を説明する。
【0009】
図1は実施例のブロック図である。本実施例のディスクドライブ装置はメカ(1)と、メカ(1)を制御する制御回路(2)と、制御回路(2)の動作プログラムを記憶したROM(3)と、制御回路(2)の動作に必要な情報を記憶するRAM(4)とからなる。
【0010】
図2はメカ(1)の構成を示す平面図であり、図3はこの正面図であり、図4はこの右側面図である。図5はディスクの挿入位置を示す平面図であり、図6はこの右側面図であり、図7はこの左側面図である。
【0011】
図8はローラ用の駆動の構成を示す正面図であり、図9はその左側面図である。図10はローラの左方の保持方法を示す部分左側面図である。
【0012】
図11はMD用の後部のスイッチを示す左側面図である。図12はMD引き込みの第1の状態を示す平面図である。図13はMD引き込みの第2の状態を示す平面図であり、図14はこの左側面図であり、図15は図14の要部の部分拡大図である。
【0013】
図16はMD引き込みの第3の状態を示す平面図であり、図17はこの左側面図であり、図18は図17の要部の部分拡大図である。図19はMD引き込みの終了状態を示す平面図であり、図20はこの正面図であり、図21はこの左側面図である。図22はMDがターンテーブルに装着された状態を示す左側面図である。図23はMDの排出状態を示す左側面図である。
【0014】
図24はCD引き込みの第1の状態を示す平面図である。図25はCD引き込みの第2の状態を示す右側面図である。図26は8cmCD引き込みの第3の状態を示す平面図であり、図27は図26の要部の詳細図である。図28は8cmCD引き込みの終了状態を示す平面図であり、図29は図28の要部の詳細図である。図30は12cmCD引き込みの第3の状態を示す平面図であり、図31は図30の要部の詳細図である。図32は12cmCD引き込みの第4の状態を示す平面図であり、図33は図32の要部の詳細図である。図34は12cmCD引き込みの終了状態を示す平面図であり、図35は図34の要部の詳細図である。図36はCDの排出状態を示す平面図である。図37はCD用のターンテーブル(72)の移動理由を示す図である。
【0015】
図1に示す如く、メカ(1)はMDやCDを自動的に挿入あるいは排出するローディング部(10)と、ローディングされたMDやCDを夫々のターンテーブル(図5の71)(図5の72)に装着させるTT装着部(40)と、ターンテーブル装着されたMDやCDから音響などの情報を読み出す再生部(70)とからなる。
【0016】
まず、ローディングに於いて、図6に示す如く、MDはローラ(11)とローラ(11)の下側に配設されるMDトレイ(12)の間に挿入され、CDはローラ(11)とローラ(11)の上側に配設されるCDガイド(13)の間に挿入される。このように、MD,CDのローディングを兼用するローラ(11)は、金属製の軸(111)と、該軸(111)を軸とする円筒形のゴム部(112)からなる。図5,8に示す如く、ゴム部(112)の中央の直径は両端に比べて細くなっている。これにより、円盤形状のCDを容易に挿入することができ、また、CDの両端に搬送力を加えて安定した搬送を行うことができる。
【0017】
図5〜8に示す如く、ローラ(11)は、ローラ保持金具(14)によりローラ保持金具(14)の軸孔(14a)を中心に揺動可能に保持される。そして、図5〜7に示す如く、ローラ保持金具(14)の左と右に係合された左右のローラ用のバネ(15L)(15R)により、ローラ(11)は上方向に付勢される。図6に示す如く、ローラ(11)の軸(111)に係合した第2のリンク(50)が軸孔(50b)を中心に揺動可能に軸支され、バネ(15L)(15R)により、図6から見て反時計方向に付勢される。この第2のリンク(50)の反時計方向の回転は、第2のリンク(50)に設けられた軸(501)が、図4に示す如く、スライド板(48)の第2の当接面(48b)に当接することにより、阻止される。これにより、上方向に付勢されるローラ(11)の位置が保持される。図4に示す如く、スライド板(451)の第2の当接面(48b)がある長孔は第2のリンク(50)の軸(501)より僅か大きくなっており、これにより、ローラ(11)はローラ用のバネ(15L)(15R)の付勢に抗して下方に揺動可能である。CDが挿入される前のローラ(11)の中央部とCDガイド(13)の隙間は0.5mmであり、ローラ(11)の端部とCDガイド(13)の隙間は0mmである。従って、板厚1.2mmのCDは、ローラ(11)が下方に揺動することによって、ローラ(11)とCDガイド(13)の間に入る。
【0018】
また、ローラ(11)が嵌入されるローラ保持金具(14)の左右の軸孔(14b)(14c)は、右方(14c)は円形であるが、図10,15に示す如く、左方(14b)は軸孔(13a)を円弧の中心とする円弧形の長孔になっている。そして、ローラ(11)の左方は、押さえバネ(16)により下方に付勢される。これにより、ローラ(11)は右方を支点として、左方が押さえバネ(16)に抗して上方に揺動可能である。MDが挿入される前のローラ(11)とMDトレイ(11)の隙間は両端で約3.5mmである。従って、実測4.5mm厚のMDは、ローラ(11)の左方が上方に揺動することによって、ローラ(11)とMDトレイ(11)の間に入る。そして、MDが挿入され、ローラ(11)がCDに対して傾斜した状態では、MDの左端だけでなく右端もローラ(11)に圧接するように、ローラ(11)のゴム部(112)の直径が設計されている(図20参照)。これにより、ローラ(11)はMDの両端に搬送力を加えることができ、安定した引き込みと排出を行うことができる。
【0019】
図5,8,9に示す如く、ローラ(11)はローラ用の駆動部(17)により右側面から見て右回転あるいは左回転させられる。ここで、右回転とはローラ(11)の上部に挿入されたCDを装置内に引き込む回転方向であり、左回転とはローラ(11)の下部に挿入されたMDを装置内に引き込む回転方向である。ローラ用の駆動部(17)はモータ(171)と、モータ(171)の回転を伝動する歯車部(172)と、歯車部(172)の回転をローラ(11)に伝動するベルト(173)からなる。図9に示す如く、ベルトが掛けられる歯車部(172)の最終歯車はローラ(11)の揺動支点であるローラ保持金具(14)の軸孔(14a)と同心になっている。このために、ローラ(11)が揺動しても、ベルト(173)の張力は変化せず、支障なく歯車部(172)の回転をローラ(11)に伝動することができる。
【0020】
図5〜8に示す如く、MDが乗せられるMDトレイ(12)はその左方に設けられた軸(121)がローラ保持金具(14)の左方の軸孔(14d)に、右方に設けられた軸(122)がローラ保持金具(14)の右方の軸孔(14e)に嵌入される。これにより、MDトレイ(12)は、ローラ(11)の左方に保持され、ローラ(11)と共にローラ保持金具(14)の軸孔(14a)を中心に回動する。
【0021】
図5,11に示す如く、MD用の前部のスイッチ(18)がMD挿入部の前部に、MD用の後部のスイッチ(19)がMD挿入部の後部に配設される。図12,18に示す如く、夫々、MDにより回動するレバー(20)(21)で、OFFからONに切り替わり、図1に示す如く、この信号を制御回路(2)に出力する。前部のスイッチ(18)は、図12に示す如く、MDがローラ(11)に達する前にONとなる位置に配設され、且つ、図19に示す如く、MDのディスク中心が再生部(70)のMD用ターンテーブル(71)の中心の上まで搬送されると、即ちMDがローディングの終了位置になると、OFFとなる位置に前部のスイッチ(18)が配設される。後部のスイッチ(19)は、ローラ(11)の後部に配設され、図23に示す如く、MDの排出時に使用者がMDを取り出すのに適した位置でONからOFFに切り替わるような位置に配設される。
【0022】
図5に示す如く、CD用の前部の光センサ(22)がローラ(11)の前部に、CD用の後部の光センサ(23)がローラ(11)の後部に配設される。夫々の、図43の如く、光を発する発光素子と、発光素子からの光を受光する受光素子とからなる。発光素子はCDの上側に配設され、受光素子はCDの下側に配設される。そして、図1に示す如く、夫々の光センサ(22)(23)は受光素子が発光素子からの光を受光できたか否かを制御回路(2)に出力する。ここでは、CDによって発光素子からの光が遮られることなく受光素子に受光される状態を光センサがOFFといい、CDによって発光素子からの光が遮られて受光素子に受光されない状態を光センサがONという。前部の光センサ(22)は、図24に示す如く、CDがローラ(11)に達する前にONとなる位置に配設される。後部の光センサ(23)は、図36に示す如く、CDの排出時に使用者がCDを取り出すのに適した位置でONからOFFに切り替わるような位置に配設される。
【0023】
図24に示す如く、取付金具(30)の上面に左右1対の12cm用のストッパ(31L)(31R)がその軸孔(31La)(31Ra)を中心に回動可能に軸支される。左方の12cm用のストッパ(31L)に設けられた長孔(31Lb)に、右方の12cm用のストッパ(31R)に設けられた凸部(31Rb)が係合することにより、図24,34の如く、回動が連動する。即ち、一方の12cm用のストッパ(31L)(31R)が回動しようとする場合、他方の12cm用のストッパ(31R)(31L)の回動がロックされていると一方の12cm用のストッパ(31L)(31R)は回動せず、他方の12cm用のストッパ(31R)(31L)の回動が許容されていると他方の12cm用のストッパ(31R)(31L)も回動する。
【0024】
左右の12cm用のストッパ(31L)(31R)には夫々8cm用のストッパ(32L)(32R)がその軸孔(32La)(32Ra)を中心に回動可能に軸支されている。そして、一端を左右の12cm用のストッパ(31L)(31R)に、他端を8cm用のストッパ(32L)(32R)に係止されたストッパ用のバネ(33L)(33R)により左方の8cm用のストッパ(32L)は反時計方向に、右方の8cm用のストッパ(32R)は時計方向に回転力が付勢される。この付勢力により、8cm用のストッパ(32L)(32R)に設けられたロックツメ(32Lb)(32Rb)が取付金具(30)に設けられたロック用の切欠き(30aL)(30aR)に係合させられる。ロックされている状態では12cm用のストッパ(31L)(31R)の回動が阻止される。
【0025】
8cm用のストッパ(32L)(32R)がバネ(33L)(33R)に抗して回転するとロックが解除して12cm用のストッパ(31L)(31R)が回動可能になる。図30,31に示す如く、左方の8cm用のストッパ(32L)は軸孔(32La)の左方に凸部(32Lc)を有し、右方の8cm用のストッパ(32R)は軸孔(32Ra)の右方に凸部(32Rc)を有する。これらの凸部(32Lc)(32Rc)は前方に延在し、その長さは、図26,27に示す如く、搬送される8cmCDには当接せず、図30,31に示す如く、搬送される12cmCDに当接する長さになっている。これにより、8cmCDが搬送されても8cm用のストッパ(32L)(32R)は回動しないためにロックは解除されず、12cmCDが搬送されたときに8cm用のストッパ(32L)(32R)が回動してロックが解除し、12cm用のストッパが回動する。
【0026】
左方の12cm用のストッパ(31L)には8cmスイッチ用のレバー(34)がその軸孔(34a)を中心に回動可能に軸支される。一端を左方の12cm用のストッパ(31L)に、他端を8cmスイッチ用のレバー(34)に係止されたスイッチ用のバネ(35)により8cmスイッチ用のレバー(34)は時計方向に回転力が付勢される。この回転は取付金具(30)に設けられた凸部(30b)で阻止される。このスイッチ用のバネ(35)の付勢力は8cmスイッチ用のレバー(34)を介して、左方の12cm用のストッパ(31L)を反時計方向に、右方の12cm用のストッパ(31R)を時計方向に回転させる力となる。8cmスイッチ用のレバー(34)の一端には8cmディスクが当接する当接部(34b)が設けられ、他端側には8cm用のスイッチ(36)を押さえる押圧部(34c)が設けられる。
【0027】
図24,34に示す如く、左方の12cm用のストッパ(31L)が所定の位置まで回動したとき、OFFからONに切り替わるように12cm用のスイッチ(37)が配設される。
【0028】
ところで、本装置はMDとCDを共通のヘッドで読み取り可能な1DINオーディオサイズの再生装置である。このために、図37に示す如く、MD用のターンテーブル(71)とCD用のターンテーブル(72)の間はヘッド(73)が移動できる所定の寸法L1(約73mm)以上でなければならない。そうすると、ターンテーブルに装着されたMDとCDが占める領域の幅は所定の寸法L2(約167mm)以上でなければならない。一方、1DINオーディオサイズ(幅178mm×高さ50mm)という条件から、MDとCDの挿入口の幅は所定の寸法L3(約127mm)以下でなければならない。ここで、L2>L3となり、L2をMDとCDの挿入口の幅にすることはできない。このために、CDモードでの再生時は、ターンテーブル(71)(72)やヘッド(73)を含む再生部(70)を、回動用の軸(図38,図39の74)を中心に反時計方向に回動させた後にターンテーブルに装着させ、MDモードでの再生時は再生部(70)を回動させることなく、ターンテーブルに装着させる。
【0029】
次に、本発明の再生部(70)の回動について説明する。図38〜図43は再生部(70)の回動の動作を示す図である。詳しくは、図38は回動の初期状態を示す平面図であり、図39はその右側面図である。図40は回動寸前の状態を示す平面図である。図41は回動開始の状態を示す平面図である。図42は回動終了間際の状態を示す平面図である。図43は回動終了の状態を示す平面図である。
【0030】
図38,39に示す如く、TT装着部(図1の40)は、制御回路(図1の2)により回転を制御されるターンテーブル(TT)装着用のモータ(42)と、ターンテーブル装着用のモータ(42)に歯合される歯車部(43)と、歯車部(43)に歯合され上下両面に溝(441)(442)を有したドラム(44)と、ドラム(44)の上部の溝(441)に嵌入される軸(451)を有し軸(451)の移動に伴い軸孔(45a)を中心に回動可能に軸支され第1,2の押圧部(452)(453)を有する回動板(45)と、バネの弾性により互いに成す角度が可変する第1,2のアーム(461)(462)を有しコイル部(463)を中心に回動可能に軸支されるトーションスプリング(46)とを備える。
【0031】
ドラム(44)の上部の溝(441)は円周状の保持溝(441a)と、保持溝(441a)と連通し中心方向に延在する回動溝(441b)からなる。
【0032】
回動板(45)の軸(451)が保持溝(441a)に嵌入されている状態では、ドラム(44)が回転しても回動板(45)は回動しない。回動板(45)の軸(451)が回動溝(441b)に嵌入されている状態でドラム(44)が回転すると、回動板(45)は回動する。このとき、回動溝(441b)の面はドラム(44)の回転方向と略垂直である為に、回動板(45)を回転させるエネルギーの損失が少ない。
【0033】
トーションスプリング(46)は、回動板(45)が時計方向に回動したときに回動板(45)の第1の押圧部(452)により第1のアーム(461)が押し圧されて時計方向に回動され、この回動により第2のアーム(462)が再生部(70)の第2の凹部(702)を押し圧して時計方向に回動させる。また逆に、トーションスプリング(46)は、回動板(45)が反時計方向に回動したときに回動板(45)の第2の押圧部(453)により第2のアーム(462)が押し圧されて反時計方向に回動され、この回動により第1のアーム(461)が再生部(70)の第1の凹部(701)を押し圧して反時計方向に回動させる。
【0034】
再生部(70)はMD再生時の初期位置(図39)から、反時計方向のCD再生時の位置(図42)までの角度を回動するように回動範囲が規制されている。この範囲を超えて回動板(45)が回動するとき(図38,図43)は、トーションスプリング(46)の第1のアーム(461)と第2のアーム(462)の角度がバネ性で広がることになる。ここで、再生部(70)を回動させているときの第1のアーム(461)と第2のアーム(462)の角度をα(図41,図42参照)とし、再生部(70)の回動範囲を超えて時計方向に回動させたときの第1のアーム(461)と第2のアーム(462)の角度をβ(β>α、図43参照)とし、再生部(70)の回動範囲を超えて反時計方向に回動させたときの第1のアーム(461)と第2のアーム(462)の角度をγ(γ>α、図41,図42参照)とする。
【0035】
このような回動の構成による、具体的な再生部(70)の回動を説明する。
【0036】
図38はCDのローディングが終了した状態であり、回動の初期状態である。
【0037】
この状態では、回動板(45)の軸(451)がドラム(44)の保持溝(441a)に嵌入されている。そして、再生部(70)はMDの位置にあり、回動板(45)の回動位置が再生部(70)の反時計方向の回動範囲を超えた位置にあり、第1のアーム(461)と第2のアーム(462)の角度はγとなっている。この為に、回動板(45)にはトーションスプリング(46)の第2のアーム(462)により反時計方向に回動される力(図38の矢印)が加わるが、回動板(45)の軸(451)が保持溝(441a)の側面に圧接するために、回動板(45)の位置が保持される。
【0038】
この状態の図38に於いて、CDのローディングが終了したことを制御回路(2)が8cm用のスイッチ(36)あるいは12cm用のスイッチ(37)により検出すると、ドラム(44)が図38の状態から時計方向に回転するように、制御回路(2)がターンテーブル装着用のモータ(42)を回転させる。図39に示す如く、ドラム(44)が時計方向に回転されて回動板(45)の軸(451)の位置が回動溝(441b)までくると、回動板(45)の位置を保持していた保持溝(441a)の側面が途切れる為に、トーションスプリング(46)のバネ力により、回動板(45)の軸(451)が回動溝(441b)に入り込み、ドラム(44)の回転により回動板(45)が回動できるようになる。
【0039】
そして、図41に示す如く、ドラム(44)が時計方向に回転され、回動板(45)が時計方向に回動され、トーションスプリング(46)の第1のアーム(461)と第2のアーム(462)の角度がαとなり、再生部(70)が回動開始する。そして、ドラム(44)の回転が進み、図42に示すCD再生位置まで再生部(70)が回動される。
【0040】
制御回路(2)は、再生部(70)がCD再生位置まで回動されても、更にドラム(44)を回転させ、回動板(45)を所定位置(図43)まで回動させる。これにより、トーションスプリング(46)の第1のアーム(461)と第2のアーム(462)の角度はβとなり、第1のアーム(461)によって、回動板(45)が反時計方向のバネ力を受ける。このとき、回動板(45)の軸(451)が保持溝(441a)の側面に圧接するために、回動板(45)の位置は保持される。
【0041】
再生部(70)がCD再生位置からMD再生位置に戻る場合について説明する。EJECT等により、再生部(70)をMD再生位置に戻す命令を制御回路(2)が受信すると、制御回路(2)はドラム(44)を図43の状態から反時計方向に回転させる。MDの位置からCDの位置への回動と同様、図42に示す如く、ドラム(44)が反時計方向に回転されて回動板(45)の軸(451)の位置が回動溝(441b)までくると、回動板(45)の位置を保持していた保持溝(441a)の側面が途切れる為に、トーションスプリング(46)のバネ力により、回動板(45)の軸(451)が回動溝(441b)に入り込み、ドラム(44)の回転により回動板(45)が回動できるようになる。
【0042】
そして、MDの位置からCDの位置への回動と同様、図41の状態を経て、図38の如く、トーションスプリング(46)の第1のアーム(461)と第2のアーム(462)の角度がγとなり、第1のアーム(461)によって、回動板(45)が時計方向のバネ力を受ける状態(初期状態)まで、制御回路(2)がドラム(44)を回転させる。
【0043】
本発明のターンテーブルの移動は、回動板(45)の軸(451)がドラム(44)の中心に向かって延在する回動溝(441b)に入り込んだときに行われるものであるが、前述の如く、この方法は回動溝(441b)の側面がドラム(44)の回転方向に対して略垂直であるために、エネルギーの損失が少ないものである。このようなエネルギーの損失が少ない伝達方法を採用するディスク再生装置に於いて、軸(451)が回動溝(441b)に入り込む技術は、ターンテーブルの回動範囲を超えてトーションスプリング(46)に力を加えることにあり、構成が簡単である。
【0044】
次に、本発明のターンテーブルへの装着について説明する。図44〜図47はターンテーブルへの装着の動作を示す図である。詳しくは、図44はMDがターンテーブルに装着される直前の状態を示す図であり、図45はMDがターンテーブルに装着された状態を示す図であり、図46は再生部(70)が回動された後、CDをターンテーブルに装着する直前の状態を示す図であり、図47はCDがターンテーブルに装着された状態を示す図である。図44〜図47に於いて、(a)はドラム(44)の回動位置を示す平面図であり、(b)はドラム(44)の回動位置によって決められるスライド板(48)の位置を示す右側面図であり、(c)はスライド板(48)の位置によって決められるディスク押圧部(49)の位置を示す右側面図であり、(d)はスライド板(48)の位置によって決められるローラ(11)の位置を示す右側面図である。
【0045】
図44に示す如く、TT装着部(図1の40)は、更に、ドラム(44)の下部の溝(442)に嵌入される第1の軸(471)を有し第1の軸(471)の移動に伴い一端に設けられた第2の軸(472)が軸孔(47a)を中心に回動可能に軸支される第1のリンク(47)と、第1のリンク(47)の第2の軸(472)に嵌合され第2の軸(472)の回動に伴い装置の前後に摺動し第1〜第2の当接面(48a)(48b)と第1,2の軸(481)(482)を有するスライド板(48)と、スライド板(48)の第1の当接面(48a)に当接される軸(301)を有しスライド板(48)のスライドに伴い他端に設けられたディスク押圧部(49)が軸孔(30a)を中心に上下方向に回動する取付金具(30)と、スライド板(48)の第2の当接面(48b)に当接される軸(501)を有しスライド板(48)のスライドに伴い他端に設けられた当接面(50a)が軸孔(50b)を中心に上下方向に回動する第2のリンク(50)と、スライド板(48)の第1,2の軸(481)(482)に当接される第1,2の当接面(51a)(51b)を有しスライド板(48)のスライドに伴い他端のゲート(511)が軸孔(51c)を中心に上下方向に回動するカバー(51)とを備える。
【0046】
ドラム(44)の下部の溝(442)は、図44に示す如く、平面図で透視すると、時計方向に広がる螺旋になっている。螺旋の最も内側の位置(D位置)はCDの再生位置であり、螺旋の最も外側の位置(B位置)はMDの再生位置である。B位置から反時計方向に約140度進んだ位置(A位置)がドラム(44)の回転の初期位置であり、A位置からB位置までは溝が徐々に中心に近づく。D位置から時計方向に約185度進んだ位置(C位置)がCDのターンテーブル装着直前位置であり、C位置からD位置までは溝が徐々に中心に近づく。そして、B位置からC位置まで(約170度)の溝は略円周であり、中心までの位置はほとんど変化しない。
【0047】
第2のリンク(50)の当接面(50a)はローラ(11)の軸(111)と当接しており、ローラ保持金具(14)の軸孔(14a)によって上下回動可能なローラ(11)の上下位置を規制している。
【0048】
このような回動の構成による具体的なターンテーブルへの装着動作を説明する。図44はCDのローディングが終了した状態であり、MDをターンテーブルに装着する直前の状態である。図44の(a)に示す如く、この状態では、第1のリンク(47)の第1の軸(471)がドラム(44)の保持溝(442)のA位置に嵌入されている。そして、図44の(b)に示す如く、取付金具(30)の軸(301)はスライド板(48)の第1の当接面(48a)の最も高い位置に当接しており、図44の(c)に示す如く、取付金具(30)のディスク押圧部(49)はMDを押さえていない。図44の(b)に示す如く、第2のリンク(50)の軸(501)はスライド板(48)の第2の当接面(48b)の最も高い位置に当接しており、ローラ(11)がMDあるいはCDを圧接可能な上方の位置にしている。図44の(b)に示す如く、カバー(51)の第2の当接面(51b)の低い位置にスライド板(48)の第2の軸(482)が当接しており、ゲート(511)がMDあるいはCDの挿入を妨げない下方の位置になっている。
【0049】
この状態の図44に於いて、MDのローディングが終了したことを制御回路(2)が前部のスイッチ(18)のOFFへの切り替わりにより検出すると、制御回路(2)はドラム(44)を図44の状態から反時計方向に回転させる。すると、第1のリンク(47)の第1の軸(471)はドラム(44)の保持溝(442)のA位置(図44の(a))からB位置(図45の(a))に変わり、スライド板(48)が前方にスライドする。これにより、図45の(b)に示す如く、取付金具(30)の軸(301)はスライド板(48)の第1の当接面(48a)の低い位置に移動し、図45の(c)に示す如く、取付金具(30)のディスク押圧部(49)がMDを押さえる。また、図45の(b)に示す如く、第2のリンク(50)の軸(501)はスライド板(48)の第2の当接面(48b)のやや低い位置に移動し、ローラ(11)がMDをMD用のターンテーブル(71)に降下させる。MDがターンテーブル(71)まで降下されると、磁力によりMD内の円盤がターンテーブル(71)に吸着される。また、図45の(b)に示す如く、カバー(51)の第1の当接面(51a)の低い位置にスライド板(48)の第1の軸(481)が移動し、ゲート(511)が他のMDあるいはCDの挿入を妨げる上方に移動する。
【0050】
EJECT等により、MDのターンテーブル装着解除命令を制御回路(2)が受信すると、制御回路(2)がドラム(44)を時計方向に回転させて、図45の状態から図44の状態に戻す。
【0051】
図44に於いて、CDのローディングが終了したことを制御回路(2)が8cm用のスイッチ(36)あるいは12cm用のスイッチ(37)により検出すると、制御回路(2)はドラム(44)を図44の状態から時計方向に回転させる。すると、第1のリンク(47)の第1の軸(471)はドラム(44)の保持溝(442)のA位置(図44の(a))からC位置(図46の(a))を経てD位置(図47の(a))に変わる。
【0052】
第1のリンク(47)の第1の軸(471)がA位置(図44の(a))からC位置(図46の(a))に移動するときのドラム(44)の回転により、前述(図38〜図43の説明)の如く、再生部(70)が回動されて、CD用のターンテーブル(72)の中心がCDの中心に移動される。このとき、スライド板(48)はほとんどスライドしない。
【0053】
ドラム(44)の回転が進み、図47の(a)に示す如く、第1のリンク(47)の第1の軸(471)がD位置になると、スライド板(48)が後方にスライドする。これにより、図47の(b)に示す如く、取付金具(30)の軸(301)はスライド板(48)の第1の当接面(48a)の低い位置に移動し、図47の(c)に示す如く、取付金具(30)のディスク押圧部(49)がCDを押さえてターンテーブルに装着(クランプ)させる。図47の(b)に示す如く、第2のリンク(50)の軸(501)はスライド板(48)の第2の当接面(48b)の低い位置に移動し、ローラ(11)が下がってCDから離間する。図47の(b)に示す如く、カバー(51)の第2の当接面(51b)の高い位置にスライド板(48)の第2の軸(482)が移動し、ゲート(511)が上がってMDあるいは他のCDの挿入を妨げる。
【0054】
EJECT等により、CDのターンテーブル装着解除命令を制御回路(2)が受信すると、制御回路(2)がドラム(44)を反時計方向に回転させて、図47の状態から図46の状態を経て図44の状態に戻す。
【0055】
次に制御回路(2)の動作を説明する。図48,49は制御回路(2)の主要な動作を示すフローチャートである。
【0056】
図48に於いて、MD,CDが挿入されていない初期状態は、MD用の前後のスイッチ(18)(19)と、CD用の8cm用及び12cm用のスイッチ(36)(37)と、CD用の前後の光センサ(22)(23)は全てOFFになっている(S1)。この初期状態で、制御回路(2)はMD用の前部のスイッチ(18)がONになったか否か(S2)、CD用の前部の光センサ(22)がONになったか否か(S21)を監視する。
【0057】
まず、MDの挿入について説明する。使用者により、図11に示す如く、MDがローラ(11)とMDトレイ(12)の間に向けて挿入されていくと、図12に示す如く、MDがローラ(11)に接する前に、MDにより前部のスイッチ(18)がONになる(S2のY)。すると、制御回路(2)はMDモードと認識し、ローラ(11)の下側を引き込む方向に(図14ではローラ(11)が反時計方向に回転する方向に)ローラ用のモータ(171)を回転させる(S3)。
【0058】
前述のとおり、MDが挿入されるローラ(11)とMDトレイ(12)の隙間はMDの厚みより僅かに狭い。また、ローラ(11)は右側を支点にして、左側が押さえバネ(16)に抗して移動可能に保持されている。よって、ローラ(11)が回転している状態で、使用者がMDをローラ(11)に接するまで挿入すると、図15,20に示す如く、ローラ(11)の回転力により、ローラ(11)の左方が押さえバネ(16)に抗して持ち上がる。そして、押さえバネ(16)により、ローラ(11)がMDを圧着して、MDを装置の内部に搬送する。
【0059】
図18に示す如く、MDが所定距離搬送されると、後部のスイッチ(19)がONになる(S4)。図19に示す如く、更にMDが所定距離搬送されると、前部のスイッチ(18)がOFFに戻る(S5のY)。このとき、後部のスイッチ(19)はONのままである。制御回路(2)はこの状態を検出すると、ローディング終了と判断して、ローラ(11)の回転を停止させる(S6)。そして、制御回路(2)は、前述の如く、MDモードでTT装着部(40)を制御して、即ち、第1のリンク(47)の第1の軸(471)がドラム(44)の下方の溝(442)のA位置からB位置に移動するようにドラム(44)を反時計方向に回転させて、図22,図45の如く、MDをターンテーブルに装着させる(S7)。図22に示す如く、ターンテーブル装着時は後部のスイッチ(19)がOFFになる。
【0060】
読み取り試験回数のカウンタとしての変数iを0に設定する(S8)。変数iの値は制御回路(2)内のレジスタに記憶される。制御回路(2)はMDに書き込まれた情報をヘッド(73)を介して正常に読み取ることができるか否かの試験を行う(S9)。例えば、フォーカスエラーが解消できなかった場合、また、フォーカスエラーを解消できてもTOC(Table Of Contents)を読み取ることができなかった場合はMDの読み取りエラーと判定する。
【0061】
ステップS9でMDを正常に読み取ることができた場合、制御回路(2)はEJECT要求の信号を受信すると(S10)、前述の如く、MDモードでTT装着部(40)を制御し、MDのターンテーブル装着を解除させる(S11)。ターンテーブル装着が解除されると、図21に状態に戻り、後部のスイッチ(19)は再びONになる。そして、制御回路(2)は、図23に示す如く、後部のスイッチ(19)がOFFになるまで、ステップS3とは逆の方向にローラ(11)を回転させる(S12〜S14)。
【0062】
ステップS9でMDを正常に読み取ることができなかった場合、制御回路(2)はローラ(11)の下側を引き込む方向にローラ用のモータ(171)を所定時間(例えば、MDを3mm引き込む程度の時間)回転させ(S16)、再度読み取りの試験を行う(S9)。この位置矯正動作は3回行われる(S9のN,S15のN,S16,S17)。3回位置矯正動作を行ってもMDを正常に読み取ることができなかった場合は(S15のY)、ステップS11に進んで、MDを排出させる。
【0063】
ステップS8,S9,S10,S15,S16,S17でMDの位置矯正を行う理由について説明する。図52はMDが正常にターンテーブル(71)に装着されている状態を示す図であり、図53は正常に装着されていない状態を示す図である。図52、図53に於けるMDの図は、MDの位置決めに係る前後の凹部(91)(92)と切欠き部(93)を透視した図である。
【0064】
図52に示す如く、MDが正常にターンテーブル(71)に装着されている状態では、再生部(70)に配設された前後のガイド(77)(78)がMDの前後の凹部(91)(92)に嵌入する。
【0065】
ところが、CDの傷防止やCDの両端に搬送力を加えるために、ローラ(11)は中央部の径が細くなっており、且つ、MDがローラ(11)の左方でローディングされるために、MDの左方と当接するローラ(11)の径(約直径6mm)がMDの右方と当接するローラ(11)の径(約直径4.4mm)より太い。従って、MDをローディングすると、左方の送り量が右方の送り量よりおおきくなり、MDが右方に傾く傾向にある。
【0066】
このMDの傾きはMDトレイ(12)によって規制される。しかしながら、前述のとおり、MDの規格では外形寸法の幅72mmの寸法公差は+0mm,−0.4mmとなっており、例えば、これに嵌合隙間を0.3mm加算すると、MDとMDトレイ(12)の隙間は最大0.7mmとなる。よって、MDトレイ(12)による傾きの矯正には限度があり、寸法の小さいMDがローディングされると傾きが大きくなる。
【0067】
寸法の小さいMDがローディングされてMDの傾きが大きくなると、図53に示す如く、再生部(70)に配設された前後のガイド(77)(78)がMDの前後の凹部(91)(92)に嵌入しない場合が生じる。そうなると、MDの情報を正常に読み取ることができなくなる。
【0068】
そこで、本発明は、MDの情報を正常に読み取ることができないとき、MDを引き込む方向にローラ(11)を所定時間回転させる。MDの左方の引き込みはMDトレイ(12)に設けられたストッパ(121)がMDの切欠き部(93)に係止して阻止される。このために、MDの右方のみ引き込まれる。やがて、再生部(70)の前後のガイド(77)(78)がMDの前後の凹部(91)(92)に嵌入すると、MDは移動しなくなり、ローラ(11)が所定時間経過するまで空回りする。
【0069】
このようにして、寸法の小さいMDが大きく傾いてターンテーブル(71)に装着されなかった場合、その状態でローラ(11)を引き込むだけの簡単な動作で、正常にMDをターンテーブル(71)に装着することができる。
【0070】
尚、ローラ(11)の径が均一であっても、使用者がMDを斜めに挿入すれば、MDが正常にターンテーブル(71)に装着されないことがある。このような場合を考慮し、MDを正常に読み取ることができなかった場合は挿入方向と排出方向の両方にローラ(11)を所定時間回転させてもよい。このとき、一旦、MDの凹部(91)(92)にガイド(77)(78)が嵌入すれば、余分なローラ(11)の回転は空回りにより吸収される。
【0071】
次にCDの挿入について説明する。使用者により、図6に示す如く、CDがローラ(11)とCDガイド(13)の間に向けて挿入されていくと、図24に示す如く、CDがローラ(11)に接する前に、前部の光センサ(22)がONになる(S26のY)。すると、制御回路(2)はCDモードと認識し、ローラ(11)の上側を引き込む方向に(図25ではローラ(11)が反時計方向に回転する方向に)ローラ用のモータ(171)を回転させる(S27)。
【0072】
前述のとおり、CDが挿入されるローラ(11)とCDガイド(13)の隙間はCDの厚みより僅かに狭い。また、ローラ(11)は左右のローラ用のバネ(15L)(15R)に抗して下方向に揺動可能に保持されている。よって、ローラ(11)が回転している状態で、使用者がCDをローラ(11)に接するまで挿入すると、図25に示す如く、ローラ(11)の回転力により、ローラ(11)がローラ用のバネ(15L)(15R)に抗して下がる。そして、ローラ用のバネ(15L)(15R)により、ローラ(11)がCDを圧着して、CDを装置の内部に搬送する。
【0073】
搬送されるCDが8cmCDの場合について説明する。8cmCDが所定距離搬送されると、後部の光センサ(23)がONになる(S28)。更に8cmCDの搬送が進み、図26,27の状態から図28,29の状態になると、8cmCDは、8cmスイッチ用のレバー(34)をバネ(35)の付勢力に抗して反時計方向に回転させる。すると、8cm用のスイッチ(36)がONに切り替わる(S29のY)。これにより、制御回路(2)は挿入されたものが8cmCDであると認識して、CD用ターンテーブルのモータ(76)を回転させるゲインを8cm用に設定する(S30)。また、ローディング終了と判断しローラの回転を停止させ(S31)、ステップS32に進む。一方、前述のとおり、8cmCDが搬送されても、8cm用のストッパ(32L)(32R)は回動しないために、12cm用のストッパ(31L)(31R)のロックは解除されない。従って、8cm用のストッパ(32L)(32R)は移動せずに、8cmCDの搬送が阻止される。
【0074】
尚、使用者により、8cmCDがセンターをずれて挿入されても、左右の12cm用のストッパ(31L)(31R)が同時にロック解除にならないと移動しない8cm用のストッパ(32L)(32R)のために、8cmCDがセンターに移動させられ、図26,27の状態になる。
【0075】
搬送されるCDが12cmCDの場合について説明する。12cmCDが所定距離搬送されると、後部の光センサ(23)がONになる(S28)。更に12cmCDの搬送が進むと、図30,31に示す如く、12cmCDが8cm用のストッパ(32L)(32R)を押す。これにより、前述のとおり、8cm用のストッパ(32L)(32R)が回動して、12cm用のストッパ(31L)(31R)のロックが解除され、図32,33、及び図34,35に示す如く、12cm用のストッパ(31L)(31R)が回動する。
【0076】
このとき、左方の12cm用のストッパ(31L)に軸支されている8cmスイッチ用のレバー(34)もその軸孔(34a)ごと左方の12cm用のストッパ(31L)と共に回動するために、8cmスイッチ用のレバー(34)によって8cm用のスイッチ(36)がONにされることはない。
【0077】
12cm用のストッパ(31L)(31R)が図34,35の状態まで回動すると、12cm用のストッパ(31L)(31R)が12cm用のスイッチ(37)をONに切り替わる(S33のY)。これにより、制御回路(2)は挿入されたものが12cmCDであると認識して、CD用ターンテーブルのモータ(76)を回転させるゲインを12cm用に設定する(S34)。また、ローディング終了と判断しローラの回転を停止させ(S31)、ステップS32に進む。
【0078】
尚、使用者により、12cmCDがセンターをずれて挿入されても、左右の12cm用のストッパ(31L)(31R)が同時にロック解除にならないと移動しないために、12cmCDがセンターに移動させられ、図30,31の状態になる。
【0079】
ステップS31に於いて、即ち、CDのローディングが終了すると、制御回路(2)は、前述の如く、CDモードでTT装着部(40)を制御し、図43の如く、再生部(70)を反時計方向に回動させて、CD用のターンテーブル(72)をCDの中心に移動させ、図47の如く、CDをターンテーブルに装着させる(S32)。
【0080】
制御回路(2)はEJECT要求の信号を受信すると(S35)、前述の如く、CDモードでTT装着部(40)を制御し、CDのターンテーブル装着を解除させる(S36)。そして、制御回路(2)は、図36に示す如く、後部の光センサ(23)がOFFになるまで、ステップS27とは逆の方向にローラ(11)を回転させる(S37〜S39)。
【0081】
【発明の効果】
上述の如く、本発明は、ローディングされたMDをターンテーブルへの装着位置までローラがMDに当接しながら略垂直に降下させ、正常に情報を読み取ることができないときはその状態でローラを回転させる。
【0082】
このために、使用者がMDを斜めに挿入して、正常にターンテーブルに装着されないとき、ローラを回転させるだけで、これを矯正できる場合がある。特に、CDのために中央部が細くなっているローラの端にMDを挿入するCD/MD兼用の再生装置ではMDがローディングで傾く傾向にあり、本願発明はこれを容易な方法で矯正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要部を示すブロック図である。
【図2】図1のメカの平面図である。
【図3】メカの正面図である。
【図4】メカの右側面図である。
【図5】ディスクの挿入位置を示す平面図である。
【図6】ディスクの挿入位置を示す右側面図である。
【図7】ディスクの挿入位置を示す左側面図である。
【図8】ローラの駆動の構成を示す正面図である。
【図9】ローラの駆動の構成を示す左側面図である。
【図10】ローラの左方の保持方法を示す部分左側面図である。
【図11】MD用の後方のスイッチを示す左側面図である。
【図12】MD引き込みの第1の状態を示す平面図である。
【図13】MD引き込みの第2の状態を示す平面図である。
【図14】MD引き込みの第2の状態を示す左側面図である。
【図15】図14の要部の部分拡大図である。
【図16】MD引き込みの第3の状態を示す平面図である。
【図17】MD引き込みの第3の状態を示す左側面図である。
【図18】図17の要部の詳細図である。
【図19】MD引き込みの終了状態を示す平面図である。
【図20】MD引き込みの終了状態を示す正面図である。
【図21】MD引き込みの終了状態を示す左側面図である。
【図22】MDがターンテーブルに装着された状態を示す左側面図である。
【図23】MDの排出状態を示す左側面図である。
【図24】CD引き込みの第1の状態を示す平面図である。
【図25】CD引き込みの第2の状態を示す右側面図である。
【図26】8cmCD引き込みの第3の状態を示す平面図である。
【図27】図26の要部を示す詳細図である。
【図28】8cmCD引き込みの終了状態を示す平面図である。
【図29】図28の要部を示す詳細図である。
【図30】12cmCD引き込みの第3の状態を示す平面図である。
【図31】図30の要部を示す詳細図である。
【図32】12cmCD引き込みの第4の状態を示す平面図である。
【図33】図32の要部を示す詳細図である。
【図34】12cmCD引き込みの終了状態を示す平面図である。
【図35】図34の要部を示す詳細図である。
【図36】CDの排出状態を示す平面図である。
【図37】CD用のターンテーブルの移動理由を示す平面図である。
【図38】再生部の回動の初期状態を示す平面図である。
【図39】再生部の回動の初期状態を示す右側面図である。
【図40】再生部の回動開始寸前の状態を示す平面図である。
【図41】再生部の回動開始の状態を示す平面図である。
【図42】再生部の回動終了間際の状態を示す平面図である。
【図43】再生部の回動終了の状態を示す平面図である。
【図44】MDをターンテーブルに装着する直前の状態を示す図である。
【図45】MDをターンテーブルに装着した状態を示す図である。
【図46】CDをターンテーブルに装着する直前の状態を示す図である。
【図47】CDをターンテーブルに装着した状態を示す図である。
【図48】本発明の主要な動作を示すフローチャート(前部)である。
【図49】本発明の主要な動作を示すフローチャート(後部)である。
【図50】従来のディスク判別に於ける光センサの位置を示す平面図である。
【図51】従来のディスク判別に於ける光センサの位置を示す側面図である。
【図52】MDがターンテーブルに正常に装着されている状態を示す図である。
【図53】MDがターンテーブルに正常に装着されていない状態を示す図である。
【符号の説明】
1 メカ
2 制御回路
10 ローディング部
11 ローラ
111 ローラの軸
112 ローラのゴム部
12 MDトレイ
121 MDトレイのストッパ
13 CDガイド
14 ローラ保持金具
14a ローラ保持金具の軸孔(揺動の中心)
14b ローラ保持金具の軸孔(ローラ左)
14c ローラ保持金具の軸孔(ローラ右)
14d ローラ保持金具の軸孔(MDトレイ左)
14e ローラ保持金具の軸孔(MDトレイ右)
15L 左側のローラ用バネ
15R 右側のローラ用バネ
16 押さえバネ
17 ローラ用の駆動部
171 ローラ用の駆動部のモータ
172 ローラ用の駆動部の歯車部
173 ローラ用の駆動部のベルト
18 MD用の前部のスイッチ
19 MD用の後部のスイッチ
20 レバー(前部のスイッチ)
21 レバー(前部のスイッチ)
22 CD用の前部の光センサ
23 CD用の後部の光センサ
30 取付金具
30a 取付金具の軸孔
301 取付金具の軸
31L 12cm用のストッパ(左側)
31La 12cm用のストッパ(左側)の軸孔
31R 12cm用のストッパ(右側)
31Ra 12cm用のストッパ(右側)の軸孔
32L 8cm用のストッパ(左側)
32La 8cm用のストッパ(左側)の軸孔
32Lb 8cm用のストッパ(左側)のロックツメ
32Lc 8cm用のストッパ(左側)の凸部
32R 8cm用のストッパ(右側)
32Ra 8cm用のストッパ(右側)の軸孔
32Rb 8cm用のストッパ(右側)のロックツメ
32Rc 8cm用のストッパ(右側)の凸部
33L ストッパ用のバネ(左側)
33R ストッパ用のバネ(右側)
34 8cmスイッチ用のレバー
34a 8cmスイッチ用のレバーの軸孔
35 スイッチ用のバネ
36 8cm用のスイッチ
37 12cm用のスイッチ
40 TT装着部
42 TT装着部のモータ
43 TT装着部の歯車部
44 ドラム
441 ドラムの上部の溝
441a ドラムの上部の保持溝
441b ドラムの上部の回動溝
442 ドラムの下部の溝
45 回動板
45a 回動板の軸孔
451 回動板の軸
452 回動板の第1の押圧部
453 回動板の第2の押圧部
46 トーションスプリング
461 トーションスプリングの第1のアーム
462 トーションスプリングの第2のアーム
463 トーションスプリングのコイル部
47 第1のリンク
47a 第1のリンクの軸孔
471 第1のリンクの第1の軸
472 第1のリンクの第2の軸
48 スライド板
48a スライド板の第1の当接面
48b スライド板の第2の当接面
481 スライド板の第1の軸
482 スライド板の第2の軸
49 ディスク押圧部
50 第2のリンク
50a 第2のリンクの当接面
50b 第2のリンクの軸孔
501 第2のリンクの軸
51 カバー
51a カバーの第1の当接面
51b カバーの第2の当接面
51c カバーの軸孔
511 カバーのゲート
70 再生部
71 MD用のターンテーブル
72 CD用のターンテーブル
73 ヘッド
74 回動用の軸
75 MD用のターンテーブルのモータ
76 CD用のターンテーブルのモータ
77 MD用の前部のガイド
78 MD用の後部のガイド
91 MDの前部の凹部
92 MDの後部の凹部
93 MDの切欠き部

Claims (4)

  1. 情報が記録された記憶媒体を略水平にローディングするローラと、該ローラを回転させるモータと、ローディングされた記憶媒体をターンテーブルへの装着位置まで前記ローラが前記記憶媒体に当接しながら略垂直に降下させる降下手段と、ターンテーブルに装着された記憶媒体から情報を読み取るヘッド部と、該ヘッド部より正常に情報を読み取ることができないときは前記モータを僅かに回転させ、再度ヘッド部より情報を読み取る制御手段とを設けたことを特徴とするディスクドライブ装置。
  2. 前記記憶媒体はMDであることを特徴とする請求項1に記載のディスクドライブ装置。
  3. 前記ローラはMDとCDのローディングを兼用し、且つ、MDの左方と当接するローラの径とMDの右方と当接するローラの径が異なることを特徴とする請求項1に記載のディスクドライブ装置。
  4. 中央部の径が両端の径より小さくなっており左方でMDをローディングし中央でCDを略水平にローディングするローラと、該ローラを回転させるモータと、ローディングするときにMDの左方を所定位置に係止するストッパと、ローディングされたMDをターンテーブルへの装着位置まで前記ローラがMDに当接しながら略垂直に降下させる降下手段と、MDが正常な位置に降下されたときMDの右方の凹部に嵌入するガイドと、前記降下後ターンテーブルに装着されたMDから情報を読み取るヘッド部と、該ヘッド部より正常に情報を読み取ることができないときは前記モータをローディング方向に回転させる制御手段とを設けたことを特徴とするディスクドライブ装置。
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