JP3741604B2 - 熱処理装置および熱処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、半導体ウエハ等の基板に層間絶縁膜等を形成するために用いられる熱処理装置と熱処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体デバイスの製造工程においては、例えば、ゾル−ゲル法、シルク法、スピードフィルム法、フォックス法等により、半導体ウエハ上に塗布膜をスピンコートし、化学的処理または加熱処理等を施して層間絶縁膜を形成している。このうち、シルク法、スピードフィルム法、フォックス法により層間絶縁膜を形成する際には、冷却した半導体ウエハに塗布液を塗布し、加熱処理して冷却処理し、さらに低酸素濃度雰囲気において加熱処理および冷却処理を施す硬化処理によって塗布膜を硬化(キュア)させ、層間絶縁膜を得ている。
【0003】
ここで、キュア処理時の基板温度が高くなっている状態で酸素濃度が大きくなると、形成される層間絶縁膜の誘電率が大きくなるという問題があるため、具体的には、キュア処理は基板が載置されたチャンバ内に窒素ガス等の不活性ガスを所定量流しながら行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、所定の酸素濃度以下で実際にキュア処理が行われているかどうかを、チャンバ内の酸素濃度を測定して、確認しながら行うということはこれまで行われておらず、このため所定の酸素濃度以下の雰囲気で処理されなかったために得られた層間絶縁膜の誘電率が大きくなる等、形成された層間絶縁膜の膜質が処理される半導体ウエハ毎にばらつくという問題が生じていた。
【0005】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、キュア処理等の加熱処理が、所定の酸素濃度以下の雰囲気で行われているかどうかを確認しながら加熱処理を行うことができる熱処理装置および熱処理方法を提供することを目的とする。また、本発明は、加熱処理を行う際の酸素濃度の変動を防止することが可能な熱処理装置を提供することをも目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は第発明として、
基板に所定の熱処理を施す熱処理装置であって、
基板を表面から所定距離だけ離間させて載置可能なホットプレートと、前記ホットプレートに載置された基板を収納するチャンバと、前記ホットプレートにおいて前記基板を前記ホットプレートに載置したときに前記基板の下側に相当する位置に形成されたガス採取口と、前記ガス採取口から採取されたチャンバ内のガスの酸素濃度を測定する酸素濃度測定手段と、を具備し、
前記基板の熱処理と並行して前記酸素濃度測定手段による酸素濃度測定が可能であることを特徴とする熱処理装置、を提供する。
【0008】
本発明は第発明として、
塗布膜が形成された基板に所定の熱処理を施す熱処理装置であって、
基板を表面から所定距離だけ離間させて載置可能なホットプレートと、前記ホットプレートに載置された基板を収納するチャンバと、前記チャンバ内に不活性ガスを供給するガス供給手段と、前記チャンバ内からの排気を前記チャンバの上部から行う排気手段と、前記ホットプレートにおいて前記基板を前記ホットプレートに載置したときに前記基板の下側に相当する位置に形成されたガス採取口と、前記ガス採取口から採取されたガスの酸素濃度を測定する酸素濃度測定手段と、を具備し、
前記基板の熱処理と並行して前記酸素濃度測定手段による酸素濃度測定が可能であることを特徴とする熱処理装置、を提供する。
【0009】
本発明は第発明として、
加熱処理室と冷却処理室とを有し、塗布膜が形成された基板に所定の熱処理を施す熱処理装置であって、
前記加熱処理室は、基板を表面から所定距離だけ離間させて載置可能なホットプレートと、前記ホットプレートに載置された基板を収納するチャンバと、前記チャンバ内に不活性ガスを供給するガス供給手段と、前記チャンバ内からの排気を前記チャンバの上部から行う排気手段と、前記ホットプレートにおいて前記基板を前記ホットプレートに載置したときに前記基板の下側に相当する位置に形成された第1ガス採取口と、前記第1ガス採取口から採取されたガスの酸素濃度を測定する第1酸素濃度測定手段と、を具備し、
前記冷却処理室は、基板を表面から所定距離だけ離間させて載置可能な冷却プレートと、前記冷却プレートにおいて前記基板を前記冷却プレートに載置したときに前記基板の下側に相当する位置に形成された第2ガス採取口と、前記第2ガス採取口から採取されたガスの酸素濃度を測定する第2酸素濃度測定手段と、を具備し、
前記基板の熱処理と並行して前記第1酸素濃度測定手段および第2酸素濃度測定手段による酸素濃度測定が可能であることを特徴とする熱処理装置、を提供する。
【0010】
本発明は上記熱処理装置を用いた熱処理方法を提供する。すなわち、本発明は第発明として、
基板に所定の熱処理を施す熱処理方法であって、
基板を熱処理プレート上に載置する第1工程と、前記熱処理プレートに載置された基板の下方から雰囲気ガスを採取して酸素濃度の測定を行う第2工程と、前記酸素濃度の測定を行いながら、前記基板を所定時間保持する第3工程と、を有することを特徴とする熱処理方法、を提供する。
【0011】
また、本発明は第発明として、
基板に所定の熱処理を施す熱処理方法であって、
基板を熱処理プレートの上方の所定位置に待機させ、前記基板に向けて不活性ガスを供給する第1工程と、前記熱処理プレートの上面であって、前記基板を前記熱処理プレートに載置した際に前記基板の下側となる位置から雰囲気ガスを採取して酸素濃度の測定を行う第2工程と、前記酸素濃度の測定を行いながら、前記基板を前記熱処理プレートに近接して載置し、所定時間保持する第3工程と、前記熱処理プレート上において所定時間保持された基板を搬出し、酸素濃度の測定を停止する第4工程と、を有することを特徴とする熱処理方法、を提供する。
【0012】
このような熱処理装置および熱処理方法によれば、例えば、層間絶縁膜を形成する場合に、酸素濃度を測定しながら加熱処理を行うことが可能であることから、酸素による層間絶縁膜の膜質変化を防止して、層間絶縁膜の品質を一定に保つことが可能となる。また、所定酸素濃度条件で加熱処理ができなかった基板については、次工程へ送らないようにすることにより、生産性を高めることが可能となり、また、加熱途中で酸素濃度に異常が発生している場合には、処理を中断して、未然に処理ミスを防止することができる。さらに、チャンバ内の雰囲気が所定の酸素濃度に保持できなくなった場合や定期的なメンテナンスにおいても、それらの作業の終了後に、チャンバ内が所定の酸素濃度以下となっているかどうかの確認をすることが容易であり、メンテナンス性が向上する。
【0014】
本発明は第発明として、
基板に所定の熱処理を施す熱処理装置であって、
基板を表面から所定距離だけ離間させて載置可能な熱処理プレートと、前記熱処理プレートに載置された基板を収納するチャンバと、前記熱処理プレートにおいて前記基板を前記熱処理プレートに載置したときに前記基板の下側に相当する位置に形成されたガス採取口と、前記ガス採取口から採取されたガスの酸素濃度を前記基板の熱処理と平行して測定することが可能な酸素濃度測定手段と、を有する熱処理室と、
前記熱処理室に不活性ガスを供給するガス供給手段と、前記熱処理室の隅部底側から排気を行う排気機構と、を具備することを特徴とする熱処理装置、を提供する。
【0015】
このような熱処理装置では、熱処理室の隅部底側から排気を行うことにより、熱処理室の隅部に滞留しやすいガスを排除して、熱処理室内の雰囲気を均一に保持することが可能となり、基板の品質を一定に保つことが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の熱処理装置の一実施形態であって、内部を低酸素濃度に制御可能な硬化処理ユニット(DLC(dielectric low oxygen controlled cure unit)および内部を低酸素濃度に制御可能なベーク処理ユニット(DLB(dielectric low oxygen controlled bake unit)を用いた、塗布膜形成装置(SOD(spin on dielectric)システム)について図面を参照しながら説明する。
【0017】
図1(a)は本発明の実施の形態に係るSODシステムの上段の平面図であり、図1(b)はそのSODシステムの下段の平面図であり、図2は図1に示したSODシステムの側面図であり、図3は図1に示したSODシステム内に装着された2個のユニット積層体の側面図である。このSODシステムは、大略的に、処理部1と、サイドキャビネット2と、キャリアステーション(CSB)3とを有している。
【0018】
処理部1は、図1(a)および図2に示すように、その手前側の上段に設けられたソルベントイクスチェンジユニット(DSE)11と、高粘度用の塗布処理ユニット(SCT)12とを有し、さらに、図1(b)および図2に示すように、その手前側の下段に設けられた、低粘度用の塗布処理ユニット(SCT)13と、薬品等を内蔵したケミカル室14とを有している。
【0019】
処理部1の中央部には、図1(a)・(b)に示すように、複数の処理ユニットを多段に積層してなる処理ユニット群16・17が設けられ、これらの間に、昇降して半導体ウエハ(ウエハ)Wを搬送するためのウエハ搬送機構(PRA)18が設けられている。
【0020】
ウエハ搬送機構(PRA)18は、Z方向に延在し、垂直壁51a・51bおよびこれらの間の側面開口部51cを有する筒状支持体51と、その内側に筒状支持体51に沿ってZ方向に昇降自在に設けられたウエハ搬送体52とを有している。筒状支持体51はモータ53の回転駆動力によって回転可能となっており、それに伴ってウエハ搬送体52も一体的に回転されるようになっている。
【0021】
ウエハ搬送体52は、搬送基台54と、搬送基台54に沿って前後に移動可能な3本のウエハ搬送アーム55・56・57とを備えており、ウエハ搬送アーム55〜57は、筒状支持体51の側面開口部51cを通過可能な大きさを有している。これらウエハ搬送アーム55〜57は、搬送基台54内に内蔵されたモータおよびベルト機構によりそれぞれ独立して進退移動することが可能となっている。ウエハ搬送体52は、モータ58によってベルト59を駆動させることにより昇降するようになっている。なお、符号40は駆動プーリー、41は従動プーリーである。
【0022】
左側の処理ユニット群16は、図3に示すように、その上側から順に低温用のホットプレート(LHP)19と、2個の硬化(キュア)処理ユニット(DLC)20と、2個のエージングユニット(DAC)21とが積層されて構成されている。また、右側の処理ユニット群17は、その上から順に2個のベーク処理ユニット(DLB)22と、低温用のホットプレート(LHP)23と、2個のクーリングプレート(CPL)24と、受渡部(TRS)25と、クーリングプレート(CPL)26とが積層されて構成されている。なお、受渡部(TRS)25は、クーリングプレートの機能を兼ね備えることが可能である。
【0023】
サイドキャビネット2は、その上段に薬液を供給するためのバブラー(Bub)27と、排気ガスの洗浄のためのトラップ(TRAP)28とを有し、その下段に、電力供給源(用力)29と、HMDSやアンモニア水(NHOH)等の薬液を貯留するための薬液室30と、廃液を排出するためのドレイン31とを有している。
【0024】
上記のように構成されたSODシステムにおいて、例えば、ゾル−ゲル法により層間絶縁膜を形成する場合には、クーリングプレート(CPL)24・26→低粘度用の塗布処理ユニット(SCT)13→エージングユニット(DAC)21→ソルベントイクスチェンジユニット(DSE)11→低温用のホットプレート(LHP)19・23→ベーク処理ユニット(DLB)22の順序により、塗布膜が形成される。
【0025】
また、シルク法およびスピードフィルム法により層間絶縁膜を形成する場合には、クーリングプレート(CPL)24・26→塗布処理ユニット(SCT)13(アドヒージョンプロモータの塗布)→低温用のホットプレート(LHP)19・23→塗布処理ユニット(SCT)12(本薬液の塗布)→低温用のホットプレート(LHP)19・23→ベーク処理ユニット(DLB)22→硬化処理ユニット(DLC)20の順序により、塗布膜が形成される。
【0026】
さらに、フォックス法により層間絶縁膜を形成する場合には、クーリングプレート(CPL)24・26→塗布処理ユニット(SCT)12→低温用のホットプレート(LHP)19・23→ベーク処理ユニット(DLB)22→硬化処理ユニット(DLC)20の順序により、塗布膜が形成される。なお、これら各種の方法によって形成される塗布膜の材質には制限はなく、有機系、無機系およびハイブリッド系の各種材料を用いることが可能である。
【0027】
次に、本発明の熱処理装置の一実施形態であるの硬化処理ユニット(DLC)20とベーク処理ユニット(DLB)22の構成について、より詳細に説明する。図4は、硬化処理ユニット(DLC)20の概略構造を示す平面図であり、図5は硬化処理ユニット(DLC)20のウエハWの処理中の状態を示した断面図である。
【0028】
硬化処理ユニット(DLC)20は、加熱処理室81とこれに隣接して設けられた冷却処理室82とを有しており、加熱処理室81と冷却処理室82の間にはこれらの室間でウエハWの受渡を行う際に開閉されるシャッター92が設けられ、また、加熱処理室81には、ウエハ搬送機構(PRA)18との間でウエハWの受け渡しを行う際に開閉されるシャッター72が設けられている。
【0029】
加熱処理室81には、設定温度を200℃〜470℃とすることができるホットプレート83が配置されている。ホットプレート83には、その外周を囲繞するようにサポートリング98が設けられており、サポートリング98の上部端面には段差が形成され、下段部にはシールリング87が配設されている。そして、ホットプレート83の上面には図示しない支持ピンが複数箇所に形成されており、ウエハWをホットプレート83の上面から所定間隔ほど離れた状態で載置できるようになっている。ウエハWを支持し、図示しない昇降機構によってウエハWを昇降させる3本の昇降ピン88(図5では2本のみを図示)が、ホットプレート83を貫通するように設けられており、ウエハWの受渡時にはウエハWを所定の高さに支持し、硬化処理中は、例えば、その先端がホットプレート83の上面と同じ高さとなる位置に保持される。
【0030】
ホットプレート83には、ウエハWをホットプレート83に載置したときにウエハWの下側に相当する位置に、ホットプレート83の上面から加熱処理室81または後述するチャンバ処理室90内の雰囲気ガスを採取するためのガス採取口97aが形成されており、このガス採取口97aから酸素(O)センサ89aへ加熱処理室81または後述するチャンバ処理室90内の雰囲気ガスが送られるようになっている。このため、酸素センサ89aの下流側には、図示しない排気機構が設けられており、こうして、ガス採取口97aから排気された加熱処理室81またはチャンバ処理室90内の雰囲気ガスは、酸素センサ89aによる酸素濃度測定に供された後に排気されるようになっている。酸素センサ89aはSODシステムの制御装置91に接続され、動作制御が行われるようになっている。
【0031】
なお、チャンバ処理室90内の雰囲気ガスを採取するためにウエハWの下側に相当する位置にガス採取口97aを設けているが、ウエハWの上側に位置する蓋体85にガス採取口97cを設けることも可能である。
【0032】
ホットプレート83の上方には、図示しない昇降機構により昇降可能なチャンバ80が配置されており、チャンバ80は、中央部に排気機構86が形成された蓋体85と蓋体85の外周を囲繞するように設けられたガスパージリング84から構成されている。チャンバ80が図5に示すように処理位置にある場合には、ガスパージリング84の下面がシールリング87に当接することでチャンバ処理室90が形成される。
【0033】
ガスパージリング84の内周面からは、図示しないガス供給源から供給された窒素(N)ガス等の不活性ガスが、中央部に向かって吐出されるようになっている。ガスパージリング84からの不活性ガスの吐出は、例えば、ウエハWが硬化処理ユニット(DLC)20内に搬入された後から、硬化処理が終了してウエハWを搬出するまでの間に継続して行われる。
【0034】
図5に示すように、チャンバ処理室90が形成された状態では、ホットプレート83に載置されたウエハWの表面側と裏面側の両側にガスパージリング84から不活性ガスが吐出されるようになっており、こうして、ウエハWの表裏面近傍の雰囲気を同等な低酸素状態に保持することが可能となる。加熱処理室81内でウエハWを加熱した際には、ウエハWに形成された塗布膜から種々の物質が蒸発、昇華等するが、このような物質はガスパージリング84から供給される不活性ガスとともに排気機構86から排気される。なお、狭められた空間であるチャンバ処理室90に不活性ガスを供給した場合には、加熱処理室81全体に不活性ガスを供給する場合と比較して、少ない供給量で確実にウエハWが載置された雰囲気を低酸素濃度に保持することが可能となるため、ランニングコストを低減することができるようになる。
【0035】
加熱処理室81には、ガス供給管96aを通して内部に窒素ガス等の不活性ガスが供給されるようになっており、加熱処理室81内を所定の低酸素濃度に保持することができるようになっている。こうして加熱処理室81内に供給された不活性ガスは、側壁に形成された排気口81bおよび底壁の隅部の4カ所に設けられた排気口99aから排気される。加熱処理室81の隅部にはシャッター72を開口させたときに流入してくる大気が滞留し易いことから、排気口99aからの排気を行うことで、大気の滞留を防止し、加熱処理室81内全体を均一な不活性ガス雰囲気に保持することが可能となる。
【0036】
なお、排気機構86から排気されたガスは、図示しない別のルートで排気されるように排気経路が設けられている。これは、硬化処理時に排気されるガスには、ウエハWに形成された塗布膜から蒸発、昇華等した物質が含まれているために、このような物質によって加熱処理室81内が汚染されることを防止するためである。
【0037】
加熱処理室81と冷却処理室82との間はシャッター92により開閉可能な連通口81aを介して連通しており、ウエハWを載置して冷却するためのクーリングプレート93がガイドプレート94に沿って移動機構95により水平方向に移動自在に構成されている。これにより、クーリングプレート93は、連通口81aを介して加熱処理室81内に進入することができ、加熱処理室81内においてホットプレート83により加熱された後のウエハWを昇降ピン88から受け取って冷却処理室82内に搬入し、ウエハWを冷却した後、ウエハWを昇降ピン88に戻すようになっている。なお、クーリングプレート93の設定温度は、例えば、15℃〜25℃である。
【0038】
クーリングプレート93には、ウエハWをクーリングプレート93に載置したときにウエハWの下側に相当する位置に、クーリングプレート93の上面から加熱処理室81または冷却処理室82の雰囲気ガスを採取するためのガス採取口97bが形成されており、このガス採取口97bから酸素(O)センサ89bへ雰囲気ガスが送られるようになっている。このため、酸素センサ89bの下流側には、図示しない排気機構が設けられており、こうして、ガス採取口97bから排気された雰囲気ガスは、酸素センサ89bによる酸素濃度測定に供された後に排気されるようになっている。
【0039】
硬化処理ユニット(DLC)20には、このようにホットプレート83とクーリングプレート93にそれぞれガス採取口97aとガス採取口97bが形成され、酸素濃度の測定が可能となっていることから、硬化処理ユニット(DLC)20内でウエハWを搬送する際にも、ウエハWの位置に対応した雰囲気ガスの採取と酸素濃度の測定を行うことが可能であり、ウエハWの周囲の雰囲気を常時監視することが可能となっている。
【0040】
冷却処理室82には、ガス供給管96bを用いて内部に窒素ガス等の不活性ガスが供給されるようになっており、こうして冷却処理室82内が低酸素濃度に保持されるようになっている。そして、冷却処理室82に供給された不活性ガスは、底壁に形成された排気口99bから排気されるようになっている。
【0041】
次に、図6には、ベーク処理ユニット(DLB)22の概略構造を示す断面図を示す。ここで、図6(a)はウエハWの処理中の状態を、図6(b)はウエハWを受け渡すときの状態をそれぞれ示している。
【0042】
ベーク処理ユニット(DLB)22においては、上面に開口部61aが形成され、また、側面にユニット内の排気を行うための排気口61bが形成され、さらにウエハ搬送機構(PRA)18との間でウエハWの受け渡しを可能とする図示しない開閉自在なシャッターが形成されたケーシング61内に、設定温度を50℃〜350℃とすることができるホットプレート62が配設されている。ホットプレート62には、その外周を囲繞するようにサポートリング63が設けられており、サポートリング63の上部端面には段差が形成され、下段部にはシールリング65が配設されている。
【0043】
ホットプレート62の上面には、図示しない支持ピンが複数箇所に形成されており、ウエハWをホットプレート62の上面から所定間隔ほど離れた状態で載置できるようになっている。ウエハWを支持し、図示しない昇降機構によってウエハWを昇降させる3本の昇降ピン64(図6では2本のみを図示)は、ホットプレート62を貫通するように設けられており、ウエハWを受け渡すときにはウエハWを所定の高さに支持し、硬化処理中は、例えば、その先端がホットプレート62の上面と同じ高さとなる位置に保持される。
【0044】
ホットプレート62の上方には、開口部61aを閉塞し、図示しない昇降機構により昇降自在に蓋体66が配置されており、図6(a)に示すように、蓋体66が処理位置にある場合には、その周縁部の下面がシールリング65に当接して、チャンバ処理室70が形成される。また、蓋体66の周縁部には、窒素ガス等の不活性ガスを内周面から吐出可能なガス供給機構67が設けられている。
【0045】
図6(b)に示すように、蓋体66が上昇位置にある状態では、ケーシング61と蓋体66によって形成される加熱処理室71内に、ガス供給機構67から不活性ガスを吐出することで、加熱処理室71内を低酸素濃度に保持することができ、吐出された不活性ガスは、蓋体66に設けられた排気機構68またはケーシング61に形成された排気口61bから排気される。また、図6(a)に示されるようにチャンバ処理室70が形成された状態では、ガス供給機構67から吐出される不活性ガスはチャンバ処理室70内を低酸素濃度の状態たらしめて、排気機構68から排気される。
【0046】
チャンバ処理室70は、加熱処理室71よりも容積が小さいことから、チャンバ処理室70に供給する不活性ガスの量は、加熱処理室71に不活性ガスを供給する場合と比較して、少ない供給量で済み、しかも、確実にウエハWが載置された雰囲気を低酸素濃度に保持することが可能となる。
【0047】
ホットプレート62には、ウエハWをホットプレート62に載置したときにウエハWの下側に相当する位置に、ホットプレート62の上面から加熱処理室71内またはチャンバ処理室70内の雰囲気ガスを採取するためのガス採取口69が形成されている。このガス採取口69から採取された雰囲気ガスは、酸素(O)センサ89cに送られ、酸素センサ89cによる酸素濃度測定に供された後に、酸素センサ89cの下流側に設けられた図示しない排気機構から排気されるようになっている。酸素センサ89cは、SODシステムの制御装置91に接続されており、動作制御が行われるようになっている。
【0048】
なお、チャンバ処理室70内の雰囲気ガスを採取するためにウエハWの下側に相当する位置にガス採取口69を設けているが、ウエハWの上側に位置する蓋体66にガス採取口を設けることも可能である。
【0049】
次に、硬化処理ユニット(DLC)20およびベーク処理ユニット(DLB)22に設けられた酸素センサ89a〜89cのについて、硬化処理ユニット(DLC)20に設けられた酸素センサ89aを例として、より詳しく説明する。
【0050】
酸素センサ89aとしては、例えば、酸素イオン伝導体であるジルコニアを用いたセンサが好適に用いられる。ここで、ジルコニア酸素センサを用いた場合には、例えば、水素(H)や一酸化炭素(CO)等といった酸素と反応するガスが測定ガス中に併存する場合には、正確な酸素濃度の測定が困難となるという欠点がある。一方、前述したように、硬化処理時にはウエハWに形成された塗布膜から種々の成分がガスとして蒸発または昇華し、排気機構86から排気される。従って、排気機構86から排気されるガスを測定ガスとして用いると、上記理由から正確な酸素濃度の測定を行うことは困難である。
【0051】
ウエハWに形成された塗布膜から蒸発または昇華等する物質は、ガスパージリング84からの不活性ガスの供給によるチャンバ処理室90内のガスの流れを考慮すると、不活性ガスとともに排気機構86から排気され、ウエハWの裏面に回り込む確率は極めて小さいと考えられる。そして、ガスパージリング84からの不活性ガスの供給によって、ウエハWの表面側と裏面側は同等の窒素雰囲気に保持されると考えられる。
【0052】
そこで、硬化処理ユニット(DLC)20では、ウエハWをホットプレート83に載置したときにウエハWの下側に相当する位置から、ガス採取口97aを用いて、酸素濃度を測定するためのガスを採取可能な構造としている。なお、ウエハWの温度が例えば200℃以下の状態では、ウエハWに形成された塗布膜から蒸発、昇華等する物質は少なく、従って、ガス採取口97cを用いて酸素濃度を測定することも可能である。また、ガス採取口97aを設ける代わりに、昇降ピン88が貫通するようにホットプレート83に形成されている孔部を通じて、酸素センサ89aへ酸素濃度用のガスを採取することも可能である。
【0053】
酸素センサ89aはSODシステムの制御装置91に接続されており、例えば、制御装置91に記憶された処理レシピに従って、ウエハWが硬化処理ユニット(DLC)20に搬入された時点から加熱処理室81またはチャンバ処理室90内の酸素濃度の測定が開始される。
【0054】
ここで、例えば、硬化処理ユニット(DLC)20における硬化処理が開始されてウエハW(またはチャンバ処理室90内)が所定の温度に達したときに、チャンバ処理室90内が所定の酸素濃度以下となっていない場合には、硬化処理を中止して警報を発するように構成しておけば、未然に硬化処理不良の発生を防止することができる。また、何らかの原因によってウエハWが所定の温度範囲にある状態で酸素濃度が上昇し、所定の酸素濃度以下で処理されていない状態となった場合に警報を発するように構成しておけば、硬化処理不良が発生したウエハWを特定して、このようなウエハWについてはその後の処理を行わないようにすることができる。このような対策を講じることで、ウエハWに形成される塗布膜の膜質を均質化し、処理後のウエハWの品質を一定に高く保持することが可能となる。
【0055】
このような自動運転のみならず、マニュアル操作によって硬化処理ユニット(DLC)20の酸素濃度測定を行うことができるように構成することも好ましい。マニュアル操作が可能であれば、例えば、処理レシピに酸素濃度測定が組み込まれていない場合に抜き打ちで測定を行うことや、硬化処理ユニット(DLC)20のメンテナンスや補修後の性能検査を容易に行うことが可能となる。
【0056】
図7は、マニュアル操作によって酸素濃度測定を行う際の操作パネルの表示の一例を示した説明図であり、図7(a)に示すメインメニューから「酸素濃度測定」を選択すると、次に、図7(b)に示すように操作パネルに測定対象であるユニット名が表示される。ここで所望のユニットを選択して「開始」を選択すると、選択したユニットに取り付けられた酸素センサへ処理室から排気が行われて酸素濃度が測定が開始され、図7(c)に示されるように測定開始からの酸素濃度の時間変化が表示され、選択したユニットの酸素濃度が確認できる。
【0057】
なお、酸素センサ89aによる酸素濃度の測定結果は、制御装置91に設けられたモニター画面に表示することができるようになっている。図3に示されるように、1つのSODシステムに複数の硬化処理ユニット(DLC)20が配設されている場合には、例えば、オペレータの選択により所望の硬化処理ユニット(DLC)20の酸素濃度測定結果を表示できるように構成したり、または自動的に複数の硬化処理ユニット(DLC)20の測定結果の表示が切り替わるように構成したり、あるいは複数の硬化処理ユニット(DLC)20の酸素濃度測定結果を同時に表示できるように構成することができる。
【0058】
次に、硬化処理ユニット(DLC)20とベーク処理ユニット(DLB)22の両方を用いるシルク法およびスピードフィルム法により層間絶縁膜を形成する処理動作について説明する。
【0059】
キャリアステーション(CSB)3から受渡部(TRS)25に搬送されたウエハWは、ウエハ搬送機構(PRA)18によってクーリングプレート(CPL)24・26に搬送されて冷却される。こうして、塗布前のウエハWの温度を一定とすることによって、形成される塗布膜の膜厚および膜質の均質化を図ることができる。次いで、ウエハWは低粘度用の塗布処理ユニット(SCT)13に搬送されて、第1の塗布液としてアドヒージョンプロモータがスピンコートにより塗布される。このアドヒージョンプロモータを本塗布液に先立って塗布することにより、膜の密着性が促進される。その後、ウエハWは、クーリングプレート(CPL)24・26に搬送されて温調される。
【0060】
クーリングプレート(CPL)24・26にて温調されたウエハWは、次に、高粘度用の塗布処理ユニット(SCT)12に搬送されて、第2の塗布液として層間絶縁膜用の本塗布液が、スピンコートにより塗布される。その後、ウエハWは、低温用のホットプレート(LHP)19・23により適宜、熱処理され、例えば、塗布膜に含まれ比較的低温で蒸発する成分、例えば、水分の除去が行われる。
【0061】
次いで、ウエハWは、使用された本塗布液に含まれる溶剤等に応じて、ベーク処理ユニット(DLB)22による加熱処理を経た後に硬化処理ユニット(DLC)20に搬送されて硬化処理が施され、または直接に硬化処理ユニット(DLC)20に搬送されて硬化処理が施される。
【0062】
ベーク処理ユニット(DLB)22においては、低温用のホットプレート(LHP)19・23における処理温度よりも高い温度であって、かつ、後の硬化処理ユニット(DLC)20における処理温度よりも低い温度で加熱処理が行われ、低温用のホットプレート(LHP)19・23における加熱処理では除去できなかった本塗布液に含まれる溶剤成分等の蒸発・昇華等による除去が行われる。
【0063】
例えば、高温での熱処理を行ったことで塗布膜から蒸発等した物質によって汚染された熱処理ユニットを用いて、次に低温での熱処理のみを行った場合には、ウエハWが高温蒸発成分によって汚染される可能性があるが、上述のように、塗布液から蒸発し、または昇華等する成分に応じて熱処理ユニットを使い分けることで、ウエハWの汚染を防止することができる。
【0064】
ベーク処理ユニット(DLB)22は上述した目的に用いられるが、以下においては、本塗布液が塗布されて、低温用のホットプレート(LHP)19・23での処理が終了したウエハWを、直接に硬化処理ユニット(DLC)20に搬送して硬化処理を行う場合について説明することとする。図8に、硬化処理ユニット(DLC)20での硬化処理開始からのウエハWの温度変化と酸素センサ89a・89bによる酸素濃度の変化の様子を示した説明図を示す。
【0065】
加熱処理室81に設けられたシャッター72を開いて、ウエハ搬送機構(PRA)18からウエハWを昇降ピン88に受け渡し、シャッター72を閉じる。また、このとき硬化処理ユニット(DLC)20は、図9の断面図に示したように、チャンバ80は、ウエハWの搬入が可能なように、上昇位置に保持され、昇降ピン88は所定の高さまで上昇してウエハWを保持した状態にある。このようなウエハWの受け渡しとほぼ同時に、ガスパージリング84およびガス供給管96aから所定量の不活性ガスの吐出を開始する。
【0066】
なお、シャッター72を閉じた後に、排気口99aからの排気を開始すると、加熱処理室81内の隅部に滞留した大気を流出させて、酸素濃度を低減させることができ、好ましい。また、図9に示した状態にあるときに排気機構86からの排気を行わずに、排気口81bおよび排気口99aからの排気のみを用いることで、加熱処理室81内を早く所定の不活性ガス雰囲気とすることが可能である。不活性ガスの供給は、ガス供給管96aからも行うことが好ましい。
【0067】
ウエハWが昇降ピン88に保持され、シャッターが閉じられた時点から、酸素センサ89aによる酸素濃度の測定を開始し、これと並行して、図10の断面図に示すように、ガスパージリング84の下面がサポートリング98の上面付近の高さ位置(中間位置)となるようにチャンバ80を降下させる。この工程に至るまでの間は、図8に示されるように、ホットプレート83は所定の温度に保持されているが、ホットプレート83の上面とウエハWとの距離が離れているために、最初はウエハWの温度の上昇は緩やかである。また、図10に示した状態では、チャンバ処理室90は、図5に示すような密閉空間とはなっていないが、ガスパージリング84から吐出される不活性ガスによって、チャンバ処理室90内の酸素濃度は急激に低下する。
【0068】
次に昇降ピン88を降下させるが、その前に、チャンバ処理室90内の酸素濃度が所定値以下となっているかどうかを確認し、酸素濃度が所定値以下となっていない場合には、例えば、警報を発して処理を中止し、他の処理ユニットにおける作業状況を把握した上で、SODシステムの運転を停止する。こうして、硬化処理ユニット(DLC)20における酸素濃度上昇の原因を解決すれば、その後に同様の処理不良が発生することを防止することが可能となる。なお、昇降ピン88を降下させる前に、排気機構86を動作させていない場合には、排気機構86の排気動作を開始する。
【0069】
一方、ウエハWの温度が、例えば、150℃に達した時点で、チャンバ処理室90内の酸素濃度が所定値以下となっている場合には、昇降ピン88を降下させるとともにチャンバ80も降下させて、ウエハWがホットプレート83の上面に形成された支持ピン上に保持され、かつ、ガスパージリング84がシールリング87を介してサポートリング98と接して、図5に示した状態となるようにする。なお、図5に示された状態では、必ずしもガス供給管96aからの不活性ガスの供給は必要ではないが、後述するように、ウエハWを冷却処理室82に搬送する際の酸素濃度変化を抑制するためには、所定量の不活性ガスが加熱処理室81に供給されている状態とすることが好ましい。密閉されたチャンバ処理室90が形成されたなら、チャンバ処理室90の容積が小さいことから、ガスパージリング84から吐出される不活性ガスの流量を減らすことができる。
【0070】
図8に示すように、ウエハWがホットプレート83の上面に近接して保持されると、ウエハWの温度は急激に上昇する。このとき、塗布膜からは硬化反応の開始に伴って種々の物質がガスとして蒸発し始めるが、このような物質はウエハWの下側には回り込まずに、排気機構86から排気される。従って、ウエハWの下側から酸素濃度測定用のガスを採取することによって、硬化処理中のチャンバ処理室90内の酸素濃度の測定は、塗布膜から蒸発する成分の影響を受けずに、継続して行うことができる。
【0071】
ウエハWが温度の高い状態にあるときに、チャンバ処理室90内が確実に低酸素濃度に保持されることで、形成される層間絶縁膜の酸化による特性変化を防止して、一定の特性を有する層間絶縁膜を形成することが可能となる。なお、ウエハWが温度の高い状態にあるときに、チャンバ処理室90内の酸素濃度が所定値以上に上昇するような事態が生じた場合には、警報を発して処理を中断し、処理中のウエハWについては不良品として次工程には送らないようにすることができる。また、硬化処理ユニット(DLC)20に生じた異常をリアルタイムに検出することで、硬化処理ユニット(DLC)20に異常が生じたまま、継続してウエハWを処理し、不良品化してしまうことが回避される。
【0072】
所定の硬化処理が行われている間に、冷却処理室82においては、ガス供給管96bから不活性ガスを冷却処理室82に供給することで、冷却処理室82内を所定の低酸素濃度雰囲気としておく。そして、所定時間の硬化処理が終了したら、チャンバ80を上昇させるとともに昇降ピン88を上昇させてウエハWを所定の高さに保持する。このとき、ガスパージリング84から吐出する不活性ガスの流量を増大させるか、またはガス供給管96aからのガス供給量を増大させて、かつ、排気口99aから排気が行われている状態として、ウエハWの周囲の酸素濃度が上昇しないようにすることが好ましい。
【0073】
シャッター92を動作させて、連通口81aを開口させ、クーリングプレート93を加熱処理室81内に進入させて、ウエハWを昇降ピン88から受け取り、昇降ピン88を降下させる。このときのウエハWの移動に対応して、酸素センサ89aを用いた酸素濃度測定から、酸素センサ89bを用いた酸素濃度測定に切り替える。こうして、ウエハWの周囲の雰囲気をより正確に測定し、監視することが可能である。
【0074】
このウエハWを加熱処理室81から冷却処理室82に搬送する際に、排気口99aを用いた排気を行っていない場合には、図8中の「底壁排気口不使用」の曲線に示されるように、一時的な酸素濃度の上昇が見られる場合がある。この酸素濃度の上昇は、シャッター72を開口した際に加熱処理室81内に流入する大気が加熱処理室81の隅部で滞留しており、この滞留した大気がシャッター92を開口した際に流動してウエハWの周囲に拡散することによって起こるものと考えられる。ウエハWをホットプレート83からクーリングプレート93に移動させる際には、まだウエハWは十分に高い温度にあることから、このような状態でウエハWが高い酸素濃度雰囲気に置かれることは好ましいことではない。
【0075】
図11の説明図に示すように、硬化処理ユニット(DLC)20では、排気口99aからの排気を行うことによって、加熱処理室81の隅部に滞留し易い大気を排出することが可能であり、このため、図8中の「底壁排気口使用」(排気口99aからの排気を行った場合をいう)の曲線に示されるように、ウエハWの移動の際にもウエハWの周囲の酸素濃度が上昇することが防止され、形成される層間絶縁膜の特性を良好に保持することが可能である。なお、排気口99aが設けられていない硬化処理ユニットを用いる場合には、ウエハWを加熱処理室81から冷却処理室82に搬送する際に加熱処理室81に供給される不活性ガスの流量を増大させることで、ウエハWの周囲の酸素濃度が上昇しないように対処することも可能である。
【0076】
さて、クーリングプレート93を冷却処理室82に戻し、ウエハWの冷却処理を行う。この間に、例えば、加熱処理室81への不活性ガスの供給は停止してもよい。これは冷却処理の後には、ウエハWが高温に昇温されないからである。
【0077】
ウエハWの冷却処理が終了した後は、ガス供給管96bからの不活性ガスの供給を停止して、ウエハWを加熱処理室81内の昇降ピン88上に一旦受け渡し、その後にウエハ搬送装置(PRA)18を用いて加熱処理室81から搬出することで、硬化処理ユニット(DLC)20における層間絶縁膜の硬化処理が終了する。ウエハ搬送装置(PRA)18に保持されたウエハWは、受渡部(TRS)25を介して、ウエハ搬送機構(PRA)18によりキャリアステーション(CSB)3に戻される。
【0078】
なお、ベーク処理ユニット(DLB)22を用いた場合の酸素濃度測定は、上述した硬化処理ユニット(DLC)20の場合と同様にして行われる。つまり、ベーク処理ユニット(DLB)22においては、比較的高い温度までウエハWの温度を上昇させることから、処理雰囲気に酸素が多く含まれていると、塗布膜が酸化されることで形成される層間絶縁膜の特性が変化することが懸念されるために、加熱処理室71およびチャンバ処理室70の内部に不活性ガスを供給することができるようになっており、これに伴って、処理中の加熱処理室71およびチャンバ処理室70が所定の酸素濃度以下の状態となっているかどうかを検知することができるように、酸素センサ89cが取り付けられている。
【0079】
従って、ベーク処理ユニット(DLB)22における加熱処理においては、先ず、ガス供給機構67から加熱処理室71内に不活性ガスが供給されている状態で、ウエハ搬送機構(PRA)18からウエハWを加熱処理室71内に搬入し、昇降ピン64にウエハWが保持された時点から酸素センサ89cによる酸素濃度の測定を開始する。そして、昇降ピン64を降下させてウエハWをホットプレート62の支持ピンに保持させ、また、蓋体66を降下させてチャンバ処理室70の形成し、チャンバ処理室70の形成後は、ガス供給機構67からチャンバ処理室70に供給される不活性ガスの流量を減少させる。
【0080】
こうして、所定時間の加熱処理が終了したら、ガス供給機構67からの不活性ガスの供給量を増大させて、蓋体66および昇降ピン64を上昇させ、ウエハ搬送機構(PRA)18にウエハWを受け渡す。ウエハWは、その後にクーリングプレート(CPL)24・26に搬送されて一旦冷却されるか、引き続いて硬化処理ユニット(DLC)20に搬送されて塗布膜の硬化処理に供される。このような一連の加熱処理の途中で、ウエハWが所定の温度にある状態で、加熱処理室71内またはチャンバ処理室70内の酸素濃度が所定値より大きくなっている場合には、加熱処理を中断する等の対処が可能である。
【0081】
以上、本発明の熱処理装置を、層間絶縁膜を形成する塗布膜形成装置の硬化処理ユニット(DLC)20およびベーク処理ユニット(DLB)22に適用した場合について説明してきたが、本発明はこのような実施の形態に限定されるものではない。例えば、本発明は、酸素濃度を管理することが好ましい熱処理装置であって、しかも加熱処理によって酸素センサの検出感度に影響を与える他の成分が発生する熱処理装置全般に使用することができる。また、上記硬化処理ユニット(DLC)20およびベーク処理ユニット(DLB)22は、各ユニットにおいて1回に1枚のウエハWの処理を行ういわゆる枚葉式ユニットであるが、複数枚のウエハWを同時に加熱処理する熱処理装置に本発明を適用することも可能である。さらに、処理される基板は、半導体ウエハに限定されるものではなく、例えば、LCD基板等の他の基板であっても構わない。
【0082】
【発明の効果】
上述したように、本発明の熱処理装置によれば、例えば、層間絶縁膜を形成する場合に、処理雰囲気内のガスを基板の下面から採取することによって、酸素濃度を測定しながら加熱処理を行うことが可能となることから、酸素による層間絶縁膜の膜質変化を防止して、層間絶縁膜の品質を一定に保つことが可能となる。また、所定酸素濃度条件で加熱処理ができなかった基板については、次工程へ送らないことにより次工程以降で無駄な処理が行われることを防止して生産性を高めることが可能となる。
【0083】
さらに、加熱途中で酸素濃度に異常が発生している場合には、処理を中断して、未然に処理ミスを防止することができる。さらにまた、処理雰囲気が所定の酸素濃度に保持できなくなった場合や定期的なメンテナンスにおいても、それらの作業の終了後に、チャンバ内が所定の酸素濃度以下となっているかどうかの確認をすることが容易であることから、メンテナンス性が向上し、熱処理装置の信頼性も向上するという効果も得られる。なお、熱処理装置には、大気が滞留し難いように加熱処理室の隅部に排気機構が設けられていることから、基板が高温であるときに常に基板の周囲の酸素濃度を低く抑えることが可能であり、これにより基板の品質を一定に保つことができるようになるという効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱処理装置の一実施形態である硬化処理ユニットおよびベーク処理ユニットを用いた塗布膜形成装置の概略構造を示す平面図。
【図2】図1記載の塗布膜形成装置の側面図。
【図3】図1記載の塗布膜形成装置の別の側面図。
【図4】硬化処理ユニット(DLC)概略構造を示す平面図。
【図5】硬化処理ユニット(DLC)概略構造を示す断面図。
【図6】ベーク処理ユニット(DLB)の概略構造を示す断面図。
【図7】マニュアル操作によって酸素濃度測定を行う際の操作パネルの表示の一例を示した説明図。
【図8】硬化処理時のウエハの温度変化と酸素濃度の変化の様子を示した説明図。
【図9】硬化処理ユニット(DLC)の概略構造を示す別の断面図。
【図10】硬化処理ユニット(DLC)の概略構造を示すさらに別の断面図。
【図11】硬化処理ユニット(DLC)における底壁からの排気経路を示した説明図。
【符号の説明】
1;処理部
2;サイドキャビネット
3;キャリアステーション(CSB)
16・17;処理ユニット群
18;ウエハ搬送機構(PRA)
20;硬化処理ユニット(DLC)
22;ベーク処理ユニット(DLB)
80;チャンバ
81;加熱処理室
82;冷却処理室
83;ホットプレート
84;ガスパージリング
85;蓋体
88;昇降ピン
89a〜89c;酸素センサ
90;チャンバ処理室
91;制御装置
97a・97b・97c;ガス採取口

Claims (11)

  1. 基板に所定の熱処理を施す熱処理装置であって、
    基板を表面から所定距離だけ離間させて載置可能なホットプレートと、
    前記ホットプレートに載置された基板を収納するチャンバと、
    前記ホットプレートにおいて前記基板を前記ホットプレートに載置したときに前記基板の下側に相当する位置に形成されたガス採取口と、
    前記ガス採取口から採取されたチャンバ内のガスの酸素濃度を測定する酸素濃度測定手段と、
    を具備し、
    前記基板の熱処理と並行して前記酸素濃度測定手段による酸素濃度測定が可能であることを特徴とする熱処理装置。
  2. 塗布膜が形成された基板に所定の熱処理を施す熱処理装置であって、
    基板を表面から所定距離だけ離間させて載置可能なホットプレートと、
    前記ホットプレートに載置された基板を収納するチャンバと、
    前記チャンバ内に不活性ガスを供給するガス供給手段と、
    前記チャンバ内からの排気を前記チャンバの上部から行う排気手段と、
    前記ホットプレートにおいて前記基板を前記ホットプレートに載置したときに前記基板の下側に相当する位置に形成されたガス採取口と、
    前記ガス採取口から採取されたガスの酸素濃度を測定する酸素濃度測定手段と、を具備し、
    前記基板の熱処理と並行して前記酸素濃度測定手段による酸素濃度測定が可能であることを特徴とする熱処理装置。
  3. 前記ガス供給手段は、前記ホットプレート上に載置された基板の上側および下側に不活性ガスを導入することが可能であることを特徴とする請求項2に記載の熱処理装置。
  4. 加熱処理室と冷却処理室とを有し、塗布膜が形成された基板に所定の熱処理を施す熱処理装置であって、
    前記加熱処理室は、
    基板を表面から所定距離だけ離間させて載置可能なホットプレートと、
    前記ホットプレートに載置された基板を収納するチャンバと、
    前記チャンバ内に不活性ガスを供給するガス供給手段と、
    前記チャンバ内からの排気を前記チャンバの上部から行う排気手段と、
    前記ホットプレートにおいて前記基板を前記ホットプレートに載置したときに前記基板の下側に相当する位置に形成された第1ガス採取口と、
    前記第1ガス採取口から採取されたガスの酸素濃度を測定する第1酸素濃度測定手段と、を具備し、
    前記冷却処理室は、
    基板を表面から所定距離だけ離間させて載置可能な冷却プレートと、
    前記冷却プレートにおいて前記基板を前記冷却プレートに載置したときに前記基板の下側に相当する位置に形成された第2ガス採取口と、
    前記第2ガス採取口から採取されたガスの酸素濃度を測定する第2酸素濃度測定手段と、を具備し、
    前記基板の熱処理と並行して前記第1酸素濃度測定手段および第2酸素濃度測定手段による酸素濃度測定が可能であることを特徴とする熱処理装置。
  5. 前記基板が、前記ホットプレートと前記冷却プレートとの間で搬送される際に、前記基板の移動に合わせて、前記第1酸素濃度測定手段と第2酸素濃度測定手段による酸素濃度測定の切り替えが可能であることを特徴とする請求項4に記載の熱処理装置。
  6. 前記酸素濃度測定手段による酸素濃度の測定を自動制御または手動操作で実行するための信号入力・制御手段と、
    前記酸素濃度測定手段による酸素濃度の測定結果を自動制御または手動操作により表示可能なモニターと、
    を具備することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の熱処理装置。
  7. 前記酸素濃度測定手段による酸素濃度の測定値が、所定値以上の場合に警報を発する警報手段、および/または、
    前記酸素濃度測定手段による酸素濃度の測定値が、所定値以上となった処理中の基板にマーキングを施すマーキング手段を具備することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の熱処理装置。
  8. 前記酸素濃度測定手段は、ジルコニアを用いた酸素センサを用いたものであることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の熱処理装置。
  9. 基板に所定の熱処理を施す熱処理装置であって、
    基板を表面から所定距離だけ離間させて載置可能な熱処理プレートと、
    前記熱処理プレートに載置された基板を収納するチャンバと、
    前記熱処理プレートにおいて、前記基板を前記熱処理プレートに載置したときに前記基板の下側に相当する位置に形成されたガス採取口と、
    前記ガス採取口から採取されたガスの酸素濃度を、前記基板の熱処理と平行して測定することが可能な酸素濃度測定手段と、
    を有する熱処理室と、
    前記熱処理室に不活性ガスを供給するガス供給手段と、
    前記熱処理室の隅部底側から排気を行う排気機構と、
    を具備することを特徴とする熱処理装置。
  10. 基板に所定の熱処理を施す熱処理方法であって、
    基板を熱処理プレート上に載置する第1工程と、
    前記熱処理プレートに載置された基板の下方から雰囲気ガスを採取して酸素濃度の測定を行う第2工程と、
    前記酸素濃度の測定を行いながら、前記基板を所定時間保持する第3工程と、
    を有することを特徴とする熱処理方法。
  11. 基板に所定の熱処理を施す熱処理方法であって、
    基板を熱処理プレートの上方の所定位置に待機させ、前記基板に向けて不活性ガスを供給する第1工程と、
    前記熱処理プレートの上面であって、前記基板を前記熱処理プレートに載置した際に前記基板の下側となる位置から雰囲気ガスを採取して酸素濃度の測定を行う第2工程と、
    前記酸素濃度の測定を行いながら、前記基板を前記熱処理プレートに近接して載置し、所定時間保持する第3工程と、
    前記熱処理プレート上において所定時間保持された基板を搬出し、酸素濃度の測定を停止する第4工程と、
    を有することを特徴とする熱処理方法。
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