JP3718654B2 - 湯水混合ユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、 例えば、自然エネルギーを利用した太陽熱温水器等や各種廃熱を利用した温水器等から構成される温水供給装置を給湯器等の補助熱源機に接続するための湯水混合ユニットにあって、温水供給装置からの温水の有効利用に関する技術である。
【0002】
【従来の技術】
天候等に左右されずに目的温度の温水を取出すために、図1の概略図に示されるように、上記温水供給装置である太陽熱温水器5と補助熱源機である給湯器7とを湯水混合ユニット1によって接続したソーラ給湯システムが知られている。
【0003】
このようなソーラ給湯システムは、前記太陽熱温水器5からのソーラ温水を有効利用することで前記給湯器7の燃焼量をできるだけ減少させて省エネのメリットを得ることを目的としている。そのため、湯水混合ユニット1は、ソーラ温水と冷水の混合割合を決定し、この混合割合となるように湯水混合器3の動作制御を行っている。
【0004】
具体的には、ソーラ温水温度が出湯設定温度よりも高い場合には、給湯器7において加熱する必要のない出湯設定温度の混合水を混合調節するように前記湯水混合器3を制御している。一方、ソーラ温水温度が出湯設定温度よりも低い場合には、前記出湯設定温度から給湯器7の最低燃焼時の上昇温度を差引いて求められる混合目標温度の混合水を混合調節するように前記湯水混合器3を制御している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように、湯水混合器3において混合目標温度の混合水を混合調節できない場合がある。すなわち、混合目標温度がソーラ温水温度及び冷水温度よりも高い場合(混合目標温度>ソーラ温水温度,冷水温度)又は低い場合(目標混合温度<ソーラ温水温度,冷水温度)が考えられる。このような場合には、従来の湯水混合ユニット1は、ソーラ温水温度と冷水温度のうちで前記混合目標温度に近い温度を有する側を全開・他方を全閉とするように前記湯水混合器3の動作制御を行っている。
【0006】
例えば、ソーラ温水配管56内のソーラ温水が冷えている朝最初の使用時で、夏場などの冷水温度が比較的高い場合がある。このとき、混合目標温度がソーラ温水温度及び冷水温度よりも高く、ソーラ温水温度が冷水温度よりも低い場合には(混合目標温度>冷水温度>ソーラ温水温度)、従来の湯水混合ユニット1は、混合弁の冷水側を全開・ソーラ温水側を全閉として前記冷水回路15の冷水を前記給湯器7へ送出することとなる。
【0007】
即ち、この例の湯水混合ユニット1は、温水回路14に配設された温水温センサ19で検出されたソーラ温水温度を太陽熱温水器5のソーラ温水温度として認識するようになっている。そのため、例えば、この湯水混合ユニット1の運転開始初期に、前記太陽熱温水器5と前記湯水混合ユニット1とを接続するソーラ温水配管56内で冷却された低温のソーラ温水が通水されると、前記湯水混合ユニット1は、この低温のソーラ温水温度を太陽熱温水器5から供給されるソーラ温水と認識して前記湯水混合器3の混合制御を行うこととなる。
【0008】
具体的には、太陽熱温水器5内のソーラ温水温度が60℃、冷水温度が20℃であって、前記ソーラ温水配管56内に18℃に冷却されたソーラ温水が貯留している場合に、給湯器7の出湯設定温度を50℃に設定して運転を開始すると、前記温水回路14に18℃のソーラ温水が取込まれるから、前記湯水混合ユニット1は太陽熱温水器5のソーラ温水温度は18℃と認識する。そして、前記湯水混合ユニット1は各検出値に基づいて、混合目標温度がソーラ温水温度及び冷水温度よりも高く、ソーラ温水温度が冷水温度よりも低い(混合目標温度>冷水温度>ソーラ温水温度)と判断すると、前記混合弁の冷水側を全開・ソーラ温水側を全閉とするように前記湯水混合器3の動作制御を行う。
【0009】
このように、混合弁のソーラ温水側が全閉に固定されてしまうと、前記太陽熱温水器5の高温のソーラ温水はいつまで経っても前記湯水混合ユニット1に取込まれないため、前記湯水混合ユニット1の誤った認識も是正されない。そのため、前記貯湯タンク51内の60℃のソーラ温水から50℃の出湯設定温度の混合水を混合調節できるにも係わらず、前記給湯器7において20℃の冷水を加熱し続けるという、湯水混合ユニット1の目的である省エネと反する結果となってしまう。
【0010】
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、『上流端が水源からの給水配管に接続される水入口となった冷水回路と、上流端が温水供給装置からの温水配管に接続される湯入口となった温水回路と、前記冷水回路と温水回路の合流点から延設されると共に下流端が前記合流点の混合水を補助熱源機へ送出する湯出口となった混合水回路とからなる通水回路と、
前記合流点において前記冷水と温水の混合割合を調節する湯水混合器と、
前記冷水回路を流れる冷水温度を検出する冷水温センサと、
前記温水回路を流れる温水温度を検出する温水温センサと、
この湯水混合ユニットの動作制御を行うコントローラとを備える湯水混合ユニット』において、湯水混合ユニットにおいて検出される温水温度と温水供給装置に貯湯される温水温度とが異なる場合にも温水供給装置からの温水を有効利用できるようにすることを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
*1項
上記課題を解決するための本発明の技術的手段は、『前記コントローラは、前記温水温センサで検出される温水温度が前記冷水温センサで検出される冷水温度より所定温度だけ高く設定される基準温度以下である場合に、前記湯水混合器において温水側を開弁方向に動作させる混合制御手段を備える』ことを特徴とするものである。
【0012】
これによると、本湯水混合ユニットは、運転開始初期に検出された温水温度が冷水温度よりも低い場合には、混合目標温度又は出湯設定温度に係わらず、前記湯水混合器の温水側を強制的に開弁して温水を優先的に利用する。そのため、配管において冷却された温水を早く排出して温水供給装置の高温の温水を早く本湯水混合ユニット内に取込むことができる。
【0013】
また、温水温度が冷水温度よりも高い場合でも、前記温水温度が基準温度以下であれば、上記と同様に動作される。そのため、従来のものでは、目標混合温度又は出湯設定温度が冷水温度よりも低い場合には、冷水側を全開・温水側を全閉として冷水を利用していたが、本湯水混合ユニットでは温水側を開弁して温水供給装置の温水を優先的に利用する。また、目標混合温度又は出湯設定温度が温水温度と冷水温度との間にある場合には、従来は、温水と冷水を混合して混合水を混合調節していたが、本湯水混合ユニットでは上記と同様に温水が優先的に利用されるようになっている。
【0014】
ここで、前記基準温度は、この湯水混合ユニットが用いられる温水供給システムにおいて許容できる変動温度だけ冷水温度よりも高く設定されている。具体的には、補助熱源機として給湯器が用いられる場合、前記基準温度は、冷水温度よりも2〜3℃程度高い温度に設定するのが望ましい。
【0015】
*2項
1項において、『前記混合制御手段は、前記温水温度が前記基準温度以下である場合に前記湯水混合器の温水側を所定の設定開度に固定する』ことを特徴とするものである。
【0016】
これによると、前記湯水混合器に流入する温水の流量を制限することができる。そのため、運転中に本湯水混合ユニットに取込まれる温水温度が急上昇する場合に、温水側を閉弁方向に動作させることで湯水混合器への温水の流入及び混合水温度の急上昇を抑制することができる。これにより、補助熱源機からの高温出湯が防止されると共に利用者の使用感がよい。
【0017】
ここで、前記所定の設定開度は、温水が急上昇する場合に湯水混合器の動作制御によって混合水温度の急上昇を抑制できるように、温水回路から湯水混合器に流入する温水の流量を制限するように設定される。
【0018】
*3項
1項又は2項において、『前記基準温度は、この湯水混合ユニットに接続される補助熱源機から取出される湯水の温度変動として許容可能な温度差だけ前記冷水温度よりも高い温度に設定されている』ことを特徴とするものである。
【0019】
このものによれば、温水温度が前記基準温度以下であれば、従来、冷水側を全開・温水側を全閉としていた場合に温水を優先的に利用しても、補助熱源機から出湯される湯水の温度変動を小さく抑制できる。そのため、利用者の使用感を損なうことがないと共に高温出湯による危険性もなく安全である。
【0020】
【発明の効果】
上記のような構成であるから本発明は次の特有の効果を有する。
本発明の湯水混合ユニットは、温水温度が冷水温度よりも低い場合、及び、温水温度が冷水温度よりも高くても基準温度以下である場合には、混合目標温度及び出湯設定温度に係わらず、温水を優先的に利用するため、本湯水混合ユニット内に温水供給装置からの温水が早く取込まれる。そのため、運転開始初期に本湯水混合ユニットにおいて認識される温水温度と温水供給装置に貯湯されている温水温度とが異なる場合にも、本湯水混合ユニットの認識の誤りを早く是正して、省エネの目的に則した適切な動作制御を行うことができるため、温水供給装置の温水を有効利用することができる。
【0021】
ここで、通常、前記温水供給装置に供給される水と冷水回路に取込まれる冷水とは同じ水源から供給されるため、温水温度が冷水温度よりも低い場合に、無条件に温水を優先的に利用しても省エネの目的を著しく損なうことはない。
【0022】
2項のものによれば、湯水混合ユニットに取込まれる温水温度の急上昇による補助熱源機からの高温出湯を防止することができ、利用者の使用感がよい。
【0023】
3項のものによれば、温水温度が基準温度以下であれば、補助熱源機からの出湯温度の変動を小さく抑制できるため、利用者の使用感が損われることはないと共に高温出湯の危険性もなく安全である。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら詳述する。
以下の実施の形態では、温水供給装置である太陽熱温水器を補助熱源機である給湯器に接続するために本発明の一例である湯水混合ユニットを利用したソーラ給湯システムを例に挙げて説明する。
本ソーラ給湯システムの概略図を図1に示している。先ず、このソーラ給湯システムの各部の構成について説明する。
【0025】
*太陽熱温水器5
太陽熱温水器5は、建物の屋上や屋根等に設置され太陽熱を吸収する集熱器50と、ソーラ温水を貯留する貯湯タンク51と、前記集熱器50と貯湯タンク51との間を循環するように形成されると共に太陽熱を伝達するための液状媒体が充填された蓄熱循環路52とを具備している。前記蓄熱循環路52には前記液状媒体を循環させるためのシスターン53と循環ポンプ54とが設けられおり、前記貯湯タンク51の底部には上水道などの水源から冷水を供給するソーラ用給水配管55と水抜栓57を具備する水抜回路58が底部に接続されている。また、前記貯湯タンク51の頂部にはこの貯湯タンク51内のソーラ温水を取出すためのソーラ温水配管56が接続されている。
【0026】
前記循環ポンプ54を駆動して前記蓄熱循環路52内の液状媒体を循環させると、前記集熱器50内で太陽熱によって加熱された液状媒体が前記貯湯タンク51へと移動される。前記貯湯タンク51内に移動した液状媒体が貯湯された水と熱交換を行うことによって貯湯タンク51内の水が加熱されてソーラ温水を作り出している。
【0027】
*給湯器7
給湯器7は、ここでは図示しないガスバーナで加熱される熱交換器73を内蔵する給湯器本体70と、前記給湯器本体70に電気接続されて各種操作・表示部(運転スイッチ、浴槽の湯張りスイッチ、湯温設定部、燃焼表示部等)を備えたリモコン71と、このリモコンと配線ケーブル78で接続されると共に出湯蛇口85や浴槽81の出湯温度が出湯設定温度となるように燃焼制御を行う給湯コントローラ72とを備えている。
【0028】
前記給湯器本体70内の通水管74には、前記湯水混合ユニット1から送出される混合水を取入れる入水配管76と、先端部に前記出湯蛇口85を備えた出湯配管84と、浴槽81の湯張り及び追焚きに使用される往き管82と戻り管83がそれぞれ接続されている。
【0029】
*湯水混合ユニット1
湯水混合ユニット1は、図1に示されるように、上流端が前記太陽熱温水器5のソーラ温水配管56に接続される温水回路14と、上流端が前記太陽熱温水器5の前記ソーラ用給水配管55から分岐された給水配管59に接続される冷水回路15と、前記温水回路14と冷水回路15との合流点から延びて下流端が前記給湯器7の入水配管76に接続される混合水回路29とからなる通水回路2と、前記混合水回路29に流入するソーラ温水と冷水の混合割合を調節して所定の温度の混合水とする湯水混合器3と、この湯水混合ユニット1の動作制御を行うユニットコントローラ11と、この湯水混合ユニット1に電力供給を行う主電源100を備えている。
【0030】
前記ソーラ温水回路14には、上流端から順番にソーラ温水の除塵機能を兼備するフィルタ付きの水抜き栓21、貯湯タンク51の内圧低下時に外気を吸入して前記内圧を調節するバキュームブレーカ12、逆止弁13及び温水回路14を流れるソーラ温水温度を検出するソーラ温水温センサ19が配設されている。前記温水回路14へのソーラ温水の取込み及び取込みの停止はユニットコントローラ11によって制御されている。
【0031】
前記冷水回路15には、上流端から順番に水中の除塵機能を兼備するフィルタ付きの水抜き栓30、逆止弁22及び冷水回路15を流れる冷水温度を検出する冷水温センサ23が配設されている。
【0032】
前記混合水回路29には、上流端から順番に湯水混合器3、水量センサ32、混合水温センサ33及び混合水回路29の水圧が過剰に上昇した際に開弁して圧力を解放する加圧逃がし弁兼水抜き栓35が配設されている。
【0033】
前記湯水混合器3は、前記温水回路14と混合水回路29との接続点に設けられる温水混合弁25と、前記冷水回路15と混合水回路29との接続点に設けられる冷水混合弁24とを備えている。前記温水混合弁25及び冷水混合弁24は、前記ユニットコントローラ11からの制御信号によって動作制御されるモータの回転に応じて進退される構成となっている。
【0034】
前記ユニットコントローラ11は、ソーラ温水温度と冷水温度、リモコン71の出湯設定温度、混合水の流量からソーラ温水と冷水の混合割合を決定すると共に前記混合割合となるように前記湯水混合器3の動作制御を行う混合制御部111と、前記ソーラ温水が基準温度よりも低温であるかどうかを判断する第1ソーラ温水温判定部112と、前記ソーラ温水が前記基準温度よりも高温である場合に前記ソーラ温水が出湯設定温度よりも低温であるかどうかを判断する第2ソーラ温水温判定部113等を有している。
【0035】
また、この例のユニットコントローラ11は、前記リモコン71と通信線77で接続されており、前記リモコン71の出湯設定温度や浴槽81の自動湯張り等の運転モード情報といった各種情報を受信するための通信部114を有している。
【0036】
*湯水混合ユニット1の動作について
次に、前記湯水混合ユニット1の具体的な動作について図2のフローチャートに沿って以下に説明する。
【0037】
前記出湯蛇口85又は浴槽81への出湯が開始されて、ステップS1において、流量センサ32からの信号によって混合水回路29内での通水が検知されると、前記ユニットコントローラ11によって前記温水回路14に太陽熱温水器5からのソーラ温水の取込みが開始される。
【0038】
これを受けて、ステップS2では、第1ソーラ温水温判定部112において、温水温センサ19で検知されたソーラ温水温度が基準温度(冷水温度+α)以下であるかどうかの判断が行われる。この例において、所定温度αは、このソーラ給湯システムの給湯器7から出湯される湯水の温度変動として許容できる温度(利用者の使用感を損なうことのない温度)、α=3℃に設定している。実際には、混合調節された混合水は、混合水回路29から入水配管76を通って給湯器7へ送出された後、前記給湯器7内の通水管74を通って出湯されるため、混合調節時の3℃の温度差に起因する出湯温度の変動は3℃よりも小さいものとなる。
【0039】
そして、第1ソーラ温水温判定部112においてソーラ温水温度が基準温度(冷水温度+α)以下であると判断された場合には、ステップS3に進み、混合目標温度及び出湯設定温度に関係なく、前記湯水混合器3の温水混合弁25を所定の設定開度となるように固定する制御が行われる。このとき、前記冷水混合弁24は前記温水混合弁の設定開度に合わせて適切な開度に調節される。この例においては、前記設定開度は、温水回路14を流れるソーラ温水の流量を14リットル/分に制限できる開度に設定している。この14リットル/分というソーラ温水の流量は、太陽熱温水器5からの供給が想定される仮想最高温度(例えば80℃)にソーラ温水が急上昇する場合に、前記温水混合弁25及び冷水混合弁24の動作制御によって前記湯水混合器3で混合調節される混合水の温度上昇を所定温度(例えば3℃)以下に抑制できる流量を実験的に求めたものである。
【0040】
一方、前記第1ソーラ温水温判定部112においてソーラ温水温度が基準温度(冷水温度+α)よりも高いと判断された場合には、ステップS4に進み、第2ソーラ温水温判定部113において、前記ソーラ温水温度が出湯設定温度以下であるかどうかの判断が行われる。
【0041】
そして、前記第2ソーラ温水温判定部113においてソーラ温水温度が出湯設定温度以下であると判断された場合には、ステップS5に進み、出湯設定温度から給湯器7が最低燃焼で動作する場合に上昇する温度を差引いて求められる混合目標温度の混合水を混合調節するように前記湯水混合器3の動作制御を行う。
【0042】
また、前記第2ソーラ温水温判定部113においてソーラ温水温度が出湯設定温度よりも高いと判断された場合には、ステップS6に進み、出湯設定温度の混合水を混合調節するように前記湯水混合器3の動作制御を行う。
【0043】
例えば、前述した従来例のように、本ソーラ給湯システムの運転開始初期に、ソーラ温水配管内56において冷水温度以下に冷却されたソーラ温水がこの湯水混合ユニット1に取込まれると、前記湯水混合ユニット1はソーラ温水温度が冷水温度よりも低いと判断して、前述のステップS1からステップS3を実行する。つまり、前記湯水混合器3の温水混合弁25を所定の設定開度に開弁してソーラ温水を優先的に利用する。そのため、前記ソーラ配管56内の低温のソーラ温水が前記湯水混合ユニット1内に取込まれて混合水の混合調節に利用される。
【0044】
前記ソーラ配管56内の低温のソーラ温水がすべて排出され、これに続いて前記太陽熱温水器5内の高温のソーラ温水が前記湯水混合ユニット1に取込まれると、前記湯水混合ユニット1はソーラ温水温度が基準温度(冷水温度+α)よりも高いと判断して、前述のステップS2,ステップS4を経てステップS5又はステップS6を実行する。つまり、前記ソーラ温水温度が出湯設定温度よりも高い場合には、出湯設定温度の混合水を混合調節し、前記ソーラ温水温度が出湯設定温度よりも低い場合には、前記給湯器7から算出される混合目標温度の混合水を混合調節する。
【0045】
以上のように、この湯水混合ユニット1は、ソーラ温水温度が基準温度(冷水温度+α)以下となる場合には、目標混合温度又は出湯設定温度に係わらず、常に、前記湯水混合器3の温水混合弁25を強制的に開弁してソーラ温水を優先的に利用するから、前記太陽熱温水器5のソーラ温水を早く取込むことができる。これにより、上記のように、湯水混合ユニット1がソーラ温水温度を誤って認識する場合にも、この誤りを早く是正して適切な動作制御を行うことができるため、太陽熱温水器5のソーラ温水を有効利用して省エネのメリットを得ることができる。
【0046】
また、この例の湯水混合ユニット1は、ソーラ温水温度が基準温度(冷水温度+α)以下である場合に、温水混合弁25を前記温水回路14のソーラ温水の流量を14リットル/分に制限する設定開度に固定するため、このソーラ給湯システムの運転中にソーラ温水温度が急上昇するような場合にも、前記温水混合弁25を速やかに閉弁方向・前記冷水混合弁24を開弁方向に動作させて混合水温度の急上昇を防止することができる。そのため、前記給湯器7からの出湯温度の温度変動が小さく、利用者にとって使用感がよいと共に高温出湯の危険性が低い。
【0047】
さらに、前記基準温度(冷水温度+α)は、前記給湯器7から出湯される湯水の温度変動として利用者の使用感を損なうことのない温度α=3℃だけ冷水温度より高い温度に設定しているため、ソーラ温水を優先的に利用することによって、前記給湯器7の出湯温度が著しく上昇することがないため、利用者にとって使用感がよいと共に高温出湯の危険性も低く安全である。
【0048】
*その他の実施の形態
なお、本発明は上記実施の形態のみに限定されるものではない。
例えば、上記の例においては、前記ソーラ温水温度が基準温度(冷水温度+α)以下である場合に、前記温水混合弁25を所定の設定開度に固定しているが、上記条件の場合に、温水混合弁25を全開・冷水混合弁24を全閉とするように前記湯水混合器3の動作制御を行うものであってもよい。しかし、このような動作制御を行う場合には、利用者の使用感と安全のために、ソーラ温水の急上昇時に混合水温度の急上昇を抑制し得る構成の湯水混合混合器3を用いることが望ましい。
【0049】
前述の例においては、温水供給装置として太陽熱温水器5を用いているが、温水供給装置はこれに限られるものではなく、例えば各種廃熱を利用する温水器等その他の温水供給装置であってもよい。また、同様に、補助熱源機についても前述の例の給湯器7に限られるものではない。
【0050】
また、前記混合水回路29を流れる混合水の通水の有無及び流量は、前記混合水回路29に配設された流量センサ32によって検出されているが、前記給湯器7の本体70内に配設された流量センサによる検出値をケーブル77を介して前記ユニットコントローラ11の通信部114で受信し、この検出値をもとに判断されるものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態におけるソーラ給湯システムの全体構成を示す構成図である。
【図2】本発明実施の形態の湯水混合ユニットにおける動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
(1)・・・湯水混合ユニット
(11)・・・ユニットコントローラ
(111)・・・混合制御部
(112)・・・第1ソーラ温水温判定部
(113)・・・第2ソーラ温水温判定部
(114)・・・通信部
(14)・・・温水回路
(15)・・・冷水回路
(16)・・・湯入口
(17)・・・水入口
(18)・・・湯出口
(19)・・・温水温センサ
(2)・・・通水回路
(23)・・・冷水温センサ
(29)・・・混合水回路
(3)・・・湯水混合器
(32)・・・水量センサ
(33)・・・混合水温センサ
(5)・・・太陽熱温水器
(56)・・・ソーラ温水配管
(7)・・・給湯器
(71)・・・リモコン
(72)・・・給湯コントローラ
(76)・・・入水配管

Claims (3)

  1. 上流端が水源からの給水配管に接続される水入口となった冷水回路と、上流端が温水供給装置からの温水配管に接続される湯入口となった温水回路と、前記冷水回路と温水回路の合流点から延設されると共に下流端が前記合流点の混合水を補助熱源機へ送出する湯出口となった混合水回路とからなる通水回路と、
    前記合流点において前記冷水と温水の混合割合を調節する湯水混合器と、
    前記冷水回路を流れる冷水温度を検出する冷水温センサと、
    前記温水回路を流れる温水温度を検出する温水温センサと、
    この湯水混合ユニットの動作制御を行うコントローラとを備える湯水混合ユニットにおいて、
    前記コントローラは、前記温水温センサで検出される温水温度が前記冷水温センサで検出される冷水温度より所定温度だけ高く設定される基準温度以下である場合に、前記湯水混合器において温水側を開弁方向に動作させる混合制御手段を備えることを特徴とする、湯水混合ユニット。
  2. 請求項1に記載の湯水混合ユニットにおいて、
    前記混合制御手段は、前記温水温度が前記基準温度以下である場合に前記湯水混合器の温水側を所定の設定開度に固定することを特徴とする、湯水混合ユニット。
  3. 請求項1又は2に記載の湯水混合ユニットにおいて、
    前記基準温度は、この湯水混合ユニットに接続される補助熱源機から取出される湯水の温度変動として許容可能な温度差だけ前記冷水温度よりも高い温度に設定されていることを特徴とする、湯水混合ユニット。
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