JP3716153B2 - 紙葉類区分装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は区分情報が付与された紙葉類を該区分情報に従い区分する紙葉類区分装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の紙葉類区分装置の中で、集積量の大容量化に関するものとして、例えば特開昭62−74866号公報に示された紙葉類分類における大容量集積装置がある。ここでは、同じ区分情報に対して複数の集積箱を割り当てる方法が示されている。それにより、同種の区分情報を有する書状が多く、短時間で集積箱が満杯になるとき、他の集積箱に振り分け、満杯による区分不能を減少させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、同じ区分情報に対して複数の集積箱を割り当てる場合においても、1個あたりの集積容量は変わらない。そのため、満杯になる回数は同様であり、頻繁に取り出す必要があるため、作業者の負担が大きかった。また、複数の集積箱を同じ区分情報に割り当てるため、区分可能な種類が減少するという問題があった。
【0004】
そこで、本発明は、紙葉類区分装置において、同種の区分情報が多い場合においても、取り出し回数を少なくし、作業者の負担を軽減することを目的としている。また他の目的として、区分可能な種類が減少しない装置構成を提案するものである。
【0005】
上記目的は、区分情報を有する紙葉類について、前記紙葉類を順次供給する供給部と、前記供給部により供給された紙葉類を搬送する搬送路と、前記搬送路を搬送される紙葉類に付与された区分情報を読み取る読み取り部と、前記読み取り部で読み取られた区分情報に基づいて振り分けられる紙葉類を集積する集積手段が行列状に配置されてなる集積手段群とを備える紙葉類区分装置において、前記集積手段群を構成する集積手段の中に、他の集積手段と比較して外形寸法の大きい集積手段を備え、この外形寸法の大きい集積手段は、集積手段の背面を構成するベース部材が、他の集積手段のベース部材と比較して水平に近い角度で設置されていることにより達成される
【0006】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の紙葉類区分装置の実施形態の一例である書状区分機の概略図である。本発明の装置で取り扱う紙葉類の一例は、葉書や封書などの定形の郵便書状である。
【0007】
図1に示す書状区分機50は、書状1に記された宛名やバーコードなどの区分情報を読取り、この区分情報によって書状の区分処理を行うものである。
【0008】
この書状区分機50の構成要素を説明する。2は、束状に厚み方向に重ねられた書状1を運搬するホッパである。3は、書状1を1通ずつ順次供給する供給部である。供給部3は、例えば、穴の開いたベルトを用いて、穴を通じてエアを吸引して書状1をベルトに吸着し、ベルトを移動することにより、書状1を1通ずつ分離して供給する構成となっている。なお、図1において供給部3は書状1を下方へ供給する構成になっているが、本発明に関しては供給方向が上方など、いずれであってもかまわない。
【0009】
4は、書状1を搬送する搬送路であり、例えば対向するベルトにより書状1を挟持して搬送する。5は異物検知部であり、書状1が本書状区分機50の処理に適さないことを検知する。例えば書状1の大きさや硬さが不適当であることや2枚以上重なって供給されることを、書状の通過時間や搬送路4におけるベルトの変形などにより検知する。
【0010】
6は第1の搬送ゲートであり、例えば書状1の搬送方向を切り換えるゲート部材をソレノイドで駆動する構成になっている。7は、箱様の形状を有する第1のリジェクト集積手段である。8は、書状1の姿勢を修正する第1の整位部であり、例えば搬送方向に対して斜行したベルトにより、書状1の一辺を搬送の基準となる面に押し付けて書状の姿勢を整える。9は書状1の区分情報を読みとる読み取り部である。書状区分機50における区分情報の一例は、文字やバーコードで書かれた宛名である。第1の整位部8は読み取り部9より上流側にあって、書状1の姿勢を整えてから読み取り部9へ搬送することにより、読み取り精度を向上する。
【0011】
10は重送検知部であり、供給部3において誤って書状1を2枚以上重ねて供給したことを検知する。例えば対向するベルト同士を異なる速度で駆動し、重なった書状を互いにずらして、長さの変化を検出することにより、重送と判断する。
【0012】
11は第2の搬送ゲートであり、例えば書状1の搬送方向を切り換えるゲート部材をソレノイドで駆動する構成になっている。12は、箱様の形状を有する第2のリジェクト集積手段である。
【0013】
13は、書状1の姿勢を修正する第2の整位部であり、14は書状1の区分情報にしたがってバーコードなどの機械コードを印刷する印刷部である。第2の整位部13は印刷部14より上流側にあって、書状1の姿勢を整えてから印刷部8へ搬送することにより、所定の位置に印刷する。15は、印刷確認部であり、例えばバーコードリーダである。
【0014】
16は、書状1を各段の搬送路に振り分ける段ゲートであり、例えば書状1の搬送方向を切り換えるゲート部材をソレノイドで駆動する構成になっている。
【0015】
17は、書状1を搬送路で搬送される書状1と略平行に、かつ書状1の厚み方向に重ねて集積する集積手段である。集積手段17は行列状に複数個設けられている。また行方向、すなわち搬送路4の搬送方向に隣接した一連の集積手段17が区分段18であり、行列状の集積手段17全体を集積手段群19とする。本発明に関して、図1において集積容量の異なる2種類の集積手段17を示しており、集積手段17aより大容量集積手段17bの方が集積容量が多いものとする。集積手段17aおよび大容量集積手段17bについて詳しい構成を後に述べる。また、集積手段17の中で、分岐した搬送路4それぞれの最も下流側に位置する集積手段17を、特に終端集積手段17cとする。
【0016】
20は、ビデオコーディングシステムであり、読み取り部9で自動的に読みとれなかった書状1について、その宛名画像を作業者が目視し、区分情報を入力するものである。
【0017】
なお、搬送路4について、読み取り部9から印刷部14までの間を遅延搬送路4a、段ゲート16より下流側の搬送路を段搬送路4b、段ゲート16の上流側の屈曲部から最も下流側の段搬送路4bまで段搬送路4bが分岐する搬送路を分岐搬送路4cと呼ぶ。
【0018】
遅延搬送路4aは、書状1の宛名面を画像として取り込み、それを宛先として認識するまでの時間、書状1を搬送しながら保持しておく搬送路である。一例として、搬送速度が3m/s、認識に要する時間が最大で5秒とすると、遅延搬送路4aは15m以上必要となる。このような長い搬送路を効率よく収納するために、集積手段群19の周囲に設けることが望ましい。図1に示した例では、遅延搬送路4aを集積手段17の上部に設置している。
【0019】
また、段搬送路4bは段ゲート16から下流側にあり、複数に分かれた搬送路4である。段搬送路4bは区分段18に沿って設けられ、区分段18の一段ずつにそれぞれ設けられている。
【0020】
分岐搬送路4cは段搬送路4bの上流側にあり、段ゲート16が設けられた搬送路である。分岐搬送路4cは段搬送路4bや区分段18と略垂直の関係にある。
【0021】
次に、本書状区分機50の動作について、書状1の流れに沿って説明する。作業者は書状1を厚み方向に重ねた束状でホッパ2に載置する。ホッパ2は束状の書状1を供給部3へ向かって運搬し、供給部3は近接した書状1から順次搬送路4へ供給する。
【0022】
搬送路4上では、まず異物検知部5で書状1が処理できるものであるかを判断する。ここで、処理できないと判断された場合、第1の搬送ゲート6を切り換えて、書状1を第1のリジェクト集積手段7へ投入する。
【0023】
一方、処理できると判断された書状1は、読み取り部9で宛名などの区分情報を読み取る。次に、重送検知部10で、書状が2枚以上重なっていないことを検知する。ここで、2枚以上重なっていると判断されたとき、第2の搬送ゲート11を切り換えて、書状を第2のリジェクト集積手段12に投入する。
【0024】
正常と判断された書状1は集積手段群19のいずれかの集積手段17に区分される。そのために、遅延搬送路4aで搬送されている間にその区分情報を認識する。そして、第2の整位部13で姿勢を整えてから、認識された区分情報に従って印刷部14でバーコードなどを印刷する。印刷確認部15によりバーコードなどが正常に印刷できたことを確認したら、区分情報に従って段ゲート16を切り換え、段搬送路4bに振り分けて所定の集積手段17へ書状1を投入する。
【0025】
なお、読み取り部9で自動的に認識できなかった書状1については、印刷部14で識別番号を付与する。そして、書状1の宛名画像をビデオコーディングシステム20に送信するとともに、書状1をビデオコーディング再供給に割り当てられた集積手段17へ区分する。一方、作業者はビデオコーディングシステム20を用いて、区分情報を入力する。その後、書状1を再度供給した時、識別番号から対応する区分情報を印刷して、所定の集積手段17へ導入する。
【0026】
また、搬送中に姿勢が不良になったり、区分情報に対応した集積手段17が満杯であるなどの原因により所定の集積手段17へ区分できないことがあり、その場合は書状1を終端集積手段17cへ投入する。したがって、終端集積手段17cは区分情報に対応して書状1を導入する集積手段17として用いることはできない。
【0027】
書状区分機50は上記の処理を複数の書状について並行して行い、書状を所定の集積手段17に区分するものである。
【0028】
次に、図2に集積手段17aの構成の一例を示す。まず、101は区分ゲートであり、書状1を振り分けるゲート部材を図示しないソレノイドなどにより駆動する構成になっている。なお、図2に実線で示すように、段搬送路4bと交差する位置にあるときをON側とし、点線で示すように交差しないときをOFF側とする。
【0029】
102は集積ガイドであり、支点103を中心に、矢印Bで示すように揺動する構成になっている。104は底板であり、支点105で矢印Cのように移動する構成になっており、図示しないバネなどの弾性体によって、書状が集積されていないときは上部に(区分ゲート101に近い側に)、書状が多数集積されたときは下部に(区分ゲート101から遠い側に)移動するように支持されている。書状1は、当該の集積手段17aに既に集積された書状1が無いときは、底板104にその片面を接して集積され、当該の集積手段17に既に集積された書状1があるときは、既に集積された書状1に片面を接して集積されるように、書状1の厚み方向に重なって順次集積される。
【0030】
106aは集積手段17aを設置する基準となるベース部材である。107は集積手段17aの外周を構成する枠部材である。書状1を集積する空間(以下、集積空間)を構成する6面のうち、搬送路4の搬送方向に略垂直な2つの面が枠部材107、作業者と反対側の面がベース部材106a、集積した書状1の下側の面が底板104により構成されている。また、搬送路4側の面は、区分ゲート101の下面と集積ガイド102が最も上がったところとからなる面であり、作業者側の面は集積した書状1を取り出せるように開放されている。
【0031】
108は搬送路4の近傍に設けられ、搬送路4で搬送される書状1を検知する搬送検知手段であり、例えば、一対のフォトダイオードとフォトトランジスタとからなり、書状による光軸の遮光を検出することにより、書状1の搬送を検知する。
【0032】
109は集積手段17aが満杯であることを検知する満杯検知手段であり、例えば一対の発光ダイオードとフォトトランジスタからなるフォトインタラプタや、プッシュスイッチ、マグネットスイッチなどである。110は区分表示板であり、例えばLCDディスプレイや紙札である。区分表示板110には、集積手段17aに区分した書状1の分類、例えば郵便番号を表示する。
【0033】
111は満杯表示手段であり、集積手段17aが満杯であることを作業者に知らせる。例えばランプや警報装置などである。また、Taは集積した書状1の厚み方向における集積空間の最大長さである。
【0034】
以上の構成の集積手段17aに、書状1を投入したときの動作について説明する。搬送路4で搬送される書状1は、搬送検知手段108により、その搬送位置を検知される。書状1の区分情報に対応する集積手段17aの近傍に達したとき、区分ゲート101をON側に切り換えて、書状1を集積手段17aに導き入れる。
【0035】
書状1は区分ゲート101の下面を矢印Aで示すように沿って進み、既に集積されている書状1と集積ガイド102との間に進入する。そして、集積ガイド102に押さえられることにより、または書状1の先端が枠部材107に当たることによって停止し、書状1は搬送路4bと略平行な状態で集積される。
【0036】
書状1が集積されると、集積ガイド102が矢印Bのように揺動し、書状の厚み分だけ持ち上げられる。このような動作を繰り返して、書状を多数集積し、集積ガイドが102bで示す位置になったとき、満杯検知手段109を遮光して、満杯を検知する。
【0037】
従来の紙葉類区分装置は、例えば図3のような構成になっており、集積手段群19はほぼ同容量の集積手段17aのみで構成されている。ところで、集積手段17aは満杯検知手段109により、満杯であることが検知されると、それ以上に書状1を投入しないように、区分ゲート101をOFF側に保持する。そのため、満杯となった集積手段17aへ導入すべき書状1は区分不能となり、終端集積手段17cへ投入され、区分率が低下する。
【0038】
それを回避するため従来の紙葉類区分装置では、ある特定の区分情報について多量の書状が区分されるとき、複数の集積手段17aを同じ区分情報に割り当てて、集積容量を増やしていた。
【0039】
しかし近年、紙葉類処理装置の処理速度が向上し(例えば、毎時22,000通から毎時40,000通へ)、またほとんど全ての書状にバーコード等を印刷するようになった。前述のように、読み取り部9で自動的に宛名が読み取れない場合、ビデオコーディング再供給に割り当てられた集積手段17aへ区分される。宛名の認識率は年々向上しているものの、現状では例えば70%程度であり、残りの約30%がビデオコーディング再供給として区分される。一方、他の区分情報に割り当てられた集積手段17aは、集積手段17aの個数が約200個とすると、平均的には約0.5%の書状が区分される。したがって、極めて多くの書状1がビデオコーディング再供給に割り当てられた集積手段17aへ導入されることがわかる。
【0040】
一例として、処理速度が毎時40,000通、書状の平均厚さが1mm、集積手段17の容量を70mmとし、認識不能率を30%とすると、21秒で1個の集積手段17aが満杯になる。すなわち、70[mm]÷(40000[通/時]÷3600[秒/時]×0.3×1[mm])=21[秒]。
【0041】
複数の集積手段17aが割り当てられていたとしても、他の集積手段17aが満杯になる前に、満杯状態の集積手段17aから書状1を取り出さなければならない。
【0042】
したがって、作業者は常にビデオコーディング再供給に割り当てられた集積手段17aに注意しなければならず、集積手段17aからの書状1の取り出し作業が頻繁に(例えば21秒ごとに)発生するという問題があった。
【0043】
また、従来は自動的に宛名を読みとれなかった書状1は人手により区分するため、保管時に書状1がばらけていても構わなかった。しかし、再供給をするようになったため、集積した束状の状態を保持しなければならず、取り扱いに注意が必要になった。そのため、作業者にとって、書状の取り出しには収納まで含めた負担が大きくなった。
【0044】
そこで本発明では図1に示すように、集積手段群19に少なくとも1つ以上の大容量集積手段17bを設けた。特に、区分情報に対応して割り当てられる、すなわち終端集積手段17c以外の集積手段群19に大容量集積手段17bを設け、多量の書状が属する区分情報に割り当てることとした。大容量集積手段17bの構成を図4に示す。
【0045】
集積手段17aと比較して、集積容量を大きくするため、大容量集積手段17bの方が外形寸法が大きくなっている。すなわち、書状1の厚み方向の長さTbが長く、Tb>Taである。また、本書状区分機50を運用する上で、集積手段17aと集積量の互換性が必要になることがある。そのために、集積制限手段112を設けた。
【0046】
集積制限手段112は、例えば、フォトセンサやマイクロスイッチであり、底板104が所定の位置まで移行したことを検知したら、書状1の導入を停止する。また例えば、物理的なストッパを設けても良く、底板104もしくは支点105が所定の位置まで下降したとき、集積制限手段112と当接することにより、下がらないようにして集積量を制限する。
【0047】
また、集積量が多くなると、集積した書状1が作業者側へ倒れやすくなるため、ベース106bはベース部材106aより水平に近くなる側へ傾けることにより、倒れを防止した。ここで、段搬送路4bで搬送される書状1と大容量集積手段17bで集積される書状1とが奥行き方向に大きい角度をなすと、正常に集積されないことがある。例えば、書状1を導入したとき、ベース面106bに衝突して、書状1が大容量集積手段17bから飛び出すことや、ベース面106bに寄りかかって底板104と略平行に集積されず安定しないことが発生する。
【0048】
そこで、搬送される書状1がベース面106bと略垂直になるように、段搬送路4bを構成した。したがって、集積手段17aと大容量集積手段17bの段搬送路4bは、互いに書状1を搬送する面が交差するように角度を持って構成されている。
【0049】
その他の構成要素は集積手段17aとほぼ同じであり、書状1を集積する動作も同じである。このような大容量集積手段17bを設け、書状が多量に区分される区分情報に割り当てることにより、取り出し頻度を少なくすることができ、作業者の負担を軽減できる。
【0050】
また、集積手段群19の中で大容量集積手段17bを設ける場所は、段搬送路4bで挟まれていない、すなわち段搬送路4bを一方のみに有する区分段18が望ましい。それには、段搬送路4bと区分段18との規則性が維持されるので作業性が良好である点、集積手段17の個数を減らさずに構成できるので区分可能な種類が変わらない点などにおいて有利な理由があげられる。
【0051】
本書状区分機50においては、図1に示したように、最も下側の区分段18に大容量集積手段17bを設けることが望ましい。これには上記の理由の他、分岐搬送路4cの構成が関係する。
【0052】
図5は分岐搬送路4cの形状を示している。分岐搬送路4cを略鉛直方向に設けた場合、その上流側は床面もしくは天井になるため、必ず約90度以上の屈曲部Eを設けて搬送しなければならない。また、分岐搬送路4cと区分段18とは略垂直の関係にあるため、段ゲート16の下流側で約90度の屈曲部Fを有する。それぞれの屈曲部の半径をRE、RFとすると、最も下の段搬送路4bは書状区分機50の下端から少なくとも(RE+RF)だけ離れていなければならない。
【0053】
ここで、書状1を搬送するときの破損を考慮すると、RE及びRFは所定の値より大きく取る必要があり、例えば300mm以上である。したがって、最も下の段搬送路4bは少なくとも600mm以上の高さになる。一方、集積手段17aの高さはTaであり、例えば180mm程度である。
【0054】
そのため、本書状区分機50の場合、集積手段群19の下部に未使用空間ができる。
【0055】
そこで、本書状区分機50においては、最も下の区分段18に大容量集積手段17bを設けることにより、未使用空間を使用して集積容量を大きくすることができる。これにより、書状区分機50の全体寸法を大きくすることなく、取り出し頻度の低減を実現できる。
【0056】
さらに、図6に示すように書状区分機50の装置構成上、遅延搬送路4aを集積手段群19の下部に設けることがある。このような場合においても、前述のように、集積手段群19と遅延搬送路4aとの間に未使用空間ができるため、大容量集積手段17bを設けることができる。
【0057】
しかし、遅延搬送路4aにおいて、ジャム等の障害が発生することがある。そのとき、作業者側から見て、大容量集積手段17bが遅延搬送路4aを覆っているもしくは近傍にあるため、障害の除去をやりづらい。
【0058】
この問題を解決するため、図7と図8とに示すような、大容量集積手段17bの移動保持手段201を設けた。図7と図8は集積手段群19の下部及び遅延搬送路4aを書状1の搬送方向に見た断面図である。図7は大容量集積手段17bのベース部材106bを水平方向へ移動した例であり、図8はベース部材106bとベース部材106aとが略平行になるように移動した例である。
【0059】
まず、大容量集積手段17bは作業者側の上部に設けた支点202を中心に、矢印Dに示すように回転自在に支持されている。点線で示す位置が正常に運用されているときであり、実線が障害の除去を行うときの位置である。
【0060】
実線の位置に移動させて、作業者が1人で障害の除去を行うことを考慮し、一例としてラッチ機構203を設けている。
【0061】
ここに示したラッチ機構203は、ベース部材106a側の支点204と大容量集積手段17b側の支点205があり、両者とも回転自在に支持されている。両支点間は伸縮自在なロッド206で結合され、ロッド206にはストッパ207が設けられている。
【0062】
ストッパ207でロッド206の長さを固定することにより、大容量集積手段17bを実線の位置に固定することができる。このような移動保持手段201によって、作業者は大容量集積手段17bを保持することなく、障害除去作業を行うことができる。
【0063】
なお、図8に示した構成の場合は、大容量集積手段17bが移動したとき、遅延搬送路4aと干渉しないことが条件である。そのため、大容量集積手段17bの長さTbが制限される。
【0064】
以上のように、移動保持手段201を設けることにより、遅延搬送路4aが集積手段群19の下側にあるときにおいても、ジャム等の障害を除去する作業を容易に行うことができる。
【0065】
また、ベース部材106bはベース部材106aより水平に近い角度で設置するものとした。このとき、分岐搬送路4cの構成上、ベース部材106bから全ての段搬送路4bまでの高さはほぼ同じにしなければならない。そのため、大容量集積手段17bの下部が作業者側へ突出することになる。特に、長さTbを大きくすると、突出も大きくなるため、作業者が書状区分機50から離れて、書状1を取り出さねばならず、作業性に問題が生じることがある。一方、ベース部材106bがベース部材106aと略平行になると、書状1の集積高さが大きいため、書状1が作業者側へ倒れ崩れたり、飛び出したりすることがある。
【0066】
そこで、大容量集積手段17bの作業者側の開口面に飛出防止手段113を設けた。図9は大容量集積手段17bを段搬送路4b側から見た構成の一例を示している。飛出防止手段113は、ストッパ板114と、蝶番115と、バネなどの弾性体116で構成されている。
【0067】
ストッパ板114は大容量集積手段17bで書状1の厚み方向の書状1が集積される範囲を覆い、書状1の搬送方向には作業者が書状1を掴めるように一部が解放されている。ストッパ板114は蝶番115により、枠部材106の作業者側の端面に回転自在に固定されているが、常に弾性体116によって大容量集積手段17bの開口面を塞ぐように力を与えられている。
【0068】
それにより、ストッパ板114は実線で示す位置にあり、書状の崩れや飛び出しを防ぐ。
【0069】
一方、書状1を取り出すときは、隙間Fから作業者が書状1を掴み、作業者側へ引き出す。このとき、書状1がストッパ板114を押し開け、点線で示すようにストッパ板が移動することにより、書状1を取り出すことができる。
【0070】
そして、取り出した後は、弾性体116によって、大容量集積手段17bの開口面を塞ぐようにストッパ板114が移動する。
【0071】
このような飛出防止手段113を設けることにより、ベース面106bとベース面106aとを略平行にした場合においても、安定して書状1を集積することができる。
【0072】
また、図10に示すように、段搬送路4bに挟まれた区分段18に、大容量集積手段17bを設けることもできる。この場合には集積手段17の個数が減り、区分可能な種類数が減ることがある。
【0073】
一方、複数の集積手段17aを同じ区分情報に割り当てる場合に比べて、同じ外形寸法でも多くの書状を集積することができる。例えば、2つの集積手段17aが設置できる場所に1つの大容量集積手段17bを設けた場合、集積手段17の個数は1個減ってしまう。しかし、段搬送路4bがない分、集積容量を増やすことができる。
【0074】
また、図10では区分段18の一部に大容量集積手段17bを設けた例が示されている。この場合、大容量集積手段17bを設けると、その下の段搬送路4bが構成不能となる。そこで、区分段18の一部を大容量集積手段17bとする場合は、上流側に集積手段17a、下流側に大容量集積手段17bを設けることが望ましい。
【0075】
以上のように、集積手段群19の集積手段17を、複数の種類の容量を有する集積手段17で構成することにより、作業者が集積書状を取り出すときに要する負担を軽減することができる。
【0076】
【発明の効果】
本発明を適用することにより、集積手段から集積した書状を取り出す頻度を低減でき、作業者の負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 書状区分機の概略図。
【図2】 集積手段の構成図。
【図3】 従来の書状区分機の概略図。
【図4】 大容量集積手段の構成図。
【図5】 分岐搬送路の概略図。
【図6】 書状区分機の概略図。
【図7】 移動保持手段を設けた大容量集積手段の概略図。
【図8】 移動保持手段を設けた大容量集積手段の概略図。
【図9】 飛出防止手段を設けた大容量集積手段の概略図。
【図10】 書状区分機の概略図。
【符号の説明】
1…書状、2…ホッパ、3…供給部、4…搬送路、5…異物検知部、6…第1の搬送ゲート、7…第1のリジェクト集積手段、8…第1の整位部、9…読み取り部、10…重送検出部、11…第2の搬送ゲート、12…第2のリジェクト集積手段、13…第2の整位部、14…印刷部、15…印刷確認部、16…段ゲート、17…集積手段、18…区分段、19…集積手段群、50…書状区分機、101…区分ゲート、102…集積ガイド、103…集積ガイドの支点、104…底板、105…底板の支点、106…ベース部材、107…枠部材、108…搬送検知手段、109…満杯検知手段、110…区分表示板、111…満杯表示手段、112…集積制限手段、113…飛出防止手段、201…移動保持手段、203…ラッチ機構。

Claims (3)

  1. 区分情報を有する紙葉類について、前記紙葉類を順次供給する供給部と、前記供給部により供給された紙葉類を搬送する搬送路と、前記搬送路を搬送される紙葉類に付与された区分情報を読み取る読み取り部と、前記読み取り部で読み取られた区分情報に基づいて振り分けられる紙葉類を集積する集積手段が行列状に配置されてなる集積手段群とを備える紙葉類区分装置において、
    前記集積手段群を構成する集積手段の中に、他の集積手段と比較して外形寸法の大きい集積手段を備え、この外形寸法の大きい集積手段は、集積手段の背面を構成するベース部材が、他の集積手段のベース部材と比較して水平に近い角度で設置されていることを特徴とする紙葉類区分装置。
  2. 前記外形寸法の大きい集積手段は、前記ベース部材が略平行となるように作業者側に引き出し可能であることを特徴とする請求項1に記載の紙葉類区分装置。
  3. 前記外形寸法の大きい集積手段は、引き出された位置に固定可能に構成されることを特徴とする請求項2に記載の紙葉類区分装置。
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