JP3751353B2 - トイレのペーパーホルダー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トイレに設置されるペーパーホルダーの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
トイレのトイレブース内には、ロール状のペーパーを保持するペーパーホルダーが設置されている。
従来のこの種ペーパーホルダーは、例えば、(1)中立位置に付勢され、上方にのみ可動の保持部材をホルダー本体の側片内面に備え、ペーパーは、ホルダーの下方から挿入し、ペーパーの端部で保持部材を上方に倒し、ペーパーの筒芯と保持部材とが適合した位置で、保持部材が筒芯内に侵入し、ペーパーをホルダーに係止する。
ペーパーの脱着は、ペーパー、或いは使用後の筒芯を上方に持上げて、一方向に可動の保持部材からの取外し、取付けを行なう。
【0003】
又他のペーパーホルダーとしては、例えば、(2)ペーパー保持部材がテレスコーピック式の軸で構成され、軸状保持部材を軸方向に縮めてペーパーホルダー両側片内面の凹部から抜出し、ペーパーの筒芯に貫通させ、ペーパーホルダー側片間に、軸状保持部材を軸方向に縮めつつ位置させ、軸状保持部材への圧縮を解除し、両側片の凹部に軸状保持部材両端部の係合凸部を係合させる。
ペーパー使用後の筒芯の除去は、逆の手順で行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上の従来技術においては、上記した(1)では、ペーパーの脱着は、例えばペーパー、或いは使用後の筒芯の上方への一方向動で行う必要があり、機能的には、ペーパーの使用を行うペーパーホルダーに対する、前後方向の手の動きを確保するためのスペース、ペーパーを脱着するためのペーパーホルダーに対するペーパー、使用後の筒芯の上下方向一方の動きのスペースを必要とする。
【0005】
即ち、前記した従来例の(1)では、ペーパーホルダーに対して、ペーパーの使用を行うための、ペーパーホルダーに対する前後方向のスペース、ペーパーの脱着を行うための大きな上下方向にスペースの確保等、ホルダーに対する操作、ペーパーの脱着スペースの双方のスペースを必要とし、ペーパーホルダー周辺部に大きなスペースを必要とする。
この結果、ペーパーホルダーを設置するに際し、ペーパーホルダーの上下のスペースがデッドスペースとなり、スペースレイアウト上不利である。又ペーパーホルダーの上下方向にペーパー脱着スペースを必要とするので、トイレブースの壁面に設置する他の機器類の設置レイアウトが制約され、ペーパーホルダーを含むトイレ備品等の設置の自由度が阻害される虞がある。
【0006】
一方、前記した従来例の(2)では、ペーパーの脱着の都度、ホルダーから軸状保持部材を指で押えて縮め、ホルダー両側片の凹部から軸状保持部材の両端部の凸部を取り外し、筒芯に対して軸状保持部材を脱着し、ホルダーに軸状保持部材を脱着する必要があり、ペーパーの脱着がワンタッチで行えず、ホルダーに対するペーパーの脱着が、極めて煩雑、面倒である。
【0007】
本発明者等は、トイレのペーパーホルダーの以上の課題を解決すべく、本発明をなしたものである。
本発明者等は、従来のペーパーの上下方向移動によるペーパーホルダーへの脱着、これに起因するスペース上の不利の改善、ワンタッチで容易に、最少の挙動で、確実にペーパーの脱着を行い得るペーパーホルダーを得るべく種々試み、保持部材をホルダーの側片内面に起倒等で出没自在とし、保持部材を中立位置に弾圧、付勢して保持させ、ペーパーをホルダーの前後方向から出し入れして、ホルダーに脱着し得る、との知見を得て本発明をなしたものである。
【0008】
従って、本発明の目的とする処は、ワンタッチでペーパーを脱着、交換することができ、しかも、重要なことは、ペーパーをホルダーの前後方向からワンタッチで脱着、交換可能とし、ホルダー上下のデッドスペースを無くし、スペース上極めて有利であり、従って、ホルダー周辺部の機器類の設置自由度の向上、前記したペーパーの前後方向移動操作のみによるワンタッチのペーパー脱着、交換の可能により、ホルダーの壁面への埋め込み設置の可能化、ホルダーのコンパクト化等を図ることが可能であるトイレのペーパーホルダーを提供することにある。
【0009】
又本発明の目的とする処は、前記により、ペーパーを前後に移動させてホルダーに脱着させることが可能であるので、ペーパー脱着時に上下の操作スペースを考慮する必要が無く、従って、ペーパーホルダーをトイレブースの壁面内に半没、或いは全没式とし、壁面からの機器類の突出を無くすことができるトイレのペーパーホルダーを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決すべく本発明は、請求項1は、左右の側部、奥の壁面取付部とを少なくとも備える平面視略々コ字型のホルダー本体と、該ホルダー本体の左右の側部の内面に対称的に設けられ、前後に移動するペーパーで出没し、ペーパーの筒芯と係合するペーパー保持部材とからなり、前記ホルダー本体の左右の側部には、前後方向に長い凹溝を設け、該凹溝に前後方向に起倒自在にペーパー保持部材を中立位置を保持するように弾圧、付勢して設置し、前記ペーパー保持部材は、左右の側部の内面に設けた凹溝内に上下に架設した支軸に揺動自在に支持し、弾圧、付勢手段は、対称的にハの字型の脚部を備え、且つ該脚部と一体で、保持部材内に係止する円形の頭部を備える略々「人」型をなし、樹脂で一体成形したバネ部材であることを特徴とする。
【0011】
請求項2は、左右の側部、奥の壁面取付部とを少なくとも備える平面視略々コ字型のホルダー本体と、該ホルダー本体の左右の側部の内面に対称的に設けられ、前後に移動するペーパーで出没し、ペーパーの筒芯と係合するペーパー保持部材とからなり、前記ホルダー本体の左右の側部には、前後方向に長い凹溝を設け、該凹溝に前後方向に起倒自在にペーパー保持部材を中立位置を保持するように弾圧、付勢して設置し、前記ペーパー保持部材は、左右の側部の内面に設けた凹溝内に上下に架設した支軸に揺動自在に支持し、弾圧、付勢手段は、前記保持部材に一端部を係止し、支軸に巻回した一対の互いに逆向きに弾圧、付勢するトーションバネであることを特徴とする。
【0012】
請求項3は、請求項1又は請求項2において、前記ペーパー保持部材は、先端部がアールとしたことを特徴とする。
【0013】
請求項4は、トイレットペーパーを保持するトイレのペーパーホルダーであって、
壁面取付部と、該壁面取付部の左右から前方に延設された一対のアーム部と、該アーム部の前端から下方に垂下された一対の垂下部とを備え、前記各垂下部の下端部に設けられた保持部の軸周りに長軸状のねじにより回転自在に取り付けられ、前後水平方向に揺動可能であり、トイレットペーパーの筒芯の両端部に侵入してトイレットペーパーを保持する一対の保持部材と、前記各保持部材内には付勢部材を内装し、該付勢部材の一端部を前記垂下部の保持部に係合し、他端部を該保持部材の係止部内に係合し、前記各保持部材を、前記付勢部材でトイレットペーパーの筒芯の両端部に向かい合って侵入して保持するように指向して弾圧付勢するようにしたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を添付した図面に従って詳述する。
図1は本発明の実施の形態における第1実施例の説明的斜視図、図2は同横断平面図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図3の4−4線断面図、図5〜図7はホルダーへのペーパーの脱着の説明的横断平面図で、図5はペーパー装着手前の状態を示す図、図6はペーパーを保持した状態の図、図7は使用後の筒芯を取り外す状態の図、図8は本発明の第2実施例の説明的斜視図、図9は同横断平面図、図10は図9の10−10線断面図、図11は図10の11−11線断面図、図12〜図14はホルダーへのペーパーの脱着の説明的横断平面図で、図12はペーパー装着手前の状態を示す図、図13はペーパーを保持した状態の図、図14は使用後の筒芯を取り外す状態の図、図15は本発明の第3実施例の説明的斜視図、図16は同横断平面図、図17はペーパーを2個並列に装着し得るペーパーホルダーの実施例の斜視図、図18はホルダーを壁面の凹部に埋設し得る実施例の縦断側面図、図19は本発明の他の実施形態の斜視図、図20は図19の20−20線断面図、図21は作用を示す図20と同様の断面図、図22はペーパー保持部材単体の断面図、図23は付勢部材単体の端面図、図24はホルダー側部先部の垂下部の断面図、図25は付勢部材を前記した垂下部に止着するネジの斜視図である。
【0015】
【実施例】
実施例1
図1〜図7は本発明の第1実施例を示す。
ペーパーホルダー1(以下ホルダーと記す)の本体は、図1、図2で明らかなように、平面視がコ字型をなす。トイレブースの壁面Wと平行し、左右方向に延びる正面視矩形の取付部2と、左右に離間し、取付部2の左右端部から手前に突出する左右の側部3,3を備え、左右の側部3,3は平行である。
【0016】
ホルダー1の本体は、樹脂等で中空に成形されており、取付部2の裏面には、左右に離間して取付ボス部2a,2aが裏面方向に突出し、取付部2の正面側から取付ボス部2a,2aに木ネジ2b,2bを通し、該木ネジ2b,2bで壁面Wの所定部位に固定されている。
左右の側部3,3の各内面3a,3aには、前後方向に長い、実施例では前後方向に長い矩形の凹状部材4a,4aからなる溝部4,4を設置する。溝部4,4は、側部3,3の内面3a,3aに形成した前後方向に長い矩形開口部3b,3bに凹状部材4a,4aを嵌装し、溝部4,4の表面は、内面3a,3aと面一、或いは略々面一とする。
【0017】
上記の溝部4,4は、側部の内面3a,3aの中間部〜前部に配置する。
以上の溝部4,4の前後方向中間部には、先端部5a,5aを夫々アールとした厚板フラップ状の保持部材5,5の下半部を嵌装して臨ませる。
保持部材5,5は、図2に示す如く中空で、樹脂等で形成されており、各基部5b,5bを上下に貫通する支軸6,6で揺動自在に枢支する。支軸6,6は、各溝部4,4の各上下片4b,4bを縦に貫通して保持される。
【0018】
ところで、前記溝部4,4であるが、保持部材5,5が、図2中上下に揺動した際、保持部材5,5の先端部5a,5aが、各溝部4,4の前後の壁4c,4cと干渉しないように設定する。
以上の保持部材5,5を中立位置に保持し、且つ図2中上下方向(設置し、使用状態においては前後方向、図3では左右方向、図4では紙面の表裏方向)に揺動した際、中立位置に復帰するように弾圧、付勢するバネを設ける。
【0019】
バネは、左右の保持部材5,5の夫々に設けられる。
バネ7,7は、図2、図3、及び図4に示す如くで、トーションバネである。各バネ7,7は同じものを用いるので、符号としては一方のものを説明するが、他方のものも同様で、同一符号を付した。
バネ7は、保持部材5内の基部5bを貫通する支軸6の中間部に、軸方向に少しく離間して巻回された上下のコイル部7a,7aと、この間をブリッジ状に繋ぐコ字型の係止部7bとを備え、係止部7bは、保持部材5内の上半部内に臨む。
【0020】
バネ7の2つのコイル部7a,7aには、夫々反対側へ延出する脚部7c,7dを連続して備える。各脚部7c,7dは、溝部4の左右の奥の壁面4dの高さ方向中間部に形成した開口部4eからこれの裏面側に延出され、開口部4e周辺裏面の上下に、対称的に係止する。
保持部材5の基端部5cは、開口部4eに臨む。以上のトーションバネ7は、鋼線のバネ線材で構成され、各部7a,7b,7c,7dは、全一体に形成されている。
【0021】
以上のバネ7,7の、上下のコイル部7a,7a、対称的に各コイル部7a,7aから延出された脚部7c,7dで、係止部7bには支軸廻りの捩り弾性力が中立位置にあるように作用し、各保持部材5,5を図1、図2、図3、図4の中立位置に保持する。
以上において説明したホルダー1へのペーパー8の脱着操作、及び作用を説明する。
【0022】
前記したように、左右の側部から対向するように内側に突出した保持部材5,5は、中立位置では、図1、図2、図3、図4に示す如く、同軸的に内側に突出する。
ペーパー8は、知られているように中心部の筒芯8b周にロールペーパー8aを巻回したものである。
かかるペーパー8を、その軸方向がホルダー1の左右の側部3,3間に臨むように向きを設定する。
ペーパー8は、ホルダー1の左右の側部3,3間の前方から奥の方向に移動させて、ホルダー1に取付、セットする。即ち、ペーパー8は、ホルダー1の前方から後方に、移動させて取付、セットし、ペーパー8の取付操作は、ホルダー8に対して前後方向動のみでなされる。
【0023】
図5はペーパー8をホルダー1に挿入した中期の状態を示し、ペーパー8の軸方向両端部8c,8cが、ホルダー1の両側部3,3間に遊びをもって侵入する。
ペーパー8の軸方向両端部8c,8cが、保持部材5,5の前面に当接し、これを取付ボス部2方向に対称的にバネ7,7の中立位置に保持しようとするバネ係止部7bの捩り弾圧力に抗して後方(奥)に保持部材5,5を揺動させる。保持部材5,5は、支軸6,6を中心として図5においては上方(実際には後方)にバネ7,7に抗して揺動する。
【0024】
ペーパー8の両端部8c,8cは、揺動し、奥に倒れつつある保持部材5,5の前面を滑って、ホルダー1の奥(後方)に入り込む。
ペーパー8が侵入を継続し、側部3,3間のセット位置に達すると、ペーパー8の筒芯8bの両端部8d,8dと合致し、バネ7,7の係止部7bの捩り復元弾性力で起き、保持部材5,5は、筒芯8bの両端部8d,8dから内部に侵入し、嵌合する。
この状態を図6で示し、保持部材5,5の先端部5a,5aがアールなので、筒芯8bの両端部8d,8dへの侵入は、引っ掛かることなく、円滑に実行される。
【0025】
図7は空になったペーパーの筒芯8bを取り外す状態を示す。
ロールペーパー8aの使用で、これが無くなった場合には、筒芯8bを掴んで手前、即ち前方に引き出す。筒芯8bの前方への引き出しで、保持部材5,5はバネ7,7の係止部7b,7bの中立保持弾性力に抗して前方に揺動する。
筒芯8bの手前への移動の継続で、保持部材5,5は、前方に倒れ込み、最終的は、筒芯8bの両端部8d,8dから保持部材5,5のアール状先端部5a,5aが離脱し、この状態を図7で示す。筒芯8bと保持部材5,5との離脱は、保持部材5,5のアール状先端部5a,5aの作用で、円滑、確実に、引っ掛かることなく、実行される。
爾後、更に筒芯8bを手前に引き出し、筒芯8b両端部8d,8dと保持部材5,5との干渉が無くなると、バネ7,7の捩り復元弾性力で、保持部材5,5は、元の中立位置に復帰する。
【0026】
このように、ペーパー8は、ホルダー1に対して、前後方向の移動操作のみで、ペーパー8のホルダー1への脱着が行えることとなる。
ペーパー8の補充は、前記した図5、図6を再度行うことで実行される。
【0027】
実施例2
図8〜図14は、本発明の第2実施例を示す。
本実施例の構造は、基本的には前記した第1実施例と同様なので、同一部分には同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施例においては、バネが異なること、溝部が左右の側部内面から、その外端部が少しく突出している点が異なる。
【0028】
図9以下において1はホルダー、2は壁面Wへの取付部、2a,2aは取付ボス部、2b,2bは壁面Wへの取付用木ネジ、3,3は側部、4,4は側部3,3の開口部3b,3bに嵌め込んで、固定した溝部である。
溝部4,4は、外端部4f,4fが、側部3,3の内面3a,3aよりも少しく内側に突出し、溝部4,4の奥壁4g,4gが側部3,3の外側裏面3c,3cよりも内側にあり、溝部4,4の底4g,4gの裏面と、側部3,3の外側裏面3c,3cとの間には隙間S,Sが形成されている。
【0029】
この溝部4,4は、前後方向に長く、この内部に各基部を支軸6,6で揺動自在に支持する後述の保持部材5,5がペーパー8の脱着の際に揺動した場合に、溝部4,4の支軸6,6前後の凹状溝部内に半没〜半没以上潜ることが可能なように設定されている。
従って、ペーパー8の脱着に伴うペーパー8も両端部への干渉時に、保持部材5,5は、揺動して溝部4,4の前後の部分に逃げるように構成されている。
【0030】
保持部材5,5は、支軸6,6で前後方向(図9では上下方向)に揺動自在であり、基部5b,5bを上下方向に縦通した支軸6,6で、溝部4,4に支持されている。
保持部材5,5は、後端部5c,5cが溝部4,4の奥壁4g,4gに形成した開口部4e,4eに臨み、保持部材5,5の先端部5a,5aはアールに形成されている。
【0031】
保持部材5,5は、前記と同様に中空のフラップ状で、これの内部にバネ17,17の各頭部17a,17aが内装され、各頭部17aは、軸方向に短い円筒状をなす。
各頭部17aは保持部材5,5の各先端部5aの各裏面アール部5dに当接し、保持部材内5,5内で、後方への連結部17bを夫々備え、各連結部17bの後部で前記した支軸6に揺動自在に枢着されている。
【0032】
バネ17,17の各支軸部から後方に、弯曲した二股状の脚部17c,17dが、各溝部4の各開口部4eから前記した各隙間S内に前後方向に対称的に延びるように夫々配設される。
以上のバネ17は、図9で明らかなように略々「人」型をなし、その各部は、樹脂で一体成形し、幅を有し、バネ性を備える。
【0033】
バネ17は、前記したように、対称的に前後方向に弯曲しつつ、延出された帯状脚部17c,17dによる頭部17aの中立位置保持弾性力で、保持部材5,5は、対称的に内側に対向するように中立位置を保持しつつ、突出する。
【0034】
ペーパー8を、ホルダー1の左右の側部3,3間に臨ませて手前から奥(後方)へ押し込む。
保持部材5,5は、ペーパー8の両端部8c,8cに押されて奥(後方)に倒れるように揺動挙動する。バネ17,17は、各支軸6を中心として各頭部17a、及び連結部17bが追従し、保持部材5,5と同方向に内部で各支軸6を支点として屈曲する。脚部17c,17dは、各裏面3c、奥壁裏面4g間で撓み、一方が突っ張り、他方が開口部4e周辺裏面で引っ掛かり、弾性的に頭部17aの倒れ揺動に対し、弾性的に抵抗する。
【0035】
保持部材5,5は、弾性的に中立位置に復帰しようとするが、ペーパー8の両端部8c,8cで阻止される。
この状態を図12で示し、ペーパー8を更に奥(後方)に押し込むと、保持部材5,5の各先端部5aがペーパー8の筒芯8bの両端部8d,8dと合致し、バネ17の中立位置への復元弾性力で、ペーパー8の筒芯8bの両端部8d,8dから内部に侵入、嵌合し、ペーパー8は、保持部材5,5に保持されることとなる。
この状態を図13で示した。
【0036】
図14はペーパー8の使用後の筒芯8bを取り外す状態を示す。
空になった筒芯8bを手前に引き出すと、保持部材5,5は手前(前方)に揺動して倒れ、前記図12の作動とは逆の作動で、保持部材5,5の各先端部5aは筒芯8bから抜き出され、完全に筒芯8bが抜き出され、保持部材5,5が、筒芯8bと干渉しない位置で、バネ17の弾性復帰力で図13のように中立位置に復帰する。
【0037】
尚、バネ17の挙動であるが、各頭部17aが円筒状で、各保持部材5の先端部の裏面5dがアールなので、双方の当接は滑り易く、各保持部材5内での屈曲動は円滑に、容易に、確実になされることとなる。
【0038】
実施例3
図15、図16は、本発明の第3実施例を示す。
本実施例の構造は、基本的には前記した第1実施例と同様なので、同一部分には同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施例においては、バネが異なること、溝部の前後方向中間部に凹部を形成した構造が異なる。
【0039】
図15、図16において1はホルダー、2は壁面Wへの取付部、2a,2aは取付ボス部、2b,2bは壁面Wへの取付用木ネジ、3,3は側部、4,4は側部3,3の開口部3b,3bに嵌め込んで、固定した溝部である。
溝部4,4の端部4f,4fと、側部3,3の内面3a,3aとは、略々面一である。又溝部4,4の前後方向中間部には、凹部4h,4hが夫々形成されている。
【0040】
保持部材5,5は、図15で明らかなように、側部3,3の厚さ方向の奥の部分の高さ方向の各中間部が、上下方向に幅狭の基部5eを夫々備える。この各基部5eに縦に支軸6を縦通し、保持部材5,5の対向する側部3,3の内側部分がフラップ状をなし、各先端部5aはアールをなす。
以上の保持部材5,5と、支軸6,6との間にバネ27,28を装架する。
【0041】
バネは一対のトーションバネ27、28からなる。一対のバネ27,28は下記支軸6,6と、各保持部材5,5との間に巻回される。
先ず、一方のトーションバネ27は、図16のように、コイル部27bを各支軸6廻りに巻回し、一端部の直線部27aを各保持部材5の図16では上方の各面5f(後面)に係止し、軸廻りから同方向側の各面5f(後面)側の外側に延びた直線部27cを、凹部4hに装着したホルダーベース29に係止する。
【0042】
他方のバネ28は、同様に支軸廻りのコイル部を備えるが、図16ではコイル部27aの図16の奥に隠れて図では現れないが、図15では表れるので、図15で28aとして示した。一方の直線部28bは、各保持部材5の各下側の面5g(前面)に係止し、支軸廻りのコイル部の他方への延出直線部28cは、直線部28bと反対側に延出して前記したホルダーベース29に係止する。
バネ機構は、図16で明らかなように、図の左右で保持部材5,5に対して対称的に設けられている。
【0043】
以上により、各保持部材5,5は、一対のトーションバネ27,28を組合わせて各直線部27a,28aで挟み込み、トーションバネ27,28の各反対側への弾圧、付勢力で中立位置を保持し、前後に各支軸6を支点として揺動し、ペーパー8の前後方向からの脱着を実行することができる。
作用は前記した図5〜図7、図12〜14と同様なので、省略する。
以上のトーションバネ27,28は、鋼線のバネ線材で構成される。
【0044】
実施例4
本実施例は、ペーパーホルダーを連装式としたものである。
ペーパーホルダー31の本体は、前記した実施例と同様の左右の側部33,33と、壁面への取付部32とを備える。本実施例においては、左右の側部33,33間の左右の間隔が大きく、中間部に左右の側部33,33と平行の仕切部40を備える。
従って、ホルダー31の本体は、平面視でヨ字型をなす。
【0045】
仕切部40は、左右の側部33,33の幅の倍幅以上の幅を有し、左右の側部33,33の内面33a(図では左側のものが表れているが、右側のものも同様である)には、前後方向に各凹溝34が設けられ、この内部に保持部材35,35の基部が、前記した実施例と同様に、縦設された支軸を介して前後方向に揺動自在に支持されている。
支軸廻りには、前記と同様にトーションバネや「人」型の中立位置への弾圧、付勢バネが介装され、保持部材35,35を中立位置に弾圧、付勢し、保持部材35,35のバネに抗した揺動、ペーパー8筒芯8b両端部内への係合、或いは筒芯8b離脱後の中立位置への復帰動を行なうように構成されている。
【0046】
中間部の仕切部40の左右両側面には、凹溝部44(図の左側は隠れて表れていないが、同様である)が、前記凹溝部34と対向するように前後方向に形成されており、各凹溝部44内には、保持部材45,45の基部が、前記した実施例と同様に、縦設された支軸を介して前後方向に揺動自在に支持されている。
支軸廻りには、前記と同様にトーションバネや「人」型の中立位置への弾圧、付勢バネが介装され、保持部材45,45を中立位置に弾圧、付勢し、保持部材45,45のバネに抗した揺動、ペーパー8筒芯8b両端部内への係合、或いは筒芯8b離脱後の中立位置への復帰動を行なうように構成されている。
【0047】
以上のホルダー31は、取付部32を壁面に木ネジ32b,32bで止着する。
以上で、左右にペーパー挿入、保持空間S1,S1を備えるペーパーホルダー31を構成し、ペーパー8は、左右の空間S1,S1前方から夫々前記した手順で脱着することができる。
本実施例におけるような連装式のペーパーホルダー31は、使用頻度の多いパブリック用のトイレに用いるに好適する。
尚本実施例では、左右の空間S1,S1上に蓋板46,46を設けた例を示したが、蓋板46,46の設置は、任意である。
【0048】
実施例5
本実施例は、壁面Wの一部に壁面奥側に潜る凹部W1を形成し、凹部W1は、前記したホルダー1を略々全没状態で収納し得る空間とする。
実施例では、前記した実施例1のホルダー1を凹部W1内に収納し、取付部2を凹部W1の奥の壁面W2に木ネジ2bで止着した。
図のホルダー1は、前記した図3の状態を示し、凹部W1以外の構成は前記と同様なので、同一部分には同一符号を付し、説明は省略した。
【0049】
本実施例に従えば、ホルダー1は、トイレブースの壁面Wの奥に収納、設置されており、壁面から突出しない。
ところで、ホルダー1へのペーパー8の脱着であるが、ペーパー8は、前記したように、前後方向への移動のみで行なえ、従って、ペーパー8の脱着時に、ペーパー8の上下方向へのペーパーの移動、操作上の挙動が一切無いので、ペーパーホルダー1の壁面内への埋め込み式の構造を採用することができる。
【0050】
以上の壁面凹部への埋め込み式の構造は、実施例では全没式としたが、ホルダー1の前半部が壁面Wから突出する半没式の構造を採用することができることは、容易に理解することができるであろう。
又ペーパーホルダーの構造は、前記に限られず、実施例2〜実施例4に既述したホルダーも同様に、壁面Wに対して半没、或いは全没式とすることができる。
【0051】
以上本発明の第1の実施の形態における各実施例を説明したが、バネの構造や支軸、保持部材への懸架方式、ペーパーホルダーの具体的構造は上記実施例に限られず任意である。
【0052】
図19〜図25は本発明の第2の実施の形態を示す図面である。
図19はペーパーホルダー101の全体斜視図であり、図の実施例ではぺーパー8を左右に2連並置する例を示しているが、図の右半分、或いは図の左半分とし、1個のペーパーを装填し得るように構成しても良いことは勿論である。
【0053】
ペーパーホルダー101は、左右に長い板状の取付部102を備え、取付部102をトイレブースの壁面に取付孔102aを介して木ネジ等で固定し、取付、支持する。
図では取付部102の左右両端部、及び中央部の前面に、ホルダーの側部を構成するサイドアーム103,103、及びセンターアーム104を前方に突設する。左右のサイドアーム103,103は幅が狭く、中央部のセンターアーム104はサイドアームの略々倍の幅を有し、前記した取付部102とこれらアームは樹脂等で形成し、一体化されている。
【0054】
前記した各アーム103,103,104は、夫々側面視略逆L字型をなし、先部には略々直角に垂下する垂下部103a,103a,104aを備える。
各垂下部には、ペーパー8の筒芯8bの筒孔と嵌合し、筒芯8bを介してペーパー8を保持する保持部材105を夫々水平揺動自在に枢設する。
【0055】
保持部材105は、サイドアーム103,103では夫々センターアーム104方向で、該センターアーム104と直交する方向に突出し、センターアーム104には、これの垂下部104aの左右両側に対向するサイドアーム103,103と直交する方向に突出するように設けられる。
従って、保持部材105は、図示例では2連のため都合4個備え、左右のサイドアーム103,103のものが内側を向いて突出し、センターアーム104のものは、2個背中合わせに配設され、夫々左右のサイドアーム103,103のものと対向し、一対の保持部材105,105を構成する。
【0056】
保持部材105の詳細は図20〜図25に詳細に示す如くで、樹脂で形成され、保持部材105の基部105aは円形で、この一部から先端部へ向かって先細りとなるペーパー8の筒芯8bへ挿入する係止部105bを備え、中空状部材で形成されている。係止部105bは、側面視が図19で明らかなように横長矩形形状をなす。
一方、各アーム、図ではサイドアーム103を例にとって説明を進めるが、サイドアーム103の垂下部103aの下端部には保持部103bを一体に形成し、この部分の横断面を図24で示した。
【0057】
保持部103bは前記したようにサイドアーム103の垂下部103aの下端部に一体に垂下して形成されており、固定である。保持部103bは断面が半円柱状をなし、その外径部103cは前記した保持部材105の基部105a内に嵌合するように設定され、保持部103b周で保持部材105の基部105aが回動可能となるように構成する。
保持部103bの中心部には半円状の凹部103dを設け、又該凹部103dの一部には、スリット状の係止凹部103eを径方向外方へ向かって連通するように設ける。
中央部のセンターアーム104には、その垂下部104aの下端部を下方に延出し、上記した保持部と同様のものを背中合わせに配設する。
【0058】
図23は保持部材105の付勢部材107を示す。付勢部材107は、基部107aが短い板状をなし、基部107aの手前に軸支ボス孔107bを幅方向に貫通、設置してこの部分を膨出させてボス部107cとする。
ボス部107cの先には、図の紙面表裏方向に幅のある板部の先部〜中間部を幅方向の中間部で2分割して夫々を上下方向に屈曲させた板バネ部107dを形成する。付勢部材107が、撓曲し、バネ性のある樹脂板や金属板バネで形成する。
【0059】
以上において、前記した保持部103bの下から保持部材105の基部105aを嵌合するに際し、保持部103bの係止凹部103eに付勢部材107の基部107aを挟入、係合させ、付勢部材107のボス部107cを保持部103bの半円状凹部103dに係合し、付勢部材107の軸支ボス孔107bに図25に示すような長軸状のネジ106を通し、図24では表されていない盲状の垂下部103aに止着し、付勢部材107を保持部103b側に固定する。
爾後、下から保持部材105を保持部103bに嵌合し、保持部材105の円形基部105aは保持部103bに、又付勢部材107の板バネ部107dは、保持部材105の中空の係止部105b内に収容される。
【0060】
付勢部材107の板バネ部107dは、上下に屈曲して二股状をなし、一方、保持部材105の係止部105bは先細りになっているので、板バネ部107dは係止部105b内で縮小、弾圧しつつ収容され、従って、板バネ部107dは係止部105b内で拡開方向に保持部材105を弾圧し、図19、図20のように、保持部材105を中立位置に付勢しつつ保持する。
尚、保持部材105の基部105aの底面は、保持部103bの下端部に設けた円板状の栓部材103fで塞ぎ、保持部材105の基部105aを枢着、係止する。又中央部のセンターアーム104の垂下部104aの下端部は、小判型の栓部材103fで塞ぐ。
【0061】
以上において、ペーパーホルダー101は、図19のように片側のサイドアーム103と中央部のセンターアーム104の対向する側で1個のペーパーホルダーを構成する。
左右に配置され、対向するアーム103,104の下端部には、互いに向い合って保持部材105,105が配置されており、対向する一対の保持部材105,105は、該保持部材内に配設した前記の付勢部材107の作用で長さ方向の軸線が一致するように向い合って内側に突出している。
【0062】
図の想像線で示すように、ペーパー8をサイドアーム103とセンターアーム104間に挿入すると、ペーパーの両端部に左右の保持部材105,105が当たり該保持部材105,105は取付部102方向に水平揺動する。この揺動は、内装した付勢部材107の基部107aが固定の保持部103bに拘束されており、板バネ部107dが撓曲し得ることからペーパー8の挿入で付勢部材107の板バネ部107dに抗してなされる。
付勢部材107の板バネ部107dに抗して保持部材105が水平揺動する状態を図21で示し、図のように下方に、又想像線のように上方に、保持部103bを中心として保持部材105は揺動する。
【0063】
ペーパー8の挿入で、左右の保持部材105,105は対称的に内側である取付部102方向に水平揺動し、ペーパー8の筒芯の両端部に保持部材105,105の先端部が達すると、筒芯の筒孔両端部から該先端部が該筒孔内に進入し、付勢部材107の板バネ部107dの弾性復元力で元の状態に復元する。
この結果、保持部材105,105は、図19の状態に戻り、ペーパー8の筒芯両端部を筒孔にその中間部〜先端部を嵌合し、ペーパー8を保持するに至る。
尚、ペーパー8の使用後は、筒芯を手前に引出すことで、保持部材105,105は手前側に水平揺動し、筒芯を取り出すことができる。
【0064】
以上のように、この実施形態においても、ペーパーをペーパーホルダーにワンタッチで装着し、取り外し、交換作業を極めて簡単に行なうことができる。
実施例では、前記したようにペーパーを2個並列に並置し得る2連式としたが、家庭用のものでは、図19の右側、或いは左側の一方のみの1個のものが用いられるであろう。
尚図19において、146は取付部102の近い部位の両側をアーム103,104の内側面に枢着した開閉自在な蓋板である。
【0065】
【発明の効果】
以上で明らかように本発明によれば、
請求項1においては、トイレのペーパーホルダーにおいて、左右の側部、奥の壁面取付部とを少なくとも備える平面視略々コ字型のホルダー本体と、ホルダー本体の左右の側部の内面に対称的に設けられ、前後に移動するペーパーで出没し、ペーパーの筒芯と係合するペーパー保持部材とからなり、ホルダー本体の左右の側部には、前後方向に長い凹溝を設け、該凹溝に前後方向に起倒自在にペーパー保持部材を中立位置を保持するように弾圧、付勢して設置し、ペーパー保持部材は、左右の側部の内面に設けた凹溝内に上下に架設した支軸に揺動自在に支持し、弾圧、付勢手段は、対称的にハの字型の脚部を備え、且つ該脚部と一体で、保持部材内に係止する円形の頭部を備える略々「人」型をなし、樹脂で一体成形したバネ部材で構成した。
従って、ペーパーのホルダーへの脱着に際し、ペーパーの移動は前後方向のみで済み、従って、従来のようにペーパーの上下方向への移動が不要となり、前後方向移動のみで、従って、ペーパーホルダーの上下の空間を、ペーパー脱着時に使用することが一切無く、スペース上極めて有利であり、又限られたスペース内で機能的なペーパーホルダーを設置することができる。
又本発明によれば、ペーパーの脱着操作は、ペーパーをホルダーに対して前後移動させるだけなので、ペーパーの脱着操作が容易である。
更に本発明では、ホルダーの左右の側部には、前後方向に長い凹溝を設け、該凹溝に前後方向に起倒自在にペーパー保持部材を中立位置を保持するように弾圧、付勢して設置したので、ペーパーの前後方向の移動による脱着時に、保持部材は前後に揺動して、凹溝内に収納され、従って、保持部材がペーパーの側部間への挿入、離脱するのを阻害することが無く、円滑に、確実にペーパーの前後方向移動による脱着を保障することができる。
更に又本発明は、弾圧、付勢手段を、対称的にハの字型の脚部を備え、且つ該脚部と一体で、保持部材内に係止する円形の頭部を備える略々「人」型をなし、樹脂で一体成形したバネ部材としたので、バネの構造が簡素であり、又樹脂等で容易に一体成形することができ、作動の円滑、確実、機能性に優れたバネで、保持部材の中立位置保持、この位置への復帰、ペーパー脱着時の揺動を行なわせることができる。
【0066】
請求項2においては、トイレのペーパーホルダーにおいて、左右の側部、奥の壁面取付部とを少なくとも備える平面視略々コ字型のホルダー本体と、ホルダー本体の左右の側部の内面に対称的に設けられ、前後に移動するペーパーで出没し、ペーパーの筒芯と係合するペーパー保持部材とからなり、ホルダー本体の左右の側部には、前後方向に長い凹溝を設け、該凹溝に前後方向に起倒自在にペーパー保持部材を中立位置を保持するように弾圧、付勢して設置し、ペーパー保持部材は、左右の側部の内面に設けた凹溝内に上下に架設した支軸に揺動自在に支持し、弾圧、付勢手段は、前記保持部材に一端部を係止し、支軸に巻回した一対の互いに逆向きに弾圧、付勢するトーションバネで構成した。
従って、ペーパーのホルダーへの脱着に際し、ペーパーの移動は前後方向のみで済み、従って、従来のようにペーパーの上下方向への移動が不要となり、前後方向移動のみで、従って、ペーパーホルダーの上下の空間を、ペーパー脱着時に使用することが一切無く、スペース上極めて有利であり、又限られたスペース内で機能的なペーパーホルダーを設置することができる。
又本発明によれば、ペーパーの脱着操作は、ペーパーをホルダーに対して前後移動させるだけなので、ペーパーの脱着操作が容易である。
更に本発明では、ホルダーの左右の側部には、前後方向に長い凹溝を設け、該凹溝に前後方向に起倒自在にペーパー保持部材を中立位置を保持するように弾圧、付勢して設置したので、ペーパーの前後方向の移動による脱着時に、保持部材は前後に揺動して、凹溝内に収納され、従って、保持部材がペーパーの側部間への挿入、離脱するのを阻害することが無く、円滑に、確実にペーパーの前後方向移動による脱着を保障することができる。
更に又本発明では、弾圧、付勢手段を保持部材に一端部を係止し、支軸に巻回した一対の互いに逆向きに弾圧、付勢するトーションバネとしたので、市販されている一般的なトションバネを各保持部材毎に2個組合わせれば良いので、保持部材の中立位置保持、この位置への復帰、揺動のバネを安価に、組付性容易に得ることができ、ペーパーホルダーのバネとして機能性に優れ、ペーパーホルダーのコストダウンにも資する。
【0067】
請求項3では、請求項1又は請求項3において、ペーパー保持部材の先端部をアールと
したので、請求項1又は請求項3の効果に加えるに、保持部材の揺動、ペーパーの挿入、ペーパー筒芯への保持部材の侵入、離脱が極めて円滑になされる。
【0068】
請求項4は、トイレットペーパーを保持するトイレのペーパーホルダーを、壁面取付部と、該壁面取付部の左右から前方に延設された一対のアーム部と、該アーム部の前端から下方に垂下された一対の垂下部とを備え、前記各垂下部の下端部に設けられた保持部の軸周りに長軸状のねじにより回転自在に取り付けられ、前後水平方向に揺動可能であり、トイレットペーパーの筒芯の両端部に侵入してトイレットペーパーを保持する一対の保持部材と、前記各保持部材内には付勢部材を内装し、該付勢部材の一端部を前記垂下部の保持部に係合し、他端部を該保持部材の係止部内に係合し、前記各保持部材を、前記付勢部材でトイレットペーパーの筒芯の両端部に向かい合って侵入して保持するように指向して弾圧付勢するように構成した。
本発明では、請求項1と同様に、ペーパーのホルダーへの脱着に際し、ペーパーの移動は前後方向のみで済み、従って、従来のようにペーパーの上下方向への移動が不要となり、前後方向移動のみで、従って、ペーパーホルダーの上下の空間を、ペーパー脱着時に使用することが一切無く、スペース上極めて有利であり、又限られたスペース内で機能的なペーパーホルダーを設置することができる。
又本発明によれば、請求項1と同様にペーパーの脱着操作は、ペーパーをホルダーに対して前後移動させるだけなので、ペーパーの脱着操作が容易である。
特に本発明は、ホルダーの各先部に保持部材を水平揺動自在に付勢して枢設したので、ホルダー側部の奥行寸法はペーパーの外径の略々半分で足り、従って、ペーパーホルダーの奥行寸法が短くて済み、トイレブースの壁面からのホルダーの突出量が小さくて済み、ワンタッチ式ペーパー脱着を行ない得るペーパーホルダーをコンパクトに形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の説明的斜視図
【図2】 同横断平面図
【図3】 図2の3−3線断面図
【図4】 図3の4−4線断面図
【図5】 図5〜図7はホルダーへのペーパーの脱着の説明的横断平面図で、図5はペーパー装着手前の状態を示す図
【図6】 図6はペーパーを保持した状態の図
【図7】 図7は使用後の筒芯を取り外す状態の図
【図8】 本発明の第2実施例の説明的斜視図
【図9】 同横断平面図
【図10】 図9の10−10線断面図
【図11】 図10の11−11線断面図
【図12】 図12〜図14はホルダーへのペーパーの脱着の説明的横断平面図で、図12はペーパー装着手前の状態を示す図
【図13】 図13はペーパーを保持した状態の図
【図14】 図14は使用後の筒芯を取り外す状態の図
【図15】 本発明の第3実施例の説明的斜視図
【図16】 同横断平面図
【図17】 ペーパーを2個並列に装着し得るペーパーホルダーの実施例の斜視図
【図18】 ホルダーを壁面の凹部に埋設し得る実施例の縦断側面図
【図19】 本発明の他の実施形態の斜視図
【図20】 図19の20−20線断面図
【図21】 作用を示す図20と同様の断面図
【図22】 ペーパー保持部材単体の断面図
【図23】 付勢部材単体の端面図
【図24】 ホルダー側部先部の垂下部の断面図
【図25】 付勢部材を前記した垂下部に止着するネジの斜視図
【符号の説明】
1,101…ペーパーホルダー、 2,102…取付部、 3,103…側部、 4…溝部、 5,105…保持部材、 7,17,27,28,107…バネ、 8…ペーパー。
Claims (4)
- 左右の側部、奥の壁面取付部とを少なくとも備える平面視略々コ字型のホルダー本体と、
該ホルダー本体の左右の側部の内面に対称的に設けられ、前後に移動するペーパーで出没し、ペーパーの筒芯と係合するペーパー保持部材とからなり、
前記ホルダー本体の左右の側部には、前後方向に長い凹溝を設け、該凹溝に前後方向に起倒自在にペーパー保持部材を中立位置を保持するように弾圧、付勢して設置し、
前記ペーパー保持部材は、左右の側部の内面に設けた凹溝内に上下に架設した支軸に揺動自在に支持し、
弾圧、付勢手段は、対称的にハの字型の脚部を備え、且つ該脚部と一体で、保持部材内に係止する円形の頭部を備える略々「人」型をなし、樹脂で一体成形したバネ部材である、
ことを特徴とするトイレのペーパーホルダー。 - 左右の側部、奥の壁面取付部とを少なくとも備える平面視略々コ字型のホルダー本体と、
該ホルダー本体の左右の側部の内面に対称的に設けられ、前後に移動するペーパーで出没し、ペーパーの筒芯と係合するペーパー保持部材とからなり、
前記ホルダー本体の左右の側部には、前後方向に長い凹溝を設け、該凹溝に前後方向に起倒自在にペーパー保持部材を中立位置を保持するように弾圧、付勢して設置し、
前記ペーパー保持部材は、左右の側部の内面に設けた凹溝内に上下に架設した支軸に揺動自在に支持し、
弾圧、付勢手段は、前記保持部材に一端部を係止し、支軸に巻回した一対の互いに逆向きに弾圧、付勢するトーションバネである、
ことを特徴とするトイレのペーパーホルダー。 - 前記ペーパー保持部材は、先端部がアールであることを特徴とする請求項1、又は請求項2記載のトイレのペーパーホルダー。
- トイレットペーパーを保持するトイレのペーパーホルダーであって、
壁面取付部と、該壁面取付部の左右から前方に延設された一対のアーム部と、該アーム部の前端から下方に垂下された一対の垂下部とを備え、
前記各垂下部の下端部に設けられた保持部の軸周りに長軸状のねじにより回転自在に取り付けられ、前後水平方向に揺動可能であり、トイレットペーパーの筒芯の両端部に侵入してトイレットペーパーを保持する一対の保持部材と、
前記各保持部材内には付勢部材を内装し、該付勢部材の一端部を前記垂下部の保持部に係合し、他端部を該保持部材の係止部内に係合し、
前記各保持部材を、前記付勢部材でトイレットペーパーの筒芯の両端部に向かい合って侵入して保持するように指向して弾圧付勢する、
ようにしたことを特徴とするトイレットペーパーホルダー。
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