JP3745032B2 - ドクターブレード - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はグラビア印刷機、グラビア塗工装置、ドクター塗工装置、等で用いられるドクターブレードに関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
以下にグラビア印刷の場合の例を湿す。図5はグラビア印刷機の印刷ユニットの模式図である。図5に示すように、インキIが入っているインキパン51の中でファニッシャローラ52が回転することによってインキIがグラビア版胴Cに供給される方式となっており、この方式は一般的にファニッシャどぶ浸け方式と呼ばれている。ドクターブレードDはある一定の圧力(0.3〜1.2kg/cm)でグラビア版胴Cと接触しており、凹版であるグラビア版胴の平部に供給されたインキを掻き取り、凹部のみにインキを残す役目を果たす。
【0003】
従来のドクターブレードの製造工程を図4に示す。図4において、101は圧延鋼板、102はスリット工程、103はドクターブレードの母材、104は圧延方向、105は刃付け工程、106はドクターブレード製品である。図4(A)に示すように、金属製のドクターブレードの製造工程は、まず、巻き方向(ウェブの長尺方向)に圧延された広幅のロール状圧延鋼板101を、スリット工程102において適正サイズにスリットする。そして、狭幅のロール状ドクターブレード母材103を得る。
次に、図4(B)に示すように、刃付け工程105において、そのドクターブレード母材のスリット方向と同一方向に刃付け処理が行われ、ドクターブレード製品106を得る。このため、刃付け方向と圧延方向104は同一方向となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
通常グラビア版胴表面はドクターブレードより硬度が高いクロムメッキ面であるため、一定の圧力で版胴と接触しているドクターブレードは経時的に磨耗していく。ドクターブレードの磨耗粉は刃先面から粉状となって脱落していくが、刃先磨耗の過程において圧延綱板の圧延目に沿って繊維状に成長し、“ヒゲ状のバリ”として刃先に出現するものも多い。図3(B)は、この“ヒゲ状のバリ”を模式的に示す図である。図3(B)において、13はドクターブレードの刃先、14はヒゲ状のバリ、15はドクターブレードである。
ヒゲ状のバリはグラビア版胴の画像部(セル)に保持されているインキを非画像部に掻き出すため、長さ2〜3mmの尾をひいたような通称“ひっかかり”という印刷不良を発生させる原因となる。図3(A)はこの“ひっかかり”不良の模式図である。図3(A9において、11は画像部、12はひっかかり不良である。
また、セル内のインキを掻き取らなくても、バリがインキを引きずっている場合においては、同様にひっかかり不良が発生する。
【0005】
そこで、本発明の目的は、ヒゲ状のバリによる印刷不良が発生しないドクターブレードを得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
これらの問題を解決し目的を達成するために、本発明によるドクターブレードは、刃付け方向と圧延方向とが平行とならないように、圧延鋼板から刃付け前の母材を切り出し、その母材に刃付けを行って得るものである。
このように圧延方向を変更したドクターブレードでは磨耗粉が圧延目に沿って成長してヒゲ状のバリとなることがなくなり、効果的にバリの発生を抑制することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明について実施の形態により説明する。図1は本発明のドクターブレードの母材を切り出す工程の説明図である。図1において1は薄板を巻取体とした形態の圧延鋼板、2は断裁機、3は切り出された母材、4は圧延鋼板1の圧延方向、5は断裁機2の切断方向である。図1(A)は、圧延方向4と切断方向5がほぼ直交(90度)している場合を示す図である。また、図1(B)は、圧延方向4と切断方向がほぼ30度の角度を成す場合である。
【0008】
図1(A)のように圧延方向4と切断方向5がほぼ直交(90度)している場合に、最も効果的に印刷不良の内のひっかかり不良を削減することができる。一方、図1(B)のように圧延方向4と切断方向がほぼ30度の角度を成す場合には、同一幅を有する圧延鋼板を使用した場合、直交(90度)している場合よりも長い母材を得ることができる。
本発明のドクターブレードの場合30度〜90度の範囲において効果的に印刷不良の内のひっかかり不良を削減することができる。
なお、本発明のドクターブレードに用いることのできる鋼板の材質としては、ぜんまい、薄板ばねなどに使用されるばね用鋼帯で、炭素組成が0.4〜1.0%Cの中・高炭素鋼、あるいは合金鋼等である。
【0009】
図2は母材に刃付けを行う工程の説明図である。図2において、6は母材の集積体、7は供給される母材、8は刃付装置、9は刃付けが終了したドクターブレードである。図2(A)に示すように、供給装置(図示せず)において母材の集積体6から一枚一枚の母材が取り出され、刃付装置8に向けて供給される。供給装置としては周知のものを使用することができるから説明は省略する。供給される母材7は刃付け装置8において一枚一枚刃付けが行われる。図2(B)に示すように、母材の長手方向に刃付けが行われており、これは、圧延方向に対して平行とならない方向である。
【0010】
本発明のドクターブレードの効果を検証するためのドクタリング試験を下記のように行った。
ドクタリング試験の方法は、▲1▼まず、全面絵柄部を持ったグラビア版胴を用いて、ドクター角45度、ドクター圧0.6kg/cmの条件にてドクターをセットする。▲2▼次に、印刷は行わないが、ドクタリング、インキ循環は行った状態において、周速100m/分でグラビア版胴を回転する。インキ供給方式はグラビア印刷における“版どぶ浸け方式”と呼ばれる方法で行う。▲3▼そのまま8時間経過後、インキ中に混入しているヒゲ状のドクター磨耗粉の個数をパーティクルカウンタ等で計測する。▲4▼この▲1▼〜▲3▼の過程を、各種ドクターブレードに対して行うことによってヒゲ状バリの発生頻度の比較を行う。
【0011】
上記方法にて試験を複数回実施した結果、従来のドクターブレードでは、ヒゲ状ドクター磨耗粉の発生個数は30個を越えたのに対して、圧延方向と切断方向が30度となるように切断したドクターブレードでは5個以下になり、圧延方向と切断方向が直角となるように切断したドクターブレードでは、発生しても1〜2個程度であった。
【0012】
【発明の効果】
以上のとおりであるから本発明のドクターブレードによれば、ヒゲ状のバリによる印刷不良が発生しないか極めて少ないドクターブレードを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のドクターブレードの母材/切り出し工程の説明図である。
【図2】母材に刃付けを行う工程の説明図である。
【図3】(A)は“ひっかかり”不良の模式図、(B)は“ヒゲ状のバリ”の模式図である。
【図4】従来のドクターブレードの製造工程を示す図である。
【図5】グラビア印刷ユニットを示す図である。
【符号の説明】
1,101 圧延綱板
2 断裁機
3 母材
4 圧延方向
5 切断方向
6 母材の集積体
7 供給される母材
8 刃付装置
9,15 ドクターブレード
11 画像部
12 線状の印刷不良(ひっかかり)
13 ドクターブレードの刃先
14 ヒゲ状のバリ
51 インキパン
52 ファニッシャローラ
102 スリット工程
103 ドクターブレードの母材
104 圧延方向
105 刃付け工程
106 ドクターブレード製品
I インキ
C グラビア版胴
D ドクターブレード

Claims (2)

  1. 圧延鋼板を材料とし、かつ、圧延方向に対して平行とならない方向に刃付けが行われたことを特徴とするドクターブレード。
  2. 前記刃付けの方向は圧延方向に対して30度〜90度の角度範囲であることを特徴とする請求項1記載のドクターブレード。
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