JP3717590B2 - プロンプターの映像信号処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はプロンプターの映像信号処理装置、特にテレビカメラ等の撮影中に、ニュースキャスター等のために表示器に表示した原稿を左右方向にスクロールするための信号処理の内容に関する。
【0002】
【従来の技術】
テレビカメラによる放送等では、テレビカメラの前側近傍に表示器を配置したプロンプター装置が用いられており、このプロンプター装置は、ニュースキャスター、司会者、出演者等に読ませる各種の原稿を表示することができる。この種の装置では、画像メモリに原稿の画像データを取り込み、この画像データを表示器に表示する処理が映像信号処理装置で行われる。
【0003】
即ち、上記原稿は原稿用カメラで撮影されており、原稿用カメラから供給されたビデオ信号は画像メモリに一旦記憶される。また、ビデオ信号と同時に送信された副搬送波を分離し、この副搬送波に基づいて書込み及び読出しクロック信号が形成されており、このクロック信号により上記の画像メモリへ画像データを書込み、そして読み出すことにより、表示器に原稿画像が表示される。そうして、この原稿は上下或いは左右にスクロールしたり、頁毎に送ったりすることができ、これによってニュースキャスター等は原稿を読むことが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のプロンプターの映像信号処理装置においては、NTSC方式が4フィールドシーケンスを採用する関係から、フィールド毎に用いられる副搬送波(サブキャリア)に位相ずれがあり、この位相ずれによって画面がちかちかして見難いという問題があった。
【0005】
図11には、上記サブキャリア及びクロック信号の波形が示されており、一般にクロック周波数としては、サブキャリア(周波数fsc)に同期させた4fsc、2fsc、fsc等の周波数を用いるが、ここでは周波数fscの場合について上記の問題点を説明する。即ち、4フィールドシーケンスでは、図11の(A)〜(D)に示されるように、サブキャリアが1ODD と4EVENのフィールドで同位相、2EVENと3ODD で同位相となるが、1ODD と2EVEN或いは3ODD と4EVENの比較では、両者間に180度の位相ずれがある。このような位相ずれは、周波数インターリービングと呼ばれ、この周波数インターリービングは、カラー映像の色副搬送波が白黒映像の画面に影響を及ぼさない(画面が縦縞にならず市松模様となる)ようにするために行われる。
【0006】
そして、上記のサブキャリアにより、図(E)に示されるように、1ODD 及び4EVENのフィールドのクロック信号1、図(G)に示されるように、2EVENと3ODD のフィールドのクロック信号2が形成されており、このクロック信号1,2も180度位相の異なる矩形波となる。従って、図(F)の読出しフィールドデータと図(H)の読出しフィールドデータは、1画素の半分だけ表示位置がずれることになる。
【0007】
図12には、画像メモリ(画素数183×241)Mでのデータの格納状態が示されており、例えば原稿文字の一部として図示のような白黒のデータが記憶されているとすると、4フィールドシーケンスの画面表示では、図13(I),(II)に示されるものとなる。即ち、上記画像メモリMには、アドレス22、32、42に黒のデータが記憶されており、このデータは奇数(ODD )と偶数(EVEN)の両フィールドデータ、例えばアドレス22のデータはODD の22水平ライン及びEVENの285水平ラインのデータとして読み出される。
【0008】
従って、図(I)の画面Sに示されるように、例えば1ODD フィールドにおける22、23、24のラインの黒(斜線部)の画素と、2EVENフィールドにおける28、28、28のラインの黒の画素とが半分の量だけずれて表示される。また、図(II)の画面Sに示されるように、3ODD フィールドにおける黒の画素と4EVENフィールドにおける黒の画素とにおいても半分の量だけ表示位置がずれる。しかも、これらは奇数フィールド同士、偶数フィールド同士でも半分の量のずれがある。
【0009】
ここで、図13の画面S上の位置Pの画素データに着目すると、4フィールドの内、 ODDフィールドの画素のみが黒であり、図14に示されるように、画面上では1/60秒毎に、無信号、白、無信号、黒の色が繰り返し表示されることになる。従って、このような部分が存在することにより、文字の線がちかちかとして見難く表示され、細字で特に顕著となる。
【0010】
また、従来のプロンプター装置では、左右スクロールにおいて、スクロール速度が比較的遅いとき、例えば1画面を6秒で移動させるモード或いは1画面を9秒で移動させるモードのとき、水平方向のデータが不足していることから、水平方向の映像の解像度が劣化して見づらいという問題があった。特に、これらのスクロール速度は高い頻度で用いられており、改善の必要性も高い。
【0011】
即ち、スクロール速度を上記の6秒/画面とする場合は、上述のように、画像メモリMに格納されている約180の垂直ラインのフィールド情報が1/60秒で表示されることから、6(秒)÷180÷(1/60)=2となり、2フィールド(一つ置きのフィールド)毎に先頭垂直ラインを次のラインにずらすことになる。また、スクロール速度を上記の9秒/画面とする場合は、9(秒)÷180÷(1/60)=3となり、3フィールド(二つ置きのフィールド)毎に先頭垂直ラインを次のラインにずらすことになる。
【0012】
図15には、上記6秒/画面のスクロール速度のときの1画素、例えば図12のアドレス22の黒に対応する1画素Gの変化の一例が示されており、ここでは右側へスクロールする場合の変化を斜め方向へ示している。この場合は、左右スクロールにおいてODD フィールドのとき(一つ置きのフィールド毎に)垂直ラインを1ライン加算することから、図示のように、1画素Gが2フィールド毎に垂直方向に並んだ状態で移動する。
【0013】
図16には、上記9秒/画面のスクロール速度のときの1画素Gの変化の一例が示されており、ここでも右側へスクロールする場合の変化を斜め方向へ示している。この場合は、左右スクロールにおいて二つ置きのフィールド毎に垂直ラインを1ライン加算することから、図示のように、1画素Gが3フィールド毎に垂直方向に並んだ状態で移動する。
【0014】
そして、このような不連続の表示状態に加え、水平方向の画素が、上述したように183画素と少ないことから、水平方向の映像がちらつき見難い画面となるという問題があった。
【0015】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、4フィールドシーケンスのサブキャリアに同期させたクロック周波数を用いる場合において、左右スクロール操作での水平方向の映像のちらつきをなくすと共に、画像の見難さを改善するようにしたプロンプターの映像信号処理装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、4フィールドシーケンスのための副搬送波に同期させたクロック信号を形成し、このクロック信号に基づいて原稿データを記憶する画像メモリを備え、この画像メモリからクロック信号に基づいて画像データを読み出し、この画像データをインターレース走査により表示器へ表示すると共に、この表示器上の原稿を左右にスクロール可能に制御するプロンプターの映像信号処理装置において、半サイクルずれたクロック信号を形成するタイミング信号発生回路と、上記スクロールの速度に応じて選択されたフィールド毎に、上記画像メモリの読出しの先頭垂直ラインを水平方向に順次ずらしながら左右スクロールを実行するとき、上記タイミング信号発生回路で得られた半サイクルずれたクロック信号を用い、所定のフィールド毎に半画素分を水平方向へずらして画像表示する制御回路と、を設けたことを特徴とする。
第2請求項記載の発明は、順に読み出されるフィールドの一つ置きに、上記画像メモリにおける読出しの先頭垂直ラインをずらすスクロール速度のときは、先頭垂直ラインを更新しないときのフィールドの読出し時に、上記の半画素ずらし処理を実行することを特徴とする。
第3請求項記載の発明は、順に読み出されるフィールドの二つ置きに、上記画像メモリにおける読出しの先頭垂直ラインをずらすスクロール速度のときは、連続する3つのフィールドの最後のフィールドの読出し時に、上記の半画素ずらし処理を実行することを特徴とする。
第4請求項記載の発明は、記タイミング信号発生回路により、上記の副搬送波の位相ずれを解消した同一位相のクロック信号を形成することを特徴とする。
【0017】
作用
上記の構成によれば、左右のスクロール速度が6秒/画面のときは、第2請求項の制御方式により、例えば偶数フィールドが半サイクルずれたクロック信号により読出し処理され、半画素ずれた画像データが表示される。従って、この場合は、フィールド毎に半画素ずれていくような移動となり、見掛け上の解像度が上がってちらつきが改善される。
【0018】
また、スクロール速度が9/画面のときは、第3請求項の制御方式が用いられ、3つ毎の連続するフィールド毎に考えたときの最後のフィールドが、半サイクルずれたクロック信号で読出し処理される。従って、この場合も見掛け上の解像度が向上する。
【0019】
更に、上記第4請求項記載の構成によれば、副搬送波に存在する位相ずれが取り除かれ、4フィールドの全てのデータが同一位相のクロック信号で画像メモリから読み出される。従って、画素の半分がずれた状態で、無信号、白、無信号、黒の順に繰り返し表示されることを防止した上で、上記の左右スクロール時の画像を改善できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1には、実施形態の一例であるプロンプターの映像信号処理装置の全体構成が示されている。図において、ビデオ入力端子10は、原稿用カメラのビデオ出力端子に接続され、この入力端子10から原稿用カメラで撮影した原稿画像が供給される。このビデオ入力端子10には、A/D変換器11を介してSRAM等からなる画像メモリ12が接続され、この画像メモリ12は、数十枚の原稿画像が記憶できるようになっている。また、この画像メモリ12には、D/A変換器13を介してビデオアンプ14が接続され、このビデオアンプ14にビデオ出力端子15が接続される。
【0021】
一方、上記ビデオ入力端子10からビデオ信号を入力して、副搬送波(サブキャリア)を分離する同期分離回路17、この同期分離回路17で得られたサブキャリアから各種のタイミング信号(クロック信号)を形成するタイミングジェネレータ(タイミング信号発生回路)18が設けられており、このクロック信号は上記画像メモリ12やその他の回路へ供給される。また、制御を統轄するCPU19、このCPU19で指定されたアドレスを選択するアドレスデコーダ20等が設けられ、更には上下又は左右のスクロール操作、頁送り操作等をする操作部21が上記CPU19に接続されて配置される。
【0022】
上記操作部21では、左右スクロールの速度が操作ツマミ等で変えられ、例えば1秒/画面から12秒/画面の間で設定された速度が選択できるようになっており、CPU19ではこのスクロール速度に応じた画像処理をすることになる。そして、当該例のCPU19は、6秒/画面のスクロール速度のとき、奇数(ODD )フィールドの読出し時に先頭垂直ラインを1つずつ更新すると共に、偶数(EVEN)フィールドの画像データを半サイクルずらしたクロック信号により読み出す(図9)。なお、逆にEVENフィールドで1ライン更新し、ODD フィールドで半サイクルずらしたクロック信号で読み出すことも可能である。
【0023】
また、スクロール速度が9秒/画面のときは、連続する6つのフィールド単位で考えたとき、1番目と4番面のフィールドの読出し時に先頭垂直ラインを1つずつ更新すると共に、3番目と6番目のフィールドの画像データを半サイクルずらしたクロック信号により読み出すようにする(図10)。
【0024】
図2には、上記のタイミングジェネレータ18内でサブキャリアからクロック信号を形成するための詳細な回路が示されている。この回路内には、インバータ24を含んで、正弦波のサブキャリア(SC)を入力して矩形波に変換する波形変換回路25、この波形変換回路25からの入力を反転出力するインバータ26、このインバータ26の出力を選択するためのスリーステートバッファ27、上記波形変換回路25の出力を選択するためのスリーステートバッファ28が設けられる。また、上記のスリーステートバッファ27,28のいずれかをオン状態とするために、ディレー(遅延)回路29、第1フリップフロップ(D型)回路30が設けられており、この第1フリップフロップ回路30は、D端子に入力されるディレー回路29の出力により動作することになる。
【0025】
また、上記スリーステートバッファ27,28の後段には、インバータ34が接続されており、このインバータ34の出力を入力するスリーステートバッファ36、上記バッファ27の出力を入力するスリーステートバッファ35が配置される。そして、上記のスリーステートバッファ35,36のいずれかをオン状態とするために、上記CPU19のI/O(入出力)ポートをD端子に接続する第2フリップフロップ回路37が設けられており、この第2フリップフロップ回路37は、上記現在の処理が奇数フィールドか偶数フィールドかが判断できるI/Oポートの出力により動作することになる。
【0026】
実施形態例は以上の構成からなり、図3〜図8を参照しながらその作用を説明する。まず、操作釦等により書込みモードが選択されると、原稿用カメラで撮影された、図3(A)で示されるビデオ信号(コンポジット信号)が図1のビデオ入力端子10から入力され、原稿の画像信号データはA/D変換器11を介して画像メモリ12へ送られる。同時に、図1の同期分離回路17では、ビデオ信号からサブキャリア(SC)が分離され、このサブキャリアはタイミングジェネレータ18へ供給されており、このタイミングジェネレータ18では、上記図2の回路により、書込み及び読出しのためのクロック信号が形成される。
【0027】
図4には、図2の回路の各部で形成される信号波形が示されており、図2の波形変換回路25の入力には、図4[I],[II]の(A)で示される正弦波のサブキャリア(SC)が供給される。このサブキャリアは、図9でも説明したように、4フィールドシーケンスのために、図[I]の1ODD 及び4EVENフィールドと図[II]の2EVEN及び3ODD フィールドとで、180度位相の異なる2種類の信号となる。なお、図の始点T1 は図3(B)の同期信号(反転状態)の立上がり点T1 と一致するものとする。
【0028】
まず、図4[I]の1ODD 及び4EVENのフィールドについて説明すると、図(A)のサブキャリアは、上記波形変換回路25で図(B)に示される矩形波信号(反転信号)に変換される。この図(B)の矩形波信号は、Low のときだけHighをとるインバータ26で反転され、図(C)の矩形波信号が形成される。そして、この図(C)の矩形波信号は、ディレー回路29で所定量だけ遅らされ、図(D)の信号となって第1フリップフロップ回路30のD端子に供給される。
【0029】
この第1フリップフロップ回路30では、CK端子へ与えられる同期信号(反転状態)の立上がり時(T1 )に、上記D端子入力が、図(D)のようにLow 状態となると、Q端子がLow 、Qバー端子がHighとなり、スリーステートバッファ27がオン状態(スリーステートバッファ28がオフ状態)となる。従って、上記バッファ27からは図(E)に示されるように、図(C)の矩形波信号がクロック信号として出力される。
【0030】
一方、図4[II]の2EVEN及び3ODD のフィールドにおける図(A)のサブキャリアは、波形変換回路25で図(B)に示される矩形波信号に変換され、図4[I]の場合と比較すると、位相が180度ずれた信号となる。この図(B)の矩形波信号は、図[I]の場合と同様に、インバータ26で反転されて図(C)の矩形波信号とされ、この図(C)の矩形波信号は、ディレー回路29で所定量だけ遅らされる。
【0031】
そして、第1フリップフロップ回路30では、CK端子へ与えられる同期信号の立上がり時(T1 )に、上記D端子入力が、図(D)のようにHigh状態となるので、Q端子がHigh、Qバー端子がLow となる。従って、スリーステートバッファ28がオン状態(スリーステートバッファ27がオフ状態)となり、この場合は図(E)に示されるように、図(B)の矩形波信号がクロック信号として出力される。
【0032】
このようにして、上記図4[I],[II]の(E)のクロック信号で示されるように、サブキャリアの位相がずれる場合でも、同一位相のクロック信号が形成される。そして、このクロック信号は、図3のビデオ信号の実質的な画像信号の始点T2 から書込みのクロック信号として利用され、これによりビデオ信号は画像メモリ12の所定のアドレスへ格納される。
【0033】
また、静止画の画像読出し処理においても、上記の図(E)のクロック信号が用いられ、このクロック信号により画像メモリ12から画像データが順次読み出される。この画像データは、D/A変換器13を介してビデオアンプ14へ供給され、ここで所定の増幅が行われた後、ビデオ出力端子15からプロンプター表示部へ供給されており、このようにして原稿文字が画像表示される。
【0034】
図5には、上記実施形態例のクロック信号により処理された原稿画像の表示状態が示されており、これは図12で示したメモリ状態に対応させたものである。即ち、当該例では1ODD から4EVENのフィールドの全てについて、図4(E)で示した同一位相のクロック信号が用いられるので、図5のように、22、23,24のライン及び28,28,28のラインの黒画素の表示(斜線部)が、4フィールドの全ておいて、半画素分ずれることなく、縦に整列する。従って、ちかちかする画像の乱れもなく、文字の線をくっきりとした状態で表示させることが可能となる。
【0035】
そうして、左右スクロールの際に用いるクロック信号は、図2のスリーステートバッファ27,28から後段の回路で形成される。即ち、上記の図(E)の矩形波信号は、インバータ34で反転され、位相が半サイクルずれた矩形波信号となる。そして、第2フリップフロップ回路37では、D端子にCPU19のI/OポートからHigh信号とLow 信号のいずれかが供給されており、CK端子へ与えられる垂直同期信号(VSYNC)のHigh時に、D端子がHighとなればスリーステートバッファ35がオン状態、D端子がLow となればスリーステートバッファ36がオン状態となる。
【0036】
図6には、左右スクロール時に用いられるクロック信号が示されており、上記のスリーステートバッファ35からは、上記図4(E)と同一となる図(A)の矩形波信号がスクロールの通常のクロック信号として出力される。また、スリーステートバッファ36から、半サイクルずれた矩形波のクロック信号が出力され、この半サイクルずれたクロック信号が選択された所定のフィールド表示の際の読出し信号として用いられる。
【0037】
このようなクロック信号は、操作部21の操作により、左右スクロールが実行されたときに出力されるが、次に、図7及び図8のフローチャートに基づいて、6秒/画面又は9秒/画面のスクロール速度が選択される場合の動作を説明する。
【0038】
図7おいて、まずステップ101では、所定のフィールドを選択するためのアドレスカウンタが1に設定され、次のステップ102では、スクロール速度が6秒/画面に設定されている状態か否かを判定し、YES (Y)であるときはステップ103へ移行する。このステップ103では、次の読出しフィールドがODD フィールドであるか否かを判定し、YES のときはステップ104により、ODD フィールド時の先頭垂直ラインのアドレスを1ライン加算して、1画面の表示を更新し、次のステップ105にて、CPU19のI/OポートをHighにする。従って、左右へデータが更新されるODD フィールドでは、スリーステートバッファ35(図2)がオンして図6(A)のクロック信号により読出し処理が行われる。
【0039】
上記のステップ103で、EVENフィールドである(NO)と判定されたときは、ステップ106へ移行し、EVENフィールド時にCPU19のI/OポートをLow にする。従って、EVENフィールドでは、スリーステートバッファ36(図2)がオンして図6(C)の半サイクルずれたクロック信号により読出し処理が行われることになる。
【0040】
図9には、このときの画面の表示状態が示されており、上述のようにEVENフィールドで半サイクルのクロック信号により処理されることから、図示のように、画素Gも半分ずれることになる。従って、図15の場合と比較すると、画素Gが連続して移動することになり、見掛け上の解像度が2倍となって映像のちらつきが低減する。
【0041】
次に、図7の上記ステップ102にてNOのときは、ステップ107によりスクロール速度が9秒/画面に設定されている状態か否かを判定し、YES のときは、ステップ108へ移行する。このステップ108では、アドレスカウントが1であるか否かを判定し、YES のとき、ステップ109により、次の読出しフィールドがODD フィールドであるか否かを判定する。そして、次のステップ110にて、ODD フィールド時の先頭垂直ラインのアドレスを1ライン加算して、1画面の表示を更新し、ステップ111でCPU19のI/OポートをHighにする。最後に、ステップ112でアドレスカウントを1加算する。
【0042】
上記ステップ108にて、アドレスカウントが1でない場合は、図8のステップ113へ移行し、アドレスカウントが2でない場合はステップ116へという順番で、ステップ123までの間でアドレスカウントが幾つであるかの判定を行う。そして、図示されるように、アドレスカウントが4であるとき、上記のアドレスカウントが1のときと同様に、先頭垂直ラインのアドレスを1ライン加算してI/OポートをHighにし、アドレスカウントが2及び5のときは、I/OポートをHigh(ステップ114及び122)にし、最後にアドレスカウントを1だけ加算(ステップ115)する。
【0043】
そうして、アドレスカウントが3及び6のときには、I/OポートをLow (ステップ117及び124)にし、カウントが3のときは最後にアドレスカウントを1加算(ステップ115)するが、カウントが6のときは、ステップ125にてアドレスカウントを1に戻すことになる。従って、アドレスカウントが3と6のとき、半サイクルずれたクロック信号により画像データの読出しが行われることになる。
【0044】
図10には、9秒/画面のスクロール速度のときの表示状態が示されており、上述のように6つのフィールド単位で考えると、1番目と4番目フィールドで垂直ラインが1ライン分左右へ移動する。そして、3番目と6番目(*)のフィールドが半サイクルのクロック信号により処理され、図示のように、画素Gが半分ずれることになる。従って、図16の場合と比較すると、画素Gが連続して移動することになり、見掛け上の解像度が向上して映像のちらつきが低減する。
【0045】
上記実施形態例では、サブキャリアの特性により生じる静止画のちらつきを防止した上で、左右スクロール時のちらつきを改善するようにしているが、図2における波形変換回路25からインバータ32までの前段の回路を用いない場合であっても、本発明を適用することができる。この場合も、選択するフィールドの順番は異なるが、半サイクルずれたクロック信号を用いて半画素分表示位置をずらすことによって、表示画素が連続するように制御すればよいことになる。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、例えば奇数フィールドで読出しの先頭垂直ラインをずらすスクロール速度、例えば6秒/画面のときは、偶数フィールドを半サイクルずれたクロック信号で読出し処理し、また二つ置きのフィールドで先頭垂直ラインをずらすスクロール速度、例えば12秒/画面のときは、3つの連続するフィールドの最後のフィールドを半サイクルずれたクロック信号で読出し処理するようにしたので、左右スクロール時に画素を連続的に移動させることができ、水平方向の映像のちらつきをなくして見やすい画面を得ることが可能となる。
【0047】
また、第4請求項記載の発明によれば、4フィールドシーケンスで用いられる副搬送波に特有の位相ずれを解消した上で、左右スクロールの画像のちらつきを効率よく改善することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例に係るプロンプターの映像信号処理装置の全体構成を示す回路ブロック図である。
【図2】図1のタイミングジェネレータの内部構成を示す回路図である。
【図3】図1の回路で処理されるビデオ信号及び同期信号を示す波形図である。
【図4】図2のタイミングジェネレータの前段の回路で得られる信号を示す波形図である。
【図5】実施形態例におけるプロンプター装置の静止画の表示状態を示す説明図である。
【図6】図2のタイミングジェネレータの後段の回路で得られる信号とこれにより読み出された画像データを示す波形図である。
【図7】図1のCPUでの動作を示すフローチャート図である。
【図8】図1のCPUでの動作を示し、図7の続きのフローチャート図である。
【図9】実施形態例において、6秒/画面のスクロール速度のときの画面の表示状態を示す説明図である。
【図10】実施形態例において、9秒/画面のスクロール速度のときの画面の表示状態を示す説明図である。
【図11】従来のプロンプターの映像信号処理装置で用いられる信号を示す波形図である。
【図12】実施形態形態例又は従来の装置の画像メモリと読出し処理の様子を示す説明図である。
【図13】従来におけるプロンプター装置の画面の表示状態を示す説明図である。
【図14】図13の画面の1画素で表示される色の表示時間を示す説明図である。
【図15】従来装置で6秒/画面の速度で左右スクロールしたときの画面の表示状態を示す説明図である。
【図16】従来装置で9秒/画面の速度で左右スクロールしたときの画面の表示状態を示す説明図である。
【符号の説明】
M,12 … 画像メモリ、
17 … 同期分離回路、
18 … タイミングジェネレータ、
19 … CPU、
25 … 波形変換回路、
27,28,35,36 … スリーステートバッファ、
29 … ディレー回路、
30 … 第1フリップフロップ回路、
37 … 第2フリップフロップ回路、
S … 画面。

Claims (4)

  1. 4フィールドシーケンスのための副搬送波に同期させたクロック信号を形成し、このクロック信号に基づいて原稿データを記憶する画像メモリを備え、この画像メモリからクロック信号に基づいて画像データを読み出し、この画像データをインターレース走査により表示器へ表示すると共に、この表示器上の原稿を左右にスクロール可能に制御するプロンプターの映像信号処理装置において、
    半サイクルずれたクロック信号を形成するタイミング信号発生回路と、
    上記スクロールの速度に応じて選択されたフィールド毎に、上記画像メモリの読出しの先頭垂直ラインを水平方向に順次ずらしながら左右スクロールを実行するとき、上記タイミング信号発生回路で得られた半サイクルずれたクロック信号を用い、所定のフィールド毎に半画素分を水平方向へずらして画像表示する制御回路と、を設けたことを特徴とするプロンプターの映像信号処理装置。
  2. 順に読み出されるフィールドの一つ置きに、上記画像メモリにおける読出しの先頭垂直ラインをずらすスクロール速度のときは、先頭垂直ラインを更新しないときのフィールドの読出し時に、上記の半画素ずらし処理を実行することを特徴とする上記第1請求項記載のプロンプターの映像信号処理装置。
  3. 順に読み出されるフィールドの二つ置きに、上記画像メモリにおける読出しの先頭垂直ラインをずらすスクロール速度のときは、連続する3つのフィールドの最後のフィールドの読出し時に、上記の半画素ずらし処理を実行することを特徴とする上記第1請求項記載のプロンプターの映像信号処理装置。
  4. 記タイミング信号発生回路により、上記の副搬送波の位相ずれを解消した同一位相のクロック信号を形成するようにしたことを特徴とする上記第1乃至第3請求項記載のプロンプターの映像信号処理装置。
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