JP3855761B2 - 画像信号処理装置及び方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、倍速変換することにより生成された1コマが2フィールド又は4フィールドで構成される画像信号の各検出画素の位置をシフトさせる画像信号処理装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
テレビ放送の走査方式としては、従来から水平走査線を1本おきに飛越して走査するインタレース走査方式が最も広く採用されている。このインタレース走査方式では、奇数番目の走査線から構成されるフィールド画像と、偶数番目の走査線から構成されるフィールド画像により1枚のフレーム画像を形成し、画面全体がちらついて見える面フリッカ妨害を抑え、画面品質の劣化を防止する。
【0003】
また、このインタレース走査方式は、世界各国のテレビジョン標準方式として採用されており、このうち例えば欧州のテレビジョン放送におけるPAL(Phase Alternation by Line)方式では、フィールド周波数が50〔Hz〕(フレーム画像が25フレーム/秒、フィールド画像が50フィールド/秒)で構成される。
【0004】
特にこのPAL方式では、更なる面フリッカ妨害の抑制を期すべく、入力画像信号を補間等の処理を行うことにより、フィールド周波数を50Hzから2倍の100Hzの画像信号に変換する、フィールド周波数倍速方式が従来より採用されている。
【0005】
図18は、このフィールド周波数倍速方式を適用したフィールド倍速変換回路5のブロック構成例を示している。このフィールド倍速変換回路5は、入力端子61と、CRT63と、水平垂直偏向回路62とを備えるテレビジョン受像機6に集積化される。このフィールド倍速変換回路5は、倍速変換部51と、フレームメモリ52とを備える。
【0006】
倍速変換部51は、入力端子61から入力された、例えばPAL方式の50フィールド/秒の画像信号を、フレームメモリ52へ書き込む。また、この倍速変換部51は、フレームメモリ52へ書き込んだ画像信号を、書込み時の2倍の速度で読み出す。これにより、50フィールド/秒の画像信号の周波数を2倍に変換し、100フィールド/秒の画像信号を生成することができる。
【0007】
倍速変換部51は、倍速変換した画像信号をCRT63へ出力する。CRT63は、入力された画像信号を画面上に表示する。なお、CRT63における画像信号の水平、垂直の偏向は、水平垂直偏向回路62において生成された、入力画像信号の2倍の周波数の水平垂直鋸歯状波に基づいて制御する。
【0008】
図19は、倍速変換前後の各画像信号における各フィールドと画素位置との関係を示している。ここで横軸は時間、縦軸は画素の垂直方向の位置を示す。また、図19(a)の白丸で示した画像信号は、倍速変換前の50フィールド/秒のインタレース画像信号であり、図19(b)の黒丸で示した画像信号は、倍速変換した100フィールド/秒のインタレース画像信号である。
【0009】
図19(a)に示す画像信号において、フィールドf1とフィールドf2は、フィルムの同一のコマから作成された信号となり、以下同様にフィールドf3とフィールドf4も同一のコマを構成する。これらの画像信号は、インタレース画像信号であるため、隣り合うフィールド間で垂直方向の画素位置が異なる。このため、インタレース性を保ちつつ、各フィールド間に1個ずつのフィールドを新規に生成することはできない。
【0010】
そこで、図19(b)に示すように、フィールドf1とフィールドf2の間に、新規に2枚のフィールドf2´、f1´を生成する。そして、フィールドf2とフィールドf3の間では、フィールドの生成を行わず、フィールドf3とフィールドf4の間に、新規に2枚のフィールドf4´、f3´を生成する。すなわち4フィールド、2フレームで1つのコマを形成する。
【0011】
この新規に生成したフィールドf1´、f2´、・・・は、それぞれの画素値を、各画素の周囲3画素の中間値として、メディアン・フィルタ等を用いて求める場合もある。また、この新規に生成したフィールドf1´、f2´、・・・は、それぞれフィールドf1、f2、・・と同じ内容となる。
【0012】
すなわち、フィールド倍速変換回路5は、倍速変換前の画像信号のフィールド間に2枚のフィールドを新規に生成する部分と全く生成しない部分とを交互に配置することで、単位時間当たりの画面枚数を増やすことができ、上述の面フリッカ妨害を抑えることが可能となる。
【0013】
ところで、24コマ/秒の静止画で構成される映画のフィルムを通常のテレビで見るためには、インターレースのテレビ信号にするために、テレビシネマ変換(以下、テレシネ変換と称する)を行う。このテレシネ変換後の画像信号において、水平方向へ画像が移動する場合における各フィールドと画像位置の関係を図20に示す。ここで横軸は画像の水平方向における位置、縦軸は時間を示している。図20(a)に示す倍速変換前の画像信号において、フィールドf1、f2は、同一のコマを構成するため、同じ位置に画像が表示される。この画像は、フィールドf3に移行すると水平方向(右方向)へ移動する。フィールドf4は、フィールドf3と同一のコマを構成するため、フィールドf3と同一の位置に表示される。
【0014】
この図20(a)に示すテレシネ変換後の画像信号をフィールド周波数倍速方式により倍速変換すると、図20(b)に示すように、同一のコマを構成するフィールドf1、f2´、f1´、f2で、同一位置に同一の画像が表示される。同様に、同一のコマを構成するフィールドf3、f4´、f3´、f4で同一位置に同一の画像が表示される。
【0015】
また、倍速変換前のテレビジョン信号(以下、TV信号という)において、水平方向へ画像が移動する場合における各フィールドと画像位置の関係を図21(a)に示す。この図21(a)において、フィールドf1、f2、f3・・・は、それぞれ独立したコマを形成するため、別の位置に画像が表示される。この画像は、フィールドf1から、f2、f3・・・と移行する毎に、水平方向(右方向)へ移動する。
【0016】
この図21(a)に示すテレビ信号の画像信号をフィールド周波数倍速方式により倍速変換すると、図21(b)に示すように、同一のコマを構成するフィールドf1、f2´において、同一位置に同一の画像が表示される。同様に、同一のコマを構成するフィールドf1´、f2において、同一位置に同一の画像が表示される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図20(b)に示すように、テレシネ変換後、倍速変換した画像信号において、画像はフィールドf1〜f2まで同じ位置に表示される一方、f2〜f3に移行する場合に大きく水平方向へ移動する。同様にTV信号を倍速変換した画像信号についても、図21(b)に示すように、画像はフィールドf1〜f2´まで同じ位置に表示される一方、f2´〜f1´に移行する場合に大きく水平方向へ移動する。
【0018】
特に出力画像信号は、1/100秒の周期で規則的に各フィールドを構成しているため、画像の動作する時間帯が画像の静止する時間帯と比較して短く、実際にCRTを介して番組を視聴すると画像の動きが不連続に見えるという問題があった。
【0019】
また、テレシネ変換した画像信号とTV信号とが双方とも入力される場合においても、上述した画像の動きの不連続性を効率よく解消する必要がある。
【0020】
そこで、本発明は、上述したような実情に鑑みて提案されたものであり、テレシネ変換した信号を倍速変換することにより生成された画像信号において、面フリッカ妨害を抑えつつ、画像の動きをスムーズにすることにより相乗的に画質を向上できる画像信号処理装置及び方法を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像信号処理装置は、上述の課題を解決するために、インタレース画像信号を、各フレームを構成する2つのフィールドの間に2つの新たなフィールドを配置して倍速変換すると共に、動画を表す各フレームの2つのフィールドが1つの静止した画面を形成するインタレース画像信号が入力されたときに、第3のフィールドが第1のフィールドと、第2のフィールドが最後のフィールドと同一の画像からなる4つのフィールドの変換画像を生成する倍速変換手段と、上記倍速変換手段により倍速変換することにより生成され、1つの上記画面の最初が第1のフィールドで始まり、かつ1つの上記画面が4フィールドで構成される画像信号が入力され、入力された上記画像信号において、現フィールドの検出画素と、上記現フィールドから2フィールド後のフィールドの同一箇所における検出画素との間で、画素信号レベルの差分値を演算し、当該差分値に基づき上記第1のフィールドを特定するシーケンス検出手段と、上記現フィールドの検出画素について、上記現フィールドから4フィールド後のフィールドに対する動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段と、上記動きベクトル検出手段により検出した上記動きベクトルに基づいて、上記動きベクトルのベクトル量の範囲内で、上記現フィールドの検出画素の位置をベクトル方向へシフトさせる画像制御手段とを備え、上記画像制御手段は、上記シーケンス検出手段により特定された上記第1のフィールドにおいて対応する動きベクトルに基づくシフト量を最小とし、当該第1のフィールドの後へフィールドが続く毎に、上記シフト量を順次増大させることを特徴とする。
【0022】
この画像信号処理装置では、例えばテレシネ変換した画像を倍速変換することにより生成された1コマが4フィールドで構成される画像信号が入力され、演算した画素信号レベルの差分値に基づいて第1のフィールドを特定し、特定した第1のフィールドから後へフィールドが移行するにつれてシフト量が順次増大するように、動きベクトルのベクトル方向へ検出画素の位置をシフトさせる。
【0023】
本発明に係る画像信号処理装置は、上述の課題を解決するために、インタレース画像信号を、各フレームを構成する2つのフィールドの間に2つの新たなフィールドを配置して倍速変換すると共に、動画を表す各フレームの2つのフィールドが1つの静止した画面を形成するインタレース画像信号が入力されたときに、第3のフィールドが第1のフィールドと、第2のフィールドが最後のフィールドと同一の画像からなる4つのフィールドの変換画像を生成する倍速変換手段と、上記倍速変換手段により倍速変換することにより生成され、1つの上記画面の最初が第1のフィールドで始まり、かつ1つの上記画面が4フィールドで構成される画像信号が入力され、入力された上記画像信号において、現フィールドの検出画素と、上記現フィールドから2フィールド前のフィールドの同一箇所における検出画素との間で、画素信号レベルの差分値を演算し、当該差分値に基づき上記第1のフィールドを特定するシーケンス検出手段と、上記現フィールドの検出画素について、上記現フィールドから4フィールド前のフィールドを基準とした動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段と、上記動きベクトル検出手段により検出した上記動きベクトルに基づいて、上記動きベクトルのベクトル量の範囲内で、上記現フィールドの検出画素の位置をベクトル方向と反対方向へシフトさせる画像制御手段とを備え、上記画像制御手段は、上記シーケンス検出手段により特定された上記第1のフィールドにおいて対応する動きベクトルに基づくシフト量を最大とし、当該第1のフィールドの後へフィールドが続く毎に、上記シフト量を順次減少させることを特徴とする。
【0024】
この画像信号処理装置では、例えばテレシネ変換した画像を倍速変換することにより生成された1コマが4フィールドで構成される画像信号が入力され、演算した画素信号レベルの差分値に基づいて第1のフィールドを特定し、第1のフィールドから後へフィールドが続く毎にシフト量が順次減少するように、動きベクトルのベクトル方向と反対方向へ検出画素の位置をシフトさせる。
【0025】
本発明に係る画像信号処理方法は、上述の課題を解決するために、インタレース画像信号を、各フレームを構成する2つのフィールドの間に2つの新たなフィールドを配置して倍速変換すると共に、動画を表す各フレームの2つのフィールドが1つの静止した画面を形成するインタレース画像信号が入力されたときに、第3のフィールドが第1のフィールドと、第2のフィールドが最後のフィールドと同一の画像からなる4つのフィールドの変換画像を生成し、上記倍速変換により生成され、1つの上記画面の最初が第1のフィールドで始まり、かつ1つの上記画面が4フィールドで構成される画像信号が入力され、入力された上記画像信号において、現フィールドの検出画素と、上記現フィールドから2フィールド後のフィールドの同一箇所における検出画素との間で、画素信号レベルの差分値を演算し、当該差分値に基づき上記第1のフィールドを特定し、上記現フィールドの検出画素について、上記現フィールドから4フィールド後のフィールドに対する動きベクトルを検出し、検出した上記動きベクトルに基づいて、特定した上記第1のフィールドにおいて対応する動きベクトルに基づくシフト量を最小とし、上記第1のフィールドの後へフィールドが続く毎に上記シフト量が検出した上記動きベクトルのベクトル量の範囲内で順次増大するように、上記検出画素の位置をベクトル方向へシフトすることを特徴とする。
【0026】
この画像信号処理方法では、例えばテレシネ変換した画像を倍速変換することにより生成された1コマが4フィールドで構成される画像信号が入力され、演算した画素信号レベルの差分値に基づいて第1のフィールドを特定し、第1のフィールドから後へフィールドが続く毎にシフト量が順次増大するように、動きベクトルのベクトル方向へ検出画素の位置をシフトさせる。
【0027】
本発明に係る画像信号処理方法は、上述の課題を解決するために、インタレース画像信号を、各フレームを構成する2つのフィールドの間に2つの新たなフィールドを配置して倍速変換すると共に、動画を表す各フレームの2つのフィールドが1つの静止した画面を形成するインタレース画像信号が入力されたときに、第3のフィールドが第1のフィールドと、第2のフィールドが最後のフィールドと同一の画像からなる4つのフィールドの変換画像を生成し、上記倍速変換により生成され、1つの上記画面の最初が第1のフィールドで始まり、かつ1つの上記画面が4フィールドで構成される画像信号が入力され、入力された上記画像信号において、現フィールドの検出画素と、上記現フィールドから2フィールド前のフィールドの同一箇所における検出画素と、の間で演算した画素信号レベルの差分値に基づき、上記第1のフィールドを特定し、上記現フィールドの検出画素について、上記現フィールドから4フィールド前のフィールドを基準とした動きベクトルを検出し、検出した上記動きベクトルに基づいて、特定した上記第1のフィールドにおいて対応する動きベクトルに基づくシフト量を最大とし、上記第1のフィールドの後へフィールドが続く毎に上記シフト量が検出した上記動きベクトルのベクトル量の範囲内で順次減少するように、上記検出画素の位置をベクトル方向と反対方向へシフトすることを特徴とする。
【0028】
この画像信号処理方法では、例えばテレシネ変換した画像を倍速変換することにより生成された1コマが4フィールドで構成される画像信号が入力され、演算した画素信号レベルの差分値に基づいて第1のフィールドを特定し、第1のフィールドから後へフィールドが続く毎にシフト量が順次減少するように、動きベクトルのベクトル方向と反対方向へ検出画素の位置をシフトさせる。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した画像信号処理装置及び方法について図面を参照して詳細に説明する。
【0046】
図1は、本発明の第1の実施の形態における画像信号処理装置1のブロック構成図である。画像信号処理装置1は、例えばPAL(Phase Alternation by Line)方式によるテレビジョン受像機に内蔵され、テレシネ変換した画像信号が入力される。またこの画像信号処理装置1は、図1に示すように、第1の画像メモリ11と、第2の画像メモリ12と、シーケンス検出部13と、動きベクトル検出部14と、画像シフト部15とを備えている。
【0047】
第1の画像メモリ11は、テレシネ変換した画像を倍速変換することにより生成された1コマが4フィールドで構成された、例えば100フィールド/秒のインタレース画像信号が順次供給される。
【0048】
第1の画像メモリ11は、供給された画像信号を、各フィールド単位で、1フレーム分格納する。すなわち、第1の画像メモリ11から出力される画像信号は、この第1の画像メモリ11に供給される画像信号より1フレーム後になる。
【0049】
第2の画像メモリ12は、第1の画像メモリ11と同様の内部構成を有し、第1の画像メモリ11から供給された画像信号を、各フィールド単位で、1フレーム分格納する。すなわち、第2の画像メモリ12から出力される画像信号は、この第2の画像メモリ12に供給される画像信号より1フレーム後になり、第1の画像メモリ11に供給される画像信号より2フレーム後になる。この第2の画像メモリ12に格納された画像信号は、画像シフト部15に供給される。
【0050】
シーケンス検出部13は、第1の画像メモリ11に供給される画像信号と、第1の画像メモリ11から出力される画像信号を検出し、各画素毎に画像信号レベルを比較し、両者間で差分値を演算する。すなわち、このシーケンス検出部13は、画面上の同一箇所における画素の画像信号レベルを、1フレーム間隔で比較する。シーケンス検出部13は、画像信号レベルの差分値の演算結果を画像シフト部15へ送信する。
【0051】
動きベクトル検出部14は、第1の画像メモリ11に供給される画像信号と、第2の画像メモリ12から出力される画像信号を検出し、例えばブロックマッチング法に基づき、動きベクトルを検出する。このブロックマッチング法は、画面を所定の画素からなるブロックに分割し、各ブロック単位で相似度を評価することにより動きベクトルを求める方法である。動きベクトル検出部14は、各画素毎又は各ブロック毎に検出した動きベクトルを画像シフト部15へ送信する。
【0052】
画像シフト部15は、画像信号レベルの比較結果をシーケンス検出部13から受信する。また、画像シフト部15は、動きベクトル検出部14が検出した動きベクトルを受信する。更に画像シフト部15は、第2の画像メモリ12から供給された画像信号における各画素位置を、受信した動きベクトルのベクトル量の範囲内で、かつベクトル方向へシフトさせる。
【0053】
画像シフト部15は、フィールド単位で各画素位置をシフトさせた画像信号を、CRT2へ供給する。CRT2は、供給された画像信号を画面上に表示する。CRT2における画像信号の水平、垂直方向の偏向は、図示しない水平垂直偏向回路に基づき、制御される場合もある。
【0054】
なお、画像信号処理装置1には、画像信号のフィールド周波数を倍速変換するフィールド倍速変換回路3が集積される場合もある。フィールド倍速変換回路3は、解像度を向上させることにより、面フリッカ妨害を防止すべく集積されるものであり、例えば、PAL方式において、補間等の処理を行うことにより、フィールド周波数が50Hzの画像信号を2倍の100Hzの画像信号に変換する。
【0055】
フィールド周波数変換回路3は、図1に示すように、テレビジョン受像機に接続された入力端子31と、倍速変換部32と、フレームメモリ33とを備える。
【0056】
倍速変換部32は、テレビジョン受像機から入力端子31を介して入力された、テレシネ変換後のフィルム画像信号を、フレームメモリ33へ書き込む。また、この倍速変換部32は、フレームメモリ33へ書き込んだフィルム画像信号を、書込み時の2倍の速度で読み出す。これにより、例えば、PAL方式の50フィールド/秒の画像信号の周波数を2倍に変換し、100フィールド/秒の画像信号を生成することができる。倍速変換部32は、この倍速変換したフィルム画像信号を画像信号処理装置1へ供給する。
【0057】
図2は、このフィールド倍速変換回路3における倍速変換前後の各フィールドと画素位置の関係を示している。ここで横軸は時間、縦軸は画素の垂直方向の位置を示す。
【0058】
倍速変換前のフィルム画像信号は、PAL方式の50フィールド/秒のインタレース画像信号であり、図2(a)に示すように、2フィールドで1つのコマを形成する。
【0059】
一方、倍速変換後のフィルム画像信号は、100フィールド/秒のインタレース画像信号であるため、図2(b)に示すように、フィールドt1とフィールドt2の間に、新規に2枚のフィールドt2´、t1´を生成する。そして、フィールドt2とフィールドt3の間では、フィールドの生成を行わず、フィールドt3とフィールドt4の間に、新規に2枚のフィールドt4´、t3´を生成する。すなわち、倍速変換後のフィルム画像信号は、4フィールドで1つのコマを形成することとなる。
【0060】
この新規に生成したフィールドt1´、t2´、・・・は、それぞれの画素値を、各画素の周囲3画素の中間値として、メディアン・フィルタ等を用いて求める場合もある。また、この新規に生成したフィールドt1´、t2´、・・・は、それぞれフィールドt1、t2、・・と同じ内容となる。これにより、4フィールドで1つのコマを形成することとなり、単位時間当たりの画面枚数を増やすことで解像度を向上させることができ、面フリッカ妨害を抑制することが可能となる。
【0061】
次に、この第1の実施の形態に係る画像信号処理装置1の動作について説明する。
【0062】
画像信号処理装置1は、フィールド倍速変換回路3から、テレシネ変換後、倍速変換した1コマが4フィールドで構成される画像信号が順次供給される。この画像信号の水平方向へ画像が移動する場合における各フィールドと画像位置の関係を図3に示す。この図3において、横軸は画像の水平方向における位置、縦軸は時間を示している。既にテレシネ変換された画像は、図3に示すように、フィールドt1、t2´、t1´、t2の順で、一定の時間間隔で第1の画像メモリ11に供給され、画像は全て同一の位置に表示される。またフィールドt3に移行すると画像が水平方向(右方向)に移り、フィールドt3、t4´、t3´、t4の順で第1の画像メモリ11に供給される。
【0063】
ここで、例えば、第1の画像メモリ11に供給されるフィールド(以下、参照フィールドと称する)が、フィールドt3である場合には、第2の画像メモリ12から出力される、参照フィールドより2フレーム前のフィールド(以下、2フレーム遅延フィールドと称する)は、フィールドt1となる。
【0064】
動きベクトル検出部14は、この参照フィールドと2フレーム遅延フィールド間で、各画素又は各ブロック単位で動きベクトルを検出する。図3に示す例の場合には、動きベクトルのベクトル方向は、2フレーム遅延フィールドを基準として水平方向(右方向)となり、ベクトル量はAとなる。同様に、参照フィールドがt5の場合には、2フレーム遅延フィールドは、t3となり、動きベクトルのベクトル量はBとなる。この手順を繰り返すことにより、2フレーム遅延フィールドを基準とした動きベクトルのベクトル方向とベクトル量を順次求めることができる。動きベクトル検出部14は、この求めた動きベクトルのベクトル量とベクトル方向とを画像シフト部15へ順次送信する。
【0065】
シーケンス検出部13は、参照フィールドと、第1の画像メモリ11から出力される、参照フィールドより1フレーム前のフィールド(以下、1フレーム遅延フィールドと称する)を順次検出し、同一の画素位置における画素信号レベルの差分値をそれぞれ演算する。
【0066】
すなわち、図4に示すように、参照フィールドt1´と、1フレーム遅延フィールドt1は、同一のコマを構成するため、例えば画素位置a点における画素信号レベルの差分値は0になる。次に参照フィールドとしてフィールドt2が供給されると、1フレーム遅延フィールドはフィールドt2´となり、a点における画素信号レベルの差分値は同様に0となる。
【0067】
次に参照フィールドとしてフィールドt3が供給されると、1フレーム遅延フィールドはt1´となり、両者はそれぞれ別のコマを形成するため、a点における画素信号レベルの差分値は0以外(以下、1とする)となる。次に参照フィールドとしてt4´が供給されると1フレーム遅延フィールドはフィールドt2となり、a点における画素信号レベルの差分値は、同様に1となる。
【0068】
更に、参照フィールドとしてt3´が供給されると、1フレーム遅延フィールドは、t3となり、両者は同一のコマを形成するため、a点における画素信号レベルの差分値は再び0になる。その後に供給される参照フィールドについても同様の傾向となり、演算した差分値は、4フィールド周期で「0011」の順で繰り返される。従って、このシーケンスを4フィールド単位で検出することにより、各フィールドの前後関係を特定することが可能となる。
【0069】
この傾向を1フレーム遅延フィールドにつき着目すると、差分値は、コマの最初のフィールドから「0011」の順になる。従って、図4に示すように、最初に差分値0を算出したとき、検出した1フレーム遅延フィールドを、コマの最初のフィールド(以下、第1のフィールドと称する)として特定する。また差分値0が連続したときには、検出した1フレーム遅延フィールドを第2のフィールドとして特定する。また差分値として最初に1を算出した場合に、検出した1フレーム遅延フィールドを第3のフィールドとして特定する。また、差分値1が連続したときには、検出した1フレーム遅延フィールドを第4のフィールドとして特定する。
【0070】
シーケンス検出部13は、上述の各フィールドにおける前後関係の特定結果を、画像シフト部15へ送信する。
【0071】
画像シフト部15は、第2の画像メモリから供給される画像信号を、シーケンス検出部13により特定された各フィールドの前後関係に基づき、検出画素の位置をベクトル方向へシフトさせる。
【0072】
各フィールドのシフト量は、図5に示すように、第1のフィールドにおいて最小とし、第2のフィールド、第3のフィールドと続く毎に、順次増大させる。そして第4のフィールドにおけるシフト量が最大になるようにする。画像信号が画像シフト部15に供給されるまでに、各フィールドが第1のフィールド〜第4のフィールドのいずれに該当するか判明しているため、検出画素の位置を正確かつ容易にシフトさせることができる。
【0073】
各フィールドにおいて画像をシフトさせた結果を図6に示す。画像は、後のフィールドに移行する毎に徐々に水平方向へ移動する。すなわち、画像シフト部15は、動きベクトル量に相当する画像のシフト量を、各フィールドに分散することが可能となる。これにより、画像をシフトさせる前と比べて、第4のフィールドから第1のフィールドに移行する際に画像を大きく移動させることなく、画像の動きをスムーズにすることができる。
【0074】
この第1の実施の形態に係る画像信号処理装置1を、フィールド倍速変換回路3を集積化してテレビジョン受像機に内蔵することにより、テレシネ変換後、倍速変換した画像信号特有である動きの不連続感を解消することができる。すなわち、フィールド倍速変換回路3により解像度を向上させ、面フリッカ妨害を抑制した各画像の動きを、更にスムーズにすることにより、相乗的に画質を向上させることができる。
【0075】
従って、この画像信号処理装置1は、単独で実施する場合のみならず、フィールド倍速変換回路3と一体で実施することで顕著な効果が得られる。また、フィールド倍速変換回路が既に集積化されているテレビジョン受像機に対しても、後からこの画像信号処理装置1を内蔵することにより、バージョンアップを容易に実現することができる。
【0076】
なお、画像シフト部15における画像のシフト量は、例えば図7に示すように、第1のフィールドのシフト量を0とし、第1のフィールドの後へフィールドが続く毎に、シフト量を検出した動きベクトルのベクトル量の1/4倍ずつ増加させることも可能である。図7の場合には、第1のフィールドのシフト量を0とし、ベクトル量がAの場合には、第2のフィールドをA×1/4、第3のフィールドをA×2/4、第4のフィールドをA×3/4だけシフトさせる。また、ベクトル量がBの場合には、第2のフィールドをB×1/4、第3のフィールドをB×2/4、第4のフィールドをB×3/4だけシフトさせる。1コマが4フィールドで構成されているため、ベクトル量の1/4倍ずつ増加させることにより、シフト量を時間に対して線形に増加させることが可能となり、画像の動きを更にスムーズにすることができる。
【0077】
なお、この第1の実施の形態に係る画像信号処理装置1は上述の構成、動作に限定されるものではない。例えば図8に示すように、動きベクトルのベクトル方向と反対方向に、画像をシフトさせることも可能である。この図8では、第4のフィールドから第1のフィールドへの移行時における画像シフト量を、後から入力されるフィールドに分散させることにより、図5に示す実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0078】
各フィールドのシフト量は、図8に示すように、第1のフィールドにおいて最大とし、第2のフィールド、第3のフィールドと続く毎に、順次減少させる。そして第4のフィールドで最小とする。
【0079】
また、各フィールドのシフト量を、第1のフィールドのシフト量を検出した動きベクトルのベクトル量の3/4倍とし、第1のフィールドの後へフィールドが続く毎に、ベクトル量の1/4倍ずつ減少させ、第4のフィールドのシフト量を0とすることも可能である。これにより、シフト量を時間に対して線形に減少させることで、画像の動きを更にスムーズにすることができる。
【0080】
図9に、動きベクトルのベクトル方向と反対方向に画像をシフトさせる画像信号処理装置4のブロック構成例を示す。上述した図1と同一の構成要素は同一符号を付することによりその詳細な説明を省略する。
【0081】
この画像信号処理装置4は、第1の画像メモリ11と、第2の画像メモリ12と、シーケンス検出部13と、動きベクトル検出部14と、画像逆シフト部16とを備えている。
【0082】
画像逆シフト部16には、動きベクトル検出部14から、2フレーム遅延フィールドを基準とした動きベクトルのベクトル方向と、ベクトル量が入力される。また、シーケンス検出部13から、1フレーム遅延フィールドにおける位置関係の特定結果が入力される。
【0083】
また、この画像逆シフト部16には、フィールド倍速変換回路3から1コマが4フィールドで構成される画像信号が順次供給される。図1に示す実施の形態では、前に入力されたフィールドをシフトさせる必要性から、第2の画像メモリ12から出力される、いわゆる遅延させたフィールドを直接画像シフト部15に供給するが、この図9に示す実施の形態においては、後に入力されるフィールドをシフトさせるため、画像メモリにより遅延されていない画像信号が直接的に供給される。
【0084】
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0085】
図10は、第2の実施の形態に係る画像信号処理装置7のブロック構成図である。
【0086】
画像信号処理装置7は、例えばPAL(Phase Alternation by Line)方式によるテレビジョン受像機に内蔵され、テレビジョン信号(以下、TV信号という)が入力される。
【0087】
画像信号処理装置7は、図10に示すように、第1の画像メモリ71と、動きベクトル検出部74と、画像シフト部15とを備えている。なお、第1の実施の形態である画像信号処理装置1と同一の回路構成要素は、第1の実施の形態の説明を引用し、説明を省略する。
【0088】
第1の画像メモリ71は、TV信号を倍速変換することにより生成された1コマが2フィールドで構成された、例えば100フィールド/秒のインタレース画像信号が順次供給される。
【0089】
動きベクトル検出部74は、第1の画像メモリ71へ供給される画像信号と、第1の画像メモリ71から出力される画像信号を検出し、例えばブロックマッチング法に基づき、動きベクトルを検出する。動きベクトル検出部74は、各画素毎又は各ブロック毎に検出した動きベクトルを画像シフト部15へ送信する。
【0090】
画像シフト部15は、動きベクトル検出部14が検出した動きベクトルを受信する。また画像シフト部15は、倍速変換回路32から補正タイミング信号が供給される。この補正タイミング信号は、画像をシフトさせるフィールドが第1のフィールド又は第2のフィールドのいずれかに該当するかについての情報も含む。 なお、画像信号処理装置7には、画像信号のフィールド周波数を倍速変換するフィールド倍速変換回路3が集積される場合もある。フィールド倍速変換回路3は、解像度を向上させることにより、面フリッカ妨害を防止すべく集積されるものであり、例えば、PAL方式において、補間等の処理を行うことにより、フィールド周波数が50Hzの画像信号を2倍の100Hzの画像信号に変換する。
【0091】
次に、この第2の実施の形態に係る画像信号処理装置7の動作について説明する。
【0092】
画像信号処理装置7は、フィールド倍速変換回路3から、TV信号を倍速変換した1コマが2フィールドで構成される画像信号が順次供給される。この画像信号の水平方向へ画像が移動する場合における各フィールドと画像位置の関係を図11に示す。この図11において、横軸は画像の水平方向における位置、縦軸は時間を示している。入力されるテレビ信号の画像信号をフィールド周波数倍速方式により倍速変換すると、図11に示すように、同一のコマを構成するフィールドt1、t2´において、同一位置に同一の画像が表示される。同様に、同一のコマを構成するフィールドt1´、t2において、同一位置に同一の画像が表示される。
【0093】
動きベクトル検出部74は、参照フィールドと1フレーム遅延フィールド間で、各画素又は各ブロック単位で動きベクトルを検出する。図11に示す例の場合には、動きベクトルのベクトル方向は、1フレーム遅延フィールドを基準として水平方向(右方向)となり、参照フィールドがt1´のときにベクトル量はCとなる。同様に、参照フィールドがt4´の場合には、1フレーム遅延フィールドは、t1´となり、動きベクトルのベクトル量はDとなる。この手順を繰り返すことにより、1フレーム遅延フィールドを基準とした動きベクトルのベクトル方向とベクトル量を順次求めることができる。動きベクトル検出部74は、この求めた動きベクトルのベクトル量とベクトル方向とを画像シフト部15へ順次送信する。
【0094】
画像シフト部15は、第1の画像メモリ71から供給される画像信号を、各フィールドの前後関係に基づき、検出画素の位置をベクトル方向へシフトさせる。
【0095】
各フィールドのシフト量は、図12に示すように、第1のフィールド>第2のフィールド、となるように順次増大させる。なお、各フィールドが第1のフィールド又は第2のフィールドのいずれに該当するか判別するためには、2フィールド単位でのシーケンスを検出する必要があるが、フィールド倍速変換回路3により倍速変換する際に該当するフィールドは判明するため、このようなシーケンス検出の必要性は無い。
【0096】
また、上述のように画像をシフトさせると、図12の点線で示すことができるが、画像をシフトさせる前と比べて、第2のフィールドから第1のフィールドへ移行する際に画像を大きく移動させることなく、画像の動きをスムーズにすることができる。
【0097】
この第2の実施の形態に係る画像信号処理装置7を、フィールド倍速変換回路3を集積化してテレビジョン受像機に内蔵することにより、TV信号を倍速変換した画像において、動きの不連続感を解消することができる。すなわち、フィールド倍速変換回路3により解像度を向上させ、面フリッカ妨害を抑制した各画像の動きを、更にスムーズにすることにより、相乗的に画質を向上させることができる。
【0098】
従って、この画像信号処理装置7は、単独で実施する場合のみならず、フィールド倍速変換回路3と一体で実施することで顕著な効果が得られる。また、フィールド倍速変換回路が既に集積化されているテレビジョン受像機に対しても、後からこの画像信号処理装置1を内蔵することにより、バージョンアップを容易に実現することができる。
【0099】
なお、画像シフト部15における画像のシフト量は、例えば図13に示すように、第1のフィールドのシフト量を0とし、第2のフィールドのシフト量を検出した動きベクトルのベクトル量の1/2倍にすることも可能である。図13の場合には、第1のフィールドのシフト量を0とし、ベクトル量がCの場合には、第2のフィールドをC×1/2だけシフトさせる。また、ベクトル量がDの場合には、第2のフィールドをD×1/2だけシフトさせる。1コマが2フィールドで構成されているため、ベクトル量の1/2倍ずつ増加させることにより、シフト量を時間に対して線形に増加させることが可能となり、画像の動きを更にスムーズにすることができる。
【0100】
なお、この第2の実施の形態に係る画像信号処理装置7は上述の構成、動作に限定されるものではない。例えば図14に示すように、動きベクトルのベクトル方向と反対方向に、画像をシフトさせることも可能である。この図14では、第2のフィールドから第1のフィールドへの移行時における画像シフト量を、後から入力されるフィールドに分散させることにより、図12に示す実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0101】
各フィールドのシフト量は、第1のフィールド>第2のフィールドとする。また、各フィールドのシフト量を、第1のフィールドのシフト量を検出した動きベクトルのベクトル量の1/2倍とし、第2のフィールドのシフト量を0とすることも可能である。これにより、シフト量を時間に対して線形に減少させることで、画像の動きを更にスムーズにすることができる。
【0102】
図15に、動きベクトルのベクトル方向と反対方向に画像をシフトさせる画像信号処理装置8のブロック構成例を示す。上述した図10と同一の構成要素は同一符号を付することによりその詳細な説明を省略する。
【0103】
この画像信号処理装置8は、第1の画像メモリ11と、動きベクトル検出部74と、画像逆シフト部86とを備えている。
【0104】
画像逆シフト部86には、動きベクトル検出部74から、遅延フィールドを基準とした動きベクトルのベクトル方向と、ベクトル量が入力される。この画像逆シフト部86には、フィールド倍速変換回路3から1コマが2フィールドで構成される画像信号が順次供給される。
【0105】
次に、本発明の第3の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0106】
図16は、第3の実施の形態に係る画像信号処理装置9のブロック構成図である。
【0107】
画像信号処理装置9は、例えばPAL方式によるテレビジョン受像機に内蔵され、テレシネ変換した画像信号、又はTV信号が入力される。
【0108】
画像信号処理装置9は、図16に示すように、第1の画像メモリ11と、第2の画像メモリ12と、シーケンス検出部13と、動きベクトル検出部14と、画像シフト部15と、データ選択部91とを備えている。なお、第1の実施の形態である画像信号処理装置1と同一の回路構成要素は、第1の実施の形態の説明を引用し、説明を省略する。
【0109】
シーケンス検出部13は、第1の画像メモリ11に供給される画像信号及び、第1の画像メモリから出力される、1フレーム遅延した画像信号が入力される。このシーケンス検出部13は、上述の如く各フィールドの特定に加え、テレシネ変換された信号又はTV信号のいずれに該当するかを判別し、当該判別結果をデータ選択部91へ送信する。
【0110】
データ選択部91は、第1の画像メモリ11に供給される画像信号と、第1の画像メモリ11から出力される画像信号が入力される。このデータ選択部91は、シーケンス検出部13から受信した判別結果に基づき、供給される画像信号のうち一方を選択する。すなわち、シーケンス検出部13によりテレシネ変換された信号であると判別された場合には、第1の画像メモリ11に供給される画像信号を選択する。また、シーケンス検出部13によりTV信号であると判別された場合には、第1の画像メモリ11から出力される画像信号を選択する。
【0111】
データ選択部91は、選択した画像信号D2を動きベクトル検出部14へ出力する。動きベクトル検出部14は、第2の画像メモリ12から出力される画像信号D1と、データ選択部91から出力される画像信号D2とを検出し、例えばブロックマッチング法に基づき、動きベクトルを検出する。第2の画像メモリ12から出力される画像信号D1は、参照フィールドの2フレーム遅延フィールドであり、またデータ選択部91から出力される画像信号D2は、参照フィールドそのもの、又は参照フィールドの1フレーム遅延フィールドである。
【0112】
すなわち、動きベクトル検出部14は、画像信号D1と画像信号D2との間で動きベクトルを検出することにより、参照フィールドと、2フレーム遅延信号間で動きベクトルを検出することができ、また同様に参照フィールドの1フレーム遅延信号と、参照フィールドの2フレーム遅延信号間で動きベクトルを検出することができる。換言すれば、動きベクトルを検出するフィールド間隔をデータ検出部91から受信した判別結果に基づき、制御することができる。
【0113】
また、この第3の実施の形態は、図17に示す画像信号処理装置10に対しても適用可能である。
【0114】
画像信号処理装置10は、図17に示すように、第1の画像メモリ11と、第2の画像メモリ12と、シーケンス検出部13と、動きベクトル検出部14と、画像シフト部15と、データ選択部101とを備えている。なお、第1の実施の形態である画像信号処理装置1と同一の回路構成要素は、第1の実施の形態の説明を引用し、説明を省略する。
【0115】
データ選択部101は、第1の画像メモリ11から出力される画像信号と、第2の画像メモリ12から出力される画像信号が入力される。このデータ選択部101は、シーケンス検出部13から受信した判別結果に基づき、供給される画像信号のうち一方を選択する。すなわち、シーケンス検出部13によりテレシネ変換された信号であると判別された場合には、第2の画像メモリ12から出力される画像信号を選択する。また、シーケンス検出部13によりTV信号であると判別された場合には、第1の画像メモリ11から出力される画像信号を選択する。データ選択部101は、選択した画像信号を動きベクトル検出部14へ出力する。 動きベクトル検出部14は、第1の画像メモリ11に供給される画像信号D3と、データ選択部101から出力される画像信号D4とを検出し、例えばブロックマッチング法に基づき、動きベクトルを検出する。データ選択部101から出力される画像信号D4は、参照フィールドの1フレーム遅延フィールド又は2フレーム遅延フィールドであり、また画像信号D3は、参照フィールドそのものである。
【0116】
すなわち動きベクトル検出部14は、画像信号D3と画像信号D4との間で動きベクトルを検出することにより、参照フィールドと、1フレーム遅延信号間で動きベクトルを検出することができ、また同様に参照フィールドと、2フレーム遅延信号間で動きベクトルを検出することができる。換言すれば、動きベクトルを検出するフィールド間隔をデータ検出部91から受信した判別結果に基づき、制御することができる。
【0117】
またこの第3の実施の形態は、テレシネ変換した画像信号であると判別した場合には、第1の実施の形態に記載の如き動作を行い、またTV信号であると判別した場合には第2の実施の形態に記載の如き動作を行う。
【0118】
更に、この第3の実施の形態では、第1、2の実施の形態同様に、動きベクトルのベクトル方向と反対方向に画像をシフトさせることも可能である。
【0119】
すなわち、上述の構成を採用する本発明に係る第3の実施の形態では、フィールド倍速変換回路3を集積化してテレビジョン受像機に内蔵することにより、テレシネ変換後に倍速変換した画像信号特有である動きの不連続感を解消することができることに加え、TV信号の動き補正も同様に行うことができる。すなわち、フィールド倍速変換回路3により解像度を向上させ、面フリッカ妨害を抑制した各画像の動きを、この画像信号処理装置9,10により更にスムーズにすることができ、相乗的に画質を向上させることができる。
【0120】
この画像信号処理装置9,10は、更に、テレシネ変換した画像信号とTV信号とが双方とも入力される場合においても、上述した画像の動きの不連続性を効率よく解消することができる。これにより、フィルム信号とTV信号の双方が入力されるテレビジョン受像機に内蔵することができ、また既に販売されたテレビジョン受像機に対して新たに内蔵することにより容易にバージョンアップを図ることも可能となり、汎用性をより高めることも可能となる。
【0121】
なお、本発明は、PAL方式によるテレビジョン受像機に対して適用される場合に限定されることはなく、例えば、NTSC(National TV System Committee)方式の60フィールド秒(30コマ/秒)のインタレース画像信号が入力されるテレビジョン受像機に対しても適用可能である。また、SECAM方式によるテレビジョン受像機に対しても適用可能である。
【0122】
また、本発明は、テレビジョン受像機に内蔵される場合のみならず、テレビジョン受像機に接続する信号変換器へも内蔵可能である。
【0123】
また、本発明は、インターネットで伝送されるような画像信号をPCなどで表示する場合や、メディアや画像フォーマットを変換するケースにも応用することができる。
【0124】
更に、本発明は、回路等、ハードウェアで実現する形で説明しているが、プロセッサ上でのソフトウェアとしても実現可能であることは勿論である。
【0125】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明に係る画像信号処理装置及び方法は、例えば、フィルム画像をテレシネ変換することにより得られるフィルムの1コマを2フィールドで構成したテレシネ変換画像信号を倍速変換することにより生成された1コマが4フィールドで構成される画像信号が入力され、演算した画素信号レベルの差分値に基づいて第1のフィールドを特定し、特定した第1のフィールドから後へフィールドが移行するにつれてシフト量が順次増大するように、動きベクトルのベクトル方向へ検出画素の位置をシフトさせる。
【0126】
これにより、本発明に係る画像信号処理装置及び方法は、テレシネ変換後、倍速変換した画像信号特有の動きの不連続感を解消することができ、倍速変換により面フリッカ妨害を抑制した画像の動きを更にスムーズにすることができ、相乗的に画質を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像信号処理装置の第1の実施の形態におけるブロック構成図である。
【図2】フィールド倍速変換回路における倍速変換前後の各フィールドと画素位置の関係を示した図である。
【図3】第1の実施の形態において水平方向へ画像が移動する場合における各フィールドと画像位置の関係を示した図である。
【図4】第1の実施の形態におけるシーケンスの検出方法について説明するための図である。
【図5】画像シフト部における画像のシフト方法について説明するための図である。
【図6】各フィールドにおいて画像をシフトさせた結果を示した図である。
【図7】シフト量を時間に対して線形に増加させる場合について説明するための図である。
【図8】第1の実施の形態において動きベクトルのベクトル方向と反対方向に画像をシフトさせる場合について示した図である。
【図9】第1の実施の形態における、動きベクトルのベクトル方向と反対方向に画像をシフトさせる画像信号処理装置のブロック構成図である。
【図10】画像信号処理装置の第2の実施の形態におけるブロック構成図である。
【図11】第2の実施の形態における動きベクトルの検出方法について説明するための図である。
【図12】第2の実施の形態において画像をシフトさせた結果を示した図である。
【図13】第2の実施の形態において、シフト量を時間に対して線形に増加させる場合について説明するための図である。
【図14】第2の実施の形態において動きベクトルのベクトル方向と反対方向に画像をシフトさせる場合について示した図である。
【図15】第12実施の形態における、動きベクトルのベクトル方向と反対方向に画像をシフトさせる画像信号処理装置のブロック構成図である。
【図16】画像信号処理装置の第3の実施の形態におけるブロック構成図である。
【図17】第3の実施の形態における他のブロック構成を示した図である。
【図18】フィールド周波数倍速方式を適用したフィールド倍速変換回路のブロック構成図である。
【図19】倍速変換前後の各フィールドと画素位置の関係を示した図である。
【図20】水平方向へ画像が移動する場合における各フィールドと画像位置の関係を示した図である。
【図21】TV信号が入力される場合において、水平方向へ画像が移動するときの各フィールドと画像位置の関係を示した図である。
【符号の説明】
1,4,7,9,10 画像信号処理装置、2 CRT、3 フィールド倍速変換回路、11 第1の画像メモリ、12 第2の画像メモリ、13 シーケンス検出部、14 動きベクトル検出部、15 画像シフト部、16 画像逆シフト部、31 入力端子、32 倍速変換部、33 フレームメモリ、91,101 データ選択部

Claims (26)

  1. インタレース画像信号を、各フレームを構成する2つのフィールドの間に2つの新たなフィールドを配置して倍速変換すると共に、動画を表す各フレームの2つのフィールドが1つの静止した画面を形成するインタレース画像信号が入力されたときに、第3のフィールドが第 1 のフィールドと、第2のフィールドが最後のフィールドと同一の画像からなる4つのフィールドの変換画像を生成する倍速変換手段と、
    上記倍速変換手段により倍速変換することにより生成され、1つの上記画面の最初が第1のフィールドで始まり、かつ1つの上記画面が4フィールドで構成される画像信号が入力され、入力された上記画像信号において、現フィールドの検出画素と、上記現フィールドから2フィールド後のフィールドの同一箇所における検出画素との間で、画素信号レベルの差分値を演算し、当該差分値に基づき上記第1のフィールドを特定するシーケンス検出手段と、
    上記現フィールドの検出画素について、上記現フィールドから4フィールド後のフィールドに対する動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段と、
    上記動きベクトル検出手段により検出した上記動きベクトルに基づいて、上記動きベクトルのベクトル量の範囲内で、上記現フィールドの検出画素の位置をベクトル方向へシフトさせる画像制御手段とを備え、
    上記画像制御手段は、上記シーケンス検出手段により特定された上記第1のフィールドにおいて対応する動きベクトルに基づくシフト量を最小とし、当該第1のフィールドの後へフィールドが続く毎に、上記シフト量を順次増大させることを特徴とする画像信号処理装置。
  2. 上記シーケンス検出手段は、上記差分値が連続して0になる場合に、先に入力された現フィールドを、第1のフィールドとして特定することを特徴とする請求項1記載の画像信号処理装置。
  3. 上記画像制御手段は、上記第1のフィールドのシフト量を0にすることを特徴とする請求項1記載の画像信号処理装置。
  4. 上記画像制御手段は、上記第1のフィールドの後へフィールドが続く毎に、上記シフト量を、検出した上記動きベクトルのベクトル量の1/4倍ずつ増加させることを特徴とする請求項3記載の画像信号処理装置。
  5. 上記動きベクトル検出手段は、所定の画素数からなるブロック毎に、ブロックマッチング法に基づいて上記動きベクトルを検出することを特徴とする請求項1記載の画像信号処理装置。
  6. 上記倍速変換手段は、フィルム画像をテレシネ変換することにより得られるフィルムの1コマを2フィールドで構成したテレシネ変換画像信号を倍速変換することにより、1コマが4フィールドで構成される画像信号を生成して上記シーケンス検出手段に入力することを特徴とする請求項1記載の画像信号処理装置。
  7. 上記入力された画像信号は、PAL方式のインタレース画像信号であることを特徴とする請求項1記載の画像信号処理装置。
  8. 上記シーケンス検出手段は、上記差分値に基づき、入力された画像信号が上記2つのフィールドにより1つの静止した画面を形成するインタレース画像信号を倍速変換した静止画面の変換画像信号であるか否かを判別する機能を有し、
    倍速変換後の上記変換画像が供給され、上記シーケンス検出手段の判別結果に基づき上 記動きベクトルを検出するためのフィールドを選択し上記動きベクトル検出手段に出力する選択手段を備え、
    上記シーケンス検出手段の判別結果が上記静止画面の変換画像信号である場合に、上記現フィールドと4フィールド後のフィールドが上記動きベクトル検出手段に供給されるように上記選択手段がフィールドを選択することを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理装置。
  9. インタレース画像信号を、各フレームを構成する2つのフィールドの間に2つの新たなフィールドを配置して倍速変換すると共に、動画を表す各フレームの2つのフィールドが1つの静止した画面を形成するインタレース画像信号が入力されたときに、第3のフィールドが第1のフィールドと、第2のフィールドが最後のフィールドと同一の画像からなる4つのフィールドの変換画像を生成する倍速変換手段と、
    上記倍速変換手段により倍速変換することにより生成され、1つの上記画面の最初が第1のフィールドで始まり、かつ1つの上記画面が4フィールドで構成される画像信号が入力され、入力された上記画像信号において、現フィールドの検出画素と、上記現フィールドから2フィールド前のフィールドの同一箇所における検出画素との間で、画素信号レベルの差分値を演算し、当該差分値に基づき上記第1のフィールドを特定するシーケンス検出手段と、
    上記現フィールドの検出画素について、上記現フィールドから4フィールド前のフィールドを基準とした動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段と、
    上記動きベクトル検出手段により検出した上記動きベクトルに基づいて、上記動きベクトルのベクトル量の範囲内で、上記現フィールドの検出画素の位置をベクトル方向と反対方向へシフトさせる画像制御手段とを備え、
    上記画像制御手段は、上記シーケンス検出手段により特定された上記第1のフィールドにおいて対応する動きベクトルに基づくシフト量を最大とし、当該第1のフィールドの後へフィールドが続く毎に、上記シフト量を順次減少させることを特徴とする画像信号処理装置。
  10. 上記シーケンス検出手段は、上記差分値が連続して0になる場合に、先に入力された現フィールドを、第1のフィールドとして特定することを特徴とする請求項9記載の画像信号処理装置。
  11. 上記画像制御手段は、上記第1のフィールドのシフト量を上記ベクトル量の3/4倍とし、上記第1のフィールドから後へフィールドが移動する毎に、上記シフト量を、上記ベクトル量の1/4倍ずつ順次減少させることを特徴とする請求項9記載の画像信号処理装置。
  12. 上記倍速変換手段は、フィルム画像をテレシネ変換することにより得られるフィルムの1コマを2フィールドで構成したテレシネ変換画像信号を倍速変換することにより、1コマが4フィールドで構成される画像信号を生成して上記シーケンス検出手段に入力することを特徴とする請求項9記載の画像信号処理装置。
  13. 上記シーケンス検出手段は、上記差分値に基づき、入力された画像信号が上記2つのフィールドにより1つの静止した画面を形成するインタレース画像信号を倍速変換した静止画面の変換画像信号であるか否かを判別する機能を有し、
    倍速変換後の上記変換画像が供給され、上記シーケンス検出手段の判別結果に基づき上記動きベクトルを検出するためのフィールドを選択し上記動きベクトル検出手段に出力する選択手段を備え、
    上記シーケンス検出手段の判別結果が上記静止画面の変換画像信号である場合に、上記現フィールドと4フィールド前のフィールドが上記動きベクトル検出手段に供給されるよ うに上記選択手段がフィールドを選択することを特徴とする請求項9に記載の画像信号処理装置。
  14. インタレース画像信号を、各フレームを構成する2つのフィールドの間に2つの新たなフィールドを配置して倍速変換すると共に、動画を表す各フレームの2つのフィールドが1つの静止した画面を形成するインタレース画像信号が入力されたときに、第3のフィールドが第1のフィールドと、第2のフィールドが最後のフィールドと同一の画像からなる4つのフィールドの変換画像を生成し、
    上記倍速変換により生成され、1つの上記画面の最初が第1のフィールドで始まり、かつ1つの上記画面が4フィールドで構成される画像信号が入力され、入力された上記画像信号において、現フィールドの検出画素と、上記現フィールドから2フィールド後のフィールドの同一箇所における検出画素との間で、画素信号レベルの差分値を演算し、当該差分値に基づき上記第1のフィールドを特定し、
    上記現フィールドの検出画素について、上記現フィールドから4フィールド後のフィールドに対する動きベクトルを検出し、
    検出した上記動きベクトルに基づいて、特定した上記第1のフィールドにおいて対応する動きベクトルに基づくシフト量を最小とし、上記第1のフィールドの後へフィールドが続く毎に上記シフト量が検出した上記動きベクトルのベクトル量の範囲内で順次増大するように、上記検出画素の位置をベクトル方向へシフトすることを特徴とする画像信号処理方法。
  15. 上記差分値が連続して0になる場合に、先に入力された現フィールドを、第1のフィールドとして特定することを特徴とする請求項14記載の画像信号処理方法。
  16. 上記第1のフィールドのシフト量を0にすることを特徴とする請求項14記載の画像信号処理方法。
  17. 上記第1のフィールドの後へフィールドが続く毎に、上記シフト量を、検出した上記動きベクトルのベクトル量の1/4倍ずつ増加させることを特徴とする請求項16記載の画像信号処理方法。
  18. 上記動きベクトルを、所定の画素数からなるブロック毎に、ブロックマッチング法に基づいて検出することを特徴とする請求項14記載の画像信号処理方法。
  19. フィルム画像をテレシネ変換することにより得られるフィルムの1コマを2フィールドで構成したテレシネ変換画像信号を倍速変換することにより、1コマが4フィールドで構成される画像信号を生成することを特徴とする請求項14記載の画像信号処理方法。
  20. 上記入力画像信号として、フィールド周波数を50フィールド/秒から100フィールド/秒へ2倍に変換したPAL方式のインタレース画像信号が入力されることを特徴とする請求項14記載の画像信号処理方法。
  21. 演算された上記差分値に基づき、上記倍速変換により生成された画像信号が上記2つのフィールドにより1つの静止した画面を形成するインタレース画像信号を倍速変換した静止画面の変換画像信号であるか否かを判別し、
    上記静止画の変換画像信号であるか否かの判別結果に基づき、倍速変換後の上記変換画像から、上記動きベクトルを検出するためのフィールドを選択すると共に、上記静止画の変換画像信号である場合に、上記現フィールドと4フィールド後のフィールドにより上記動きベクトルが検出されるようにフィールドを選択することを特徴とする請求項14に記載の画像信号処理方法。
  22. インタレース画像信号を、各フレームを構成する2つのフィールドの間に2つの新たなフィールドを配置して倍速変換すると共に、動画を表す各フレームの2つのフィールドが1つの静止した画面を形成するインタレース画像信号が入力されたときに、第3のフィールドが第1のフィールドと、第2のフィールドが最後のフィールドと同一の画像からなる4つのフィールドの変換画像を生成し、
    上記倍速変換により生成され、1つの上記画面の最初が第1のフィールドで始まり、かつ1つの上記画面が4フィールドで構成される画像信号が入力され、入力された上記画像信号において、現フィールドの検出画素と、上記現フィールドから2フィールド前のフィールドの同一箇所における検出画素と、の間で演算した画素信号レベルの差分値に基づき、上記第1のフィールドを特定し、
    上記現フィールドの検出画素について、上記現フィールドから4フィールド前のフィールドを基準とした動きベクトルを検出し、
    検出した上記動きベクトルに基づいて、特定した上記第1のフィールドにおいて対応する動きベクトルに基づくシフト量を最大とし、上記第1のフィールドの後へフィールドが続く毎に上記シフト量が検出した上記動きベクトルのベクトル量の範囲内で順次減少するように、上記検出画素の位置をベクトル方向と反対方向へシフトすることを特徴とする画像信号処理方法。
  23. 上記差分値が連続して0になる場合に、先に入力された現フィールドを、第1のフィールドとして特定することを特徴とする請求項22記載の画像信号処理方法。
  24. 上記第1のフィールドのシフト量を上記ベクトル量の3/4倍とし、上記第1のフィールドから後へフィールドが移動する毎に、上記シフト量を、上記ベクトル量の1/4倍ずつ順次減少させることを特徴とする請求項22記載の画像信号処理方法。
  25. フィルム画像をテレシネ変換することにより得られるフィルムの1コマを2フィールドで構成したテレシネ変換画像信号を倍速変換することにより、1コマが4フィールドで構成される画像信号を生成することを特徴とする請求項22記載の画像信号処理方法。
  26. 演算された上記差分値に基づき、上記倍速変換により生成された画像信号が上記2つのフィールドにより1つの静止した画面を形成するインタレース画像信号を倍速変換した静止画面の変換画像信号であるか否かを判別し、
    上記静止画の変換画像信号であるか否かの判別結果に基づき、倍速変換後の上記変換画像から、上記動きベクトルを検出するためのフィールドを選択すると共に、上記静止画の変換画像信号である場合に、上記現フィールドと4フィールド前のフィールドにより上記動きベクトルが検出されるようにフィールドを選択することを特徴とする請求項22に記載の画像信号処理方法。
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