JP3714816B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、SUBフレームを送受信することにより送信ファクシミリ装置から中継ファクシミリ装置に画データの転送を依頼するファクシミリ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ファクシミリ装置間の通信手順は、ITU(International Telecommunications Union:国際電気通信連合)の勧告T.30およびT.33によって決められている。ファクシミリ装置間の通信は、CNG信号(呼出し信号),CED信号(呼出し応答信号),TCF信号(トレーニングチェック信号)等のITU勧告の標準制御信号と、DISフレーム(ディジタル識別フレーム),DCSフレーム(ディジタル命令フレーム),CFRフレーム(受信準備確認フレーム),EOPフレーム(手順終了フレーム),MCFフレーム(メッセージ確認フレーム),DCNフレーム(切断命令フレーム),TSIフレーム(送信端末識別フレーム),SUBフレーム,NSFフレーム(非標準機能識別フレーム),NSSフレーム(非標準機能設定フレーム)等のITU勧告の制御フレームとによって制御される。DISフレーム,DCSフレーム,CFRフレーム,EOPフレーム,MCFフレーム,DCNフレーム,TSIフレーム,SUBフレーム等は、標準制御フレームであり、NSFフレームおよびNSSフレームは、非標準制御フレームである。また、ファクシミリ送信シーケンスに最低必要なのは、CNG信号,CED信号,TCF信号,DISフレーム,DCSフレーム,CFRフレーム,EOPフレーム,MCFフレームである。TSIフレーム,SUBフレーム,NSFフレーム,NSSフレーム等は、オプショナルな制御フレームである。
【0003】
CNG信号は1100[Hz]の断続信号であり、CEDは2100[Hz]の断続信号である。また、TCF信号は”0”の連続信号である。また、全ての制御フレームは、HDLC(High-level Data Link Control:ハイレベルデータリンク制御手順)フレームである。
【0004】
図16はHDLCフレームの構成図である。HDLCフレームは、フレームの初めと終わりを識別するための8ビットのフラグシーケンス(”01111110”)と、16ビットのHDLCアドレス/コントロールフィールド(”11111111 11000000”または”11111111 11001000”)と、HDLCインフォメーションフィールドと、フレームの伝送誤りをチェックするための16ビットのフレーム・チェッキング・シーケンスとにより構成されている。HDLCインフォメーションフィールドは、8ビットのファクシミリ・コントロール・フィールド(FCF)と、ファクシミリ・インフォメーション・フィールド(FIF)とにより構成されている。
【0005】
FCFには、制御フレームを識別するための制御コードを入れる。例えば、DISフレームの制御コードは”00000001”、DCSフレームの制御コードは”11000001”である。また、FIFには、FCFの制御コードをさらに明らかにするための制御付加データを入れる。DISフレーム等の標準制御フレームは、制御コードおよび制御付加データの構成が決められているが、NSFフレームおよびNSSフレームの非標準制御フレームは、制御コードのみ決められており、制御付加データの構成は決められていない。
【0006】
以下に、送信ファクシミリ装置から受信ファクシミリ装置に画データを直接送信する通常送信シーケンスを説明する。図17はファクシミリ装置による通常送信シーケンスを説明する図である。図17において、発呼側端末は送信ファクシミリ装置、着呼側端末は受信ファクシミリ装置である。図17の通常送信シーケンスは、非標準制御フレームの送受信を含まない標準通信手順である。
【0007】
図17の通常送信シーケンスにおいて、ユーザが送信ファクシミリ装置を操作し、受信ファクシミリ装置の電話番号をダイヤルすると、送信ファクシミリ装置は、上記ダイヤルされた受信ファクシミリ装置の電話番号を通信回線に送信する。電話網は、上記受信ファクシミリ装置の電話番号を認識し、受信ファクシミリ装置にCNG信号(呼出し信号)を送信する(ステップS101)。
【0008】
受信ファクシミリ装置は、CNG信号を検知すると、CED信号(呼出し応答信号)を返送する。電話網は、CED信号を送信ファクシミリ装置に送信するとともに、送信ファクシミリ装置と受信ファクシミリ装置の間に通話路を開設する(ステップS102)。
【0009】
また、受信ファクシミリ装置は、通話路が開設されたあとに、自機の標準通信機能(画データの通信速度等)を送信ファクシミリ装置に通知するためのDISフレームを送信ファクシミリ装置に送信する(ステップS103)。
【0010】
送信ファクシミリ装置は、受信したDISフレームを解析する。つまり、受信した制御フレームのFCF(図16参照)に書き込まれた制御コードから、この制御フレームがDISフレームであることを認識し、このDISフレームのFIF(図16参照)に書き込まれた制御付加データから、受信ファクシミリ装置の標準通信機能を認識する。そして、有効にしたい標準通信機能を受信ファクシミリ装置に命令するためのDCSフレームを編集し、受信ファクシミリ装置に送信する。つまり、DCSフレームのFIFに、有効にしたい標準通信機能に対応する制御付加データを書き込み、このDCSフレームを受信ファクシミリ装置に送信する。受信ファクシミリ装置は、受信したDCSフレームを解析し、DCSフレームのFIFから読み込んだ制御付加データに従って、自装置の標準通信機能を設定する(ステップS104)。
【0011】
次に、送信ファクシミリ装置は、上記の標準通信機能の設定に従って画データを高速送信するためのTCF信号(トレーニングチェック信号)を受信ファクシミリ装置に送信する。受信ファクシミリ装置は、TCF信号を受信することにより、通信制御部の受信速度を調整する(ステップS105)。
【0012】
受信ファクシミリ装置は、受信速度の調整が完了すると、受信の準備が完了したことを送信ファクシミリ装置に通知するためのCFRフレームを返送する(ステップS106)。
【0013】
送信ファクシミリ装置は、CFRフレームを受信すると、符号化した画データを送信ファクシミリ装置に送信する。受信ファクシミリ装置は、上記の画データを受信し、主メモリに記憶させる(ステップS107)。
【0014】
送信ファクシミリ装置は、画データの送信を完了すると、画データの送信を終了したことを受信ファクシミリ装置に通知するためのEOPフレームを送信する(ステップS108)。
【0015】
受信ファクシミリ装置は、EOPフレームを受信すると、画データの送信が完了したことを認識し、EOPフレームに対する応答となるMCFフレームを返送する(ステップS109)。
【0016】
送信ファクシミリ装置は、MCFフレームを受信すると、通話路を切断するためのDCNフレームを送信し、通信を終了する。受信ファクシミリ装置は、DCNフレームを受信すると、通信を終了する。また、電話網は、送信ファクシミリ装置が回線を開放したことを検出すると、送信ファクシミリ装置と受信ファクシミリ装置の間の通話路を切断する(ステップS110)。以上により、通常送信シーケンスを完了する。
【0017】
次に、中継送信シーケンスを説明する。図18は中継送信を説明する図である。中継送信とは、送信機(送信ファクシミリ装置)Aから中継機(中継ファクシミリ装置)Bに画データを送信するとともに、転送先を通知してその画データの転送を依頼し(転送依頼シーケンスと称する)、中継機Bから転送先の受信機(受信ファクシミリ装置)C(C1,C2)に画データを転送し(転送シーケンスと称する)、中継機Bから送信機Aに転送結果を返送する(転送結果返送シーケンスと称する)機能である。
【0018】
例えば、日本にある送信機Aから、ニューヨークにある受信機C1とワシントンにある受信機C2にファクシミリ送信したい場合、ニューヨークとワシントンに2回国際通信することになり、通信料金がかかる。そこで、ロサンゼルスにある中継機Bにファクシミリ送信して転送を依頼し、ロサンゼルスからアメリカの国内電話網を経由してニューヨークとワシントンに転送するようにすると、1回の国際通信で国外の複数箇所に送信することができる。転送が完了すると、国際通信により転送結果がロサンゼルスから日本に返送されるが、この転送結果の返送は、正常に転送できたか否かを画データで返送するだけなので、通信時間は極めて短い。
【0019】
図19は、中継送信機能を有する従来のファクシミリ装置10のブロック構成図である。ファクシミリ装置10は、ファクシミリ装置全体を制御する制御部1と、ユーザが送信操作をするための操作部2と、送信先の電話番号や通信結果を表示する表示部3と、送信原稿(送信画情報)を読み取る読み取り部4と、受信画情報などを印刷する印刷部5と、電話網との通信を制御をする通信制御部6と、バス7とを備えている。制御部1は、マイクロプロセッサ(以下、MPUと表記する)1aと、半導体メモリ等からなる主メモリ1bとを備えている。MPU1aと、主メモリ1bと、操作部2と、表示部3と、読み取り部4と、印刷部5と、通信制御部6とは、バス7によって相互に接続されている。また、通信制御部6は、電話網の通信回線8に接続されている。
【0020】
制御部1の主メモリ1bには、RAM等からなる揮発性記憶領域と、EEROM等からなる書き換え可能な不揮発性記憶領域とが設けられている。揮発性記憶領域には、送受信画データ1b1等が一時的に記憶される。また、不揮発性記憶領域には、中継送信プログラム1b3を含む制御プログラム1b2が記憶されている。中継送信プログラム1b2は、NSFフレームおよびNSSフレームを送受信する非標準通信手順により中継送信を実施するプログラムである。MPU1aは、制御プログラム1b2に従ってファクシミリ装置10を制御する。
【0021】
以下に、従来のファクシミリ装置10による中継送信シーケンス(転送依頼シーケンス、転送シーケンス、および転送結果返送シーケンス)について説明する。以下の説明において、送信機Aとなる従来のファクシミリ装置10を送信ファクシミリ装置10A、中継機Bとなる従来のファクシミリ装置10を中継ファクシミリ装置10Bとする。なお、転送先の受信機Cは、中継送信機能を持たないファクシミリ装置でも良い。
【0022】
まず、送信ファクシミリ装置10Aから中継ファクシミリ装置10Bに画データの転送を依頼する転送依頼シーケンスを説明する。図20は従来のファクシミリ装置10による転送依頼シーケンスを説明する図である。
【0023】
図20において、DISフレームおよびDCSフレームはITU勧告の標準制御フレームである。DISフレームは、中継ファクシミリ装置10Bが自装置に設けられているITU勧告の標準通信機能を送信ファクシミリ装置10Aに通知するための制御フレームである。また、DCSフレームは、送信ファクシミリ装置10Aが中継ファクシミリ装置10Bの標準通信機能の中の有効にしたい機能を中継ファクシミリ装置10Bに命令するための制御フレームである。
【0024】
これに対し、NSFフレームおよびNSSフレームは、ITU勧告のオプショナルな非標準制御フレームである。NSFフレームのFCF(制御コード)は”00000100”、NSSフレームのFCFは”11000100”である。また、NSFフレームのFIF(制御付加データ)およびNSFフレームのFIFの構成は決められていない。従って、NSFフレームのFIFおよびNSSフレームのFIFには、非標準の構成を有する制御付加データが書き込まれる。NSFフレームは、中継ファクシミリ装置10Bが自装置に設けられている中継送信機能等の非標準通信機能を送信ファクシミリ装置10Aに通知するための制御フレームである。また、NSSフレームは、送信ファクシミリ装置10Aが中継ファクシミリ装置10Bの非標準通信機能の中の有効にしたい機能を中継ファクシミリ装置10Bに命令するための制御フレームである。NSFフレームおよびNSSフレームを送受信するには、上記の非標準の構成を有する制御付加データを理解し、非標準機能を起動し、実施するためのプログラムが必要であり、ファクシミリ装置10では、中継送信プログラム1b3がこのプログラムに相当する。
【0025】
図20の転送依頼シーケンスにおいて、ユーザが送信ファクシミリ装置10Aの操作部2を操作し、中継ファクシミリ装置10Bの電話番号をダイヤルするとともに、転送先の受信機Cの電話番号(あるいは、受信機Cの電話番号が中継ファクシミリ装置10Bに登録されている場合は、受信機Cの電話番号に対応する転送識別番号)を入力すると、送信ファクシミリ装置10Aは、ダイヤルされた中継ファクシミリ装置10Bの電話番号を電話網に送信する。電話網は、上記中継ファクシミリ装置10Bの電話番号を認識し、中継ファクシミリ装置10BにCNG信号を送信する(ステップS121)。
【0026】
中継ファクシミリ装置10Bは、CNG信号を検知すると、CED信号を返送する。電話網は、送信ファクシミリ装置10Aと中継ファクシミリ装置10Bの間に通話路を開設する(ステップS122)。
【0027】
また、中継ファクシミリ装置10Bは、受信ファクシミリ装置10Aとの通話路が開設されたあとに、自装置の非標準通信機能を送信ファクシミリ装置10Aに通知するためのNSFフレーム、および自装置の標準通信機能を送信ファクシミリ装置10Aに通知するためのDISフレームを送信する(ステップS123)。NSFフレームのFIFには、中継送信プログラム1b3に従って編集された非標準データが入っている。
【0028】
送信ファクシミリ装置10Aは、受信したNSFフレームを解析し、中継ファクシミリ装置10Bの非標準通信機能の中に中継送信機能があることを認識する。そして、中継ファクシミリ装置10Bに中継送信機能を有効にすることを命令し、画データの転送を依頼するためのNSSフレームを編集し、このNSSフレームを送信する。また、送信ファクシミリ装置10Aは、受信したDISフレームを解析し、中継ファクシミリ装置10Bの標準通信機能を認識する。そして、有効にしたい標準通信機能を中継ファクシミリ装置10Bに命令するためのDCSフレームを編集し、このDCSフレーム送信する(ステップS124)。NSFフレームのFIFには非標準データが書き込まれているので、NSFフレームのFIFは中継送信プログラム1b3に従って解析される。また、NSSフレームのFIFには、中継送信プログラム1b3に従って編集された非標準データが書き込まれる。この非標準データは、転送先(受信機C)の電話番号と、転送結果返送先(送信ファクシミリ装置10A)の電話番号とにより構成される。なお、中継ファクシミリ装置10Bに転送識別番号ごとに転送先の電話番号を登録した転送テーブルが設けられている場合は、上記の非標準データは、転送先の転送識別番号と転送結果返送先の電話番号とにより構成される。
【0029】
中継ファクシミリ装置10Bは、受信したDCSフレームを解析し、自機の標準通信機能を設定する。また、中継ファクシミリ装置10Bは、NSSフレームを受信すると中継送信プログラム1b3を起動し、中継送信プログラム1b3に従って、NSSフレームを解析し、転送先の電話番号(あるいは転送識別番号)と、転送結果返送先の電話番号とを主メモリ1bに記憶させる。
【0030】
次に、図17のステップS105〜S110と同様に、送信ファクシミリ装置10Aから中継ファクシミリ装置10BにTCF信号を送信し(ステップS125)、中継ファクシミリ装置10Bから送信ファクシミリ装置10AにCFRフレームを返送し(ステップS126)、送信ファクシミリ装置10Aから中継ファクシミリ装置10Bに転送を依頼する画データを送信し(ステップS127)、送信ファクシミリ装置10Aから中継ファクシミリ装置10BにEOPフレームを送信し(ステップS128)、中継ファクシミリ装置10Bから送信ファクシミリ装置10AにMCFフレームを返送し(ステップS129)、送信ファクシミリ装置10AからDCNフレームを送信し(ステップS130)、転送依頼シーケンスを完了する。
【0031】
次に、中継ファクシミリ装置10Bから転送先の受信機Cに画データを転送する転送シーケンスを説明する。中継ファクシミリ装置10Bは、送信ファクシミリ装置10Aとの転送依頼シーケンスを完了すると、主メモリ1bに記憶させた転送先の電話番号をダイヤルし、転送先の受信機Cに送信ファクシミリ装置10Aから受信した画データを転送する。なお、NSSフレームに転送識別番号が書き込まれていた場合は、この転送識別番号に登録された転送先の電話番号を転送テーブルから検索する。
【0032】
上記の転送シーケンスは、図17の通常送信シーケンスにおいて、発呼側端末を中継ファクシミリ装置10B、着呼側端末を受信機Cとし、送信先電話番号を上記の転送先電話番号としたものである。転送先が複数ある場合は、複数の転送先に対して上記の転送シーケンスを個別に順次実施する。
【0033】
次に、転送結果返送シーケンスを説明する。中継ファクシミリ装置10Bは、受信機Cとの転送依頼シーケンスを完了すると、主メモリ1bに記憶させた転送結果返送先の電話番号をダイヤルし、画データが転送先に正常に転送されたか否かを示す転送結果を送信ファクシミリ装置10Aに返送する。この転送結果返送シーケンスは、図17の送信シーケンスにおいて、発呼側端末を中継ファクシミリ装置10B、着呼側端末を送信ファクシミリ装置10Aとし、画データとして転送結果を送信するものである。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、NSFフレームおよびNSSフレームは、非標準手順の制御フレームであるため、NSFフレームおよびNSSフレームのFIFの構成は、ファクシミリ装置のメーカーごとに独自に設計されている。また、従来のファクシミリ装置では、中継送信機能は非標準通信機能になっており、NSFフレームおよびNSSフレームの送受信による非標準通信手順により送信ファクシミリ装置から中継ファクシミリ装置に転送を依頼する。このため、NSFフレームおよびNSSフレームの構成が異なるファクシミリ装置間では、NSFフレームおよびNSSフレームのFIFの内容を理解することができず、中継送信シーケンスを実施できないという問題があった。なお、中継送信シーケンスを実施できない場合には、中継ファクシミリ装置が送信ファクシミリ装置からの転送依頼を理解できず、転送シーケンスを実施できない場合と、転送依頼および転送先は理解でき、転送シーケンスは実施できるが、転送結果返送先の電話番号を理解できず、転送結果返送シーケンスを実施できない場合とがある。
【0035】
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたものであり、中継送信の互換性に優れたファクシミリ装置を提供することを目的としている。
【0036】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明の第1の構成は、送信する画データの転送を中継装置に依頼するファクシミリ装置において、転送先および転送結果返送先を中継装置に伝えるための転送識別を付加したSUBフレームを生成するSUBフレーム生成手段と、前記SUBフレームを中継装置に送信する手段とを備えたものである。
【0037】
本発明の第2の構成は、送信する画データの転送を中継装置に依頼するファクシミリ装置において、転送識別に対応して転送先および転送結果返送先が登録された転送テーブルと、送信装置から送信されたSUBフレームから転送識別を読み込む手段と、前記転送識別に対応する転送先および転送結果返送先を前記転送テーブルから検索する手段と、検索された転送先に前記画データを転送する手段と、検索された転送結果返送先に転送結果を返送する手段と
を備えたものである。
【0038】
本発明の第3の構成は、上記第2の構成において、前記転送結果返送先が、電話番号である。
【0039】
本発明の第4の構成は、送信する画データの転送を中継装置に依頼するファクシミリ装置において、複数の転送先を中継装置に伝えるための少なくとも1つの転送識別を付加したSUBフレームを生成するSUBフレーム生成手段と、前記SUBフレームを中継装置に送信する手段とを備えたものである。
【0040】
本発明の第5の構成は、送信装置から送信された画データを依頼された転送先に転送するファクシミリ装置において、少なくとも1つの転送識別に対応して複数の転送先が登録された転送テーブルと、送信装置から送信されたSUBフレームから転送識別を読み込む手段と、前記転送識別に対応する複数の転送先を前記転送テーブルから検索する手段と、検索された複数の転送先に前記画データを転送する手段とを備えたものである。
【0041】
本発明の第6の構成は、上記第1または第4の構成において、前記転送識別は、前記中継装置にあらかじめ記憶されたボックス番号である。
【0042】
本発明の第7の構成は、上記第5の構成において、送信装置から送信されたTSIフレームから送信装置の国際電話番号を読み込む手段と、前記国際電話番号に基づいて転送結果返送先である送信装置の電話番号を特定する手段と、前記転送結果返送先に転送結果を返送する手段とをさらに備えたものである。
【0043】
本発明の第8の構成は、上記第5の構成において、返送識別番号ごとに転送結果返送先が登録された返送テーブルと、前記SUBフレームから返送識別番号を読み込む手段と、前記返送識別番号に対応する転送結果返送先を前記返送テーブルから検索する手段と、前記転送結果返送先に転送結果を返送する手段とをさらに備えたものである。
【0044】
本発明の第9の構成は、上記第7の構成において、前記送信装置の電話番号を特定する手段は、あらかじめ登録された電話番号から前記国際電話番号と所定の桁が一致する電話番号を検索し、転送結果返送先の電話番号とするものである。
【0045】
【発明の実施の形態】
第1の実施形態
図1は本発明の第1の実施形態のファクシミリ装置100のブロック構成図である。ファクシミリ装置100は、ファクシミリ装置全体を制御する制御部11と、ユーザが送信操作をするための操作部2と、送信先の電話番号や通信結果を表示する表示部3と、送信原稿(送信画データ)を読み取る読み取り部4と、受信画情報などを印刷する印刷部5と、電話網との通信を制御をする通信制御部6と、バス7とを備えている。制御部11は、マイクロプロセッサ(以下、MPUと表記する)11aと、半導体メモリ等からなる主メモリ11bとを備えている。MPU11aと、主メモリ11bと、操作部2と、表示部3と、読み取り部4と、印刷部5と、通信制御部6とは、バス7によって相互に接続されている。また、通信制御部6は、電話網の通信回線8に接続されている。このファクシミリ装置100は、SUBフレームの送受信機能と、SUBフレームの送受信による中継送信機能とを有する。
【0046】
SUBフレームは、標準データを送受信するために独立して設けられる制御フレームとして、ITU勧告T.33に規定されているオプショナルな標準制御フレームである。SUBフレームのFCF(図16参照)は、”1100000011”(ただし、発呼側端末から送信する場合)である。また、SUBフレームのFIF(図16参照)には、”0〜9”,”*”,”#”,”+”を20桁まで書き込むことができる。また、ファクシミリ装置が標準通信機能の中にSUBフレームの送受信機能を有する場合は、送信するDISフレームのFIFの49bit目を”1”にすることになっている。
【0047】
この第1の実施形態のファクシミリ装置100では、中継送信の送信ファクシミリ装置(図18の送信機A)になった場合に、転送先(図18の受信機C)の電話番号を伝えるためのボックス番号(転送識別番号)と、転送結果返送先(送信機A)の電話番号とをFIFに書き込んだSUBフレームを生成し、このSUBフレームを送信することにより、中継ファクシミリ装置(図18の中継機B)に転送を依頼する。
【0048】
また、第1の実施形態のファクシミリ装置100では、中継送信の中継ファクシミリ装置になった場合には、SUBフレームを受信することにより、送信ファクシミリ装置から画データの転送を依頼されたことを認識し、SUBフレームのFIFからボックス番号と転送結果返送先の電話番号とを読み込む。また、このボックス番号に登録されている転送先の電話番号を中継管理テーブル(転送テーブル)から検索し、この転送先に画データを転送する。また、上記の転送結果返送先に転送結果を返送する。
【0049】
制御部11の主メモリ11b内には、RAM等からなる揮発性記憶領域と、EEROM等からなる書き換え可能な不揮発性記憶領域とが設けられている。揮発性記憶領域には、送受信画データ11b1等が一時的に記憶される。また、不揮発性記憶領域には、中継管理テーブル11b2と、中継送信プログラム11b4を含む制御プログラム11b3とが記憶されている。
【0050】
中継送信プログラム11b4は、SUBフレームの送受信による標準通信手順により中継送信を実施するプログラムであり、転送先のボックス番号および転送結果返送先の電話番号をFIFに書き込んだ、転送を依頼するためのSUBフレームを生成するステップと、このSUBフレームを送信するステップとを有する。また、受信したSUBフレームからボックス番号を読み込むステップと、中継管理テーブル11b2から転送先の電話番号を検索するステップと、この転送先に画データを転送するステップとを有する。また、受信したSUBフレームから転送結果返送先の電話番号を読み込むステップと、この転送結果返送先に転送結果を返送するステップとを有する。
【0051】
MPU11aは、制御プログラム11b4に従ってファクシミリ装置100を制御する。
【0052】
また、MPU11aは、中継送信において送信ファクシミリ装置になった場合に、中継送信プログラム11b4に従って、SUBフレームを編集し、このSUBフレームを中継機に送信することにより、中継機に中継送信を依頼する。
【0053】
また、MPU11aは、中継送信において中継ファクシミリ装置になった場合に、SUBフレームプログラム11b3に従って、受信したSUBフレームを解析し、転送先の受信ファクシミリ装置に、送信機から受信した画データを転送し、転送結果を転送結果返送先に返送する。
【0054】
図2は中継管理テーブル11b2の構成例を説明する図である。中継管理テーブル11b2は、ボックス番号ごとに、1個以上の転送先電話番号が登録できるように構成されている。例えば、ボックス番号”100”には、2個の転送先電話番号”06−9876−1111”および”06−9876−5432”が登録されている。
【0055】
図3は本発明の第1の実施形態によるSUBフレームのFIFの構成例を説明する図である。図3において、最初の”100”は画データの転送先の電話番号が登録されている中継管理テーブル11b2のボックス番号を表している。また、記号”#”の次の”03 1234 5678”は結果返送先の電話番号を表している。記号”#”はそのあとのデータが電話番号であることを表している。
【0056】
以下に、第1のファクシミリ装置100による中継送信シーケンス(転送依頼シーケンス、転送シーケンス、および転送結果返送シーケンス)について説明する。以下の説明において、送信機A(図18参照)となる第1の実施形態のファクシミリ装置100を送信ファクシミリ装置100A、中継機B(図18参照)となる第1の実施形態のファクシミリ装置100を中継ファクシミリ装置100Bとする。なお、転送先の受信機C(図18参照)は、中継送信機能を持たないファクシミリ装置でも良い。
【0057】
まず、送信ファクシミリ装置100Aから中継ファクシミリ装置100Bに画データの転送を依頼する転送依頼シーケンスを説明する。図4は第1の実施形態のファクシミリ装置100による転送依頼シーケンスを説明する図である。図4の転送依頼シーケンスは、非標準制御フレーム(NSFフレームまたはNSSフレーム)の送受信を含まない標準通信手順である。
【0058】
図4の転送依頼シーケンスにおいて、ユーザが送信ファクシミリ装置100Aの操作部2を操作し、中継ファクシミリ装置100Bの電話番号をダイヤルするとともに、転送先の電話番号が登録されている中継管理テーブル11b2のボックス番号を入力すると、送信ファクシミリ装置100Aは、ダイヤルされた中継ファクシミリ装置100Bの電話番号を電話網に送信する。電話網は、上記ファクシミリ装置100Bの電話番号を認識し、中継ファクシミリ装置100BにCNG信号(呼出し信号)を送信する(ステップS1)。
【0059】
中継ファクシミリ装置100Bは、CNG信号を検知すると、CED信号(呼出し応答信号)を返送する。電話網は、CED信号を送信ファクシミリ装置100Aに送信するとともに、送信ファクシミリ装置100Aと中継ファクシミリ装置100Bの間に通話路を開設する(ステップS2)。
【0060】
また、中継ファクシミリ装置100Bは、送信ファクシミリ装置100Aとの通話路が開設されたあとに、自装置の標準通信機能を送信ファクシミリ装置100Aに通知するためのDISフレームを送信する(ステップS3)。
【0061】
上記DISフレームのFIFの49bit目は、SUBフレームの送受信機能を有するか否かを通知するためのビットであり、中継ファクシミリ装置100Bは、SUBフレームの送受信機能を有するので、上記DISフレームのFIFの49bit目が”1”になっている。
【0062】
送信ファクシミリ装置100Aは、受信したDISフレームを解析し、中継ファクシミリ装置100Bの標準通信機能の中にSUBフレームの送受信機能があることを認識する。そして、送信ファクシミリ装置100Aは、ユーザが入力した転送先のボックス番号、および結果返送先の電話番号(自装置の電話番号)をFIFに書き込んだSUBフレームを編集し、この転送依頼のためのSUBフレームを中継ファクシミリ装置100に送信する。また、送信ファクシミリ装置100Aは、SUBフレームの送受信機能を含む、有効にしたい標準通信機能を中継ファクシミリ装置100Bに命令するためのDCSフレームを編集し、このDCSフレームを中継ファクシミリ装置100に送信する(ステップS4)。
【0063】
中継ファクシミリ装置100Bは、受信したDCSフレームを解析し、SUBフレームの送受信機能を有効にする。また、中継ファクシミリ装置100Bは、受信したSUBフレームを解析し、画データの転送依頼であることを認識するとともに、SUBフレームのFIFから転送先のボックス番号および転送結果返送先の電話番号を読み込み、主メモリ11bに記憶させる。
【0064】
例えば、ユーザが転送先として図2の中継管理テーブル11b2のボックス番号”100”を入力した場合には、SUBフレームのFIFには、図3のように、入力された転送先のボックス番号”100”と、転送結果返送先の電話番号03 1234 5678”とが、記号”#”で区切られて書き込まれる。
【0065】
また、上記のDCSフレームのFIFの49bit目は、SUBフレームの送受信機能を有効にするか否かを命令するためのビットであり、この49bit目は”1”になっている。
【0066】
次に、図17のステップS125〜S120と同様に、送信ファクシミリ装置100Aから中継ファクシミリ装置100Bに、画データを高速送信するためのTCF信号(トレーニングチェック信号)を送信し(ステップS5)、中継ファクシミリ装置100Bから送信ファクシミリ装置100Aに、受信の準備が完了したことを通知するためのCFRフレームを返送し(ステップS6)、送信ファクシミリ装置100Aから中継ファクシミリ装置100Bに、転送を依頼する画データを送信し(ステップS7)、送信ファクシミリ装置100Aから中継ファクシミリ装置100Bに、画データの送信を終了したことを通知するためのEOPフレームを送信し(ステップS8)、中継ファクシミリ装置100Bから送信ファクシミリ装置100Aに、EOPフレームに対する応答となるMCFフレームを返送し(ステップS9)、送信ファクシミリ装置100Aから、通話路を切断するためのDCNフレームを送信し(ステップS10)、転送依頼シーケンスを完了する。
【0067】
次に、中継ファクシミリ装置100Bから転送先の受信機Cに画データを転送する転送シーケンスを説明する。中継ファクシミリ装置100Bは、送信ファクシミリ装置100Aとの転送依頼シーケンスを完了すると、SUBフレームから読み込んで主メモリ11bに記憶させたボックス番号に登録されている転送先電話番号を中継管理テーブル11b2から検索する。そして、検索した転送先電話番号をダイヤルし、転送先の受信機Cに、送信ファクシミリ装置100Aから受信した画データを転送する。
【0068】
転送先の電話番号を検索したあとの転送シーケンスは、図17の通常送信シーケンスにおいて、発呼側端末を中継ファクシミリ装置100B、着呼側端末を受信機Cとし、送信先電話番号を上記の転送先電話番号としたものである。上記のボックス番号に複数の転送先電話番号が登録されている場合は、複数の転送先に対して上記の転送シーケンスを個別に順次実施する。
【0069】
例えば、受信したSUBフレームから読み込んで主メモリ11bに記憶させたボックス番号が”100”である場合には、図2の中継管理テーブル11b2から、ボックス番号”100”に登録されている転送先電話番号”06 98761111”と”06 9876 5432”とが検索され、これら2個の転送先に画データが順次転送される。
【0070】
次に、中継ファクシミリ装置100Bから転送結果返送先の送信ファクシミリ装置100Aに転送結果する返送する転送結果返送シーケンスを説明する。中継ファクシミリ装置100Bは、全ての転送先に対して転送シーケンスを完了すると、SUBフレームから読み込んで主メモリ11bに記憶させた転送結果返送先の電話番号をダイヤルし、画データが転送先に正常に転送されたか否かを示す転送結果を送信ファクシミリ装置100Aに返送する。
【0071】
上記の転送結果返送シーケンスは、図17の通常送信シーケンスにおいて、発呼側端末を中継ファクシミリ装置100B、着呼側端末を送信ファクシミリ装置100Aとし、画データとして転送結果を送信するものである。
【0072】
このように第1の実施形態によれば、送信ファクシミリ装置において、中継ファクシミリ装置に転送先の電話番号を伝えるための中継管理テーブルのボックス番号と転送結果返送先の電話番号とを付加したSUBフレームを編集し、このSUBフレームを中継ファクシミリ装置に送信することにより画データの転送を依頼し、中継ファクシミリ装置において、受信したSUBフレームから転送先のボックス番号と転送結果返送先の電話番号とを読み込み、このボックス番号に登録されている転送先の電話番号を中継管理テーブルから検索し、この転送先に画データを転送し、上記の転送結果返送先に転送結果を返送するようにしたことにより、非標準制御フレームを含まない標準通信手順で画データの転送を依頼することができるようになる。SUBフレームは標準制御フレームなので、SUBフレームの送受信機能を有するファクシミリ装置であれば、どのファクシミリ装置でもSUBフレームのFIFを読み込むことができる。従って、SUBフレームにより画データの転送を依頼するようにしたことにより、中継送信におけるファクシミリ装置間の互換性を高めることができる。
第2の実施形態
図5は本発明の第2の実施形態のファクシミリ装置200のブロック構成図である。なお、図5において、図1と同じものには同じ符号を付してある。ファクシミリ装置200は、装置全体を制御する制御部21と、操作部2と、表示部3と、読み取り部4と、印刷部5と、通信制御部6と、バス7とを備えている。つまり、ファクシミリ装置200は、図1のファクシミリ装置100において、制御部11を制御部21にしたものである。このファクシミリ装置200は、SUBフレーム送受信機能と、TSIフレーム送受信機能と、SUBフレームおよびTSIフレームの送受信による中継送信機能とを有する。
【0073】
TSIフレーム(送信端末識別フレーム)は、送信端末の国際電話番号を受信端末に通知するための制御フレームとして、ITU勧告に規定されているオプショナルな標準制御フレームである。TSIフレームのFCF(図16参照)は、”1100000010”(ただし、発呼側端末から送信する場合)である。また、TSIフレームのFIF(図16参照)には、20桁までの国際電話番号を書き込むことができる。
【0074】
この第2の実施形態のファクシミリ装置200では、中継送信の送信ファクシミリ装置になった場合に、転送先の電話番号を伝えるためのボックス番号をFIFに書き込んだSUBフレームを生成し、このSUBフレームを送信することにより、中継ファクシミリ装置に転送を依頼する。また、TSIフレームを送信することにより、自装置の国際電話番号を中継ファクシミリ装置に通知する。
【0075】
また、第2の実施形態のファクシミリ装置200では、中継送信の中継ファクシミリ装置になった場合には、SUBフレームを受信することにより、送信ファクシミリ装置から画データの転送を依頼されたことを認識し、SUBフレームのFIFからボックス番号を読み込む。また、TSIフレームのFIFから送信ファクシミリ装置の国際電話番号を読み込む。また、このボックス番号に登録されている転送先の電話番号を中継管理テーブルから検索し、この転送先に画データを転送する。また、上記の送信ファクシミリ装置の国際電話番号を短縮ダイヤル登録テーブルに登録されている電話番号と照合することにより、転送結果返送先(送信ファクシミリ装置)の電話番号を特定し、この転送結果返送先に転送結果を返送する。
【0076】
制御部21は、MPU21aと、半導体メモリ等からなる主メモリ21bとを備えている。主メモリ21b内には、RAM等からなる揮発性記憶領域と、EEROM等からなる書き換え可能な不揮発性記憶領域とが設けられている。揮発性記憶領域には、送受信画データ21b1等が一時的に記憶される。また、不揮発性記憶領域には、中継管理テーブル21b2と、短縮ダイヤル登録テーブル21b3と、中継送信プログラム21b5を含む制御プログラム21b4とが記憶されている。
【0077】
中継送信プログラム21b4は、SUBフレームおよびTSIフレームの送受信による標準通信手順により中継送信を実施するプログラムであり、転送先のボックス番号をFIFに書き込んだ、転送を依頼するSUBフレームを生成するステップと、このSUBフレームを送信するステップとを有する。また、自装置の国際電話番号をFIFに書き込んだTSIフレームを生成するステップと、このTSIフレームを送信するステップとを有する。また、受信したSUBフレームからボックス番号を読み込むステップと、中継管理テーブル21b2から転送先の電話番号を検索するステップと、この転送先に画データを転送するステップとを有する。また、受信したTSIフレームから送信ファクシミリ装置の国際電話番号を読み込むステップと、この国際電話番号を短縮ダイヤル登録テーブル21b3に登録されている電話番号と照合することにより転送結果返送先の電話番号を特定するステップと、この転送結果返送先に転送結果を返送するステップとを有する。
【0078】
MPU21aは、制御プログラム21b4に従ってファクシミリ装置200を制御する。
【0079】
また、MPU21aは、中継送信において送信ファクシミリ装置になった場合に、中継送信プログラム21b5に従って、SUBフレームを編集し、このSUBフレームを送信することにより、中継ファクシミリ装置に転送を依頼する。また、中継送信プログラム21b5に従って、TSIフレームを編集し、このTSIフレームを送信することにより、中継ファクシミリ装置に自装置の国際電話番号を通知する。
【0080】
また、MPU21aは、中継送信において中継ファクシミリ装置になった場合に、中継送信プログラム21b5に従って、受信したSUBフレームを解析し、中継管理テーブル21b2から転送先の電話番号を検索し、この転送先に画データを転送する。また、受信したTSIフレームを解析し、TSIフレームの国際電話番号を短縮ダイヤル登録テーブル21b3の登録電話番号と照合することにより転送結果返送先の電話番号を特定し、この転送結果返送先に転送結果を返送する。
【0081】
図6は短縮ダイヤル登録テーブル21b3の構成例を説明する図である。短縮ダイヤル登録テーブル21b3は、短縮ダイヤル番号ごとに、電話番号が登録できるように構成されている。例えば、短縮ダイヤル番号”001”には、電話番号”03−1234−5678”が登録されており、短縮ダイヤル番号”002”には、電話番号”03−1111−5678”が登録されている。なお、中継管理テーブル21b2の構成は、例えば図2の中継管理テーブル11b2の構成と同じである。
【0082】
図7は本発明の第2の実施形態によるSUBフレームのFIFの構成例を説明する図である。図7において、”100”は画データの転送先の電話番号が登録されている中継管理テーブル21b2のボックス番号を表している。
【0083】
図8はTSIフレームのFIFの構成例を説明する図である。図8において、”+”の次の2桁は送信側の国番号を表しており、”81”は日本である。記号”+”はそのあとの2桁が国番号であることを表している。また、国番号の次の”3 1234 5678”は送信側の電話番号を表している。なお、TSIフレームの送信側電話番号”3 1234 5678”の”3”の前に”0”を付した”03 1234 5678”は、送信端末の国内電話番号になる。
【0084】
以下に、第2のファクシミリ装置200による中継送信シーケンス(転送依頼シーケンス、転送シーケンス、および転送結果返送シーケンス)について説明する。以下の説明において、送信機Aとなる第1の実施形態のファクシミリ装置100を送信ファクシミリ装置100A、中継機Bとなる第1の実施形態のファクシミリ装置100を中継ファクシミリ装置100Bとする。なお、転送先の受信機Cは、中継送信機能を持たないファクシミリ装置でも良い。
【0085】
まず、送信ファクシミリ装置200Aから中継ファクシミリ装置200Bに画データの転送を依頼する転送依頼シーケンスを説明する。図9は第2の実施形態のファクシミリ装置200による転送依頼シーケンスを説明する図である。図9の転送依頼シーケンスは、非標準制御フレーム(NSFフレームまたはNSSフレーム)の送受信を含まない標準通信手順である。
【0086】
図9の転送依頼シーケンスにおいて、ユーザが送信ファクシミリ装置200Aの操作部2を操作し、中継ファクシミリ装置200Bの電話番号をダイヤルするとともに、転送先の電話番号が登録されている中継管理テーブル21b2のボックス番号を入力すると、送信ファクシミリ装置200Aは、ダイヤルされた中継ファクシミリ装置200Bの電話番号を電話網に送信する。電話網は、上記ファクシミリ装置200Bの電話番号を認識し、中継ファクシミリ装置200BにCNG信号を送信する(ステップS21)。
【0087】
中継ファクシミリ装置200Bは、CNG信号を検知すると、CED信号を返送する。電話網は、CED信号を送信ファクシミリ装置200Aに送信するとともに、送信ファクシミリ装置200Aと中継ファクシミリ装置200Bの間に通話路を開設する(ステップS22)。
【0088】
また、中継ファクシミリ装置200Bは、送信ファクシミリ装置200Aとの通話路が開設されたあとに、自装置の標準通信機能を送信ファクシミリ装置100Aに通知するためのDISフレームを送信する(ステップS23)。このDISフレームのFIFには、SUBフレームの送受信機能を有するか否かを通知するためのビットと、TSIフレームの送受信機能を有するか否かを通知するためのビットとがあり、中継ファクシミリ装置200Bは、SUBフレームおよびTSIフレームの送受信機能を有するので、これらのビットが”1”になっている。
【0089】
送信ファクシミリ装置200Aは、受信したDISフレームを解析し、中継ファクシミリ装置200Bの標準通信機能の中にSUBフレームおよびTSIフレームの送受信機能があることを認識する。そして、送信ファクシミリ装置200Aは、自装置の国際電話番号をFIFに書き込んだTSIフレーム(図8参照)を編集し、このTSIフレームを中継ファクシミリ装置200に送信する。また、送信ファクシミリ装置100Aは、ユーザが入力した転送先のボックス番号をFIFに書き込んだSUBフレーム(図7参照)を編集し、この転送依頼のためのSUBフレームを中継ファクシミリ装置200に送信する。また、送信ファクシミリ装置200Aは、SUBフレームおよびTSIフレームの送受信機能を含む、有効にしたい標準通信機能を中継ファクシミリ装置200Bに命令するためのDCSフレームを編集し、このDCSフレームを送信する(ステップS24)。
【0090】
中継ファクシミリ装置200Bは、受信したDCSフレームを解析し、SUBフレームおよびTSIフレームの送受信機能を有効にする。また、中継ファクシミリ装置200Bは、受信したSUBフレームを解析し、画データの転送依頼であることを認識するとともに、SUBフレームのFIFからボックス番号および結果返送先の電話番号を読み込み、主メモリ21bに記憶させる。また、中継ファクシミリ装置200Bは、受信したTSIフレームを解析し、TSIフレームのFIFから送信ファクシミリ装置200Aの国際電話番号を読み込み、主メモリ21bに記憶させる。
【0091】
次に、図17のステップS125〜S120と同様に、送信ファクシミリ装置200Aから中継ファクシミリ装置200BにTCF信号を送信し(ステップS25)、中継ファクシミリ装置200Bから送信ファクシミリ装置200AにCFRフレームを返送し(ステップS26)、送信ファクシミリ装置200Aから中継ファクシミリ装置200Bに、転送を依頼する画データを送信し(ステップS27)、送信ファクシミリ装置200Aから中継ファクシミリ装置200BにEOPフレームを送信し(ステップS28)、中継ファクシミリ装置200Bから送信ファクシミリ装置200AにMCFフレームを返送し(ステップS29)、送信ファクシミリ装置200AからDCNフレームを送信し(ステップS30)、転送依頼シーケンスを完了する。
【0092】
次に、中継ファクシミリ装置200Bから転送先の受信機Cに画データを転送する転送シーケンスを説明する。中継ファクシミリ装置200Bは、送信ファクシミリ装置200Aとの転送依頼シーケンスを完了すると、SUBフレームから読み込んで主メモリ21bに記憶させたボックス番号に登録されている転送先電話番号を中継管理テーブル21b2から検索する。そして、検索した転送先電話番号をダイヤルし、転送先の受信機Cに、送信ファクシミリ装置200Aから受信した画データを転送する。
【0093】
転送先電話を検索したあとの転送シーケンスは、図17の通常送信シーケンスにおいて、発呼側端末を中継ファクシミリ装置200B、着呼側端末を受信機Cとし、送信先電話番号を上記の転送先電話番号としたものである。上記のボックス番号に複数の転送先電話番号が登録されている場合は、複数の転送先に対して上記の転送シーケンスを個別に順次実施する。
【0094】
次に、中継ファクシミリ装置200Bから転送結果返送先の送信ファクシミリ装置200Aに転送結果する返送する転送結果返送シーケンスを説明する。中継ファクシミリ装置200Bは、全ての転送先に対して転送シーケンスを完了すると、SUBフレームから読み込んで主メモリ21bに記憶させた送信ファクシミリ装置200Aの国際電話番号と下6桁が一致する電話番号を短縮ダイヤル登録テーブル21b3から検索し、上記の国際電話番号と下6桁が一致する短縮ダイヤル登録テーブル21b3の電話番号を転送結果返送先の電話番号とする。そして、この結果返送先の電話番号をダイヤルし、画データが転送先に正常に転送されたか否かを示す転送結果を送信ファクシミリ装置200Aに返送する。
【0095】
例えば、受信したTSIフレームから読み込んで主メモリ21bに記憶させた国際電話番号が図8の”+81 3 1234 5678”である場合には、下6桁が”34 5678”である電話番号を短縮ダイヤル登録テーブル21b3から検索する。図6の短縮ダイヤル登録テーブル21b3では、短縮ダイヤル番号”001”に登録されている電話番号が検索され、この電話番号”03 1234 5678”が転送結果返送先の電話番号となる。この場合、国際電話番号の記号”+”および国番号”81”を除去し、送信側電話番号”3 1234 5678”の最初に”0”を付加したものが、転送結果返送先の電話番号になる。また、上記”0”の前に、さらに国内電話網または国際電話網の特番を付加したものが、転送結果返送先の電話番号になる場合もある。つまり、TSIフレームから読み込んだ国際電話番号は、そのまま転送結果返送先の電話番号として使えないので、上記の国際電話番号から転送結果返送先の電話番号を特定する手順が必要になる。
【0096】
転送結果返送先の電話番号を特定したあとの転送結果返送シーケンスは、図17の通常送信シーケンスにおいて、発呼側端末を中継ファクシミリ装置200B、着呼側端末を送信ファクシミリ装置200Aとし、画データとして転送結果を送信するものである。
【0097】
このように第2の実施形態によれば、送信ファクシミリ装置において、中継ファクシミリ装置に転送先の電話番号を伝えるための中継管理テーブルのボックス番号を付加したSUBフレームを編集し、このSUBフレームを中継ファクシミリ装置に送信することにより画データの転送を依頼し、またTSIフレームを編集し、このTSIフレームを中継ファクシミリ装置に送信することにより装置の国際電話番号を通知し、中継ファクシミリ装置において、受信したSUBフレームからボックス番号を読み込み、このボックス番号に登録されている転送先の電話番号を中継管理テーブルから検索し、この転送先に画データを転送し、また受信したTSIフレームから送信ファクシミリ装置の国際電話番号を読み込み、この国際電話番号から転送結果返送先の電話番号を特定し、この転送結果返送先に転送結果を返送するようにしたことにより、非標準制御フレームを含まない標準通信手順で画データの転送を依頼することができるようになる。SUBフレームおよびTSIフレームは標準制御フレームなので、SUBフレームおよびTSIフレームの送受信機能を有するファクシミリ装置であれば、どのファクシミリ装置でもSUBフレームおよびTSIフレームのFIFを読み込むことができる。従って、SUBフレームにより画データの転送を依頼し、TSIフレームにより転送結果返送先の電話番号を特定するようにしたことにより、中継送信におけるファクシミリ装置間の互換性を高めることができる。また、TSIフレームによって転送結果返送先を送るようにしたことにより、SUBフレームに入りきらない桁数の多い電話番号を中継ファクシミリ装置に伝えることができる。
第3の実施形態
図10は本発明の第3の実施形態のファクシミリ装置300のブロック構成図である。なお、図10において、図1と同じものには同じ符号を付してある。ファクシミリ装置300は、装置全体を制御する制御部31と、操作部2と、表示部3と、読み取り部4と、印刷部5と、通信制御部6と、バス7とを備えている。つまり、ファクシミリ装置300は、図1のファクシミリ装置100において、制御部11を制御部31にしたものである。このファクシミリ装置300は、SUBフレームの送受信機能と、SUBフレームの送受信による中継送信機能とを有する。
【0098】
この第3の実施形態のファクシミリ装置300では、中継送信の送信ファクシミリ装置になった場合に、転送先の電話番号を伝えるためのボックス番号(転送識別番号)と転送結果返送先の電話番号を伝えるための短縮ダイヤル番号(返送識別番号)とをFIFに書き込んだSUBフレームを生成し、このSUBフレームを送信することにより、中継ファクシミリ装置に転送を依頼する。
【0099】
また、第3の実施形態のファクシミリ装置300では、中継送信の中継ファクシミリ装置になった場合には、SUBフレームを受信することにより、送信ファクシミリ装置から画データの転送を依頼されたことを認識し、SUBフレームのFIFからボックス番号および短縮ダイヤル番号を読み込む。また、このボックス番号に登録されている転送先の電話番号を中継管理テーブル(転送テーブル)から検索し、この転送先に画データを転送する。また、上記の短縮ダイヤル番号に登録されている転送結果返送先の電話番号を短縮ダイヤル登録テーブル(返送テーブル)から検索し、この転送結果返送先に転送結果を返送する。
【0100】
制御部31は、MPU31aと、半導体メモリ等の主メモリ31bとを備えている。主メモリ31b内には、RAM等からなる揮発性記憶領域と、EEROM等からなる書き換え可能な不揮発性記憶領域とが設けられている。揮発性記憶領域には、送受信画データ31b1等が一時的に記憶される。また、不揮発性記憶領域には、中継管理テーブル31b2と、短縮ダイヤル登録テーブル31b3と、中継送信プログラム31b5を含む制御プログラム31b4とが記憶されている。なお、中継管理テーブル31b2の構成は、例えば図2の中継管理テーブル11b2の構成と同じである。また、短縮ダイヤル登録テーブル31b3の構成は、例えば図6の短縮ダイヤル登録テーブル21b3の構成と同じである。
【0101】
中継送信プログラム31b5は、SUBフレームの送受信による標準通信手順により中継送信を実施するプログラムであり、転送先のボックス番号および転送結果返送先の短縮ダイヤル番号をFIFに書き込んだ、転送を依頼するためのSUBフレームを生成するステップと、このSUBフレームを送信するステップとを有する。また、受信したSUBフレームからボックス番号を読み込むステップと、中継管理テーブル31b2から転送先の電話番号を検索するステップと、この転送先に画データを転送するステップとを有する。また、受信したSUBフレームから短縮ダイヤル番号を読み込むステップと、短縮ダイヤル登録テーブル31b3から転送結果返送先の電話番号を検索するステップと、この転送結果返送先に転送結果を返送するステップとを有する。
【0102】
MPU31aは、制御プログラム31b4に従ってファクシミリ装置200を制御する。
【0103】
また、MPU31aは、中継送信において送信ファクシミリ装置になった場合に、中継送信プログラム31b5に従って、転送先のボックス番号および転送結果返送先の短縮ダイヤル番号をFIFに書き込んだSUBフレームを編集し、このSUBフレームを送信することにより、中継ファクシミリ装置に転送を依頼する。
【0104】
また、MPU31aは、中継送信において中継ファクシミリ装置になった場合に、中継送信プログラム31b5に従って、受信したSUBフレームからボックス番号を読み込み、中継管理テーブル31b2から転送先の電話番号を検索し、この転送先に画データを転送する。また、受信したSUBフレームから短縮ダイヤル番号を読み込み、短縮ダイヤル登録テーブル31b3から転送結果返送先の電話番号を検索し、この転送結果返送先に転送結果を返送する。
【0105】
図11は本発明の第3の実施形態によるSUBフレームのFIFの構成例を説明する図である。図11において、最初の”100”は画データの転送先の電話番号が登録されている中継管理テーブル31b2のボックス番号を表している。記号”*”の次の”001”は結果返送先の電話番号が登録されている短縮ダイヤル登録テーブル31b3の短縮ダイヤル番号をを表している。記号”*”はそのあとのデータが短縮ダイヤル番号であることを表している。
【0106】
以下に、第3のファクシミリ装置300による中継送信シーケンス(転送依頼シーケンス、転送シーケンス、および転送結果返送シーケンス)について説明する。以下の説明において、送信機Aとなる第3の実施形態のファクシミリ装置300を送信ファクシミリ装置300A、中継機Bとなる第3の実施形態のファクシミリ装置300を中継ファクシミリ装置300Bとする。なお、転送先の受信機Cは、中継送信機能を持たないファクシミリ装置でも良い。
【0107】
まず、送信ファクシミリ装置300Aから中継ファクシミリ装置300Bに画データの転送を依頼する転送依頼シーケンスを説明する。図12は第3の実施形態のファクシミリ装置300による転送依頼シーケンスを説明する図である。図12の転送依頼シーケンスは、非標準制御フレーム(NSFフレームまたはNSSフレーム)の送受信を含まない標準通信手順である。
【0108】
図12の転送依頼シーケンスにおいて、ユーザが送信ファクシミリ装置300Aの操作部2を操作し、中継ファクシミリ装置300Bの電話番号をダイヤルするとともに、転送先の電話番号が登録されている中継管理テーブル31b2のボックス番号と、転送結果返送先(送信ファクシミリ装置300A)の電話番号が登録されている短縮ダイヤル登録テーブル31b2の短縮ダイヤル番号とを入力すると、送信ファクシミリ装置300Aは、ダイヤルされた中継ファクシミリ装置300Bの電話番号を電話網に送信する。電話網は、上記ファクシミリ装置300Bの電話番号を認識し、中継ファクシミリ装置300BにCNG信号を送信する(ステップS41)。
【0109】
中継ファクシミリ装置300Bは、CNG信号を検知すると、CED信号を返送する。電話網は、CED信号を送信ファクシミリ装置300Aに送信するとともに、送信ファクシミリ装置300Aと中継ファクシミリ装置300Bの間に通話路を開設する(ステップS42)。
【0110】
また、中継ファクシミリ装置300Bは、送信ファクシミリ装置300Aとの通話路が開設されたあとに、自装置の標準通信機能を送信ファクシミリ装置300Aに通知するためのDISフレームを送信する(ステップS43)。このDISフレームのFIFには、SUBフレームの送受信機能を有するか否かを通知するためのビットがあり、中継ファクシミリ装置300Bは、SUBフレームの送受信機能を有するので、このビットが”1”になっている。
【0111】
送信ファクシミリ装置300Aは、受信したDISフレームを解析し、中継ファクシミリ装置300Bの標準通信機能の中にSUBフレームの送受信機能があることを認識する。そして、送信ファクシミリ装置300Aは、ユーザが入力した転送先のボックス番号、および結果返送先の短縮ダイヤル番号をFIFに書き込んだSUBフレームを編集し、この転送依頼のためのSUBフレームを中継ファクシミリ装置300Bに送信する。また、送信ファクシミリ装置300Aは、SUBフレームの送受信機能を含む、有効にしたい標準通信機能を中継ファクシミリ装置300Bに命令するためのDCSフレームを編集し、このDCSフレームを中継ファクシミリ装置300に送信する(ステップS44)。
【0112】
中継ファクシミリ装置300Bは、受信したDCSフレームを解析し、SUBフレームの送受信機能を有効にする。また、中継ファクシミリ装置300Bは、受信したSUBフレームを解析し、画データの転送依頼であることを認識するとともに、SUBフレームのFIFから転送先のボックス番号および転送結果返送先の短縮ダイヤル番号を読み込み、主メモリ31bに記憶させる。
【0113】
例えば、ユーザが転送先としてボックス番号”100”を入力し、転送結果返送先として短縮ダイヤル番号”001”を入力した場合には、SUBフレームのFIFには、図11のように、入力された転送先のボックス番号”100”と、入力された転送結果返送先の短縮ダイヤル番号”001”とが、記号”*”で区切られて書き込まれる。
【0114】
次に、図17のステップS125〜S120と同様に、送信ファクシミリ装置300Aから中継ファクシミリ装置300BにTCF信号を送信し(ステップS45)、中継ファクシミリ装置300Bから送信ファクシミリ装置300AにCFRフレームを返送し(ステップS46)、送信ファクシミリ装置300Aから中継ファクシミリ装置300Bに、転送を依頼する画データを送信し(ステップS47)、送信ファクシミリ装置300Aから中継ファクシミリ装置300BにEOPフレームを送信し(ステップS48)、中継ファクシミリ装置300Bから送信ファクシミリ装置300AにMCFフレームを返送し(ステップS49)、送信ファクシミリ装置300AからDCNフレームを送信し(ステップS50)、転送依頼シーケンスを完了する。
【0115】
次に、中継ファクシミリ装置300Bから転送先の受信機Cに画データを転送する転送シーケンスを説明する。中継ファクシミリ装置300Bは、送信ファクシミリ装置300Aとの転送依頼シーケンスを完了すると、SUBフレームから読み込んで主メモリ31bに記憶させたボックス番号に登録されている転送先電話番号を中継管理テーブル31b2から検索する。そして、検索した転送先電話番号をダイヤルし、転送先の受信機Cに、送信ファクシミリ装置300Aから受信した画データを転送する。
【0116】
転送先の電話番号を検索したあとの転送シーケンスは、図17の通常送信シーケンスにおいて、発呼側端末を中継ファクシミリ装置300B、着呼側端末を受信機Cとし、送信先電話番号を上記の転送先電話番号としたものである。上記のボックス番号に複数の転送先電話番号が登録されている場合は、複数の転送先に対して上記の転送シーケンスを個別に順次実施する。
【0117】
次に、中継ファクシミリ装置300Bから転送結果返送先の送信ファクシミリ装置300Aに転送結果する返送する転送結果返送シーケンスを説明する。中継ファクシミリ装置300Bは、全ての転送先に対して転送シーケンスを完了すると、SUBフレームから読み込んで主メモリ31bに記憶させた短縮ダイヤル番号に登録されている転送結果返送先の電話番号を短縮ダイヤル登録テーブル31b3から検索する。そして、検索した転送結果返送先電話番号をダイヤルし、画データが転送先に正常に転送されたか否かを示す転送結果を送信ファクシミリ装置300Aに返送する。
【0118】
転送結果返送先の電話番号を検索したあとの転送結果返送シーケンスは、図17の通常送信シーケンスにおいて、発呼側端末を中継ファクシミリ装置300B、着呼側端末を送信ファクシミリ装置300Aとし、画データとして転送結果を送信するものである。
【0119】
このように第3の実施形態によれば、送信ファクシミリ装置において、中継ファクシミリ装置に転送先の電話番号を伝えるための中継管理テーブルのボックス番号と転送結果返送先の電話番号を伝えるための短縮ダイヤル登録テーブルの短縮ダイヤル番号とを付加したSUBフレームを編集し、このSUBフレームを中継ファクシミリ装置に送信することにより画データの転送を依頼し、中継ファクシミリ装置において、受信したSUBフレームから転送先のボックス番号と転送結果返送先の短縮ダイヤル番号とを読み込み、このボックス番号に登録されている転送先の電話番号を中継管理テーブルから検索し、この転送先に画データを転送し、また上記の短縮ダイヤル番号に登録されている転送結果返送先の電話番号を短縮ダイヤル登録テーブルから検索し、この転送結果返送先に転送結果を返送するようにしたことにより、非標準制御フレームを含まない標準通信手順で画データの転送を依頼することができるようになる。SUBフレームは標準制御フレームなので、SUBフレームの送受信機能を有するファクシミリ装置であれば、どのファクシミリ装置でもSUBフレームのFIFを読み込むことができる。従って、SUBフレームにより画データの転送を依頼するようにしたことにより、中継送信におけるファクシミリ装置間の互換性を高めることができる。また、短縮ダイヤル番号によって転送結果返送先を送るようにしたことにより、少ない桁数で転送結果返送先を中継ファクシミリ装置に伝えることができる。
第4の実施形態
図13は本発明の第4の実施形態のファクシミリ装置400のブロック構成図である。なお、図13において、図1と同じものには同じ符号を付してある。ファクシミリ装置400は、装置全体を制御する制御部41と、操作部2と、表示部3と、読み取り部4と、印刷部5と、通信制御部6と、バス7とを備えている。つまり、ファクシミリ装置400は、図1のファクシミリ装置100において、制御部11を制御部41にしたものである。このファクシミリ装置400は、SUBフレームの送受信機能と、SUBフレームの送受信による中継送信機能とを有する。
【0120】
この第4の実施形態のファクシミリ装置400では、中継送信の送信ファクシミリ装置になった場合に、転送先の電話番号および転送結果返送先の電話番号を伝えるためのボックス番号(転送識別番号)をFIFに書き込んだSUBフレームを生成し、このSUBフレームを送信することにより、中継ファクシミリ装置に転送を依頼する。
【0121】
また、第4の実施形態のファクシミリ装置400では、中継送信の中継ファクシミリ装置になった場合には、SUBフレームを受信することにより、送信ファクシミリ装置から画データの転送を依頼されたことを認識し、SUBフレームのFIFからボックス番号を読み込む。また、このボックス番号に登録されている転送先の電話番号を中継管理テーブル(転送テーブル)から検索し、この転送先に画データを転送する。また、上記のボックス番号に登録されている転送結果返送先の電話番号を中継管理テーブルからから検索し、この転送結果返送先に転送結果を返送する。
【0122】
制御部41は、MPU41aと、半導体メモリ等の主メモリ41bとを備えている。主メモリ41b内には、RAM等からなる揮発性記憶領域と、EEROM等からなる書き換え可能な不揮発性記憶領域とが設けられている。揮発性記憶領域には、送受信画データ41b1等が一時的に記憶される。また、不揮発性記憶領域には、中継管理テーブル41b2と、中継送信プログラム41b4を含む制御プログラム31b3とが記憶されている。
【0123】
中継送信プログラム41b4は、中継送信を実施するためのプログラムであり、転送先および転送結果返送先の電話番号が登録されている中継管理テーブル41b2のボックス番号をFIFに書き込んだ、転送を依頼するためのSUBフレームを生成するステップと、このSUBフレームを送信するステップとを有する。また、受信したSUBフレームからボックス番号を読み込むステップと、中継管理テーブル41b2から転送先の電話番号を検索するステップと、この転送先に画データを転送するステップとを有する。また、中継管理テーブル41b2から転送結果返送先の電話番号を検索するステップと、この転送結果返送先に転送結果を返送するステップとを有する。なお、第4の実施形態によるSUBフレームのFIFの構成は、例えば図7の構成と同じである。
【0124】
MPU41aは、制御プログラム41b3に従ってファクシミリ装置200を制御する。
【0125】
また、MPU41aは、中継送信において送信ファクシミリ装置になった場合に、中継送信プログラム41b4に従って、転送先および転送結果返送先のボックス番号をFIFに書き込んだSUBフレームを編集し、このSUBフレームを送信することにより、中継ファクシミリ装置に転送を依頼する。
【0126】
また、MPU41aは、中継送信において中継ファクシミリ装置になった場合に、中継送信プログラム41b4に従って、受信したSUBフレームからボックス番号を読み込み、中継管理テーブル41b2から転送先の電話番号を検索し、この転送先に画データを転送する。また、中継管理テーブル41b2から転送結果返送先の電話番号を検索し、この転送結果返送先に転送結果を返送する。
【0127】
図14は中継管理テーブル41b2の構成例を説明する図である。中継管理テーブル41b2は、ボックス番号ごとに、1個以上の転送先電話番号と、転送結果返送先電話とが登録できるように構成されている。例えば、ボックス番号”100”には、2個の転送先電話番号”06−9876−1111”および”06−9876−5432”と、転送結果送信先電話番号”03−1234−5678”とが登録されている。
【0128】
以下に、第4のファクシミリ装置400による中継送信シーケンス(転送依頼シーケンス、転送シーケンス、および転送結果返送シーケンス)について説明する。以下の説明において、送信機Aとなる第4の実施形態のファクシミリ装置400を送信ファクシミリ装置400A、中継機Bとなる第4の実施形態のファクシミリ装置400を中継ファクシミリ装置400Bとする。なお、転送先の受信機Cは、中継送信機能を持たないファクシミリ装置でも良い。
【0129】
まず、送信ファクシミリ装置400Aから中継ファクシミリ装置400Bに画データの転送を依頼する転送依頼シーケンスを説明する。図15は第4の実施形態のファクシミリ装置400による転送依頼シーケンスを説明する図である。図15の転送依頼シーケンスは、非標準制御フレーム(NSFフレームまたはNSSフレーム)の送受信を含まない標準通信手順である。
【0130】
図15の転送依頼シーケンスにおいて、ユーザが送信ファクシミリ装置400Aの操作部2を操作し、中継ファクシミリ装置400Bの電話番号をダイヤルするとともに、転送先および結果返送先の電話番号が登録されている中継管理テーブル41b2のボックス番号を入力すると、送信ファクシミリ装置400Aは、ダイヤルされた中継ファクシミリ装置400Bの電話番号を電話網に送信する。電話網は、上記ファクシミリ装置400Bの電話番号を認識し、中継ファクシミリ装置400BにCNG信号を送信する(ステップS61)。
【0131】
中継ファクシミリ装置400Bは、CNG信号を検知すると、CED信号を返送する。電話網は、CED信号を送信ファクシミリ装置400Aに送信するとともに、送信ファクシミリ装置400Aと中継ファクシミリ装置400Bの間に通話路を開設する(ステップS62)。
【0132】
また、中継ファクシミリ装置400Bは、送信ファクシミリ装置400Aとの通話路が開設されたあとに、自装置の標準通信機能を送信ファクシミリ装置400Aに通知するためのDISフレームを送信する(ステップS63)。このDISフレームのFIFには、SUBフレームの送受信機能を有するか否かを通知するためのビットがあり、中継ファクシミリ装置400Bは、SUBフレームの送受信機能を有するので、このビットが”1”になっている。
【0133】
送信ファクシミリ装置400Aは、受信したDISフレームを解析し、中継ファクシミリ装置400Bの標準通信機能の中にSUBフレームの送受信機能があることを認識する。そして、送信ファクシミリ装置400Aは、ユーザが入力した転送先および転送結果返送先のボックス番号をFIFに書き込んだSUBフレームを編集し、この転送依頼のためのSUBフレームを中継ファクシミリ装置400Bに送信する。また、送信ファクシミリ装置400Aは、SUBフレームの送受信機能を含む、有効にしたい標準通信機能を中継ファクシミリ装置400Bに命令するためのDCSフレームを編集し、このDCSフレームを中継ファクシミリ装置400に送信する(ステップS64)。
【0134】
中継ファクシミリ装置400Bは、受信したDCSフレームを解析し、SUBフレームの送受信機能を有効にする。また、中継ファクシミリ装置400Bは、受信したSUBフレームを解析し、画データの転送依頼であることを認識するとともに、SUBフレームのFIFから転送先および転送結果返送先のボックス番号を読み込み、主メモリ41bに記憶させる。
【0135】
次に、図17のステップS125〜S120と同様に、送信ファクシミリ装置400Aから中継ファクシミリ装置400BにTCF信号を送信し(ステップS65)、中継ファクシミリ装置400Bから送信ファクシミリ装置400AにCFRフレームを返送し(ステップS66)、送信ファクシミリ装置400Aから中継ファクシミリ装置400Bに、転送を依頼する画データを送信し(ステップS67)、送信ファクシミリ装置400Aから中継ファクシミリ装置400BにEOPフレームを送信し(ステップS68)、中継ファクシミリ装置400Bから送信ファクシミリ装置400AにMCFフレームを返送し(ステップS69)、送信ファクシミリ装置400AからDCNフレームを送信し(ステップS70)、転送依頼シーケンスを完了する。
【0136】
次に、中継ファクシミリ装置400Bから転送先の受信機Cに画データを転送する転送シーケンスを説明する。中継ファクシミリ装置400Bは、送信ファクシミリ装置400Aとの転送依頼シーケンスを完了すると、SUBフレームから読み込んで主メモリ41bに記憶させたボックス番号に登録されている転送先電話番号を中継管理テーブル41b2から検索する。そして、検索した転送先電話番号をダイヤルし、転送先の受信機Cに、送信ファクシミリ装置400Aから受信した画データを転送する。
【0137】
転送先の電話番号を検索したあとの転送シーケンスは、図17の通常送信シーケンスにおいて、発呼側端末を中継ファクシミリ装置400B、着呼側端末を受信機Cとし、送信先電話番号を上記の転送先電話番号としたものである。上記のボックス番号に複数の転送先電話番号が登録されている場合は、複数の転送先に対して上記の転送シーケンスを個別に順次実施する。
【0138】
次に、中継ファクシミリ装置400Bから転送結果返送先の送信ファクシミリ装置400Aに転送結果する返送する転送結果返送シーケンスを説明する。中継ファクシミリ装置400Bは、全ての転送先に対して転送シーケンスを完了すると、SUBフレームから読み込んで主メモリ41bに記憶させたボックス番号に登録されている転送結果返送先の電話番号を中継管理テーブル41b2から検索する。そして、検索した転送結果返送先の電話番号をダイヤルし、画データが転送先に正常に転送されたか否かを示す転送結果を送信ファクシミリ装置400Aに返送する。
【0139】
転送結果返送先の電話番号を検索したあとの転送結果返送シーケンスは、図17の通常送信シーケンスにおいて、発呼側端末を中継ファクシミリ装置400B、着呼側端末を送信ファクシミリ装置400Aとし、画データとして転送結果を送信するものである。
【0140】
例えば、受信したSUBフレームから読み込んで主メモリ41bに記憶させたボックス番号が”100”である場合には、図14の中継管理テーブル41b2から、ボックス番号”100”に登録されている転送結果返送先の電話番号”03 1234 5678”が検索され、この転送結果返送先に転送結果が返送される。なお、転送結果の返送が不要である場合は、図14のボックス番号”200”のように転送結果返送先の電話番号を登録しないことにより、転送結果返送シーケンスを省略することが可能である。
【0141】
このように第4の実施形態によれば、送信ファクシミリ装置において、中継ファクシミリ装置に転送先および転送結果返送先の電話番号を伝えるための中継管理テーブルのボックス番号を付加したSUBフレームを編集し、このSUBフレームを中継ファクシミリ装置に送信することにより画データの転送を依頼し、中継ファクシミリ装置において、受信したSUBフレームから転送先および転送結果返送先のボックス番号を読み込み、このボックス番号に登録されている転送先の電話番号を中継管理テーブルから検索し、この転送先に画データを転送し、また上記のボックス番号に登録されている転送結果返送先の電話番号を中継管理テーブルから検索し、この転送結果返送先に転送結果を返送するようにしたことにより、非標準制御フレームを含まない標準通信手順で画データの転送を依頼することができるようになる。SUBフレームは標準制御フレームなので、SUBフレームの送受信機能を有するファクシミリ装置であれば、どのファクシミリ装置でもSUBフレームのFIFを読み込むことができる。従って、SUBフレームにより画データの転送を依頼するようにしたことにより、中継送信におけるファクシミリ装置間の互換性を高めることができる。また、中継管理テーブルのボックス番号ごとに転送結果返送先の電話番号を登録するようにしたことにより、転送結果返送先の情報を送らずに、転送結果返送先を中継ファクシミリ装置に伝えることができる。
【0142】
なお、上記第1ないし第4の実施形態において、ユーザが送信ファクシミリ装置に転送先のボックス番号を入力するときに、パスワードも併せて入力するようにし、SUBフレームに上記のパスワードを書き込んで中継ファクシミリ装置に送信し、中継ファクシミリ装置において、SUBフレームに正しいパスワードが書き込まれているか否かを判別し、パスワードが正しい場合にのみ、転送シーケンスを実施するようにしても良い。
【0143】
また、上記第1ないし第4の実施形態では、中継送信をソフトウェアにて実施する例を説明したが、転送先または転送結果返送先を検索するためのテーブルや中継送信プログラムをハードウェア(回路)にて実現しても良い。
【0144】
また、本発明のファクシミリ装置における転送先または転送結果返送先を検索するためのテーブルの構成や転送を依頼するためのシーケンスの構成は、上記第1ないし第4の実施形態で説明したものだけに限定されない。
【0145】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、送信装置において、転送先および転送結果返送先を中継装置に伝えるための転送識別を付加したSUBフレームを生成し、このSUBフレームを中継装置に送信することにより画データの転送を依頼し、中継装置において、受信したSUBフレームから転送識別を読み込み、この転送識別に対応する転送先および転送結果返送先をテーブルから検索し、この転送先に画データを転送するとともに、この転送結果返送先に転送結果を返送することにより、非標準制御フレームを含まない標準通信手順で画データの転送を依頼することができるようになるので、中継送信におけるファクシミリ装置間の互換性を高めることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のファクシミリ装置のブロック構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態のファクシミリ装置の中継管理テーブルの構成例を説明する図である。
【図3】本発明の第1の実施形態のファクシミリ装置によるSUBフレームのFIFの構成例を説明する図である。
【図4】本発明の第1の実施形態のファクシミリ装置による転送依頼シーケンスを説明する図である。
【図5】本発明の第2の実施形態のファクシミリ装置のブロック構成図である。
【図6】本発明の第2の実施形態のファクシミリ装置の短縮ダイヤル登録テーブルの構成例を説明する図である。
【図7】本発明の第2の実施形態のファクシミリ装置によるSUBフレームのFIFの構成例を説明する図である。
【図8】本発明の第2の実施形態のファクシミリ装置によるTSIフレームのFIFの構成例を説明する図である。
【図9】本発明の第2の実施形態のファクシミリ装置による転送依頼シーケンスを説明する図である。
【図10】本発明の第3の実施形態のファクシミリ装置のブロック構成図である。
【図11】本発明の第3の実施形態のファクシミリ装置によるSUBフレームのFIFの構成例を説明する図である。
【図12】本発明の第3の実施形態のファクシミリ装置による転送依頼シーケンスを説明する図である。
【図13】本発明の第4の実施形態のファクシミリ装置のブロック構成図である。
【図14】本発明の第4の実施形態のファクシミリ装置の中継管理テーブルの構成例を説明する図である。
【図15】本発明の第4の実施形態のファクシミリ装置による転送依頼シーケンスを説明する図である。
【図16】HDLCフレームの構成図である。
【図17】ファクシミリ装置による通常送信シーケンスを説明する図である。
【図18】中継送信を説明する図である。
【図19】従来のファクシミリ装置のブロック構成図である。
【図20】従来のファクシミリ装置による転送依頼シーケンスを説明する図である。
【符号の説明】
2 操作部、 6 通信制御部、 11,21,31,41 制御部、 11a,21a,31a,41a MPU、 11b,21b,31b,41b 主メモリ、 11b2,21b2,31b2,41b2 中継管理テーブル、 11b4,21b5,31b5,41b4 中継送信プログラム、 21b3,31b3 短縮ダイヤル登録テーブル、 100,200,300,400 ファクシミリ装置。
Claims (2)
- 送信装置から送信された画データを依頼された転送先に転送するファクシミリ装置において、
少なくとも1つの転送識別に対応して複数の転送先が登録された転送テーブルと、
送信装置から送信されたSUBフレームから転送識別を読み込む手段と、
前記転送識別に対応する複数の転送先を前記転送テーブルから検索する手段と、
検索された複数の転送先に前記画データを転送する手段と、
短縮ダイアル番号ごとに転送結果返送先が登録された返送テーブルと、
前記SUBフレームから短縮ダイアル番号を読み込む手段と、
前記短縮ダイアル番号に対応する転送結果返送先を前記返送テーブルから検索する手段と、
前記転送処理が前記検索された複数の転送先全てに対して行われると、前記転送結果返送先に転送結果を返送する手段と
を備えたことを特徴とするファクシミリ装置。 - 送信装置から送信された画データを依頼された転送先に転送するファクシミリ装置において、
少なくとも1つの転送識別に対応して複数の転送先が登録された転送テーブルと、
送信装置から送信されたSUBフレームから転送識別を読み込む手段と、
前記転送識別に対応する複数の転送先を前記転送テーブルから検索する手段と、
検索された複数の転送先に前記画データを転送する手段と、
送信装置から送信されたTSIフレームから送信装置の国際電話番号を読み込む手段と、
前記国際電話番号に基づいて転送結果返送先である送信装置の電話番号を特定する手段と、
前記転送結果返送先に転送結果を返送する手段と
を備え、
前記送信装置の電話番号を特定する手段は、あらかじめ登録された電話番号から前記国際電話番号と所定の桁が一致する電話番号を検索し、転送結果返送先の電話番号とすることを特徴とするファクシミリ装置。
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