JP3747237B2 - 耐熱鋼用ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ - Google Patents
耐熱鋼用ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ Download PDFInfo
- Publication number
- JP3747237B2 JP3747237B2 JP2000132798A JP2000132798A JP3747237B2 JP 3747237 B2 JP3747237 B2 JP 3747237B2 JP 2000132798 A JP2000132798 A JP 2000132798A JP 2000132798 A JP2000132798 A JP 2000132798A JP 3747237 B2 JP3747237 B2 JP 3747237B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mass
- flux
- wire
- welding
- metal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K35/00—Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting
- B23K35/02—Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting characterised by mechanical features, e.g. shape
- B23K35/0255—Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting characterised by mechanical features, e.g. shape for use in welding
- B23K35/0261—Rods, electrodes, wires
- B23K35/0266—Rods, electrodes, wires flux-cored
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K35/00—Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting
- B23K35/22—Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting characterised by the composition or nature of the material
- B23K35/24—Selection of soldering or welding materials proper
- B23K35/30—Selection of soldering or welding materials proper with the principal constituent melting at less than 1550 degrees C
- B23K35/3053—Fe as the principal constituent
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K35/00—Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting
- B23K35/22—Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting characterised by the composition or nature of the material
- B23K35/24—Selection of soldering or welding materials proper
- B23K35/30—Selection of soldering or welding materials proper with the principal constituent melting at less than 1550 degrees C
- B23K35/3053—Fe as the principal constituent
- B23K35/308—Fe as the principal constituent with Cr as next major constituent
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K35/00—Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting
- B23K35/22—Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting characterised by the composition or nature of the material
- B23K35/36—Selection of non-metallic compositions, e.g. coatings, fluxes; Selection of soldering or welding materials, conjoint with selection of non-metallic compositions, both selections being of interest
- B23K35/3601—Selection of non-metallic compositions, e.g. coatings, fluxes; Selection of soldering or welding materials, conjoint with selection of non-metallic compositions, both selections being of interest with inorganic compounds as principal constituents
- B23K35/3608—Titania or titanates
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K35/00—Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting
- B23K35/22—Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting characterised by the composition or nature of the material
- B23K35/36—Selection of non-metallic compositions, e.g. coatings, fluxes; Selection of soldering or welding materials, conjoint with selection of non-metallic compositions, both selections being of interest
- B23K35/368—Selection of non-metallic compositions of core materials either alone or conjoint with selection of soldering or welding materials
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Nonmetallic Welding Materials (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はJIS Z3318−1991 モリブデン鋼及びクロムモリブデン鋼用マグ溶接フラックス入りワイヤに規定されるYFM−C、YFCM−C、YF1CM−C及びYF2CM−C又はAWS A5.29−1998 Specification for Low−Alloy Steel Electrodes for flux Cored Arc Weldingに規定されるA1、A1M、B1、B1M、B1L、B1LM、B2、B2M、B2L、B2LM、B2H、B2HM、B3、B3M、B3L、B3LM、B3H及びB3HM等の耐熱鋼用ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤに関し、特に良好な溶接作業性と強度及び靭性等の機械的性質とを両立させた耐熱鋼用ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ガスシールドアーク溶接は被覆アーク溶接に比較して高能率な溶接が可能なことから、耐熱鋼の溶接においてその適用が増加している。ガスシールドアーク溶接用ワイヤには、ソリッドワイヤとフラックス入りワイヤとがある。フラックス入りワイヤは、ソリッドワイヤに比較してスパッタが少なくビード表面がスラグに覆われることにより、ビード外観又は形状が良好であるうえ、更に立向き又は上向き等の不自然な溶接姿勢においても溶接作業性が良好である等の種々の長所を有している。しかしながら、フラックス入りワイヤは溶接金属の機械的性質のうち、特に靭性がソリッドワイヤと比較して低下する傾向にある。この原因としては、例えばルチール系フラックス入りワイヤにおいては、溶融金属からの溶融スラグの浮上及び分離が不完全なため、一部が非金属介在物として溶接金属中に残留し、結果として溶接金属中の酸素量が700乃至900質量ppmと極めて多くなるとされている。
【0003】
そこで、従来からルチール系フラックス入りワイヤによる溶接金属の靭性劣化を解決する方法として、溶接金属の脱酸又は組織の微細化が検討されている。
【0004】
例えば特公昭59−44159号公報には、フラックス中にMg、金属Ti及びFe−Tiを添加して溶接金属の低酸素化を図り、溶接金属の靭性を改善したガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤが示されている。
【0005】
また、特公昭56−6840号公報には、TiO及びTiO2並びにB及びB2O3の量を規定することにより、溶接金属の脱酸と組織の微細化とを図り、大入熱溶接を行っても良好な靭性を得ることが可能なガス被包アーク溶接用複合ワイヤが示されている。
【0006】
更に、特公平8−13432号公報には、Nが靭性に悪影響を及ぼすとの知見から、Ti、Ni及びBの添加に加えて金属外皮及びフラックス中に添加される全N量を制限したガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤが示されている。
【0007】
また、特公平8−13432号公報及び特開平5−77086号公報には、Nb及びVを微量添加することにより、強度及び靭性に悪影響を及ぼすフェライト粒の粗大化及びフェライトバンドの発生を抑制したガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤが示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特公昭59−44159号公報に示されているように、単なるMg及びTiの添加では、溶接金属の低酸素化が達成されず、これによる靭性の改善も得られない。一方、溶接作業性の面からはスラグ巻込みを発生させると共に、スパッタ発生量を増大させたり、ビード形状の劣化を招く等、フラックス入りワイヤの長所を大きく損なうという問題点がある。
【0009】
また、特公昭56−6840号公報に記載されたガス被包アーク溶接用複合ワイヤにおいても、特公昭59−44159号公報に記載されたフラックス入りワイヤと同様に、溶接作業性と機械的性質との両立ができないという問題点がある。
【0010】
更に、特公平8−13432号公報では、溶接作業時のワイヤ突き出し長さの変動によっては、大気の巻込みを完全に防ぐことができない。この結果として、溶接金属のN量が増加してしまい、靭性の改善効果は不明確であり、また、溶接作業性も格段に優れるものではないという問題点がある。
【0011】
また、特公平8−13432号公報及び特開平5−77086号公報には、Nb及びVを微量添加したガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤが示されている。確かにNb及びVの微量添加はフェライト粒及びフェライトバンドの発生を抑制するうえで有効な技術である。しかし、Nb及びVだけでは強度及び靭性の改善は困難である。更に、溶接作業性の面からはNb及びVの添加はスラグ剥離性の劣化を引き起こし、本発明が目標としている良好な溶接作業性及び機械的性質の両立を達成できるものではない。
【0012】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、良好な溶接作業性及び機械的性質を両立することができる耐熱鋼用ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る耐熱鋼用ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤは、鋼製外皮にフラックスを充填してなる耐熱鋼用ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤにおいて、ワイヤ全質量に対してスラグ造滓剤:6.10乃至9.90質量%を含有し、前記鋼製外皮及び前記フラックスは総量でワイヤ全質量に対して、C:0.20質量%以下、Si:0.06乃至1.40質量%、Mn:0.55乃至1.60質量%、Cu:0.004乃至0.090質量%、Ni:0.004乃至0.090質量%、Cr:2.60質量%以下及びMo:0.30乃至1.20質量%を含有し、更に前記フラックスはワイヤ全質量に対して、TiO2:4.2乃至8.2質量%、金属弗化物:F換算値で0.025乃至0.25質量%及びMg:0.20乃至1.50質量%を含有することを特徴とする。
【0014】
この場合、前記鋼製外皮及び前記フラックスは総量でワイヤ全質量に対して、Nb:0.005乃至0.050質量%、V:0.005乃至0.050質量%及びB:0.005乃至0.020質量%を含有し、前記鋼製外皮及び前記フラックスにおけるPの総含有量は0.015質量%以下、Sの含有量は0.015質量%以下に制限されていることが好ましい。これにより、より一層靭性が向上する。
【0015】
また、前記鋼製外皮及び前記フラックスは総量でワイヤ全質量に対して、Ti:0.02乃至0.2質量%を含有することが好ましい。これにより、更に一層靭性が向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について詳細に説明する。本願発明者等は、第1に、溶接作業性、特に立向又は上向きといった溶接姿勢でのビード形状に対して種々検討した。その結果、ビード形状を整える上で溶融金属とスラグとの両者を同時に調整することが不可欠であることを見出した。即ち、単に溶融金属の粘性調整だけを図ったり、又はスラグ量若しくはスラグの構成成分だけを変えるのみでは、ビード形状を良化できない。この知見から得られた具体的なビード形状の調整方法は下記に示す方法がある。
▲1▼Si、Mn及びMgによる溶融金属の粘性及び流動性の調整。
▲2▼スラグの量及び主要構成成分であるTiO2量、更に弗化物量を調整することによるスラグ自身の粘性及び流動性の最適化。
【0017】
上述の▲1▼及び▲2▼を同時に行うことにより、立向又は上向といった不自然な溶接姿勢においても、良好なビード形状が得られることを見出した。
【0018】
第2に、強度又は靭性等の機械的性質に対して種々検討した。この結果、上述のSi、Mn、Mg及び弗化物の他にC、Cr及びMoが影響を及ぼし、また、▲3▼Cu及びNiが強度又は靭性等の機械的性質に対して重大な影響を及ぼすことを知見した。
【0019】
更に、アークの安定性が、実は溶着金属の偏析度合いも左右しており、アークの安定性が乏しいフラックス入りワイヤにより製作された溶着金属には、合金成分の偏析が多く、PWHT(Post-Weld heat treatment:溶接後熱処理)によるフェライトバンドの発生を助長させ、結果として強度又は靭性の劣化を引き起こしていることを見出した。即ち、アークの安定性向上が溶着金属の機械的性質の向上につながるとの知見から、アーク安定剤について検討を種々行った。この結果、▲4▼主要アーク安定剤であるTiO2、弗化物及び各量の最適化することを見出した。上述の▲1▼乃至▲4▼を同時に行うことにより、本発明が目的とする良好な溶接作業性と機械的性質との両立が可能となる。
【0020】
以下、本発明の耐熱鋼用ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤの数値限定理由について説明する。
【0021】
スラグ造滓剤:6.10乃至9.90質量%
本発明において、スラグ造滓剤とは非金属成分のことを指し、具体的には本発明の特徴の元素でもあるTiO2及び弗化物である。この他に、スラグ塩基度の調整並びにスラグの融点、粘性及び流動性の微調整のために使用するAl2O3、ZrO2、SiO2、CaO及びMgO、アーク状態の微調整に使用するK2O、Na2O及びLi2O等も指す。これらをも含めたスラグ造滓剤は、後述するTiO2、Si、Mn、弗化物及びMgとの複合効果により、下向き及び水平すみ肉のみならず、立向き又は上向き溶接におけるビード形状を良好にするうえ、溶接金属の健全性を高める作用を有している。スラグ造滓剤の含有量がワイヤ全質量に対して6.10質量%未満では、スラグ量が不足してビード表面を覆うことができず、ビード外観が著しく損なわれる。更に立向き又は上向きといった溶接姿勢ではビード形状が著しい凸ビードとなり、その溶接作業は極めて困難になる。また、スラグ量の不足はスラグ剥離性の劣化も引き起こし、部分的なスラグ焼き付きが発生してスラグ巻込み又は融合不良といった溶接欠陥発生の原因ともなる。一方、スラグ造滓剤の含有量がワイヤ全質量に対して9.90質量%を超えると、溶融プールが定常的にスラグに覆われてしまうスラグの先行現象が発生し、やはりスラグ巻込み又は融合不良といった溶接欠陥発生の原因となる。従って、スラグ造滓剤の含有量はワイヤ全質量に対して6.10乃至9.90質量%とする。
【0022】
C:0.20質量%以下
Cは溶接金属の強度及び靭性を調整する目的で、金属外皮及びフラックスのいずれか一方又は双方に添加する。しかし、Cが金属外皮及びフラックスの総量でワイヤ全質量に対して0.20質量%を超えて添加されると、溶接金属の強度が過度に高まり、靭性が極めて低下するうえ、高温割れ又はブローホール等の溶接欠陥を引き起こす。従って、Cの含有量は金属外皮及びフラックスの総量でワイヤ全質量に対して0.20質量%以下とする。なお、Cをフラックスに添加する場合には、グラファイト、クロムカーバイト、Si−C、高C−Fe−Mn及び高C−Fe−Cr等のCの単体又は合金類を使用する。
【0023】
Si:0.06乃至1.40質量%
Siは溶接金属を脱酸して強度及び靭性を調整する作用と、スラグ造滓剤の量を最適化すると共に、Mn、TiO2、弗化物及びMgと複合添加することによって、ビード形状を整える作用とを有する。このため、金属外皮及びフラックスのいずれか一方又は双方に添加する。しかし、Siの含有量が金属外皮及びフラックスの総量でワイヤ全質量に対して0.06質量%未満では、十分な脱酸効果が得られず、ブローホール等の溶接欠陥を引き起こすと共に、また強度及び靭性が得られない。また、溶融金属の粘性が不足して、立向き又は上向き溶接におけるビード形状の劣化を引き起こす。一方、Siの含有量が金属外皮及びフラックスの総量でワイヤ全質量に対して1.40質量%を超えると、PWHT時の溶接金属においてフェライト粒の粗大化を助長して靭性が著しく損なわれる。従って、Siの含有量は金属外皮及びフラックスの総量でワイヤ全質量に対して0.06乃至1.40質量%とする。なお、Siを金属外皮及びフラックスの総量でワイヤ全質量に対して0.10質量%以上含有させることにより、溶接金属の脱酸効果が安定化して、強度及び靭性のばらつきが抑制されるので好ましい。このため、好ましくはSiの含有量は金属外皮及びフラックスの総量でワイヤ全質量に対して0.10乃至1.40質量%とする。また、Siをフラックスに添加する場合には、Fe−Si、Fe−Si−Mn及びFe−Si−Cr等の合金類を使用する。
【0024】
Mn:0.55乃至1.60質量%
Mnは溶接金属を脱酸して強度及び靭性を調整する作用と、スラグ造滓剤の量を最適化すると共に、Si、TiO2、弗化物及びMgと複合添加することによって、ビード形状を整える作用とを有する。このため、金属外皮及びフラックスのいずれか一方又は双方に添加する。しかし、Mnの含有量が金属外皮及びフラックスの総量でワイヤ全質量に対して0.55質量%未満では十分な脱酸効果が得られず、ブローホール等の溶接欠陥を引き起こす。また、強度及び靭性が得られない。一方、Mnの含有量が金属外皮及びフラックスの総量でワイヤ全質量に対して1.60質量%を超えると、溶融金属の流動性が過度となり、例えば立向き及び上向き等の不自然な溶接姿勢でのビード形状が著しく劣化し実用に耐えない。従って、Mnの含有量は金属外皮及びフラックスの総量でワイヤ全質量に対して0.55乃至1.60質量%とする。なお、Mnの含有量を金属外皮及びフラックスの総量でワイヤ全質量に対して1.45質量%以下にすることにより、ビード形状はより一層良好になる。このため、より好ましいMnの含有量は金属外皮及びフラックスの総量でワイヤ全質量に対して0.55乃至1.45質量%である。また、Mnをフラックスに添加する場合には、金属Mn、Fe−Mn及びFe−Si−Mn等といったMnの金属単体又は合金類を使用する。
【0025】
Cu:0.004乃至0.090質量%、Ni:0.004乃至0.090質量%
Cu及びNiはいずれも溶接金属の強度及び靭性のばらつきを抑制する作用を有している。金属外皮及びフラックスのいずれか一方又は双方に添加することができる。しかし、Cu及びNiはいずれも含有量が金属外皮及びフラックスの総量でワイヤ全質量に対して0.004質量%未満では、溶接金属の強度及び靭性のばらつきを抑制する効果がない。一方、Cu及びNiはいずれも含有量が金属外皮及びフラックスの総量でワイヤ全質量に対して0.090質量%を超えると、溶接金属の強度が低下する。従って、Cuの含有量は金属外皮及びフラックスの総量でワイヤ全質量に対して0.004乃至0.090質量%とし、Niの含有量は金属外皮及びフラックスの総量でワイヤ全質量に対して0.004乃至0.090質量%とする。なお、Cu又はNiをフラックスに添加する場合には、金属Cu又は金属Ni等の金属単体又は各種の合金類を使用する。また、シームレスワイヤの場合には、Cuめっき、Niめっき又はこれらの複合めっき等の各種ワイヤの表面処理により添加してもかまわない。
【0026】
Cr:2.60質量%以下、Mo:0.30乃至1.20質量%
Cr及びMoはいずれも溶接金属の強度と靭性とを調整する目的で、金属外皮及びフラックスのいずれか一方又は双方に添加する。Moは溶接金属の焼き戻し軟化抵抗を高め、PWHTによる強度低下を抑制する効果を有する。なお、これらの成分添加量は溶接金属が被溶接物と同一成分となるように適宜調整する。しかし、Moの含有量が金属外皮及びフラックスの総量でワイヤ全質量に対して0.30質量%未満では十分な強度及び靭性が得られない。一方、Crの含有量が金属外皮及びフラックスの総量でワイヤ全質量に対して2.60質量%を超えるか、又はMoの含有量が金属外皮及びフラックスの総量でワイヤ全質量に対して1.20質量%を超えると、強度が過度に高くなり、かつ焼き戻し脆化が助長されて靭性が極めて劣化する。従って、Crの含有量は金属外皮及びフラックスの総量でワイヤ全質量に対して2.60質量%以下、Moの含有量は金属外皮及びフラックスの総量でワイヤ全質量に対して0.30乃至1.20質量%とする。なお、Cr又はMoをフラックスに添加する場合、Fe−Cr、金属Cr、Fe−Mo又は金属Mo等の金属単体又は合金類を使用する。
【0027】
TiO 2 :4.2乃至8.2質量%
TiO2はスラグ形成剤の主要成分であり、アーク安定剤としても作用する他に、スラグ造滓剤の量を最適化すると共に、Si、Mn、弗化物及びMgと複合添加することにより、ビード形状を整える作用を有する。このため、フラックスに添加する。しかし、TiO2の含有量がワイヤ全質量に対して4.2質量%未満であると、ビード形状が劣化すると共に、アーク安定性が損なわれてスパッタ発生量が増大し、溶接作業性が実用に耐えない。一方、TiO2の含有量がワイヤ全質量に対して8.2質量%を超えると、スラグの粘性が極端に大きくなり、スラグ巻込み等の溶接欠陥を引き起こす。従って、TiO2の含有量はワイヤ全質量に対して4.2乃至8.2質量%とする。
【0028】
金属弗化物:F換算値で0.025乃至0.25質量%
金属弗化物は、アーク安定剤として、更に溶融スラグの粘性を調整してスラグ造滓剤の量を最適化すると共に、Si、Mn、TiO2及びMgと複合添加することにより、ビード形状を整える作用を有する。また、アーク中で解離しガス化した弗素ガスが溶融金属の攪拌を促進する。この結果、溶融金属からのスラグの浮上及び分離を促し、溶接金属の酸素量を低減する2次的作用も有する。このため、フラックスに添加する。しかし、金属弗化物の含有量がF換算値でワイヤ全質量に対して0.025質量%未満では上述のビード形状を整える効果及び溶接金属の酸素量を低減する効果を得ることができない。また、アークの安定性が損なわれてスパッタ発生量が増大すると共に、ビード形状が劣化するうえ、靭性が得られない。一方、金属弗化物の含有量がF換算値でワイヤ全質量に対して0.25質量%を超えると、スラグの流動性が過剰となり、スラグの被包性が損なわれ、ビード形状が著しく劣化する。従って、金属弗化物の含有量はF換算値でワイヤ全質量に対して0.025質量%乃至0.25質量%とする。なお、金属弗化物としては、LiF、NaF、K2SiF6、CaF2、MgF2、BaF2又はCeF3等を使用する。
【0029】
Mg:0.20乃至1.50質量%
Mgは強力な脱酸剤であり、溶接金属の脱酸とこれによる靭性向上の目的でフラックスに添加する。しかし、Mgの含有量がワイヤ全質量に対して0.20質量%未満では十分な脱酸効果を得られず、ブローホールの発生又は靭性の劣化を引き起こす。また、Mgの含有量がワイヤ全質量に対して1.50質量%を超えると、スパッタの発生量が増大するうえ、溶融金属の流動性が増大してしまい、スラグ造滓剤の量を最適化すると共に、Si、Mn、TiO2、弗化物及びMgの各量を本発明の範囲内としても、立向き又は上向き溶接時のビード形状を極めて損ねてしまう。従って、Mgの含有量はワイヤ全質量に対して0.20乃至1.50質量%とする。なお、Mg源としては、金属Mg、Al−Mg、Si−Mg又はNi−Mgといった金属単体又は合金類を使用する。
【0030】
以上の説明が本発明において、根幹をなす特徴であり、いずれか1つが欠けても良好な溶接作業性と強度及び靭性等の機械的性質との両立は達成できない。なお、下記に示す元素を更に添加することにより、強度及び靭性がより一層の安定化すると共に、強度及び靭性の向上が図れるので好ましい。
【0031】
Nb:0.005乃至0.050質量%、V:0.005乃至0.050質量%
Nb及びVは強力な炭化物形成元素であり、適量の添加でビードとビードとの境目のCを固定し、PWHT時の溶接金属中におけるフェライト粒の粗大化とフェライトバンドの発生とを抑制して靭性の劣化を抑える作用を有している。このため、金属外皮及びフラックスのいずれか一方又は両方に添加してもよい。添加する場合、Nbの含有量が金属外皮及びフラックスの総量でワイヤ全質量に対して0.005質量%未満又はVの含有量が金属外皮及びフラックスの金属外皮及びフラックスの総量でワイヤ全質量に対して0.005質量%未満では、靭性の劣化を抑える十分な効果が得られない。一方、Nbの含有量が金属外皮及びフラックスの金属外皮及びフラックスの総量でワイヤ全質量に対して0.050質量%を超えるか、又はVの含有量が金属外皮及びフラックスの金属外皮及びフラックスの総量でワイヤ全質量に対して0.050質量%を超えて添加しても特段の効果は認められない。従って、Nbの含有量は金属外皮及びフラックスの金属外皮及びフラックスの総量でワイヤ全質量に対して0.005乃至0.050質量%とし、Vの含有量は金属外皮及びフラックスの金属外皮及びフラックスの総量でワイヤ全質量に対して0.005乃至0.050質量%とすることが好ましい。なお、フラックスにNb又はVを添加する場合、金属単体又はFe−Nb若しくはFe−V等の合金類の他、各種酸化物に含まれる微量成分としても添加することが可能である。
【0032】
B:0.005乃至0.020質量%
Bは溶接金属のミクロ組織を微細化して靭性を向上させる効果がある。このため、金属外皮及びフラックスのいずれか一方又は両方に添加することができる。Bを添加する場合、Bの含有量が金属外皮及びフラックスの総量でワイヤ全質量に対して0.005質量%では靭性を向上させる十分な効果が得られない。一方、Bの含有量が金属外皮及びフラックスの総量でワイヤ全質量に対して0.020質量%を超えても、特段の効果は認められない。従って、Bの含有量は金属外皮及びフラックスの総量でワイヤ全質量に対して0.005乃至0.020質量%とすることが好ましい。なお、Bをフラックスに添加する場合、Fe−B若しくはFe−Si−B等の合金類又はB2O3等の酸化物等のいずれの形態で添加することも可能である。
【0033】
Pの総含有量:0.015質量%以下に制限、Sの総含有量:0.015質量%以下に制限
P及びSは溶接金属のPWHTによる脆化を引き起こす成分であり、これらを制限することは靭性の安定化又は向上のために好ましい。従って、Pの総含有量を金属外皮及びフラックスの総量でワイヤ全質量に対して0.015質量%以下に制限し、Sの総含有量を金属外皮及びフラックスの総量でワイヤ全質量に対して0.015質量%以下に制限してもよい。
【0034】
Ti:0.02乃至0 . 2質量%
Tiはアークの安定化及び溶接金属の脱酸を目的として、金属外皮及びフラックスのいずれか一方又は両方に添加することができる。Tiを添加する場合、
Tiの含有量が金属外皮及びフラックスの総量でワイヤ全質量に対して0.02質量%未満では、アークの安定化及び溶接金属の脱酸について十分な効果を得ることができない。一方、Tiの含有量が金属外皮及びフラックスの総量でワイヤ全質量に対して0.2質量%を超えても、特段の効果は認められない。従って、Tiの含有量は金属外皮及びフラックスの総量でワイヤ全質量に対して0.02乃至0.2質量%とすることが好ましい。なお、Tiをフラックスに添加する場合、金属Ti又はFe−Ti等の金属単体又は合金類を使用する。
【0035】
なお、シールドガスとしては、100%CO2ガスの他、ArとCO2との混合ガス、ArとO2との混合ガス並びにAr、CO2及びO2の3種混合ガス等の、いずれの組成のガスでも使用可能である。また、鋼製外皮は軟鋼及び合金鋼のいずれのものでも使用することができる。更に鋼製外皮の断面形状は特に限定されるものではなく、合わせ目があってもなくてもよい。なお、合わせ目がない断面形状の場合、本発明の主要要件の1つであるCu及びNi成分をワイヤ表面にめっきして添加することも可能である。
【0036】
【実施例】
以下、本発明の範囲に入る耐熱鋼用ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤの実施例について、その特性を比較例と比較して具体的に説明する。
【0037】
第1実施例
下記表1及び2に示す組成の鋼製外皮を使用して下記表3乃至18に示すフラックス入りワイヤを製作した。なお、ワイヤの直径は全て1.2mmとした。なお、下記表3乃至18に示す「<」は未満であることを示し、また、金属弗化物は総F量として示した。また、表9及び10、表13及び14並びに表17及び18に示したスラグ造滓剤を構成するTiO2、SiO2、Al2O3、ZrO2、MgO、その他、NaF、K2SiF6及びCeF2並びに総F量の含有量はワイヤ全質量に対する量である。
【0038】
各フラックス入りワイヤを使用して試験板を作製し、このときの溶接作業性を評価した。また、試験板の溶着金属の放射線透過試験、PWHT後の溶着金属の引張試験及び衝撃試験を実施し、引張性能及び衝撃性能を評価した。図1は本発明の実施例で作製される試験板を示す断面図である。
【0039】
試験板の作製方法について説明する。先ず、突合せ部の開先角度が45°に形成された1対の鋼板1を配置し、更に開先の裏面側に裏当材2を配置する。そして、上記表3乃至表18に示す各フラックス入りワイヤを使用し、下記表19に示す溶接条件でこの開先部を表面側から6層12パスの多層肉盛溶接し、開先に多層の溶着金属3を形成する。これにより、試験板が作製される。その後PWHTを施し、上述の各試験に供した。なお、鋼板1については、ワイヤNo.1乃至23及び31乃至55においては、ASTM A387 Gr.22を使用し、ワイヤNo.24乃至26においては、ASTM A387 Gr.11を使用し、ワイヤNo.27及び28においては、ASTM A204 Gr.Aを使用し、ワイヤNo.29及び30においては、ASTM A387 Gr.Aを使用した。
【0040】
溶接作業性については、鋼板1を下向溶接にて作製した上述の試験板の他に、上述の表3及び表18に示す各ワイヤを使用して下記表20に示す溶接条件で、鋼板1を使用して立向すみ肉溶接を行い、下向及び立向溶接時のアーク安定性、スラグ剥離性、スパッタ発生量及びビード形状を官能評価した。
【0041】
溶着金属の放射線試験の評価については、放射線試験の結果がJIS1級であれば、良好とし、それ以下を不良とした。一方、溶着金属の引張性能及び衝撃性能については、AWS A5.29−1998及びJIS Z3318−1991に規定された性能を満足するかどうかを評価した。引張性能及び衝撃性能の合格範囲を下記表21に示す。なお、ワイヤNo.1乃至23及び31乃至55と、ワイヤNo.24乃至26、ワイヤNo.27及び28並びにワイヤNo.29及び30とでは溶接する鋼板が異なるため、引張性能及び衝撃性能の合格範囲が異なる。
【0042】
衝撃試験は、切り込み深さが2mmのV字の切欠が形成された試験片を使用し、0℃の温度で、試験を3回行い、その平均値を求めた。なお、溶接金属の化学成分は図1に示すように試験板の溶接金属中央でかつ板厚中央の位置から直径が10mmのドリルにて分析用試料を採取して化学分析することにより求めた。
【0043】
上述の試験結果を表22乃至表37に示す。なお、表24、28、32及び36に示す放射線透過試験の備考の欄において、「HC」は高温割れが生じたことを示し、「BH」はブローホールが発生したことを示し、「SI」はスラグ巻込みが発生したことを示す。また、表22、23、26、27、30、31及び35に示す「<」は未満であることを示す。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】
【表4】
【0048】
【表5】
【0049】
【表6】
【0050】
【表7】
【0051】
【表8】
【0052】
【表9】
【0053】
【表10】
【0054】
【表11】
【0055】
【表12】
【0056】
【表13】
【0057】
【表14】
【0058】
【表15】
【0059】
【表16】
【0060】
【表17】
【0061】
【表18】
【0062】
【表19】
【0063】
【表20】
【0064】
【表21】
【0065】
【表22】
【0066】
【表23】
【0067】
【表24】
【0068】
【表25】
【0069】
【表26】
【0070】
【表27】
【0071】
【表28】
【0072】
【表29】
【0073】
【表30】
【0074】
【表31】
【0075】
【表32】
【0076】
【表33】
【0077】
【表34】
【0078】
【表35】
【0079】
【表36】
【0080】
【表37】
【0081】
上記表22乃至37に示すように、実施例No.1乃至30はスラグ造滓剤、C、Si、Mn、Cu、Ni、Cr、Mo、TiO2、金属弗化物及びMgの含有量がいずれも本発明の請求項1を満足している。このため、溶接作業性、放射線性能が良好であり、引張性能及び衝撃性能はいずれも良好、かつ上記表21に示す合格性能を満足するものであった。特に、実施例No.1及び2を除いた実施例No.3乃至30はP及びSの含有量を0.015質量%以下に規制し、また、実施例No.3乃至26はBを0.05乃至0.020質量%の範囲内で添加し、更に、実施例No.16及び17はTiを0.02乃至0.3質量%の範囲内で添加したものである。これらを以下の4つのグループに分類した。
グループ▲1▼ワイヤNo.1及び2:P、S制限なし、B添加なし、Ti添加なし
グループ▲2▼ワイヤNo.27乃至30:P、S制限あり、B添加なし、Ti添加なし
グループ▲3▼ワイヤNo.3乃至26:P、S制限あり、B添加あり、Ti添加なしグループ▲4▼ワイヤNo.16及び17:P、S制限あり、B添加あり、Ti添加あり
【0082】
これらの4つのグループの衝撃性能を比較すると、▲1▼<▲2▼≦▲3▼<▲4▼の順番で衝撃性能がより一層良好になるという傾向が確認された。従って、請求項3を満足する実施例No.16及び17はその特性がより一層良好なものであった。
【0083】
一方、比較例No.54はCの含有量が本発明の上限値を超えており、溶接作業性に支障はなかったものの、溶着金属にCに起因した高温割れ及びブローホールが発生した。この高温割れは溶接直後でも目視で判別できる長さのものであった。このため、放射線透過試験のみ実施し、引張試験及び衝撃試験は実施しなかった。
【0084】
比較例No.55はSiの含有量が本発明の下限値未満であるため、溶接作業性の面では、溶融金属の粘性が不足し、立向溶接においてビード形状が凸になった。即ち、ビード形状が不良であった。また、脱酸不足となり、ブローホールが発生し、引張性能及び衝撃性能も上記表21に示す合格性能を得ることができなかった。比較例No.56はSiの含有量が本発明の上限値を超えており、溶接作業性の面では、溶融金属の粘性が不足し、立向溶接においてビード形状が凸になった。即ち、ビード形状が不良であった。一方、放射線透過試験で溶接欠陥は発見されなかったものの、PWHTにより溶着金属が脆化し、衝撃性能が上記表21に示す合格性能を満足することができなかった。
【0085】
比較例No.57はMnの含有量が本発明の下限値未満であり、溶接作業性の面では、立向溶接時に、ビード形状が凸になった。即ち、ビード形状が不良であった。また、脱酸不足となり、ブローホールが発生して放射線性能が不良であった。また、引張性能及び衝撃性能も上記表21に示す合格性能を満足することができなかった。比較例No.58はMnの含有量が本発明の上限値を超えており、溶接作業性の面では、溶融金属の流動性が過剰となり、立向溶接において、ビード形状が凸になった。即ち、ビード形状が不良であった。放射線性能に支障はなく、引張性能及び衝撃性能も上記表21に示す合格性能を満足した。
【0086】
比較例No.59はCuの含有量が本発明の下限値未満である。このため、衝撃性能に大きなバラツキが認められ、衝撃性能の安定性を欠くものであった。なお、溶接作業性及び放射線性能に支障は認められなかった。比較例No.60はCuの含有量が本発明の上限値を超えているので、引張性能が上記表21に示す合格性能を満足しなかった。一方、衝撃性能に支障は認められなかった。
【0087】
比較例No.61はNiの含有量が本発明の下限値未満であるので、衝撃性能に大きなバラツキが認められ、衝撃性能の安定性を欠くものであった。比較例No.62はNiの含有量が本発明の上限値を超えているので、引張性能が上記表21に示す合格性能を満足することができなかった。なお、溶接作業性、放射線性能及び衝撃性能には支障が認められなかった。
【0088】
比較例No.63はCrの含有量が本発明の上限値を超えているので、強度が過度となり、上記表21に示す合格性能を満足していない。また、溶着金属の脆化が助長されたため、靭性も低下した。なお、溶接作業性及び放射線性能に支障が認められなかった。
【0089】
比較例No.64はMoの含有量が本発明の下限値未満であるので、引張性能及び衝撃性能が上記表21に示す合格性能を満足していない。溶接作業性及び放射線性能に支障は認められなかった。比較例No.65はMoの含有量が本発明の上限を超えているので、強度が過度となり、上記表21に示す合格性能を満足していない。また、溶着金属の脆化が助長されたため、靭性も低下した。なお、溶接作業性及び放射線性能に支障が認められなかった。
【0090】
比較例No.66はTiO2の含有量が本発明の下限値未満であり、溶接作業性の面においては、アーク安定性が悪く、スパッタ発生量が増大し、更に立向溶接作業時にはビード形状が凸になった。即ち、ビード形状が不良であった。なお、溶接作業性及び放射線性能に支障が認められなかった。比較例No.67はTiO2の含有量が本発明の上限値を超えており、溶接作業性の面では、立向溶接作業時に、ビード形状が凸になった。即ち、ビード形状が不良であった。また、スラグ巻込みが発生し、放射線性能も劣った。
【0091】
比較例No.68はMgの含有量が本発明の下限値未満であり、溶接作業性の面では、立向溶接作業時に、ビード形状が凸になった。即ち、ビード形状が不良であった。また、脱酸不足となりブローホールが発生し、放射線性能が不良となり、更に衝撃性能も上記表21に示す合格性能を満足することができなかった。
【0092】
比較例No.69はMgの含有量が本発明の上限値を超えており、溶接作業性の面では、スパッタ発生量が増大し、かつ溶融金属の流動性が過剰となり、立向溶接作業時に、ビード形状が凸になった。即ち、ビード形状が不良であった。なお、引張性能及び衝撃性能に支障が認められなかった。
【0093】
比較例No.70は弗化物の含有量がF換算値で本発明の下限値未満であり、溶接作業性の面では、アーク安定性が損なわれ、かつ溶融スラグの粘性が調整できず立向溶接において、ビード形状が凸になった。即ち、ビード形状が不良であった。更に溶融金属からスラグの浮上及び分離が損なわれ、結果として脱酸不足となり、衝撃性能について上記表21に示す合格性能を満足していない。また、放射線性能もブローホールとスラグ巻込みとが発生し不良であった。なお、引張性能に支障は認められなかった。
【0094】
比較例No.71は弗化物の含有量がF換算値で本発明の上限値を超えており、溶接作業性の面において、スラグの流動性が過剰となり、結果としてスラグの被包性が損なわれ、立向溶接時に、ビード形状が凸になった。即ち、ビード形状が不良であった。なお、放射線性能、引張性能及び衝撃性能に支障が認められなかった。
【0095】
比較例No.72はスラグ造滓剤の含有量が本発明の下限値未満であり、溶接作業性の面においては、スラグ量が不足してビード外観が劣化すると共に、立向溶接においてはビード形状が凸になった。即ち、ビード形状が不良であった。また、スラグ剥離性も損なわれ、部分的に焼き付きが発生した。このことから、スラグ巻込みが生じ、放射線性能も不良となった。なお、引張性能及び衝撃性能に支障は認められなかった。
【0096】
比較例No.73はスラグ造滓剤の含有量が本発明の上限値を超えており、溶接作業性の面では、立向溶接時に、ビード形状が凸になった。即ち、ビード形状が不良であった。また、スラグ量が過剰となって、溶接時にスラグが定常的にビード表面を覆ってしまうスラグの先行現象が生じ、このことから、スラグ巻込みが発生して放射線性能が劣化した。なお、引張性能及び衝撃性能に支障が認められなかった。
【0097】
比較例No.74はSi及びMnの含有量がいずれも本発明の下限値未満であり、溶接作業性の面では、ビード形状が凸になった。即ち、ビード形状が不良であった。更に、脱酸不足からブローホールが発生し、放射線性能が劣化すると共に、引張性能及び衝撃性能も上記表21に示す合格性能を満足することができなかった。
【0098】
比較例No.75はTiO2の含有量が本発明の下限値未満であると共に、弗化物の含有量が本発明の上限値を超えている。溶接作業性の面ではスパッタ発生量が増大すると共に、立向溶接において、ビード形状が凸になった。即ち、ビード形状が不良であった。なお、放射線性能、引張性能及び衝撃性能に支障は認められなかった。
【0099】
比較例No.76はスラグ造滓剤、Si及びMnの含有量がいずれも本発明の下限値未満であり、溶接作業性の面では、溶融金属の粘性が不足して立向溶接においては、ビード形状が凸になった。即ち、ビード形状が不良であった。また、スラグ被包離性も損なわれ、部分的に焼き付きが発生し、スラグ巻込みが生じた。このため、放射線性能は不良であった。また、脱酸不足からブローホールも発生し、引張性能及び衝撃性能が上記表21に示す合格性能を満足しなかった。
【0100】
比較例No.77はスラグ造滓剤の含有量が本発明の上限値を超え、TiO2の含有量が本発明の下限値未満であり、溶接作業性の面では、アーク安定性が損なわれてスパッタ発生量が増大すると共に、立向溶接においては、ビード形状が凸になった。即ち、ビード形状が不良であった。また、スラグ量が過剰となり、溶接時にスラグの先行現象が生じ、スラグ巻込みが発生し、放射線性能が不良となった。
【0101】
比較例No.78はSiの含有量が本発明の上限値を超え、Mnの含有量が本発明の下限値未満である。溶接作業性の面では、立向溶接において、ビード形状が凸になった。即ち、ビード形状が不良であった。また、Siの含有量が過剰であることから、溶着金属の脆化が著しく、衝撃性能が劣化した。一方、Mnの含有量が不足していることにより生じた脱酸不足によって、ブローホールも発生し、放射線性能が劣化すると共に、引張性能及び衝撃性能が上記表21に示す合格性能を満足することができなかった。
【0102】
第2実施例
第1実施例で使用したフラックス入りワイヤのうち、ワイヤNo.1乃至23を使用し、第1実施例と同様にして溶接し図1に示す試験板を作製した。この各試験板について、PWHT後、フェライトバンドの発生の有無の確認並びに引張試験及び衝撃試験を実施した。なお、PWHTは690℃で19時間保持し、その後炉冷した。また、引張試験及び衝撃試験は第1実施例と同様にして行った。
【0103】
フェライトバンドの発生の有無の確認は、以下のとおりに行った。即ち、PWHT後、試験板の溶着金属部分から溶接線方向に対して均等な間隔で、溶着金属の断面ミクロ組織観察用試験片を6個採取した。そして、試験片に研磨及びエッチングした後、これを光学顕微鏡にて観察し、フェライトバンドの有無を確認した。評価は、6断面中にフェライトバンド(偏析)の発生した面がいくつあるのか、その発生率を下記数式1により求めて評価した。
【0104】
【数1】
発生率=フェライトバンドが発生した面の数/6
【0105】
この発生率が33%未満であるものを合格とし、発生率が33%以上のものを不合格とした。この結果を表38乃至41に示す。
【0106】
【表38】
【0107】
【表39】
【0108】
【表40】
【0109】
【表41】
【0110】
上記表38乃至41に示すように、実施例No.31乃至53はいずれもフェライトバンドの発生は合格範囲にあることが確認された。特に、Nb及びVを積極的に添加した実施例No.33乃至53については、フェライトバンドの発生が認められず、ミクロ組織の安定性が高く、引張性能及び衝撃性能の安定性がより一層優れていることが確認された。
【0111】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、金属外皮及びフラックスのいずれか一方又は双方に添加される組成及び含有量を適切に規定しているので、溶接作業性並びに強度及び靭性等の機械的性質の両立を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で作製される試験板を示す断面図である。
【符号の説明】
1;鋼板
2;裏当材
3;溶着金属
Claims (3)
- 鋼製外皮にフラックスを充填してなる耐熱鋼用ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤにおいて、ワイヤ全質量に対してスラグ造滓剤:6.10乃至9.90質量%を含有し、前記鋼製外皮及び前記フラックスは総量でワイヤ全質量に対して、C:0.20質量%以下、Si:0.06乃至1.40質量%、Mn:0.55乃至1.60質量%、Cu:0.004乃至0.090質量%、Ni:0.004乃至0.090質量%、Cr:2.60質量%以下及びMo:0.30乃至1.20質量%を含有し、更に前記フラックスはワイヤ全質量に対して、TiO2:4.2乃至8.2質量%、金属弗化物:F換算値で0.025乃至0.25質量%及びMg:0.20乃至1.50質量%を含有することを特徴とする耐熱鋼用ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ。
- 前記鋼製外皮及び前記フラックスは総量でワイヤ全質量に対して、Nb:0.005乃至0.050質量%、V:0.005乃至0.050質量%及びB:0.005乃至0.020質量%を含有し、前記鋼製外皮及び前記フラックスにおけるPの総含有量は0.015質量%以下、Sの含有量は0.015質量%以下に制限されていることを特徴とする請求項1に記載の耐熱鋼用ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ。
- 前記鋼製外皮及び前記フラックスは総量でワイヤ全質量に対して、Ti:0.02乃至0.2質量%を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の耐熱鋼用ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000132798A JP3747237B2 (ja) | 2000-05-01 | 2000-05-01 | 耐熱鋼用ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ |
US09/824,016 US6479796B2 (en) | 2000-05-01 | 2001-04-03 | Flux-cored wire for gas-shielded arc welding of heat resisting steel |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000132798A JP3747237B2 (ja) | 2000-05-01 | 2000-05-01 | 耐熱鋼用ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001314996A JP2001314996A (ja) | 2001-11-13 |
JP3747237B2 true JP3747237B2 (ja) | 2006-02-22 |
Family
ID=18641427
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000132798A Expired - Lifetime JP3747237B2 (ja) | 2000-05-01 | 2000-05-01 | 耐熱鋼用ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6479796B2 (ja) |
JP (1) | JP3747237B2 (ja) |
Families Citing this family (26)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6845900B2 (en) * | 2002-05-21 | 2005-01-25 | Exxonmobil Upstream Research Company | Methods for producing weld joints having thermally enhanced heat-affected-zones with excellent fracture toughness |
JP3758040B2 (ja) | 2002-07-26 | 2006-03-22 | 株式会社神戸製鋼所 | 低合金耐熱鋼用ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ |
US8168922B2 (en) * | 2004-10-18 | 2012-05-01 | Lincoln Global, Inc. | Self-shielded flux cored electrode |
JP4614226B2 (ja) * | 2005-04-07 | 2011-01-19 | 株式会社神戸製鋼所 | ガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤ |
US20080093351A1 (en) * | 2006-10-19 | 2008-04-24 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho (Kobe Steel, Ltd.) | Flux-cored wire for gas shielded arc welding for creep-resisting steels |
CN100457372C (zh) * | 2007-04-27 | 2009-02-04 | 北京工业大学 | 脱渣性优良的耐热钢碱性药芯焊丝 |
WO2009145347A1 (ja) * | 2008-05-27 | 2009-12-03 | 新日鐵住金ステンレス株式会社 | 凝固結晶粒を微細にする二相ステンレス鋼溶接用フラックス入りワイヤ |
EP2289661B1 (en) * | 2009-08-27 | 2014-04-02 | Nippon Steel & Sumikin Welding Co., Ltd. | Flux cored wire for gas shielded arc welding of high strength steel |
JP5022428B2 (ja) * | 2009-11-17 | 2012-09-12 | 株式会社神戸製鋼所 | 硬化肉盛用migアーク溶接ワイヤおよび硬化肉盛用migアーク溶接方法 |
JP5415998B2 (ja) * | 2010-03-11 | 2014-02-12 | 株式会社神戸製鋼所 | ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ |
JP5410466B2 (ja) * | 2011-03-01 | 2014-02-05 | 株式会社神戸製鋼所 | ステンレス鋼フラックス入りワイヤ |
DE102011055282A1 (de) * | 2011-07-26 | 2013-01-31 | Alstom Technology Ltd. | Verfahren zum Schweißen von dünnwandigen Rohren mittels Spitzentemperaturanlassschweißen |
CN102500956B (zh) * | 2011-11-12 | 2013-08-07 | 山东聚力焊接材料有限公司 | 抗气孔药芯焊丝 |
US20150027993A1 (en) * | 2013-07-29 | 2015-01-29 | Siemens Energy, Inc. | Flux for laser welding |
JP6097087B2 (ja) * | 2013-02-04 | 2017-03-15 | 株式会社神戸製鋼所 | 高強度2.25Cr−1Mo−V鋼用サブマージアーク溶接ワイヤおよび溶接金属の製造方法 |
US20150034605A1 (en) * | 2013-07-08 | 2015-02-05 | Lincoln Global, Inc. | High fracture toughness welds in thick workpieces |
CN103962746B (zh) * | 2014-05-08 | 2016-06-08 | 广东省工业技术研究院(广州有色金属研究院) | 一种电弧焊用气体保护药芯焊丝 |
JP6322093B2 (ja) * | 2014-09-03 | 2018-05-09 | 株式会社神戸製鋼所 | ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ |
US11426821B2 (en) * | 2015-02-25 | 2022-08-30 | Hobart Brothers Llc | Aluminum metal-cored welding wire |
JP2017094360A (ja) * | 2015-11-25 | 2017-06-01 | 日鐵住金溶接工業株式会社 | Ar−CO2混合ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ |
CN107262964A (zh) * | 2017-05-12 | 2017-10-20 | 天长市通联焊业有限公司 | 一种高韧性耐磨药芯焊丝 |
CN107225339B (zh) * | 2017-06-02 | 2019-04-05 | 重庆大学 | 一种用于大型热锻模具夹心层的自保护药芯丝材及其制备方法 |
CN107570910A (zh) * | 2017-10-18 | 2018-01-12 | 柳州凯通新材料科技有限公司 | 一种高耐磨合金钢焊丝药芯 |
SG11202006137YA (en) * | 2018-01-16 | 2020-08-28 | Kobe Steel Ltd | Flux-cored wire for gas shield arc welding |
CN109434321B (zh) * | 2018-11-28 | 2020-10-27 | 东阳市鑫联工业设计有限公司 | 一种埋弧焊药芯焊丝及其制备方法 |
CN111408867A (zh) * | 2020-04-20 | 2020-07-14 | 中国石油天然气集团有限公司 | 一种适用于低温x80厚壁管线钢埋弧焊接用焊丝 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS566840B2 (ja) | 1974-02-27 | 1981-02-13 | ||
JPS5944159B2 (ja) * | 1981-06-05 | 1984-10-26 | 株式会社神戸製鋼所 | ガスシ−ルドア−ク溶接用フラツクス入りワイヤ |
JPS5944159A (ja) | 1982-09-07 | 1984-03-12 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 電話機のサ−ジ防護回路 |
JPH03243296A (ja) * | 1990-02-22 | 1991-10-30 | Kobe Steel Ltd | ステンレス鋼用フラックス入りワイヤ |
JPH0825063B2 (ja) | 1991-09-20 | 1996-03-13 | 株式会社神戸製鋼所 | 0.5Mo鋼用、Mn−Mo鋼用及びMn−Mo−Ni鋼用ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ |
JP3258135B2 (ja) | 1993-05-24 | 2002-02-18 | 株式会社神戸製鋼所 | 高強度Cr−Mo鋼用サブマージアーク溶接方法 |
JP2717767B2 (ja) | 1994-06-30 | 1998-02-25 | 株式会社ユニオン | 柵用支柱 |
JPH09300097A (ja) * | 1996-05-13 | 1997-11-25 | Kobe Steel Ltd | ステンレス鋼用フラックス入りワイヤ |
JP3476125B2 (ja) * | 1998-12-09 | 2003-12-10 | 株式会社神戸製鋼所 | 2相ステンレス鋼溶接用フラックス入りワイヤ |
-
2000
- 2000-05-01 JP JP2000132798A patent/JP3747237B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
2001
- 2001-04-03 US US09/824,016 patent/US6479796B2/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001314996A (ja) | 2001-11-13 |
US20020003135A1 (en) | 2002-01-10 |
US6479796B2 (en) | 2002-11-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3747237B2 (ja) | 耐熱鋼用ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ | |
JP3758040B2 (ja) | 低合金耐熱鋼用ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ | |
JP5005309B2 (ja) | 高張力鋼用ガスシールドアーク溶接フラックス入りワイヤ | |
JP5768547B2 (ja) | 高張力鋼ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ | |
KR100920549B1 (ko) | 가스 실드 아크 용접용 플럭스 함유 와이어 | |
KR101970076B1 (ko) | 가스 실드 아크 용접용 플럭스 코어드 와이어 | |
JP5387192B2 (ja) | ガスシールド溶接用フラックス入りワイヤ | |
JP3815984B2 (ja) | 低合金耐熱鋼用ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ | |
JP6033755B2 (ja) | Ar−CO2混合ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ | |
JP4209913B2 (ja) | ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ | |
JP2007290016A (ja) | 靭性および耐sr割れ性に優れた溶接金属 | |
JP6418365B1 (ja) | サブマージアーク溶接用Ni基合金ワイヤ、及び溶接継手の製造方法 | |
JP5450260B2 (ja) | 耐高温割れ性に優れた溶接金属 | |
JP6155810B2 (ja) | ガスシールドアーク溶接用高Niフラックス入りワイヤ | |
JP2019058938A (ja) | ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ、及び溶接継手の製造方法 | |
JP7215911B2 (ja) | ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ | |
KR101962050B1 (ko) | 가스 실드 아크 용접용 플럭스 코어드 와이어 | |
JP6599807B2 (ja) | 炭酸ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ | |
KR102156027B1 (ko) | 플럭스 코어드 와이어 | |
JP2019104020A (ja) | 立向エレクトロガスアーク溶接用フラックス入りワイヤ、及び溶接継手の製造方法 | |
JP6786431B2 (ja) | 炭酸ガスシールドアーク溶接用メタル系フラックス入りワイヤ | |
JP6599808B2 (ja) | 高張力鋼のエレクトロスラグ溶接用フラックス入りワイヤ | |
KR102328267B1 (ko) | 플럭스 코어드 와이어 | |
JP2795992B2 (ja) | ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040922 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050720 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050726 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20051101 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20051102 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3747237 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091209 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091209 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101209 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101209 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111209 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121209 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131209 Year of fee payment: 8 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |