JP4447764B2 - シート給送装置及びこれを備えた画像読取装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートを給送するシート給送装置及びこれを備えた画像読取装置に関し、特にシート給送装置に設けられた給紙口と排出口を、不使用時には塞ぐようにしたものに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来のスキャナ等の画像読取装置、或いはプリンタ、複写機、ファクシミリ等に用いられる画像読取装置においては、画像読取部にシートを給送するためのシート給送手段を備えているものがあり、このような画像読取装置としてはシート給送装置を、装置上部に開閉可能に装備する構成のものが特開平９−８６７６３号等にて提案されている。
【０００３】
ところで、このようなシート給送装置としては、シート収納手段に収納されたシートを装置本体の内部に設けられたシート搬送路に送り込むための給紙口と、シート搬送路を通過したシートを排紙収納手段に向けて排出するための排出口とを備えたものがある。
【０００４】
そして、シートの情報を読み取る場合には、シートを給紙口からシート搬送路に送り込んだ後、読取部を通過させることによりシートの情報を読み取るようにしている。なお、情報の読み取りが終了したシートは、シート搬送路を通過した後、排出口から排出されて排紙収納手段に収納されるようになっている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような従来のシート給送装置においては、給紙口、排出口、シート収納手段及び排紙収納手段が常時露出しているため、シート収納手段及び排紙収納手段上にゴミや埃が溜まりやすく、この溜まったゴミや埃等の異物が給紙口及び排紙口から装置内部へ侵入してしまいやすく、装置の故障の原因となることがあった。
【０００６】
また、シート収納手段や排紙収納手段がシート給送装置本体から突出しているため不使用時、これらが邪魔になると共に外観上も煩雑な印象を与える場合があった。
【０００７】
そこで、本発明はこのような現状に鑑みてなされたものであり、装置本体内に異物が進入するのを防ぎ、且つ不使用時にはシート収納手段や排紙収納手段が邪魔にならないようにすることのできるシート給送装置及びこれを備えた画像読取装置を提供することを目的とするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明は、装置本体の内部に設けられたシート搬送路にシートを送り込むための給紙口と、前記シート搬送路を通過したシートを排出するための排出口とを備えたシート給送装置において、前記シート搬送路に送り込まれるシートを収納すると共に、前記装置本体に回動可能に設けられ、前記シートを収納する収納位置と前記給紙口を覆う位置とに移動可能なシート収納手段と、前記シート収納手段の上方又は下方に設けられ、前記排出されたシートを収納すると共に、前記装置本体に回動可能に設けられ、前記排出口から排出されたシートを収納する収納位置と前記排紙口を覆う位置とに移動可能な排紙収納手段と、を備え、前記給紙口及び排出口を覆う際には前記シート収納手段及び前記排紙収納手段の上方に位置する一方を、シート積載面と反対側の面が前記装置本体の上面を構成するように反転回動させて前記給紙口及び排出口のうちの上方に位置する一方を覆い、前記シート収納手段及び前記排紙収納手段の他方を前記シート収納手段又は排紙収納手段のシート載置面が前記装置本体の上面を構成するように上方回動させて前記給紙口及び排出口の他方を覆うようにし、前記給紙口及び排出口を覆った際、前記シート収納手段及び前記排紙収納手段は前記装置本体から突出せず、反転回動した前記シート収納手段又は前記排紙収納手段の一方のシート積載面と反対側の面と、上方回動した前記シート収納手段又は前記排紙収納手段の他方のシート積載面とで連続した前記装置本体の上面を形成することを特徴とするものである。
【０００９】
また本発明は、前記給紙口及び排出口のうち前記給紙口が前記排紙口の上方に位置し、前記排紙口は前記シート収納手段の下方に位置することを特徴とするものである。
【００１０】
また本発明は、前記給紙口を覆う際の前記シート収納手段の反転回動動作に連動して前記排紙収納手段は前記排紙口を覆う位置に回動することを特徴とするものである。
【００１１】
また本発明は、前記給紙口及び排出口を塞いだ際、前記シート収納手段のシート積載面と反対側の面と、前記排紙収納手段のシート載置面とが隣り合って前記装置本体の表面を形成することを特徴とするものである。
【００１２】
また本発明は、前記排紙収納手段には、該排紙収納手段がシート収納位置にあるとき前記シート載置面から上方に突出し、前記排紙口を覆う位置にあるときには前記シート載置面から退避する突出部が設けられることを特徴とするものである。
【００１３】
また本発明は、前記給紙口及び排出口のうち前記排出口が前記給紙口の上方に位置し、前記給紙口は前記排紙収納手段の下方に位置することを特徴とするものである。
【００１４】
また本発明は、前記排紙口を覆う際の前記排紙収納手段の反転回動動作に連動して前記シート収納手段は前記給紙口を覆う位置に回動することを特徴とするものである。
【００１５】
また本発明は、前記給紙口及び排出口を塞いだ際、前記排紙収納手段のシート積載面と反対側の面と、前記シート収納手段のシート載置面とが隣り合って前記装置本体の表面を形成することを特徴とするものである。
【００２５】
また本発明は、シートの情報を読み取る読取部と、前記読取部にシートを給送するシート給送装置とを備えた画像読取装置において、前記シート給送装置は上記のいずれかに記載のものであることを特徴とするものである。
【００２６】
また本発明のように、給紙口からシート搬送路に送り込まれるシートを収納するシート収納手段を装置本体に回動可能に設け、シートを収納する収納位置と給紙口を覆う位置とに移動可能とし、排出口から排出されたシートを収納する排紙収納手段を装置本体に回動可能に設け、排出口から排出されたシートを収納する収納位置と排紙口を覆う位置とに移動可能とする。
【００２７】
そして、給紙口及び排出口のうちの上方に位置する一方を覆う際にはシート収納手段又は排紙収納手段を、シート収納手段又は排紙収納手段のシート積載面と反対側の面が装置本体の表面を構成するように反転回動させて給紙口及び排出口の一方を覆い、給紙口及び排出口のうちの他方を覆う際にはシート収納手段又は排紙収納手段のシート載置面が装置本体の表面を構成するように回動させて給紙口及び排出口の他方を覆うようにする。
【００２８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
【００２９】
図１は、本発明の実施の形態に係るシート給送装置の一例である原稿送り装置を備えた画像読取装置の斜視図であり、図２はその分解図である。
【００３０】
図１及び図２において、１は原稿送り装置、２は画像読取装置であるフラットベッドスキャナ（以下、スキャナという）である。
【００３１】
なお、この原稿送り装置１は、図２に示すように原稿送り装置本体１Ａの一側端部の両側に設けたヒンジ７をスキャナ２に設けた嵌合穴２ａにそれぞれ嵌合させ、このヒンジ７を図１に示すヒンジ軸８により回動自在に支持することにより、下部のスキャナ２に対して回動（開閉）自在となっている。
【００３２】
ここで、この原稿送り装置１は、図２に示すようにシートである不図示の原稿を載置収納するシート収納手段である給紙トレイ３を備えており、この給紙トレイ３に原稿をセットし、不図示の読み取り開始スイッチを入れると、或いは不図示のコンピュータやコンピュータネットワークからの読み取り開始信号が入力されると、不図示の給紙ローラ及び分離手段により原稿が給紙トレイ３の給送方向下流側に設けられた給紙口４に一枚ずつ分離給送されるようになっている。
【００３３】
また、この原稿送り装置１は、給紙トレイ３の下方にスキャナ２により読み取られた原稿を排出するための排紙口１０を備えており、スキャナ２により読み取られた原稿は、この排紙口１０から排出され、排紙収納手段である排紙トレイ６に収納されるようになっている。
【００３４】
一方、スキャナ２は、給紙口４に一枚ずつ分離給送された原稿を流し読みするための読取部５と、直接原稿を載置して読み取るための他の読取部である原稿台ガラス９と、読取部５を通過する原稿を流し読みする、或いは原稿台ガラス９に載置された原稿を読み取る不図示の原稿読取手段とを備えている。
【００３５】
次に、このように構成されたスキャナ２の画像読取動作について説明する。
【００３６】
まず原稿送り装置１を用いた画像読取動作について説明する。この場合は、まず図３に示すように原稿送り装置１を閉じた状態にし、この状態で給紙トレイ３に原稿をセットし、例えば読み取り開始スイッチを入れる。これにより、不図示の給紙ローラが回転し、原稿は給紙口４に一枚ずつ分離給送され、この後、不図示の搬送ローラ等により図４に示すシート搬送路である原稿搬送経路１６を通り、読取部５へ搬送される。
【００３７】
そして、この原稿がスキャナ２の読取部５上を搬送される間に不図示の原稿読取手段によって原稿記載情報が流し読みによって読み取られる。なお、このようにして記載情報が読み取られた後、原稿は同図に示す矢印のように排紙口１０へ搬送され、排紙トレイ６上に排出される。
【００３８】
次に、原稿送り装置１を用いることなく、直接スキャナ２の原稿台ガラス９に原稿を載置して原稿記載情報を読み取る場合について説明する。
【００３９】
この場合は、まず図１に示すように原稿送り装置１を、ヒンジ軸８を支点として上方回動させて開くことによりスキャナ２の原稿台ガラス９を露出させ、この原稿台ガラス９上に直接原稿を載置する。そして、このように原稿台ガラス９上に直接原稿を載置した後、原稿送り装置１を閉じ、読み取り開始スイッチを入れると、不図示の原稿読取手段が読取方向に移動し、これにより原稿記載情報が読み取られる。
【００４０】
なお、図４において、１７は厚紙用給紙トレイであり、この厚紙用給紙トレイ１７は原稿送り装置本体１Ａに回転軸１８を介して開放可能に取り付けられている。ここで、この厚紙用給紙トレイ１７は、通常は後述する図５に示すように閉じられた状態にあるが、厚手の原稿を読み取る場合には、図４に示すように開放されるようになっている。
【００４１】
そして、厚手の原稿を読み取る場合には、厚紙用給紙トレイ１７を開き、この厚紙用給紙トレイ１７に原稿をセットした後、例えば読み取り開始スイッチを入れると、不図示の給紙ローラが回転して原稿は読取部５へ搬送され、原稿記載情報が流し読みによって読み取られるようになっている。また、このようにして記載情報が読み取られた後、原稿は同図に示す矢印のように排紙口１０へ搬送され、排紙トレイ６に排出されるようになっている。
【００４２】
ところで、原稿送り装置１では、既述したように給紙トレイ上には埃やゴミが蓄積しやすく、原稿の搬送と共に原稿送り装置内にこれらの埃やゴミを取り込んでしまい故障の原因となることが考えられる。
【００４３】
そこで、本実施の形態では、これを防止するため給紙トレイ３を、図４に示す回動軸１３を介して原稿送り装置本体１Ａに回動可能に設け、原稿送り装置１を使用しない場合には、給紙トレイ３を図５に示す矢印Ａ方向に回動軸１３を支点として反転回動させて給紙口４を覆い隠すようにしている。即ち、原稿送り装置１を使用しない場合には、給紙トレイ３を、給紙口４を覆い隠す蓋として機能させるように構成している。
【００４４】
そして、このように原稿送り装置１の不使用時には給紙トレイ３を反転回動させて給紙口４を覆う位置に移動させることにより給紙口４を塞ぐことができ、これにより原稿送り装置本体内に異物が進入するのを防ぐことができる。
【００４５】
一方、このように給紙トレイ３を、給紙口４を覆い隠す蓋として機能させるようにした場合、図６、図７及び図８に示すように給紙口４を覆い隠す状態では、給紙トレイ３のシート積載面と反対側の面である背面３ａが原稿送り装置本体１Ａの表面を構成する外装となる。
【００４６】
そして、このように給紙口４を塞ぐ際、給紙トレイ３を反転回動させて給紙トレイ３（の背面３ａ）により原稿送り装置本体１Ａの表面を構成することにより、不使用時、給紙トレイ３が原稿送り装置本体１Ａから突出することはなくなり、この結果、給紙トレイ３が邪魔になったり、外観上煩雑な印象を与える事もなくなる。
【００４７】
ところで、既述したように排紙トレイ６にも埃やゴミ等の異物が溜まり、この異物が排紙口１０から原稿送り装置本体内部に侵入する場合もある。このため、本実施の形態においては、排紙トレイ６を図４に示す回動軸１４を介して原稿送り装置本体１Ａに回動可能に設け、原稿送り装置１を使用しない場合には、排紙トレイ６を図５に示す矢印のように回動軸１４を支点として上方回動させて排紙口１０を覆い隠すようにしている。即ち、原稿送り装置１を使用しない場合には、排紙トレイ６を、排紙口１０を覆い隠す蓋として機能させるように構成している。
【００４８】
そして、このように原稿送り装置１の不使用時には排紙トレイ６を上方回動させて排紙口１０を覆う位置に移動させることにより排紙口１０４を塞ぐことができ、これにより原稿送り装置本体内に異物が進入するのを防ぐことができる。
【００４９】
なお、本実施の形態のように、排紙口１０を塞ぐために排紙トレイ６を移動させ、シート積載面側を原稿送り装置本体１Ａの表面を構成する外装として兼用することにより、排紙トレイ６の移動領域を小さくすることができ、スペース効率を良くすることができる。
【００５０】
ここで、給紙口４及び排紙口１０を覆い隠すため給紙トレイ３及び排紙トレイ６を別々に回動させるようにすると手間がかかることから、本実施の形態においては、給紙トレイ３の回動動作に連動して排紙トレイ６を回動させるようにしている。即ち、給紙トレイ３を図４に示す状態から回動軸１３を支点として回動させる際、給紙トレイ３の原稿送り装置本体側端部３ｂ（図８参照）が、排紙トレイ６の回動側端部６ａの下面に接するように構成している。
【００５１】
これにより、給紙トレイ３を回動させると、給紙トレイ３の原稿送り装置本体側端部３ｂによって排紙トレイ６の回動側端部６ａが持ち上げられ、排紙トレイ６は排紙口１０を覆う位置まで上方回動する。そして、このように給紙トレイ３の回動動作に連動させて排紙トレイ６を回動させることにより、簡単に給紙口４及び排紙口１０を覆い隠すことができるようになる。
【００５２】
また、このように給紙口４及び排紙口１０を塞いだ状態では、図６に示されるように、給紙トレイ３の原稿送り装置本体側端部３ｂが、排紙トレイ６の回動側端部６ａを下方より支持する状態となり、隣り合う給紙トレイ３と排紙トレイ６とにより実質連続的な外装面を形成することができる。なお、このように給紙トレイ３が排紙トレイ６を支えるようにしても、給紙トレイ３の給紙口側の部分が浮かび上がることはない。
【００５３】
ところで、図９はスキャナ２の平面図であり、同図において、１１は給紙トレイ３と給紙口４の間で、かつ原稿の幅方向両側に配置された１対のサイド規制ガイドである。ここで、このサイド規制ガイド１１は、給送方向と直交する方向にスライド可能に取り付けられており、このサイド規制ガイド１１によって原稿を給送方向と直交する方向から押さえ込むことにより、原稿の斜行を防ぐようにしている。
【００５４】
なお、本実施の形態において、このサイド規制ガイド１１は、給紙トレイ３を回動させて給紙口４を塞ぐ際には、給紙トレイ３による給紙口閉塞動作を妨げない位置に移動することができるように構成されている。
【００５５】
また、同図において、３Ａは給紙トレイ３の原稿を載せるシート積載面３ｃに突設された複数のリブであり、このリブ３Ａにより原稿と給紙トレイ３との摩擦を減らすことができるようになっている。また、このようなリブ３Ａを設けることにより、原稿と給紙トレイ３の間に隙間を作ることができ、原稿の下に指を入れやすくなり原稿を取り出しやすくなる効果もある。
【００５６】
一方、同図において、１２は排紙トレイ６に設けられた突出部であり、この突出部１２は、通常、例えば図３に示すように排紙トレイ６から上方に突出するようになっており、このように突出部１２を突出させることにより、排出された原稿を排紙トレイ上から浮かせることができる。この結果、原稿と排紙トレイ６の間に隙間を作ることができ、原稿の下に指を入れやすくなり原稿を取り出しやすくなる効果もある。
【００５７】
ここで、この突出部１２は、排紙トレイ６に図４に示す回転軸１５を介して回動自在に保持されており、これにより排紙トレイ６が、既述した図５に示すように回動すると、突出部１２の軸支部が排紙トレイ６と共に上方に移動するようになっている。
【００５８】
そして、このように排紙トレイ６と共に突出部１２の軸支部が上方移動することにより、突出部１２は相対的に排紙トレイ６の内部に退避するようになり、やがて排紙トレイ６が排紙口１０を塞ぐ位置まで回動すると、突出部１２は排紙トレイ６の中に完全に入り込み、排紙トレイ６から突出しないようになっている。
【００５９】
このように、突出部１２を排紙トレイ６に回動自在に保持し、使用状態時には突出部１２を排紙トレイ６から突出させることにより、排紙トレイ６上の紙を取りやすくすることができる。また、非使用状態時には突出しない状態とすることにより、外装が煩雑なものとなることを防ぐことができる。
【００６０】
なお、これまでの説明においては、給紙トレイ３から原稿を一枚ずつ分離給送し、読み取り終了後、原稿を給紙トレイ３の下方に位置する排紙トレイ６に排出する構成の原稿送り装置１を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、給紙トレイの上方に排紙トレイを設け、給紙トレイ３から原稿を一枚ずつ分離給送し、読み取り終了後、原稿を給紙トレイの上方に位置する排紙トレイに排出する構成の原稿送り装置に適用することもできる。
【００６１】
【発明の効果】
以上説明したように、不使用時、給紙口をシート収納手段によって、また排出口を排紙収納手段によってそれぞれ塞ぐことにより、装置本体内に異物が進入するのを防ぐことができる。また、シート収納手段及び排紙収納手段により給紙口及び排出口を塞ぐ際、シート収納手段及び排紙収納手段によって装置本体の表面を構成するようにすることにより、不使用時、シート収納手段や排紙収納手段が邪魔にならないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態に係るシート給送装置の一例である原稿送り装置を備えた画像読取装置（スキャナ）の斜視図。
【図２】上記画像読取装置の分解図。
【図３】上記原稿送り装置を用いて画像読取を行うときの画像読取装置の状態を示す斜視図。
【図４】上記画像読取装置の画像読取を行うときの状態を示す断面図。
【図５】上記画像読取装置の給紙口及び排紙口を給紙トレイ及び排紙トレイにより塞ぐ様子を示す側面断面図。
【図６】上記給紙口及び排紙口を給紙トレイ及び排紙トレイにより塞いだときの様子を示す斜視図。
【図７】上記給紙口及び排紙口を給紙トレイ及び排紙トレイにより塞いだときの様子を示す側面図。
【図８】上記給紙口及び排紙口を給紙トレイ及び排紙トレイにより塞いだときの様子を示す平面図。
【図９】上記画像読取装置の平面図。
【符号の説明】
１ 原稿送り装置
２ フラットベッドスキャナ
３ 給紙トレイ
３ａ （給紙トレイの）背面
３ｃ （給紙トレイの）シート積載面
４ 給紙口
５ 読取部
６ 排紙トレイ
１０ 排紙口
１２ 突起部
１６ 原稿搬送経路
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートを給送するシート給送装置及びこれを備えた画像読取装置に関し、特にシート給送装置に設けられた給紙口と排出口を、不使用時には塞ぐようにしたものに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来のスキャナ等の画像読取装置、或いはプリンタ、複写機、ファクシミリ等に用いられる画像読取装置においては、画像読取部にシートを給送するためのシート給送手段を備えているものがあり、このような画像読取装置としてはシート給送装置を、装置上部に開閉可能に装備する構成のものが特開平９−８６７６３号等にて提案されている。
【０００３】
ところで、このようなシート給送装置としては、シート収納手段に収納されたシートを装置本体の内部に設けられたシート搬送路に送り込むための給紙口と、シート搬送路を通過したシートを排紙収納手段に向けて排出するための排出口とを備えたものがある。
【０００４】
そして、シートの情報を読み取る場合には、シートを給紙口からシート搬送路に送り込んだ後、読取部を通過させることによりシートの情報を読み取るようにしている。なお、情報の読み取りが終了したシートは、シート搬送路を通過した後、排出口から排出されて排紙収納手段に収納されるようになっている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような従来のシート給送装置においては、給紙口、排出口、シート収納手段及び排紙収納手段が常時露出しているため、シート収納手段及び排紙収納手段上にゴミや埃が溜まりやすく、この溜まったゴミや埃等の異物が給紙口及び排紙口から装置内部へ侵入してしまいやすく、装置の故障の原因となることがあった。
【０００６】
また、シート収納手段や排紙収納手段がシート給送装置本体から突出しているため不使用時、これらが邪魔になると共に外観上も煩雑な印象を与える場合があった。
【０００７】
そこで、本発明はこのような現状に鑑みてなされたものであり、装置本体内に異物が進入するのを防ぎ、且つ不使用時にはシート収納手段や排紙収納手段が邪魔にならないようにすることのできるシート給送装置及びこれを備えた画像読取装置を提供することを目的とするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明は、装置本体の内部に設けられたシート搬送路にシートを送り込むための給紙口と、前記シート搬送路を通過したシートを排出するための排出口とを備えたシート給送装置において、前記シート搬送路に送り込まれるシートを収納すると共に、前記装置本体に回動可能に設けられ、前記シートを収納する収納位置と前記給紙口を覆う位置とに移動可能なシート収納手段と、前記シート収納手段の上方又は下方に設けられ、前記排出されたシートを収納すると共に、前記装置本体に回動可能に設けられ、前記排出口から排出されたシートを収納する収納位置と前記排紙口を覆う位置とに移動可能な排紙収納手段と、を備え、前記給紙口及び排出口を覆う際には前記シート収納手段及び前記排紙収納手段の上方に位置する一方を、シート積載面と反対側の面が前記装置本体の上面を構成するように反転回動させて前記給紙口及び排出口のうちの上方に位置する一方を覆い、前記シート収納手段及び前記排紙収納手段の他方を前記シート収納手段又は排紙収納手段のシート載置面が前記装置本体の上面を構成するように上方回動させて前記給紙口及び排出口の他方を覆うようにし、前記給紙口及び排出口を覆った際、前記シート収納手段及び前記排紙収納手段は前記装置本体から突出せず、反転回動した前記シート収納手段又は前記排紙収納手段の一方のシート積載面と反対側の面と、上方回動した前記シート収納手段又は前記排紙収納手段の他方のシート積載面とで連続した前記装置本体の上面を形成することを特徴とするものである。
【０００９】
また本発明は、前記給紙口及び排出口のうち前記給紙口が前記排紙口の上方に位置し、前記排紙口は前記シート収納手段の下方に位置することを特徴とするものである。
【００１０】
また本発明は、前記給紙口を覆う際の前記シート収納手段の反転回動動作に連動して前記排紙収納手段は前記排紙口を覆う位置に回動することを特徴とするものである。
【００１１】
また本発明は、前記給紙口及び排出口を塞いだ際、前記シート収納手段のシート積載面と反対側の面と、前記排紙収納手段のシート載置面とが隣り合って前記装置本体の表面を形成することを特徴とするものである。
【００１２】
また本発明は、前記排紙収納手段には、該排紙収納手段がシート収納位置にあるとき前記シート載置面から上方に突出し、前記排紙口を覆う位置にあるときには前記シート載置面から退避する突出部が設けられることを特徴とするものである。
【００１３】
また本発明は、前記給紙口及び排出口のうち前記排出口が前記給紙口の上方に位置し、前記給紙口は前記排紙収納手段の下方に位置することを特徴とするものである。
【００１４】
また本発明は、前記排紙口を覆う際の前記排紙収納手段の反転回動動作に連動して前記シート収納手段は前記給紙口を覆う位置に回動することを特徴とするものである。
【００１５】
また本発明は、前記給紙口及び排出口を塞いだ際、前記排紙収納手段のシート積載面と反対側の面と、前記シート収納手段のシート載置面とが隣り合って前記装置本体の表面を形成することを特徴とするものである。
【００２５】
また本発明は、シートの情報を読み取る読取部と、前記読取部にシートを給送するシート給送装置とを備えた画像読取装置において、前記シート給送装置は上記のいずれかに記載のものであることを特徴とするものである。
【００２６】
また本発明のように、給紙口からシート搬送路に送り込まれるシートを収納するシート収納手段を装置本体に回動可能に設け、シートを収納する収納位置と給紙口を覆う位置とに移動可能とし、排出口から排出されたシートを収納する排紙収納手段を装置本体に回動可能に設け、排出口から排出されたシートを収納する収納位置と排紙口を覆う位置とに移動可能とする。
【００２７】
そして、給紙口及び排出口のうちの上方に位置する一方を覆う際にはシート収納手段又は排紙収納手段を、シート収納手段又は排紙収納手段のシート積載面と反対側の面が装置本体の表面を構成するように反転回動させて給紙口及び排出口の一方を覆い、給紙口及び排出口のうちの他方を覆う際にはシート収納手段又は排紙収納手段のシート載置面が装置本体の表面を構成するように回動させて給紙口及び排出口の他方を覆うようにする。
【００２８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
【００２９】
図１は、本発明の実施の形態に係るシート給送装置の一例である原稿送り装置を備えた画像読取装置の斜視図であり、図２はその分解図である。
【００３０】
図１及び図２において、１は原稿送り装置、２は画像読取装置であるフラットベッドスキャナ（以下、スキャナという）である。
【００３１】
なお、この原稿送り装置１は、図２に示すように原稿送り装置本体１Ａの一側端部の両側に設けたヒンジ７をスキャナ２に設けた嵌合穴２ａにそれぞれ嵌合させ、このヒンジ７を図１に示すヒンジ軸８により回動自在に支持することにより、下部のスキャナ２に対して回動（開閉）自在となっている。
【００３２】
ここで、この原稿送り装置１は、図２に示すようにシートである不図示の原稿を載置収納するシート収納手段である給紙トレイ３を備えており、この給紙トレイ３に原稿をセットし、不図示の読み取り開始スイッチを入れると、或いは不図示のコンピュータやコンピュータネットワークからの読み取り開始信号が入力されると、不図示の給紙ローラ及び分離手段により原稿が給紙トレイ３の給送方向下流側に設けられた給紙口４に一枚ずつ分離給送されるようになっている。
【００３３】
また、この原稿送り装置１は、給紙トレイ３の下方にスキャナ２により読み取られた原稿を排出するための排紙口１０を備えており、スキャナ２により読み取られた原稿は、この排紙口１０から排出され、排紙収納手段である排紙トレイ６に収納されるようになっている。
【００３４】
一方、スキャナ２は、給紙口４に一枚ずつ分離給送された原稿を流し読みするための読取部５と、直接原稿を載置して読み取るための他の読取部である原稿台ガラス９と、読取部５を通過する原稿を流し読みする、或いは原稿台ガラス９に載置された原稿を読み取る不図示の原稿読取手段とを備えている。
【００３５】
次に、このように構成されたスキャナ２の画像読取動作について説明する。
【００３６】
まず原稿送り装置１を用いた画像読取動作について説明する。この場合は、まず図３に示すように原稿送り装置１を閉じた状態にし、この状態で給紙トレイ３に原稿をセットし、例えば読み取り開始スイッチを入れる。これにより、不図示の給紙ローラが回転し、原稿は給紙口４に一枚ずつ分離給送され、この後、不図示の搬送ローラ等により図４に示すシート搬送路である原稿搬送経路１６を通り、読取部５へ搬送される。
【００３７】
そして、この原稿がスキャナ２の読取部５上を搬送される間に不図示の原稿読取手段によって原稿記載情報が流し読みによって読み取られる。なお、このようにして記載情報が読み取られた後、原稿は同図に示す矢印のように排紙口１０へ搬送され、排紙トレイ６上に排出される。
【００３８】
次に、原稿送り装置１を用いることなく、直接スキャナ２の原稿台ガラス９に原稿を載置して原稿記載情報を読み取る場合について説明する。
【００３９】
この場合は、まず図１に示すように原稿送り装置１を、ヒンジ軸８を支点として上方回動させて開くことによりスキャナ２の原稿台ガラス９を露出させ、この原稿台ガラス９上に直接原稿を載置する。そして、このように原稿台ガラス９上に直接原稿を載置した後、原稿送り装置１を閉じ、読み取り開始スイッチを入れると、不図示の原稿読取手段が読取方向に移動し、これにより原稿記載情報が読み取られる。
【００４０】
なお、図４において、１７は厚紙用給紙トレイであり、この厚紙用給紙トレイ１７は原稿送り装置本体１Ａに回転軸１８を介して開放可能に取り付けられている。ここで、この厚紙用給紙トレイ１７は、通常は後述する図５に示すように閉じられた状態にあるが、厚手の原稿を読み取る場合には、図４に示すように開放されるようになっている。
【００４１】
そして、厚手の原稿を読み取る場合には、厚紙用給紙トレイ１７を開き、この厚紙用給紙トレイ１７に原稿をセットした後、例えば読み取り開始スイッチを入れると、不図示の給紙ローラが回転して原稿は読取部５へ搬送され、原稿記載情報が流し読みによって読み取られるようになっている。また、このようにして記載情報が読み取られた後、原稿は同図に示す矢印のように排紙口１０へ搬送され、排紙トレイ６に排出されるようになっている。
【００４２】
ところで、原稿送り装置１では、既述したように給紙トレイ上には埃やゴミが蓄積しやすく、原稿の搬送と共に原稿送り装置内にこれらの埃やゴミを取り込んでしまい故障の原因となることが考えられる。
【００４３】
そこで、本実施の形態では、これを防止するため給紙トレイ３を、図４に示す回動軸１３を介して原稿送り装置本体１Ａに回動可能に設け、原稿送り装置１を使用しない場合には、給紙トレイ３を図５に示す矢印Ａ方向に回動軸１３を支点として反転回動させて給紙口４を覆い隠すようにしている。即ち、原稿送り装置１を使用しない場合には、給紙トレイ３を、給紙口４を覆い隠す蓋として機能させるように構成している。
【００４４】
そして、このように原稿送り装置１の不使用時には給紙トレイ３を反転回動させて給紙口４を覆う位置に移動させることにより給紙口４を塞ぐことができ、これにより原稿送り装置本体内に異物が進入するのを防ぐことができる。
【００４５】
一方、このように給紙トレイ３を、給紙口４を覆い隠す蓋として機能させるようにした場合、図６、図７及び図８に示すように給紙口４を覆い隠す状態では、給紙トレイ３のシート積載面と反対側の面である背面３ａが原稿送り装置本体１Ａの表面を構成する外装となる。
【００４６】
そして、このように給紙口４を塞ぐ際、給紙トレイ３を反転回動させて給紙トレイ３（の背面３ａ）により原稿送り装置本体１Ａの表面を構成することにより、不使用時、給紙トレイ３が原稿送り装置本体１Ａから突出することはなくなり、この結果、給紙トレイ３が邪魔になったり、外観上煩雑な印象を与える事もなくなる。
【００４７】
ところで、既述したように排紙トレイ６にも埃やゴミ等の異物が溜まり、この異物が排紙口１０から原稿送り装置本体内部に侵入する場合もある。このため、本実施の形態においては、排紙トレイ６を図４に示す回動軸１４を介して原稿送り装置本体１Ａに回動可能に設け、原稿送り装置１を使用しない場合には、排紙トレイ６を図５に示す矢印のように回動軸１４を支点として上方回動させて排紙口１０を覆い隠すようにしている。即ち、原稿送り装置１を使用しない場合には、排紙トレイ６を、排紙口１０を覆い隠す蓋として機能させるように構成している。
【００４８】
そして、このように原稿送り装置１の不使用時には排紙トレイ６を上方回動させて排紙口１０を覆う位置に移動させることにより排紙口１０４を塞ぐことができ、これにより原稿送り装置本体内に異物が進入するのを防ぐことができる。
【００４９】
なお、本実施の形態のように、排紙口１０を塞ぐために排紙トレイ６を移動させ、シート積載面側を原稿送り装置本体１Ａの表面を構成する外装として兼用することにより、排紙トレイ６の移動領域を小さくすることができ、スペース効率を良くすることができる。
【００５０】
ここで、給紙口４及び排紙口１０を覆い隠すため給紙トレイ３及び排紙トレイ６を別々に回動させるようにすると手間がかかることから、本実施の形態においては、給紙トレイ３の回動動作に連動して排紙トレイ６を回動させるようにしている。即ち、給紙トレイ３を図４に示す状態から回動軸１３を支点として回動させる際、給紙トレイ３の原稿送り装置本体側端部３ｂ（図８参照）が、排紙トレイ６の回動側端部６ａの下面に接するように構成している。
【００５１】
これにより、給紙トレイ３を回動させると、給紙トレイ３の原稿送り装置本体側端部３ｂによって排紙トレイ６の回動側端部６ａが持ち上げられ、排紙トレイ６は排紙口１０を覆う位置まで上方回動する。そして、このように給紙トレイ３の回動動作に連動させて排紙トレイ６を回動させることにより、簡単に給紙口４及び排紙口１０を覆い隠すことができるようになる。
【００５２】
また、このように給紙口４及び排紙口１０を塞いだ状態では、図６に示されるように、給紙トレイ３の原稿送り装置本体側端部３ｂが、排紙トレイ６の回動側端部６ａを下方より支持する状態となり、隣り合う給紙トレイ３と排紙トレイ６とにより実質連続的な外装面を形成することができる。なお、このように給紙トレイ３が排紙トレイ６を支えるようにしても、給紙トレイ３の給紙口側の部分が浮かび上がることはない。
【００５３】
ところで、図９はスキャナ２の平面図であり、同図において、１１は給紙トレイ３と給紙口４の間で、かつ原稿の幅方向両側に配置された１対のサイド規制ガイドである。ここで、このサイド規制ガイド１１は、給送方向と直交する方向にスライド可能に取り付けられており、このサイド規制ガイド１１によって原稿を給送方向と直交する方向から押さえ込むことにより、原稿の斜行を防ぐようにしている。
【００５４】
なお、本実施の形態において、このサイド規制ガイド１１は、給紙トレイ３を回動させて給紙口４を塞ぐ際には、給紙トレイ３による給紙口閉塞動作を妨げない位置に移動することができるように構成されている。
【００５５】
また、同図において、３Ａは給紙トレイ３の原稿を載せるシート積載面３ｃに突設された複数のリブであり、このリブ３Ａにより原稿と給紙トレイ３との摩擦を減らすことができるようになっている。また、このようなリブ３Ａを設けることにより、原稿と給紙トレイ３の間に隙間を作ることができ、原稿の下に指を入れやすくなり原稿を取り出しやすくなる効果もある。
【００５６】
一方、同図において、１２は排紙トレイ６に設けられた突出部であり、この突出部１２は、通常、例えば図３に示すように排紙トレイ６から上方に突出するようになっており、このように突出部１２を突出させることにより、排出された原稿を排紙トレイ上から浮かせることができる。この結果、原稿と排紙トレイ６の間に隙間を作ることができ、原稿の下に指を入れやすくなり原稿を取り出しやすくなる効果もある。
【００５７】
ここで、この突出部１２は、排紙トレイ６に図４に示す回転軸１５を介して回動自在に保持されており、これにより排紙トレイ６が、既述した図５に示すように回動すると、突出部１２の軸支部が排紙トレイ６と共に上方に移動するようになっている。
【００５８】
そして、このように排紙トレイ６と共に突出部１２の軸支部が上方移動することにより、突出部１２は相対的に排紙トレイ６の内部に退避するようになり、やがて排紙トレイ６が排紙口１０を塞ぐ位置まで回動すると、突出部１２は排紙トレイ６の中に完全に入り込み、排紙トレイ６から突出しないようになっている。
【００５９】
このように、突出部１２を排紙トレイ６に回動自在に保持し、使用状態時には突出部１２を排紙トレイ６から突出させることにより、排紙トレイ６上の紙を取りやすくすることができる。また、非使用状態時には突出しない状態とすることにより、外装が煩雑なものとなることを防ぐことができる。
【００６０】
なお、これまでの説明においては、給紙トレイ３から原稿を一枚ずつ分離給送し、読み取り終了後、原稿を給紙トレイ３の下方に位置する排紙トレイ６に排出する構成の原稿送り装置１を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、給紙トレイの上方に排紙トレイを設け、給紙トレイ３から原稿を一枚ずつ分離給送し、読み取り終了後、原稿を給紙トレイの上方に位置する排紙トレイに排出する構成の原稿送り装置に適用することもできる。
【００６１】
【発明の効果】
以上説明したように、不使用時、給紙口をシート収納手段によって、また排出口を排紙収納手段によってそれぞれ塞ぐことにより、装置本体内に異物が進入するのを防ぐことができる。また、シート収納手段及び排紙収納手段により給紙口及び排出口を塞ぐ際、シート収納手段及び排紙収納手段によって装置本体の表面を構成するようにすることにより、不使用時、シート収納手段や排紙収納手段が邪魔にならないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態に係るシート給送装置の一例である原稿送り装置を備えた画像読取装置（スキャナ）の斜視図。
【図２】上記画像読取装置の分解図。
【図３】上記原稿送り装置を用いて画像読取を行うときの画像読取装置の状態を示す斜視図。
【図４】上記画像読取装置の画像読取を行うときの状態を示す断面図。
【図５】上記画像読取装置の給紙口及び排紙口を給紙トレイ及び排紙トレイにより塞ぐ様子を示す側面断面図。
【図６】上記給紙口及び排紙口を給紙トレイ及び排紙トレイにより塞いだときの様子を示す斜視図。
【図７】上記給紙口及び排紙口を給紙トレイ及び排紙トレイにより塞いだときの様子を示す側面図。
【図８】上記給紙口及び排紙口を給紙トレイ及び排紙トレイにより塞いだときの様子を示す平面図。
【図９】上記画像読取装置の平面図。
【符号の説明】
１ 原稿送り装置
２ フラットベッドスキャナ
３ 給紙トレイ
３ａ （給紙トレイの）背面
３ｃ （給紙トレイの）シート積載面
４ 給紙口
５ 読取部
６ 排紙トレイ
１０ 排紙口
１２ 突起部
１６ 原稿搬送経路
Claims (9)
- 装置本体の内部に設けられたシート搬送路にシートを送り込むための給紙口と、前記シート搬送路を通過したシートを排出するための排出口とを備えたシート給送装置において、
前記シート搬送路に送り込まれるシートを収納すると共に、前記装置本体に回動可能に設けられ、前記シートを収納する収納位置と前記給紙口を覆う位置とに移動可能なシート収納手段と、
前記シート収納手段の上方又は下方に設けられ、前記排出されたシートを収納すると共に、前記装置本体に回動可能に設けられ、前記排出口から排出されたシートを収納する収納位置と前記排紙口を覆う位置とに移動可能な排紙収納手段と、
を備え、
前記給紙口及び排出口を覆う際には前記シート収納手段及び前記排紙収納手段の上方に位置する一方を、シート積載面と反対側の面が前記装置本体の上面を構成するように反転回動させて前記給紙口及び排出口のうちの上方に位置する一方を覆い、前記シート収納手段及び前記排紙収納手段の他方を前記シート収納手段又は排紙収納手段のシート載置面が前記装置本体の上面を構成するように上方回動させて前記給紙口及び排出口の他方を覆うようにし、前記給紙口及び排出口を覆った際、前記シート収納手段及び前記排紙収納手段は前記装置本体から突出せず、反転回動した前記シート収納手段又は前記排紙収納手段の一方のシート積載面と反対側の面と、上方回動した前記シート収納手段又は前記排紙収納手段の他方のシート積載面とで連続した前記装置本体の上面を形成することを特徴とするシート給送装置。 - 前記給紙口及び排出口のうち前記給紙口が前記排紙口の上方に位置し、前記排紙口は前記シート収納手段の下方に位置することを特徴とする請求項１記載のシート給送装置。
- 前記給紙口を覆う際の前記シート収納手段の反転回動動作に連動して前記排紙収納手段は前記排紙口を覆う位置に回動することを特徴とする請求項２記載のシート給送装置。
- 前記給紙口及び排出口を塞いだ際、前記シート収納手段のシート積載面と反対側の面と、前記排紙収納手段のシート載置面とが隣り合って前記装置本体の表面を形成することを特徴とする請求項２又は３記載のシート給送装置。
- 前記排紙収納手段には、該排紙収納手段がシート収納位置にあるとき前記シート載置面から上方に突出し、前記排紙口を覆う位置にあるときには前記シート載置面から退避する突出部が設けられることを特徴とする請求項２乃至４のいずれか１項に記載のシート給送装置。
- 前記給紙口及び排出口のうち前記排出口が前記給紙口の上方に位置し、前記給紙口は前記排紙収納手段の下方に位置することを特徴とする請求項１記載のシート給送装置。
- 前記排紙口を覆う際の前記排紙収納手段の反転回動動作に連動して前記シート収納手段は前記給紙口を覆う位置に回動することを特徴とする請求項６記載のシート給送装置。
- 前記給紙口及び排出口を塞いだ際、前記排紙収納手段のシート積載面と反対側の面と、前記シート収納手段のシート載置面とが隣り合って前記装置本体の表面を形成することを特徴とする請求項６又は７記載のシート給送装置。
- シートの情報を読み取る読取部と、前記読取部にシートを給送するシート給送装置とを備えた画像読取装置において、
前記シート給送装置は前記請求項１乃至８のいずれか１項に記載のものであることを特徴とする画像読取装置。
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