JP3734263B2 - 呼吸器シンシチウムウイルスに対するワクチンのためのアジュバント - Google Patents
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Description
呼吸器シンシチウムウイルス(RSV)は、乳児期および初期幼児期における下気道炎の主要因である(McIntosh and Chanock、1985、Virology、Fields、B.(ed)、Raven、NY、pp.1285−1304)。全ての地理領域において、このウイルスは乳児および年少児における気管支梢炎および肺炎の主要因である。この作用物質は幼児期間中に頻繁に再感染するが、再感染により生じる疾患は一般的に最初の感染に関連するものよりも緩和であり、そして大きな問題を生じることは滅多にない。
RSウイルスはパラミクソウイルス(パラミクソビリダエ(Paramysviridae))科であり、かつニューモウイルス属であるエンベロープ型RNAウイルスである。2つの主要エンベロープ蛋白質は、このウイルスの宿主細胞膜への接着の原因となるG蛋白質、およびこのウイルスと細胞膜との融合の原因となる融合蛋白質(F蛋白質)である。ウイルス−細胞融合は感染には必須の段階である。融合蛋白質は、感染化細胞から非感染化細胞へと感染を蔓延させるためのもう一つの方法である細胞−細胞融合をも必要とする。
融合蛋白質もしくはG蛋白質に対する抗体はそのウイルスを中和することができる。しかしながら融合蛋白質に対する抗体のみが細胞間のウイルスの蔓延を遮断し、すなわち抗融合活性を有するであろう。従って融合蛋白質に対する抗体は循環型ウイルスを予防し、そして細胞間での慢性感染の蔓延を阻害するであろう。融合蛋白質に対する抗体(精製化融合蛋白質に対するポリクローナル抗血清およびモノクローナル抗体の両方であって、中和活性および抗融合活性の両方を含む)は動物モデルにおいて感染に対して予防的であることが見いだされている(Walsh et at、1984、Infect.Immun.43:756−758)。
乳児および年少児の上気道炎および下気道炎に対する予防のための現実的手段はRSウイルスに対する予防ワクチン接種であろう。妊婦のワクチン接種(能動免疫法)は、経胎盤的もしくは母乳を通じてかのいずれかによる免疫の受動移入により年少児を保護するであろう。RSウイルスワクチンに向けての数々のアプローチが可能であるが、それらの内の幾つかは不成功であることが過去に証明されている。
死菌RSウイルスワクチンでのワクチン接種が試されており、そしてそれは無効であることが見いだされている(Kim et al.、1969、Am.J.Epid.89:422)。子供が保護されないばかりでなく、幾つかの事例においては結果として生じるRSウイルスでの感染が、非定型でありかつ非免疫化対照におけるものと比較すると一層重篤な疾患をもたらした。この現象はRSウイルスに特有という訳ではなく、そして例えば麻疹のような死菌パラミクソウイルスワクチンにおいても見いだされている。過去の不活化RSウイルスワクチンの失敗の理由は、ウイルスエンベローブ糖蛋白質のいずれかもしくは両方における生物学的機能性エピトープの不活化に起因することが示唆されている。これはつまり、死菌ウイルスワクチン上の中和用かつ融合用のエピトープが「変性」してしまったということである。その結果、ワクチン接種を施した被験体は生物学的に機能的な中和用かつ融合用エピトープを経験していなかった。従って、ワクチン接種を施した被験体が生ワクチンに遭遇した際には、結果として生じる抗体応答は予防免疫を生じることがなかった。その代わりに、より重篤な疾患をもたらすことがよくある抗体媒介性炎症性応答が生じた(Choppin and Scheid、1980、Rev.Inf.Dis.2:40−61)。
RSウイルスワクチンへの第二のアプローチは生ウイルスを弱毒化することであった。温度感受性突然変異体(Wright et al.、1982、Infect.Immun.37:397−400)および継代弱毒化ウイルス(Belshe et al.、1982、J.Inf.Dis.145:311−319)はRSウイルスワクチンにおける免疫原として用いた際には感染性がほとんど無く、かつ疾患の予防には効力がないことが証明された。しかしながらこれらの事例においては、ワクチン接種の結果としての非定型疾患は存在しなかった。
RSウイルスの構造および感染に対する免疫応答の我々の最近の知見に基づくと、このウイルスに対する有用なワクチンが融合蛋白質および/またはG蛋白質に対する抗体の産生を誘導するのに有用であるはずであることは明白である。融合を阻害し、そしてそのため気道における細胞間のウイルスの蔓延を停止することができる抗体の産生は予防免疫にとっては特に重要である。その上、RSウイルス感染化細胞に対して有用である細胞障害性T細胞(CTL)の刺激化を初めとする細胞媒介性免疫応答を誘導することは有用である。本発明の様々なワクチン製剤はこれらの目的の両方を満たすことを目的とする。
発明の要約
本発明は、呼吸器シンシチウムウイルスのエンベロープ蛋白質、特にRSV糖蛋白質FおよびRSV糖蛋白質Gへの免疫学的応答を増加させることが可能な所定のアジュバントの発見に関する。具体的に本明細書では、アジュバントQS−21、あるいは別法では3D−モノホスホリルリピドA(MPL)およびalumが、RSV糖蛋白質Fおよび/またはGに対して作成された抗体のウイルスを中和させる能力を有意に増加させ、かつそのウイルスに対する細胞媒介性応答を介する免疫学的防御を提供することが開示される。その上、これらのアジュバントはウイルス感染細胞における合胞体形成を予防することが示されている。これらの所見に基づき、RSVのエンベロープ蛋白質(一つもしくは複数)、ならびにQS−21、MPL、3D−MPL、およびそれらの組み合わせ物から選択される一つのアジュバントを含むワクチン製剤を作成することができる。この製剤は場合によってはalumを含むことができる。alumの添加は、これらのアジュバントと共に投与される場合にはRSV抗原(一つもしくは複数)に対する免疫学的応答を更に増強することが可能である。これらのアジュバントの存在はalumと比較する際に、免疫応答、具体的には補体媒介性プラーク減少性中和反応の増大による抗原に対する免疫原性の亢進を提供する。その上、アジュバントの存在は、ワクチンを抗原(一つもしくは複数)の量を減少させて作成することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
図1は、本明細書に論議される実施例5の実験からの細胞媒介性細胞障害反応の結果を示す。
発明の詳細な記述
本発明は、RSV感染の予防のための新規のワクチン製剤およびそのための治療的使用に関する。本発明のワクチン製剤は、RSV蛋白質もしくはその免疫学的断片、ならびにRSV蛋白質に対する免疫学的応答を増強することが示されているアジュバントを含む。このアジュバントは、QS−21およびモノホスホリルリピドA、ならびにそれらの組み合わせ物、および場合によってはalumから選択される。ワクチン中のalumの存在がMPLと協同的に作用してRSVに対する中和応答を誘導する。
本発明の一つの態様においては、RSVエンベロープ蛋白質Gおよび/またはFを用いてQS−21を製剤する。QS−21は粗生成のクイラジャ サポナリア(Quillaja saponaria)抽出物から精製されるサポニンであり、そしてKensilおよびMarciani、米国特許第5,057,540号により記載されている。QS−21、ならびにRSV蛋白質FあるいはRSV蛋白質GおよびFを含む製剤に対して作成された抗体はRSウイルスを中和することができる。QS−21をアジュバントとして使用すると、アジュバントを用いなかった製剤か、あるいは例えばalum(アジュバントとして単独で使用した際)のような他の既知のアジュバントを含む製剤と比較してRSVFおよびG蛋白質の免疫原性がかなり増加する。
本発明の他の態様は、これらのアジュバントを、RSV G蛋白質もしくはF蛋白質を含むワクチンに利用してRSVウイルスの亜群Aおよび亜群Bの両方を中和する免疫応答(例えば抗体反応)を誘導することができる。これは重要な発見であり、それはG蛋白質と一緒に用いる際には他のアジュバント、特にalumは、その蛋白質が精製されてきた亜群のみを中和することが見いだされているためである。
他の態様では、MPLおよび特に3D−MPLをalumと組み合わせて用いて、RSVに対する補体依存的中和用抗体の刺激化を亢進することが可能なワクチン製剤を産生することができる。RSVサブユニット構成成分の免疫原性は、アジュバントを用いない製剤、もしくは単一アジュバントとしてalumを含む製剤と比較して、このアジュバントを用いると非常に増加する。
RSウイルスの融合蛋白質および/またはG蛋白質の中和用および/または融合用エピトープ(一つもしくは複数)に関与する蛋白質およびポリペプチドは、下気道炎およびRSウイルス感染の他の疾患症状に対する予防を行うためのサブユニットワクチン中の免疫原として有用であり、そして本発明のワクチン中に製剤することができる。サブユニットワクチンは、宿主およびそれらのアジュバント(これは本明細書では有望な免疫モジュレーターとして同定される)を免疫化するのに必要な適切な免疫原性物質を含む。遺伝子工学的に作成された免疫原、化学的に合成された免疫原、および/または本物であり実質的に純粋なRSウイルス融合蛋白質もしくはその断片を単独でか、あるいは類似方法で調製されたRSウイルスG蛋白質もしくはその断片と組み合わせて含む免疫原から調製されたワクチンは防御免疫応答を誘導することが可能であり、そしてこれらのワクチンは特に有利であり、それはレシピエントの感染の危険が全くないためである。RSV糖蛋白質FおよびGの両方からの少なくとも一つの免疫原性断片を含むキメラポリペプチドを本発明のワクチン製剤に使用することもできる。このようなキメラRSVポリペプチドはWathen、米国特許第5,194,595号により記載されており、その教示は引用により本明細書に取り込まれる。
RSウイルス融合蛋白質および/またはG蛋白質、ならびにポリペプチドは、中和用および/または融合用エピトープを発現する組換え体から精製することができる。このような組換え体には、いずれかの細菌形質転換体、イースト形質転換体、組換えバキュロウイルスに感染している培養昆虫細胞、もしくは例えばRSウイルス融合蛋白質エピトープを発現するチャイニーズ(Chinese)ハムスター卵巣細胞のような当該技術分野で知られる培養哺乳類細胞が含まれる。組換え蛋白質もしくはポリペプチドは、該当するエピトープの多重コピーを含むことができる。
RSウイルス融合蛋白質および/またはG蛋白質に関連する蛋白質もしくはポリペプチドを化学的に合成することができる。別法では、RSウイルス融合蛋白質に関連する蛋白質もしくはポリペプチド、あるいはG関連性蛋白質をRSウイルスもしくはRSウイルスに感染している細胞の培養物から実質的に純粋に単離し、そして新規のアジュバントと共にRSVに対するワクチンとして製剤することができる。
産生の方法にはかかわらず、RSウイルス融合蛋白質もしくはG蛋白質に関連する蛋白質もしくはポリペプチドを適切な濃度に調節し、そしてQS−21、あるいはMLPとalumから選択されるアジュバントと共に製剤することができる。MPLおよびその誘導体3−脱アシル化MPL(3D−MPL)をTDMおよびスクアレンと共に共製剤し、そして本発明のワクチン製剤に用いることができる。3D−MPLは、英国特許第2220211号(Ribi Immunoche.社)において記載される方法に従って取得することができる。
各ワクチン投与剤中の蛋白質の量は、明らかに不利な副作用を伴わずに免疫防御応答を誘導する量として選択される。このような量は用いられる免疫原に依存して変化するであろう。一般的には各投与剤は、約0.1〜約100μgの蛋白質を含み、約5〜約50μgが好ましく、そして別法では約5〜約25μg/投与剤が好ましいであろう。アジュバントの量は、明らかに不利な副作用を伴うことなく免疫調節的応答を誘導するであろう量であろう。具体的なワクチン用の至適量は、ワクチンの抗体力価およびそれらのウイルス中和能の観察を必要とする標準的調査により確認することができる。アジュバントの量は、約1〜約100μg/投与剤であり、約5〜約50μg/投与剤が好ましく、そして別法では約20〜約50μg/投与剤が好ましいであろう。
RSウイルスの融合蛋白質もしくはG蛋白質、あるいはその免疫学的断片、およびその遺伝子的もしくは物理的混合物を含むワクチンの免疫賦活力は、精製化蛋白質、合成ペプチド、もしくは組換え蛋白質での免疫後のテスト動物の免疫応答をモニターすることにより測定することができる。テスト動物には、マウス、ラット、ウサギ、霊長類、および最終的にはヒト被験体が含まれるが、これらには限定されない。免疫原の導入の方法には、皮内的、筋肉内的、腹膜内的、静脈内的、皮下的、経鼻的、もしくは免疫化の他の標準的経路が含まれるが、これらには限定されない。テスト被験体の免疫応答を複数の研究方法により分析することができ、それらは(a)取得される免疫血清の、例えば酵素免疫アッセイ(ELISA)、免疫ブロット、放射免疫沈殿などの既知の技術によりアッセイした際の本物のRSウイルス抗原に対する反応性、(b)インビトロでRSウイルスの感染性を中和する免疫血清の能力、(c)インビトロでウイルス融合を阻害する免疫血清の能力、(d)抗原依存的細胞障害性Tリンパ球(CTL)活性を生じる免疫化動物の能力、ならびに(e)RSウイルス感染からの予防、である。
多くの方法を用いて本明細書に記載されるワクチン製剤を予防目的でヒトを投与することができる。これらの方法には、皮内的、筋肉内的、腹膜内的、静脈内的、皮下的、および経鼻的経路が含まれるが、これらには限定されない。粘膜関連リンパ組織により産生される分泌性IgA抗体はRSウイルス感染に対する防御における主要な役割を演じている可能性があり、それは粘膜表面との病原体の初期相互作用を妨害することによるか、あるいは感染および/または疾患の蔓延に関係する病原体の重要なエピトープを中和することによる。分泌性IgA抗体の産生を初めとする粘膜免疫応答の刺激化は、下気道炎および上気道炎に対する防御を付与する際にも最も重要である可能性がある。
ポリペプチドおよび蛋白質は、一般的には投与剤当たり約0.1μg〜約100μgの範囲内の濃度で製剤することができる。生理学的に許容される培地を担体として使用することができる。これらには、滅菌水、食塩水、およびリン酸緩衝化食塩水などが含まれるが、これらには限定されない。他の適切なアジュバントを本発明の新規のワクチン製剤に添加することができ、そしてそれらのアジュバントには、例えば水酸化アルミニウム、リン酸アルミニウムなどの無機性ゲルが含まれる。免疫原はリポソーム内に取り込ませるか、あるいは多糖類および/またはワクチン製剤の際の使用のための他の重合体に結合させることができる。
本発明のワクチン製剤中に取り込ませることができるポリペプチドおよび蛋白質を、可溶性巨大分子性担体に連結させることができる。その担体と、そのポリペプチドおよび蛋白質が連結後に5千ダルトンを越えることが好ましく、そしてその担体が5キロダルトンを越えることがより好ましい。その担体は、ヒトを初めとする動物において免疫原性である天然もしくは合成のいずれかのポリアミノ酸であることが好ましい。連結の様式は通常のものである。多くの連結用技術が米国特許第4.629,783号に開示されており、これは引用により本明細書に取り込まれる。多くの架橋試薬が1986−87 Handbook and General Catalog、Pierce Chemical Company社、(Rockford、Illinois)のページ311−340に開示されている。
RSウイルスの融合蛋白質および/またはG蛋白質に関連するエピトープを発現する組換えウイルスが調製される。これらのウイルスを用いて、下気道感染およびRSウイルスの他の疾患症状を予防するための不活化組換えウイルスワクチンを調製することができる。
不活化ワクチンは、それらの感染性が通常は化学的処理(例えばホルムアルデヒド)により破壊されているという観点では「死んでいる」。ウイルスの免疫原性に関連する蛋白質に影響を及ぼすことなくウイルスの感染性が破壊されることが理想的である。不活化ワクチンを調製する目的で、RSウイルス融合蛋白質および/またはG蛋白質に関連する蛋白質もしくはポリペプチドを発現する大量の組換えウイルスを培養物中で増殖させて必要量の適切な抗原を提供する必要がある。異なるエピトープを発現する不活化ウイルスの混合物を「多価」ワクチンの製剤のために用いることができる。一定の事例においてはこれらの「多価」不活化ワクチンは、同時に投与される生ワクチンの相互妨害という潜在的な問題があるため生ワクチン製剤よりも望ましく可能性がある。いずれの場合にしても不活化組換えウイルスもしくはウイルスの混合物を、抗原に対する免疫学的応答を亢進させる目的で本発明のアジュバントと共に製剤することができる。
本発明のワクチンを個体に投与してRSVに関連する感染もしくは疾患症状を予防することができる。このような投与は、個体内における初期免疫応答を誘導するための単回用量もしくは複式用量により達成することができる。典型的な複式ワクチン投与は、ヒトについては実質的に2カ月の間隔で3回投与されるであろう。事前のワクチン接種もしくは天然の感染からの現存の免疫応答を刺激化するためにブースター量を投与することができる。
以下の実施例は本発明を詳細に説明する目的で提供され、そして本発明の範囲を制限すると解釈されるのべきではない。
実施例
実施例1:RSV蛋白質の調製
A. 免疫親和性融合蛋白質−1(PFP−1)
PFP−1は、Walshら、J.Gen.Virol. 66:409−415(1985)の方法により、以下の改変事項を加えて調製する。免疫親和性溶出化物質をDEAEカラムに通し、そして素通り分画を回収し、PBS/0.1% Triton X−100に対して透析し、そして0.2μmのフィルターを通してフィルター滅菌する。
B. イオン交換融合蛋白質−2(IF)
IFは、清澄化させたRSV−感染化細胞溶菌物をDEAEカラムに通すことにより調製される。素通り分画を回収し、そしてヒドロキシアパタイト(HA)カラムに通す。HA溶出後には、溶出されるF蛋白質をPBS/0.1% Triton X−100に対し透析し、そして0.2μmのフィルターを通してフィルター滅菌する。
C. 免疫親和性G蛋白質(G)
G蛋白質は、Walshら、J.Gen.Virol. 66:761−767(1984)の方法により、以下の改変事項を加えて調製する。溶出後には、G蛋白質をRSV F蛋白質に特異的な免疫親和性カラムに通す。素通り分画を回収し、PBS/0.1% Triton X−100に対して透析し、そして0.2μmのフィルターを通してフィルター滅菌する。
D. F/G蛋白質キメラ
F/G蛋白質キメラは、米国特許第5,194,595号により調製され、そしてUpjohn Corporation社により供給される。
実施例2:酵素免疫アッセイ(EIA)
血清試料中の抗体力価は以下の要領で実施される酵素免疫アッセイ(EIA)を用いて測定する。
RSウイルス融合蛋白質を炭酸−重炭酸緩衝液、pH9.6中で200ng/mlに希釈する。100μlの希釈化抗原を平底96−ウエルのNUNC(商標)アッセイプレートのB−G列の各ウエルに添加する。A列およびH列には100μlの炭酸−重炭酸緩衝液のみを各ウエルに添加する。このプレートに蓋を被せ、そして震盪させながら37℃で2時間インキュベートし、そして4℃で一晩保存して抗原を固定化させる。
上清をNUNC(商標)アッセイプレートから除去し、そしてこのプレートを0.1%のTween/PBS、pH7.4で洗浄し、そしてパット乾燥させる。
3つの抗体試料を各プレート上でアッセイする。各試料をまず0.2%のTween、0.01MのEDTA/PBS、pH7.5(0.2% TWN)中で初期希釈物に希釈する。この初期希釈物を96ウエルのU底FALCON(商標)プレート内で以下のように更に系列希釈する。
(a)試料の初期希釈物を200μl/ウエルで列2に接種する。試料1を例えばウエルA2、B2、およびC2のように三重検査として接種し、試料2は例えばウエルD2、E2のように二重検査として接種し、試料3は例えばウエルF2、G2、およびH2のように三重検査として接種する。
(b)100μlの0.2% TWNを列3〜12の各ウエル内に接種した。
(c)系列希釈物は、列2のウエルから列3の対応するウエルへと(例えばB2からB3へ、C2からC3へ)、列3のウエルを列4の対応するウエルへと、列12に達するまで100μlを順次移動させることにより作成した。
(d)列1には100μlの0.2%TWNを各ウエルに対照として添加した。
100μlの初期希釈物をFALCON(商標)プレートの各ウエルからNUNC(商標)プレートの対応するウエルへと、例えばA2(FALCON(商標))からA2(NUNC(商標))へ移す。NUNC(商標)アッセイプレートに蓋を被せ、そして震盪させながら37℃で1時間インキュベートする。上清をアッセイプレートから除去し、そしてプレートを0.1% Tween/PBSで洗浄し、そしてパット乾燥させた。
ヤギの抗マウスIgG−アルカリホスファターゼ複合体(TAGO(商標)を0.3% Tween/PBS、pH7.0(0.3%TWN)で例えば1:1500のような作業用希釈率に希釈した。希釈化複合体(100μl)を列2〜12の各ウエルに添加する。列1では100μlの0.3% TWNを対照として各ウエルに添加する。このプレートに蓋を被せ、そして震盪させながら37℃で1時間インキュベートする。その後に接種原を除去し、そしてプレートを0.1% Tween/PBS、pH7.4で洗浄し、そしてパット乾燥させる。
全ての各ウエルにジエタノールアミン緩衝液、pH9.8、中の100μlの基質溶液、1mg/ml(SIGMA−104(商標))を添加する。酵素反応を室温で1時間行わせる。この反応は、各ウエルへの100μlの3N NaOHの添加により停止させる。酵素反応の程度を410nmの光学密度を計測することにより測定する。
列Aおよび列Hは陰性対照として働き、それは抗原が全く存在しないことが理由であり、列1も陰性対照として働き、それは抗体が全く存在しないことが理由である。
実施例3:ウイルス中和アッセイ(プラーク減少性中和テスト、PRNT)
系列希釈したテスト血清試料および陽性対照血清を56℃で30分間非働化させる。その後に全ての血清をRSウイルスの約30のプラーク形成性単位(PFU)を含む等容量で希釈し、そして37℃で1時間、5%のウサギ補体の添加有り(C’およびPRNT)もしくは無し(PRNT)でインキュベートする。酵素免疫アッセイ、中和、および抗融合アッセイにより性質が予め決定されているヒト成人血清のプールを陽性対照に使用する。予め性質決定が行われ、かつ免疫されていないことが知られている血清を陰性対照として使用する。
インキュベーションした各血清−ウイルス混合物をHEp−2細胞(ATCC番号CCL23)に対して、96ウエルプレートの別のウエル内で接種し、そしてウイルス吸着を37℃で2時間行わせる。接種原を除去する。細胞単層を洗浄し、そして5%のウシ胎仔血清および1%のSEPHADEX(商標)を添加してある改変化イーグル(Eagle’s)培地を重層し、そして37℃で3日間インキュベートする。この重層培地を除去し、そして細胞をリン酸緩衝化食塩水(PBS)で洗浄する。
200μlの冷却PNS−メタノール(1:5)溶液を各ウエルに添加し、そして細胞を30分間室温で固定する。PBS−メタノール固定液を除去し、ウエル当たり200μlのPBS中の5%CARNATION(商標)即席乳、pH6.8(BLOTTO)を添加する。このプレートを37℃で30分間インキュベートする。
BLOTTOを除去する。ウエル当たり50μlの、RSウイルスに対するモノクローナル抗体(事前に力価が決定され、そしてBLOTTOで作業用濃度にまで希釈されている)を添加し、そしてこのプレートを37℃で1時間インキュベートする。抗体を除去し、そして固定化細胞をBLOTTOで、各場合30分間で2度洗浄する。
50μl/ウエルのセイヨウカラシパーオキシダーゼ結合化ヤギ抗マウスIgG(BLOTTO中で1:250に希釈される)を添加し、そしてそのプレートを37℃で1時間インキュベートする。ヤギ抗体を除去し、そして固定化細胞を再度BLOTTOで、各場合30分間で2度洗浄する。
50μl/ウエルのパーオキシダーゼ基質溶液(PBS中の0.05%の4−クロロ−1−ナフトール、0.09%のH2O2、pH6.8)を添加し、そして色は15〜30分間室温で発色させる。この基質溶液を除去し、そしてウエルを水で洗浄し、そして空気乾燥させる。各ウエル中のプラークの数を測定する。
テスト血清試料の中和能は、非免疫対照血清と比較した際のプラーク形成における60%減少をもたらす希釈率として表される。結果を表1〜4に表示する。
EIAおよびプラーク減少性中和テストの結果を表す表1、2、3、および4におけるデータは、alum単独の場合と比較した際のこれらの新規のアジュバントの使用に伴う生物学的免疫応答における改善を示す。新規のアジュバントが添加されている(追加的alumを含む、もしくは含まない)RSウイルス融合蛋白質、G蛋白質、それらの混合物、およびF/Gキメラ蛋白質のワクチン製剤は、alumのみを含む製剤と比較すると有意な亢進を示した。
1 血清反応陰性スイスウエブスター(Swiss Webster)マウスを第0週目および第3週目に、様々なアジュバント中のFおよびG蛋白質で免疫した(100μl)。マウスは第0週目、第3週目、および第6週目に血清学的調査のために採血した。
2 血清学的アッセイ:RSVの亜群A株(すなわちA2)およびRSVの亜群B株(すなわち18537)に対するEIA−F(F蛋白質特異的酵素免疫アッセイ)、EIA−Ga(Ga蛋白質特異的酵素免疫アッセイ)、PRNT(プラーク減少性中和テスト)。C’−PRNT(5%の補体が添加されているプラーク減少性中和テスト)も、RSV株A2および18537に対して実施した。EIAアッセイを個々の血清について実施し、そして幾何学的平均力価(GMT)を算出かつ報告した。PRNTおよびC’−PRNTアッセイはプール血清について実施した(群当たり一つのプール、n−5)。
3 免疫原:IF−イオン交換精製化RSV F蛋白質、G−親和性精製化RSV GMT蛋白質、PFP−1−親和性精製化RSV F蛋白質、F/Gキメラ−バキュロウイルス感染化Sf9培養物から精製されたF/Gキメラ蛋白質。
4 免疫原を以下のアジュバントと共に投与した。alum−1μg/mlの水酸化アルミニウム、OS−21−200μg/mlのOS−21、3D−MPL−250μg/mlの3D−MPL、3D−MPL+alum−250μg/mlの3D−MPLと1μg/mlの水酸化アルミニウムとの組み合わせ物。
5 nd−未測定。
1 血清反応陰性Balb/Cマウスを第0週目および第4週目に、様々な免疫原の0.5μg用量で免疫した(100μl)。マウスは第0週目、第4週目、および第8週目に血清学的調査のために採血した。
2 血清学的アッセイ:RSVの亜群A株(すなわちA2)およびRSVの亜群B株(すなわち18537)に対するEIA−F(F蛋白質特異的酵素免疫アッセイ)、EIA−GA(GA蛋白質特異的酵素免疫アッセイ)、PRNT(プラーク減少性中和テスト)。全てのアッセイはプール血清について実施した(1プール/群、n−5)。追加的に第8週目のプールを、5%のウサギ補体の添加による補体増強化PRNTによりテストした。
3 alum:水酸化アルミニウム、1mg/ml。
4 3D−MPL:3D−モノホスホリピド A、250μg/ml(25μg/用量)。
5 OS21:200μg/μl(20μg/用量)。
6 alum+30−MPL:1mg/mlの水酸化アルミニウムと250μg/mlの3D−MPLとの混合物。
1 血清反応陰性スイスウエブスター(Swiss Webster)マウスを第0週目および第3週目に、様々なアジュバント中のイオン交換精製化RSV F蛋白質(IF)もしくはPBSで免疫した(100μl)。マウスは第0週目、第3週目、および第6週目に血清学的調査のために採血した。
2 血清学的アッセイ:RSVの亜群A株(すなわちA2)およびRSVの亜群B株(すなわち18537)に対するEIA−F(F蛋白質特異的酵素免疫アッセイ)、EIA−Ga(Ga蛋白質特異的酵素免疫アッセイ)、PRNT(プラーク減少性中和テスト)。C’−PRNT(5%の補体が添加されているプラーク減少性中和テスト)も、RSV株A2および18537に対して実施した。EIAアッセイを個々の血清について実施し、そして幾何学的平均力価(GMT)を算出かつ報告した。PRNTおよびC’PRNTアッセイはプール血清について実施した(群当たり一つのプール、n−5)。
3 イオン交換精製化F蛋白質(IF)を以下のアジュバントと共に投与した。alum=1μg/mlの水酸化アルミニウム、OS−21=200μg/mlのOS−21、3D−MPL=250μg/mlの3D−MPL、3D−MPL+alum=250μg/mlの3D−MPLと1mg/mlの水酸化アルミニウムとの組み合わせ物。
4 ND=未測定。
1 血清反応陰性マウスを第0週目および第3週目に、alum(AL(OB)3、1mg/ml)もしくはOS−21(250μg/ml)のいずれかのアジュバント添加を行ってある1μgの蛋白質で免疫した(100μl、IM)。マウスは第0週目、第3週目、および第6週目に血清学的調査のために採血した。
2 血清学的アッセイ:5%のウサギ補体の添加を伴うRSVの亜群A株(すなわちA2)およびRSVの亜群B株(すなわち18537)についてのEIA−F(F蛋白質特異的酵素免疫アッセイ)、PRNT(プラーク減少性中和テスト)。EIAアッセイを個々の血清について実施し、そして幾何学的平均力価(GMT)を算出かつ報告した(マウス数/群=5)。
3 等量の親和性精製化G蛋白質(Triton X−100/デオキシコール酸溶菌)と合わせたイオン交換精製化F蛋白質(Triton X−100溶菌)。
4 イオン交換精製化F蛋白質。
実施例4
ウイルスおよび細胞株。RSVのA2および18537株を用い、そしてウイルス保存物は標準方法に従ってVero[American Type Culture Collecion(ATCC)番号CCL81]もしくはHEp−2(ATCC番号CCL23)細胞のいずれかの内で増殖させ、ソルビトール密度勾配にかけて精製し、そして使用するまで−70℃で保存する。RSVのLong株に永続的に感染しているBCH4細胞株および非感染化BALB/c細胞株(両方の細胞株については、Fernie et al.、Proc.Soc.Exp.Biol.Med.、1981、167:83−86、を参照せよ)はBruce F.Fernie博士から寄贈された。後者の細胞株は、10%(v/v)の非働化FBS(Hyclone Laboratories Inc.社、Logan、UT)を添加してあるダルベッコーの改変化イーグル(Dulbecco’s Modified Eagle’s)培地中で維持する。
実施例5
抗F蛋白質抗体のサブクラス決定。QS−21、ALOHと混合してある5μgのF蛋白質か、もしくは天然の感染物で初回免疫を行ったマウスの抗F蛋白質抗体サブクラスの力価はELISAにより測定する。簡潔に記載すると、96ウエルプレートを20ngのF蛋白質もしくは5μgのRSV A2を用いて以下の要領で調製する。炭酸/重炭酸緩衝液(pH9.6)中の精製化F蛋白質(200ng/ml)もしくはRSV A2(50μg/ml)を96ウエルプレート(Nunc社、Roskilde、Denmark)上に37℃で2時間コートし、そして4℃で一晩保存する。その後にこのプレートをPBS/0.05% Tween 20(Sigma社)で5回洗浄し、次いでPBSのみで2回追加的にすすぐ。PBS/0.3% Tween 20/0.01M EDTA緩衝液(pH7.0)中で調製された血清の3倍系列希釈物をその後にウエルに添加し、そして室温で1時間インキュベートする。PBS/0.1% Tween 20での5回の洗浄後に、100μlのビオチニル化ヤギ抗マウスIgG(1:4000、Kirkegaard and Perry Laboratories社)、IgG1(1:3000、Zymed社)、もしくはIgG2a(1:5000、Zymed社)を添加し、そしてそのプレートを1時間室温でインキュベートする。更に一連の洗浄を行った後に、セイヨウカラシパーオキシダーゼに対して結合させてある100μlのストレプトアビジン(PBS/0.3% Tween 20中の1:10,000希釈物、Zymed社)をそれらのウエルに添加し、そして室温で更に30分間インキュベートする。パーオキシダーゼ基質(2,2’−アジノ−ジ[3−エチル−ベンズチアゾリン硫酸エステル(6)]、Kerkegaard and Perry Laboratories社)を洗浄後にそれらのウエルに添加し、そして室温で20分間インキュベートし、その時点でこの反応を100μlの1%ドデシル硫酸ナトリウム(Pierce社、Rockford、IL)で停止させる。最終点力価を410nmで測定する。
ウイルス中和アッセイ(PRNT)は実施例3における要領で実施する。
F/QS−21により誘導された補体増強化血清中和性抗体力価の増大はIgG2aサブクラスの抗F蛋白質抗体の誘導に関連していた(表5)。初回免疫後3週間目には蛋白質特異的IgG2aおよびIgG1抗体におけるQS−21の用量依存的増加が存在する。それとは対照的に、食塩水単独中に混合されるF蛋白質もしくはF/ALOHの単回注射は最初にIgG1サブクラスの蛋白質特異的抗体を誘導する(表5)。このデータはF/QS−21が、実験的感染によって生じるものに類似し、かつ補体結合性IgG2aおよびIgG1抗体の両方からなる液性免疫応答を誘導することを示す。
実施例6
交差中和性抗体の力価およびRSV感染性の決定。血清中和性抗体の滴定を、実施例3に記載される要領で96ウエルの組織培養用プレート中のHEp−2細胞単層についての二重検査として実施する。この実験では以下の表に示されるように、アジュバントはRSV蛋白質が亜群Aおよび亜群Bウイルス(これらの亜群は以下の表では各々A2および18637として同定される)の両方を中和する補体依存的IgG抗体応答を誘導することを可能にさせることが観察される。異種サブタイプのRSウイルスの交差中和性免疫応答は精製化G蛋白質を単独で使用する前は達成されなかった。QS−21アジュバントおよびRSウイルスG蛋白質を用いて製剤されるワクチンは所望されるヘテロタイプの中和性抗体応答を生じ、この応答はalum単独もしくは天然感染により誘導されるものと比較して相当大きい。
実施例7:局所的F蛋白質依存性キラー細胞活性を誘導する能力についてのQS−21対ALOHの比較
局所的F蛋白質依存性キラー細胞活性を誘導するQS−21の能力も調査し、そしてF/ALOHでの免疫化もしくは実験的感染により生じる細胞媒介性細胞障害反応と比較する。
肺単球細胞(PMC)の単離。
OMCを、コラーゲナーゼ消化により肺から単離する(Hancock et al.、Vaccine、12:267−274、1994、およびAnderson et al.、J.Gen.Virol.、71:1561−1570、1990、を参照せよ)。簡潔に記載すると、切り出した肺を冷却DMEM中に入れ、そして末梢血の混入がないようにすすぐ。その後に肺を新鮮なDMEM中で細片にほぐし、50mlの遠心管に移し、そして2mg/mlの最終濃度のコラーゲナーゼ(コラーゲナーゼ タイプIV、Sigma Chemical Co.社、St.Louis、MO)、10mMのHEPES緩衝液、および1%(V/V)非働化FBSの存在下、37℃で転倒させる。90分のインキュベーションの後には断片を100メッシュのステンレス鋼製培養物ふるい(Sigma社)に通す。得られる懸濁液をペレット化させ(400g)、メトリズアミド(16%、w/v、Accurate Chemical & Scientific Corp.社、Westbury、NY)中で再懸濁し、10%の非働化FBSを含むRPMI 1640(Gibco BRL社)を重層し、そして5℃で20分間遠心する(150g)。その後にPMC層を回収し、密度勾配液が含まれないように洗浄し、そしてそれらの細胞障害能についてエックスビボでテストする。
パーセント細胞障害率の決定。抗原依存的細胞性細胞障害反応は、4時間の51Cr(Amersham Corp.社、Arlington Heights、IL)放出アッセイにおいて決定する。簡便に記載すると、50μl(5000細胞)の同系51Cr−ラベル化対照もしくはRSV−感染化(BCH4)標的細胞株を、100μlの脾臓もしくは肺の単球細胞(10%の非働化FBS、V/V、を含むRPMI 1640中で2倍系列希釈されている)を含む三重検査用のV−底マイクロウエル(Coster社、Cambridge、MA)中でインキュベートする(37℃、5%CO2)。最終容積はウエル当たり150μlである。インキュベーション後に上清を回収し(Skatron Harvester、Skatron Inc.社、Sterling、VA)、ClinGamma計数器(Pharmacia LKB社)内で51Cr放出について計数し、そして自発的放出(培地単独でインキュベートした標的、20〜25%)および総放出(PBS中の1.0%のTriton X−100、v/v、を含む培養培地中でインキュベートした標的)と比較する。パーセント特異的放出率を、100×[(平均cmp実験値)−(平均cmp自発的放出値)]/[(平均cmp総放出値)−(平均cmp自発的放出値)]により算出する。
抗体遮断性調査。主要組織適合性遺伝子複合体(MHC)抗原 H2Kd(クローンSF1.1、IgG2a)、H−2Dd(クローンAF4−62.4、IgG2b)、およびH−2Kd(クローンAF6−88.5、IgG2a)に対する精製化モノクローナル抗体をPharMingen社、San Diego、CA、から購入する。ジフテリアトキソイド抗原に対するモノクローナル抗体(E37−10、IgG2b)はサブクラス対照として働く。マウスCD8表面分子に対するモノクローナル抗体(53−6.72、ATCC番号TIB105)は、ハイブリーマ培養物上清から組換え蛋白質Gカラム(Pharmacia社)を通して精製される。精製化ラットIgGはCalbiochem社(San Diego、CA)から購入する。細胞媒介性細胞障害反応を遮断するためには、50μlの標的細胞の添加前に50μlのエフェクター細胞に対して50μlの抗体を添加する。標的に対する最終エフェクター比率は60:1である。
Balb/cマウスを20μgのQS−21( )もしくは100μgのALOH(△)のいずれかと混合した5μgのF蛋白質で第0週目および第3週目にワクチン接種を行い、そして実験的感染(●)により免疫されたマウスと比較する。第二回目の免疫後2週間目に、マウスをウイルスで攻撃誘発させた。攻撃誘発後4日目には、F/QS−21でワクチン接種したBALB/cマウスからのPMCは抗原依存的様式でRSV感染化標的を殺すことが可能である(図中の実線)(図1Aを参照せよ)。最も顕著であるのは、この細胞障害性活性は、予めRSVに感染しているマウスからのPMCと同じ位有能であり、かつF/ALOHでワクチン接種したマウスのPMC内に誘導される活性と比較してほぼ3倍大きいことである。RSVに感染していない対照同系標的(破線)は殺されなかった(図1A)。活性は局所的であり、それは同一マウスからの脾臓細胞は細胞障害性ではないためである。
この結果は更に、F/QS−21ワクチンにより誘導される局所的キラー細胞活性がCD8表現型のT細胞により媒介されることを示唆していた。細胞溶菌は、CD8表面決定基を保持する細胞に対するモノクローナル抗体(黒印)の増加用量をアッセイ混合物に添加する際に阻害された(図1B)。同様に、増加濃度の抗−H2DdおよびH2Kdモノクローナル抗体(黒印)は細胞溶菌を遮断する(図1C)。対照免疫グロブリン(白印)は阻害的ではない(図1BおよびC)。
Claims (10)
- 呼吸器シンシチウムウイルス(RSV)蛋白質もしくはその免疫学的断片、ならびにQS−21、モノホスホリルリピドA、3−脱アシル化モノホスホリルリピドAおよびそれらの組み合わせ物からなる群より選択されるアジュバントを生理学的に許容される賦形剤内に含むワクチン製剤。
- 呼吸器シンシチウムウイルス(RSV)蛋白質もしくはその免疫学的断片、ならびにQS−21を生理学的に許容される賦形剤内に含むワクチン製剤。
- 更にalumを含む、請求項1記載のワクチン製剤。
- 更にalumを含む、請求項2記載のワクチン製剤。
- 呼吸器シンシチウムウイルス(RSV)蛋白質もしくはその免疫学的断片、alum、および3−脱アシル化モノホスホリルリピドAを生理学的に許容される賦形剤内に含むワクチン製剤。
- RSV蛋白質が、RSV糖蛋白質G、RSV糖蛋白質F、RSV糖蛋白質FおよびGの両方からの少なくとも一つの免疫学的断片を含むキメラポリペプチド、ならびにそれらの組み合わせ物からなる群より選択される、請求項1記載のワクチン製剤。
- RSV蛋白質が、RSV糖蛋白質G、RSV糖蛋白質F、RSV糖蛋白質FおよびGの両方からの少なくとも一つの免疫学的断片を含むキメラポリペプチド、ならびにそれらの組み合わせ物からなる群より選択される、請求項2記載のワクチン製剤。
- RSV蛋白質が、RSV糖蛋白質G、RSV糖蛋白質F、RSV糖蛋白質FおよびGの両方からの少なくとも一つの免疫学的断片を含むキメラポリペプチド、ならびにそれらの組み合わせ物からなる群より選択される、請求項3記載のワクチン製剤。
- RSV蛋白質が、RSV糖蛋白質G、RSV糖蛋白質F、RSV糖蛋白質FおよびGの両方からの少なくとも一つの免疫学的断片を含むキメラポリペプチド、ならびにそれらの組み合わせ物からなる群より選択される、請求項4記載のワクチン製剤。
- RSV蛋白質が、RSV糖蛋白質G、RSV糖蛋白質F、RSV糖蛋白質FおよびGの両方からの少なくとも一つの免疫学的断片を含むキメラポリペプチド、ならびにそれらの組み合わせ物からなる群より選択される、請求項5記載のワクチン製剤。
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