JP3714504B2 - ステアリングギヤ取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の舵取りを制御するステアリングギヤを、サスペンションフレーム等の車体側のフレームに取付けるためのステアリングギヤ取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は、ステアリングギヤ11をサスペンションフレーム12に固定する方法を示している。図に示すように、サスペンションフレーム12面には、ギヤブラケット13が溶接で固定され、ステアリングギヤ11はマウンティングブラケット14とギヤブラケット13との間に、マウンティングラバー15を介在して、ボルト16により固定される。
図6は、例えば、サスペンションフレーム12面に対向して図示されていない車両側の構成部材等が存在し、ステアリングギヤ11を、下方にオフセットして取付ける場合を示している。図に示すように、ギヤブラケット17は、図5に示す状態よりもサスペンションフレーム12の下側に取付けられている。そのため、ギヤブラケット17は、サスペンションフレーム12との接合面積を広くするため、その角部を利用して、サスペンションフレーム12の下面とも接合させている。
【0003】
図7は、車体側のパイプフレーム20にギヤブラケット21が固定され、そこにステアリングギヤ11を取付ける場合の一般的な方法を示し、図8はパイプフレーム20の位置はそのままで、ステアリングギヤ11を下方にオフセットした取付方法を示す。すなわち、ギヤブラケット22の形状を図7に示すギヤブラケット21の形状よりも複雑にして、ギヤブラケット22とパイプフレーム20との接合面積を広くしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図5及び図7に示したように、ステアリングギヤをフレームに対してオフセットしないで取付ける場合は問題が生じないが、図6及び図8に示すように、それを車体側フレームに対してオフセットして取付ける場合は、以下のような問題点がある。
ギヤブラケットをオフセットしたので、ギヤブラケットがフレームからはみ出し、ギヤブラケットの溶着面積が小さく固定強度も小さかった。ギヤブラケットの形状を複雑化して溶着面積を大きくすると、ギヤブラケットの成形が困難になる。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、ギヤブラケットをフレームからオフセットした状態で取付ける場合に、ギヤブラケットの固定強度を大きく、取付けも容易で、ギヤブラケット等の成形も容易なステアリングギヤ取付構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、自動車の左右メインサイドフレームに固定され、該自動車の幅方向に配設される車体側のサスペンションフレームと、該自動車の舵取りを制御し、上記サスペンションフレームに沿って配設されるステアリングギャと、該ステアリングギヤを上記サスペンションフレームに固定するための固定部材とを備えるステアリングギヤ取付構造において、上記固定部材は、横方向断面がほぼコ字状で、かつ、下端部が上記サスペンションフレームから下方に突出して固定されるギヤブラケットと、上記ステアリングギヤを上記ギヤブラケットとともにねじにより挟着して取付けるマウンティングブラケットと、上記ギヤブラケットを補強するためのリーンフォースメントとを備え、上記ギヤブラケッドと上記リーンフォースメントの接合部をフランジ状にして、該リーンフォースメントの一端側で、上記ギャブラケットの上記コ字状断面の下端側開口を閉塞するようにして接合し、他端側を上記サスペンションブレームに固定することである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態によるステアリングギヤ取付構造について、図面を参照しながら説明する。
図1は、ステアリングギヤ1がサスペンションフレーム2に取付けられている状態を示す。ステアリングギヤ1は、図示されていないステアリングホイールを介してステアリングシャフトに入力された力をホイール側に伝えるためのものであり、回転運動を直線運動に変えてタイヤの向きを変える働きをする。
サスペンションフレーム2は、自動車の左右両側部に車体の前後方向に延在する図示されていないメインサイドフレームに固定され、車体の幅方向に配設されている。
【0008】
図1に示すように、サスペンションフレーム2は、これのほぼ中央よりの2箇所で、ステアリングギヤ1を固定部材で固定している。この固定部材は、図2の断面図に示すように、ギヤブラケット3とマウンティングブラケット4とこれらを固定するボルト5及びリーンフォースメント6とから構成されている。
ステアリングギヤ1をサスペンションフレーム2に取付ける場合に、車体側に他の構成部材があることから、ステアリングギヤ1をサスペンションフレーム2の中央部に対向して取付けられない場合がある。そのため、ギヤブラケット3は、図2に示すように、サスペンションフレーム2の下部よりも突出させて配置され、サスペンションフレーム2にそのほぼ上半分が溶接で固定されている。
【0009】
ギヤブラケット3は、図3に示すように、横方向断面がほぼコ字状であり、図3及び図4に示すように、そのコ字状断面の周部には、フランジ3aを設けている。
また、ギヤブラケット3の中段部には、ステアリングギヤ1の周部に配設されているマウンティングラバー7に嵌合する凹部3bを形成し、その上下両端部の凸部3cには、図4に示すように、ボルト5用のねじ孔3dを形成している。
【0010】
ギヤブラケット3の固定力を補強するリーンフォースメント6は、ギヤブラケット3と同じように、周部にフランジ6aを設けている。このフランジ6aは溶接面となり、ギヤブラケット3との当接面は、ギヤブラケット3のフランジ3aに適合する形状であり、ギヤブラケット3のコ字状断面の下部を閉塞している。また、その上部はサスペンションフレーム2の下面に適合する形状である。リーンフォースメント6は、サスペンションフレーム2とギヤブラケット3の両者に固定されることにより、ギヤブラケット3の固定力を大きくしている。
【0011】
図2に示すように、マウンティングブラケット4は、断面がU字形状であり、この部分にマウンティングゴム7を介在して、ステアリングギヤ1を嵌合する。そして、その両端部に設けたフランジには、ボルト5用の挿通孔4aが形成されている。図に示すように、マウンティングブラケット4は、ステアリングギヤ1をギヤブラケット3とともに挟持するようにして、サスペンションフレーム2に固定されている。
【0012】
上記したように、本実施の形態によれば、ステアリングギヤ1をサスペンションフレーム2に対して、下方にオフセットして取付けている。したがって、ステアリングギヤを移動して取付けることができ、車体のサスペンションフレーム2部の全体におけるレイアウトを向上することができる。
また、ギヤブラケット3自体のサスペンションフレーム2に対する溶接面積が小さくなるが、リーンフォースメント6がギヤブラケット3の下部を閉塞して取付けているので、閉断面となり取付強度、取付剛性が大きくなるとともに、ステアリング操舵時の剛性感のアップにもなる。
【0013】
それらの接合部をフランジ状にしているので、溶接を簡易なスポット溶接にすることができ、溶接作業が容易になる。さらに、このフランジは、ステアリングギヤ1を飛石等から保護することができ、後ろ斜めに下方に向けて傾斜しているので、オフロードでの走行時に障害物に当たっても、スムーズにそれを乗り越えることができる。
【0014】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、勿論、本発明はこれに限定されることなく本発明の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
例えば、上記実施例では、サスペンションフレームにステアリングギヤを取付けて説明したが、従来例で説明したパイプフレームにも適用ができる。
【0015】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、リーンフォースメントをギヤブラケットの下部に取付けているので、その下部が閉断面となり取付強度、取付剛性を大きくすることができ、ステアリング操舵時の剛性感のアップにもなる。また、ギヤブラケット及びリーンフォースメントの成形も容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるステアリング取付構造におけるステアリングギヤがサスペンションフレームに固定されている状態の正面図である。
【図2】図1におけるX−X線方向の断面図である。
【図3】図2におけるY−Y線方向の断面図である。
【図4】サスペンションフレームにギヤブラケットが固定されている状態を示す斜視図である。
【図5】ステアリングギヤがサスペンションフレームに対してオフセットしないで固定する方法を示す断面図である。
【図6】図5のステアリングギヤをサスペンションフレームに対してオフセットして固定する方法を示す断面図である。
【図7】ステアリングギヤがサスペンションフレームに対してオフセットしないで固定する他の方法を示す断面図である。
【図8】図7のステアリングギヤをサスペンションフレームに対してオフセットして固定する他の方法を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ステアリングギヤ
2 サスペンションフレーム
3 ギヤブラケット
3a フランジ
3d ねじ孔
4 マウンティングブラケット
5 ボルト
6 リーンフォースメント
6a フランジ
Claims (1)
- 自動車の左右メインサイドフレームに固定され、該自動車の幅方向に配設される車体側のサスペンションフレームと、該自動車の舵取りを制御し、上記サスペンションフレームに沿って配設されるステアリングギャと、該ステアリングギヤを上記サスペンションフレームに固定するための固定部材とを備えるステアリングギヤ取付構造において、上記固定部材は、横方向断面がほぼコ字状で、かつ、下端部が上記サスペンションフレームから下方に突出して固定されるギヤブラケットと、上記ステアリングギヤを上記ギヤブラケットとともにねじにより挟着して取付けるマウンティングブラケットと、上記ギヤブラケットを補強するためのリーンフォースメントとを備え、上記ギヤブラケッドと上記リーンフォースメントの接合部をフランジ状にして、該リーンフォースメントの一端側で、上記ギャブラケットの上記コ字状断面の下端側開口を閉塞するようにして接合し、他端側を上記サスペンションブレームに固定することを特徴とするステアリングギャ取付構造。
Priority Applications (1)
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JP09330697A JP3714504B2 (ja) | 1997-04-11 | 1997-04-11 | ステアリングギヤ取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP09330697A JP3714504B2 (ja) | 1997-04-11 | 1997-04-11 | ステアリングギヤ取付構造 |
Publications (2)
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JPH10278812A JPH10278812A (ja) | 1998-10-20 |
JP3714504B2 true JP3714504B2 (ja) | 2005-11-09 |
Family
ID=14078660
Family Applications (1)
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JP09330697A Expired - Fee Related JP3714504B2 (ja) | 1997-04-11 | 1997-04-11 | ステアリングギヤ取付構造 |
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Families Citing this family (1)
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-
1997
- 1997-04-11 JP JP09330697A patent/JP3714504B2/ja not_active Expired - Fee Related
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