JP3699402B2 - 湯水混合ユニット - Google Patents

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  • Domestic Hot-Water Supply Systems And Details Of Heating Systems (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、自然エネルギーを利用した太陽熱温水器等や廃熱を利用した温水器等で構成される温水供給器を給湯器等の補助熱源機に接続するための湯水混合ユニットに関する。特に、この湯水混合ユニットとして温水供給器からの温水と給水源からの冷水との混合割合をフィードフォワード(以下、「FF」)制御およびフィードバック(以下、「FB」)制御する制御部を備えたものにあって、内部の温度センサが故障したときでも温水供給器の温水を有効利用できるようにする技術である。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば、図5に示すように、温水供給器となる太陽熱温水器Bを、湯水混合ユニットCによって補助熱源機の給湯器Aに接続し、太陽熱温水器Bからのソーラ温水を給湯利用する給湯装置が知られている。
【0003】
上記湯水混合ユニットCは、ソーラ温水と冷水とを導入すると共に混合し、この混合水を給湯器A側へ供給する通水回路と、この通水回路に配設されて上記ソーラ温水と上記冷水との混合割合を決定する混合器561と、上記給湯器Aの給湯リモコン550での給湯設定温度を給湯コントローラ530から受けて上記混合器561の動作制御を行うコントローラ560とを備える。上記通水回路は、ソーラ温水路566、冷水路567および混合水路568よりなる。そして、この通水回路には、ソーラ温水温度を検知するソーラ温水温度センサ563、冷水温度を検知する冷水温度センサ564、混合水温度を検知する混合水温度センサ565が配置されており、これら温度センサ群563,564,565による検知温度情報は上記コントローラ560に入力される。そして、上記コントローラ560によって、上記給湯リモコン550での給湯設定温度、上記ソーラ温水温度および上記冷水温度を受けて混合器561におけるソーラ温水側弁と冷水側弁の開度がFF制御され、また、上記混合水温度を受けて混合器561での上記開度がFB制御される。このようにして、上記ソーラ温水と上記冷水とを混合調節された上記混合水は、所望の混合設定温度(ソーラ温水温度が給湯設定温度より高い場合は給湯設定温度、ソーラ温水温度が給湯設定温度より低い場合は給湯設定温度から給湯器での燃焼による上昇温度分を差引いた追い加熱用温度)とされて給湯器A側へ送られる。
【0004】
ところで、上記のFF制御およびFB制御を行うものにあって上記温度センサ群の各種温度センサ563,564,565のいずれかが故障した場合は、その故障した温度センサからの温度情報をそのまま取り入れて混合器561の混合比率を制御すると、混合器561から出る混合水の温度が頻繁に変わり、給湯リモコン550にて要求する給湯設定温度どおりの給湯ができなくなるおそれがある。
【0005】
そこで、このような不具合を解消させるものとして、例えば、特開平10−196983号公報に提案されたものがある。この公報記載の従来例は、上記通水回路における、ソーラ温水温度センサ563、冷水温度センサ564、混合水温度センサ565のいずれかが故障した場合には、コントローラ560は混合器561に対してソーラ温水側を全閉、冷水側を全開とする動作指令を出力し、給湯器A側へは冷水だけを送り込むように水固定にする。これにより、冷水ではあるが安定した温度の冷水が給湯器A側に送り込まれることによって給湯器Aでは通常どおりの燃焼動作を行わせて給湯設定温度の湯にできるから、安定した給湯を引続いて行えることとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では上記各種温度センサ563,564,565のうち、どれか1つでも故障すると湯水混合ユニットCのコントローラ560は一律に水固定動作とする単純な制御となっているため、この場合はソーラ温水を利用できない。すなわち、太陽熱温水器Bに沢山のソーラ温水が確保されていても全く利用されず、このソーラ温水を全く無駄にしてしまうばかりか、給湯器Aでも燃焼動作によるガス消費等の不必要なエネルギー消費がなされる。特に、ソーラ温水温度が給湯設定温度より高い場合は、給湯器Aでの燃焼動作を行うことなく給湯設定温度の湯が供給可能であるにもかかわらず、ソーラ温水を使用せずに水固定にし、しかも給湯器Aを燃焼動作させるのは、大きなエネルギー損失となる。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みて、湯水混合ユニット内における各種温度センサのいずれかが故障しても、故障していない正常な温度センサによって温水供給器の温水を使用し且つ安定した給湯を実現させることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、少なくとも混合水の温度が正常に認識できれば、混合器に対するFB制御によって混合水を目的の混合設定温度(給湯設定温度あるいは追い加熱用温度)に安定させることが可能であることに着目してなされたものである。
【0009】
(1)請求項1に係る発明は、温水供給器を補助熱源機に接続するための湯水混合ユニットであって、温水と冷水とを導入すると共に混合し、この混合水を補助熱源機側へ供給する通水回路と、上記通水回路に配設されて上記温水と上記冷水との混合割合を温水側弁および冷水側弁の開度により決定する混合器と、上記通水回路内における、温水の温度を検知する温水温度センサ、冷水の温度を検知する冷水温度センサおよび混合水の温度を検知する混合水温度センサを有する温度センサ群と、上記温度センサ群からの検知温度情報および補助熱源機の給湯リモコンでの給湯設定温度情報を受けて上記混合器の温水側弁と冷水側弁の開度状態を制御するコントローラとを備え、
上記コントローラは、
上記温度センサ群の出力状態を監視して正常に温度検知されているか否かを判別する温度センサ監視部と、
上記温度センサ監視部の判別結果として、上記温度センサ群のすべてが正常に機能している場合は上記温度センサ群からの温度情報を基にして上記混合器に対してFF+FB制御方式を指令し、上記温度センサ群のいずれかが故障した場合でも上記混合水温度センサが正常に機能している場合は混合水温度センサが検知する混合水温度を基にして上記混合器に対してFB制御方式を指令し、上記混合水温度センサが故障していた場合は上記混合器に対して水固定の動作指令をする混合器制御部とを有することを特徴とするものである。
【0010】
上記構成によると、上記温度センサ群のすべてが正常に機能している場合は従来と同じく上記混合器に対してFF+FB制御が行われるが、温度センサ群のいずれかが故障した場合でも上記混合水温度センサが正常に機能している場合はこの混合水温度センサからの混合水温度情報を基に上記混合器をFB制御して、温水と冷水の混合が継続される。この場合、上記混合水温度センサが検知する実際の混合水温度が補助熱源機側へ送られるべき混合設定温度と一致するようにFB制御によって上記混合器の温水側弁と冷水側弁の開度が調節される。このFB制御によって、混合水温度が混合設定温度に収束されるから、補助熱源機側へは一定の混合設定温度の混合水が供給され、安定した給湯が引続き行われる。
【0011】
一方、混合水温度センサが故障した場合、上記FB制御はできないが、温水温度センサおよび冷水温度センサがともに正常に機能していれば、これら温度センサの温度情報を基にFF制御によって混合器の温水側弁と冷水側弁の開度を決定することは可能である。しかし、この場合、温水供給器からの温水通路と給水源からの冷水通路との水圧差変動が生じる等すると、FF制御によって混合器の温水側弁と冷水側弁の開度を一定位置に設定しても温水と冷水との混合割合が変化してしまう。すると、混合水温度も変動してしまうので、一定温度の混合水を補助熱源機側へ供給できず、安定した給湯ができなくなる。そこで、混合水温度センサが故障した場合は、一律に混合器の温水側弁を全閉にし冷水側弁を全開にする水固定とし、補助熱源機側へは冷水ではあるが一定温度の冷水を供給するようにした。これによって、補助熱源機側で通常どおりの燃焼動作を行わせて冷水を給湯設定温度の湯にし、安定した給湯を行う。
【0012】
(2)請求項2に係る発明は、上記湯水混合ユニット(請求項1)において、上記混合器制御部は、上記FB制御方式を指令するとき上記混合器の温水側弁と冷水側弁の開度位置として現状の位置からFB制御を開始させることを特徴とするものである。
これによって、各種温度センサの故障前後では給湯設定温度や温水温度あるいは通水回路の温水側と冷水側の水圧差等に大きな変動がない限り、少ないFB制御量にて混合器の動作制御を行える。従って、給湯使用中では各種温度センサの故障前と変わらず引続いて混合水を一定の混合設定温度に保って補助熱源機側へ供給できる。
【0013】
(3)請求項3に係る発明は、上記湯水混合ユニット(請求項1)において、上記混合器制御部は、上記FB制御方式を指令するとき上記混合器の温水側弁と冷水側弁の開度位置として温水側弁を全閉にし冷水側弁を全開にするか、あるいは温水側弁に比して冷水側弁を大きくしてからFB制御を開始させることを特徴とするものである。
これによって、冷水のみか、あるいは冷水量を温水量よりも多くした混合割合からFB制御を開始するので、この場合のFB制御では冷水に対する温水の割合を徐々に増やす方向での制御となる。従って、このFB制御によって最終的に混合設定温度に収束されるまでの間に、上記混合設定温度を超える高温の混合水が補助熱源機側へ供給されることがない。
【0014】
(4)請求項4に係る発明は、上記湯水混合ユニット(請求項1または2)において、
上記混合器制御部は、
上記FB制御方式を指令するとき上記混合水温度センサで検知する混合水の温度が、混合設定温度として給湯設定温度から補助熱源機での燃焼動作による上昇温度分を差引いた追い加熱用温度となるように上記FB制御を行うようにし、
上記FB制御方式を指令するときにあって上記温度センサ監視部にて上記温水温度センサが正常に機能していると認識され且つ上記温水温度センサで検知する温水温度が給湯リモコンでの給湯設定温度より高いときは上記混合水温度センサで検知する混合水の温度が、混合設定温度として給湯設定温度となるように上記FB制御を行うようにすることを特徴とするものである。
上記構成では、上記FB制御を行うに際し混合水の温度を収束させる混合設定温度として原則的に上記追い加熱用温度とする。これは、この追い加熱用温度は、給湯設定温度から補助熱源機での燃焼動作による上昇温度分を差引いた値であるから、温度情報のうち温水温度が具体的にわかっていなくても給湯設定温度がわかっていれば求められるので、例え温水温度センサが故障していても決定できる。しかも、この追い加熱用温度は、給湯設定温度よりも常に低い値であるから、この場合に補助熱源機側へ給湯設定温度を超える混合水が供給されることもなく安全性を確保できる。
一方、温水温度センサが正常に機能し且つ温水温度が給湯設定温度より高いと認識される場合に限り、上記混合設定温度を給湯設定温度とする。これは、温水温度が給湯設定温度より高い場合は補助熱源機を燃焼動作させることなく給湯設定温度の湯を得ることができるので、このような場合は温水供給器での温水を多く利用するためである。なお、このFB制御のとき上記コントローラより補助熱源機側へ燃焼不要信号を送出するようにしてもよい。
【0015】
(5)請求項5に係る発明は、上記湯水混合ユニット(請求項4)において、上記混合器制御部は、上記FB制御方式を指令するときにあって上記温度センサ監視部にて上記温水温度センサが正常に機能していると認識され且つ上記温水温度センサで検知する温水温度が給湯リモコンでの給湯設定温度より低いときは、上記混合器の温水側弁と冷水側弁の開度位置として温水側弁を全開にし冷水側弁を全閉にするか、あるいは温水側弁に比して冷水側弁を小さくしてからFB制御を開始させることを特徴とするものである。
上記構成は、冷水温度センサだけが故障した場合を意味する。この場合に温水温度センサで検知する温水温度が給湯リモコンでの給湯設定温度より低いときは、温水のみか、あるいは温水量を冷水量よりも多くした混合割合からFB制御を開始するので、この場合のFB制御では温水に対する冷水の割合を徐々に増やす方向での制御となる。すなわち、温水温度が給湯設定温度より低いので、このFB制御によって最終的に混合設定温度に収束されるまでの間に、上記給湯設定温度を超える高温の混合水が補助熱源機側へ供給されることがなく、しかも、温水供給器の温水を優先的に多く使用して行くことができる。
【0016】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に係る発明によれば、温度センサ群のいずれかが故障した場合でも上記混合水温度センサが正常に機能している場合はFB制御方式を採って温水と冷水の混合を継続させ、混合水温度センサが故障していた場合に限り冷水のみの水固定とする。従って、温度センサ群の故障が生じても混合水温度センサが故障していない場合は、FB制御方式によって温水と冷水の混合を継続させるので、温水供給器の温水を無駄にすることなく有効活用することができる。
【0017】
また、請求項2に係る発明によれば、給湯使用中における各種温度センサの故障前後ではこの故障による温度変動が生じることがないので違和感なく安定した給湯を継続することができる。
【0018】
また、請求項3に係る発明によれば、FB制御によって最終的に混合設定温度に収束されるまでの間に、高温出湯となることを確実に防止できる。
【0019】
また、請求項4に係る発明によれば、FB制御方式に際して混合設定温度を原則的に追い加熱用温度とするので、高温出湯を回避でき且つ安定した給湯を実現でき、また、温水温度センサも正常に機能し温水温度が給湯設定温度より高いと認識される場合は混合設定温度を給湯設定温度とし、多くの温水を利用するので、温水供給器の温水をより一層有効活用できる。
【0020】
また、請求項5に係る発明によれば、冷水温度センサだけが故障した場合に温水温度が給湯設定温度より低いときにあっては、温水供給器の温水を優先的に多く使用して行くことができ、温水供給器の温水を無駄なく有効活用することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下の実施の形態では、温水供給器として太陽熱温水器を、本発明の湯水混合ユニットによって補助熱源機としての給湯器に接続したソーラ給湯システムを例に挙げて説明する。
【0022】
<実施の形態1>
図1は、ソーラ給湯システムの全体構成図を示す。まず、図1を参照して、このソーラ給湯システムの各部の構成から説明する。
【0023】
(太陽熱温水器)
太陽熱温水器5は、既知の種々のものを使用できるが、図1に示すものでは、太陽熱を吸収する集熱器50から引出された循環路52を貯湯タンク51内に導き、図示しないポンプによって循環路52内の液状媒体を循環させ、貯湯タンク51底部に取付けたソーラ用給水路55を通じて貯湯タンク51内に供給される冷水を熱交換加熱してソーラ温水とし、このソーラ温水を貯湯タンク51頂部に取付けたソーラ温水配管56を通じて上層の一番温かいところから順次取り出すようにするものである。
【0024】
(給湯器)
給湯器7は、既知の種々のものを使用できるが、図1に示すものでは、本体70内には、バーナ等を有する熱交換器(図示せず)とこの給湯器7を運転制御する給湯コントローラ72とを備え、また、本体70外に、各種操作部等(運転スイッチ、湯温設定器、浴槽の湯張りスイッチ・追焚スイッチ、燃焼表示部等)を有する給湯リモコン71が上記給湯コントローラ72と信号線78で接続されて取付けられたものである。上記熱交換器には、上記湯水混合ユニット1に接続させる入水配管76と末端に蛇口75を有する出湯配管74とが接続されると共に、浴槽81へと導かれる往き管82と戻り管83とが接続されている。この熱交換器によって上記入水配管76や戻り管83等に流れる水が熱交換加熱される。なお、入水配管76、出湯配管74、往き管82および戻り管83には、温度センサが設けられていてもよく、また、入水配管76および往き管82には、ポンプ、水量センサが設けられていてもよい。
【0025】
(湯水混合ユニット)
上記湯水混合ユニット1は、太陽熱温水器5のソーラ温水と給水源の水道水等の冷水とを混合して混合水とし、この混合水を給湯器7の入水配管76に送り込む装置であり、その主な構成としては、ソーラ温水、冷水および混合水が通される通水回路2と、ソーラ温水と冷水との混合調節をする混合器3と、本湯水混合ユニット1を運転制御するコントローラ11とを備える。
【0026】
上記通水回路2は、上記太陽熱温水器5のソーラ温水配管56と接続されてソーラ温水が通されるソーラ温水路21と、給水源の給水路60の減圧弁61下流から分岐された給水配管10と接続されて水道水等の冷水が通される冷水路22と、上記ソーラ温水路21および上記冷水路22が合流されると共に上記給湯器7の入水配管76と接続されてソーラ温水と冷水とを混合した混合水が通される混合水路23とを有する。
【0027】
そして、ソーラ温水路21にはソーラ温水開閉弁33やソーラ温水路21内を流れるソーラ温水の温度を検出するソーラ温水温度センサ41が配設され、冷水路22には冷水路22内を流れる冷水の温度を検出する冷水温度センサ42が配設され、また、混合水路23には混合水路23内を流れる混合水の通水を検出する水量センサ40や混合水路23内を流れる混合水の温度を検出する混合水温度センサ43およびハイカットサーミスタ44が配設されている。なお、上記ソーラ温水温度センサ41、上記冷水温度センサ42および上記混合水温度センサ43をまとめて温度センサ群と呼ぶ。また、この温度センサ群には場合によっては上記ハイカットサーミスタ44をも含めて呼ぶ。
【0028】
また、上記ソーラ温水開閉弁33は、例えばソレノイドによって駆動される電磁弁が採用され、ソレノイドへの電圧供給が停止されると閉弁する常閉式のものである。そして、このソーラ温水開閉弁33は、上記コントローラ11によって制御され、混合水路23内の通水が検知されると開弁される。
【0029】
上記混合器3は、図1に示す例では、混合水路23における、ソーラ温水路21との接続点に設けたソーラ温水側弁31および冷水路22との接続点に設けた冷水側弁32からなる2軸式のものが採用され、この混合器3によるソーラ温水と冷水との混合調節によって所望温度の混合水が得られる。
【0030】
上記コントローラ11は、湯水混合ユニット1の運転制御を行う他に、上記給湯器7の給湯リモコン71や給湯コントローラ72と通信線77,78で接続されて通信機能を保持する。このコントローラ11の主な構成としては、給湯コントローラ72や給湯リモコン71との間で情報の送受信を行う通信部111、混合器3のソーラ温水側弁31および冷水側弁32の開度調節を行う混合器制御部112、ソーラ温水開閉弁33の開閉制御を行う開閉弁制御部113、上記各種温度センサ41〜44の出力状態を監視し正常に機能しているか否かを判別する温度センサ監視部114、混合水の温度を決定するための混合設定温度としての追い加熱用温度を演算する追い加熱用温度演算部115等を有する。
【0031】
(湯水混合ユニットの動作)
次に上記実施の形態1による湯水混合ユニット1の動作を説明する。図2は、この湯水混合ユニット1におけるコントローラ11での制御フローを示したフローチャートである。
【0032】
図2を参照して、給湯リモコン71の運転スイッチをオンとすると、運転スイッチのオン情報および給湯設定温度情報がコントローラ11に通信され、コントローラ11の混合器制御部112の指令によって、混合器3をソーラ温水側弁31を全閉、冷水側弁32を全開にして待機させる(S201)。そして、使用者が給湯器7の蛇口75のカラン等を開放し、混合水路23の水量センサ40または給湯コントローラ72からの水量信号によって混合水路23内の通水が検出されると、開閉弁制御部113の指令によってソーラ温水開閉弁33を開弁させて太陽熱温水器5からソーラ温水の供給を受け始める(S202)。すると、ステップS203において、上記温度センサ監視部114によって、上記温度センサ群41,42,43の出力状態を監視して正常に温度検知されているか否かが判別される。
【0033】
そして、この温度センサ群の各種温度センサ41,42,43がすべて正常に機能している場合は、ステップS204へ移行し、上記混合器制御部112は上記混合器3に対してFF+FB制御方式による混合制御を指令する。これにより、混合器3は上記各種温度センサ41,42,43からの温度情報および給湯リモコン71での給湯設定温度情報を基にFF+FB制御が行われる。
【0034】
すなわち、まず、FF制御によって、FF=(Ts−Tset)/(Tset−Tin)の演算式▲1▼より求められたソーラ温水量に対する冷水量の混合割合(冷水側弁32の開度/ソーラ温水側弁31の開度)となるように混合器3のソーラ温水側弁31と冷水側弁32とが暫定開度に設定される。ここで、上記式▲1▼中、Tsはソーラ温水温度センサ41で検知するソーラ温水の温度値、Tinは冷水温度センサ42で検知する冷水の温度値、Tsetは給湯器7へ供給すべき混合水の混合設定温度値、である。なお、混合設定温度(Tset)は、コントローラ11内の演算機能部(上記追い加熱用温度演算部114を含む)によって求められて上記混合器制御部112に設定されるが、具体的には、ソーラ温水温度が給湯設定温度より高い場合は給湯設定温度に設定され、ソーラ温水温度が給湯設定温度より低い場合は給湯設定温度から給湯器7での燃焼による上昇温度分を差引いた追い加熱用温度に設定される。
【0035】
ここで、追い加熱用温度は、演算機能部における追い加熱用温度演算部115によって求められ、具体的には、給湯器7での燃焼動作(バーナ燃焼)による発熱量Wを、水量センサ40または給湯コントローラ72からの水量信号から判断される混合水の水量Qで割算して上記水量Qの混合水を加熱昇温できる上昇温度ΔTを求め(上昇温度ΔT=発熱量W/水量Q)、この上昇温度ΔTを給湯リモコン71での給湯設定温度Sから減算して求められる(追い加熱用温度MT=給湯設定温度S−上昇温度ΔT)。なお、給湯器7での発熱量Wは、熱交換器内のバーナの最小発熱量あるいは最小発熱量よりも高い規定発熱量など適宜決定できる。
【0036】
また、ソーラ温水温度が給湯設定温度より高い場合は給湯器7を燃焼動作させることなく湯水混合ユニット1により給湯設定温度の湯を給湯器7を介して給湯できるので、このときは上記コントローラ11の通信部111から給湯コントローラ72に対して燃焼不要信号を送出し、給湯器7の燃焼動作を強制的に阻止するようにしてもよい。
【0037】
そして、上記FF制御に引き続き、FB制御によって、上記暫定開度にある混合器3が、FB=P(比例制御量)+I(積分制御量)の演算式▲2▼より求められた補正値により繰り返し補正され、混合水の温度が次第に混合設定温度に収束される。上記比例制御量Pは、P=p×(1+FF)×{(Tout−Tset)/(Tset−Tin)}の演算式▲3▼より求められ、一方、上記積分制御量Iは、I=In-1+i×(1+FF)×{(Tout−Tset)/(Tset−Tin)}の演算式▲4▼より求められる。ここで、上記式▲3▼▲4▼中、Toutは混合水温度センサ43で検知する混合水の温度値、pは比例定数、iは積分定数、FFは上記式▲1▼でのFF制御量、である。
【0038】
すなわち、このFB制御は、上記式▲3▼▲4▼より、混合水温度センサ43で検知する実際の混合水温度Toutと設定された混合設定温度Tsetとの偏差に基づいて上記混合水温度Toutが混合設定温度Tsetとなるように混合器3での混合割合がFB制御される。
以上のようなFF+FB制御方式によって湯水混合ユニット1からの混合水の温度が混合設定温度となって給湯器7へ供給される。
【0039】
一方、上記FF+FB制御方式による混合器3の混合制御がなされる間も、温度センサ監視部114によって各種温度センサ41,42,43に故障が発生していないか常時判別されており(S204→S202→S203)、いずれかの温度センサ41,42,43の故障が検出されると、ステップS205へ移行し、次いで混合水温度センサ43が正常に機能しているか否か判別される。
【0040】
このとき、混合水温度センサ43が正常に機能している場合は、ステップS206へ移行し、上記混合器制御部112は上記混合器3に対してFB制御方式による混合制御を指令する。これによって、混合器3は混合水温度センサ43が検知する混合水温度情報と混合設定温度を基にFB制御が行われる。すなわち、混合水温度センサ43で検知する実際の混合水温度Toutと混合設定温度Tsetとの偏差に基づき混合水温度Toutが混合設定温度Tsetとなるように混合器3での混合割合がFB制御される。なお、このときソーラ温水路21におけるソーラ温水温度センサ41が故障していることも考えられるので、上記混合設定温度Tsetは一律に上記追い加熱用温度MTに設定される。また、上記混合器制御部112は、上記混合器3のソーラ温水側弁31と冷水側弁32の開度位置として現状の位置からFB制御を開始させる。
【0041】
すなわち、図3に示すように、ステップS301において、上記温度センサ監視部114によって混合水温度センサ43で検知する混合水温度が給湯器7に供給すべき混合設定温度と等しいか否か判断し、等しければ上記混合器制御部112によって混合器3の開度位置を現状位置のまま維持させる(S302)。
【0042】
混合水温度が混合設定温度と等しくなければ、次のステップS303での温度センサ監視部114による比較において、混合水温度が混合設定温度より高い状態にある場合は、上記混合器制御部112によってステップS304〜S307のFB制御が行われる。
【0043】
すなわち、冷水側弁32が全開となるまで冷水側弁32の開度を1レベル(例えば最大開度の10分の1)ずつ増加させて行き(S304、S305)、冷水側弁32を全開にしても混合水温度が混合設定温度より高い状態にある場合は、続いてソーラ温水側弁31が全閉となるまでソーラ温水側弁31の開度を1レベル(例えば最大開度の10分の1)ずつ減少させて行く(S306、S307)。なお、最終的に混合器3の冷水側弁32が全開、ソーラ温水側弁31が全閉となって事実上の水固定動作となっても、混合水温度が混合設定温度より高い状態にある場合は給湯器7での燃焼動作制御によって給湯設定温度の湯となるように温調される。
【0044】
一方、上記ステップS303での温度センサ監視部114による比較において、混合水温度が混合設定温度より低い状態にある場合は、上記混合器制御部112によってステップS308〜S311のFB制御が行われる。
【0045】
すなわち、ソーラ温水側弁31が全開となるまでソーラ温水側弁31の開度を1レベル(例えば最大開度の10分の1)ずつ増加させて行き(S308、S309)、ソーラ温水側弁31を全開にしても混合水温度が混合設定温度より低い状態にある場合は、続いて冷水側弁32が全閉となるまで冷水側弁32の開度を1レベル(例えば最大開度の10分の1)ずつ減少させて行く(S310、S311)。なお、最終的に混合器3のソーラ温水側弁31が全開、冷水側弁32が全閉となって事実上の湯固定動作となっても、混合水温度が混合設定温度より低い状態にある場合は給湯器7での燃焼動作制御によって給湯設定温度の湯となるように温調される。
【0046】
以上のように、温度センサ群41,42,43のいずれかが故障した場合でも上記混合水温度センサ43が正常に機能している場合はFB制御方式を採ってソーラ温水と冷水の混合を継続させることによって、太陽熱温水器5のソーラ温水を無駄にすることなく有効活用することができる。
【0047】
また、上記FB制御では、混合水温度センサ43で検知する混合水温度が混合設定温度より高い状態のときは先ずはソーラ温水量を減らさずに冷水量を増やすべく冷水側弁32の開度を大きくして行き、また、上記混合水温度が混合設定温度より低い状態のときは先ずはソーラ温水量を増やすべくソーラ温水側弁31の開度を大きくして行くようにする。これは、先ずはソーラ温水を最大限に利用する方向でのFB制御を実現させている。従って、このFB制御では、太陽熱温水器5のソーラ温水をより一層無駄なく最大限に有効活用することができる。
【0048】
なお、上記混合器制御部112は、図2中の上記ステップS206においてFB制御方式を指令するとき上記混合器3のソーラ温水側弁31と冷水側弁32の開度位置として現状の位置からFB制御を開始させるようにしたが、これを、ソーラ温水側弁31を全閉にし冷水側弁32を全開にするか、あるいはソーラ温水側弁31に比して冷水側弁32を大きくしてからFB制御を開始させるようにしてもよい。これによって、上記FB制御は、混合器3において冷水のみか、あるいは冷水量をソーラ温水量よりも多くした混合割合から開始するので、この場合のFB制御では冷水量に対するソーラ温水量の割合を徐々に増やす方向での制御となる。従って、このFB制御によって最終的に混合水が混合設定温度に収束されるまでの間に、上記混合設定温度を超える高温の混合水が給湯器7側へ供給されることがなく、火傷等のおそれを回避し安全性をより一層確保することができる。
【0049】
次に、図2中、上記ステップS205での温度センサ監視部114での判別結果として、混合水温度センサ43が故障しているとされた場合は、ステップS207へ移行する。このステップS207において、混合水温度センサ43が故障していた場合は、上記混合器制御部112および上記開閉弁制御部113は混合器3に対して水固定動作の指令をする。
【0050】
すなわち、上記開閉弁制御部113はソーラ温水路21におけるソーラ温水開閉弁33を閉弁させると共に、上記混合器制御部112は混合器3のソーラ温水側弁31を全閉、冷水側弁32を全開にする。これによって、給湯器7側へは一定温度の冷水が供給される。
【0051】
なお、混合水温度センサ43が故障した場合でも、ソーラ温水温度センサ41および冷水温度センサ42ともに正常に機能していれば、これら温度センサ41,42の温度情報を基にFF制御によって混合器3のソーラ温水側弁31と冷水側弁32の開度を決定することは可能である。しかし、太陽熱温水器5からのソーラ温水配管56と給水源からの給水配管10との水圧差変動が生じる等すると、FF制御によって混合器3のソーラ温水側弁31と冷水側弁32の開度を一定位置に設定してもソーラ温水と冷水との混合割合が変化してしまう。この場合、混合水温度センサ43が故障しているため、実際の混合水温度と混合設定温度との偏差に基づいたFB制御ができない。従って、混合水温度の変動が繰り返されてしまうので、一定温度の混合水を給湯器7へ供給できず、結局は安定した給湯ができなくなる。そこで、混合水温度センサ43が故障した場合は、一律に混合器3を水固定にして冷水ではあるが一定温度の冷水を給湯器7へ供給することによって、給湯器7で通常どおりの燃焼動作を行わせて冷水を給湯設定温度の湯にし、安定した給湯を行うようにする。
【0052】
以上のように、上記実施の形態によれば、温度センサ群41,42,43のいずれかが故障した場合でも上記混合水温度センサ43が正常に機能している場合はFB制御方式を採ってソーラ温水と冷水の混合を継続させ、太陽熱温水器5からのソーラ温水の利用を図る。一方、混合水温度センサ43が故障したときだけ冷水のみの水固定とする。従って、温度センサ群41,42,43の故障が生じても混合水温度センサ43が故障していない場合は、FB制御方式によってソーラ温水と冷水の混合を継続させるので、太陽熱温水器5のソーラ温水を無駄にすることなく最大限に有効活用することができる。
【0053】
なお、以上の制御動作の間に上記ハイカットサーミスタ44が限界温度(例えば、60℃)を超える混合水温度を検出すると、上記開閉弁制御部113はソーラ温水開閉弁33を閉弁させると共に、上記混合器制御部112は、強制的にソーラ温水側弁31を全閉にする制御を行い、ソーラ温水の供給を停止させて限界温度を超える高温の混合水が給湯器7側に供給されないようにする。これによって万一の高温出湯が回避される。
【0054】
<実施の形態2>
上記実施の形態1では、図2に示すステップS206でのFB制御方式を採るとき混合水温度が混合設定温度として追い加熱用温度となるようにFB制御するものであったが、この実施の形態2では、上記FB制御方式を採るときソーラ温水温度センサ41が正常に機能していれば、そのときのソーラ温水温度が給湯設定温度より高いか低いかによって上記混合設定温度を決定するようにしたものである。
【0055】
この実施の形態2による湯水混合ユニット1は、基本的には図1に示す上記実施の形態1と同様の構成、機能を有し、図2、図3に示すフローチャートに従って動作するが、図2中のステップS206のFB制御方式を採るとき、図4のフローチャートに示す以下の動作を実行する。
【0056】
すなわち、図4を参照して、上記FB制御方式を採るとき、まず、ステップS401において、上記温度センサ監視部114はソーラ温水温度センサ41が正常に機能しているか否か判別する。ソーラ温水温度センサ41が正常に機能している場合は、ステップS402において、上記温度センサ監視部114はソーラ温水温度センサ41で検知するソーラ温水の温度が給湯リモコン71での給湯設定温度より高いか否か比較する。この比較の結果、ソーラ温水温度が給湯設定温度より高かった場合は、ステップS403において、上記混合器制御部112は、混合水温度が混合設定温度として上記給湯設定温度となるように上記混合器3に対してFB制御する。また、このS403でのFB制御の間はコントローラ11の通信部111から給湯器7の給湯コントローラ72に対して燃焼不要信号を送出し、給湯器7の燃焼動作を阻止する。
【0057】
このように混合水の温度を収束すべき混合設定温度として給湯設定温度とするのは、ソーラ温水温度が給湯設定温度より高い場合は給湯器7を燃焼動作させることなくソーラ温水に冷水を混合すれば給湯設定温度の湯を得ることができるので、この場合は太陽熱温水器5でのソーラ温水を多く利用するためである。
【0058】
一方、上記ステップS401において上記温度センサ監視部114がソーラ温水温度センサ41の故障を検知(S401でNo)していたり、上記ステップS402において上記温度センサ監視部114にてソーラ温水温度が給湯設定温度より低いと判別(S402でNo)していた場合は、ステップS404において、上記混合器制御部112は、混合水温度が混合設定温度として追い加熱用温度となるように上記混合器3に対してFB制御する。すなわち、この追い加熱用温度は、上記給湯設定温度から給湯器7での燃焼動作による上昇温度分を差引いた値であるから、温度情報のうちソーラ温水温度がわかっていなくても給湯設定温度がわかっていれば求められるのでソーラ温水温度センサ41が故障していても決定でき、しかも、この追い加熱用温度は、給湯設定温度よりも常に低い値であるから、給湯設定温度を超える混合水が給湯器7側へ供給されることもなく安全性を確保できる。従って、上記ステップS401の判断でソーラ温水温度センサ41が故障とされた場合は混合設定温度を追い加熱用温度とした。また、ソーラ温水温度センサ41が正常に機能していてもソーラ温水温度が給湯設定温度より低い場合は給湯器7を燃焼動作させて混合水を追い加熱する必要があるので、上記ステップS402の判断でソーラ温水温度が給湯設定温度より低いとされた場合は混合設定温度を追い加熱用温度とした。なお、上記追い加熱用温度は、上記実施の形態1で説明したとおりコントローラ11の追い加熱用温度演算部115によって求められる。
【0059】
以上のように、実施の形態2によれば、混合水温度センサ43の他にソーラ温水温度センサ41も正常に機能し(冷水温度センサ42だけの故障)、ソーラ温水温度が給湯設定温度より高いと認識される場合はFB制御によって混合水の温度を収束させるべき混合設定温度を給湯設定温度とするので、この場合は多くのソーラ温水を利用するから太陽熱温水器5のソーラ温水をより一層有効活用できる。
【0060】
ところで、上記FB制御(S403、S404)は上記実施の形態1と同様に行われるが、このFB制御を開始するときの上記混合器3のソーラ温水側弁31および冷水側弁32の開度位置としてソーラ温水温度が給湯設定温度より低いと判断された場合は(S402でNo)、ソーラ温水側弁31を全開にし冷水側弁32を全閉にするか、あるいはソーラ温水側弁31に比して冷水側弁32を小さくしてからFB制御を開始するようにしてもよい。この場合、ソーラ温水量を冷水量よりも多くした混合割合からFB制御を開始するので、このFB制御ではソーラ温水量に対する冷水量の割合を徐々に増やす方向での制御となる。そして、ソーラ温水温度が給湯設定温度より低いので、このFB制御によって最終的に混合水の温度が混合設定温度に収束されるまでの間に、上記給湯設定温度を超える高温の混合水が給湯器7側へ供給されることがなく安全性を確保でき、しかも、太陽熱温水器5のソーラ温水を優先的に多く使用して行くこととなるので、ソーラ温水の一層の有効活用を図ることができる。
【0061】
なお、本発明は、上記各実施の形態1、2のみには限定されない。例えば、上記混合水温度センサ43が故障していても上記ハイカットサーミス44が正常に機能していれば、この正常なハイカットサーミス44が故障した混合水温度センサ43に代わって混合水の温度を検知し、これによって、上記FB制御方式を行わせるようにしてもよい。すなわち、図2のフローチャートにおいて、ステップS205で「No」の判断のとき温度センサ監視部114にてハイカットサーミス44が正常に機能しているか否かを判断し、ハイカットサーミス44が正常に機能している場合は制御動作をステップS206のFB制御方式へ移行させ、ハイカットサーミス44が正常に機能しておらず故障していた場合は制御動作をステップS207の水固定動作へ移行させるようにする。
【0062】
また、図2中のステップS203において各種温度センサ41,42,43の故障が検出された場合(S203で「No」のとき)、これら温度センサ41,42,43の故障の旨を報知するようにしてもよい。この場合、コントローラ11の通信部111を通じて給湯器7の給湯リモコン71にてブザーや表示等による報知を行うようにしてもよく、また、上記表示に際してどの温度センサ41,42,43が故障しているのかがわかるような個別表示を行うようにしてもよい。
【0063】
また、図1に示した湯水混合ユニット1の構成例では、ソーラ温水路21において常閉式の開閉弁33(電磁弁等)を備えたものとしたが、このような開閉弁33を備えず、混合器3を迂回させて冷水路22と混合水路23とを直結するバイパス通路を設け、且つ、このバイパス通路に混合水路23内の通水時には閉弁させるようにした常開式のバイパス開閉弁(電磁弁等)を具備したものとしてもよい。
【0064】
また、図1に示した例では、混合器3として冷水側弁32とソーラ温水側弁31とを持つ2軸式とするが、単一の弁体を回動させて角度調節することによりソーラ温水路21からのソーラ温水と冷水路22からの冷水の混合割合を調整する1軸式のものでもよい。
【0065】
また、上記実施の形態1,2では、上記温水供給器として太陽熱温水器5を用いるが、これに限らず、例えば廃熱利用の温水器等その他種々の温水供給器であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1による湯水混合ユニットを用いた給湯システムの全体構成を示す構成図である。
【図2】実施の形態1の湯水混合ユニットにおける動作フローを示すフローチャートである。
【図3】図2のステップS206におけるFB制御方式のときのFB制御フローを示すフローチャートである。
【図4】実施の形態2の湯水混合ユニットにおける動作フローとしてFB制御方式のときのFB制御フローを示すフローチャートである。
【図5】従来のソーラ給湯システムの全体構成を示す構成図である。
【符号の説明】
1 湯水混合ユニット
2 通水回路
3 混合器
5 太陽熱温水器
7 給湯器
10 給水配管
11 コントローラ
21 ソーラ温水路
22 冷水路
23 混合水路
31 ソーラ温水側弁
32 冷水側弁
33 ソーラ温水開閉弁
40 水量センサ
41 ソーラ温水温度センサ
42 冷水温度センサ
43 混合水温度センサ
44 ハイカットサーミスタ
56 ソーラ温水配管
71 給湯リモコン
72 給湯コントローラ
76 入水配管
77,78 通信線
111 通信部
112 混合器制御部
113 開閉弁制御部
114 温度センサ監視部
115 追い加熱用温度演算部

Claims (5)

  1. 温水供給器を補助熱源機に接続するための湯水混合ユニットであって、温水と冷水とを導入すると共に混合し、この混合水を補助熱源機側へ供給する通水回路と、上記通水回路に配設されて上記温水と上記冷水との混合割合を温水側弁および冷水側弁の開度により決定する混合器と、上記通水回路内における、温水の温度を検知する温水温度センサ、冷水の温度を検知する冷水温度センサおよび混合水の温度を検知する混合水温度センサを有する温度センサ群と、上記温度センサ群からの検知温度情報および補助熱源機の給湯リモコンでの給湯設定温度情報を受けて上記混合器の温水側弁と冷水側弁の開度状態を制御するコントローラとを備え、
    上記コントローラは、
    上記温度センサ群の出力状態を監視して正常に温度検知されているか否かを判別する温度センサ監視部と、
    上記温度センサ監視部の判別結果として、上記温度センサ群のすべてが正常に機能している場合は上記温度センサ群からの温度情報を基にして上記混合器に対してFF+FB制御方式を指令し、上記温度センサ群のいずれかが故障した場合でも上記混合水温度センサが正常に機能している場合は混合水温度センサが検知する混合水温度を基にして上記混合器に対してFB制御方式を指令し、上記混合水温度センサが故障していた場合は上記混合器に対して水固定の動作指令をする混合器制御部とを有することを特徴とする湯水混合ユニット。
  2. 請求項1に記載の湯水混合ユニットにおいて、
    上記混合器制御部は、上記FB制御方式を指令するとき上記混合器の温水側弁と冷水側弁の開度位置として現状の位置からFB制御を開始させることを特徴とする湯水混合ユニット。
  3. 請求項1に記載の湯水混合ユニットにおいて、
    上記混合器制御部は、上記FB制御方式を指令するとき上記混合器の温水側弁と冷水側弁の開度位置として温水側弁を全閉にし冷水側弁を全開にするか、あるいは温水側弁に比して冷水側弁を大きくしてからFB制御を開始させることを特徴とする湯水混合ユニット。
  4. 請求項1または2に記載の湯水混合ユニットにおいて、
    上記混合器制御部は、
    上記FB制御方式を指令するとき上記混合水温度センサで検知する混合水の温度が、混合設定温度として給湯設定温度から補助熱源機での燃焼動作による上昇温度分を差引いた追い加熱用温度となるように上記FB制御を行うようにし、
    上記FB制御方式を指令するときにあって上記温度センサ監視部にて上記温水温度センサが正常に機能していると認識され且つ上記温水温度センサで検知する温水温度が給湯リモコンでの給湯設定温度より高いときは上記混合水温度センサで検知する混合水の温度が、混合設定温度として給湯設定温度となるように上記FB制御を行うようにすることを特徴とする湯水混合ユニット。
  5. 請求項4に記載の湯水混合ユニットにおいて、
    上記混合器制御部は、上記FB制御方式を指令するときにあって上記温度センサ監視部にて上記温水温度センサが正常に機能していると認識され且つ上記温水温度センサで検知する温水温度が給湯リモコンでの給湯設定温度より低いときは、上記混合器の温水側弁と冷水側弁の開度位置として温水側弁を全開にし冷水側弁を全閉にするか、あるいは温水側弁に比して冷水側弁を小さくしてからFB制御を開始させることを特徴とする湯水混合ユニット。
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