JP3713469B2 - シート送り装置及び画像読取装置 - Google Patents

シート送り装置及び画像読取装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ、スキャナー等の画像読取装置に用いられるシート送り装置及びこれを備えた画像読取装置に関し、特に、画像の読み取りが終了して排出されたシートを積載収納する排紙トレイの下側に位置するシート搬送経路等を開放可能な排紙トレイを備えたシート送り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
排紙トレイの下側にシートの搬送経路を配置したシート送り装置の例として、特開平9−292742号公報に開示された装置が挙げられる。ここに開示された先行技術に係る装置は、給紙トレイに載置されたシートの上から順に繰り出し、プラテンガラスに搬送ベルトによってシートを搬送セットして画像の読み取りを行わせる。その後シートのページ順揃えを行わせるためにスイッチバック経路を介して反転搬送するようになっている。そして、このスイッチバック経路は排紙トレイの下側に配置されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の従来の送り装置にあっては、排紙トレイの下側に配置したスイッチバック経路において、シートの搬送がうまくなされず、ジャム等が発生した場合の処理については何ら考慮されていない。このスイッチバック経路中ではシートの前後移動を伴うためシートがカール等をしているとジャムを発生し易い。
【0004】
このジャム処理対策としては、排紙トレイを上方に回動移動して、スイッチバック搬送経路を開放することが考えられる。また、この種のシート送り装置では、A3サイズシートからB5サイズシートまで給送可能となっているが、比較的多用されるシートはA4サイズシートであり、このためスイッチバック通路においてもこのスイッチバック搬入側を開放可能とすることが考えられる。
【0005】
この場合に、排紙されたシートがA4サイズのように排紙トレイの一部に載置される場合排紙トレイを上方に回動移動すると、例えば、図21に示す装置のように、排紙トレイH上の一部を読取処理等が完了したシートPは、排紙トレイ上のシートが大きく移動してしまいシート束がずれ、ひいてはシートのページ順を狂わす等の問題が生ずる。また、図21に示す装置は、排紙トレイの下側シートの搬送経路を配置したものであるが、例えば、コピー装置やファクシミリ装置等の画像形成装置のトナー等を配置しこのトナー等の交換補給の際に排紙トレイを上方に開放回動する際にも同様の問題が生じる。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、本発明の第1の目的は、装置から排出されたシートを積載する排紙トレイを、シートが載置されたまま上方に開放移動しても、このシートのスライド移動を規制してシートの束ずれ、ページ順の狂いなどが生じないシート送り装置を提供することである。
【0007】
本発明の第2の目的は、上記の排紙トレイからのシートのスライド移動等の規制は、排紙トレイから移動する大きさのサイズのみを規制し、移動する恐れの少ないサイズのシートの排出途中ではこれらのシートに障害とならない装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題に鑑みて、本発明は、その第1の形態として、基端部を回動自在に支持され、排出されるシートを受け取る第1の位置と当該第1の位置に対して傾斜した第2の位置の間で上下方向に揺動自在な排紙トレイを備えたシート送り装置であって、前記排紙トレイの前記第1の位置から前記第2の位置への移動に伴って作動する連動手段と、前記排紙トレイ前記第1の位置から前記第2の位置に回動される際に、前記連動手段の作動により該排紙トレイ上に積載されたシートの移動を許容する退避位置からこのシートの移動を阻止する規制位置に移動するシート規制手段を備えたことを特徴とするシート送り装置及びこれを備えた画像読取装置を提供するものである。
【0009】
そして、本発明の第2の形態として、排紙トレイを備えたシート送り装置であって、前記排紙トレイがシートを受け入れる位置から所定角度以上回動自在に支持する支持手段と、前記排紙トレイ所定角度以上の回動に伴って作動する連動手段と、前記排紙トレイが所定角度以上回動される際に、前記連動手段の作動により当該排紙トレイ上に積載されたシートの移動を許容する退避位置からこのシートの移動を阻止する規制位置に移動するシート規制手段とを備えたことを特徴とするシート送り装置及びこれを備えた画像読取装置を提供するものである。
【0010】
このようなシート規制手段によって、本発明に係るシート送り装置においては、排紙トレイが移動又は回動された際に、その上に載置されていたシートの整合状態を乱したり崩すことなく排紙トレイの操作を可能としたのである。
【0011】
このため、前記連動手段は、前記排紙トレイの回動に連動するカム手段を有し、前記シート規制手段の一端が前記カム手段に係合するようにしている。
【0012】
そして、前記シート規制手段は、上記カム手段の所定角度以上の回動によって前記規制位置に固定されるのである。
【0013】
さらに、本発明のシート送り装置においては、前記連動手段は、前記シート規制手段の作動に対して所定以上の負荷が掛かっている場合には、前記排紙トレイが回動されても前記シート規制手段を前記退避位置から前記規制位置に移動させないための制動手段を有する。これにより、前記排紙トレイが回動された場合でも、前記シート規制手段の上にシートが覆い被さっているときは、当該シートの重さによって前記連動手段は作動しない。このための制動手段としては、スプリング手段又はフリクション伝達手段がある。
【0014】
本発明は、さらに、シート排出口から排出されるシートを受け入れる第1の排紙トレイと当該第1の排紙トレイに隣接した第2の排紙トレイとからなる排紙トレイと、前記排紙トレイの下方を開放可能にするために、前記第1の排紙トレイを回動自在に支持する支持手段と、前記第1の排出排紙トレイが所定の角度以上回動されることによって作動する連動手段と、前記第1の排紙トレイが所定の角度以上回動される際に前記連動手段の作動により前記排紙トレイ上に積載されたシートの移動を許容する退避位置からこのシートの移動を阻止する規制位置に移動するシート規制手段とを備えたことを特徴とするシート送り装置を提供するものである。
【0015】
ここで、本発明の装置は、さらに、前記シート規制手段を前記第2の排紙トレイに支持させると共に、前記第2の排紙トレイを前記第1の排紙トレイとは独立して回動自在に支持する第2の支持手段を備える。これによって、第2の排紙トレイをも開放することを可能にしている。
【0016】
そして、前記シート規制手段に所定以上の負荷が生じた際には、前記シート規制手段の前記退避位置から前記規制位置への移動を制動する前記連動手段に設けられるのである。
【0017】
本発明は、また、給紙トレイと、画像を読み取るためのプラテンガラスに沿ってシートを搬送する搬送手段と、前記搬送手段から搬送されたシートをスイッチバックして反転させるためのスイッチバック経路と、前記スイッチバック経路の上方に配置され、読み取られたシートを受け入れる第1の位置と前記スイッチバック経路のシート搬入口側を開放可能とする第2の位置の間で上下方向に移動自在な第1の排紙トレイと、当該第1の排紙トレイに隣接する第2の排紙トレイと、から成る排紙トレイと、前記スイッチバック経路を開放するために前記第1の排紙トレイを回動自在に支持する支持手段と、前記第1の排紙トレイの回動に伴って作動する連動手段と、前記第1の排紙トレイが前記第1の位置から前記第2の位置に回動された際に前記連動手段の作動によりシートの移動を許容する退避位置から前記排紙トレイ上のシート移動を規制する規制位置に移動するシート規制手段と、を備えたことを特徴とするシート送り装置及びこれを備えた画像読取装置を提供するものである。
【0018】
これによって、スイッチバック経路内においてジャムしたシートを、容易に取り除くことを可能とし、さらに、ジャムしたノートを取り除くためにスイッチバック経路を開放する際に排紙トレイを上方に引き上げても、排紙トレイ上のシートは、シート規制手段によって滑り落ちることがなく、排紙トレイ上のシートの整合状態は維持されるのである。
【0019】
ここで、本発明の装置においては、排紙されたシートが前記第1の排紙トレイと前記第2の排紙トレイに跨って載置されて前記シート規制手段上に位置するときは、前記第1排紙トレイの回動に連動して上記シート規制手段を退避位置から規制位置に移動を行わないようにする制動手段を備えるので、シートサイズが大きい例えば、A3やB4等のシートが第1の排紙トレイを超えて第2の排紙トレイ上に及んでいる場合には、シート規制手段が立ち上がることによって、却ってシートの整合状態を乱すことのないようにしているのである。
【0020】
ここで、前記第1の排紙トレイと前記第2の排紙トレイの夫々は、装置フレームに対して回動可能に連結されていることから、排紙トレイの下方の全域を開放可能にしているのである。
【0021】
本発明は、さらに、排出されるシートを受け取る第1の位置と当該第1の位置に対して傾斜した第2の位置の間で上下方向に移動自在な排紙トレイを備えたシート送り装置であって、前記排紙トレイが前記第1の位置又は前記第2の位置の何れかに位置するかを検出するトレイ位置検出センサと、前記排紙トレイ上のシートの移動を規制するシート規制手段と、前記シート規制手段をシートに係合する位置に移動する駆動手段と、前記シート規制手段よりもシート排出方向の上流側に位置して排紙トレイ上のシートの存在を検出するシートセンサと、前記シートセンサがシートの存在を検出し、且つ前記トレイ位置検出センサが前記排紙トレイの前記第2の位置に位置したことを検出したときに前記駆動手段を作動する制御手段とを備えたことを特徴とするシート送り装置を提供するものである。
【0022】
そして、前記排紙トレイ上のシートが、前記シート規制手段を超えて排出方向下流側に側に位置するか否かを検出する第2シートセンサを有し、前記第2のシートセンサが当該排出方向下流側に側に位置することを検出したときは、前記トレイ位置検出センサによって前記排紙トレイが前記第2の位置に位置していることを検出しても上記駆動手段を作動させない制御手段を備えることによって、排紙トレイの下面裏側に形成されたスイッチバック経路内においてジャムしたシートを、容易に取り除くことを可能とし、さらに、ジャムしたノートを取り除くためにスイッチバック経路を開放する際に排紙トレイを上方に引き上げても、排紙トレイ上のシートは、シート規制手段によって滑り落ちることがなく、排紙トレイ上のシートの整合状態を維持するのである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のシート送り装置に係る実施の形態の例を、図の記載に基づいて詳しく説明する。
【0024】
本発明に係るシート送り装置1は、画像形成装置8の上面部に設けられたプラテンガラスに対して開閉可能に読取装置本体にヒンジ等(図示せず)を介して取り付けられる。
【0025】
図1は、本発明に係るシート送り装置1を斜め上方から見た斜視図を示す。図2は、本シート送り装置を正面から見た断面図を示す。本発明に係る原稿搬送ユニットにおいては、前記給紙手段、前記搬送手段、前記排紙手段のそれぞれがユニット構成されている。
【0026】
図1及び2に示すように、シート送り装置1は、支持フレーム2と、給紙トレイ10と、支持フレーム2の一方の端側に、給紙トレイ10上に載置された原稿を繰り出すための給紙ユニット3と、給紙ユニット3から繰り出された原稿を受け取りこれを下方の画像読取装置(図示せず)のプラテンガラス31上の所定の位置に搬送して載置するための搬送ユニット5、支持フレーム2の他方の端側に画像読取り後の原稿を排紙する排紙ユニット4と、排紙された原稿を載置する排紙トレイ11とが形成されている。排紙トレイの下には読み取った原稿面を反転させるためのスイッチバック経路25が設けられている。そして、本装置を保護するフロントカバー6とリヤーカバー7が設けられている。給紙ユニット3、搬送ユニット5及び排紙ユニット4は、支持フレーム2におけるそれぞれの所定の取付部に取り付けられる。
【0027】
給紙ユニット3、排紙ユニット4、搬送ユニット5には、それぞれのローラを駆動するために正回転及び逆回転可能な給紙モータ(図示せず)、排紙モータ(図示せず)、搬送モータ(図示せず)が取り付けられている。
【0028】
図2において、原稿は、給紙トレイ10上に上向きに載置される。上向きに載置された原稿は給紙ユニット3により繰り出されて、凡そ180度回転した状態でその原稿面を下向きにした状態で搬送手段5の搬送ベルト18下の所定の読取位置に停止する。そこで読み取られた原稿は、今度は、排紙ユニット4によって排紙トレイ11上に排紙されることとなる。
【0029】
ところが、給紙トレイ11上に載置された原稿が複数枚からなるセット原稿であった場合、原稿は上位のものから連続的に繰り出されて読み取られるために、上記の排紙方法であると、排紙トレイ11に最終的に積み重ねられる原稿のページ順が逆になってしまう。これを防ぐために、読み取られた原稿は、排紙ユニットがそのまま排紙トレイ11上に排紙されずに、一旦排紙トレイ11の裏面(内側)に設けられたスイッチバック経路25に搬入され、原稿の後端側から排紙トレイ11に排紙されることにより、セット原稿のページ順を維持するようにしている。
【0030】
尚、本発明に係るシート送り装置における原稿の給紙、搬送、スイッチバック及び排紙については、両面原稿読み取りの例を含めて後述する。
【0031】
ところで、スイッチバック経路25への原稿搬入は、その搬入口手前での排紙手段による原稿の屈曲と、スイッチバック経路内における原稿の前進移動とその後の後退移動を伴うために原稿のジャム(紙詰まり)が生じやすい。そのために、一般操作者でも容易にジャムした原稿を取り出すことができるように、スイッチバック経路は開放可能に構成されなければならない。
【0032】
図2は、本発明に係るシート送り装置の実施の形態を示す。
本形態においては、給紙トレイ10が装置の上方に配置され、左側に配置された給紙部3が、給紙トレイ10上に載置された原稿を上のほうから順番に搬送部5側へ給紙する。そして、排紙トレイ11は、給紙トレイ10の下方に配置されている。上記のように、画像読み取り後の原稿は、必要に応じてスイッチバック反転されなければならない。このためのスイッチバック経路25が排紙トレイの内側に配置されている。
【0033】
ここで、排紙トレイ11は、大きく二つの部分に分かれて構成されている。その第1の部分は、スイッチバック経路の原稿入口側を開放する第1排紙トレイ部11Aであって、その第2の部分は、第1排紙トレイ部11Aと隣接する第2排紙トレイ部11Bである。このように排紙トレイ11は、第1排紙トレイ部11Aと第2排紙トレイ部11Bによって開放可能に構成されている。
【0034】
すなわち、スイッチバック経路の原稿入口側でジャムが生じた時には、第1排紙トレイ部11Aのみを上方に回動して、スイッチバック通路を開放する。また、奥側のスイッチバック通路でジャムが発生した時には、第2排紙トレイ部11Bを上方に回動する。これによって、スイッチバック経路25の開放が可能となり、ジャムした原稿が取り出せることとなる。
【0035】
図3は、第1排紙トレイ部11Aのみが開放された状態を示す。
ここで、第1排紙トレイ部11Aは、装置フレーム(図示せず)に対して支軸12を中心に回動可能なっている。また、第2排紙トレイ部11Bは、支軸13を中心に回動可能になっている。
【0036】
図3に示すように、この実施例では、第1排紙トレイ部11Aの回動可能な角度は、凡そ55度である。ジャムした原稿を取り出すには充分な角度である。それ以上開放しようとするとすれば、上方の給紙トレイ10に当たってしまう角度である。
【0037】
なお、上記の角度以上開放する場合には、上方の給紙トレイ10もシートの繰り出し側を支点として上方に回動すればよい。
【0038】
さて、第3図のように第1排紙トレイ部11Aの上に読み取りの完了したシートが載置されていると、例えば載置されているシートがA4サイズであるとシートを第1排紙トレイ部11Aに載置した状態で、このトレイを上方回動することがある。この場合、後に詳細に説明するシートの落下を規制するシート規制手段としてのストッパー79が設けられていることよって、シートの乱丁を防止できる。
【0039】
そして、第2排紙トレイ部11Bの回動可能な角度は凡そ30度である。通常、ジャムは、第1排紙トレイ部11A側で生じることと、第1排紙トレイ部11Aが大きく回動開放可能であることから30度程度で良い。これによって、スイッチバック経路の原稿搬入口側についてはジャム処理を容易とし、且つ、原稿搬入口よりも奥側にジャムが生じたときもジャム処理を可能にしている。
【0040】
また、図4に示される様に、A3サイズ、B4などの比較的大きなサイズが排紙トレイ11上に載置されたときには、第1排紙トレイ部11Aを上方に回動してもシートがこのトレイ上で落下移動する距離が短い為、上記のストッパー79は、トレイ凸部11Cから突出しない位置にある。これは、ストッパー79により第1排紙トレイ11Aと第2排紙トレイ11Bの境界線を越えて第2排紙トレイ11B上に跨っているシートを押し上げることがないようにするためである。
【0041】
第1排紙トレイ部11Aの開放自由部には、シール状のマグネット26が貼り付けられている。これに対応する装置フレーム部分には鉄片27が設けられている。このマグネット部26及び鉄片部27は磁気吸着することになる。これらが開放ロック手段14を構成している。また、第2排紙トレイ部11Bも特に図示しないが、同様の開放ロック手段14を構成している。この開放ロック手段14によって、例えば、シート送り装置1をプラテンガラス31に対して開閉した場合にも第1及び第2排紙トレイ部が不用意に開放してしまうなどの不具合を防止している。従ってオペレーターによって開放動作した時のみ第1及び第2排紙トレイ部が開放されることになる。
【0042】
ここで、図5から図9によって、本発明の第1の形態について説明する。
【0043】
まず図5は、排紙トレイ11上に出没する、シート規制手段としてのストッパー79の移動機構の概略説明図である。
【0044】
トレイアーム70は、第1排紙トレイ部11Aに固着されおり、装置フレームに設けられたトレイ回動軸12に回動自在に軸支されている。この回動軸12には扇形状のカム部材71がトレイアーム70の回動軸12に回動自在に取り付けられている。そして、上記のトレイアーム70とカム部材71は回動軸12に一部巻回されたコイルスプリング73によって駆動結合されている。すなわち、コイルスプリングの一端73aはトレイアーム70に設けられたアームピン71aに取り付けられ、他端73bはカム部材71に設けられたカムピン71bに結合されている。したがって、第1排紙トレイ部11Aを上方に移動するとトレイアーム70は回動軸12を中心に上方に移動し、この移動はコイルスプリング73を介してカム部材71に伝達されることになる。
【0045】
一方、ストッパー79は、回動支点となるストッパー軸80が第2排紙トレイ部11Bの一端に取り付けられている。そして、このストッパー79は第2排紙トレイ部11B上でトレイ表面と重合する退避位置(図5における実線位置)と、トレイ表面から起立したシートと係合する位置であるシート規制位置(図5における鎖線位置)とに回動移動可能となっている。第2排紙トレイ部11Bに設けられているストッパー軸80は、装置フレーム側に設けられたストッパー軸80の一端に設けられたストッパー79の下面を受けるレバー77と他端をカム部材側に位置するカム当接部76を有し、ストッパー軸80を受けるストッパー受け手段78が設けられている。
【0046】
このストッパー受け手段78は、ストッパー軸80と同軸上で回動する様に構成されているともに、常時トレイ表面の退避位置側に付勢する第2コイルスプリング81が装置フレームとストッパー受け手段78の間に介在している。
【0047】
以上からカム部材71はその先端のレバー当接部75がレバーのカム当接部76に係合している。したがって、カム部材71が図示の反時計方向に回動するとレバー当接部75がカム当接部76を下方に押し下げる。この押し下げ動作によりレバー受け手段78はストッパー軸80を中心として図示時計方向に移動しこの結果、ストッパー79もストッパー軸80を中心として時計方向に回動し起立状態に移動する。なお、カム部材71の回動により、カム面74がカム当接部76に係合するとストッパー79の先端に反時計方向の負荷が作用しても、ストッパーは反時計方向に移動せず、退避位置に倒れる事はない。
【0048】
以上のトレイアーム70からストッパー79までの連動機構により、連動手段70乃至78とシート規制手段79を構成している。
【0049】
ところで、図4の説明で述べたように、ストッパー79上にシートが載置された状態で、第1排紙トレイ部11Aを回動しても、ストッパー79の先端に回動負荷が生じている。この負荷がトレイアーム70とカム部材71との間に介在して、両者を結合するスプリング力より強いので、第1排紙トレイ部11Aが回動してもコイルスプリング73が曲がるのみでカム部材71は移動しない。これにより、ストッパーも移動せず、シートを持ち上げる等の余分な動作は行われない。
【0050】
次に、図6と図7によって第1排紙トレイ部11Aの上方への回動移動の動作とこの動作により起伏するストッパー79の動作を順に説明する。なお、トレイの上にはA4サイズのシートが載置してあるが、説明の為省いて図示している。
【0051】
まず、図6(A)は、排紙トレイ11排出されるシートを受ける状態を示している。この状態では、第1排紙トレイ部11Aはほぼ水平であり、本実施例では0度となっている。この状態では第2排紙トレイ部11Bの第1排紙トレイ部11A寄りに設けられたストッパー79は第2排紙トレイ部11B上に重合する退避した位置ある。なお、この状態にあっても、ストッパー79を移動するレバー77の他方に位置するカム当接部76は、カム部材71のレバー当接部75にレバースプリング81の弾性力により常時付勢されている。
【0052】
図6(B)から図7(E)までの図は、第1排紙トレイ部11Aを約5度から24度まで傾斜移動させた図である。この回動移動により、カム部材71も回動し、カム部材のレバー当接部75も移動する。この結果、ストッパー部材も順次起立した位置に移動する。
【0053】
ところで、実験によれば、第1排紙トレイ部11A上のシートは傾斜角が約25度を超える状態になると下方に移動落下することが判明した。したがって、図7(E)示す状態である24度を越えた点からカム部材71のカム面74でカム当接部76に当接する関係にすると、ストッパー79にシート落下の衝撃等が加わってもストッパー79は固定ロックされているので、第2排紙トレイ部11Bに重合する方向に倒れることがない。
【0054】
図7(F)は、第1排紙トレイ部11Aを上方に全開している。この実施例にあっては、水平から55度開放している。この状態ではスイッチバック通路25は完全に開放された状態となり、ジャム紙は容易に除去できる。
【0055】
上記のジャム紙除去が完了すると、今度は図7(F)→(E)→(D)→図6(C)→(B)→(A)の順に第1排紙トレイ部11Aを閉じることになる。この場合、シートの落下移動がなくなる25度以下の傾斜に第1排紙トレイ部11Aが閉じられたとき、カム面74からストッパー受け手段78のカム当接部76から離脱する構成となっているので、シートが不用意にずれることがない。
【0056】
図8は、図7で説明した第1排紙トレイ部11Aが水平状態から概ね55度開放された時の状態を示す斜視図である。図8に示されるように、ストッパー79の上に(つまり第1排紙トレイ部11Aと第2排紙トレイ部11Bに跨って)シートが存在していないときは、上記の連動手段70乃至78を構成する連動機構によって、シート規制手段(ストッパー)79は、シートの移動を制限するシート規制位置に立ち上がっていることを示している。これにより、排紙トレイ11のトレイ裏面下に形成されたスイッチバック経路(図1における25)にジャムが発生し、ジャムしたシートをスイッチバック経路から取り除くために排紙トレイ11を構成する第1トレイ部11Aを上方に開放したとしても、この第1排紙トレイ部11A上にそれまで廃止されていた例えばA4サイズ等のシートが、第2排紙トレイ11Bの方向に移動することなく、排紙されたシートの整合状態が崩れることが防止できるのである。
【0057】
図9は、ストッパー軸80を有するストッパー79が、ストッパー受け78から離脱している状態を示す斜視図である。この状態にあっては、第2排紙トレイ部11Bが上方に回動されている。このように、本シート送り装置においては、第2排紙トレイ部11Bが上方に回動されて開放されるので、排紙トレイ11のトレイ裏面下に形成されたスイッチバック経路(図1における25)にジャムが発生し、ジャムしたシートが第2排紙トレイ部11Bの下にまで及んでいたとしても、当該ジャムしたシートをスイッチバック経路からワンタッチで取り除くことを可能にしているのである。
【0058】
図10は、本発明の第2の実施形態を示すもので、連動手段12としてカム手段ではなく、フリクションローラを用いたものである。すなわち、第1排紙トレイ90Aの回動とともに回動する軸91に一定の摩擦係数を有するゴムローラ92を取り付けてある。一方ストッパー94の回動軸93にもストッパーの回動と一体に回動移動するゴムローラ95を取り付けている。
【0059】
したがって、第1排紙トレイ90Aを上方に回動すると、ゴムローラ92は図示と反時計方向に回動する。この回動の摩擦によりゴムローラ95は時計方向に回転することになり、この結果、ストッパー94も起立方向に移動する。
【0060】
一方、シートがストッパー94の上方に位置し、ストッパー94の回動負荷となるとゴムローラ92、95の間でスリップが生じ、ストッパー94は第2排紙トレイ90Bと重合した位置にある。
【0061】
図11は、本発明の第3の実施形態を示すもので、排紙トレイ上のシートを検出するシート検出センサと、第1排紙トレイの回動を検出するトレイ位置センサ、これらの検出結果により例えば、ソレノイド等の駆動手段によってストッパーを移動させるものである。
【0062】
すなわち、第1排紙トレイ90Aには、このトレイ上にシートが載置されているか否かを検出するセンサSEN1が設けられている。また、第1排紙トレイ90Aは回動軸91に固定され、この回動軸91は特に図示してないが、装置フレームに回動自在となっている。また、回動軸91には、半円形の検出フラグ95が設けられていて、第1排紙トレイ90Aを上方に回動(反時計方向)すると、この検出フラグ95も反時計方向に回動する。
【0063】
この検出フラグ95の位置は、角度検出センサSEN3によって検出される。
【0064】
一方、第2排紙トレイ90Bには、第2排紙トレイ90Bに設けられたストッパーの回動軸93に回動自在に設けられたストッパー94とこのストッパー94にワイヤーなどで結合されたソレノイド96が設けられている。また、ストッパー94の回動軸のシート排出方向下流側には、第2排紙トレイ90B上にシートが載置されているか否かを検出する第2シート検出センサSEN2が設けられている。なお、ソレノイド96の吸引方向と反対側にはスプリング等でストッパー94を閉じる方向に牽引している。
【0065】
図12は、上記のシート検出センサSEN1、第2シート検出センサSEN2、角度検出センサSEN3の検出信号によってストッパー94を移動する駆動手段としてのソレノイド96を制御する制御ブロック図である。
【0066】
この制御手段は、図13に示される様に、第1排紙トレイ90A上にシートが載置されていることがシート検出センサSEN1によって検出され(SEN1=ON)、第2シート検出センサSEN2が検出していない(SEN2=OFF)ときは、小サイズシートが載置されていると判断する。この状態で、角度検出センサSEN3が検出する(SEN3=ON)と、第1排紙トレイ90Aが上方に開放されたと判断して、ソレノイド96を作動してストッパー94を起立状態にする。
【0067】
一方、シート検出センサSEN1によってシートが検出され(SEN1=ON)、第2シート検出センサSEN2も検出したときは(SEN2=ON)、大サイズシートが載置されていると判断する。この状態では、ストッパー94は起立する必要がないので、角度検出センサSEN3が検出しても(SEN3=ON)、ソレノイド96を作動させない。したがって、ストッパー94の上にシートが載置されているときには、ストッパー94は起立しない。
【0068】
図14は、本発明の排紙トレイの開閉箇所を、これまでの説明における実施例と異ならせたものである。すなわち、これまでの実施例における排紙トレイはシート送り装置のスイッチバック通路25でのジャム紙などを除去するために開放するものであったが、図14に示すものは、例えば、原稿送り装置の排紙トレイを画像形成装置8の上面カバーを利用し、この排紙トレイの下方にはトナー補給部が配置されており、このトナー補給部の開閉の際にも適用できる。
【0069】
具体的には、第1排紙トレイ102の開閉に連動して、ストッパー104が起伏する構成となっている。また、大サイズシートの場合は、第2排紙トレイ103ともにシートを載置する構成としてある。したがって、第1排紙トレイ102のみに載置されたシートは、この第1排紙トレイ102が上方に開放しても、シートが乱丁する落下は規制される。
【0070】
次に、上記に述べたシート送り装置のシート給紙からシート排紙までのシート送り動作の全体概要を説明する。
【0071】
先ず、本画像搬送装置による原稿の片面読取モード図15乃至17に基づいて説明する。
【0072】
給紙トレイ10に原稿100をセットされ(図15(a))、エンプティセンサS5が原稿100を検出すると、給紙モータ(図示せず)が正回転させる。これにより、繰り出しローラ43と給紙ローラ45が駆動し、原稿100は繰り出しローラ43にて繰り出され、給紙ローラ45と分離部材44によって1枚に分離されて給紙される。給紙された原稿100はレジストセンサS1にて先端が検出された後に給紙モータを所定量駆動することによってジストローラ47のニップ部に突き当てて原稿100のスキューを除去されて停止する(図15(b))。その後、給紙モータを逆回転させてレジストローラ47を回転させて原稿をコンタクトガラス31に向けて給紙するとともに搬送モータ(搬送モータ)を正回転させて搬送ベルト18を回転させてレジストローラ47から送られた原稿100をプラテンガラス31に沿って搬送させる(図15(c))。そして、1枚目の原稿100の後端をタイミングセンサS2が検出した後に、所定量搬送して給紙モータ、搬送モータを停止させてレジストローラ47及び搬送ベルト18を停止する。これにより、原稿100はプラテンガラス31上の所定の位置に位置付けられて、本体の読取手段によって原稿100が読み取られることとなる(図16(d))。
【0073】
ここで、1枚目の原稿100を読み取っている間に給紙トレイ10に2枚目の原稿101がセットされていれば、すなわちエンプティセンサS5が2枚目の原稿101を検出していると、給紙モータが正回転させて繰り出しローラ43と給紙ローラ45を駆動して、1枚目の原稿100と同様に2枚目の原稿101を繰り出し、1枚に分離してレジストローラ47のニップ部に突き当てて停止させて待機させる(図16(e))。
【0074】
1枚目の読取が終了すると搬送モータを再度正回転駆動し、同時に排紙モータも正回転させる。これにより、搬送ベルト18は正回転駆動し、反転ローラ55も正回転駆動され、1枚目の原稿100がプラテンガラス31上から搬出される(図16(f))。
【0075】
ここで、1枚目の原稿の先端が反転センサS4で検出されると給紙モータを逆回転してレジストローラ47を駆動し、レジストローラ47のニップ点に突き当たり待機された2枚目の原稿101をプラテンガラス31に向けて送るように制御され、1枚目と同様にプラテンガラス31上の所定位置に搬送されて停止される。
【0076】
一方、プラテンガラス31上から搬出された1枚目の原稿100は排紙フラッパ54、及び反転フラッパ57によってスイッチバック経路25に導かれ(図17(g))、原稿100の後端が排紙センサS4に検出されてから所定量搬送して排紙モータを停止して反転ローラ55を一旦停止する。このとき、原稿100の後端は自重フラッパ60を過ぎた位置で反転ローラ55とピンチローラ56bにニップされて停止した状態となる(図17(h))。その後、反転ローラ55とピンチローラ56bにニップされて停止された原稿100は排紙モータを逆回転させることにより、原稿100をスイッチバックさせて排紙ローラ対53a、53bによって排紙トレイ11に排紙する(図17(i))。
【0077】
以降、2枚目の原稿101についても1枚目の原稿100と同様な排紙動作が実行され、また3枚目、4枚目の原稿が給紙トレイ10にある場合は、同様な給紙、搬送、排紙動作が実行される(図17(j))。
【0078】
なお、自重フラッパ60は下方に自重によって垂下されており、通過する原稿の先端によって上方に回動するように構成されている。また、排紙ローラ53bは排紙モータの正回転、逆回転に関係なく一方向に回転するように駆動系が構成されている。
【0079】
次に、本シート送り装置における原稿の両面読取モードの動作について図18〜図20に基づいて説明する。
【0080】
1枚目の原稿100の給紙から表面読取までは片面読取モードと同様な給紙、搬送動作を実行する(図15(a)〜図16(e))。
【0081】
そして、図18(a)の状態で表面が読み取られた1枚目の原稿100は搬送モータを再度正回転駆動し、同時に排紙モータも正回転させることにより、搬送ベルト18、反転ローラ55でプラテンガラス31上から搬出される(図18(b))。
【0082】
プラテンガラス31上から排出された原稿100は反転センサS4で先端を検出された後に所定量搬送することによって排紙フラッパ54、自重フラッパ60を通過して反転ローラ55とピンチローラ56bに原稿100の先端がニップした位置で搬送モータ及び排紙モータを一旦停止し、原稿100を停止させる(図18(c))。そして、反転フラッパ57を再びプラテンガラス31に案内する方向に切り換えると同時に搬送モータを逆回転し、排紙モータを再度正回転させる。これにより、原稿100は表裏を反転して再びプラテンガラス31に給紙され、プラテンガラス31の所定の位置に搬送される(図19(d))。
【0083】
プラテンガラス31上の所定の位置に搬送されて停止された原稿100は、その裏面が読取手段によって読み取られ、読み取りが終了すると搬送モータを正回転駆動し、同時に排紙モータも正回転する。これにより、搬送ベルト18は正回転駆動し、反転ローラ55も正回転駆動され、1枚目の原稿100がプラテンガラス31上から再び搬出される(図19(e))。
【0084】
ここで、1枚目の原稿の先端が反転センサS4で検出されると給紙モータを逆回転してレジストローラ47を駆動し、レジストローラ47のニップ点に突き当たり待機していた2枚目の原稿101をプラテンガラス31に向けて送るように制御され、1枚目と同様にプラテンガラス31上の所定位置に搬送されて停止される。
【0085】
一方、プラテンガラス31上から搬出された1枚目の原稿100の先端を反転センサS4が検出すると排紙フラッパ54を原稿を直接排紙ローラ対53に案内する位置に切り換え、これによって、1枚目の原稿は排紙ローラ対53a、53bによって排紙トレイ11に排紙される(図19(f)、図20(g))。
【0086】
以降、2枚目の原稿101についても1枚目の原稿100と同様な排紙動作が実行され、また3枚目、4枚目の原稿が給紙トレイ10にある場合は、同様な給紙、搬送、排紙動作が実行される(図20(h))。
【0087】
以上詳しく説明したように、本発明においては、排紙トレイを備えたシート送り装置であって、前記排紙トレイがシートを受け入れる位置から所定角度以上回動自在に支持する支持手段と、前記排紙トレイの所定角度以上の回動に伴って作動する連動手段と、前記排紙トレイが所定角度以上回動される際に、前記連動手段の作動により当該排紙トレイ上に積載されたシートの移動を許容する退避位置からこのシートの移動を阻止する規制位置に移動自在のシート規制手段と、前記シート規制手段の作動に対して所定以上の負荷が掛かっている場合には、前記排紙トレイが回動されても前記シート規制手段を前記退避位置から前記規制位置に移動させないための制動手段と、を備えたことにより、排紙トレイの下方裏側に配置されたスイッチバック経路の原稿搬入口側及び奥側におけるジャムした原稿の取り出しを容易とし、排紙トレイが移動又は回動された際に排紙トレイ上に載置されていたシートの整合状態を乱したり崩すことなく排紙トレイの開放操作を可能とし、操作性に優れ且つメンテナンス性を大幅に向上させたシート送り装置を実現したのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るシート送り装置の実施の形態例の斜視図を示す。
【図2】 図1に示したシート送り装置の正面断面図である。
【図3】 本発明の第1の実施の形態において、排紙トレイにA4サイズ以下のシートを載置したまま第1排紙トレイ部のみを開放した状態を示す。
【図4】 本発明の第1の実施の形態において、排紙トレイにA4サイズ以上のシートを載置したまま第1排紙トレイ部のみを開放した状態を示す。
【図5】 第1の実施の形態におけるシート規制手段の拡大図である。
【図6】 第1の実施の形態における排紙トレイ部を示し、第1排紙トレイの回動に伴ってシート規制手段(ストッパー)が回動する状態(その1)を示す。
【図7】 第1の実施の形態における排紙トレイ部を示し、第1排紙トレイの回動に伴ってシート規制手段(ストッパー)が回動する状態(その2)を示す。
【図8】 第1の実施の形態において第1排紙トレイが回動された状態の斜視図を示す。
【図9】 第1の実施の形態における排紙トレイ部を示し、第2排紙トレイが上方に開放された状態を示す斜視図である。
【図10】 本発明の第2の実施の形態における排紙トレイ部を示す。
【図11】 本発明の第3の実施の形態における排紙トレイ部を示す。
【図12】 本発明の第3の実施の形態において、ストッパーの駆動を制御するための制御ブロックの例を示す。
【図13】 図12の制御ブロックにおける各センサの検出内容を示す。
【図14】 排紙トレイの開閉箇所を別の位置に設けた図である。
【図15】 本シート送り装置における原稿の片面読取動作を説明するための図(その1)である。
【図16】 本シート送り装置における原稿の片面読取動作を説明するための図(その2)である。
【図17】 本シート送り装置における原稿の片面読取動作を説明するための図(その3)である。
【図18】 本シート送り装置における原稿の両面読取動作を説明するための図(その1)である。
【図19】 本シート送り装置における原稿の両面読取動作を説明するための図(その2)である。
【図20】 本シート送り装置における原稿の両面読取動作を説明するための図(その3)である。
【図21】 従来のシート送り装置の例を示す。
【符号の説明】
1 シート送り装置
2 支持フレーム
3 給紙ユニット
4 排紙ユニット
5 搬送ユニット
6 フロントカバー
7 リヤーカバー
8 画像形成装置
10 給紙トレイ
11 排紙トレイ
11A 第1排紙トレイ(部)
11B 第2排紙トレイ(部)
12、13 支軸
14 開放ロック手段
18 搬送ベルト
25 スイッチバック経路
26 マグネットシート
27 フレーム側鉄片
43 繰り出しローラ
44 分離部材
45 給紙ローラ
47 レジストローラ
79 シート規制手段(ストッパー)
70−78 連動手段

Claims (16)

  1. 基端部を回動自在に支持され、排出されるシートを受け取る第1の位置と当該第1の位置に対して傾斜した第2の位置の間で上下方向に揺動自在な排紙トレイを備えたシート送り装置であって、
    前記排紙トレイの前記第1の位置から前記第2の位置への移動に伴って作動する連動手段と、
    前記排紙トレイが前記第1の位置から前記第2の位置に回動される際に、前記連動手段の作動により該排紙トレイ上に積載されたシートの移動を許容する退避位置からこのシートの移動を阻止する規制位置に移動するシート規制手段を設けたことを特徴とするシート送り装置。
  2. 排紙トレイを備えたシート送り装置であって、
    前記排紙トレイがシートを受け入れる位置から所定角度以上回動自在に支持する支持手段と、
    前記排紙トレイの所定角度以上の回動に伴って作動する連動手段と、
    前記排紙トレイが所定角度以上回動される際に、前記連動手段の作動により当該排紙トレイ上に積載されたシートの移動を許容する退避位置からこのシートの移動を阻止する規制位置に移動するシート規制手段と、
    を備えたことを特徴とするシート送り装置。
  3. 前記連動手段は、前記排紙トレイの回動に連動するカム手段を有し、前記シート規制手段の一端が前記カム手段に係合することを特徴とする請求項2に記載のシート送り装置。
  4. 前記シート規制手段は、前記カム手段の所定角度以上の回動によって前記規制位置に固定されることを特徴とする請求項3記載のシート送り装置。
  5. 前記連動手段は、前記シート規制手段の作動に対して所定以上の負荷が掛かっている場合には、前記排紙トレイが回動されても前記シート規制手段を前記退避位置から前記規制位置に移動させないための制動手段を有する、ことを特徴とする請求項2又は3記載のシート送り装置。
  6. 前記制動手段は、前記排紙トレイが回動された場合でも、前記シート規制手段の上にシートが覆い被さっているときは当該シートの重さによって前記連動手段を作動させないためのスプリング手段であることを特徴とする請求項5記載のシート送り装置。
  7. 前記制動手段は、前記排紙トレイが回動された場合でも、前記排紙トレイ上のシートの重さによって前記連動手段を作動させないためフリクション伝達手段であることを特徴とする請求項5記載のシート送り装置
  8. シート排出口から排出されるシートを受け入れる第1の排紙トレイと当該第1の排紙トレイに隣接した第2の排紙トレイとからなる排紙トレイと、
    前記排紙トレイの下方を開放可能にするために、前記第1の排紙トレイを回動自在に支持する支持手段と、
    前記第1の排出排紙トレイが所定の角度以上回動されることによって作動する連動手段と、
    前記第1の排紙トレイが所定の角度以上回動される際に前記連動手段の作動により前記排紙トレイ上に積載されたシートの移動を許容する退避位置からこのシートの移動を阻止する規制位置に移動するシート規制手段と、
    を備えたことを特徴とするシート送り装置。
  9. 前記シート規制手段を前記第2の排紙トレイに支持させると共に、前記第2の排紙トレイを前記第1の排紙トレイとは独立して回動自在に支持する第2の支持手段を備えたことを特徴とする請求項8記載のシート送り装置。
  10. 前記シート規制手段に所定以上の負荷が生じた際には、前記シート規制手段の前記退避位置から前記規制位置への移動を制動する前記連動手段に設けられた制動手段を備えた請求項8に記載のシート送り装置。
  11. 給紙トレイと、
    画像を読み取るためのプラテンガラスに沿ってシートを搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段から搬送されたシートをスイッチバックして反転させるためのスイッチバック経路と、
    前記スイッチバック経路の上方に配置され、読み取られたシートを受け入れる第1の位置と前記スイッチバック経路のシート搬入口側を開放可能とする第2の位置の間で上下方向に移動自在な第1の排紙トレイと、当該第1の排紙トレイに隣接する第2の排紙トレイと、から成る排紙トレイと、
    前記スイッチバック経路を開放するために前記第1の排紙トレイを回動自在に支持する支持手段と、
    前記第1の排紙トレイの回動に伴って作動する連動手段と、
    前記第1の排紙トレイが前記第1の位置から前記第2の位置に回動された際に前記連動手段の作動によりシートの移動を許容する退避位置から前記排紙トレイ上のシート移動を規制する規制位置に移動するシート規制手段と、
    を備えたことを特徴とするシート送り装置。
  12. 排紙されたシートが前記第1の排紙トレイと前記第2の排紙トレイに跨って載置されて前記シート規制手段上に位置するときは、前記第1排紙トレイの回動に連動して前記シート規制手段を退避位置から規制位置に移動を行わないようにする制動手段とを備えることを特徴とする請求項11記載のシート送り装置。
  13. 前記第1の排紙トレイと前記第2の排紙トレイの夫々は、装置フレームに対して回動可能に連結されていることを特徴とする請求項11記載のシート送り装置。
  14. 排出されるシートを受け取る第1の位置と当該第1の位置に対して傾斜した第2の位置の間で上下方向に移動自在な排紙トレイを備えたシート送り装置であって、
    前記排紙トレイが前記第1の位置又は前記第2の位置の何れかに位置するかを検出するトレイ位置検出センサと、
    前記排紙トレイ上のシートの移動を規制するシート規制手段と、
    前記シート規制手段をシートに係合する位置に移動する駆動手段と、
    前記シート規制手段よりもシート排出方向の上流側に位置して排紙トレイ上のシートの存在を検出するシートセンサと、
    前記シートセンサがシートの存在を検出し、且つ前記トレイ位置検出センサが前記排紙トレイの前記第2の位置に位置したことを検出したときに前記駆動手段を作動する制御手段と、
    を備えたことを特徴とするシート送り装置。
  15. 前記排紙トレイ上のシートが、前記シート規制手段を超えて排出方向下流側に側に位置するか否かを検出する第2シートセンサを有し、
    前記第2のシートセンサが当該排出方向下流側に側に位置することを検出したときは、前記トレイ位置検出センサによって前記排紙トレイが前記第2の位置に位置していることを検出しても上記駆動手段を作動させない制御手段を備えた、ことを特徴とする請求項14に記載のシート送り装置。
  16. シート上の画像を読み取る読取手段をプラテンガラスの下方に配置した画像読取装置であって、当該プラテンガラスの上方に請求項1乃至15の何れか一項に記載のシート送り装置を備えたことを特徴とする画像読取装置。
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