JP3748994B2 - 内視鏡用装着具 - Google Patents

内視鏡用装着具 Download PDF

Info

Publication number
JP3748994B2
JP3748994B2 JP22677897A JP22677897A JP3748994B2 JP 3748994 B2 JP3748994 B2 JP 3748994B2 JP 22677897 A JP22677897 A JP 22677897A JP 22677897 A JP22677897 A JP 22677897A JP 3748994 B2 JP3748994 B2 JP 3748994B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
endoscope
tip
mounting tool
distal end
cap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22677897A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1156753A (ja
Inventor
石川  正宏
晃一 川島
義光 井上
均 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP22677897A priority Critical patent/JP3748994B2/ja
Publication of JPH1156753A publication Critical patent/JPH1156753A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3748994B2 publication Critical patent/JP3748994B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Endoscopes (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、消化管の狭窄部において内視鏡観察下で通過障害改善のための狭窄拡張を施したり、内視鏡検査、内視鏡下の処置または手術に際して内視鏡の挿入部先端に取り付けられる内視鏡用装着具に関する。
【0002】
【従来の技術】
病変の存在や外科的手術後の瘢痕、再発、さらには患者の先天的な理由により消化管が狭まっている場合では、内視鏡検査においてその挿入が困難であり、内視鏡の挿入操作には熟練の技術が必要となる。
【0003】
このような狭まった消化管(以後、単に狭窄部と呼ぶ)の通過障害を除去して患者の苦痛を軽減するために、狭窄部の拡張を施す必要がある。
【0004】
狭窄部の、特に内視鏡を用いての、検査、処置には、従来では気体や液体を用いて拡張するバルーンにより、狭窄部を強制的に拡張する手段が施されていた。このような拡張用のバルーンを用いる場合には、内視鏡挿入前に細く折り畳まれた状態の拡張用バルーンを狭窄部に挿入し、気体または液体を導入して圧力を印加してバルーンを膨張させることにより狭窄部を拡張し、その後に拡張用バルーンを体腔外に抜去した後に、内視鏡を体腔内に挿入して検査、処置が改めて行われる。
【0005】
また、拡張用バルーンを使用することなく内視鏡の挿入性を向上させる手段としては、例えば特公昭49−45519号公報に開示される視野確定装置が挙げられる。この場合、内視鏡先端につぼみ習性を有する細線で構成された籠体を取り付けて体腔内に挿入し、狭窄部に内視鏡を押し込みながら籠体を拡開させて内視鏡の挿入性を向上させる。しかし、籠体を構成する細線を粘膜に接触させて拡張を行うため、スムーズな内視鏡の挿入性が得られなかったり、籠体自身が内視鏡的な視野を狭めたりしていた。
【0006】
その他、内視鏡の挿入性を向上させる手段として、例えば特開昭64−80335号公報では、先端キャップを透明な物質で製作して先端を半球形状にすることで挿入性を向上させているが、挿入性が不十分で狭窄部へ押し込む際に非常に力を必要とし、患者の苦痛も大きかった。さらに、内視鏡用フードが内視鏡の先端を完全に覆ってしまっているため、内視鏡を通じた処置手段がフードを透過する、例えばレーザー光のような、エネルギ手段に限定されてしまうという課題が残った。
【0007】
また、例えば特開平9−66019号公報では、透明の略筒状フードを取り付けることで、内視鏡から見える全視界を確保し、且つ内視鏡を通じた処置が行える手段が提案されている。しかし、キャップ形状が内視鏡先端部と同様の略筒型形状のため、フードの外径より狭まった管への挿入は甚だ難しいという課題があった。
【0008】
一方、上述したようにバルーンにて拡張を行う場合、内圧に抗してバルーンの膨張形状を維持しながら破壊しない程度に圧力を制御しなければならないため、あまり大きな膨張率を設定できない。従って、拡張部の筋組織は処置後に収縮しやすく、長時間拡張径を維持することは困難であり、バルーン拡張術は一時的に狭窄を拡張して観察、処置、ステント等の留置を施すには適しているが、半永久的な拡張をもたらすには不十分な処置であるといえる。
【0009】
そこで、拡張個所を留置物なしに永続的に開口維持し、通過障害を排除するためには、バルーンと併用して狭窄部を高周波切除するか、または、ステント等の体内留置によって拡張を維持する必要がある。
【0010】
一方、永続的な開口維持のための拡張バルーンを用いない処置としては、術後の組織収縮を起こさない程度に細胞間の結合を破壊するべく、以下に記すような拡張具を用いた拡張術が有効である。
【0011】
すなわち、体内管腔にブジー(Bougie)と呼称される拡張具を用いるBougienageである。ブジーはその形状によってEder−Puestow型(オリーブ)とSavary−Gillard型(例えば、特表昭60−501295号公報)に大別される。
【0012】
ここでは、特に食道の狭窄拡張を例にブジーを用いた狭窄拡張の従来技術について説明する。
【0013】
オリーブ型ブジーは、軟らかい卵型形状をしたポリカーボネート等からなる硬質透明プラスチックキャップを内視鏡先端に固定し、同時観察を行いながら狭窄部へ挿入することで拡張を行うものであり、前述の内視鏡挿入性を確保するための先端キャップと同等の構造を有する。この構造では先端が略球状であるため、一気の拡張を行うことは、挿入時の抵抗が大きく、多大な患者の苦痛を伴い、術者の負担も大きくなるため困難であることは既に述べた。
【0014】
従って、不可逆的に狭窄部に拡張し通過障害を解決するためには先端球体の形状、外径の異なるオリーブ型ブジーを複数用意して、順次大きな物に取り替えながら、徐々に所定の大きさまで狭窄を拡張する必要があり、これに伴い処置時間は長くなり非効率、かつ、患者及び術者の両者への負担軽減も不十分であるという問題点があった。
【0015】
他方、Savary−Gillard型ブジーは、先端に傾斜型1〜10°の円錐部、さらにその先端部に尖頭形状を有する先細の軟質プラスチック製チューブであり、全長にわたってガイドワイヤを挿通するための中心路が設けられた構造を有する。さらに、先端部にX線マーカを設けてX線不透過機能を付与して、X線観察下でガイドワイヤを嵌挿したブジーの細長い先端部から徐々に押圧挿入して、患部を拡張するものである。
【0016】
しかし、この拡張処置はX線透過下でしか行えないため、狭窄の拡張度合いを正確に把握するために、ブジー抜去後、再度内視鏡を患部へ挿入し観察する作業が必要であった。またその結果、狭窄部の拡張が不十分と判断した場合には、再度ブジーを挿入し、処置、観察を繰り返し行わねばならなかった。
【0017】
すなわち、オリーブ型及びSavary−Gillard型ブジーを用いた狭窄拡張術は永続的な通過障害を解決できるだけの拡張を実現できる反面、操作が複雑かつ確実性に欠け、非効率であったため、術者においても、X線透視下で長時間の処置を受ける患者にとっても負担が大きく、直視下で拡張の度合いを直視下で確認しながら施術できるような改善が強く望まれていた。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明したように、病変の存在や外科的手術後の瘢痕、または病変の再発、更には患者の先天的な理由等により消化管に狭窄を来している場合は、内視鏡検査及び内視鏡下処置または手術においては内視鏡の挿入が困難であり、内視鏡の挿入操作には熟練の技術が必要となる。
【0019】
また、従来の技術では、体腔内の狭い管内への挿入が容易で、且つ、挿入と同時もしくは挿入と連続して処置を行う、という2つの要望を満たす手段がなかった。
【0020】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、内視鏡の挿入が容易に行え、且つ、消化管をはじめとする体内管腔の狭窄部を拡張処置できる内視鏡用装着具を提供することを目的としている。
【0021】
また他の目的として、狭窄部に対して内視鏡の挿入を容易にし、かつ、内視鏡の挿入と同時もしくは挿入と連続して生検、切除、穿刺、止血等の処置作業を行うことが可能な内視鏡用装着具の提供を目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明の内視鏡用装着具は、内視鏡先端部に装着する、透明部材で形成された内視鏡用装着具において、前記内視鏡先端部から遠位方向に向けて先細り形状を呈する、中空部を有する挿入先端部と、前記挿入先端部に形成された開口部と、を具備したことを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について述べる。
【0025】
第1の実施の形態:
図1及び図2は本発明の第1の実施の形態に係わり、図1は内視鏡用装着具の構成を示す構成図、図2は図1の内視鏡用装着具の作用を説明する説明図である。
【0026】
(構成)
図1及び図2に示すように、本実施の形態の内視鏡用装着具1は、略砲弾形状のキャップ2と、このキャップ2を内視鏡3の先端部に固定するための固定部材4と、内視鏡用装着具1が内視鏡先端から外れた場合の内視鏡用装着具1の回収手段としての脱落防止ワイヤ5とで構成されている。
【0027】
ここで、キャップ2と固定部材4は圧入され、接着剤での固定と共にネジ等により結合固定されている。なお、より強力な固定を行う場合には、超音波融着、熱融着、溶剤接着剤の固定方法を用いてもよい。同様に、キャップ2と脱落防止ワイヤ5も圧入嵌合、接着剤での固定方法を用いている。
【0028】
キャップ2では、硬質で透明な合成樹脂、例えばアクリル樹脂やポリスチレン、好ましくはポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等の透明度かつ機械的強度の高い硬質プラスチックで構成されており、内視鏡3の視野を妨げることなく、また、体腔内の粘膜6の狭窄部6aへの押圧挿入時に、変形しない程度の硬さを有しており、内部を中空として先端で閉じる略砲弾形状を有している。
【0029】
なお、当該キャップ2を構成する材料としては透明なガラス素材であっても同様の効果が得られるのは言うまでもない。
【0030】
キャップ2の先端付近では、曲率が3mm乃至10mm程度に滑らかな曲面を形成しており、キャップ2の外径は14mm乃至18mm程度であり、内視鏡3の同程度の太さを形成することで、滑らかな挿入性を確保している。
【0031】
固定部材4は、合成樹脂、好ましくは塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン、フッ素樹脂等の軟質プラスチック、又は弾性材料、好ましくは天然又は合成ゴムラテックスやシリコンゴム、イソプレンゴム、ネオプレンゴム等の合成ゴム、さらにポリスチレン、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエーテル等を主成分とするエラストマ類からなり、内視鏡3の先端部に傷つけることなくキャップ2を内視鏡3に着脱自在となるように構成されている。
【0032】
(作用)
次に、このように構成された本実施の形態の作用について説明する。
【0033】
まず、内視鏡3を体腔内に挿入する前に、内視鏡3の先端に内視鏡用装着具1を装着する。
【0034】
続いて、図2に示すように、内視鏡3の操作部(図示せず)を操作して、内視鏡用装着具1のキャップ2の先端部を粘膜6の狭窄部6aに移動させる。
【0035】
この時、脱落防止ワイヤ5の手元側端は体外に留置させておき、内視鏡用装着具1が内視鏡3の先端から脱落した場合に備えて体腔内へ内視鏡用装着具1が落ち込むことを防止している。
【0036】
そして、狭窄部6aにキャップ2の先端を押し込み、狭窄部6aを押し広げながら内視鏡3を挿入する。
【0037】
(効果)
このように本実施の形態によれば、従来の略円筒形状の内視鏡用装着具と比べ、キャップ2が先端で閉じる略砲弾形状を有しているため、装着具外径よりも狭くなった体腔内にも挿入が容易となり、かつ狭窄部に装着部を挿入することで装着具外径まで狭窄部を拡張して内視鏡3の挿入を容易にすることが可能となる。
【0038】
また、脱落防止ワイヤ5を設けることで、狭窄部6aに内視鏡用装着具1を強力に押し込んで、内視鏡用装着具1が内視鏡3の先端から脱落しても、体外からの操作により体外へ回収することが可能となる。
【0039】
第2の実施の形態:
図3ないし図8は本発明の第2の実施の形態に係わり、図3は内視鏡用装着具の構成を示す構成図、図4は図3の内視鏡用装着具の作用を説明する第1の説明図、図5は図3の内視鏡用装着具の作用を説明する第2の説明図、図6は図3の内視鏡用装着具の作用を説明する第3の説明図、図7は図3の内視鏡用装着具の体内管腔内への挿入を説明する第1の説明図、図8は図3の内視鏡用装着具の体内管腔内への挿入を説明する第2の説明図である。
【0040】
第2の実施の形態は、第1の実施の形態とほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
【0041】
(構成)
図3に示すように、本実施の形態の内視鏡用装着具1aは、先端部頂上を残した位置に処置用の開口部2aを有する略砲弾形状のキャップ2と、このキャップ2を内視鏡3の先端部に固定するための固定部材4と、内視鏡用装着部1aが内視鏡先端から外れた場合の内視鏡用装着具1aの回収手段としての脱落防止ワイヤ5とで構成されている。
【0042】
また、処置用の開口部2aは、高周波メスやレーザメス、生検鉗子等の内視鏡用処置具を挿通可能で、体腔内の狭窄部6に内視鏡用装着具1aを押し込む際に抵抗とならない程度の寸法を有しており、好ましくは直径2mm乃至6mm程度である。
【0043】
(作用)
次に、このように構成された本実施の形態の作用について説明する。
【0044】
まず、内視鏡3を体内管腔内に挿入する前に、内視鏡3の先端に内視鏡用装着具1aを予め装着する。
【0045】
続いて、内視鏡3の操作部(図示せず)を操作して、図4に示すように、内視鏡用装着具1aのキャップ2の先端部の粘膜6の狭窄部6aに移動させる。
【0046】
そして、狭窄部6aにキャップ2を押し込み、狭窄部6aを拡張させながら内視鏡3を挿入する。
【0047】
次に、図5に示すように、内視鏡用装着具1aにて狭窄部6aの拡張が完了した後、内視鏡3のチャンネル(図示せず)を通して、生検鉗子10を処置用の開口部2aから前方に突き出し、病変部6bの生検を行う。
【0048】
また、狭窄部6aを内視鏡用装着具1aで容易に押し込めない状況、もしくは拡張が不十分な状況においては、内視鏡3のチャンネル(図示せず)を通して、メスシース11bに覆われた高周波メス11を処置用の開口部2aから前方に突き出す。
【0049】
次に、図6に示すように、狭窄部6aに高周波メス11を突き当て、メス先端11aから高周波エネルギを狭窄部6aに照射して粘膜を切開し、狭窄の解除を行う。
【0050】
なお、内視鏡3に装着された内視鏡用装着具1aの体内管腔内への挿入は、図7及び図8に示すように、体腔内にあらかじめ留置したガイドワイヤ12に、内視鏡3のチャンネル(図示せず)及びキャップ2に形成された処置用の開口部2aを通し、ガイドワイヤ12に沿って内視鏡3を体腔内へ挿入する。
【0051】
(効果)
このように本実施の形態によれば、従来の略円筒形状の内視鏡用装着具と比べ、キャップ2が先端で閉じる略砲弾形状を有しているため、装着外径よりも狭くなった体腔内の狭窄部にも挿入が容易となり、かつ狭窄部に内視鏡用装着具1aを挿入することで装着具外径まで狭窄部を拡張して内視鏡3の挿入を容易にすることが可能となるだけでなく、キャップ2の先端付近に処置用の開口部2aを設けることで、狭窄部6aを越えた位置の生検や狭窄部6aの切開等の処置も可能となる。
【0052】
さらに、処置用開口部2aがキャップ2の先端を残した位置に形成されているため、内視鏡の挿入の際の抵抗を小さくできる。
【0053】
また、予め体腔内に挿入したガイドワイヤ12に沿って内視鏡3を挿入できるので、内視鏡3の挿入操作が容易となる利点がある。
【0054】
第3の実施の形態:
図9ないし図11は本発明の第3の実施の形態に係わり、図9は内視鏡用装着具の構成を示す構成図、図10は図9の内視鏡用装着具の作用を説明する第1の説明図、図11は図9の内視鏡用装着具の作用を説明する第2の説明図である。
【0055】
第3の実施の形態は、第2の実施の形態とほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
【0056】
(構成)
図9に示すように、本実施の形態の内視鏡用装着具1bは、第2の実施の形態と同様、キャップ2及びキャップ2を内視鏡3の先端に固定するための固定部材4から構成されている。
【0057】
ここで、第2の実施の形態との違いは、キャップ2は先端方向に閉じる半球形状を有している点である。
【0058】
(作用)
本実施の形態では、図10に示すように、体腔内の出血部6c付近にキャップ2を移動させ、内視鏡3の操作部を操作して、キャップ2aの半球形状部位を出血部6cに押し当てて止血を行う。
【0059】
また、他の作用としては、図11に示すように、キャップ2の処置用開口部2aに病変部6bを押し当てる。
【0060】
続いて、内視鏡3のチャンネル(図示せず)を通して、生検鉗子10を内視鏡3から突き出し、キャップ2の内側に突出した病変部6bを生検を行う。
【0061】
(効果)
このように本実施の形態によれば、キャップ2の先端が滑らかに閉じていることで、体腔内への挿入性が向上しているのに加えて、第2の実施の形態の略砲弾形状と異なり、キャップ2が半球形状をしているため、出血部6c及び病変部6bと内視鏡用装着具1bがいかなる角度を有していても、同様にキャップ2を押し当てて止血することができるので、内視鏡3の操作が容易となる。
【0062】
また、キャップ2が半球形状であるため、曲率が大きく変化することにより生じる歪みが無く、キャップ2を通しての内視鏡観察が容易になる。
【0063】
第4の実施の形態:
図12ないし図15は本発明の第4の実施の形態に係わり、図12は内視鏡用装着具の構成を示す構成図、図13は図12の内視鏡用装着具の処置用開口部側の構成を示す構成図、図14は図12の内視鏡用装着具の作用を説明する第1の説明図、図15は図12の内視鏡用装着具の作用を説明する第2の説明図である。
【0064】
第4の実施の形態は、第1の実施の形態とほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
【0065】
(構成)
図12及び図13に示すように、本実施の形態の内視鏡用装着具1cは、キャップ2の先端が滑らかに閉じていることで、体腔内への挿入性が向上しているのに加えて、キャップ先端を残した状態で処置用開口部2aが大きく開いている。
【0066】
ここで処置用の開口部2aの大きさとしては、体腔内に挿入するに際して、抵抗とならない程度の大きさおよび滑らかな形状で、かつ、内視鏡3の吸引ルーメン(図示せず)を通して粘膜吸引した場合に、より大きな面積で粘膜をキャップ内に吸引できる大きさで、具体的には、キャップ2の軸方向に8mm乃至12mmで垂直方向に10mm乃至15mmの大きさが好ましい。
【0067】
また、図14に示すように、内視鏡用装着具1cの外側に任意の長さのチューブ21が接続され、チューブ21内にはスネアチューブ22aに覆われた高周波スネア22が内視鏡用装着具1cと独立して進退可能に配置されている。
【0068】
(作用)
本実施の形態では、図12及び図13に示したように、処置用の開口部2aが大きく開いていることで、体腔内の病変部6bにキャップ2を移動させた後、図14に示すように、高周波スネア22のスネアワイヤ22bを病変部6cに引っかける。
【0069】
続いて、処置用の開口部2aを病変部6cに当てつけて、内視鏡3の吸引ルーメン(図示せず)によって粘膜の吸引を行い、キャップ2内に大きく病変部6bを吸い込む。
【0070】
次に、図15に示すように、高周波スネア21を操作して吸引された病変部6bの根元をスネアワイヤ22bで緊縛した後、高周波スネア21を内視鏡装着具1に対して前進させ、内視鏡3により病変部6bの緊縛状態を確認する。この後、高周波スネア22に高周波電圧を印加して、病変部6bの根元から切除する。
【0071】
(効果)
このように本実施の形態によれば、キャップ2の略球状の先端部が残っているので、体腔内への挿入性が向上しているのに加えて、処置用の開口部2aがより大きく開いているため、病変部6bを大きくキャップ2内に吸引することが可能となり1回の切除でより大きな病変部を切除できる利点がある。
【0072】
第5の実施の形態:
図16は本発明の第5の実施の形態に係る内視鏡用装着具の構成を示す構成図である。
【0073】
(構成)
図16に示すように、本実施の形態の内視鏡用装着具1dは、手元部分より先端部分に分けて先細る中空円筒形状を有するチューブ31からなり、チューブ31の先端部分32に内部から外部に貫通する少なくとも1つの処置用の開口部33を有する。
【0074】
チューブ31は、内部に内視鏡3を挿入するに十分な内径を有し、先端部分32の開口部34は内視鏡3の先端外径より小さな内径を有する。そして、チューブ31に挿入された内視鏡3は、その先端から手元側にかけて所定の長さまで被覆装着される。
【0075】
ここで、前記チューブ31の最大外径においては、内視鏡3を内部へ挿入固定するに十分かつ狭窄が短時間で術後収縮を起こさないため十分な拡張径を確保できる範囲、即ち、14mm以上で25mm以下であり、かつチューブ31の先端部分32の最小径が狭窄部6aへの挿入を容易とするために10mm以下であることが好ましい。
【0076】
チューブ31を構成する材料は、シリコーンゴム、ポリウレタンエラストマ、塩化ビニル、塩化ビニル酢酸ビニルコポリマ等の素材からなる、透明かつ十分な可撓性を有する軟質樹脂であり、内視鏡用装着具1dが狭窄部へ挿入される際に、内視鏡視野の鮮明観察を容易とする。
【0077】
なお、開口部33は、少なくともガイドワイヤが挿通可能な内径を有しており、図16では、ガイドワイヤ35により内視鏡用装着具1dが挿通されている状態を示している。また、この開口部33にガイドワイヤ35以外の処置具を挿通して狭窄部の処置、手術等を行うことができるようになっている。
【0078】
(作用)
本実施の形態では、透明で柔軟、可撓性を有するチューブ31からなる内視鏡用装着具1dの一端から内視鏡3の先端を挿入すると、内視鏡3を挿入するに十分な内径を有し、先端部分32にかけて所定の長さで内外径が先細りするように設けられたテーパにより、挿入深さが規定されて内視鏡3の先端部外径とチューブ31の内径が合致した点で内視鏡3は係止される。
【0079】
透明樹脂からなるチューブ31の内部に固定された内視鏡3からは透明な内壁を通して良好鮮明な観察を行え、狭窄の拡張度合いを逐次確認しながらの処置を施すことができる。
【0080】
チューブ31の素材が十分な可撓性及び柔軟性を有する合成樹脂であるため、内視鏡3の先端部を十分押圧し挿入することにより、確実に所定の位置で固定することができ、それ以上先端部分32へは届かず、狭窄部6aへの挿入時において内視鏡3を手元側から挿入圧力を、内視鏡用装着具1dの挿入、狭窄拡張の圧力に利用できる。
【0081】
チューブ31を狭窄部6aに効率的な挿入拡張が可能で、挿入圧力に対して座屈等を起こさない強度を得るためには、チューブ31を構成する合成樹脂の硬度はショアーA硬度55以上であるのが好ましい。さらに好ましくは、ショアーA硬度85以上98以下であると挿入に最適な強度の内視鏡用装着具を提供できる。
【0082】
そして、予め内視鏡3による予備観察で狭窄部6aに対してガイドワイヤ35の先端部を患部を越えて挿入しておき、これを案内にして本実施の形態の内視鏡用装着具1d及び内視鏡用装着具1dに挿入固定した内視鏡3を狭窄部6aまで導入する。
【0083】
本実施の形態の内視鏡用装着具1dの最適な内外径は、後述する第6ないし第9のいずれの実施の形態においても同様に有効である。
【0084】
(効果)
このように本実施の形態によれば、柔軟かつ透明な合成樹脂からなり単純な構成を有する可撓性の先細り形状を有するチューブ31内に内視鏡3を挿入しながら内視鏡直接観察下で食道狭窄拡張が可能であり、X線透過観察を行いながらの従来方法に比較して患者の安全性向上及び、術者の精神的負担を格段に軽減することができる。
【0085】
第6の実施の形態:
図17は本発明の第6の実施の形態に係る内視鏡用装着具の構成を示す構成図である。
【0086】
第6の実施の形態は、第5の実施の形態とほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
【0087】
(構成)
図17に示すように、本実施の形態の内視鏡用装着具1eは、第5の実施の形態と同様の構造を有し、さらに内視鏡3を挿入するチューブ31の所定の内部位置に内視鏡先端がこれを越えて先端部分32まで押し込まれるのを防ぐ固定部材41が設けられている。
【0088】
固定部材41は、内視鏡3先端からの狭窄部拡張時の押圧圧力を受けても変形しない押圧圧力を内視鏡用装着具に十分伝える金属もしくは合成樹脂で形成されており、チューブ31の内径に沿うリング状の部材からなる。
【0089】
固定部材41は、チューブ31の内部に圧入及び熱カシメによって確実に固定されており、所定の位置からずれることはない。なお、接着、融着等の周知の固定方法が適用可能である。
【0090】
また、内視鏡3の固定位置を任意に固定できるよう、チューブ31の内面に軸方向に複数の溝部(図示せず)を形成して、この溝部に固定部材17を嵌合固定して、必要に応じて動かすことができるようになっている。
【0091】
なお、固定部材41は、チューブ31の内径に沿うように複数の円弧状または円筒状の部材であってもよい。
【0092】
また、固定部材41をチューブ31内径よりもやや大きめの外径を有するCリング形状に形成し、これを撓めてチューブ31の内部へ挿入し、所定の位置へ移動した後に変形を開放して、固定部材41のもつバネ性で固定してもよい。
【0093】
さらには、固定部材41を、金、銀、タングステン、パラジウム、タンタル、ロジウム等の金属線または板材を用いるか、またはこれら金属の微粉末や酸化ビスマス、炭酸バリウム、硫酸バリウム等の金属化合物を混合成形した合成樹脂成形物で形成してX線不透過物質とし、X線造影能を付与することにより、内視鏡観察とX線像観察を同時に行うことも可能である。
【0094】
なお、固定部材41の内径は、内視鏡3の先端を受けて十分に固定し得る凸部をチューブ31の内面に形成でき、かつ内視鏡3の先端からチューブ31の先端部分32を経て内視鏡用装着具1eの外部へ連通されるガイドワイヤまたは処置具等の挿脱を妨げない程度に広く確保されている。
【0095】
(作用)
本実施の形態では、固定部材41により内視鏡3の先端から内視鏡用装着具1eの先端までの距離を任意に設定できる。
【0096】
したがって、内視鏡3による観察位置と、狭窄部の相対位置を自由に設定できることにより、大きさの異なる狭窄部や患部周辺状況の変化に対して的確な対処が可能となる。
【0097】
(効果)
このように本実施の形態によれば、柔軟かつ透明な合成樹脂からなり単純な構成を有する可撓性の先細り形状を有するチューブ31内に内視鏡3を挿入しながら内視鏡直接観察下で食道狭窄拡張が可能であり、かつ、チューブ31内で内視鏡3がずれたり、先端方向へ押し込んだりされる不具合を防止できる。従って、第5の実施の形態以上に安全な処置を取り行なうことができ、術者及び患者双方の負担を軽減することができる。
【0098】
第7の実施の形態:
図18は本発明の第7の実施の形態に係る内視鏡用装着具の構成を示す構成図である。
【0099】
第7の実施の形態は、第5の実施の形態とほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
【0100】
(構成)
図18に示すように、本実施の形態の内視鏡用装着具1fは、第5の実施の形態とと同様の構造を有し、さらに内視鏡3を挿入するチューブ31の先端部分32にチューブ32の輪郭を滑らかに延長する輪郭形状を有する先端部材51が設けられている。
【0101】
先端部材51の後端部は、チューブ31の内側に挿入固定するための凸部を有し、先端部分32の端面内部に圧入及び熱カシメと接着剤の併用によって確実に固定される。
【0102】
また、先端部材51にはチューブ31の内径と等しい貫通孔がチューブ31内面と先端部材51の貫通孔内面が滑らかに連通するように軸線に平行に設けられている。
【0103】
(作用)
本実施の形態では、先端部材51をチューブ31の最も細く強度的にも弱い先端部分32の強度を補完し座屈を防止し、狭窄部6aへのスムーズな挿入を実現できる。
【0104】
先端部材51は、チューブ31の端面に圧入、熱カシメ、接着、融着等の周知の固定方法が適用可能である。
【0105】
なお、先端部材51は、金属製であっても、硬質プラスチック製であってもよく、さらには、金、銀、タングステン、パラジウム、タンタル、ロジウム等の金属線または板材、またはこれら金属の微粉末や酸化ビスマス、炭酸バリウム、硫酸バリウム等の金属化合物を混合成形した合成樹脂成形物で形成してX線不透過物質とし、X線造影能を付与することにより、内視鏡観察とX線像観察を同時に行うことも可能である。
【0106】
また、先端部材51の長さはその材質強度に応じて、その外内径との比率を任意に設定することが可能であり、大きさの異なる狭窄部6aや患部周辺状況の変化に対して的確な対処が可能となる。
【0107】
(効果)
このように本実施の形態によれば、柔軟かつ透明な合成樹脂からなり単純な構成を有する可撓性の先細り形状を有するチューブ31の先端に前述の先端部材51を設けることにより、チューブ31の折れや座屈を防止でき、さらに狭窄部への挿入性を向上させて内視鏡を挿入しながら内視鏡直接観察下での食道狭窄拡張を容易にし、多様な狭窄部の状態に適用して安全な処置を取り行なうことができ、術者及び患者双方の負担を軽減することが可能である。
【0108】
第8の実施の形態:
図19は本発明の第8の実施の形態に係る内視鏡用装着具の構成を示す構成図である。
【0109】
第8の実施の形態は、第5の実施の形態とほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
【0110】
(構成)
図19に示すように、本実施の形態の内視鏡用装着具1gは、第5の実施の形態とと同様の構造を有しかつ軟質樹脂からなる先端方向に複数の段差部61を有した順次先細る中空円筒形状を有するチューブ31であり、チューブ31の先端部分32の開口部33の内径が内視鏡3の先端外径より小であり、さらに手元側内径は少なくとも内視鏡3の最大外径より大であって、内視鏡3の先端から手元側にかけて所定の長さまで被覆装着するものである。
【0111】
(作用)
本実施の形態では、狭窄部6aへ本実施の形態の内視鏡用装着具1gの挿入に際して、最も細い先端部分32から挿入し順次外径が太くなる部分を押し込むことによって、無理のない拡張を行うことができる。
【0112】
また、各段差部61の外径に適した肉厚をそれぞれの部位に一様に設定できるため本装着具の強度を高めることができる。
【0113】
さらには、段差部61を利用して内視鏡3の先端固定が可能であり、固定部材を必要とせず、内視鏡3の先端が所定の位置を越えてチューブ31先端へ押し込まれることがない。
【0114】
(効果)
このように本実施の形態によれば、第5及び第6の実施の形態と比べ、高い絞り精度を要求されるテーパ加工を必要とせず、通常一般的な押出しチューブ成形加工とダイスを用いたドローイング加工の組み合わせで容易に形成することができる。
【0115】
さらに、本実施の形態の構造では、順次細くなる先端部の長さを調節でき、多様な狭窄部6aへの挿入性を向上させることができる。同時に、先端部分32の長さをテーパ形状よりも長くすることが可能で、狭窄部6aへの挿入性及び装着具先端の固定保持性が改善され、処置を容易にし、術者への負担が低減ができる。
【0116】
また、各段差部61の外径に適した肉圧をそれぞれの部位に一様に設定できるため本実施の形態の内視鏡用装着具1gの機械的強度を高めることができ、変形、座屈に強い内視鏡用装着具の提供が可能となる。
【0117】
第9の実施の形態:
図20は本発明の第9の実施の形態に係る内視鏡用装着具の構成を示す構成図である。
【0118】
第9の実施の形態は、第5の実施の形態とほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
【0119】
(構成)
図20に示すように、本実施の形態の内視鏡用装着具1hは、軟質かつ透明樹脂からなり、先端方向に緩やかに斜めに切り落とされた切り落とし面71を有する中空円筒形状を有するチューブ31であって、このチューブ31へ挿通する内視鏡3の先端部を固定するための固定部材72を有する。切り落とし面71のエッジは、面取り部73を有し、体腔及び狭窄部への挿入に際して周囲組織を保護するものである。
【0120】
なお、固定部材72の固定は、前記の第6の実施の形態と同様に、チューブ31の内部に圧入及び熱カシメによって確実に固定されており、所定の位置からずれることはない。なお、接着、融着等の周知の固定方法が適用可能である。
【0121】
(作用)
本実施の形態では、切り落とし面71をチューブ31全断面に設けることにより開口部33の面積を広く取ることができる。その結果、前記の他の実施の形態に比較して、よりサイズの大きな処置具75の挿通が可能であり、幅広い内視鏡処置の採用が可能となる。
【0122】
(効果)
このように本実施の形態によれば、前記の他の実施の形態よりも構造が単純であり、加工が容易で、さらには内視鏡視野を十二分に広く取れる利点がある。
【0123】
[付記]
(付記項1) 硬質かつ透明樹脂からなり、中空を有し、先端方向に連続的に先細る形状を有するキャップと、
前記キャップの他端を内視鏡先端部に固定するための固定手段と
を備えたことを特徴とする内視鏡用装着具。
【0124】
(付記項2) 前記キャップ内部から外部へ貫通する、少なくとも1つの処置用の開口部を設けた
ことを特徴とする付記項1に記載の内視鏡用装着具。
【0125】
(付記項3) 前記キャップの先端を除く面に、前記キャップ内部から外部に貫通する、少なくとも1つの処置用の開口部を設けた
ことを特徴とする付記項1に記載の内視鏡用装着具。
【0126】
(付記項4) 硬質かつ透明樹脂からなり、中空を有し、先端が略半球形状が形成されたキャップと、
前記キャップの他端を内視鏡先端部に固定するための固定部材と
を備え、
前記キャップの略半球形状面に前記キャップ内部から外部に貫通する、少なくとも1つの処置用の開口部を設けた
ことを特徴とする内視鏡用装着具。
【0127】
(付記項5) 前記キャップの外径が14mm以上で18mm以下であり、かつ、前記キャップの先端付近での曲率が3mm以上で10mm以下である
ことを特徴とする付記項1または4に記載の内視鏡用装着具。
【0128】
(付記項6) 軟質かつ透明樹脂からなり、先端部分に内部から外部に貫通する少なくとも1つの処置用の開口部を設けたチューブであり、
前記チューブの先端部分の前記開口部内径が内視鏡の先端外径より小であり、
前記チューブの手元側内径が少なくとも前記内視鏡の最大外径より大であり、
前記内視鏡の先端から手元側にかけて所定の長さまで被覆装着して使用する
ことを特徴とする内視鏡用装着具。
【0129】
(付記項7) 軟質かつ透明樹脂からなり、先端部分に内部から外部に貫通する少なくとも1つの処置用の開口部を設けた、先端方向に複数の段差を有した順次先細の中空円筒形状のチューブであり、
前記チューブの先端部分の前記開口部内径が内視鏡の先端外径より小であり、
前記チューブの手元側内径が少なくとも前記内視鏡の最大外径より大であり、
前記内視鏡の先端から手元側にかけて所定の長さまで被覆装着して使用する
ことを特徴とする内視鏡用装着具。
【0130】
(付記項8) 軟質かつ透明樹脂からなり、先端方向に斜めに切り落とされて形成された開口部を有した、中空円筒形状を有するチューブであり、
内視鏡の先端から手元側にかけて所定の長さまで被覆装着して使用する
ことを特徴とする内視鏡用装着具。
【0131】
(付記項9) 前記チューブと前記チューブ内を挿通する前記内視鏡の先端部とを固定するための固定部材を有する
ことを特徴とする付記項6、7または8のいずれか1つに記載の内視鏡用装着具。
【0132】
(付記項10) 前記固定部材がX線不透過物質からなる、または含有する
ことを特徴とする付記項9に記載の内視鏡用装着具。
【0133】
(付記項11) 前記チューブ先端にX線不透過物質からなる、または含有する先端部材を設けた
ことを特徴とする付記項6、7または8のいずれか1つに記載の内視鏡用装着具。
【0134】
(付記項12) 前記チューブの最大外径が14mm以上で25mm以下であり、かつ前記キャップの先端部分最小径が10mm以下である
ことを特徴とする付記項11に記載の内視鏡用装着具。
【0135】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の内視鏡用装着具によれば、内視鏡の挿入が容易に行え、且つ、消化管をはじめとする体内管腔の狭窄部を拡張処置することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る内視鏡用装着具の構成を示す構成図
【図2】図1の内視鏡用装着具の作用を説明する説明図
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る内視鏡用装着具の構成を示す構成図
【図4】図3の内視鏡用装着具の作用を説明する第1の説明図
【図5】図3の内視鏡用装着具の作用を説明する第2の説明図
【図6】図3の内視鏡用装着具の作用を説明する第3の説明図
【図7】図3の内視鏡用装着具の体内管腔内への挿入を説明する第1の説明図
【図8】図3の内視鏡用装着具の体内管腔内への挿入を説明する第2の説明図
【図9】本発明の第3の実施の形態に係る内視鏡用装着具の構成を示す構成図
【図10】図9の内視鏡用装着具のの作用を説明する第1の説明図
【図11】図9の内視鏡用装着具の作用を説明する第2の説明図
【図12】本発明の第4の実施の形態に係る内視鏡用装着具の構成を示す構成図
【図13】図12の内視鏡用装着具の処置用開口部側の構成を示す構成図
【図14】図12の内視鏡用装着具のの作用を説明する第1の説明図
【図15】図12の内視鏡用装着具の作用を説明する第2の説明図
【図16】本発明の第5の実施の形態に係る内視鏡用装着具の構成を示す構成図
【図17】本発明の第6の実施の形態に係る内視鏡用装着具の構成を示す構成図
【図18】本発明の第7の実施の形態に係る内視鏡用装着具の構成を示す構成図
【図19】本発明の第8の実施の形態に係る内視鏡用装着具の構成を示す構成図
【図20】本発明の第9の実施の形態に係る内視鏡用装着具の構成を示す構成図
【符号の説明】
1…内視鏡用装着具
2…キャップ
3…内視鏡
4…固定部材
5…脱落防止ワイヤ
6…粘膜
6a…狭窄部

Claims (6)

  1. 内視鏡先端部に装着する、透明部材で形成された内視鏡用装着具において、
    前記内視鏡先端部から遠位方向に向けて先細り形状を呈する、中空部を有する挿入先端部と、
    前記挿入先端部に形成された開口部と、
    を具備したことを特徴とする内視鏡用装着具。
  2. 前記挿入先端部は、先端に先端頂部を有し、
    前記開口部は、前記挿入先端部における前記先端頂部から、当該挿入先端部の中心軸に対して垂直方向にオフセットした位置に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用装着具。
  3. 前記挿入先端部は、先端に先端頂部を有し、
    前記開口部は、前記挿入先端部における前記先端頂部に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用装着具。
  4. 前記開口部は、当該内視鏡用装着具が前記内視鏡先端部に覆着された際、前記挿入先端部における、当該内視鏡先端部に配設された所定の鉗子チャンネルの延長線上に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用装着具。
  5. 前記挿入先端部は、基端側に前記内視鏡の挿入部外径よりも大きい内径を有する中空部材を備えたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一に記載の内視鏡用装着具。
  6. 前記挿入先端部は、基端側に前記内視鏡の挿入部先端部に係合可能な係合部を有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一に記載の内視鏡用装着具。
JP22677897A 1997-08-22 1997-08-22 内視鏡用装着具 Expired - Fee Related JP3748994B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22677897A JP3748994B2 (ja) 1997-08-22 1997-08-22 内視鏡用装着具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22677897A JP3748994B2 (ja) 1997-08-22 1997-08-22 内視鏡用装着具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1156753A JPH1156753A (ja) 1999-03-02
JP3748994B2 true JP3748994B2 (ja) 2006-02-22

Family

ID=16850470

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22677897A Expired - Fee Related JP3748994B2 (ja) 1997-08-22 1997-08-22 内視鏡用装着具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3748994B2 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4674975B2 (ja) * 2000-05-26 2011-04-20 オリンパス株式会社 内視鏡用フード
JP2002233491A (ja) * 2001-02-08 2002-08-20 Asahi Optical Co Ltd 先端キャップを有する内視鏡の先端部
JP2002330918A (ja) * 2001-05-08 2002-11-19 Hironori Yamamoto 内視鏡用フード
US7309344B2 (en) * 2002-12-20 2007-12-18 Ethicon Endo-Surgery, Inc. Transparent dilator device and method of use
JP3854946B2 (ja) * 2003-05-30 2006-12-06 オリンパス株式会社 内視鏡
DE102004052036A1 (de) * 2004-10-26 2006-04-27 Stm Medizintechnik Starnberg Gmbh Endoskop mit alternierendem Vortrieb
JP2006325867A (ja) * 2005-05-25 2006-12-07 Fujinon Corp 内視鏡用フード
US7553278B2 (en) * 2005-06-01 2009-06-30 Cannuflow, Inc. Protective cap for arthroscopic instruments
JP4847354B2 (ja) * 2007-01-22 2011-12-28 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 内視鏡用処置具
US20080242932A1 (en) * 2007-03-30 2008-10-02 Wilson-Cook Medical Inc. Endoscopic Securing System
JP5103293B2 (ja) * 2008-06-17 2012-12-19 富士フイルム株式会社 電子内視鏡
JP5718077B2 (ja) * 2011-02-03 2015-05-13 オリンパス株式会社 内視鏡
US8905921B2 (en) * 2011-02-16 2014-12-09 The General Hospital Corporation Optical coupler for an endoscope
WO2017037847A1 (ja) 2015-08-31 2017-03-09 精電舎電子工業株式会社 熱カシメ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1156753A (ja) 1999-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3748994B2 (ja) 内視鏡用装着具
JP5764577B2 (ja) 内視鏡シース
EP1886634B1 (en) Device for mucosal detachment
JP4570957B2 (ja) 医療器具送達装置
US20100160731A1 (en) Ultrasound-visualizable endoscopic access system
US20130110042A1 (en) Hemostatic Devices and Methods for Use Thereof
JP4793995B2 (ja) 組織を通るワーキングチャンネル形成用デバイス
US20090054905A1 (en) Embolization coil delivery systems and methods
JP2008067725A (ja) 内視鏡の外部鉗子チャンネル装置
JP2004202236A (ja) 体の内腔の拡張に用いるための医療器具、内視鏡と共に用いる医療器具、および、医療器具を用いて体の内腔を拡張する方法
JP3081778B2 (ja) カテーテル
JP5521195B2 (ja) 内視鏡用挿入補助具
WO1997030746A1 (fr) Instrument medical facilitant l'insertion
JP2004180764A (ja) 能動細管
JP2007501661A (ja) 治療用医学器具、送達装置及び使用方法
JP3560931B2 (ja) 内視鏡挿入補助具
JPH0788114A (ja) 穿刺部位閉塞材
JP3958086B2 (ja) 拡張バルーンカテーテル
JP3737540B2 (ja) トロカール外套管およびトロカール
US9089312B2 (en) Tamponade for biopsy surgery and method of operation
JP2004097718A (ja) 拡張バルーンカテーテル
JPH11235386A (ja) 拡張バルーンカテーテル
JP4191517B2 (ja) 拡張バルーンカテーテル
JP2017051328A (ja) 超音波内視鏡用ダイレータ
JPH09192086A (ja) トラカール

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050602

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050614

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050815

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051130

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081209

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091209

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101209

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111209

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111209

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121209

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131209

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees