JP3736504B2 - 画像データ処理装置及び方法 - Google Patents

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    • G11B2220/90Tape-like record carriers

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、MPEG方式により符号化した画像データを記録媒体上へ記録する画像データ処理装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年において、動画像を高効率で圧縮符号化する手法として、MPEG2(ISO/IEC13818)に代表されるディジタル動画像符号化方式が提案されている。このMPEG2方式による画像圧縮は、画像間の動き補償とDCTとを組合せたハイブリッド方式の変換を行い、これにより得られる信号に対してさらに量子化や可変長符号化を施す。
【0003】
このMPEG2方式では、符号化方式として双方向予測符号化方式が採用されている。この双方向予測符号化方式では、フレーム内符号化、フレーム間順方向予測符号化及び双方向予測符号化の3タイプの符号化が行われ、各符号化タイプによる画像は、それぞれIピクチャ、Pピクチャ及びBピクチャと呼ばれている。また、I,P,Bの各ピクチャを適切に組み合わせてランダムアクセスの単位となるGOP(Group of Pictures)が構成される。ちなみに各ピクチャの発生符号量は、Iピクチャが最も多く、次にPピクチャ、Bピクチャと続くのが一般的である。
【0004】
このMPEG2方式のように、ピクチャタイプ毎に発生符号量が異なる符号化方法において、記録媒体へ記録した符号化ビットストリームを、再生時にデコーダにおいて正確に符号化して画像を得るためには、デコーダにおける入力バッファ内のデータ占有量をエンコーダで常に把握しなければならない。
【0005】
図17は、デコーダにおける入力バッファにおける、供給されたMPEGストリームに対するデータ占有量の推移を表している。この図17において、横軸は時間を示しており、供給されるMPEGストリームに含まれる各ピクチャのデコードのタイミング(t101、t102、t103…)が記されている。また縦軸は、入力バッファが格納するデータ占有量を示している。
【0006】
入力バッファは、MPEG2方式で画像圧縮されたMPEGストリームをそのビットレートに応じて順次格納していく。そして、MPEGストリームの供給が開始されたt100からVBVディレイ(vbv_delay)時間経過したt101において、デコード処理のために、最初のピクチャがデコーダより引き抜かれる。このデコーダにより引き抜かれるピクチャのデータ量は、そのピクチャのデータサイズ(picture_size)と、ピクチャスタートコードのデータサイズ(picture_start_code)と、シーケンスヘッダのデータサイズ(sequence_header)と、GOPヘッダのデータサイズ(GOP_header)とを加えたデータ量(以下、イメージサイズと称する)である。
【0007】
ちなみに入力バッファには、t101以降においても、MPEGストリームが所定のビットレートに応じて順次供給され続ける。t101からデコード管理時間(Decode Time Stamp)の間隔であるΔDTS毎に経過していくt102、t103、…においても、各ピクチャのイメージサイズ分のデータ量がデコーダにより引き抜かれる。このような入力バッファでは、供給されたMPEGストリームの総データ量と、各デコードタイミングで引き抜かれたピクチャのイメージサイズの総データ量との差分が、入力バッファのバッファサイズより大きくなるとオーバーフローし、逆に小さくなるとアンダーフローすることとなる。
【0008】
このため、MPEG方式では、デコーダにおける入力バッファに対応する仮想バッファとして、エンコーダ側にVBV(Video Buffering Verifier)バッファを想定し、発生する符号量を制御する。エンコーダでは、VBVバッファを破綻させないように、換言すればVBVバッファをアンダーフロー或いはオーバーフローさせないように各ピクチャの発生符号量をコントロールする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、画像データが既に録画されている磁気テープ等の記録媒体上において、その録画終了位置から画像データを新たに録画する、いわゆるつなぎ録りをするケースがある。ちなみに、フレーム内のみ圧縮するDV(Digital Video)方式のVTR(Video Tape Recorder)では、1フレームを10本のトラックに分けて記録するため、テープ走行中に再生から記録に切り替え、録画するフレームを圧縮した画像データを次のトラックから記録することで容易につなぎ録りすることができる。
【0010】
しかしながら、フレーム間圧縮を利用するMPEG2方式では、1フレームのサイズが変動するため、記録するトラックの数を固定することができず、容易につなぎ録りすることができなかった。
【0011】
またMPEG方式では、上述の如くデコード時において入力バッファを、アンダーフロー或いはオーバーフローさせないように各ピクチャの発生符号量をする必要があり、新たに録画する画像圧縮データをVBVバッファのサイズに応じてつなぎ録りする必要があった。すなわち、つなぎ録りする編集点の前後を連続再生しても入力バッファを破綻させることなくデコードできるように、VBVバッファのサイズに対して最適なデータ占有量に設定する必要があり、このため特開平11−205734において新たに録画する画像データの前に、前ピクチャを繰り返して表示するコピーピクチャやスタッフィングバイトを挿入する方法が提案されている。
【0012】
図18は、かかる従来例について、記録媒体の編集点前後におけるMPEGストリームに対するデータ占有量の推移例を表している。VBV_delay_0は、既に記録媒体上に記録されている画像データの記録終了位置直前のVBVディレイであり、VBV_delay_2は、1回目のつなぎ録りを行った画像データの先頭に位置するIピクチャのVBVディレイである。この図18の如くVBV_delay_0よりもVBV_delay_2の方が小さい場合には、コピーピクチャ無しでスタッフィングのみ挿入されることとなる。一方、VBV_delay_0よりもVBV_delay_2の方が大きい場合には、コピーピクチャ及びスタッフィングが挿入されることとなる。
【0013】
しかしながら、1回目のつなぎ録りが行われた記録媒体の編集点において他の画像データを再度録画する、いわゆる2回目のつなぎ録りを行うと以下の問題点が生じる。
【0014】
先ずVBV_delay_0よりもVBV_delay_2の方が小さいためにスタッフィングバイトのみ挿入される場合において、挿入されるスタッフィングバイトは、編集点直前のビデオエレメンタリストリーム(ES)と一体としてデコードされる。このため、記録媒体上においてスタッフィングとビデオESとの境界が無くなり、後から分離できないという問題点が生じる。
【0015】
図18において、1回目のつなぎ録りを行った画像データのIピクチャの先頭を編集点として、2回目のつなぎ録りを行う場合に、2回目のつなぎ録りを行った画像データの先頭に位置するIピクチャのVBVディレイをVBV_delay_3としたとき、VBV_delay_3は、VBV_delay_2より大きく、かつVBV_delay_0より小さい。このため、VBV_delay_3とVBV_delay_0とを比較して挿入するスタッフィングバイト等の量を決めれば足りるところ、VBV_delay_3がVBV_delay_2より大きいため、VBV_delay_0とVBV_delay_2との間に既に挿入されているスタッフィングバイトを残したまま、更にコピーピクチャとスタッフィングバイトを挿入することとなる。このため、無駄な画面ホールドが発生してしまうという問題点があった。
【0016】
同様に、VBV_delay_0よりもVBV_delay_2の方が大きいためにコピーピクチャ及びスタッフィングバイトが挿入されている場合においても、2回目のつなぎ録りの際に、VBV_delay_3とVBV_delay_0とを比較して挿入するスタッフィングバイト等の量を決めれば足りるところ、VBV_delay_3がVBV_delay_0より小さい場合にはコピーピクチャは不要となるにもかかわらず、VBV_delay_2とVBV_delay_0との関係において不要なコピーピクチャやスタッフィングバイトを残した上で、更に追加のスタッフィングを挿入することとなる。このため、無駄な画面ホールドが発生してしまう。
【0017】
更に、2回目のつなぎ録り時において、既に録画されている画像データの補助データを記録媒体から読み出したVBV_delay_0を、VBVバッファにおけるデータ占有量に換算し、これをエンコーダの初期値として設定することにより、つなぎ録りする編集点の前後を連続再生しても入力バッファを破綻させることなくデコードできるようにする方法も提案されている。
【0018】
しかしながら、VBV_delay_2との関係で無駄なスタッフィングやコピーピクチャが残されていると読み出したVBV_delay_0の値が小さくなりエンコード後の画質が劣化したり、無駄な画面ホールドが生じてしまうという問題点があった。
【0019】
そこで、本発明は上述した問題点に鑑みて提案されたものであり、その目的とするところは、2回目のつなぎ録り時において、不要なスタッフィングやコピーピクチャを除去し、画質の劣化を防止することができる画像データ処理装置及び方法を提案することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像データ処理装置は、上述の課題を解決するために、MPEG方式により符号化され、また夫々補助記録領域(AUX_V)が設けられ、Iピクチャ又はPピクチャを先頭とし、かつBピクチャを含むデータグループ(Pack_V)からなる画像データを処理する画像データ処理装置において、上記Pack_Vが既に記録されている記録媒体上の編集点上に、編集されるデータグループ(Pack_V_h)を記録し、また復号化時に用いられるVBV(Video Buffering Verifier)バッファのビット占有量に応じて、当該Pack_V_hの前に、夫々挿入補助記録領域(EditAUX_V_h)が設けられ、前ピクチャを繰り返して表示するコピーピクチャ及び/又はスタッフィングバイトを含む挿入データグループ(EditPack_V_h)を記録媒体上へ記録する記録手段を備え、上記記録手段は、上記記録媒体上の編集点に上記EditPack_V_hが記録されている場合に、当該EditPack_V_hと独立して、新たに入力されたデータグループ(Pack_V_n)の前に位置し、夫々挿入補助記録領域(EditAUX_V_n)が設けられコピーピクチャ及び/又はスタッフィングバイトを含む挿入データグループ(EditPack_V_n)を、上記編集点に基づき記録することを特徴とする。
【0021】
また、本発明に係る画像データ処理方法は、MPEG方式により符号化され、また夫々補助記録領域(AUX_V)が設けられ、Iピクチャ又はPピクチャを先頭とし、かつBピクチャを含むデータグループ(Pack_V)からなる画像データを処理する画像データ処理方法において、上記Pack_Vが既に記録されている記録媒体上の編集点上に、編集されるデータグループ(Pack_V_h)を記録し、また復号化時に用いられるVBV(Video Buffering Verifier)バッファのビット占有量に応じて、当該Pack_V_hの前に、夫々挿入補助記録領域(EditAUX_V_h)が設けられ、前ピクチャを繰り返して表示するコピーピクチャ及び/又はスタッフィングバイトを含む挿入データグループ(EditPack_V_h)を記録媒体上へ記録する記録ステップを有し、上記記録ステップは、上記記録媒体上の編集点に上記EditPack_V_hが記録されている場合に、当該EditPack_V_hと独立して、新たに入力されたデータグループ(Pack_V_n)の前に位置し、夫々挿入補助記録領域(EditAUX_V_n)が設けられコピーピクチャ及び/又はスタッフィングバイトを含む挿入データグループ(EditPack_V_n)を、上記編集点に基づき記録することを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0023】
本発明を適用した画像データ処理装置1は、動画像を高効率で圧縮符号化するMPEG2(ISO/IEC13818)方式によりディジタル動画像符号化して磁気テープに記録する装置であり、図1に示すように、外部入力部11と、ピクチャサイズ測定部12と、エンコーダ13と、挿入処理部14と、補助データ生成部15と、ストリーム記録処理部16と、ECC(Error Correction Code)処理部17と、記録回路18と、再生回路19と、補助データ抽出部20と、ストリーム再生処理部21と、ヘッダ抽出部22と、VBV(Video Buffering Verifier)ディレイ抽出部23と、外部出力部24と、デコーダ25と、制御部26とを備えている。
【0024】
外部入力部11は、外部にある他の電子機器からTS(Transport Stream)として伝送される画像データをPES(Packetized Elementary Stream)へ分割し、これをストリーム記録処理部16へ送信する。ちなみに、この外部入力部11に入力される画像データを構成する各ピクチャのサイズは、ピクチャサイズ測定部12により測定される。
【0025】
エンコーダ13は、VBVディレイ抽出部23から送信されるVBV(Video Buffering Verifier)ディレイに基づいて、入力される画像データを、ピクチャタイプ、量子化ステップ等の符号化パラメータに基づいて符号化を行う。このエンコーダ13は、この符号化した画像データをストリーム記録処理部16へ送信する。
【0026】
挿入処理部14は、画像データの符号化時において、発生符号量が少ない場合における疑似データとして、前ピクチャを繰り返して表示するコピーピクチャやスタッフィングバイトを生成する。ちなみに、このスタッフィングバイトは、特に意味を持たないデータであり、デコーダ側において読み捨てられる。この挿入処理部14は、生成したコピーピクチャやスタッフィングバイトをストリーム記録処理部14へ出力する。
【0027】
補助データ生成部15は、Iピクチャ又はPピクチャを先頭とし、Bピクチャを含むデータグループ毎に付される補助データ(AUX)を挿入処理部16へ出力する。
【0028】
ストリーム記録処理部16は、外部入力部11或いはエンコーダ13から画像データを取得する。また、このストリーム処理部16は、挿入処理部14からコピーピクチャやスタッフィングバイトが供給され、補助データ生成部15から補助データが、更にはヘッダ抽出部22から各種ヘッダが入力される。ストリーム記録処理部16は、画像データにおけるIピクチャ或いはPピクチャから始まるデータグループ間に、補助データやコピーピクチャ等を挿入して一つのデータストリームを形成する。このときストリーム記録処理部16は、生成したデータストリームからVBVディレイ抽出部23によりVBVディレイが抽出される場合もある。ストリーム記録処理部16は、この形成したデータストリームをECC処理部17へ送信する。
【0029】
ECC処理部17は、入力されたデータストリームに付加されているECC(Error Correction Code)を付加し、またインタリーブ処理等を施す。また、このECC処理部17は、図示しない独自のECCBankメモリを有し、実際に磁気テープ4へ記録するデータストリームを一時記憶させる。
【0030】
記録回路18は、ECC処理部17から入力されたデータストリームを磁気テープ4へ記録する。この記録回路18は、例えば、入力されたデータをシリアルデータに変換した上で増幅し、図示しない回転ドラムを介して回転させられる磁気テープ4へ、図示しない磁気ヘッドを介して記録する。
【0031】
再生回路19は、磁気テープ4上に記録されている画像データを再生し、また後述する磁気テープ4上の補助記録領域に記録されている補助データを読み出し、これをECC処理部17へ送信する。
【0032】
ストリーム再生処理部21は、磁気テープ4から再生される画像データ並びに補助データが再生回路19及びECC処理部17を介して入力される。このストリーム再生処理部21は、入力された画像データを外部出力部24或いはデコーダ25へ出力する。このストリーム再生処理部21に入力された補助データにおいて、PTS(Presentation Time Stamp)やDTS(Decoding Time Stamp)についてはヘッダ抽出部22により抽出され、またVBVディレイについてはVBVディレイ抽出部23により抽出される。また、その他の補助データについては、補助データ抽出部20により抽出される。
【0033】
外部出力部24は、ストリーム再生処理部21からPESとして入力される画像データをデコードしてTS化し、他の電子機器へ伝送する。デコーダ25は、ストリーム再生処理部21からPESとして入力される画像データをピクチャタイプ、量子化ステップ等の符号化パラメータに基づいて復号化を行う。
【0034】
なお、この画像データ処理装置1を構成する回路、要素は、制御部26によるコントロールに基づき動作する。
【0035】
次に、本発明を適用した画像データ処理装置1における磁気テープ4への記録方式について説明をする。なお、ここで説明する記録方式は、特開2001−275077において提案されている方式に基づく。
【0036】
磁気テープ4は、図2に示すように、磁気ヘッドにより映像信号等の情報が記録されるヘリカルトラック32から構成される。
【0037】
ヘリカルトラック32は、磁気テープ4の長手方向に対して傾斜されて形成されている。
【0038】
1本のヘリカルトラック32は、図3に示すように、123個のシンクブロックと18個のC2パリティシンクブロックから構成される。このヘリカルトラック32の16本をECC処理部17におけるC2ECCのインタリーブ単位とする。ECC処理部17では、この16本分のヘリカルトラック32におけるシンクブロックをECC面にインタリーブして割り当て、C2パリティを生成してこれをC2パリティシンクブロックへ記録する。
【0039】
また1つのシンクブロックは、95バイトのデータ部に、1バイトのシンクブロックヘッダ(SBヘッダ)と、トラックペアNo.やシンクブロックNo.等からなる3バイトのID部と、それらを対象としたC1パリティの10バイトが付されており、さらに2バイトのシンクパターンを先頭に付した111バイトで構成されている。
【0040】
このトラックペアNo.は、−アジマス、+アジマスの順で隣り合うヘリカルトラック32間で同値をとる。以下このトラックペアNo.を2倍して+アジマストラックのみ1を加えたNo.をトラックNo.とする。またSBヘッダは、そのシンクブロックに記録されるデータの種類が記録されている。
【0041】
ちなみに、MPEG2方式のPESパケットとして構成されているVideoデータやAudioデータは、夫々シンクブロックに分割して記録されることとなる。Videoデータは図4に示すように、Iピクチャ、Bピクチャ、Bピクチャの3フレーム、或いはPピクチャ、Bピクチャ、Bピクチャの3フレームのPESを結合し、これにPTS時刻に応じたAudioデータを加えて、Audio、Videoの順で交互にシンクブロック上へ記録する。このAudioとVideoの結合単位を以後、Packと称する。また、Iピクチャ、Bピクチャ、Bピクチャの順で構成される3フレームのVideoデータ、或いはPピクチャ、Bピクチャ、Bピクチャの順で構成される3フレームのVideoデータをデータグループと称する。
【0042】
なお、Audioデータの補助データとしてAUX−Aを、またVideoデータの補助データとしてAUX−VのシンクブロックをPack毎に記録する。
【0043】
次に本発明を適用した画像データ処理装置1の動作について説明をする。
【0044】
MPEG2方式を採用する画像データ処理装置1は、ピクチャタイプ毎に発生符号量が異なるため、磁気テープ4へ記録したデータストリームを、再生時にデコーダ25において正確に符号化して画像を得るためには、デコーダ25における入力バッファ内のデータ占有量をエンコーダ13で常に把握しなければならない。
【0045】
図5は、画像データ処理装置1に対して最後に供給されたデータグループLにおける、デコーダ25の入力バッファのデータ占有量の推移を表している。この図5において、横軸は時刻を示しており、供給されるデータグループLを構成する各ピクチャのデコードのタイミング(P、B1、B2)が記されている。また縦軸は、入力バッファが格納するデータ占有量を示している。
【0046】
入力バッファは、MPEG2方式で圧縮符号化されたデータストリームをそのビットレートに応じて順次格納していく。Pピクチャが供給される時刻は、t11からt12までであり、またB1ピクチャが供給される時刻は、t12からt13までであり、更にB2ピクチャが供給される時刻は、t13からt14までである。またデコーダ25は、デコード処理のため、t21においてPピクチャを引き抜く。同様にデコーダ25は、デコード処理のため、t22においてB1ピクチャを引き抜き、更にt23においてB2ピクチャを引き抜く。
【0047】
このデコーダ25により引き抜かれる各ピクチャのデータ量は、ピクチャのデータサイズ(picture_size)と、ピクチャスタートコードのデータサイズ(picture_start_code)と、シーケンスヘッダのデータサイズ(sequence_header)と、GOPヘッダのデータサイズ(GOP_header)とを加えたデータ量(以下、イメージサイズと称する)である。また、このデータグループLの先頭に位置するPピクチャのピクチャスタートコードの最終バイトが供給されてから、デコーダ25により引き抜かれる時間(t11〜t21)をVBVディレイ(vbv_delay_l)と称する。
【0048】
また図5においてデータグループLの後方には、データグループLの次に挿入すべきピクチャ(以下、次ピクチャと称する)が示されている。この次ピクチャのVBVディレイ(vbv_delay_n)は、t14からt15までの時間である。画像データ処理装置1は、最後にデータグループLが供給されたときに、多めにエンコードすることにより、この次ピクチャのvbv_delay_nを取得することができる。
【0049】
画像データ処理装置1は、このようにして取得することができるVBVディレイ(vbv_delay_l、vbv_delay_n)を補助データとして、各データグループ毎に設けられたAUX−Vへ記録する。図5下段はデータグループL並びに次ピクチャについて設けられたAUX−Vの磁気テープ4における記録位置を示している。データグループLにおけるAUX−Vの記録位置は、データグループLの先頭に位置するPピクチャの前に設けられている。同様に次ピクチャのAUX−Vのシンクブロックは、次ピクチャの記録位置前方であり、かつデータグループLの記録位置後方に設けられている。
【0050】
画像データ処理装置1は、データグループLのPピクチャについて取得したvbv_delay_lを、データグループLについて設けられたAUX−Vへ記録する。同様に次ピクチャについて取得したvbv_delay_nを、次ピクチャについて設けられたAUX−Vへ記録する。
【0051】
このようなデータストリームが記録された磁気テープ4を再生することにより、各AUX−Vに記録されているvbv_delay_l,vbv_delay_nを読み出すことができる。これにより、画像データ処理装置1は、画像データが既に記録されている磁気テープ4において、その記録終了位置から画像データを新たに記録する、いわゆるつなぎ録りをする場合においても、既に記録されている画像データの情報を得ることができる。なお、つなぎ録りする画像データに対して、このようにvbv_delay_l等を同時に記録しておく画像データを下地画像データという。
【0052】
すなわち、この画像データ処理装置1は、次ピクチャをつなぎ録りする画像データとして想定することにより、つなぎ録りする次ピクチャがもつべきvbv_delay_nを記録時に予め求めて磁気テープ4上へ記録することができる。これにより再生時において、磁気テープ4からvbv_delay_nを読み出すだけで、VBVバッファにおけるデータ占有量に換算してエンコーダの初期値として設定することができるため、1フレームのサイズが変動するMPEG2方式においても、各ピクチャの発生符号量を制御することができ、入力バッファを破綻させることなく容易につなぎ録りを行うことができる。
【0053】
なお、画像データ処理装置1は、このデータグループLについて、最後に供給されたデータグループであることを示すためのEND点フラグをAUX−Vへ記録することも可能である。これにより、つなぎ録りする際に、このEND点フラグに基づいて画像データが記録されている領域を容易に識別することができ、既存の画像データ上に上書きしてしまうような不都合を回避することも可能となる。
【0054】
また画像データ処理装置1は、最後に供給されるデータグループLや次ピクチャに限らず、他の全てのデータグループ毎に先頭のピクチャのVBVディレイを識別し、これを各データグループ毎に設けられたAUX−Vへ記録しても良い。次ピクチャのAUX−Vにおいても同様にvbv_delay_nが記録されているため、各ピクチャ毎にVBVディレイをAUX−Vへ記録することにより、記録媒体上に設けられた全てのAUX−Vの補助データ種を共通化することができる。
【0055】
さらに画像データ処理装置1は、補助データとして、VBVディレイ以外にDTS等を用いてこれをAUX−Vへ記録しても良く、またVBVディレイの代替としてDTSやPTSを用いても良いことは勿論である。
【0056】
他の電子機器から入力されたDTSやPTSをそのままAUX−Vへ記録すると、再生時において、記録したDTSやPTSがジャンプしてしまう場合があるため、通常このDTSやPTSにオフセット値を加算してからAUX−Vへ記録する。データグループLのAUX−Vから取得したDTSをDTS0とする。また、つなぎ録りする次ピクチャから取得したDTSをDTS2とする。このとき、オフセット値を、DTS0−DTS2+(コピーピクチャの枚数)×(コピーピクチャの表示時間)、に基づいて演算し、これをDTS又はPTSに加算してから記録を行う。
【0057】
符号化されたストリームや、他の電子機器から入力されたストリームを途中で打ち切る場合には、上述の如く次ピクチャのvbv_delay_nの値を認識することができるが、他の電子機器から供給されたデータストリームを最後のピクチャまで全て記録しきったときには次ピクチャが存在しない。かかる場合には、次ピクチャのvbv_delay_nの値を認識することができず、記録時においてAUX−V上に補助データとして記録することができない。このため、他の電子機器から供給されたピクチャを磁気テープ4上へ記録する場合には、記録時において予め次ピクチャのvbv_delay_nの値を演算し、これを次ピクチャのAUX−Vへ記録しておく。これにより、再生時において、この次ピクチャのvbv_delay_nを容易に読み出すことができ、入力バッファを破綻させることなく容易につなぎ録りを行うことができる。
【0058】
図6は、この次ピクチャのvbv_delay_nの値が未知の場合に、記録時に予め演算する例を説明するための図である。画像データ処理装置1には、最後に供給され、Pピクチャ、B1ピクチャ、B2ピクチャの順で構成されるデータグループLが供給される。このとき、画像データ処理装置1は、この最後に供給されるデータグループLの次に供給されるべき次ピクチャのvbv_delay_nを、データグループLの先頭に位置するPピクチャのvbv_delay_lと、当該データグループLの転送時間(FT)並びに表示時間(ET)とから、以下の式(1)により求める。
vbv_delay_n=vbv_delay_l+ET−FT (1)
ここで転送時間FTについては、データグループLを構成する3フレームを抽出してビット数の合計(dビット)を演算する。そして、このdをビットレート(Bitrate)で割ると転送に必要な時間となり、これに90000を乗じることにより、VBVディレイと同じ90KHzの時間軸における転送時間(FT)となる。またこのデータグループLを構成する3フレームの表示間隔(ET)は、フレームレートが29.97Hzの場合において3003の3倍となり、これと上述のFTとの差分がVBVディレイの変化量となる。これによりvbv_delay_nは、さらに以下の(2)式により求めることができる。
vbv_delay_n=vbv_delay_l+3003×3−90000×d/ Bitrate (2)
画像データ処理装置1は、このようにして求めたvbv_delay_nを、次ピクチャのAUX−Vに記録する。AUX-Vに対してVBVディレイを記録する場合のみならず、DTSを記録する場合においても、同様の手法により次ピクチャのDTSを予め求めることができる。
【0059】
このように、本発明に係る画像データ処理装置1は、次ピクチャのvbv_delay_nの値が未知であっても、上述の計算式(1)或いは(2)に基づいて求めることができるため、再生時においてエンコーダの初期値を得るために記録終了位置直前において既に録画されている画像データをすべて読み出し、ピクチャサイズを計算する必要がなくなる。これにより本発明に係る画像データ処理装置1は、計算時間を減らすことができ、REC操作の遷移時間を短くすることも可能となる。
【0060】
次につなぎ録り時における、ECC処理部17のECCBankメモリの処理について説明をする。
【0061】
先ず録画(REC)中に、一時停止(REC−PAUSE)し、再度録画(REC)することによりつなぎ録りする場合について説明をする。エンコーダ13により符号化されたデータストリームや、外部入力部11を介して入力されたデータストリームを磁気テープ4上へ記録中に、REC−PAUSE操作を行った場合、図7に示すように、最後に供給される3フレームのピクチャからなるデータグループLをECCBankに書き込み終わったときのシンクブロックを記録END点とし、その後に再度REC操作を行うことによりつなぎ録りする次ピクチャが含まれるPackのAUX−Aと、Audioデータのシンクブロックを書き込む。そして最後に次ピクチャのvbv_delay_nやEND点フラグ等の補助データを記録するためのAUX−Vのシンクブロックを書き込む。
【0062】
この図7に示すAUX−AからAUX−Vまでがつなぎ録り時において、補助データを読み出し、つなぎ録りするデータストリームの書き込みを開始するエリアである。ちなみに当該エリアが、このAUX−Aのシンクブロックを含むECCBankから、その次のECCBankまでに至る場合において、記録処理を共通化するため、次ピクチャのAUX−Vにおけるシンクブロックの次のシンクブロック以降をNullデータで埋める。
【0063】
ECC処理部17は、供給されるデータストリーム全てを記録して下地画像データを生成するのに必要なECCBankを、シンクブロック或いはNullデータで埋めた後、磁気テープ4上へ記録する際に使用する記録電流や、図示しない回転ドラム等のような磁気テープ4へデータストリームを記録するための機構を停止させる。これは、磁気テープ4へ記録する際に、最後に記録すべきヘリカルトラックへデータを記録した後に即記録電流を停止すると、その最後に記録すべきヘリカルトラックにエラーが生じる可能性があるため、余分に記録電流を流しておくためである。
【0064】
また、磁気テープ4における下地画像データの記録END点からつなぎ録りを行う場合には、先ず磁気テープ4を再生することにより、既に記録してある下地画像データのデータストリームを一度ECC処理部17におけるECCBankへ書き込み、各AUX−VからEND点フラグを探し出す。そしてかかるEND点フラグが付されているAUX−Vを含むECCBankと、その次に続くECCBankのみをECCBankメモリへ保存しておき、それ以降のECCBankのメモリへの書き込みを中止して次ピクチャの記録へ備える。このとき、END点フラグが存在するAUX−VからVBVディレイやDTS等を取り出しておいてもよい。
【0065】
次に磁気テープ4の再生画を見ながら、つなぎ録りする次ピクチャの記録を開始する再記録位置を指定する場合について説明をする。ECCBankにおいて、再生PAUSE操作時に画面上に表示されていた画像のデータストリームは、後から供給される画像のデータストリームにより上書きされている場合が多い。
【0066】
また、3フレームから構成されるデータグループ毎に磁気テープ4上へ記録していく本発明では、再生画を見ながら指定した次ピクチャの再記録位置に、Iピクチャ、或いはPピクチャが存在している場合は、当該Iピクチャ、或いはPピクチャの直前を次ピクチャの再記録位置とするが、一方、指定した次ピクチャの再記録位置に、Bピクチャが存在している場合には、当該Bピクチャを構成するデータグループ先頭のIピクチャ、或いはPピクチャの直前を次ピクチャの再記録位置とする。
【0067】
ECC処理部17は、このようにして次ピクチャの再記録位置を、指定した記録位置に存在するピクチャタイプに応じて決定し、磁気テープ4を決定した記録位置に応じて巻き戻して再生し、これを順次ECCBankメモリへ書き込んでいく。その際にDTS等を介して、決定した再記録位置や、その再記録位置の直後に位置するデータグループのIピクチャ或いはPピクチャをサーチし、そのPack先頭のAUX−Aを含むECCBankと、その次に続くECCBankのみをECCBankメモリへ保存しておき、それ以降のECCBankのECCbankメモリへの書き込みを中止して次ピクチャの記録へ備える。このときも同様に、END点フラグが存在するAUX−VからVBVディレイやDTS等を取り出しておいてもよい。
【0068】
磁気テープ4の再生画を見ることなく、再記録位置を選ばずにつなぎ録りを行なう場合には、磁気テープ4を再生してデータストリームを順次ECCBankメモリへ書き込んでいく。その際に再記録位置を、データグループ単位で再生順にサーチする。そして任意の再記録位置の直後に位置するデータグループのIピクチャ或いはPピクチャの先頭のAUX−Aを含むECCBankと、その次に続くECCBankのみをECCBankメモリへ保存しておき、それ以降のECCBankのECCBankメモリへの書き込みを中止して次ピクチャの記録へ備える。このときも同様に、END点フラグが存在するAUX−VからVBVディレイやDTS等を取り出しておいてもよい。
【0069】
なお、上述の如くECCBankメモリへ2つのECCBankが保存されている場合において、新たに入力されるデータストリームは、以下のようにしてECCBankから書き戻す。すなわち、再記録位置直前のシンクブロック内のデータストリームは、そのままECCBankメモリへ残しておく。そして再記録位置以降のシンクブロックに新たに入力されるデータストリームを重ね書きし、ECCBankメモリ上で合成する。このとき、この新たなデータストリームが重ね書きされて合成されたECCBankメモリ内の各データストリームについて夫々C2パリティを生成し直す。
【0070】
そして再生するデータストリームのトラックNo.を視認しつつ再生を行い、ECCBankに付されたトラックNo.と一致するトラックからつなぎ録りを行うようにする。すなわち、書き戻す前後のデータストリームを磁気テープ4上において連続しておくことにより、つなぎ録りを開始する再記録位置において特別な処理を施すことなく、スムーズな再生を実現することができる。
【0071】
次に、上述の如く下地画像データが形成された磁気テープ4の再生時において、AUX−Vに記録されている次ピクチャのvbv_delay_nを継承してエンコーダの初期値として設定する方法について説明をする。
【0072】
画像データ処理装置1は、再生時において、AUX−Vに記録されている次ピクチャのvbv_delay_nを取得し、これをエンコーダ13におけるVBVバッファのデータ占有量(vbv_occupancy)に換算し、この値をエンコーダの初期値として設定する。このVBVバッファは、デコーダ25における入力バッファに対応する仮想バッファとして想定することで、各ピクチャ毎に発生する符号量を制御すべく設けられるものである。このVBVバッファのvbv_occupancyは、継承したvbv_delay_nに基づき、以下の(3)式により演算することができる。
vbv_occupancy=vbv_delay_n×Bitrate/90000 (3)
ところで、この(3)式により求められたvbv_occupancyは、画質にとって最適な値になるとは限らず、アンダーフローやオーバーフローが生じ、継続的に画質を劣化させてしまう場合がある。このため、この(3)式により求められたvbv_occupancyがいかなる値であっても、VBVバッファの容量に応じてこれを最適にコントロールし、画質の劣化を防止する必要がある。
【0073】
画像データ処理装置1は、(3)式により演算したvbv_occupancyの初期値(以下、この初期値をvbv_occupancy_fと称する)から、徐々にこのvbv_occupancyを補正することにより、最適なvbv_occupancyの目標値(以下、この目標値をvbv_occupancy_tと称する)へ遷移させる。具体的には、vbv_occupancy_fとvbv_occupancy_tの差分を求めることにより、vbv_occupancy_tへ収束させるために必要な符号発生補正量を求める。次にこの符号発生補正量を、vbv_occupancy_tへ遷移させるのに必要なGOPの数(以下、このGOPの数をnumber_GOPと称する)で割ることにより、1GOPあたりの符号発生量補正値を求める。すなわち、この符号発生量補正値は、以下の(4)式により演算することができる。
符号発生量補正値=(vbv_occupancy_t−vbv_occupancy_f)/number_GOP (4)
このように画像データ処理装置1は、vbv_occupancy_fからvbv_occupancy_tへ遷移させるために複数のGOPを費やす。すなわち、目標とするvbv_occupancy_tへ複数のGOP数(number_GOP)をかけて徐々に補正することができるため、1GOPあたりの補正量を減らすことができ、一時的な画質の劣化を抑えることができる。
【0074】
図8は、このエンコーダ13における符号量制御のフローを示しており、図中矢印方向は時間軸を表している。
【0075】
先ずステップS11において、(3)式よりvbv_delay_nに基づいて演算したvbv_occupancy_fと、vbv_occupancy_tとの差分を求める。次にステップS12において、この求めた差分をnumber_GOPで除して、1GOPあたりの符号発生量補正値を求める。次に、ステップS13において、ビットレートにより制御された各GOPにおける符号の総加算量に対し、この符号発生量補正値を減算することにより補正する。
【0076】
一方、GOP先頭を除く各画像データは、ステップS21において、各フレーム毎にremain_bit_GOPから発生符号量を減算される。またGOP先頭ではステップS22において、ステップS21を経た各画像データの符号量に対して、ステップS13にて各GOP毎に補正された総加算量が加算され、さらにステップS23の1フレーム単位のエンコード処理に基づくフレーム内発生符号量が減算される。エンコーダ13は、このようにして符号量制御されたremain_bit_GOPを得ることができる。このremain_bit_GOPは、GOP単位で符号量をコントロールされているため、継続的に画質が劣化することはなくなる。
【0077】
ちなみにこのnumber_GOPは、いかなる値に設定しても良く、また一定の値に固定しても良いし、vbv_occupancy_t−vbv_occupancy_fの値に応じてその都度任意に設定しても良い。仮にnumber_GOPを一定の値に固定すると、vbv_occupancy_t−vbv_occupancy_fの値を問わず各GOPへ均等に割り振ることができる。またnumber_GOPをvbv_occupancy_t−vbv_occupancy_fの値に応じてその都度任意に設定することにより、1GOPあたりの補正量を最初に決め、必要なnumber_GOPを後から設定することも可能となる。
【0078】
画像データ処理装置1は、上述のremain_bit_GOPを各ピクチャへ割り当てる。このときピクチャタイプ毎の複雑さに応じて、割り当てる符号量を変えても良い。
【0079】
例えば、Iピクチャの複雑さを示す係数をXi、Pピクチャの複雑さを示す係数をXp、Bピクチャの複雑さを示す係数をXbとし、GOP内におけるPピクチャの未符号化枚数をNp、GOP内におけるBピクチャの未符号化枚数をNbとするとき、Iピクチャの割り当て係数Y_i、Pピクチャの割り当て係数Y_p、Bピクチャの割り当て係数Y_bは、夫々以下の式(5)、(6)、(7)により表すことができる。
Y_i=1+Np・Xp/Xi・1/Kp+Nb・Xb/Xi・1/Kb (5)
Y_p=Np+Nb・Xb/Xp・Kp/Kb (6)
Y_b=Nb+Np・Xp/Xb・Kb/Kp (7)
(Kp=1.0, Kb=1.4)
ここでremain_bit_GOPを、上述の如く求められた各ピクチャの割り当て係数Y_i、Y_p、Y_bにより除算することにより、各ピクチャタイプへ割り当てる符号量を求めることができる。なお、Xi,Xp,Xbの各初期値を、それぞれ1.39×bitrate,0.52×bitrate,0.37×bitrateとしても良い。
【0080】
次に、継承したvbv_delay_nに基づいて演算したvbv_occupancy_fの値が極端に小さい場合における処理について説明をする。
【0081】
(3)式により演算したvbv_occupancy_fが極端に小さいと、式(4)に基づいてvbv_occupancy_tへ遷移させても、以下に説明する理由により画質が大幅に劣化してしまう。
【0082】
すなわち、つなぎ録りする次ピクチャの発生符号量との関係で、極端にvbv_occupancy_fが小さいと、エンコード時においてVBVバッファのアンダーフローが生じないように、次ピクチャの発生符号量に制約がかかり、画質が劣化してしまう。またかかる場合に、number_GOPを一定の値に固定すると、vbv_occupancy_tへ遷移するまでの最初の数GOPは、極端にvbv_occupancyが低い状態であるため、画質が著しく劣化し、また最適なvbv_occupancy_tへ遷移するまで長時間を費やすため、早期に画質を改善することができない。更にvbv_occupancy_tへの遷移時間を短縮するために、1GOPあたりの符号発生補正量を大きくすると、vbv_occupancy_tへ遷移するまでの間、画質が大幅に劣化してしまう。
【0083】
このため、本発明にかかる画像データ処理装置1では、かかる画質の劣化を抑えるべく、(3)式により演算したvbv_occupancy_fについて、所定の設定値を下回る場合にコピーピクチャを挿入することにより、大幅な画質劣化よりむしろ画面のホールドを選択できるようにする。
【0084】
図9(a)に示すように、vbv_delay_nに基づいて演算したvbv_occupancy_fが、設定値を下回る場合において、図9(b)に示すように、コピーピクチャを挿入し続ける。これにより、VBVディレイ(vbv_delay_n2)は、t41からt42の時間帯に相当することとなるため見かけ上大きくなり、これに基づいて演算されたvbv_occupancy_f2は、設定値を上回る。これにより、画面がホールドされる時間は増加するが、画質の劣化を抑えることが可能となる。
【0085】
なお、このコピーピクチャの挿入枚数(N)は、次ピクチャのvbv_delay_n2に応じて得られるvbv_occupancy_f2が設定値以上となるように計算して決定する。
【0086】
先ず、コピーピクチャをN枚挿入すると、次ピクチャの引き抜かれる時刻t42がN枚分遅延するため、vbv_delay_n2は、N枚分長くなる。一方、コピーピクチャ1枚の転送時間FTのN倍だけ次ピクチャが後ろへずれることになるため、その分vbv_delay_n2は短くなる。
【0087】
ここでコピーピクチャ1枚の表示時間をETとしたとき、vbv_delay_n2は、以下の(8)式により表される。
vbv_delay_n2=vbv_delay_n+N×(ET−FT) (8)
ちなみにコピーピクチャの表示時間ETは、フレーム周波数が29.97Hzのときに3003となり、フレーム周波数が25Hzのときは3600となる。
【0088】
コピーピクチャの枚数(N)は、vbv_delay_n2が、vbv_occupancyの設定値から(3)式を用いて演算したvbv_delayの設定値(vbv_delay_s)以上となるように計算して求める。すなわち、上述した(8)式に基づき以下に示す(9)式を導き出すことができる。
vbv_delay_n+N×(ET−FT)≧vbv_delay_s (9)
この(9)式を変形した以下の(10)式により、コピーピクチャの挿入枚数(N)を求める。
N≧(vbv_delay_s−vbv_delay_n)/(ET−FT) (10)
本発明を適用した画像データ処理装置1では、このように演算したコピーピクチャをN枚挿入することにより得られるvbv_delay_n2を取得し、VBVバッファにおけるデータ占有量に換算してエンコーダの初期値とすることができる。これにより、(3)式により演算したvbv_occupancy_fが極端に小さい場合であっても、大幅に画質を劣化させることなくvbv_occupancyを最適にコントロールすることができる。
【0089】
次に、他の電子機器から入力された画像データのデータストリームをつなぎ録りする場合において、継承したvbv_delay_nの値が極端に小さいときの処理について説明をする。
【0090】
他の電子機器から入力されたデータストリームをつなぎ録りする場合には、コピーピクチャに加えてスタッフィングバイトを挿入することにより、vbv_occupancyをコントロールする。
【0091】
図10に示すように、vbv_delay_nに基づいて演算したvbv_occupancy_fが、設定値を下回る場合において、t51からt52まで、コピーピクチャを挿入し、またスタッフィングバイトを挿入する。
【0092】
このコピーピクチャの枚数やスタッフィングバイトの量は以下の方法で決定することができる。
【0093】
先ず、記録END点の直後に位置する次ピクチャのAUX−Vからvbv_delay_nを取得する。次に、つなぎ録りする画像データが他の電子機器から供給されたときに、当該供給された画像データの先頭に位置するIピクチャのヘッダからVBVディレイを取得し、これをvbv_delay_n3とする。また、次ピクチャのヘッダから400bps単位で表されるBitrateを取得する。
【0094】
このとき、コピーピクチャのバイト数をB_copyとしたとき、その転送時間を90KHz単位に換算したT_copyは、以下の式(11)で表すことができる。
T_copy=B_copy/Bitrate×換算係数 (11)
この換算係数は、90KHz単位において、以下の(12)式により1800となる。
90000Hz×8bit/400bps=1800 (12)
ここで、取得したVBVディレイの差分値VBVD_TNは、以下の(13)により定義することができる。
VBVD_TN=vbv_delay_n3−vbv_delay_n (13)
ここで、VBVD_TN≦0のとき、コピーピクチャの枚数(N_copy)を0とし、スタッフィングバイトの挿入のみ実行する。一方、VBVD_TN>0のとき、以下の(14)式により求めた枚数(N_copy)分、コピーピクチャを挿入する。ちなみに、この(14)式では求めるN_copyを整数に切り上げる。
N_copy=VBVD_TN/(ET−T_copy) (14)
また(14)式において整数に切り上げられた分を(15)、(16)式により求められるスタッフィングバイト(B_Stuf)により補う。
T_Stuf=(ET−T_copy)×N−VBVD_TN (15)
B_Stuf=T_Stuf×Bitrate/1800 (16)
すなわち、本発明を適用した画像データ処理装置1は、他の電子機器からデータストリームが入力された場合において、夫々取得したvbv_delay_nと、vbv_delay_n3に応じて、コピーピクチャを挿入し、或いはスタッフィングバイトを挿入することができる。これにより、vbv_delay_n3に対して、vbv_delay_nがいかなる値であっても、コピーピクチャを挿入し、またスタッフィングバイトを挿入することができるため、画質をほとんど劣化させることなく、所望のvbv_occupancyへコントロールすることができる。
【0095】
ちなみに、記録END点直後のピクチャタイプがPピクチャである場合において、当該Pピクチャから、Iピクチャで始まる次ピクチャをつなぎ録りする場合には、図11に示すように、シーケンスヘッダ/GOPヘッダ分だけレートが上がってしまう。このため、シーケンスヘッダ/GOPヘッダ分応じたVBVディレイを補正値として、求めたvbv_delay_nから差し引く必要がある。
【0096】
この補正値を計算する際には、整数でステップ化する。この整数によるステップ化の際に、端数が生じた場合には切り上げることにより、シーケンスヘッダ/GOPヘッダ分のレートを下げるようにする。演算した補正値は、次ピクチャのvbv_delay_nの継承時、コピーピクチャやスタッフィング量の計算時において用いる。
【0097】
次に、演算したコピーピクチャやスタッフィングの記録方法について説明をする。
【0098】
図12に示すように、磁気テープ上には、夫々AUX_Vが設けられ、Iピクチャ又はPピクチャを先頭とし、Bピクチャを含むデータグループが既に記録されている。ちなみに図12に示す例では、下地画像データの例として、画像データ処理装置1に対して最後に供給されたデータグループLが示されている。
【0099】
このデータグループLの記録END点以降の再記録位置には、1回目のつなぎ録りする次ピクチャを含むデータグループN1が記録されることとなる。このデータグループN1においても補助データを記録するためのAUX_Vが設けられている。
【0100】
更に、データグループLとデータグループN1の間には、挿入補助記録領域(EditAUX_V_h)が設けられコピーピクチャ及び/又はスタッフィングバイトを含む挿入データグループ(EditPack_V_h)が記録される。このEditPack_V_hは、VBVバッファのビット占有量に応じて設けられる。
【0101】
このコピーピクチャやスタッフィングバイトを一つにまとめたEditPack_V_hは、あくまでデータグループLやデータグループN1と独立したデータグループとして記録する。これにより、状況に応じてこのEditPack_V_hのみを分離することが可能となる。EditAUX_V_hには、スタッフィングのVBVディレイに相当する値を記録する。このとき、データグループN1のAUX−V記録されているvbv_delay_nを継承して、このEditAUX_V_hへ記録してもよい。
【0102】
このように1回目のつなぎ録りが行われた記録媒体の再記録位置において他の画像データを再度録画する、いわゆる2回目のつなぎ録りを行う場合には、このEditPack_V_hを分離して除去する。そして、図12に示すように、2回目のつなぎ録りを行うデータグループN2が記録される。このデータグループN1においても補助データを記録するためのAUX_Vが設けられている。更に、データグループLとデータグループN2の間に、挿入補助記録領域(EditAUX_V_h2)が設けられコピーピクチャ及び/又はスタッフィングバイトを含む挿入データグループ(EditPack_V_h2)が記録される。
【0103】
このように、2回目のつなぎ録り時において、1回目のつなぎ録り時に記録したEditPack_V_hを除去することにより、以下の効果を得ることができる。
【0104】
図13は、1回目のつなぎ録りを行ったデータグループN1の先頭を再記録位置として、2回目のつなぎ録りを行う場合の、時刻に対するVBVバッファのデータ占有量を示している。この図13に示されるように、データグループN2のVBVディレイ(vbv_delay_h2)は、データグループN1のVBVディレイ(vbv_delay_h1)よりも大きく、またデータグループLのvbv_delay_nよりも小さい。このため、vbv_delay_h2とvbv_delay_nとを比較して、挿入するコピーピクチャの枚数やスタッフィングバイトの量を決めれば足りるところ、1回目のつなぎ録り時においてvbv_delay_nと、vbv_delay_h1との関係で、既に不要なスタッフィングバイト等が、EditPack_V_hを介して記録されていることとなる。
【0105】
しかし、本発明を適用した画像データ処理装置1によれば、データグループN2が供給されるまでに、1回目のつなぎ録りにおけるスタッフィングバイト等を含むEditPack_V_hが除去されている。このため、vbv_delay_h1を無視して、vbv_delay_h2とvbv_delay_nとの間で、挿入するスタッフィングバイトの量を決定することができる。また、不要なスタッフィングバイト等が記録されることがなくなり、無駄な画面ホールドの発生を抑えることも可能となる。
【0106】
一方、vbv_delay_nよりもvbv_delay_h1の方が大きいためにコピーピクチャ及びスタッフィングバイトが挿入される場合においても、データグループN2が供給されるまでに、EditPack_V_hが除去されている。このため、vbv_delay_h1を無視して、vbv_delay_h2とvbv_delay_nとの間で、挿入するコピーピクチャの枚数やスタッフィングバイトの量を決定することができる。また、不要なコピーピクチャやスタッフィングバイト等が記録されることがなくなり、エンコード後の画質の劣化を防止し、ひいては、無駄な画面ホールドを抑えることができる。
【0107】
なお、EditPack_V_h1がスタッフィングバイトのみで構成される場合には、図14に示すように、当該スタッフィングバイトを構成するESのみに対してPESヘッダを付加する。
【0108】
これにより、スタッフィングバイトのみを構成するESを、他のESと合わせてPESパケットを構成する必要がなくなり、またスタッフィングの境界が明示されることとなるため、デコード時において、当該PESヘッダが付されたスタッフィングバイトを容易に除去することができる。
【0109】
次に、2回目のつなぎ録り時における再記録位置について説明をする。
【0110】
図15は、t61から始まるvbv_delay_nに対して、コピーピクチャやスタッフィングを挿入させてt62から始まるvbv_delay_h1を示している。このとき、2回目のつなぎ録りが行われ、更に追加スタッフィングが付されたvbv_delay_h2は、t62から追加スタッフィング分だけ遅れたt63から開始することとなる。
【0111】
このとき、vbv_delay_h2とvbv_delay_nとの間で、正確な追加スタッフィング量を決定しても、記録開始位置をt63とすれば、2回目のつなぎ録り時において除去されるEditPack_V_hにおけるスタッフィングバイト等の分だけ、無駄な画面ホールドが発生してしまう。このため、本発明では、2回目のつなぎ録り時における記録開始位置を、vbv_delay_nの開始時刻であるt61から、追加スタッフィング量遅延させた時刻t71となるように制御する。
【0112】
すなわち、1回目のつなぎ録り時におけるスタッフィングバイト量が記録されたEditPack_V_hを一度除去して、vbv_delay_h2とvbv_delay_nとの間で新たに追加スタッフィング量を計算し、この計算したスタッフィング量を次ピクチャの前に挿入する。これにより無駄な画面ホールドを減らすことができる。
【0113】
なお、EditAUX_V_hには、コピーピクチャであることを識別するためのフラグや、そのコピーピクチャの枚数を識別するためのフラグを記録しておいても良い。
【0114】
なお、コピーピクチャとスタッフィングバイトの両方を磁気テープ4上へ記録する場合には、図16に示すように、先ずコピーピクチャを挿入し、その後にスタッフィングバイトを挿入する。これにより、アンダーフローの発生を防止することができる。
【0115】
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、例えば、磁気テープ4に記録する場合のみならず、他の磁気ディスクを利用した他の記録媒体にも適用可能である。また、上述の手法は、放送においても適用できることは勿論である。
【0116】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明に係る画像データ処理装置及び方法は、1回目のつなぎ録り時に記録したEditPack_V_hを分離して除去することができるため、不要なスタッフィングバイト等が記録されることがなくなり、無駄な画面ホールドの発生を抑えることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像データ処理装置の内部構成例を示した図である。
【図2】磁気テープの構成を示した図である。
【図3】磁気テープにおけるヘリカルトラックの構成を示した図である。
【図4】データグループについて説明するための図である。
【図5】画像データ処理装置に対して最後に供給されたデータグループにおけるデータ占有量の推移を表した図である。
【図6】次ピクチャのvbv_delay_nの値が未知の場合に、記録時に予め演算する例を説明するための図である。
【図7】つなぎ録り時における、ECC処理部のECCBankメモリの処理について説明するための図である。
【図8】エンコーダにおける符号量制御のフローを示した図である。
【図9】 vbv_delay_nに基づいて演算したvbv_occupancy_fが、設定値を下回る場合においてコピーピクチャを挿入し続ける例を説明するための図である。
【図10】他の電子機器から入力された画像データのデータストリームをつなぎ録りする場合において、継承したvbv_delay_nの値が極端に小さいときの処理について説明をするための図である。
【図11】記録END点直後のピクチャタイプがPピクチャである場合におけるつなぎ録りの欠点について説明するための図である。
【図12】演算したコピーピクチャやスタッフィングの記録方法について説明をするための図である。
【図13】1回目のつなぎ録りを行ったデータグループN1の先頭を再記録位置として、2回目のつなぎ録りを行う場合の、時刻に対するVBVバッファのデータ占有量を示した図である。
【図14】スタッフィングバイトを構成するESのみに対してPESヘッダを付加する場合について説明するための図である。
【図15】2回目のつなぎ録り時における再記録位置について説明をするための図である。
【図16】コピーピクチャとスタッフィングバイトの両方を磁気テープ上へ記録する場合について説明するための図である。
【図17】デコーダにおける入力バッファにおける、供給されたMPEGストリームに対するデータ占有量の推移を表した図である。
【図18】従来技術の問題点について説明するための図である。
【符号の説明】
11 外部入力部、12 ピクチャサイズ測定部、13 エンコーダ、14 挿入処理部、15 補助データ生成部、16 ストリーム記録処理部、17 ECC処理部、18 記録回路、19 再生回路、20 補助データ抽出部、21ストリーム再生処理部、22 ヘッダ抽出部、23 VBVディレイ抽出部、24 外部出力部、25 デコーダ、26 制御部

Claims (16)

  1. MPEG方式により符号化され、また夫々補助記録領域(AUX_V)が設けられ、Iピクチャ又はPピクチャを先頭とし、かつBピクチャを含むデータグループ(Pack_V)からなる画像データを処理する画像データ処理装置において、
    上記Pack_Vが既に記録されている記録媒体上の編集点上に、編集されるデータグループ(Pack_V_h)を記録し、また復号化時に用いられるVBV(Video Buffering Verifier)バッファのビット占有量に応じて、当該Pack_V_hの前に、夫々挿入補助記録領域(EditAUX_V_h)が設けられ、前ピクチャを繰り返して表示するコピーピクチャ及び/又はスタッフィングバイトを含む挿入データグループ(EditPack_V_h)を記録媒体上へ記録する記録手段を備え、
    上記記録手段は、上記記録媒体上の編集点に上記EditPack_V_hが記録されている場合に、当該EditPack_V_hと独立して、新たに入力されたデータグループ(Pack_V_n)の前に位置し、夫々挿入補助記録領域(EditAUX_V_n)が設けられコピーピクチャ及び/又はスタッフィングバイトを含む挿入データグループ(EditPack_V_n)を、上記編集点に基づき記録すること
    を特徴とする画像データ処理装置。
  2. 上記記録手段は、新たに入力されたPack_V_nの前に位置するEditPack_V_nを、上記編集点に記録する際に除去すること
    を特徴とする請求項1記載の画像データ処理装置。
  3. 上記AUX_Vに記録されているVBVディレイ(VBV_delay)と、上記EditAUX_V_nに記録されているVBVディレイ(VBV_delay_n)とを読み出して比較する比較手段と、
    上記比較手段による比較結果に応じて、上記EditPack_V_nを構成するコピーピクチャの枚数を或いはスタッフィングバイトを制御する制御手段とを備えること
    を特徴とする請求項1記載の画像データ処理装置。
  4. 上記記録手段は、上記EditPack_V_nを構成するスタッフィングバイトに基づくVBV_delay_nを上記EditAUX_V_nへ記録すること
    を特徴とする請求項1記載の画像データ処理装置。
  5. 上記記録手段は、上記EditPack_V_hがスタッフィングバイトのみで構成される場合に、当該スタッフィングバイトに対して、PTSとDTSを含まないPESヘッダを付加すること
    を特徴とする請求項1記載の画像データ処理装置。
  6. 上記記録手段は、上記記録媒体上において既にコピーピクチャが存在する場合において、該コピーピクチャを識別するフラグを上記記録媒体上に記録すること
    を特徴とする請求項1記載の画像データ処理装置。
  7. 上記記録手段は、上記コピーピクチャの先頭を上記編集点とすること
    を特徴とする請求項6記載の画像データ処理装置。
  8. 上記記録手段は、EditPack_V_hがコピーピクチャ及びスタッフィングバイトの双方で構成されている場合に、記録媒体上へコピーピクチャを挿入後にスタッフィングバイトを挿入し、
    またEditPack_V_nがコピーピクチャ及びスタッフィングバイトの双方で構成されている場合に、記録媒体上へコピーピクチャを挿入後にスタッフィングバイトを挿入すること
    を特徴とする請求項1記載の画像データ処理装置。
  9. MPEG方式により符号化され、また夫々補助記録領域(AUX_V)が設けられ、Iピクチャ又はPピクチャを先頭とし、かつBピクチャを含むデータグループ(Pack_V)からなる画像データを処理する画像データ処理方法において、
    上記Pack_Vが既に記録されている記録媒体上の編集点上に、編集されるデータグループ(Pack_V_h)を記録し、また復号化時に用いられるVBV(Video Buffering Verifier)バッファのビット占有量に応じて、当該Pack_V_hの前に、夫々挿入補助記録領域(EditAUX_V_h)が設けられ、前ピクチャを繰り返して表示するコピーピクチャ及び/又はスタッフィングバイトを含む挿入データグループ(EditPack_V_h)を記録媒体上へ記録する記録ステップを有し、
    上記記録ステップは、上記記録媒体上の編集点に上記EditPack_V_hが記録されている場合に、当該EditPack_V_hと独立して、新たに入力されたデータグループ(Pack_V_n)の前に位置し、夫々挿入補助記録領域(EditAUX_V_n)が設けられコピーピクチャ及び/又はスタッフィングバイトを含む挿入データグループ(EditPack_V_n)を、上記編集点に基づき記録すること
    を特徴とする画像データ処理方法。
  10. 上記記録ステップにおいて、新たに入力されたPack_V_nの前に位置するEditPack_V_nを、上記編集点に記録する際に除去すること
    を特徴とする請求項9記載の画像データ処理方法。
  11. 上記AUX_Vに記録されているVBVディレイ(VBV_delay)と、上記EditAUX_V_nに記録されているVBVディレイ(VBV_delay_n)とを読み出して比較する比較ステップと、
    上記比較手段による比較結果に応じて、上記EditPack_V_nを構成するコピーピクチャの枚数を或いはスタッフィングバイトを制御する制御ステップとを有すること
    を特徴とする請求項9記載の画像データ処理方法。
  12. 上記制御ステップにおいて、上記EditPack_V_nを構成するスタッフィングバイトに基づくVBV_delay_nを上記EditAUX_V_nへ記録すること
    を特徴とする請求項9記載の画像データ処理方法。
  13. 上記記録ステップにおいて、上記EditPack_V_hがスタッフィングバイトのみで構成される場合に、当該スタッフィングバイトに対して、PTSとDTSを含まないPESヘッダを付加すること
    を特徴とする請求項9記載の画像データ処理方法。
  14. 上記記録ステップにおいて、上記記録媒体上において既にコピーピクチャが存在する場合に、該コピーピクチャを識別するフラグを上記記録媒体上に記録すること
    を特徴とする請求項9記載の画像データ処理方法。
  15. 上記記録ステップにおいて、上記コピーピクチャの先頭を上記編集点とすること
    を特徴とする請求項14記載の画像データ処理方法。
  16. 上記記録ステップにおいて、EditPack_V_hがコピーピクチャ及びスタッフィングバイトの双方で構成されている場合に、記録媒体上へコピーピクチャを挿入後にスタッフィングバイトを挿入し、
    またEditPack_V_nがコピーピクチャ及びスタッフィングバイトの双方で構成されている場合に、記録媒体上へコピーピクチャを挿入後にスタッフィングバイトを挿入すること
    を特徴とする請求項9記載の画像データ処理方法。
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