JP3734313B2 - 浴室乾燥機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴室の空気を吸い込むと共に、その吸い込み空気を前記浴室に循環通風する循環用通風手段と、前記浴室の空気を前記浴室の外に排気する排気用通風手段と、前記循環用通風手段により前記浴室に通風される通風空気を加熱する加熱手段と、前記浴室の温度を検出する温度検出手段と、前記循環用通風手段及び前記排気用通風手段の通風作動を制御すると共に、前記温度検出手段の検出情報に基づいて、前記浴室の温度が設定範囲になるように前記加熱手段の加熱作動を制御する乾燥運転を実行する制御手段とが設けられている浴室乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記構成の浴室乾燥機は、加熱手段にて加熱された空気を浴室に通風させて、例えば、浴室に吊るした衣類等の被乾燥物からの水分の蒸発を促進させると共に、多湿空気を浴室の外に通風するようにして、被乾燥物を能率よく乾燥させることができるようにしたものである。
【0003】
ところで、上記浴室乾燥機において、従来では、例えば特開平7−24194号公報に示されるように、浴室の湿度を検出する湿度検出手段が設けられ、この湿度検出手段の検出湿度が設定湿度より高いときは、排気用通風手段の通風量を大に制御し、検出湿度が設定湿度以下のときは、排気用通風手段の通風量を小に制御する構成として、乾燥過程が進むほど浴室の湿度は低くなるので、乾燥過程が後期に達したことを浴室の湿度により推定するようにして、乾燥過程が後期に達していないときは通風量を大にして乾燥を効率的に促進させて、乾燥後期では通風量を小に制御することで、乾燥作業の所要時間が長くなることを回避しながら、排気用通風手段の消費電力を低減してランニングコストを低減できるようにしたものがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来構成においては、浴室の湿度を直接検出することで、乾燥過程が後期に達したことを比較的精度よく推定することができるものの、湿度検出手段を別途備えさせる必要があり、部品点数が多くなると共に、接続配線等も多くなって構成が複雑でコスト高になる不利があった。しかも、浴室の湿度を精度よく検出することが可能となる湿度検出手段はその構成が複雑で部品コストが高く、更に、浴室乾燥機全体のコストアップを招くという不利があった。
【0005】
ところで、浴室の温度が過度に上昇した状態が長く続くと、浴室内の各部、例えばシール部材や壁材等が乾燥してひび割れ等が発生する不都合があることから、無闇に温度上昇させることは好ましくないので、上記構成の浴室乾燥機においては、温度検出手段の検出値が設定領域に維持されるように加熱手段の作動が制御されることになるが、上記乾燥運転の開始直後においては、浴室の温度は低い状態となっており、乾燥運転が実行されるに伴って、加熱手段の加熱作動に伴って浴室の温度が徐々に上昇していくことになる。
【0006】
本発明の目的は、浴室の温度が乾燥運転の実行に伴って上昇する点に着目して、乾燥時間の所要時間が長くなることを回避できると共に、ランニングコストを低減できるものでありながら、構成の簡素化により装置の低コスト化が可能となる浴室乾燥機を提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の特徴構成によれば、前記制御手段は、その乾燥運転において、前記循環用通風手段及び前記排気用通風手段の通風作動を制御すると共に、前記温度検出手段の検出情報に基づいて、前記浴室の温度が設定範囲になるように前記加熱手段の加熱作動を制御するのである。そして、前記制御手段は、前記乾燥運転を実行しているときに、前記温度検出手段の検出情報に基づいて、前記排気用通風手段の通風量を変更調整することになる。
【0008】
つまり、乾燥運転が開始された直後では、浴室の温度は低い状態となっており、乾燥運転が実行されるに伴って、加熱手段による加熱作動によって浴室の温度が上昇していくことになる。そして、乾燥運転が実行されるに伴って、被乾燥物からの水分の蒸発量も変化していくことになるので、このように乾燥運転の実行に伴う温度上昇を温度検出手段にて検出して、その検出情報に基づいて、蒸発量等の乾燥状況に適した通風量になるように排気用通風手段の通風量を変更調整するのである。
【0009】
その結果、乾燥時間を長くさせる等の不利の無い状態で、排気用通風手段の消費電力を抑制することが可能であると共に、浴室の温度調整の為に従来より既存の温度検出手段の検出情報を有効利用して、湿度検出手段等の乾燥状況を検出する為の特別な検出手段を設ける必要が無く、構成を簡素化できて、浴室乾燥機のコスト低減を図ることが可能となった。
【0010】
さらに、請求項1に記載の特徴構成によれば、前記制御手段は、前記温度検出手段の検出値が設定温度より低いときは前記排気用通風手段の通風量を大に、前記温度検出手段の検出値が前記設定温度以上のときは前記排気用通風手段の通風量を小に制御するように構成されている。
【0011】
つまり、乾燥運転が開始された直後では、浴室の温度は設定温度よりも低い状態となっており、しかも、被乾燥物に多量の水分が含まれているので、例えば、排気用通風手段の通風量を大にさせることで多量に発生した水蒸気を浴室の外に排出することにより乾燥を効率よく促進することができ、乾燥時間を極力、短いものにできる。
又、乾燥運転が実行されるに伴って、加熱手段による加熱作動によって浴室の温度が上昇していくことになるが、浴室の温度が設定温度以上に上昇した乾燥過程の後期に到ると、被乾燥物からの水分の蒸発は少なくなっているので、浴室の空気を多量に外に排気しても乾燥を促進する効果はあまり無いので、このようなときは、排気用通風手段の通風量を小にすることで、無駄な電力消費を抑制できることになる。
【0012】
請求項2に記載の特徴構成によれば、前記制御手段は、前記温度検出手段の検出情報に基づいて、前記循環用通風手段の通風量を変更調整するように構成されている。
【0013】
つまり、上述したように、乾燥運転の実行に伴う温度上昇を温度検出手段にて検出して、その検出情報に基づいて、被乾燥物の乾燥状況に適した通風量になるように循環用通風手段の通風量を変更調整するのである。
例えば、被乾燥物に多量の水分が含まれている乾燥過程の初期では、循環用通風手段の通風量を多くして多量の温風を当てることで水分の蒸発を促進させることで、乾燥時間が長くなることを回避できて、被乾燥物の表面が乾燥し内部が乾燥していない乾燥過程の途中では、水分の蒸発量が少なく多量の温風を当てても乾燥を促進する効果は少ないので、通風量を小にさせることで、循環用通風手段の消費電力を抑制できることになる。
【0014】
請求項3に記載の特徴構成によれば、前記制御手段は、前記温度検出手段の検出情報に基づいて、乾燥運転の実行に伴って、設定単位時間が経過する間における前記浴室の温度の上昇量が小であれば前記設定温度を高い温度に設定し、前記温度の上昇量が大であれば前記設定温度を低い温度に設定するように構成されている。
【0015】
例えば、被乾燥物の処理量(乾燥負荷)が多い場合であれば、乾燥処理の為の所要時間は長くなると共に、設定単位時間が経過する間における前記浴室の温度の上昇量、即ち、加熱手段による加熱作動に伴う温度上昇率は小さくなると考えられる。そこで、このように温度上昇率が小さいときは設定温度を高い温度に設定することで、排気用通風手段の通風量が大に設定される乾燥運転が充分長い時間行われることになり、多量に蒸発する水分を有効に排気できるものとなる。
【0016】
又、被乾燥物の処理量が少ない場合であれば、乾燥処理の為の所要時間は短くて済むと共に、前記温度上昇率は大きくなると考えられる。そこで、このように温度上昇率が大きいときは、設定温度を低い温度に設定することで、排気用通風手段の通風量が大である時間を短くさせて無駄な電力消費を極力少ないものにできる。
【0017】
このように、乾燥負荷の状況に応じて適切な運転状態に自動的に切り換わるものとなり、更に、乾燥効率の向上と電力消費の抑制を図れると共に、使用上の利便性が向上するものとなる。
【0018】
請求項4に記載の特徴構成によれば、前記制御手段は、前記乾燥運転を開始してから、被乾燥状況に応じて運転時間設定手段によって設定された設定時間が経過すると、乾燥運転を自動停止させるように構成され、且つ、前記設定時間が長いときは前記設定温度を高い温度に設定し、前記設定時間が短いときは前記設定温度を低い温度に設定するように構成されている。
【0019】
従って、乾燥運転を実行する際に、予め、被乾燥状況、例えば被乾燥物の処理量等の乾燥負荷に応じて運転時間設定手段にて乾燥運転を実行すべき適切な設定時間を設定することができ、無駄な電力を消費する不利の無い状態で適切に乾燥を行うことができる。
その結果、設定時間が長いときは、乾燥負荷が大きいときであると推定できる。そこで、この場合は設定温度を高い温度に設定することで、排気用通風手段の通風量が大に設定される乾燥運転が充分長い時間行われることになり、多量に蒸発する水分を有効に排気できるものとなる。
又、設定時間が短いときは、乾燥負荷が小さいときであると推定できるので、この場合には、設定温度を低い温度に設定することで、排気用通風手段の通風量が大である時間を短くさせて無駄な電力消費を極力少ないものにできる。
【0020】
このように、乾燥負荷等の被乾燥状況に応じて適切な運転状態に自動的に切り換わるものとなり、更に、乾燥効率の向上と電力消費の抑制を図れると共に、使用上の利便性が向上するものとなる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る浴室乾燥機について図面に基づいて説明する。
前記浴室乾燥機YKは、図3に示すように、浴室Aの天井部に設置され、図示しない建物の固定部(スラブ面)に埋め込み固定された吊り下げボルトBO にて吊り下げ支持されると共に、浴室天井面に形成された開口を通して浴室Aに臨む状態で設置されている。
そして、図1に示すように、下方側が開放されたケーシング1の内部に、区画形成される状態で浴室Aの空気が循環通風される循環通風路L1が形成されると共に、ケーシング1の下方開放部を覆うグリル板2に吸気部3と吹き出し部4とが夫々形成されている。前記循環通風路L1の内部に、浴室Aの空気を吸気部3から当該通風路内に吸い込むと共に、その吸い込み空気を循環通風路L1を通して循環させて吹き出し部4から浴室Aに通風する循環用通風手段としての循環ファン5、この循環ファン5により循環通風される空気を加熱する加熱手段としての温水循環式の熱交換器6、熱交換器6にて加熱される前の循環空気の温度、即ち、浴室Aの温度を検出する温度検出手段としてのサーミスタ7の夫々が設けられている。又、循環ファン5により循環通風される空気のうちの一部を排気用開口8を通して吸気すると共に、排気ダクト9を通して外部に排気する排気用通風手段としての排気ファン10が設けられている。
【0022】
前記熱交換器6は、温水供給路11を通して外部熱源機NTから熱媒としての所定温度(80°C)の温水が循環供給されるように構成され、温水供給路11には温水の供給を断続する熱動弁12が設けられている。この熱動弁12は、温水の断続操作の際に温水流量を徐々に変化させることで、急激な流量変化に起因して騒音や振動が発生することを未然に防止するように構成されている。
【0023】
循環ファン5及び排気ファン10の通風作動を制御すると共に、サーミスタ7の検出情報に基づいて、浴室Aの温度が設定範囲になるように熱交換器6による加熱作動、具体的には熱動弁12の断続状態を制御する乾燥運転を実行する制御手段としての制御部Hと、この制御部Hに運転情報を指令するリモコン操作部Rとが設けられている。前記制御部Hは、マイクロコンピュータを利用して構成され、ケーシング1の内部に設置されている。
【0024】
前記リモコン操作部Rは、使用者が便利に操作できるように浴室Aの入口部の壁面等に設置され、通信線13を介して制御部Hと通信可能に接続されている。このリモコン操作部Rには、図2に示すように、制御部Hに乾燥モードを指令する乾燥スイッチ14、涼風モードを指令する涼風スイッチ15、暖房モードを指令する暖房スイッチ16、換気モードを指令する換気スイッチ17、前記各モードの運転停止を指令する停止スイッチ18、いずれかのモードでの運転が開始されてから自動的に運転を停止させるまでのタイマー時間(設定時間の一例)を設定する運転時間設定手段としての時間設定スイッチ19及びタイマー時間を表示するタイマー表示部20等を備えて構成されている。
【0025】
前記循環ファン5及び排気ファン10は、夫々、通風量を大小2段階に切り換え自在に構成されている。具体的に説明すると、各ファンは図示しない電動モータにて駆動される構成となっており、制御部Hが各電動モータに対する印加電圧を切り換えることでファン回転数(通風量)を大小2段階に切り換えられるようになっている。
【0026】
次に制御部Hの制御動作について説明する。
涼風スイッチ15が操作されると、制御部Hは涼風モードに設定され、循環ファン5及び排気ファン10を通風量大に切り換えた状態で通風作動させる。涼風モードは、例えば、夏場等の入浴時に送風させることで涼風感覚を得られるようになっている。尚、涼風スイッチ15が操作されたときに、時間設定スイッチ19にてタイマー時間が設定されるようになっており、運転を開始してからこのタイマー時間が経過すると、循環ファン5の通風作動を自動停止させて涼風運転を終了する。尚、タイマー時間が経過する前に停止スイッチ18が操作されると、タイマー時間にかかわらず涼風運転を終了する。
【0027】
換気スイッチ17が操作されると、制御部Hは換気モードに設定され、排気ファン10の通風量を大に切り換えた状態で作動させて、浴室Aの空気を外部に排出させる。そのとき再度、換気スイッチ17が操作されると、排気ファン10の通風量を小に切り換えるように構成されている。つまり、換気用通風量は大小2段階のうちのいずれかに選択できるようになっている。
この換気モードにおいても同様に、時間設定スイッチ19にてタイマー時間が設定されるようになっており、運転を開始してからこのタイマー時間が経過すると、排気ファン10の通風作動を自動停止させて換気運転を終了する。尚、タイマー時間が経過する前に停止スイッチ18が操作されると、タイマー時間にかかわらず換気運転を終了する。
【0028】
暖房スイッチ16が操作されると、制御部Hは暖房モードに設定され、熱動弁12を開弁して熱交換器6に温水を循環供給させると共に、通風量が大に切り換えられた状態で循環ファン5を作動させる。従って、浴室A内の空気が熱交換器6にて加熱されて温度が上昇し、浴室A内が暖房されることになる。
制御部Hは、この暖房運転を実行しているとき、浴室Aの温度が設定領域内に維持されるように熱動弁12を開閉制御するように構成されている。つまり、暖房運転が開始された後に、サーミスタ7により検出される浴室Aの温度が乾燥上限温度tmax (50°C)以上になると熱動弁12を閉弁させ、その後、サーミスタ7により検出される浴室Aの温度が乾燥下限温度tmin (40°C)以下にまで低下すると熱動弁12を開弁させる動作を繰り返して、浴室Aの温度が設定領域内に維持されるように制御するのである。
【0029】
次に乾燥運転について説明する。尚、この乾燥運転は、浴室Aの内部に吊り下げされた例えば洗濯物等の被乾燥物を乾燥させる場合等に利用されるものである。
前記乾燥スイッチ14が操作されると、制御部Hは乾燥運転を開始する。つまり、循環ファン5を作動させると共に、排気ファン10を作動させ、且つ、熱動弁12を開弁させる。そうすると、浴室A内の温度が上昇して洗濯物に含まれる水分が蒸発し、水分を多く含む空気は排気ファン10によって外部に排出されることで、洗濯物の乾燥が促進されることになる。
尚、この乾燥運転においても、上記各モードと同様に、時間設定スイッチ19にてタイマー時間tTMが設定されるようになっており、運転を開始してからこのタイマー時間tTMが経過すると、自動的に乾燥運転を終了するようになっている。尚、タイマー時間tTMが経過する前に停止スイッチ18が操作されると、タイマー時間tTMにかかわらず乾燥運転を終了する。
この乾燥運転におけるタイマー時間tTMは、洗濯物の処理量等の乾燥負荷に応じた適切な時間に設定されることになる。
【0030】
前記制御部Hは、乾燥運転を実行しているときに、サーミスタ7の検出情報に基づいて、排気ファン10の通風量並びに循環ファン5の通風量を変更調整するように構成されている。具体的に説明すると、制御部Hは、サーミスタ7の検出値が設定温度としての後期判別温度TKOより低いときは前記排気ファン10の通風量を大に、サーミスタ7の検出値が前記後期判別温度TKO以上のときは排気ファン10の通風量を小に制御するように構成されている。又、サーミスタ7の検出情報に基づいて、設定単位時間が経過する間における浴室Aの温度の上昇量が小であれば前記後期判別温度TKOを高い温度に設定し、温度の上昇量が大であれば前記後期判別温度TKOを低い温度に設定するように構成されている。
【0031】
乾燥過程の初期段階では、洗濯物に多くの水分が含まれているので、循環ファン5の通風量を大にして多量の温風を洗濯物に当てると共に、排気ファン10の通風量を大にして蒸発した水分を外部に排出させることにより、乾燥を効果的に促進することができると考えられる。
又、乾燥過程の中期では、洗濯物の表面が乾燥して内部があまり乾燥していない状態であると考えられ、温風は洗濯物の表面を通過するが内部を通過せず、このとき、循環ファン5の通風量を大にしても、乾燥を促進する効果はあまり無いと考えられる。乾燥過程の後期では、洗濯物からの水分の蒸発量も少なく、排気ファン10の通風量を大にしても、乾燥を促進する効果はあまり無いと考えられる。
【0032】
そして、乾燥運転が開始された後の乾燥過程の初期段階では、浴室Aの温度は前記後期判別温度TKOよりも低い状態となっており、乾燥運転が実行されるに伴って乾燥過程の後期段階では浴室Aの温度は後期判別温度TKOよりも上昇することになる。
そこで、前記サーミスタ7の検出情報に基づいて、乾燥運転の進行状況を判別して、乾燥過程の初期段階では、循環ファン5の通風量や排気ファン10の通風量を大にして、乾燥を効果的に促進させ、乾燥過程の後期では、これらの通風量を小に切り換えて無駄な電力消費を抑制するようにしている。
【0033】
又、洗濯物の処理量が多く乾燥負荷が大きい場合には、熱負荷も大きく、熱交換器6により加熱されて循環通風される温風による浴室Aの温度上昇は、緩やかな勾配になると考えられ、被乾燥物の処理量が少なく乾燥負荷が小さい場合には、熱負荷は小さく、温風による浴室Aの温度上昇は急勾配になると考えられる。そこで、乾燥運転が開始された後における、サーミスタ7の検出情報に基づいて、上述したような乾燥負荷の大小を判別するようにして、前記後期判別温度TKOを適切な状態に変更設定して、乾燥処理状況に応じた運転状態に切り換えて、乾燥を能率よく行うと共に、電力消費を抑制できるようにしているのである。
【0034】
図4には乾燥負荷が大である場合の乾燥運転のタイミングチャートを示し、図5には乾燥負荷が小である場合の乾燥運転のタイミングチャートを示している。図4、図5に基づいて制御動作について具体的に説明する。
前記乾燥スイッチ14が操作されて制御部Hに乾燥運転の開始が指令されると、熱動弁12を開弁し、循環ファン5及び排気ファン10を夫々通風量が大となる状態で通風作動させて、熱交換器6により加熱された温風によって浴室A内の温度が上昇していく。そこで、制御部Hは、乾燥運転が開始された後におけるサーミスタ7の検出値の単位設定時間が経過する間における温度上昇量が設定量よりも小さければ、温度上昇が緩やかであると判別し、温度上昇量が設定量よりも大きければ、温度上昇が急であると判別する。そして、温度上昇が緩やかであると判別すると上記後期判別温度TKOを高い温度(例えば40°C)に設定し、温度上昇が急であると判別すると上記後期判別温度TKOを低い温度(例えば35°C)に設定する。
【0035】
乾燥負荷が大である場合には、図4に示すように、乾燥運転を開始してからサーミスタ7の検出温度が前記後期判別温度TKOよりも低い温度に設定された中期判別温度TTU以上になると、循環ファン5の通風量を大から小に切り換える。
尚、検出温度が中期判別温度TTU以上になった場合であっても、運転時間tX が最小通風時間t1 よりも短い時間であれば、最小通風時間t1 が経過した後に循環ファン5を通風量小に切り換えるようにしている。又、運転時間tX が最大通風時間t2 を越えても検出温度が中期判別温度TTU以上にならなかった場合には、運転時間tX が最大通風時間t2 に達した時点で循環ファン5を通風量小に切り換えるようにしている。このようにして運転開始前に既に浴室Aの温度が上昇しているような場合であっても、温度状況にかかわらず循環ファン5が大である所要動作時間を確保すると共に、例えば、浴室Aの窓が誤って開放されている状態で、通風量大の動作状態が不必要に長く継続する等の不利を回避するようにしている。
【0036】
その後、更にサーミスタ7の検出温度が上昇して後期判別温度TKO(40°C)以上になると、排気ファン10の通風量を大から小に切り換えて、排気通風量を少なくさせる。運転時間tX がタイマー時間tTMに達すると、熱動弁12を閉弁させると共に、循環ファン5及び排気ファン10の作動を停止させて乾燥運転を終了する。
【0037】
乾燥負荷が小である場合には、図5に示すように、浴室Aの温度の上昇が急になるので、乾燥運転を開始してからサーミスタ7の検出温度が中期判別温度TTU以上になる前に、運転時間tX が最小通風時間t1 を経過すると、循環ファン5の通風量を大から小に切り換える。
尚、運転時間tX が最小通風時間t1 を越えたときに、サーミスタ7の検出温度が中期判別温度TTU未満であれば、循環ファン5の通風量の切り換えは行わずに、検出温度TX が中期判別温度TTU以上になった時点で、循環ファン5の通風量を大から小に切り換えるように制御する。又、サーミスタ7の検出温度TX が中期判別温度TTU未満であっても、運転時間tX が最大通風時間t2 を越えると、検出温度TX にかかわらず循環ファン5の通風量を大から小に切り換えることになる。
【0038】
その後、サーミスタ7の検出温度TX が後期判別温度TKO(35°C)以上になると、排気ファン10の通風量を大から小に切り換えて、排気通風量を少なくさせる。このように乾燥負荷が小である場合に、サーミスタ7の検出温度TX が乾燥上限温度tmax 以上になると、熱動弁12を閉弁させると共に、その後、検出温度TX が乾燥下限温度tmin まで低下すると熱動弁12を開弁させて、浴室Aの温度を乾燥用の設定領域に維持させる制御が実行されることになる。
そして、運転時間tX がタイマー時間tTMに達すると、熱動弁12を閉弁させると共に、循環ファン5及び排気ファン10の作動を停止させて乾燥運転を終了する。
【0039】
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、前記サーミスタの検出温度により検出される浴室の温度における、単位設定時間が経過する間における温度上昇量が設定量を越えているか、越えていないかにより、後期判別温度TKOを高い温度(40°C)に設定する状態と、低い温度(35°C)に設定する状態とに切り換える構成としたが、このような構成に代えて、前記温度上昇量が大きいほど高い温度に、小さいほど低い温度になるように、無段階に後期判別温度TKOを変更設定させる構成としてもよい。
【0040】
(2)上記実施形態では、浴室の温度上昇量に基づいて、後期判別温度TKOを変更設定する構成としたが、このような構成に代えて、次のように構成してもよい。
つまり、前記乾燥運転における前記タイマー時間tTMは、洗濯物の処理量等の乾燥負荷に応じた適切な時間に設定されるものであることから、このタイマー時間tTMが長いときは、乾燥負荷が大であると考えられ、短いときは乾燥負荷は小であると考えられるので、タイマー時間tTMが長いときは(例えば、図4参照)前記後期判別温度TKOを高い温度に設定し、タイマー時間tTMが短いときは(例えば、図6参照)、前記後期判別温度TKOを低い温度に設定するように構成して、タイマー時間の長さに基づいて、後期判別温度を変更設定するようにしてもよい。
【0041】
又、外気温度を検出する検出手段の検出情報、あるいは、乾燥運転開始直後の前記温度センサの検出情報(外気温度に相当する)に基づいて、外気温度が高いときは高い温度になるように、又、外気温度が低いときは低い温度になるように、前記後期判別温度TKOを変更調整するようにしてもよい。
【0042】
(3)上記実施形態では、サーミスタの検出情報に基づいて、循環ファンの通風量が大の時間を変更させる構成としたが、このような循環ファンの変更調整を実施しない構成としてもよい。
【0043】
(4)上記実施形態では、加熱手段として温水循環式の熱交換器を利用したが、電気ヒータやガスや石油等の燃料を燃焼させて加熱する燃焼式加熱手段を用いてもよい。
【0044】
(5)上記実施形態では、温度検出手段としてのサーミスタをケーシングの内部に配設する構成としたが、浴室の内部に配設する構成としてもよい。
【0045】
(6)上記実施形態では、乾燥運転時間を時間設定スイッチにて変更設定できる構成としたが、乾燥運転時間を一定時間に予め設定する構成であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】概略構成図
【図2】リモコン操作部の正面図
【図3】設置状態を示す斜視図
【図4】乾燥運転での制御動作のタイミングチャート
【図5】乾燥運転での制御動作のタイミングチャート
【図6】別実施形態における乾燥運転での制御動作のタイミングチャート
【符号の説明】
5 循環用通風手段
6 加熱手段
7 温度検出手段
10 排気用通風手段
19 運転時間設定手段
H 制御手段
TKO 設定温度
tTM 設定時間
Claims (4)
- 浴室の空気を吸い込むと共に、その吸い込み空気を前記浴室に循環通風する循環用通風手段と、
前記浴室の空気を前記浴室の外に排気する排気用通風手段と、
前記循環用通風手段により前記浴室に通風される通風空気を加熱する加熱手段と、
前記浴室の温度を検出する温度検出手段と、
前記循環用通風手段及び前記排気用通風手段の通風作動を制御すると共に、前記温度検出手段の検出情報に基づいて、前記浴室の温度が設定範囲になるように前記加熱手段の加熱作動を制御する乾燥運転を実行する制御手段とが設けられている浴室乾燥機であって、
前記制御手段は、前記乾燥運転を実行しているときに、前記温度検出手段の検出値が前記設定範囲の下限温度以下に設定された設定温度より低いときは前記排気用通風手段の通風量を大に、前記温度検出手段の検出値が前記設定温度以上のときは前記排気用通風手段の通風量を小に制御するように構成されている浴室乾燥機。 - 前記制御手段は、前記温度検出手段の検出情報に基づいて、前記循環用通風手段の通風量を変更調整するように構成されている請求項1記載の浴室乾燥機。
- 前記制御手段は、前記温度検出手段の検出情報に基づいて、前記乾燥運転の実行に伴って、設定単位時間が経過する間における前記浴室の温度の上昇量が小であれば前記設定温度を高い温度に設定し、前記温度の上昇量が大であれば前記設定温度を低い温度に設定するように構成されている請求項1又は2記載の浴室乾燥機。
- 前記制御手段は、前記乾燥運転を開始してから、被乾燥状況に応じて運転時間設定手段によって設定された設定時間が経過すると、乾燥運転を自動停止させるように構成され、
且つ、前記設定時間が長いときは前記設定温度を高い温度に設定し、前記設定時間が短いときは前記設定温度を低い温度に設定するように構成されている請求項1又は2記載の浴室乾燥機。
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