JP3740790B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、使い捨ておむつに関するものである。更に詳しくは、着用者の***物が直接肌に触れることを避け、使い捨ておむつの股下漏れと背側および腹側からの漏れ防止と吸収能力の向上を図り、着用時の不快感を改良した使い捨ておむつに関するものである。
【0002】
従来の技術】 従来の使い捨ておむつの基本構造は、液体透過性の表面シートと液体不透過性の裏面シートの間に吸収体が配置された三層構造である。また、前記表面シートと吸収体の間に透水性シートを重ねて配置される場合もある。
【0003】
従来の使い捨ておむつに伴う一つの問題は、***物が高粘性であったり量が多い場合に、表面シートの液透過性が十分ではなく、***物が表面シート上を流れて広がり、股下漏れあるいは着用者がうつ伏せの状態では腹当て面の腰周りから、仰向けの状態では背面の腰周りから漏れが起きる点である。また、着用者の***時には漏れなくても、使い捨ておむつの交換時に、着用者が仰向けになり、表面シート上に残った***物に着用者の体重がかかることで、***物を押し広げ、背面の腰周りから漏れが起きることもある。また、着用者の皮膚を広範囲で汚すため、着用者に不快感を与え、乳児の場合は皮膚かぶれの原因となる可能性がある。
【0004】
これらの使い捨ておむつの横漏れ防止、背面の腰周りからの漏れ防止及び着用者の不快感減少のために、これまでも多くの提案がなされてきた。例えば、吸収体サイドに設ける横漏れ防止対策として、表面シートと裏面シートを貼り合わせて形成されるサイドフラップの表面シート側(上側部)に、バリヤー壁を有する弾性材料からなる脚カフス部材を設ける(特開昭61−296103号公報)などの提案がある。また、吸収体上での横漏れ防止対策として、吸収性物品の長手方向に沿って立体ギャザーを配設する(特開昭62−250201号公報)、表面シートによりT字型または平型の帯状に形成した襞を複数本配設する(特開平3−188851号公報)、表面の折り畳みにより、側部から中央に向かっての襞を形成する(特開平6−142134号公報)、表面シートに弾性体を配設し、弾性体に沿って中央の表面シートを適当な長さにスリットカットすることで横漏れ防止用の立体伸縮ギャザーを形成する(特開平6−14960)などの提案もある。
【0005】
さらに背面の腰周りからの漏れ防止対策として、表面シート上に更に孔を設けたシートを配設したもの(特開平3−218751号公報、特開平3−202057号公報、特開平5−49658号公報、特開平5−277149号公報)、ウエスト部の表面シート上にさらにウエストフラップを設ける(実開昭62−182910号公報、特開昭64−26701号公報、特開平3−136653号公報、特開平3−195556号公報、実開平5−35121号公報)、ウエストフラップを股部立体ギャザーに接合し、一体化させてウエストフラップ全体を表面シートから浮き上がらせる(特開昭63−182402号公報)、表面シート自身を浮き上がらせてポケット状形状を形成し、表面シートがU字型の開口を有することで吸収体が着用者接触面に出てくるもの(特開平4−300543号公報)、また表面シートは同様に浮き上がりポケット状形状を形成し開口部は有するが、吸収体が直接着用者に接しないもの(特開平4−102452号公報)などが提案されている。
【0006】
しかしながら、これらの吸収体サイドあるいは吸収体上に設けた防漏提により***物の横漏れを防止する提案、もしくは使い捨ておむつの腰周りあるいは吸収体の全周に渡って設けた防漏堤により、***物の背面あるいは腹面からの漏れを防止する提案は、たとえ***物の横漏れ、あるいは腰周りからの漏れを阻止し得たとしても表面シート上に吸収されなかった***物は残るため、***物が表面シート上を流れて広がり着用者の皮膚を広範囲で汚すことになる。そのため、着用者に不快感を与え、乳児の場合は皮膚かぶれの原因となる可能性もある。また、使い捨ておむつの交換時に漏れる可能性もある。
【0007】
一方、表面シート自身を浮き上がらせてポケット状形状を形成し開口部を設ける提案では、***物が開口部よりポケット状空間に確保されれば漏れは阻止し得るが、一開口部の場合、着用者の装着状態、***物の量、粘度により必ずしも開口部より***物をポケット状空間に確保できるとは限らない。そのような場合は、***物が表面シート上を流れて広がり、着用者の皮膚を広範囲で汚すのみならず漏れが起きる可能性もある。また、開口部が大きく切り出されている場合は、***物が開口部よりポケット状空間に確保される可能性は高いが、吸収体が直接着用者の肌に接するため、着用者への肌触りの低下、吸収体自身のよれ、型くずれ、更にはポリマー漏れの問題が発生する可能性がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前記に示した従来の使い捨ておむつにおいては、***物の横漏れ、あるいは腰周りからの漏れを物理的な防漏堤で防止するだけで***物が表面シート上を流れて広がるため、着用者の皮膚を広範囲で汚し、着用者に不快感を与え、乳児の場合は皮膚かぶれの原因となる問題があった。また、表面シートに開口部を設け表面シートから吸収体へ***物を移行させる手段を有するものは、移行手段が十分ではないか、若しくは、着用者への肌触りの低下、吸収体自身のよれ、型くずれ、ポリマー漏れを起こすなどの問題を有するものあった。
【0009】
本発明の目的は、着用者の装着状態に関わらず表面シート上の***物の横漏れおよび腰周りからの漏れを阻止し、***物を移動処理することにより***物を表面シート上に残さないだけでなく、着用者に接する側の表面全体をシートで覆うことにより肌触りを良くし、吸収体自身のよれ、型くずれ、ポリマー漏れを起こさない使い捨ておむつを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、液体透過性の表面シートと、液体不透過性の裏面シートと、これら両シートの間に配置された吸収体とを有する使い捨ておむつにおいて、前記表面シートは、使い捨ておむつの幅方向中央部に長手方向全長に亙って、長手方向に互いに重なり合うように配列された複数枚の第一表面シートと、該第一表面シートの配列された領域の両側部に、幅方向に互いに重なり合うように配列された複数枚の第二表面シートからなり、前記第一および第二表面シートは使い捨ておむつの臀部中央部に相当する部分を中心として外側の方に位置する側縁部が前記吸収体表面で接着されており、内側の方に位置する側縁部が自由縁になっており、隣接するシート同士の重なり合った部分で前記自由縁が隣接するシート表面から離間し、襞が形成されるとともに多数の開口部が形成されていることを特徴とする使い捨ておむつである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明による使い捨ておむつは、使い捨ておむつの幅方向中央部に長手方向全長に亙って、長手方向に互いに重なり合うように配列された複数枚の第一表面シートと、前記幅方向中央部の両側部に、幅方向に互いに重なり合うように配列された複数枚の第二表面シートのそれぞれの自由縁により襞を形成することで***物の流れを阻止し、横方向からの漏れおよび腰周りからの漏れの問題が解決される。また、多数の開口部を有することで着用者の装着状態、***物の量や粘度に関わらず速やかに***物を吸収体へ移行させることが出来る。そのため、***物が表面シート上を流れて広がり着用者の皮膚を広範囲で汚したり、着用者に不快感を与えたり、乳児の皮膚かぶれの原因を作ることもない。また、使い捨ておむつの交換時に漏れる可能性もない。一方、吸収体は表面シートで覆われているため、着用者の肌触りや吸収体自身のよれ、型くずれ、ポリマー漏れの問題もない。
【0012】
本発明において 使用される表面シートは、親水性もしくは疎水性の不織布、織布、多孔性プラスチックフィルム等であり、その構成繊維は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン、または、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン等の2成分以上からなる複合繊維等でも良く、特には、ポリエステル/ポリエステル、ポリエステル/ポリエチレン、ポリプロピレン/ポリエチレンの複合繊維が強度の面から好ましいが、特に制限をうけるものではない。また、熱収縮性繊維を用いて寄せ集めて弾性収縮を付与した材料から作った不織布も使用できる。
【0013】
使用される吸収体は、従来の使い捨ておむつその他の吸収性物品に通常使用される公知の吸収性材料から作られている。すなわち、綿状パルプ、レーヨン等の吸収性繊維からなる単層もしくは多層のマットから形成され、さらに親水性シートによりくるまれている。そして、高吸水性ポリマーが各マット中に均一に混合もしくは各マット間に層状に配設されている。または、綿状パルプに対して3〜60重量%の熱融着性物質を混合して熱圧着してもよい。
綿状パルプとしては、化学パルプシート、機械パルプシートもしくは古紙パルプシートを粉砕機で解繊することにより得られる繊維長5mm以下のものが使用出来る。パルプ原料としては、針葉樹に限らず、広葉樹、わら、竹およびケナフ等も適用される。このパルプの使用量は、目的とする吸収体により、例えば、単独で用いるか、複数積層して用いるか、他の吸収材を併用するかなどにより異なるが、一般的には、50〜400g/m2である。
【0014】
高吸水性ポリマーとしては、デンプン系、セルロース系、合成ポリマー系が挙げられる。すなわち、デンプン−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、デンプン−アクリル酸エチルグラフト共重合体のケン化物、デンプン−メタクル酸メチルグラフト共重合体のケン化物、デンプン−アクリロニトリルグラフト共重合体のケン化物、デンプン−アクリルアミドグラフト共重合体のケン化物、デンプン−アクリロニトリル−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸グラフト共重合体のケン化物、アクリル酸(塩)重合体、アクリル酸で架橋されたポリエチレンオキシド、ナトリウムカルボキシメチルセルローズの架橋物、ポリビニールアルコール−無水マレイン酸反応物の架橋物などである。自重の20倍以上の尿、体液及び水を吸収するもので、ポリアクリル酸ナトリウム系のものが吸収性能の点から最も適当である。
【0015】
高吸水性ポリマーの使用量は、乾燥状態の綿状パルプ100重量部に対して10〜500重量部、好ましくは15〜300重量部であり、かかる量の高吸水性ポリマーが綿状パルプに実質的に均一に分布している。高吸水性ポリマーが吸収し膨潤したとき、その粒子は相互の干渉が最小にとどめられ、連続的に接触して透過障壁を形成することが少なく、尿や体液を3次元方向に透過、吸収する。
【0016】
親水性シートは、例えば、ティシュ、吸収紙、親水性不織布等、親水性のシートであれば良い。
吸収体の圧縮方法として、周面が平滑なロールなどにより、吸収体の密度がその全体にわたり実質的に均等になるように連続する面状であってもよいし、周面が凹凸状であるロールなどにより、吸収体の密度が部分的に異なり、尿や体液を縦方向及び斜め方向に導く模様配列のエンボスであってもよい。エンボスの場合、圧縮部、非圧縮部は、連続、非連続のいずれであってもよい。
【0017】
拡散層は、親水性液透過性の不織布、織布、綿状パルプ等であり、その構成成分はポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、レーヨン、パルプまたはこれらの複合繊維等でも良く、特に制限を受けるものではない。拡散層は、表面シートと吸収体の間に配設され、接着剤等で吸収体、表面シートの両者もしくは一方に接着固定される。また、使用される拡散層は坪量8〜200g/m2、厚さ0.2〜5mmであることが好ましい。
【0018】
表面シートの自由縁、脚周り部及び腰周り部、配設される伸縮弾性体は、天然、合成ゴム、ウレタンなどの糸状、ひも状、平型形状のものを設置位置に応じて用いられる。弾性部材の配設はシートに接着剤により固定される。
【0019】
使用される裏面シートは、液体不透過性のポリエチレンシート、好ましくは微細孔を形成したポリエチレンシート、熱可塑性樹脂にフィラーを加えて延伸した透湿性のある液体不透過性シートが用いられる。
【0020】
本発明では、表面シートと吸収体がホットメルト接着などにより接着なされている。接着面は吸収体では全面もしくは部分的になされている。接着剤として、澱粉系またはCMC(カルボキシメチルセルロース)などの水溶性の糊又は、流動性の高い接着剤でもよい。
【0021】
【実施例】
以下、図面により、本発明の使い捨ておむつを詳細に説明する。図1に示すものは、使い捨ておむつの一部を切り欠いた展開平面図である。図1において使い捨ておむつは、液体透過性の表面シート1と液体不透過性の裏面シート2の間に吸収体3が配置されている。表面シート1は、親水性材料より作られ、好ましくは柔らかい感触を有する。裏面シート2は、液体不透過性又は疎水性材料より作られ、好ましくは柔らかい感触を有し、かつ通気性を持つ疎水性不織布より形成される。
【0022】
表面シート1は、使い捨ておむつの幅方向中央部に、長手方向に互いに重なり合うように配列された複数枚の第一表面シート13と、この第一表面シート13の配列された領域の両側部に、幅方向に互いに重なり合うように配列された複数枚の第二表面シート14からなり、臀部の中央部に相当する部分16を中心として外側の方に位置する側縁部17が吸収体3表面で接着部10(図2参照)により接着されて、使い捨ておむつの内側の方に位置する側縁部18が自由縁5a、5bを形成しており、かつ隣接するシート同士の重なり合った部分L(図2、図7参照)で前記自由縁5a、5bにより襞を形成している。図1において、各表面シート1が重なり合った形では、表面シート1と裏面シート2は吸収体3よりも大なる幅寸法、長さ寸法を有している。表面シート1と裏面シート2は全体として同じ長さ寸法と幅寸法に形成され、表面シート1が裏面シート2の上に重ね合わされ、全体が相互の外周(周縁)において一体となるように接着されている。また、前記吸収体3の幅方向両側部の外側には、前記表裏両面シートを延出して両側に側方フラップ19が形成されている。そして、前記フラップ部を形成する表面シート1と裏面シート2の間には、脚周り伸縮弾性体7が伸張状態で配設され、背側フラップ20には、腰周り伸縮弾性体8とファスニングテープ9が、腹側フラップ21には腰回り弾性体8が配設されている。
【0023】
本図面では表面シート1の使い捨ておむつの中央部に長手方向に重なり合うように配列された第一表面シートの自由縁5aの襞の数を8枚、幅方向に重なり合うように配列された第2表面シートの自由縁5bの襞の数を4枚示したが、それぞれ2枚以上の複数枚を表面上に設置可能な限り設けることができ、背腹部分または左右で等分に設置する必要はない。自由縁5aまたは5bを形成する各表面シート1間の幅は5mm以上70mm以下、好ましくは15mm以上30mm以下であり、各表面シート間で均一である必要はない。臀部に位置する部分の自由縁5aまたは5bを形成しない表面シートの長さは10mm以上で吸収体3の長手方向長さ未満、好ましくは30mm以上で400mm以下で、幅は10mm以上吸収体3の幅以下、好ましくは40mm以上吸収体3の幅以下である。各表面シート1の素材は同一の素材である必要ではない。また、表面シート1は、坪量8〜60g/m2、厚さ0.03〜5mmであることが好ましい。
【0024】
図2は図1の使い捨ておむつのX−X’線断面図であり、液体透過性の表面シート1と液体不透過性の裏面シート2の間に吸収体3が配置されている。吸収体3は、従来の使い捨ておむつその他の吸収性物品に通常使用されている公知の吸収性材料から作られており、接着剤等によって部分的もしくは全面で裏面シート2に接着固定されている。
使い捨ておむつの長手方向に重なり合うように配列された複数枚の第一表面シート13は、使い捨ておむつの臀部に接する部分16を中心として外側の方に位置する側縁部17が接着部10により吸収体表面で接着されており、使い捨ておむつの内側の方に位置する側縁部18が吸収体3表面から離間して自由縁5aを形成しており、かつ隣接する複数枚のシート同士の重なり合った部分で自由縁5aにより襞が形成されるとともに、多数の開口部6が形成されている。
【0025】
隣接する表面シート間の重なり部分Lは、2mm以上、好ましくは5mm以上で、上に重なった表面シートの長さ以下であれば良い。これは、表面シート13の重なり部分がないと、着用者の装着状態によっては吸収体3が直接着用者の肌に接し不快感を与えかねず、上に重なった表面シートの長さ以上に隣接する表面シート13間に重なり部分があると、下になる表面シート13の自由縁5aが襞を形成し得ない為である。また、各表面シートの重なり部分Lは、各表面シート1間で均一である必要はない。襞を形成する表面シート13の自由縁5aは、表面シート13の切断面により形成しても良いが、好ましくは表面シート13の一部を折り曲げて形成された折り曲げ部11を有する。
【0026】
また、接着部10は、隣接するシートとの間に開口部を設け、吸収体に接着してずれを防止することが可能であれば良く、その接着部10の大きさは特に規定するものではない。また、接着方法も、接着部10の部分接着でも、全面接着でも良く、特に限定するものではない。
さらに、吸収体3への開口域となる表面シート13の吸収体3への非接着領域Mは、2mm以上で500mm以下、好ましくは5mm以上で300mm以下であることが好ましい。吸収体3への開口域となる表面シート13の吸収体3への非接着領域Mは、表面シート1を透過しにくい***物を直接吸収体3に移行させ、吸収させるために必要な幅があれが良い。各非接着領域Mは各開口部6間で均一である必要はない。
【0027】
図3は、表面シート1と吸収体3の間に拡散層4を配設した、図2とは別の実施例を示す図1の使い捨ておむつのX−X’線断面図である。図3において、吸収体3と裏面シート2、及び拡散層4と吸収体3は、接着剤等によって部分的もしくは全面で接着固定されている。また、表面シート13の接着部10は、拡散層4に接着されている。
【0028】
図4は、拡散層4と表面シート1とが一体的に接合され、襞を形成している、図2、図3とは別の実施例を示す図1の使い捨ておむつのX−X’線断面図である。図4において、吸収体3と裏面シート2、及び表面シート1と拡散層4は、接着剤等によって部分的もしくは全面で接着固定されている。拡散層4は表面シート1と接合されて一体化され、使い捨ておむつの長手方向に互いに重なり合うように配列された複数枚の第一表面シートを形成し、隣接するシート同士が重なり合っている。複数枚の第一表面シートは、使い捨ておむつの臀部の中央部に相当する部分を中心として外側の方に位置する側縁部17が吸収体表面で接着され、内側の方に位置する側縁部18が吸収体表面から離間して自由縁5aを形成し、かつ隣接する複数枚のシート同士の重なり合った部分で自由縁5aにより襞が形成されるとともに、多数の開口部6が形成されている。
このように拡散層4と表面シート13を一体化し、自由縁5aを形成させることによって、表面シート1の自由縁5aをより隣接する表面シート13の接着部分から離間し、吸収体3への開口部6を大きくして***物の腰周りからの漏れを防止することができる。
【0029】
図5は、襞を形成している表面シート1の自由縁5aの折り曲げ部11内に伸縮弾性体12を配設した、図2〜図4とは別の実施例を示す図1の使い捨ておむつのX−X’線断面図である。伸縮弾性体12は、伸張状態で配設され、接着剤で接着されている。
図面では全ての自由縁5aに伸縮弾性体12を配設しているが、部分的に伸縮弾性体12を配設しても良い。表面シート13の自由縁5に伸縮弾性体12を配設することによって、表面シート13の自由縁5aが伸縮弾性体12の収縮で弾性的に引き起こされ、***物の腰周りあるいは股下からの横漏れを防止し、吸収体3への開口部6を大きくすることができる。
【0030】
図6は、2枚の表面シート1で自由縁5aを形成しており、表面シート13と吸収体3との間に空間15を設けた、図2〜図5とは別の実施例を示す図1の使い捨ておむつのX−X’線断面図である。自由縁5aを形成する表面シート13が使い捨ておむつの端部で裏面シート2と接着される場合、吸収体3表面と必ずしも接着部10を形成する必要はない。
【0031】
図7は図1の使い捨ておむつのY−Y’線断面図である。使い捨ておむつの幅方向両側部に、幅方向に重なり合うように配列された複数枚の第二表面シート14において、使い捨ておむつの臀部の中央部に相当する部分を中心として、外側の方に位置する側縁部17が吸収体3表面で接着され、内側の方に位置する側縁部が吸収体表面から離間して自由縁5bを形成し、かつ隣接する複数枚のシート同士の重なり合った部分で自由縁5bにより襞が形成されるとともに、多数の開口部6が形成されている。
隣接する表面シート間の重なり部分Lは2mm以上好ましくは5mm以上で、上に重なった表面シートの長さ以下であれば良い。本図面では、表面シート14と吸収体3が接着されているが表面シート1と吸収体3の間に拡散層4(図3参照)を配設してもよく、また拡散層4と表面シート14を一体的に接合して襞を形成してもよく(図4参照)、さらに襞を形成している表面シート14の自由縁5bの折り曲げ部11内に伸縮弾性体12(図5参照)を配設しても良い。
またこれらの構造は、使い捨ておむつの臀部に位置する部分を中心として、長手方向と長手方向に直交する方向で同一でもよいが、異なっていても良い。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の使い捨ておむつは、使い捨ておむつの幅方向中央部に長手方向に互いに重なり合うように配列された複数枚の第一表面シートと、前記幅方向中央部の両側部に、幅方向に互いに重なり合うように配列された複数枚の第二表面シートをそれぞれ重ねて襞が形成されるとともに、多数の開口部が形成されているものであり、着用者の装着状態に関わらず表面シート上の***物の横漏れおよび背腹漏れを阻止し、***物を移動処理することにより***物を表面シート上に残さないだけでなく、着用者側の表面全体をシートで覆うことにより肌触りを良くし、吸収体自身のよれ、型くずれ、ポリマー漏れを起こさないという効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の使い捨ておむつの一部を切り欠いた平面図。
【図2】図1の使い捨ておむつのX−X’線断面図。
【図3】図2とは別の実施例を示す図1の使い捨ておむつのX−X’線断面図。
【図4】図2、図3とは別の実施例を示す図1の使い捨ておむつのX−X’線断面図。
【図5】図2、図3、図4とは別の実施例を示す図1の使い捨ておむつのX−X’線断面図。
【図6】図2、図3、図4、図5とは別の実施例を示す図1の使い捨ておむつのX−X’線断面図。
【図7】図1の使い捨ておむつのY−Y’線断面図。
【符号の説明】
1.液体透過性の表面シート
2.液体不透過性の裏面シート
3.吸収体
4.拡散層
5a.第一表面シート(長手方向に重なるように配列されたシート)の自由縁
5b.第二表面シート(幅方向に重なるように配列されたシート)の自由縁
6.開口部
7.脚周り伸縮弾性体
8.腰周り伸縮弾性体
9.ファスニングテープ
10.接着部
11.折り曲げ部
12.自由縁伸縮弾性体
13.第一表面シート
14.第二表面シート
15.空間
16.臀部に接する部分
17.外側の方に位置する側縁部
18.内側の方に位置する側縁部
19.側方フラップ
20.背側フラップ
21.腹側フラップ
L.表面シートの重なり部分
M.非接着領域

Claims (1)

  1. 液体透過性の表面シートと、液体不透過性の裏面シートと、これら両シートの間に配置された吸収体とを有する使い捨ておむつにおいて、
    前記表面シートは、使い捨ておむつの幅方向中央部に長手方向全長に亙って、長手方向に互いに重なり合うように配列された複数枚の第一表面シートと、該第一表面シートの配列された領域の両側部に、幅方向に互いに重なり合うように配列された複数枚の第二表面シートからなり、前記第一および第二表面シートは使い捨ておむつの臀部中央部に相当する部分を中心として外側の方に位置する側縁部が前記吸収体表面で接着されており、内側の方に位置する側縁部が自由縁になっており、隣接するシート同士の重なり合った部分で前記自由縁が隣接するシート表面から離間し、襞が形成されるとともに多数の開口部が形成されていることを特徴とする使い捨ておむつ。
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