JP3728788B2 - 自動改札システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、非接触ICカードを用いてデータの送受信を行う自動改札システムに関する。
【従来の技術】
【0002】
従来より、駅等の改札作業が必要な場所においては、改札作業の無人化、旅客者数等の各種データの自動収集等を目的として自動改札システムが用いられている。この自動改札システムは、自動改札機、各種データの処理を行うデータ処理装置、および両装置間を接続するケーブルおよびインターフェイス回路から構成されている。
【0003】
図7は、上述した従来の自動改札システムの外観構成を示す斜視図である。この図において、1,1,・・・は、各々、駅等の改札口に設置された自動改札機である。2は、集中管理局に設置されたデータ処理装置であり、ケーブル3を介して自動改札機1,1,・・・に接続されている。このデータ処理装置2は、自動改札機1,1,・・・に保持されている旅客数データ等の保守データの集計、自動改札機1,1,・・・の集中監視、自動改札機1,1,・・・へ運賃改訂データ等のダウンロード等を行う。
【0004】
図8は、図7に示す従来の自動改札システムの構成を示すブロック図である。この図に示す自動改札機1において、4は、制御部であり、自動改札機1の装置各部を制御する。5は、改札口への旅客の出入りを制御する扉部であり、制御部4によりその開閉が制御される。
【0005】
6は、券搬送部であり、図示しない券挿入口より挿入される定期券、回数券等(以下、券類と称する)を、券取出口へ搬送する。ここで使用される券類は、交通機関の利用区間、利用期限等の券類データが磁気的に記録されてなるものである。7は、券回収部であり、使用済みの券類を回収する。8は、磁気データ処理部であり、券類に記録された券類データを読み取る。9は、上位インターフェイスである。10は、各種入力キーが設けられた操作部であり、駅係員により操作される。11は、案内表示部であり、旅客に対して、「そのままお通りください」等のメッセージを表示する。12は、装置各部に電源を供給する電源部である。
【0006】
データ処理装置2において、13は、制御部であり、データ処理装置2の装置各部を制御する。14は、下位インターフェイスであり、ケーブル3を介して上位インターフェイス9に接続されている。16は、各種入力キーが設けられた操作部であり、保守データの集計、運賃改訂データ等のダウンロードを行う場合に駅係員により操作される。17は、FD(フロッピーディスクドライブ)であり、図示しないフロッピーディスクが挿入される。18は、記憶部であり、自動改札機1より上位インターフェイス9、ケーブル3および下位インターフェイス14(以下、これらを単にケーブル3等と称する)を介して入力される保守データや、運賃データ等を記憶する。19は、電源部であり、装置各部に電源を供給する。
【0007】
上記構成において、旅客により自動改札機1の券挿入口へ券類が挿入されると、該券類は、券搬送部6により磁気データ処理部8へ搬送される。磁気データ処理部8は、券類に記録されている券類データを読み込み制御部4へ出力する。これにより、制御部4は、上記券類データと、自身のメモリに記憶されているデータと照合することにより券類の有効性を確認し、有効な券類である場合には、扉部5を開くとともに、案内表示部11に「そのままお通りください」なるメッセージを表示する。また、上記券類は券搬送部6により、券取出口へ搬送される。そして、旅客は、券取出口より券類を取って自動改札機1を通過する。
また、自動改札機1の制御部4は、旅客が1人通過、すなわち扉部5が1回開閉されると、自身のメモリに記憶されている保守データに1を加算する。
【0008】
また、旅客数の集計を行う場合には、駅係員は、集計を行うための命令をデータ処理装置2の操作部16より入力する。これにより、制御部13は、集計を行うための指令信号を、ケーブル3等を介して自動改札機1の制御部4へ送信する。これにより、制御部4は、自身のメモリに記憶されている保守データをケーブル3等を介して、データ処理装置2の制御部13へ送信する。制御部13は、保守データを記憶部18に記憶する。この記憶部18に記憶された保守データは、集計作業等に用いられる。
【0009】
また、運賃改訂時においては、駅係員は、データ処理装置2の操作部16を操作して、改訂された運賃改訂データを作成した後、該運賃改訂データをケーブル3等を介して自動改札機1の制御部4へダウンロード(送信)する。制御部4は、自身のメモリに記憶されている運賃データを、運賃改訂データに更新する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の自動改札システムにおいては、データの送受信用のケーブル3等が必要であり、また、規模の大きいシステムになると上記ケーブル3等に加えて中継伝送装置が必要であるため、コストが高いという欠点があった。
また、上述した従来の自動改札システムは、コストメリットの関係より、旅客数の多い大きな駅に設置され、一方、小さい駅に設置されることがなかった。これにより、上述した従来の自動改札システムにおいては、特に小さな駅における旅客へのサービス向上という要請に応えることができないという問題があった。
本発明は、このような背景のもとになされたもので、コストの安い自動改札システムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、定期券、回数券等に係わる券類データが格納された券類カードと自動改札装置との間でデータの授受を行う自動改札システムにおいて、前記券類カードに代えて、前記自動改札装置と自身との間で行われる複数の処理のうち、特定の処理を指示する機能コードが付与され、前記コードを電磁波等の媒体を介して非接触で前記自動改札装置へ送信するICカードが用いられ、前記ICカードは、使用可能エリアを特定するアクセスコードが記憶されるアクセスコード領域と、当該ICカードを特定するIDナンバーが記憶されるIDナンバー領域と、前記機能コードが記憶される機能コード領域とを有する記憶手段を備え、前記自動改札装置は、前記ICカードより当該ICカードが備える前記記憶手段から読み出され、送信される前記機能コードに基づいて、前記特定のデータ処理を実行することを特徴とする。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の自動改札システムにおいて、前記ICカードは、運賃改訂等に係わる運用データをダウンロードするダウンロード用カードであり、前記ダウンロード用カードの備える前記記憶手段は、各種データが記憶されるデータ領域をさらに有し、前記データ領域に前記運用データを記憶し、前記機能コード領域に、前記機能コードとして前記運用データのダウンロード処理を指示するダウンロード用コードを記憶しており、前記自動改札装置は、前記ダウンロード用カードより電磁波等の媒体を介して非接触で送信される前記ダウンロード用コードに基づいて、前記ダウンロード処理を実行すること、を特徴とする。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の自動改札システムにおいて、前記ICカードは、利用データ等を収集するデータ収集用カードであり、前記データ収集用カードの備える前記記憶手段は、前記機能コード領域に、前記機能コードとして、前記自動改札装置内に保持されている前記利用データ等を自身に収集するデータ収集処理を指示するデータ収集用コードを記憶しており、前記自動改札装置は、前記データ収集用カードより電磁波等の媒体を介して非接触で送信される前記データ収集用コードに基づいて、前記データ収集処理を実行すること、を特徴とする。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の自動改札システムにおいて、電磁波等の媒体を介して非接触でデータを受信し、該データを用いて各種データ処理を行うデータ処理装置を具備し、前記データ収集用カードの備える前記記憶手段は、各種データが記憶されるデータ領域をさらに有し、前記データ収集用カードは、前記データ収集処理により収集したデータを自身の備える前記記憶手段の前記データ領域から読み出し、前記データ処理装置へ電磁波等の媒体を介して非接触で送信すること、を特徴とする。
【0015】
請求項5に記載の発明は、運賃改訂等に係わる運用データを生成し、該運用データを電磁波等の媒体を介して送信するデータ処理装置と、使用可能エリアを特定するアクセスコードが記憶されるアクセスコード領域と、当該ICカードを特定するIDナンバーが記憶されるIDナンバー領域と、複数の処理のうち、特定の処理を指示する機能コードが記憶される機能コード領域と、各種データが記憶されるデータ領域とを有する記憶手段を備え、前記機能コード領域に、前記機能コードとして運用データのダウンロードを指示するダウンロード用コードを記憶し、前記データ処理装置より送信される前記運用データを電磁波等の媒体を介して非接触で受信して前記記憶手段の前記データ領域に書き込み、さらに所定の場所において前記運用データを電磁波等の媒体を介して送信するICカードと、前記ICカードより電磁波等の媒体を介して非接触で送信される前記ダウンロード用コードに基づいて、前記ICカードより送信される前記運用データを、電磁波等の媒体を介して非接触で受信し、受信された前記運用データを用いてデータ処理を行う自動改札装置と、を具備することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態による自動改札システムの外観構成を示す斜視図である。この図において、20は、駅等の改札口に設置される自動改札機である。21は、非接触ICカード(以下、NCCカードと称する)であり、電波を伝送媒体として、自動改札機20、または集中管理局に設置されたデータ処理装置22と非接触で諸データの送受信を行うものである。このNCCカード21は、用途に応じて次の3種類のカードとして用いられる。
▲1▼定期券、回数券、ストアードフェア券等の券類
▲2▼自動改札機20において保持されている旅客数等の保守データを収集し、自動改札機20とデータ処理装置22と間の伝送媒体として用いられるデータ収集用カード
▲3▼運賃改訂時において、データ処理装置22で作成された運賃改訂データを収集し、データ処理装置22と自動改札機20との間の伝送媒体として用いられるダウンロード用カード
また、NCCカード21は、券類である場合には旅客に携帯され、データ収集用カードおよびダウンロード用カードである場合には駅係員に携帯される。
【0017】
データ処理装置22は、パーソナルコンピュータ23、プリンタ24、およびアンテナ25から構成されている。上記パーソナルコンピュータ23は、上述したデータ収集用カードおよびダウンロード用カードの作成、NCCカード21からの保守データの吸い上げ、およびその集計等を行う。プリンタ24は、集計データの出力等を行う。アンテナ25は、NCCカード21との間で電波の送信および受信を行う。
【0018】
図2は、図1に示す自動改札システムの電気的構成を示すブロック図である。この図に示す自動改札機20において、26は、自動改札機20の各部を制御する制御部であり、この制御部26の動作の詳細については後述する。27は、各種入力キーが設けられた操作部であり、駅係員により操作される。28は、案内表示部であり、制御部26の制御により、旅客に対して「そのままお通り下さい」、「判定アウトです。もう一度正しいカードを掲示して下さい。」等のメッセージを表示する。29は、自動改札機20の各部へ電源を供給する電源部である。
【0019】
30は、変調、復調機能を有するNCCインターフェイスであり、制御部26とNCCカード21との間のインターフェースをとる。31は、送信および受信アンテナからなるアンテナであり、NCCインターフェイス30で変調されたデータを電波として送信し、さらにNCCカード21から送信される電波を受信する。
【0020】
ここで、上述したNCCインターフェイス30、アンテナ31、およびNCCカード21の電気的構成を図3に示す。この図に示すNCCインターフェイス30において、32は、CPU(中央演算処理装置)であり、NCCインターフェイス30の各部を制御する。33は、CPU32の処理プログラムが記憶されたROM(リードオンリメモリ)である。34は、RAM(ランダムアクセスメモリ)であり、書き込み/読み出しが可能な記憶素子である。35は、通信I/F(インターフェイス)回路であり、制御部26(図2参照)とCPU32との間のインターフェイスをとる。
【0021】
37は、通信I/F回路であり、CPU32と、後述する変調器39および復調器44との間のインターフェイスをとる。38は、OSC(発振器)であり、高周波の搬送波信号を生成する。変調器39は、OSC38より入力される搬送波信号を搬送波として、通信I/F回路37を介して入力される信号に変調をかけ、これを変調信号として出力する。40は、ドライバであり、変調器39により変調された変調信号を電力増幅して、これをアンテナ31の送信アンテナ41へ供給する。この送信アンテナ41は、増幅された変調信号を電波として空間へ送信する。
【0022】
アンテナ31において、42は、受信アンテナであり、後述するNCCカード21の送信アンテナ52より送信された電波を受信する。43は、フィルタであり、受信アンテナ42で受信された受信信号のうち低域成分を通過させる。復調器44は、フィルタ43の出力信号から原信号を復調する。
【0023】
NCCカード21において、45は、受信アンテナであり、送信アンテナ41から送信された電波を受信する。46は、電力供給器であり、受信アンテナ45により受信された受信信号のうち、電力成分のみを整流して、得られた電流を充電するとともに、NCCカード21の装置各部へ電力を供給する。47は、クロック発生器であり、装置各部で用いられるクロック信号を発生する。
【0024】
49は、制御部であり、メモリ50の書き込みおよび読み出しを制御する。上記メモリ50は、アクセスコード、IDナンバー、機能コード、および各種データが記憶され、図4に示すメモリ領域を有している。すなわち、図4において、アクセスコード領域はアクセスコードが記憶される領域であり、IDナンバー領域はIDナンバーが記憶される領域であり、機能コード領域は機能コードが記憶される領域であり、データ領域は各種データが記憶される領域である。
【0025】
上述したアクセスコードは、NCCカード21を使用することができるエリア毎に割り当てられるコードであり、例えば、各鉄道会社の管轄領域単位で割り当てられる。IDナンバーは、NCCカード21を特定するためのコードであり、各NCCカード毎に割当てられる。
【0026】
また、機能コードは、前述したNCCカード21の機能、すなわち、券類としての機能、データ収集用カードとしての機能、およびダウンロード用カードとしての機能の各機能を識別するためのコードである。この機能コードは、NCCカード21の作成時に、目的に応じて、上述した3つの機能のうちいずれかを表すものが付与される。
【0027】
また、各種データは、NCCカード21が券類として用いられる場合には、交通期間の利用区間、利用期限等の券類データであり、NCCカード21がデータ収集用カードとして用いられる場合には、前述した保守用データであり、また、NCCカード21がダウンロード用カードである場合には、改訂された運賃データである。
【0028】
図3に示すNCCカード21において、51は、変調器であり、制御部49より入力されるメモリ50のデータを変調して、これを変調信号として出力する。送信アンテナ52は、変調器51により変調された変調信号を電波として空間へ送信する。
【0029】
図2において、53は、パーソナルコンピュータ23(図1参照)に内蔵された制御部であり、データ処理装置22の各部を制御する。54は、NCCインターフェイスであり、図3に示すNCCインターフェイス30と同一の構成である。
また、図2に示すアンテナ25は、図3に示すアンテナ31と同一の構成である。55は、電源であり、データ処理装置22の各部へ電源を供給する。
【0030】
<NCCカード21が券類である場合の動作>
次に、上述した一実施形態による自動改札システムの動作を説明する。はじめに、NCCカード21を券類として用いる場合における一実施形態による自動改札システムの動作について説明する。なお、上記券類は、回数券であるものとする。
【0031】
まず、駅係員は、NCCカード21(券類)の作成作業を行う。すなわち、駅係員は、図1に示すアンテナ25の近傍にNCCカード21を載置した後、パーソナルコンピュータ23のキーボードを操作して、アクセスコード、IDナンバー、券類を表す機能コード、および交通機関の利用区間、利用期限、ならびに利用可能回数の券類データを入力する。これにより、図2に示す制御部53により、上記アクセスコード、IDナンバー、および券類データ(以下、諸データと称する)が、NCCインターフェイス54へ出力される。
【0032】
図3に示すNCCインターフェイス54においては、上述した諸データは、通信I/F回路35を介して、CPU32の制御によりRAM34へ順次書き込まれる。続いて、CPU32により、上記諸データは、RAM34より順次読み出され、通信I/F回路37を介して、変調器39へ出力される。
【0033】
変調器39は、OSC38の搬送波信号を用いて、入力される諸データに変調をかけ、これを変調信号としてドライバ40へ出力する。この変調信号は、ドライバ40により電力増幅され、送信アンテナ41より電波として送信される。
【0034】
上記電波(諸データ)は、NCCカード21の受信アンテナ45により受信され、受信信号は、電力供給器46および復調器48へ出力される。電力供給器46は、受信信号より電力成分を抽出して、これを装置各部へ供給する。
一方、復調器48は、受信信号より前述した諸データを復調して、これを制御部49へ出力する。制御部49は、諸データをメモリ50へ書き込む。すなわち、制御部49は、諸データのうち、アクセスコードを図4に示すアクセスコード領域へ、IDナンバーをIDナンバー領域へ、券類を表す機能コードを機能コード領域へ、また、券類データをデータ領域へ順次書き込む。これにより、券類のNCCカード21の作成作業が終了し、NCCカード21は、旅客に販売される。
【0035】
一方、図1に示す自動改札機20からは、一定の短い周期(数msec)でトリガ信号が電波として放射されている。このトリガ信号は、NCCカード21への呼びかけ信号であり、自動改札機20が設置されている駅のアクセスコードが含まれている。
【0036】
すなわち、図2に示す自動改札機20の制御部26は、アクセスコードが含まれている上記トリガ信号を生成して、これをNCCインターフェイス30へ出力する。このトリガ信号は、図3に示すNCCインターフェイス30の通信I/F回路35を介して、CPU32の制御によりRAM34へ書き込まれる。以下、上述した動作と同様にして、トリガ信号は、変調器39により変調され、さらにドライバ40により電力増幅され、アンテナ31の送信アンテナ41より電波として一定周期で送信される。図5は、NCCインターフェイス30より一定周期で送信されるトリガ信号を示した図である。
【0037】
そして、今、NCCカード21(券類)を携帯した旅客が、図1に示す自動改札機20の通信可能エリア内に進入すると、上記トリガ信号の電波が図3に示すNCCカード21の受信アンテナ45により受信され、以下、NCCカード21において処理が開始される(図5参照)。すなわち、受信アンテナ45の受信信号は、復調器48によりトリガ信号に復調され、該トリガ信号は制御部49へ出力される。制御部49は、上記トリガ信号よりアクセスコードを解読し、解読されたアクセスコードと、メモリ50に記憶されているアクセスコードとが一致しているかを判断し、一致していない場合には、いずれの処理も行わない。
【0038】
一方、制御部49は、解読されたアクセスコードと、メモリ50に記憶されているアクセスコードとが一致している場合には、メモリ50のIDナンバー領域よりIDナンバーを読み出し、これを変調器51へ出力する。このIDナンバーは、変調器51により変調され、電波として送信アンテナ52より送信される(図5参照)。
【0039】
そして、上記電波(IDナンバー)は、アンテナ31の受信アンテナ42により受信され、受信信号はフィルタ43によりフィルタリングされ復調器44へ出力される。そして、復調器44は、フィルタ43の出力信号よりIDナンバーを復調し、該IDナンバーは、通信I/F回路37、35を介して、図2に示す自動改札機20の制御部26へ出力される。制御部26は、NCCカード21が通信可能エリアに進入したと判断して、機能コード読み取り信号をNCCインターフェイス30へ出力する(図5参照)。
なお、IDナンバーが入力されない場合は、制御部26は、NCCカード21が通信可能エリア外にあるものと判断して、再びトリガ信号をNCCインターフェイス30へ出力する。
【0040】
そして、NCCインターフェイス30へ出力された機能コード読み取り信号は、前述した動作を経て、図3に示すアンテナ31の送信アンテナ41より電波として送信される。そして、上記電波(機能コード読み取り信号)は、NCCカード21の受信アンテナ45により受信され、受信信号は復調器48へ出力される。復調器48は、上記受信信号より機能コード読み取り信号を復調し、該機能コード読み取り信号を、制御部49へ出力する。
【0041】
これにより、制御部49は、メモリ50の機能コード領域より券類を表す機能コードを読み出し、これを変調器51へ出力する。以下、前述した動作と同様にして、券類を表す機能コードは、変調器51により変調され、送信アンテナ52より電波として送信される(図5参照)。
【0042】
そして、上記電波(機能コード)は、図2に示す自動改札機20のアンテナ31により受信され、受信信号はNCCインターフェイス30により機能コードに復調され、さらに機能コードは制御部26へ出力される。これにより、制御部26は、図6に示す判断を行う。すなわち、制御部26は、入力された機能コードが券類を表すものであるか否かを判断する。
【0043】
今の場合、上記機能コードが券類を表すものであることから、制御部26は、、上記判断結果を「YES」として、データ読み取り指令信号を図2に示すNCCインターフェイス30へ出力する。上記データ読み取り指令信号は、前述した動作と同様にしてNCCインターフェイス30により変調され、アンテナ31より電波として送信される。このデータ読み取り信号は、メモリ50のデータ領域(図4参照)に記憶されているデータの読み出しの指令を行うための信号である。
一方、制御部26は、上記判断結果が「NO」場合には、後述するデータ収集用機能処理またはダウンロード用機能処理を実行する。
【0044】
そして、アンテナ31より送信された電波(データ読み取り指令信号)は、図3に示すNCCカード21の受信アンテナ45により受信され、この受信信号は復調器48によりデータ読み取り指令信号に復調され、該データ読み取り指令信号は制御部49へ出力される。これにより、制御部49は、メモリ50のデータ領域より、今記憶されている券類データを読み出し、変調器51へ出力する。これにより、上記券類データは、変調器51により変調され、送信アンテナ52より電波として送信される(図6に示す「読み取りデータ」参照)。
【0045】
そして、上記電波(券類データ)は、図2に示すアンテナ31により受信され、この受信信号はNCCインターフェイス30により券類データに復調され、該券類データは、制御部26へ出力される。これにより、制御部26は、図6に示す合否判定処理を行う。すなわち、制御部26は、入力された券類データが、予め自身のメモリに保持された券類データと一致しているか否かを判定し、一致していない場合は、NCCカード21が当該駅で使用できないと認識し、案内表示部28に「判定アウトです。もう一度正しいカードを掲示して下さい。」なるメッセージを表示する。
【0046】
一方、制御部26は、上記両券類データが一致している場合には、図6に示す更新データをNCCインターフェイス30、アンテナ31を介して、電波として送信する。この更新データは、メモリ50のデータ領域(図4参照)に書き込ま券類データのうち回数券の利用可能回数を更新するデータである。
【0047】
そして、上記電波(更新データ)は、前述した動作と同様にして、NCCカード21により受信され、NCCカード21内では、メモリ50のデータ領域に書き込まれている券類データのうち、利用可能回数が上記更新データに書き換えられる。
【0048】
続いて、図6において、制御部26は、更新データ読み取り指令信号をNCCインターフェイス30、アンテナ31を介して、電波として送信する。この電波(更新データ読み取り指令信号)は、NCCカード21に受信され、図3に示す制御部49は、メモリ50のデータ領域(図4参照)より、上述した更新データを読み出す。この更新データは、電波として図6に示すNCCカード21より送信され、アンテナ31、NCCインターフェイス30を介して、制御部26へ入力される。
【0049】
制御部26は、入力された更新データと、自身が出力した更新データとが一致しているか否かを判断し(図6参照)、同判断結果が「NO」の場合は、更新データが正しくNCCカード21のメモリ50へ書き込まれていないものと認識し、再び、更新データをNCCインターフェイス30へ出力する。
【0050】
一方、制御部26は、上記判断結果が「YES」の場合には、更新データがメモリ50へ正しく書き込まれていると認識して、終了信号をNCCインターフェイス30へ出力する。この終了信号は、アンテナ31(図2参照)より電波として送信される。そして、上記電波(終了信号)は、NCCカード21に受信され、図3に示す制御部49は、処理を終了する(図5参照)。
【0051】
上記動作に並行して、制御部26は、上述した判断結果が「YES」の場合には、図2に示す案内表示部28へ「そのままお通りください」なるメッセージを表示する。これにより、旅客は、自動改札機20を通過する。
【0052】
<NCCカード21がデータ収集用カードである場合の動作>
次に、NCCカード21をデータ収集用カードとして用いる場合における一実施形態による自動改札システムの動作を説明する。
図1において、駅係員は、NCCカード21(データ収集用カード)の作成作業を行う。すなわち、駅係員は、図1に示すアンテナ25の近傍にNCCカード21を載置した後、パーソナルコンピュータ23のキーボードを操作して、アクセスコード、IDナンバー、データ収集用を表す機能コード(以下、諸データと称する)を順次入力する。これにより、制御部53は、上記諸データをNCCインターフェイス54へ出力し、該諸データは、NCCインターフェイス54により変調され、アンテナ25より電波として送信される。そして、この電波(諸データ)は、NCCカード21の受信アンテナ45(図3参照)に受信される。
【0053】
以下、前述した動作と同様にして、図3に示すNCCカード21の制御部49は、復調器48により復調された諸データのうち、アクセスコードを図4に示すアクセスコード領域へ、IDナンバーをIDナンバー領域へ、データ収集用を表す機能コードを機能コード領域へ順次書き込む。これにより、NCCカード21(データ収集用カード)の作成作業が終了する。
【0054】
そして、作成された上記NCCカード21が、駅係員の携帯により、図1に示す自動改札機20の通信可能エリアに進入すると、NCCカード21は、自動改札機20のアンテナ31より送信されている電波(トリガ信号)を受信する。以下、図6に示す前述した動作を経て、NCCカード21からは、データ収集用を表す機能コードが電波として送信される。上記電波(機能コード)は、図2に示す自動改札機20のアンテナ31により受信され、NCCインターフェイス30により機能コードに復調され、該機能コードは制御部26へ出力される。
【0055】
これにより、制御部26は、機能コードがデータ収集用を表すものと認識し、データ収集用の機能処理を行う。すなわち、制御部26は、自身のメモリに保持されている旅客数等の保守データを、NCCインターフェイス30を介して、アンテナ31より電波として送信する。上記電波(保守データ)は、NCCカード21により受信され、NCCカード21内では、図3に示す制御部49は、復調器48により復調された保守データを、図4に示すメモリ50のデータ領域へ書き込む。
そして、制御部26は、上述した保守データの送信を完了すると、自身のメモリに記憶されている保守データをクリアした後、データ収集用の機能処理を終了する。
【0056】
次に、駅係員は、保守データがメモリ50に記憶されたNCCカード21を、再び、図2に示すデータ処理装置22のアンテナ25の近傍に載置した後、パーソナルコンピュータ23(図1参照)を操作して、上記保守データの読み出し処理を行う。
これにより、制御部53は、保守データ読み出し信号をNCCインターフェイス54へ出力し、上記保守データ読み出し信号は、NCCインターフェイス54により変調され、アンテナ25より電波として送信される。そして、上記電波(保守データ読み出し信号)は、図3に示すNCCカード21の受信アンテナ45に受信され、この受信信号は復調器48により保守データ読み出し信号に復調され、該保守データ読み出し信号は、制御部49へ出力される。
【0057】
これにより、制御部49は、メモリ50のデータ領域(図4参照)より、保守データを読み出し、これを変調器51へ出力する。この保守データは、変調器51により変調され、送信アンテナ52より電波として送信される。該電波(保守データ)は、図2に示すデータ処理装置22のアンテナ25により受信され、この受信信号はNCCインターフェイス54により、保守データに復調される。そして、制御部53は、保守データを自身のメモリへ書き込んだ後、データ収集用の機能処理を終了する。
【0058】
<NCCカード21がダウンロード用カードである場合の動作>
次に、NCCカード21をダウンロード用カードとして用いた場合における一実施形態による自動改札システムの動作を説明する。
図1において、まず、駅係員は、前述した動作と同様にして、図1に示すアンテナ25の近傍にNCCカード21を載置した後、パーソナルコンピュータ23のキーボードを操作して、アクセスコード、IDナンバー、ダウンロード用を表す機能コード、および運賃改訂データ(以下、諸データと称する)を順次入力する。上記運賃改訂データは、自動改札機20の制御部26(図2参照)のメモリに記憶されている運賃データを新運賃に更改するためのデータである。
【0059】
そして、上述した諸データは、前述した動作と同様にして、NCCインターフェイス54により変調され、アンテナ25より電波として送信される。上記電波(諸データ)は、NCCカード21の受信アンテナ45(図3参照)により受信され、この受信信号は復調器48により諸データに復調される。以下、前述した動作と同様にして、NCCカード21の制御部49は、アクセスコードを図4に示すアクセスコード領域へ、IDナンバーをIDナンバー領域へ、ダウンロード用を表す機能コードを機能コード領域へ、運賃改訂データをデータ領域へ順次書き込む。これにより、NCCカード21(ダウンロード用カード)の作成作業が終了する。
【0060】
そして、作成された上記NCCカード21が、駅係員の携帯により、図1に示す自動改札機20の通信可能エリア内に進入すると、NCCカード21は、自動改札機20のアンテナ31より送信されている電波(トリガ信号)を受信する。以下、図6に示す前述した動作を経て、NCCカード21からは、ダウンロードを表す機能コードが電波として送信される。上記電波(機能コード)は、図2に示すアンテナ31により受信され、この受信信号はNCCインターフェイス30により機能コードに復調され、さらに該機能コードは制御部26へ出力される。
【0061】
これにより、制御部26は、機能コードがダウンロード用を表すものと認識し、ダウンロード用の機能処理を行う。すなわち、制御部26は、運賃改訂データ読み出し指令信号を、NCCインターフェイス30を介して、アンテナ31より電波として送信する。上記電波(運賃改訂読み出し指令信号)は、NCCカード21の受信アンテナ45(図3参照)により受信され、前述した動作を経て、図3に示す制御部49には、運賃改訂読み出し信号が入力される。これにより、制御部26は、メモリ50のデータ領域(図4参照)から運賃改訂データを読み出し、これを変調器39へ出力する。上記運賃改訂データは、変調器39により変調され、送信アンテナ52より電波として送信される。
【0062】
そして、上記電波(運賃改訂データ)は、図2に示す自動改札機20のアンテナ31により受信され、この受信信号はNCCインターフェイス30により運賃改訂データに復調される。これにより、制御部26は、自身のメモリに書き込まれている運賃データを、上記運賃改訂データに書き換える(更新)する。これにより、ダウンロード用の機能処理が終了する。
【0063】
以上説明したように、本発明の一実施形態による自動改札システムによれば、券類の処理用に設けられている自動改札機20のNCCインターフェイス30およびアンテナ31を利用してデータ収集およびダウンロード機能を持たせることができるため、コストメリットが大きいという効果を得ることができる。
また、一実施形態による自動改札システムによれば、機能コードの種類により各機能処理が自動的に行われるため、駅係員の操作ミスによって発生する運転停止等の事故が発生することがないという効果を得ることができる。
【0064】
以上、本発明の一実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、上述した一実施形態による自動改札システムにおいては、データ処理装置22が集中管理局に設置されている例について説明したが、これに限定されることなく、上記データ処理装置22は、駅に設置してもよい。
【0065】
また、上述した一実施形態による自動改札システムにおいては、駅の改札作業に適用する例について説明したが、これに限定されることなく、改札作業が必要な場所(球場、劇場等)であればどこに設置してもよい。
さらに、上述した一実施形態による自動改札システムにおいては、自動改札機20、NCCカード21、およびデータ処理装置22相互間のデータ通信を、電波を媒体として用いた例を示したが、この電波に代えて、赤外線を用いてもよい。
【0066】
【発明の効果】
本発明によれば、カード(運賃改訂用カードまたはデータ収集用カード)と、自動改札装置と、データ処理装置との間のデータの授受を電磁波等の媒体により非接触で行っているため、従来のような伝送路が不要であり、したがって、コストの安い自動改札システムを得ることができるという効果が得られる。
また、本発明によれば、カードに付与するコードを変えることにより、1枚のカードを用いて複数の処理を行うことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による自動改札システムの外観構成を示す斜視図である。
【図2】同一実施形態による自動改札システムの構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示すNCCインターフェイス30(54)、アンテナ31(25)、およびNCCカード21の構成を示すブロック図である。
【図4】図3に示すメモリ50のメモリマップを示す図である。
【図5】本発明の一実施形態による自動改札システムの基本動作を説明するチャート図である。
【図6】同一実施形態による自動改札システムの動作を説明するチャート図である。
【図7】従来の自動改札システムの外観構成を示す斜視図である。
【図8】図7に示す自動改札システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
20 自動改札機
21 NCCカード
22 データ処理装置
23 パーソナルコンピュータ
25、31 アンテナ
26、49、53 制御部
30、54 NCCインターフェイス
39、51 変調器
41、52 送信アンテナ
42、45 受信アンテナ
44、48 復調器
Claims (5)
- 定期券、回数券等に係わる券類データが格納された券類カードと自動改札装置との間でデータの授受を行う自動改札システムにおいて、
前記券類カードに代えて、前記自動改札装置と自身との間で行われる複数の処理のうち、特定の処理を指示する機能コードが付与され、前記コードを電磁波等の媒体を介して非接触で前記自動改札装置へ送信するICカードが用いられ、
前記ICカードは、使用可能エリアを特定するアクセスコードが記憶されるアクセスコード領域と、当該ICカードを特定するIDナンバーが記憶されるIDナンバー領域と、前記機能コードが記憶される機能コード領域とを有する記憶手段を備え、
前記自動改札装置は、前記ICカードより当該ICカードが備える前記記憶手段の機能コード領域から読み出され、送信される前記機能コードに基づいて、前記特定のデータ処理を実行すること、
を特徴とする自動改札システム。 - 前記ICカードは、運賃改訂等に係わる運用データをダウンロードするダウンロード用カードであり、
前記ダウンロード用カードの備える前記記憶手段は、各種データが記憶されるデータ領域をさらに有し、前記データ領域に前記運用データを記憶し、前記機能コード領域に、前記機能コードとして前記運用データのダウンロード処理を指示するダウンロード用コードを記憶しており、
前記自動改札装置は、前記ダウンロード用カードより電磁波等の媒体を介して非接触で送信される前記ダウンロード用コードに基づいて、前記ダウンロード処理を実行すること、
を特徴とする請求項1に記載の自動改札システム。 - 前記ICカードは、利用データ等を収集するデータ収集用カードであり、
前記データ収集用カードの備える前記記憶手段は、前記機能コード領域に、前記機能コードとして、前記自動改札装置内に保持されている前記利用データ等を自身に収集するデータ収集処理を指示するデータ収集用コードを記憶しており、
前記自動改札装置は、前記データ収集用カードより電磁波等の媒体を介して非接触で送信される前記データ収集用コードに基づいて、前記データ収集処理を実行すること、
を特徴とする請求項1に記載の自動改札システム。 - 電磁波等の媒体を介して非接触でデータを受信し、該データを用いて各種データ処理を行うデータ処理装置を具備し、
前記データ収集用カードの備える前記記憶手段は、各種データが記憶されるデータ領域をさらに有し、
前記データ収集用カードは、前記データ収集処理により収集したデータを自身の備える前記記憶手段の前記データ領域から読み出し、前記データ処理装置へ電磁波等の媒体を介して非接触で送信すること、
を特徴とする請求項3に記載の自動改札システム。 - 運賃改訂等に係わる運用データを生成し、該運用データを電磁波等の媒体を介して送信するデータ処理装置と、
使用可能エリアを特定するアクセスコードが記憶されるアクセスコード領域と、当該ICカードを特定するIDナンバーが記憶されるIDナンバー領域と、複数の処理のうち、特定の処理を指示する機能コードが記憶される機能コード領域と、各種データが記憶されるデータ領域とを有する記憶手段を備え、前記機能コード領域に、前記機能コードとして運用データのダウンロードを指示するダウンロード用コードを記憶し、前記データ処理装置より送信される前記運用データを電磁波等の媒体を介して非接触で受信して前記記憶手段の前記データ領域に書き込み、さらに所定の場所において前記運用データを電磁波等の媒体を介して送信するICカードと、
前記ICカードより電磁波等の媒体を介して非接触で送信される前記ダウンロード用コ ードに基づいて、前記ICカードより送信される前記運用データを、電磁波等の媒体を介して非接触で受信し、受信された前記運用データを用いてデータ処理を行う自動改札装置と、
を具備することを特徴とする自動改札システム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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JP01230796A JP3728788B2 (ja) | 1996-01-26 | 1996-01-26 | 自動改札システム |
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JPH09204548A JPH09204548A (ja) | 1997-08-05 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP01230796A Expired - Fee Related JP3728788B2 (ja) | 1996-01-26 | 1996-01-26 | 自動改札システム |
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JP (1) | JP3728788B2 (ja) |
-
1996
- 1996-01-26 JP JP01230796A patent/JP3728788B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH09204548A (ja) | 1997-08-05 |
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